JP2018009988A - 計測装置および計測システム - Google Patents
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Description
このような光輝材入りの塗料においては、所謂きらきら感を評価するために、塗装された表面を計測して、きらきら感を粒子特性として数値化する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
計測システム200は、カメラ装置203によって撮影されたサンプルPの2次元分光画像を元にサンプルPの表面の粒子特性すなわち光輝材特有のきらきらした見た目を定量的に評価するための計測装置100を有している。
なお、以降の説明においては、簡単のため、図1に示すように鉛直上方を+Z方向とし、Z方向に対して垂直な平面のうち、紙面奥側に向かってY方向、紙面左右方向をX方向として、サンプルPはXY平面に平行に置かれた板状のサンプルであるとする。
カメラ装置203は、200×200pixelの範囲で1pixelが30μmとなるようにレンズを用いて倍率調整を行い、サンプルPの表面状態を計測して2次元分光画像を撮影する。なお、カメラ装置203は、かかる構成に限定されるものではなく、複数の波長幅で2次元分光画像を撮影可能なマルチスペクトルカメラや分光カメラであっても良い。
また、2次元分光画像とは、通常の3原色を用いた写真等の画像とは異なり、それぞれの画素における色合いが、所定のバンド幅で刻まれた波長成分として記録された画像を示している。
サンプルPは、本実施形態ではXY平面に平行に載置され、図1に示すように、照明光Lの入射角度25°、カメラ装置203の設置角度0°として測定を行う。
なお、かかる角度は何れも限定されるものではなく、また当該角度を変更して複数回撮影するとしても良い。
サンプルPは、図6に示して後述するように、下地層である基材300と、基材300の上面に形成された塗装面たる塗装層301とを有し、塗装層301には、光輝材としてのアルミフレーク302が点在する。なお、ここではアルミフレークとしたが、かかる構成に限定されるものではなく、マイカフレーク等であっても良いし、その他の金属片を用いても良い。
かかるアルミフレーク302の位置や角度によって、サンプルPを見たとき、局所的な金属光沢や反射の強弱がつくことにより光輝材特有の所謂「きらきら感」が生じる。
本実施形態においては、かかるきらきら感の度合いを、粒子特性として評価する。
同様に、粒子性評価部20は、後述するように、色度変換部10によって得られた色度情報を用いて、Lab色空間の偏差画像を取得する偏差画像取得ステップと、偏差画像をフーリエ変換することによって周波数成分を抜き出して粒子性評価値を算出する評価値算出ステップとを実行する情報処理部である。
なお、色度変換部10と粒子特性評価部20とは、本実施形態では何れも計測装置100内に設けられた情報処理部であるとしたが、上述のような構成のプログラムをインストールしたパソコンなどの外部装置であるとしても良い。
初期状態において、まず、較正用の標準試料を用いて2次元分光画像の撮影を行う(ステップS102)。このとき、カメラ装置203の露光時間は、飽和する画素がないように調整し、露光時間を記録することが望ましい。
なお、本実施形態では標準試料として反射率が100%で完全拡散放射に近い反射特性を持つ白色基準板を用いている。
なお、サンプルPの撮影時と標準試料の撮影時とで露光時間が異なる場合には、露光時間の比をサンプルPの計測値に乗算して露光時間の差を補正することが望ましい。
本実施形態では特に後述するA状態(D50光源を用いた分光分布)と、B状態(標準光源を用いた分光分布)と、の2パターンの照明条件を設定する。
色度変換部10は、ステップS104で得られたサンプルPの2次元分光反射率と、ステップS105で設定した分光分布と、等色関数と、によって各画素における3刺激値XYZを算出する。
ステップS104で得られたサンプルPの2次元分光反射率は、サンプルPに光が当てられたときに反射する反射光L’の波長分布を示している。
ステップS105で設定した分光分布は、サンプルPへと照射される照射光Lの波長分布を示している。
したがって、サンプルPの2次元分光反射率と、分光分布と、を掛け合わせることで、サンプルPから人の目に入射する光がどのような波長分布を示すかが模擬される。
本実施形態では、数式1において式(1)〜式(3)として示す3刺激値XYZを、色を定量的に表現する色度情報の一部として扱う。
なお、人の色感覚は、個人差のみならず、視角(物体の大きさ)が変わっても変化することが知られている。そこで、本実施形態においては、10°視野に対応する等色関数を用いて計算を行った。
また、係数kは、従来の3刺激値変換では、数式2の式(4)のように表される。
すなわち、S(λ)がどのような関数であったとしても、3刺激値XYZは|S(λ)|に依存しない。
そこで、本実施形態においては、数式3に式(5)として示すように、照明の強度係数αを含む係数k’として3刺激値XYZを算出する(ステップS106)。
例えば、基準となる光源202のハロゲンランプの光の50%の強度の照明を想定して、粒子特性を評価したいときには、α=0.5として3刺激値を計算する。
このように3刺激値XYZの算出に、強度係数αを用いることとすれば、3刺激値XYZは|S(λ)|に依存する。
このときの変換式は、例えば完全拡散反射面での3刺激値Xn、Yn、Znを用いて国際照明委員会(CIE)で定められた数式4に示すように表される。
ステップS107に示すように、色度変換部10は、3刺激値XYZからLab表色系におけるL*、a*、b*の各成分を色度情報として算出する。
かかるステップS107は、2次元分光画像と、サンプルPに照射する照明光Lの分光分布及び強度の分布とに基づいて、2次元分光が像を色度情報へと変換する色度変換ステップである。
まず、粒子性評価部20は、ステップS107において算出されたLab表色系におけるL*、a*、b*の各成分の画像のうち、L*画像の平均値を算出する(ステップS201)。
粒子性評価部20は、ステップS201で算出されたL*画像の各画素におけるL*の値から平均値を差し引き、L偏差画像を取得する(ステップS202)。
L偏差画像は、L*画像全体の平均に対して、各画素がどれだけ乖離しているかの変動量、言い換えると偏差Δを示す画像である。かかるLの偏差Δは、全体的に反射する金属のようなサンプルでは平均値が上昇するために一様に低い値をとり、平均値に影響の少ない程度の小さな部位が局所的に特に強く反射する、所謂きらきらと光って見える状態のときには、光って見える画素の部分において大きい値をとる。
すなわち、このように局所的に反射が強くなる画素が、きらきら感、粒子感として人の目には感知される。
ここでいう振幅は、フーリエ変換後の強度の平方根で求められる。周波数は、計算される画像のサイズ(200×200pixel)と計測時の解像度(1pixel=30μm)で決まる。
なお、かかる構成に限定されるものではなく、視覚の空間周波数特性としては、既に知られた他の視覚特性についての関数を利用しても良い。
人の目は、一般に見る対象物が近いほど解像度が高く(細かい部分まで見えやすく)、遠くのものを見るときには解像度が低く(細かい部分はつぶれて見え難く)なる視覚特性が知られている(例えば非特許文献1等を参照)。
このとき、粒子感は、「局所的に反射が強くなる画素」を視覚的に認識することで得られるから、近い場所からの観察では微小な画素であっても正確にカウントされる一方で、遠い場所からの観察では、ある程度以上の大きさを持つ画素しか認識されない、ということになり得る。
そこで、本実施形態では、ステップS204で、ステップS203において取得したL偏差画像の全画素についてのフーリエ変換結果から、観察距離に応じて認識され難い画素サイズについては評価値に与える影響が小さくなるように処理を行っている。
かかるステップS204は、変動量を視覚の周波数特性で重み付けした値を算出する重み付けステップである。
図4にAで示したものは、昼光の分布を示す特定波長の光源を用いて、真昼の太陽光の元でサンプルPを観察したときを想定している。同様に図4に斜線でBと示したものは、全波長において一様な光を発する標準光源の照射光Lの光量を20%へと低減し、太陽光が暗くなった夕方にサンプルPを観察したときを想定している。
また、A状態に比べてB状態では全体的に粒子性評価値が半分程度に抑えられることがわかる。
すなわち、B状態のように太陽光が暗くなった状態では、P1〜P4の粒子感の差が少なくなり、またきらきら感のような粒子性は弱まるということを示している。
かかる構成により、照明条件を考慮して被対象物の表面の粒子特性を評価するから、見た目と評価値との相関が高い。
かかる構成により、照明条件を考慮して被対象物の表面の粒子特性を評価するから、見た目と評価値との相関が高い。
かかる構成により、偏差Δが局所的に反射が強くなる画素を示すため、きらきら感、粒子感として人の目には感知される。
かかる構成により、局所的な反射をより実際の見え方に近い状態で評価することができて、見た目と評価値との相関が高い。
かかる構成により、「局所的に反射が強くなる画素」を観察距離に応じて認識のし易さ/し難さによって重み付けを行う。そのため観察距離までをも考慮した見え方を評価値に反映することができる。
かかる構成により、照明条件を考慮して被対象物の表面の粒子特性を評価するから、見た目と評価値との相関が高い。
かかる構成により、照明条件を考慮して被対象物の表面の粒子特性を評価するから、見た目と評価値との相関が高い。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については、適宜説明を省略する。
計測システム200bは、サンプルPに照射光Lを照射するための2つの光源202a、202bと、サンプルPに照射され反射した反射光L’を受光して、2次元カラー画像を撮影する撮像装置たる撮像部としてのカメラ装置203bと、カメラ装置203bが取得した画像から粒子特性を評価するための計測装置100bと、を有している。
本実施形態では特に、光源202aの照明角度が、カメラ装置203bの正反射方向に対して傾斜角−10°になるように位置する。また、光源202bの照明角度が、正反射方向に対して傾斜角+45°になるように配置されている。
すなわち本実施形態において、複数ある光源202a、202bの少なくとも1つが、正反射方向に対して傾斜角−25°〜+25°の間に配置される。
また、塗装層301の塗装において、かかるアルミフレーク302は、極度に大きい配向角θにはなり辛いことが知られ、一般的には、±25°の範囲の配向角θとなることが知られている。
そのため、複数ある光源202a、202bの少なくとも1つが、正反射方向に対して傾斜角−25°〜+25°の間に配置されることで、正反射近傍の粒子性の強い反射光L’が得られるから、照明条件を考慮して被対象物の表面の粒子特性を評価することが容易となる。
このとき、光源202bの反射光は、拡散条件になるから、正反射近傍の反射強度の強い反射光L’と、拡散条件付近の反射強度の弱い反射光L’とがカメラ装置203bへと入射する。
かかる構成により、サンプルPへ複数の異なる照明条件によって光を照射することで、カメラ装置203bは異なる複数の照明条件に対応した2次元カラー画像である第1の画像と第2の画像とを取得する。
かかる構成により、実際の人の目視の感覚と照明条件とに基づいて、サンプルPの表面の粒子特性を評価することができる。
さらに、図16のように、カメラ装置203bをサンプルPの直上に、傾斜角0°となるように配置すれば、照明条件によらずサンプルPの全体にカメラ装置203bのフォーカスが合った状態となり、画像の取得がさらに容易になる。
かかる構成とすれば、光源202aが正反射近傍の反射強度の強い反射光L’としてカメラ装置203に入射するとともに、光源202bからの照射光Lbは、ドーム照明205の内壁面に反射して、拡散光として全面からサンプルPに照射され、特定の拡散角のものがカメラ装置203bへと到達する。
言い換えれば、図8に示すような変形例であっても、図5に示したのと同様に、光源202aからの反射光L’が正反射光に近い光強度でカメラ装置203へと届き、光源202bからの反射光L’が拡散条件付近の反射強度の弱い反射光L’としてカメラ装置203bへと届く。
このとき、正反射近傍に配置された光源202aと、拡散条件に配置された光源202bとではカメラ装置203bへと到達する反射光L’の光強度が大きく異なることが懸念される。
このような場合には、計測システム200bに光強度調整手段を設けても良い。光強度調整手段の例としては、例えば光源202a、202bの光強度を調整したり、カメラ装置203bの入射側にNDフィルタを取り付けたり、カメラ装置203bの露光時間を調整したりすることで光量を落とす構成などが挙げられる。
また計測装置100bは、図9に示すように、カメラ装置203bが撮影した2次元画像からサンプルPの塗装層301における面内色度分布を取得する色度変換部10と、面内色度分布の変動量に基づいて、粒子特性を評価するための粒子特性評価値を算出する粒子特性評価手段たる粒子特性評価部20と、を有している。
色度変換部10は、図10に示すように、2次元カラー画像であるRGB画像を取得する画像取得ステップS301と、RGB画像を3刺激値であるXYZ画像に変換する3刺激値変換ステップS302と、XYZ画像を均等色空間であるL*a*b*空間に変換するための色度取得ステップS303とによって2次元カラー画像を色度情報へと変換する一連のプログラムを備えた情報処理部である。
すなわち、色度変換部10は、少なくとも2つ以上の照明条件、又は、受光条件でサンプルPの面内色度分布を取得する色度分布取得手段としての機能を有している。
なお、色度変換部10と粒子特性評価部20とは、本実施形態では何れも計測装置100内に設けられた情報処理部であるとしたが、上述のような構成のプログラムをインストールしたパソコンなどの外部装置であるとしても良い。
まず、光源202aのみを点灯させた状態でカメラ装置203bが2次元カラー画像である第1の画像を撮影する。次に、光源202bのみを点灯させた状態で、カメラ装置203bを用いて同様に第2の画像を撮影する。
第1の画像と、第2の画像とは何れもサンプルPの表面の少なくとも一部を撮影したものを含んでおり、かかる撮影範囲が第1の画像と第2の画像とで一致するように撮影される。例えば、本実施形態では、512×512pixelの正方形の撮影範囲である。
このとき、カメラ装置203bによって撮影された第1の画像と、第2の画像とは、光源の照射条件が異なる2つのRGB画像である(ステップS301)。
一般的には、sRGB(D65)におけるRGB→XYZ変換式を用いれば良い。
次に、国際照明委員会(CIE)で定められた数式4を用いて、XYZ画像からLab画像に変換する(ステップS303)。
ここでいうL*の偏差画像は、L*画像全体の平均に対して、各画素がどれだけ乖離しているかの変動量を表している。
つまり、撮像領域内において、局所的にきらきらしている画素のみ偏差が大きくなり、その局所的な偏差の強弱が、粒子感の強さとして人の目には感知される。
そこで、本実施形態でも、ステップS305に示したように視覚特性による重み付けを行うことで、後述する粒子特性評価値Sが、より人の感じる粒子感と相関が深くなる。なお、かかる重み付けは、ステップS204における説明と重複するため省略する。
具体的には、人はサンプルPが白くかつ明るいほど、粒子感を認知しにくく、サンプルPが暗く濃い色であるほど、粒子感を認知しやすいことが、発明者らの研究により明らかになっている。
すなわち、粒子特性評価部20は、ステップS306に示した重み付けにおいて、面内色度分布の平均明度が高いほど、または面内色度分布の平均彩度が低いほど、粒子特性評価値Sが低くなるように重み付けを行うことが望ましい。
また、本実施形態では、L*の偏差画像を用いているためにGL値を用いて粒子特性評価値Sを算出したが、a*、b*それぞれの偏差画像を併せて用いた場合には、数式7を数式8のように改変して取り扱うことが望ましい。
ここで第1の画像の粒子特性評価値S1、第2の画像の粒子特性評価値S2とすると、粒子特性評価値S1はハイライトで観察したときの粒子のきらきら感を表し、粒子特性評価値S2はすかしで観察したときの粒子のきらきら感を表す指標であると言える。
図11から明らかなように、粒子特性評価値S1と粒子特性評価値S2とは、観察者によって観察されるきらきら感の評価に対して明らかに相関が認められ、官能評価点に対する寄与率が高いことがわかる。
そこで、本実施形態では、粒子特性評価部20は、数9、数10を用いて、きらきら度Skと、ギラギラ度Sgとを評価する。
かかる構成により、照明条件を考慮して被対象物の表面の粒子特性を評価するから、見た目と評価値との相関が高い。
さらに、サンプルPの同一箇所の計測画像を用いてハイライトの粒子特性評価値S1と、すかしの粒子特性評価値S2とを用いて被対象物の表面の粒子特性を評価するから、計測のばらつきが小さくなる。
かかる構成によれば、位置aにおいて光源202を点灯させた状態で第1の画像が、位置bにおいて光源202を点灯させた状態で第2の画像が、それぞれ撮影される。
かかる第1の画像と第2の画像とを用いて粒子特性評価値を算出する方法については、上述した第2の実施形態と同様であるために説明を省略する。
かかる実施形態の場合には、少なくとも1つのカメラ装置203aを、光源202の正反射方向近傍に配置することが望ましい。ここでいう「正反射方向近傍」とは、サンプルPのアルミフレーク302の配向に応じて適宜設定するとして良いが、一般に正反射方向に対して−25°〜+25°の範囲内を示している。
かかる構成によれば、光源202よりもカメラ装置203の方がコストが安価である場合には、コストダウンに寄与する。
第3の実施形態では、計測システム200は、粒子特性を測定される被対象物たるサンプルPが載置されるホルダ201と、サンプルPに照射光Lを照射するための光源202と、サンプルPに当たって反射された反射光L’を受光して、2次元分光画像を取得する撮像装置あるいは撮像部たるカメラ装置203と、を有している。
なお、第3の実施形態において、図1に示した第1の実施形態と同様の構成の部分については説明を省略する。
第3の実施形態では、第1の実施形態におけるステップS101〜S205において行った操作に加えて、第2の実施形態で示した数式9、数式10を用いて、きらきら度Skと、ギラギラ度Sgとを評価する点で異なっている。
かかる構成により、照明条件を考慮して被対象物の表面の粒子特性を評価するから、見た目と評価値との相関が高い。
かかる構成により、照明条件を考慮して被対象物の表面の粒子特性を評価するから、さらに見た目と評価値との相関が高い。
図15においては、図4と同様に、昼間の光を模したD50の照明条件としてA状態を、標準光源の光量を20%に低減し、夕暮れの光を模した状態をB状態として、それぞれ表示した。
図15から、A状態とB状態を比較すると、きらきら度Skが半分程度に抑えられることがわかる。
既に述べたように、数6は、ハイライトで見たときに粒子感が強く、すかしで見たときに粒子感が弱い状態を示す指標である。すなわち、観察者は、夕暮れを模したB状態においては、ハイライトとすかしとの差が強く認識できず、きらきら感Skの差が見えにくくなることを示している。
以上述べたように、少なくとも2つ以上の粒子特性評価値を用いて粒子特性を評価することにより、計測装置100は、より実際の人の目視の感覚と相関性の高い評価を行うことができる。
また、本実施形態では、1つの2次元分光画像から粒子性評価を行う場合について述べたが、複数の2次元分光画像を用いるものであっても良い。
20 粒子特性評価手段(粒子性評価部)
100 計測装置
200 計測システム
201 ホルダ
202 光源部(光源)
203 撮像装置(カメラ装置)
302 光輝材
L 照明(照射光)
L’ 反射光
P 被対象物(サンプル)
S107 色度変換ステップ
S205 粒子特性評価ステップ
W 白色度
XYZ 3刺激値
Δ 偏差(変動量)(色度情報)(面内色度分布の変動量)
α 係数(強度係数)
Claims (20)
- 光輝材を含む塗装面の粒子特性を評価する計測装置において、
少なくとも2つ以上の照明条件、又は、受光条件で被対象物の面内色度分布を取得する色度分布取得手段と、
前記面内色度分布の変動量に基づいて、粒子特性を評価するための粒子特性評価値を算出する粒子特性評価手段と、を有する計測装置。 - 請求項1に記載の計測装置において、
前記粒子特性評価手段を用いて算出した少なくとも2つ以上の粒子特性評価値を用いて前記被対象物の粒子特性を評価することを特徴とする計測装置。 - 請求項1または2に記載の計測装置において、
前記粒子特性評価手段は、前記面内色度分布の変動量に対して、当該面内色度分布の平均値で重み付けすることで、前記粒子特性を評価することを特徴とする計測装置。 - 請求項3に記載の計測装置において、
前記粒子特性評価手段は、前記平均値の重み付けにおいて、前記面内色度分布の平均明度が高いほど、または前記面内色度分布の平均彩度が低いほど、前記粒子特性評価値が低くなるように重み付けを行うことを特徴とする計測装置。 - 請求項3または4に記載の計測装置において、
前記面内色度分布の平均値は、当該面内における白色度の平均値であることを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至5の何れか1つに記載の計測装置において、
前記照明条件とは、照明方式であることを特徴とする計測装置。 - 請求項6に記載の計測装置において、
前記照明方式とは、平行光と拡散光の違いであることを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至5の何れか1つに記載の計測装置において、
前記照明条件とは、照明角度であることを特徴とする計測装置。 - 請求項8に記載の計測装置において、
前記照明角度は、少なくとも正反射方向に対して傾斜角−25°〜+25°の範囲の照明角度を含むことを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至9の何れか1つに記載の計測装置において、
前記照明条件とは、分光分布あるいは照明色であることを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至10の何れか1つに記載の計測装置において、
前記照明条件とは、照明強度であることを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至11の何れか1つに記載の計測装置において、
前記受光条件とは、受光角度であることを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至12の何れか1つに記載の計測装置において、
前記面内色度分布とは、Lab表色系におけるL*、a*、b*の変動量を含むことを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至13の何れか1つに記載の計測装置において、
前記面内色度分布の前記変動量の取得に、前記塗装面の2次元カラー画像を用いることを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至13の何れか1つに記載の計測装置において、
前記面内色度分布の前記変動量の取得に、前記塗装面の2次元分光画像を用いることを特徴とする計測装置。 - 請求項15に記載の計測装置において、
前記被対象物に照射する照明を有し、
前記2次元分光画像と、前記照明の分光分布及び前記照明の強度に基づいて、前記2次元分光画像を色度情報へと変換する色度変換手段を有することを特徴とする計測装置。 - 請求項16に記載の計測装置において、
前記色度変換手段は、分光反射率を3刺激値へと変換する際の変換式に、前記照明の前記強度に依存する係数を付加したことを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至17の何れか1つに記載の計測装置において、
前記面内色度分布の変動量は、前記Lab表色系におけるL*、a*、b*の周波数特性を示す値であることを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至18の何れか1つに記載の計測装置において、
前記粒子特性評価手段は、前記変動量を視覚の空間周波数特性で重み付けした値に基づいて前記粒子特性を評価することを特徴とする計測装置。 - 請求項1乃至19の何れか1つに記載の計測装置と、
前記被対象物に光を照射する光源部と、
前記光の前記被対象物における反射光から画像を取得する撮像部と、
を有し、前記光源部の照明角度または照明方式に対応して前記撮像部の露光時間または照明強度を変えることを特徴とする計測システム。
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