JP2018018723A - 導光板、面光源装置、表示装置 - Google Patents

導光板、面光源装置、表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】端面から入射する光のうち、板面の法線方向へ向けて出光する成分をより多くすることができ、光の利用効率を高めることができる導光板、面光源装置、表示装置を提供する。【解決手段】面光源装置10の導光板12は、板状に構成された層の端面に設けられ光が入射する入光面121aと、入光面121aに交差する板面の一方に設けられた接合面121bと、を有する第1導光層121と、板状に構成され、第1導光層121側へ向けて突出した突出部122aを複数有し、第1導光層121の接合面121b側に対して積層されており、突出部122aが設けられている側とは反対側に光を出光する出光面122bを有する第2導光層122と、第1導光層121と第2導光層122との間、かつ、突出部122aの周囲にあって第1導光層121及び第2導光層122よりも屈折率が低い低屈折率層124とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、導光板、面光源装置、表示装置に関するものである。
LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示部を面光源装置によって照明し、映像を表示する表示装置が知られている。
面光源装置は、大きく分けて、各種光学シート等の光学部材の直下に光源を配置する直下型のものと、光学部材の端面(側面)に光源が配置されるエッジライト型のものがある。このうち、エッジライト型の面光源装置は、光源を導光板等の光学部材の端面に配置することから、直下型のものに比べて面光源装置をより薄型化できるという利点を有し、広く用いられている。
また、エッジライト型の面光源装置は、表示装置のバックライトとしてだけでなく、近年ではフロントライトとしても広く用いられている。
エッジライト型の面光源装置は、光学部材の側面に光源が配置されており、その光源からの光を板面から表示部に向かう光となるように偏向させて、照明光として利用している。このために、導光板には、例えば、特許文献1に開示されているように、微細な突起を出光側に配置するものが知られている。
特開2011−209333号公報
導光板から出光される光の方向は、利用用途によっても異なるものの、一般的には、板面の法線方向に出光させたいとの要求が多い。しかし、特許文献1のような形態の導光板では、端面からの光を、板面の法線方向に近い方向に出光する成分を生成することはできるが、多くの光は、不要な斜め方向へと出光してしまっており、光の利用効率が低かった。
本発明の課題は、端面から入射する光のうち、板面の法線方向へ向けて出光する成分をより多くすることができ、光の利用効率を高めることができる導光板、面光源装置、表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、板状に構成された層の端面に設けられ光が入射する入光面(121a,321a,421a)と、前記入光面(121a,321a,421a)に交差する板面の一方に設けられた接合面(121b,321b,421b)と、を有する第1導光層(121,321,421)と、板状に構成され、前記第1導光層(121,321,421)側へ向けて突出した突出部(122a,222a)を複数有し、前記第1導光層(121,321,421)の前記接合面(121b,321b,421b)側に対して積層されており、前記突出部(122a,222a)が設けられている側とは反対側に光を出光する出光面(122b,222b)を有する第2導光層(122,222)と、前記第1導光層(121,321,421)と前記第2導光層(122,222)との間、かつ、前記突出部(122a,222a)の周囲にあって前記第1導光層(121,321,421)及び前記第2導光層(122,222)よりも屈折率が低い低屈折率層(124)と、を備える導光板(12,212,312,412)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の導光板(12,212,312,412)において、前記第1導光層(121,321,421)と前記第2導光層(122,222)との間に、前記第1導光層(121,321,421)と前記第2導光層(122,222)とを接合する接合層(123)をさらに備え、前記接合層(123)は、前記低屈折率層(124)よりも屈折率が高いこと、を特徴とする導光板(12,212,312,412)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の導光板(12,412)において、前記突出部(122a)は、前記第1導光層(121,421)に近くなるにしたがい外形が小さくなる柱状に構成されていること、を特徴とする導光板(12,412)である。
第4の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の導光板(212,312)において、板面に直交し、かつ、前記入光面(321a)に直交する方向の断面において、前記突出部(222a)は、前記第1導光層(121,321)に近くなるにしたがい幅が小さくなっており、かつ、前記入光面(121a,321a)に平行な方向に沿って同一断面形状で延在していること、を特徴とする導光板(212,312)である。
第5の発明は、第4の発明に記載の導光板(312)において、前記第1導光層(321)の前記接合面(321b)には、前記第2導光層(222)側へ突出する第2の突出部(321d)が複数設けられており、前記第2の突出部(321d)は、板面に直交し、かつ、前記入光面(321a)に平行な方向の断面形状が同一断面形状で前記入光面(321a)の法線方向に沿って延在していること、を特徴とする導光板(312)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに記載の導光板(412)において、前記入光面(421a)には、入射する光を偏向させる入射光制御部(421d)が設けられていること、を特徴とする導光板(412)である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかに記載の導光板(12,212,312,412)と、前記導光板(12,212,312,412)の前記入光面(121a,321a,421a)と対向して配置され、前記入光面(121a,321a,421a)へ光を投射する光源部(11)と、を備える面光源装置(10)である。
第8の発明は、第7の発明に記載の面光源装置(10)と、前記面光源装置(10)の前記出光面(122b,222b)側に配置された反射型の表示部(13)と、を備える表示装置(1)である。
第9の発明は、第7の発明に記載の面光源装置(10)と、前記面光源装置の前記出光面(122b,222b)側に配置された透過型の表示部と、を備える表示装置である。
本発明によれば、端面から入射する光のうち、板面の法線方向へ向けて出光する成分をより多くすることができ、光の利用効率を高めることができる導光板、面光源装置、表示装置を提供することができる。
本発明による導光板12を用いた表示装置1の第1実施形態を示す図である。 導光板12を層毎に分解して示した図である。 面光源装置10を光源部11付近において、板面に直交し、かつ、前記入光面に直交する方向(XZ平面)で切断した断面図である。 第1実施形態の面光源装置10における光路の例を示す図である。 比較例の導光板500における光路の例を示す図である。 本実施形態における面光源装置10から出光する光をシミュレーション解析した結果を示す図である。 比較例の導光板500を用いた面光源装置から出光する光をシミュレーション解析した結果を示す図である。 本発明の第2実施形態における導光板212を、図2と同様に層毎に分解して示した図である。 本発明の第3実施形態における導光板312を、図2と同様に層毎に分解して示した図である。 本発明の第4実施形態における導光板412を、図2と同様に層毎に分解して示した図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による導光板12を用いた表示装置1の第1実施形態を示す図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書中において、板面とは、各板状部材において、その板状部材全体として見たときにおける、板状部材の平面方向となる面を示すものであるとする。
また、図1を含め以下の図中及び以下の説明において、理解を容易にするために、XYZ座標系を設定した。表示装置1の使用状態において、表示装置1の画面に平行であって互いに直交する2方向のうち導光板12の入光面121aに直交する方向をX方向とし、X方向に直交する方向をY方向とする。また、表示装置1の画面に直交する方向(厚み方向)をZ方向とする。なお、厚み方向(Z方向)のうち+Z側を観察者側とし、−Z側を裏面側とする。
本実施形態の表示装置1の画面は、面光源装置10の最も+Z側(観察者側)の面(以下、表示面という)10aに相当し、表示装置1の「正面方向」とは、この表示面10aの法線方向であり、Z方向に平行であり、後述する導光板12の板面等の法線方向と一致するものとする。
本実施形態の表示装置1は、面光源装置10と、反射型LCDパネル13とを備えている。表示装置1は、反射型LCDパネル13を観察者側から面光源装置10で照明し、反射型LCDパネル13に形成される映像情報を表示する。なお、必要に応じて、面光源装置10のさらに観察者側に、タッチパネルや保護パネル等を設けてもよい。本実施形態の表示装置1は、例えば、30インチ以上の大画面の広告や看板等として用いられる。なお、本発明は、このような大画面のものに限らず、より小型の携帯端末等に用いてもよい。
反射型LCDパネル13は、液晶表示素子により形成され、その表示面に映像情報を形成する反射型の表示部である。この反射型LCDパネル13は、略平板状に形成されている。反射型LCDパネル13の外形は、Z方向から見て矩形形状であり、X方向に平行な対向する2辺と、Y方向に平行な対向する2辺とを有している。
図2は、導光板12を層毎に分解して示した図である。なお、図2では、低屈折率層124は、省略している。
図3は、面光源装置10を光源部11付近において、板面に直交し、かつ、前記入光面に直交する方向(XZ平面)で切断した断面図である。
面光源装置10は、反射型LCDパネル13を観察者側(+Z側)から照明する装置であり、光源部11と、導光板(フロントライト用導光板)12とを備えている。この面光源装置10は、端面から光を入光するエッジライト型の面光源装置(フロントライト)である。
光源部11は、反射型LCDパネル13を照明する光を発する。この光源部11は、導光板12のX方向の一方(+X側)の端面である入光面121aに対面する位置に、Y方向に沿って配置されている。
光源部11は、点光源がY方向に所定の間隔で複数配列されて形成されている。この点光源は、LED(Light Emitting Diode)光源を用いている。なお、光源部11は、例えば、冷陰極管等の線光源としてもよいし、Y方向に延在するライトガイドの端面に光源を配置した形態としてもよい。
また、光源部11の発する光の利用効率を向上させたり、不要な光を遮光したりする観点から、光源部11の外側を覆うように不図示の反射板や、遮蔽板を設けてもよい。
面光源装置10を構成する導光板12は、正面方向(Z方向)から見て矩形形状であり、X方向に平行な対向する2辺と、Y方向に平行な対向する2辺とを有している。
導光板12は、第1導光層121と、第2導光層122と、接合層123と、低屈折率層124とを備えている。
第1導光層121は、光透過性を備えた樹脂を硬化して板状に構成された層であり、その端面(+X側の端面)に光が入射する入光面121aが設けられている。また、第1導光層121には、入光面121aに交差する板面の一方である−Z側の面に接合面121bが設けられている。第1導光層121の接合面121bとは反対側は、観察者側面121cとなっており、観察者は、この観察者側面121cの側から反射型LCDパネル13を観察する。
第2導光層122は、光透過性を備えた樹脂を硬化して構成されており、後述の突出部122aを除いて板状に構成された層である。
第2導光層122は、第1導光層121側へ向けて突出した突出部122aを複数有している。突出部122aは、その根元側(出光面122b側)から第1導光層121に近くなるにしたがい外形が小さくなる柱状に構成されている。本実施形態では、突出部122aは、回転楕円体を短軸方向で半分に切断した形状をしている。第2導光層122は、突出部122aを含めて、第1導光層121と屈折率が等しい、又は、屈折率が近い樹脂を硬化して構成されている。
第2導光層122は、第1導光層121の接合面121b側に対して積層されており、突出部122aが設けられている側とは反対側(−Z側)に光を出光する出光面122bを有している。
接合層123は、第1導光層121と第2導光層122との間に設けられており、第1導光層121と第2導光層122とを接合している。接合層123には、光学粘着剤を用いてもよいし、光学接着剤を硬化して構成してもよい。また、接合層123は、後述の低屈折率層124よりも屈折率が高くなっている。
ここで、突出部122aの頂点と接合層123とが接合されている部分は、極僅かな面積ではあるが、光が低屈折率層124に達することなく通過することができる光通過領域12aとして構成されている。
低屈折率層124は、第1導光層121と第2導光層122との間、かつ、突出部122aの周囲に設けられている。また、低屈折率層124は、第1導光層121及び第2導光層122よりも屈折率が低くなっている。
本実施形態では、導光板12の各層は、以下の材料により構成されている。
第1導光層121は、屈折率が1.58のポリカーボネート樹脂から構成されている。
第2導光層122は、屈折率が1.58のポリカーボネート樹脂から構成されている。
接合層123は、屈折率が1.51のUV硬化光学接着剤により構成されている。
低屈折率層124は、屈折率が1.41のシリコンオイルにより構成されている。
第1導光層121と、第2導光層122と、接合層123とは、可能で有れば、屈折率が同一であることが望ましい。また、低屈折率層は、樹脂等により形成せず、空隙として空気により構成してもよい。
図4は、第1実施形態の面光源装置10における光路の例を示す図である。なお、図4は、各部の大きさを誇張して示していることから、光路についても、実際の光路よりも屈折による偏向等を誇張して示している。
本実施形態の面光源装置10では、光源部11から入光面121aに入射した光のうち、観察者側面121cに到達する光は、観察者側面121cの外側が空気であって屈折率が第1導光層121よりも低いので、観察者側面121cの内面で全反射して、図4中の左側(−Xの向き:導光方向)に進む。
一方、接合面121bに到達する光は、その外側(図4中の下側:−Z側)に接合層123が設けられており、この接合層123の屈折率と第1導光層121とが略等しいことから、接合面121bを通過して接合層123内へと進む。そして、接合層123内に進んだ光は、接合層123と低屈折率層124との界面において全反射して第1導光層121へと戻される。
また、接合層123内に進んだ光のうち、突出部122aの頂点と接合層123とが接合されている光通過領域12aに到達した光は、全反射することなく、第2導光層122の突出部122a内に進む。突出部122a内に進んだ光は、突出部122aの回転楕円形状の内面に到達すると、低屈折率層124との界面で全反射して、その向きが導光板12の法線方向(Z軸方向)に近い向き(Z軸とのなす角度が小さくなる向き)に偏向され、出光面122bから出光する。
また、突出部122a内に進んだ光のうち、突出部122aの回転楕円形状の内面に到達しない光は、そのまま出光面122bから出光する。この突出部122aの回転楕円形状の内面に到達しない光は、元々、導光板12の法線方向(Z軸方向)に近い向きで光通過領域12aを通過した光である。したがって、このような光についても、導光板12の法線方向(Z軸方向)に近い向きで出光面122bから出光する。
よって、光通過領域12aを通過した光については、その大部分が、導光板12の法線方向(Z軸方向)に近い向きで出光面122bから出光するようになる。また、光通過領域12aは、極僅かな面積であって、分散して配置されているので、出光面122bから出光する光を均一に分布させることができる。
ここで、従来からフロントライトに用いられている、出光側に微細な突起を複数設けた導光板500を比較例として、本実施形態の導光板12の作用及び効果について、以下に説明する。
図5は、比較例の導光板500における光路の例を示す図である。
比較例の導光板500は、出光面側に微細な突起501が多数突出して配置されている。光源部11から導光板500に入光した光は、全反射を繰り返しながら導光板500内を進み、突起501に到達すると、全反射条件を満たさないことから、突起501から出光する。しかし、比較例の導光板500では、その構成上、導光板500の法線方向(Z軸方向)に近い向きで出光する光の成分は少なく、Z軸方向とのなす角度が大きい光の成分が多くなっている。
このように、比較例と比べると、本実施形態の導光板12を備えた面光源装置10が、非常に効率よく光を利用することが可能であることがわかる。
次に、上記光路を用いて説明した内容を、シミュレーション解析結果により証明する。
図6は、本実施形態における面光源装置10から出光する光をシミュレーション解析した結果を示す図である。図6(a)は、観察者側面121cから出光した光の分布を示し、図6(b)は、出光面122bから出光した光の分布を示している。なお、図6中の右側が光源に近い側として示している。なお、図6では、色が黒い領域は光が少ない領域であり、色が白い領域は光が多い領域であることを示している。後述する図7についても同様である。なお、図6(a)については、漏れ光が全く出光しなかったので、座標軸のみを示している。
このシミュレーションは、導光板12の形状を、厚さが0.6mmであって、縦横のサイズが10×10mmとして行ったものである。また、突出部122aは、X軸方向及びY軸方向のそれぞれにおいて、ピッチ0.5mmで配置されており、長軸の長さ=0.4mm、短軸の長さ=0.2mmの楕円を長軸中心で回転した回転楕円形状を、短軸部分で半分に切断した形状とした。
観察者側面121cから出光する光は、本来不要な漏れ光であって、ゼロであることが望ましい。図6(a)に示すように、本実施形態の面光源装置10からは、この不要な漏れ光は全くなかった。
また、出光面122bから出光する光は、図6(b)の円の中央付近にピークを持ちながら全体に広く分布しており、望ましい分布となっている。
図7は、比較例の導光板500を用いた面光源装置から出光する光をシミュレーション解析した結果を示す図である。図6の場合と同様に、図7(a)は、観察者側面から出光した光の分布を示し、図7(b)は、出光面から出光した光の分布を示している。
この比較例のシミュレーションは、図6の本実施形態の場合と同様に、導光板500の形状を、厚さが0.6mmであって、10×10mmとして行ったものである。また、突起501は、X軸方向及びY軸方向のそれぞれにおいて、ピッチ0.5mmで配置されており、その大きさは、半径0.1mmの半球形状とした。
図7(a)に示すように、比較例の導光板500を用いた面光源装置では、観察者側面から出光してしまう不要な漏れ光が全体に分布しており、特に、光源から離れた側へ漏れ光が多く分布してしまっている。
また、図7(b)に示すように、比較例の導光板500を用いた面光源装置では、出光面から出光する光についても、その多くが光源から離れた側へ出光してしまっている。
この比較例と本実施形態とのシミュレーション解析結果から、本実施形態の導光板12を備えた面光源装置10が、比較例とは全く異なる配光特性(出光分布)を有しており、非常に効率よく光を利用することが可能で有ることがわかる。
以上説明したように、第1実施形態の導光板12を備えた面光源装置10は、第1導光層121と、第1導光層121側へ向けて突出した突出部122aを複数有した第2導光層122と、第1導光層121及び第2導光層122よりも屈折率が低い低屈折率層124とを備えている。この構成により、第1実施形態の導光板12を備えた面光源装置10は、入光面121aから入射する光のうち、板面の法線方向へ向けて出光する成分をより多くすることができ、光の利用効率を高めることができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態における導光板212を、図2と同様に層毎に分解して示した図である。なお、図8でも、低屈折率層124は、省略している。
第2実施形態の導光板212は、第2導光層222の形態が第1実施形態の第2導光層122と異なる他は、第1実施形態の導光板12と同様な形態をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態の第2導光層222は、光透過性を備えた樹脂を硬化して構成されており、後述の突出部222aを除いて板状に構成された層である。
第2導光層222は、第1導光層121側へ向けて突出した突出部222aを複数有している。板面に直交し、かつ、入光面121aに直交する方向の断面(XZ断面)において、突出部222aは、その根元側(出光面222b側)から第1導光層121に近くなるにしたがい幅が小さくなっている。また、突出部222aは、入光面121aに平行な方向に沿って同一断面形状で延在している。本実施形態では、突出部222aは、板面に直交し、かつ、入光面121aに直交する方向の断面(XZ断面)の断面形状が半楕円形状となっている。第2導光層222は、突出部222aを含めて、第1導光層121と屈折率が等しい、又は、屈折率が近い樹脂から構成されている。
第2導光層222は、第1導光層121の接合面121b側に対して積層されており、突出部222aが設けられている側とは反対側(−Z側)に光を出光する出光面222bを有している。
第2実施形態の突出部222aは、接合層123と線接触している。したがって、第2実施形態の導光板212によれば、第1実施形態の点接触している場合と比べて、1つの突出部でより多くの光を出光させることができる。
また、第2実施形態の突出部222aは、同一断面形状で一方向に沿って延在しているので、第1実施形態の突出部122aよりもその製造に用いる成形型の作製を容易に行うことができる。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態における導光板312を、図2と同様に層毎に分解して示した図である。なお、図9でも、低屈折率層124は、省略している。
第3実施形態の導光板312は、第1導光層321の形態が第2実施形態の第1導光層121と異なる他は、第2実施形態の導光板212と同様な形態をしている。よって、前述した第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第3実施形態の第1導光層321は、光透過性を備えた樹脂を硬化して構成されており、後述する第2の突出部321dを除いて板状に構成された層であり、その端面(+X側の端面)に光が入射する入光面321aが設けられている。また、第1導光層321には、入光面321aに交差する板面の一方である−Z側の面に接合面321bが設けられている。
接合面321bには、第2導光層222側へ突出する第2の突出部321dが複数設けられている。
第2の突出部321dは、板面に直交し、かつ、入光面321aに平行な方向(YZ平面方向)の断面形状が、三角形形状をしており、同一断面形状で入光面321aの法線方向(X軸方向)に沿って延在している。
また、第1導光層321の接合面321bとは反対側は、観察者側面321cとなっており、観察者は、この観察者側面321cの側から反射型LCDパネル13を観察する。
第3実施形態によれば、第2実施形態のように突出部222aが延在する第2導光層の形態であっても、接合層123と点接触させることができる。
また、第2の突出部321dの形状により、光源部11の延在する方向(Y軸方向)において光の進行方向を制御できる。
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態における導光板412を、図2と同様に層毎に分解して示した図である。なお、図10でも、低屈折率層124は、省略している。
第4実施形態の導光板412は、第1導光層421の形態が第1実施形態の第1導光層121と異なる他は、第1実施形態の導光板12と同様な形態をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第4実施形態の第1導光層421は、光透過性を備えた樹脂を硬化して板状に構成された層であり、その端面(+X側の端面)に光が入射する入光面421aが設けられている。
第4実施形態の入光面421aには、光源部11から入射する光を偏向させる入射光制御部421dが設けられている。本実施形態の入射光制御部421dは、光源部11側へ向けて突出した1つの凸レンズ形状に構成されている。
また、第1導光層421には、入光面421aに交差する板面の一方である−Z側の面に接合面421bが設けられている。第1導光層421の接合面421bとは反対側は、観察者側面421cとなっており、観察者は、この観察者側面421cの側から反射型LCDパネル13を観察する。
第4実施形態によれば、入射光制御部421dをさらに設けているので、光源部11の延在する方向(Y軸方向)において光の進行方向を制御できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、突出部は、等間隔で整列されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、配置をランダムにしてもよいし、光源からの距離に応じて、配置密度が変化するようにしてもよい。
(2)各実施形態において、各層を構成する材料を具体的に記載しているが、これに限らず、材料は適宜選択可能である。例えば、第2導光層は、紫外線硬化型樹脂に限らず、熱可塑性樹脂を硬化して構成してもよい。また、それに伴い、製造方法も、UV硬化に限らず、公知の製造方法を適宜選択可能である。
(3)第1実施形態において、突出部122aは、回転楕円体を短軸方向で半分に切断した形状をしている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、突出部122aは、多角形形状を回転させた回転体形状の一部形状としてもよいし、回転体に限らず、多面体により構成してもよい。
(4)第3実施形態において、第2の突出部321dは、断面形状が、三角形形状をしている例を挙げて説明した。これに限らず、第2の突出部の断面形状は、半円形状としてもよいし、多角形形状としてもよく、適宜変更可能である。
(5)第4実施形態において、入射光制御部421dは、光源部11側へ向けて突出した1つの凸レンズ形状に構成されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、複数の微細なレンズ形状やプリズム形状等を多数並べて構成した入射光制御部としてもよい。
(6)各実施形態において、反射型の表示装置である反射型LCDパネル13を正面から照明するフロントライトとして面光源装置10を用いる例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、面光源装置10は、透過型の表示装置を背面から照明するバックライトとして用いてもよい。
(7)各実施形態において、突出部は、断面形状において対称な形状として構成した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、突出部の断面形状を、光源側とその反対側とで非対称な形状としてもよい。
なお、第1実施形態〜第4実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
10 面光源装置
10a 表示面
11 光源部
12 導光板
12a 光通過領域
13 反射型LCDパネル
121 第1導光層
121a 入光面
121b 接合面
121c 観察者側面
122 第2導光層
122a 突出部
122b 出光面
123 接合層
124 低屈折率層
212 導光板
222 第2導光層
222a 突出部
222b 出光面
312 導光板
321 第1導光層
321a 入光面
321b 接合面
321c 観察者側面
321d 第2の突出部
412 導光板
421 第1導光層
421a 入光面
421b 接合面
421c 観察者側面
421d 入射光制御部
500 導光板
501 突起

Claims (9)

  1. 板状に構成された層の端面に設けられ光が入射する入光面と、
    前記入光面に交差する板面の一方に設けられた接合面と、
    を有する第1導光層と、
    板状に構成され、前記第1導光層側へ向けて突出した突出部を複数有し、前記第1導光層の前記接合面側に対して積層されており、前記突出部が設けられている側とは反対側に光を出光する出光面を有する第2導光層と、
    前記第1導光層と前記第2導光層との間、かつ、前記突出部の周囲にあって前記第1導光層及び前記第2導光層よりも屈折率が低い低屈折率層と、
    を備える導光板。
  2. 請求項1に記載の導光板において、
    前記第1導光層と前記第2導光層との間に、前記第1導光層と前記第2導光層とを接合する接合層をさらに備え、
    前記接合層は、前記低屈折率層よりも屈折率が高いこと、
    を特徴とする導光板。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の導光板において、
    前記突出部は、前記第1導光層に近くなるにしたがい外形が小さくなる柱状に構成されていること、
    を特徴とする導光板。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の導光板において、
    板面に直交し、かつ、前記入光面に直交する方向の断面において、前記突出部は、前記第1導光層に近くなるにしたがい幅が小さくなっており、かつ、前記入光面に平行な方向に沿って同一断面形状で延在していること、
    を特徴とする導光板。
  5. 請求項4に記載の導光板において、
    前記第1導光層の前記接合面には、前記第2導光層側へ突出する第2の突出部が複数設けられており、
    前記第2の突出部は、板面に直交し、かつ、前記入光面に平行な方向の断面形状が同一断面形状で前記入光面の法線方向に沿って延在していること、
    を特徴とする導光板。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の導光板において、
    前記入光面には、入射する光を偏向させる入射光制御部が設けられていること、
    を特徴とする導光板。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の導光板と、
    前記導光板の前記入光面と対向して配置され、前記入光面へ光を投射する光源部と、
    を備える面光源装置。
  8. 請求項7に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置の前記出光面側に配置された反射型の表示部と、
    を備える表示装置。
  9. 請求項7に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置の前記出光面側に配置された透過型の表示部と、
    を備える表示装置。
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