JP2018014173A - 電磁継電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】減衰力を作用させる電磁継電器において、部品点数の削減や電磁継電器の小型化を図る。
【解決手段】電磁継電器を構成する部品のうちコイル18への通電時および通電遮断時に移動する移動構成部品28、32、34と、電磁継電器を構成する部品のうちコイル18への通電時および通電遮断時に移動しない固定構成部品12、19、22、26との間に、移動構成部品の移動に伴って容積が変化するダンパ空間50、52を形成する。これにより、減衰力を作用させるための専用の部品であるダイヤフラムを不要にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気回路を開閉する電磁継電器に関する。
従来の電磁継電器は、吸引力により可動コアが固定コア側に吸引され、可動接触子が可動コアに追従移動して固定接触子と接離するようになっている。
また、可動コアおよび可動接触子が移動する際にそれらに対して減衰力を作用させるダンパ手段を設けて、可動接触子が固定接触子に当接する際の衝突速度を低下させるようにしている。そのダンパ手段として、ダンパ空間を有する容器形状のダイヤフラムを用いている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−347118号公報
しかしながら、従来の電磁継電器は、減衰力を作用させるための専用の部品であるダイヤフラムが必要であり、部品点数の増加を招くという問題がある。また、ダイヤフラムの設置スペース確保のため、電磁継電器の大型化を招くという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、減衰力を作用させる電磁継電器において、部品点数の削減や電磁継電器の小型化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、通電時に磁界を形成するコイル(18)と、磁気回路を構成し、コイルへの通電時に吸引力を発生する固定コア(26)と、磁気回路を構成し、吸引力により固定コア側に吸引される可動コア(28)と、ベース(12)に固定された固定接触子(14、16)と、可動コアに追従移動して固定接触子と接離する可動接触子(36、40)とを備える電磁継電器において、電磁継電器を構成する部品のうちコイルへの通電時および通電遮断時に移動する移動構成部品(28、32、34)と、電磁継電器を構成する部品のうちコイルへの通電時および通電遮断時に移動しない固定構成部品(12、19、22、26)との間に、移動構成部品の移動に伴って容積が変化するダンパ空間(50、52、56、58、541、542)が形成され、ダンパ空間の容積が変化する際に、ダンパ空間に気体を流入または流出させる通路となる隙間が、移動構成部品と固定構成部品との間に形成され、ダンパ空間の容積が変化する際に、移動構成部品に対して減衰力を作用させる圧力がダンパ空間に発生するように、隙間が設定されていることを特徴とする。
これによると、減衰力を作用させるための専用の部品であるダイヤフラムが不要であるため、部品点数の削減や電磁継電器の小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電磁継電器において、ダンパ空間を複数有することを特徴とする。
これによると、減衰力を高めることができる。
請求項3に記載の発明のように、請求項2に記載の電磁継電器において、複数のダンパ空間は、少なくとも1つのダンパ空間の容積が増加する際に、他の少なくとも1つのダンパ空間の容積が減少するように構成することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電磁継電器において、移動構成部品の全移動範囲のうち一部の移動範囲においてダンパ空間に気体を流入または流出させる通路となる連通孔(224)が、固定構成部品に形成されていることを特徴とする。
これによると、連通孔が開いている移動範囲領域では、移動構成部品が速やかに移動するため、応答性の低下を抑制することができる。
請求項5に記載の発明では、通電時に磁界を形成するコイル(18)と、磁気回路を構成し、コイルへの通電時に吸引力を発生する固定コア(26)と、磁気回路を構成し、吸引力により固定コア側に吸引される可動コア(28)と、可動コアと一体化されたシャフト(32)と、ベース(12)に固定された固定接触子(14、16)と、可動コアに追従移動して固定接触子と接離する可動接触子(36、40)とを備える電磁継電器において、シャフトと可動接触子の相対移動に伴って容積が変化するダンパ空間(60)が、シャフトと可動接触子とによって形成され、ダンパ空間の容積が変化する際に、ダンパ空間に気体を流入または流出させる通路となる隙間が、シャフトと可動接触子との間に形成され、ダンパ空間の容積が変化する際に、シャフトおよび可動コアに対して減衰力を作用させる圧力がダンパ空間に発生するように、隙間が設定されていることを特徴とする。
これによると、減衰力を作用させるための専用の部品であるダイヤフラムが不要であるため、部品点数の削減や電磁継電器の小型化を図ることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の電磁継電器において、シャフトと可動接触子の相対移動範囲のうち一部の移動範囲においてダンパ空間に気体を流入または流出させる通路となる連通孔(364)が、可動接触子に形成されていることを特徴とする。
これによると、連通孔が開いている移動範囲領域では、シャフトおよび可動コアが速やかに移動するため、応答性の低下を抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る電磁継電器を示す断面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のA部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電磁継電器における要部の構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電磁継電器における要部の構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る電磁継電器における要部の構成を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る電磁継電器を示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係る電磁継電器を示す断面図である。 本発明の第7実施形態に係る電磁継電器を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、各実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る電磁継電器は、樹脂製のケース10を備えている。ケース10は、4個のケース側壁部101と1個のケース底部102とを有し、ケース底部102に対向する一面にケース開口部103が設けられた、有底4角筒形状になっている。ケース10の内部には、収容空間104が形成され、この収容空間104はケース開口部103を介して外部に解放されている。
樹脂製のベース12は、ケース10に嵌合されてケース開口部103を塞ぐベース底部121と、ベース底部121からケース底部102側に向かって突出するベース本体部122とを有している。
また、ベース12には、後述する絶縁碍子34が挿入される貫通したベース貫通孔124、および、後述する可動コア28が挿入される凹形状のベース凹部125が形成されている。さらに、ケース10とベース底部121とによって、収容空間104が区画形成されている。
さらに、ベース12には、後述する接圧ばね38および永久磁石42を保持するばね受け部材13が接合されている。
ベース12は、導電金属製の板材よりなる一対の固定片14、およびL字状に曲げられた金属板材よりなるストッパ15をインサート物として、インサート成形される。
固定片14は、一端側がベース本体部122に固定されて収容空間104内に位置し、ベース底部121を貫通して他端側が外部に突出している。
固定片14における収容空間104側の端部には、導電金属製の固定接点16がかしめ固定されている。固定片14における外部空間側の端部は、外部電気回路(図示せず)に接続される。なお、固定片14および固定接点16は、本発明の固定接触子を構成している。
ストッパ15は、一端側がベース本体部122に固定され、他端側が後述する可動コア28に対向している。
収容空間104には、通電時に磁界を形成する円筒状のコイル18が配置されている。このコイル18は、樹脂製のスプール19に巻回されている。スプール19は、鍔付き円筒状になっており、スプール19の内周側空間に後述する固定コア26および復帰ばね30が収容されている。
コイル18には導電金属製の一対のコイル端子20が接続されている。コイル端子20は、ベース底部121を貫通して、その端部が電磁継電器の外部に突出している。そして、コイル端子20は、外部ハーネスを介してECU(図示せず)に接続されており、その外部ハーネスおよびコイル端子20を介してコイル18に通電されるようになっている。
スプール19におけるベース本体部122側には、強磁性体金属材料よりなる円板状のプレート22が密着状態で配置されている。このプレート22には、後述する可動コア28が挿入される貫通したプレート貫通孔221が形成されている。
スプール19における反ベース本体部側および外周側には、強磁性体金属材料よりなるヨーク24が配置されている。なお、プレート22およびヨーク24はベース12に固定されている。
スプール19の内周側空間には、強磁性体金属材料よりなる段付き円筒状の固定コア26が配置されている。この固定コア26は、小径部がスプール19に気密的に挿入されるとともに、ヨーク24に保持されている。また、固定コア26には、後述するシャフト32が摺動自在に挿入される固定コアガイド孔261が形成されている。この固定コアガイド孔261は、固定コア26の一端側端面から他端側端面まで貫通している。
ベース本体部122とプレート22との間には、強磁性体金属材料よりなる可動コア28が配置されている。可動コア28は、ベース凹部125内に挿入される円板状の可動コア円板部281と、可動コア円板部281から固定コア26側に向かって延びてプレート貫通孔221に挿入される略円筒状の可動コア円筒部282とを有している。
スプール19の内周側空間には、可動コア28を反固定コア側に付勢する復帰ばね30が、スプール19と可動コア28とに挟持されて配置されている。そして、コイル18に通電したときには、可動コア28は復帰ばね30に抗して固定コア26側に吸引される。なお、プレート22、ヨーク24、固定コア26、および可動コア28は、コイル18により誘起された磁束の磁路を構成する。
可動コア28には、金属製のシャフト32が貫通して気密的に固定されている。シャフト32の一端は反固定コア側に向かって延びており、このシャフト32の一端側の端部には、電気絶縁性に富む樹脂よりなる絶縁碍子34が嵌合して固定されている。シャフト32の他端側は、固定コアガイド孔261に摺動自在に且つ気密的に挿入されている。絶縁碍子34は、ベース貫通孔124に摺動自在に且つ気密的に挿入されている。
なお、可動コア28、シャフト32、および絶縁碍子34は、圧入等にて接合されて、一体的に作動するようになっている。以下、可動コア28、シャフト32、および絶縁碍子34をまとめて、可動コア28等の一体物という。
収容空間104には、導電金属製の板材よりなる可動片36が配置されている。この可動片36とばね受け部材13との間には、可動片36を絶縁碍子34側に付勢する接圧ばね38が配置されている。可動片36には、2つの固定接点16に対向する位置に、導電金属製の2つの可動接点40がかしめ固定されている。なお、可動片36および可動接点40は、本発明の可動接触子を構成している。
ばね受け部材13には、固定接点16と可動接点40とが接離する接離部に磁界を形成して、固定接点16と可動接点40との間で発生したアークを引き延ばす一対の永久磁石42が固定されている。これらの永久磁石42は、一対の接離部の並び方向(図2の紙面左右方向)に沿って対向配置されている。
ベース凹部125内には、可動コア28等の一体物の移動に伴って容積が変化する第1ダンパ空間50が形成されている。この第1ダンパ空間50は、ベース12、可動コア28、シャフト32、および絶縁碍子34によって、区画形成されている。
そして、ベース12と絶縁碍子34は気密的に嵌合されており、第1ダンパ空間50は、ベース凹部125を形成するベース12の内壁面と可動コア円板部281の外周面との間の微少な隙間を介して収容空間104と連通している。
また、スプール19の内周側には、可動コア28等の一体物の移動に伴って容積が変化する第2ダンパ空間52が形成されている。この第2ダンパ空間52は、スプール19、プレート22、固定コア26、可動コア28、およびシャフト32によって、区画形成されている。
そして、スプール19とプレート22は密着しており、スプール19と固定コア26は気密的に嵌合されており、第2ダンパ空間52は、プレート貫通孔221を形成するプレート22の内周面と可動コア円筒部282の外周面との間の微少な隙間を介して収容空間104と連通している。
なお、可動コア28、シャフト32、および絶縁碍子34は、本発明の移動構成部品に相当する。また、ベース12、スプール19、プレート22、および固定コア26は、本発明の固定構成部品に相当する。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。まず、コイル18に通電すると、固定コア26に発生する吸引力により復帰ばね30に抗して可動コア28等の一体物が固定コア26側に吸引され、可動片36は接圧ばね38に付勢されて可動コア28等の一体物に追従して移動する。これにより、2つの可動接点40が2つの固定接点16に当接し、一対の固定子14間が導通する。
また、可動接点40が固定接点16に当接した後、可動コア28等の一体物は、可動コア28が固定コア26に当接する位置までさらに移動する。
このとき、可動コア28等の一体物の移動に伴って第1ダンパ空間50の容積が増加し、第1ダンパ空間50内が負圧になるため、図3に破線矢印で示すように、ベース凹部125を形成するベース12の内壁面と可動コア円板部281の外周面との間の隙間を介して、収容空間104から第1ダンパ空間50へ気体が流入する。
また、可動コア28等の一体物の移動に伴って第2ダンパ空間52の容積が減少し、第2ダンパ空間52内が正圧になるため、図3に破線矢印で示すように、プレート貫通孔221を形成するプレート22の内周面と可動コア円筒部282の外周面との間の隙間を介して、第2ダンパ空間52から収容空間104へ気体が流出する。
そして、本実施形態では、ベース凹部125を形成するベース12の内壁面と可動コア円板部281の外周面との間の隙間は、第1ダンパ空間50の容積が変化する際に、可動コア28等の一体物に対して減衰力を作用させる圧力が第1ダンパ空間50に発生するように、設定されている。
また、プレート貫通孔221を形成するプレート22の内周面と可動コア円筒部282の外周面との間の隙間は、第2ダンパ空間52の容積が変化する際に、可動コア28等の一体物に対して減衰力を作用させる圧力が第2ダンパ空間52に発生するように、設定されている。
したがって、可動コア28が固定コア26側に吸引される際には、第1ダンパ空間50および第2ダンパ空間52の圧力が可動コア28に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28等の一体物の速度が低下する。これにより、可動接点40が固定接点16に当接する際の衝突音が小さくなるとともに、可動コア28が固定コア26に当接する際の衝突音が小さくなる。
一方、コイル18への通電が遮断されると、復帰ばね30により可動コア28等の一体物が反固定コア側に駆動され、まず絶縁碍子34が可動片36に当接し、その後、可動コア28等の一体物および可動片36が接圧ばね38に抗して反固定コア側に駆動される。これにより、2つの可動接点40が2つの固定接点16から離され、一対の固定子14間の導通が遮断される。
そして、可動コア28がストッパ15に当接することにより、可動コア28等の一体物および可動片36の移動が阻止される。その後、可動コア28等の一体物および可動片36は、図1に示すように、復帰ばね30と接圧ばね38のばね力が釣り合う位置に戻される。
ここで、可動コア28等の一体物が反固定コア側に向かって移動する際、可動コア28等の一体物の移動に伴って第1ダンパ空間50の容積が減少し、第1ダンパ空間50内が正圧になるため、ベース凹部125を形成するベース12の内壁面と可動コア円板部281の外周面との間の隙間を介して、第1ダンパ空間50から収容空間104へ気体が流出する。
また、可動コア28等の一体物の移動に伴って第2ダンパ空間52の容積が増加し、第2ダンパ空間52内が負圧になるため、プレート貫通孔221を形成するプレート22の内周面と可動コア円筒部282の外周面との間の隙間を介して、収容空間104から第2ダンパ空間52へ気体が流入する。
したがって、可動コア28等の一体物が反固定コア側に駆動される際には、第1ダンパ空間50および第2ダンパ空間52の圧力が可動コア28に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28等の一体物の速度が低下する。これにより、可動コア28がストッパ15に当接する際の衝突音が小さくなる。
なお、ベース凹部125を形成するベース12の内壁面と可動コア円板部281の外周面との間の隙間の大きさや、第1ダンパ空間50の容積を調整することにより、第1ダンパ空間50への気体の流入速度および第1ダンパ空間50からの気体の流出速度を調整することができ、ひいては、可動コア28等の一体物の移動速度を調整することができる。
同様に、プレート貫通孔221を形成するプレート22の内周面と可動コア円筒部282の外周面との間の隙間の大きさや、第2ダンパ空間52の容積を調整することにより、第2ダンパ空間52への気体の流入速度および第2ダンパ空間52からの気体の流出速度を調整することができ、ひいては、可動コア28等の一体物の移動速度を調整することができる。
本実施形態によると、減衰力を作用させるための専用の部品であるダイヤフラムが不要であるため、部品点数の削減や電磁継電器の小型化を図ることができる。
また、第1ダンパ空間50と第2ダンパ空間52とを有するため(すなわち、複数のダンパ空間を有するため)、第1ダンパ空間50または第2ダンパ空間52のいずれか一方のみを有する場合と比較して、可動コア28の受圧面積を小さくしても(すなわち、可動コア28の外径を小さくしても)同等の減衰力が得られる。したがって、複数のダンパ空間を有することにより、所定の減衰力を確保しつつ、電磁継電器の小型化を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図4を用いて説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図4に示すように、固定コア26における反可動コア側には、固定コアガイド孔261よりも径が大きい固定コア空間54が形成されている。この固定コア空間54は、固定コアガイド孔261にのみ連通している。
シャフト32における固定コア26側の端部には、固定コア空間54を2分割する円板状のシャフト円板部321が形成されている。具体的には、シャフト円板部321よりも可動コア28側に固定コア第1ダンパ空間541が形成され、シャフト円板部321よりも反可動コア側に固定コア第2ダンパ空間542が形成されている。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。まず、固定コア26に発生する吸引力により可動コア28等の一体物が固定コア26側に吸引される際には、固定コア第1ダンパ空間541の容積が増加して固定コア第1ダンパ空間541内が負圧になるとともに、固定コア第2ダンパ空間542の容積が減少して固定コア第2ダンパ空間542内が正圧になる。
したがって、可動コア28が固定コア26側に吸引される際には、固定コア第1ダンパ空間541および固定コア第2ダンパ空間542の圧力がシャフト円板部321に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28等の一体物の速度が低下する。
一方、復帰ばね30により可動コア28等の一体物が反固定コア側に駆動される際には、固定コア第1ダンパ空間541内が正圧になるとともに、固定コア第2ダンパ空間542内が負圧になる。
したがって、可動コア28が反固定コア側に駆動される際には、固定コア第1ダンパ空間541および固定コア第2ダンパ空間542の圧力がシャフト円板部321に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28等の一体物の速度が低下する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、固定コア第1ダンパ空間541および固定コア第2ダンパ空間542を設けたことにより、より大きな減衰力を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について、図5を用いて説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図5に示すように、固定コアガイド孔261は、固定コア26側の端部が閉塞されている。そして、シャフト32における固定コア26側の端面と固定コア26とによって、固定コアダンパ空間56が形成されている。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。まず、固定コア26に発生する吸引力により可動コア28等の一体物が固定コア26側に吸引される際には、固定コアダンパ空間56の容積が減少して固定コアダンパ空間56内が正圧になる。
したがって、可動コア28が固定コア26側に吸引される際には、固定コアダンパ空間56の圧力がシャフト32における固定コア26側の端面に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28等の一体物の速度が低下する。
一方、復帰ばね30により可動コア28等の一体物が反固定コア側に駆動される際には、固定コアダンパ空間56の容積が増加して固定コアダンパ空間56内が負圧になる。
したがって、可動コア28が反固定コア側に駆動される際には、固定コアダンパ空間56の圧力がシャフト32における固定コア26の端面に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28等の一体物の速度が低下する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、固定コアダンパ空間56を設けたことにより、より大きな減衰力を得ることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について、図6を用いて説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図6に示すように、固定コアガイド孔261は、固定コア26側の端部が閉塞されている。そして、シャフト32における固定コア26側の端面と固定コア26とによって、固定コアダンパ空間56が形成されている。
可動コア円筒部282は内径が一定になっている。また、固定コア26における可動コア28側の端部には、外径が一定の固定コア円筒部262が形成されている。そして、固定コア円筒部262が可動コア円筒部282に摺動自在に且つ気密的に挿入されることにより、固定コア26と可動コア28とによって、コア間ダンパ空間58が形成されている。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。まず、固定コア26に発生する吸引力により可動コア28等の一体物が固定コア26側に吸引される際には、固定コアダンパ空間56およびコア間ダンパ空間58の容積が減少して固定コアダンパ空間56およびコア間ダンパ空間58内が正圧になる。
したがって、可動コア28が固定コア26側に吸引される際には、固定コアダンパ空間56およびコア間ダンパ空間58の圧力が可動コア28およびシャフト32に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28等の一体物の速度が低下する。
一方、復帰ばね30により可動コア28等の一体物が反固定コア側に駆動される際には、固定コアダンパ空間56およびコア間ダンパ空間58の容積が増加して固定コアダンパ空間56およびコア間ダンパ空間58内が負圧になる。
したがって、可動コア28が固定コア26側に吸引される際には、固定コアダンパ空間56およびコア間ダンパ空間58の圧力が可動コア28およびシャフト32に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28等の一体物の速度が低下する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、固定コアダンパ空間56およびコア間ダンパ空間58を設けたことにより、より大きな減衰力を得ることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について、図7を用いて説明する。なお、図7は、ケース10(図2参照)を取り外した状態を示している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図7に示すように、本実施形態の電磁継電器は、第1実施形態における第1ダンパ空間50および絶縁碍子34が廃止されている。
プレート22は、円板状のプレート円板部222と、プレート円板部222から反固定コア側に向かって延びる略円筒状のプレート円筒部223とを有している。そして、プレート22内に、可動コア28が挿入されている。より詳細には、プレート円筒部223内に、可動コア円板部281が嵌合されている。
第2ダンパ空間52は、プレート22およびスプール19の内周側に形成され、可動コア円板部281によって一端側が略閉塞されている。より詳細には、第2ダンパ空間52は、プレート円筒部223の内周面と可動コア円板部281の外周面との間の微少な隙間を介して収容空間104と常時連通している。
なお、本実施形態においては、プレート貫通孔221を形成するプレート22の内周面と可動コア円筒部282の外周面との間の隙間は、プレート円筒部223の内周面と可動コア円板部281の外周面との間の隙間よりも十分に大きく設定されている。
プレート円筒部223には、コイル18に通電されていない状態のときに、第2ダンパ空間52と収容空間104とを連通させるプレート連通孔224が形成されている。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。まず、コイル18に通電すると、固定コア26に発生する吸引力により復帰ばね30に抗して可動コア28およびシャフト32が固定コア26側に吸引され、可動片36は接圧ばね38に付勢されて可動コア28等の一体物に追従して移動する。
このとき、可動コア28およびシャフト32の移動開始初期の所定の移動範囲、具体的には、可動コア円筒部282によってプレート連通孔224が閉じられるまでの移動範囲においては、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って第2ダンパ空間52の容積が減少するが、第2ダンパ空間52内の気体は、プレート円筒部223の内周面と可動コア円板部281の外周面との間の隙間およびプレート連通孔224を介して収容空間104へ流出されるため、第2ダンパ空間52内の圧力は上昇しない。
すなわち、可動コア円筒部282によってプレート連通孔224が閉じられるまでの移動範囲においては、減衰力は発生しないため、可動コア28およびシャフト32の速度も低下せず、したがって、電磁継電器の応答遅れが小さくなる。
なお、2つの可動接点40が2つの固定接点16に当接する前に、可動コア円筒部282によってプレート連通孔224が閉じられるようになっている。
続いて、可動コア円筒部282によってプレート連通孔224が閉じられた後は、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って、プレート円筒部223の内周面と可動コア円板部281の外周面との間の隙間を介して第2ダンパ空間52から収容空間104へ気体が流出する。
そして、プレート円筒部223の内周面と可動コア円板部281の外周面との間の隙間は、第2ダンパ空間52の容積が変化する際に、可動コア28およびシャフト32に対して減衰力を作用させる圧力が第2ダンパ空間52に発生するように、設定されている。
したがって、可動コア円筒部282によってプレート連通孔224が閉じられた後は、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って、第2ダンパ空間52の圧力が可動コア28に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28およびシャフト32の速度が低下する。
これにより、可動接点40が固定接点16に当接する際の衝突音が小さくなるとともに、可動コア28が固定コア26に当接する際の衝突音が小さくなる。
一方、コイル18への通電が遮断されると、復帰ばね30により可動コア28およびシャフト32が反固定コア側に駆動され、まずシャフト32が可動片36に当接し、その後、可動コア28、シャフト32、および可動片36が接圧ばね38に抗して反固定コア側に駆動される。これにより、2つの可動接点40が2つの固定接点16から離され、一対の固定子14間の導通が遮断される。
そして、可動コア28がストッパ15に当接することにより、可動コア28、シャフト32、および可動片36の移動が阻止される。その後、可動コア28、シャフト32、および可動片36は、図7に示すように、復帰ばね30と接圧ばね38のばね力が釣り合う位置に戻される。
ここで、可動コア28およびシャフト32が反固定コア側に向かって移動する際、第2ダンパ空間52がプレート連通孔224を介して収容空間104と連通するまでは、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って第2ダンパ空間52の容積が増加し、第2ダンパ空間52内が負圧になるため、第2ダンパ空間52の圧力が可動コア28に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28およびシャフト32の速度が低下する。これにより、可動コア28がストッパ15に当接する際の衝突音が小さくなる。
本実施形態によると、減衰力を作用させるための専用の部品であるダイヤフラムが不要であるため、部品点数の削減や電磁継電器の小型化を図ることができる。
また、プレート連通孔224を設けたことにより、コイル18に通電した際の電磁継電器の応答遅れを小さくすることができる。
(第6実施形態)
第6実施形態について、図8を用いて説明する。なお、図8は、ケース10(図2参照)を取り外した状態を示している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図8に示すように、本実施形態の電磁継電器は、第1実施形態における第1ダンパ空間50、第2ダンパ空間52、および絶縁碍子34が廃止されている。
可動片36は、可動接点40が固定される平板状の可動片板部361と、可動片板部361から反固定コア側に向かって突出する有底円筒状の可動片円筒部362とを備えている。また、可動片円筒部362内の空間は、固定コア26側が開口している。
そして、シャフト32における可動片36側の端部が、可動片円筒部362内の空間に摺動自在に且つ気密的に挿入されることにより、シャフト32と可動片36とによって可動片ダンパ空間60が形成されている。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。まず、コイル18に通電されていない状態では、シャフト32における可動片36側の端面が可動片円筒部362の底部壁面に当接している。この状態のときにコイル18に通電すると、固定コア26に発生する吸引力により復帰ばね30に抗して可動コア28およびシャフト32が固定コア26側に吸引され、可動片36は接圧ばね38に付勢されて可動コア28およびシャフト32に追従して移動する。これにより、2つの可動接点40が2つの固定接点16に当接し、一対の固定子14間が導通する。
また、可動接点40が固定接点16に当接した後、可動コア28およびシャフト32は、可動コア28が固定コア26に当接する位置までさらに移動する。
このとき、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って可動片ダンパ空間60の容積が増加し、可動片ダンパ空間60内が負圧になるため、シャフト32の外周面と可動片円筒部362の内周面との間の隙間を介して、収容空間104から可動片ダンパ空間60へ気体が流入する。
そして、本実施形態では、シャフト32の外周面と可動片円筒部362の内周面との間の隙間は、可動片ダンパ空間60の容積が変化する際に、可動コア28およびシャフト32に対して減衰力を作用させる圧力が可動片ダンパ空間60に発生するように、設定されている。
したがって、可動コア28およびシャフト32が固定コア26側に吸引される際には、可動片ダンパ空間60の圧力が可動コア28に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28およびシャフト32の速度が低下する。これにより、可動コア28が固定コア26に当接する際の衝突音が小さくなる。
一方、コイル18への通電が遮断されると、復帰ばね30により可動コア28およびシャフト32が反固定コア側に駆動され、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って可動片ダンパ空間60の容積が減少し、可動片ダンパ空間60内が正圧になるため、シャフト32の外周面と可動片円筒部362の内周面との間の隙間を介して、可動片ダンパ空間60から収容空間104へ気体が流出する。
そして、可動片ダンパ空間60内の圧力上昇に伴って可動片36が接圧ばね38に抗して反固定コア側に駆動され、2つの可動接点40が2つの固定接点16から離され、一対の固定子14間の導通が遮断される。
また、可動コア28およびシャフト32が反固定コア側に向かって移動する際、可動片ダンパ空間60内が正圧になるため、可動片ダンパ空間60の圧力がシャフト32に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28およびシャフト32の速度が低下する。これにより、可動コア28がストッパ15に当接する際の衝突音が小さくなる。
本実施形態によると、減衰力を作用させるための専用の部品であるダイヤフラムが不要であるため、部品点数の削減や電磁継電器の小型化を図ることができる。
(第7実施形態)
第7実施形態について、図9を用いて説明する。なお、図9は、ケース10(図2参照)を取り外した状態を示している。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。
図9に示すように、本実施形態の電磁継電器は、第1実施形態における第1ダンパ空間50、第2ダンパ空間52、絶縁碍子34、および接圧ばね38が廃止されている。
可動片36は、可動接点40が固定される平板状の可動片板部361と、可動片板部361から反固定コア側に向かって突出する円筒状の可動片円筒部362とを備えている。可動片円筒部362内の空間は、固定コア26側が可動片板部361によって閉塞され、反固定コア側が開口している。
そして、可動片板部361における可動片円筒部362内の空間を閉塞する部位には、貫通した可動片貫通孔363が形成され、この可動片貫通孔363にシャフト32が摺動自在に且つ気密的に挿入されている。
シャフト32における可動片36側の端部には、可動片円筒部362内の空間に摺動自在に且つ気密的に挿入される円板状のシャフト円板部322が形成されている。そして、可動片板部361における可動片円筒部362内の空間を閉塞する部位と、可動片円筒部362と、シャフト円板部322とによって、可動片ダンパ空間60が形成されている。
可動片ダンパ空間60内には、シャフト円板部322を可動片板部361から遠ざける向きにシャフト32を付勢するシャフト保持ばね62が収容されている。そして、コイル18に通電されていない状態のときには、シャフト32に形成されたシャフトストッパ板部323と可動片板部361とが当接して、シャフト32と可動片36との相対位置が決定されるようになっている。
可動片円筒部362には、コイル18に通電されていない状態のときに、可動片ダンパ空間60と収容空間104とを連通させる可動片連通孔364が形成されている。
次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動を説明する。まず、コイル18に通電すると、固定コア26に発生する吸引力により復帰ばね30に抗して可動コア28、シャフト32、および可動片36が固定コア26側に吸引され、2つの可動接点40が2つの固定接点16に当接し、一対の固定子14間が導通する。
可動接点40が固定接点16に当接に当接して可動片36が停止した後、可動コア28およびシャフト32は、可動コア28が固定コア26に当接する位置までさらに移動する。すなわち、可動コア28およびシャフト32が可動片36に対して相対移動する。
この相対移動開始初期の所定の移動範囲、具体的には、シャフト円板部322によって可動片連通孔364が閉じられるまでの移動範囲においては、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って可動片ダンパ空間60の容積が減少するが、可動片ダンパ空間60内の気体は、可動片円筒部362の内周面とシャフト円板部322の外周面との間の隙間および可動片連通孔364を介して収容空間104へ流出されるため、可動片ダンパ空間60内の圧力は上昇しない。
すなわち、シャフト円板部322によって可動片連通孔364が閉じられるまでの移動範囲においては、減衰力は発生しない。このため、可動コア28およびシャフト32が速やかに移動して、シャフト保持ばね62の荷重が増加し、可動接点40を固定接点16に押し付ける力が速やかに上昇する。
続いて、シャフト円板部322によって可動片連通孔364が閉じられた後は、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って、可動片円筒部362の内周面とシャフト円板部322の外周面との間の隙間を介して可動片ダンパ空間60から収容空間104へ気体が流出する。
そして、可動片円筒部362の内周面とシャフト円板部322の外周面との間の隙間は、可動片ダンパ空間60の容積が変化する際に、可動コア28およびシャフト32に対して減衰力を作用させる圧力が可動片ダンパ空間60に発生するように、設定されている。
したがって、シャフト円板部322によって可動片連通孔364が閉じられた後は、可動コア28およびシャフト32の移動に伴って、可動片ダンパ空間60の圧力が可動コア28に作用して減衰力が発生し、その減衰力によって可動コア28およびシャフト32の速度が低下する。これにより、可動コア28が固定コア26に当接する際の衝突音が小さくなる。
一方、コイル18への通電が遮断されると、可動コア28、シャフト32、および可動片36が復帰ばね30により反固定コア側に駆動され、まず2つの可動接点40が2つの固定接点16から離され、一対の固定子14間の導通が遮断される。
また、可動片36は、シャフト保持ばね62により、シャフトストッパ板部323と可動片板部361とが当接する位置まで駆動される。
本実施形態によると、減衰力を作用させるための専用の部品であるダイヤフラムが不要であるため、部品点数の削減や電磁継電器の小型化を図ることができる。
また、可動片連通孔364を設けたことにより、コイル18に通電した際に、可動接点40を固定接点16に押し付ける力を速やかに上昇させることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
12 ベース(固定構成部品)
14 固定片(固定接触子)
16 固定接点(固定接触子)
19 スプール(固定構成部品)
22 プレート(固定構成部品)
26 固定コア(固定構成部品)
28 可動コア(移動構成部品)
32 シャフト(移動構成部品)
34 絶縁碍子(移動構成部品)
36 可動片(可動接触子)
40 可動接点(可動接触子)
50 ダンパ空間
52 ダンパ空間
54 ダンパ空間
56 ダンパ空間
58 ダンパ空間

Claims (6)

  1. 通電時に磁界を形成するコイル(18)と、
    磁気回路を構成し、前記コイルへの通電時に吸引力を発生する固定コア(26)と、
    磁気回路を構成し、前記吸引力により前記固定コア側に吸引される可動コア(28)と、
    ベース(12)に固定された固定接触子(14、16)と、
    前記可動コアに追従移動して前記固定接触子と接離する可動接触子(36、40)とを備える電磁継電器において、
    電磁継電器を構成する部品のうち前記コイルへの通電時および通電遮断時に移動する移動構成部品(28、32、34)と、電磁継電器を構成する部品のうち前記コイルへの通電時および通電遮断時に移動しない固定構成部品(12、19、22、26)との間に、前記移動構成部品の移動に伴って容積が変化するダンパ空間(50、52、54、56、58)が形成され、
    前記ダンパ空間の容積が変化する際に、前記ダンパ空間に気体を流入または流出させる通路となる隙間が、前記移動構成部品と前記固定構成部品との間に形成され、
    前記ダンパ空間の容積が変化する際に、前記移動構成部品に対して減衰力を作用させる圧力が前記ダンパ空間に発生するように、前記隙間が設定されていることを特徴とする電磁継電器。
  2. 前記ダンパ空間を複数有することを特徴とする請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 複数の前記ダンパ空間は、少なくとも1つの前記ダンパ空間の容積が増加する際に、他の少なくとも1つの前記ダンパ空間の容積が減少するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 前記移動構成部品の全移動範囲のうち一部の移動範囲において前記ダンパ空間に気体を流入または流出させる通路となる連通孔(224)が、前記固定構成部品に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電磁継電器。
  5. 通電時に磁界を形成するコイル(18)と、
    磁気回路を構成し、前記コイルへの通電時に吸引力を発生する固定コア(26)と、
    磁気回路を構成し、前記吸引力により前記固定コア側に吸引される可動コア(28)と、
    前記可動コアと一体化されたシャフト(32)と、
    ベース(12)に固定された固定接触子(14、16)と、
    前記可動コアに追従移動して前記固定接触子と接離する可動接触子(36、40)とを備える電磁継電器において、
    前記シャフトと前記可動接触子の相対移動に伴って容積が変化するダンパ空間(60)が、前記シャフトと前記可動接触子とによって形成され、
    前記ダンパ空間の容積が変化する際に、前記ダンパ空間に気体を流入または流出させる通路となる隙間が、前記シャフトと前記可動接触子との間に形成され、
    前記ダンパ空間の容積が変化する際に、前記シャフトおよび前記可動コアに対して減衰力を作用させる圧力が前記ダンパ空間に発生するように、前記隙間が設定されていることを特徴とする電磁継電器。
  6. 前記シャフトと前記可動接触子の相対移動範囲のうち一部の移動範囲において前記ダンパ空間に気体を流入または流出させる通路となる連通孔(364)が、前記可動接触子に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電磁継電器。
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