JP2018017356A - 車両用ホイール - Google Patents
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Abstract
【課題】 ダイナミックダンパを利用したばね下振動抑制の実用性を高められる車両用ホイールを提供する。【解決手段】 車両用のホイール1が、ホイール本体3と、錘40と、ホイール本体3と錘40との間に介装されるばね要素41とを備え、錘40とばね要素41とでダイナミックダンパ4を構成する。【選択図】 図2
Description
本発明は、車両用ホイールに関する。
従来、車両のばね下振動を抑制するのにダイナミックダンパを利用することがある。例えば、特許文献1に開示の車両振動低減装置では、車輪を支持するアームにダイナミックダンパが取り付けられている。ダイナミックダンパは、付加質量となる錘と、錘とアームとの間に介装されるばねとを備え、車輪とアームとを有して構成されるばね下部材が振動する際に、錘の慣性力を反力として与えてばね下部材の振動を抑制する。
しかしながら、上記車両振動低減装置のように、アームにダイナミックダンパを取り付ける構造は、空間的な制約から実用性に乏しい。なぜなら、制振に必要な質量確保の観点から錘の小型化には限界があるのでダイナミックダンパ自体の小型化が難しい。加えて、錘の振動スペースを確保した上でダイナミックダンパを取り付ける必要があり、このようなダイナミックダンパの取り付けのためだけに車両の構造を変更してアームの周囲のスペースを大幅に拡大するのは現実的でないためである。
そこで、本発明は、ダイナミックダンパを利用したばね下振動抑制の実用性を高められる車両用ホイールの提供を目的とする。
上記課題を解決する請求項1に記載の車両用ホイールは、ホイール本体と、錘と、前記ホイール本体と前記錘との間に介装されるばね要素とを備える。当該構成によれば、錘とばね要素とでダイナミックダンパを構成でき、従来活用されていなかったホイール内の空間にダイナミックダンパを配置できる。
請求項2に記載の車両用ホイールは、請求項1に記載の構成を備えるとともに、前記ばね要素を前記ホイール本体に連結し、前記錘が前記ホイール本体とともに回転するのを防止する取付部材を備えている。このため、車両走行時において、ホイール本体が回転したとしても、ホイール本体の回転角度によらず錘が上下に振動し、ばね下部材の振動を抑制できる。
請求項3に記載の車両用ホイールは、請求項2に記載の構成を備えるとともに、前記ホイール本体は、外周にタイヤが装着される筒状のリム部を有している。また、前記取付部材は、前記リム部の内周に固定される環状の外輪と、前記外輪の内周に前記外輪と相対回転自在に装着される内輪とを有しており、前記内輪に前記ばね要素を介して前記錘が取り付けられている。このため、取付部材の構成を簡易にできる。また、錘の外径を大きくできるので、錘の質量を確保し易い。
請求項4に記載の車両用ホイールは、請求項3に記載の構成を備えるとともに、前記ばね要素は、前記錘が上下動可能に前記ホイール本体と前記錘との間に介装されて、静止状態での前記錘の重心が前記ホイール本体の回転中心よりも下方に位置するように設定されている。このため、ダイナミックダンパと内輪とを合わせた部材の重心の位置が下がり、当該部材がホイール本体とともに回転するのをより確実に防止できる。
請求項5に記載の車両用ホイールは、請求項1に記載の構成を備えるとともに、前記ばね要素は、前記ホイール本体に装着される中空のゴム部材を有し、前記錘は、前記ゴム部材の内部に貯留される液体である。このため、車両走行時において、ホイール本体が回転したとしても、ホイール本体の回転角度によらず液体(錘)が上下に振動し、ばね下部材の振動を抑制できる。
本発明の車両用ホイールによれば、ダイナミックダンパを利用したばね下振動抑制の実用性を高められる。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
<第一の実施の形態>
図2に示す本発明の第一の実施の形態に係るホイール1は、乗用車、トラック等の車両に利用される車両用ホイールである。当該ホイール1は如何なる車両に利用されるとしてもよい。車両の構成は、公知であるので詳細な図示を省略するが、車両は、車体と、車体前部の左右に配置される一対の前輪と、車体後部の左右に配置される一対の後輪と、走行のための動力源とを備える。当該動力源は、エンジン、電気モータ、又はエンジンと電気モータの両方であってもよい。
図2に示す本発明の第一の実施の形態に係るホイール1は、乗用車、トラック等の車両に利用される車両用ホイールである。当該ホイール1は如何なる車両に利用されるとしてもよい。車両の構成は、公知であるので詳細な図示を省略するが、車両は、車体と、車体前部の左右に配置される一対の前輪と、車体後部の左右に配置される一対の後輪と、走行のための動力源とを備える。当該動力源は、エンジン、電気モータ、又はエンジンと電気モータの両方であってもよい。
前輪及び後輪は、それぞれ懸架装置により車体に連結される。図1に示す懸架装置Sは、左側の後輪Wを車体Bに連結する懸架装置の一例である。当該懸架装置Sは、車幅方向に延びて右端が車体Bに回転可能に連結されるとともに左端が上下に揺動するアームAと、アームAと車体Bとの間に介装される懸架ばねSS及びダンパDとを備える。アームAの左端には、図2に示すハブ6等により、左側の後輪Wが車軸10の軸X回りに回転自在に取り付けられている。
ダンパDは、アームAに連結されるアウターシェルd1と、車体Bに連結されてアウターシェルd1に出入りするロッドd2とを備え、アウターシェルd1とロッドd2の軸方向の相対移動を抑制する減衰力を発揮する。懸架ばねSSはコイルばねであり、ダンパDの外周に配置されて、図1中上端がロッドd2で支持されるとともに、下端がアウターシェルd1で支持される。このように、懸架ばねSSはロッドd2とアウターシェルd1との間に介装される。
上記構成によれば、車体Bに対して左側の後輪Wが上下に動き、アームAが上下に揺動すると、アウターシェルd1にロッドd2が出入りしてダンパDが伸縮し、減衰力を発揮する。また、前述のようにアームAが上下に揺動すると、懸架ばねSSが伸縮して圧縮量に見合った弾性力を発揮する。当該懸架ばねSSの弾性力は、車体Bを図1中上側へ押し上げる方向に作用するので、懸架ばねSSで車体Bを弾性支持できる。車両において、懸架ばねSSで支持される車体B等を含む部材がばね上部材Uであり、懸架ばねSSにぶら下がる後輪W、アームA等を含む部材がばね下部材Lである。ダンパDの減衰力は、アームAの揺動を抑制するように作用するので、ダンパDでばね上部材Uとばね下部材Lの上下の相対移動を抑制できる。
右側の後輪を車体に連結する懸架装置も左側の懸架装置Sと同様の構成を備え、当該懸架装置Sと左右対称に配置される。なお、後輪用の懸架装置Sの構成は図示する限りではなく、如何なるサスペンション様式を採用するとしてもよい。また、当該サスペンション様式等に応じてダンパDと懸架ばねSSの配置及び構成も適宜変更できる。
例えば、ダンパDと懸架ばねSSが横並びに配置されるとしてもよい。また、ダンパDをアクチュエータに代えて、アームAを積極的に駆動してもよく、この場合には、懸架装置Sをアクティブサスペンションにできる。また、懸架ばねSSは、コイルばねであるが、エアばねでもよい。また、前輪用の懸架装置も如何なるサスペンション様式を採用するとしてもよい。
つづいて、前輪と後輪は、全て共通の構成を備えている。図2は、左側の後輪Wの切断部端面を示しており、代表として左側の後輪Wについて説明する。左側の後輪Wは、ホイール1と、ホイール1の外周に装着されるゴム製のタイヤ2とを有して構成される。ホイール1は、アルミニウム合金、マグネシウム合金、又はスチール等の金属材料で形成されるホイール本体3と、ダイナミックダンパ4と、ダイナミックダンパ4をホイール本体3に取り付けるための取付部材5とを備える。
ホイール本体3は、筒状に形成されて外周にタイヤ2が装着されるリム部3aと、リム部3aの径方向内側に配置されるディスク部3bとを有する。ディスク部3bは、ハブ6に取り付けられたボルト60にナット61で締結される取付部3cと、取付部3cからリム部3aへ放射状に伸びるスポーク部3dとを有する。そして、ホイール本体3は、リム部3aにタイヤ2が装着された状態で、車軸10の軸X回りに回転する。
ダイナミックダンパ4は、図2,3に示すように、錘40と、錘40を上下動可能に弾性支持するばね要素41と、錘40の上下動を抑制する減衰力を発揮する減衰要素42とを備える。錘40の質量は、ばね下部材Lの質量と、当該ばね下部材Lを制振するのに必要な慣性力の大きさに応じて最適に設定される。錘40は、中心部に孔40a(図3)を有して環状となっている。そして、当該孔40aからナット61(図2)を着脱できるようになっている。
ばね要素41は、例えば、コイルばね、ゴム等の弾性部材であり、弾性を有して圧縮量に応じた弾性力を発揮する。減衰要素42は、例えば、オイルバッファ、又はゴムバッファ等である。図2,3には、ばね要素41と減衰要素42を個別に記載し、ばね要素41を錘40の上側に配置し、減衰要素42を錘40の下側に配置した例を記載している。しかし、錘40を上下動可能に支えて、錘40の質量をホイール本体3に付加できるようになっている限り、ばね要素41と減衰要素42の構成及び配置を適宜変更できる。
例えば、錘40と取付部材5の後述する内輪51との間にできる隙間を埋めるゴムを設け、当該ゴムがばね要素41と減衰要素42の両方の機能を担うとしてもよい。このような場合には、ダイナミックダンパ4の構成を簡易にできるとともに、錘40が内輪51に干渉して傷付くのを防止できる。また、錘40と内輪51との間に空隙が形成される場合、錘40の傷付きを防止する上では、錘40の外周と、内輪51の内周の少なくとも一方に、ゴムシート等を設けるのが好ましい。
つづいて、取付部材5は、リム部3aの内周に固定される環状の外輪50と、この外輪50の内周に摺動自在に装着される環状の上記内輪51とを備え、外輪50と内輪51が相対回転自在となっている。この内輪51に、ばね要素41と減衰要素42が連結され、これらを介して錘40が連結されており、錘40の質量がばね要素41等を介してホイール本体3に付加されるようになっている。
また、前述のように、外輪50と内輪51が相対回転自在となっており、外輪50がホイール本体3とともに回転しても、内輪51が外輪50に対して滑って外輪50と共回りしないので、ダイナミックダンパ4がホイール本体3と一体となって回転することがない。また、錘40が振動せずに静止している状態では、錘40の重心Gがホイール1の回転中心となる軸Xの下方に位置するようになっている。このため、ダイナミックダンパ4と内輪51とを合わせた部材の重心が低くなり、ダイナミックダンパ4と内輪51が外輪50及びホイール本体3とともに回転し難くなる。
図2,3に示す取付部材5において、外輪50と内輪51の対向面がそれぞれ滑り面とされており、外輪50と内輪51とで滑り軸受けを構成する。しかし、外輪50と内輪51との間に、球状又は円柱状の転動体を設け、これらで転がり軸受けを構成するとしてもよく、外輪50と内輪51を相対回転自在にするための構成は、適宜変更できる。
以下、本実施の形態に係るホイール1の作動について説明する。
車両走行時において、タイヤ2付きのホイール本体3が回転する場合、外輪50はホイール本体3とともに回転するが、内輪51と、この内輪51に取り付けられるダイナミックダンパ4は外輪50とともには回転せず、回転が阻止された状態に維持される。
また、車両が凹凸のある路面を走行する等してタイヤ2付きのホイール本体3が上下に振動する場合には、ダイナミックダンパ4の錘40が同調して上下に振動する。すると、錘40の慣性力が反力として与えられてタイヤ2付きのホイール本体3の上下の振動が抑制され、その結果、ばね下部材Lの振動が抑制される。
以下、本実施の形態に係るホイール1の作用効果について説明する。
本実施の形態において、ダイナミックダンパ4が減衰要素42を備えている。このため、ばね下部材Lの共振周波数と、その周辺領域の周波数の振動を抑制できる。しかし、減衰要素42を廃するとしてもよい。
また、本実施の形態において、ダイナミックダンパ4の錘40が環状に形成されている。このため、ダイナミックダンパ4をホイール本体3に取り付けた状態であっても、錘40に設けた孔40aからナット61の着脱が可能となる。つまり、ダイナミックダンパ4をホイール本体3から取り外すことなく、ホイール1をハブ6から取り外すことができるので、ホイール1の着脱を容易にできる。また、このようなホイール1の着脱容易性を損なうことなく、錘40の外径を大きくできるので、錘40の質量を確保するのが容易である。
なお、錘40が振動する際、錘40がホイール本体3等の錘40の周辺部品に干渉しなければ、図4に示すように錘40を中実にしてもよい。また、錘40に孔40aが形成されていて、錘40が周辺部品に干渉しないようになっていれば、図5に示すように、ダイナミックダンパ4をディスク部3bの軸方向内側(車体側)に配置してもよい。この場合には、錘40と周辺部品との干渉を防止しつつ錘40の外径を大きくできるので、錘40の質量を確保するのが容易である。そして、このような変更は、減衰要素42の有無によらず可能である。
また、本実施の形態において、ホイール1は、ばね要素41をホイール本体3に連結する取付部材5を備え、当該取付部材5がリム部3aの内周に固定される環状の外輪50と、この外輪50の内周に外輪50と相対回転自在に装着される内輪51とを有する。そして、この内輪51にばね要素41を介して錘40が取り付けられている。当該構成によれば、錘40がホイール本体3とともに回転しないので、ホイール本体3の回転角度によらず錘40が常に上下に振動し、ホイール1を含むばね下部材Lの上下の振動をダイナミックダンパ4で抑制できる。
さらに、本実施の形態のホイール1では、静止状態(振動が加わる前の状態、振動が治まった状態)での錘40の重心Gがホイール本体3の回転中心(軸X)よりも下方に位置するように設定されている。このため、ダイナミックダンパ4と内輪51とを合わせた部材の重心の位置が下がり、錘40がホイール本体3とともに回転するのをより確実に防止できる。また、取付部材5が外輪50と内輪51を備えているので、錘40がホイール本体3とともに回転するのを容易に防止できるとともに、錘40の外径を大きくできるので、錘40の質量を確保するのが容易である。
また、本実施の形態のホイール1では、外輪50がリム部3aの径方向内側に設けられ、内輪51が外輪50の径方向内側に設けられ、錘40、ばね要素41等を有して構成されるダイナミックダンパ4が内輪51の径方向内側に取り付けられている。当該構成によれば、ダイナミックダンパ4と、ダイナミックダンパ4をホイール本体3へ取り付けるための取付部材5とを合わせた部材の図2中左右の厚みを薄くできる。よって、リム部3aの内側等、従来のホイールにおいては利用されていなかったスペースに、ダイナミックダンパ4を設けるのが容易である。
なお、車両走行時において、錘40がホイール本体3とともに回転するのを防止できれば、錘40の重心Gの位置、及び取付部材5の構成は適宜変更できる。また、本実施の形態のホイール1では、ばね要素41をホイール本体3へ連結するための取付部材5でダイナミックダンパ4自体の回転を防いでいるが、少なくとも錘40が上下に振動するようになっていればよく、ダイナミックダンパ自体の構成によってこれを実現してもよい。当該ダイナミックダンパの構成は、第二の実施の形態で詳しく説明する。そして、これらの変更は、減衰要素42の有無、ダイナミックダンパ4の取付位置、及び錘40の形状によらず可能である。
また、本実施の形態において、ホイール(車両用ホイール)1は、ホイール本体3と、錘40と、ホイール本体3と錘40との間に介装されるばね要素41とを備える。当該構成によれば、錘40とばね要素41とを有してダイナミックダンパ4を構成でき、ホイール1に設けたダイナミックダンパ4でばね下部材Lの振動を抑制できる。従来、ホイール内には利用されていなかったスペースが存在し、上記構成によれば、従来無駄になっていたスペースをダイナミックダンパ4の取り付けスペースとして利用できるので、ダイナミックダンパを利用したばね下振動抑制の実用性が高い。
さらに、ホイール1がダイナミックダンパ4を備えているので、アームAに別のダイナミックダンパを取り付ける場合には、当該別のダイナミックダンパの錘とダイナミックダンパ4の錘40の質量の合計がばね下振動抑制に要する質量になっていればよい。よって、ダイナミックダンパの各錘の質量を小さくできて、各ダイナミックダンパの小型化が可能になり、ホイール1を利用する車両においては、アームAにダイナミックダンパを設ける場合であっても、その実現性を高めることができる。
<第二の実施の形態>
本発明の第二の実施の形態に係るホイールは、ホイール本体と、ホイール本体に取り付けられるダイナミックダンパ7(図6)とを備え、第一の実施の形態のホイール1と同様に外周にタイヤが装着された状態で、乗用車、トラック等の車両に利用される。本実施の形態において、ホイール本体の構成は、第一の実施の形態のホイール1のホイール本体3と同様であるので、以下、ダイナミックダンパ7について詳細に説明する。
本発明の第二の実施の形態に係るホイールは、ホイール本体と、ホイール本体に取り付けられるダイナミックダンパ7(図6)とを備え、第一の実施の形態のホイール1と同様に外周にタイヤが装着された状態で、乗用車、トラック等の車両に利用される。本実施の形態において、ホイール本体の構成は、第一の実施の形態のホイール1のホイール本体3と同様であるので、以下、ダイナミックダンパ7について詳細に説明する。
ダイナミックダンパ7は、図6に示すように、弾性を有するゴム等で形成されて、ホイール本体のリム部の内周に装着される環状のチューブ70と、当該チューブ70内に貯留される液体71と、当該液体71の液面に浮く浮き72とを備える。当該構成によれば、ホイール本体とともにチューブ70が回転しても、ホイール本体の回転角度によらず、液体71が自重でチューブ70内の下部に溜まり、液体71の質量がチューブ70を介してホイール本体に付加される。
上記構成によれば、液体71が錘として機能するとともに、ゴム部材であるチューブ70がばね要素、又はばね要素及び減衰要素として機能して、タイヤ付きのホイール本体が上下に移動する場合、錘である液体71の慣性力を反力として与えてタイヤ付きのホイール本体の上下の振動を抑制し、ばね下部材の振動を抑制できる。
つまり、本実施の形態においてもホイールに設けたダイナミックダンパ7でばね下部材の振動を抑制でき、従来無駄になっていたスペースをダイナミックダンパ7の取り付けスペースとして利用できるので、ダイナミックダンパを利用したばね下振動抑制の実用性が高い。さらに、アームに別のダイナミックダンパを取り付ける場合にも、その実現性を高められる。
また、本実施の形態において、ダイナミックダンパ7が浮き72を備えているので、振動入力時に液体71の液面上方に封入される気体と液体71が混ざるのを防止できる。また、内部に液体71を貯留するゴム部材が環状のチューブ70であるので、ダイナミックダンパ7を備えるホイールの着脱を容易にしたり、周辺部品を避けてダイナミックダンパ7を取り付けたりできる。しかし、液体を錘として利用するダイナミックダンパの構成も適宜変更できる。例えば、チューブ70内に水と油等、分離する二種類の液体を封入し、これらを錘として利用してもよい。また、チューブ70を中空円板状のゴム部材に代えて、その内部に液体71を貯留するとしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、及び変更が可能である。
G・・・錘の重心、X・・・軸(ホイール本体の回転中心)、1・・・ホイール(車両用ホイール)、3・・・ホイール本体、3a・・・リム部、5・・・取付部材、40・・・錘、41・・・ばね要素、50・・・外輪、51・・・内輪、70・・・チューブ(ゴム部材)、71・・・液体
Claims (5)
- ホイール本体と、
錘と、
前記ホイール本体と前記錘との間に介装されるばね要素とを備える
ことを特徴とする車両用ホイール。 - 前記ばね要素を前記ホイール本体に連結し、前記錘が前記ホイール本体とともに回転するのを防止する取付部材を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。 - 前記ホイール本体は、外周にタイヤが装着される筒状のリム部を有しており、
前記取付部材は、前記リム部の内周に固定される環状の外輪と、
前記外輪の内周に前記外輪と相対回転自在に装着される内輪とを有しており、
前記内輪に前記ばね要素を介して前記錘が取り付けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用ホイール。 - 前記ばね要素は、前記錘が上下動可能に前記ホイール本体と前記錘との間に介装されて、
静止状態での前記錘の重心が前記ホイール本体の回転中心よりも下方に位置するように設定されている
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用ホイール。 - 前記ばね要素は、前記ホイール本体に装着される中空のゴム部材を有し、
前記錘は、前記ゴム部材の内部に貯留される液体である
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016149282A JP2018017356A (ja) | 2016-07-29 | 2016-07-29 | 車両用ホイール |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=61075306
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JP2016149282A Pending JP2018017356A (ja) | 2016-07-29 | 2016-07-29 | 車両用ホイール |
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