JP2018106828A - 面光源装置、透過型表示装置 - Google Patents

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真史 佐藤
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Eiji Asano
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Abstract

【課題】モアレの発生を大幅に低減し、良好な映像を表示できる面光源装置、及び、これを備える透過型表示装置を提供する。【解決手段】面光源装置は、背面13dに、入射する光の少なくとも一部を全反射し、全反射した光の出光面13cに対する入射角度が全反射前よりも小さくなるように変化させる第2斜面部133を備える背面側単位光学形状131が、入光面13aに直交する方向に複数配列されて形成される導光板13を備え、面光源装置10の出光面の導光方向における最大輝度と最小輝度との差は、面光源装置10の出光面の導光方向における平均輝度に対する割合が20%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、面光源装置、透過型表示装置に関するものである。
従来、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の透過型表示部を背面から面光源装置(バックライト)によって照明し、映像を表示する透過型表示装置が知られている。
面光源装置は、大きく分けて、各種光学シート等の光学部材の直下に光源を配置する直下型のものと、光学部材の側面側に光源が配置されるエッジライト型のものがある。エッジライト型の面光源装置は、光源を導光板等の光学部材の側面側に配置することから、直下型のものに比べて面光源装置をより薄型化できるという利点を有し、近年広く用いられている。
一般的に、エッジライト型の面光源装置では、導光板の側面である入光面に対面する位置に光源が配置されており、光源が発する光は、入光面から導光板に入射し、出光面と出光面に対向する背面とで反射を繰り返しながら、入光面に略直交する方向(導光方向)へ進む。そして、導光板の背面に設けられた拡散パターンやプリズム形状等によって光の進行方向を変化させることにより、出光面の導光方向に沿った各位置から少しずつ光がLCDパネル側へ出光していく。
近年では、背面にプリズム形状等の単位光学形状が複数配列された導光板が広く用いられるようになってきている(特許文献1,2)。
特開2005−259361号公報 特開平9−166713号公報
このような背面に単位光学形状を有する導光板を用いた面光源装置において、面光源装置の出光面に、導光板の背面の単位光学形状に起因した明暗線が生じ、この明暗線と透過型表示装置の液晶パネルの画素との干渉により、表示画面にモアレが生じるという問題があった。
特許文献1,2には、上述のような面光源装置の出光面に生じる明暗縞や、透過型表示装置の表示面に生じるモアレに対する対策は、なんら開示されていない。
本発明の課題は、モアレの発生を大幅に低減し、良好な映像を表示できる面光源装置、及び、これを備える透過型表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、光が入射する入光面(13a)と、前記入光面に交差し光が出射する出光面(13c)と、前記出光面に対向する背面(13d)とを有し、前記入光面から入射した光を前記入光面に対向する面側へと導光しながら前記出光面から出射する導光板(13)と、前記導光板の前記入光面に対面する位置に設けられ、前記入光面へ光を投射する光源部(12)と、前記導光板の背面側に位置し、前記導光板の前記背面から出射した光を前記導光板側に反射する反射部材(14)と、前記導光板の出光面側に位置し、前記導光板から出射した光を、そのシート面の法線方向又は法線方向となす角度が小さくなる方向へ向ける偏向作用を有する偏向光学シート(15)と、を備える面光源装置であって、前記導光板(13)は、前記背面に、入射する光の少なくとも一部を全反射し、全反射した光の前記出光面に対する入射角度が全反射前よりも小さくなるように変化させる斜面部(132)を備える背面側単位光学形状が、前記入光面に直交する方向に複数配列されて形成され、前記面光源装置の出光面の導光方向における最大輝度と最小輝度の差は、前記面光源装置の出光面の導光方向における平均輝度に対する割合が20%以下であること、を特徴とする面光源装置(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の面光源装置において、前記偏向光学シート(15)は、前記導光板側の面に、前記導光板側に凸となる柱状の単位プリズム(151)が、前記背面側単位光学形状の配列方向に平行に配列されていること、を特徴とする面光源装置(10)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の面光源装置において、前記反射部材(14)は、主として鏡面反射性を有すること、を特徴とする面光源装置(10)である。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の面光源装置において、前記反射部材(14)は、主として拡散反射性を有すること、を特徴とする面光源装置(10)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の面光源装置(10)と、前記面光源装置によって背面側から照明される透過型表示部(11)と、を備える透過型表示装置(1)である。
本発明によれば、モアレの発生を大幅に低減し、良好な映像を表示できる面光源装置、及び、これを備える透過型表示装置を提供することができる。
実施形態の透過型表示装置1を説明する図である。 実施形態の導光板13を説明する図である。 実施形態の背面側単位光学形状131における光の様子を説明する図である。 実施形態のプリズムシート15を説明する図である。 測定例1〜4の面光源装置の出光面における明暗縞の輝度の測定方法を説明する図である。 変形形態の背面側単位光学形状を説明する図である。 モアレを生じさせる明暗縞について説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書中において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、特許請求の範囲の記載は、シートという記載で統一して使用した。従って、シート、板、フィルムの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
本明細書中において、シート面(板面,フィルム面)とは、各シート(板,フィルム)において、そのシート(板,フィルム)全体として見たときのシート(板,フィルム)の平面方向となる面を示すものであるとする。
(実施形態)
図1は、実施形態の透過型表示装置1を説明する図である。
本実施形態の透過型表示装置1は、LCDパネル11と面光源装置10とを備えている。透過型表示装置1は、LCDパネル11を背面側から面光源装置10で照明し、LCDパネル11に形成される映像情報を表示する。
図1を含め以下の図中及び以下の説明において、理解を容易にするために、透過型表示装置1の使用状態において、透過型表示装置1の画面に平行であって互いに直交する2方向をX方向(X1−X2方向)、Y方向(Y1−Y2方向)とし、透過型表示装置1の画面に直交する方向をZ方向(Z1−Z2方向)とする。なお、Z方向においてZ1側が背面側であり、Z2側は観察者側である。
透過型表示装置1の画面は、LCDパネル11の最もZ2側(観察者側)の面(以下、表示面という)11aに相当する。透過型表示装置1の「正面方向」とは、この表示面11aの法線方向であり、Z方向に平行であり、後述する導光板13の板面の法線方向やプリズムシート15のシート面の法線方向と一致するものとする。また、透過型表示装置1の表示面11aは、XY面に平行であり、後述する導光板13の板面、プリズムシート15のシート面と平行である。
LCDパネル11は、透過型の液晶表示素子により形成された略板状の部材であり、その表示面11aに映像情報を形成する透過型表示部である。LCDパネル11の外形及び表示面11aは、Z方向から見て矩形形状であり、X方向に平行な対向する2辺と、Y方向に平行な対向する2辺とを有している。
面光源装置10は、LCDパネル11をZ1側(背面側)から照明する装置であり、所謂、エッジライト型の面光源装置(バックライト)である。
面光源装置10は、光源部12、導光板13、反射シート14、プリズムシート15、光学シート16を備えている。導光板13、反射シート14、プリズムシート15、光学シート16等は、Z方向から見て矩形形状であり、X方向に平行な対向する2辺と、Y方向に平行な対向する2辺とを有している。
光源部12は、LCDパネル11を照明する光を発する部分である。光源部12は、導光板13のX方向の一方(X1側)の端面である入光面13aに対面する位置に、Y方向に沿って配置されている。
光源部12は、点光源121がY方向に所定の間隔で複数配列されて形成されている。点光源121は、LED(Light Emitting Diode)光源である。
なお、光源部12は、例えば、Y方向に延在する冷陰極管等の線光源としてもよいし、Y方向に延在するライトガイドの端面に光源を配置した形態としてもよい。また、光源部12の発する光の利用効率を向上させる観点から、光源部12の外側(X1側やZ2側)を覆うように不図示の反射板を設けてもよい。
導光板13は、光を導光する略平板状の部材であり、入光面13aと、対向面13bと、出光面13cと、背面13dとを有している。導光板13は、光源部12が発する光を入光面13aから入射させ、出光面13cと背面13dとで全反射させながら、入光面13aに対向する対向面13b側(X2側)へ、主にX方向に導光しながら、出光面13cからプリズムシート15側(Z2側)へ適宜出射させる。
本実施形態の導光板13の入光面13a及び対向面13bは、導光板13のX方向の両端部(X1側端部、X2側端部)に位置している。また、導光板13の板面は、XY面に平行であり、出光面13c,背面13dに平行であるとする。
以下、導光板13の各部について説明する。
図2は、実施形態の導光板13を説明する図である。図2(a)は、出光側単位光学形状135を説明する図であり、図2(b)は、背面側単位光学形状131を説明する図である。図2(a)では、導光板13のYZ面に平行な断面の一部を拡大して示し、図2(b)では、導光板13のXZ面に平行な断面の一部を拡大して示している。
出光側単位光学形状135は、図1及び図2(a)に示すように、出光側(LCDパネル11側、Z2側)に凸となる柱状であり、導光板13の観察者側(Z2側)の面に、長手方向(稜線方向)をX方向とし、Y方向に複数配列されて形成されている。
出光側単位光学形状135は、図2(a)に示すように、その配列方向に平行であって導光板13の板面に直交する断面(YZ面)での断面形状が、略五角形形状である。この出光側単位光学形状135の頂角は、δ1であり、谷側の斜面がZ方向となす角度は、δ2である。また、出光側単位光学形状135の配列ピッチは、P2である。本実施形態の配列ピッチP2は、出光側単位光学形状135の配列方向の幅W2に等しい(P2=W2)形態となっている。
出光側単位光学形状135の配列ピッチP2は、10〜100μm程度とすることが好ましい。
配列ピッチP2がこの範囲よりも小さいと、出光側単位光学形状135の製造が困難となり、設計通りの形状が得られなくなり、所望する光学性能が得られない場合がある。また、配列ピッチP2がこの範囲よりも大きいと、LCDパネル11の画素とのモアレが生じやすくなったり、面光源装置10等としての使用状態において、出光側単位光学形状135のピッチが筋状に認識されやすくなったりする。従って、配列ピッチP2は、上記範囲とすることが好ましい。
なお、出光側単位光学形状135は、上記の例に限らず、所望する光学性能に合わせて、その形状を変更してもよい。
例えば、出光側単位光学形状135は、断面形状が二等辺三角形形状や台形形状等となる多角柱形状や、長軸が導光板13の板面(出光面13c)に直交する楕円柱の一部形状としてもよいし、円柱の一部形状としてもよい。また、出光側単位光学形状135は、複数種類の曲面や平面を組み合わせてなる形状としてもよい。
また、例えば、出光側単位光学形状135は、断面形状が凹形状であってもよい。このとき、例えば、出光側単位光学形状135は、背面側(Z1側)に凹となる凹曲面からなる凹形状としてもよいし、凹形状の底部分が背面側(Z1側)に凹となる凹曲面であり、この凹曲面よりも出光側(Z2側)が平坦な傾斜面で形成される形態としてもよい。また、凹形状は、複数の平面によって形成されてもよいし、複数の曲面によって形成されてもよいし、複数の平面と曲面とを組み合わせて形成されてもよい。
出光側単位光学形状135は、その長手方向(稜線方向)が、導光板13の主たる光の導光方向(X方向)に平行であり、導光方向に直交する方向(Y方向)に複数配列されている。出光側単位光学形状135は、導光板13から出射する光に対して、その配列方向における光線制御作用を有し、導光板13からの出射光のY方向における集光性等を向上させることができる。なお、このような光線制御作用を必要としない場合には、出光面13cに出光側単位光学形状135を形成しない形態としてもよい。
背面側単位光学形状131は、図1,図2(b)に示すように、背面側(Z1側)に凸となる柱状であり、導光板13の背面側(Z1側)の面に、長手方向(稜線方向)をY方向とし、導光方向となるX方向に複数配列されている。
背面側単位光学形状131は、図2(b)に示すように、その配列方向に平行であって導光板13の板面に直交する方向における断面(XZ面)における断面形状が略四角形形状である。背面側単位光学形状131は、入光面側(X1側)に位置する第1斜面部132と、対向面側(X2側)に位置し、入射する光の少なくとも一部を全反射する第2斜面部133と、第1斜面部132及び第2斜面部133との間に位置する頂面部134とを有している。
背面側単位光学形状131の配列ピッチは、P1であり、配列方向においてこの配列ピッチP1は一定である。本実施形態の配列ピッチP1は、背面側単位光学形状131の配列方向の幅W1に等しい(P1=W1)形態となっている。
背面側単位光学形状131の配列ピッチP1は、P1=80〜300μm程度とすることが好ましい。
配列ピッチP1が、この範囲よりも小さいと、背面側単位光学形状131の製造が困難となり、設計通りの形状が得られなくなり、所望する光学性能が得られない場合がある。また、配列ピッチP1がこの範囲よりも大きいと、LCDパネル11の画素とのモアレが生じやすくなったり、面光源装置10等としての使用状態において、背面側単位光学形状131のピッチが認識されやすくなったりする。
従って、配列ピッチP1は、上記範囲とすることが好ましい。
図3は、実施形態の背面側単位光学形状131における光の様子を説明する図である。
図2及び図3に示すように、第1斜面部132は、導光板13の板面(XY面、出光面13cに平行な面)と角度αをなしている。また、第2斜面部133は、導光板13の板面と角度βをなしている。この角度α、角度βは、β<αを満たしている。また、頂面部134は、導光板13の板面と平行である。
第1斜面部132は、図2(b),図3に示すように、入光面側端部よりも対向面側端部(頂面部134側の端部)が背面側(Z1側)となるように傾斜している。第1斜面部132と導光板13の板面(出光面13cに平行な面)とがなす角度αは、約50〜85°である。導光板13内を対向面側(X2側)へ導光する光は、入光面13aから対向面13bへ(X1側からX2側へ)進むが、第1斜面部132が上述のような形状であるので、第1斜面部132に入射しにくい。
第2斜面部133は、図2(b),図3に示すように、対向面側端部よりも入光面側端部の方が背面側(Z1側)となるように傾斜しており、導光板13の板面(XY面、出光面13c)と角度βをなしている。
第2斜面部133は、導光板13内を導光する光の一部が入射し、入射した光の少なくとも一部を全反射する斜面である。図3に示すように、第2斜面部133で全反射する光L1は、全反射により、出光面13c(XY面に平行な面)に対する入射角度が小さくなる方向に進行方向が変化する。そして、第2斜面部133で全反射した後に、出光面13cに対して臨界角以上で入射した光は導光を続けるが、臨界角未満で出光面13cに入射した光(光L1)は、導光板13から出射する。
このような導光板13において、光の導光効率及び取り出し効率の双方を向上させる観点等から、角度βは、1°<β<5°を満たすことが好ましい。
β≦1°であると、導光方向(X方向)に進む光が、第2斜面部133で全反射したとき、全反射前後での出光面13c(XY面に平行な面)となす角度の変化量が小さくなり過ぎる。そのため、β≦1°では、出光面13cに臨界角未満で入射する光が減少し、導光板13から十分に光を取り出すことができず、光の取り出し効率が低下する。
また、β≧5°であると、導光方向(X方向)に進む光が、第2斜面部133で全反射したとき、全反射前後での出光面13cとなす角度の変化量が大きくなり過ぎ、入光面側で出光量が増えるが対向面側での出光量が減少し、導光効率が低下する。また、β≧5°であると、導光板13からの出光方向のばらつきも大きくなるので、後述するプリズムシート15での正面方向(Z方向)への偏向作用が不十分となり、光の収束性が低下して、正面輝度が低下する。
以上のことから、角度βは、上記の範囲を満たすことが好ましい。
頂面部134は、図2(b),図3に示すように、背面側単位光学形状131の背面側(Z1側)に位置し、導光板13の板面(出光面13cに平行な面)と平行である。図3に示すように、導光方向(X方向)に進み頂面部134に入射した光の少なくとも一部は、全反射して出光面13c側へ進む(光L2)。このとき、頂面部134は、出光面13cに平行であるので、全反射した光が出光面13cに対してなす角度は、変化しない。
従って、頂面部134で全反射して出光面13cに入射した光(L2)は、出光面13cで全反射して対向面側へ導光を続ける。
図2(b)に示すように、背面側単位光学形状131の配列方向(X方向)における第2斜面部133の寸法をWaとするとき、配列ピッチP1に対する寸法Waの比Wa/P1は、導光方向において入光面側から対向面側へ向かうにつれて大きくなっている。
本実施形態の比Wa/P1は、最も入光面13a側(X1側)では約0.2であり、対向面13b側へ向かうにつれて次第に大きくなり、最も対向面側(X2側)では約0.8となっている。
この比Wa/P1は、最も入光面側での最小値が約0.1、最も対向面側での最大値が約0.9となるような範囲内であれば、上記の例に限らず、所望する光学性能等に応じて、適宜その値を設定できる。
導光方向(X方向)において、対向面側(X2側)へ向かうにつれて比Wa/P1が大きくなり、背面側単位光学形状131における第2斜面部133が占める比率が大きくなる。これにより、対向面側(X2側)への導光効率が向上し、また、光量が低下する対向面側においても効率よく光を出光させることができ、導光方向における明るさの均一性を向上させることができる。
なお、本実施形態の比Wa/P1は、背面側単位光学形状131の配列方向(導光方向、X方向)に沿って、連続的に、次第に変化する形態とするが、これに限らず、例えば、段階的に変化する形態としてもよい。
導光板13は、背面側単位光学形状131を賦形する凹状の成形型を、バイト等で切削する等して作製し、その成形型を用いて、押出成形法や射出成形する等により形成される。使用する熱可塑性樹脂は、光透過性が高いものであれば特に限定されないが、例えば、アクリル系樹脂、COP(シクロオレフィンポリマー)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂等が挙げられる。
なお、これに限らず、導光板13は、押出成形等により成形したシート状の部材の両面に、紫外線成形法によって、背面側単位光学形状131及び出光側単位光学形状135を一体に形成して、導光板13としてもよい。
図1に戻って、反射シート14は、光を反射可能なシート状の反射部材であり、導光板13よりも背面側(Z1側)に配置されている。この反射シート14は、導光板13からZ1側へ向かう光を反射して、導光板13側(Z2側)へ向ける機能を有している。
反射シート14は、例えば、主として拡散反射性を有し、反射率の高い白色の樹脂製のシート状部材等を用いることができる。
また、反射シート14は、光の利用効率等を高める観点等から、主として鏡面反射性(正反射性)を有するものを用いてもよい。例えば、反射シート14は、少なくとも反射面(導光板13側の面)が金属等の高い反射率を有する材料により形成されたシート状の部材、高い反射率を有する材料により形成された薄膜(例えば金属薄膜)を表面層として含んだシート状の部材等を用いることができる。
図4は、実施形態のプリズムシート15を説明する図である。図4では、プリズムシート15のXZ面に平行な断面の一部を拡大して示している。
プリズムシート15は、導光板13よりもLCDパネル11側(Z2側、観察者側)に配置されている(図1参照)。プリズムシート15は、導光板13の出光面13cから出射し、Z方向(正面方向)に対して角度をなす方向へ進む光の進行方向を、Z方向又は、Z方向となす角度が小さい方向へ偏向(集光)する作用を有する偏向光学シートである。
プリズムシート15は、プリズム基材層152と、プリズム基材層152のZ1側(導光板13側)に複数配列されて形成された単位プリズム151とを有している。
プリズム基材層152は、プリズムシート15のベース(基材)となる部分である。プリズム基材層152は、光透過性を有する樹脂製のシート状の部材が用いられる。
単位プリズム151は、導光板13側(Z1側)に凸となる柱形状であり、プリズム基材層152の背面側(Z1側)の面に、長手方向(稜線方向)をY方向とし、X方向に複数配列されている。この単位プリズム151の配列方向は、透過型表示装置1の表示面の法線方向(Z方向)から見て、導光板13の背面側単位光学形状131の配列方向に平行であり、出光側単位光学形状135の配列方向と直交している。
本実施形態の単位プリズム151は、略三角柱形状であり、入光面側の面153と、対向面側の面154とを有している。その配列方向(X方向)及びシート面に直交する方向(Z方向)に平行な断面(XZ面)での単位プリズム151の断面形状は、頂角をεとする略三角形形状である。
図4(a)に示すように、入光面側の面153は、シート面に平行な面(XY面)と角度θ3をなしている。また、対向面側の面154は、外側へ凸となる折れ面状となっており、プリズム基材層側の第1の面154aと、頂角側の第2の面154bとを有している。第1の面154aは、シート面に平行な面(XY面)と角度θ1をなし、第2の面154bは、シート面に平行な面(XY面)と角度θ2をなしている。
また、図4(b)に示すように、対向面側の面154は、外側へ凸となる折れ面状となっており、プリズム基材層側の第1の面154aと、頂角側の第2の面154bと、第1の面154aと第2の面154bとの間の第3の面154cとを有する形態としてもよい。この第3の面154cは、シート面に平行な面(XY面)と角度θ4をなしている。
単位プリズム151は、配列ピッチがP3、配列方向の幅がW3である。本実施形態の単位プリズム151は、配列方向において配列ピッチP3と配列方向のレンズ幅W3とが等しい(P3=W3)形態となっている。
単位プリズム151の配列ピッチP3は、10〜200μmとすることが好ましい。配列ピッチP3が、10μmよりも小さいと、単位プリズム151の製造が困難であり、好ましい光学性能が得られない。また、配列ピッチP3が200μmよりも大きいと、LCDパネル11の画素との干渉によるモアレが生じやすくなったり、面光源装置10等としての使用状態において、単位プリズム151のピッチが筋状に認識されやすくなったりする。そのため、単位プリズム151の配列ピッチP1は、上記範囲が好ましい。
さらに、近年、単位プリズム151の配列の高精細化が急速に進んでいる。LCDパネル11の画素との干渉によるモアレを低減し、単位プリズム151のピッチが筋状に認識されにくくする効果を高め、より効率よく導光板13からの光を正面方向へ向けるために、単位プリズム151の配列ピッチP3は、10〜40μmとすることがより好ましい。
プリズムシート15の偏向作用について説明する。
導光板13からの出射光は、その多くが、XZ面内において、Z方向(正面方向)に対してX2側に大きく角度をなす方向に出射する。プリズムシート15は、図4(a)に示すように、導光板13から出射した光L(光L3,L4)を入光面側の面153から入射させ、対向面側の面154(第1の面154a,第2の面154b)で全反射させることにより、その進行方向を正面方向(Z方向)又は正面方向に対してなす角度が小さくなる方向へ偏向(集光)する。
単位プリズム151は、上記の例に限らず、所望する光学性能に応じて、二等辺三角形柱形状や他の多角柱形状としてもよいし。また、単位プリズム151は、対向面側の面154が3つ以上の面からなる折れ面状としてもよいし、入光面側の面も複数の面からなる折れ面状となっていてもよい。また、単位プリズム151は、曲面と平面とを組み合わせた形状としてもよい。
プリズムシート15は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製や、PC樹脂製等のシート状のプリズム基材層152の片面に、紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂により単位プリズム151を複数配列して形成することにより作製される。
なお、これに限らず、例えば、プリズムシート15は、PC樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂、MS(メチルメタクリレート・スチレン共重合体)樹脂、PET樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂等の熱可塑性樹脂を押し出し成形することにより形成してもよい。
図1に戻って、光学シート16は、特定の偏光状態の光を透過し、それ以外の偏光状態の光については反射する機能を有する偏光選択反射シートである。光学シート16は、プリズムシート15のLCDパネル11側(Z2側、観察者側)に設けられている。
光学シート16は、その透過軸が、LCDパネル11の入光側(Z1側)に位置する不図示の偏光板の透過軸と平行となるように配置することが、輝度向上や光の利用効率向上の観点から好ましい。
このような偏光選択反射性を有する光学シート16としては、例えば、DBEFシリーズ(住友スリーエム株式会社製)を使用することができる。
なお、光学シート16は、各種汎用の光拡散性を有するシート状の部材を、面光源装置10及び透過型表示装置1として所望される光学性能や、導光板13等の他の光学部材の光学特性等に合わせて、適宜選択して用いてよい。
例えば、光学シート16は、光を拡散する作用を有する光拡散シートとしてもよい。光学シート16として、光拡散シートを用いることにより、視野角を適度に広げたり、LCDパネル11の不図示の画素と単位プリズム151等とによって生じるモアレ等を低減したりする効果が得られる。
このような光拡散シートは、拡散材を含有する樹脂製のシート状の部材や、基材となる樹脂製のシート状の部材の少なくとも片面等に拡散材を含有するバインダをコートした部材や、基材となる樹脂製のシート状の部材の片面等にマイクロレンズアレイが形成されたマイクロレンズシート、レンチキュラーレンズシート等の各種光学シート等を用いることができる。
また、前述のプリズムシート15のプリズム基材層152の出光側(Z2側)の面に、光学シート16との光学密着の防止や、光拡散機能の付与を目的として、微細凹凸形状を形成してもよい。このような凹凸形状としては、ビーズ状フィラーを含有するバインダをコートして形成したマット層等が好適であるが、この限りではない。
さらに、偏光選択反射性を有する光学シート16の背面側(Z1側)に、さらに、上述のような光拡散性を有するシート等を配置してもよい。
図7は、モアレを生じさせる明暗縞について説明する図である。図7には、導光板13とプリズムシート15が示されている。理解を容易にするために、プリズムシート15は、その単位プリズム151を省略して示している。
導光板の背面側単位光学形状が背面側に凸となる三角柱形状であった場合、その頂角が反射シート14を損傷したり、頂角が破損したりするという問題が生じやすい。そのため、近年、本実施形態のような、四角柱形状であって、頂面部134がXY面に平行な背面側単位光学形状131を形成した導光板13が用いられてきた。
このような導光板13では、前述の図3に示すように、主として出光面13cから出射する光は、第2斜面部133で全反射して出光面13cに臨界角未満で入射した光であり、頂面部134で全反射した光は、導光し続け、出光しない。そのため、導光板13からの出光量は、第2斜面部133で全反射した光が出光面13cに入射する領域では大きく、それ以外の領域では小さく、導光方向において大きくなったり、小さくなったりを繰り返している。
導光板13よりも観察者側(Z2側)には、図1や図5に示すように、導光板13から出光した光を正面方向へ立ち上げるためのプリズムシート15が配置される。このプリズムシート15を導光板13等と組み合わせて正面方向から観察した場合、導光板13からの出光量の差に起因して微細な明暗縞が生じている。この明暗縞は、長手方向を導光方向に直交する方向(Y方向)とする明線と暗線とが、導光方向(X方向)に繰り返し現れて形成される。
この微細な明暗縞を解消するために、拡散作用を有する光学シート等を複数枚重ねると、面光源装置の部品点数が増えて生産コストの増加を招いたり、薄型化の妨げになったりするという問題がある。薄型化や生産コストの低減を優先し、本実施形態のように、プリズムシート15のLCDパネル11側に光学シート16のみを配置した形態とした場合、この微細な明暗縞は解消されず、面光源装置10の出光面においても生じてしまう。
明暗縞の明線は、主に背面の第2斜面部133で反射して導光板13から出光した光によるものであり、明線のピッチは、第2斜面部133のピッチ(即ち、背面側単位光学形状131の配列ピッチP1)に略対応する。第2斜面部133の配列ピッチは、非常に小さい(P1=80〜300μm)ため、明暗縞のピッチも小さく、面光源装置の出光面での明暗縞は、人間の目に視認されにくい。
しかし、この明暗縞が生じている面光源装置にLCDパネルを積層し、透過型表示装置としてその表示面に映像を表示すると、この明暗縞とLCDパネルの画素(ドット)との干渉によって、透過型表示装置の表示面上に、明暗縞の明線よりも明るい明線が400〜500μmピッチで生じるモアレが発生する。このモアレの明線は、明るく、その配列ピッチが人間の目に認識されやすい大きさであるため、ディスプレイの画質を大幅に低下させるという問題があった。そして、このモアレは、入光面側でより顕著に視認される傾向があった。
そこで、本願発明は、面光源装置10の出光面の導光方向における任意の領域において、その最大輝度と最小輝度との輝度差(最も明るい明線の輝度と最も暗い暗線の輝度との輝度差)が、面光源装置10の出光面での導光方向における平均輝度に対する割合が20%以内となる面光源装置とすることにより、透過型表示装置の表示面11aに生じるモアレを大幅に改善し、良好な映像を表示できるものとした。
このような面光源装置10とすることにより、明暗縞の明線と暗線との輝度差が小さくなり、透過型表示装置1とした場合の表示面11aのモアレの強度が大幅に低下し、モアレが仮に生じていたとしても視認されにくく、許容できる強度となり、良好な映像が表示される。
ここで、光学特性の異なる反射シート14及びプリズムシート15を用意し、導光板13と組み合わせて測定例1〜4の面光源装置とし、その出光面の導光方向での明暗縞の輝度差を調べた。そして、測定例1〜4の面光源装置にそれぞれLCDパネル11を組み合わせて測定例1〜4の透過型表示装置とし、モアレの有無や強度に関して調べた。
測定例1〜4の面光源装置は、いずれも、光源部12、導光板13、反射シート14(14A,14B)、プリズムシート15(15A,15B)を備えるものであり、光学シート16は備えていないものとする。また、測定例1〜4の透過型表示装置は、この測定例1〜4の面光源装置に、それぞれLCDパネル11を備えたものとする。
反射シート14A,14Bは、それぞれ反射光の主たる成分が異なる。
反射シート14Aは、白色の樹脂製の反射シートであり、主として拡散反射性を有する部材である。
反射シート14Bは、金属蒸着膜により、反射面が形成された反射シートであり、主として鏡面反射性(正反射性)を有する部材である。
プリズムシート15A,15Bは、単位プリズム151の断面形状が異なり、その偏向作用(集光性)の強度が異なる以外は同様の形状である。
プリズムシート15Aの単位プリズム151は、その断面形状が図4(a)に示す形状であり、角度ε=65.7°、角度θ1=58.5°、角度θ2=56°、角度θ3=58.3°であり、P3=18μmである。
プリズムシート15Bの単位プリズム151は、その断面形状が図4(b)に示す形状であり、角度ε=75°、角度θ1=63°、角度θ2=50°、角度θ3=55°、θ4=56°であり、P3=18μmである。
いずれのプリズムシート15A,15Bも、単位プリズム151は、紫外線硬化型樹脂製であり、プリズム基材層152は、光透過性を有する樹脂製のシート状の部材である。
プリズムシート15A,15Bは、その偏向作用の大きさ(集光性)が異なる。背面側から、シート面に対する角度が同じ光が各プリズムシートに入射した場合、プリズムシート15Aからの出射光は、プリズムシート15Bからの出射光に比べて、その出射角度範囲が狭く、集光性が高い。
測定例1〜4の面光源装置は、反射シート14(14A,14B)とプリズムシート15(15A、15B)とが異なる以外の構成は共通しており、光源部12、導光板13、及びこれらに組み合わせるLCDパネル11は、同様の形態である。
光源部12:LED光源(Y方向に配列)。
導光板13:PMMA製、厚さ約550μm。
出光側単位光学形状135:断面形状が図2(b)に示すような略五角形形状であり、角度δ1=140°、角度δ2=45°、配列ピッチP2=36μm。
背面側単位光学形状131:断面形状が図2(b)に示すような略台形形状であり、角度α=50°、角度β=2.3°、配列ピッチP1=148μm。比Wa/P1は、最も入光面側で約0.2、最も対向面側で約0.8。
LCDパネル11:対角8インチ、画素の配列ピッチが90μm、導光方向における透過部の割合は78%。
測定例1の面光源装置の反射シート14とプリズムシート15は、反射シート14A、プリズムシート15Aである。
測定例2の面光源装置の反射シート14とプリズムシート15は、反射シート14B、プリズムシート15Aである。
測定例3の面光源装置の反射シート14とプリズムシート15は、反射シート14A、プリズムシート15Bである。
測定例4の面光源装置の反射シート14とプリズムシート15は、反射シート14B、プリズムシート15Bである。
(面光源装置での明暗縞の輝度測定)
明暗縞の輝度測定は、以下の通り行う。
図5は、測定例1〜4の面光源装置の出光面における明暗縞の輝度の測定方法を説明する図である。
図5に示すように、各測定例の面光源装置を微動ステージ31(駿河精機社製、KS122−300)上に配置する。このとき、導光板13と各測定例のプリズムシート15とは、積層されており、Z方向に離間していない。そして、プリズムシート15の出光面からZ方向(プリズムシート15の出光面の法線方向)に沿ってZ2側に50mm離れた位置にレンズ32を配置し、さらにそのZ2側(即ち、プリズムシート15の出光側の面からZ方向に沿ってZ2側に70mmの位置)に輝度計33(トプコン社製、BM−7)を配置する。このレンズ32及び輝度計33は、固定されている。
測定者は、各測定例の面光源装置の光源部12を点灯し、微動ステージ31を駆動して各測定例の面光源装置を導光方向(X方向)に20μmずつ移動させ、その出光面での輝度を測定する。なお、輝度の測定は、各面光源装置の出光面(最も出光側の面、プリズムシート15の出光側の面)において、Y方向の中央となる点を通りX方向に平行な直線上であり、X方向において入光面13aから5mmの位置で、X方向に20μmずつ、1mm長移動させて輝度を測定した。測定スポットは、直径約50〜60μmの円形である。
そして、これらの各測定例の面光源装置の輝度を測定後に、予め上偏光板を除去し、バックライトの光を透過する様にしたLCDパネル11を組み合わせ、光源を点灯させて、画面中央から正面方向のZ2側に100〜250mm離れた位置から目視し、モアレの有無やその強度を評価した。
Figure 2018106828
表1は、各測定例の面光源装置の反射シート14、プリズムシート15、面光源装置の平均輝度に対する最大輝度と最小輝度との差の割合、透過型表示装置とした場合のモアレの観察結果を示す表である。
表1に示すように、測定例1の面光源装置では、面光源装置の平均輝度に対する最大輝度と最小輝度との差の割合は、33%であり、20%を超えていた。一方、測定例2の面光源装置では、面光源装置の平均輝度に対する最大輝度と最小輝度との差の割合が18%、測定例3の面光源装置では、面光源装置の平均輝度に対する最大輝度と最小輝度との差の割合が17%、測定例4の面光源装置では、面光源装置の平均輝度に対する最大輝度と最小輝度との差の割合が11%であり、いずれも20%以下であった。
また、モアレに関しては、面光源装置の平均輝度に対する最大輝度と最小輝度の差の割合が20%を超えていた測定例1の透過型表示装置では、モアレが視認され、その強度も強く、良好な映像の視認の妨げとなっていた。一方、測定例2〜4の透過型表示装置では、モアレが生じていても映像視認に影響のない程度であったり、殆どモアレが視認されなかったりした。特に、面光源装置の平均輝度に対する最大輝度と最小輝度との差の割合が一番小さい測定例4では、最もモアレが視認されなかった。
以上のことから、本実施形態によれば、面光源装置の出光面での導光方向における平均輝度に対して、面光源装置の出光面での導光方向における最大輝度と最小輝度との差の割合が20%以下の面光源装置とすることにより、モアレを大幅に改善することができ、良好な映像を表示できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
図6は、変形形態の背面側単位光学形状を説明する図である。
(1)頂面部は、図6(a)に示すように、第2斜面部133側(対向面側、X2側)の端部が、第1斜面部132側(入光面側、X1側)の端部よりも出光面側(Z2側)に位置するように傾斜し、導光板13の板面(XY面、出光面13cに平行な面)と角度γをなしている形態(頂面部234)としてもよい。
このような形態とすることにより、頂面部234で全反射して出光面13cから出射する光が生じ、導光板13の導光方向の光量差が低減する。従って、面光源装置10の出光面での明暗縞が低減され、透過型表示装置の表示面に生じるモアレが低減される。
上述のように頂面部234が角度γで傾斜する場合、角度γは、0°<γ<0.5°を満たすことが、より好ましくは、0.2°<γ<0.5°を満たすことが、光の導光効率を上げ、かつ、導光板13の導光方向における出光量の差を低減して明暗縞を低減し、明暗縞とLCDパネル11の画素とのモアレを改善する観点から好ましい。
角度γ≧0.5°となる場合、頂面部234での全反射前後での出光面13cに対する角度変化が大きくなり、頂面部234で全反射して導光板13から出射する光が増える。そのため、導光効率が低下し、対向面側が暗くなる等、明るさの面均一性が低下する。
また、γ≦0.2°となる場合、頂面部234での全反射前後での出光面13cに対する角度変化が小さくなりすぎ、頂面部234で全反射して導光板13から出射する光が少なくなる。従って、導光板13の導光方向における出光量の差を低減するためには、角度γは、上記範囲を満たすことが好ましい。
(2)頂面部は、例えば、図6(b)に示すように、導光板13の板面(出光面13cに平行な面)に平行な複数の面からなり、対向面側に向かうにつれて背面側(Z1側)への高さが高くなる階段状となっている形態(頂面部334)としてもよい。
頂面部334は、背面側(Z1側)への高さの異なる複数の面を有している。この背面側(Z1側)への高さとは、背面側単位光学形状131間の谷底に位置する点vを通り導光板13の板面に平行な面から、背面側(Z1側)に位置する各面への寸法である。
一例として、図6(b)に示す頂面部334は、4つの面334a,334b,334c,334dを有している。この面334a〜334dは、導光板13の板面(XY面、出光面13c)に対して平行である。また、各面334a〜334dは、背面側単位光学形状131の長手方向(Y方向)を長手方向とし、背面側単位光学形状131の配列方向(X方向)に平行な方向に配列されている。
面334a〜334dのうち、最も第1斜面部132側(入光面側、X1側)に位置する面334aがZ方向において最も出光面側(Z2側)に位置し、第2斜面部133側(対向面側、X2側)に向かうにつれて、次第に背面側(Z1側)となり、最も第2斜面部133側に位置する面334dは、最も背面側(Z1側)に位置している。頂面部334は、これらの面334a〜334dにより、配列方向(X方向)に沿って階段状となっている。
面334a〜334dの間には、斜面334eが形成されている。斜面334eは、導光板13の板面(XY面に平行な面)と角度αをなし、第1斜面部132に平行な斜面である。
面334a〜334dは、その配列方向における幅が等しくてもよいし、等しくなくてもよい。また、各面間の背面側への高さの差は、一定であってもよいし、異なっていてもよい。
このような形態とすることにより、導光板13と反射シート14との接触面積を低減でき、導光板13と反射シート14との光学密着を抑制し、光学密着に起因して光が設計以外の方向に出射して生じる輝度ムラを抑制し、面光源装置の明るさの面均一性を向上させることができる。
なお、面334a〜334dは、前述の図6(a)に示す頂面部234のように、導光板13の板面(XY面、出光面13cに平行な面)に対して角度γをなして傾斜する形態としてもよい。このような形態とした場合、面光源装置の出光面での明暗縞の輝度差が小さくなり、表示面11aに生じるモアレを大幅に低減することができる。さらに、面334a〜334dが導光板13の板面となす角度γは、前述の図6(a)に示す頂面部234の説明で示した好ましい範囲を満たすならば、各面によって異なっていてもよい。
(3)面光源装置10は、対向面13bを第2入光面13bとし、この面に対向する位置にさらに光源部12を配置してもよい。
この場合、例えば、背面側単位光学形状131は、その配列方向(X方向)において、入光面13aから導光板13の中心点までは、上述の実施形態の形状であり、その中心点から第2入光面13bまでは、上述の実施形態のX方向を逆転した形状とする。このとき、中心点から第2入光面13bまでは、X2側に向かうにつれて比Wa/P1が次第に小さくなる形状とすることが好ましい。導光板13の背面13dは、XZ面に平行な断面において、X方向(導光方向)の中心を通りZ方向に平行な直線を軸として対称な形状となる。
(4)導光板13は、入光面側(X1側)が厚く、対向面側(X2側)へ進むにつれて次第に薄くなる等、その厚みが変化する形態としてもよい。
(5)出光側単位光学形状135は、配列ピッチP2が配列方向における幅W2よりも大きく、各出光側単位光学形状135間に、平面部や凹部等が形成された形状としてもよい。なお、背面側単位光学形状131についても同様に、配列ピッチP1が幅W1よりも大きな形状としてもよい。
(6)面光源装置10は、導光板13の背面側(Z1側)に反射シート14が配置される例を示したが、これに限らず、例えば、反射シート14ではなく、面光源装置10又は透過型表示装置1の筐体の導光板13の背面側に位置する面に、白色や銀色等の光反射性を有する塗料や金属箔等を塗付又は転写等して形成してもよい。なお、このとき、導光板13と金属箔等の間には、導光板13よりも屈折率の低い部材(樹脂、空気等)が設けられることが、光を導光させる観点から好ましい。
(7)使用環境や所望の光学性能に合わせて、面光源装置10として導光板13と組み合わせて用いる各種光学シート等は、適宜選択して用いることができる。例えば、プリズムシート15以外の偏向作用を有する光学シートを用いてもよい。また、プリズムシート15とLCDパネル11との間に、拡散作用を有する光学シートや、各種レンズ形状やプリズム形状が形成された他の光学シート等を組み合わせて配置してもよい。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態等によって限定されることはない。
1 透過型表示装置
10 面光源装置
11 LCDパネル
12 光源部
13 導光板
131 背面側単位光学形状
132 第1斜面部
133 第2斜面部
134 頂面部
135 出光側単位光学形状
14 反射シート
15 プリズムシート
151 単位プリズム
152 プリズム基材層
16 光学シート

Claims (5)

  1. 光が入射する入光面と、前記入光面に交差し光が出射する出光面と、前記出光面に対向する背面とを有し、前記入光面から入射した光を前記入光面に対向する面側へと導光しながら前記出光面から出射する導光板と、
    前記導光板の前記入光面に対面する位置に設けられ、前記入光面へ光を投射する光源部と、
    前記導光板の背面側に位置し、前記導光板の前記背面から出射した光を前記導光板側に反射する反射部材と、
    前記導光板の出光面側に位置し、前記導光板から出射した光を、そのシート面の法線方向又は法線方向となす角度が小さくなる方向へ向ける偏向作用を有する偏向光学シートと、
    を備える面光源装置であって、
    前記導光板は、前記背面に、入射する光の少なくとも一部を全反射し、全反射した光の前記出光面に対する入射角度が全反射前よりも小さくなるように変化させる斜面部を備える背面側単位光学形状が、前記入光面に直交する方向に複数配列されて形成され、
    前記面光源装置の出光面の導光方向における最大輝度と最小輝度との差は、前記面光源装置の出光面の導光方向における平均輝度に対する割合が20%以下であること、
    を特徴とする面光源装置。
  2. 請求項1に記載の面光源装置において、
    前記偏向光学シートは、前記導光板側の面に、前記導光板側に凸となる柱状の単位プリズムが、前記背面側単位光学形状の配列方向に平行に配列されていること、
    を特徴とする面光源装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の面光源装置において、
    前記反射部材は、主として鏡面反射性を有すること、
    を特徴とする面光源装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の面光源装置において、
    前記反射部材は、主として拡散反射性を有すること、
    を特徴とする面光源装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置によって背面側から照明される透過型表示部と、
    を備える透過型表示装置。
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