JP6760132B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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本発明は、磁気吸引に基づいて可動接点と固定接点とを接離させて電気回路を開閉する電磁継電器に関するものである。
従来より、電気回路のオンオフを制御する装置として電磁継電器が知られている。電磁継電器は、励磁コイルへの通電に基づいて固定コアとヨークを通る磁気回路を構成し、シャフトと共に可動コアを磁気吸引することで、シャフトに取り付けられた可動接点と非可動部に備えられた固定接点とを当接させ、電気回路をオンさせる。また、励磁コイルへの通電を解除することで磁気回路をオフし、シャフトおよび可動コアを休止位置側に戻すことで可動接点と固定接点との間を引き離し、電気回路をオフさせる。固定コアと可動コアとの間には復帰バネが備えられ、シャフトおよび可動コアを的確に休止位置側に戻せるようになっている。
このような電磁継電器として、例えば特許文献1に示されるものがある。この電磁継電器は、電磁コイルの中心に中空部を有する固定コアを配置すると共に固定コアの中空部内にシャフトを挿通させ、シャフトの一端側に可動コアを接合し、他端に可動接点を接合した構造とされている。また、可動コアと固定コアとの間に復帰バネが配置されると共に、可動接点を挟んで固定コアと反対側に固定接点が配置された構造とされている。そして、励磁コイルへの通電状態に基づいて可動コアとシャフトおよび可動接点が進退させられ、電気回路のオンオフが制御される。具体的には、励磁コイルへの通電が行われると、可動コアが固定コア側に磁気吸引され、これに伴ってシャフトおよび可動接点も可動コアと共に移動させられることで、可動接点が固定接点と当接し、電気回路がオンさせられる。また、励磁コイルへの通電が解除されると、磁気吸引力が解除され、復帰バネのバネ力にと基づいて可動コアが固定コアから離れる側に付勢され、これに伴ってシャフトおよび可動接点も可動コアと共に移動させられることで、可動接点が固定接点と離されて、電気回路がオフになる。
特開平10−162676号公報
電磁継電器では、可動コアやシャフトなどが傾斜すると、磁性体で構成される可動コア等と他の磁性体部品との間の力(以下、サイドフォースという)が増加し、可動コアとその摺動面、例えば励磁コイルのボビンの内壁面との間の摩耗が増加する。可動コアやシャフトなどの傾斜を抑制するためには、可動コアやシャフトなどとその摺動面との2つの接触点間の距離が長くなるようにすることが必要である。
特許文献1の電磁継電器の場合、1つの接触点が可動コアとその摺動面との間、もう一つの接触点が固定コアとシャフトとの摺動面のうち最も可動コアから離れた位置となる。このため、これら2つの接触点間の距離が長くなるように、励磁コイルの軸方向寸法を長くとっている。このため、励磁コイルとして必要なコイル巻き数と比較してヨークより内側に形成される空間の体積が大きくなり、多くの余剰スペースが存在した状態になって、電磁継電器を大型化させている。
本発明は上記点に鑑みて、可動子の傾斜を抑制しつつ、小型化を図ることができる電磁継電器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電磁継電器は、巻線が中空状に巻回されて構成され、通電により磁界を形成する励磁コイル(12)と、可動接点(21)を有し、励磁コイルへの通電に基づいて進退させられる可動子(15、17、21)と、可動子の進退を支持するガイド(18、18a、13b)と、可動接点の進退に伴って、該可動接点と接離される固定接点(23a、23b)と、励磁コイルの中空部に配置され、励磁コイルへの通電に基づいて形成される磁気回路の一部を構成し、貫通孔(13a)が形成されてなる固定コア(13)と、を有し、可動子は、前記貫通孔に挿通された棒状のシャフト(17)を有し、ガイドは、励磁コイルの中空部内において可動子と第1接触点を有していると共に、励磁コイルの外部において可動子と第2接触点を有している。
さらに、固定コアは、励磁コイルの外側に延設されており、固定コアのうちの励磁コイルの外側に延設された部分の先端と可動子との接触部分が第2接触点を構成していると共に、該固定コアのうち励磁コイルの外側に延設された部分は、励磁コイル内に配置された部分よりも外径を縮小したガイド部(13b)となっており、該ガイド部内をシャフトが摺動させられる構造とされ、可動接点が固定接点側に凹まされた凹部(21d)を有しており、該凹部内にガイド部が入り込んだ構造になっていると共に、凹部の底面が、シャフトが移動させられたときに、シャフトに当接する面になっている。
このように、ガイドと可動子との接触点が、励磁コイルの中空部内と励磁コイルの外部に構成されるようにしている。このため、従来の電磁継電器のように、励磁コイル内に2つの接触点が設けられるようにする構造と比較すると、1つの接触点を励磁コイルの外側に設けた構造にできる分、2つの接触点の距離を考慮せずに励磁コイルの軸方向寸法を設計できる。したがって、励磁コイルとして必要なコイル巻き数に応じて励磁コイルの軸方向寸法を設計すればよくなり、励磁コイルの軸方向寸法を縮小できる。このため、ガイドによって可動子の傾斜を抑制しつつ、電磁継電器の小型化を図ることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかる電磁継電器において、励磁コイルへの通電を行っていないときの様子を示した断面図である。 図1に示す電磁継電器において、ケース内に配置される各構成要素について示した斜視図である。 図1に示す電磁継電器において、励磁コイルへの通電を行ったときの様子を示した断面図である。 本実施形態と従来構造の電磁継電器の特性をシミュレーションにより調べた結果を示す図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器において、励磁コイルへの通電を行っていないときの様子を示した断面図である。 図5に示す電磁継電器において、励磁コイルへの通電を行ったときの様子を示した断面図である。 第2実施形態の変形例にかかる電磁継電器を示した断面図である。 他の実施形態で説明する電磁継電器の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1〜図3に示すように、電磁継電器は、ケース11、励磁コイル12、固定コア13、ヨーク14、可動コア15、復帰バネ16、シャフト17、可動子ガイド18、ベース19、止め輪20、可動接点21および接圧バネ22が備えられた構成とされている。
ケース11は、例えば樹脂等の非磁性かつ非導電性の材料で構成されている。ケース11内に構成される空間内に、電磁継電器を構成する各部品が収容されている。
励磁コイル12は、通電時に磁界を形成するもので、円筒状とされ、例えば中空状の円筒部を有するボビン12aに巻回されている。この励磁コイル12への通電は図示しない外部接続端子を通じて行われるようになっている。励磁コイル12の内径部に形成された中心孔には、固定コア13、可動コア15、復帰バネ16、シャフト17の一部および可動子ガイド18のうちの第1ガイド18aが配置されている。
固定コア13は、磁性体よりなり、円柱状部材で構成されており、磁気回路の一部を構成する。より詳しくは、励磁コイル12のうち中心孔の内壁面を覆うように第1ガイド18aが配置され、固定コア13は、第1ガイド18aの内側に可動コア15やシャフト17と共に配置されている。固定コア13の軸方向の寸法は、励磁コイル12の中心軸方向の寸法よりも小さくされ、外径は第1ガイド18aの内径と一致させられている。また、固定コア13は、中心軸に沿って貫通孔13aが形成された構造とされており、この貫通孔13a内にシャフトが挿通されていると共に復帰バネ16が配置されている。
ヨーク14は、励磁コイル12を囲む磁性体部材である。ヨーク14は、励磁コイル12の外周側および軸方向端部を覆うように配置され、磁気回路の一部を構成すると共に、軸方向の一方側で固定コア13の位置に対応する開口部となるヨーク孔142aが形成されたものとして構成される。
本実施形態の場合、ヨーク14は、第1部材141と第2部材142とを有した構成とされている。第1部材141は、ステーショナリと呼ばれる部材であり、磁性体よりなる板材を略U字状に折り曲げた構造とされ、第1部材141によって励磁コイル12の外周側および励磁コイル12の軸方向一端側が覆われている。また、第2部材142は、トッププレートと呼ばれる部材であり、磁性体よりなり、円形平板もしくは矩形平板状で構成され、励磁コイル12の軸方向他端側を覆っている。また、第2部材142は、後述する可動コア15に対向して配置されており、第1部材141と接合されている。
第1部材141には、中心位置に開口部141aが形成されており、この開口部141a内に第1ガイド18aの一部が嵌め込まれることで第1ガイド18aと第1部材141とが接合されている。第2部材142には、中心位置に上記したヨーク孔142aが第2部材142を貫通するように形成されている。ヨーク孔142aの形状、つまり第2部材142の内周形状は、例えば円形状とされている。
可動コア15は、磁性体よりなり、円柱形状で構成されている。可動コア15は、固定コア13と共に第1ガイド18a内に配置されることで中心軸が固定コア13の中心軸と同軸とされている。そして、可動コア15は、外径が第1ガイド18aの内径より僅かに小さくされることで、第1ガイド18a内を摺動可能とされている。また、可動コア15の中心軸線上において、シャフト17が挿入される貫通孔15aが形成されている。可動コア15は、励磁コイル12への通電が行われていない非通電時には、図1に示すように固定コア13から離れた休止位置に位置しており、励磁コイル12への通電を行う通電時には、図3に示すように固定コア13側に磁気吸引されて、固定コア13に当接させられる。
復帰バネ16は、固定コア13と可動コア15との間に配置され、可動コア15を固定コア13と反対側に付勢する。励磁コイル12への通電を行う通電時には、電磁吸引力により可動コア15は復帰バネ16に抗して固定コア13側に吸引されるようになっている。復帰バネ16については、非磁性材料で構成されていても良いが、磁性体で構成されていても良い。
このように、固定コア13、ヨーク14および可動コア15が磁性体によって構成されており、励磁コイル12へ通電を行う通電時には、これらによって励磁コイル12により誘起された磁束が流れる磁気回路が構成される。
シャフト17は、非磁性材料で構成されており、例えば断面円形状の棒状部材で構成されている。シャフト17は、一端が可動コア15に結合されることで可動コア15と一体的に移動可能とされている。より詳細には、シャフト17は、可動コア15に形成された貫通孔15aに挿入された状態で可動コア15に結合されている。また、シャフト17の中間部は、固定コア13の貫通孔13aおよびベース19の後述する開口部19a内に進退可能に挿入されている。さらに、シャフト17の他端側、つまり可動コア15が接合された端部と反対側の端部には、止め輪20が結合されていると共に可動接点21が嵌め込まれており、更に止め輪20および可動接点21よりも先端が後述する第2ガイド18bに挿入されている。
なお、本実施形態の場合、励磁コイル12への通電、非通電によって、可動コア15、シャフト17、可動接点21等が進退させられる可動部分となる。これらの可動部分が可動子を構成している。
可動子ガイド18は、可動子の進退方向を規定するためのガイドである。本実施形態の場合、可動子ガイド18は、第1ガイド18aと第2ガイド18bの2部材によって構成されている。
第1ガイド18aは、可動子ガイド18のうち後述する消弧室19fの外に配置される部分であり、上記したように、励磁コイル12の中心孔内に配置されている。本実施形態の場合、第1ガイド18aは、非磁性体で構成され、中空部を有する円筒部材とされており、励磁コイル12の中心孔の内壁面やケース11の一面に固定されている。この第1ガイド18a内に、可動コア15が摺動自在に配置されていると共に、固定コア13が固定されている。
第2ガイド18bは、後述する消弧室19f内において、シャフト17のうち可動コア15が配置された先端とは異なる先端と対応する位置に配置されている。本実施形態の場合、第2ガイド18bは、中空部を有する円筒部材で構成され、ベース19に固定されている。第2ガイド18bは、例えば軟磁性体で構成されるが、磁性体、非磁性体いずれで構成されていても良く、金属は勿論のこと樹脂などのように金属以外の材料で構成されていても良い。この第2ガイド18b内に、シャフト17の一方の先端が摺動自在に挿入されている。第2ガイド18bの内径は、シャフト17の外径と対応させられている。また、第2ガイド18bは、第1ガイド18aやシャフト17等に対して軸合わせして配置されており、励磁コイル12への通電、非通電にかかわらず、第1ガイド18aに対する相対位置が固定とされている。
そして、第1ガイド18aと可動コア15との接触部分が第1接触点、第2ガイド18bとシャフト17との接触部分が第2接触点となることで、可動子の傾斜を抑制しつつ進退方向を規制できるようになっている。
ベース19は、非磁性体の絶縁性材料、例えば樹脂によって構成されている。ベース19は、中央部に開口部19aが形成されており、この開口部19a内にシャフト17が挿通されている。ベース19は、ヨーク14に接した状態でケース11に固定されている。本実施形態の場合、ベース19は、底面壁19bと側壁19cおよび上面壁19dを有した構成とされ、底面壁19bがヨーク14の第2部材142に当接させられている。
また、ベース19には、導電金属製の第1固定接点23aおよび第2固定接点23bが備えられている。第1固定接点23aは後述する可動接点21の一方の接続部21aに対向して配置され、第2固定接点23bは可動接点21の他方の接続部21bに対向して配置されている。これら第1固定接点23aおよび第2固定接点23bが、電磁継電器によってオンオフ制御を行う対象となる電気回路の配線の一部を構成している。本実施形態の場合、第1固定接点23aおよび第2固定接点23bは、内部にネジ溝が形成されており、このネジ溝に電磁継電器によってオンオフ制御を行う対象となる電気回路の配線が締結されることで電気的に接続されるようになっている。
また、上面壁19dの中央位置には、凹部19eが形成されており、この凹部19eに筒状の第2ガイド18bが嵌め込まれている。第2ガイド18bは、シャフト17と対応した形状とされており、例えば上記したようにシャフト17が断面円形状とされている場合、第2ガイド18bは断面円環状の円筒部材とされる。この第2ガイド18b内をシャフト17が摺動させられるようになっている。
なお、本実施形態の場合、ベース19は、内部にアーク消弧用ガスを収容している密閉空間とされた消弧室19fを構成している。そして、側壁19cのうちシャフト17および可動接点21を挟んだ両側に、消弧用マグネット24a、24bが備えられている。
止め輪20は、シャフト17のうち可動接点21よりも固定コア13と反対側に配置されており、シャフト17に対して嵌合されることで固定されている。この止め輪20により、シャフト17の軸方向における可動接点21の位置決めを行う。
可動接点21は、導電金属製の板状部材で構成されており、第1固定接点23aや第2固定接点23bと接離する2個の接続部21a、21bが、例えばシャフト17を中心とした対称位置に備えられている。可動接点21は、止め輪20と共に、シャフト17のうちベース19よりも固定コア13と反対側に配置されている。本実施形態の場合、可動接点21の中央部に開口部21cが形成されており、この開口部21c内にシャフト17が挿通されている。そして、可動接点21のうち固定コア13と反対側の一面は止め輪20に接しており、止め輪20の位置に可動接点21が位置決め配置されている。
接圧バネ22は、可動接点21とベース19との間に配置されており、可動接点21を止め輪20側、すなわち第1固定接点23aおよび第2固定接点23b側に付勢している。このため、振動等が生じても、可動接点21と第1固定接点23aおよび第2固定接点23bとの接続が維持されるようになっている。
以上のような構造により、本実施形態にかかる電磁継電器が構成されている。次に、本実施形態に係る電磁継電器の作動について、図1および図3を参照して説明する。
まず、励磁コイル12への通電を行っていない非通電時には、励磁コイル12による磁気吸引力が発生していないため、図1に示すように、復帰バネ16のバネ力に基づいて可動コア15が固定コア13から離れた状態になっている。そして、可動接点21も第1固定接点23aおよび第2固定接点23bから離れた状態になっている。このため、電磁継電器によってオンオフ制御を行う対象の電気回路はオフの状態になっている。
そして、励磁コイル12に通電すると、図3に示すように、可動コア15が電磁吸引力により復帰バネ16に抗して固定コア13側に移動させられ、シャフト17や可動接点21が可動コア15に追従して同方向に移動する。そして、可動接点21の接続部21a、21bが第1固定接点23aおよび第2固定接点23bに当接して、第1固定接点23aと第2固定接点23aとの間が電気的に導通状態となる。
一方、励磁コイル12への通電が解除されると、可動コア15が復帰バネ16によって付勢されることで固定コア13と反対側に移動させられ、シャフト17や可動接点21も同方向に移動する。これにより、図1に示すように、可動接点21の接続部21a、21bが第1固定接点23aおよび第2固定接点23bから離れて、第1固定接点23aと第2固定接点23bとの間が電気的に遮断状態となる。
ここで、上記動作を行う際に、第1ガイド18aと可動コア15との接触部分が第1接触点、第2ガイド18bとシャフト17との接触部分が第2接触点となることで、可動子の傾斜を抑制しつつ進退方向を規制できるようになっている。つまり、励磁コイル12内に位置している第1ガイド18aと励磁コイル12外に位置している第2ガイド18bとによって可動子との2つの接触点が構成されるようにしている。
このとき、本実施形態では、シャフト17の一方の先端が励磁コイル12よりも外側まで突き出すようにし、そのシャフト17の突き出した先端が第2ガイド18b内を摺動させられる構成としている。このため、従来の電磁継電器のように、励磁コイル内に2つの接触点が設けられるようにする構造と比較すると、1つの接触点を励磁コイル12の外側に設けた構造にできる分、2つの接触点の距離を考慮せずに励磁コイル12の軸方向寸法を設計できる。
したがって、励磁コイル12として必要なコイル巻き数に応じて励磁コイル12の軸方向寸法を設計すればよくなり、励磁コイル12の軸方向寸法を縮小できる。このため、可動子ガイド18によって可動子の傾斜を抑制しつつ、電磁継電器の小型化を図ることが可能となる。
また、励磁コイル12の軸方向寸法を縮小しつつ、従来余剰スペースとなっていた部分を励磁コイル12の巻線が配置されるスペースとして用いることができるため、ヨーク14より内側に形成される空間の体積を縮小できる。このため、尚更に電磁継電器の小型化を図ることが可能となる。
さらに、従来の電磁継電器の場合、励磁コイルの軸方向寸法が大きくされていることから、それに伴って同方向におけるヨークや固定コアの寸法が大きくなり、その分、磁気回路長が長くなって、磁気抵抗が大きくなる。このため、電磁継電器の特性を低下させてしまう。
これに対して、本実施形態の電磁継電器の場合、励磁コイル12の軸方向寸法を従来よりも縮小できるため、それに伴って同方向におけるヨーク14や固定コア13の寸法も縮小でき、その分、磁気回路長を短くでき、磁気抵抗を小さくできる。このため、電気継電器の特性を向上することが可能となる。
具体的に、従来構造と本実施形態の構造それぞれの電磁継電器の特性についてシミュレーションしたところ、図4に示す結果が得られた。シミュレーションでは、可動コアと固定コアとの間のギャップに対する吸引力の変化を調べた。この結果にも示されるように、ギャップに対する吸引力を大きくすることが可能となっていた。したがって、本実施形態の電磁継電器とすることにより、従来構造の電磁継電器よりも特性を向上することが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して可動子ガイドの構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態では、固定コア13のうち可動コア15と反対側の端部を励磁コイル12の外側に位置する可動接点21側まで延設している。具体的には、固定コア13のうち可動コア15と反対側の端部に、固定コア13のうち励磁コイル12内に配置される部分よりも外径を縮小したガイド部13bを備えている。ガイド部13bの内径は、シャフト17の外径と対応した寸法とされており、ガイド部13b内をシャフト17が摺動させられる構造となっている。
また、可動接点21は、第1実施形態のような開口部21cの代わりに、第1固定接点23aおよび第2固定接点23b側に凹ませた凹部21dが形成された構造とされ、その凹部21d内にガイド部13bが入り込んだ状態になっている。また、凹部21dの底面、つまりシャフト17の先端と対向する一面は、励磁コイル12への通電時に可動コア15の移動に伴ってシャフト17が移動させられるときにシャフト17に当接する面となっている。
また、可動子ガイド18については、固定コア13に対してガイド部13bを備えるようにした分、第1実施形態でいう第1ガイド18aに相当する部分のみとし、第2ガイド18bに相当する部分については無くしている。また、止め輪20についても無くしている。
以上のような構造により、本実施形態にかかる電磁継電器が構成されている。このような構成とする場合、励磁コイル12への通電時に、図6に示すように磁気吸引力に基づいて可動コア15が固定コア13側に移動させられると、シャフト17も同方向に移動させられる。そして、シャフト17の先端が凹部21dの底面に当接して可動接点21を押し上げる。これにより、可動接点21の接続部21a、21bが第1固定接点23aおよび第2固定接点23bに当接して、第1固定接点23aと第2固定接点23aとの間が電気的に導通状態となる。
このとき、可動コア15と可動子ガイド18との接触部分が第1接触点、シャフト17とガイド部13bのうち最も可動接点21側の先端位置との接触部分が第2接触点となることで、可動子の傾斜を抑制しつつ進退方向を抑制することができる。このように、固定コア13にガイド部13bを備え、ガイド部13bとシャフト17とを接触させるようにすること、つまり励磁コイル12の外において第2接触点が構成されるようにすることによっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、固定コア13に対してガイド部13bを備えていることから、第1実施形態のように可動子ガイド18を構成するためのみに第1ガイド18aと第2ガイド18bの二部材を備える必要が無く、部品点数の削減を図ることが可能になる。さらに、本実施形態の場合、別部材となる第2ガイド18bを備える場合のようなシャフト17と第2ガイド18bとの軸合わせが必要がなくなるため、製造工程の容易化が図れるし、組み付け誤差による軸ズレの影響を抑制することも可能となる。
なお、通電時の接点離れ防止用に接圧バネ22を備えているため、この接圧バネ22のバネ力によって可動接点21が第1固定接点23aや第2固定接点23b側に付勢されることになる。このため、非通電時に可動接点21が的確に休止位置に移動させられるようにするには、図7の構造とすると好ましい。具体的には、凹部21dの底面の中央に貫通孔21eを設けると共に、シャフト17の先端が貫通孔21eから突き出すようにし、その突き出した部分に止め輪20を備えた構造とする。そして、シャフト17のうち貫通孔21e内に挿入されていない部分、つまり凹部21dの底面より固定コア13側の部分の径が貫通孔21eの径よりも大きくなるようにする。このような構成とすれば、可動コア15の移動に伴ってシャフト17が下方に移動させられるときに、止め輪20が凹部21dに当接して的確に可動接点21が休止位置に戻るようにできる。また、通電時にシャフト17が紙面上方に移動させられると、シャフト17のうち貫通孔21eよりも径が大きくされた部分が凹部21dの底面に当接して可動接点21が押し上げられ、可動接点21と第1固定接点23aおよび第2固定接点23bとを当接させることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記第1、第2実施形態では、ベース19によって消弧室19fを構成する形態を例に挙げて説明したが、消弧室19fを形成しない形態としても良い。また、ベース19とは異なる部材によって、消弧室を形成するようにしても良い。
例えば、図8に示すように、金属製等の気密封止用の消弧壁30によって消弧室を構成するようにしても良い。図示例の場合、消弧壁30は、円盤状の第1壁30a、円筒形状の第2壁30b、円盤状の第3壁30cおよび有底円筒状の第4壁30dを有した構成とされている。第1壁30aは、例えばセラミックスなどによって構成されている。この第1壁30aに、第1固定接点23aや第2固定接点23bが嵌め込まれる開口部や、第2ガイド18bが嵌め込まれる凹部30eが形成されている。第1壁30aと第2壁30bとは、ろう付け等によって接合され、第2壁30bおよび第3壁30cについては第1部材141の一面側に溶接等によって接合されている。第4壁30dについては第1ガイド18aの周囲を囲むように配置しつつ第1部材141の他面側に溶接などによって接合する。このようにすることで、消弧室を構成することができる。
なお、第4壁30dについては、第1実施形態で説明した第1ガイド18aとして、もしくは、第2実施形態で説明した可動子ガイド18として用いることもできる。その場合、消弧壁30の一部によって可動子ガイド18の少なくとも一部を構成することが可能となり、部品の共用化が図れる。
12 励磁コイル
13 固定コア
13b ガイド部
14 ヨーク
15 可動コア
17 シャフト
18 可動子ガイド
18a、18b 第1、第2ガイド
21 可動接点
23a、23b 第1、第2固定接点

Claims (4)

  1. 巻線が中空状に巻回されて構成され、通電により磁界を形成する励磁コイル(12)と、
    可動接点(21)を有し、前記励磁コイルへの通電に基づいて進退させられる可動子(15、17、21)と、
    前記可動子の進退を支持するガイド(18、18a、13b)と、
    前記可動接点の進退に伴って、該可動接点と接離される固定接点(23a、23b)と、
    前記励磁コイルの中空部に配置され、前記励磁コイルへの通電に基づいて形成される磁気回路の一部を構成し、貫通孔(13a)が形成されてなる固定コア(13)と、を有し、
    前記可動子は、前記貫通孔に挿通された棒状のシャフト(17)を有し、
    前記ガイドは、前記励磁コイルの中空部内において前記可動子と第1接触点を有していると共に、前記励磁コイルの外部において前記可動子と第2接触点を有しており、
    さらに、前記固定コアは、前記励磁コイルの外側に延設されており、前記固定コアのうちの前記励磁コイルの外側に延設された部分の先端と前記可動子との接触部分が前記第2接触点を構成していると共に、該固定コアのうち前記励磁コイルの外側に延設された部分は、前記励磁コイル内に配置された部分よりも外径を縮小したガイド部(13b)となっており、該ガイド部内を前記シャフトが摺動させられる構造とされ、
    前記可動接点が前記固定接点側に凹まされた凹部(21d)を有しており、該凹部内に前記ガイド部が入り込んだ構造になっていると共に、前記凹部の底面が、前記シャフトが移動させられたときに、前記シャフトに当接する面になっている電磁継電器。
  2. 内部が密閉空間とされた消弧室(19f)を有し、
    前記可動接点と前記固定接点とは前記消弧室内において接離させられ、
    前記第1接触点は前記消弧室外であり、前記第2接触点は前記消弧室内である請求項に記載の電磁継電器。
  3. 前記消弧室内には、アーク消弧用ガスが収容されている請求項に記載の電磁継電器。
  4. 前記凹部の中央に貫通孔(21e)が形成され、前記シャフトの先端が前記凹部の中央の前記貫通孔から突き出しており、該突き出した部分に止め輪(20)が備えられていると共に、前記凹部の中央の貫通孔から突き出した部分よりも前記励磁コイル側が該貫通孔よりも大きな径とされている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電磁継電器。
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