JP2018004986A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー担持体上のトナー層厚に応じて現像バイアスを補正することが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】現像ローラー63は、感光体ドラム31に非接触で対向配置され、感光体ドラム31に形成された静電潜像にトナーを供給する。電圧印加部51は、感光体ドラム31と現像ローラー63との間に直流電圧と交流電圧とを重畳した現像バイアスを印加する。層厚検出部53は、現像ローラー63上のトナー層厚を検出する。電圧補正部52は、層厚検出部53によって検出されるトナー層厚に応じて現像バイアスを補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、像担持体とトナー担持体との間に現像バイアスを印加する画像形成装置に関する。
像担持体とトナー担持体との間の距離の変動に起因する画質の劣化を抑制するために、現像バイアスの印加に応じて像担持体とトナー担持体との間に流れる交流電流の変化量を検出し、当該変化量に応じて現像バイアスを補正する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5530694号明細書
しかしながら、像担持体とトナー担持体との間の距離と、像担持体とトナー担持体との間に流れる交流電流との関係は、トナー担持体上のトナー層厚によって変化し得る。よって、トナー担持体上のトナー層厚を考慮せずに現像バイアスを補正すると、現像バイアスを適切に補正できないことがある。
本発明の目的は、トナー担持体上のトナー層厚に応じて現像バイアスを補正することが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、像担持体と、トナー担持体と、電圧印加部と、層厚検出部と、電圧補正部と、を備える。前記像担持体には、静電潜像が担持される。前記トナー担持体は、前記像担持体に非接触で対向配置され、前記像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給する。前記電圧印加部は、前記像担持体と前記トナー担持体との間に直流電圧と交流電圧とを重畳した現像バイアスを印加する。前記層厚検出部は、前記トナー担持体上のトナー層厚を検出する。前記電圧補正部は、前記層厚検出部によって検出されるトナー層厚に応じて前記現像バイアスを補正する。
本発明によれば、トナー担持体上のトナー層厚に応じて現像バイアスを補正することが可能な画像形成装置が提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像装置の断面の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像バイアスの補正方法を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる補正情報の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における現像バイアスの補正方法を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される電圧補正処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能に設置された状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向と定義し、図1に示される面を画像形成装置10の正面として前後方向を定義し、画像形成装置10の正面を基準にして左右方向を定義する。
<画像形成装置10の構成>
まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。図1に示されるように、画像形成装置10は、画像読取部1、画像形成部3、給紙部4、制御部5等を備える。なお、画像形成装置10は、本発明の画像形成装置の一例に過ぎず、本発明の画像形成装置は、プリンター、FAX装置、複写機、或いはこれらの機能を備えた複合機であってもよい。
画像読取部1は、ADF(Automatic Document Feeder)2を備える。画像読取部1は、ADF2或いはコンタクトガラス11にセットされた原稿Pの画像を読み取って画像データを取得する。画像読取部1は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)などの撮像素子、光学レンズ、光源等を備える。
給紙部4は、画像形成部3において画像が形成される用紙Sを給送する。給紙部4には、不図示の給紙カセットが設けられており、この給紙カセットに収容された複数の用紙Sを一枚ずつ取り出して画像形成部3に給送する。
画像形成部3は、画像読取部1で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて電子写真方式による画像形成処理(印刷処理)を実行する。画像形成部3は、感光体ドラム31(本発明の像担持体の一例)、帯電装置32、LSU(Laser Scanner Unit)33、現像装置34、転写ローラー35、クリーニングブレード30、除電装置36、定着ローラー37、加圧ローラー38、及びトナーコンテナ39等を備える。
画像形成部3では、給紙部4から給送された用紙Sに以下の手順で画像が形成される。まず、帯電装置32によって感光体ドラム31が所定の電位に一様に帯電される。次に、LSU33によって感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム31上の静電潜像は、ステッピングモーター(不図示)により駆動される現像装置34によってトナー像として現像(可視像化)される。続いて、感光体ドラム31に形成されたトナー像は転写ローラー35によって用紙Sに転写される。その後、用紙Sに転写されたトナー像は、その用紙Sが前記定着ローラー37及び前記加圧ローラー38の間を通過する際に、前記定着ローラー37で加熱されて用紙Sに溶融定着する。用紙Sに転写されずに感光体ドラム31の外周面上に残存したトナーは、クリーニングブレード30によって除去される。感光体ドラム31の電位は除電装置36で除電される。このように画像が形成された用紙Sは、その後、排紙トレイ40に排出される。なお、現像によって現像装置34の内部のトナーが減少すると、トナーコンテナ39からトナーが補給される。
制御部5は、画像形成装置10を統括的に制御するものであり、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM(登録商標)、モータードライバー等を有する。制御部5のモータードライバー(不図示)は、ステッピングモーター(不図示)を駆動制御して、現像装置34に設けられた後述の撹拌スクリュー61A,61B、磁気ローラー62、現像ローラー63(本発明のトナー担持体の一例)などの回転体を回転駆動させる。
<現像装置34の構成>
次に、図2を参照して、現像装置34について詳細に説明する。現像装置34は、トナーと磁性キャリアとを主要成分とする所謂2成分現像剤(以下、単に「現像剤」と称する)を用いて感光体ドラム31の静電潜像を現像するものである。図2に示されるように、現像装置34は、現像剤が収納される現像容器60を備える。現像容器60は、現像剤を収容するとともに、現像装置34の筐体としての役割も担う。現像容器60は、現像装置34の長手方向(前後方向)に長い形状である。現像容器60は仕切壁60Aによって2つの収容室、すなわち、第1収容室60B及び第2収容室60Cに区画されている。第1収容室60B及び第2収容室60Cに現像剤が収容されている。第1収容室60B及び第2収容室60Cは、完全に仕切り分けられているのではなく、前後方向における両端部に両室を連通する連通路(不図示)が設けられている。
第1収容室60Bには第1撹拌スクリュー61Aが回転可能に設けられている。第2収容室60Cには第2撹拌スクリュー61Bが回転可能に設けられている。第1撹拌スクリュー61A及び第2撹拌スクリュー61Bは、ステッピングモーター(不図示)からギヤなどの伝達機構を介して伝達された回転駆動力を受けることにより回転する。これにより、補給口60Dを通じてトナーコンテナ39(図1参照)から補給(供給)されたトナー及び磁性キャリアを含む現像剤が撹拌されつつ軸方向へ搬送される。また、第1撹拌スクリュー61A及び第2撹拌スクリュー61Bによって現像剤が撹拌されることにより、現像に必要な電荷がトナーに帯電する。現像剤は、仕切壁60Aに形成された前記連通路を介して第1収容室60B及び第2収容室60C間を循環搬送される。
現像容器60の内部に磁気ローラー62及び現像ローラー63が設けられている。磁気ローラー62は、トナー及び磁性キャリアを含む現像剤がローラー表面に保持されるものである。磁気ローラー62は、第2収容室60Cの第2撹拌スクリュー61Bの上側に配置されている。現像ローラー63は、磁気ローラー62の左斜め上方に、磁気ローラー62と対向するように配置されている。磁気ローラー62及び現像ローラー63は、その対向位置において所定のギャップを隔てた状態で互いの表面が対向するように設けられている。
現像ローラー63は、現像容器60の開口側(図2の左側)において感光体ドラム31に非接触で対向配置されている。つまり、現像ローラー63は、感光体ドラム31の外周面に対向するように配置されている。
磁気ローラー62は、非磁性の回転スリーブ62Aと、複数の磁極を有する磁気ローラー側磁極62Bとにより構成されている。回転スリーブ62Aは、現像装置34の図示しないフレームに回転可能に支持されている。磁気ローラー側磁極62Bは、回転スリーブ62Aに内包されている。つまり、磁気ローラー62の内部に磁気ローラー側磁極62Bが設けられている。磁気ローラー側磁極62Bは、回転スリーブ62Aの内部で図示しないフレームに固定されている。磁気ローラー側磁極62Bは、主極、規制極、搬送極、剥離極、及び汲上極の5極の磁極を有する。各磁極は、例えば、磁力を発生する永久磁石で構成されている。これらの磁極は、第2収容室60Cの現像剤を磁気ローラー62に汲み上げたり、現像後に残存する現像剤を磁気ローラー62から剥離させたりする用途に用いられる。
現像容器60には、磁気ローラー62上の現像剤を規制するための規制ブレード65が設けられている。規制ブレード65は、例えば、非磁性体或いは磁性体で構成されている。規制ブレード65は、磁気ローラー62に対向して配置される。規制ブレード65の先端部と磁気ローラー62のローラー面との間には所定のギャップ(間隙)が形成されている。磁気ローラー62に付着した現像剤層が、磁気ローラー62の回転に伴って搬送されると、現像剤層の層厚が規制ブレード65によって規制される。これにより、磁気ローラー62の表面には所定厚さの均一な現像剤層が形成される。
現像ローラー63は、円筒状の現像スリーブ63Aと、現像ローラー側磁極63Bとにより構成されている。現像スリーブ63Aは、現像装置34の図示しないフレームに回転可能に支持されている。現像ローラー側磁極63Bは、現像スリーブ63Aに内包されている。つまり、現像ローラー63の内部に現像ローラー側磁極63Bが設けられている。現像ローラー側磁極63Bは、例えば、磁力を発生する永久磁石で構成されている。
磁気ローラー側磁極62Bの主極と現像ローラー側磁極63Bとの間の磁界によって、磁気ローラー62における現像ローラー63との対向位置に、現像ローラー63へ延びるブラシ状の現像剤(磁気ブラシ)が形成される。また、磁気ローラー62と現像ローラー63との間には、磁気ローラー62上のトナー(磁気ブラシに含まれているトナー)を現像ローラー63に移動させるための搬送バイアスが印加される。前記磁気ブラシ及び搬送バイアスによって現像ローラー63の表面にトナーが運ばれて、現像ローラー63の表面にトナー薄層が形成される。
現像ローラー63上に形成されたトナー薄層は、現像ローラー63の回転によって、感光体ドラム31と現像ローラー63との対向部分である現像領域に搬送される。現像ローラー63と感光体ドラム31との間には、現像ローラー63上のトナーを感光体ドラム31に移動させるための現像バイアスが印加される。この現像バイアスによってトナーが飛翔し、感光体ドラム31上の静電潜像が現像される。すなわち、現像ローラー63は、周面に担持しているトナーを感光体ドラム31に形成された静電潜像に供給する。
ところで、感光体ドラム31又は現像ローラー63の偏心によって、感光体ドラム31と現像ローラー63との間の距離が変動することがある。感光体ドラム31と現像ローラー63との間の距離が変動すると、前記現像領域における電界の強度が変動するため、周期的な濃度むらが発生してしまうことがある。そこで、感光体ドラム31と現像ローラー63との間の距離の変動に起因する画質の劣化を抑制するために、現像バイアスの印加に応じて感光体ドラム31と現像ローラー63との間に流れる交流電流の変化量を検出し、当該変化量に応じて現像バイアスを補正する画像形成装置が知られている。しかしながら、感光体ドラム31と現像ローラー63との間の距離と、感光体ドラム31と現像ローラー63との間に流れる交流電流との関係は、現像ローラー63上のトナー層厚によって変化し得る。よって、現像ローラー63上のトナー層厚を考慮せずに現像バイアスを補正すると、現像バイアスを適切に補正できないことがある。
これに対して、本実施形態の画像形成装置10では、以下で説明するように、トナー担持体上のトナー層厚に応じて現像バイアスを補正することが可能である。よって、本実施形態の画像形成装置10では、現像バイアスを適切に補正することができる。
制御部5には、記憶部71(本発明の補正情報記憶部の一例)、直流電源部72、交流電源部73、電流検出部74、トナー濃度センサー75等が電気的に接続されている。
記憶部71は、EEPROM(登録商標)などの不揮発性の記憶部である。記憶部71には、制御部5によって実行される各種の制御プログラム、及び後述する補正情報9(図6参照)などが記憶される。
直流電源部72は、現像ローラー63に直流電圧を印加する。直流電源部72は、例えば、トランスにより変圧した交流電圧を整流器で直流電圧に変換し、これを現像バイアスの直流成分として出力する。直流電源部72から出力される直流電圧の電圧値は、制御部5から出力される制御信号に応じて変更可能である。
交流電源部73は、現像ローラー63に交流電圧を印加する。交流電源部73は、例えば、トランスにより変圧した交流電圧を現像バイアスの交流成分として出力するとともに、これを前記直流成分に重畳させて現像バイアスとして出力する。交流電源部73から出力される交流電圧の特性(例えば、ピーク間電圧、周波数、デューティー比等)は、制御部5から出力される制御信号に応じて変更可能である。
直流電源部72から出力される直流電圧と交流電源部73から出力される交流電圧とが重畳された電圧である現像バイアスが現像ローラー63に印加されることによって、感光体ドラム31と現像ローラー63との間には、電位差が発生する。この電位差によって、現像ローラー63の周面に担持されたトナーが、感光体ドラム31に向けて供給され、感光体ドラム31上に形成されている静電潜像の現像が行われる。
電流検出部74は、現像バイアスの印加に応じて感光体ドラム31と現像ローラー63との間に流れる交流電流を検出し、当該検出した交流電流の大きさを示す検出信号を制御部5に向けて出力する。例えば、電流検出部74は、交流電源部73から現像ローラー63に向けて出力される電流の電流値を測定する。
トナー濃度センサー75は、現像ローラー63の表面に対向して配置されている(図2参照)。トナー濃度センサー75としては、例えば反射型濃度センサーを用いることができる。反射型濃度センサーは、発光素子及び受光素子を用いて、現像ローラー63上のトナーから得られる正反射光及び乱反射光から濃度を検出する。
図3に示すように、制御部5は、現像バイアスに関連する処理部として、電圧印加部51、電圧補正部52、及び層厚検出部53を備える。なお、制御部5は、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することにより、これらの各処理部として機能する。また、制御部5は、これらの各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
電圧印加部51は、直流電源部72及び交流電源部73に制御信号を出力して、前記像担持体と現像ローラー63との間に直流電圧と交流電圧とを重畳した現像バイアスを印加する。
電圧補正部52は、層厚検出部53によって検出されるトナー層厚に応じて現像バイアスを補正する。電圧補正部52による現像バイアスの補正方法の詳細については後述する。
層厚検出部53は、トナー濃度センサー75からの出力信号に基づいて、現像ローラー63上のトナー層厚を検出する。例えば、トナー濃度センサー75からの出力信号と現像ローラー63上のトナー層厚との関係を示す情報が記憶部71等に予め記憶されており、層厚検出部53は、当該情報に基づいて、現像ローラー63上のトナー層厚を検出することができる。
<現像バイアスの補正方法>
次に、図4〜図7を参照して、本実施形態の画像形成装置10における現像バイアスの補正方法について説明する。
現像ローラー63に偏心が生じている場合、現像ローラー63の回転に伴って、感光体ドラム31と現像ローラー63との間の距離(以下、現像距離と称する)が変動する。この場合、現像距離は、図4に示す波形81のように、現像ローラー63の回転周期Tsで周期的に変動する。
一方、感光体ドラム31と現像ローラー63との間に一定の交流電圧を印加した場合に電流検出部74によって検出される直流電流は、現像距離が短いほど大きくなり、現像距離が長いほど小さくなる。よって、現像ローラー63に偏心が生じている場合、感光体ドラム31と現像ローラー63との間に一定の交流電圧を印加した場合に電流検出部74によって検出される交流電流は、図4に示す波形82のように、現像ローラー63の回転周期Tsで周期的に変動する。したがって、電流検出部74によって検出される交流電流の変動から、現像距離の変動を知ることができる。
現像距離が変動すると、感光体ドラム31と現像ローラー63との間の電界強度が変動して、濃度むらが生じることがある。そこで、電圧補正部52は、電流検出部74の検出結果に基づいて、感光体ドラム31と現像ローラー63との間の距離の周期的な変動に応じた感光体ドラム31と現像ローラー63との間の電界強度の変動を抑制するように現像バイアスの直流電圧を補正する。例えば、電圧補正部52は、画像形成装置10の電源投入直後、現像ローラー63の交換直後など、非画像形成時の所定のタイミングにおいて偏心測定を行って、現像バイアスの直流成分を補正するための補正電圧を決定する。偏心測定時には、制御部5は、現像ローラー63を回転させつつ、感光体ドラム31と現像ローラー63との間に所定の交流電圧を印加する。電圧補正部52は、そのときに電流検出部74によって検出される交流電流に基づいて、図4に示す波形83のような補正電圧を決定する。補正電圧は、電流検出部74によって検出される交流電流が最小になるタイミング(すなわち、現像距離が最大になるタイミング)で最大となり、電流検出部74によって検出される交流電流が最大になるタイミング(すなわち、現像距離が最小になるタイミング)で最小となる。このようにして決定された補正電圧を示す補正電圧データは、例えば、記憶部71に記憶される。なお、補正電圧は、現像ローラー63の回転周期Tsで周期的に変動するので、記憶部71に記憶すべき補正電圧データは、現像ローラー63の1回転分に対応する補正電圧を示すものであればよい。
画像形成時には、記憶部71に記憶されている補正電圧データに基づいて、現像ローラー63の回転に同期して、現像バイアスの直流電圧(例えば、50V)に前記補正電圧が重畳される。前記補正電圧は、現像距離が長いほど大きくなるので、前記補正電圧が重畳された現像バイアスの直流成分も、図4に示す波形84のように、現像距離が長いほど大きくなる。すなわち、電圧補正部52は、電流検出部74によって検出される交流電流が小さいほど、現像バイアスの直流電圧を大きくする。この結果、現像ローラー63の偏心に起因する感光体ドラム31と現像ローラー63との間の電界強度の変動が抑制される。
ところで、偏心測定時と画像形成時とで、現像ローラー63上のトナー層厚が異なることがある。例えば、画像濃度を調整するキャリブレーション処理が行われたとき、又はプロセス速度が変更されたときなどに、磁気ローラー62と現像ローラー63との間に印加される搬送バイアスが調整されて、現像ローラー63上のトナー層厚が変化することがある。現像ローラー63上のトナー層厚が変化すると、それに応じて感光体ドラム31と現像ローラー63との間の抵抗成分が変化するため、感光体ドラム31と現像ローラー63との間に流れる交流電流も変化する。よって、偏心測定時から現像ローラー63上のトナー層厚が変化すると、偏心測定時に決定された補正電圧では現像バイアスを適切に補正できないことがある。そこで、本実施形態では、現像ローラー63上のトナー層厚に応じて現像バイアスが補正される。
電圧補正部52は、層厚検出部53によって検出されるトナー層厚に応じて当該補正時の補正量を変化させる。具体的には、電圧補正部52は、層厚検出部53によって検出されるトナー層厚が厚いほど当該補正時の補正量を大きくする。例えば、電圧補正部52は、図5に示すような補正情報9に基づいて現像バイアスの直流電圧の補正量を決定してもよい。補正情報9は、層厚検出部53によって検出されるトナー層厚と、現像バイアスの直流電圧の補正量(具体的には、現像バイアスの直流電圧に重畳される補正電圧のピーク間電圧)との対応関係を示す情報である。補正情報9は、例えば、実験結果に基づいて生成されて、記憶部71に予め記憶されている。
電圧補正部52は、図5に示す補正情報9に基づいて、トナー層厚が2.0〜2.5[g/m2]である場合には、補正電圧のピーク間電圧を1.6[V]に設定する。その結果、現像バイアスの直流電圧に重畳される補正電圧は、図6に示す波形83aのようになる。また、電圧補正部52は、トナー層厚が2.5〜3.0[g/m2]である場合には、補正電圧のピーク間電圧を1.8[V]に設定する。その結果、現像バイアスの直流電圧に重畳される補正電圧は、図6に示す波形83bのようになる。また、電圧補正部52は、トナー層厚が3.0〜3.5[g/m2]である場合には、補正電圧のピーク間電圧を2.0[V]に設定する。その結果、現像バイアスの直流電圧に重畳される補正電圧は、図6に示す波形83cのようになる。
なお、比較例として、補正電圧のピーク間電圧をトナー層厚に関係なしに1.8[V]に固定した場合の画質を確認したところ、トナー層厚が2.5〜3.0[g/m2]である場合には濃度むらは見られなかった。しかしながら、トナー層厚が2.0〜2.5[g/m2]である場合と、トナー層厚が3.0〜3.5[g/m2]である場合とで、濃度むらが見られた。一方、図5に示す補正情報9に基づいて補正電圧のピーク間電圧を制御した場合の画質を確認したところ、上記の全ての場合において、濃度むらは見られなかった。
なお、図5に示す補正情報9では、各トナー層厚に対応する補正電圧のピーク間電圧が示されているが、これは単なる一例に過ぎない。他の例として、トナー層厚が2.0〜2.5[g/m2]である場合の補正電圧のピーク間電圧を基準とした場合の、各トナー層厚に対応する補正電圧のピーク間電圧の比率が、補正情報9に示されていてもよい。
次に、図7を参照しつつ、制御部5によって実行される電圧補正処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1,S2,・・・は、制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記電圧補正処理は、例えば、画像形成装置10の電源がオンされたことに応じて開始され、その後、画像形成装置10の電源がオフされたことに応じて終了される。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、制御部5は、偏心測定タイミングが到来したか否かを判断する。例えば、制御部5は、画像形成装置10の電源投入直後、又は現像ローラー63の交換直後であれば、偏心測定タイミングが到来したと判断する。そして、偏心測定タイミングが到来したと判断されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、偏心測定タイミングが到来していないと判断されると(S1:No)、処理がステップS3に移行する。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部5は、偏心測定を行う。偏心測定の詳細は前述した通りであるので、ここでは説明を省略する。偏心測定の結果、補正電圧が決定されて、補正電圧を示す補正電圧データが記憶部71に記憶される。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部5は、トナー濃度センサー75からの出力信号に基づいて現像ローラー63上のトナー層厚を検出し、現像ローラー63上のトナー層厚が変化したか否かを判断する。そして、トナー層厚が変化したと判断されると(S3:Yes)、処理がステップS4に移行する。一方、トナー層厚が変化していないと判断されると(S3:No)、処理がステップS5に移行する。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部5は、記憶部71に記憶されている補正情報9に基づいて、検出されたトナー層厚に応じて補正電圧(すなわち、記憶部71に記憶されている補正電圧データ)を変更する。
なお、前記ステップS3,S4の処理は、画像濃度を調整するキャリブレーション処理が行われたとき、又はプロセス速度が変更されたときにのみ行われてもよい。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部5は、画像形成指示を示す信号が入力されたか否かを判断する。そして、画像形成指示を示す信号が入力されたと判断されると(S5:Yes)、処理がステップS6に移行する。一方、画像形成指示を示す信号が入力されていないと判断されると(S5:No)、処理がステップS1に戻る。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部5は、補正電圧(すなわち、記憶部71に記憶されている補正電圧データ)に基づいて、現像ローラー63に現像バイアスを印加する。具体的には、制御部5は、記憶部71に記憶されている補正電圧データに基づいて直流電源部72を制御して、現像ローラー63の回転に同期して、現像バイアスの直流電圧に補正電圧を重畳する。画像形成が終了すると、処理がステップS1に戻る。
なお、前記ステップS2,S4の処理は、制御部5の電圧補正部52によって実行される。前記ステップS3の処理は、制御部5の層厚検出部53によって実行される。前記ステップS6の処理は、制御部5の電圧印加部51によって実行される。
以上のように、本実施形態によれば、現像ローラー63上のトナー層厚に応じて現像バイアスが補正されるので、現像ローラー63上のトナー層厚が変化しても、濃度むらを抑制することができる。
<変形例>
なお、本実施形態では、画像形成装置10がモノクロ画像に対応する画像形成装置であるが、本発明はこれに限らない。本発明は、カラー画像に対応する画像形成装置にも適用することができる。この場合、各色に対応する現像装置毎に個別に現像バイアスが補正される。
また、本実施形態では、現像ローラー63上のトナー層厚に応じて、現像バイアスの直流電圧に重畳される補正電圧のピーク間電圧を変化させているが、本発明はこれに限らない。現像ローラー63上のトナー層厚に応じて現像性を変化させればよいので、例えば、現像ローラー63上のトナー層厚に応じて、現像バイアスの交流電圧のピーク間電圧(又は周波数、デューティー比など)を変化させてもよい。さらには、現像ローラー63上のトナー層厚に応じて、現像バイアスの直流電圧のDCレベルを変化させてもよい。例えば、現像ローラー63上のトナー層厚が相対的に薄い場合には、現像性を高めるために現像バイアスの直流電圧のDCレベルを大きくし、現像ローラー63上のトナー層厚が相対的に厚い場合には、現像性を低めるために現像バイアスの直流電圧のDCレベルを小さくしてもよい。
5 制御部
10 画像形成装置
31 感光体ドラム
34 現像装置
62 磁気ローラー
63 現像ローラー
75 トナー濃度センサー

Claims (6)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に非接触で対向配置され、周面に担持しているトナーを前記像担持体に形成された静電潜像に供給するトナー担持体と、
    前記像担持体と前記トナー担持体との間に直流電圧と交流電圧とを重畳した現像バイアスを印加する電圧印加部と、
    前記トナー担持体上のトナー層厚を検出する層厚検出部と、
    前記層厚検出部によって検出されるトナー層厚に応じて前記現像バイアスを補正する電圧補正部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記現像バイアスの印加に応じて前記像担持体と前記トナー担持体との間に流れる交流電流を検出する電流検出部を更に備え、
    前記電圧補正部は、前記電流検出部の検出結果に基づいて前記現像バイアスを補正し、且つ、前記層厚検出部によって検出されるトナー層厚に応じて当該補正時の補正量を変化させる、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電圧補正部は、前記電流検出部の検出結果に基づいて、前記像担持体と前記トナー担持体との間の距離の周期的な変動に応じた前記像担持体と前記トナー担持体との間の電界強度の変動を抑制するように前記現像バイアスの直流電圧を補正し、且つ、前記層厚検出部によって検出されるトナー層厚が厚いほど当該補正時の補正量を大きくする、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電圧補正部は、前記電流検出部によって検出される交流電流が小さいほど、前記現像バイアスの直流電圧を大きくする、
    請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記層厚検出部によって検出されるトナー層厚と、前記現像バイアスの直流成分の補正量との対応関係を示す補正情報を記憶する補正情報記憶部を更に備え、
    前記電圧補正部は、前記補正情報に基づいて前記現像バイアスの直流電圧の補正量を決定する、
    請求項2〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記層厚検出部は、前記トナー担持体の表面に対向して配置されたトナー濃度センサーからの出力信号に基づいて、前記トナー担持体上のトナー層厚を検出する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019107551A1 (ja) * 2017-11-30 2019-06-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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