JP2018004708A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像装置の使用開始時に、現像装置を振るなどして現像剤のタッピングを解消する手間を省きつつ、封止部材を手動で除去したりする手間を省くことのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】使用開始前には開口部107aが封止部材51aで封止され第2室101bに現像剤が封入されており、使用開始時に移動部材600により封止部材51aが移動させられて開口部107aが開封され、第2室101bから第1室101aへの現像剤の移動が可能とされる現像装置100は、移動部材600と搬送部材104bとに共通の駆動入力部54からの駆動力を伝達する駆動伝達部160であって、搬送部材104bへの駆動伝達の切断及び接続を行うクラッチ機構161を備えた駆動伝達部160を有し、使用開始前には前記クラッチ機構により前記搬送部材への駆動伝達が切断されており、使用開始時に移動部材600の動作に連動してクラッチ機構161による搬送部材104bへの駆動伝達の接続が行われる構成とする。【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置にて用いられる現像装置及びその画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式などを用いた画像形成装置では、像担持体に形成された静電像が現像装置によって現像剤を用いてトナー像として現像される。画像形成装置や交換用の現像装置は、現像装置で最初に用いる初期現像剤を密封して、外気に触れさせないようにした状態で出荷されることがある。高温高湿の外気に触れさせた状態で放置すると、現像剤が吸湿劣化して、初期立ち上げ時に現像剤が所定の性能を発揮できなくなることがあるので、これを防止するためである。
特許文献1では、現像装置の第1室と第2室とを仕切る隔壁の開口部を封止部材で封止して第2室を密封状態とし、第2室に必要量の初期現像剤を封入した現像装置が提案されている。この場合、第2室が初期現像剤の現像剤容器として機能するため、十分な容量の初期現像剤を収容しても現像装置があまり大型化しないで済む。
また、特許文献2では、封止部材を手動で取り除いて開口部を開封する煩わしさを無くすために、現像装置の使用開始時に自動で封止部材を除去して開口部を開封する構成が提案されている。特許文献2に記載の現像装置は、封止部材を移動させて除去する手段と、第2室内の現像剤を搬送する搬送部材とに、共通の駆動入力部に入力された駆動力をギヤ列で分配して伝達している。
特開2004−252174号公報 特開2014−81665号公報
しかしながら、使用開始前(未使用状態)の現像装置の保管状態などによっては、密封された第2室内の現像剤が搬送部材による搬送方向の一端部側に圧縮されたタッピング状態となっている場合がある。この場合、現像装置の使用開始時(初期動作時)に第2室内の現像剤を搬送する搬送部材が回転できなくなることがある。そして、封止部材を除去する手段と搬送部材とに共通の駆動入力部に入力された駆動力を分配して伝達する構成の場合には、開口部を開封できなくなることが起こり得る。
この場合、現像装置を一度装置本体から取り出し、現像装置を振るなどしてタッピングを解消してから、再度現像装置を装置本体に装着して開口部の開封を行わせる必要がある。
なお、特許文献2では、開口部が塞がれた状態で第2室内の現像剤が搬送されて搬送方向の下流側に押し込められることを抑制するべく、第2室の下流側に積み上がった現像剤を上流側へ搬送し戻す逆搬送部材を設けることが開示されている。しかし、搬送部材と逆搬送部材と封止部材とに共通の駆動入力部に入力された駆動力を分配して伝達する構成では、現像装置の使用開始前から現像剤がタッピング状態になっていた場合に開口部を開封できなくなる可能性があることに変わりない。
したがって、本発明の目的は、現像装置の使用開始時に、現像装置を振るなどして現像剤のタッピングを解消する手間を省きつつ、封止部材を手動で除去したりする手間を省くことのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給する現像剤を収容する第1室と、前記第1室に供給する現像剤を収容する第2室と、前記第1室と前記第2室とを仕切ると共に前記第2室から前記第1室への現像剤の移動を許す開口部を備えた隔壁と、前記第2室に収容された現像剤を搬送する搬送部材と、前記開口部を封止する封止部材と、前記封止部材を移動させて前記開口部を開封する移動部材と、を有し、使用開始前には前記開口部が前記封止部材で封止され前記第2室に現像剤が封入されており、使用開始時に前記移動部材により前記封止部材が移動させられて前記開口部が開封され、前記第2室から前記第1室への現像剤の移動が可能とされる現像装置において、前記移動部材と前記搬送部材とに共通の駆動入力部からの駆動力を伝達する駆動伝達部であって、前記搬送部材への駆動伝達の切断及び接続を行うクラッチ機構を備えた駆動伝達部を有し、使用開始前には前記クラッチ機構により前記搬送部材への駆動伝達が切断されており、使用開始時に前記移動部材の動作に連動して前記クラッチ機構による前記搬送部材への駆動伝達の接続が行われることを特徴とする現像装置である。
本発明の他の態様によれば、上記本発明の現像装置と、前記駆動入力部に入力する駆動力を発生する駆動源と、を有する画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像装置の使用開始時に、現像装置を振るなどして現像剤のタッピングを解消する手間を省きつつ、封止部材を手動で除去したりする手間を省くことができる。
画像形成装置の概略断面図である。 現像装置の模式的な断面図である。 現像装置の概略断面図である。 現像装置の概略断面側面図である。 現像装置の封止部材の近傍の断面斜視図である。 現像装置の駆動伝達部の近傍の斜視図である。 開口部の開封動作の一例を説明するための断面図である。 クラッチ機構を構成する離間ブロック及び規制紐の模式図である。 開口部の開封動作の他の例を説明するための断面図である。
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置10の概略断面図である。本実施例の画像形成装置10は、中間転写方式を採用したタンデム型のフルカラー画像形成装置である。
画像形成装置10は、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部(ステーション)SY、SM、SC、SKを有する。これら4個の画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。本実施例では、画像形成部Sは、後述する感光体1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置100、一次転写ローラ5、感光体クリーニング装置6を有して構成される。
像担持体としてのドラム型の感光体(感光ドラム)1は、図中矢印R1方向に回転駆動される。回転する感光体1の表面は、帯電手段としての帯電ローラ2によって所定の極性(本実施例では負極性)に一様に帯電処理される。帯電処理された感光体1の表面は、露光装置(レーザースキャナー)3によって画像情報に応じて走査露光され、感光体1上に静電潜像(静電像)が形成される。感光体1上に形成された静電潜像は、現像装置100によって現像剤を用いて現像(可視化)され、感光体1上にトナー像が形成される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光体1上の露光部に、感光体1の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する。
4個の感光体1に対向するように、中間転写体としての中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、二次転写対向ローラを兼ねる駆動ローラ71、テンションローラ72及びアイドラローラ73に張架されている。中間転写ベルト7の内周面側には、各感光体1に対応して、一次転写手段としての一次転写ローラ5が配置されている。一次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を介して感光体1に向けて押圧され、感光体1と中間転写ベルト7とが接触する一次転写部T1を形成する。上述のように感光体1上に形成されたトナー像は、一次転写部T1において、感光体1と接触して図中矢印R2方向に回転する中間転写ベルト7上に静電的に転写(一次転写)される。一次転写工程時に、一次転写ローラ5には、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光体1に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が中間転写ベルト7上に重ね合わせるようにして順次転写される。
中間転写ベルト7の外周面側において、駆動ローラ71と対向する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ8が配置されている。二次転写ローラ8は、中間転写ベルト7を介して駆動ローラ71に向けて押圧され、中間転写ベルト7と二次転写ローラ8とが接触する二次転写部T2を形成する。上述のように中間転写ベルト7上に形成されたトナー像は、二次転写部T2において、中間転写ベルト7と二次転写ローラ8とに挟持されて搬送される紙などの記録材P上に静電的に転写(二次転写)される。二次転写工程時に、二次転写ローラ8には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。記録材Pは、カセット9に格納されており、給送ローラ(図示せず)などによって給送されて、レジストローラ(図示せず)によって中間転写ベルト7上のトナー像とタイミングが合わされて二次転写部T2に供給される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての熱定着装置11に搬送される。熱定着装置11は、定着ローラ11aと、定着ローラ11aに圧接する加圧ローラ11bとを有する。記録材Pは、定着ローラ11と加圧ローラ11bとによって挟持されて搬送されることで加熱及び加圧され、表面にトナー像が定着(溶融固着)される。その後、記録材Pは、画像形成装置10の装置本体12の外部に排出(出力)される。
一方、一次転写工程後に感光体1上に残留したトナー(転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としての感光体クリーニング装置6によって感光体1上から除去されて回収される。また、二次転写工程後に中間転写ベルト7上に残留したトナー(転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置74によって中間転写ベルト7上から除去されて回収される。ベルトクリーニング装置74は、中間転写ベルト7の外周面側において、テンションローラ72と対向する位置に配置されている。
2.現像装置
次に、現像装置100について説明する。図2は、現像装置100の長手方向と略直交する方向の模式的な断面図である。図3は、上方から見た現像装置100の長手方向の断面図である。
本実施例では、現像装置100は、現像剤として二成分現像剤を用いるものである。また、本実施例では、現像装置100は装置本体12に対して着脱可能に搭載されており、例えばキャリアが寿命に達した場合などに新品と交換される。
現像装置100は、現像容器101を有する。現像容器101には、非磁性トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)と少量の外添剤とが混合された二成分現像剤が収容される。現像容器101の感光体1と対向する位置に設けられた開口部から現像容器101の外部に一部が露出するように、現像剤担持体としての現像スリーブ102が回転可能に配置されている。現像スリーブ102は、図中矢印R3方向、すなわち、現像スリーブ102と感光体1とが対向する現像領域において現像スリーブ102と感光体1とが同方向に移動するように回転駆動される。現像スリーブ102の内側(中空部)には、現像容器101に対して非回転である磁界発生手段としての円柱状のマグネット102mが配置されている。マグネット102mの表面にはマグネット102mの周方向に複数の磁極が設けられている。また、現像スリーブ102の回転方向において現像領域の上流に、現像スリーブ102に担持する現像剤の量(層厚)を規制する規制ブレード121が配置されている。
現像剤は、後述するように現像容器101内で撹拌されると共に搬送されることで、トナーが負極性に帯電し、キャリアが正極性に帯電する。そして、正極性に帯電したキャリアの表面に、負極性に帯電したトナーが静電気的に拘束される。また、磁性体のキャリアがマグネット102mの磁極間に形成された磁束に拘束される。これにより、現像剤は現像スリーブ102の表面に担持される。現像スリーブ102に担持された現像剤は、現像スリーブ102の回転に伴って規制ブレード121によって層厚が規制された後に、現像領域へと搬送される。現像領域において、現像スリーブ102上の現像剤は穂立ちして磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシは感光体1の表面に接触又は近接する。現像スリーブ102には現像電源52が接続され、現像工程時に現像スリーブ102には現像電源52から現像バイアスとして負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧が印加される。これにより、磁気ブラシ中の負極性に帯電したトナーが、感光体1上の静電潜像に応じて感光体1に供給され、感光体1上の静電潜像がトナー像として現像される。
現像容器101内は、略垂直に設けられた隔壁103によって、現像室(第1室)101aと、撹拌室(第2室)101bと、に仕切られている。つまり、現像容器101は、隔壁103によって略平行な2つの空間に仕切られている。現像装置100は、現像容器101(現像室101a、撹拌室101b)の長手方向が感光体1の長手方向(回転軸線方向)と略平行になるように配置される。現像容器101において、現像室101aが感光体1側に配置され、撹拌室101bは隔壁103を介して感光体1とは反対側に配置される。
撹拌室101b及び現像室101aは、現像剤を収容可能であると共に、現像剤を搬送可能なように構成されている。現像室101aの内部には、第1の搬送部材としての現像スクリュー104aが配置され、撹拌室101bの内部には、第2の搬送部材としての撹拌スクリュー104bが配置されている。現像スクリュー104a、撹拌スクリュー104bは、それぞれ現像容器101の長手方向と略平行な回転軸線の周りを回転可能に現像容器101に支持されている。また、現像室101aに形成された開口部から現像容器101の外部に一部が露出するように、現像スクリュー104aの上方近傍に現像スリーブ102が配置されている。現像スリーブ102は、現像容器101の長手方向と略平行な回転軸線の周りを回転可能に現像容器101に支持されている。現像スクリュー104aと撹拌スクリュー104bとは、現像容器101の長手方向に互いに逆方向に現像剤を搬送する。撹拌スクリュー104bは、図3中矢印Aで示すように図中右側から左側に向けて現像剤を搬送する。また、現像スクリュー104aは、図3中矢印Bで示すように図中左側から右側に向けて現像剤を搬送する。
隔壁103の長手方向の両端部には、第1の開口部107a(図2の紙面奥側、図3の左側)、第2の開口部107b(図2の紙面手前側、図3の右側)が設けられている。撹拌室101bと現像室101aとは、第1、第2の開口部107a、107bにおいて連通しており、現像剤の循環経路を形成する。撹拌室101bから現像室101aへの現像剤の受け渡しは、第1の開口部107aを通じて行われ、現像室101aから撹拌室101bへの現像剤の受け渡しは、第2の開口部107bを通じて行われる。現像剤がこの循環経路を撹拌されつつ循環して搬送される過程で、トナーとキャリアとが摩擦されて、トナーが負極性、キャリアが正極性に帯電する。
現像剤は、撹拌室101bの内部で撹拌スクリュー104bにより撹拌されつつ図3中矢印A方向に搬送された後に第1の開口部107aを通過して現像室101aに流入する。現像室101aに流入した現像剤は、現像スクリュー104aによって図3中矢印B方向に搬送される過程で現像スリーブ102に担持される。また、撹拌室101bにおける現像剤の搬送方向の上流側端部近傍の上方には、トナー補給機構105が配置されている。装置本体12に対して着脱可能に搭載されたトナーボトル(図示せず)に収容されたトナーが、トナー搬送経路(図示せず)を通じてトナー補給機構105まで搬送される。そして、このトナーが、撹拌室101bにおける現像剤の搬送方向の上流側端部近傍の上方に設けられたトナー補給口106を通過して撹拌室101b内に落下し、現像装置100に補給される。本実施例では、現像室101aと撹拌室101bとを循環する現像剤のトナー濃度(現像剤の重量に対するトナーの重量の割合)が、透磁率センサTを用いて検知される。そして、トナー濃度がほぼ一定になるように、トナー補給機構105からのトナー補給量が調整される。
3.初期現像剤の封止構造
次に、使用開始前(出荷時、未使用状態)の現像装置100における現像剤(初期現像剤)の封止構造について説明する。図4は、現像装置100を上方からみた断面側面図であり、現像装置100の駆動系及び制御系も併せて模式的に示している。また、図5は、図4のE−E線の位置で切って左側から見た現像装置100の断面斜視図である。
現像装置100の使用開始前は、現像容器101の現像室101aと撹拌室101bとを仕切る隔壁103の第1、第2の開口部107a、107bは、それぞれ封止部材としての第1、第2の封止シート51a、51bによって封止されている。そして、現像装置100の使用開始前は、初期現像剤が撹拌室101bの内部にのみ密封状態で充填されている。つまり、現像装置100の使用開始前は、現像室101aの内部には、現像剤は存在しない。
第1、第2の封止シート51a、51bは、それぞれ帯状のシート状部材で構成されている。第1、第2の封止シート51a、51bは、それぞれの長手方向の一端部近傍が引き剥がし可能(開封可能)に第1、第2の開口部107a、107bの周囲の隔壁103に貼着されている。また、第1、第2の封止シート51aは、それぞれ第1、第2の開口部107a、107bを封止しつつ、第1、第2の開口部107a、107bの下端部で上方へ折り返されている。そして、第1、第2の封止部材51a、51bは、それぞれの長手方向の他端部が、移動部材としての回転部材である巻取り軸600に固定されている。巻取り軸600は、現像容器101の上部において、現像容器101の長手方向と略平行な回転軸線の周りを回転可能に現像容器101に支持されている。第1、第2の封止シート51a、51bは、現像容器101の上部に設けられたスリットを通して現像容器101の外部に導かれて、巻取り軸600に接続されている。後述するように、巻取り軸600は、現像スリーブ102の回転に伴って、第1、第2の封止シート51a、51bを移動させて第1、第2の開口部107a、107bを開封(開放)する。
現像装置100の使用開始時(初期動作時)に、ユーザーなどの操作者の作業に頼ることなく、自動的に巻取り軸600が第1、第2の封止シート51a、51bを巻き取って、第1、第2の開口部107a、107bの周囲の隔壁103から引き剥がす。これにより、現像装置100は、運転可能(現像可能)な状態に立ち上げられる。
4.巻取り軸の駆動機構
次に、図4及び図6を参照して、巻取り軸600の駆動機構について説明する。図6は、現像装置100に設けられたギヤ列160を示す斜視図である。
図4を参照して、現像装置100は、現像スリーブ102の回転軸線方向(現像容器101の長手方向)に沿って図中右側に移動されて装置本体12に装着される。逆に、現像装置100は、図中左側に移動されて装置本体12から取り出される。現像装置100は、現像装置100の装置本体12への装着方向の下流側の現像スリーブ102の回転軸に取り付けられた、装置本体12に設けられた本体カップリング(図示せず)に対し着脱自在(係合解除可能)なカップリング54を有する。現像スリーブ102は、カップリング54を介して装置本体12に設けられた駆動源としての駆動モーター53に接続される。カップリング54は、共通の駆動モーター53からの、巻取り軸600と撹拌スクリュー104bとを駆動するための駆動力が入力される、共通の駆動入力部の一例である。駆動モーター53は、装置本体12に設けられた制御部(CPU)50の指示により制御されて現像スリーブ102を回転駆動する。
図6を参照して、現像スリーブ102の回転駆動力は、現像スリーブ102の回転軸線方向においてカップリング54が設けられている側とは反対側に設けられたギヤ列160によって分配される。これにより、撹拌スクリュー104b、現像スクリュー104a、巻取り軸600が、現像スリーブ102と一体に回転することができる。このように、本実施例では、現像スリーブ102、現像スクリュー104a、撹拌スクリュー104b、巻取り軸600は、ギヤ列160によって1系列(系統)のギヤ列を形成している。ギヤ列160は、巻取り軸600と撹拌スクリュー104bとに共通のカップリング54からの駆動力を伝達する駆動伝達部の一例である。
ギヤ列160において、現像スリーブ102が回転すると、現像スリーブ102の回転軸に取り付けられた現像スリーブギヤ151が回転する。現像スリーブギヤ151に噛み合う分岐ギヤ150は、現像スクリュー104a及び撹拌スクリュー104側と、巻取り軸600側とに、現像スリーブ102の回転駆動力を分配する。
分岐ギヤ150が回転すると、分岐ギヤ150に噛み合う第1伝達ギヤ152(図7)、第1伝達ギヤ152に噛み合う第2伝達ギヤ153、第2伝達ギヤ153に噛み合う巻取り軸ギヤ154、巻取り軸ギヤ154が取り付けられた巻取り軸600が回転する。巻取り軸600が第1、第2の封止シート51a、51bを引き剥がす際に必要なトルクを確保できるように、第1伝達第1ギヤ152、第2伝達ギヤ153は、ウォームギアを用いて大きく減速する構成とされている。巻取り軸ギヤ154は、移動部材と一体で回転する移動部材ギヤの一例である。
一方、撹拌スクリュー104bに取り付けられた撹拌スクリューギヤ155と、現像スクリュー104aに取り付けられた現像スクリューギヤ157とは、後述するクラッチ機構161を構成する接続ギヤ156を経て分岐ギヤ150と噛み合う。撹拌スクリューギヤ155は、搬送部材と一体で回転する搬送部材ギヤの一例である。
なお、接続ギヤ156は、同一系列のギヤ列内にあって駆動モーター53と撹拌スクリューギヤ155との間にあり、かつ、巻取り軸ギヤ154に対し駆動伝達する同一系列内の分岐ギヤ150と撹拌スクリューギヤ155との間にあれば良い。
また、ここでいう同一系列のギヤ列とは、カップリング54と撹拌スクリュー104bとを直列に結ぶ駆動伝達経路である。そして、この直列に結ぶ駆動伝達経路上のギヤから分岐したギヤ列も、系列上は分岐ギヤと同一と考えて、分岐後のギヤ列の長さや分岐数は問わず、同一系列のギヤ列に含まれる。
5.現像装置の初期動作
次に、図4、図6及び図7を参照して、現像装置100の初期動作について説明する。ここで、本実施例では、第1、第2の開口部107a、107bは、第1、第2の封止シート51a、51bが巻取り軸600によって巻き取られることで実質的に同じ動作で同時に開封される。したがって、ここでは代表して第1の封止シート(以下、単に「封止シート」ともいう。)を除去して第1の開口部(以下、単に「開口部」ともいう。)107aを開封する動作について説明する。図7(a)、(b)は、現像装置100の使用開始時の動作を説明するための開口部107aの近傍の現像装置100の断面図である。
新品の現像装置100が装置本体12に装着されるか、予め出荷時に新品の現像装置100が装置本体12に装着された画像形成装置10の主電源が最初に入れられた際に、現像装置100の初期動作が開始される。現像装置100が装置本体12に装着されたことや現像装置100が新品であることが装置本体12側で検知された際、又は装置本体12の操作パネル(操作部)56から制御部50に指示が入力された際などに、初期動作が開始されるようにすることができる。
現像装置100の初期動作が開始されると、駆動モーター53からカップリング54を介して回転駆動力が現像スリーブ102に伝達される。これにより、現像スリーブ102は、図6中の矢印R3方向に回転する。そして、現像スリーブ102と共に現像スリーブギヤ151が回転し、分岐ギヤ150に回転駆動力が伝達される。
図7(a)に示すように、巻取り軸600へ駆動を伝達する第1伝達ギヤ152は分岐ギヤ150と常時噛み合い状態にある。分岐ギヤ150から第1伝達ギヤ152に伝達された回転駆動力は、第1伝達ギヤ152と常時噛み合い状態にある第2伝達ギヤ153(ウォームギヤ)へと減速されながら伝達される。また、この回転駆動力は、第2伝達ギヤ153と常時噛み合い状態にある巻取り軸ギヤ154に伝達される。そして、巻取り軸600と一体に構成された巻取り軸600が回転することで、巻取り軸600に一端を固定された封止シート51aが巻取り軸600に巻き取られていく。
一方、現像装置100の使用開始前は、図7(a)に示すように、接続ギヤ156は分岐ギヤ150から離間されている。本実施例では、接続ギヤ156は、シャフト403に対し回転可能かつシャフト403の軸線方向に移動可能に保持されている。シャフト403は、その軸線方向の両端部が、それぞれ現像容器101に設けられた第1、第2のシャフト支持部403a、403bに固定されて支持されている。また、接続ギヤ156は、付勢手段としての規制バネ401によって、シャフト403の軸線方向に沿って分岐ギヤ150側へと付勢されている。規制バネ401は、圧縮コイルバネで構成され、第1のシャフト支持部403aと接続ギヤ156との間に圧縮された状態で配置されている。そして、現像装置100の使用開始前は、接続ギヤ156と第2のシャフト支持部403bとの間に離間ブロック402が配置されている。離間ブロック402は、接続ギヤの切断位置から接続位置への移動を規制する規制部材の一例である。
規制バネ401は、接続ギヤ156をシャフト403の軸線方向に沿って第2のシャフト支持部403bの方向へ付勢するように設けられているため、離間ブロック402は接続ギヤ156と第2のシャフト支持部403bとの間に挟まれた状態となる。これにより、現像装置100の使用開始前は、接続ギヤ156は、シャフト403の軸線方向に沿って第1のシャフト支持部403aの方向に退避している。つまり、このとき接続ギヤ156は、離間ブロック402により移動が規制されて、分岐ギヤ156、撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157との噛み合いが解除された位置(切断位置)にある。これにより、分岐ギヤ150から撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157への駆動伝達が切断された状態(切断状態)となっている。
また、離間ブロック402には、接続部材としての規制紐400の一端部が所定の保持力により固定されており、この規制紐400の他端側は巻取り軸600に固定されている。そして、この規制紐400は、現像装置100の使用開始時に、巻取り軸600が回転することによって封止シート51aと共に巻取り軸600に巻き取られていく。
図8は、シャフト403、離間ブロック402、規制紐400を、シャフト403の軸線方向に見た模式図である。図8(a)は現像装置100の使用開始前の状態、図8(b)は現像装置100の使用開始後(より詳細には接続ギヤ156が切断位置から接続位置へ移動する時)の状態を示す。
図8(a)に示すように、離間ブロック402は、シャフト403の軸線方向に見たとき概略U字形状を有し、現像装置100の使用開始前は該U字形状の底部が下方にくるようにしてシャフト403に嵌合されている。また、規制紐400の離間ブロック402側の端部は二股に分かれており、それぞれの先端がシャフトをまたぐようにして離間ブロック402に固定され、離間ブロック402はシャフト403から脱落しないように保持されている。
そして、図8(b)に示すように、現像装置100の使用開始時に規制紐400が巻取り軸600によって巻き取られていくと、規制紐400の離間ブロック402との固定部が外れる。すると、離間ブロック402はシャフト403から脱落して下方に落下し、規制バネ401の反力により接続ギヤ156が移動して、接続ギヤ156と、分岐ギヤ150、撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157とが噛み合う。また、規制紐400は、離間ブロック402から外れた後、巻取り軸600へと更に巻き取られていく。このように、離間ブロック402による規制が解除されることで、接続ギヤ156は、分岐ギヤ156、並びに、撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157と噛み合う位置(接続位置)に移動させられる。これにより、分岐ギヤ150から撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157への駆動伝達が接続された状態(接続状態)とされる。
この時、封止シート51aが巻き取られて開口部107aが十分に開放された状態になってから、離間ブロック402をシャフト403から脱落させて接続ギヤ156を分岐ギヤ155と噛み合う接続位置に移動させる必要がある。本実施例では、規制紐400が離間ブロック402から外れて離間ブロック402がシャフト403から脱落するタイミングを、開口部107aが十分に開放されるタイミングよりも遅らせるように、規制紐400を予め所定長さ分弛ませておくことが必要である。この規制紐400を弛ませる長さの設定により、封止シート51aの開封タイミングに対する撹拌スクリュー104bの回転開始タイミング(接続ギヤ156の接続タイミング)を設定することができる。
このような構成により、現像装置100の使用開始時に撹拌スクリュー104bが回転不能な状態になっていても、先に封止シート51aを除去して開口部107aを開封することができる。前述のように、撹拌スクリュー104bが回転不能な状態になっている場合とは、例えば、現像装置100の保管状態などの理由により、撹拌室101の内部の現像剤の搬送方向の下流側に現像剤が詰まった状態(タッピング状態)になっている場合などである。このように現像剤がタッピング状態になっていても、開封された開口部107aを通して現像剤が撹拌室101bから現像室101bに流入することができる。そのため、そのタッピング状態であった現像剤が撹拌スクリュー104bの回転の開始を妨げることはない。したがって、例えばユーザーなどの操作者が一旦現像装置100を装置本体12から取り出して現像装置100を振るなどのタッピングを解消する操作を必要とせず、封止シート51aを除去して開口部107aを開封する動作を行うことができる。
ここで、現像装置100の使用開始前に現像剤が密封されている撹拌室101bの容積を初期現像剤の体積とほぼ同じにした場合に、現像剤がタッピング状態になりやすくなる。そのため、タッピング状態になりにくくするためには、撹拌室101bの容積を大きくすることが考えられる。しかし、その場合、現像装置100の小型化に影響する。これに対して、本実施例の構成によれば、上述のように現像剤がタッピング状態になっていても、問題なく封止シート51aを除去して開口部107aを開封することができるので、撹拌室101bの容積を初期現像剤の体積とほぼ同じにできる。したがって、現像装置100の小型化に有利である。
なお、撹拌スクリュー104bの回転開始タイミングは、上述のように現像剤がタッピング状態になっていても撹拌スクリュー104bの回転を開始させることができるように、十分に開口部107aが開放されるタイミング以降であればよい。つまり、撹拌スクリュー104bの回転開始タイミングは、図7(a)に示すように開口部107aの一部が開封されたタイミングでも、図7(b)に示すように開口部107aが完全に開封された時以降のタイミングでもよい。初期動作にかかる時間を短縮する観点などから、開口部107aが完全に開封される時までには、撹拌スクリュー104bの回転が開始されることが好ましい。
また、現像スクリュー104aの無駄な回転を抑制しつつ現像剤のスムーズな搬送(循環)を実現する観点などから、撹拌スクリュー104bの回転開始タイミングと現像スクリュー104aの回転開始タイミングは実質的に同時であることが好ましい。ただし、所望により現像スクリュー104aの回転開始タイミングは、撹拌スクリュー104bの回転開始タイミングより先でも後でもよい。
また、巻取り軸600によって巻き取られた封止シート51aと規制紐400は、現像装置100の動作時にはそのまま巻取り軸600と共に回転し続けるが、現像装置100の動作に支障はない。また、ギヤ列160の収容部に落下した離間ブロック402についても、落下したままの状態で現像装置100の動作に問題はない。
このように、本実施例では、同一系列のギヤ列160において、巻取り軸ギヤ154(系列上は分岐ギヤ150と同一と考える。)と撹拌スクリューギヤ155との間に、駆動力伝達の切断及び接続を行うクラッチ機構161を設ける。本実施例では、クラッチ機構161は、接続ギヤ156、規制バネ401、シャフト403、第1、第2のシャフト支持部403a、403b、離間ブロック402、規制紐400などによって構成される。そして、現像装置100の使用開始時に、巻取り軸600の動作に連動して、クラッチ機構161による駆動伝達の接続を行うようにする。より詳細には、巻取り軸600の動作に連動して、開口部107aの少なくとも一部が開封された後に、撹拌スクリュー104bの回転が開始するようにする。これにより、同一系統のギヤ列160で駆動が伝達される巻取り軸600と撹拌スクリュー104bとのうち、巻取り軸600が先に動作を開始する。そして、開口部107aの少なくとも一部が先に開封されてから、撹拌スクリュー104bが動作を開始する。これにより、現像剤のパッキングにより撹拌スクリュー104bが動作できない状態であっても、封止シート51aの開封を問題なく行うことができる。したがって、封止シート51aの自動開封と現像剤の搬送とを1系統のギヤ列で実現することができ、現像装置100の小型化に有利である。また、タッピングが発生しやすくなっても問題ないため、撹拌室101bの容積を、撹拌室101bに封入する初期現像剤の体積とほぼ同等にすることが可能となる。これにより、現像装置100の更なる小型化を図ることが可能となる。
したがって、本実施例によれば、現像装置100の使用開始時に、封止シート51aを除去して開口部107aを開封する作業と、現像剤のタッピングを手動で解消する作業と、をユーザーなどの操作者が行う必要がなくなる。そして、操作者は、例えば装置本体12の電源スイッチを投入するだけで、画像形成装置10の初期設置時の作業や、現像装置100の交換時の作業を完了することができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、本実施例において実施例1のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して詳しい説明は省略する。なお、本実施例でも、実施例1と同様に、代表して第1の封止シート51aを除去して第1の開口部107aを開封する動作について説明する。
図9(a)、(b)は、本実施例の現像装置100の使用開始時の動作を説明するための開口部107aの近傍の現像装置100の断面図である。なお、本実施例の現像装置100における駆動モーター53からの動力伝達に関する構成は、実施例1のものと同様である。ただし、以下に説明するように、クラッチ機構161の構成及び動作が実施例1とは異なる。
現像装置100の使用開始前は、図9(a)に示すように、接続ギヤ156は分岐ギヤ150から離間されている。本実施例では、接続ギヤ156には、第1、第2の回転軸156a、156bが一体に形成されている。そして、接続ギヤ156は、第1、第2の回転軸156a、156bと共に、第1、第2の回転軸156a、156bの軸線方向に移動可能とされている。第1、第2の回転軸156aは、それぞれ現像容器101に設けられた第1、第2の軸受部411a、411bに対し回転可能に保持されるが、現像装置100の使用開始前は第1の回転軸156aのみが第1の軸受部411aによって保持されている。また、接続ギヤ156は、付勢手段としての規制バネ401によって、第1、第2の回転軸156a、156bの軸線方向に沿って分岐ギヤ150側へと付勢されている。規制バネ401は、圧縮コイルバネで構成され、第1の軸受部411aと接続ギヤ156との間に圧縮された状態で配置されている。また、本実施例では、封止シート51aの一部に、突起状に一体に形成されたシート凸部410が設けられている。シート凸部410は、封止部材と一体で移動するように設けられた、接続ギヤの切断位置から接続位置への移動を規制する規制部の一例である。なお、この規制部は、封止シート51aとは別体として形成され、封止シート51aに固定されて封止シート51aと一体で移動するようになっていてもよい。シート凸部410は、封止シート51aの短手方向の端部から、現像容器101の長手方向の端部側に向けて突出して形成されている。そして、現像装置100の使用開始前は、そのシート凸部410の先端部が、第2の回転軸156bの先端部と第2の軸受部411bの先端部との間に配置されている。
規制バネ401は、接続ギヤ156を第1、第2の回転軸156a、156bの軸線方向に沿って第2の軸受部411bの方向へ付勢するように設けられている。そのため、シート凸部410は第2の回転軸156bと第2の軸受部材411bとの間に挟まれた状態となる。これにより、現像装置100の使用開始前は、第2の回転軸156bは第2の軸受部411bに嵌り込むことを阻止された状態となり、接続ギヤ156は第1、第2の回転軸156a、156bの軸線方向に沿って第1の軸受部411aの方向に退避している。つまり、このとき接続ギヤ156は、シート凸部410により移動が規制されて、分岐ギヤ150、撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157との噛み合いが解除された位置(切断位置)にある。これにより、分岐ギヤ150から撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157への駆動伝達が切断された状態(切断状態)となっている。
そして、図9(b)に示すように、現像装置100の使用開始時に巻取り軸600により封止シート51aが巻き取られていくと、封止シート51aに形成されたシート凸部410は第2の回転軸156bと第2の軸受部411bとの間から引き抜かれていく。シート凸部410が第2の回転軸156bと第2の軸受部411bとの間から完全に引き抜かれると、規制バネ401の反力により接続ギヤ156と第1、第2の回転軸156a156bとが移動して、第2の回転軸156bが第2の軸受部411bに嵌合する。そして、接続ギヤ156と、分岐ギヤ150、撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157とが噛み合う。つまり、シート凸部410による規制が解除されることで、接続ギヤ156は、分岐ギヤ150、並びに、撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157と噛み合う位置(接続位置)に移動させられる。これにより、分岐ギヤ150から撹拌スクリューギヤ155及び現像スクリューギヤ157への駆動伝達が接続された状態(接続状態)とされる。
ここで、実施例1の構成では、現像装置100の組立時に巻取り軸600に対する封止シート51aの弛み具合を管理し、規制紐400の弛ませた長さを決定する必要がある。これに対し、本実施例の構成では、封止シート51a自体により接続ギヤ156の移動が規制されるので、現像装置100の組立時に巻取り軸600に対する封止シート51aの弛み具合を管理する必要はない。シート凸部410を、封止シート51aが巻き取られて開口部107aが十分に開放された状態になってから第2の回転軸156bと第2の軸受部411bとの間から引き抜かれるように形成しておけばよい。そして、本実施例の構成では、封止シート51a自体の移動量によって撹拌スクリュー104bの回転開始タイミング(接続ギヤ156の接続タイミング)が決まるので、実施例1よりも簡易な構成で同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では、クラッチ機構161は、接続ギヤ156、規制バネ401、第1、第2の回転軸156a、156b、第1、第2の軸受部411、411b、シート凸部410などによって構成される。
このように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られると共に、現像装置100の構成をより簡易にすることができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、現像装置が単独で装置本体に対し着脱可能とされていたが、これに限定されるものではなく、プロセスカートリッジとして装置本体に対し着脱可能とされていてもよい。プロセスカートリッジとは、一般に、感光体と、感光体に作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段及びクリーニング手段のうちの少なくとも一つとを一体的にカートリッジ化して装置本体に着脱可能としたものである。本発明は、感光体と、少なくとも現像手段と、が一体的にカートリッジ化されたプロセスカートリッジに適用することができる。つまり、現像装置を含むユニットが着脱可能である画像形成装置に本発明を適用することができる。
また、上述の実施例では、現像装置は現像剤として二成分現像剤を用いるものであったが、これに限定されるものではない。現像装置は、現像剤として磁性一成分現像剤、非磁性一成分現像剤など、キャリアを含まない一成分現像装置を用いるものであってもよい。その場合、使用開始前の現像装置の第2室に密封される初期現像剤は一成分現像剤である。
また、上述の実施例では、隔壁の長手方向の両端部に開口部が設けられていたが、これに限定されるものではない。例えば、現像装置が一成分現像剤を用いるものである場合などに、隔壁にはその長手方向に沿って一つの開口部が設けられていてもよい。
また、上述の実施例では、第2室に設けられる搬送部材は、現像剤を隔壁の長手方向に沿って搬送するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、上述のように隔壁の長手方向に沿って開口部が設けられている場合などに、第2室に設けられる搬送部材は、現像剤を隔壁の長手方向と交差する方向に搬送するものであってもよい。
また、上述の実施例では、第1室にも搬送部材が設けられていたが、これに限定されるものではない。例えば、現像装置が一成分現像剤を用いるものである場合などに、第1室に搬送部材が設けられていなくてもよい。
また、上述の実施例では、封止部材は上方に巻き取られるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、上述のように隔壁の長手方向に沿って開口部が設けられている場合などに、封止部材は、隔壁の長手方向に巻き取られるものであってもよい。
また、本発明は、タンデム型/1ドラム型、中間転写型/直接転写型の画像形成装置において、区別無く実施することができる。また、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機など、種々の用途の画像形成装置で実施することができる。
10 画像形成装置
51a 封止シート(封止部材)
100 現像装置
101a 現像室(第1室)
101b 撹拌室(第2室)
102 現像スリーブ(現像剤担持体)
103 隔壁
104b 撹拌スクリュー(搬送部材)
107a 開口部
154 巻取り軸ギヤ
155 撹拌スクリューギヤ
156 接続ギヤ
161 クラッチ機構
600 巻取り軸
402 離間ブロック(規制部材)
410 シート凸部(規制部)

Claims (8)

  1. 像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に供給する現像剤を収容する第1室と、
    前記第1室に供給する現像剤を収容する第2室と、
    前記第1室と前記第2室とを仕切ると共に前記第2室から前記第1室への現像剤の移動を許す開口部を備えた隔壁と、
    前記第2室に収容された現像剤を搬送する搬送部材と、
    前記開口部を封止する封止部材と、
    前記封止部材を移動させて前記開口部を開封する移動部材と、
    を有し、
    使用開始前には前記開口部が前記封止部材で封止され前記第2室に現像剤が封入されており、使用開始時に前記移動部材により前記封止部材が移動させられて前記開口部が開封され、前記第2室から前記第1室への現像剤の移動が可能とされる現像装置において、
    前記移動部材と前記搬送部材とに共通の駆動入力部からの駆動力を伝達する駆動伝達部であって、前記搬送部材への駆動伝達の切断及び接続を行うクラッチ機構を備えた駆動伝達部を有し、
    使用開始前には前記クラッチ機構により前記搬送部材への駆動伝達が切断されており、使用開始時に前記移動部材の動作に連動して前記クラッチ機構による前記搬送部材への駆動伝達の接続が行われることを特徴とする現像装置。
  2. 前記クラッチ機構は、前記現像装置の使用開始時に、前記移動部材の駆動が開始され、前記開口部の少なくとも一部が開封された後に、前記移動部材の動作に連動して前記搬送部材への駆動伝達の接続を行うことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記封止部材は、シート状部材であり、前記移動部材は、前記封止部材を巻き取ることで移動させて前記開口部を開封する回転部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記クラッチ機構は、
    前記駆動伝達部を構成する、前記移動部材と一体で回転する移動部材ギヤ及び前記搬送部材と一体で回転する搬送部材ギヤを備える同一系統のギヤ列の、前記移動部材ギヤと前記搬送部材ギヤとの間に設けられた、前記搬送部材ギヤへの駆動伝達を切断する切断位置と、前記搬送部材ギヤへの駆動伝達を接続する接続位置と、の間を移動可能な接続ギヤと、
    前記接続ギヤの前記切断位置から前記接続位置への移動を規制する規制部材と、
    一端部が前記規制部材に接続され他端部が前記回転部材に接続された接続部材と、
    を有し、
    前記回転部材によって前記接続部材が巻き取られることで、前記規制部材による前記規制が解除され、前記接続ギヤが前記切断位置から前記接続位置へ移動することを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記クラッチ機構は、
    前記駆動伝達部を構成する、前記移動部材と一体で回転する移動部材ギヤ及び前記搬送部材と一体で回転する搬送部材ギヤを備える同一系統のギヤ列の、前記移動部材ギヤと前記搬送部材ギヤとの間に設けられた、前記搬送部材ギヤへの駆動伝達を切断する切断位置と、前記搬送部材ギヤへの駆動伝達を接続する接続位置と、の間を移動可能な接続ギヤと、
    前記封止部材と一体で移動するように設けられた、前記接続ギヤの前記切断位置から前記接続位置への移動を規制する規制部と、
    を有し、
    前記回転部材によって前記封止部材が巻き取られることで、前記規制部による前記規制が解除され、前記接続ギヤが前記切断位置から前記接続位置へ移動することを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  6. 前記規制部は、前記封止部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の現像装置と、前記駆動入力部に入力する駆動力を発生する駆動源と、を有する画像形成装置。
  8. 前記現像装置を含むユニットが着脱可能であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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