[第一の実施形態]
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<システム構成>
まず、本実施形態に係る印刷システム1のシステム構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る印刷システム1の一例のシステム構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る印刷システム1は、制御装置10と、印刷装置20と、1台以上のスタッカ30と、1台以上の端末装置40とを有する。ここで、制御装置10と端末装置40とは、LAN(Local Area Network)等のネットワーク50を介して通信可能に接続されている。また、制御装置10と印刷装置20とは、専用線60を介して通信可能に接続されている。
制御装置10は、例えば、DFE(Digital Front End)等であり、RIP(Raster Image Processor)処理等を行う情報処理装置である。すなわち、制御装置10は、印刷ジョブとして、端末装置40から印刷対象ページの印刷要求を受信する。そして、制御装置10は、当該印刷要求に含まれる印刷対象ページをRIP処理して、印刷ページを作成する。
なお、印刷対象ページとは、ユーザにより指定された印刷対象の電子データに含まれる1ページ分のデータ(ページデータ)である。また、印刷データとは、印刷対象ページをRIP処理することにより作成されるラスタ画像データ等である。
このとき、本実施形態に係る制御装置10は、印刷物の排紙先が同一のスタッカ30である場合において、例えば、N−1ページ目の印刷対象ページの用紙サイズと、Nページ目の印刷対象ページの用紙サイズとが異なるか否かを判定する。そして、本実施形態に係る制御装置10は、これらの用紙サイズが異なる場合であって、印刷物の排紙先となるスタッカ30が異なる用紙サイズの混在を許可していない場合、所定の警告画面を制御装置10又は端末装置40に表示する。なお、所定の警告画面は、制御装置10及び端末装置40の両方に表示されても良い。
このように、本実施形態に係る制御装置10は、異なる用紙サイズの混在を許可していないスタッカ30が排紙先となっている場合で、かつ、異なる用紙サイズの混在が発生する場合には、事前に警告画面を表示する。これにより、ユーザは、例えば、スタッカ30から印刷物を取り除いたり、印刷ジョブをキャンセルしたりすることで、異なる用紙サイズの印刷物が混在しないようにすることができる。
印刷装置20は、例えば、複合機やデジタル印刷機等であり、制御装置10のRIP処理等により作成された印刷ページを、用紙等の印刷媒体に印刷する画像形成装置である。印刷装置20は、印刷ページを印刷媒体に印刷することにより作成した印刷物を、当該印刷装置20に接続されたスタッカ30に排紙する。
また、本実施形態に係る印刷装置20は、制御装置10からの要求に応じて、印刷物の排紙先となっているスタッカ30が異なる用紙サイズの混在を許可しているか否か等を判定する。
なお、本実施形態に係る印刷装置20は、紙等の用紙を印刷媒体として印刷物を作成し、スタッカ30に排紙するものとして説明するが、印刷媒体は、紙に限られない。印刷装置20は、印刷媒体として、例えば、布、樹脂等のシート材、プラスチック、銅箔、プリプレグ等であっても良い。したがって、印刷装置20は、これらの印刷媒体に印刷することにより作成した印刷物をスタッカ30に排出しても良い。
端末装置40は、ユーザが操作するノート型PC(パーソナルコンピュータ)、デスクトップ型PC、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の情報処理装置である。ユーザは、端末装置40を操作して、例えば、所望の電子データに対して印刷指示を行うことにより、印刷ジョブを作成することができる。
なお、図1に示す印刷システム1は、一例であって、他の構成であっても良い。例えば、印刷システム1は、端末装置40を有しない構成であっても良い。また、例えば、印刷システム1は、複数の制御装置10や複数の印刷装置20を有する構成であっても良い。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る制御装置10のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る制御装置10の一例のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、制御装置10は、入力装置11と、表示装置12と、RAM(Random Access Memory)13と、ROM(Read Only Memory)14と、CPU(Central Processing Unit)15とを有する。また、制御装置10は、外部I/F16と、通信I/F17と、専用I/F18と、HDD(Hard Disk Drive)19とを有する。さらに、これら各ハードウェアは、バスB1により相互に接続されている。
入力装置11は、キーボードやマウス、タッチパネル等であり、各種操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、ディスプレイ等であり、各種の処理結果を表示する。なお、入力装置11及び表示装置12の少なくとも一方は、必要なときにバスB1に接続して利用する形態であっても良い。
RAM13は、プログラムやデータを一時保存する揮発性の半導体メモリである。ROM14は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。CPU15は、例えば、HDD19やROM14等からプログラムやデータをRAM13上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
外部I/F16は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、例えば、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等の記録媒体16aがある。制御装置10は、外部I/F16を介して、記録媒体16aの読み取りや書き込みを行うことができる。
通信I/F17は、制御装置10をネットワーク50に接続するためのインタフェースである。制御装置10は、通信I/F17を介して、端末装置40から印刷ジョブの開始要求や印刷対象ページの印刷要求等を受信することができる。
専用I/F18は、制御装置10を専用線60に接続するためのインタフェースである。制御装置10は、専用I/F18を介して、印刷ページの印刷要求等を印刷装置20に送信することができる。
HDD19は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。HDD19に格納されるプログラムやデータには、制御装置10の全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)やOS上で動作する各種アプリケーションプログラム等がある。
本実施形態に係る制御装置10は、図2に示すハードウェア構成により、後述する各種処理を実現することができる。なお、端末装置40は、専用I/F18を有しない点を除けば、制御装置10と同様のハードウェア構成を有する。
次に、本実施形態に係る印刷装置20のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る印刷装置20の一例のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、印刷装置20は、RAM21と、ROM22と、CPU23と、専用I/F24と、外部I/F25と、操作パネル26と、HDD27と、プロッタ28とを有する。これら各ハードウェアは、バスB2により相互に接続されている。
RAM21は、プログラムやデータを一時保存する揮発性の半導体メモリである。ROM22は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。CPU23は、例えば、HDD27やROM22等からプログラムやデータをRAM21上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
専用I/F24は、印刷装置20を専用線60に接続するためのインタフェースである。印刷装置20は、専用I/F24を介して、印刷ページの印刷要求等を制御装置10から受信することができる。
外部I/F25は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、例えば、CDやDVD、SDメモリカード、USBメモリ等の記録媒体25aがある。印刷装置20は、外部I/F25を介して、記録媒体25aの読み取りや書き込みを行うことができる。
操作パネル26は、各種操作を入力するためのタッチパネルと、各種の処理結果を表示するディスプレイとを備える入出力装置である。
HDD27は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。HDD27に格納されるプログラムやデータには、印刷装置20の全体を制御する基本ソフトウェアであるOSやOS上で動作する各種アプリケーションプログラム等がある。
プロッタ28は、画像形成部を備えており、用紙等の印刷媒体に出力画像を形成する。出力画像を形成する方式には、例えば、電子写真方式やインクジェット方式等がある。
本実施形態に係る印刷装置20は、図3に示すハードウェア構成により、後述する各種処理を実現することができる。
<機能構成>
次に、本実施形態に係る制御装置10、印刷装置20、及び端末装置40の機能構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る制御装置10、印刷装置20、及び端末装置40の一例の機能構成を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係る端末装置40は、入力受付部401と、ジョブ処理部402と、表示制御部403と、通信部404とを有する。これら各機能部は、端末装置40にインストールされた1以上のプログラムが、CPU15に実行させる処理により実現される。
入力受付部401は、ユーザからの各種操作の入力を受け付ける。例えば、入力受付部401は、電子データに対する印刷指示を示す操作(印刷指示操作)の入力を受け付ける。
ジョブ処理部402は、入力受付部401により印刷指示操作が受け付けられると、印刷指示が行われた電子データ(すなわち、印刷対象の電子データ)を印刷するための印刷ジョブを作成する。そして、ジョブ処理部402は、通信部404を介して、ジョブの開始要求を送信すると共に、印刷対象の電子データに含まれるページデータ(すなわち、印刷対象ページ)の印刷要求を送信する。
表示制御部403は、各種画面を表示する。例えば、表示制御部403は、制御装置10からの要求に応じて、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することを防止させるための警告画面を表示させる。
通信部404は、制御装置10との間で各種データの送受信を行う。例えば、通信部404は、ジョブの開始要求を制御装置10に送信する。また、例えば、通信部404は、印刷対象ページの印刷要求を制御装置10に送信する。
図4に示すように、本実施形態に係る制御装置10は、通信部101と、描画部102と、使用要求処理部103と、UI制御部104とを有する。これら各機能部は、制御装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU15に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る制御装置10は、印刷対象ページテーブル記憶部105を有する。当該記憶部は、例えば、HDD19を用いて実現可能である。なお、当該記憶部は、例えば、制御装置10とネットワーク50を介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
通信部101は、端末装置40及び印刷装置20との間で各種データの送受信を行う。例えば、通信部101は、ジョブの開始要求や印刷対象ページの印刷要求を端末装置40から受信する。また、例えば、通信部101は、後述するスタッカ使用要求や印刷ページの印刷要求を印刷装置20に送信する。
描画部102は、通信部101を介して、印刷対象ページの印刷要求を受信すると、当該印刷要求に含まれる印刷対象ページをRIP処理して、印刷ページを作成する。
また、描画部102は、端末装置40から受信した印刷対象ページの印刷要求に含まれる印刷対象ページ毎に、印刷対象ページテーブル1000を作成して、印刷対象ページテーブル記憶部105に記憶させる。なお、印刷対象ページテーブル1000とは、印刷対象ページに関する情報(例えば、ジョブIDやページID、排紙先のスタッカ30、用紙サイズ等)が格納されているテーブルである。
使用要求処理部103は、スタッカ使用要求を送信するための処理、及びスタッカ使用要求に対する応答(スタッカ使用応答)を受信した後の処理を行う。ここで、使用要求処理部103は、要求判定部111と、要求作成部112と、結果判定部113と、表示要求部114とを有する。
要求判定部111は、スタッカ使用要求を印刷装置20に送信するか否かを判定する。ここで、要求判定部111は、印刷対象ページテーブル1000を参照して、排紙先のスタッカ30が異なるか否か、及び印刷対象ページの用紙サイズが異なるか否かを判定することにより、スタッカ使用要求を印刷装置20に送信するか否かを判定する。
すなわち、要求判定部111は、nを2以上の整数として、nページ目の印刷対象ページと、n−1ページ目の印刷対象ページとの排紙先のスタッカ30が異なるか否か、及び用紙サイズが異なるか否かを判定する。これにより、要求判定部111は、スタッカ使用要求を印刷装置20に送信するか否かを判定する。
要求作成部112は、要求判定部111によりスタッカ使用要求を印刷装置20に送信すると判定された場合、スタッカ使用要求を作成する。ここで、スタッカ使用要求とは、当該スタッカ使用要求に係るスタッカ30を使用するための要求であり、排紙先のスタッカ30を識別する情報と、当該スタッカ30に排紙する印刷物の用紙サイズとが含まれる。
結果判定部113は、スタッカ使用応答の応答結果を判定する。すなわち、結果判定部113は、スタッカ使用応答が、スタッカ30の使用を許可することを示す「継続」又はスタッカ30の使用を許可しないことを示す「保留」のいずれであるかを判定する。
なお、後述するように、印刷装置20は、スタッカ使用要求を受信すると、排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許可しているか否か等を判定して、当該判定結果に応じて、「継続」又は「保留」を示すスタッカ使用応答を送信する。
表示要求部114は、結果判定部113によりスタッカ使用応答の応答結果が「保留」であると判定された場合、所定の警告画面を端末装置40に表示させるための警告画面の表示要求を送信する。これにより、端末装置40には、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することを防止させるための警告画面が表示される。
印刷対象ページテーブル記憶部105は、印刷対象ページ毎に、印刷対象ページテーブル1000を記憶する。なお、印刷対象ページテーブル1000の詳細については後述する。
UI制御部104は、ユーザからの各種操作の入力を受け付けると共に、各種画面を表示する。例えば、UI制御部104は、使用要求処理部103の結果判定部113によりスタッカ使用応答の応答結果が「保留」であると判定された場合、所定の警告画面を表示する。これにより、制御装置10には、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することを防止させるための警告画面が表示される。
図4に示すように、本実施形態に係る印刷装置20は、通信部201と、使用応答処理部202と、印刷処理部203と、スタッカ監視部204とを有する。これら各機能部は、印刷装置20にインストールされた1以上のプログラムが、CPU23に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る印刷装置20は、印刷ページテーブル記憶部205と、混在可否テーブル記憶部206とを有する。これら各記憶部は、例えば、HDD27を用いて実現可能である。
通信部201は、制御装置10との間で各種データの送受信を行う。例えば、通信部201は、スタッカ使用要求や印刷ページの印刷要求を制御装置10から受信する。また、例えば、通信部201は、スタッカ使用応答を制御装置10に送信する。
使用応答処理部202は、スタッカ使用要求を送信するための処理を行う。ここで、使用応答処理部202は、応答判定部211と、応答作成部212とを有する。
応答判定部211は、「継続」又は「保留」のいずれの応答結果を示すスタッカ使用応答を作成するかを判定する。すなわち、応答判定部211は、後述する印刷ページテーブル2000及び混在可否テーブル3000を参照して、排紙先のスタッカ30が異なるか否か、及び排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許すか否かを判定する。これにより、応答判定部211は、「継続」又は「保留」のいずれの応答結果を示すスタッカ使用応答を作成するかを判定する。
応答作成部212は、応答判定部211による判定結果に応じて、「継続」又は「保留」のいずれかの応答結果を示すスタッカ使用応答を作成する。
印刷処理部203は、通信部201を介して、印刷ページの印刷要求を受信すると、当該印刷要求に含まれる印刷ページを印刷媒体に印刷して、印刷物を作成する。そして、印刷処理部203は、作成した印刷物が、排紙先のスタッカ30に排紙されるように制御する。
また、印刷処理部203は、制御装置10から受信した印刷ページの印刷要求に含まれる印刷ページ毎に、印刷ページテーブル2000を作成して、印刷ページテーブル記憶部205に記憶させる。なお、印刷ページテーブル2000とは、印刷ページに関する情報(例えば、ジョブIDやページID、排紙先のスタッカ30、用紙サイズ等)が格納されているテーブルである。
スタッカ監視部204は、スタッカ30の状態を監視する。スタッカ監視部204は、スタッカ30の状態を監視することで、例えば、当該スタッカ30に積載されている印刷物が取り除かれたことを検知する。
印刷ページテーブル記憶部205は、印刷ページ毎に、印刷ページテーブル2000を記憶する。なお、印刷ページテーブル2000の詳細については後述する。
混在可否テーブル記憶部206は、スタッカ30が用紙サイズの混在を許すか否かを管理している混在可否テーブル3000を記憶する。なお、混在可否テーブル3000の詳細については後述する。
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係る印刷システム1の処理の詳細について説明する。以降では、ユーザが端末装置40を操作して印刷ジョブを作成することにより、印刷装置20で印刷を行う処理について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る印刷装置20で印刷するための全体処理の一例を示すシーケンス図である。
端末装置40の入力受付部401は、ユーザによる印刷指示操作の入力を受け付ける(ステップS501)。なお、ユーザは、例えば、端末装置40にインストールされた各種アプリケーションにおいて、印刷を所望する電子データを指定した上で、印刷の開始操作を行うことで、印刷指示操作を行うことができる。
次に、端末装置40のジョブ処理部402は、入力受付部401により印刷指示操作が受け付けられると、ユーザにより指定された電子データを印刷するための印刷ジョブを作成する(ステップS502)。
次に、端末装置40のジョブ処理部402は、通信部404を介して、ジョブの開始要求を制御装置10に送信する(ステップS503)。そして、端末装置40は、通信部404を介して、ジョブの開始要求に対する応答を制御装置10から受信する。
その後、端末装置40は、ユーザにより指定された電子データに含まれる各印刷対象ページについて、印刷要求を順に制御装置10に送信する。すなわち、例えば、ユーザにより指定された電子データにNページの印刷対象ページが含まれる場合、端末装置40は、1ページ目の印刷対象ページの印刷要求からNページ目の印刷対象ページの印刷要求までを順に制御装置10に送信する。以降では、端末装置40が、n(1≦n≦N)ページ目の印刷対象ページの印刷要求を制御装置10に送信する場合について説明する。
端末装置40のジョブ処理部402は、通信部404を介して、nページ目の印刷対象ページの印刷要求を制御装置10に送信する(ステップS504)。なお、印刷対象ページの印刷要求には、nページ目の印刷対象ページと、印刷対象ページに関する情報(例えば、ジョブIDやページID、排紙先のスタッカ30、用紙サイズ等)とが含まれる。
制御装置10の描画部102は、通信部101を介して、印刷対象ページの印刷要求を受信すると、当該印刷要求に含まれる印刷対象ページに関する情報に基づいて、印刷対象ページテーブル1000を作成する。そして、描画部102は、作成した印刷対象ページテーブル1000を印刷対象ページテーブル記憶部105に記憶させる(ステップS505)。
ここで、印刷対象ページテーブル1000について、図6を参照しながら説明する。図6は、印刷対象ページテーブル1000の一例を示す図である。
図6に示すように、印刷対象ページテーブル1000には、ジョブID、ページID、使用排紙トレイ、用紙サイズ等のデータ項目が含まれる。ジョブIDは、端末装置40により作成された印刷ジョブを識別する情報である。ページIDは、印刷対象の電子データに含まれる印刷対象ページを識別する情報(例えば、ページ番号等)である。使用排紙トレイは、印刷物の排紙先のスタッカ30を示す情報(例えば、スタッカ30のID等)である。用紙サイズは、印刷媒体のサイズ(例えば、A4やA3等)である。
なお、印刷対象ページテーブル1000には、上記以外にも、種々のデータ項目が含まれていても良い。すなわち、印刷対象ページテーブル1000には、例えば、両面印刷するか否かを示すデータ項目、テスト印刷か否かを示すデータ項目、テキスト処理(エッジスムージング等)を設定するデータ項目等が含まれていても良い。また、印刷対象ページテーブル1000には、例えば、集約印刷するか否かを示すデータ項目、後処理(バインドやパンチ等)を設定するデータ項目等が含まれていても良い。
このように、本実施形態に係る制御装置10は、nページ目の印刷対象ページの印刷要求を受信すると、当該nページ目の印刷対象ページに対応する印刷対象ページテーブル1000を作成して、印刷対象ページテーブル記憶部105に記憶させる。これにより、印刷対象ページテーブル記憶部105には、印刷対象の電子データに含まれる印刷対象ページ毎に、印刷対象ページテーブル1000が記憶される。
次に、制御装置10の要求判定部111は、スタッカ使用要求を印刷装置20に送信するか否かを判定する(ステップS506)。
すなわち、要求判定部111は、印刷対象ページテーブル1000を参照して、nページ目の印刷対象ページと、n−1ページ目の印刷対象ページとの排紙先のスタッカ30が異なるか否か、及び用紙サイズが異なるか否かを判定する。これにより、要求判定部111は、スタッカ使用要求を印刷装置20に送信するか否かを判定する。なお、本ステップにおけるスタッカ使用要求の送信判定処理の詳細については後述する。
制御装置10の要求作成部112は、要求判定部111によりスタッカ使用要求を印刷装置20に送信すると判定された場合、スタッカ使用要求を作成する(ステップS507)。ここで、要求作成部112は、上記のステップS505で作成された印刷対象ページテーブル1000の使用排紙トレイ及び用紙サイズが含まれるスタッカ使用要求を作成する。
次に、制御装置10の要求作成部112は、通信部101を介して、スタッカ使用要求を印刷装置20に送信する(ステップS508)。
このように、本実施形態に係る制御装置10は、nページ目の印刷対象ページと、n−1ページ目の印刷対象ページとの排紙先のスタッカ30が異なるか否か、及び用紙サイズが異なるか否かを判定する。そして、本実施形態に係る制御装置10は、当該判定結果に応じて、排紙先のスタッカ30が異なる場合や、排紙先のスタッカが同一であり、かつ、用紙サイズが異なる場合に、スタッカ使用要求を印刷装置20に送信する。
次に、印刷装置20の応答判定部211は、通信部201を介して、スタッカ使用要求を受信すると、「継続」又は「保留」のいずれの応答結果を示すスタッカ使用応答を作成するかを判定する。
すなわち、応答判定部211は、スタッカ使用要求に含まれる使用排紙トレイ(排紙先のスタッカ30)が用紙サイズの混在を許すか否か、及びn−1ページ目の印刷物と排紙先のスタッカ30が異なるか否かを判定する。これにより、応答判定部211は、「継続」又は「保留」のいずれの応答結果を示すスタッカ使用応答を作成するかを判定する。
そして、印刷装置20の応答作成部212は、応答判定部211の判定結果に応じて、スタッカ使用応答を作成する(ステップS509)。なお、本ステップにおけるスタッカ使用応答の作成処理については後述する。
次に、印刷装置20の応答作成部212は、通信部201を介して、スタッカ使用応答を制御装置10に送信する(ステップS510)。
次に、制御装置10の結果判定部113は、通信部101を介して、スタッカ使用応答を受信すると、当該スタッカ使用応答が「継続」又は「保留」のいずれであるかを判定する(ステップS511)。
ステップS511において、スタッカ使用応答が「保留」であると判定された場合、制御装置10のUI制御部104は、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することを防止させるための警告画面を表示する(ステップS512)。なお、UI制御部104は、警告画面を表示すると、警告画面が表示されていることを示す表示中フラグを「ON」に設定する。
次に、制御装置10のUI制御部104は、警告画面を表示すると、ジョブ実行の中断要求を端末装置40に送信する(ステップS513)。端末装置40のジョブ処理部402は、ジョブ実行の中断要求を受信すると、印刷対象ページの印刷要求の送信を中断する。これにより、本実施形態に係る印刷システム1では、制御装置10に警告画面が表示されている間、印刷の実行を中断することができる。
ここで、UI制御部104により表示される警告画面G100について、図7を参照しながら説明する。図7は、警告画面G100の一例を示す図である。
図7に示すように、警告画面G100には、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することを警告するためのメッセージG110が表示されている。これにより、ユーザは、スタッカ30から印刷物を取り除くことで、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することを防止することができる。
なお、警告画面G100には、印刷ジョブを中止させるためのジョブ中止ボタンG120も含まれる。ユーザは、ジョブ中止ボタンG120を押下することで、印刷ジョブを中止させることができる。
また、図7に示す警告画面G100は、後述するように、端末装置40に表示されていても良い。
図5に戻る。ステップS511において、スタッカ使用応答が「継続」であると判定された場合、制御装置10の描画部102は、上記のステップS505で受信した印刷要求に含まれる印刷対象データをRIP処理して、印刷ページを作成する(ステップS514)。
次に、制御装置10の描画部102は、通信部101を介して、印刷ページの印刷要求を印刷装置20に送信する(ステップS515)。ここで、印刷ページの印刷要求には、上記のステップS515で作成された印刷ページと、印刷ページに関する情報(例えば、ジョブIDやページID、排紙先のスタッカ30、用紙サイズ等)とが含まれる。なお、印刷ページに関する情報は、例えば、印刷対象ページテーブル1000に含まれる各種の情報から作成される。
印刷装置20の印刷処理部203は、通信部201を介して、印刷ページの印刷要求を受信すると、当該印刷要求に含まれる印刷ページに関する情報に基づいて、印刷ページテーブル2000を作成する。そして、印刷処理部203は、作成した印刷ページテーブル2000を印刷ページテーブル記憶部205に記憶させる(ステップS516)。
ここで、印刷ページテーブル2000について、図8を参照しながら説明する。図8は、印刷ページテーブル2000の一例を示す図である。
図8に示すように、印刷ページテーブル2000には、ジョブID、ページID、使用排紙トレイ、用紙サイズ等のデータ項目が含まれる。これらのデータ項目は、印刷対象ページテーブル1000と同様である。
なお、印刷ページテーブル2000には、上記以外にも、種々のデータ項目が含まれていても良い。すなわち、印刷ページテーブル2000には、例えば、使用する給紙トレイを示すデータ項目、両面印刷するか否かを示すデータ項目、印刷データのデータサイズを示すデータ項目等が含まれていても良い。また、印刷ページテーブル2000には、例えば、CMYK毎に、印刷データのデータサイズを示すデータ項目等が含まれていても良い。
このように、本実施形態に係る印刷装置20は、nページ目の印刷ページの印刷要求を受信すると、当該nページ目の印刷ページに対応する印刷ページテーブル2000を作成して、印刷ページテーブル記憶部205に記憶させる。これにより、印刷ページテーブル記憶部205には、印刷対象の電子データに含まれる印刷対象ページ毎に、印刷ページテーブル2000が記憶される。
次に、印刷装置20の印刷処理部203は、印刷データに関する情報に含まれる用紙サイズや使用排紙トレイ等に従って、印刷データを印刷媒体に印刷した印刷物を作成する。そして、印刷装置20の印刷処理部203は、作成した印刷物が排紙先のスタッカ30に排紙されるように制御する(ステップS517)。
これにより、本実施形態に係る印刷システム1では、印刷物が作成され、スタッカ30に排紙及び積載される。なお、印刷装置20の印刷処理部203は、印刷物の作成及び排紙が完了すると、nページ目の印刷対象ページの印刷が完了したことを示す通知を制御装置10に送信する。
本実施形態に係る印刷システム1は、上記のステップS504〜ステップS517の処理を、各n(1≦n≦N)ページ目の印刷対象ページに対して実行する。そして、全てのページの印刷対象ページに対して上記のステップS504〜ステップS517の処理が実行されると、制御装置10は、ジョブの終了通知を端末装置40に送信する(ステップS518)。
以上により、本実施形態に係る印刷システム1は、印刷対象の電子データに含まれる各ページの印刷対象データを印刷することができる。このとき、本実施形態に係る印刷システム1は、nページ目とn−1ページ目とで印刷物の用紙サイズが異なる場合で、かつ、排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許可していない場合に、所定の警告画面を表示する。
これにより、ユーザは、排紙先のスタッカ30に異なる用紙サイズの印刷物が混在してしまうことを防止させることができる。
ここで、図5のステップS506におけるスタッカ使用要求の送信判定処理について、図9を参照しながら説明する。図9は、本実施形態に係るスタッカ使用要求の送信判定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、要求判定部111は、印刷対象ページが1ページ目であるか否かを判定する(ステップS901)。すなわち、要求判定部111は、例えば、図5のステップS505で作成した印刷対象ページテーブル1000のページIDを参照することで、印刷対象ページが1ページ目であるか否かを判定する。
ステップS901において、印刷対象ページが1ページ目でないと判定された場合、要求判定部111は、nページ目とn−1ページ目の印刷対象ページテーブル1000を印刷対象ページテーブル記憶部105から取得する(ステップS902)。すなわち、要求判定部111は、nページ目の印刷対象ページに対応する印刷対象ページテーブル1000と、n−1ページ目の印刷対象ページに対応する印刷対象ページテーブル1000とを取得する。
次に、要求判定部111は、nページ目とn−1ページ目とで使用排紙トレイが異なるか否かを判定する(ステップS903)。すなわち、要求判定部111は、nページ目の印刷対象ページテーブル1000の使用排紙トレイと、n−1ページ目の印刷対象ページテーブル1000の使用排紙トレイとが異なるか否かを判定する。
ステップS903において、nページ目とn−1ページ目とで使用排紙トレイが異ならないと判定された場合、要求判定部111は、nページ目とn−1ページ目とで用紙サイズが異なるか否かを判定する(ステップS904)。すなわち、要求判定部111は、nページ目の印刷対象ページテーブル1000の用紙サイズと、n−1ページ目の印刷対象ページテーブル1000の用紙サイズとが異なるか否かを判定する。
ステップS904において、nページ目とn−1ページ目とで用紙サイズが異ならないと判定された場合、要求判定部111は、スタッカ使用要求の送信を不要と判定する(ステップS905)。このように、要求判定部111は、nページ目とn−1ページ目の印刷対象ページ間で使用排紙トレイ及び用紙サイズが同一である場合、スタッカ使用要求の送信を不要と判定する。
一方、印刷対象ページが1ページ目である場合、nページ目とn−1ページ目とで使用排紙トレイが異なる場合、又はnページ目とn−1ページ目とで用紙サイズが異なる場合、要求判定部111は、スタッカ使用要求の送信が必要と判定する(ステップS906)。このように、要求判定部111は、最初にスタッカ30を使用する場合や、nページ目とn−1ページ目の印刷対象ページ間で使用排紙トレイ又は用紙サイズのいずれか一方が異なる場合に、スタッカ使用要求の送信が必要と判定する。
以上のように、本実施形態に係る制御装置10は、スタッカ使用要求の送信が必要か否かを判定することができる。なお、本実施形態に係る制御装置10は、図9のスタッカ使用要求の送信判定処理における判定結果に応じて、印刷装置20にスタッカ使用要求を送信するものとしたが、これに限られない。制御装置10は、例えば、各ページの印刷対象ページ毎に、スタッカ使用要求を印刷装置20に送信しても良い。
次に、図5のステップS509におけるスタッカ使用応答の作成処理について、図10を参照しながら説明する。図10は、スタッカ使用応答の作成処理の一例を示すフローチャートである。
まず、応答判定部211は、少なくとも1つの印刷ページテーブル2000が印刷ページテーブル記憶部205に記憶されているか否かを判定する(ステップS1001)。言い換えれば、応答判定部211は、印刷対象ページが1ページ目であるか否かを判定する。
ステップS1001において、印刷ページテーブル2000が記憶されていると判定された場合、応答判定部211は、最新ページの印刷ページテーブル2000を印刷ページテーブル記憶部205から取得する(ステップS1002)。すなわち、応答判定部211は、例えば、ページIDに設定されたページ番号が最大の印刷ページテーブル2000を印刷ページテーブル記憶部205から取得する。
次に、応答判定部211は、制御装置10から受信したスタッカ使用要求に含まれる使用排紙トレイと、上記のステップS1002で取得した印刷ページテーブル2000の使用排紙トレイとが異なるか否かを判定する(ステップS1003)。
ステップS1003において、使用排紙トレイが異なると判定された場合、応答判定部211は、混在可否テーブル記憶部206から混在可否テーブル3000を取得する(ステップS1004)。
ここで、混在可否テーブル3000について、図11を参照しながら説明する。図11は、本実施形態に係る混在可否テーブル3000の一例を示す図である。
図11に示すように、混在可否テーブル3000には、スタッカ30毎に、用紙サイズの混在を許すか否かを示す情報(「TRUE」又は「FALSE」)が含まれる排紙トレイ情報が格納されている。
すなわち、混在可否テーブル3000には、例えば、スタッカ30−1を示す排紙トレイ1と、用紙サイズの混在を許すことを示すTRUEとが関連付けられた排紙トレイ情報が格納されている。同様に、混在可否テーブル3000には、例えば、スタッカ30−2を示す排紙トレイ2と、用紙サイズの混在を許さないことを示すFALSEとが関連付けられた排紙トレイ情報が格納されている。
このように、混在可否テーブル3000には、スタッカ30毎に、当該スタッカ30が用紙サイズの混在を許すか否かを示す情報が関連付けられた排紙トレイ情報が格納されている。
図10に戻る。応答判定部211は、混在可否テーブル3000を参照して、制御装置10から受信したスタッカ使用要求に含まれる使用排紙トレイ(すなわち、排紙先のスタッカ30)が用紙サイズの混在を許すか否かを判定する(ステップS1005)。
ステップS1005において、用紙サイズの混在を許さないと判定された場合、応答作成部212は、応答結果が「保留」を示すスタッカ使用応答を作成する(ステップS1006)。このように、本実施形態に係る印刷装置20は、nページ目とn−1ページ目とで排紙先のスタッカ30が異ならない場合で、かつ、当該スタッカ30が用紙サイズの混在を許していない場合、応答結果が「保留」を示すスタッカ使用応答を作成する。
一方、印刷対象ページが1ページ目である場合、排紙先のスタッカ30が異なる場合、又は排紙先のスタッカ30で用紙サイズの混在を許している場合、応答作成部212は、応答結果が「継続」を示すスタッカ使用応答を作成する(ステップS1007)。このように、本実施形態に係る印刷装置20は、nページ目とn−1ページ目とで排紙先のスタッカ30が異なる場合や排紙先のスタッカ30で用紙サイズの混在を許している場合には、応答結果が「継続」を示すスタッカ使用応答を作成する。
以上のように、本実施形態に係る印刷装置20は、スタッカ使用要求を受信した場合に、排紙先のスタッカ30が異なるか否か、及び排紙先のスタッカ30で用紙サイズの混在を許しているか否かを判定する。これにより、本実施形態に係る印刷装置20は、判定結果に応じたスタッカ使用応答を制御装置10に送信することができる。
ここで、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することを防止させるための警告画面を端末装置40に表示させる場合の処理について、図12を参照しながら説明する。図12は、本実施形態に係る印刷装置20で印刷するための全体処理の他の例を示すシーケンス図である。なお、図12のステップS501〜ステップS511及びステップS514〜ステップS518の処理は、図5と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS511において、スタッカ使用応答が「保留」であると判定された場合、制御装置10の表示要求部114は、通信部101を介して、警告画面の表示要求を端末装置40に送信する(ステップS1201)。なお、表示要求部114は、警告画面の表示要求を端末装置40に送信すると、端末装置40に警告画面が表示されていることを示す表示中フラグを「ON」に設定する。
端末装置40の表示制御部403は、通信部404を介して、警告画面の表示要求を受信すると、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することを防止させるための警告画面を表示させる(ステップS1202)。このとき、端末装置40のジョブ処理部402は、警告画面が表示されている間、印刷対象ページの印刷要求の送信を中断する。これにより、本実施形態に係る印刷システム1では、警告画面が端末装置40に表示されている間、印刷の実行を中断することができる。
このように、本実施形態に係る印刷システム1は、nページ目とn−1ページ目とで印刷物の用紙サイズが異なる場合で、かつ、排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許可していない場合に、所定の警告画面を端末装置40に表示しても良い。
ここで、図5のステップS512の処理が行われた結果、図7に示す警告画面G100が制御装置10に表示された場合に、スタッカ30から印刷物を取り除いた場合における処理について、図12を参照しながら説明する。図13は、警告画面G100が表示されている場合に、排紙先のスタッカ30から印刷物を取り除いた後の処理の一例を示すシーケンス図である。
例えば、ユーザにより、排紙先のスタッカ30に積載されている印刷物が取り除かれると、スタッカ監視部204は、当該スタッカ30に積載されている印刷物が取り除かれたことを検知する(ステップS1301)。
次に、スタッカ監視部204は、排紙先のスタッカ30に積載されている印刷物が取り除かれたことを検知すると、応答結果が「継続」を示すスタッカ使用応答を作成する。そして、スタッカ監視部204は、通信部201を介して、作成したスタッカ使用応答を制御装置10に送信する(ステップS1302)。
制御装置10のUI制御部104は、通信部101を介して、応答結果が「継続」を示すスタッカ使用応答を受信すると、図7に示す警告画面G100の表示を解除する(ステップS1303)。なお、UI制御部104は、警告画面の表示を解除すると、表示中フラグを「OFF」に設定する。
次に、制御装置10のUI制御部104は、警告画面の表示を解除すると、ジョブ実行の再開要求を端末装置40に送信する(ステップS1304)。端末装置40のジョブ処理部402は、ジョブ実行の再開要求を受信すると、ステップS504の処理が実行される。これにより、端末装置40は、次のページの印刷対象ページを送信することができるようになる。
このように、本実施形態に係る端末装置40は、制御装置10に警告画面が表示されている間は、印刷対象ページの送信を抑止することで、印刷ジョブを一時中断させることができる。
ここで、図12のステップS1202の処理が行われた結果、図7に示す警告画面G100が端末装置40に表示された場合に、スタッカ30から印刷物を取り除いた場合における処理について、図14を参照しながら説明する。図14は、警告画面G100が表示されている場合に、排紙先のスタッカ30から印刷物を取り除いた後の処理の他の例を示すシーケンス図である。なお、図14のステップS1301〜ステップS1302の処理は、図13と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS1302に続いて、制御装置10の表示要求部114は、通信部101を介して、応答結果が「継続」を示すスタッカ使用応答を受信すると、警告画面の解除要求を端末装置40に送信する(ステップS1401)。なお、表示要求部114は、応答結果が「継続」を示すスタッカ使用応答を受信した場合、表示中フラグが「ON」であるときに、警告画面の解除要求を端末装置40に送信すれば良い。また、表示要求部114は、警告画面の解除要求を端末装置40に送信すると、表示中フラグを「OFF」に設定する。
そして、端末装置40の表示制御部403は、警告画面の解除要求を受信すると、図7に示す警告画面G100の表示を解除する(ステップS1402)。これにより、端末装置40では、ステップS504の処理が実行され、次のページの印刷対象ページを送信することができるようになる。
このように、本実施形態に係る端末装置40は、警告画面を表示している間は、印刷対象ページの送信を抑止することで、印刷ジョブを一時中断させることができる。
以上のように、本実施形態に係る印刷システム1では、警告画面が制御装置10又は端末装置40に表示されている間、印刷ジョブを一時中断させることで、用紙サイズの異なる印刷物がスタッカ30(用紙サイズの混在を許していないスタッカ30)に混在してしまう事態を防止することができる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態について説明する。第一の実施形態では、用紙サイズが異なり、かつ、用紙サイズの混在を許していないスタッカ30が排紙先である場合に、印刷ジョブを一時中断させる場合について説明した。しかしながら、例えば、用紙サイズが頻繁に切り替わるような印刷業務では、スタッカ30内の用紙を取り除く作業が頻繁に発生し、印刷業務の効率が低下する場合がある。
そこで、第三の実施形態では、用紙サイズが異なる場合であっても、前ページの用紙サイズとの差分が所定の基準値以内である場合には、印刷ジョブを中断させない場合について説明する。
なお、第二の実施形態では、主に、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と実質的に同様の機能構成を有する箇所及び実質的に同様の処理を実行する箇所は、適宜、その説明を省略する。
<機能構成>
まず、本実施形態に係る制御装置10、印刷装置20、及び端末装置40の機能構成について、図15を参照しながら説明する。図15は、本実施形態に係る制御装置10、印刷装置20、及び端末装置40の一例の機能構成を示す図である。
図15に示すように、本実施形態に係る印刷装置20の使用応答処理部202は、応答判定部211Aを有する。応答判定部211Aは、印刷ページテーブル2000と、後述する混在可否テーブル3000Aとを参照して、更に、前ページの用紙サイズとの差分が所定の基準値以内であるか否かを判定する。
また、本実施形態に係る印刷装置20は、更に、設定部207を有する。設定部207は、制御装置10からの要求に応じて、混在可否テーブル記憶部206に記憶されている混在可否テーブル3000Aに格納されている排紙トレイ情報を更新する。ここで、本実施形態に係る混在可否テーブル3000Aに格納されている排紙トレイ情報には、後述するように、用紙幅の基準値を示す情報と、用紙長の基準値を示す情報とが含まれる。以降では、用紙幅の基準値と、用紙長の基準値とを、単に、「基準値」とも表す。
図15に示すように、本実施形態に係る制御装置10は、更に、設定要求部106を有する。設定要求部106は、例えば、用紙幅の基準値と、用紙長の基準値とを設定するための設定要求を印刷装置20に送信する。
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係る印刷システム1の処理の詳細について説明する。本実施形態では、図5及び図12のステップS507(スタッカ使用応答の作成処理)が第一の実施形態と異なる。このため、本実施形態に係るスタッカ使用応答の作成処理について、図16を参照しながら説明する。図16は、本実施形態に係るスタッカ使用応答の作成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図16のステップS1001〜ステップS1003及びステップS1006〜ステップs1007の処理は、図10と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS1003において、使用排紙トレイが異なると判定された場合、応答判定部211Aは、混在可否テーブル記憶部206から混在可否テーブル3000Aを取得する(ステップS1601)。
ここで、混在可否テーブル3000Aについて、図17を参照しながら説明する。図17は、本実施形態に係る混在可否テーブル3000Aの一例を示す図である。
図17に示すように、混在可否テーブル3000Aには、スタッカ30毎に、用紙サイズの混在を許すか否かを示す情報(「TRUE」又は「FALSE」)と、用紙幅の基準値を示す情報と、用紙長の基準値を示す情報とが含まれる排紙トレイ情報が格納されている。
すなわち、混在可否テーブル3000Aには、例えば、スタッカ30−1を示す排紙トレイ1と、用紙サイズの混在を許すことを示すTRUEと、用紙幅の基準値「x1」と、用紙長の基準値「y1」とが関連付けられた排紙トレイ情報が格納されている。同様に、混在可否テーブル3000Aには、例えば、スタッカ30−2を示す排紙トレイ2と、用紙サイズの混在を許さないことを示すFALSEと、用紙幅の基準値「x2」と、用紙長の基準値「y2」とが関連付けられた排紙トレイ情報が格納されている。
このように、混在可否テーブル3000Aには、スタッカ30毎に、当該スタッカ30が用紙サイズの混在を許すか否かを示す情報と、用紙幅の基準値を示す情報と、用紙長の基準値を示す情報とが関連付けられた排紙トレイ情報が格納されている。
図16に戻る。応答判定部211Aは、混在可否テーブル3000Aを参照して、制御装置10から受信したスタッカ使用要求に含まれる使用排紙トレイが用紙サイズの混在を許すか否かを判定する(ステップS1602)。
ステップS1602において、用紙サイズの混在を許すと判定された場合、応答判定部211Aは、ステップS1007に進む。この場合、「継続」を示すスタッカ使用応答が作成される。
一方、ステップS1602において、用紙サイズの混在を許さないと判定された場合、応答判定部212Aは、混在可否テーブル3000Aを参照して、用紙幅差分が、スタッカ使用要求に含まれる使用排紙トレイの用紙幅基準値よりも大きいか否かを判定する。(ステップS1603)。ここで、用紙幅差分は、スタッカ使用要求に含まれる用紙サイズの幅と、ステップS1002で取得した印刷ページテーブル2000に含まれる用紙サイズの幅との差分である。
ステップS1603において、用紙幅差分が用紙幅基準値よりも大きいと判定された場合、応答判定部212Aは、ステップS1006に進む。この場合、「保留」を示すスタッカ使用応答が作成される。
一方、ステップS1603において、用紙幅差分が用紙幅基準値以下であると判定された場合、応答判定部212Aは、混在可否テーブル3000Aを参照して、用紙長差分が、スタッカ使用要求に含まれる使用排紙トレイの用紙長基準値よりも大きいか否かを判定する。(ステップS1604)。ここで、用紙長差分は、スタッカ使用要求に含まれる用紙サイズの長さと、ステップS1002で取得した印刷ページテーブル2000に含まれる用紙サイズの長さとの差分である。
ステップS1604において、用紙長差分が用紙長基準値よりも大きいと判定された場合、応答判定部212Aは、ステップS1006に進む。この場合、「保留」を示すスタッカ使用応答が作成される。
一方、ステップS1602において、用紙長差分が用紙長基準値以下であると判定された場合、応答判定部212Aは、ステップS1007に進む。この場合、「継続」を示すスタッカ使用応答が作成される。
以上のように、本実施形態に係る印刷装置20は、スタッカ使用要求を受信した場合に、更に、前ページの用紙サイズとの差分が所定の基準値以内であるかを判定する。これにより、本実施形態に係る印刷装置20は、用紙サイズが異なっている場合であっても、前ページの用紙サイズとの差分が所定の基準値以内である場合には、「継続」を示すスタッカ使用応答を制御装置10に送信することができる。
次に、混在可否テーブル3000Aに格納されている排紙トレイ情報の基準値を設定する処理について、図18を参照しながら説明する。図18は、基準値の設定処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、制御装置10のUI制御部104は、基準値を設定するための基準値設定画面を表示する(ステップS1801)。なお、UI制御部104は、例えば、基準値設定画面を表示するための表示操作がユーザにより行われた場合に、当該基準値設定画面を表示すれば良い。
ここで、UI制御部104により表示される基準値設定画面G200について、図19を参照しながら説明する。図19は、基準値設定画面G200の一例を示す図である。
図19に示すように、基準値設定画面G200には、排紙トレイ毎に、基準値設定ボタンG210と、基準値変更ボタンG221及びG222とが対応付けられている。ユーザは、基準値設定ボタンG210を押下する毎に、用紙幅基準値の設定と、用紙長基準値の設定とを切り替えることができる。そして、ユーザは、基準値変更ボタンG221又はG222を押下することで、用紙幅基準値又は用紙長基準値を変更することができる。
なお、基準値変更ボタンG221が押下される毎に、用紙幅基準値又は用紙長基準値が所定の値ずつ増加する。一方で、基準値変更ボタンG222が押下される毎に、用紙幅基準値又は用紙長基準値が所定の値ずつ減少する。
また、基準値設定画面G200には、ENTERボタンG230が含まれる。ユーザは、ENTERボタンG230を押下することで、基準値の設定を反映させるための基準値設定操作を行うことができる。なお、基準値設定画面G200では、基準値に加えて、排紙トレイ毎に、用紙混在可否を許可するか否かを設定することができる。
次に、制御装置10のUI制御部104は、ユーザによる基準値設定操作を受け付ける(ステップS1802)。
制御装置10の設定要求部106は、UI制御部104が基準値設定操作を受け付けると、基準値の設定要求を印刷装置20に送信する(ステップS1803)。なお、基準値の設定要求には、排紙トレイを識別する排紙トレイNoと、当該排紙トレイに対する基準値(用紙幅基準値及び用紙長基準値)とが含まれる。
印刷装置20の設定部207は、通信部201により基準値の設定要求を受信すると、混在可否テーブル3000Aに格納されている排紙トレイ情報を更新する(ステップS1804)。すなわち、設定部207は、当該設定要求に含まれる排紙トレイNoに対応する排紙トレイ情報の基準値を、当該設定要求に含まれる基準値で更新する。
以上により、本実施形態に係る印刷システム1では、各排紙トレイの基準値(用紙幅基準値及び用紙長基準値)が、ユーザにより設定された値に更新される。
[第三の実施形態]
次に、第三の実施形態について説明する。第一の実施形態及び第二の実施形態では、用紙サイズが異なるか否か、排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許可しているか否か、前ページの用紙サイズとの差分が基準値以内であるか否か等の判定を印刷装置20で行う場合について説明した。第三の実施形態では、これらの判定を制御装置10で行う場合について説明する。
なお、第三の実施形態では、主に、第二の実施形態との相違点について説明し、第二の実施形態と実質的に同様の機能構成を有する箇所及び実質的に同様の処理を実行する箇所は、適宜、その説明を省略する。
<機能構成>
まず、本実施形態に係る制御装置10、印刷装置20、及び端末装置40の機能構成について、図20を参照しながら説明する。図20は、本実施形態に係る制御装置、印刷装置、及び端末装置の一例の機能構成を示す図である。
図20に示すように、本実施形態に係る印刷装置20は、使用応答処理部202を有しない。また、本実施形態に係る印刷装置20は、更に、通知部208を有する。通知部208は、例えば、印刷装置20の起動時や混在可否テーブル3000Aの更新時等に、混在可否テーブル3000Aに格納されている排紙トレイ情報を制御装置10に通知する。
図20に示すように、本実施形態に係る制御装置10は、使用要求処理部103を有しない。また、本実施形態に係る制御装置10は、更に、テーブル更新部107と、使用判定処理部108と、混在可否テーブル記憶部109とを有する。
テーブル更新部107は、印刷装置20から通知された排紙トレイ情報で、混在可否テーブル記憶部109に記憶されている混在可否テーブル4000を更新する。
使用判定処理部108は、スタッカ30を使用するための処理を行う。ここで、使用判定処理部108は、使用判定部121と、表示要求部114とを有する。使用判定部121は、用紙サイズが異なるか否か、排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許可しているか否か、前ページの用紙サイズとの差分が基準値以内であるか否か等の判定を行う。
混在可否テーブル記憶部109は、混在可否テーブル4000を記憶する。混在可否テーブル4000は、テーブル更新部107により更新されることで、印刷装置20の混在可否テーブル記憶部206に記憶されている混在可否テーブル3000Aと同期される。
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係る印刷システム1の処理の詳細について説明する。まず、制御装置10の混在可否テーブル記憶部109に記憶されている混在可否テーブル4000と、印刷装置20の混在可否テーブル記憶部206に記憶されている混在可否テーブル3000Aとを同期させる処理について、図21を参照しながら説明する。図21は、混在可否テーブル4000の更新処理の一例を示すシーケンス図である。図21に示す更新処理は、例えば、印刷装置20が起動された場合や混在可否テーブル3000Aが更新された場合等に実行される。
まず、印刷装置20の通知部208は、通信部201により、混在可否テーブル記憶部206に記憶されている混在可否テーブル3000Aに格納されている排紙トレイ情報を制御装置10に通知する(ステップS2101)。
制御装置10のテーブル更新部107は、通信部101により、排紙トレイ情報が通知されると、当該排紙トレイ情報で、混在可否テーブル記憶部109に記憶されている混在可否テーブル4000を更新する(ステップS2102)。
印刷装置20及び制御装置10は、上記のステップS2101及びステップS2102の処理を、混在可否テーブル3000Aに格納されている全ての排紙トレイ情報に対して実行する。なお、例えば、混在可否テーブル3000Aに格納されている排紙トレイ情報のうちの最後の排紙トレイ情報であることを示すフラグを上記の通知に含めることで、テーブル更新部107は、最後の排紙トレイ情報であることを検知することができる。又は、例えば、排紙トレイ情報に含まれる排紙トレイNoが所定の値である場合に、テーブル更新部107は、最後の排紙トレイ情報であることを検知しても良い。
これにより、制御装置10の混在可否テーブル記憶部109に記憶されている混在可否テーブル4000と、印刷装置20の混在可否テーブル記憶部206に記憶されている混在可否テーブル3000Aとが同期される。
次に、ユーザが端末装置40を操作して印刷ジョブを作成することにより、印刷装置20で印刷を行う処理について、図22を参照しながら説明する。図22は、本実施形態に係る印刷装置20で印刷するための全体処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図22のステップS501〜ステップS505及びステップS514〜ステップS518の処理は、図5と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS505に続いて、制御装置10の使用判定部121は、スタッカ30への排紙を継続するか否かを判定する(ステップS2201)。すなわち、使用判定部121は、用紙サイズが異なるか否か、排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許可しているか否か、前ページの用紙サイズとの差分が基準値以内であるか否か等を判定する。なお、本ステップにおけるスタッカ使用判定処理の詳細については後述する。
ステップS2201において、スタッカ使用判定処理の判定結果が「保留」である場合、制御装置10のUI制御部104は、図5のステップS512と同様に、警告画面を表示する(ステップS2202)。
ここで、図22のステップS2201におけるスタッカ使用判定処理について、図23を参照しながら説明する。図23は、スタッカ使用判定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、使用判定部121は、印刷対象ページが1ページ目であるか否かを判定する(ステップS2301)。すなわち、使用判定部121は、例えば、図22のステップS505で作成した印刷対象ページテーブル1000のページIDを参照することで、印刷対象ページが1ページ目であるか否かを判定する。
ステップS2301において、印刷対象ページが1ページ目でないと判定された場合、使用判定部121は、nページ目とn−1ページ目の印刷対象ページテーブル1000を印刷対象ページテーブル記憶部105から取得する(ステップS2302)。すなわち、使用判定部121は、nページ目の印刷対象ページに対応する印刷対象ページテーブル1000と、n−1ページ目の印刷対象ページに対応する印刷対象ページテーブル1000とを取得する。
次に、使用判定部121は、nページ目とn−1ページ目とで使用排紙トレイが異なるか否かを判定する(ステップS2303)。すなわち、使用判定部121は、nページ目の印刷対象ページテーブル1000の使用排紙トレイと、n−1ページ目の印刷対象ページテーブル1000の使用排紙トレイとが異なるか否かを判定する。
ステップS2303において、nページ目とn−1ページ目とで使用排紙トレイが異ならないと判定された場合、使用判定部121は、nページ目とn−1ページ目とで用紙サイズが異なるか否かを判定する(ステップS2304)。すなわち、使用判定部121は、nページ目の印刷対象ページテーブル1000の用紙サイズと、n−1ページ目の印刷対象ページテーブル1000の用紙サイズとが異なるか否かを判定する。
一方、ステップS2303において、nページ目とn−1ページ目とで使用排紙トレイが異なると判定された場合、使用判定部121は、ステップS2310に進む。この場合、「継続」を示す判定結果が作成される。
ステップS2304において、nページ目とn−1ページ目とで用紙サイズが異なると判定された場合、使用判定部121は、混在可否テーブル記憶部109から混在可否テーブル4000を取得する(ステップS2305)。
一方、ステップS2304において、nページ目とn−1ページ目とで用紙サイズが異ならないと判定された場合、使用判定部121は、ステップS2310に進む。この場合、「継続」を示す判定結果が作成される。
次に、使用判定部121は、混在可否テーブル4000を参照して、nページ目の印刷対象ページテーブル1000に含まれる使用排紙トレイが用紙サイズの混在を許すか否かを判定する(ステップS2306)。
ステップS2306において、用紙サイズの混在を許さないと判定された場合、使用判定部121は、混在可否テーブル4000を参照して、用紙幅差分が、使用排紙トレイの用紙幅基準値よりも大きいか否かを判定する。(ステップS2307)。ここで、用紙幅差分は、nページ目の印刷対象ページテーブル1000に含まれる用紙サイズの幅と、n−1ページ目の印刷対象ページテーブル1000に含まれる用紙サイズの幅との差分である。
一方、ステップS2306において、用紙サイズの混在を許すと判定された場合、使用判定部121は、ステップS2310に進む。この場合、「継続」を示す判定結果が作成される。
ステップS2307において、用紙幅差分が用紙幅基準値よりも大きいと判定された場合、使用判定部121は、ステップS2309に進む。この場合、「保留」を示す判定結果が作成される。
一方、ステップS2307において、用紙幅差分が用紙幅基準値以下であると判定された場合、使用判定部121は、混在可否テーブル4000を参照して、用紙長差分が、使用排紙トレイの用紙長基準値よりも大きいか否かを判定する。(ステップS2308)。ここで、用紙長差分は、nページ目の印刷対象ページテーブル1000に含まれる用紙サイズの長さと、n−1ページ目の印刷対象ページテーブル1000に含まれる用紙サイズの長さとの差分である。
ステップS2308において、用紙幅差分が用紙幅基準値よりも大きいと判定された場合、使用判定部121は、「保留」を示す判定結果を作成する(ステップS2309)。
一方、ステップS2309において、用紙長差分が用紙長基準値以下であると判定された場合、使用判定部121は、「継続」を示す判定結果を作成する(ステップS2310)。
以上のように、本実施形態に係る制御装置10は、用紙サイズが異なるか否か、排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許可しているか否か、前ページの用紙サイズとの差分が基準値以内であるか否か等の判定を行うことができる。
<まとめ>
以上のように、第一の実施形態に係る印刷システム1では、用紙サイズの混在を許可していないスタッカ30に対して、異なる用紙サイズの印刷物が排紙されることになる場合に、所定の警告画面を制御装置10や端末装置40に表示させて、印刷処理を中断させる。これにより、第一の実施形態に係る印刷システム1によれば、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在してしまう事態を防止することができる。
このため、第一の実施形態に係る印刷システム1によれば、例えば、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することによるユーザの印刷物の仕分け作業の負担増大を防止することができる。また、第一の実施形態に係る印刷システム1によれば、例えば、異なる用紙サイズの印刷物がスタッカ30に混在することによるジャムの発生等を防止することができる。
また、第二の実施形態に係る印刷システム1では、用紙サイズの混在を許可していないスタッカ30に対して、異なる用紙サイズの印刷物が排紙されることになる場合であっても、前ページの用紙サイズとの差分が所定の基準値以内である場合には、印刷処理を中断させない。これにより、第二の実施形態に係る印刷システム1では、用紙サイズが頻繁に切り替わるような印刷業務において、印刷業務の効率が低下するのを防止することができる。
更に、第三の実施形態に係る印刷システム1では用紙サイズが異なるか否か、排紙先のスタッカ30が用紙サイズの混在を許可しているか否か、前ページの用紙サイズとの差分が基準値以内であるか否か等の判定を制御装置10で行うことができる。これにより、第三の実施形態に係る印刷システム1では、制御装置10と印刷装置20との間の通信負荷を低減させることができる。
なお、通信部101は、受信手段の一例である。要求判定部111は、判定手段の一例である。要求作成部112は、要求手段の一例である。UI制御部104は、表示手段の一例である。描画部102は、作成手段の一例である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形や変更が可能である。