JP2018017572A - 位置算出用装着物、位置算出システム及び位置算出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内外における装着対象の位置情報を確実に捕えることが可能な、位置算出用装着物を提供する。【解決手段】ビーコン情報取得部301は、ビーコンが検出されると、電波情報を取得する。ビーコン判定部302は、取得された電波情報のうち、ビーコン発信器11が設置された建物を識別する建物識別情報が存在するか否かを判定する。通信情報取得部303は、建物識別情報が存在する場合、ビーコンの建物識別情報を含む通信情報を取得する。GPS起動部306は、建物識別情報が存在しない場合、GPS位置情報を受信するGPSモジュールを起動させる。GPS情報取得部307は、起動させたGPSモジュールが受信するGPS位置情報を含む通信情報を取得する。無線送信部304は、無線通信モジュールで、通信情報をネットワーク上のサーバに送信し、通信情報に基づいて算出される本位置算出用装着物10の位置情報を端末装置14から閲覧可能にする。【選択図】図3

Description

本発明は、位置算出用装着物、位置算出システム及び位置算出方法に関する。
近年、高齢化社会において、高齢者の徘徊は大きな問題となっている。徘徊とは、高齢者が、家の中や屋外を歩き回る行動を言い、特に、認知症になった高齢者では、頻繁に徘徊を行う。高齢者が屋外を徘徊すると、行方不明になる可能性が高く、仮に、地域住民や警察が、徘徊している高齢者を保護したとしても、高齢者は、自身の氏名や住所を正確に答えることが出来ずに、身元不明になるケースも多い。又、認知症の高齢者では、周囲への注意力が低下していることから、交通事故にも遭いやすい。そのため、高齢者の徘徊は社会的に大きな問題になっている。
そこで、徘徊する高齢者の位置を特定するために、近距離無線電波(ビーコンと称する)で通信する近距離無線通信機器を用いたシステム開発が進められている。例えば、近距離無線通信機器のうち、ビーコン発信器が発信するビーコンの識別情報に、高齢者の住居を特定するための情報を予め対応付け、このビーコン発信器を高齢者に持たせる。そして、高齢者の住居周辺の各地に、ビーコンを検出するビーコン検出器を配置し、高齢者のビーコン発信器からビーコンを検出する。これにより、高齢者が屋外へ出て徘徊したとしても、高齢者のビーコン発信器からのビーコンを各地のビーコン検出器が検出することで、ビーコン発信器の位置に対応する高齢者の位置を特定するとともに、ビーコンの識別情報から、高齢者の住居を特定することが可能となる。
又、特開2016−045622号公報(特許文献1)、特開2016−038205号公報(特許文献2)、特開2016−036123号公報(特許文献3)にも、装着対象者にビーコン発信器を携帯させることで、装着対象者の位置を特定する技術が開示されている。
特開2016−045622号公報 特開2016−038205号公報 特開2016−036123号公報
しかしながら、ビーコンの受信圏の半径が数十mであることから、ビーコン受信器を持った高齢者の位置を特定するためには、市街の数十m毎にビーコン検出器を配置する必要がある。又、各地にビーコン検出器を配置した場合に、各ビーコン検出器から検出したビーコン情報を収集する必要があり、大規模なシステムが必要である。そのため、装着対象者にビーコン発信器を携帯させる方法では、コストや手間が掛かり、実用化が困難という課題がある。特許文献1〜3に記載の技術であっても同様である。
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、室内外における装着対象の位置情報を確実に捕えることが可能な位置算出用装着物、位置算出システム及び位置算出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る位置算出用装着物は、無線通信可能な位置算出用装着物であって、ビーコン情報取得部と、ビーコン判定部と、通信情報取得部と、GPS起動部と、GPS情報取得部と、無線送信部とを備える。ビーコン情報取得部は、ビーコン検出モジュールでビーコンが検出されると、当該ビーコンに含まれる電波情報を取得する。ビーコン判定部は、前記取得された電波情報のうち、ビーコン発信器が設置された建物を識別する建物識別情報が存在するか否かを判定する。通信情報取得部は、前記判定の結果、前記建物識別情報が存在する場合、前記ビーコンの建物識別情報を含む通信情報を取得する。GPS起動部は、前記判定の結果、前記建物識別情報が存在しない場合、GPS位置情報を受信するGPSモジュールを起動させる。GPS情報取得部は、前記起動させたGPSモジュールが受信するGPS位置情報を含む通信情報を取得する。無線送信部は、無線通信モジュールで、前記通信情報をネットワーク上のサーバに送信し、当該通信情報に基づいて算出される本位置算出用装着物の位置情報を端末装置から閲覧可能にする。
本発明に係る位置算出システムは、位置算出用装着物と、無線通信可能なサーバとを備える位置算出システムであって、ビーコン情報取得部と、ビーコン判定部と、通信情報取得部と、GPS起動部と、GPS情報取得部と、無線送信部と、位置算出部とを備える。無線送信部は、無線通信モジュールで、前記通信情報をネットワーク上の前記サーバに送信する。位置算出部は、前記サーバが受信した通信情報に基づいて前記位置算出用装着物の位置情報を算出し、端末装置から閲覧可能にする。本発明に係る位置算出システムの位置算出方法は、上述と同様に、ビーコン情報取得ステップと、ビーコン判定ステップと、通信情報取得ステップと、GPS起動ステップと、GPS情報取得ステップと、無線送信ステップと、位置算出ステップとを備える。
本発明によれば、室内外における装着対象の位置情報を確実に捕えることが可能となる。
本発明の実施形態に係る位置算出システムの構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る位置算出用装着物の構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る位置算出システムの機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る位置算出方法の実行手順を示すためのフローチャートである。 一つのビーコン発信器が設置された施設内の位置算出用装着物の位置を算出する場合の一例を示す図である。 複数のビーコン発信器が設置された施設内の位置算出用装着物の位置を算出する場合の一例を示す図である。 施設外の位置算出用装着物の位置を算出する場合の一例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
位置算出システム1は、図1に示すように、位置算出用装着物10と、ビーコン発信器11と、ネットワーク12と、サーバ13と、端末装置14とを備えている。
位置算出用装着物10は、ビーコン発信器11からのビーコンと、GPS衛星15からの信号とを受信可能であり、ネットワーク12のWAN(Wide Area Network)を介して、サーバ13に情報を送信可能である。位置算出用装着物10は、検索を必要とする装着対象に装着され、装着対象に特に限定は無く、人、物、愛玩動物等を採用することが出来る。又、位置算出用装着物10の種類に特に限定は無いが、例えば、装着対象が、徘徊する高齢者の場合、高齢者の上着の胸ポケットに取り付けられるワッペン(エンブレム)を採用することが出来る。尚、ワッペンは、高齢者の衣服や下着に装着されても良い。
ビーコン発信器11は、例えば、Bluetooth(登録商標) Low Energy (BLE)を使用した近距離無線通信機器である。ビーコン発信器11は、建物やビーコン発信器11を特定するための識別情報を含むビーコンを周期的に発信し、消費電力が少なく、長時間の動作が可能である。従来では、ビーコン検出器を屋外の市街の各地に配置したが、本発明では、ビーコン発信器11を屋内に設置し、装着対象が屋内に居るか否かの位置情報の取得に利用する。
ネットワーク12は、基地局16を介したWAN(Wide Area Network)と、アクセルポイント又はルータを介したLAN(Local Area Network)とを含む。WANは、例えば、モバイルインターネット、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)等であり、LANは、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)を含む。
サーバ13は、ネットワーク12のWANを介して、位置算出用装着物10から通信情報を受信すると、当該通信情報に基づいて、位置算出用装着物10の位置情報を算出する。位置算出用装着物10からの通信情報には、ビーコンの電波情報と、GPS位置情報とを含む。サーバ13が算出した位置情報は、ネットワーク12のWANを介して、端末装置14から閲覧可能である。尚、サーバ13は、複数のサーバで構成されるクラウドサーバでも良い。
端末装置14は、通常のコンピュータであり、例えば、タッチパネル付きの携帯端末装置(スマートフォン)、ウェアラブル端末装置、タブレット型端末装置、携帯用のノートパソコン、ディスクトップ型端末装置を含む。端末装置14は、画面を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部と、ネットワーク12と通信可能な通信部とを備えている。
次に、位置算出用装着物10の構成について説明する。図2に示すように、位置算出用装着物10は、ビーコンを検出するビーコン検出モジュール101(例えば、BLEモジュール)と、WANを介してサーバ13に情報を配信する無線通信モジュール102(例えば、3Gモジュール)と、GPS位置情報を受信するGPSモジュール103(例えば、GPSセンサー)と、CPUを含む制御部104とを備える。
BLEモジュール101は、外部からのビーコン発信器11のビーコンを検出する。3Gモジュール102は、アンテナ105を備え、ネットワーク12のWANと無線通信接続する。BLEモジュール101と、GPSセンサー103と、制御部104とは、充電型電池106から電力の供給を受ける。3Gモジュール102は、消費電力が多く、充電型電池106の電力の消耗が激しいことから、制御部104が、3Gモジュール102の送信頻度を制御し、充電型電池106から3Gモジュール102への電力供給を制御する。尚、3Gモジュール102とGPSセンサー103のみ充電型電池106による電力供給とし、BLEモジュール101と、制御部104とは他の電池による電力供給でも良い。又、図2では、3Gモジュール102とGPSモジュール103とを別体としているが、一体化しても構わない。
制御部104は、図示しないCPU、ROM、RAM等を内蔵しており、CPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM等に記憶されているプログラムを実行する。又、後述する各部についても、CPUがプログラムを実行することで当該各部を実現する。
次に、図3、図4を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。先ず、ビーコン発信器11が設置された建物(例えば、居住建物、老人介護施設等)内において、ユーザ(例えば、保護者、介護責任者等)が、位置算出用装着物10の電源を投入し、位置算出用装着物10を装着対象(例えば、高齢者)に装着する。ここで、位置算出用装着物10を識別する装着物識別情報(例えば、「a1」)と、装着対象の高齢者(例えば、「A1」)とを対応付けておく。
電源が投入された位置算出用装着物10では、制御部104への電力供給が開始され、位置算出用装着物10のBLEモジュール101がビーコンの検出を開始する。
BLEモジュール101がビーコンを検出すると(図4:S101)、制御部104のビーコン情報取得部301が、BLEモジュール101で検出されたビーコンに含まれる電波情報を取得する(図4:S102)。
ここで、電波情報には、ビーコンに予め設定された識別情報が含まれる。例えば、ビーコン発信器11から発信されるビーコンには、ビーコン発信器11が設置された建物を識別する建物識別情報が設定されており、建物識別情報は、例えば、施設を示す施設コード(例えば、「aaa」)である。又、電波情報には、ビーコン発信器11を識別する発信器識別情報が含まれており、発信器識別情報は、例えば、発信器コードであり、施設コードの枝番(例えば、「aaa−01」)で設定されている。電波情報には、ビーコンの電波強度が含まれても良い。
次に、制御部104のビーコン判定部302は、取得された電波情報のうち、ビーコン発信器11が設置された施設の施設コードが存在するか否かを判定する(図4:S103)。
ここで、ビーコン判定部302が判定する方法に特に限定は無いが、例えば、下記のようになされる。先ず、制御部104の制御用メモリに、装着対象が存在すべき建物の施設コード(参照施設コードとする、ここでは、「aaa」)を予め記憶させておき、ビーコン判定部302が、取得された電波情報内の施設コード(取得施設コードとする)が、前記制御用メモリの参照施設コードと一致するか否かを判定する。
S103において、判定の結果、施設コードが参照施設コードと一致する場合、ビーコン判定部302は、電波情報に施設コードが存在すると判定する(図4:S103YES)。この場合、位置算出用装着物10を装着した高齢者は、ビーコン発信器11を設置した施設内に存在することになる。
そこで、S103YESにおいて、制御部104の通信情報取得部303は、前記ビーコンの施設コードを含む通信情報を取得する(図4:S104)。ここで、通信情報取得部303は、ビーコン内の施設コード(「aaa」)の他に、例えば、電波情報に含まれる発信器コード(施設コードの枝番「01」)を取得しても良い。又、通信情報取得部303は、制御部104の制御用メモリに予め記憶された、位置算出用装着物10を識別する装着物識別情報(「a1」)を取得しても良い。更に、通信情報取得部303は、制御部104に予め設けられた時計部から、BLEモジュール101がビーコンを検出した検出時刻(例えば、「9:00」)を取得しても良い。又、通信情報取得部303は、充電型電池106の充電残量を示す電池情報(例えば、「95%」)やビーコンの電波強度を取得しても良い。
そして、制御部104の無線送信部304は、3Gモジュール102を用いて、取得された通信情報をネットワーク12上のサーバ13に送信し、当該通信情報に基づいて算出される位置算出用装着物10の位置情報を端末装置14から閲覧可能にする。
具体的には、無線送信部304は、図5に示すように、3Gモジュール102を用いて、基地局16からネットワーク12のWANと無線通信接続し、ネットワーク12上のサーバ13に通信情報(例えば、施設コード、エンブレムID、検出時刻、電池情報)を送信する(図4:S105)。
サーバ13の位置算出部305は、ネットワーク12のWANを介して、位置算出用装着物10の通信情報を受信すると、当該通信情報に基づいて位置算出用装着物10の位置情報を算出する(図4:S106)。
ここで、位置算出部305が算出する方法に特に限定は無いが、例えば、下記のようになされる。先ず、サーバ13のサーバ用メモリに、施設コードと、当該施設コードの施設の住所とを予め対応付けて記憶させておき、位置算出部305が、施設コードを含む通信情報を受信すると、受信した通信情報の施設コードと、前記サーバ用メモリの施設コードとを照合し、照合した施設コードに対応付けられた施設の住所を、位置算出用装着物10の位置情報として算出する。これにより、位置算出用装着物10を装着した高齢者が存在する位置を施設内として特定することが可能となる。
又、位置算出部305は、図5に示すように、ネットワーク12又は予め設けたデータベースを介して、算出した施設の住所の周辺を示す地図情報500を取得し、取得した地図情報500のうち、施設の住所に対応する位置501に、装着対象を示すマーク502を付加する。これにより、ユーザが、端末装置14を用いて位置算出用装着物10の位置情報を閲覧した際に、端末装置14の表示部は、マーク502が付加された地図情報500を表示するため、ユーザは、当該位置算出用装着物10を装着した高齢者の存在位置を一見して確認することが出来る。
又、算出された位置算出用装着物10の位置情報が施設の住所である場合、位置算出部305は、高齢者が外出していないことを示す情報(例えば、「外出していません」)を外出情報として生成し、端末装置14の表示部は、図5に示すように、地図情報500の近傍に、外出情報503を表示しても良い。
又、通信情報にエンブレムIDが含まれる場合、前記サーバ用メモリに、エンブレムID(「a1」)と、当該エンブレムIDの位置算出用装着物10を装着した装着対象(「A1」)とを予め対応付けて記憶させておき、位置算出部305が、受信した通信情報のエンブレムIDと、前記サーバ用メモリのエンブレムIDとを照合し、照合したエンブレムIDに対応付けられた装着対象(「A1」)を、位置算出用装着物10の位置情報に付加する。端末装置14の表示部は、図5に示すように、地図情報500の近傍に、装着対象504を表示しても良い。
又、通信情報に検出時刻が含まれる場合、位置算出部305は、位置算出用装着物10の位置情報に検出時刻(「9:00」)を付加し、端末装置14の表示部は、図5に示すように、地図情報500の近傍に、検出時刻505を表示しても良い。
又、通信情報に電池情報が含まれる場合、位置算出部305は、位置算出用装着物10の位置情報に電池情報(例えば、「電池残量:95%」)を付加し、端末装置14の表示部は、図5に示すように、地図情報500の近傍に、電池情報506を表示しても良い。
このように、施設内では、低消費電力のBLEモジュール101を用いて位置算出用装着物10の位置情報を算出するため、長時間にわたる位置情報の算出も可能となる。
ここで、位置算出用装着物10を装着した高齢者が施設内に居る場合は、BLEモジュール101は、定期的にビーコンを検出し、無線送信部304は、定期的に、取得された通信情報をネットワーク12上のサーバ13に送信する。すると、算出される位置算出用装着物10の位置情報は更新される。施設内において位置情報の更新を一定時間毎に行うことで、ユーザ(例えば、介護責任者)は、高齢者の位置情報を端末装置14(例えば、携帯端末装置)の画面でリアルタイムに確認することが出来る。又、サーバ13では、通信情報と位置情報とが記憶されるため、施設内での高齢者の行動履歴を蓄積することが出来る。尚、後述のように、3Gモジュール102の消費電力が大きいため、無線送信部304は、通信情報の送信頻度を低下させて、特定のタイミングにおいて、一時的に蓄積された複数の通信情報をまとめて送信するようにしても良い。
ところで、施設内の各場所毎にビーコン発信器11を設置することで、位置算出用装着物10を装着した高齢者が、施設内のどこを移動したかを示す動線情報を算出することが出来る。例えば、図6に示すように、施設には、複数(ここでは、6つ)の部屋が設けられ、各部屋毎にビーコン発信器11が設置される。
ここで、ビーコン発信器11のビーコンには、上述のように、発信器コード(「01」)が設定される。この発信器コードは、ビーコン発信器11が設置された施設の部屋に対応付けることが出来る。
次に、S103YESにおいて、通信情報取得部303は、検出されたビーコンの施設コードと、当該ビーコンの発信器コードと、エンブレムIDと、検出時刻と、電池情報とを通信情報として取得する(図4:S104)。ここで、複数の場所にそれぞれビーコン発信器11が設置された場合、通信情報取得部303は、同一の施設コード(「aaa」)を有する複数のビーコンを検出することになる。この場合は、通信情報取得部303が、同一の施設コード(「aaa」)を有する複数のビーコンのうち、電波強度が最も強いビーコンを検出し、当該検出したビーコンの発信器コード(「01」)を取得する。これにより、高齢者が存在する一の場所を具体的に特定することが可能となる。そして、無線送信部304は、取得された通信情報をネットワーク12上のサーバ13に送信する(図4:S105)。
ここで、例えば、サーバ13のサーバ用メモリに、発信器コードと、当該発信器コードのビーコン発信器11が設置された施設の部屋とを予め対応付けて記憶させておき、位置算出部305が、受信した通信情報の発信器コードと、前記サーバ用メモリの発信器コードとを照合し、照合した発信器コードに対応する施設の部屋を、位置算出用装着物10の位置情報として算出する。これにより、高齢者が存在する位置を施設内の部屋まで具体的に特定することが可能となる。
又、位置算出部305は、図6に示すように、施設の構成を示す図面情報600を取得し、取得した図面情報600のうち、算出した施設の部屋に対応する位置601に、マーク602を付加する。これにより、端末装置14の表示部は、マーク602が付加された図面情報600を表示するため、ユーザは、施設内における高齢者の存在位置を具体的に確認することが出来る。又、発信器コードから、施設の部屋の名称が特定出来れば、図面情報600の近傍に、施設の部屋の名称の「部屋Aに居ます。」603を存在情報として表示しても良い。更に、外出情報の「外出していません」604と、装着対象の「A1」605と、検出時刻の「9:00」606と、電池情報の「電池残量:95%」607とを表示しても良い。
ここで、位置算出部305は、算出した位置情報に通信情報の検出時刻を付加する。そして、位置算出用装着物10を装着した高齢者が施設内の複数の部屋を出入りする場合には、位置算出用装着物10の位置情報として異なる施設の部屋が複数算出されることになる。そこで、算出した位置算出用装着物10の位置情報に検出時刻を付加することで、位置算出部305は、各位置情報毎の検出時刻に基づいて、異なる複数の部屋を時系列に配置した配置情報を、施設内における高齢者の動線情報として算出することが出来る。これにより、高齢者が施設内において、どこを移動したかを確認することが出来る。尚、無線送信部304は、複数の通信情報をまとめて送信した場合は、位置算出部305は、複数の通信情報に基づいて施設内における高齢者の動線情報を後から算出することになる。
ここで、複数の位置算出用装着物10を利用する場合、位置算出部305は、算出した位置情報に通信情報のエンブレムIDを付加することで、各位置算出用装着物10を区別して、それぞれの装着対象の動線情報を算出することが出来る。
ところで、高齢者が施設から外出した場合は、以下のようになる。高齢者が施設から外出すると、図7に示すように、位置算出用装着物10のBLEモジュール101は、施設内のビーコン発信器11からのビーコンを検出出来なくなる。すると、高齢者が施設から外出した後では、検出施設コードが参照施設コードと一致しない、又は検出施設コードが存在しないことになる。そのため、ビーコン判定部302は、前記電波情報に施設コードが存在しないと判定する(図4:S103NO)。
この場合は、制御部104のGPS起動部306は、GPS衛星15からGPS位置情報を受信するGPSセンサー103を起動させる(図4:S107)。GPS起動部306は、例えば、GPSセンサー103に対する充電型電池106の電力供給を開始する。
次に、制御部104のGPS情報取得部307は、起動させたGPSセンサー103が受信するGPS位置情報を含む通信情報を取得する(図4:S108)。ここで、GPS情報取得部307は、GPS位置情報の他に、例えば、エンブレムID(「a1」)と、GPS位置情報の受信時刻(例えば、「10:00」)と、電池情報(例えば、「90%」)とを取得しても良い。
そして、制御部104の無線送信部304は、3Gモジュール102を用いて、取得された通信情報をネットワーク12上のサーバ13に送信する(図4:S105)。又、位置算出部305は、当該通信情報に基づいて位置算出用装着物10の位置情報を算出する(図4:S106)。
ここで、位置算出部305が、GPS位置情報を含む通信情報を受信した場合は、図7に示すように、施設の住所の周辺を示す地図情報700のうち、GPS位置情報(「X、Y」)に対応する位置701にマーク702を付加する。又、算出された位置算出用装着物10の位置情報が、GPS位置情報に起因し、施設外を示す場合、位置算出部305は、高齢者が外出したことを示す情報(例えば、「外出しました」)を外出情報として生成し、端末装置14の表示部は、図7に示すように、地図情報700の近傍に、外出情報703を表示しても良い。又、GPS位置情報の座標情報「X、Y」704と、装着対象の「A1」705と、受信時刻の「10:00」706と、電池情報の「電池残量:90%」707とを表示しても良い。
このように、位置算出用装着物10が施設の外へ出た場合に、GPSセンサー103を起動させて位置算出用装着物10の位置情報を算出するため、GPSセンサー103の起動による充電型電池106の使用を位置算出用装着物10の施設外に限定することが可能となる。GPSセンサー103を施設内外において常時動作すると、無駄に電力を消耗し、実際に位置算出用装着物10が施設の外へ出た時に、充電型電池106の電力不足で位置算出用装着物10の位置情報を算出出来ない可能性がある。本発明では、GPSセンサー103の動作を施設外に限定することで、施設外における位置算出用装着物10の位置情報を確実に捕えることが出来る。
ここで、位置算出部305が、GPS位置情報を含む通信情報を受信した場合は、位置算出用装着物10が施設から外へ出たことを意味するため、サーバ13の通知部308が、予め登録された通知先の端末装置14に、位置算出用装着物10が施設から外へ出たことを示す旨の外出通知をメールで送信しても良い。
例えば、位置算出用装着物10が高齢者に装着された場合は、通知先に高齢者の保護者の端末装置14のメールアドレスが設定され、外出通知メールに高齢者が外出したことを示す旨が設定される。これにより、高齢者が無断で外出した場合は、保護者に高齢者の外出を直ぐに知らせることが出来る。又、通知部308は、算出された位置算出用装着物10の位置情報や電池情報を通知先の端末装置14に送信することで、保護者に、現在の高齢者の位置や位置算出用装着物10の電池状況を知らせることが出来る。
ここで、位置算出部305は、算出した位置情報に通信情報の受信時刻を付加する。位置算出用装着物10を装着した高齢者が施設から離れて徘徊する場合には、異なる位置情報が複数算出されることから、算出された複数の位置情報に受信時刻を付加することで、位置算出部305は、各位置情報毎の受信時刻に基づいて、異なる複数の位置情報を時系列に配置した配置情報を、施設外における高齢者の動線情報として算出する。これにより、高齢者が施設外において、どこを移動したかを確認することが出来る。複数の位置算出用装着物10を利用する場合は、位置算出部305は、算出した位置情報に通信情報のエンブレムIDを付加することで、特定の装着対象の動線情報を算出することが出来る。
又、GPSセンサー103は、定期的にGPS位置情報を受信し、無線送信部304は、定期的に、GPS位置情報を含む通信情報をネットワーク12上のサーバ13に送信する。そのため、施設外においても位置情報の更新を一定時間毎に行うことから、高齢者の位置情報をリアルタイムで確認することが出来るとともに、サーバ13に通信情報と位置情報とを記憶させ、施設外での高齢者の行動履歴を蓄積することが出来る。
本発明の実施形態では、室内では、BLEモジュール101で位置情報を算出し、室外の必要な時に、GPSセンサー103で位置情報を算出し、3Gモジュール102を介して送信するため、高齢者が無断で外出して徘徊した場合に、高齢者が装着した位置算出用装着物10の位置を確実に特定することが可能である。又、本発明の実施形態では、位置算出用装着物10の他に、ビーコン発信器11が必要であるものの、通信システムは、既存のネットワーク12やサーバ13を利用するため、導入し易いという利点がある。更に、本発明の実施形態では、市街の各地にビーコン受信器を配置する必要が無いため、老人介護施設や一般家庭にも簡単に導入することが出来る。もちろん、装着対象として高齢者に限らず、例えば、貴重品に位置算出用装着物10を装着して、窃盗や紛失の防止に役立てても良い。
尚、位置算出用装着物10を装着した装着対象(例えば、高齢者)が、施設内に戻ってきた場合は、下記のようになる。即ち、GPSセンサー103が一度起動すると、定期的にGPS位置情報を受信するため、GPS情報取得部307は、GPS位置情報を含む通信情報を取得し、無線送信部304は、3Gモジュール102で通信情報をサーバ13に送信する。
一方、BLEモジュール101は、施設外では、施設外に存在するビーコン発信器からのビーコンを検出し、ビーコン情報取得部301が、BLEモジュール101で検出されたビーコンに含まれる電波情報を取得し、ビーコン判定部302は、取得された電波情報に施設コードが存在するか否かを判定する。施設外で検出されたビーコンの電波情報には、施設コードが存在しないことから、通信情報取得部303が、施設コードを含む通信情報を取得することは無い。
ここで、高齢者が、自発的に施設に戻ってきた場合、又は、警察や保護者が高齢者を施設に戻した場合、BLEモジュール101が、施設内のビーコン発信器11からのビーコンを検出し、ビーコン判定部302は、取得された電波情報に施設コードが存在すると判定する。すると、通信情報取得部303は、再駆動し、前記ビーコンの施設コードを含む通信情報を取得し、無線送信部304は、3Gモジュール102で、施設コードを含む通信情報をサーバ13に送信する。
一方、サーバ13の位置算出部305は、施設コードを含む通信情報の受信から、GPS位置情報を含む通信情報の受信に切り替わった後に、再度、施設コードを含む通信情報を受信した場合、外出した高齢者が帰宅したと判定する。この場合、例えば、通知部308が、端末装置14に、位置算出用装着物10が外から施設に帰宅したことを示す旨の帰宅通知をメールで送信しても良い。これにより、保護者に、高齢者の帰宅を知らせることが出来る。又、ビーコン判定部302が、施設コードが存在しないと判定した後に、施設コードが存在すると判定した場合、GPS情報取得部307は、起動中のGPSセンサー103を停止させて、無駄な電力の消費を防止しても良い。
又、警察等が高齢者を施設に戻した場合、保護者が、位置算出用装着物10の制御部104をリセットすることで、起動中のGPSセンサー103を停止しても良い。
ところで、3Gモジュール102の消費電力は大きいことから、無線送信部304が、位置算出用装着物10が施設内の場合(建物識別情報が存在する場合)の3Gモジュール102での第一の送信頻度を、位置算出用装着物10が施設外の場合(建物識別情報が存在しない場合)の3Gモジュール102での第二の送信頻度と比較して低くしても良い。
例えば、位置算出用装着物10が施設内の場合では、位置算出用装着物10を装着した高齢者の位置を直ぐに知る必要が無く、緊急性が低いため、無線送信部304が、3Gモジュール102の第一の送信頻度を低くする。具体的には、通信情報取得部303は、定期的に通信情報を取得するとともに、取得した通信情報を所定のメモリに一時的に記憶させ、無線送信部304は、1日1回の第一の送信頻度で、特定の時刻(例えば、17時等)において、一時的に記憶された複数の通信情報をまとめて、3Gモジュール102を用いてサーバ13に送信する。これにより、3Gモジュール102の消費電力を抑えることが出来る。
一方、位置算出用装着物10が施設外の場合では、位置算出用装着物10を装着した高齢者の位置を直ぐに知る必要が有り、緊急性が高いため、無線送信部304が、3Gモジュール102の第二の送信頻度を高くする。具体的には、GPS情報取得部307は、定期的に通信情報を取得し、無線送信部304は、10分に1回の第二の送信頻度で、取得した通信情報を、3Gモジュール102を用いてサーバ13に送信する。これにより、3Gモジュール102の消費電力が大きくなるものの、定期的に通信情報が更新されるため、施設外における高齢者の位置情報をリアルタイムに捕えることが出来る。尚、第一の送信頻度は、第二の送信頻度と比較して低く設定されれば、任意に設定可能である。
ところで、本発明では、位置算出用装着物10に加速度センサー等の振動検出センサーを備えることで、装着対象の緊急状態を判定し、通知するよう構成することが出来る。例えば、位置算出用装着物10は、振動検出センサーと、振動判定部と、緊急情報付加部とを備える。振動判定部は、振動検出センサーで検出される振動の周期に基づいて、位置算出用装着物10が叩かれたか否かを判定する。ここで、人が位置算出用装着物10を所定のリズムで叩いた場合の振動の周期の範囲を閾範囲として予め設定し、振動判定部は、振動検出センサーで検出される振動の周期が、閾範囲内であるか否かを判定する。そして、緊急情報付加部は、前記判定の結果、検出される振動の周期が閾範囲内である場合(つまり、位置算出用装着物10が叩かれた場合)、前記位置算出用装着物10の装着対象が緊急状態であることを示す緊急情報(SOS信号)を前記通信情報に付加する。ここで、緊急情報は、施設コードを含む通信情報と、GPS位置情報を含む通信情報とのいずれか又は両方に付加される。通知部308は、サーバ13が前記緊急情報を含む通信情報を受信すると、位置算出用装着物10の装着対象が緊急状態であることを示す旨の緊急通知を端末装置14にメールで送信する。これにより、装着対象(例えば、高齢者)に緊急事態が発生した場合、高齢者が位置算出用装着物10を叩くことで、自身の緊急状態を保護者等に知らせることが出来る。
又、起動中のGPSセンサー103と、振動検出センサーとを組み合わせることで、装着対象の緊急状態を判定し、通知しても良い。例えば、位置算出用装着物10は、同一GPS判定部と、同一振動判定部とを備える。同一GPS判定部は、所定の期間においてGPSセンサー103で繰り返し受信されたGPS位置情報が同一か否かを判定する。所定の期間は、管理者により任意に設定することが可能であり、例えば、1分、5分、10分、30分等を採用することが出来る。同一振動判定部は、前記期間において振動検出センサーで繰り返し検出された振動の周期が同一か否かを判定する。そして、緊急情報付加部は、前記判定の結果、前記GPS位置情報が同一であり、且つ、前記振動の周期が同一である場合に、前記緊急情報を前記通信情報に付加する。通知部308は、上述と同様に、サーバ13が前記緊急情報を含む通信情報を受信すると、前記緊急通知を端末装置14にメールで送信する。これにより、施設外において高齢者に緊急事態が発生し、所定の期間、その場で高齢者が動かなくなった場合には、位置算出用装着物10が自動的に高齢者の緊急事態を判定して、高齢者の緊急状態を保護者等に知らせることが出来る。
又、本発明の実施形態では、位置算出システム1が各部を備えるよう構成したが、当該各部を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、プログラムを装置に読み出させ、当該装置が前記各部を実現する。その場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各部が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。
以上のように、本発明に係る位置算出用装着物、位置算出システム及び位置算出方法は、老人介護施設、一般家庭のみならず、あらゆる場面での装着対象の位置算出に有用であり、室内外における装着対象の位置情報を確実に捕えることが可能な位置算出用装着物、位置算出システム及び位置算出方法として有効である。
1 位置算出システム
10 位置算出用装着物
11 ビーコン発信器
12 ネットワーク
13 サーバ
14 端末装置
15 GPS衛星
16 基地局
301 ビーコン情報取得部
302 ビーコン判定部
303 通信情報取得部
304 無線送信部
305 位置算出部
306 GPS起動部
307 GPS情報取得部
308 通知部
本発明に係る位置算出用装着物は、無線通信可能な位置算出用装着物であって、ビーコン情報取得部と、ビーコン判定部と、通信情報取得部と、GPS起動部と、GPS情報取得部と、無線送信部とを備える。ビーコン情報取得部は、ビーコン検出モジュールでビーコンが検出されると、当該ビーコンに含まれる電波情報を取得する。ビーコン判定部は、前記取得された電波情報のうち、ビーコン発信器が設置された建物を識別する取得建物識別情報が、制御用メモリに予め記憶された、本位置算出用装着物の装着対象が存在すべき建物を識別する参照建物識別情報と一致するか否かを判定する。通信情報取得部は、前記判定の結果、前記取得建物識別情報が前記参照建物識別情報と一致する場合、前記ビーコンの取得建物識別情報を含む通信情報を取得する。GPS起動部は、前記判定の結果、前記取得建物識別情報が前記参照建物識別情報と一致しない場合、GPS位置情報を受信するGPSモジュールを起動させる。GPS情報取得部は、前記起動させたGPSモジュールが受信するGPS位置情報を含む通信情報を取得する。無線送信部は、無線通信モジュールで、前記取得建物識別情報を含む通信情報と前記GPS位置情報を含む通信情報との両方の通信情報をネットワーク上のサーバに送信し、当該両方の通信情報に基づいて算出される本位置算出用装着物の位置情報を端末装置から閲覧可能にする。
本発明に係る位置算出システムは、位置算出用装着物と、無線通信可能なサーバとを備える位置算出システムであって、ビーコン情報取得部と、ビーコン判定部と、通信情報取得部と、GPS起動部と、GPS情報取得部と、無線送信部と、位置算出部とを備える。無線送信部は、無線通信モジュールで、前記取得建物識別情報を含む通信情報と前記GPS位置情報を含む通信情報との両方の通信情報をネットワーク上のサーバに送信する。位置算出部は、前記サーバが受信した両方の通信情報に基づいて前記位置算出用装着物の位置情報を算出し、端末装置から閲覧可能にする。本発明に係る位置算出システムの位置算出方法は、上述と同様に、ビーコン情報取得ステップと、ビーコン判定ステップと、通信情報取得ステップと、GPS起動ステップと、GPS情報取得ステップと、無線送信ステップと、位置算出ステップとを備える。
本発明に係る位置算出用装着物は、無線通信可能な位置算出用装着物であって、ビーコン情報取得部と、ビーコン判定部と、通信情報取得部と、GPS起動部と、GPS情報取得部と、無線送信部とを備える。ビーコン情報取得部は、ビーコン検出モジュールでビーコンが検出されると、当該ビーコンに含まれる電波情報を取得する。ビーコン判定部は、前記取得された電波情報のうち、ビーコン発信器が設置された建物を識別する取得建物識別情報が、制御用メモリに予め記憶された、本位置算出用装着物の装着対象が存在すべき建物を識別する参照建物識別情報と一致するか否かを判定する。通信情報取得部は、前記判定の結果、前記取得建物識別情報が前記参照建物識別情報と一致する場合、前記ビーコンの取得建物識別情報を含む通信情報を取得する。GPS起動部は、前記判定の結果、前記取得建物識別情報が前記参照建物識別情報と一致しない場合、GPS位置情報を受信するGPSモジュールを起動させる。GPS情報取得部は、前記起動させたGPSモジュールが受信するGPS位置情報を含む通信情報を取得する。無線送信部は、無線通信モジュールで、前記取得建物識別情報を含む通信情報と前記GPS位置情報を含む通信情報とのうち、取得された通信情報をネットワーク上のサーバに送信し、取得された通信情報に基づいて算出される本位置算出用装着物の位置情報を端末装置から閲覧可能にする。
本発明に係る位置算出システムは、位置算出用装着物と、無線通信可能なサーバとを備える位置算出システムであって、ビーコン情報取得部と、ビーコン判定部と、通信情報取得部と、GPS起動部と、GPS情報取得部と、無線送信部と、位置算出部とを備える。無線送信部は、無線通信モジュールで、前記取得建物識別情報を含む通信情報と前記GPS位置情報を含む通信情報とのうち、取得された通信情報をネットワーク上のサーバに送信する。位置算出部は、前記サーバが受信した通信情報に基づいて前記位置算出用装着物の位置情報を算出し、端末装置から閲覧可能にする。本発明に係る位置算出システムの位置算出方法は、上述と同様に、ビーコン情報取得ステップと、ビーコン判定ステップと、通信情報取得ステップと、GPS起動ステップと、GPS情報取得ステップと、無線送信ステップと、位置算出ステップとを備える。

Claims (6)

  1. 無線通信可能な位置算出用装着物であって、
    ビーコン検出モジュールでビーコンが検出されると、当該ビーコンに含まれる電波情報を取得するビーコン情報取得部と、
    前記取得された電波情報のうち、ビーコン発信器が設置された建物を識別する建物識別情報が存在するか否かを判定するビーコン判定部と、
    前記判定の結果、前記建物識別情報が存在する場合、前記ビーコンの建物識別情報を含む通信情報を取得する通信情報取得部と、
    前記判定の結果、前記建物識別情報が存在しない場合、GPS位置情報を受信するGPSモジュールを起動させるGPS起動部と、
    前記起動させたGPSモジュールが受信するGPS位置情報を含む通信情報を取得するGPS情報取得部と、
    無線通信モジュールで、前記通信情報をネットワーク上のサーバに送信し、当該通信情報に基づいて算出される本位置算出用装着物の位置情報を端末装置から閲覧可能にする無線送信部と、
    を備える位置算出用装着物。
  2. 前記通信情報取得部と、前記GPS情報取得部とのいずれか又は両方は、前記GPSモジュールへ電力供給する充電型電池の充電残量を示す電池情報を前記通信情報に含め、
    前記無線送信部は、前記電池情報を前記端末装置から閲覧可能にする
    請求項1に記載の位置算出用装着物。
  3. 位置算出用装着物と、無線通信可能なサーバとを備える位置算出システムであって、
    ビーコン検出モジュールでビーコンが検出されると、当該ビーコンに含まれる電波情報を取得するビーコン情報取得部と、
    前記取得された電波情報のうち、ビーコン発信器が設置された建物を識別する建物識別情報が存在するか否かを判定するビーコン判定部と、
    前記判定の結果、前記建物識別情報が存在する場合、前記ビーコンの建物識別情報を含む通信情報を取得する通信情報取得部と、
    前記判定の結果、前記建物識別情報が存在しない場合、GPS位置情報を受信するGPSモジュールを起動させるGPS起動部と、
    前記起動させたGPSモジュールが受信するGPS位置情報を含む通信情報を取得するGPS情報取得部と、
    無線通信モジュールで、前記通信情報をネットワーク上の前記サーバに送信する無線送信部と、
    前記サーバが受信した通信情報に基づいて前記位置算出用装着物の位置情報を算出し、端末装置から閲覧可能にする位置算出部と、
    を備える位置算出システム。
  4. 前記建物内の各場所毎に前記ビーコン発信器が設置された場合に、前記ビーコン発信器のビーコンには、前記建物識別情報と、前記建物の場所におけるビーコン発信器の発信器識別情報とが設定され、
    前記通信情報取得部は、前記建物識別情報と、前記発信器識別情報と、前記ビーコンの検出時刻とを含む通信情報を取得し、
    前記位置算出部は、前記通信情報における発信器識別情報に対応する前記建物の場所を、前記位置算出用装着物の位置情報として算出し、当該算出した位置情報に前記通信情報の検出時刻を付加し、異なる複数の位置情報を算出した場合に、異なる複数の位置情報を時系列に配置した配置情報を、前記建物内における位置算出用装着物の動線情報として算出する
    請求項3に記載の位置算出システム。
  5. 前記GPS情報取得部は、前記GPS位置情報と、当該GPS位置情報の受信時刻とを含む通信情報を取得し、
    前記位置算出部は、前記通信情報におけるGPS位置情報を、前記位置算出用装着物の位置情報として算出し、当該算出した位置情報に前記通信情報の受信時刻を付加し、異なる複数の位置情報を算出した場合に、異なる複数の位置情報を時系列に配置した配置情報を、前記建物外における位置算出用装着物の動線情報として算出する
    請求項3又は4に記載の位置算出システム。
  6. 位置算出用装着物と、無線通信可能なサーバとを備える位置算出システムの位置算出方法であって、
    ビーコン検出モジュールでビーコンが検出されると、当該ビーコンに含まれる電波情報を取得するビーコン情報取得ステップと、
    前記取得された電波情報のうち、ビーコン発信器が設置された建物を識別する建物識別情報が存在するか否かを判定するビーコン判定ステップと、
    前記判定の結果、前記建物識別情報が存在する場合、前記ビーコンの建物識別情報を含む通信情報を取得する通信情報取得ステップと、
    前記判定の結果、前記建物識別情報が存在しない場合、GPS位置情報を受信するGPSモジュールを起動させるGPS起動ステップと、
    前記起動させたGPSモジュールが受信するGPS位置情報を含む通信情報を取得するGPS情報取得ステップと、
    無線通信モジュールで、前記通信情報をネットワーク上の前記サーバに送信する無線送信ステップと、
    前記サーバが受信した通信情報に基づいて前記位置算出用装着物の位置情報を算出し、端末装置から閲覧可能にする位置算出ステップと、
    を備える位置算出方法。
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