JP2018006216A - 積層装置 - Google Patents

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Hiroyasu Nishihara
寛恭 西原
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隼人 櫻井
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Abstract

【課題】静電気の作用によって、積層状態が形成できなくなる不具合を抑制できる積層装置を提供する。
【解決手段】積層装置20は、自重によって供給されるシート状のセパレータ付き正極11及び負極9を積層する積層装置であって、セパレータ付き正極及び負極における一方の主面11f,9fを支持した状態でセパレータ付き正極及び負極を搬送する第一搬送部22及び第二搬送部23と、第一搬送部及び第二搬送部から供給されるセパレータ付き正極及び負極を積層する積層部21と、第一搬送部及び第二搬送部と積層部との間に配置され、第一搬送部及び第二搬送部の主面側にイオン含有エアを吹き付けるイオナイザ40,50と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、シート状の電極板を積層する積層装置に関する。
従来の積層装置として、シート状の電極を自重を利用して順次落下させる落下移動手段と、当該落下移動手段によって落下させられた電極を順次積層する案内積層手段と、を備える積層装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような積層装置では、当該落下移動手段によって落下させられた電極は、案内積層手段又は案内積層手段に先に投入された電極上を滑走し、案内積層手段の底部にまで滑走することにより積層されていく。
特開2012−91372号公報
このような電極板は、例えば、搬送中の摩擦により帯電することがある。帯電された電極板は、静電気の作用により電極板同士が吸着し易くなる。このため、自重を利用して電極板を積層しようとしても、静電気の作用により、先に投入された電極板上を滑走することができず、所望の位置まで落下又は滑走させることできず、所望の積層状態を形成できない場合がある。なお、落下移動手段に代え、コンベヤで搬送した場合にも、コンベヤの乗移り時の摩擦などに起因し、同様に電極板が帯電することがある。電極板をコンベヤで搬送後、案内積層手段(積層部)に供給する場合には、コンベヤによる搬送速度を上げることで、滑走途中の停止は避けられる。しかし、積層時の速度が大きくなることにより、停止時に衝突により作用する衝撃が大きくなり、電極の品質上好ましくない。
そこで、本発明の目的は、静電気の作用によって、所望の積層状態が形成できなくなる不具合を抑制できる積層装置を提供することにある。
本発明の積層装置は、自重によって供給されるシート状の電極を積層する積層装置であって、電極板における一方の主面を支持した状態で電極板を搬送する搬送部と、搬送部から供給される電極板を積層する積層部と、搬送部と積層部との間に配置され、電極板の主面側にイオン含有エアを吹き付ける帯電除去部と、を備える。
この構成の積層装置では、自重によって積層される前の段階で、電極板の主面にイオン含有エアが吹き付けられる。これにより、電極板の除電に必要なイオンが、帯電した電極板に引き寄せられ、電極板上の電荷が中和(除電)される。除電された電極板は、既に積層された電極板に吸着されることなく、当該電極板上を所定の位置にまで滑走する。この結果、静電気の作用によって、所望の積層状態が形成できなくなる不具合を抑制できる。
上記積層装置は、積層部と搬送部との間に配置され、搬送部から搬送されてくる電極板が滑走可能な滑走部を更に備え、帯電除去部は、搬送部と滑走部との間に配置されていてもよい。この構成の積層装置では、上記不具合を抑制できるだけでなく、滑走部を滑走する電極板が帯電されることを抑制できる。
滑走部は、樹脂材料により形成されていてもよい。この構成の積層装置では、滑走する電極板を帯電し易くする樹脂材料により形成された滑走部を滑走する場合であっても、当該滑走部を滑走する電極板が帯電することが抑制される。
搬送部は、電極板のタブの突出方向を搬送方向と直交する幅方向に向けた状態で、電極板を搬送してもよい。この構成の積層装置では、電極板のタブの突出方向を搬送方向と直交する幅方向に向けた状態で搬送されてくる電極板を、所望の状態に積層することができる。
帯電除去部は、搬送部から搬送されてくる電極板のタブに吹付可能に配置されていてもよい。この構成の積層装置では、電極板が積層される際に、タブを上側に反らし、タブが積層装置や既に積層された電極に干渉することが抑制される。
帯電除去部は、タブにイオン含有エアを吹き付けるとき、当該タブの姿勢が吹き付け方向に変化する程度の風量でイオン含有エアを噴き付けてもよい。この構成の積層装置では、新たに投入される電極板のタブと、積層済みの電極板のタブとが互いに干渉し合うことを抑制できる。これにより、より良好な積層状態を形成することができる。
帯電除去部は、電極板の主面にイオン含有エアを吹き付けるとき、当該電極板の姿勢が吹き付け方向に変化しない程度の風量でイオン含有エアを吹き付けてもよい。この構成の積層装置では、新たに投入される電極板の姿勢を乱すことがないので、より良好な積層状態を形成することができる。
上記積層装置は、帯電除去部から吹き付けられるイオン含有エアによる雰囲気を形成可能な空間を形成する隔壁部を更に備え、隔壁部は、積層部において電極板が積層される領域を含んで形成されていてもよい。この構成の積層装置では、電極板が積層される領域に供給されたイオン含有エアの外部への拡散を抑制することができるので、より効果的に電極板を除電することが可能になる。
本発明によれば、静電気の作用によって、所望の積層状態が形成できなくなる不具合を抑制できる。
第一実施形態に係る積層装置を適用して製造される蓄電装置の内部構成を示す断面図である。 図1のII−II線断面図である。 (a)は図2に示されたセパレータ付き正極の平面図であり、(b)は図2に示された負極の平面図である。 第一実施形態に係る積層装置を示す側面図である。 第一実施形態に係る積層装置を示す平面図である。 図4に示される積層装置の側断面図(図5のVI−VI線概略断面図)である。 第二実施形態に係る積層装置を示す側面図である。 図7に示される積層装置を示す平面図である。 変形例1に係る積層装置を示す側面図である。 図9に示される積層装置を示す側断面図(図9のX−X線概略断面図)である。
(第一実施形態)
以下、図面を参照して第一実施形態に係る積層装置20について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
積層装置20は、リチウムイオン二次電池などの蓄電装置の生産ラインにて用いられる装置である。蓄電装置の生産ラインは、概略として、正極製造ライン、負極製造ライン、及び、各電極製造ラインにて製造された電極(正極及び負極)を用いてケース等と共に蓄電装置を組立てる組立ラインにより構成される。積層装置20は、このような組立ライン上に配置され、正極及び負極を積層して、電極組立体の前駆体である積層体を得るための装置である。積層装置20は、蓄電装置のセパレータ付き正極(電極板)11及び負極(電極板)9を積層する。
最初に、第一実施形態の積層装置20を用いて製造される蓄電装置1について説明する。蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、このケース2内に収容された積層型の電極組立体3と、を備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。ケース2の内部には、図示はしないが、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、図示はしないが、ケース2の内側の側面及び底面と電極組立体3との間には絶縁フィルムが配置されており、絶縁フィルムによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。図1では便宜上、電極組立体3の下端とケース2の内側の底面との間には僅かな隙間が設けられているが、実際には電極組立体3の下端が絶縁フィルムを介してケース2の内側の底面に接触している。なお、電極組立体3とケース2との間にスペーサを配置することにより、電極組立体3とケース2との間に隙間を形成してもよい。
電極組立体3は、複数の正極8と複数の負極(電極板)9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極(電極板)11である。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端に位置する電極は、負極9である。セパレータ付き正極11及び負極9は、シート状に形成されている。
正極8は、図3(a)に示されるように、平面視矩形状の本体部8aと、この本体部8aと一体化されたタブ8bと、を有している。タブ8bは、後述する金属箔14よりなり、本体部8aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。タブ8bは、平面視矩形状のセパレータ10を突き抜けている。タブ8bは、図1に示されるように、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。
正極8は、図2に示されるように、例えばアルミニウム箔からなる金属箔14と、この金属箔14の両面に形成された正極活物質層15と、を有している。正極活物質層15は、本体部8aに設けられている。なお、図2では、便宜上タブ8bを省略している。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質には、例えば複合酸化物、金属リチウム又は硫黄等が含まれる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも一つとリチウムとが含まれる。
負極9は、図3(b)に示されるように、平面視矩形状の本体部9aと、この本体部9aと一体化されたタブ9bと、を有している。タブ9bは、後述する金属箔16よりなり、本体部9aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。タブ9bは、図1に示されるように、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。
負極9は、図2に示されるように、例えば銅箔からなる金属箔16と、この金属箔16の両面に形成された負極活物質層17と、を有している。負極活物質層17は、本体部9aに設けられている。なお、図2では、便宜上タブ9bを省略している。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質には、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物又はホウ素添加炭素等が含まれる。
セパレータ10は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等により形成されている。
セパレータ付き正極11は、図3(a)に示されるように、底縁11cと、この底縁11cの両端からタブ8b側に向けて平行に延びる2つの側縁11dと、を有している。底縁11cは、セパレータ付き正極11におけるタブ8bとは反対側の縁である。負極9は、図3(b)に示されるように、底縁9cと、この底縁9cの両端からタブ9b側に向けて平行に延びる2つの側縁9dと、を有している。底縁9cは、負極9におけるタブ9bとは反対側の縁である。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する際には、まずセパレータ付き正極11及び負極9を作製した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層し、セパレータ付き正極11及び負極9を固定することで電極組立体3を得る。そして、正極8のタブ8bを導電部材12を介して正極端子4に接続すると共に、負極9のタブ9bを導電部材13を介して負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。
次に、第一実施形態の積層装置20について図4〜図6を用いて詳細に説明する。図4〜図6に示されるように、積層装置20は、セパレータ付き正極11と負極9とを高速で交互に積層する装置である。積層装置20は、セパレータ付き正極11及び負極9を積層する積層部21と、この積層部21を挟んで互いに対向するように配置された第一搬送部22及び第二搬送部23と、イオナイザ(帯電除去部)40,50と、を備えている。
第一搬送部22は、セパレータ付き正極11を積層部21に向けて水平方向に搬送する。第一搬送部22は、セパレータ付き正極11が載置される搬送面22aを有している。第二搬送部23は、積層部21を挟んで第一搬送部22と対向するように配置され、負極9を積層部21に向けて水平方向に搬送する。第二搬送部23は、負極9が載置される搬送面23aを有している。搬送面22a,23aは、互いに面一となっている。なお、ここでいう水平方向は、完全な水平方向のみならず、水平方向に対して僅かに傾斜した方向も含んでいる。第一搬送部22及び第二搬送部23は、ベルトコンベアである。第一搬送部22及び第二搬送部23は、駆動プーリ30及び従動プーリ31に掛け渡されたベルト32を有している。駆動プーリ30は、モータ(図示せず)によって回転駆動される。なお、第一搬送部22及び第二搬送部23としては、ベルトコンベアに限られず、ローラコンベア等であってもよい。
積層部21は、セパレータ付き正極11及び負極9が積層される積層台26と、この積層台26に立設され、セパレータ付き正極11及び負極9を位置決めする位置決め壁27と、積層台26及び位置決め壁27の上方において互いに対向するように配置された衝突壁部24及び衝突壁部25と、を有している。
位置決め壁27は、セパレータ付き正極11及び負極9の両側縁に接触してセパレータ付き正極11及び負極9の両側縁の位置を揃える一対の側壁部28と、セパレータ付き正極11及び負極9の底縁に接触してセパレータ付き正極11及び負極9の底縁の位置を揃える底壁部29と、を有している。セパレータ付き正極11の底縁は、セパレータ付き正極11におけるタブ8bとは反対側の縁である。負極9の底縁は、負極9におけるタブ9bとは反対側の縁である。なお、側壁部28及び底壁部29は、図示の通り連続的に形成されていてもよいし、或いは間欠的に形成されていてもよい。
積層台26は、底壁部29が下側に位置するように水平方向に対して所定の角度で傾斜している。セパレータ付き正極11及び負極9が積層部21に積層された状態では、セパレータ付き正極11及び負極9の全体が積層台26の積層面に載置される。
衝突壁部24,25は、位置決め壁27の各側壁部28とそれぞれ一体化されている。衝突壁部24,25は、各側壁部28上に配置されている。つまり、衝突壁部24,25は、積層台26の上方に配置されている。衝突壁部24,25の上端面は、略水平となるように面取りされていると共に、互いに面一となっている。衝突壁部24,25の上端面の高さ位置は、第一搬送部22の搬送面22a及び第二搬送部23の搬送面23aの搬出側端部の高さ位置よりも僅かに低い。
衝突壁部24は、第一搬送部22から積層部21に向かって第一搬送部22の延長線上に位置すると共に、積層台26と第二搬送部23の搬送面23aとの間に配置されている。なお、第一搬送部22の延長線上とは、第一搬送部22の搬送面22aにより形成される搬送経路を、水平面における平面視上で延長した線上を意味する。衝突壁部24は、第一搬送部22により搬送されたセパレータ付き正極11の側縁を衝突させて、当該セパレータ付き正極11を積層部21に落下させる。衝突壁部25は、衝突壁部24と対向するように第二搬送部23から積層部21に向かって第二搬送部23の延長線上に位置すると共に、積層台26と第一搬送部22の搬送面22aとの間に配置されている。なお、第二搬送部23の延長線上とは、第二搬送部23の搬送面23aにより形成される搬送経路を、水平面における平面視上で延長した線上を意味する。衝突壁部25は、第二搬送部23により搬送された負極9の側縁を衝突させて、当該負極9を積層部21に落下させる。
衝突壁部24の衝突面(セパレータ付き正極11の側縁が衝突する内側面)24a及び衝突壁部25の衝突面(負極9の側縁が衝突する内側面)25aは、衝突壁部24,25の上端面に向かって衝突壁部24,25間の幅を広くするようなテーパ部33,34をそれぞれ有している。
積層部21及び衝突壁部24,25は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂材料で形成されている。衝突壁部24の衝突面24aのテーパ部33及び衝突壁部25の衝突面25aのテーパ部34には、セパレータ付き正極11及び負極9の側縁が衝突したときの衝撃を緩和するための緩衝材(図示せず)がそれぞれ装着されている。緩衝材としては、例えばゴムまたはスポンジ等が用いられる。なお、特に図示はしないが、積層部21における位置決め壁27の底壁部29の内側底面にも、セパレータ付き正極11及び負極9の底縁が衝突したときの衝撃を緩和するための緩衝材が装着されていてもよい。
イオナイザ40,50は、イオンを発生させ、帯電したセパレータ付き正極11及び負極9をイオンで中和して静電気を除去する装置である。このような装置の例には、放電針に高電圧を印加しイオンを作り出すコロナ放電式イオナイザ、及び、X線によってイオンを作り出すX線式イオナイザ等が含まれる。
イオナイザ40は、第一搬送部22と積層部21との間に配置されている。イオナイザ40は、上方に向かってイオン含有エアを吹き付けるノズル40Aを備える。すなわち、イオナイザ40は、セパレータ付き正極11の主面11f側にイオン含有エアを吹き付け可能に配置されている。イオナイザ40は、セパレータ付き正極11の姿勢が吹き付け方向に変化しない程度の風量でイオン含有エアを吹き付ける。また、第一実施形態では、図5に示されるように、イオナイザ40は、第一搬送部22から搬送されてくるセパレータ付き正極11のタブ8bにもイオン含有エアを吹き付けるノズル40Bを備える。これらのノズル40A,40Bは一体でもよい。
イオナイザ50は、第二搬送部23と積層部21との間に配置されている。イオナイザ50は、上方に向かってイオン含有エアを吹き付けるノズル50Aを備える。すなわち、イオナイザ50は、負極9の主面9f側にイオン含有エアを吹き付け可能に配置されている。イオナイザ50は、負極9の姿勢が吹き付け方向に変化しない程度の風量でイオン含有エアを吹き付ける。また、第一実施形態では、イオナイザ50は、第二搬送部23から搬送されてくる負極9のタブ9bにもイオン含有エアを吹き付けるノズル50Bを備える。これらのノズル50A,50Bは一体でもよい。
以上のような積層装置20を使用して、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層する場合の動作について説明する。第一実施形態の積層装置20では、第一搬送部22及び第二搬送部23を駆動させた状態で、セパレータ付き正極11を第一搬送部22の搬送面22aに所定のインターバルで順次載置すると共に、負極9を第二搬送部23の搬送面23aに所定のインターバルで順次載置する。
このとき、セパレータ10の長手方向がセパレータ付き正極11の搬送方向と一致すると共に、タブ8bが積層部21に対して奥側に突出し且つ第一搬送部22の上流側に位置するように、セパレータ付き正極11を第一搬送部22に載置する(図5参照)。また、本体部9aの長手方向が負極9の搬送方向と一致すると共に、タブ9bが積層部21に対して奥側に突出し且つ第二搬送部23の上流側に位置するように、負極9を第二搬送部23に載置する(図5参照)。
すると、第一搬送部22によりセパレータ付き正極11が積層部21に向けて所定のインターバルで順次搬送されると共に、第二搬送部23により負極9が積層部21に向けて所定のインターバルで順次搬送される。
セパレータ付き正極11が第一搬送部22から搬出される際、セパレータ付き正極11の本体部8aは、イオナイザ40からイオン含有エアが吹き付けられる。第一実施形態においては、セパレータ付き正極11のタブ8bにもイオン含有エアが吹き付けられる。イオン含有エアには、セパレータ付き正極11の除電に必要なイオンが含まれており、セパレータ付き正極11上の電荷が中和(除電)される。また、薄い金属箔14のみよりなるタブ8bは、イオン含有エアが吹付けられることにより、上方に反る。
同様に、負極9が第二搬送部23から搬出される際、負極9の本体部9aは、イオナイザ50からイオン含有エアが吹き付けられる。第一実施形態においては、負極9のタブ9bにもイオン含有エアが吹き付けられる。イオン含有エアには、負極9の除電に必要なイオンが含まれており、負極9上の電荷が中和(除電)される。また、薄い金属箔16のみよりなるタブ8bは、イオン含有エアが吹付けられることにより、上方に反る。
そして、第一搬送部22によって搬送されたセパレータ付き正極11は、積層部21の真上を通過し、重力により若干落ちた状態で衝突壁部24のテーパ部33に衝突して積層部21に向けて落下し、積層部21に積層される。このとき、セパレータ付き正極11の両側縁が位置決め壁27の各側壁部28に接触して位置決めされると共に、先に積層部21に積層された負極9上を滑走する(積層部21に最初に投入される場合には、積層台26上を滑走する。)。そして、セパレータ付き正極11の底縁が位置決め壁27の底壁部29に突き当たって位置決めされる。
また、第二搬送部23によって搬送された負極9は、積層部21の真上を通過し、重力により若干落ちた状態で衝突壁部25のテーパ部34に衝突して積層部21に向けて落下し、積層部21に積層される。このとき、負極9の両側縁が位置決め壁27の各側壁部28に接触して位置決めされると共に、先に積層部21に積層されたセパレータ付き正極11上を滑走する(積層部21に最初に投入される場合には、積層台26上を滑走する。)。そして、負極9の底縁が位置決め壁27の底壁部29に突き当たって位置決めされる。これにより、セパレータ付き正極11と負極9とが交互に積層された積層体が得られる。
次に、第一実施形態の積層装置20の作用効果を説明する。第一実施形態の積層装置20では、自重によって積層される前の段階で、セパレータ付き正極11の主面11f及び負極9の主面9fにイオン含有エアが吹き付けられる。これにより、セパレータ付き正極11及び負極9の除電に必要なイオンが、帯電したセパレータ付き正極11及び負極9に引き寄せられ、セパレータ付き正極11及び負極9上の電荷が中和(除電)される。除電されたセパレータ付き正極11は、既に積層された負極9に吸着されることなく、当該負極9上を滑走する。また、除電された負極9は、既に積層されたセパレータ付き正極11に吸着されることなく、当該セパレータ付き正極11上を滑走する。この結果、静電気の作用によって、所望の積層状態が形成できなくなる不具合を抑制できる。
上記実施形態の積層装置20では、タブ8b,9bの突出方向を搬送方向と直交する幅方向に向けた状態で搬送されてくるセパレータ付き正極11及び負極9を、所望の状態に積層することができる。
イオナイザ40,50は、図5に示されるように、第一搬送部22及び第二搬送部23から搬送されてくるセパレータ付き正極11及び負極9のタブ8b,9bに吹付可能に配置されている。これにより、積層部21にセパレータ付き正極11及び負極9を積層する際に、タブ8b,9bを上側に反らし、タブ8b,9bが積層部21や既に積層されたセパレータ付き正極11又は負極9に干渉することが抑制される。
イオナイザ40,50は、セパレータ付き正極11及び負極9の主面11f,9fにイオン含有エアを吹き付けるとき、当該セパレータ付き正極11及び負極9の姿勢が吹き付け方向に変化しない程度の風量でイオン含有エアを吹き付ける。これにより、新たに投入されるセパレータ付き正極11及び負極9の姿勢を乱すことがないので、より良好な積層状態を形成することができる。
(第二実施形態)
図7及び図8を参照して、第二実施形態の積層装置101について説明する。積層装置101は、第一実施形態の積層装置20と同様に、リチウムイオン二次電池などの蓄電装置の生産ラインにて用いられる装置である。なお、セパレータ付き正極11及び負極9は、第一実施形態と同様の構成のため、ここでは説明を省略する。
積層装置101は、搬送部102と、滑走部120と、積層部104と、イオナイザ(帯電除去部)140と、を備えている。
搬送部102は、異なる二種類の電極であるセパレータ付き正極11及び負極9を交互に搬送する。搬送部102は、例えばベルト102dを有するベルトコンベアである。搬送部102は、ベルト102dの搬送面102a上にセパレータ付き正極11及び負極9を交互に載せ、これらを搬送方向D1に搬送する。搬送部102における搬送方向D1は、例えば、水平方向である。なお、搬送方向D1は水平方向に限られず、水平方向に対して傾斜していてもよい。
搬送部102は、タブ8b,9bが搬送方向D1の上流側に位置するように、セパレータ付き正極11及び負極9を搬送する。言い換えれば、搬送部102は、タブ8b,9bが形成されていない他方の長辺が前側となるように、セパレータ付き正極11及び負極9を搬送する。なお、搬送部102の上流側には、図示しない正極供給部および負極供給部が配置される。正極供給部によって、搬送面102a上にセパレータ付き正極11が供給され、載置される。負極供給部によって、搬送面102a上に負極9が供給され、載置される。なお、搬送部102は、セパレータ付き正極11及び負極9を同様に搬送可能であれば、ローラコンベア等、他の搬送手段であってもよい。
搬送部102には、駆動部102cが設けられている。駆動部102cは、ローラを回転させることによりベルト102dを走行させる。駆動部102cは、制御部としての機能も有しており、ベルト102dの走行速度を変更・調整可能である。搬送面102aの先端部は、搬送されたセパレータ付き正極11及び負極9を交互に排出する出口部102bとされている。搬送部102では、搬送速度が高められており、セパレータ付き正極11及び負極9の高速搬送が可能になっている。出口部102bから排出されたセパレータ付き正極11及び負極9は、自重により滑走部120に向けて落下することで、滑走部120に供給される。
滑走部120は、搬送部102の出口部102bから排出されるセパレータ付き正極11及び負極9を滑走させる。滑走部120は、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂材料により形成されている。滑走部120は、搬送部102の出口部102bの斜め下方に配置されている。滑走部120は、平面視した場合に、滑走部120の延長線上に配置されている。言い換えれば、滑走部120は、出口部102bから搬送方向D1に延びる延長線の下方に配置されている。出口部102bと滑走部120との間には空間が設けられている。
当該空間には、イオナイザ140が配置されている。すなわち、イオナイザ140は、搬送部102と積層部104との間であって、搬送部102と滑走部120との間に配置され、イオナイザ140は、イオンを発生させ、帯電したセパレータ付き正極11及び負極9をイオンで中和して静電気を除去する装置である。このような装置の例には、放電針に高電圧を印加しイオンを作り出すコロナ放電式イオナイザ、及び、X線によってイオンを作り出すX線式イオナイザ等が含まれる。
イオナイザ140は、上方に向かってイオン含有エアを吹き付ける。すなわち、イオナイザ140は、セパレータ付き正極11及び負極9の主面11f,9f側にイオン含有エアを吹き付け可能に配置されている。イオナイザ140は、セパレータ付き正極11の姿勢が吹き付け方向に変化しない程度の風量でイオン含有エアを吹き付ける。第二実施形態では、図8に示されるように、イオナイザ140は、搬送部102から搬送されてくるセパレータ付き正極11及び負極9のタブ9b,8bにも吹付可能に配置されている。
滑走部120は、搬送部102と積層部104との間に配置されている。滑走部120の上端部は搬送部102の出口部102bと対向し、滑走部120の下端部は積層部104の上端部と対向する。図7に示されるように、滑走部120は、水平方向に対して傾斜して設けられた矩形状の底板部124を有している。底板部124の表面は、セパレータ付き正極11及び負極9が滑走する滑走面124aである。底板部124の傾斜角は、積層部104に対して15°〜25°である。
滑走部120は、底板部124の左右の側部に立設された互いに平行な一対の側板部(図示せず)を有している。平行な一対の側板部は、セパレータ付き正極11及び負極9の幅よりも僅かに大きい間隔を有しており、セパレータ付き正極11及び負極9を滑走方向に案内する。
積層部104は、滑走部120で滑走したセパレータ付き正極11及び負極9を交互に受け取り、積層領域Aにおいて電極の積層体Xを形成する。積層部104は、滑走部120の斜め下方に配置されている。積層部104は、平面視した場合に、滑走部120の延長線上に配置されている。滑走部120と積層部104との間には空間が設けられている。この空間の大きさは、滑走部120における搬送速度や積層体Xにおける電極の積層枚数等に基づいて設定されている。積層部104は、支持部109上に取り付けられている。支持部109は、積層部104を保持する保持枠109aを有しており、この保持枠109a上に、積層部104が載置され、保持されている。
図7に示されるように、積層部104は、水平方向に対して傾斜して設けられた矩形状の底板部106と、底板部106の下端に立設された停止板部107と、底板部106の左右の側部に立設された互いに平行な一対の側板部108,108と、を有する。底板部106の表面は、積層体Xが載置される載置面106aである。
滑走部120から排出されて積層部104に進入するセパレータ付き正極11及び負極9の移動方向は、滑走部120と積層部104との位置関係又は滑走部120における移動速度によって変わるが、概ね、載置面106aの傾斜方向よりも、水平面に対する角度が多少大きい方向である。なお、セパレータ付き正極11及び負極9の移動方向が載置面106aの傾斜方向に略等しくてもよい。
底板部106の下端に立設された停止板部107は、底板部106に直交するように設けられており、載置面106aの傾斜方向又は移動方向に移動するセパレータ付き正極11及び負極9を停止させる。一対の側板部108,108は、それぞれ、底板部106及び停止板部107に直交するように配置されている。これらの底板部106と停止板部107と側板部108,108との間には、積層体Xが形成される積層領域Aが設けられている。セパレータ付き正極11及び負極9は、側板部108,108に案内され、停止板部107に当接した状態で載置面106a上に積層される。したがって、積層領域Aは、底板部106、停止板部107及び側板部108,108に接する直方体状の領域である。
以上のような積層装置101を使用して、セパレータ付き正極11と負極9を交互に積層する場合の動作について説明する。第二実施形態の積層装置101では、搬送部102によって、セパレータ付き正極11及び負極9を順次搬送する。出口部102bから排出されたセパレータ付き正極11及び負極9は、出口部102bと滑走部120との間の空間を移動する。
セパレータ付き正極11及び負極9は、上記空間を移動(搬送)する際、イオナイザ40からイオン含有エアが吹き付けられる。イオン含有エアには、負極9の除電に必要なイオンが含まれており、セパレータ付き正極11及び負極9上の電荷が中和(除電)される。第二実施形態においては、セパレータ付き正極11及び負極9のタブ8b,9bにもイオン含有エアが吹き付けられる。
続いて、滑走部120の滑走面124aにセパレータ付き正極11又は負極9が進入する。これにより、水平方向に対して傾斜した滑走面124aに沿ってセパレータ付き正極11及び負極9が滑走する。セパレータ付き正極11及び負極9は、滑走面124aに沿って落下するように移動する。
続いて、積層部104にてセパレータ付き正極11及び負極9を積層する。滑走部120から積層部104へ供給されるセパレータ付き正極11及び負極9は、すでに積層されたセパレータ付き正極11及び負極9の積層体X(未完成状態の積層体)の最上面に重なる位置へ供給されると共に、停止板部107に当接し、停止させられる。これによって、セパレータ付き正極11及び負極9が交互に積層される。これにより、セパレータ付き正極11と負極9とが交互に積層された積層体が得られる。
次に、第二実施形態の積層装置101の作用効果を説明する。第二実施形態の積層装置101では、自重によって積層される前の段階で、セパレータ付き正極11の主面11f及び負極9の主面9fにイオン含有エアが吹き付けられる。これにより、セパレータ付き正極11及び負極9の除電に必要なイオンが、帯電したセパレータ付き正極11及び負極9に引き寄せられ、セパレータ付き正極11及び負極9上の電荷が中和(除電)される。除電されたセパレータ付き正極11は、既に積層された負極9に吸着されることなく、当該負極9上を滑走する。また、除電された負極9は、既に積層されたセパレータ付き正極11に吸着されることなく、当該セパレータ付き正極11上を滑走する。この結果、静電気の作用によって、所望の積層状態が形成できなくなる不具合を抑制できる。
第二実施形態の積層装置101は、積層部104と搬送部102との間に配置され、搬送部102から搬送されてくるセパレータ付き正極11及び負極9が滑走可能な滑走部120を更に備え、イオナイザ140は、搬送部102と滑走部120との間に配置されている。この構成の積層装置101では、上記不具合を抑制できるだけでなく、滑走部120を滑走するセパレータ付き正極11及び負極9が帯電されることを抑制できる。
第二実施形態の滑走部120は、セパレータ付き正極11及び負極9が滑走する際に帯電し易い樹脂材料により形成されているが、上記のとおりイオナイザ140が配置されているので、当該滑走部120を滑走するセパレータ付き正極11及び負極9が帯電することが抑制される。
第二実施形態のイオナイザ140は、搬送部102から搬送されてくるセパレータ付き正極11及び負極9のタブ8b,9bに吹付可能に配置されている。これにより、積層部104にセパレータ付き正極11及び負極9を積層する際にタブ8b,9bが静電気の作用によって吸着されることが抑制される。
第二実施形態のイオナイザ140は、セパレータ付き正極11及び負極9の主面11f,9fにイオン含有エアを吹き付けるとき、当該セパレータ付き正極11及び負極9の姿勢が吹き付け方向に変化しない程度の風量でイオン含有エアを吹き付ける。これにより、新たに投入されるセパレータ付き正極11及び負極9の姿勢を乱すことがないので、より良好な積層状態を形成することができる。
以上、第一及び第二実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
<変形例1>
変形例1に係る積層装置220について、主に図9及び図10を用いて説明する。図9及び図10に示されるように、変形例1に係る積層装置220は、上記第一実施形態の構成に加え、イオナイザ40,50から吹き付けられるイオン含有エアによる雰囲気を形成可能な空間Sを形成する隔壁部70を更に備えている。当該隔壁部70は、第一隔壁部71と、第二隔壁部73と、を有している。
第一隔壁部71は、積層部21においてセパレータ付き正極11と負極9とが積層される積層領域Aを囲っている。すなわち、第一隔壁部71は、積層部21をボックス状に形成する。第二隔壁部73は、第一搬送部22及び第二搬送部23から積層部21に向かってセパレータ付き正極11及び負極9がそれぞれ搬出される搬出領域A1の大半を囲っている。第二隔壁部73には、搬出領域A1へセパレータ付き正極11及び負極9を搬入させる開口部71A,71Aが形成されている。このように、隔壁部70によって形成されるイオン含有エアによる雰囲気を形成可能な空間Sは、積層部21においてセパレータ付き正極11と負極9とが積層される積層領域Aと、第一搬送部22及び第二搬送部23から積層部21に向かって搬出される搬出領域A1と、を含んで形成されている。
変形例1に係る積層装置220では、セパレータ付き正極11及び負極9が積層される積層領域Aに供給されたイオン含有エアの外部への拡散を抑制することができる。これにより、セパレータ付き正極11及び負極9における一方の主面11f,9fだけでなく、他方の主面11f,9f側も除電することが可能になる。この結果、セパレータ付き正極11及び負極9を、より効果的に除電することが可能になる。
また、図示はしないが、第二実施形態においても、変形例1と同様の構成が可能である。すなわち、搬送部102から滑走部120に向かってセパレータ付き正極11及び負極9がそれぞれ搬出される領域と、滑走部120においてセパレータ付き正極11及び負極9が滑走する領域と、積層部21においてセパレータ付き正極11と負極9が積層される領域と、を含んで形成される隔壁部が形成されてもよい。
<変形例2>
上記第二実施形態では、イオナイザ140が、搬送部102と滑走部120との間に配置されている例を挙げて説明したが、この構成に加えて又は代えて、滑走部120と搬送部102との間に配置されてもよい。この場合であっても、自重によって積層される前の段階で、セパレータ付き正極11の主面11f及び負極9の主面9fにイオン含有エアが吹き付けることができる。この結果、静電気の作用によって、所望の積層状態が形成できなくなる不具合を抑制できる。
また、イオナイザ140が、第二実施形態の構成に代えて、滑走部120と搬送部102との間に配置された場合、当該イオナイザ140から吹き出されるイオン含有エアによる雰囲気を形成可能な空間を形成する隔壁部を設け、当該隔壁部が、積層部104においてセパレータ付き正極11及び負極9が積層される積層領域Aを含むように形成してもよい。
<変形例3>
上記第一実施形態及び第二実施形態では、セパレータ付き正極11及び負極9のタブ8b,9bにイオン含有エアが吹き付けられるようにイオナイザ40,50,140が配置された例を挙げて説明したが、必ずしもタブ8b,9bにイオン含有エアが吹き付けられる必要はない。しかしながら、セパレータ付き正極11及び負極9の主面11f,9fの一部にイオン含有エアが吹き付けられれば、電極板が積層される際に、タブ8b,9bを上側に反らし、タブ8b,9bが積層部21や既に積層されたセパレータ付き正極11又は負極9に干渉するという不具合を抑制できる。したがって、タブ8b,9bにイオン含有エアが吹き付けられると、より良好な積層状態を形成することができる。
イオナイザ40,50,140が、セパレータ付き正極11及び負極9のタブ8b,9bにイオン含有エアを吹き付ける場合には、当該タブ8b,9bのみが吹き付け方向に姿勢が変化する程度の風量でイオン含有エアを吹き付けてもよい。この構成の積層装置では、新たに投入されるセパレータ付き正極11のタブ8bと、積層済みのセパレータ付き正極11のタブ8bとが互いに干渉し合うことと、新たに投入される負極9のタブ9bと、積層済みの負極9のタブ9bとが互いに干渉し合うことと、を抑制できる。これにより、より良好な積層状態を形成することができる。
また、イオナイザ40,50,140は、セパレータ付き正極11及び負極9のタブ8b,9bにのみ、イオン含有エアが吹き付けられる構成であってもよい。
<その他の変形例>
上記第一実施形態では、積層部21において、正極8が袋状のセパレータ10に包まれた状態であるセパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層しているが、これに限られず、積層部21において、正極と、負極が袋状のセパレータに包まれた状態であるセパレータ付き負極と、を交互に積層してもよい。
さらに、上記実施形態又は変形例では、蓄電装置1がリチウムイオン二次電池である例を挙げて説明したが、本発明は、リチウムイオン二次電池には限られず、例えばニッケル水素電池等の他の二次電池、電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタ等の蓄電装置における電極の積層にも適用可能である。また、本発明は、電極には限られず、シート状体を順次積層する積層装置であれば、適用可能である。
1…蓄電装置、9…負極(電極板)、9b…タブ、9f…主面、11…セパレータ付き正極(電極板)、8b…タブ、11f…主面、20…積層装置、21…積層部、22…第一搬送部、23…第二搬送部、40…イオナイザ(帯電除去部)、50…イオナイザ(帯電除去部)、101…積層装置、102…搬送部、104…積層部、120…滑走部、140…イオナイザ(帯電除去部)、220…積層装置。

Claims (8)

  1. 自重によって供給されるシート状の電極板を積層する積層装置であって、
    前記電極板における一方の主面を支持した状態で前記電極板を搬送する搬送部と、
    前記搬送部から供給される前記電極板を積層する積層部と、
    前記搬送部と前記積層部との間に配置され、前記電極板の主面側にイオン含有エアを吹き付ける帯電除去部と、
    を備える、積層装置。
  2. 前記積層部と前記搬送部との間に配置され、前記搬送部から搬送されてくる前記電極板が滑走可能な滑走部を更に備え、
    前記帯電除去部は、前記搬送部と前記滑走部との間に配置されている、請求項1記載の積層装置。
  3. 前記滑走部は、樹脂材料により形成されている、請求項2記載の積層装置。
  4. 前記搬送部は、前記電極板のタブの突出方向を搬送方向と直交する幅方向に向けた状態で、前記電極板を搬送する、請求項1〜3の何れか一項記載の積層装置。
  5. 前記帯電除去部は、前記搬送部から搬送されてくる前記電極板のタブに吹付可能に配置されている、請求項1〜4の何れか一項記載の積層装置。
  6. 前記帯電除去部は、前記タブに前記イオン含有エアを吹き付けるとき、当該タブの姿勢が吹き付け方向に変化する程度の風量で前記イオン含有エアを噴き付ける、請求項5記載の積層装置。
  7. 前記帯電除去部は、前記電極板の主面に前記イオン含有エアを吹き付けるとき、当該電極板の姿勢が吹き付け方向に変化しない程度の風量で前記イオン含有エアを吹き付ける、請求項1〜6の何れか一項記載の積層装置。
  8. 前記帯電除去部から吹き付けられる前記イオン含有エアによる雰囲気を形成可能な空間を形成する隔壁部を更に備え、
    前記隔壁部は、前記積層部において前記電極板が積層される領域を含んで形成されている、請求項1〜7の何れか一項記載の積層装置。
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