JP2018010094A - 表示装置用被覆層付き基材、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材、積層体および表示装置用被覆層付き基材の製造方法 - Google Patents

表示装置用被覆層付き基材、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材、積層体および表示装置用被覆層付き基材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、機能層の製品領域および非製品領域を含む表面における所定の段差を有する凹凸形状を平坦にすることができ、かつ、機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を提供することを主目的とする。【解決手段】本発明は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材であって、上記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする表示装置用被覆層付き基材を提供することにより、上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、被覆層を有する表示装置用被覆層付き基材、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材、積層体、および表示装置用被覆層付き基材の製造方法に関する。
近年、パーソナルコンピューター、特に携帯用のパーソナルコンピューターの発達に伴い、表示装置の需要が増している。また、最近では、家庭用の液晶テレビの普及率も高まっており、スマートフォン、タブレット端末も広く普及しつつあることから、益々表示装置の市場は拡大する状況にある。
このような表示装置を製造する方法としては、例えば、基材から順に各構成部材を形成して表示装置を製造する方法や、基材上に形成された構成部材上に、転写法を用いて他の構成部材を積層して表示装置を製造する方法等があるが、高い生産性を有するといった観点から、転写法を用いた方法により表示装置を製造する要望が高まっている。
転写法を用いた表示装置の製造方法では、例えば、図11(a)に示すように、基材1a上に形成された第1機能層2aに、粘着層6を介して、転写基材1b上に形成された第2機能層2bを貼り合せ、その後、図11(b)に示すように、転写基材1bを剥離することで表示装置100が得られる。ところで、このような表示装置の製造方法において用いられる転写基材には、転写基材としてガラス基材を用いても良く、あるいはフィルム基材を用いても良い。例えば、特許文献1、2では、転写基材としてフィルム基材を用いた転写法について開示されている。
特許第4878825号 特開2005−238286号公報
表示装置を製造するに際し、粘着層を第1機能層側に配置して、その後、粘着層および第2機能層を貼り合せる場合、第1機能層の粘着層側の面が凹凸形状を有する場合には、例えば、図12(a)に示すように、粘着層6の第1機能層2aとは反対側の最表面にまで、第1機能層2aの凹凸形状が影響してしまう。そのため、図12(b)に示すように、粘着層6を介して第1機能層2aおよび第2機能層2bを貼り合せたときに、粘着層6と第2機能層2bとの接触界面において、非接触領域となる空隙が生じてしまい、表示装置の表示特性が低下してしまうという問題がある。なお、図12(a)、(b)では、第1機能層2aは、赤色着色層21R、緑色着色層21G、青色着色層21Bを含む着色層21、および遮光部22から構成されたカラーフィルタ、ならびにオーバーコート層23を有する。
また、粘着層を第2機能層側に配置して、その後、粘着層および第1機能層を貼り合せる場合には、例えば、図13に示すように、粘着層6と第1機能層2aとの接触界面において、非接触領域となる空隙が生じてしまい、表示装置の表示特性が低下してしまうという問題がある。
ところで、第1機能層の凹凸形状には、例えば、図12(a)、(b)や図13に示すように、カラーフィルタにおける着色層と遮光部との段差等がある。
一方、本発明の発明者等は、例えば、第1機能層が、表示装置に用いられる表示装置用部材である場合、第1機能層には、表示装置として用いられる製品領域と、上記製品領域の外周に位置する非製品領域とがあり、これら製品領域と非製品領域との間で、特に大きな段差が生じることに着目した。
このことについて、図14(a)〜図14(c)を参照しながら説明する。図14(a)は、多面付けされた表示装置の一例を示す概略平面図であり、図14(b)は図14(a)のA−A線断面図であり、図14(c)は図14(a)のB−B線断面図である。例えば、第1機能層2aが加飾部24および保護層25を有する加飾部材である場合、図14(b)の矢印で示すように、加飾部24が形成されることにより、加飾部24の製品領域Y側に段差が生じ、上述したカラーフィルタと同様に、空隙の発生による表示特性の低下が問題となる。また、図14(c)の矢印で示すように、加飾部24が形成されることにより、加飾部24の非製品領域X側に段差が生じ、上述したカラーフィルタと同様に、空隙が発生する。なお、本明細書では、図14(a)〜図14(c)に示す符号Xで示す領域を非製品領域といい、符号Yで示す領域を製品領域という。また、図14(a)〜図14(c)では、図の簡略化のために、その他の機能層については省略する。
また、図15は、多面付けされた表示装置において、図14(a)のB−B線断面図に相当する領域の一例を示す概略断面図である。図15に示すように、通常、表示装置においては、配線等の部材が配置される外周領域に、第1機能層2aとして額縁遮光部22’が配置される。このとき、図15の矢印で示すように、隣接する表示装置の額縁遮光部22’間となる非製品領域X側に段差が生じ、上述したカラーフィルタと同様に、空隙が発生する。なお、ここでは多面付けされた表示装置を例として説明したが、上述した空隙の発生は、多面付けされた表示装置に限られた問題ではなく、製品領域および非製品領域を有する場合に生じ得る問題である。さらに、図15では、図の簡略化のために、その他の機能層については省略する。
上述した図14(a)〜図14(c)や図15に示すように、製品領域Yおよび非製品領域Xで段差が生じ、当該段差により空隙が発生した場合には、次のような不具合が生じるおそれがある。すなわち、図11(a)に示すように、基材1a上の第1機能層2aの表面に、粘着層6を介して第2機能層2bを貼り合せる際、減圧吸着法が用いられることがある。減圧吸着法により貼り合せが行われる場合であって、基材1a、1bとしてガラス基材が用いられる場合、第1機能層2aと粘着層6との接触界面、または第2機能層2bと粘着層6との接触界面において非接触領域となる空隙が生じてしまうと、当該空隙に含まれる空気が減圧により弾け、ガラス基材1a、1bが割れてしまう等の不具合が生じるおそれがある。
このような問題に対しては、例えば、次のような方法が考えられる。すなわち、第1機能層上に配置される粘着層の厚みを厚くして、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む表面の凹凸形状を埋めて平坦にするという方法が考えられる。そこで本発明者等が上記方法を試みたところ、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む表面の凹凸形状を埋めて平坦にするためには、粘着層の厚みを、上記凹凸形状の最大段差の約10倍程度必要であり、この場合、表示装置全体としての厚みが厚くなってしまうという問題がある。なお、「凹凸形状の最大段差」とは、凹凸形状において、最も深さのある凹部の表面から、最も高さのある凸部の表面までの距離をいい、例えば、図12(a)の符号tで示す距離をいう。また、本明細書では、「第1機能層の製品領域および非製品領域を含む表面の凹凸形状」を、単に「第1機能層の表面の凹凸形状」と略して説明する場合がある。さらに、「第1機能層」を単に「機能層」と略して説明する場合がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、機能層の製品領域および非製品領域を含む表面における所定の段差を有する凹凸形状を平坦にすることができ、かつ、機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を提供することを主目的とする。
本発明の発明者等は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った。その結果、所定の方法により被覆層を形成することにより、機能層表面の所定の段差を有する凹凸形状を埋めることができ、表面を平坦化することができるという知見を得た。本発明の発明者等は、このような知見に基づいて、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材であって、上記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とするを提供する。
本発明によれば、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む所定の段差を有する表面に、被覆層を有することにより、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む表面の段差を平坦にすることができ、かつ、第1機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材とすることができる。
また、本発明は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材であって、上記表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層は、開口部を有する遮光部と、上記開口部に配置された着色層とを有するカラーフィルタであり、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材を提供する。
本発明によれば、カラーフィルタの製品領域および非製品領域を含む所定の段差を有する表面に、被覆層を有することにより、カラーフィルタの表面の段差を平坦にすることができ、かつ、カラーフィルタの段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材とすることができる。
本発明においては、上記基材の上記非製品領域は、上記第1機能層側の面に、上記着色層と同一の材料を有する平坦化層を有し、上記平坦化層の上記基材とは反対側の面に、上記被覆層が配置されていることが好ましい。第1機能層の製品領域および非製品領域での所定の段差を、平坦化層により埋めることができるからである。
さらに、本発明は、上述した表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材と、表示パネルとを有することを特徴とする積層体を提供する。
本発明によれば、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材が、カラーフィルタの製品領域および非製品領域を含む所定の段差を有する表面に、被覆層を有することにより、カラーフィルタの製品領域および非製品領域を含む表面の段差を平坦にすることができ、かつ、カラーフィルタの段差による空隙の発生を抑制することができる。したがって、表示特性に優れ、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材の空隙による不具合の発生を抑制することができる積層体とすることができる。
さらにまた、本発明は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面に、上記被覆層を形成する被覆層形成工程と、上記被覆層形成工程後に、上記被覆層の上記第1機能層とは反対側の面を研磨する研磨工程とを有し、上記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層形成工程で得られる上記被覆層は、少なくとも上記第1機能層の上記被覆層側の段差に相当する厚みを有し、上記研磨工程で得られる上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする表示装置用被覆層付き基材の製造方法を提供する。
本発明によれば、被覆層形成工程後に、被覆層を研磨する研磨工程を有することにより、被覆層形成工程で形成される被覆層の厚みを厚くした場合であっても、研磨工程において被覆層の厚みを所望の厚みに調整することができる。したがって、被覆層形成工程で形成する被覆層の厚みを厚くすることで、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む所定の段差を埋めて、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む表面の段差を平坦にすることができ、かつ、第1機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を得ることができる。
また、本発明は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面に、上記被覆層を構成する被覆層形成用組成物を配置する被覆層形成用組成物配置工程と、上記被覆層形成用組成物配置工程後に、上記被覆層形成用組成物を、上記第1機能層とは反対側の面からプレートを用いて押圧しつつ、上記被覆層形成用組成物を硬化して上記被覆層を形成する被覆層形成工程とを有し、上記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層形成工程で得られる上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする表示装置用被覆層付き基材の製造方法を提供する。
本発明によれば、被覆層形成用組成物配置工程後に、被覆層形成用組成物をプレートにより押圧し、その状態で被覆層形成用組成物を硬化する被覆層形成工程を有することにより、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む表面の段差の隅々まで被覆層形成用組成物を入り込ませることができる。したがって、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む所定の段差を埋めて、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む表面の段差を平坦にすることができ、かつ、第1機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を得ることができる。
さらに、本発明は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有し、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、上記製品領域に、上記第1機能層を準備する第1機能層準備工程と、上記非製品領域に、平坦化層を形成する平坦化層形成工程と、上記第1機能層および上記平坦化層上に、上記被覆層を形成する被覆層形成工程とを有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする被覆層付き基材の製造方法を提供する。
本発明によれば、基材の非製品領域が平坦化層を有することにより、第1機能層の製品領域および非製品領域での所定の段差を、平坦化層により埋めることができ、かつ、当該段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を得ることができる。
本発明は、機能層の製品領域および非製品領域を含む表面の、所定の段差を有する凹凸形状を平坦にすることができ、かつ、機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を提供することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置用被覆層付き基材の一例を示す概略断面図である。 本発明における第1機能層の一例を示す概略断面図である。 本発明の第1機能層の他の例を示す概略平面図および概略断面図である。 本発明の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。 本発明の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。 本発明の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。 本発明の積層体の一例を示す概略平面図である。 本発明の表示装置用被覆層付き基材の製造方法の一例を示す概略工程図である。 本発明の表示装置用被覆層付き基材の製造方法の他の例を示す概略工程図である。 本発明の表示装置用被覆層付き基材の製造方法の他の例を示す概略工程図である。 従来の積層体の製造方法の一例を示す概略工程図である。 従来の積層体の一例を示す概略断面図である。 従来の積層体の他の例を示す概略断面図である。 従来の機能層の一例を示す概略平面図および概略断面図である。 従来の機能層の他の例を示す概略断面図である。
以下、表示装置用被覆層付き基材、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材、積層体および表示装置用被覆層付き基材の製造方法について説明する。
A.表示装置用被覆層付き基材
本発明の表示装置用被覆層付き基材は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材であって、上記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする部材である。
本発明の表示装置用被覆層付き基材は、表示装置に用いられる部材である。ここで、表示装置については、後述する「C.積層体」の項に記載する内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本発明の表示装置用被覆層付き基材について、図を参照しながら説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の表示装置用被覆層付き基材の一例を示す概略断面図である。図1(a)は、第1機能層2aとして、複数の開口部を有する遮光部22と、開口部内にパターン状に配置された着色層21(ここでは、赤色着色層21R、緑色着色層21G、青色着色層21B)と、加飾部24を有する加飾部材とを有するカラーフィルタを用いた場合の一例である。また、図1(b)は、第1機能層2aとして、複数の開口部を有する遮光部22と、表示装置の外周部に配置される額縁遮光部22’と、開口部内にパターン状に配置された着色層21とを有するカラーフィルタを用いた場合の一例である。本発明の表示装置用被覆層付き基材10は、図1(a)、(b)に示すように、基材1と、基材1の一方の面上に配置された第1機能層2aと、第1機能層2aの基材1とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層3とを有する。また、本発明の表示装置用被覆層付き基材10は、表示装置となる製品領域Y、および上記製品領域Yの外周に配置された非製品領域Xを有する。さらに、本発明の表示装置用被覆層付き基材10は、第1機能層2aの製品領域Yおよび非製品領域Xは、被覆層3側の面が所定の段差を有する凹凸形状であり、また、製品領域Yおよび非製品領域Xの段差を埋めるように配置された平坦化層4を有し、さらに、第1機能層2aとは反対側の面が、所定の段差以下である。なお、図1(b)は、上述した図14(a)のB−B線断面図と同様の断面図である。
本発明によれば、第1機能層の製品領域および非製品領域を含む所定の段差を有する表面に、被覆層を有することにより、第1機能層の表面の段差を平坦にすることができ、かつ、第1機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材とすることができる。
以下、本発明の上記効果について詳細に説明する。
まず、上述した図11(a)、(b)に示すように、表示装置を製造する方法として、第1機能層2aを有する積層体と、第2機能層2bを有する積層体とを、粘着層を介して貼り合せる方法がある。
また、表示装置の製造する場合、生産性の観点から、例えば、図14(a)に示すように、まずは多面付けされた表示装置を製造し、その後、各単位に切断して、表示装置を得るという方法がある。多面付けされた表示装置においては、最終的に表示装置となる製品領域と、製品領域の外周に、各単位に切断した際に除去される非製品領域とがある。
ここで、多面付けされた表示装置を、上述した粘着層による貼り合せ方法により製造する方法について説明する。多面付けされた表示装置を貼り合せにより製造する方法としては、多面付けされた第1機能層を有する積層体、および多面付けされた第2機能層を有する積層体のいずれか一方の全面に粘着層を配置し、当該粘着層を介して2つの積層体を貼り合わせる方法が挙げられる。上記方法においては、粘着層が2つの積層体のいずれか一方の全面に配置されるため、得られた多面付け表示装置は、製品領域および非製品領域のいずれの領域においても、粘着層を介して2つの積層体が貼り合わさった構成となる。
したがって、粘着層を介して貼り合せる面を平坦にしようとする場合には、製品領域だけでなく、非製品領域での平坦性も必要となる。
また、粘着層を介して2つの積層体を貼り合せる場合、具体的には、表示装置用被覆層付き基材の被覆層側の面に他の部材を貼り合せる場合には、例えば、減圧吸着法が用いられることがある。このとき、例えば第1機能層と被覆層との間に空隙があると、当該空隙に含まれる空気が弾けて、貼り合せの際に基材等の部材が割れる等の不具合が発生するおそれがある。
これに対し、本発明においては、所定の段差を有する第1機能層の製品領域および非製品領域を含む表面に被覆層を有することにより、第1機能層の表面の段差を埋めて、被覆層の基材とは反対側の面の平坦にすることができる。
また、本発明においては、所定の被覆層を有することにより、第1機能層との間の接触界面において非接触領域となる空隙の発生を抑制し、減圧吸着法による貼り合せの際の不具合の発生を抑えることができ、さらには、製品領域において表示装置の表示領域での空隙の発生を抑制することで、表示特性の低下を抑制することができる。
以下、本発明の表示装置用被覆層付き基材について詳細に説明する。
1.被覆層
本発明における被覆層は、後述する第1機能層の基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する部材である。また、被覆層の製品領域および非製品領域は、第1機能層とは反対側の面は、段差が0.1μm以下である。すなわち、本発明における被覆層は、第1機能層の表面の段差を埋めて平坦化する平坦化層としての機能を有する部材である。
本発明における被覆層の製品領域および非製品領域では、第1機能層とは反対側の面が段差0.1μm以下である。すなわち、本発明における被覆層は、第1機能層とは反対側の面が所定の平坦性を有する。中でも、本発明においては、被覆層の第1機能層とは反対側の面の段差が、0.1μm以下であることが好ましく、0.05μm以下であることがより好ましく、特に、被覆層の第1機能層とは反対側の面の段差が全くないことが好ましい。なお、本発明において、被覆層の第1機能層とは反対側の面の段差が所定の範囲内であることは、例えば、被覆層の断面を観察することにより確認することができる。また、「被覆層の段差」とは、被覆層の厚み方向への最大距離から、被覆層の厚み方向への最小距離を差し引いた値を意味する。
本発明における被覆層の厚みは、第1機能層の種類や、本発明の表示装置用被覆層付き基材の用途等に応じて適宜調整することができ、特に限定されない。本発明においては、後述する第1機能層の表面における1.5μm以上の段差を埋めて、被覆層の表面の段差が0.1μm以下となるように平坦化することができる程度の厚みを有することが好ましい。
具体的には、後述する第1機能層がカラーフィルタである場合には、被覆層の厚みは、例えば、0.05μm以上2μm以下の範囲内であることが好ましく、中でも0.05μm以上1.5μm以下の範囲内であることが好ましく、特に0.05μm以上1μm以下の範囲内であることが好ましい。
また、後述する第1機能層が加飾部材であって、当該加飾部材を構成する加飾部が黒色加飾部である場合には、被覆層の厚みは、例えば、1.0μm以上8.0μm以下の範囲内であることが好ましく、中でも1.0μm以上7.5μm以下の範囲内であることが好ましく、特に1.0μm以上7μm以下の範囲内であることが好ましい。
さらに、後述する第1機能層が加飾部材であって、当該加飾部材を構成する加飾部が白色加飾部である場合には、被覆層の厚みは、例えば、5μm以上40μm以下の範囲内であることが好ましく、中でも5μm以上35μm以下の範囲内であることが好ましく、特に5μm以上30μm以下の範囲内であることが好ましい。
被覆層の厚みが上記範囲内であることにより、第1機能層の表面の段差を埋めて平坦にすることができ、かつ、被覆層を設けることにより本発明の表示装置用被覆層付き基材が厚くなり過ぎるのを抑制し、本発明の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いた際に、表示装置全体としての厚みの増加を抑制することができる。
また、本発明においては、被覆層を有することにより、第1機能層の表面の段差により、第1機能層と被覆層との間における空隙の発生を抑制することができる。本発明の表示装置用被覆層付き基材における空隙の発生の有無は、次のような方法により確認することができる。例えば、第1機能層の凹凸形状を有する表面に、粘着剤または接着剤を用いて第2機能層を転写し、空隙の発生の有無を確認することができる。さらに、第1機能層の凹凸形状を有する表面に、紫外線硬化型樹脂からなる粘着剤を配置し、当該粘着剤を露光硬化させた後に、接触式の膜厚計で測定することにより、第1機能層の凹凸形状を有する表面に被覆部材を形成することによる、表面の平坦性を確認することができる。
本発明における被覆層は、透明性を有する部材である。ここで、「透明性を有する」とは、被覆層が配置される第1機能層の種類に応じて、次のように定義することができる。
例えば、図1(a)に示すように、第1機能層2aとしてカラーフィルタを用い、当該カラーフィルタ上であって、本発明の表示装置用被覆層付き基材を用いた表示装置の表示領域に相当する領域に被覆層3を形成する場合には、被覆層3は、表示装置の操作者が、操作面からの視認を妨げない程度に透明であることをいう。したがって、「透明」は、無色透明、および表示装置の操作者が、操作面からの視認性を妨げない程度の有色透明を含み、また厳密な透過率で定義されず、本発明の表示装置用被覆層付き基材の用途等に応じて透過性の度合いを決定することができる。
本発明における被覆層の材料としては、例えば、電離放射線硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂組成物および熱可塑性樹脂組成物等が挙げられ、中でも電離放射線硬化性樹脂組成物であることが好ましい。
ここで、「電離放射線硬化性樹脂組成物」とは、電離放射線の照射により硬化するものをいう。「電離放射線」とは、電磁波または荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものをいい、例えば、紫外線や電子線の他、可視光線、X線、γ線等の電磁波、α線等の荷電粒子線が挙げられる。
電離線硬化性樹脂組成物としては、電離放射線により硬化するモノマー、またはプレポリマーやオリゴマー等が挙げられる。モノマー、プレポリマーやオリゴマーとしては、例えば、特許第4436441号公報に記載されているプライマー層に用いられる電離線硬化性樹脂が挙げられる。モノマーおよびプレポリマーは、1種類単独で用いても良く、2種類以上混合して用いても良く、モノマーおよびプレポリマーを混合して用いても良い。
熱硬化性樹脂組成物としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ユリア樹脂等が挙げられる。
熱可塑性樹脂組成物としては、例えば、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
本発明における被覆層の形成方法は、第1機能層の表面の段差を埋めるように形成することができ、本発明の効果が十分に得られる方法であることが好ましい。例えば、流動性を有する被覆層形成用組成物を、第1機能層の段差を有する表面に塗布することにより、被覆層を形成することが好ましい。被覆層を構成する被覆層形成用組成物として流動性を有する材料を用いることにより、第1機能層の表面の段差に被覆層形成用組成物が入り込み、第1機能層と被覆層との接触界面において、非接触領域となる空隙の発生を抑制することが可能となる。
ここで、「流動性を有する」とは、被覆層形成用組成物を、第1機能層の段差を有する表面に塗布した際に、被覆層形成用組成物が段差の隅まで入り込み、第1機能層と被覆層との接触界面において、非接触領域となる空隙の発生を抑制することができる程度であることを意味する。具体的には、室温23℃以下の条件下において、回転式粘度計を用いて測定した値が、例えば10mPa・s以下であることが好ましい。
本発明において用いられる、流動性を有する被覆層形成用組成物は、例えば、溶剤を含有することが好ましい。被覆層形成用組成物に十分な流動性を付与するという観点から、被覆層形成用組成物に含まれる溶剤の含有量は、固形分量の比率に応じて適宜調整することが好ましい。例えば、被覆層形成用組成物中の固形分量としては、5質量%以上30質量%以下の範囲内であることが好ましく、中でも6質量%以上28質量%以下の範囲内であることが好ましく、特に7質量%以上26質量%以下の範囲内であることが好ましい。
本発明における被覆層を形成する際に、第1機能層の段差を有する表面に、被覆層形成用組成物を塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、スプレーコート法、ビードコート法等の公知の塗布法が挙げられる。なお、被覆層を形成する具体的な方法については、後述する「D.表示装置用被覆層付き基材の製造方法」の項に記載するため、ここでの記載は省略する。
2.第1機能層
本発明における第1機能層は、基材の一方の面上に配置され、第1機能層の製品領域および非製品領域は、被覆層側の面の段差が1.5μm以上である部材である。なお、「第1機能層の表面の段差」とは、基材の表面から第1機能層の表面までの厚み方向への最大距離から、基材の表面から第1機能層の表面までの厚み方向への最小距離を差し引いた値を意味する。例えば、後述する図1(a)、図2(a)および図3(b)における符号tで示す距離、または、図2(b)における符号t、および符号tで示す距離を指す。
本発明における第1機能層は、本発明の表示装置用被覆層付き基材の用途に応じて適宜選択することができる。例えば、本発明の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いる場合には、第1機能層には、カラーフィルタ、加飾部材、タッチパネル等を用いることができ、中でもカラーフィルタや加飾部材を好適に用いることができる。また、本発明における第1機能層としては、上述した機能層を1つ用いても良く、複数の機能層を複数積層して用いても良い。
本発明における第1機能層がカラーフィルタである場合、第1機能層の表面の段差は、例えば、図2(a)に示すように、遮光部22の厚みと着色層21の厚みとの差により生じる符号tに示す高さの差とすることができる。また、図2(b)に示すように、額縁遮光部22’の厚みに相当する符号tに示す高さ、あるいは遮光部22’の厚みと着色層21の厚みとの差により生じる符号tで示す高さの差とすることができる。本発明における第1機能層がカラーフィルタである場合の、具体的な第1機能層の表面の段差は、例えば、1.5μm以上6.0μm以下の範囲内であることが好ましく、中でも1.7μm以上5.5μm以下の範囲内であることが好ましく、特に1.9μm以上5.0μm以下の範囲内であることが好ましい。本発明においては、第1機能層がカラーフィルタである場合には、本発明においては、上述のような遮光部または額縁遮光部の厚みと着色層のお厚みの差により生じる段差、あるいは額縁遮光部の厚みに相当する基材表面と額縁遮光部表面との段差を埋めて平坦化することができるという効果を奏する。
本発明における第1機能層が加飾部材である場合、第1機能層の表面の段差は、例えば、図3(a)、(b)に示すように、加飾部24が形成されることにより生じる符号tに示す高さの差とすることができる。なお、図3(a)は、多面付けした加飾部材の一例を示す概略平面図であり、図3(b)は、図3(a)のC−C線断面図である。本発明においては、図3(a)、(b)に示すように、加飾部材の表面の段差は、加飾部24の表示領域D側に生じる段差であっても良く、あるいは加飾部24の非表示領域N側に生じる段差であっても良い。本発明における第1機能層が加飾部材である場合の、具体的な第1機能層の表面の段差は、例えば、1.0μm以上40μm以下の範囲内であることが好ましく、中でも1.1μm以上35μm以下の範囲内であることが好ましく、特に1.2μm以上30μm以下の範囲内であることが好ましい。したがって、第1機能層が加飾部材である場合には、本発明においては、上述のような加飾部が配置されることにより生じる段差を埋めて平坦化することができるという効果を奏する。
以下、第1機能層について、カラーフィルタおよび加飾部材を例にして説明する。
(1)カラーフィルタ
本発明におけるカラーフィルタは、複数の開口部を有する遮光部、および開口部に配置された着色部を有する。
以下、カラーフィルタを構成する各部材について説明する。
(a)遮光部
本発明における遮光部は、基材上に配置され複数の開口部を有する部材である。
本発明における遮光部は、第1の方向および第1の方向に交差する第2の方向に延伸するように並列に配置され、開口部を画定する部材である。開口部の平面視形状としては、例えば、矩形形状が挙げられる。また、遮光部における開口部の幅としては、一般的なカラーフィルタにおける遮光部の開口部の幅と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本発明における遮光部の線幅としては、本発明のカラーフィルタ基材の用途等に応じて適宜選択することができ、特に限定されないが、例えば、1μm以上30μm以下の範囲内であることが好ましく、中でも1.5μm以上28μm以下の範囲内であることが好ましく、特に2μm以上25μm以下の範囲内であることが好ましい。遮光部の線幅が上記範囲内であることにより、十分に開口部を画定することができ、高精細なカラーフィルタ基材を得ることができる。なお、遮光部の線幅が一定でない場合には、遮光部の線幅が、全て上記範囲内であることが好ましい。
本発明における遮光部の厚みとしては、所望の遮光性を示すことができる程度の厚みであれば特に限定されず、遮光部に用いられる材料に応じて適宜調整される。本発明における遮光部の具体的な厚みとしては、例えば、0.5μm以上3.0μm以下の範囲内とすることができる。
本発明における遮光部の構成材料は、所望の遮光性を発揮することができるような材料であれば良く、特に限定されない。具体的には、遮光部は、通常、バインダ樹脂に黒色色材を含有した硬化物であるが、黒色色材の他にも必要に応じて有色色材を含有していても良い。なお、遮光部の具体的な構成材料については、一般的なカラーフィルタに用いられる遮光部と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本発明における遮光部は、上述した構成材料の他にも、必要に応じてその他の材料を含有していても良い。その他の材料としては、例えば、光重合開始剤、増感剤、塗布性改良剤、架橋剤、重合禁止剤、可塑剤、難燃剤等が挙げられる。
(b)額縁遮光部
本発明における額縁遮光部は、配線等が配置される表示装置の外周部を覆うように配置される部材である。
本発明における額縁遮光部の平面形状としては、本発明の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いた際に、表示装置の外周部を覆うような形状が挙げられる。なお、額縁遮光部の線幅や詳細な設計については、本発明の表示装置用被覆層付き基材の用途に応じて適宜調整することができるため、特に限定されない。なお、額縁遮光部の厚みや材料については、上述した「(a)遮光部」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(c)着色層
本発明における着色層は、遮光部により形成された開口部に配置される部材である。
本発明においては、例えば赤、緑、青の3色の着色層を有する。着色層の色としては、赤、緑、青の3色を少なくとも含むものであれば良く、例えば、赤、緑、青の3色、赤、緑、青、黄の4色、または、赤、緑、青、黄、シアンの5色等とすることもできる。
本発明における着色層の厚みとしては、一般的なカラーフィルタに用いられる着色層の厚みと同様とすることができ、例えば1μm〜5μmの範囲内で設定することができる。
着色層としては、例えば色材をバインダ樹脂中に分散させたものを用いることができる。着色層に用いられる色材としては、各色の顔料や染料等が挙げられる。例えば、赤色着色層に用いられる色材としては、例えば、ペリレン系顔料、レーキ顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、アントラセン系顔料、イソインドリン系顔料等が挙げられる。また、緑色着色層に用いられる色材としては、例えば、ハロゲン多置換フタロシアニン系顔料もしくはハロゲン多置換銅フタロシアニン系顔料等のフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系塩基性染料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料等が挙げられる。さらに、青色着色層に用いられる色材としては、例えば、銅フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、インダンスレン系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジオキサジン系顔料等が挙げられる。これらの顔料や染料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。着色層に用いられるバインダ樹脂としては、例えば、アクリレート系、メタクリレート系、ポリ桂皮酸ビニル系、もしくは環化ゴム系等の反応性ビニル基を有する感光性樹脂が挙げられる。
着色層には、上述した材料の他にも、必要に応じて、光重合開始剤、増感剤、塗布性改良剤、現像改良剤、架橋剤、重合禁止剤、可塑剤、難燃剤等を含有させることができる。
また、着色層が形成されている同一平面上には、上述した色材を含有せず、バインダ樹脂を含有する白色層が形成されていても良い。
(d)アライメントマーク
本発明におけるアライメントマークは、例えば、図1(b)に示すように、額縁遮光部22’を有する場合に、隣接する額縁遮光部22’の間の非製品領域Xに配置することができる部材である。本発明における第1機能層がアライメントマークを有する場合、当該アライメントマークを覆うように被覆層が形成されるが、本発明における被覆層は所定の透明性を有するため、被覆層を介してアライメントマークを読み取ることが可能となる。さらに、図1(b)に示すように、非製品領域Xには平坦化層4が配置されていても良く、非製品領域Xにアライメントマークが配置される場合には、アライメントマークを覆うように平坦化層が形成されるが、所定の透過性を有する平坦化層を用いることにより、アライメントマークを読み取ることが可能となる。
本発明におけるアライメントマークは、一般的に用いられるものと同様とすることができる。具体的には、例えば、特開2015−125322号公報に記載された内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(2)加飾部材
本発明における加飾部材は、例えば表示装置の額縁部に相当する領域に加飾部を有する部材である。
本発明における加飾部の厚みは、本発明の表示装置用被覆層付き基材を用いた表示装置の用途等に応じて適宜調整することができ、一般的な加飾部と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明における加飾部が呈する色は、表示装置のデザイン等に応じて適宜選択することができる。加飾部が黒色を呈する黒色加飾部である場合、黒色加飾部の構成材料は、上述した遮光部の構成材料と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。また、加飾部が白色を呈する白色加飾部である場合、白色加飾部の構成材料としては、例えば、酸化チタン、シリカ、タルク、カオリン、クレイ、硫酸バリウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。
(3)その他の部材
本発明における第1機能層は、上述したカラーフィルタや加飾部材以外に、必要に応じてその他の部材を有していても良い。その他の部材としては、第1機能層の表面が所定の凹凸形状であれば特に限定されない。その他の部材としては、例えば、カラーフィルタや加飾部材を覆うように配置される反射防止層や保護層等が挙げられる。
また、第1機能層として、基材側から順に加飾部材およびカラーフィルタを積層して用いる場合には、その他の部材としては、加飾部材およびカラーフィルタの間を貼り合せるための粘着層が挙げられる。
以下、反射防止層、保護層および粘着層について説明する。
(a)反射防止層
本発明における反射防止層は、第1機能層として用いられるカラーフィルタや加飾部材の基材側の面に配置することができる。反射防止層が配置されていることにより、本発明の表示装置用被覆層付き基材表面への外光の反射を抑制することができ、視認性を高めることが可能となる。
本発明の反射防止層を構成する材料には、所定の光透過性を有し、また所定のフレキシブル性を有する材料を用いることが好ましい。具体的には、一般的な反射防止層に用いることができる材料が挙げられるため、ここでの記載は省略する。
反射防止層の厚みは、例えば反射防止層としての反射防止機能を発揮することができ、また本発明の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いることができる程度の厚みであることが好ましい。なお、具体的な反射防止層の厚みについては、反射防止層を構成する材料等に応じて適宜調整することができるため、ここでの記載は省略する。
(b)保護層
本発明における保護層は、第1機能層として用いられるカラーフィルタや加飾部材の基材とは反対側の面を覆うように配置することができる。保護層が配置されていることにより、本発明における第1機能層の保護機能を高めることが可能となる。
本発明における保護層を構成する材料には、所定の光透過性を有し、また所定のフレキシブル性を有する材料を用いることが好ましい。例えば、一般的な保護層に用いることができる樹脂材料が挙げられ、中でも耐熱性や耐擦傷性を有する樹脂材料であることが好ましい。具体的には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げられる。
保護層の厚みは、例えば保護層としての保護機能を発揮することができ、また第1機能層の表面に凹凸形状が出現する程度の厚みであることが好ましい。具体的には、例えば1μm〜5μmの範囲内であることが好ましい。
(c)粘着層
本発明における粘着層は、第1基材として加飾部材およびカラーフィルタを積層して用いる場合に、加飾部材およびカラーフィルタの間に配置することができる。粘着層が配置されていることにより、加飾部材およびカラーフィルタを容易に貼り付けることが可能となる。なお、この場合には、カラーフィルタは透明基材と、上記透明基材上に配置された着色層および遮光部を有する構成とすることができる。カラーフィルタに用いられる透明基材については、後述する基材と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本発明における粘着層を構成する材料には、所定の光透過性を有し、また加飾部と同様に所定の屈曲性を有する材料を用いることが好ましい。具体的には、光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂等の一般的な材料を用いることができる。
粘着層の厚みは、例えば本発明の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いることができる程度の厚みであることが好ましい。
3.平坦化層
本発明においては、後述する基材の非製品領域は、第1機能層側の面に、第1機能層と同一の材料を有する平坦化層を有し、平坦化層の基材とは反対側の面に、被覆層が配置されていることが好ましい。
平坦化層は、基材の製品領域に配置された第1機能層と、非製品領域との段差を埋める機能を有することが好ましい。したがって、平坦化層は、少なくとも基材の非製品領域に配置されることが好ましく、例えば、図1(b)に示すように、基材1aの製品領域Yの一部と非製品領域Xとを覆うように配置されていても良い。なお、図1(b)については、上述した説明と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
平坦化層は、透明性を有しても良く、有さなくても良い。例えば、基材の非製品領域にアライメントマークや製品番号等の識別情報が形成される場合には、基材上のアライメントマークや製品番号等を覆うように平坦化層が配置されることとなる。そのため、この場合には、平坦化層が所定の透明性を有することが好ましい。ここでの「透明」は、無色透明、および非製品領域に配置されたアライメントマークや製品番号等の視認を妨げない程度の有色透明を含み、また、厳密な透過率で定義されず、本発明の表示装置用被覆層付き基材の用途等に応じて透過性の度合いを決定することができる。
また、本発明における平坦化層が、非製品領域に形成される場合、具体的には、図1(b)に示すように、製品領域Yおよび非製品領域Xでの段差を埋めるように平坦化層4が形成される場合には、平坦化層4の材料として、第1機能層2aと同一の材料を用いることができる。なお、図1(b)では、平坦化層4が、製品領域Yにおける額縁遮光部22’の表面と、非製品領域Xにおける基材1aの表面とで生じた段差を埋めるように形成された例であり、ここでは、平坦化層4の材料として、カラーフィルタに用いられる着色層21と同一の材料を用いている。
製品領域および非製品領域での段差を埋めるように平坦化層が形成される場合であって、平坦化層の材料として第1機能層と同一の材料を用いる場合、平坦化層の具体的な材料としては、第1機能層を構成するいずれかの部材と同一の材料であることが好ましい。第1機能層を形成する際に、同時に平坦化層を形成することができ、製造工程数の増加を抑制できるからである。また、本発明においては、例えば、非製品領域の基材の被覆層側の面にアライメントマークや製品番号等の識別情報が配置されている場合、被覆層の材料は、第1機能層と同一の材料のうち、より透過性の高い材料を選択することが好ましい。したがって、例えば、図1(b)に示すように、平坦化層4の材料が着色層21の材料と同一とする場合には、カラーフィルタに用いられる着色層21のうち、より透過性の高い着色層21と同一の材料を選択することが好ましい。したがって、図1(b)に示すように、着色層21が、赤色着色層21R、緑色着色層21Gおよび青色着色層21Bを有する場合には、より透過率の高い緑色着色層21Gを選択することが好ましい。非製品領域にアライメントマークや製品番号等が形成された際に、平坦化層を介して、当該アライメントマークや製品番号等を良好に読み取ることができるからである。なお、着色層の材料については、上述した「2.第1機能層 (1)カラーフィルタ」の項で説明するため、ここでの記載は省略する。
本発明における平坦化層の厚みは、平坦化層により埋めようとする製品領域および非製品領域での段差に応じて適宜調整することができ、特に限定されない。また、平坦化層が第1機能層と同時に形成される場合には、同時に形成される第1機能層と同じ厚みとすることができる。
本発明における平坦化層の形成方法としては、例えば、製品領域および非製品領域の段差を埋めるように、平坦化層を構成する平坦化層形成用組成物を塗布する方法が挙げられる。平坦化層形成用組成物の塗布方法としては、例えば、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、スプレーコート法、ビードコート法等の公知の塗布法が挙げられる。なお、平坦化層が第1機能層と同一の材料であり、同時に形成される場合には、当該第1機能層と同様の形成方法により平坦化層を形成することができる。
4.基材
本発明における基材は、上述した第1機能層および被覆部材を支持すること部材である。
本発明における基材は、通常、透明性を有する透明基材である。
ここで、「透明」という場合には、特段の断りがない限り、本発明の表示装置用被覆層付き基材が用いられた表示装置の操作者の、操作面からの視認を妨げない程度の透明性をいう。したがって、「透明」は、無色透明、および視認性を妨げない程度の有色透明を含み、また厳密な透過率で定義されず、本発明の表示装置用被覆層付き基材の用途等に応じて透過性の度合いを決定することができる。
本発明における基材の厚みとしては、各部材を支持できる程度の厚みであれば特に限定されず、本発明の表示装置用被覆層付き基材の用途等に応じて適宜設計が可能である。基材の具体的な厚みは、一般的な表示装置に用いられる基材の厚みと同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本発明における基材の材料は、一般的な表示装置に用いられる基材と同様の材料を用いることができ、例えば、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない無機基板、および、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する樹脂基板等が挙げられる。中でも樹脂基板を用いることが好ましく、樹脂基板の中でもポリエチレンテレフタレート(PET)基板を用いることが好ましい。位相差調整基材にフレキシブル性を付与することができるからである。
5.第2機能層
本発明の表示装置用被覆層付き基材は、被覆層の第1機能層とは反対側の面上に、粘着層を介して配置された第2機能層を有していても良い。
本発明において用いられる第2機能層は、上述した第1機能層の種類や、本発明の表示装置用被覆層付き基材の用途に応じて適宜選択することができる。以下、本発明における第1機能層がカラーフィルタである態様(第1態様)と、第1機能層が加飾部材である態様(第2態様)と、第1機能層がカラーフィルタおよび加飾部材である態様(第3態様)とに分けて説明する。
(1)第1態様
本態様は、第1機能層がカラーフィルタである態様である。
図4(a)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の一例を示す概略断面図である。図4(a)に示すように、本態様の表示装置用被覆層付き基材10は、第1機能層2aが、着色層21および遮光部22を有するカラーフィルタであり、被覆層3の第1機能層2aとは反対側の面に第2機能層2bを有する態様である。なお、説明していない符号については、図1(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。また、図4(a)〜図4(c)に示す表示装置用被覆層付き基材では、図の簡略化のために、非製品領域については図示していない。なお、図4(a)〜図4(c)に示す表示装置用被覆層付き基材の非製品領域については、図1(a)、(b)と同様とすることができる。
本態様における第2機能層としては、本態様の表示装置用被覆層付き基材の用途等に応じて適宜選択することができる。例えば、本態様の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いる場合には、第2機能層としてタッチパネル、光学機能層等を用いることができる。
以下、タッチパネルおよび光学機能層について説明する。
(a)タッチパネル
本態様におけるタッチパネルは、少なくともセンサ電極を有する。また、タッチパネルは通常、センサ電極を覆うように配置された絶縁層を有する。
図4(b)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。本態様におけるタッチパネルは、図4(b)に示すように、センサ電極25、およびセンサ電極25を覆う用に配置された絶縁層26を有する。なお、説明していない符号については、図4(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様におけるタッチパネルには、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式、光学方式、電磁誘導方式、超音波方式等のものを用いることができる。
(i)センサ電極
本態様におけるセンサ電極は、タッチパネルの位置検知を行うために用いられる部材である。
本態様におけるセンサ電極は、透明性を有する透明導電層であっても良く、例えば、図4(b)に示すように、細線によるメッシュ状のメッシュ電極であっても良い。本態様においては、センサ電極が細線によるメッシュ状のメッシュ電極である場合、センサ電極に用いられる材料が不透明な金属材料であったとしても、見かけ上透明なセンサ電極とすることが可能である。
本態様におけるセンサ電極が透明導電層である場合、センサ電極の厚み等については、本態様により得られる位相差調整基材の用途に応じて適宜調整することができ、一般的なセンサ電極と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
また、本態様におけるセンサ電極がメッシュ電極である場合、センサ電極の厚み、線幅、ピッチおよび開口率等については、本態様により得られる位相差調整基材の用途に応じて適宜調整することができ、一般的なセンサ電極と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様におけるセンサ電極の構成材料は、センサ電極が透明電極層である場合、例えば、酸化スズ、ITOと称される酸化インジウムスズ、IZOと称される酸化インジウム亜鉛等の透明導電材料等を用いることができる。
また、本態様におけるセンサ電極が不透明な金属材料により構成されたメッシュ電極である場合、金属材料には、例えば、銀、金、銅、クロム、プラチナ、アルミニウムの単体、あるいはこれらのいずれかを主体とする合金等が挙げられる。金属合金としては、APCと称される銀、パラジウム、銅の合金等を用いることができる。さらに、金属の複合体としては、MAMと称されるモリブデン、アルミニウム、モリブデンの3層構造体等も適用可能である。さらに、例えばPEDOT等の樹脂層形成用組成物に上記金属を加えた導電性高分子を用いることもできる。
(ii)絶縁層
本態様における絶縁層は、上述したセンサ電極を絶縁する際に用いることができる部材である。
本態様における絶縁層は、通常、センサ電極を覆うように配置される。絶縁層の厚みは、
センサ電極を絶縁して短絡を防止することができる程度の厚みであることが好ましく、センサ電極の設計に応じて適宜調整することができる。例えば、絶縁層の厚みは、0.5μm〜3μmの範囲内とすることができる。
本態様における絶縁層の構成材料は、所望の絶縁性を有する材料であることが好ましく、タッチパネルに一般的に用いられるものを使用することができる。具体的には、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、カルド樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等の絶縁性樹脂材料等や、ガラス等の無機材料等が挙げられる。なお、絶縁層に用いられる構成材料は、1種を単独で用いても良く、2種以上を組み合わせて用いても良い。また、絶縁層の層構造は、1層であっても良く、2層以上を含む多層であっても良い。
(iii)透明基材
本態様におけるタッチパネルは、必要に応じて、被覆層側の面にセンサ電極を支持すると透明基材を有していても良い。なお、本態様における透明基材については、上述した「3.基材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
(b)光学機能層
本態様における光学機能層は、液晶材料を固定した位相差層を有する部材である。
図4(c)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。本態様における光学機能層は、図4(c)に示すように、配向層27および位相差層28を有する。なお、説明していない符号については、図4(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
以下、光学機能層に含まれる位相差層および配向層に分けて説明する。
(i)位相差層
本態様における位相差層は、光学機能層を構成する部材であり、液晶材料を固定した部材である。
本態様における位相差層は、液晶材料を含む部材であり、当該液晶材料は光学機能層に所望の光学特性を付与することが可能な配列状態であることが好ましい。液晶材料の具体的な配列状態としては、例えば、位相差層の長さ方向に液晶材料が配向した状態や、位相差層の厚さ方向に液晶材料が配向した状態が挙げられる。前者の液晶構造はホモジニアス構造(平行配向構造)と称され、このような構造を有することにより、光学機能層に光学的にAプレートとしての性質を付与することができる。また、後者の液晶構造はホメオトロピック構造(垂直配向構造)と称され、このような構造を有することにより、光学機能層に光学的に正のCプレートとしての性質を付与することができる。さらに、液晶材料の配列状態としては、液晶材料が規則的な螺旋構造を示すコレステリック配列状態であっても良い。このような配列状態を有することにより、光学機能層に光学的に負のCプレートとしての性質を付与することができる。
光学機能層を構成する位相差層の厚みは、液晶材料の種類や光学機能層に付与しようとする光学特性に応じて適宜調整することができ、特に限定されない。例えば、位相差層の面内レターデーションがλ/4に相当するような範囲内で形成されることが好ましい。位相差層の面内レターデーション値は、例えば、100nm〜160nmの範囲内であることが好ましく、110nm〜150nmの範囲内であることがより好ましく、120nm〜140nmの範囲内であることがさらに好ましい。位相差層の厚みを位相差層の面内レターデーションがλ/4分に相当するような範囲内の距離にする場合、具体的にどの程度の距離にするかは、後述する位相差層に含まれる液晶材料の種類に応じて適宜決定することができる。例えば、一般的な液晶材料を用いる場合には、位相差層の厚みは0.5μm〜2μmの範囲内とすることができる。
光学機能層を構成する位相差層は、本態様の表示装置用被覆層付き基材を、例えば表示装置に用いた際に、光源から照射された光を透過する部材となる。したがって、本態様における位相差層は、所定の透明性を有することが好ましい。ここで、「透明」とは、特段の断りがない限り、光源から照射された光を透過する程度に透明であることをいう。なお、位相差層の具体的な透過率については、一般的な光学機能層に用いられる位相差層と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
位相差層に含まれる液晶材料は、位相差層に所望の光学機能性を付与することができる材料であれば良く、特に限定されない。中でも、感光性を示す液晶材料であることが好ましく、特に、ネマチック相を示す液晶材料が好適に用いられる。ネマチック液晶は、他の液晶相を示す液晶材料と比較して規則的に配列させることが容易だからである。なお、位相差層に用いられる具体的な材料については、一般的な位相差層に用いられる材料と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(ii)配向層
本態様における光学機能層は、配向層を有していても良く、配向層を有さなくても良い。本態様においては、光透過性の観点から、配向層を有しないことが好ましい。配向層は、配向機能を有する部材である。配向機能は、例えば、光配向法やラビング法により付与される機能であり、光配向法を用いる場合には、配向層は光配向材料を含むことが好ましい。
以下、配向層の一例として、光配向法により配向機能が付与された配向層について説明する。なお、ラビング法により配向機能が付与された配向層については、一般的なものと同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
ここで、配向層に含まれる「光配向材料」は、光配向法により配向規制力を発現できる材料を指す。また、「光配向法」とは、任意の偏光状態を有する光(偏光)を配向層に照射することにより配向層の配向規制力(異方性)を発現させる方法である。したがって、本態様における光配向材料は、偏光を照射することにより配向規制力を発現できる材料ということができる。さらに、「配向規制力」とは、上述した光学機能層に含まれる液晶性化合物を配列させる相互作用を意味する。
本態様における配向層は、構成材料に応じて厚みを調整することができる。本態様における配向層の厚みは、例えば、0.01μm〜0.5μmの範囲内であることが好ましく、中でも0.02μm〜0.1μmの範囲内であることが好ましく、特に0.03μm〜0.05μmの範囲内であることが好ましい。本態様における配向層の厚みが上記範囲内であることにより、上述した光学機能層に含まれる液晶性化合物に対して所望の配向規制力を発現することができる。
なお、本態様における配向層の厚みは、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて断面を観察することにより測定することができる。
本態様における配向層は、本態様の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いた際に、光源から照射された光を透過する部材となる。したがって、本態様における配向層は、所定の透明性を有することが好ましい。ここで、「透明」とは、特段の断りがない限り、光源から照射された光を透過する程度に透明であることをいう。なお、配向層の具体的な透過率については、一般的な配向層と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
配向層に含まれる配向材料は、偏光を照射することにより配向規制力を発現することができる材料であれば特に限定されない。このような光配向材料は、シス−トランス変化によって分子形状のみを変化させて配向規制力を可逆的に変化させる光異性化材料と、偏光を照射することにより、分子そのものを変化させる光反応材料とに大別することができる。本態様においては、光異性化材料および光反応材料のいずれであっても好適に用いることができるが、光反応材料を用いることがより好ましい。
光反応材料は、偏光が照射されることによって分子が反応して配向規制力を発現するものであるため、不可逆的に配向規制力を発現することが可能になる。したがって、光反応材料の方が配向規制力に経時安定性において優れている。
光反応材料は、偏光照射によって生じる反応の種類によってさらに分別することができる。具体的には、光二量化反応を生じることによって配向規制力を発現する光二量化型材料、光分解反応を生じることによって配向規制力を発現する光結合型材料、および光分解反応と光結合反応とを生じることによって配向規制力を発現する光分解−結合型材料等に分けることができる。本態様においては、上述した光反応材料のいずれであっても好適に用いることができるが、中でも安定性および反応性(感度)等の観点から光二量化型材料を用いることが好ましい。
本態様において用いられる光配向材料は、1種類のみであっても良く、2種類以上であっても良い。
(c)その他の部材
本態様における第2機能層は、上述したタッチパネルや光学機能層の他にも、必要に応じてその他の材料を有していても良い。その他の部材としては、例えば、粘着層、保護層等が挙げられる。なお、粘着層および保護層については、上述した「2.第1機能層 (3)その他の部材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(2)第2態様
本態様は、第1機能層が加飾部材である態様である。
図5(a)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の一例を示す概略断面図である。図5(a)に示すように、本態様の表示装置用被覆層付き基材10は、第1機能層2aが、加飾部24を有する加飾部材であり、被覆部3の第1機能層2aとは反対側の面に第2機能層2bを有する態様である。なお、説明していない符号については、図1(a)、(b)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様における第2機能層としては、本態様の表示装置用被覆層付き基材の用途等に応じて適宜選択することができる。例えば、本態様の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いる場合には、第2機能層としてカラーフィルタ、タッチパネル等を用いることができる。
以下、カラーフィルタおよびタッチパネルについて説明する。
(a)カラーフィルタ
本態様におけるカラーフィルタは、少なくとも着色層を有する。また、カラーフィルタは通常、開口部を有する遮光部を有する。
図5(b)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。本態様におけるカラーフィルタは、図5(b)に示すように、開口部を有する遮光部22と、開口部に配置された着色層21とを有する。なお、説明していない符号については、図5(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様におけるカラーフィルタについては、上述した「2.第1機能層 (1)カラーフィルタ」の項に記載した内容と同様とすることができるためここでの記載は省略する。
(b)タッチパネル
本態様におけるタッチパネルは、少なくともセンサ電極を有する。また、タッチパネルは通常、センサ電極を覆うように配置された絶縁層を有する。
図5(c)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。本態様におけるタッチパネルは、図5(c)に示すように、センサ電極25、およびセンサ電極25を覆う用に配置された絶縁層26を有する。なお、説明していない符号については、図5(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様におけるタッチパネルについては、上述した「4.第2機能層 (1)第1態様 (a)タッチパネル」の項に記載した内容と同様とすることができるためここでの記載は省略する。
(c)その他の部材
本態様における第2機能層は、上述したカラーフィルタやタッチパネルの他にも、必要に応じてその他の材料を有していても良い。その他の部材としては、例えば、粘着層、保護層等が挙げられる。なお、粘着層および保護層については、上述した「2.第1機能層 (3)その他の部材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(3)第3態様
本態様は、第1機能層がカラーフィルタおよび加飾部材である態様である。
図6(a)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の一例を示す概略断面図である。図6(a)に示すように、本態様の表示装置用被覆層付き基材10は、第1機能層2aが、加飾部24を有する加飾部材、および着色層21および遮光部22を有するカラーフィルタであり、被覆層3の第1機能層2aとは反対側の面に第2機能層2bを有する態様である。なお、説明していない符号については、図1(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様における第2機能層としては、本態様の表示装置用被覆層付き基材の用途等に応じて適宜選択することができる。例えば、本態様の表示装置用被覆層付き基材を表示装置に用いる場合には、第2機能層としてタッチパネル、光学機能層等を用いることができる。
以下、タッチパネルおよび光学機能層について説明する。
(a)タッチパネル
本態様におけるタッチパネルは、少なくともセンサ電極を有する。また、タッチパネルは通常、センサ電極を覆うように配置された絶縁層を有する。
図6(b)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。本態様におけるタッチパネルは、図6(b)に示すように、センサ電極25、およびセンサ電極25を覆う用に配置された絶縁層26を有する。なお、説明していない符号については、図6(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様におけるタッチパネルについては、上述した「4.第2機能層 (1)第1態様 (a)タッチパネル」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(b)光学機能層
本態様における光学機能層は、液晶材料を固定した位相差層を有する部材である。
図6(c)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の他の例を示す概略断面図である。本態様における光学機能層は、図6(c)に示すように、配向層27および位相差層28を有する。なお、説明していない符号については、図6(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様における光学機能層については、上述した「4.第2機能層 (1)第1態様 (b)光学機能層」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(c)その他の部材
本態様における第2機能層は、上述したタッチパネル、光学機能層の他にも、必要に応じてその他の材料を有していても良い。その他の部材としては、例えば、粘着層、保護層等が挙げられる。なお、粘着層および保護層については、上述した「2.第1機能層 (3)その他の部材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
6.その他の部材
本発明における表示装置用被覆層付き基材は、上述した被覆部材、第1機能層および基材を有していれば良く、必要に応じてその他の部材を有していても良い。その他の部材としては、例えば、粘着層、保護層、反射防止層等が挙げられる。なお、粘着層、保護層および反射防止層については、上述した「2.第1機能層 (3)その他の部材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
B.表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材
本発明の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材であって、上記表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層は、開口部を有する遮光部と、上記開口部に配置された着色層とを有するカラーフィルタであり、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする部材である。
本発明の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、上述した表示装置用被覆層付き基材における第1機能層がカラーフィルタである部材である。したがって、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材の図面の説明は、上述した図1(a)、(b)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本発明によれば、カラーフィルタの製品領域および非製品領域を含む所定の段差を有する表面に、被覆層を有することにより、カラーフィルタの製品領域および非製品領域を含む表面の段差を平坦にすることができ、かつ、カラーフィルタの段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材とすることができる。なお、具体的な効果の説明については、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本発明の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、基材の非製品領域は、第1機能層側の面に、着色層と同一の材料を有する平坦化層を有し、平坦化層の基材とは反対側の面に、被覆層が配置されていることが好ましい。なお、平坦化層については、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材 3.平坦化層」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本発明の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、少なくとも基材、着色層、遮光部および被覆層を有する。本発明の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材における基材、着色層、遮光部および被覆層については、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。また、本発明の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、上述した部材の他にも、必要に応じて、額縁遮光部や加飾部材、第2機能層等のその他の部材を有していても良い。本発明におけるその他の部材についても、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
C.積層体
本発明の積層体は、上述した表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材と、表示パネルとを有することを特徴とする装置である。
図7は、本発明の積層体の一例を示す概略平面図である。図7に示すように、本発明の積層体100は、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材20および表示パネル40を有する。なお、図7に示す積層体100は、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材20が加飾部材を有しない場合であって、表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材20の表示パネル40とは反対側の面に加飾部材30を有する場合を示す例である。
また、図7に示す積層体100は、単一の表示装置を示す例であるが、例えば、単一の基材に、複数の機能層が多面付けされた多面付け表示装置であっても良い。この場合、本発明における表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、例えば、図1(b)に示すように、各表示装置の配線等が配置される外周部に、額縁遮光部22’を有することが好ましい。本発明においては、例えば図2(b)に示すように、額縁遮光部22’により生じた段差t、tを、被覆層により埋めて平坦化することができ、かつ被覆層との間に、非接触領域となる空隙の発生を抑制することができる。
なお、本発明の積層体の具体的な構成については、例えば、特許第5392641号と同様とすることができるため、ここでの詳しい記載は省略する。
本発明の積層体の用途としては、例えば、スマートフォン等の携帯電話、タブレットPC等の携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション、デジタルカメラ、電子手帳、ゲーム機器、自動販売機、ATM端末、POS端末等が挙げられる。
1.表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材
本発明における表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材であって、上記表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層は、開口部を有する遮光部と、上記開口部に配置された着色層とを有するカラーフィルタであり、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする部材である。
なお、本発明における表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材については、上述した「B.表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
2.表示パネル
本発明における表示パネルは、液晶表示パネル、電解発光(EL)パネルが代表的であるが、その他、電子ペーパーパネル、ブラウン管によるディスプレイ装置でも良く、公知の各種表示パネルでも良い。
上述した表示パネルについては、一般的な表示装置に用いられるものと同様とすることができるため、ここでの具体的な説明は省略する。
D.表示装置用被覆層付き基材の製造方法
本発明の表示装置用被覆層付き基材の製造方法は、所望の表示装置用被覆層付き基材を得ることができる方法であれば特に限定されない。本発明においては、次の3つの態様(Aの態様、Bの態様、Cの態様)が挙げられる。
以下、本発明の表示装置用被覆層付き基材の製造方法については、Aの態様、Bの態様、Cの態様に分けて説明する。
1.Aの態様
本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面に、上記被覆層を形成する被覆層形成工程と、上記被覆層形成工程後に、上記被覆層の上記第1機能層とは反対側の面を研磨する研磨工程とを有し、上記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層形成工程で得られる上記被覆層は、少なくとも上記第1機能層の上記被覆層側の段差に相当する厚みを有し、上記研磨工程で得られる上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とするる製造方法である。
図8(a)、(b)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法の一例を示す概略工程図である。本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法は、図8(a)に示すように第1機能層2aの記基材1とは反対側の面に、被覆層3を形成する被覆層形成工程と、図8(b)に示すように、被覆層形成工程後に、被覆層3の第1機能層2aとは反対側の面を研磨する研磨工程とを有する。なお、図8(a)、(b)では、第1機能層2aとして着色層21および遮光部22を有するカラーフィルタを用いた例であり、図の簡略化のために、非製品領域は省略している。図8(a)、(b)に示す表示装置用被覆層付き基材の非製品領域については、図1(a)、(b)と同様とすることができる。また、図8(a)、(b)で説明していない符号については、図1(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様によれば、被覆層形成工程後に、被覆層を研磨する研磨工程を有することにより、被覆層形成工程で形成される被覆層の厚みを厚くした場合であっても、研磨工程において被覆層の厚みを所望の厚みに調整することができる。したがって、被覆層形成工程で形成する被覆層の厚みを厚くすることで、第1機能層の所定の段差を埋めて、第1機能層の表面の段差を平坦にすることができ、かつ、第1機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を得ることができる。
以下、本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法について、各工程に分けて説明する。
(1)被覆層形成工程
本態様における被覆層形成工程は、第1機能層の基材とは反対側の面に、被覆層を形成する工程である。
本態様における被覆層形成工程は、第1機能層の所定の段差を有する表面に、被覆層を形成することができる工程であれば特に限定されない。本態様においては、第1機能層の表面の段差を埋めて平坦化することができ、かつ第1機能層と被覆層との接触界面において、非接触領域となる空隙が生じないように被覆層を形成することができる工程であることが好ましい。ここで、本態様においては、被覆層形成工程後に、被覆層を所望の厚みに研磨する研磨工程を有するため、本態様における被覆層形成工程により得られる被覆層の厚みは特に考慮する必要がない。したがって、本態様における被覆層形成工程において形成される被覆層は、第1機能層の表面の段差を埋めて平坦化することができ、かつ第1機能層と被覆層との接触界面において、非接触領域となる空隙が生じないような厚みとすることができる。
本態様における被覆部材形成工程で形成する被覆層の厚みは、第1機能層の表面の段差を埋めて平坦化することができ、かつ第1機能層と被覆層との接触界面において、非接触領域となる空隙が生じないような厚みであることが好ましい。具体的には、第1機能層の表面の段差に応じて適宜調整することができ、例えば、第1機能層の表面の段差の1倍〜15倍の範囲内であることが好ましく、中でも1.5倍〜12倍の範囲内であることが好ましく、特に2倍〜10倍の範囲内であることが好ましい。被覆層形成工程で形成する被覆層の厚みを上記範囲内とすることにより、第1機能層の表面の段差を十分に埋めて平坦化することができ、かつ、第1機能層と被覆層との接触界面において、非接触領域となる空隙の発生を十分に抑制することが可能となる。
本態様における被覆層形成工程の具体的な方法としては、例えば、被覆層を構成する被覆層形成用組成物を第1機能層の表面に塗布する方法が挙げられる。
ここで、被覆層形成用組成物は、所定の流動性を有することが好ましい。流動性を有する被覆層形成用組成物を、第1機能層の所定の段差を有する表面に塗布することにより、第1機能層の表面の段差に被覆層形成用組成物が入り込み、第1機能層と被覆層との接触界面において、非接触領域となる空隙の発生を十分に抑制することができる。
なお、「流動性を有する」とは、被覆層形成用組成物を、第1機能層の所定の段差を有する表面に塗布した際に、被覆層形成用組成物が第1機能層の段差の隅々まで入り込み、第1機能層と被覆層との接触界面において、非接触領域となる空隙の発生を抑制することができる程度であることを意味する。具体的には、E型粘度計を用いて22℃の条件下で測定した際に、3cp以上20cp以下の範囲内であることが好ましい。
本工程において用いられる、流動性を有する被覆層形成用組成物は、例えば、溶剤を含有することが好ましい。被覆層形成用組成物に十分な流動性を付与するという観点から、被覆層形成用組成物に含まれる溶剤の含有量は、固形分量の比率に応じて適宜調整することが好ましい。例えば、被覆層形成用組成物中の固形分量としては、1質量%以上40質量%以下の範囲内であることが好ましく、中でも3質量%以上35質量%以下の範囲内であることが好ましく、特に5質量%以上30質量%以下の範囲内であることが好ましい。
本工程において形成される被覆層は、上述のような流動性を有する被覆層形成用組成物を用いて形成されることが好ましい。被覆層の材料としては、例えば、電離放射線硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂組成物および熱可塑性樹脂組成物等が挙げられ、中でも電離放射線硬化性樹脂組成物であることが好ましい。なお、電離放射線硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂組成物および熱可塑性樹脂組成物の詳細については、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材 1.被覆層」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
被覆層形成用組成物を塗布する方法としては、一般的な塗布方法を用いることができ、例えば、スピンコーティング方法、ダイコーティング方法、スリットコーティング方法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法、転写印刷法、静電印刷法、無版印刷法等の各種印刷法や、グラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、バーコート法、ディップコート法、キスコート法、スプレーコート法、コンマコート法、インクジェット法等が挙げられる。
本態様における被覆層形成工程においては、被覆層形成用組成物を塗布した後、仮乾燥して被覆層形成用塗膜を形成する仮乾燥工程を有していても良い。仮乾燥工程を有することにより、塗布された被覆層形成用組成物を被覆層形成用塗膜とすることができる。
本態様における仮乾燥工程は、被覆層形成用組成物を仮乾燥させることができる工程であることが好ましく、具体的には、被覆層形成用組成物に含まれる溶剤を除去し、溶剤の含有量が所定の範囲内である被覆層形成用塗膜が得られる工程であることが好ましい。
ここで、「塗膜」とは、膜が硬化乾燥状態に至っていない状態を指す。例えばJIS K 5600−1−1に規定された指触乾燥状態や半硬化乾燥状態を含み、塗膜表面を直接触ることで確認することができる。
また、「溶剤の含有量が所定の範囲内である被覆層形成用塗膜」とは、被覆層形成用組成物から溶剤が全て除去されていない状態を指し、具体的には、被覆層形成用塗膜中の溶剤の量が、5wt%以上30wt%以下の範囲内となることが好ましく、中でも、5wt%以上20wt%以下の範囲内となることが好ましく、特に、5wt%以上10wt%以下の範囲内となることが好ましい。
仮乾燥工程において被覆層形成用組成物を仮乾燥させる方法としては、所望の被覆層形成用塗膜が得られる方法であれば特に限定されないが、例えば、減圧乾燥や加熱乾燥させる方法が挙げられる。なお、仮乾燥工程における仮乾燥時間等の条件については、被覆層形成用組成物の種類に応じて適宜調整することができるため、特に限定されない。
本態様における被覆層形成工程においては、被覆層形成用組成物を塗布した後、または仮乾燥工程を有する場合には仮乾燥工程の後に、被覆層形成用組成物または被覆層形成用塗膜を焼成する焼成工程を有することが好ましい。
本態様における焼成工程は、被覆層形成用組成物または被覆層形成用塗膜を焼成して所望の被覆層を得ることができる方法であることが好ましく、例えば、オーブンやホットプレート等を用いた一般的な焼成方法を用いることができる。また、焼成工程における焼成温度や焼成時間については、被覆層形成用組成物の種類等に応じて適宜調整することができるため、特に限定されない。
本発明における被覆部材形成工程は、上述した塗布工程、仮乾燥工程、焼成工程の他にも必要に応じてその他の工程を有していても良い。その他の工程としては、例えば、得られた被覆部材において、不要となる領域を除去する除去工程が挙げられる。
なお、本態様における被覆層形成工程において被覆層が形成される第1機能層や被覆層の詳細な説明については、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。また、第1機能層の形成方法については、一般的な機能層の形成方法と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(2)研磨工程
本態様におけるは、上述した被覆部材形成工程後に、被覆層の第1機能層とは反対側の面を研磨する工程である。
被覆層を研磨する具体的な方法としては、被覆層の第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下となるように被覆層を研磨することができる方法であれば良く、被覆層を構成する材料や、目標とする被覆層の厚みに応じて適宜調整することができる。なお、具体的な研磨方法については、一般的に公知の方法を用いることができるため、ここでの記載は省略する。
なお、本態様における研磨工程で得られる被覆層の厚み等については、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材」の記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(3)第1機能層準備工程
本態様においては、被覆層形成工程の前に、第1機能層準備工程を有することが好ましい。第1機能層準備工程は、基材上に第1機能層を形成する工程であっても良く、予め基材上に第1機能層が配置された第1機能層付き基材を準備する工程であっても良い。
本態様においては、基材の一方の面に、第1機能層を準備することができる工程であれば良く、具体的な方法については、第1機能層の種類に応じて適宜選択することができる。なお、第1機能層を基材上に形成する場合の具体的な形成方法については、一般的な第1機能層の形成方法と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(4)第2機能層形成工程
本態様においては、上述した被覆層形成工程、研磨工程および第1機能層準備工程の他にも、被覆層の基材とは反対側の面に第2機能層を配置する第2機能層配置工程を有していても良い。
本態様においては、被覆層の基材とは反対側の面上に、第2機能層を配置することができる工程であれば良く、例えば、被覆層上に転写により第2機能層を配置しても良く、または被覆層上に直接第2機能層を形成しても良い。
本態様においては、生産性の観点から、ロールトゥロール方式により第2機能層を配置することが好ましい。なお、本態様における第2機能層としては、第1機能層の種類に応じて適宜選択することができる。第2機能層としては、例えば、カラーフィルタ、タッチパネル、光学機能層等が挙げられ、これら第2機能層の具体的な形成方法は、一般的なカラーフィルタ、タッチパネル、光学機能層の形成方法と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。また、第2機能層についての詳細な説明については、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材 5.第2機能層」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(5)その他の工程
本態様においては、上述した被覆層形成工程、研磨工程、第2機能層配置工程の他にも、必要に応じてその他の部材を形成するその他の工程を有していても良い。例えば、粘着層を形成する粘着層形成工程や、保護層を形成する保護層形成工程や、反射防止層を形成する反射防止層形成工程等が挙げられる。これらその他の部材の具体的な形成方法は、一般的な粘着層、保護層、反射防止層等の形成方法と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。また、その他の部材についての詳細な説明は、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材 6.その他の部材」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
2.Bの態様
本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面に、上記被覆層を構成する被覆層形成用組成物を配置する被覆層形成用組成物配置工程と、上記被覆層形成用組成物配置工程後に、上記被覆層形成用組成物を、上記第1機能層とは反対側の面からプレートを用いて押圧しつつ、上記被覆層形成用組成物を硬化して上記被覆層を形成する被覆層形成工程とを有し、上記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層形成工程で得られる上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする製造方法である。
図9(a)〜図9(c)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法の他の例を示す概略工程図である。本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法は、図9(a)に示すように、第1機能層2aの基材1とは反対側の面に、被覆層を構成する被覆層形成用組成物3’を配置する被覆層形成用組成物配置工程と、図9(b)に示すように、被覆層形成用組成物配置工程後に、被覆層形成用組成物3’を、第1機能層2aとは反対側の面からプレートPを用いて押圧しつつ、被覆層形成用組成物3’を硬化して、図9(c)に示すように、被覆層3を形成する被覆層形成工程とを有する。なお、図9(a)〜図9(c)では、第1機能層2aとして着色層21および遮光部22を有するカラーフィルタを用いた例であり、図の簡略化のために、非製品領域は省略している。図9(a)〜図9(c)に示す表示装置用被覆層付き基材の非製品領域については、図1(a)、(b)と同様とすることができる。また、図9(a)〜図9(c)で説明していない符号については、図1(a)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様によれば、被覆層形成用組成物配置工程後に、被覆層形成用組成物をプレートにより押圧し、その状態で被覆層形成用組成物を硬化する被覆層形成工程を有することにより、第1機能層の表面の段差の隅々まで被覆層形成用組成物を入り込ませることができる。したがって、第1機能層の所定の段差を埋めて、第1機能層の表面の段差を平坦にすることができ、かつ、第1機能層の段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を得ることができる。
以下、本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法について、各工程に分けて説明する。
(1)被覆層形成用組成物配置工程
本態様における被覆層形成用組成物は、第1機能層の基材とは反対側の面に、被覆層を構成する被覆層形成用組成物を配置する工程である。
本態様における被覆層形成用組成物配置工程において用いられる被覆層形成用組成物、および被覆層形成用組成物の配置方法については、上述した「1.Aの態様 (1)被覆層形成工程」の項で説明した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本工程において第1機能層の段差を有する表面に配置される被覆層形成用組成物の量または厚みは、本工程後の被覆層形成工程においてプレートを用いて押圧し、その状態で被覆層形成用組成物が硬化した際に、第1機能層の所定の段差を埋めて平坦化し、かつ第1機能層と被覆層との間の接触界面において、非接触領域となる空隙の発生を抑制することができ、さらには、被覆層の基材とは反対側の面の段差を0.1μm以下とすることができる程度の量または厚みであることが好ましい。なお、具体的な被覆層形成用組成物の量または厚みについては、第1機能層の種類や、被覆層形成用組成物の材料等に応じて適宜調整することができるため、特に限定されない。
本態様における被覆層形成用組成物配置工程は、被覆層形成用組成物を配置した後に、被覆層形成用組成物を仮乾燥する仮乾燥工程を有していても良い。なお、仮乾燥工程や、本態様における被覆層形成用組成物配置工程において用いられる被覆層形成用組成物、被覆層形成用組成物が配置される第1機能層等の詳細な説明については、上述した「1.Aの態様 (1)被覆層形成工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。また、第1機能層の形成方法については、一般的な機能層の形成方法と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(2)被覆層形成工程
本態様における被覆層形成工程は、被覆層形成用組成物配置工程後に、被覆層形成用組成物を、第1機能層とは反対側の面からプレートを用いて押圧しつつ、被覆層形成用組成物を硬化して被覆層を形成する工程である。
本態様における被覆層形成工程において用いられるプレートは、本工程により得られる被覆層の基材とは反対側の面の段差を0.1μm以下に平坦化することができるような、少なくとも平坦面を有するプレートであることが好ましい。なお、本工程において用いられるプレートについては、一般的な押圧等に用いられるプレートと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本工程において被覆層形成用組成物を硬化させる方法としては、被覆層形成用組成物の種類等に応じて適宜選択することができ、特に限定されない。本態様においては、例えば、被覆層形成用組成物を焼成する方法が挙げられる。なお、被覆層形成用組成物を焼成する方法については、上述した「1.Aの態様 (1)被覆層形成工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(3)第1機能層配置工程
本態様においては、被覆層形成工程の前に、第1機能層準備工程を有することが好ましい。第1機能層準備工程は、基材上に第1機能層を形成する工程であっても良く、予め基材上に第1機能層が配置された第1機能層付き基材を準備する工程であっても良い。なお、第1機能層準備工程については、上述した「1.Aの態様 (3)第1機能層準備工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(4)第2機能層配置工程
本態様においては、上述した被覆層形成用組成物配置工程および被覆層形成工程の他にも、被覆層の基材とは反対側の面に第2機能層を配置する第2機能層配置工程を有していても良い。なお、第2機能層配置工程については、上述した「1.Aの態様 (4)第2機能層配置工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(5)その他の工程
本態様においては、上述した被覆層形成用組成物配置工程、被覆層形成工程、第2機能層配置工程の他にも、必要に応じてその他の部材を形成するその他の工程を有していても良い。なお、その他の工程については、上述した「1.Aの態様 (5)その他の工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
3.Cの態様
本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法は、基材と、上記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、上記第1機能層の上記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有し、表示装置となる製品領域、および上記製品領域の外周に配置された非製品領域を有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、上記製品領域に、上記第1機能層を準備する第1機能層準備工程と、上記非製品領域に、平坦化層を形成する平坦化層形成工程と、上記第1機能層および上記平坦化層上に、上記被覆層を形成する被覆層形成工程とを有し、上記第1機能層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、上記被覆層の上記製品領域および上記非製品領域は、上記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする製造方法である。
図10(a)〜図10(c)は、本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法の他の例を示す概略工程図である。本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法は、図10(a)に示すように、非製品領域Xに、平坦化層4を形成する平坦化層形成工程を有する。ここで、本態様においては、平坦化層4に含まれる材料が、第1機能層2aに含まれる材料、図10(a)では、緑色着色層21Gの材料と同一の材料である。また、本態様における平坦化層形成工程は、第1機能層2aを形成する工程、図10(a)では、緑色着色層21Gを形成する工程と同時に行われる。その後、本態様においては、図10(b)に示すように、第1機能層2aを構成する赤色着色層21Rや青色着色層21Bを形成する工程を有する。なお、図10(a)、(b)では、第1機能層2aとして着色層21および遮光部22を有するカラーフィルタを用いた例である。最後に、図10(c)に示すように、製品領域Yおよび非製品領域Xに被覆層3を形成する被覆層形成工程を有する。図10(a)〜図10(c)で説明していない符号については、図1(b)と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様によれば、基材の非製品領域が平坦化層を有することにより、第1機能層の製品領域および非製品領域での所定の段差を、平坦化層により埋めることができ、かつ、当該段差による空隙の発生を抑制することができる表示装置用被覆層付き基材を得ることができる。
以下、本態様の表示装置用被覆層付き基材の製造方法について、各工程に分けて説明する。
(1)平坦化層形成工程
本態様における平坦化層形成工程は、基材の非製品領域の第1機能層側の面に、平坦化層を形成する工程である。また、本態様における平坦化層形成工程は、平坦化層に含まれる材料が、第1機能層に含まれる材料と同一の材料であることで、第1機能層と同時に行われる工程である。
平坦化層形成工程で得られる平坦化層については、上述した「A.表示装置用被覆層付き基材 3.平坦化層」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。また、製造方法については、平坦化層と同時に形成される第1機能層と同様とすることができ、上述した
(2)被覆層形成工程
本態様における被覆層形成工程は、第1機能層の基材とは反対側の面の、製品領域および非製品領域に被覆層を形成する工程である。なお、具体的な被覆層の材料や、被覆層の形成方法、第1機能層の詳細な説明については、上述した「1.Aの態様 (1)被覆層形成工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(3)第1機能層配置工程
本態様においては、平坦化層形成工程の前に、第1機能層準備工程を有することが好ましい。第1機能層準備工程は、基材上に第1機能層を形成する工程であっても良く、予め基材上に第1機能層が配置された第1機能層付き基材を準備する工程であっても良い。なお、第1機能層準備工程については、上述した「1.Aの態様 (3)第1機能層準備工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(4)第2機能層配置工程
本態様においては、上述した被覆層形成工程の他にも、被覆層の基材とは反対側の面に第2機能層を配置する第2機能層配置工程を有していても良い。なお、第2機能層配置工程については、上述した「1.Aの態様 (4)第2機能層配置工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(5)その他の工程
本態様においては、上述した被覆層形成工程、第2機能層配置工程の他にも、必要に応じてその他の部材を形成するその他の工程を有していても良い。なお、その他の工程については、上述した「1.Aの態様 (5)その他の工程」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
[実施例]
以下のようにして、本発明の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材を作製した。
(共重合樹脂溶液の調製)
重合槽中にメタクリル酸メチル(MMA)を63質量部、アクリル酸(AA)を12質量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)を6質量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)を88質量部仕込み、攪拌し溶解させた後、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)を7質量部添加し、均一に溶解させた。その後、窒素気流下、85℃で2時間攪拌し、更に100℃で1時間反応させた。得られた溶液に、更にメタクリル酸グリシジル(GMA)を7質量部、トリエチルアミンを0.4質量部、およびハイドロキノンを0.2質量部添加し、100℃で5時間攪拌し、共重合樹脂溶液(固形分50%)を得た。
(被覆層形成用組成物の合成)
下記の材料を室温で攪拌及び混合して被覆層形成用組成物を得た。
<被覆層形成用組成物の組成>
・上記共重合樹脂溶液(固形分50%): 16質量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(商品名:SR399、サートマー社製): 24質量部
・オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名:エピコート180S70、油化シェルエポキシ社製): 4質量部
・2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:イルガキュア907、チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製):4質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製): 52質量部
(カラーフィルタ基材の形成)
(遮光部の形成)
まず、下記の分量の成分を混合し、サンドミルにて十分に分散し、黒色顔料分散液を調製した、
<黒色顔料分散液の組成>
・黒色顔料 23質量部
・高分子分散材(ビックケミー・ジャパン(株) Disperbyk111) 2質量部
・溶剤(ジエチレングリコールジメチルエーテル) 75質量部
次に、下記の分量の成分を十分に混合し、遮光部形成用組成物を得た。
<遮光部形成用組成物の組成>
・上記黒色顔料分散液 61質量部
・上記硬化性樹脂組成物 20質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル 30質量部
厚み0.7mmのガラス基板(旭硝子(株) AN材)上に上記遮光部形成用組成物をスピンコーターで塗布し、100℃で3分間乾燥させ、膜厚約1μmの遮光層を形成した。当該遮光層を、超高圧水銀ランプで遮光パターン(RGBの繰り返しが75μmピッチのストライプ状)に露光した後、0.05wt%水酸化カリウム水溶液で現像し、その後、基板を200℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して複数の開口部を有する遮光部を形成した。
(着色層の形成)
上記のようにして遮光部を形成したガラス基板上に、下記組成の赤色硬化性樹脂組成物をスピンコーティング法により塗布(塗布厚み2.0μm)し、その後、70℃のオーブン中で3分間乾燥した。次いで、赤色硬化性樹脂組成物の塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて着色部の形成領域に相当する領域のみに紫外線を10秒間照射した。次いで、0.05wt%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、赤色硬化性樹脂組成物の塗布膜の未硬化部分のみを除去した。その後、基板を200℃の雰囲気下に15分間放置することにより、加熱処理を施して遮光部の開口部に赤色のレリーフパターン(赤色着色層)を形成した。
次に、下記組成の緑色硬化性樹脂組成物を用いて、赤色のレリーフパターン形成と同様の工程により、遮光部の開口部に緑色のレリーフパターン(緑色着色層)を形成した。
さらに、下記組成の青色硬化性樹脂組成物を用いて、赤色のレリーフパターン形成と同様の工程により、遮光部の開口部に青色のレリーフパターン(青色着色層)を形成した。
(被覆層の形成)
最後に、得られた遮光部および着色層上に被覆層を形成し、本発明の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材とした。被覆層は、次のように形成した。すなわち、まず、硬化性樹脂組成物をスピンコーティング法により塗布、乾燥し、厚さ25μmの塗布膜を形成した。次いで、硬化性樹脂組成物の塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて紫外線を10秒間照射した。その後、200℃の雰囲気中に15分間放置することにより加熱処理を施して被覆層を形成した。
(研磨工程)
ダイヤモンド研磨ベルトを用いて、得られた表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材における被覆層を研磨した。研磨工程後の被覆層の厚みは、2μmであった。
(転写用光学機能層の形成)
転写用基材上に、硬化後の膜厚がおよそ0.1μm程度となるように、ポリビニルシンナメート(PVCi)基を有する光配向材料を含有する光配向膜組成物(溶剤としてPGMEを使用)をダイコート法により塗布した。
そして、90℃に調整した乾燥機内で2分間乾燥させ、溶媒を蒸発させるとともに組成物を熱硬化させて光配向膜(配向層)を形成した。
その上に、光重合性ネマチック相を示す液晶化合物と、光重合開始剤とを含有する液晶組成物(固形分30%、溶剤としてMIBKを使用)をダイコート法により塗布して乾燥させて1μmの液晶層を形成し、位相差層を有する転写フィルムを得た。
その後、得られた転写フィルムの位相差層側の面に、厚さ3μmの紫外線硬化型接着層を形成した。
(転写工程)
得られた表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材における被覆層側と、転写用光学機能層上に形成された紫外線硬化型接着層とを、空気が入らないようにして貼合した。その後、光学機能層側の面から紫外線を照射して、紫外線硬化型接着層を硬化させた。その後、転写用基材を剥離した。
[評価]
上述した実施例により、カラーフィルタ基材および光学機能層が粘着層を介して貼り合わされた表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材を得た。得られた表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、カラーフィルタの段差による空隙の発生を抑制することができた。
1、1a …基材
2a …第1機能層
2b …第2機能層
3 …被覆層
4 …平坦化層
10 …表示装置用被覆層付き基材
20 …表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材
40 …表示パネル
100 …積層体

Claims (7)

  1. 基材と、前記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、前記第1機能層の前記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材であって、
    前記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および前記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、
    前記第1機能層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、
    前記被覆層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする表示装置用被覆層付き基材。
  2. 基材と、前記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、前記第1機能層の前記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材であって、
    前記表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材は、表示装置となる製品領域、および前記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、
    前記第1機能層は、開口部を有する遮光部と、前記開口部に配置された着色層とを有するカラーフィルタであり、
    前記第1機能層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、
    前記被覆層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材。
  3. 前記基材の前記非製品領域は、前記第1機能層側の面に、前記着色層と同一の材料を有する平坦化層を有し、
    前記平坦化層の前記基材とは反対側の面に、前記被覆層が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材。
  4. 請求項2または請求項3に記載の表示装置用被覆層付きカラーフィルタ基材と、
    表示パネルと
    を有することを特徴とする積層体。
  5. 基材と、前記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、前記第1機能層の前記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、
    前記第1機能層の前記基材とは反対側の面に、前記被覆層を形成する被覆層形成工程と、
    前記被覆層形成工程後に、前記被覆層の前記第1機能層とは反対側の面を研磨する研磨工程と
    を有し、
    前記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および前記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、
    前記第1機能層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、
    前記被覆層形成工程で得られる前記被覆層は、少なくとも前記第1機能層の前記被覆層側の段差に相当する厚みを有し、
    前記研磨工程で得られる前記被覆層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする表示装置用被覆層付き基材の製造方法。
  6. 基材と、前記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、前記第1機能層の前記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、
    前記第1機能層の前記基材とは反対側の面に、前記被覆層を構成する被覆層形成用組成物を配置する被覆層形成用組成物配置工程と、
    前記被覆層形成用組成物配置工程後に、前記被覆層形成用組成物を、前記第1機能層とは反対側の面からプレートを用いて押圧しつつ、前記被覆層形成用組成物を硬化して前記被覆層を形成する被覆層形成工程と
    を有し、
    前記表示装置用被覆層付き基材は、表示装置となる製品領域、および前記製品領域の外周に配置された非製品領域を有し、
    前記第1機能層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、
    前記被覆層形成工程で得られる前記被覆層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする表示装置用被覆層付き基材の製造方法。
  7. 基材と、前記基材の一方の面上に配置された第1機能層と、前記第1機能層の前記基材とは反対側の面上に配置され、透明性を有する被覆層とを有し、表示装置となる製品領域、および前記製品領域の外周に配置された非製品領域を有する表示装置用被覆層付き基材を製造する表示装置用被覆層付き基材の製造方法であって、
    前記製品領域に、前記第1機能層を準備する第1機能層準備工程と、
    前記非製品領域に、平坦化層を形成する平坦化層形成工程と、
    前記第1機能層および前記平坦化層上に、前記被覆層を形成する被覆層形成工程と
    を有し、
    前記第1機能層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記被覆層側の面の段差が1.5μm以上であり、
    前記被覆層の前記製品領域および前記非製品領域は、前記第1機能層とは反対側の面の段差が0.1μm以下であることを特徴とする被覆層付き基材の製造方法。
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