JP2018019003A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の半導体装置の製造工程に対して特別な工程を追加することなく、簡単にヒューズを製造することができる半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】この製造方法は、シリコンを含む半導体基板に素子分離領域を形成する工程(a)と、素子分離領域が形成された半導体基板上にチタン膜を形成する工程(b)と、工程(b)において形成されたチタン膜を所定の条件下でシリサイド化することにより、素子分離領域上にチタンシリサイド膜を形成し、チタンシリサイド膜を含むヒューズを生成する工程(c)とを備える。【選択図】図2E

Description

本発明は、ヒューズを内蔵する半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置に内蔵されるヒューズとして、半導体基板上に絶縁膜を介して形成されるポリシリコン膜やメタル配線等が用いられている。さらに、ポリシリコン膜上にチタンシリサイド膜が形成されることもある。そのようなヒューズは、動作中の過大電流に対する保護の他に、トリミングやデータ記憶のために使用される。
トリミングやデータ記憶のためにヒューズを使用する場合には、動作中に大電流を流す必要がない替りに、調整等の際にヒューズが確実に切断されることが求められる。また、ヒューズを切断した後に回路が確実に動作するように、ヒューズの切断が周囲の回路素子に与える悪影響(熱的又は機械的ストレス)を低減することが求められる。そのために、レーザーを用いてヒューズを切断するのではなく、ヒューズに電流を流してヒューズを切断することも行われている。
関連する技術として、特許文献1には、ポリシリコン膜上にチタンシリサイド膜を形成してヒューズを製造する方法が開示されている。この製造方法は、ノンドープのヒューズ用シリコン膜上にチタン膜を形成する工程と、チタン膜とヒューズ用シリコン膜とに第1の熱処理を施して、ヒューズ用シリコン膜上にC49相のチタンシリサイド膜を形成する工程と、チタンシリサイド膜に第2の熱処理を施して、チタンシリサイド膜をC49相からC54相に相転移させる工程とを有する。
特開2015−185583号公報(段落0011、図1)
しかしながら、そのようなヒューズを製造するためには、成膜、パターニング、又は、エッチングといった専用の工程を必要とする。例えば、ノンドープのヒューズ用シリコン膜や薄い膜厚のヒューズ用シリコン膜を形成するためには、ゲート電極用のポリシリコン膜を形成する工程とは別個の工程が必要になる。また、従来のヒューズは、通常の配線と同様の構造を有しているので、膜厚が厚く、電気抵抗が低くなる。そのようなヒューズに電流を流してヒューズを切断するためには、大きな電流を供給する必要がある。
本発明の幾つかの態様は、通常の半導体装置の製造工程に対して特別な工程を追加することなく、簡単にヒューズを製造することができる半導体装置の製造方法を提供することに関連している。また、本発明の幾つかの態様は、小さな電流で確実に切断することができるヒューズを内蔵する半導体装置を提供することに関連している。
本発明の第1の態様に係る半導体装置の製造方法は、シリコンを含む半導体基板に素子分離領域を形成する工程(a)と、素子分離領域が形成された半導体基板上にチタン膜を形成する工程(b)と、工程(b)において形成されたチタン膜を所定の条件下でシリサイド化することにより、素子分離領域上にチタンシリサイド膜を形成し、チタンシリサイド膜を含むヒューズを生成する工程(c)とを備える。
本発明の第1の態様によれば、チタン膜のシリサイド化工程において素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜を利用することにより、通常の半導体装置の製造工程に対して特別な工程を追加することなく、簡単にヒューズを製造することができる。また、素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜は、膜厚が薄くて電気抵抗が高いので、電流又は電圧の印加によってマイグレーションを起こし易く、小さな電流で確実にヒューズを切断することができる。従って、ヒューズトリミング等における歩留まりを改善したり、また、発熱が少ないので、ヒューズの切断が周囲の回路素子に与える悪影響を低減したりすることができる。
ここで、半導体装置の製造方法が、工程(b)に先立って、半導体基板の所定の領域にP型の不純物領域を形成する工程をさらに備え、工程(b)が、不純物領域上にチタン膜を形成することを含み、工程(c)が、不純物領域上にチタンシリサイド膜を形成し、不純物領域上に形成されたチタンシリサイド膜と素子分離領域上に形成されたチタンシリサイド膜とを含むヒューズを生成することを含んでも良い。
その場合には、P型の不純物によってチタンとシリコンとの合金化の反応が促進されるので、チタンシリサイド膜のパイルアップ成長が加速する。従って、素子分離領域によって分離された半導体基板の2つの領域間の距離が大きい場合においても、パイルアップ成長によって素子分離領域上にチタンシリサイド膜を形成することができる。
また、素子分離領域によって分離された半導体基板の2つの領域間の距離が、0.5μm以下であることが望ましい。その場合には、素子分離領域を跨いで2つの領域間を接続するチタンシリサイド膜を容易に生成することができる。
以上において、工程(c)が、複数のヒューズを生成することを含み、半導体装置の製造方法が、複数のヒューズの内の所定のヒューズに電流を流して切断する工程(d)をさらに備えるようにしても良い。それにより、測定値に応じて複数箇所の調整が必要な回路をトリミングしたり、複数ビットのデータを半導体装置に記憶させることができる。
本発明の第2の態様に係る半導体装置は、シリコンを含む半導体基板と、半導体基板に配置された素子分離領域と、素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜を含むヒューズとを備える。
本発明の第2の態様によれば、素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜を含むヒューズが半導体装置に設けられる。素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜は、膜厚が薄くて電気抵抗が高いので、電流又は電圧の印加によってマイグレーションを起こし易く、小さな電流で確実にヒューズを切断することができる。従って、ヒューズトリミング等における歩留まりを改善したり、また、発熱が少ないので、ヒューズの切断が周囲の回路素子に与える悪影響を低減したりすることができる。
ここで、ヒューズが、半導体基板上に配置されたチタンシリサイド膜をさらに含み、素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜が、半導体基板上に配置されたチタンシリサイド膜に接続されていても良い。それにより、素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜を、半導体基板上に配置されたチタンシリサイド膜上のプラグに電気的に接続することができる。
また、半導体基板が、P型の不純物領域をさらに含み、半導体基板上に配置されたチタンシリサイド膜が、不純物領域上に配置されていることが望ましい。その場合には、P型の不純物によってチタンとシリコンとの合金化の反応が促進されるので、チタンシリサイド膜のパイルアップ成長が加速する。従って、素子分離領域によって分離された半導体基板の2つの領域間の距離が大きい場合においても、パイルアップ成長によって素子分離領域上にチタンシリサイド膜を形成することができる。
さらに、素子分離領域によって分離された半導体基板の2つの領域間の距離が、0.5μm以下であることが望ましい。その場合には、素子分離領域を跨いで2つの領域間を接続するチタンシリサイド膜を容易に生成することができる。
以上において、半導体装置が、素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜を含む複数のヒューズを備え、複数のヒューズの内の所定のヒューズが切断されていても良い。それにより、測定値に応じて複数箇所の調整が必要な回路をトリミングしたり、複数ビットのデータを半導体装置に記憶させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第1の工程における平面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第2の工程における平面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第3の工程における平面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第3の工程における平面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第4の工程における平面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第1の工程における断面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第2の工程における断面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第3の工程における断面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第3の工程における断面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第4の工程における断面図。 本発明の第1の実施形態におけるヒューズの電気特性の例を示す図。 第1の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置を示す平面図。 第1の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置を示す平面図。 第1の実施形態の第3の変形例に係る半導体装置を示す平面図。 第1の実施形態の第4の変形例に係る半導体装置を示す平面図。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の第1の工程における断面図。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の第2の工程における断面図。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の第3の工程における断面図。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の第3の工程における断面図。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の第4の工程における断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
<第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図1A〜図1Eは、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の各工程における平面図であり、図2A〜図2Eは、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の各工程における断面図である。半導体基板10としては、例えば、P型の不純物としてボロン(B)等を含むシリコン(Si)ウエハーが用意される。
図1A及び図2Aに示す第1の工程において、例えば、LOCOS(local oxidation of silicon)法等によって半導体基板10の表面を選択的に酸化することにより、半導体基板10にシリコン酸化膜(SiO)等の素子分離領域20が形成される。本願において、素子分離領域20は、複数のノード(同電位点又は電極)を電気的に分離するためにも用いられる。
素子分離領域20を形成するためには、例えば、半導体基板10上に薄いシリコン酸化膜(SiO)及びシリコン窒化膜(Si)が形成され、さらに、フォトレジストを塗布して露光及び現像することによってフォトレジストのパターンが形成される。それをマスクとして、シリコン窒化膜がエッチングされる。その状態で半導体基板10を熱酸化することにより、シリコン窒化膜がエッチングされた領域において、素子分離領域20となる熱酸化膜(フィールド酸化膜)が形成される。その後、シリコン窒化膜や余分なシリコン酸化膜が除去される。
次に、P型の半導体基板10の所定の領域にアンチモン(Sb)又は燐(P)イオン等のN型の不純物を注入することにより、Nウェル11が形成されても良い。さらに、Nウェル11の所定の領域にボロン(B)イオン等のP型の不純物を注入することにより、P型の不純物領域(「アクティブ領域」ともいう)12及び13が形成されても良い。あるいは、N型の半導体基板10の所定の領域にP型の不純物を注入することにより、アクティブ領域12及び13が形成されても良い。
一方、トランジスターが形成されるエリア(図示せず)においては、半導体基板10に形成された素子分離領域によって、複数のトランジスターが形成される複数の領域が電気的に分離される。また、それらのトランジスターのゲート電極が、ゲート絶縁膜を介して半導体基板10上に形成される。さらに、Nウェル11(又はN型の半導体基板10)の所定の領域に形成されたP型の不純物領域が、PチャネルMOS電界効果トランジスターのソース及びドレインを構成する。
次に、図1B及び図2Bに示す第2の工程において、例えば、蒸着又はスパッター等によって、素子分離領域20が形成された半導体基板10上にチタン(Ti)を堆積させることにより、チタン膜30が形成される。
次に、図1C及び図2Cに示す第3の工程において、半導体基板10及び素子分離領域20上に形成されたチタン膜30を所定の条件下でシリサイド化することにより、半導体基板10及び素子分離領域20上にチタンシリサイド(TiSi)が成長する。
この工程は、例えば、窒素(N)雰囲気中において、半導体基板10を700℃に60秒間加熱する熱処理によって行われる。それにより、半導体基板10及び素子分離領域20上に堆積したチタン(Ti)と半導体基板10に含まれているシリコン(Si)とが合金化して、チタンシリサイド(TiSi)が生成される。
それにより、半導体基板10上に、チタンシリサイド膜41及び42が形成される。また、素子分離領域20上には、パイルアップ(pile up)現象によって半導体基板10からシリコン(Si)が供給され、素子分離領域20との境界に位置するチタン(Ti)がシリサイド化されてチタンシリサイド膜43がパイルアップ成長し、チタンシリサイド膜43が形成される。
その結果、図1D及び図2Dに示すように、素子分離領域20上に形成されたチタンシリサイド膜43を含むヒューズが生成される。図1D及び図2Dに示す例においては、半導体基板10上に形成されたチタンシリサイド膜41及び42と素子分離領域20上に形成されたチタンシリサイド膜43とを含むヒューズが生成される。
ここで、ヒューズが生成される半導体基板10の領域が、P型の不純物を含むことが望ましい。例えば、図1A〜1E及び図2A〜2Eに示すように、P型の不純物領域(アクティブ領域)12及び13が形成されている場合には、第2の工程において、アクティブ領域12及び13上にチタン膜30が形成される。また、第3の工程において、アクティブ領域12及び13上にチタンシリサイド膜41及び42が形成され、アクティブ領域12及び13上に形成されたチタンシリサイド膜41及び42と素子分離領域20上に形成されたチタンシリサイド膜43とを含むヒューズが生成される。
その場合には、P型の不純物によってチタン(Ti)とシリコン(Si)との合金化の反応が促進されるので、チタンシリサイド膜43のパイルアップ成長が加速する。従って、素子分離領域20によって分離された半導体基板10の2つの領域間の距離が大きい場合においても、パイルアップ成長によって素子分離領域20上にチタンシリサイド膜43を形成することができる。
また、素子分離領域20によって分離された半導体基板10の2つの領域(図1D及び図2Dに示す例においては、アクティブ領域12及び13)間の距離Lが、0.5μm以下であることが望ましい。その場合には、素子分離領域20を跨いで2つの領域間を接続するチタンシリサイド膜43を容易に生成することができる。さらに、素子分離領域20によって分離された半導体基板10の2つの領域の幅W1及びW2の各々が、距離Lよりも大きいことが望ましい。それにより、素子分離領域20上におけるチタンシリサイド膜43の成長を促進することができる。
次に、図1E及び図2Eに示す第4の工程において、未反応のチタン(Ti)が除去されて、チタン膜30が撤去される。その後、半導体基板10上に、所定の位置に開口を有する層間絶縁膜50が形成される。また、タングステン(W)等のプラグ61及び62が、層間絶縁膜50の開口内に形成され、アクティブ領域12及び13上のチタンシリサイド膜41及び42にそれぞれ接続される。
従って、チタンシリサイド膜41〜43を含むヒューズは、プラグ61と同電位の第1のノードとプラグ62と同電位の第2のノードとを電気的に接続することになる。なお、プラグ61及び62は、素子分離領域20上のチタンシリサイド膜43に接続されても良い。さらに、プラグ61及び62に接続されるアルミニウム(Al)等の配線71及び72(図1Eにおいては省略)が形成される。このようにして、必要に応じて所定数の層間絶縁膜及び配線層が形成される。
このヒューズは、配線71及び72を介して制御回路等に接続され、トリミングやデータ記憶のために使用される。また、第3の工程において、複数のヒューズを生成し、その後の工程において、それらのヒューズの内の所定のヒューズに電流を流して切断するようにしても良い。それにより、測定値に応じて複数箇所の調整が必要な回路をトリミングしたり、複数ビットのデータを半導体装置に記憶させたりすることができる。
例えば、任意の8ビットのデータを記憶するために、8個のヒューズが生成される。その後、生成された8個のヒューズの内で、「0」を記憶するためのヒューズは電流を流して切断し、「1」を記憶するためのヒューズは切断しないで残すことにより、8ビットのデータを記憶することができる。
図1E及び図2Eに示すように、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置は、シリコン(Si)を含む半導体基板10と、半導体基板10に配置された素子分離領域20と、素子分離領域20上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜43を含むヒューズとを備えている。
このヒューズは、半導体基板10上に配置されたチタンシリサイド膜41及び42をさらに含み、素子分離領域20上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜43が、半導体基板10上に配置されたチタンシリサイド膜41及び42に接続されていても良い。それにより、素子分離領域20上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜43を、半導体基板10上に配置されたチタンシリサイド膜41及び42上のプラグ61及び62に電気的に接続することができる。
また、半導体基板10が、P型の不純物領域(アクティブ領域)12及び13をさらに含み、半導体基板10上に配置されたチタンシリサイド膜41及び42が、アクティブ領域12及び13上に配置されていることが望ましい。その場合には、P型の不純物によってチタン(Ti)とシリコン(Si)との合金化の反応が促進されるので、チタンシリサイド膜41及び42のパイルアップ成長が加速する。従って、素子分離領域20によって分離された半導体基板10の2つの領域間の距離が大きい場合においても、パイルアップ成長によって素子分離領域20上にチタンシリサイド膜43を形成することができる。
本実施形態によれば、チタン膜30のシリサイド化工程において素子分離領域20上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜43を利用することにより、通常の半導体装置の製造工程に対して特別な工程を追加することなく、簡単にヒューズを製造することができる。また、素子分離領域20上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜43は、膜厚が薄くて電気抵抗が高いので、電流又は電圧の印加によってマイグレーションを起こし易く、小さな電流で確実にヒューズを切断することができる。従って、ヒューズトリミング等における歩留まりを改善したり、また、発熱が少ないので、ヒューズの切断が周囲の回路素子に与える悪影響を低減したりすることができる。
<ヒューズの電気特性>
図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置に内蔵されたヒューズの電気特性の例を示す図である。図3において、横軸は、ヒューズの両端間に印加される電圧Vを表しており、縦軸は、ヒューズの両端が電気的に接続された2つのノード間に流れる電流Iを表している。また、実線は、ヒューズが切断されていない状態における電気特性を表しており、破線は、ヒューズが切断された状態における電気特性を表している。
図3に示すように、ヒューズが切断されていない状態においては、ヒューズの両端間に印加される電圧Vが増加するに従ってヒューズに流れる電流Iも増加する。ヒューズの両端間に印加される電圧Vが所定の電圧V1に達すると、ヒューズが切断されて電流Iが減少する。従って、通常動作時においては、ヒューズの両端間に印加される電圧Vが所定の電圧V1に達しない範囲内で半導体装置を使用する必要がある。そのためには、所定の電圧V1を半導体装置の最大定格電圧よりも高く設定することが望ましい。
図1E及び図2Eに示すように、ヒューズが形成される半導体基板10の領域にアクティブ領域12及び13が設けられている場合には、フィールド酸化膜である素子分離領域20をゲートと見なして、アクティブ領域12及び13をソース及びドレインとするフィールド・トランジスター(寄生トランジスター)が存在する。
ヒューズの両端間に印加される電圧Vが小さければ、フィールド・トランジスターはオフ状態になっているので、ヒューズが切断されている状態においては、素子分離領域20によって分離された2つのノード間に電流は殆ど流れない。一方、ヒューズの両端間に印加される電圧Vが大きくなると、フィールド・トランジスターがオン状態に移行して、ヒューズが切断されていても、2つのノード間に電流Iが流れてしまう。図3に示すように、ヒューズの両端間に印加される電圧Vが所定の電圧V1に達してもフィールド・トランジスターが略オフ状態を保っている場合には、通常動作時においてヒューズの両端間に印加される電圧Vが所定の電圧V1に達しなければ問題は生じない。
<第1の実施形態の変形例>
図4〜図7は、第1の実施形態の第1〜第4の変形例に係る半導体装置をそれぞれ示す平面図である。なお、図4〜図7においては、図2Eに示す層間絶縁膜50や配線71及び72は省略されている。また、チタンシリサイド膜43が2つのノード間の素子分離領域20上にパイルアップ成長するように示されているが、実際には、チタンシリサイド膜43は、各ノードの周囲の全ての方向にパイルアップ成長して、距離が近い2つのノード間を接続する。
図4には、4組のノードをそれぞれ接続する4個のヒューズF1〜F4が示されている。ヒューズF1は、ノードN1とノードN2とを接続し、ヒューズF2は、ノードN3とノードN4とを接続している。同様に、ヒューズF3は、ノードN5とノードN6とを接続し、ヒューズF4は、ノードN7とノードN8とを接続している。
図5〜図7には、4個のノードN1〜N4と1個のノードN5とを接続する4個のヒューズF1〜F4が示されている。図5においては、4個のノードN1〜N4が、1個のノードN5に対向して配置されている。図6においては、4個のノードN1〜N4が、1個のノードN5を囲んで配置されている。図7においては、4個のノードN1〜N4が、1個のノードN5に囲まれて配置されている。
このように、第1の実施形態の第1〜第4の変形例に係る半導体装置は、素子分離領域20上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜43を含む複数のヒューズを備えている。それらのヒューズの内の所定のヒューズが切断されていても良い。それにより、測定値に応じて複数箇所の調整が必要な回路をトリミングしたり、複数ビットのデータを半導体装置に記憶させたりすることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。第2の実施形態においては、第1の実施形態におけるLOCOS法等に変えて、STI(shallow trench isolation)法によって素子分離領域20が形成される。その他の点に関しては、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様でも良い。
図8A〜図8Eは、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の各工程における断面図であり、平面図は、第1の実施形態を示す図1A〜図1Eと同様である。
図1A及び図8Aに示す第1の工程において、半導体基板10にトレンチ(溝)が形成される。例えば、半導体基板10上に薄いシリコン酸化膜(SiO)及びシリコン窒化膜(Si)が形成され、さらに、フォトレジストを塗布して露光及び現像することによってフォトレジストのパターンが形成される。それをマスクとして、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、及び、半導体基板10をエッチングすることにより、トレンチが形成される。
次に、トレンチが形成された半導体基板10に、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着)法等によってシリコン酸化膜(SiO)を形成することにより、素子分離領域20となるシリコン酸化膜がトレンチ内に埋め込まれる。その後、シリコン窒化膜や余分なシリコン酸化膜が、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)法等によって除去される。
次に、P型の半導体基板10の所定の領域にN型の不純物を注入することにより、Nウェル11が形成されても良い。さらに、Nウェル11の所定の領域にP型の不純物を注入することにより、P型の不純物領域(アクティブ領域)12及び13が形成されても良い。あるいは、N型の半導体基板10の所定の領域にP型の不純物を注入することにより、アクティブ領域12及び13が形成されても良い。
次に、図1B及び図8Bに示す第2の工程において、例えば、蒸着又はスパッター等によって、素子分離領域20が形成された半導体基板10上にチタン(Ti)を堆積させることにより、チタン膜30が形成される。
次に、図1C及び図8Cに示す第3の工程において、半導体基板10及び素子分離領域20上に形成されたチタン膜30を所定の条件下でシリサイド化することにより、半導体基板10及び素子分離領域20上にチタンシリサイド(TiSi)が成長する。
それにより、半導体基板10上に、チタンシリサイド膜41及び42が形成される。また、素子分離領域20上には、パイルアップ(pile up)現象によって半導体基板10からシリコン(Si)が供給され、素子分離領域20との境界に位置するチタン(Ti)がシリサイド化されてチタンシリサイド膜43がパイルアップ成長し、チタンシリサイド膜43が形成される。
その結果、図1D及び図8Dに示すように、素子分離領域20上に形成されたチタンシリサイド膜43を含むヒューズが生成される。図1D及び図8Dに示す例においては、半導体基板10上に形成されたチタンシリサイド膜41及び42と素子分離領域20上に形成されたチタンシリサイド膜43とを含むヒューズが生成される。
次に、図1E及び図8Eに示す第4の工程において、未反応のチタン(Ti)が除去されて、チタン膜30が撤去される。その後、半導体基板10上に、所定の位置に開口を有する層間絶縁膜50が形成される。また、タングステン(W)等のプラグ61及び62が、層間絶縁膜50の開口内に形成され、アクティブ領域12及び13上のチタンシリサイド膜41及び42にそれぞれ接続される。なお、プラグ61及び62は、素子分離領域20上のチタンシリサイド膜43に接続されても良い。
さらに、プラグ61及び62に接続されるアルミニウム(Al)等の配線71及び72(図1Eにおいては省略)が形成される。このようにして、必要に応じて所定数の層間絶縁膜及び配線層が形成される。第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
上記の実施形態においては、PチャネルMOS電界効果トランジスターを含む半導体装置を製造する場合について説明したが、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他のトランジスター等の回路素子を含む半導体装置を製造する場合に適用することも可能である。このように、当該技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
10…半導体基板、11…Nウェル、12、13…アクティブ領域、20…素子分離領域、30…チタン膜、41〜43…チタンシリサイド膜、50…層間絶縁膜、61、62…プラグ、71、72…配線、F1〜F4…ヒューズ、N1〜N8…ノード

Claims (9)

  1. シリコンを含む半導体基板に素子分離領域を形成する工程(a)と、
    前記素子分離領域が形成された前記半導体基板上にチタン膜を形成する工程(b)と、
    工程(b)において形成されたチタン膜を所定の条件下でシリサイド化することにより、前記素子分離領域上にチタンシリサイド膜を形成し、前記チタンシリサイド膜を含むヒューズを生成する工程(c)と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  2. 工程(b)に先立って、前記半導体基板の所定の領域にP型の不純物領域を形成する工程をさらに備え、
    工程(b)が、前記不純物領域上にチタン膜を形成することを含み、
    工程(c)が、前記不純物領域上にチタンシリサイド膜を形成し、前記不純物領域上に形成されたチタンシリサイド膜と前記素子分離領域上に形成されたチタンシリサイド膜とを含むヒューズを生成することを含む、
    請求項1記載の製造方法。
  3. 前記素子分離領域によって分離された前記半導体基板の2つの領域間の距離が、0.5μm以下である、請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 工程(c)が、複数のヒューズを生成することを含み、
    前記複数のヒューズの内の所定のヒューズに電流を流して切断する工程(d)をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
  5. シリコンを含む半導体基板と、
    前記半導体基板に配置された素子分離領域と、
    前記素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜を含むヒューズと、
    を備える半導体装置。
  6. 前記ヒューズが、前記半導体基板上に配置されたチタンシリサイド膜をさらに含み、前記素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜が、前記半導体基板上に配置されたチタンシリサイド膜に接続されている、請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記半導体基板が、P型の不純物領域をさらに含み、前記半導体基板上に配置されたチタンシリサイド膜が、前記不純物領域上に配置されている、請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記素子分離領域によって分離された前記半導体基板の2つの領域間の距離が、0.5μm以下である、請求項5〜7のいずれか1項記載の半導体装置。
  9. 前記素子分離領域上にパイルアップ成長したチタンシリサイド膜を含む複数のヒューズを備え、前記複数のヒューズの内の所定のヒューズが切断されている、請求項5〜8のいずれか1項記載の半導体装置。
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