JP2018020420A - コレットチャック - Google Patents

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Abstract

【課題】コレットの自動交換を可能とするコレットチャックを提供する。【解決手段】コレット2の基端部と、第1ピストン6の先端部とをバイヨネットによって着脱自在とし、コレット2を相対回転させて、相互のバイヨネットの爪が軸線方向で重なる接続位置である場合に、コレット2側のバイヨネットの爪の間に規制爪を挿入する第2ピストン7を設け、第2ピストン7の往復動によって、コレット2の接続をロック又はロック解除する構成とした。【選択図】図4

Description

この発明は、コレットチャックに係り、詳しくは、コレットを自動交換可能とする構成を備えたコレットチャックに関するものである。
近年の工作機械では、作業の高効率化を図るために自動化が進み、コレットチャックにおいても、コレットの自動交換化の要請が高まっている。コレットチャックは、コレットホルダの中心形成された孔にコレットを挿入し、このコレットを没入方向に牽引することによって、コレットの爪がコレットホルダによって内側に案内され、コレットの中心に保持されたワークがクランプされる構成となっている。
コレットは、ワークの大きさや形状に応じて多数種類の形状のものが用意されており、加工されるワークに応じて適宜コレットを交換する必要がある。近年の自動化の要請から、このようなコレットの交換も自動化に対応した接続構造であることが好ましい。
一方、特許文献1に記載されているように、ジョーを有するチャック機構においては、基端部にシリンダを設け、シリンダ内のピストンの位置を制御することで、ジョーのロックを解除操作し、ジョーの自動交換を可能した構成が提案されている。
特開2015−13338号
しかしながら、従来のコレットチャックにおいては、コレット基端部の側面に形成された穴に、コレットホルダの外側から螺入されるボルト先端を挿入し、コレットホルダとコレットとを一体回転させる構成となっていた。コレットを交換させるためには、このボルトを取り外す必要があり、このようなボルトの装着は、コレット交換の自動化を妨げる要因となっていた。
また、コレットの交換機構においては、特許文献1に記載されているような、シリンダとピストンにより、ロックを解除する構成は提案されていなかった。また、該構成にあっては、第1ピストンの移動量を規制するために第2ピストンが設けられており、各ピストンはそれぞれ別個のシリンダ室内に収容され、それぞれ独立して移動量が制御される構成となっており、移動量の制御が煩雑となる、といった問題があった。
この発明は、コレットの自動交換を可能とするコレットチャックを提供することを目的とするものである。
上記目的を解決するための本発明は、以下の構成を有する。
(1)コレット基端部を基端方向に引き込むことで、コレットを拡径又は縮径させ、ワークを保持するコレットチャックであって、
前記コレットを、中心に形成された保持部に保持するコレットホルダと、
前記コレットホルダの基端側において、同軸上に接続された第1シリンダと、
前記第1シリンダに収納され、前記コレットの基端側に着脱自在に接続される第1ピストンと、
前記第1シリンダの基端側に接続された第2シリンダと、
前記第2シリンダに収納された第2ピストンとを備え、
相互に着脱自在に構成された一対のバイヨネットを、前記コレットの基端と、前記第1ピストンの先端にそれぞれ設け、
前記コレット側バイヨネットがピストン側バイヨネットに挿入された状態において、前記コレットは、コレット側バイヨネットの爪と前記ピストン側バイヨネットの爪とが軸線方向に重なった接続位置と、一方のバイヨネットの爪が他方のバイヨネットの爪の間に位置する接続解除位置との間で回動可能であって、
前記第2ピストンの中心部には、前記コレットが接続位置である場合、前記コレット側バイヨネットの爪の間に挿入されて、前記コレットの接続位置と接続解除位置の間での回動を規制する規制爪を備え、
前記第2ピストンは、前記規制爪が接続位置での前記コレットの爪の間に挿入されたロック位置と、基端側に移動して、前記コレットの爪の間から前記規制爪が抜き出されたロック解除位置との間で移動可能であることを特徴とするコレットチャック。
(2)第1シリンダと第2シリンダによって、1つのシリンダ室が構成されている上記(1)又は(2)に記載のコレットチャック。
(3)前記第2ピストンと第2シリンダとの間の基端側圧力室に圧力媒体を封入して前記コレットをロックするロック圧封入回路を有する上記(2)に記載のコレットチャック。
(4)前記第2ピストンと前記第2シリンダ室の基端側内壁との間に、前記第2ピストンをロック位置へ付勢する付勢部材が介挿されている上記(1)〜(3)のいずれか1に記載のコレットチャック。
請求項1に記載の発明によれば、コレットの装着は、チャックの回転軸上に保持したコレットを、回転軸線に沿ってコレットホルダ内へ挿入し、次に所定の角度回転させる、といった動作によって完了できる。つまり、直線移動と姿勢回転といった、2つの操作で、コレットの着脱操作が可能となるので、着脱動作の際のコレット側の姿勢制御が簡易となり、コレット交換の自動化が容易となる。また、第2シリンダ室内の圧力制御によって、装着されたコレットのロック・解除を容易に操作でき、自動化に対応した構成となっている。
請求項2に記載の発明によれば、第1シリンダと第2シリンダは、一体となった1つのシリンダであるので、第1ピストンと第2ピストンの間に形成された圧力室の圧力を上げることによって、第1ピストンと第2ピストンを同時に移動させ、ロックの解除とコレットによるクランプの解除を同時に実施することができる。これにより、自動制御による操作効率が向上する。
請求項3に記載の発明によれば、ロック圧封入回路を設けることで、圧力室に封入される圧力媒体の圧力操作によってコレットのロックを操作できる。
請求項4に記載の発明によれば、付勢部材によって第2ピストンは常時、ロック位置へ付勢されているので、ロック操作のために圧力媒体の回路が不要となる。
本発明のコレットチャックの全体断面側面図である。 本発明のコレットチャックの全体平面図である。 本発明のコレットチャックの全体底面図である。 コレット、第1ピストン、第2ピストンを示す分解斜視図である。 コレット装着時の状態を示す、コレットチャックの全体断面側面図である。 コレットが接続位置にある状態を示すコレットチャックの全体断面側面図である。 他の構成例を示すコレットチャックの部分拡大断面側面図である。 内径把握型コレットチャックにおける本発明の構成を示す全体断面側面図である。 内径把握型コレットチャックにおける本発明の構成を示す分解斜視図である。
以下、本発明のコレットチャック1について、添付図面に基づいて詳説する。図1は、本発明のコレットチャック1の全体側面図、図2は、同じく全体平面図図、図3は、同じく全体底面図である。なお、図1は、図2におけるA−A断面図である。
コレットチャック1は、例えば、NC旋盤、NCマシンニングセンタ等の回転切削加工において、ワークを固定する装置として用いられる。このようなコレットチャック1は、コレット2を保持するコレットホルダ3と、コレットホルダ3の基端側に接続されたシリンダ4と、シリンダ4の基端側に接続された蓋体5と、シリンダ4内に収容された第1ピストン6、第2ピストン7とを有している。以下、本明細書では、コレット2を保持する側を先端側、蓋体5の位置する側を基端側と称して説明する。
コレットホルダ3、シリンダ4、蓋体5、第1ピストン6、第2ピストン7は、それぞれ同一の回転軸上に位置し、一体として回転する構成となっている。また、コレットホルダ3に保持されるコレット2もまた同一回転軸上に保持され、一体回転し、コレット2は回転軸上にワークを保持する。コレットホルダ3は、円板状に形成されたボデイ31の中心に円筒状のホルダ部32が先端側に突出形成されて構成されている。ホルダ部32の中心には、軸線上に形成された保持孔33が形成されている。保持孔33の先端には、先端へ向けて拡径するテーパー面331が形成されている。保持孔33の基端部は、コレット2が嵌め込まれる嵌合部34となっている。
図3は、コレット2と、第1ピストン6及び第2ピストン7の構成を示す分解斜視図である。外径把握型コレット2は、全体として筒状であって、ボデイ21と、ボデイ21の先端側に延設されたワーク把持部22と、ボデイ21の基端側に設けられた係合部23とを有している。ワーク把持部22は、軸線方向に形成されたスリ割り221を周方向に等間隔で複数(図中では6つ)有し、先端部外周面には、先端へ向けて拡径するテーパー部222が形成されている。先端に開放された口径部223内にワークが挿入されて把持される。係合部23には、外側に突出した係合凸部(爪)231が、周方向に等間隔で複数(図中では3つ)個形成され、係合凸部231の間には、溝232が形成されている。このような係合凸部231によってバイヨネットが構成される。このような係合凸部231は、複数個でなくとも良く、1つでもよい。
以上のように構成されたコレット2は、コレットホルダ3に収納されると、嵌合部34にボデイ21が嵌まり込み、テーパー面331がテーパー部222に接触する。そして、コレット2を基端側に引くことによってテーパー面331に押され、スリ割り221の隙間が狭くなるようにワーク把持部22の先端が縮径し、口径部223内のワークが把持される。
コレットホルダ3の基端側には、シリンダ4が接続されている。シリンダ4の基端側開口部は、蓋体5で閉じられている。シリンダ4内には、コレットホルダ3側から順に第1ピストン6、第2ピストン7が、軸方向移動往復動自在に収容されている。
シリンダ4は、先端側に隔壁41を有し、隔壁中心部に第1摺動孔42が形成されている。第1摺動孔42には、第1ピストン6の摺動軸62が摺動自在に嵌入されている。シリンダ4の内部には第1シリンダ室43が形成され、該第1シリンダ室43には、第1ピストン6の円盤状の本体61が嵌入されている。第1ピストン6は、第1シリンダ室43内を気密状態を維持して摺動する。第1シリンダ室43は、基端側が開口し、この開口部44に蓋体5が嵌入されている。
蓋体5の先端側面には、すなわち第1シリンダ室43側には、筒状に突出して形成された第2シリンダ室51が設けられている。第2シリンダ室51は、第1シリンダ室43内に開口する開口部52を有し、第1シリンダ室43と第2シリンダ室51は連通し、1つのシリンダ室を構成する。蓋体5の中央部には、先端側に中心軸53が接続され、該中心軸53には第2ピストン7が摺動自在に嵌合されており、同時に第2シリンダ室51内には、第2ピストン7の円盤状の本体71が嵌入されている。中心軸53の軸心部は中空部531となっており、クーラント液をワークへ送る通路として用いられる。
第2ピストン7は、第2シリンダ室51内を気密状態を維持して摺動する。図2に示されているように、第1ピストン6は、円板状の本体61と、本体61の中央部において先端側に突出形成された第1摺動軸62とを有しており、第1摺動軸62には、第2ピストン7の第2摺動軸72が嵌入される第2摺動孔63が形成されている。第2摺動孔63の先端側には、内側に突出した係合突起(爪)64が、複数個設けられている。この実施形態では、同形状の係合突起64が3つ、内周方向に等間隔で配置されている。係合突起64の幅は、コレット2の係合凸部231の配置間隔と同じであり、係合凸部231の幅は、係合突起64の隙間641の幅と同じに形成されており、係合凸部231と係合突起64とを互いの隙間に合わせることによって、コレット2の係合部23を第2摺動孔63内へ挿入することができるように構成されている。このような係合突起64によってバイヨネットが構成される。係合突起64の数は複数個でなくともよく、1つであってもよい。
バイヨネットの作用として、コレット2の係合部23を第2摺動孔63の先端部へ挿入し、回転軸を中心として60度回転させることによって、係合突起64の基端側側面に、係合凸部231の先端側側面が当接し、第1ピストン6とコレット2とが接続状態となる。また、係合突起64の間に、係合凸部231が位置する状態が接続解除状態であり、この状態でコレット2をコレットホルダ3から引き抜くことが可能となる。接続状態と接続解除状態は、コレット2を回転軸を中心として、コレットホルダ3に対して相対的に回転させることによって、切り替える
第2ピストン7は、円板状の本体71と、本体71の中央部において先端側に突出形成された第2摺動軸72とを有しており、第2摺動軸72の軸心には、蓋体5の中心軸52が摺動自在に嵌入される第3摺動孔73が形成されている。
第2摺動軸72の先端面周縁部には、先端方向へ突出形成された係止突起(規制爪)74が複数個形成されている。係止突起74は、周方向に等間隔で配置されており、この実施形態では3つ設けられているが、1つでもよい。係止突起74の周方向の幅は、係合凸部23の間に形成された溝232と同じ幅に形成されている。係止突起74は、コレット2が係合位置に位置した際に、先端方向に進出して係合凸部23の間に嵌入され、コレット2が係合解除位置へ移動することを抑止する。第1ピストン6と第2ピストン7の回転方向の相対的な位置関係は、係止突起74が、係合突起64の隙間641に対向する位置となるように配置される。また、係止突起74によって、チャックの回転がコレット2に伝達される。第2ピストン7は、中心軸52に沿って、第2シリンダ室51内を回転軸方向に往復動し、第1ピストン6は、第2摺動軸72に沿って第1シリンダ室43内を往復動する。
第1シリンダ室43内において、第1ピストン6と隔壁41との間に第1圧力室81が画成され、第1ピストン6と第2ピストン7との間に第2圧力室82が画成され、第2シリンダ室51内において、第2ピストン7と蓋体5の内壁との間に第3圧力室83が画成される。
第2ピストン7の本体71の先端側面には、ピン穴711が形成され、該ピン穴711には、連結ピン712が嵌入固定されている。第1ピストン6の本体61の基端側面には、第2ピストン7の連結ピン712に対向する位置にピン挿入穴613が形成され、該ピン挿入穴613に連結ピン712が出没自在に挿入される。連結ピン712のピン挿入穴613に対する挿入深さは、第1ピストン6と第2ピストン7の相対位置の変更に応じて変動するが、常時挿入された状態となっている。この連結ピン712とピン挿入穴613によって、第1ピストン6と第2ピストン7は一体として回転軸Oを中心として回転する。
第1ピストン6の本体61の先端側面には、ピン穴611が形成され、該ピン穴611には、連結ピン612が嵌入固定されている。第1シリンダ4の隔壁41の基端側面には、第1ピストン6の連結ピン612に対向する位置にピン挿入穴411が形成され、該ピン挿入穴411に連結ピン612が出没自在に挿入される。連結ピン612のピン挿入穴411に対する挿入深さは、第1ピストン6と隔壁41との相対位置の変更に応じて変動するが、常時挿入された状態となっている。この連結ピン612とピン挿入穴411とによって、第1ピストン6とシリンダ4とは一体として回転軸Oを中心として回転する。
また、シリンダ4に対して、コレットホルダ3及び蓋体5は、周端部に配置された締着ボトル35によって固定されている。このように、連結ピン712、612によって、シリンダ4と第1ピストン6、第2ピストン7が一体回転し、さらにシリンダ4に固定されたコレットホルダ3と蓋体5も一体として回転する。これらコレットチャック1の回転は、保持されているコレット2対して、第2ピストン7の係止突起74からコレット2の係合部23に伝達される。
シリンダ4と蓋体5には、圧力室81、82、83を拡縮操作するための圧力媒体を流通させる流路81a、82a、83aが形成されている。蓋体5の背面側に各流路に連通する圧力入力口81b、82b、83bが形成されており、各圧力入力口から各圧力室へ、それぞれ圧力媒体が供給される。本実施形態では、圧力媒体としてエアが供給される。
以上のように構成されるコレットチャック1の作用について、説明する。図5は、図3におけるB−B断面図であり、図6は、同じくC−C断面図である。コレット2の装着前では、図5及び図6に示されている通り、第1ピストン6は、シリンダ4の隔壁41側へ位置し、第2ピストン7は、蓋体5側に位置しており、第1ピストン6と第2ピストン7は離れた位置にある。コレットホルダ3のホルダ部32にコレット2の基端部を挿入し、係合部23が第1ピストン6の摺動軸62の先端部内に入るまで挿入する。図5に示されている通り、この時点で係合凸部231と係止突起74は、軸線方向において重なっており、コレット2は接続解除位置となっている。
次に、コレット2を回転軸Oを中心として60度回転させる。図6に示されているとおり、回転軸O方向において係合凸部231は、係合突起64に重なり、係止突起74にはコレット2の溝232が対向する。この状態で、第1圧力室81に駆動圧力を加えることにより、第1ピストン6が基端方向に移動する。この移動によって係合突起64が係合凸部231を基端方向へ引き込み、コレット2がコレットホルダ3内へ引き込まれる。これにより、テーパー面331とテーパー部222との滑りによって、コレット2がワークを把持する。
第1圧力室81にエアを供給すると同時に、第3圧力室83にもエアを供給する。これにより、第2ピストン7が先端側へ移動し、係止突起74が係合凸部231の間の溝232に挿入される(図1に示されている状態)。これにより、第2ピストン7は、ロック位置となり、コレット2とコレットチャック1との相対的な回転は規制され、両者は一体回転する状態となる。この状態で、コレットチャック1は回転し、ワークの加工がおこなわれる。なお、第1ピストン6の径は、第2ピストン7の径よりも大きく構成されているので、第1ピストン6の受圧面積は、第2ピストン7の受圧面積よりも大きくなっている。
コレット2が把持しているワークを交換する場合には、第1圧力室81への圧力を開放する。これにより、第3圧力室83の圧力によって、第2ピストン7と第1ピストン6が、一体として先端方向に移動し、コレット2を先端側へ押し出し、ワーク把持部22の広がりによって、ワークの把持が解除される。
コレット2を取り外す場合には、第1圧力室81と第3圧力室83への圧力を開放し、第2圧力室82の圧力を高める。これにより、第1ピストン6と第2ピストン7が離れ、係止突起74は、コレット2の溝232から離脱し、ロック解除位置に移動する。その後、コレット2を60度回転させることにより、図5に示されているように、コレット2を接続解除位置に切り替え、コレット2を回転軸O方向へ引き抜く。
他の構成例として、第2ピストン7をロック位置へ移動させる構成として、第3圧力室83への圧力媒体の封入は行わず、付勢部材を介挿した構成としてもよい。図7に示されているように、第2ピストン7は、円板状の本体71において、基端側側面に、付勢部材であるバネを収容するバネ収容穴713を形成し、該バネ収容穴713に、圧縮されてバネ714を収容する。バネ714は、第2ピストン7と蓋体5の内壁との間に圧縮状態で介挿され、第2ピストン7を常時ロック位置へ向けて付勢する作用を有する。
コレット2が取り付けられていない状態では、第1ピストン6と第2ピストン7は、バネ714によって先端側に押し付けられている。コレットホルダ3のホルダ部32にコレット2の基端部を挿入し、係合部23が第1ピストン6の摺動軸62の先端部内に入るまで挿入すると、コレット2の係合凸部231が、第2ピストン7先端の係止突起74に当接し、バネ714の付勢力に抗して、第2ピストン7を基端方向へ押し込む。そして、コレット2を回転軸Oを中心として回転させ、溝232の位置と係止突起74の位置が合致した時点で、バネ714の付勢力により、溝232に係止突起74が嵌まり込み、第2ピストン7は、ロック位置に移動する。以上のように、第3圧力室83に圧力を封入することなく、ロック位置への移動が可能となり、操作の簡易化を図ることができる。
ロック解除する場合には、第2圧力室82に圧力媒体を封入することで、第2ピストン7を、バネ714の付勢力に抗して基端方向に後退させ、ロック解除位置へ移動させる。
以上説明した本発明のコレットチャックは、外径把握型であるが、内径把握型コレットを保持するコレットチャックとして、本発明のコレットチャックを用いることもできる。図8及び図9は、内径把握型のコレット2Aを取り付けるコレットチャックを示す図である。内径把握型コレット2Aを保持するコレットチャック1Aは、既述の外径把握型のコレットチャック1と比較して、シリンダ4、第1ピストン6、第2ピストン7の構成は、ほぼ同じであるので、説明を省略し、異なる部位について詳説する。
コレットホルダ3Aは、円板状に形成されたボデイ31Aの中心に円筒状のホルダ部32Aが先端側に突出形成されて構成されている。ホルダ部32Aの中心には、軸線上に形成された保持孔33Aが形成されている。
保持孔33Aの基端部は、コレット2Aが嵌め込まれる嵌合部34Aとなっている。
図9に示されているように、内径把握型コレット2Aは、全体として筒状であって、ボデイ21Aと、ボデイ21Aの先端側に延設されたワーク把持部22Aと、ボデイ21Aの基端側に設けられた係合部23Aとを有している。ワーク把持部22Aは、軸線方向に形成されたスリ割り221Aを周方向に等間隔で複数(図中では8つ)有し、先端外周面には、筒状のワークの内周面に接触する把持面223Aが設けられている。また、先端内周部には、基端へ向けて拡径となるようなテーパー部241Aが設けられている。係合部23Aには、外側に突出した係合凸部(爪)231Aが、周方向に等間隔で複数(図中では3つ)個形成され、係合凸部231Aの間には、溝232Aが形成されている。このような係合凸部231Aによってバイヨネットが構成される。このような係合凸部231Aは、複数個でなくとも良く、1つでもよい。以上のように構成されたコレット2Aは、コレットホルダ3Aに収納されると、嵌合部34Aにボデイ21Aが嵌まり込む。
一方蓋体5Aは、回転軸線Oが通る中心部に開口54Aを有し、第2シリンダ室51側の内壁に、開口54Aを中心とする凹状の取付部55Aが設けられ、この取付部55Aに中心軸53Aが接続固定されている。中心軸53Aの基端には、円板状の基端接続部530Aが設けられ、基端接続部530Aは、取付部55A内に固定される。該基端接続部530Aから先端方向へ中心軸53Aが延設されており、中心軸53Aの先端外周部には、先端へ向けて縮径するテーパー部532Aが設けられている。中心軸53Aの軸心部は、基端と先端に開口する中空部531Aとなっており、クーラント液をワークへ送る通路として用いられる。
以上のように構成された中心軸53Aは、第2ピストン7の中心を挿通し、更にコレット2Aの中心を挿通する。中心軸53Aの先端部のテーパー部532Aは、コレット2Aの基端部が第1ピストン6に接続固定された状態で、コレット2Aのテーパー部241Aに対向する位置となる。
第1ピストン6を基端方向へ引くと、コレット2Aが基端方向に移動し、テーパー部241Aはテーパー部532Aに対して基端方向へ移動する。これにより、テーパー部532Aとテーパー部241Aとの滑りによって、ワーク把持部22Aが外側に拡径させられ、把持面223Aが筒状のワークの内壁に圧着し、ワークを固定保持する。
コレット2Aのロックとロック解除の作用、及びコレット2Aの着脱及び、ワークの把持及び把持解除の作用は、外径把握型コレット2に対応する第1実施形態の作用と同様であるので、説明を省略する。
以上説明した本発明のコレットチャック1、1Aは、ワークを把持した状態で、回転し、固定された切削工具で加工を行う用途の他、ワークを把持した状態で固定され、工具をワークの周りに回転させることで加工を行う際にも用いることができる。
1、1A コレットチャック
2、2A コレット
22 ワーク把持部
23 係合部
231 係合凸部
232 溝
3、3A コレットホルダ
32 ホルダ部
33 保持孔
331 テーパー面
34 嵌合部
4 シリンダ
41 隔壁
42 第1摺動孔
43 第1シリンダ室
5、5A 蓋体
51 第2シリンダ室
52 開口部
53 中心軸
6 第1ピストン
62 第1摺動軸
63 第2摺動孔
64 係合突起
641 隙間
7 第2ピストン
72 第2摺動軸
73 第3摺動孔
74 係止突起
81 第1圧力室
82 第2圧力室
83 第3圧力室

Claims (4)

  1. コレット基端部を基端方向に引き込むことで、コレットを拡径又は縮径させ、ワークを保持するコレットチャックであって、
    前記コレットを、中心に形成された保持部に保持するコレットホルダと、
    前記コレットホルダの基端側において、同軸上に接続された第1シリンダと、
    前記第1シリンダに収納され、前記コレットの基端側に着脱自在に接続される第1ピストンと、
    前記第1シリンダの基端側に接続された第2シリンダと、
    前記第2シリンダに収納された第2ピストンとを備え、
    相互に着脱自在に構成された一対のバイヨネットを、前記コレットの基端と、前記第1ピストンの先端にそれぞれ設け、
    前記コレット側バイヨネットがピストン側バイヨネットに挿入された状態において、前記コレットは、コレット側バイヨネットの爪と前記ピストン側バイヨネットの爪とが軸線方向に重なった接続位置と、一方のバイヨネットの爪が他方のバイヨネットの爪の間に位置する接続解除位置との間で回動可能であって、
    前記第2ピストンの中心部には、前記コレットが接続位置である場合、前記コレット側バイヨネットの爪の間に挿入されて、前記コレットの接続位置と接続解除位置の間での回動を規制する規制爪を備え、
    前記第2ピストンは、前記規制爪が接続位置での前記コレットの爪の間に挿入されたロック位置と、基端側に移動して、前記コレットの爪の間から前記規制爪が抜き出されたロック解除位置との間で移動可能であることを特徴とするコレットチャック。
  2. 第1シリンダと第2シリンダによって、1つのシリンダ室が構成されている請求項1に記載のコレットチャック。
  3. 前記第2ピストンと第2シリンダとの間の基端側圧力室に圧力媒体を封入して前記コレットをロックするロック圧封入回路を有する請求項1又は2に記載のコレットチャック。
  4. 前記第2ピストンと前記第2シリンダ室の基端側内壁との間に、前記第2ピストンをロック位置へ付勢する付勢部材が介挿されている請求項1〜3のいずれか1に記載のコレットチャック。
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