JP2018012603A - 積層装置 - Google Patents

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Hiroyasu Nishihara
寛恭 西原
隼人 櫻井
Hayato SAKURAI
隼人 櫻井
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Abstract

【課題】シート体の積層の高速化を図りつつ、シート体に与えられるダメージを軽減することができる積層装置を提供する。【解決手段】積層装置20は、セパレータ付き正極11及び負極9が積層される積層部21と、積層部の側方に配置され、セパレータ付き正極及び負極を積層部に搬送する搬送部22,23とを備え、積層部は、積層台26と、積層台に立設され、セパレータ付き正極の底縁11c及び負極の底縁9cの位置を揃える底壁27と、積層台に立設され、セパレータ付き正極の両側の側縁11d及び負極の両側の側縁9dの位置を揃える2つの側壁28,29とを有し、積層部は、底壁が下側に位置するように水平方向に対して傾斜しており、搬送部は、水平方向に対して積層部21と同じ方向に傾斜している。【選択図】図4

Description

本発明は、積層装置に関する。
従来の積層装置としては、例えば特許文献1,2に記載されている装置が知られている。特許文献1に記載の積層装置は、複数の正極板シートと複数の負極板とを1枚ずつ交互に集積する集積部と、複数の正極板シートを搬送する正極板シート搬送ベルトと、複数の負極板を搬送する負極板搬送ベルトとを備えている。正極板シートは、負極板搬送ベルトにおいて負極板に重ね合わされる。集積部は、電極積層体の最下層を支える支持基板と、この支持基板の縁部から支持基板の上面に対して垂直方向に立ち上がった側板とを有している。支持基板は、水平面に対して所定の角度だけ傾いている。
特許文献2に記載の積層装置は、シート体を搬送する搬送コンベアと、この搬送コンベアから投入されるシート体を集積する集積台を有する集積部とを備えている。集積部は、集積台に立設され、シート体の一側部を揃えるサイドストッパと、集積台におけるサイドストッパとは反対側に立設され、シート体の他側部側に捻りを付与するガイド部材と、集積台に立設され、シート体の先端が当接するストッパ板とを有している。集積台は、搬送コンベアからの投入方向に交差する方向に所定の角度だけ傾斜している。
特開2014−179304号公報 特開平9−86773号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、上記特許文献1では、正極板シート及び負極板が集積部に積層される際には、負極板搬送ベルトによる正極板シート及び負極板の供給速度が維持された状態で、正極板シート及び負極板が落下することになるため、正極板シート及び負極板の落下速度が速くなる。このため、正極板シート及び負極板が側板に当たる時の衝撃が大きくなり、正極板シート及び負極板にダメージを与えてしまう。
上記特許文献2では、搬送コンベアから投入されたシート体がガイド部材及びストッパ板に衝突するため、シート体が落下する時の初速がほぼゼロとなる。このため、シート体の落下速度が抑えられる。従って、シート体がサイドストッパに当たる時の衝撃が小さくなるため、シート体に与えられるダメージが軽減される。ところで、シート体の供給速度を上げていくと、搬送コンベアから水平方向に投入されたシート体が、水平状態を保ったままストッパ板に衝突した後、姿勢を変更してサイドストッパに向けて滑走することになる。シート体の姿勢変更時間が発生してしまうと、それ以上は次に供給されるシート体との供給間隔の短縮が出来ない。従って、シート体の積層の高速化を図ることが困難になる。
本発明の目的は、シート体の積層の高速化を図りつつ、シート体に与えられるダメージを軽減することができる積層装置を提供することである。
本発明の一態様の積層装置は、シート体が積層される積層部と、積層部の側方に配置され、シート体を積層部に搬送する搬送部とを備え、積層部は、積層台と、積層台に積層されるシート体の底縁の位置を揃える底壁と、積層台に積層されるシート体の両側の側縁の位置を揃える2つの側壁とを有し、積層部は、底壁が下側に位置するように水平方向に対して傾斜しており、搬送部は、水平方向に対して積層部と同じ方向に傾斜していることを特徴とする。
このような積層装置においては、搬送部により搬送されるシート体が積層部の側壁に衝突してから積層部の底壁に向けて落下することにより、積層部にシート体が積層される。このように搬送部により搬送されるシート体が側壁に衝突するため、シート体が落下する時の初速がほぼゼロとなる。このため、シート体の落下速度が抑えられる。従って、シート体が底壁に当たる時の衝撃が小さくなるため、シート体に与えられるダメージを軽減することができる。また、搬送部は水平方向に対して積層部と同じ方向に傾斜しているため、搬送部により搬送されるシート体が積層部と同じ方向に傾斜した状態で積層部に供給されることになる。このため、シート体の姿勢変更に要する時間が短縮または省略される。これにより、シート体の積層の高速化を図ることができる。
積層装置は、シート体の搬送方向に沿って延びるように底壁に対応する側において搬送部に隣接して配置され、シート体の底縁を位置決めする位置決め部を更に備えてもよい。このような構成では、搬送部から積層部にシート体が供給される際に、位置決め部によりシート体の底縁が揃えられるため、積層部におけるシート体の落下距離のばらつきが低減される。これにより、シート体の積層の更なる高速化を図ることができる。
位置決め部は、コンベアで構成されていてもよい。このような構成では、位置決め部を搬送部と同期させて駆動することにより、シート体の底縁が位置決め部によって擦れることが確実に防止される。これにより、シート体に与えられるダメージを一層軽減することができる。
搬送部の数は2つであり、2つの搬送部は、積層部の両側に積層部を挟むように配置されていてもよい。このような構成では、搬送部の数が1つである場合に比べて、各搬送部が搬送するシート体の枚数が少なくなる。従って、シート体の搬送速度(供給速度に相当)を上げなくて済む。
シート体は、正極及び負極であり、積層部には、正極及び負極が交互に積層され、2つの搬送部の一方は、正極を積層部に搬送し、2つの搬送部の他方は、負極を積層部に搬送してもよい。この場合には、正極及び負極の積層の高速化を図ることができる。
積層装置は、搬送装置により供給されるシート体を受け取り、シート体を支持する複数の支持部と、上下方向に延びるループ状をなし、その外周面に複数の支持部が取り付けられた循環部材と、支持部に支持されたシート体を搬送部に向けて排出する排出部と、を更に備えてもよい。この構成によれば、上下方向に延びるループ状の循環部材によって搬送されるシート体を積層部に供給する場合において、シート体が排出部によって搬送部に排出され、搬送部においてシート体の姿勢が適切に調整される。その結果、シート体の姿勢変更に要する時間が短縮または省略され、シート体の積層の高速化を図ることができる。
積層部の数は複数であり、複数の積層部は、上下方向に並設されており、搬送部の数は複数であり、複数の搬送部は、複数の積層部に対応するように、上下方向に並設されており、排出部は、複数の支持部に支持された複数のシート体を複数の搬送部に向けて同時に排出してもよい。この場合、複数段に配置された積層部に対して複数のシート体を同時に供給する構成を実現しつつ、複数のシート体の各々の姿勢変更に要する時間を短縮または省略し、シート体の積層の高速化を図ることができる。
積層装置は、上下方向に延びるループ状をなし、その外周面に複数の搬送部が取り付けられた循環部材と、搬送部に支持されたシート体を積層部に向けて排出する排出部と、循環部材に対する搬送部の姿勢を制御する姿勢制御部と、を更に備え、搬送部は、搬送装置により供給されるシート体を受け取って支持する支持部を有し、姿勢制御部は、少なくとも支持部に支持されたシート体が排出部によって積層部に向けて排出される際に、支持部が水平方向に対して積層部と同じ方向に傾斜するように、支持部の循環部材に対する姿勢を制御してもよい。この場合、搬送部の循環部材に対する姿勢を制御することによって、搬送部から積層部に排出される際のシート体の姿勢を適切に調整することができる。その結果、搬送部から積層部に排出される際のシート体の姿勢変更に要する時間が短縮または省略され、シート体の積層の高速化を図ることができる。
本発明によれば、シート体の積層の高速化を図りつつ、シート体に与えられるダメージを軽減することができる積層装置が提供される。
第1実施形態に係る積層装置を適用して製造される蓄電装置の内部構成を示す断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2に示されたセパレータ付き正極及び負極の平面図である。 本発明の一実施形態に係る積層装置を示す平面図である。 図4に示された積層装置の側断面図(図4のV−V線に沿った断面図)である。 図4及び図5に示された積層装置の積層動作を示す断面図である。 比較例として、セパレータ付き正極及び負極を水平状態で搬送する搬送部を備えた積層装置の一つを示す平面図である。 図7に示された積層装置の側断面図(図7のVIII−VIII線に沿った断面図)である。 図7及び図8に示された積層装置の積層動作を示す断面図である。 図7及び図8に示された積層装置の積層動作時間及び図4及び図5に示された積層装置の積層動作時間を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る積層装置を示す側面図である。 図12に示された積層装置における支持部の構成を示す図である。 図11のXIII−XIII線に沿った断面図である。 第3実施形態に係る積層装置を示す側面図である。 図14に示された積層装置における搬送部の構成を示す図である。 電極排出前における搬送部の状態を示す図である。 電極排出時における搬送部の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る積層装置を適用して製造される蓄電装置の内部構成を示す断面図である。図2は、図1のII−II線断面図である。各図において、蓄電装置1は、リチウムイオン二次電池である。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、このケース2内に収容された積層型の電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。ケース2の内部には、図示はしないが、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、図示はしないが、ケース2の内側の側面及び底面と電極組立体3との間には絶縁フィルムが配置されており、絶縁フィルムによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。図1では便宜上、電極組立体3の下端とケース2の内側の底面との間には僅かな隙間が設けられているが、実際には電極組立体3の下端が絶縁フィルムを介してケース2の内側の底面に接触している。なお、電極組立体3とケース2との間にスペーサを配置することにより、電極組立体3とケース2との間に隙間を形成してもよい。
電極組立体3は、複数の正極8と複数の負極9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極11である。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端に位置する電極は、負極9である。セパレータ付き正極11及び負極9は、シート体を構成している。
正極8は、図3(a)に示されるように、平面視矩形状の本体部8aと、この本体部8aと一体化されたタブ8bとを有している。タブ8bは、本体部8aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。そして、タブ8bは、平面視矩形状のセパレータ10を突き抜けている。タブ8bは、図1に示されるように、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。
正極8は、図2に示されるように、例えばアルミニウム箔からなる金属箔14と、この金属箔14の両面に形成された正極活物質層15とを有している。正極活物質層15は、本体部8aに設けられている。なお、図2では、便宜上タブ8bを省略している。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとが含まれる。
負極9は、図3(b)に示されるように、平面視矩形状の本体部9aと、この本体部9aと一体化されたタブ9bとを有している。タブ9bは、本体部9aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。タブ9bは、図1に示されるように、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。
負極9は、図2に示されるように、例えば銅箔からなる金属箔16と、この金属箔16の両面に形成された負極活物質層17とを有している。負極活物質層17は、本体部9aに設けられている。なお、図2では、便宜上タブ9bを省略している。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
セパレータ10は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布等により形成されている。
セパレータ付き正極11は、図3(a)に示されるように、底縁11cと、この底縁11cの両端からタブ8b側に向けて平行に延びる2つの側縁11dとを有している。底縁11cは、セパレータ付き正極11におけるタブ8bとは反対側の縁である。負極9は、図3(b)に示されるように、底縁9cと、この底縁9cの両端からタブ9b側に向けて平行に延びる2つの側縁9dとを有している。底縁9cは、負極9におけるタブ9bとは反対側の縁である。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する際には、まずセパレータ付き正極11及び負極9を作製した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層し、セパレータ付き正極11及び負極9を固定することで電極組立体3を得る。そして、正極8のタブ8bを導電部材12を介して正極端子4に接続すると共に、負極9のタブ9bを導電部材13を介して負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。
図4は、本発明の一実施形態に係る積層装置を示す平面図である。図5は、図4に示された積層装置の側断面図(図4のV−V線断面図)である。各図において、本実施形態の積層装置20は、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層する装置である。積層装置20は、積層部21と、搬送部22,23と、位置決め部24,25とを備えている。
積層部21は、セパレータ付き正極11及び負極9が積層される積層台26と、この積層台26の積層面26aの一端部に立設され、セパレータ付き正極11の底縁11c及び負極9の底縁9cに接触して、底縁11c及び底縁9cの位置を揃える底壁27と、この底壁27の両端部から平行に延びるように積層台26の積層面26aに立設され、セパレータ付き正極11の両側の側縁11d及び負極9の両側の側縁9dに接触して、両側の側縁11d及び両側の側縁9dの位置を揃える2つの側壁28,29とを有している。なお、側壁28,29は、底壁27から離間されていてもよい。側壁28は搬送部23側に配置され、側壁29は搬送部22側に配置されている。このような積層部21は、底壁27が下側に位置するように水平方向に対して所定の角度(例えば20度程度)で傾斜している。
搬送部22,23は、積層部21の両側に積層部21を挟むように配置されている。搬送部22は、セパレータ付き正極11を積層部21に搬送する。搬送部22は、セパレータ付き正極11が載置される搬送路22aを有している。搬送部22は、水平方向に対して積層部21と同じ方向に同じ角度で傾斜している。搬送部22は、側壁29の上面よりも高い位置に側壁29の上面に対して平行に配置されている。
搬送部22は、ローラコンベアで構成されている。搬送部22は、セパレータ付き正極11の搬送方向に配列された複数の円筒状のローラ30を有している。これらのローラ30の少なくとも一部は、特に図示はしないが、例えばモータによりベルトまたはチェーンを介して回転駆動される。モータは、制御部によって制御される。
搬送部23は、負極9を積層部21に搬送する。搬送部23は、負極9が載置される搬送路23aを有している。搬送部23は、水平方向に対して積層部21と同じ方向に同じ角度で傾斜している。つまり、搬送部22,23の傾斜角度は等しい。搬送部23は、側壁28の上面よりも高い位置に側壁28の上面に対して平行に配置されている。搬送部23は、ローラコンベアで構成されている。搬送部23は、負極9の搬送方向に配列された複数の円筒状のローラ31を有している。ローラ31の駆動方式は、ローラ30と同様である。
位置決め部24は、セパレータ付き正極11の搬送方向に沿って延びるように底壁27に対応する側において搬送部22に隣接して配置されている。位置決め部24は、セパレータ付き正極11の底縁11cに接触して底縁11cを位置決めする。位置決め部24は、水平方向に対して搬送部22と同じ方向に同じ角度で傾斜している。従って、位置決め部24は、セパレータ付き正極11の落下を防止する機能も有している。
位置決め部24は、ベルトコンベアで構成されている。位置決め部24は、駆動プーリ32及び従動プーリ33に掛け渡されたベルト34を有している。駆動プーリ32は、特に図示はしないが、モータにより回転駆動される。モータは、制御部によって制御される。このとき、駆動プーリ32は、ローラ30の回転に同期して回転するように制御される。
位置決め部25は、負極9の搬送方向に沿って延びるように底壁27に対応する側において搬送部23に隣接して配置されている。位置決め部25は、負極9の底縁9cに接触して底縁9cを位置決めする。位置決め部25は、水平方向に対して搬送部23と同じ方向に同じ角度で傾斜している。従って、位置決め部25は、負極9の落下を防止する機能も有している。
位置決め部25は、ベルトコンベアで構成されている。位置決め部25は、駆動プーリ35及び従動プーリ36に掛け渡されたベルト37を有している。駆動プーリ35の駆動方式は、駆動プーリ32と同様である。このとき、駆動プーリ35は、ローラ31の回転に同期して回転するように制御される。
以上のような積層装置20を使用して、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層する場合は、搬送部22,23及び位置決め部24,25が駆動された状態で、セパレータ付き正極11が搬送部22の搬送路22aに所定のインターバルで順次載置されると共に、負極9が搬送部23の搬送路23aに所定のインターバルで順次載置される。
このとき、セパレータ10の長手方向がセパレータ付き正極11の搬送方向と一致すると共に、タブ8bが搬送部22の上流側に位置するように、セパレータ付き正極11が搬送路22aに載置される。また、本体部9aの長手方向が負極9の搬送方向と一致すると共に、タブ9bが搬送部23の上流側に位置するように、負極9が搬送路23aに載置される。
すると、位置決め部24によりセパレータ付き正極11の底縁11cが位置決めされた状態で、搬送部22によりセパレータ付き正極11が積層部21に向けて所定のインターバルで順次搬送されると共に、位置決め部25により負極9の底縁9cが位置決めされた状態で、搬送部23により負極9が積層部21に向けて所定のインターバルで順次搬送される。
そして、搬送部22から搬出されたセパレータ付き正極11は、積層部21に供給されて積層される。具体的には、セパレータ付き正極11は、図6(a)に示されるように、積層台26と同じ方向に傾斜したまま、積層部21の真上を通過し、重力により若干落ちた状態で側壁28の内壁面に衝突して積層台26の積層面26aに落下する。そして、セパレータ付き正極11は、図6(b)に示されるように、積層台26の積層面26aに沿って滑り落ちる。そして、図6(c)に示されるように、セパレータ付き正極11の底縁11cが底壁27の内壁面に突き当たることで、セパレータ付き正極11が底壁27に着地する。
また、搬送部23から搬出された負極9は、積層部21に供給されて積層される。具体的には、負極9は、積層台26と同じ方向に傾斜したまま、積層部21の真上を通過し、重力により若干落ちた状態で側壁29の内壁面に衝突して積層台26の積層面26aに落下する。そして、負極9は、積層台26の積層面26aを滑り落ちる。そして、負極9の底縁9cが底壁27の内壁面に突き当たることで、負極9が底壁27に着地する。
このとき、搬送部22,23から搬出されたセパレータ付き正極11及び負極9は、積層台26の上方で合流して積層方向に重なった状態で、落下して積層台26に積層される。なお、セパレータ付き正極11は、タブ8bが上方を向いた状態で積層され、負極9は、タブ9bが上方を向いた状態で積層される。
図7は、比較例として、セパレータ付き正極11及び負極9を水平状態で搬送する搬送部を備えた積層装置の一つを示す平面図である。図8は、図7に示された積層装置の側断面図(図7のVIII−VIII線断面図)である。各図において、積層装置100は、上述した積層装置20と同様に、積層部21と、搬送部22,23と、位置決め部24,25とを備えている。
積層部21は、底壁27が下側に位置するように水平方向に対して所定の角度で傾斜している。この時の積層部21の傾斜角度は、積層装置20における積層部21の傾斜角度よりも大きい。搬送部22,23及び位置決め部24,25は、水平方向に配置されている。従って、搬送部22,23は、セパレータ付き正極11及び負極9をそれぞれ積層部21に水平方向に搬送する。
このような積層装置100において、搬送部22から搬出されたセパレータ付き正極11は、積層部21に供給されて積層される。具体的には、セパレータ付き正極11は、図9(a)に示されるように、水平状態を維持したまま、側壁28の内壁面に衝突して落下する。そして、セパレータ付き正極11は、図9(b)に示されるように、積層台26の上端(底壁27とは反対側の端)を支点として、底縁11cが積層台26の積層面26aに向かうように回動する。これにより、図9(c)に示されるように、セパレータ付き正極11の姿勢が変更される。その後、セパレータ付き正極11は、図9(d)に示されるように、積層台26の積層面26aを滑り落ちる。そして、図9(e)に示されるように、セパレータ付き正極11の底縁11cが底壁27の内壁面に突き当たることで、セパレータ付き正極11が底壁27に着地する。なお、負極9の積層時の動作についても、セパレータ付き正極11と同様である。
このようにセパレータ付き正極11の積層時には、図10(a)に示されるように、セパレータ付き正極11の供給時間に加え、セパレータ付き正極11の姿勢変更時間及び着地時間が発生する。また、負極9の積層時には、図10(a)に示されるように、負極9の供給時間に加え、負極9の姿勢変更時間及び着地時間が発生する。セパレータ付き正極11及び負極9の姿勢変更時間は、セパレータ付き正極11及び負極9の姿勢変更に要する時間である。セパレータ付き正極11及び負極9の着地時間は、セパレータ付き正極11及び負極9が積層台26の積層面26aを滑り落ちて積層部21の底壁27に着地するのに要する時間である。
ここで、セパレータ付き正極11及び負極9を積層部21に供給するためには、搬送部22,23の搬送路22a,23aの高さ位置を積層部21の側壁28,29の上面の高さ位置よりも高くする必要があるが、搬送部22,23は水平方向に配置されていることから、搬送部22,23の高さ位置が高くならざるを得ない。従って、セパレータ付き正極11及び負極9が積層台26の積層面26aを滑り落ちる距離が長くなるため、セパレータ付き正極11及び負極9の着地時間が長くなってしまう。
電極が滑り落ちる距離が長くなる点については、例えば、電極が底壁27に着地する前に次の電極を供給してラップさせることで、電極の供給間隔を短縮し、電極の積層の高速化を図ることも考えられる。しかし、電極の水平状態より傾斜状態への姿勢変更を伴うと、電極の上端位置が下がりづらく、次の電極が供給可能となるまでの時間は長くなる。
以上のように、積層装置100を使用してセパレータ付き正極11及び負極9を積層する際には、セパレータ付き正極11及び負極9の姿勢変更時間及び着地時間が長くなるため、セパレータ付き正極11及び負極9の積層の高速化を実現することには限界がある。
これに対し本実施形態では、搬送部22,23は、水平方向に対して積層部21と同じ方向に同じ角度で傾斜している。このため、搬送部22,23により搬送されるセパレータ付き正極11及び負極9は、積層部21と同じ方向に同じ角度で傾斜した状態で積層部21に供給されることになる。具体的には、セパレータ付き正極11及び負極9は、積層部21と同じ方向に同じ角度で傾斜した状態を維持したまま、側壁28,29に衝突して積層台26に落下する。そして、セパレータ付き正極11及び負極9は、積層台26の積層面26aを滑り落ちて底壁27に着地する。
このようにセパレータ付き正極11及び負極9は、積層部21と同じ方向に同じ角度で傾斜した状態で側壁28,29に衝突して落下するため、姿勢を変更する動作を行うことはない。これにより、図10(b)に示されるように、セパレータ付き正極11及び負極9の姿勢変更時間は発生しない。
また、搬送部22,23が水平方向に対して積層部21と同じ方向に同じ角度で傾斜しているため、積層装置100を使用する場合に比べて、搬送部22,23の高さ位置を低くすることができる。この場合には、セパレータ付き正極11及び負極9が積層台26に落下する高さ位置が低くなるため、セパレータ付き正極11及び負極9が積層台26の積層面26aを滑り落ちる距離が短くなる。従って、図10(b)に示されるように、積層装置100を使用する場合に比べて、セパレータ付き正極11及び負極9の着地時間が短くなる。
このように本実施形態によれば、セパレータ付き正極11及び負極9の姿勢変更時間が無くなると共に、セパレータ付き正極11及び負極9の着地時間が短縮されるため、セパレータ付き正極11及び負極9の積層の高速化を図ることができる。
また、本実施形態では、搬送部22,23により搬送されるセパレータ付き正極11及び負極9が側壁28,29に衝突してから落下するため、セパレータ付き正極11及び負極9が落下する時の初速がほぼゼロとなる。このため、セパレータ付き正極11及び負極9の落下速度が抑えられる。また、上述したように、セパレータ付き正極11及び負極9が積層台26の積層面26aを滑り落ちる距離は短いため、セパレータ付き正極11及び負極9の落下速度が更に低くなる。従って、セパレータ付き正極11及び負極9が底壁27に当たる時の衝撃が小さくなるため、セパレータ付き正極11及び負極9に与えられるダメージを軽減することができる。これにより、セパレータ付き正極11の正極活物質層15及び負極9の負極活物質層17の粉落ちを防ぐことができる。
また、セパレータ付き正極11及び負極9が積層台26の積層面26aを滑り落ちる距離が短くなるため、積層部21の傾斜角度を小さくしても、セパレータ付き正極11及び負極9は止まることなく底壁27まで滑り落ちるようになる。このように積層部21の傾斜角度を小さくすることにより、搬送部22,23の傾斜角度も小さくなるため、搬送部22,23を容易に傾斜状態に配置することができる。
また、本実施形態では、搬送部22から積層部21にセパレータ付き正極11が供給される際に、位置決め部24によりセパレータ付き正極11の底縁11cが揃えられると共に、搬送部23から積層部21に負極9が供給される際に、位置決め部25により負極9の底縁9cが揃えられる。このため、積層部21におけるセパレータ付き正極11及び負極9の落下距離のばらつきが低減される。これにより、セパレータ付き正極11及び負極9の積層の更なる高速化を図ることができる。
また、本実施形態では、位置決め部24,25はベルトコンベアで構成されている。そのような位置決め部24を搬送部22と同期させて駆動することにより、セパレータ付き正極11の底縁11cが位置決め部24によって擦れることが確実に防止される。また、位置決め部25を搬送部23と同期させて駆動することにより、負極9の底縁9cが位置決め部25によって擦れることが確実に防止される。これにより、セパレータ付き正極11及び負極9に与えられるダメージを一層軽減することができる。
また、本実施形態では、搬送部22,23は、積層部21の両側に積層部21を挟むように配置されている。この場合には、搬送部22によりセパレータ付き正極11が搬送されると共に搬送部23により負極9が搬送されるため、1つの搬送部によりセパレータ付き正極11及び負極9を交互に搬送される場合に比べて、各搬送部22,23の搬送枚数が少なくなる。従って、セパレータ付き正極11及び負極9の搬送速度(供給速度に相当)を上げなくて済む。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、搬送部22,23は、水平方向に対して積層部21と同じ方向に同じ角度で傾斜しているが、特にその形態には限られず、搬送部22,23が水平方向に対して積層部21と同じ方向に傾斜していれば、搬送部22,23の傾斜角度は積層部21の傾斜角度と異なっていてもよい。この場合でも、搬送部22,23により搬送されるセパレータ付き正極11及び負極9は、積層部21と同じ方向に傾斜した状態を維持したまま、側壁28,29に衝突して落下する。従って、セパレータ付き正極11及び負極9の姿勢変更時間が短縮されるため、セパレータ付き正極11及び負極9の積層の高速化を図ることができる。
また、上記実施形態では、搬送部22,23はローラコンベアで構成されているが、特にその形態には限られず、搬送部22,23はベルトコンベア等で構成されていてもよい。
さらに、上記実施形態では、位置決め部24,25はベルトコンベアで構成されているが、特にその形態には限られず、位置決め部24,25はローラコンベアで構成されていてもよい。また、位置決め部24,25は板状部材で構成されていてもよい。この場合には、セパレータ付き正極11の底縁11c及び負極9の底縁9cの擦れを抑制するために、例えば板状部材におけるセパレータ付き正極11及び負極9が当接する面を滑り性の良い材料でコーティングしてもよい。また、位置決め部24,25は複数のガイドローラ等で構成されていてもよい。
また、そのような位置決め部24,25は、特に無くてもよい。例えば、搬送部22の各ローラ30をセパレータ付き正極11の搬送方向に傾斜させると共に、搬送部23の各ローラ31を負極9の搬送方向に傾斜させることで、セパレータ付き正極11及び負極9が上昇する成分を有するようにしてもよい。この場合には、セパレータ付き正極11及び負極9が上昇する成分とセパレータ付き正極11及び負極9が重力により下降する成分とが釣り合うことになるため、セパレータ付き正極11及び負極9の落下を防止することができる。
さらに、上記実施形態では、積層部21において、正極8が袋状のセパレータ10に包まれた状態であるセパレータ付き正極11と負極9とが交互に積層されているが、特にその形態には限られず、積層部21において、正極と負極が袋状のセパレータに包まれた状態であるセパレータ付き負極とが交互に積層されてもよい。この場合には、搬送部22により正極が搬送され、搬送部23によりセパレータ付き負極が搬送される。
また、積層部21において、予め正極と負極とがセパレータを介して積層されてなるシート状の電極ユニットが順次積層されてもよい。この場合には、搬送部22,23により同じ電極ユニットがそれぞれ搬送される。
また、上記実施形態では、蓄電装置1がリチウムイオン二次電池であるが、本発明は、特にリチウムイオン二次電池には限られず、例えばニッケル水素電池等の他の二次電池、電気二重層キャパシタまたはリチウムイオンキャパシタ等の蓄電装置における電極の積層にも適用可能である。また、本発明は、特に電極には限られず、シート体を順次積層する積層装置であれば、適用可能である。
さらに、上記実施形態では、2つの搬送部22,23が積層部21の両側に積層部21を挟むようにそれぞれ配置されているが、本発明は、積層部21の側方に搬送部が1つのみ配置された積層装置にも適用可能である。
[第2実施形態]
図11〜図13を参照して、第2実施形態に係る積層装置40について説明する。図11は、積層装置40を示す側面図(一部断面を含む)である。図12は、積層装置40の支持部411の構成を示す図である。図13は、図11のXIII−XIII線に沿った断面図である。なお、積層装置40に対してXYZ座標系を設定する。X方向は、水平方向における一の方向である。Z方向は、上下方向(鉛直方向)である。Y方向は、X方向及びZ方向に直交する方向である。以降の説明においては、適宜XYZ座標系を用いて説明を行う。
積層装置40は、正極搬送ユニット401と、負極搬送ユニット402と、正極供給用コンベア403(搬送装置)と、負極供給用コンベア404(搬送装置)と、複数(ここでは4つ)の積層部415を有する積層ユニット405と、一対の壁部406,407と、複数(ここでは4つ)の搬送部416,417と、押出ユニット408,409(排出部)と、を備えている。
正極搬送ユニット401は、セパレータ付き正極11を貯めながら順次搬送するユニットである。正極搬送ユニット401は、循環部材410と、複数の支持部411とを有する。循環部材410は、上下方向に延びるループ状の部材であり、上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環する外周面410aを有する。複数の支持部411は、循環部材410の外周面410aの循環方向D1に沿って外周面410aに所定間隔で設けられる。複数の支持部411は、外周面410aが上昇する上昇区間において正極供給用コンベア403により供給されるセパレータ付き正極11を受け取り、当該セパレータ付き正極11を支持する。
循環部材410は、例えば無端状のベルトで構成されている。循環部材410は、図示しない支持フレームを介し、上下方向に離間して配置された2つのローラに架け渡され、各ローラの回転に伴って連れ回る。このように循環部材410が回転(周回)することで、各支持部411が循環移動する。また、循環部材410は、支持フレーム及び2つのローラと共に上下方向に移動可能に構成されている。
図12の(a)は、セパレータ付き正極11が支持された状態の支持部411の側面図であり、図12の(b)は、図12の(a)のb−b線に沿った断面図である。図12の(a)に示されるように、支持部411は、底壁411aと、一対の側壁411bとを有する断面U字状の部材である。底壁411aは、循環部材410の外周面410aに取り付けられる矩形板状部材である。一対の側壁411bは、循環部材410の循環方向D1における底壁411aの両縁部に立設された矩形板状部材である。図12の(b)に示されるように、本実施形態では一例として、側壁411bは、二股状に形成されている。ただし、側壁411bの形状は、セパレータ付き正極11を支持可能な形状であれば何でもよい。一対の側壁411bは、互いに対向しており、セパレータ付き正極11を収容可能な程度に離間している。底壁411a及び側壁411bは、例えばステンレス鋼等の金属により一体的に形成されている。
底壁411aの内側表面には、スポンジ等の緩衝材411dが設けられている。正極供給用コンベア403から支持部411に供給されるセパレータ付き正極11は、正極供給用コンベア403の搬送速度が高速の場合、緩衝材411dに衝突することになるが、緩衝材411dによって衝突の衝撃が緩和される。すなわち、緩衝材411dは、支持部411がセパレータ付き正極11を受け取る際におけるセパレータ付き正極11への衝撃を緩和する衝撃緩和部として機能する。その結果、セパレータ付き正極11が支持部411に供給される際において、セパレータ付き正極11の端部の損傷を抑制することができる。
負極搬送ユニット402は、負極9を貯めながら順次搬送するユニットである。負極搬送ユニット402は、循環部材413と、複数の支持部414とを有する。循環部材413は、上下方向に延びるループ状の部材であり、上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環する外周面413aを有する。複数の支持部414は、循環部材413の外周面413aの循環方向D2に沿って外周面413aに所定間隔で設けられる。複数の支持部414は、外周面413aが上昇する上昇区間において負極供給用コンベア404により供給される負極9を受け取り、当該負極9を支持する。支持部414及び支持部414に設けられる緩衝材の構成は、支持部411及び緩衝材411dと同様である。
循環部材413は、上記の循環部材410と同様に、例えば無端状のベルトで構成されている。循環部材413は、図示しない支持フレームを介し、上下方向に離間して配置された2つのローラに架け渡され、各ローラの回転に伴って連れ回る。このように循環部材413が回転(周回)することで、各支持部414が循環移動する。また、循環部材413は、支持フレーム及び2つのローラと共に上下方向に移動可能に構成されている。
正極供給用コンベア403は、セパレータ付き正極11を正極搬送ユニット401に向けて水平方向(X方向(図11の右方向))に搬送し、正極搬送ユニット401の支持部411にセパレータ付き正極11を供給する。正極供給用コンベア403は、正極搬送ユニット401に対して、セパレータ付き正極11を一定の間隔で供給する。正極供給用コンベア403は、正極搬送ユニット401の循環部材410の上昇区間において、支持部411へセパレータ付き正極11を供給する。
負極供給用コンベア404は、負極9を負極搬送ユニット402に向けて水平方向(X方向(図11の左方向))に搬送し、負極搬送ユニット402の支持部414に負極9を供給する。負極供給用コンベア404は、負極搬送ユニット402に対して、負極9を一定の間隔で供給する。負極供給用コンベア404は、負極搬送ユニット402の循環部材413の上昇区間において、支持部414へ負極9を供給する。
正極供給用コンベア403から正極搬送ユニット401の支持部411に移載されたセパレータ付き正極11は、循環部材410の回転によって一旦上昇してから下降するように循環移動する。このとき、循環部材410の上部においてセパレータ付き正極11の表裏が反転する。負極供給用コンベア404から負極搬送ユニット402の支持部414に移載された負極9は、循環部材413の回転によって一旦上昇してから下降するように循環移動する。このとき、循環部材413の上部において負極9の表裏が反転する。
積層ユニット405は、正極搬送ユニット401と負極搬送ユニット402との間に配置されている。積層ユニット405は、上下方向に沿って配置された複数(ここでは4つ)の積層部415を有する。
図13に示されるように、積層部415は、積層部21と同様に、セパレータ付き正極11及び負極9が積層される積層台415aと、積層台415aの一端部に立設され、セパレータ付き正極11の底縁11c及び負極9の底縁9cに接触して、底縁11c及び底縁9cの位置を揃える底壁415bと、を有する。積層部415は、積層部21と同様に、底壁415bが下側に位置するように水平方向(Y方向)に対して所定角度(例えば20度程度)で傾斜している。すなわち、積層台415aは、積層台415aに載置された電極のタブ側よりも当該電極の底縁11c,9c側が下方となるように傾斜している。複数の積層部415は、例えば図示しない駆動部によって上下動可能に構成されている。例えば、複数の積層部415の高さ位置は、交互に供給されるセパレータ付き正極11及び負極9の着地位置が同じになるように調整される。
積層ユニット305の両側(正極搬送ユニット401と負極搬送ユニット402とが対向する方向における両側)には、一対の壁部406,407が配置されている。
壁部406は、積層ユニット305の正極搬送ユニット401側に、上下方向に延びるように配置されている。壁部406には、上下方向において複数の積層部415に対応するように、セパレータ付き正極11を積層部415側へ送出するためのスリット406aが形成されている。図13に示されるように、スリット406aは、例えば矩形状に形成されている。スリット406aは、水平方向(Y方向)に対して積層部415と同じ方向に同じ角度で傾斜している。
壁部407は、積層ユニット305に対して負極搬送ユニット402側において、上下方向に延びるように配置されている。壁部407には、上下方向において複数の積層部415に対応するように、負極9を積層部415側へ送出するためのスリット407aが形成されている。スリット407aは、スリット406aと同様に、例えば矩形状に形成されている。スリット407aは、水平方向(Y方向)に対して積層部415と同じ方向に同じ角度で傾斜している。
積層部415の積層台415aの上面の位置は、壁部406,407のスリット406a,407aの下端位置よりも低くなっている(図13参照)。これにより、壁部406,407の積層ユニット405側の側面406b,407bは、積層台415aに積層される電極(セパレータ付き正極11及び負極9)の側縁の位置を揃える側壁として機能する。
正極搬送ユニット401と壁部406との間には、複数の積層部415に対応するように、上下方向に沿って複数の搬送部416が並設されている。搬送部416は、水平方向(Y方向)に対して積層部415と同じ方向に同じ角度で傾斜している。例えば、搬送部416は、上述した搬送部22と同様の構成を有している。搬送部416は、セパレータ付き正極11を積層ユニット405に向けて搬送し、当該セパレータ付き正極11を壁部406のスリット406aに通すことにより、当該セパレータ付き正極11を積層部415に供給する。
負極搬送ユニット402と壁部407との間には、複数の積層部415に対応するように、上下方向に沿って複数の搬送部417が並設されている。搬送部417は、水平方向(Y方向)に対して積層部415と同じ方向に同じ角度で傾斜している。例えば、搬送部417は、上述した搬送部23と同様の構成を有している。搬送部417は、負極9を積層ユニット405に向けて搬送し、当該負極9を壁部407のスリット407aに通すことにより、当該負極9を積層部415に供給する。
押出ユニット408(排出部)は、セパレータ付き正極11を積層する積層エリア(正極搬送ユニット401を挟んで正極供給用コンベア403とは反対側のエリア)において、複数(ここでは4つ)のセパレータ付き正極11を上下複数段(ここでは上下4段)の積層部415に向けて同時に押し出す。押出ユニット408は、X方向に沿って往復移動可能な一対の押し部材408aを有する。一対の押し部材408aは、循環部材410の幅方向(Y方向)における両側に配置されている。具体的には、一対の押し部材408aは、支持部411に載置されたセパレータ付き正極11の側縁のうちY方向において支持部411からはみ出す部分に当たるように配置されている。押出ユニット408は、図示しない駆動部によって一対の押し部材408aをX方向に移動させることにより、複数の支持部411に支持されたセパレータ付き正極11を、複数の搬送部416に向けて同時に排出する。押出ユニット408の駆動部は、例えばシリンダ等により構成される。
押出ユニット409(排出部)は、負極9を積層する積層エリア(負極搬送ユニット402を挟んで負極供給用コンベア404とは反対側のエリア)において、複数(ここでは4つ)の負極9を上下複数段(ここでは上下4段)の積層部415に向けて同時に押し出す。押出ユニット409は、X方向に沿って往復移動可能な一対の押し部材409aを有する。一対の押し部材409aは、循環部材413の幅方向(Y方向)における両側に配置されている。具体的には、一対の押し部材409aは、支持部414に載置された負極9の側縁のうちY方向において支持部414からはみ出す部分に当たるように配置されている。押出ユニット409は、図示しない駆動部によって一対の押し部材409aをX方向に移動させることにより、複数の支持部414に支持された負極9を、複数の搬送部417に向けて同時に排出する。押出ユニット409の駆動部は、例えばシリンダ等により構成される。
以上述べた積層装置40は、第1実施形態で説明した搬送部22,23と同様の構成を有する搬送部416,417に加えて、以下の構成を備える。すなわち、積層装置40は、正極供給用コンベア403又は負極供給用コンベア404により供給される電極(セパレータ付き正極11又は負極9)を受け取り、当該電極を支持する複数の支持部411,414と、上下方向に延びるループ状をなし、その外周面410a,413aに複数の支持部411,414が取り付けられた循環部材410,413と、支持部411,414に支持された電極を搬送部416,417に向けて排出する押出ユニット408,409と、を備える。
このような構成によれば、上下方向に延びるループ状の循環部材410によって搬送されるセパレータ付き正極11を積層部415に供給する場合において、セパレータ付き正極11が押出ユニット408によって搬送部416に排出され、搬送部416においてセパレータ付き正極11の姿勢が適切に調整される。具体的には、搬送部416が水平方向(Y方向)において積層部415と同じ方向に傾斜しているため、搬送部416によって搬送されるセパレータ付き正極11のY方向における傾斜角度は、積層部415の積層台415aに載置される電極(電極積層体)の傾斜角度と一致する(あるいは近い値になる)ように調整される。その結果、搬送部416から積層部415に供給される際におけるセパレータ付き正極11の姿勢変更に要する時間が短縮または省略され、セパレータ付き正極11の積層の高速化を図ることができる。
同様に、積層装置40によれば、上下方向に延びるループ状の循環部材413によって搬送される負極9を積層部415に供給する場合において、負極9が押出ユニット409によって搬送部417に排出され、搬送部417において負極9の姿勢が適切に調整される。具体的には、搬送部417が水平方向(Y方向)において積層部415と同じ方向に傾斜しているため、搬送部417によって搬送される負極9のY方向における傾斜角度は、積層部415の積層台415aに載置される電極(電極積層体)の傾斜角度と一致する(あるいは近い値になる)ように調整される。その結果、搬送部417から積層部415に供給される際における負極9の姿勢変更に要する時間が短縮または省略され、負極9の積層の高速化を図ることができる。
また、積層装置40において、積層部415の数は複数であり、複数の積層部415は、上下方向(Y方向)に並設されている。また、搬送部416,417の数は複数であり、複数の搬送部416,417は、複数の積層部415に対応するように、上下方向に並設されている。また、押出ユニット408,409は、複数の支持部411,414に支持された複数の電極(セパレータ付き正極11又は負極9)を複数の搬送部416,417に向けて同時に排出する。この場合、複数段に配置された積層部415に対して複数(本実施形態では4つ)の電極を同時に供給する構成を実現しつつ、複数の電極の各々の姿勢変更に要する時間を短縮または省略し、電極の積層の高速化を図ることができる。
なお、上記の第2実施形態では、搬送部416,417は、第1実施形態に係る搬送部22,23と同様の構成を有するが、搬送部416,417は、搬送部22,23とは異なる構成を有してもよい。例えば、搬送部416,417は、捻じられたベルトにより、電極の姿勢を所定角度(例えば20度程度)回転させるベルトコンベアであってもよい。この場合、搬送部416,417のベルトは、電極搬送の上流側では水平となっており、上流側から下流側に向かうにつれて徐々に捻じられ、下流側では所定角度だけ回転した状態(すなわち、水平方向(Y方向)において積層部415と同じ方向に傾斜した状態)となる。あるいは、搬送部416,417は、その上面に電極を載置可能な板状部材であってもよい。この場合、搬送部416,417における電極の搬送は、上述した押出ユニット408,409の押し部材408a,409aと同様の押し部材による押し出し動作等で電極をスライド移動させることにより実現され得る。また、積層装置40は、第1実施形態に係る積層装置20と同様に、位置決め部を備えてもよい。
[第3実施形態]
図14〜図17を参照して、第3実施形態に係る積層装置50について説明する。図14は、積層装置50を示す側面図である。図15は、積層装置50の搬送部503の構成を示す図である。
積層装置50は、正極搬送ユニット401の代わりに正極搬送ユニット501を備え、負極搬送ユニット402の代わりに負極搬送ユニット502を備え、搬送部416,417を備えない点において、積層装置40と相違する。以下、積層装置50に関して、積層装置40との相違点について主に説明する。
正極搬送ユニット501は、複数の支持部411の代わりに複数の搬送部503を有し、押出ユニット408の代わりに押出ユニット507を有する点で、積層装置40の正極搬送ユニット401と相違する。搬送部503は、循環部材410の外周面410aに取り付けられている。複数の搬送部503は、循環部材410の外周面410aの循環方向D1に沿って外周面410aに所定間隔で設けられる。複数の搬送部503は、外周面410aが上昇する上昇区間において正極供給用コンベア403により供給されるセパレータ付き正極11を受け取り、当該セパレータ付き正極11を支持する。
図15の(a)は、セパレータ付き正極11が支持された状態の搬送部503の平面図であり、図15の(b)は、図15の(a)に示される搬送部503のX方向から見た側面図である。図15に示されるように、搬送部503は、循環部材410の外周面410aに固定される基体部504と、セパレータ付き正極11を支持する支持部505と、基体部504と支持部505とを連結する回転軸部506と、を有する。支持部505は、回転軸部506を介して基体部504に接続され、幅方向(Y方向)に延びる矩形板状の底壁505aと、循環部材410の循環方向D1における底壁505aの両縁部に立設された矩形板状の一対の側壁505bと、一対の側壁505bの幅方向における一端部同士を接続する矩形板状の側壁505cと、を有する。一対の側壁505bは、互いに対向しており、セパレータ付き正極11を収容可能な程度に離間している。側壁505cは、支持部505に支持されたセパレータ付き正極11の底縁11c側に位置する。底壁505a、側壁505b、及び側壁505cは、例えばステンレス鋼等の金属により一体的に形成されている。なお、底壁505aの内側表面には、第2実施形態における支持部411と同様に、スポンジ等の緩衝材が設けられてもよい。回転軸部506は、基体部504と支持部505とが対向する方向(図15の(a)においてはX方向)に沿った軸周りに回転可能に構成されている。回転軸部506は、例えばその内部に設けられたバネ等の弾性部材によって、一定以上の力が加えられない限り支持部505が循環部材410の循環方向D1に対して直交する姿勢を維持するように構成されている。
負極搬送ユニット502は、複数の支持部414の代わりに複数の搬送部503Aを有し、押出ユニット409の代わりに押出ユニット508を有する点で、積層装置40の負極搬送ユニット402と相違する。搬送部503Aは、循環部材413の外周面413aに取り付けられている。複数の搬送部503Aは、循環部材413の外周面413aの循環方向D2に沿って外周面413aに所定間隔で設けられる。複数の搬送部503Aは、外周面413aが上昇する上昇区間において負極供給用コンベア404により供給される負極9を受け取り、当該負極9を支持する。搬送部503Aの構成は、搬送部503の構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。
押出ユニット507(排出部)は、セパレータ付き正極11を積層する積層エリア(正極搬送ユニット501を挟んで正極供給用コンベア403とは反対側のエリア)において、複数(ここでは4つ)のセパレータ付き正極11を上下複数段(ここでは上下4段)の積層部415に向けて同時に押し出す。押出ユニット507は、X方向に沿って往復移動可能な押し部材507aを有する。押し部材507aは、循環部材410の幅方向(Y方向)における一方側(図14の図示奥側)に配置されている。押し部材507aは、搬送部503に支持されたセパレータ付き正極11の側縁のうちY方向において搬送部503の支持部505からはみ出す部分に当たるように配置されている(図17参照)。押出ユニット507は、図示しない駆動部によって押し部材507aをX方向に移動させることにより、複数の搬送部503に支持されたセパレータ付き正極11を、壁部406のスリット406aを介して、複数の積層部415に向けて同時に排出する。押出ユニット507の駆動部は、例えばシリンダ等により構成される。
押出ユニット508(排出部)は、負極9を積層する積層エリア(負極搬送ユニット502を挟んで負極供給用コンベア404とは反対側のエリア)において、複数(ここでは4つ)の負極9を上下複数段(ここでは上下4段)の積層部415に向けて同時に押し出す。押出ユニット508は、X方向に沿って往復移動可能な押し部材508aを有する。押し部材508aは、循環部材413の幅方向(Y方向)における一方側(図14の図示奥側)に配置されている。押し部材508aは、搬送部503Aに支持された負極9の側縁のうちY方向において搬送部503Aの支持部からはみ出す部分に当たるように配置されている。押出ユニット508は、図示しない駆動部によって押し部材508aをX方向に移動させることにより、複数の搬送部503Aに支持された負極9を、壁部407のスリット407aを介して、複数の積層部415に向けて同時に排出する。押出ユニット508の駆動部は、例えばシリンダ等により構成される。
図16は、電極排出前における搬送部503の状態を示す図である。図16の(a)は、搬送部503の側面図であり、図16の(b)は、図16の(a)における方向Aから見た側面図である。図17は、電極排出時における搬送部503の状態を示す図である。具体的には、図17は、上述のように姿勢制御部材509が搬送部503に向けて移動させられた後の状態を示している。図17の(a)は、搬送部503の側面図であり、図17の(b)は、図17の(a)における方向Aから見た側面図である。
図16に示されるように、積層装置40は、循環部材410の外周面410aに対する支持部505の姿勢を変更するための姿勢制御部材509と、姿勢制御部材509の動作を制御するコントローラ510(姿勢制御部)と、を備える。例えば、姿勢制御部材509は、セパレータ付き正極11を積層部415に向けて排出可能な搬送部503の高さ位置に対応する高さ位置に配置されている。姿勢制御部材509は、搬送部503の幅方向(Y方向)における側壁505c側において、側壁505cと離間する位置に配置されている。本実施形態では、姿勢制御部材509は、X方向に延在する三角柱状に形成されている。姿勢制御部材509の底面(三角柱の底面に対応する面)は直角三角形状とされている。姿勢制御部材509は、Y方向に沿って所定角度で傾斜する斜面509aを有し、当該斜面509aが下面となるように配置されている。姿勢制御部材509は、Y方向に沿って往復移動可能に構成されている。姿勢制御部材509の往復移動は、コントローラ510により制御される。コントローラ510は、CPU及びメモリ等を有するコンピュータにより構成される。
図16に示されるように、電極排出前においては、搬送部503は、上述した弾性部材等の作用によって、支持部505が循環部材410の循環方向D1に対して直交する姿勢を維持している。また、姿勢制御部材509は、Y方向において側壁505cと離間する位置に配置されている。
コントローラ510は、搬送部503の支持部505に支持されたセパレータ付き正極11が押出ユニット507の押し部材507aによって積層部415に向けて排出される際に、支持部505が水平方向(Y方向)に対して積層部415と同じ方向に傾斜するように、支持部505の循環部材410の外周面410aに対する姿勢を制御する。例えば、コントローラ510は、複数の搬送部503に支持されたセパレータ付き正極11を積層部に向けて排出可能な状態となったことを検知すると、上述した姿勢制御部材509を搬送部503に向けて移動させる。これにより、姿勢制御部材509の斜面509aが、搬送部503の上面(支持部505の側壁505bの上面)に乗り上げるようにして、搬送部503が配置されている場所に進入する。その結果、支持部505に対してX方向に沿った軸周りの回転力が付与され、当該回転力によって回転軸部506が回転し、支持部505が基体部504に対して回転する。具体的には、搬送部503は、搬送部503の上面が姿勢制御部材509の斜面509aに沿うように、Y方向に対して傾斜した状態となる(図17の(b)参照)。
図17に示されるように、姿勢制御部材509の作用によって搬送部503の支持部505が水平方向(Y方向)に対して積層部415と同じ方向に傾斜した状態となった後、押し部材507aによる押出動作が実行される。
以上述べた積層装置50は、上下方向に延びるループ状をなし、その外周面410a,413aに複数の搬送部503,503Aが取り付けられた循環部材410,413と、搬送部503,503Aに支持された電極(セパレータ付き正極11又は負極9)を積層部415に向けて排出する押出ユニット507,508と、循環部材410,413に対する搬送部503,503Aの姿勢を制御するコントローラ510と、を備える。搬送部503,503Aは、正極供給用コンベア403又は負極供給用コンベア404により供給される電極を受け取って支持する支持部505を有する。コントローラ510は、少なくとも支持部505に支持された電極が押出ユニット507,508によって積層部415に向けて排出される際に、支持部505が水平方向(Y方向)に対して積層部415と同じ方向に傾斜するように、支持部505の循環部材410,413に対する姿勢を制御する。この場合、搬送部503,503Aの循環部材410,413に対する姿勢を制御することによって、搬送部503,503Aから積層部415に排出される際の電極の姿勢を適切に調整することができる。その結果、搬送部503,503Aから積層部415に排出される際の電極の姿勢変更に要する時間が短縮または省略され、電極の積層の高速化を図ることができる。
なお、上記の第3実施形態では、姿勢制御部材509を支持部505の側壁505bの上面に押し当てることにより、支持部505の姿勢が変更されたが、支持部505の姿勢を変更するための構成は、上記構成に限られない。例えば、コントローラ510は、回転軸部506の回転動作を直接制御することによって、支持部505の基体部504に対する姿勢を変更してもよい。
9…負極(シート体)、9c…底縁、9d…側縁、11…セパレータ付き正極(正極、シート体)、11c…底縁、11d…側縁、20,40,50…積層装置、21,415…積層部、22,23,416,417,503,503A…搬送部、24,25…位置決め部、26,415a…積層台、27,415b…底壁、28,29…側壁、403…正極供給用コンベア(搬送装置)、404…負極供給用コンベア(搬送装置)、406b,407b…側面(側壁)、408,409,507,508…押出ユニット(排出部)、411,414,505…支持部、510…コントローラ(姿勢制御部)。

Claims (8)

  1. シート体が積層される積層部と、
    前記積層部の側方に配置され、前記シート体を前記積層部に搬送する搬送部とを備え、
    前記積層部は、積層台と、前記積層台に積層される前記シート体の底縁の位置を揃える底壁と、前記積層台に積層される前記シート体の両側の側縁の位置を揃える2つの側壁とを有し、
    前記積層部は、前記底壁が下側に位置するように水平方向に対して傾斜しており、
    前記搬送部は、水平方向に対して前記積層部と同じ方向に傾斜していることを特徴とする積層装置。
  2. 前記シート体の搬送方向に沿って延びるように前記底壁に対応する側において前記搬送部に隣接して配置され、前記シート体の前記底縁を位置決めする位置決め部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の積層装置。
  3. 前記位置決め部は、コンベアで構成されていることを特徴とする請求項2記載の積層装置。
  4. 前記搬送部の数は2つであり、
    前記2つの搬送部は、前記積層部の両側に前記積層部を挟むように配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の積層装置。
  5. 前記シート体は、正極及び負極であり、
    前記積層部には、前記正極及び前記負極が交互に積層され、
    前記2つの搬送部の一方は、前記正極を前記積層部に搬送し、
    前記2つの搬送部の他方は、前記負極を前記積層部に搬送することを特徴とする請求項4記載の積層装置。
  6. 搬送装置により供給される前記シート体を受け取り、前記シート体を支持する複数の支持部と、
    上下方向に延びるループ状をなし、その外周面に複数の前記支持部が取り付けられた循環部材と、
    前記支持部に支持された前記シート体を前記搬送部に向けて排出する排出部と、
    を更に備える、
    請求項1〜3の何れか一項記載の積層装置。
  7. 前記積層部の数は複数であり、複数の前記積層部は、上下方向に並設されており、
    前記搬送部の数は複数であり、複数の前記搬送部は、複数の前記積層部に対応するように、上下方向に並設されており、
    前記排出部は、複数の前記支持部に支持された複数の前記シート体を複数の前記搬送部に向けて同時に排出する、
    請求項6記載の積層装置。
  8. 上下方向に延びるループ状をなし、その外周面に複数の前記搬送部が取り付けられた循環部材と、
    前記搬送部に支持された前記シート体を前記積層部に向けて排出する排出部と、
    前記循環部材に対する前記搬送部の姿勢を制御する姿勢制御部と、
    を更に備え、
    前記搬送部は、搬送装置により供給される前記シート体を受け取って支持する支持部を有し、
    前記姿勢制御部は、少なくとも前記支持部に支持された前記シート体が前記排出部によって前記積層部に向けて排出される際に、前記支持部が水平方向に対して前記積層部と同じ方向に傾斜するように、前記支持部の前記循環部材に対する姿勢を制御する、
    請求項1記載の積層装置。
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