JP2018010725A - 中継端子 - Google Patents

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Tomohiro Akiyama
智広 秋山
崇 三宮
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Abstract

【課題】端子部材に基部より厚みの薄いコンタクト部がある場合に、良好な耐久性を得られる中継端子を提供する。
【解決手段】第1外部端子に電気的に接続される第1端子接続部、及び第1コンタクト部34を有する第1端子部材26と、第2外部端子に電気的に接続される第2端子接続部、及び第1コンタクト部34と接触した状態で固定される第2コンタクト部42を有する第2端子部材28と、を備え、第2コンタクト部34は、基部48から延びるとともに基部48より厚みが薄く、第1端子部材26は、基部48と第2コンタクト部42との境界部分56を含む範囲で基部48の裏面48bと第2コンタクト部42の裏面42bとに接触する補剛部36を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の外部端子を導通するための中継端子に関する。
従来より、種々の機械装置の駆動源としてモータアクチュエータ(以下、単にアクチュエータという)が用いられている(特許文献1参照)。アクチュエータは、通常、アクチュエータハウジング(以下、単にハウジングという)と、ハウジングに収容される電動モータと、電動モータのモータ端子と外部コネクタのコネクタ端子とを導通するための中継端子とを備えている。中継端子は、モータ端子に電気的に接続される第1端子接続部と、コネクタ端子に電気的に接続される第2端子接続部とを備える。
この種の中継端子は、第1端子接続部を有する第1端子部材と、第2端子接続部を有する第2端子部材とを別部材により構成する場合がある(特許文献1参照)。この場合、第1端子部材と第2端子部材とは、それぞれ相手側部材に接触するためのコンタクト部を備えており、それらのコンタクト部が溶接等により固定される。
特開2012−090510号公報
ところで、一方の端子部材に対して、潰し加工等により基部より厚みの薄いコンタクト部を設ける場合がある。この場合、本発明者が検討したところ、良好な耐久性を得る観点からは改良の余地があるとの認識を得た。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、端子部材に基部より厚みの薄いコンタクト部がある場合に、良好な耐久性を得られる中継端子を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明のある態様は中継端子である。本態様の中継端子は、第1外部端子に電気的に接続される第1端子接続部、及び第1コンタクト部を有する第1端子部材と、第2外部端子に電気的に接続される第2端子接続部、及び前記第1コンタクト部と接触した状態で固定される第2コンタクト部を有する第2端子部材と、を備え、前記第2コンタクト部は、基部から延びるとともに前記基部より厚みが薄く、前記第1端子部材は、前記基部と前記第2コンタクト部との境界部分を含む範囲で前記基部と前記第2コンタクト部との厚み方向の第1面に接触する補剛部を有することを特徴とする。
この態様によれば、第2端子部材の基部と第2コンタクト部との境界部分での断面係数が第1端子部材の補剛部により高められる。これにより、第2端子部材の境界部分での曲げ変形を抑えられ、その境界部分での応力の増大を防止することで、良好な耐久性を得られる。
図1(a)は、参考例の端子部材を示す図であり、図1(b)は、端子部材の一部をプレス加工により押し潰す途中状態を示す図であり、図1(c)は、一方の端子部材のボス部を他方の端子部材のボス孔に挿通した状態を示す図であり、図1(d)は、一方の端子部材のボス部をかしめた状態を示す図である。 実施形態の中継端子が用いられるモータアクチュエータの内部構造を示す平面図である。 図2の拡大図である。 図3の矢視Aからモータアクチュエータの一部を見た図である。 実施形態の第1中継端子の平面図である。 実施形態の第1中継端子の正面図である。 図6の矢視Bから第1中継端子を見た図である。 図8(a)は第1中継端子の一部を拡大した平面図であり、図8(b)はその平面断面図である。 図8のC−C線断面図である。 工程S16を説明するための図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。共通点の多い別々の構成要素を区別するときは、構成要素の名称の冒頭に「第1」、「第2」と付し、その符号の末尾に「(A)」、「(B)」と付す。これら共通する構成要素を区別せずに総称するときは、これら表記を省略する。
まず、本発明を想到するに至った背景から説明する。複数の端子部材のコンタクト部の固定方法としては、たとえば、スポット溶接、インサート成形、かしめが考えられる。このうち、かしめを用いる場合、他の接続方法を用いる場合より、安価な設備で実現できるうえ、目視により接続状態の良否を確認できる利点がある。
また、複数の端子部材のうちの一方の端子部材の接続相手となる外部端子(コネクタ端子)が雌端子となる場合、その端子部材に雄端子を設けることになる。この場合、雄端子をもつ端子部材の素材としては、たとえば、打ち抜き加工により得られる打ち抜き加工品、伸線加工等により得られる金属線材が考えられる。打ち抜き加工品を素材とする場合、抜きダレの影響による寸法精度の低下、破断面の増大による腐食の影響の増大等が懸念される。よって、寸法精度の確保、耐腐食性の点からは金属線材を素材にできるとよい。
ここで、一方の端子部材の素材を金属線材にする場合、その金属線材にかしめるための部位を確保するのが難しく、かしめにより他方の端子部材のコンタクト部に固定することが困難となる。そこで、本発明者らは、金属線材を素材とする端子部材と他の端子部材とのコンタクト部をかしめにより固定するための手法について検討した。
この結果、以下の手法が有効であるとの認識を得た。図1(a)、図1(b)に示すように、一方の端子部材となる金属線材28の一部はプレス加工により押し潰す。これにより、基部48より薄い板状のコンタクト部42とともにコンタクト部42から突出するボス部44が成形される。図1(c)に示すように、他方の端子部材26の板状のコンタクト部34には予めボス孔46を形成し、そのボス孔46に金属線材28のボス部44を挿通する。図1(d)に示すように、ボス部44をかしめることでボス部44の先端部にかしめ部44aを形成すれば、金属線材28と他の端子部材26のコンタクト部34とをかしめにより固定できるようになる。
ここで、この手法を用いる場合、金属線材28の基部48とコンタクト部42との境界部分に段差面50が形成され、その境界部分での応力の増大が懸念される。この対策として、本実施形態の中継端子では、金属線材28の基部48とコンタクト部42とに境界部分を含む範囲で接触する補剛部を他方の端子部材26に設けている。これにより、金属線材28の基部48とコンタクト部42との境界部分での断面係数が高められ、端子部材26の補剛部により金属線材28の曲げ変形を抑えることで、その境界部分での応力の増大を防止できる。以下、本実施形態の中継端子を詳細に説明する。
図2は、本実施形態の中継端子10が用いられるアクチュエータ12の内部構造を示す平面図である。本図では後述するハウジング14の下側ハウジング部材14aの内部構造を示す。アクチュエータ12は、ハウジング14と、電動モータ16と、減速機構18と、出力軸20と、二つの中継端子10とを備える。本実施形態は中継端子10に特徴があるが、先に周辺構造から説明する。
ハウジング14は合成樹脂等を素材とする。ハウジング14内には、アクチュエータ12の他の構成部品が収容される。ここでの収容部品とは、電動モータ16、中継端子10等である。ハウジング14は、上側ハウジング部材(不図示)と下側ハウジング部材14aとにより構成される。ハウジング14の側部には筒状のコネクタ部14bが設けられる。コネクタ部14bには外部電源装置に電気的に接続される外部コネクタ(不図示)が装着される。
電動モータ16は直流モータである。電動モータ16は、モータケーシング16aと、モータシャフト16bと、一対のモータ端子16cとを備える。モータケーシング16aには、不図示のロータ、ステータ等の内部部品が収容される。モータシャフト16bは、モータケーシング16aの第1外面部から突出する。一対のモータ端子16cは、モータケーシング16aの第1外面部とはシャフト軸方向の反対側にあるモータケーシング16aの第2外面部から突出する。一対のモータ端子16cは板状をなし、互いに間隔を空けて略平行に設けられる。一対のモータ端子16cは、電動モータ16のコイル等の内部部品に給電するための電源端子として機能する。一対のモータ端子16cには、ハウジング14のコネクタ部14bに近い側にある第1モータ端子16c(A)と、そのコネクタ部14bから遠い側にある第2モータ端子16c(B)とが含まれる。
減速機構18は、電動モータ16のモータシャフト16bから入力される回転動力を減速して出力軸20に伝達する役割をもつ。減速機構18は、ウォーム18aや複数の歯車18bを組み合わせて構成される。出力軸20は電動モータ16の回転動力を駆動対象となる外部機器に出力する役割をもつ。
図3は、図2の拡大図である。図4は、図3の矢視Aからアクチュエータ12の一部を見た図である。二つの中継端子10は、第1外部端子としての電動モータ16のモータ端子16cと、第2外部端子としての外部コネクタ24のコネクタ端子(不図示)とを導電するためのものである。二つの中継端子10は、第1電気機器となる電動モータ16と第2電気機器となる外部電源装置とを電気的に接続し、外部電源装置から電動モータ16に給電するための電源ラインの一部を構成する。以下、電動モータ16とコネクタ端子とを導通する中継端子10の導電経路を中継端子10の主導電経路という。
二つの中継端子10は電動モータ16の一対のモータ端子16cのそれぞれに一対一に対応して設けられる。二つの中継端子10には、第1モータ端子16c(A)に電気的に接続される第1中継端子10(A)と、第2モータ端子16c(B)に電気的に接続される第2中継端子10(B)とが含まれる。第1中継端子10(A)と第2中継端子10(B)とは大半の構成が共通するため、以下、主として第1中継端子10(A)を説明する。
図5は、第1中継端子10(A)の平面図である。図6は、第1中継端子10(A)の正面図である。図7は、図6の矢視Bから第1中継端子10(A)を見た図である。第1中継端子10(A)は、モータ端子16cに電気的に接続される第1端子部材26と、コネクタ端子に電気的に接続される第2端子部材28とを備える。以下、3軸直交座標系を用いて各構成要素の位置関係を説明する。この座標系でX方向は第2端子部材28の基部48(後述する)の長手方向であり、Y方向は基部48や第2コンタクト部42(後述する)の厚み方向であり、Z方向は基部48の幅方向である。
(第1端子部材)
第1端子部材26は、リン青銅等の導電性及びばね性をもつ金属板材をプレス加工することにより成形されたプレス成形品(一体成形品)である。第1端子部材26は、後述する第1端子接続部30と第1コンタクト部34とが一体に成形されたプレス成形品であるともいえる。ここでのプレス加工には打ち抜き加工、折り曲げ加工等が含まれる。
第1端子部材26は、第1端子接続部30と、第1中間部32と、第1コンタクト部34と、補剛部36とを備える。第1端子接続部30、第1中間部32、第1コンタクト部34及び補剛部36は、中継端子10の主導電経路において、モータ端子16c側からコネクタ端子側にかけて順に設けられる。第1コンタクト部34及び補剛部36の詳細は後述する。
図4に示すように、第1端子接続部30は、モータ端子16cに電気的に接続される部位である。第1端子接続部30は、Z方向に延びる板状をなしている。第1端子接続部30は、モータ端子16cの片面とX方向に対向するとともにモータ端子16cの片面と接触する接触面30aを有する。第1端子接続部30には、Z方向での途中位置に接触面30a側に凸となる曲げ部分30bが設けられ、その曲げ部分30bがモータ端子16cに接触する。第1端子部材26は、そのZ方向での一端縁(図中の下端縁)が第1中間部32に固定される固定端となり、その他端縁(図中の上端縁)が自由端となる。第1端子部材26は、その一端縁に沿った軸周りに回動するようにX方向に弾性的に撓み変形可能である。
第1端子接続部30は、X方向に弾性的に撓み変形した状態でモータ端子16cに接触する。第1端子接続部30は、モータ端子16cに対して弾性的に接触することになる。図4では、第1端子接続部30が未変形状態にあるときの位置関係を二点鎖線で示す。第1端子接続部30には、自らの弾性変形に起因して、その接触面30a側に向かう方向Paの復元力が付与されている。第1端子接続部30は、その復元力により、モータ端子16cに対して押し当てられることで、モータ端子16cに電気的に接続される。これにより、第1端子接続部30とモータ端子16cとの電気的接続をはんだレスで実現できる。
図5、図6に示すように、第1中間部32は、第1端子接続部30と第1コンタクト部34との間の部位である。第1中間部32は、第1端子接続部30とZ方向に連なる第1部分32aと、第1部分32aに対して主導電経路においてコネクタ端子側に設けられる第2部分32bとを有する。第1部分32aは、第1部分32aのY方向の側部に形成された曲げ部32cを介して第2部分32bと連なるように設けられる。
(第2端子部材)
第2端子部材28は、後述する第2端子接続部38が一端部に形成され、後述する第2コンタクト部42が他端部に形成された金属線材である。金属線材は銅等の導電性をもつ金属を素材とする。より詳しくは、金属線材は、金属を素材とする芯材の表面にめっき処理が施されている。金属線材は伸線加工により得られた加工品をプレス加工することにより成形されたプレス成形品(一体成形品)である。ここでのプレス加工とは折り曲げ加工、潰し加工(後述する)が含まれる。
第2端子部材28は、第2端子接続部38と、第2中間部40と、第2コンタクト部42と、ボス部44とを備える。第2端子接続部38、第2中間部40及び第2コンタクト部42は、中継端子10の主導電経路において、コネクタ端子側からモータ端子16c側にかけて順に設けられる。第2コンタクト部42、ボス部44の詳細は後述する。
図3に示すように、第2端子接続部38は、外部コネクタ24のコネクタ端子に電気的に接続される部位である。コネクタ端子は、図示しないが、端子挿入孔を有する雌端子である。第2端子接続部38は、ピン状をなす雄端子であり、ハウジング14のコネクタ部14b内に配置される。第2端子接続部38は、ハウジング14のコネクタ部14bに外部コネクタが装着されたとき、そのコネクタ端子の端子挿入孔に挿入されることにより、コネクタ端子に電気的に接続される。
図5に示すように、第2中間部40は、第2端子接続部38と第2コンタクト部42との間の部位である。第2中間部40は、第2端子接続部38に連なりY方向に延びる第1直線部40aと、第2コンタクト部42に連なりX方向に延びる第2直線部40bと、第1直線部40aと第2直線部40bとを連ねる曲げ部40cとを有する。第1直線部40aと第2直線部40bのそれぞれはハウジング14に形成される溝状の端子挿通部14dに挿通される。
(第1コンタクト部及び第2コンタクト部)
図8(a)は第1コンタクト部34、第2コンタクト部42の平面図であり、図8(b)は、その平面断面図である。第1端子部材26の第1コンタクト部34と第2端子部材28の第2コンタクト部42とは互いに接触した状態で固定される部位である。第1コンタクト部34は、X方向に沿って延びる板状、つまり、長尺状をなす(図6も参照)。第1コンタクト部34は、第2コンタクト部42とY方向に対向する。第1コンタクト部34にはX方向に間隔を空けて第1ボス孔46(A)と第2ボス孔46(B)とが形成される。第1ボス孔46(A)は第1コンタクト部34の先端側に形成され、第2ボス孔46(B)は第1コンタクト部34の基部側に形成される。ここでの先端側とは主導電経路において第1端子接続部30とは反対側をいい、基部側とは主導電経路において第1端子接続部30側をいう。
第2コンタクト部42は、基部48から延びる部位である。ここでの基部48とは、中継端子10の主導電経路において第2コンタクト部42に対して第2端子接続部38側に連なる部位であり、第2中間部40の第2コンタクト部42側の端部をいう。基部48は、X方向に沿って延びる線状、つまり、長尺状をなす。本実施形態の基部48のX方向に直交する断面は四角形等の角形状をなしている。なお、基部48の他にも第2端子接続部38や第2中間部40の他の部位も同様の断面形状をなしている。
第2コンタクト部42は基部48からX方向に沿って延びる長尺状をなす。第2コンタクト部42は、基部48より厚みが薄く、基部48より幅が広い板状をなす(図6も参照)。ここでの厚みとは基部48の長手方向となるX方向に直交する断面において、一方向となるY方向(厚み方向)での外形寸法をいう。また、幅とは、同断面において、Y方向と直交する他方向となるZ方向(幅方向)での外形寸法をいう。
第2コンタクト部42は、第1コンタクト部34と接触するY方向の片面となる表面42aと、表面42aとはY方向の反対側にある裏面42bとを有する。基部48も、第2コンタクト部42の表面42aが臨む側と同じ側にある表面48aと、表面48aとはY方向の反対側にある裏面48bとを有する。基部48と第2コンタクト部42との間には、第2コンタクト部42の表面42aから基部48の表面48aに向かってY方向に突き出るような段差面50が形成される。この段差面50は前述の潰し加工により成形される。一方、基部48の裏面48bと第2コンタクト部42の裏面42bとはX方向に段差無く連なるように形成される。
(ボス部)
ボス部44は第2コンタクト部42の表面42aから突出する。ボス部44は、第2コンタクト部42の表面42aから突出する柱状をなす。ボス部44は第2コンタクト部42の表面42aから基部48の表面48aに段差面50が突出する方向と同じ方向に突出する。第2コンタクト部42とボス部44とは、前述のように、第2端子部材28の素材となる金属線材の一部を押し潰す潰し加工により成形される。
ボス部44は、X方向に間隔を空けて複数形成される。ボス部44には、第2コンタクト部42の基部48側に形成される第1ボス部44(A)と、第2コンタクト部42の先端側に形成される第2ボス部44(B)とが含まれる。第1ボス部44(A)は第1コンタクト部34の第1ボス孔46(A)に挿通され、第2ボス部44(B)は第1コンタクト部34の第2ボス孔46(B)に挿通される。
第2コンタクト部42と対向する側とは反対側のボス孔46の周縁部46aには開口端に近づくにつれて拡径するようなテーパー面が形成される。ボス部44の先端部にはボス孔46の周縁部46aに係止されるかしめ部44aが形成される。かしめ部44aはボス部44の先端部を軸方向に押し潰すようにかしめることで形成される。ボス孔46に対してかしめ部44aが係止することにより、第2コンタクト部42の表面42aが第1コンタクト部34の対向する面に接触した状態で固定される。
(補剛部)
補剛部36は、第1コンタクト部34の先端部に連なるように設けられる。補剛部36は、前述のように、第2端子部材28の基部48と第2コンタクト部42との境界部分56での断面係数を高めるためのもの、つまり、その境界部分56を補剛するためのものである。
図9は、図8のC−C線断面図である。図6、図8、図9に示すように、補剛部36は、第2端子部材28の基部48や第2コンタクト部42とY方向に対向する板状部52と、板状部52のZ方向の両側部に連なる一対の折り返し片54とを有する。
板状部52はX方向に沿って延びる長尺状をなす。図8に示すように、板状部52の基部側の端部は第1コンタクト部34に対して段差部56を介して階段状に連ねられる。段差部56は、第1コンタクト部34と第2コンタクト部42との間の間隔より、板状部52と第2コンタクト部42との間の間隔の方が大きくなるように、第1コンタクト部34と板状部52とを連ねている。
図9に示すように、一対の折り返し片54は、第2端子部材28の第2コンタクト部42や基部48のZ方向両側の縁部を板状部52との間で個別に挟むように折り返して形成される。一対の折り返し片54は、図8に示すように、第2コンタクト部42と基部48との境界部分56を含む範囲であって、その境界部分56をX方向に跨ぐ範囲で第2コンタクト部42と基部48との裏面42b、48bに接触する。本実施形態において、板状部52は基部48の表面48aにも接触する。第2コンタクト部42と基部48との裏面42b、48bを第1面とし、基部48の表面48aを第2面とする。このとき、本実施形態の補剛部36は、第2コンタクト部42と基部48との境界部分56を含む範囲で第1面42b、48bに接触するとともに、基部48の第2面48aにも接触することになる。一対の折り返し片54や板状部52は第2コンタクト部42等の裏面42b、48bや基部48の表面48aに押し付けられるようにかしめられている。
本実施形態の中継端子10の作用効果を説明する。
中継端子10には、取付相手部品となるハウジング14の振動等に起因して外部から繰り返し荷重が入力される。この繰り返し荷重が入力されると、中継端子10の第2端子部材28は基部48と第2コンタクト部42とがなす角度θを増減させるように曲げ変形しようとする。ここでの角度θとは基部48と第2コンタクト部42との間の段差面50と第2コンタクト部42の表面42aとがなす角度θをいう。
ここで、第1端子部材26は、第2端子部材28の第2コンタクト部42と基部48との境界部分56を含む範囲で第2コンタクト部42と基部48との裏面42b、48bに接触する補剛部36を有する。よって、第2端子部材28は、第2コンタクト部42と基部48との境界部分56での断面係数が補剛部36により高められる。このため、前述の角度θを増大させる方向P1(図8(b)参照)に第2端子部材28が曲げ変形しようとしたとき、補剛部36により第2端子部材28の境界部分56での曲げ変形を抑えられ、その境界部分56での応力の増大を防止できる。
また、第1端子部材26の補剛部36は、第2コンタクト部42と基部48との裏面42b、48bのみでなく、基部48の表面48aにも接触している。このとき、第1端子部材26の補剛部36は、基部48の厚み方向の両面に接触することになる。よって、前述の角度θを増大させる方向P1と、角度θを減少させる方向P2との何れに第2端子部材28が曲げ変形しようとしたときでも、第1端子部材26の補剛部36により曲げ変形を拘束できるようになる。このため、前述の角度θを増大させる方向P1、減少させる方向P2の何れに第2端子部材28が曲げ変形しようとしたときでも、補剛部36により第2端子部材28の境界部分56での曲げ変形を抑えられ、その境界部分56での応力の増大を防止できる。特に、補剛部36は基部48の表面48aにも接触していることから、第2端子部材28の境界部分56での断面係数、詳しくは、第2コンタクト部42と基部48との境界位置より基部48寄りの部分での断面係数が補剛部36により更に高められる。このため、第2端子部材28の境界部分56での曲げ変形を補剛部36により効果的に抑えられ、その境界部分56での応力の増大を効果的に防止できる。
このように、第1端子部材26の補剛部36により、基部48と第2コンタクト部42との境界部分56での応力の増大を防止できる。よって、本実施形態の中継端子10によれば、第2端子部材28に基部48より厚みの薄い第2コンタクト部42がある場合に、繰り返し荷重に対して良好な耐久性を得られるようになる。
次に、中継端子10の他の特徴を説明する。
図6に示すように、中継端子10の第1端子部材26の折り返し片54は、ボス部44の軸方向の一方側(図6の視点)から見て、第2端子部材28の基部48及び第2コンタクト部42に対して、ボス部44の中心軸周りの一方側の回転方向P3(図6中の時計回り方向)に位置するように設けられる。この回転方向P3は、中継端子10の第1端子接続部30がモータ端子16cに弾性的に接触したときに、モータ端子16cから付与される反力の方向P4(図4も参照)に対応する方向となる。詳しくは、この反力は、ボス部44の中心軸周りの他方側の回転方向P4(図6中の反時計回り方向)に付与される。折り返し片54(図6中の上側の折り返し片54)は、第2端子部材28の基部48や第2コンタクト部42に対して、この反力の回転方向P4とはボス部44の中心軸周りの逆向きの回転方向P3に位置するように設けられる。この理由を説明する。
モータ端子16cから反力が付与されると、第1端子部材26及び第2端子部材28がボス部44を支点としてボス部44周りに相対変位しようとする。このとき、前述の構成によれば、第1端子部材26と第2端子部材28との相対変位を折り返し片54と第2端子部材28の基部48との係合により規制できる。補剛部36は、モータ端子16cから付与される反力によりボス部44周りに第1端子部材26及び第2端子部材28が相対変位しようとしたとき、その相対変位を規制可能に構成されているといえる。本実施形態では、このような相対変位を効果的に規制するため、第2端子部材28に複数のボス部44を設けている。しかしながら、折り返し片54があれば、単数のボス部44のみとしても、第1端子部材26と第2端子部材28との相対変位を規制できる。よって、第1端子部材26に設けるべきボス部44の数を減らすような設計が許容され、設計上の自由度を高められる利点がある。
次に、第1端子部材26と第2端子部材28とを接続する手順の一例を説明する。
第2端子部材28の素材となる金属線材を準備する(S10)。金属線材には、第2コンタクト部42となるべき部位を押し潰す潰し加工をする(S12)。図1(b)に示すように、この潰し加工に用いられるプレス金型58には、第2コンタクト部42となるべき部位に接触する接触面58aに、ボス部44となるべき部位を通すための凹部58bが形成されている。これにより、一工程で金属線材の一部に第2コンタクト部42とボス部44とを同時に成形できる。次に、第1端子部材26のボス孔46に第2端子部材28のボス部44を挿通し、ボス部44の先端部をかしめることでかしめ部44aを形成する(S14)。
図10は、次に説明する工程S16を説明するための図である。
工程S14の後、第1端子部材26の折り返し片54となるべき部位60を折り返すように方向P5に折り曲げる折り曲げ加工をする(S16)。これにより、第1端子部材26の一対の折り返し片54を第2コンタクト部42と基部48との裏面42b、48bに境界部分56を含む範囲で接触させるとともに、第1端子部材26の板状部52を基部48の表面48aに接触させる。工程S16の折り曲げ加工では、スプリングバック後に板状部52や折り返し片54が、第2コンタクト部42と基部48との裏面42b、48bや基部48の表面48aから離れないような折り曲げ量で第1端子部材26の部位60を折り曲げる。このとき、第1端子部材26の板状部52や折り返し片54は、第2コンタクト部42と基部48との裏面42b、48bや基部48の表面48aに押し付けられるようにかしめられる。
ここで、第1端子部材26の補剛部36は一対の折り返し片54を有するため、次の利点がある。仮に、第2コンタクト部42等の裏面42b、48bに幅方向Zの両部分で一つの折り返し片54を接触させようとする場合、折り返し片54のスプリングバックの影響により、第2コンタクト部42の幅方向Zの片側部分でしか安定して接触させ難くなる。この点、補剛部36が一対の折り返し片54を有していれば、一対の折り返し片54のそれぞれを第2コンタクト部42等の幅方向の両部分に個別に接触させることができる。よって、折り返し片54のスプリングバックの影響によらず、第2コンタクト部42の幅方向Zの両部分に別々の折り返し片54を安定して接触させた状態を保持し易くなる利点がある。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変更が可能である。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
中継端子10は、第1外部端子となるモータ端子16cと第2外部端子となるコネクタ端子とを導通する例を説明したが、第1外部端子や第2外部端子の具体例はこれらに限られない。たとえば、第1外部端子や第2外部端子は、センサモジュールのセンサ端子、回路基板の外部接続端子等でもよい。中継端子10の第1端子接続部30や第2端子接続部38はモータ端子16cやコネクタ端子に接触することにより電気的に接続される例を説明した。この他にも、ハンダ等の導電性接合材により電気的に接続されてもよい。
第1端子部材26の第1コンタクト部34と第2端子部材28の第2コンタクト部42はかしめにより固定される例を説明したが、その固定方法はこれに限られない。たとえば、これらはスポット溶接等の溶接、インサート成形等により固定されてもよい。
中継端子10の第1端子部材26はプレス成形品であり、第2端子部材28は金属線材である例を説明したが、第1端子部材26と第2端子部材28の具体的構造はこれに限られない。たとえば、第2端子部材28は金属線材ではなく、金属板を用いたプレス成形品等でもよい。また、第2端子部材28の第1コンタクト部34とボス部44は、第2端子部材28の素材の一部を押し潰す潰し加工により成形する例を説明したが、これに限られるものではなく、切削加工等により成形されてもよい。
第1端子部材26の第1中間部32や第2端子部材28の第2中間部40の具体的構造は図示のものに限られない。第1コンタクト部34のボス孔46や第2コンタクト部42のボス部44は二つの例を説明したが、これらの数は特に限られない。補剛部36は一対の折り返し片54を有する例を説明したが、少なくとも一つの折り返し片54を備えていればよい。補剛部36は、第2コンタクト部42や基部48の裏面42b、48bと基部48の表面42aに接触する例を説明したが、少なくとも第2コンタクト部42や基部48の裏面42b、48bに接触していればよい。
10…中継端子、16c…モータ端子(第1外部端子)、26…第1端子部材、28…第2端子部材、30…第1端子接続部、34…第1コンタクト部、36…補剛部、38…第2端子接続部、42…第2コンタクト部、42b…裏面(第1面)、44…ボス部、44a…かしめ部、46…ボス孔、46a…周縁部、48…基部、48a…表面(第2面)、48b…裏面(第1面)、52…板状部、54…折り返し片、56…境界部分。

Claims (6)

  1. 第1外部端子に電気的に接続される第1端子接続部、及び第1コンタクト部を有する第1端子部材と、
    第2外部端子に電気的に接続される第2端子接続部、及び前記第1コンタクト部と接触した状態で固定される第2コンタクト部を有する第2端子部材と、を備え、
    前記第2コンタクト部は、基部から延びるとともに前記基部より厚みが薄く、
    前記第1端子部材は、前記基部と前記第2コンタクト部との境界部分を含む範囲で前記基部と前記第2コンタクト部との厚み方向の第1面に接触する補剛部を有することを特徴とする中継端子。
  2. 前記補剛部は、前記第1面とは厚み方向の反対側にある前記基部の第2面にも接触する請求項1に記載の中継端子。
  3. 前記基部は一方向に沿って延びる長尺状をなし、
    前記基部の長手方向及び厚み方向と直交する方向を幅方向としたとき、
    前記補剛部は、
    前記第2端子部材と厚み方向に対向する板状部と、
    前記板状部の前記幅方向の両側部に連なり、前記板状部との間で前記第2端子部材の幅方向両側の縁部を個別に挟むように折り返して形成される一対の折り返し片と、を有する請求項1又は2に記載の中継端子。
  4. 前記第1コンタクト部にはボス孔が形成され、
    前記第2端子部材は、前記第2コンタクト部の厚み方向の片面から突出して前記ボス孔に挿通され、前記ボス孔の周縁部に係止されるかしめ部が先端部に形成されるボス部を有する請求項1から3のいずれかに記載の中継端子。
  5. 前記第1端子接続部は、前記第1外部端子に弾性的に接触可能であり、
    前記補剛部は、前記第1外部端子から前記第1端子部材に付与される反力により前記ボス部周りに前記第1端子部材及び前記第2端子部材が相対変位しようとしたとき、その相対変位を規制可能に構成される請求項4に記載の中継端子。
  6. 前記第1端子部材は、前記第1端子接続部と前記第1コンタクト部とが一体に成形されたプレス成形品であり、
    前記第2端子部材は、前記第2端子接続部が一端部に形成され、前記第2コンタクト部が他端部に形成された金属線材である請求項1から5のいずれかに記載の中継端子。
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