JP2018010729A - 耐圧防爆照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方向に長い形状でありながらも、小型化、及び軽量化が可能な耐圧防爆照明器具を提供すること。
【解決手段】LED素子21を列状に配列した矩形板状のLED基板16と、一方向に延び、前記LED基板16を収めた器具本体10と、を備えた耐圧防爆照明器具1において、前記器具本体10は、前記LED基板16を収める凹部である光源収容凹部22と、前記光源収容凹部22を閉塞する透光性の平板状のカバー8と、を備え、前記光源収容凹部22と前記カバー8とは、前記器具本体10が延びる方向に垂直な断面内の形状が、所定の深さD、及び所定の幅Wdの空間を形成している。
【選択図】図7

Description

本発明は、耐圧防爆照明器具に関する。
従来、LEDを光源に備え、かつ防爆構造を有した防爆照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。また直管形蛍光灯の代替として、直管形LEDを光源とした防爆照明器具も知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、特許文献1にも記載されているように、防爆構造には、耐圧防爆構造と安全増防爆構造との2つがある。
耐圧防爆構造は、照明器具の容器に浸入した爆発性雰囲気が内部で爆発した場合でも損傷を受けることなく耐え、かつ容器の全ての接合部又は構造上の開口部を通じて、外部の爆発性雰囲気に点火するのを防止できる構造である。
安全増防爆構造は、通常の使用中には、アーク又は火花が発生することがない照明器具に適用される構造であり、異常なアーク及び火花の発生、並びに過度な温度上昇の可能性に対して安全性を増すための手段が講じられた構造である。
特開2010−44872号公報
意匠登録第1409078号公報
耐圧防爆構造は、容器に対する堅牢性が要求されるため、照明器具の形状が大きくなるとともに重量も増え、コストが高くなる。これに対して、安全増防爆構造は、容器の強さに対する要求事項が耐圧防爆構造ほど厳しくないので、容器の小型軽量化を図ることができ、結果として照明器具の小型軽量化や低コストを実現できる。
このように、LEDを光源に備え、なおかつ防爆構造を有した防爆照明器具において、防爆構造として耐圧防爆構造を有した耐圧防爆照明器具は、小型軽量化が困難であった。
特に、直管形蛍光灯の代替となる直管形LEDを光源とした耐圧防爆照明器具においては、容器が一方向に長いことから容器内容積も大きく、小型軽量化が更に困難になる。また、容器内容積が大きいほど、爆発性雰囲気が内部で爆発したときの爆発力も増大するので、容器の耐圧を更に高める必要があり、小型軽量化の困難性が高くなる。
本発明は、一方向に長い形状でありながらも、小型軽量化が可能な耐圧防爆照明器具を提供することを目的とする。
本発明は、発光素子を列状に配列した矩形板状の発光素子基板と、一方向に延び、前記発光素子基板を収めた器具本体と、を備えた耐圧防爆照明器具において、前記器具本体は、前記発光素子基板を収める凹部である光源収容凹部と、前記光源収容凹部を閉塞する透光性の平板状のカバーと、を備え、前記光源収容凹部と前記カバーとは、前記器具本体が延びる方向に垂直な断面内の形状が、所定の深さ、及び所定の幅の空間を形成している、ことを特徴とする。
本発明は、上記耐圧防爆照明器具において、前記所定の深さは、前記カバーの裏面反射の反射光によって前記発光素子のジャンクション温度が上昇しない大きさであることを特徴とする。
本発明は、上記耐圧防爆照明器具において、前記発光素子基板は、前記光源収容凹部にネジにより固定されており、前記所定の深さは、前記ネジの頭部と前記カバーの内面の間の隙間を前記カバーの振動時の振幅分以上とする大きさであることを特徴とする。
本発明は、上記耐圧防爆照明器具において、前記所定の幅は、前記発光素子基板からの放射光の放射範囲の外に、前記光源収容凹部の内壁面が位置する大きさであることを特徴とする。
本発明は、上記耐圧防爆照明器具において、前記発光素子基板に電力を供給する電源回路を収めた電源ボックスを備え、前記電源ボックスは、略直方体形状を成し、前記電源ボックスを収める電源収容凹部が前記光源収容凹部の底面に設けられ、前記電源収容凹部は、前記器具本体が延びる方向に垂直な断面内の形状が略矩形であり、当該矩形の寸法が、前記電源ボックスの断面寸法と略等しく成されていることを特徴とする。
本発明は、上記耐圧防爆照明器具において、前記電源ボックスは、前記器具本体が延びる方向に垂直な断面における角部の角を欠いた形状に成さている、ことを特徴とする。
本発明によれば、小型軽量化が可能な耐圧防爆照明器具が得られる。
本発明の実施形態に係る耐圧防爆照明器具の設置状態を示す図である。 耐圧防爆照明器具の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図である。 耐圧防爆照明器具の分解斜視図である。 図2のIV−IV断面線における断面図である。 器具本体をケーブルグランドとともに上方からみた斜視図である。 器具本体の底面図である。 図2(B)のVII-VII線における断面図である。 図2(B)のVIII-VIII線における断面図である。 本発明の変形例に係る耐圧防爆照明器具を上方からみた斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る耐圧防爆照明器具1の設置状態を示す図である。
耐圧防爆照明器具1は、図1に示すように、一方向Kに延びた略矩形状を成し、その両端部の各々が一対の固定具2A、2Bに連結されている。これら固定具2A、2Bは、天井面等の設置面に固定された部材であり、耐圧防爆照明器具1は、これら一対の固定具2A、2Bに支持されることで、設置面から吊下がった状態で設置される。
固定具2Aは、設置面に固定される端子箱4を有し、この端子箱4に、耐圧防爆照明器具1が結合されて支持される。設置面には、電力を伝送する電線ケーブルが敷設されており、この電線ケーブルが端子箱4の中で結線される。
耐圧防爆照明器具1は、図1に示すように、端子箱4に結合されるケーブルグランド6を備え、耐圧防爆照明器具1から延びる電線ケーブルは、ケーブルグランド6の中を通して端子箱4に引き込まれる。このケーブルグランド6には耐圧防爆形のものが用いられている。
耐圧防爆照明器具1の底面1Aには、透光性の平板状のカバー8と、物体の衝突等からカバー8を保護するガード9とが設けられている。なお以下では、耐圧防爆照明器具1の構成について、ガード9を外した状態を説明する。
図2は、耐圧防爆照明器具1の構成を示す図であり、図2(A)は正面図、図2(B)は平面図、図2(C)は底面図、図2(D)は左側面図である。図3は、耐圧防爆照明器具1の分解斜視図である。また図4は図2のIV−IV線における断面図である。
耐圧防爆照明器具1は、器具本体10と、上述のケーブルグランド6、及びカバー8と、カバー8を器具本体10に押さ付けるカバー枠12と、を備えている。
図5は器具本体10をケーブルグランド6とともに上方からみた斜視図、図6は器具本体10の底面図である。
器具本体10は、図2(B)に示すように、平面視において幅Wが97mm、長さLが850mmの矩形状に形成されている。
器具本体10の長さLは、直管形蛍光灯を光源とした耐圧防爆照明器具に合せて既に設置されている固定具2A、2Bに取り付けられる長さである。具体的には、固定具2A、2Bは、直管形蛍光灯を光源に備える耐圧防爆照明器具の全長に合せて、約800mmの距離で離間している。このため、器具本体10の長さLは、固定具2A、2Bの離間距離よりも大きな850mmに成され、また、この器具本体10の上面10Bに、図2(B)に示すように、約800mmの距離Lbで離間した位置に、ケーブルグランド6、及び固定具2Bへの連結部15が設けられている。なお、このケーブルグランド6、及び固定具2Bの間の距離Lbは、あくまでも一例であり、設置対称の固定具2A、2Bの離間距離に応じて変えてもよい。例えば距離Lbは500mmや300mmでもよい。
器具本体10の底面10Aには、図3に示すように、収容凹部20が形成されており、この収容凹部20に、複数(図示例では3つ)のLED基板16と、電源ボックス18とが収められている。
LED基板16は、幅Wcが30mm、長さLcが243mmの矩形板状の実装基板19と、列状に配列された多数のLED素子21と、を備えている。
LED素子21には、SMD(Surface Mount Device)型のLEDチップが用いられている。このLED素子21は、LEDの放射光と、この放射光による蛍光との混合によって得られる白色光を放射するものであり、この蛍光を得るための蛍光体がチップ表面に設けられている。そして、このLED素子21がLED基板16に列状に配列されることで、LED基板16からは線状に着色光が放射される。
耐圧防爆照明器具1では、直管形蛍光灯を光源とした上述の耐圧防爆照明器具の代替を可能にするために、直管形蛍光灯の全長に相当する個数のLED基板16が長手方向に連結されている。また、これらのLED基板16によって、少なくとも直管形蛍光灯の光出力以上の光出力が得られるように、LED素子21の出力、及びLED素子21の個数が設計されている。
この設計においては、LED素子21のジャンクション温度が所定温度T以下に抑えられている。この所定温度Tは、ジャンクション温度とLED素子21の発光効率との相関関係において所定値Q以上の発光効率が得られる温度である。
この耐圧防爆照明器具1では、LED素子21の個々の光出力を抑えることで、ジャンクション温度を下げ、所定値Q以上の発光効率を維持している。ただし、この場合、LED素子21は、発光効率が上がっても発光光束の絶対値は小さくなるため、LED素子21の個数は、少なくとも上記直管形蛍光灯の光出力以上の光出力が確保できる数以上になっている。
図7は、図2(B)のVII-VII線における断面図である。
同図に示すように、器具本体10の底面10Aは平面状を成し、その底面10A内には、カバー8が嵌まる凹部である嵌合凹部26が形成されている。嵌合凹部26の深さDaは、カバー8の厚みと略一致しており、嵌合凹部26にカバー8が嵌まった状態においては、カバー8の表面8Aと、器具本体10の底面10Aとが同一面に位置する。
この状態において、カバー8がカバー枠12によって器具本体10に脱落不能に固定される。カバー枠12は、器具本体10の底面10Aに面接触する略矩形の板状の枠であり、このカバー枠12によってカバー8の縁部8Dが器具本体10に押さえ付けられて固定される。このとき、カバー8の全周の縁部8Dと嵌合凹部26との間にはパッキン29が設けられており、気密性、及び水密性が高められている。
また、器具本体10の嵌合凹部26とカバー8との接触面27が防爆面となり、この接触面27は所定の耐圧防爆性能に応じた幅Eに成されている。
器具本体10において、この嵌合凹部26の中に上記収容凹部20が形成されており、この収容凹部20は、図4、及び図6に示すように、LED基板16を収める凹部である光源収容凹部22と、電源ボックス18を収める凹部である電源収容凹部24と、を含んでいる。
かかる器具本体10は、アルミ合金等の高熱伝導性材を材料としたダイカスト成型によって形成されている。すなわち、器具本体10の上面10Bには、図5に示すように、収容凹部20の光源収容凹部22による第1膨出部62と、電源収容凹部24による第2膨出部64とが形成されている。
また器具本体10の上面10Bには、器具本体10の長軸方向に延びた第1フィン70と、長軸方向に垂直な方向に延びた多数の第2フィン72とが設けられている。第1フィン70は、図2(B)に示すように、器具本体10の両端の間に亘って設けられており、第2フィン72は、第1フィン70に交差して設けられている。
これら第1フィン70、及び第2フィン72からは、収容凹部20に収められたLED基板16、及び電源ボックス18の熱が放熱される。
さて、光源収容凹部22は、図7に示すように、器具本体10が延びる方向(以下、「長軸方向」という)に対して垂直な断面における形状が略矩状に凹んだ凹み部である。光源収容凹部22の平面状の底面22Aには、LED基板16がネジ30(図3)によって固定され、LED基板16に対面した開放部分が平板状のカバー8によって閉塞されている。
ここで、この耐圧防爆照明器具1では、直管形蛍光灯の代替の直管形LED光源を備えた従来の耐圧防爆型照明器具(以下、単に「従来器具」という)に比べ、この光源収容凹部22の容積が小さく抑えられることで、爆発性雰囲気が内部で爆発したときの爆発力が抑えられている。
詳述すると、器具本体10には、光源収容凹部22、及びカバー8によって、深さD、及び、幅Wdの略矩形状の空間が形成されており、この空間に上記LED基板16が収められている。
一般に従来器具の多くは、カバーの内面が外側に膨出するように湾曲した形状を成していることから、光源収容凹部22、及びカバー8から成る空間は、この従来器具に比べ、カバー8の内面8Aが平面である分、容積が抑えられる。
ただし、この器具本体10は、従来器具に比べ、LED基板16とカバー8の内面8Aとの間の距離が狭くなる。このため、LED基板16、及びLED素子21においては、カバー8の裏面反射によって反射した反射光によってLEDジャンクション温度が従来器具よりも上昇し易く、何ら対策を施さなければ、LED素子21の発光効率が低下し、またLED素子21の寿命も短くなる。
そこで、この耐圧防爆照明器具1では、光源収容凹部22の深さDは、少なくともカバー8の裏面反射の反射光によってLEDジャンクション温度が上昇しない大きさに成されている。
一方、耐圧防爆照明器具1では、LED基板16をネジ30によって光源収容凹部22の底面10Aに固定することで、振動や衝撃発生時におけるLED基板16の脱落を防止している。しかしながら、耐圧防爆照明器具1に振動や衝撃が発生した場合、カバー8の内面8Aにも振動が生じる。特にカバー8は平板状であるため、振動時の振幅は、断面曲線形を描いた従来器具のカバーに比べて大きくなる。この場合、図4に示すように、ネジ30の頭部30Aと、カバー8の内面8Aの間の隙間δが小さすぎると、カバー8の振動時に、内面8Aがネジ30の頭部30Aに接触し、カバー8に傷や破損が生じるおそれがある。
そこで、この耐圧防爆照明器具1では、光源収容凹部22の深さDは、上記隙間δがカバー8の振動時の振幅分以上とする大きさにもなっている。
このように、光源収容凹部22の深さDが、カバー8の裏面反射の反射光によってLEDジャンクション温度が上昇しない大きさであり、かつ、LED基板16を固定するネジ30の頭部30Aとカバー8の内面8Aの間の隙間δをカバー8の振動時の振幅分以上とする大きさに成されることで、発光効率、及び寿命の低下を抑え、かつ、振動時の損傷が防止される。
また光源収容凹部22の深さDの大きさを、カバー8の裏面反射の反射光によってLEDジャンクション温度が上昇しない大きさの最小値D1、及び、LED基板16を固定するネジ30の頭部30Aとカバー8の内面8Aの間の隙間δをカバー8の振動時の振幅分以上とする大きさの最小値D2のうちのいずれか大きい方の値程度とすることで、光源収容凹部22の容積が効果的に抑えられる。なお、本実施形態では、深さDは12mmである。
一方、光源収容凹部22の幅Wdについても、値を小さくすることで、光源収容凹部22の容積が抑えられる。本実施形態のLED基板16では、幅WcにおけるLED素子21の配列数が1列に制限されていることで、当該LED基板16の幅Wc、及び当該LED基板16を収める光源収容凹部22の幅Wdの値を最小にできる。
ただし、幅Wdが小さくなるほど、光源収容凹部22の内壁面22BがLED基板16(LED素子21)に近づき、当該LED基板16(LED素子21)の放射光が遮蔽される場合がある。
そこで、耐圧防爆照明器具1では、光源収容凹部22の幅Wdは、LED基板16(LED素子21)から放射される放射光の放射範囲θの外に、上記深さDの内壁面22Bが位置する値(本実施形態では、この値の略最小値)とされている。
これにより、光源収容凹部22による放射光の遮蔽を抑えつつ容積が抑えられる。なお、本実施形態では、幅Wdは、50mmである。
図8は、図2(B)のVIII-VIII線における断面図である。
収容凹部20において、上記電源収容凹部24は、図3、図4、図6、及び図8に示すように、光源収容凹部22の底面22Aの一部に設けられた凹部によって形成されている。
電源ボックス18は、図3、図4、及び図8に示されるように、器具本体10の長軸方向に長い略直方体形状のボックス本体50を備えている。このボックス本体50には、LED基板16に電力を供給する電源回路が内蔵されており、またボックス本体50の長軸方向の両端部には、電線ケーブルが接続される端子部52が設けられている。
このボックス本体50の幅Weは、図8に示すように、光源収容凹部22の幅Wdよりも小さく成されている。
電源収容凹部24は、光源収容凹部22の底面22Aにおいて、器具本体10のケーブルグランド6の側の端部から当該光源収容凹部22と平行に設けられている。図3、及び図8に示すように、これら光源収容凹部22と電源収容凹部24の間には、両者を仕切る仕切板40が設けられている。この仕切板40は、上記深さDの位置に上面40Aを位置させて設けられることで、この上面40Aと光源収容凹部22の底面22Aとが同一面上に位置し、この上面40AにLED基板16が配置され、ネジ30によって固定されている。
図3に示すように、仕切板40の幅方向の両端部には、垂直に折り曲げられた形状の折曲部40Cが形成されている。仕切板40が折曲部40Cを備えることで、仕切板40の幅方向中央部の厚さを小さくしても仕切板40の曲げ剛性を大きくすることができる。これにより、電源収容凹部24内を起点とする爆発が発生した際でも仕切板40の変形が抑えられ、当該仕切板40の変形によってLED基板16を固定するネジ30の頭部30Aとカバー8の内面8Aとが接触することも無い。
電源収容凹部24は、図8に示すように、幅Weが電源ボックス18のボックス本体50の幅と同程度に形成されている。また、仕切板40の裏面40Bから電源収容凹部24の底面24Aまでの深さDbも、電源ボックス18のボックス本体50の高さと同程度に形成されている。
すなわち、電源収容凹部24は、長軸方向に垂直な断面において、図8に示すように、略矩形状を成し、その矩形状の寸法が電源ボックス18のボックス本体50の寸法と略等しく成されている。これにより、電源収容凹部24の内側面24Bとボックス本体50の外側面50Bとの間、及び仕切板40の裏面40Bとボックス本体50の上面50Aとの間のそれぞれの隙間は寸法公差程度に抑えられ、電源収容凹部24の容積が抑えられる。
一方、電源収容凹部24は、長軸方向を含む断面において、図4に示すように、端子部52への電線ケーブルの結線や、電源ボックス18を電源収容凹部24の底面24Aにネジ止め固定するためのスペース25を電源ボックス18の両端の側に含んでいる。
ここで、一方の端子部52にはケーブルグランド6に延びる電線ケーブルが接続され、他方の端子部52にはLED素子21に給電するために器具本体10の端部側のLED基板16に設けられたコネクタに接続される。したがって、どちらの端子部52を入力側にしても、2つの端子部52のうち、ケーブルグランド6から遠方に位置する側の端子部52と器具本体10の端部との間に電線ケーブルが通ることとなる。
しかしながら、電源収容凹部24の中に電線ケーブルを配設するスペースを設けると、その分、電源収容凹部24の容積が大きくなる。そこで、この耐圧防爆照明器具1では、図8に示すように、電源ボックス18のボックス本体50は、長軸方向に対して垂直な断面内において、矩形の角部50Kの角が面取りされた形状(すなわち、角部50Kの角を欠いた形状)に成されている。
これにより、電源収容凹部24の容積を増大させることなく、ボックス本体50の角部50Kに電線ケーブルを通す配線スペース54が設けられる。
なお、角部50Kの形状は、図示例の形状に限らず、角部50Kの角が欠かれて配線スペース54が設けられる形状であれば、断面凹形状などの任意の形状としてもよい。
このように、電源収容凹部24の断面寸法が、電源ボックス18の断面寸法と略等しく成されることで、電源ボックス18の外側面50B、及び上面50Aとの間に寸法公差程度の隙間しか設けないように成されている。これにより、電源収容凹部24の容積が抑えられる。
さらに、電源ボックス18のボックス本体50は、角部50Kが凹んだ形状に成さることで、電線ケーブルを通す配線スペース54が設けられているので、配線スペース54によって電源収容凹部24の容積が増大することもない。
また、上述のように、光源収容凹部22においても容積が抑えられているので、これら光源収容凹部22、及び電源収容凹部24から成る収容凹部20の容積も小さく抑えられる。このように収容凹部の容積が小さくなることで、器具本体10の小型化、及び軽量化が可能となる。
また一般に器具本体10の容積が小さくなるほど、爆発性雰囲気が内部で爆発したときの爆発力も抑えられるので、器具本体10の耐圧を下げることができ、更なる小型化、及び軽量化が可能となる。
例えば耐圧防爆照明器具1においては、カバー8の材質に、耐圧防爆照明器具のカバーとして一般に用いられるガラス材に代えて、ガラス材よりも軽量な樹脂材が用いられており、樹脂材のカバー8が用いられていても、十分な耐圧防爆性能が維持されるようになっている。また樹脂材は一般的にガラス材よりも耐衝撃特性に優れており、ガラス材のカバーよりも板厚を薄くすることが可能である。例えば本実施形態のカバー8の厚さは3mmである。これよりも大型の耐圧防爆照明器具であってもカバー8の厚さを5mm以下に抑えることが可能である。
なお、耐圧防爆照明器具1に、カバー8を保護するガード9が装着されない場合には、カバー8への耐衝突性を向上させるために、カバー8の材質をガラス材としてもよい。さらに、カバー8の厚みを大きくして、カバー8の耐衝撃性を向上させることもできる。
以上説明したように、本実施形態では、器具本体10の光源収容凹部22とカバー8とは、LED基板16の長軸方向に垂直な断面内の形状が、所定の深さD、及び所定の幅Wdの略矩形状の空間を形成する構成とした。
これにより、カバーの内面が外側に膨出するように湾曲した形状を成す従来器具に比べ、光源収容凹部22、及びカバー8から成る空間の容積が抑えられ、小型化、軽量化、及び低コスト化が可能になる。さらに爆発性雰囲気が内部で爆発したときの爆発力も抑えられるので、器具本体10の耐圧を下げることができ、この分、さらなる小型化、軽量化、及び低コスト化が可能になる。
また本実施形態では、光源収容凹部22の深さDは、カバー8の裏面反射の反射光によってLED素子21のジャンクション温度が上昇しない大きさとした。
これにより、LEDジャンクション温度の上昇に起因したLED素子21の発光効率の低下や、LED素子21の短命化を防止できる。
また本実施形態では、LED基板16は、光源収容凹部22にネジ30により固定されており、深さDは、ネジ30の頭部30Aとカバー8の内面8Aの間の隙間δをカバー8の振動時の振幅分以上とする大きさとした。
これにより、かつ、耐圧防爆照明器具1に衝撃や振動に伴うカバー8の振動によって当該カバー8が損傷を受けることが防止される。
また本実施形態では、光源収容凹部22の幅Wdは、LED基板16からの放射光の放射範囲θの外に、光源収容凹部22の内壁面22Bが位置する大きさとした。
これにより、光源収容凹部22による放射光の遮蔽が抑えられ、効率低下が抑えられる。
また本実施形態では、電源収容凹部24は、器具本体10が延びる方向(長軸方向)に垂直な断面内の形状が略矩形であり、当該矩形の寸法が、電源ボックス18の断面寸法と略等しく成されている。
これにより、電源ボックス18を器具本体10に内蔵する場合であっても、電源収容凹部24の容積が抑えられる。
また本実施形態では、電源ボックス18は、器具本体10が延びる方向に垂直な断面における角部50Kの角を欠いた形状に形成さている。
これにより、角部50Kの部分を、電源ボックス18の配線スペース54とすることができ、この配線スペース54によって電源収容凹部24の容積が増大することがない。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の要旨の範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、電源ボックス18を内蔵した耐圧防爆照明器具1を例示したが、これに限らない。すなわち、商用電力から直流のLED駆動電力を生成する回路をLED基板16に実装することで電源ボックス18、及び電源収容凹部24を不要にし、器具本体10の容積を更に小さくできる。この場合、図9に示す耐圧防爆照明器具100のように、器具本体110の上面100Bにおいても、電源収容凹部24による第2膨出部64が無く、更なる小型化、軽量化、及び低コスト化が実現できる。
また上述した実施形態において、発光素子の一例としてLED素子21を例示したが、これに限らず、有機EL等の任意の発光素子を用いることができる。
1、100 耐圧防爆照明器具
6 ケーブルグランド
8 カバー
8A 内面
10、110 器具本体
12 カバー枠
16 LED基板(発光素子基板)
18 電源ボックス
20 収容凹部
21 LED素子(発光素子)
22 光源収容凹部
22B 内壁面
24 電源収容凹部
30 ネジ
30A 頭部
50 ボックス本体
50K 角部
54 配線スペース
D 深さ
Wd 幅

Claims (6)

  1. 発光素子を列状に配列した矩形板状の発光素子基板と、
    一方向に延び、前記発光素子基板を収めた器具本体と、
    を備えた耐圧防爆照明器具において、
    前記器具本体は、
    前記発光素子基板を収める凹部である光源収容凹部と、
    前記光源収容凹部を閉塞する透光性の平板状のカバーと、を備え、
    前記光源収容凹部と前記カバーとは、
    前記器具本体が延びる方向に垂直な断面内の形状が、所定の深さ、及び所定の幅の空間を形成している、
    ことを特徴とする耐圧防爆照明器具。
  2. 前記所定の深さは、
    前記カバーの裏面反射の反射光によって前記発光素子のジャンクション温度が上昇しない大きさである
    ことを特徴とする請求項1に記載の耐圧防爆照明器具。
  3. 前記発光素子基板は、前記光源収容凹部にネジにより固定されており、
    前記所定の深さは、
    前記ネジの頭部と前記カバーの内面の間の隙間を前記カバーの振動時の振幅分以上とする大きさである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の耐圧防爆照明器具。
  4. 前記所定の幅は、
    前記発光素子基板からの放射光の放射範囲の外に、前記光源収容凹部の内壁面が位置する大きさである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の耐圧防爆照明器具。
  5. 前記発光素子基板に電力を供給する電源回路を収めた電源ボックスを備え、
    前記電源ボックスは、略直方体形状を成し、
    前記電源ボックスを収める電源収容凹部が前記光源収容凹部の底面に設けられ、
    前記電源収容凹部は、
    前記器具本体が延びる方向に垂直な断面内の形状が略矩形であり、当該矩形の寸法が、前記電源ボックスの断面寸法と略等しく成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耐圧防爆照明器具。
  6. 前記電源ボックスは、前記器具本体が延びる方向に垂直な断面における角部の角を欠いた形状に成さている、ことを特徴とする請求項5に記載の耐圧防爆照明器具。
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