JPH11320456A - 電動工具のシール機構 - Google Patents
電動工具のシール機構Info
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- JPH11320456A JPH11320456A JP10130476A JP13047698A JPH11320456A JP H11320456 A JPH11320456 A JP H11320456A JP 10130476 A JP10130476 A JP 10130476A JP 13047698 A JP13047698 A JP 13047698A JP H11320456 A JPH11320456 A JP H11320456A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract
的に防止する。 【解決手段】 本体ハウジング2を形成するギヤハウジ
ング3とギヤハウジングカバー4との接合部分の全周に
は、ゴム製のパッキン18が収納されて接合部分をシー
ルしており、パッキン18には、V字状の弁体19が延
設されて、その先端の凸部20が仕切壁3aの前後を連
通させる空気孔21を塞ぐ格好で当接している。一方、
ギヤハウジングカバー4におけるスライダ12の貫通部
分には、シールリテーナ22とダストシールとが配置さ
れて、スライダ12の貫通部分の潤滑とシールとを図っ
ている。
Description
進退動するスライド部材を本体ハウジングから突出させ
る電動工具において、本体ハウジング内への塵埃や水等
の侵入を効果的に防止するためのシール機構に関する。
材の前端を本体ハウジングに貫通させた電動工具におい
ては、通常、本体ハウジングにおけるスライド部材の貫
通部分にダストシールやパッキン部材等を介在させるこ
とで、本体ハウジング内部のシールを行っている。
が進退動するため完全なシールは難しく、特にスライド
部材が本体ハウジング側へ後退する際に塵埃の侵入が最
も生じやすい。又、レシプロソーによる水道管の切断時
等、切断場所に水がある場合は、水滴も本体ハウジング
内に侵入することがある。よって、このような塵埃や水
の侵入により、内部のギヤに損傷や摩耗を起こさせた
り、ベアリングの機能を低下させて作動状態に影響を与
えたりする虞れがある。
うな本体ハウジング内への塵埃や水の侵入を効果的に防
止し、内部機構の耐久性や作動性に影響を与えない電動
工具のシール機構を提供することを目的としたものであ
る。
に、請求項1に記載の発明は、進退動可能するスライド
部材の前端を貫通させた本体ハウジングの内部を、前記
スライド部材の貫通部分を含んでシールされるシール室
に形成し、前記シール室内に、外気と連通する空気孔
と、前記スライド部材の前進により前記空気孔を開放す
る位置に、前記スライド部材の後退により前記空気孔を
閉塞する位置に夫々移動する弁体とを設けてなる電動工
具のシール機構としたものである。請求項2に記載の発
明は、請求項1の目的に加えて、空気孔からの塵埃等の
侵入を防止するために、シール室を、そのシール室の外
部に配置されるモータ冷却用のファンの下流に配置する
と共に、前記シール室と前記ファンとの仕切壁を前記フ
ァンに近接させて設け、空気孔を、前記仕切壁における
前記ファンとの対向範囲に形成したものである。請求項
3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、ス
ライド部材の貫通部分への塵埃等の到達を事前に防止し
てシール室の密封性を高めるために、本体ハウジング
に、モータ冷却用のファンが生じさせる空気流の一部を
シール室の外部を通って前記本体ハウジングにおけるス
ライド部材の貫通部分に導き、前記スライド部材の前進
方向へ送気させる案内路を形成したものである。
に基づいて説明する。図1は、レシプロソー1の縦断面
説明図で、レシプロソー1は、ギヤハウジング3とギヤ
ハウジングカバー4とを組み付けてなる本体ハウジング
2と、本体ハウジング2の後方(図1の右側)に連結さ
れるモータハウジング5とを備え、本体ハウジング2に
は、ウレタンゴム製の絶縁カバー6が披着されている。
まず、モータハウジング5内に配置されるモータ7のモ
ータ軸8は、ボールベアリング8aによりギヤハウジン
グ3後方の仕切壁3aに軸支されて本体ハウジング2内
に突出し、本体ハウジング2内でモータ軸8と直交状に
軸支されるギヤシャフト9と一体のギヤ10と噛合して
いる。又、ギヤ10端面の偏心位置には、クランクピン
11が突設されている。一方、本体ハウジング2内に
は、モータ軸8と平行なスライド部材としてのスライダ
12が、ギヤハウジングカバー4に固定される前後一対
のベアリング13,13に軸支されて、本体ハウジング
2の前方へ突出し、先端にブレード14を装着可能とし
ている。このスライダ12におけるベアリング13,1
3の間には、断面コ字状のスライダブロック15が、開
口側をギヤ10に向けてスライダ12と直交状に固着さ
れており、このスライダブロック15にクランクピン1
1の先端がニードルベアリング16でスライド可能に軸
支されている。よって、ギヤ10が回転してクランクピ
ン11が円運動すると、スライダブロック15はクラン
クピン11の前後方向の移動にのみ追従し、スライダ1
2を軸方向に進退動させることになる。
明図で、ギヤハウジングカバー4におけるギヤハウジン
グ3との接合部分の全周には、溝17が凹設され、その
溝17の全周にゴム製のパッキン18が収納されてい
る。このパッキン18は、ギヤハウジング3の仕切壁3
aとギヤハウジングカバー4の後端との接合部分にも延
設され、組立て状態では全周が仕切壁3aとギヤハウジ
ング3とに接触して、接合部分でのシールを可能として
いる。更に、パッキン18における仕切壁3aとの当接
部分には、先端に凸部20を突設したV字状の弁体19
が延設される一方、仕切壁3aには、仕切壁3aの前後
を連通させる空気孔21が形成されており、この空気孔
21に、常態では弁体19の凸部20が空気孔21を塞
ぐ格好で当接している。尚、パッキン18における弁体
19の結合部には、図2の円内に拡大して示すように、
突起18a,18aが夫々前方へ向けて突設され、この
突起18a,18aをギヤハウジングカバー4の後端に
形成された一対の挟持部4a,4a内に挿入させること
で、弁体19の正確な位置決めを可能としている。一
方、ギヤハウジングカバー4におけるベアリング13,
13の前方には、フェルトリング23を装着したシール
リテーナ22が固着されると共に、その後方にダストシ
ール24が配置されて、スライダ12の貫通部分の潤滑
とシールとを図っている。よって、本体ハウジング2内
には、パッキン18及びダストシール24とにより、密
封されたシール室2aが形成されることになる。
ータハウジング5と連結される帯状のフランジ3b内に
は、モータ軸8に固着されるファン25が位置し、フラ
ンジ3bと絶縁カバー6とには、フランジ3b内を外気
と連通させる複数の排気孔26,26・・と6a,6a
・・とが夫々形成されている。よって、モータ軸8の回
転に伴いファン25が回転すると、モータハウジング5
の後方から侵入し、モータ7を冷却して排気孔26,6
aから排出する空気流が生じることになる。尚、空気孔
21は、仕切壁3aにおけるファン25との対向範囲に
形成されると共に、仕切壁3aの後面は、ファン25が
丁度没入可能な大きさの凹部27が形成されて、ファン
25の周縁と凹部27の壁面とが近接するラビリンス形
状となっているため、空気孔21から本体ハウジング2
内へ塵埃等が侵入することはない。又、ギヤハウジング
3の外面には、左右対称の凹溝28,28が前後に亘っ
て形成されて、前方ではそのままギヤハウジング3の先
端へ開放し、ギヤハウジング3とギヤハウジングカバー
4先端の筒状部29との間に形成された開口30と連通
する一方、後方では夫々仕切壁3aに穿設した透孔3
1,31と連通しており、絶縁カバー6を披着した状態
では、各凹溝28は、モータハウジング5内からギヤハ
ウジング3の外面を通って筒状部29まで達する案内路
を形成し、ファン25が回転すると、この案内路を通る
空気によって、ギヤハウジング3の冷却も可能となって
いる。
いては、モータ7の駆動により、モータ軸8、ギヤ10
を介してクランクピン11が円運動すると、スライダブ
ロック15を介してスライダ12が進退動し、先端に装
着されたブレード14を連動させる。このとき、スライ
ダ12が前進すると、シール室2a内が外気より負圧と
なるため、図3のように、弁体19は前方へ傾動して凸
部20を空気孔21から離反させ、空気孔21を介して
外気をシール室2a内へ侵入させる。一方、スライダ1
2が後退すると、シール室2a内の気圧が上昇し、弾性
によって弁体19は、凸部20が空気孔21に当接する
図1の位置に復帰して、そのまま仕切壁3aへ押し付け
られて空気孔21を閉塞する。よって、後退するスライ
ダ12の体積分押し出される空気は行き場をなくしてダ
ストシール24との間から前方へ排出されるため、ここ
から塵埃等が侵入することがない。同時に、仕切壁3a
の透孔31,31から夫々凹溝28,28を通ってギヤ
ハウジング3を冷却する空気は、そのままギヤハウジン
グ3の前端から開口30を通ってギヤハウジングカバー
4の筒状部29内に送出される。よって、この空気流が
筒状部29で貯留しやすい塵埃を前方へ吹き飛ばし、ダ
ストシール24へ達する塵埃の侵入を減少させることに
なる。
イダ12の進退動に伴う弁体19の開閉によって、塵埃
や水滴が侵入しやすいスライダ12の後退時にシール室
2a内が負圧になるのを防ぎ、逆にダストシール24部
分から空気を排出することで、シール室2a内部への塵
埃や水の侵入を効果的に防止できる。又、弁体19はパ
ッキン18と一体に形成される上、スライダ12の進退
動に従って自動的に空気孔21を開閉させるため、少な
い部品構成でシール機構が簡単に実現可能となる。一
方、ギヤハウジング3の外部から筒状部29へ達する空
気流により、塵埃等がダストシール24まで達すること
も事前に防止されるため、シール室2a内部の密封性は
より高まる。よって、塵埃や水滴によるギヤやベアリン
グ等への影響は生じず、耐久性の向上と作動性の維持と
を図ることができるのである。
9とを一体に設けているが、本体ハウジングの組み付け
態様やファンの位置が異なれば、夫々別体に設けても良
い。又、空気孔21の位置は、上記形態のように仕切壁
におけるファンとの対向範囲内とすれば、空気孔21か
らの塵埃の侵入が防止でき好ましいが、塵埃の侵入の心
配がなければ他の場所で開口させても差し支えなく、そ
の数も弁体と共に複数組設けることができる。更に上記
形態では、弁体による本体ハウジング内の圧力制御と、
ギヤハウジング外部の案内路からの空気流による侵入防
止とにより二重のシール作用を得るものであるが、電動
工具の種類等によっては、案内路からの空気流を省略し
て弁体のみによってシール効果を得るようにもできる。
ド部材の進退動に伴う弁体の開閉によって、塵埃や水滴
が侵入しやすいスライド部材の後退時にシール室内が負
圧になるのを防ぎ、スライド部材のシール部分からシー
ル室内部への塵埃や水の侵入を効果的に防止可能とな
る。よって、内部機構への影響は生じず、耐久性の向上
と共に作動性の維持も図ることができる。請求項2に記
載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、シール室
をモータ冷却用のファンの下流に配置し、空気孔を仕切
壁におけるファンとの対向範囲内に設けたことで、空気
孔からシール室内部への塵埃等の侵入を防止できる。請
求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に
加えて、ファンが生じさせる空気流の一部を、シール室
の外部からスライド部材の貫通部分に導く案内路を設け
たことで、この空気流によって塵埃等がスライド部材の
貫通部分まで達するのが事前に防止され、シール室の密
封性をより高めることができる。
状態)である。
ヤハウジング、4・・ギヤハウジングカバー、5・・モ
ータハウジング、6・・絶縁カバー、7・・モータ、8
・・モータ軸、12・・スライダ、18・・パッキン、
19・・弁体、20・・凸部、21・・空気孔、24・
・ダストシール、25・・ファン、28・・凹溝。
Claims (3)
- 【請求項1】 進退動可能するスライド部材の前端を貫
通させた本体ハウジングの内部を、前記スライド部材の
貫通部分を含んでシールされるシール室に形成し、前記
シール室内に、外気と連通する空気孔と、前記スライド
部材の前進により前記空気孔を開放する位置に、前記ス
ライド部材の後退により前記空気孔を閉塞する位置に夫
々移動する弁体とを設けてなる電動工具のシール機構。 - 【請求項2】 シール室を、そのシール室の外部に配置
されるモータ冷却用のファンの下流に配置すると共に、
前記シール室と前記ファンとの仕切壁を前記ファンに近
接させて設け、空気孔を、前記仕切壁における前記ファ
ンとの対向範囲に形成した請求項1に記載の電動工具の
シール機構。 - 【請求項3】 本体ハウジングに、モータ冷却用のファ
ンが生じさせる空気流の一部をシール室の外部を通って
前記本体ハウジングにおけるスライド部材の貫通部分に
導き、前記スライド部材の前進方向へ送気させる案内路
を形成した請求項1又は2に記載の電動工具のシール機
構。
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