以下に、本願に係る決定装置、決定方法、及び決定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法、及び決定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.決定処理〕
まず、実施形態に係る決定処理について説明する。図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。図1に示す決定装置100は、ユーザの所定の空間の利用期間に応じて、ユーザに提供されるサービスの提供態様を決定する決定サービスを提供する。なお、図1においては、例えばマンション等の一戸である空間ID「SP11」により識別される空間(図4参照。以下、「住戸SP11」とする場合がある)を所定の空間の一例として示すが、所定の空間は、ユーザが内部に位置することが可能であれば、一軒家やビルの会議室やホール等のどのような空間であってもよい。
また、住戸SP11の入り口であるドアDR11には、電子錠EL11が設けられているものとする。なお、ここでいう電子錠には、機械的な鍵を用いて手動により開閉する錠を種々の手法を適宜用いて電気通信可能な状態としたもの、いわゆるスマートロックが含まれるものとする。例えば、電子錠は、空間内部側に配置されるサムターン部分に設けられ、所定のデバイスからの指示に応じて、機械的にサムターンを回転させることにより、錠の開閉状態を切り替えるものであってもよい。
また、図1では、住戸SP11の所有者(以下、「オーナ」ともいう)と、住戸SP11の一時的な利用者(以下、「ユーザ」ともいう)とのいずれが住戸SP11を利用しているかに応じて、サービスの提供態様を決定する場合を示す。なお、例えば住戸SP11等の空間の所有者とは、空間に対応する不動産の所有権を有している者に限らず、例えば、不動産の賃貸権等を有し、住戸SP11に居住したり、住戸SP11を一時的に他のユーザ(ゲスト)に利用させたりする権利を有する者が含まれてもよい。例えば、空間の所有者には、空間に対応する不動産のオーナから、その不動産について転貸許可を得ているユーザが含まれてもよい。例えば、住戸SP11は、ユーザID「U11」により識別されるユーザ(図4参照。以下、「ユーザU11」とする場合がある)が所有者であるものとする。
図1に示すように、実施形態に係る決定システム1には、ID「CN11」により識別される管理端末(以下、「管理端末CN11」ともいう)やID「TV11」により識別されるテレビ受像機(以下、「テレビTV11」ともいう)や電子錠EL11等のIoT(Internet of Things)機器と、決定装置100とが含まれる。管理端末CN11やテレビTV11等のIoT機器と、決定装置100とは、所定のネットワークを介して通信可能に接続される。なお、図1に示した決定システム1には、複数の管理端末CN11や、複数のテレビTV11や、複数の決定装置100が含まれてもよい。
図1に示す例において、管理端末CN11は、住戸SP11に設置されたタブレット端末である。例えば、住戸SP11に設けられるテレビTV11等の種々のIoT機器は、管理端末CN11により制御可能であってもよい。また、管理端末CN11は、スマートドアホンであってもよく、例えば、住戸SP11のオーナであるユーザU11が利用するスマートフォン等の端末装置と連動し、オーナの端末装置にドアホンが撮像した動画を表示したり、応答したり、住戸SP11の内部を撮像した動画を表示したりしてもよい。また、管理端末CN11は、音声アシスト端末周囲の音を検知し、検知した音に応じて種々の処理を行う端末装置であってもよい。例えば、管理端末CN11は、ユーザの発話に対して、処理を行う端末装置である。図1の例では、管理端末CN11は、ユーザによる商品等の指定に関する発話が入力された場合、ユーザにより入力された商品に関する商品情報を決定装置100へ送信する。
また、図1に示す例において、テレビTV11は、住戸SP11に設置されたテレビ受像機である。また、図1に示す例では、テレビTV11は、動画配信サービスをユーザに提供可能であるものとする。例えば、ユーザは、テレビTV11に対応する操作端末RC11(以下、「リモコンRC11」ともいう)や管理端末CN11を操作することにより、動画配信サービスからストリーミング配信等により提供される有料コンテンツをテレビTV11で閲覧することができる。また、テレビTV11は、ユーザによる有料コンテンツ等の購入が行われた場合、購入されたコンテンツに関する情報を決定装置100へ送信する。
なお、住戸SP11に設けられるIoT機器は、管理端末CN11やテレビTV11に限らず、IoT機器は、決定装置100と通信可能であり、ユーザに対してサービスを提供可能であれば、どのようなIoT機器であってもよい。なお、ここでいう、決定装置100と通信可能とは、他の装置を介して決定装置100と通信可能であることも含まれるのものとする。すなわち、IoT機器は、管理端末CN11やテレビTV11等のように、所定のネットワークを介して決定装置100と通信可能な機器(デバイス)であればどのような機器であってもよい。例えば、IoT機器は、住戸SP11に設けられる。
決定装置100は、所定の空間の利用期間において、ユーザに提供されるサービスの提供態様を決定する決定サービスを提供する。例えば、決定装置100は、オンラインショッピング等の電子商取引サービスを提供する情報処理装置であってもよい。また、決定装置100は、電子商取引サービスを提供する情報処理装置から情報を取得可能であってもよい。この場合、決定システム1は、例えば、オンラインショッピング等の電子商取引サービスを提供する情報処理装置を含んでもよい。また、決定装置100は、動画配信サービスを提供する情報処理装置であってもよい。また、決定装置100は、動画配信サービスを提供する情報処理装置から情報を取得可能であってもよい。この場合、決定システム1は、例えば、動画配信サービスを提供する情報処理装置を含んでもよい。なお、以下では、説明を簡単にするために、決定装置100は、電子商取引サービスや動画配信サービスを提供するものとする。
また、決定装置100は、音声認識の機能を有してもよい。また、決定装置100は、音声認識サービスを提供する音声認識サーバから情報を取得可能であってもよい。この場合、決定システム1は、音声認識サーバが含まれてもよい。なお、図1の例では、決定装置100や音声認識サーバが、種々の従来技術を適宜用いてユーザの発話を認識したり、発話したユーザを特定したりするものとして、説明を省略する。
以下、図1を用いて、決定処理の一例を説明する。例えば、図1の例では、住戸SP11のオーナであるユーザU11は、住戸SP11の所有権を有し、住戸SP11に居住するユーザであるものとする。また、ユーザU11は、住戸SP11の貸し出し、いわゆる民泊用途に住戸SP11を使用するユーザであり、住戸SP11を他のユーザ(ゲスト)に所定の期間貸し出すものとする。すなわち、ユーザU11は、住戸SP11を利用する権利を他のユーザ(ゲスト)に所定の期間貸し出すものとする。図1に示す例においては、住戸SP11について、日時t11から日時t12までの間、ユーザU12に貸し出す場合を例に説明する。図1の例では、住戸SP11を日時t11から日時t12までの間ユーザU12に貸し出すことを示す予約情報は、空間情報記憶部122に記憶される。すなわち、空間情報記憶部122に住戸SP11に対応付けて記憶される予約情報は、ユーザU12が住戸SP11を使用する権利を予約した期間(以下、「予約期間」と記載する場合がある)を示す。図1の例では、説明を簡単にするために、予約情報に示す日時t11から日時t12までの間がユーザU12による住戸SP11の利用期間であるものとする。すなわち、図1の例では、予約期間とユーザU12による住戸SP11の利用期間とが同じである場合を示す。なお、決定装置100は、例えば、民泊の予約等の仲介サービスを提供する情報処理装置から予約情報を取得してもよいし、決定装置100が民泊の予約等の仲介サービスを提供してもよい。
図1の例では、管理端末CN11やテレビTV11等のIoT機器が住戸SP11内に配置される。図1の例では、図1中の(a)に示すように、ユーザU12による住戸SP11の利用が開始される日時t11より前の期間においては、住戸SP11のオーナであるユーザU11が住戸SP11を利用する。なお、決定装置100は、住戸SP11に設けられた管理端末CN11やテレビTV11等のIoT機器情報を、IoT機器情報記憶部123(図5参照)に住戸SP11に対応付けて記憶されているものとする。例えば、図1中の(a)は、日時t11までの間における決定システム1に対応する。
ここで、例えば住戸SP11にいるユーザU11が管理端末CN11の周囲において、「トイレットペーパAを買っておいて」という発話PA11を行う。これにより、管理端末CN11は、「トイレットペーパAを買っておいて」という発話PA11を入力として取得する(ステップS11)。そして、管理端末CN11は、取得した発話PA11の音声情報を商品情報として決定装置100に送信する(ステップS12)。例えば、管理端末CN11は、取得した発話PA11の音声情報をトイレットペーパAの購入意思を示す商品情報として決定装置100に送信する。
なお、管理端末CN11は、発話PA11の音声情報を音声認識サーバへ送信し、音声認識サーバから発話PA11の文字情報を取得し、取得した文字情報を決定装置100へ送信してもよい。また、管理端末CN11が音声認識機能を有する場合、管理端末CN11は、所定の文字情報に変換された商品情報を決定装置100に送信してもよい。
また、例えば住戸SP11にいるユーザU11が、テレビTV11のリモコンRC11を用いて有料コンテンツである映画Aを購入する操作を行う(ステップS13)。そして、テレビTV11は、取得した映画Aの購入意思を示す情報を商品情報として決定装置100に送信する(ステップS14)。なお、ステップS13はステップS11よりも前に行われてもよい。
また、決定装置100は、ステップS12やステップS14において取得した商品情報に関する商品またはサービス(以下、併せて「商品等」とする場合がある)の購入処理を行う。ステップS12においてトイレットペーパAの購入意思を示す商品情報を取得した決定装置100は、例えば、トイレットペーパAの決済処理を行ったり、トイレットペーパAを住戸SP11の住所AD11に配送する手続を行ったりする。また、ステップS14において映画Aの購入意思を示す商品情報を取得した決定装置100は、例えば、トイレットペーパAの決済処理を行ったり、住戸SP11に設けられたテレビTV11に映画Aを配信したりする。
ここで、ステップS12やステップS14における商品等の購入は住戸SP11のユーザU12の利用期間外であるため、決定装置100は、ステップS12やステップS14における商品等の購入に関する請求先を、住戸SP11の所有者であるユーザU11に決定する。すなわち、決定装置100は、住戸SP11における購入であって、住戸SP11のユーザU12の利用期間外の購入に関する請求先を、住戸SP11の所有者であるユーザU11に決定する。図1の例では、決定装置100は、商品情報記憶部124に示すように、住戸SP11において購入されたトイレットペーパAや映画AをユーザU11に対応付けられた購入リストに追加する(ステップS15)。例えば、決定装置100は、ユーザU11に対応付けられた購入リストに、トイレットペーパAを識別する商品等ID「IT111」や映画Aを識別する商品等ID「IT112」を追加する。これにより、決定装置100は、ユーザU12が住戸SP11の利用を開始する日時t11よりも前に住戸SP11において購入されたトイレットペーパAや映画Aの料金をユーザU11に請求する。例えば、決定装置100は、日時t11よりも前に住戸SP11において購入されたトイレットペーパAや映画Aの料金を、ユーザ情報記憶部121(図3参照)に記憶されたユーザU11の口座(口座ACN11)により決済する。
また、図1の例では、図1中の(b)に示すように、日時t11から日時t12の間は、ユーザU12による住戸SP11の利用期間であり、ユーザU12が住戸SP11を利用する。例えば、図1中の(b)は、日時t11から日時t12までの間における決定システム1に対応する。
ここで、例えば住戸SP11にいるユーザU12が管理端末CN11の周囲において、「化粧品Aを買っておいて」という発話PA21を行う。これにより、管理端末CN11は、「化粧品Aを買っておいて」という発話PA21を入力として取得する(ステップS21)。そして、管理端末CN11は、取得した発話PA21の音声情報を商品情報として決定装置100に送信する(ステップS22)。例えば、管理端末CN11は、取得した発話PA21の音声情報を化粧品Aの購入意思を示す商品情報として決定装置100に送信する。
また、例えば住戸SP11にいるユーザU12が、テレビTV11のリモコンRC11を用いて有料コンテンツであるスポーツ番組Aを購入する操作を行う(ステップS23)。そして、テレビTV11は、取得したスポーツ番組Aの購入意思を示す情報を商品情報として決定装置100に送信する(ステップS24)。なお、ステップS23はステップS21よりも前に行われてもよい。
また、決定装置100は、ステップS22やステップS24において取得した商品情報に関する商品等の購入処理を行う。ステップS22において化粧品Aの購入意思を示す商品情報を取得した決定装置100は、例えば、化粧品Aの決済処理を行ったり、化粧品Aを住戸SP11の住所AD11に配送する手続を行ったりする。また、ステップS24においてスポーツ番組Aの購入意思を示す商品情報を取得した決定装置100は、例えば、化粧品Aの決済処理を行ったり、住戸SP11に設けられたテレビTV11にスポーツ番組Aを配信したりする。
ここで、ステップS22やステップS24における商品等の購入は住戸SP11のユーザU12の利用期間内であるため、決定装置100は、ステップS22やステップS24における商品等の購入に関する請求先を、住戸SP11のゲストであるユーザU12に決定する。すなわち、決定装置100は、住戸SP11における購入であって、住戸SP11のユーザU12の利用期間内の購入に関する請求先を、ユーザU12に決定する。図1の例では、決定装置100は、商品情報記憶部124−10に示すように、住戸SP11において購入された化粧品Aやスポーツ番組AをユーザU12に対応付けられた購入リストに追加する(ステップS25)。なお、商品情報記憶部124−10の「−10」は、記憶されている情報が追加されたことを示すための符号であり、商品情報記憶部124−10は、商品情報記憶部124と同様である。例えば、決定装置100は、ユーザU12に対応付けられた購入リストに、化粧品Aを識別する商品等ID「IT121」やスポーツ番組Aを識別する商品等ID「IT122」を追加する。これにより、決定装置100は、ユーザU12による住戸SP11の利用期間内に住戸SP11において購入された化粧品Aやスポーツ番組Aの料金をユーザU12に請求する。例えば、決定装置100は、ユーザU12による住戸SP11の利用期間内に住戸SP11において購入された化粧品Aやスポーツ番組Aの料金を、ユーザ情報記憶部121(図3参照)に記憶されたユーザU12の口座(口座ACN12)により決済する。
上述したように、決定装置100は、住戸SP11において商品等が購入された日時がユーザU12の利用期間に含まれる場合、住戸SP11において購入された商品等の料金の請求先をユーザU12に決定する。また、決定装置100は、住戸SP11において商品等が購入された日時がユーザU12の利用期間外である場合、住戸SP11において購入された商品等の料金の請求先を住戸SP11のオーナであるユーザU11に決定する。このように、決定装置100は、空間の利用期間に応じて、その空間で購入された商品等の料金の請求項を決定することにより、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。なお、上記例では、所定の空間が住戸SP11、すなわち実空間である場合を例示したが、所定の空間は、住戸SP11のような実空間に限らず、上述した決定処理が適用可能であれば、仮想空間等、種々の空間であってもよい。
上述した例においては、住戸SP11の予約期間に応じて、ユーザに提供されるサービスの提供態様を決定する場合を示したが、例えば、決定装置100は、電子錠EL11の開錠・施錠等や電子錠EL11の鍵の有効期間等に基づいてユーザに提供されるサービスの提供態様を決定してもよい。なお、電子錠EL11の開錠や施錠に基づく入退情報による決定処理の詳細は後述する。
上述した例においては、ユーザに提供されるサービスの提供態様の決定の一例として、住戸SP11において購入された商品等の料金の請求先を決定する場合を示したが、提供態様が決定されるサービスは決済サービスに限らず、種々のサービスであってもよい。例えば、決定装置100は、住戸SP11の予約期間に応じて、住戸SP11において提供される情報の提供態様を決定してもよい。例えば、決定装置100は、ユーザU12が英語圏のユーザである場合、ユーザU12の利用期間においては、住戸SP11では英語による情報提供を行うように、住戸SP11に設けられたIoT機器の言語設定を英語に決定してもよい。例えば、決定装置100は、ユーザU12の利用期間においては、住戸SP11に設けられた管理端末CN11の表示や音声出力を英語にするように管理端末CN11の言語設定を決定してもよい。これにより、ユーザU12が利用中の期間においては、住戸SP11において各種のIoT機器から提供される情報は英語による提供態様となる。
また、住戸SP11において提供される情報の提供態様の変動は、言語の変動に限らず、情報の内容であってもよい。例えば、決定装置100は、ユーザに関する情報を適宜用いて、住戸SP11において提供される情報の内容を決定してもよい。例えば、ユーザU12がある会社Aの株を所有している場合、決定装置100は、ユーザU12が住戸SP11に入室した際に、管理端末CN11を会社Aの株価に関する情報を表示または、音声出力させるように設定してもよい。
上述した例においては、住戸SP11においてネットワークを介して購入された商品等の料金の請求先を決定する場合を示したが、ネットワークを介さずに住戸SP11内で消費された商品等の料金の請求先を決定してもよい。例えば、決定装置100は、住戸SP11に設けられたIoT機器である冷蔵庫内に保存された食品等が消費された場合、住戸SP11の利用期間に応じて、ゲストに消費された食品等の料金を請求してもよい。この場合、決定装置100は、画像センサ等の種々のセンサにより冷蔵庫内の変化を検知することにより、食品等が消費を把握してもよい。例えば、決定装置100は、ユーザU12による住戸SP11の利用期間中に、冷蔵庫内からがビールAが無くなった場合、ユーザU12が冷蔵庫内のビールAを消費したとして、ユーザU12にビールAの料金を請求してもよい。また、決定装置100は、冷蔵庫内のビールAの所有者がオーナであるユーザU11である場合、ユーザU12から徴収したビールAの料金をユーザU11の口座に入金してもよい。また、決定装置100は、冷蔵庫内のビールAの所有者がユーザU11以外(例えば、メーカA等)である場合、ユーザU12から徴収したビールAの料金をメーカAの口座に入金してもよい。このように、決定装置100は、ネットワークを介して商品等の購入に限らず、空間におけるユーザによる購入や消費が補足可能であれば、どのような購入形態や消費形態であっても対象とすることができる。
また、例えば、IoT機器は、スマートフォン等のユーザが携帯するデバイスであってもよい。このように、IoT機器は、ユーザによって利用される情報処理装置であってもよい。ユーザが携帯するデバイスは、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等の種々の機器であってもよい。この場合、ユーザが携帯するデバイスから取得した位置情報に応じてユーザが携帯するデバイスを空間に対応付けてもよい。また、上述した例では、空間が住戸単位である場合を示したが、空間は部屋単位であってもよい。この場合、決定装置100は、各部屋に設けられたIoT機器をその部屋に対応付けて管理する。これにより、決定システム1は、部屋ごとに貸し出される場合であっても、部屋に応じてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、決定システム1は、ユーザU12の利用期間中に住戸SP11において取得された情報をユーザU12の他の情報を紐付けてもよい。例えば、決定装置100がユーザの体重に関する情報を管理している場合、決定装置100は、ユーザU12の利用期間中に住戸SP11に設置された体重計であるIoT機器により収集された体重に関する情報を、それ以前にユーザU12の体重に関する情報に紐付けてもよい。例えば、決定装置100は、ユーザU12の利用期間中に住戸SP11に設置された体重計であるIoT機器により収集された体重に関する情報を、ユーザU12の自宅において収集された体重に関する情報に紐付けてもよい。これにより、決定装置100は、情報が収集された場所、すなわち空間が異なる場合であっても、各ユーザの情報を適切に紐付けることができる。
〔2.決定装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る決定装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る決定装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、決定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、決定装置100は、決定装置100の管理者等から各種操作を取得する入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、管理端末CN11やテレビTV11や電子錠EL11等のIoT機器との間で情報の送受信を行う。また、通信部110は、電子商取引サービスを提供する情報処理装置や動画配信サービスを提供する情報処理装置や音声認識サーバとの間で情報の送受信を行ってもよい。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、ユーザ情報記憶部121や空間情報記憶部122やIoT機器情報記憶部123や商品情報記憶部124を有する。
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、各ユーザについてネットワーク上における商取引の決済に用いられる口座に関する情報やユーザの属性情報等の各種情報を記憶する。図3に、実施形態に係るユーザ情報記憶部121の一例を示す。図3に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「口座ID」、「属性情報」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「口座ID」は、対応するユーザの口座を識別するための識別情報を示す。「属性情報」は、対応するユーザの属性情報示す。例えば、「属性情報」には、「性別」といった項目が含まれる。
例えば、図3に示す例において、口座ID「ACN11」により識別される口座(口座ACN11)は、ユーザID「U11」により識別されるユーザ(ユーザU11)が所有する口座であることを示す。また、口座ID「ACN12」により識別される口座(口座ACN12)は、ユーザID「U12」により識別されるユーザが所有する口座であることを示す。
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。ユーザ情報記憶部121は、限度額に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、過去の決済金額に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、年齢、自宅、勤務地、興味・関心、氏名、家族構成、収入等の情報を記憶してもよい。
(空間情報記憶部122)
実施形態に係る空間情報記憶部122は、空間に関する各種情報を記憶する。例えば、空間情報記憶部122は、空間に関する各種情報を記憶する。図4は、実施形態に係る空間情報記憶部の一例を示す図である。図4に示す空間情報記憶部122は、「空間ID」、「住所」、「所有者ID」、「予約情報」といった項目が含まれる。
「空間ID」は、空間を識別するための識別情報を示す。例えば、空間ID「SP11」により識別される空間は、図1の例に示した住戸SP11に対応する。また、「住所」は、空間IDにより識別される空間に対応する不動産の住所に関する情報を示す。また、「所有者ID」は、対応する空間IDにより識別される空間の所有者を識別するために用いる情報を示す。「予約情報」は、対応する空間IDにより識別される空間を所有者以外のユーザが利用するための予約情報を示す。「予約情報」には、「開始日時」、「終了日時」、「ユーザ」といった項目が含まれる。「開始日時」は、対応する予約の開始日時を示す。「終了日時」は、対応する予約の終了日時を示す。「ユーザ」は、対応する予約により利用する権利を取得するユーザを示す。
例えば、図4に示す例において、空間ID「SP11」により識別される空間は、住所AD11に位置し、所有者はユーザU11であることを示す。また、空間ID「SP11」により識別される空間(住戸SP11)は、日時t11から日時t12までの間にユーザU12が利用するために予約されていることを示す。すなわち、住戸SP11は、日時t11から日時t12までの間ユーザU12に貸し出され、日時t11から日時t12までの間はユーザU12が利用する権利を有することを示す。
なお、空間情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(IoT機器情報記憶部123)
実施形態に係るIoT機器情報記憶部123は、ユーザが利用するIoT機器に関する情報を記憶する。図5は、実施形態に係るIoT機器情報記憶部の一例を示す図である。図5には、IoT機器情報記憶部123に記憶されるIoT機器に関する情報の一例を示す。図5に示すように、IoT機器情報記憶部123は、ユーザが利用するIoT機器に関する情報として、「空間ID」、「IoT機器1」、「IoT機器2」といった項目が含まれる。
「空間ID」は、空間を識別するための識別情報を示す。例えば、空間ID「SP11」により識別される空間は、図1の例に示す住戸SP11に対応する。また、「IoT機器1」や「IoT機器2」には、「ID」や「種別」といった項目が含まれる。なお、「IoT機器1」や「IoT機器2」のみを図示するが、例えば、対応する空間に設けられたIoT機器が8つである場合、「IoT機器1」〜「IoT機器8」のIoT機器に関する情報が記憶される。すなわち、対応する空間に設けられたIoT機器が8つである場合、空間に設けられた8つのIoT機器に関する情報が記憶される。「IoT機器1」や「IoT機器2」の「ID」は、空間に設けられたIoT機器を識別するための識別情報を示す。また、「IoT機器1」や「IoT機器2」の「種別」は、空間に設けられたIoT機器の種別を示す。例えば、「IoT機器1」の「ID」は、空間に設けられたIoT機器を識別するための識別情報を示す。
例えば、図5に示す例において、空間ID「SP11」により識別される空間(住戸SP11)には、種別「管理端末」であるIoT機器(管理端末CN11)や、種別「テレビ受像機」のIoT機器(テレビTV11)が設けられることを示す。
なお、IoT機器情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、IoT機器情報記憶部123は、各IoT機器が利用できるサービスが異なる場合、IoT機器ごとに利用するサービスに関する情報を関連付けて記憶してもよい。
(商品情報記憶部124)
実施形態に係る商品情報記憶部124は、商品等に関する各種情報を記憶する。例えば、商品情報記憶部124は、グループごとに商品等に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。図6に示す商品情報記憶部124は、「ユーザID」、「購入リスト」といった項目を有する。
「ユーザID」は、商品等が対応付けられるユーザを識別する情報を示す。「購入リスト」は、対応するユーザが購入した商品等に関する情報を示す。
「購入リスト」には、「商品」や「提供先」といった項目が含まれる。例えば、「商品」は、対応するユーザが購入した商品等を識別する情報を示す。また、「提供先」は、対応する商品等が提供された提供先を示す。なお、図6の例では、「提供先」には、対応する商品等が提供された空間の住所が登録されるが、対応する商品等が提供された空間の空間IDであってもよい。
例えば、図6に示す例において、ユーザID「U11」により識別されるユーザ(ユーザU11)は、「購入リスト」に示すように、商品等ID「IT110」により識別される商品等を購入し、提供先「住所AD11」において提供を受けたことを示す。また、ユーザU11は、商品等ID「IT111」により識別される商品等(トイレットペーパA)を購入し、提供先「住所AD11」において提供を受けたことを示す。また、ユーザU12は、商品等ID「IT112」により識別される商品等(映画A)を購入し、提供先「住所AD11」において提供を受けたことを示す。
例えば、図6に示す例において、ユーザID「U12」により識別されるユーザ(ユーザU12)は、「購入リスト」に示すように、商品等ID「IT121」により識別される商品等(化粧品A)を購入し、提供先「住所AD11」において提供を受けたことを示す。また、ユーザU12は、商品等ID「IT122」により識別される商品等(スポーツ番組A)を購入し、提供先「住所AD11」において提供を受けたことを示す。また、ユーザU12は、商品等ID「IT123」により識別される商品等を購入し、提供先「住所AD20」において提供を受けたことを示す。
なお、商品情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部124は、商品等の金額に関する情報を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部124は、商品が購入された日時や商品の金額に関する情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決定装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、送信部133とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する決定処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザによる所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザによる電子錠が設けられた所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、電子錠に対するユーザの操作に応じて、所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、空間情報記憶部122から所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、空間情報記憶部122から住戸SP11の利用期間に関する情報を取得する。
例えば、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザが電子錠を開錠した日時に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザが電子錠を施錠した日時に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、電子錠に関して登録されたユーザの有効期間に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザが所定の空間内に入った日時に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザが所定の空間外へ出た日時に関する情報を取得する。
例えば、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザの所定の空間に関する予約情報を取得する。例えば、取得部131は、複数のユーザによる所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。なお、この点についての詳細は後述する。
また、取得部131は、空間に設けられたIoT機器から商品情報を取得する。図1の例では、取得部131は、住戸SP11に設けられた管理端末CN11やテレビTV11から、ユーザの操作等に応じた商品情報を取得する。
(決定部132)
決定部132は、種々の決定を行う。例えば、決定部132は、取得部131により取得された所定の空間の利用期間において、ユーザに提供されるサービスの提供態様を決定する。例えば、決定部132は、ユーザに提供されるサービスの提供態様として、所定の空間における購入に関する請求先を決定する。例えば、決定部132は、所定の空間における購入であって、ユーザによる所定の空間の利用期間内の購入に関する請求先を、ユーザに決定する。例えば、決定部132は、所定の空間における購入であって、所定の空間の利用期間以外の購入に関する請求先を、所定の空間に関する所有者に決定する。図1の例では、決定部132は、ユーザU12の住戸SP11の利用期間内における商品等の購入に関する請求先を、ユーザU12に決定する。また、図1の例では、決定部132は、ユーザU12の住戸SP11の利用期間外における商品等の購入に関する請求先を、住戸SP11の所有者であるユーザU11に決定する。
例えば、決定部132は、所定の空間における購入であって、複数のユーザによる所定の空間の利用期間内の購入に関する請求先を、複数のユーザに決定する。例えば、決定部132は、請求先として決定された複数のユーザの各々に請求する金額を、複数のユーザの数に基づいて決定する。例えば、決定部132は、ユーザに提供されるサービスの提供態様として、ユーザの属性情報に基づいて所定の空間においてユーザに提供する情報を決定する。なお、この点についての詳細は後述する。
(送信部133)
送信部133は、各種情報を送信する。例えば、送信部133は、各種情報を外部の情報処理装置へ送信する。例えば、送信部133は、決定装置100が動画配信サービスを提供する場合、コンテンツを外部の情報処理装置へ送信する。図1の例では、送信部133は、住戸SP11に設けられたテレビTV11にユーザが購入したコンテンツを送信する。
〔3.処理フロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る決定システム1による決定処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る決定処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、決定装置100の取得部131は、商品情報を取得する(ステップS101)。図1の例では、取得部131は、住戸SP11に設けられた管理端末CN11やテレビTV11から商品情報を取得する。
その後、決定装置100の決定部132は、ステップS101において商品情報を取得した日時がゲストの利用期間内かどうかを判定する(ステップS102)。例えば、決定部132は、空間情報記憶部122に記憶された予約情報を参照し、ステップS101において商品情報を取得した日時がゲストの利用期間内かどうかを判定する。
決定部132は、ステップS101において商品情報を取得した日時がゲストの利用期間内である場合(ステップS102:Yes)、ゲストが購入した商品として請求先をゲストに決定する(ステップS103)。図1の例では、決定部132は、住戸SP11のユーザU12の利用期間内である場合、ゲストであるユーザU12が購入した商品として請求先をユーザU12に決定する。
一方、決定部132は、ステップS101において商品情報を取得した日時がゲストの利用期間内でない場合(ステップS102:No)、オーナが購入した商品として請求先をオーナに決定する(ステップS104)。図1の例では、決定部132は、住戸SP11のユーザU12の利用期間外である場合、オーナであるユーザU11が購入した商品として請求先をユーザU11に決定する。
〔4.複数ゲストによる空間の利用〕
図1の例では、1人のユーザU12がゲストとして所定の空間(住戸SP11)を利用する場合の例を示したが、複数のユーザがゲストとして所定の空間を利用してもよい。この場合、決定装置100は、各ユーザの利用期間に応じて、所定の空間における購入の請求先を決定する。この点について、図8を用いて説明する。図8は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。
図8の例では、ユーザU12とユーザU13の2人のゲストが、日時t11からt12までの間住戸SP11を利用し、ユーザU14が、日時t111からt12までの間住戸SP11を利用する場合を示す。なお、日時t111は、日時t11から日時t12までの間の所定の日時であるものとする。このように、図8の例では、住戸SP11について、日時t11から日時t12までの間、ユーザU12とユーザU13の2人が利用可能であり、日時t111から日時t12までの間、ユーザU14が利用可能である場合を示す。図8の例では、住戸SP11を日時t11から日時t12までの間ユーザU12とユーザU13の2人が利用し、日時t111から日時t12までの間、ユーザU14が利用することを示す予約情報は、空間情報記憶部122−1に記憶される。
図8の例では、日時t110に、住戸SP11にいるユーザU12またはユーザU13が、テレビTV11のリモコンRC11を用いて有料コンテンツである映画Bを購入する操作を行う。なお、日時t110は、日時t11以後であり日時t111よりも間の所定の日時であるものとする。
ここで、映画Bが購入された日時t110は、住戸SP11のユーザU12とユーザU13の2人のゲストの利用期間内であるため、決定装置100は、日時t110に購入された映画Bの購入に関する請求先を、住戸SP11のゲストであるユーザU12とユーザU13とに決定する。すなわち、決定装置100は、住戸SP11における購入であって、住戸SP11のユーザU12とユーザU13との利用期間内の購入に関する請求先を、ユーザU12とユーザU13とに決定する。
そして、図8の例では、決定装置100は、商品情報記憶部124−1に示すように、住戸SP11において購入された映画BをユーザU12に対応付けられた購入リストとユーザU13に対応付けられた購入リストとに追加する(ステップS26)。例えば、決定装置100は、ユーザU12に対応付けられた購入リストに、映画Bを識別する商品等ID「IT151」と共同購入者であるユーザU13を示す情報とを追加する。また、例えば、決定装置100は、ユーザU13に対応付けられた購入リストに、映画Bを識別する商品等ID「IT151」と共同購入者であるユーザU12を示す情報とを追加する。
これにより、決定装置100は、ユーザU12とユーザU13とによる住戸SP11の利用期間内に住戸SP11において購入された映画Bの料金をユーザU12とユーザU13とに請求する。例えば、決定装置100は、ユーザU12とユーザU13とによる住戸SP11の利用期間内に住戸SP11において購入された映画Bの料金を、ユーザ情報記憶部121(図3参照)に記憶されたユーザU12の口座(口座ACN12)やユーザU13の口座により決済する。例えば、決定装置100は、ユーザU12とユーザU13との2人で購入した映画Bの料金を、ユーザ数の「2」で割った額をユーザU12とユーザU13との各々の口座から引き落としてもよい。
また、図8の例では、日時t112に、住戸SP11にいるユーザU12またはユーザU13またはユーザU14が、管理端末CN11を操作することにより、管理端末CN11が水Aの購入意思を示す商品情報を決定装置100に送信する。なお、日時t112は、ユーザU14の利用の開始日時t111から日時t12までの間の所定の日時であるものとする。
ここで、水Aが購入された日時t112は、住戸SP11のユーザU12とユーザU13とユーザU14の3人のゲストの利用期間内であるため、決定装置100は、日時t112に購入された水Aの購入に関する請求先を、住戸SP11のゲストであるユーザU12とユーザU13とユーザU14とに決定する。すなわち、決定装置100は、住戸SP11における購入であって、住戸SP11のユーザU12とユーザU13とユーザU14との利用期間内の購入に関する請求先を、ユーザU12とユーザU13とユーザU14とに決定する。
そして、図8の例では、決定装置100は、商品情報記憶部124−2に示すように、住戸SP11において購入された水AをユーザU12に対応付けられた購入リストとユーザU13に対応付けられた購入リストとユーザU14に対応付けられた購入リストとに追加する(ステップS27)。例えば、決定装置100は、ユーザU12に対応付けられた購入リストに、水Aを識別する商品等ID「IT152」と、共同購入者であるユーザU13、U14を示す情報とを追加する。また、例えば、決定装置100は、ユーザU13に対応付けられた購入リストに、水Aを識別する商品等ID「IT152」と、共同購入者であるユーザU12、U14を示す情報とを追加する。また、例えば、決定装置100は、ユーザU14に対応付けられた購入リストに、水Aを識別する商品等ID「IT152」と、共同購入者であるユーザU12、U13を示す情報とを追加する。
これにより、決定装置100は、ユーザU12とユーザU13とユーザU14とによる住戸SP11の利用期間内に住戸SP11において購入された水Aの料金をユーザU12とユーザU13とユーザU14とに請求する。例えば、決定装置100は、ユーザU12とユーザU13とユーザU14とによる住戸SP11の利用期間内に住戸SP11において購入された水Aの料金を、ユーザ情報記憶部121(図3参照)に記憶されたユーザU12の口座(口座ACN12)やユーザU13の口座やユーザU14の口座により決済する。例えば、決定装置100は、ユーザU12とユーザU13とユーザU14との3人で購入した水Aの料金を、ユーザ数の「3」で割った額をユーザU12とユーザU13とユーザU14との各々の口座から引き落としてもよい。
これにより、決定装置100は、空間を利用するユーザが複数いる場合であっても、その空間で購入された商品等の請求先を適切に決定することができる。したがって、決定装置100は、ユーザに付与された権限レベルに応じて、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。なお、上記は一例であり、複数のユーザの利用期間内に、空間において商品等が購入された場合に、利用期間内に対応する各ユーザが請求先となれば、どのような構成であってもよい。
〔5.変形例〕
上記の実施形態においては、決定装置100が空間の予約情報に基づいて、その空間で購入された商品等の料金の請求先を決定する例を示したが、変形例に係る決定装置100Aは、ゲストの空間への入退に関する情報に基づいて、その空間で購入された商品等の料金の請求先を決定してもよい。この点について、図9〜図12を基に説明する。なお、実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔5−1.決定処理〕
まず、変形例に係る決定処理について説明する。図9は、変形例に係る決定処理の一例を示す図である。図9に示す決定装置100Aは、ユーザの所定の空間の利用期間に応じて、ユーザに提供されるサービスの提供態様を決定する決定サービスを提供する。
また、住戸SP11の入り口であるドアDR11には、電子錠EL11が設けられているものとする。また、図9では、電子錠EL11を開錠したり施錠したりする電子的な鍵(以下、単に「電子錠EL11の鍵」と記載する場合がある)は、所定の管理装置により発行される場合を示す。例えば、決定装置100Aが電子錠EL11の鍵の発行を管理する管理装置であってもよい。
図9に示すように、実施形態に係る決定システム1Aには、管理端末CN11やテレビテレビTV11や電子錠EL11等のIoT機器と、決定装置100Aとが含まれる。管理端末CN11やテレビTV11等のIoT機器と、決定装置100Aとは、所定のネットワークを介して通信可能に接続される。なお、図1に示した決定システム1Aには、複数の管理端末CN11や、複数のテレビTV11や、複数の決定装置100Aが含まれてもよい。
決定装置100Aは、実施形態に係る決定装置100と同様に、所定の空間の利用期間において、ユーザに提供されるサービスの提供態様を決定する決定サービスを提供する情報処理装置である。また、決定装置100Aは、ゲストの空間への入退に関する情報に基づいて、その空間で購入された商品等の料金の請求先を決定する。
図9に示す例においては、住戸SP11について、日時t11から日時t12までの間、ユーザU12に貸し出す場合を例に説明する。図9の例では、住戸SP11を日時t11から日時t12までの間ユーザU12に貸し出すことを示す予約情報は、空間情報記憶部122A−1に記憶される。また、図9の例では、住戸SP11のゲストであるユーザU12は、電子錠EL11の鍵として、電子錠EL11を開閉するための鍵情報(認証情報)をユーザU12の利用するIoT機器(スマートデバイス)である携帯端末SD12に取得済みであるものとする。例えば、ユーザU12の利用する携帯端末SD12に取得された鍵情報は、ユーザU12による住戸SP11の利用期間である日時t11から日時t12までの間有効である鍵情報であってもよい。図9では、説明を簡単にするために、ユーザU12の住戸SP11の予約期間と、ユーザU12に発行された電子錠EL11の鍵の有効期間とが同じである場合を示す。
まず、図9の例では、図9中の(a)に示すように、日時t121において、ユーザU12が住戸SP11のドアDR11に設けられた電子錠EL11を携帯端末SD12により開錠する(ステップS31)。なお、日時t121は、ユーザU12による住戸SP11の利用期間である日時t11から日時t12までの間の所定の日時であるものとする。これにより、ユーザU12は、電子錠EL11が開錠されたドアDR11を開けて、住戸SP11の中に入ることができる。例えば、図9中の(a)は、日時t11から日時t121までの間における決定システム1Aに対応する。
また、電子錠EL11は、ユーザU12の住戸SP11への入退情報を決定装置100Aに送信する(ステップS32)。例えば、電子錠EL11は、所定のIoT機器等を経由して、ユーザU12の住戸SP11への入退情報を決定装置100Aに送信してもよい。例えば、電子錠EL11は、ユーザU12が日時t121に住戸SP11のドアDR11に設けられた電子錠EL11を開錠したことを示す情報を入退情報として決定装置100Aに送信する。
ステップS32においてユーザU12に関する入退情報を取得した決定装置100Aは、取得した情報に基づいて、空間情報記憶部122A−1に記憶された情報を更新する(ステップS33)。例えば、決定装置100Aは、取得した入退情報に基づいて、空間情報記憶部122A−1に記憶されたユーザU12に関する入退情報を更新する。例えば、決定装置100Aは、取得した入退情報に基づいて、空間情報記憶部122A−2に示すように、ユーザU12に関する入退情報を更新する。図9の例では、決定装置100Aは、空間情報記憶部122A−2に示すように、ユーザU12が日時t121に住戸SP11に入室したことを示す情報を追加する。なお、決定装置100Aは、電子錠EL11を開錠したことを示す情報に加えて、ドアDR11付近に設けられた画像センサの撮像画像等を用いてユーザU12の住戸SP11への入室を判定してもよい。
また、図9の例では、日時t121において電子錠EL11を開錠し住戸SP11に入室したユーザU12は、図9中の(b)に示すように、日時t121から利用期間の終了日時t12までの間、住戸SP11に滞在するものとする。例えば、図9中の(b)は、日時t121から日時t12までの間における決定システム1Aに対応する。
ここで、例えば住戸SP11にいるユーザU12が管理端末CN11の周囲において、「化粧品Aを買っておいて」という発話PA21を行う。これにより、管理端末CN11は、「化粧品Aを買っておいて」という発話PA21を入力として取得する(ステップS41)。そして、管理端末CN11は、取得した発話PA21の音声情報を商品情報として決定装置100Aに送信する(ステップS42)。例えば、管理端末CN11は、取得した発話PA21の音声情報を化粧品Aの購入意思を示す商品情報として決定装置100Aに送信する。
また、例えば住戸SP11にいるユーザU12が、テレビTV11のリモコンRC11を用いて有料コンテンツであるスポーツ番組Aを購入する操作を行う(ステップS43)。そして、テレビTV11は、取得したスポーツ番組Aの購入意思を示す情報を商品情報として決定装置100Aに送信する(ステップS44)。なお、ステップS43はステップS41よりも前に行われてもよい。
また、決定装置100Aは、ステップS42やステップS44において取得した商品情報に関する商品等の購入処理を行う。ステップS42において化粧品Aの購入意思を示す商品情報を取得した決定装置100Aは、例えば、化粧品Aの決済処理を行ったり、化粧品Aを住戸SP11の住所AD11に配送する手続を行ったりする。また、ステップS44においてスポーツ番組Aの購入意思を示す商品情報を取得した決定装置100Aは、例えば、化粧品Aの決済処理を行ったり、住戸SP11に設けられたテレビTV11にスポーツ番組Aを配信したりする。
ここで、ステップS42やステップS44における商品等の購入は、ユーザU12が住戸SP11に入室した日時t121以後に行われているため、決定装置100Aは、ステップS42やステップS44における商品等の購入に関する請求先を、住戸SP11のゲストであるユーザU12に決定する。すなわち、決定装置100Aは、住戸SP11における購入であって、ユーザU12が住戸SP11に滞在中の購入に関する請求先を、ユーザU12に決定する。図9の例では、決定装置100Aは、商品情報記憶部124−20に示すように、住戸SP11において購入された化粧品Aやスポーツ番組AをユーザU12に対応付けられた購入リストに追加する(ステップS45)。例えば、決定装置100Aは、ユーザU12に対応付けられた購入リストに、化粧品Aを識別する商品等ID「IT121」やスポーツ番組Aを識別する商品等ID「IT122」を追加する。これにより、決定装置100Aは、ユーザU12が住戸SP11に滞在中に住戸SP11において購入された化粧品Aやスポーツ番組Aの料金をユーザU12に請求する。例えば、決定装置100Aは、ユーザU12が住戸SP11に滞在中に住戸SP11において購入された化粧品Aやスポーツ番組Aの料金を、ユーザ情報記憶部121(図3参照)に記憶されたユーザU12の口座(口座ACN12)により決済する。
上述したように、決定装置100Aは、住戸SP11において商品等が購入された日時が、ユーザU12が住戸SP11に滞在している期間内、すなわちユーザU12の利用期間内である場合、住戸SP11において購入された商品等の料金の請求先をユーザU12に決定する。また、決定装置100Aは、住戸SP11において商品等が購入された日時が、ユーザU12が住戸SP11に滞在している期間外、すなわちユーザU12の利用期間外である場合、住戸SP11において購入された商品等の料金の請求先を住戸SP11のオーナであるユーザU11に決定してもよい。このように、決定装置100Aは、ゲストであるユーザの空間への入退情報に基づく、ユーザの空間の利用期間に応じて、その空間で購入された商品等の料金の請求項を決定することにより、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、決定装置100Aは、住戸SP11において商品等が購入された日時が、ユーザU12の住戸SP11の予約期間内であり、ユーザU12が住戸SP11に滞在している期間外に、住戸SP11において商品等が購入された場合、ユーザU12に商品等が購入されたことを示す情報を通知してもよい。例えば、決定装置100Aは、住戸SP11において商品等が購入された日時が、ユーザU12の住戸SP11の予約期間内であり、ユーザU12が住戸SP11に滞在している期間外に、住戸SP11において商品等が購入された場合、ユーザU12の携帯端末SD12に商品等が購入されたことを示す情報を送信してもよい。
なお、電子錠EL11の鍵は、ユーザの生体情報であってもよい。例えば、ユーザの生体情報は、ユーザの手の静脈に関する情報や目の虹彩に関する情報であってもよい。この場合、電子錠EL11や電子錠EL11を制御する制御装置等は、電子錠EL11の鍵としてのユーザの生体情報と、その有効期限とを対応付けて管理してもよい。これにより、決定システム1Aは、ユーザの生体情報を電子錠EL11の鍵として用いることが可能となる。
また、住戸SP11への入退について、決定装置100Aが電子錠EL11に対するユーザの操作による入退情報を用いる場合を示したが、住戸SP11への入退については、種々の情報が用いられてもよい。例えば、住戸SP11には、複数の画像センサ等が設けられてもよい。例えば、決定装置100Aは、住戸SP11内を撮像した画像や動画等の情報を入退情報として用いてもよい。この場合、決定装置100Aは、住戸SP11内を撮像した画像や動画等の入退情報により住戸SP11内にいるユーザを特定することにより、各ユーザの住戸SP11の利用期間を取得してもよい。また、決定装置100Aは、住戸SP11内に設けられた音声センサにより住戸SP11内にいるユーザを特定することにより、各ユーザの住戸SP11の利用期間を取得してもよい。
〔5−2.決定装置の構成〕
次に、図10を用いて、変形例に係る決定装置100Aの構成について説明する。図10は、変形例に係る決定装置100Aの構成例を示す図である。図10に示すように、決定装置100Aは、通信部110と、記憶部120Aと、制御部130Aとを有する。なお、決定装置100Aは、決定装置100Aの管理者等から各種操作を取得する入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(記憶部120A)
記憶部120Aは、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。変形例に係る記憶部120Aは、図10に示すように、ユーザ情報記憶部121や空間情報記憶部122AやIoT機器情報記憶部123や商品情報記憶部124を有する。
(空間情報記憶部122A)
変形例に係る空間情報記憶部122Aは、空間に関する各種情報を記憶する。例えば、空間情報記憶部122Aは、空間に関する各種情報を記憶する。図11は、変形例に係る空間情報記憶部の一例を示す図である。図11に示す空間情報記憶部122Aは、「空間ID」、「住所」、「所有者ID」、「予約情報」、「入退情報」といった項目が含まれる。このように、変形例に係る空間情報記憶部122Aは、項目「入退情報」を有する点で、実施形態に係る空間情報記憶部122と相違する。
「入退情報」は、対応する空間IDにより識別される空間にユーザが入退したことに関する情報を示す。「入退情報」には、「入室日時」、「退室日時」といった項目が含まれる。「入室日時」は、対応する空間IDにより識別される空間にユーザが入室した日時に関する情報を示す。例えば、「入室日時」には、携帯端末SD12により電子錠EL11が開錠された日時がユーザU12の入室日時(入室情報)として記憶されてもよい。また、「退室日時」は、対応する空間IDにより識別される空間からユーザが退室した日時に関する情報を示す。例えば、「退室日時」には、携帯端末SD12により電子錠EL11が施錠された日時がユーザU12の退室日時(退室情報)として記憶されてもよい。
例えば、図11に示す例において、ユーザU12は、空間ID「SP11」により識別される空間(住戸SP11)に、日時t121に入室したことを示す。また、例えば、図11に示す例において、ユーザU12は、住戸SP11から日時t122に退室したことを示す。なお、日時t122は、日時t121以後であり日時t12よりも間の所定の日時であるものとする。また、例えば、図11に示す例において、ユーザU12は、住戸SP11から日時t123に入室したことを示す。なお、日時t123は、日時t122以後であり日時t12よりも間の所定の日時であるものとする。このように、空間情報記憶部122Aには、各ユーザが空間の予約期間内において入退を繰り返した場合、その各入退に関する情報を記憶してもよい。
なお、空間情報記憶部122Aは、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(制御部130A)
図10の説明に戻って、制御部130Aは、コントローラ(controller)であり、例えば、CPUやMPU等によって、決定装置100A内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130Aは、コントローラ(controller)であり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図10に示すように、制御部130Aは、取得部131と、決定部132Aと、送信部133とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130Aの内部構成は、図10に示した構成に限られず、後述する決定処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(決定部132A)
決定部132Aは、決定部132と同様に種々の決定を行う。例えば、決定部132Aは、ユーザの空間への入退情報に基づくユーザの空間の利用期間において、ユーザに提供されるサービスの提供態様を決定する。例えば、決定部132Aは、ユーザの空間への入退情報に基づくユーザの空間の利用期間に応じて、所定の空間における購入に関する請求先を決定する。例えば、決定部132Aは、所定の空間における購入であって、ユーザによる所定の空間の利用期間内の購入に関する請求先を、ユーザに決定する。例えば、決定部132Aは、所定の空間における購入であって、所定の空間の利用期間以外の購入に関する請求先を、所定の空間に関する所有者に決定する。図9の例では、決定部132Aは、ユーザU12の住戸SP11の利用期間内における商品等の購入に関する請求先を、ユーザU12に決定する。例えば、決定部132Aは、住戸SP11における購入であって、ユーザU12が住戸SP11に滞在中の購入に関する請求先を、ユーザU12に決定する。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、取得部131と、決定部132、132Aとを有する。取得部131は、ユーザによる所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。決定部132、132Aは、取得部131により取得された所定の空間の利用期間において、ユーザに提供されるサービスの提供態様を決定する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、空間の利用期間に応じて、ユーザに提供されるサービスの提供態様を変動させることにより、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、ユーザによる電子錠が設けられた所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、電子錠が設けられた所定の空間の利用期間に関する情報を取得することにより、電子錠が設けられた所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、電子錠に対するユーザの操作に応じて、所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、電子錠に対するユーザの操作に応じて、所定の空間の利用期間に関する情報を取得することにより、ユーザの操作に基づいて適切にユーザによる所定の空間の利用期間を把握することができる。したがって、決定装置100、100Aは、電子錠が設けられた所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザが電子錠を開錠した日時に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、電子錠に対するユーザの操作に応じて、ユーザが電子錠を開錠した日時に関する情報を取得することにより、ユーザが電子錠を開錠した日時に基づいて適切にユーザによる所定の空間の利用期間を把握することができる。したがって、決定装置100、100Aは、電子錠が設けられた所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザが電子錠を施錠した日時に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、ユーザが電子錠を開錠した日時に関する情報を取得することにより、ユーザが電子錠を施錠した日時に基づいて適切にユーザによる所定の空間の利用期間を把握することができる。したがって、決定装置100、100Aは、電子錠が設けられた所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、電子錠に関して登録されたユーザの有効期間に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、電子錠に関して登録されたユーザの有効期間に関する情報を取得することにより、ユーザの電子錠の有効期間に基づいて適切にユーザによる所定の空間の利用期間を把握することができる。したがって、決定装置100、100Aは、電子錠が設けられた所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザが所定の空間内に入った日時に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、ユーザが所定の空間内に入った日時に関する情報を取得することにより、ユーザによる所定の空間の利用期間を適切に把握することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザが所定の空間外へ出た日時に関する情報を取得する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、ユーザが所定の空間外へ出た日時に関する情報を取得することにより、ユーザによる所定の空間の利用期間を適切に把握することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、所定の空間の利用期間に関する情報として、ユーザの所定の空間に関する予約情報を取得する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、ユーザの所定の空間に関する予約情報することにより、ユーザの所定の空間に関する予約情報に基づいて、ユーザによる所定の空間の利用期間を適切に把握することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、決定部132、132Aは、ユーザに提供されるサービスの提供態様として、所定の空間における購入に関する請求先を決定する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、空間の利用期間に応じて、所定の空間における購入に関する請求先を変動させることにより、所定の空間における購入に関する請求先を決定することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、決定部132、132Aは、ユーザに提供されるサービスの提供態様として、所定の空間における購入に関する請求先を決定する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、決定部132、132Aは、所定の空間における購入であって、ユーザによる所定の空間の利用期間内の購入に関する請求先を、ユーザに決定する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、所定の空間において商品等が購入された日時がユーザの利用期間に含まれる場合、所定の空間において購入された商品等の料金の請求先をユーザに決定する。このように、決定装置100は、空間の利用期間に応じて、その空間で購入された商品等の料金の請求項を決定することにより、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、取得部131は、複数のユーザによる前記所定の空間の利用期間に関する情報を取得する。決定部132、132Aは、所定の空間における購入であって、複数のユーザによる所定の空間の利用期間内の購入に関する請求先を、複数のユーザに決定する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、所定の空間において商品等が購入された日時が複数のユーザの利用期間に含まれる場合、所定の空間において購入された商品等の料金の請求先を複数のユーザに決定する。このように、決定装置100は、空間の利用期間に応じて、その空間で購入された商品等の料金の請求項を決定することにより、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、決定部132、132Aは、請求先として決定された複数のユーザの各々に請求する金額を、複数のユーザの数に基づいて決定する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、請求先として決定された複数のユーザの各々に請求する金額を、複数のユーザの数に基づいて決定することにより、所定の空間において購入された商品等の料金の請求先を複数のユーザである場合であっても、ユーザの数に応じて適切に請求する額を決定することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、決定部132、132Aは、所定の空間における購入であって、所定の空間の利用期間以外の購入に関する請求先を、所定の空間に関する所有者に決定する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、所定の空間において商品等が購入された日時がユーザの利用期外である場合、所定の空間において購入された商品等の料金の請求先を空間の所有者(オーナ)に決定する。このように、決定装置100は、空間の利用期間に応じて、その空間で購入された商品等の料金の請求項を決定することにより、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aにおいて、決定部132、132Aは、ユーザに提供されるサービスの提供態様として、ユーザの属性情報に基づいて所定の空間においてユーザに提供する情報を決定する。
これにより、実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、空間の利用期間に応じて、その空間において提供される情報をその空間の利用者の属性情報に応じて変更することにより、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。したがって、決定装置100、100Aは、所定の空間においてユーザに提供されるサービスの提供態様を適切に決定することができる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る決定装置100、及び変形例に係る決定装置100Aは、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、決定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が決定装置100、100Aとして機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130、130Aの機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。