JP2018004304A - 保護および漏水検知機能付き管路カバー、ならびに管路システム - Google Patents

保護および漏水検知機能付き管路カバー、ならびに管路システム Download PDF

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Abstract

【課題】管路を外部環境から保護しながらも、管路の漏水の早期発見および漏水場所の特定が容易であり、かつ、施工性に優れた管路カバーおよびそれを用いた管路システムを提供する【解決手段】本発明の管路カバー100は、管状遮水樹脂層200と、少なくとも一の電極対310,320と、を含む。管状遮水樹脂層200は、被覆すべき管路700の全外周面790を被覆し且つ当該管路700の軸方向を長手方向とする。少なくとも一の電極対310,320は、管状遮水樹脂層200と管路700の外周面790との間に配設され且つ上述の長手方向に延在する。さらに、少なくとも一の電極対310,320は、少なくとも空隙を介し離間配置されることで互いに絶縁されている。本発明の保護および漏水検知機能付き管路システムは、管路と、管路を被覆する上述の管路カバーと、電源と、計測器とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、保護および漏水検知機能付き管路カバー、ならびにそれを用いた管路システムに関する。
従来より、鋳鉄管の外面をポリエチレンスリーブで被覆し、管外面からの腐食を防止することが行われている。
例えば、特開2002−71087号公報(特許文献1)においては、鋳鉄管に被覆するポリエチレンスリーブの内面に凹凸を設け、止水性能を向上させることにより外面腐食を防止する方法が開示されている。
また、特開2014−190535号公報(特許文献2)においては、ゴムバンドと吸水膨潤材とにより止水性を向上させたポリエチレンスリーブが開示されている。
一方で、従来より、複数の電極を用いて漏水を検知するシステムが存在する。
例えば、特開2002−55017号公報(特許文献3)においては、複数の区画に区分された二重遮水シートと、それぞれの内部に設置されたシート内基準電極と、地盤に設置される複数の下部検知電極と、を備えた漏水検知システムが開示されている。
また、公開実用平1−171340号公報(特許文献4)においては、互いに近接した2つの抵抗パターンを有するプリント基板により配管接合部の液漏れを検知する液漏れ検知器が開示されている。
特開2002−71087号公報 特開2014−190535号公報 特開2002−55017号公報 公開実用平1−171340号公報
特許文献1および特許文献2の技術は、鋳鉄管の腐食防止には効果があるものの、一旦漏水が起こった場合に検知が難しくなるという問題がある。具体的には、漏水が起きた場合、ポリエチレンスリーブと鋳鉄管の間に水が溜まるため、その水に伴う腐食が進行する一方でポリエチレンスリーブの止水能により地上への水の湧き出しが遅れる。このため、漏水の早期発見が難しく、甚大な漏水事故に繋がりやすい。しかも、遅れて湧き出す水はポリエチレンスリーブが破れた箇所から湧き出すため、ポリエチレンスリーブが破れた箇所と鋳鉄管の漏水場所とはかけ離れることがあり、漏水場所の特定も困難となる。
また、特許文献3の技術は、廃棄物処分場などに用いられる遮水シートの破れを検知するものであり、遮水シートを介して漏水源と漏水先とに電極を設ける構成を採っている。もしこのような構成を管の漏水検知にそのまま適用すると、管の内部と外部に電極を設けることとなり、施工が困難となる。
さらに、特許文献4の技術は、液漏れ検知箇所が配管の接合部のみに特化しているため、液漏れ検知器が装着されていない配管の大部分では配管の外表面が外部環境に露出しており保護性能(たとえば、酸性土壌に対する鋳鉄管の腐食防止、紫外線に対する合成樹脂管の劣化防止)に欠ける点が問題である。
以上の問題に鑑み、本発明の目的は、管路を外部環境から保護しながらも、管路の漏水の早期発見および漏水場所の特定が容易であり、かつ、施工性に優れた管路カバーおよびそれを用いた管路システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は以下の保護および漏水検知機能付き管路カバーおよびそれを用いた管路システムに関する発明を含む。
(1)
本発明の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、管状遮水樹脂層と、少なくとも一の電極対と、を含む。
管状遮水樹脂層は、被覆すべき管路の全外周面を被覆し且つ当該管路の軸方向を長手方向とする。
少なくとも一の電極対は、管状遮水樹脂層と管路の外周面との間に配設され且つ上述の長手方向に延在する。
さらに、少なくとも一の電極対は、少なくとも空隙を介し離間配置されることで互いに絶縁されている。
このように、本発明の管路カバーは、管路の全外周面を被覆する管状遮水樹脂層を管路の軸方向が長手方向となるように構成されることにより、管路を外部環境から保護することができる。また、管路カバーは、少なくとも一の電極対が管状遮水樹脂層と管路の外周面との間に配設されることにより、管路カバーの内側で漏水を検知することができることから漏水の早期発見が可能であり、管路の漏水場所と漏水検知場所とが同じ管路カバー内であることから漏水場所の特定も容易であり、管路の外周を管路カバーで被覆するだけで電極配設できることから施工性にも優れる。さらに、少なくとも一の電極対が当該長手方向に延在させられることによって、管路の軸方向のどこで漏水が発生しても検知することができる。
(2)
上記(1)の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、管状遮水樹脂層の少なくとも一部が導電性材料を含む導電層で構成されてよい。この場合、電極対のいずれかと当該導電層とが接続されている。
これによって、容易に接地施工することができる。
(3)
上記(1)または(2)の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、電極対それぞれの間に、空隙を有する透水性材料が介在させられている。さらに、透水性材料が電解質および金属粉末の少なくともいずれかを含んでよい。
これによって、電極対間を通電する漏水の電気抵抗を低減することができ、漏水検知能を向上させることができる。
(4)
上記(1)から(3)のいずれかの保護および漏水検知機能付き管路カバーは、電極対が、管路の外周面を二重に取り巻く互いに異径の管状電極体で構成されてよい。この場合、互いに異径の管状電極体それぞれの間に透水性材料が介在させられ、少なくとも内周側の前記管状電極体が透水性である。
これによって、管路からの漏水が内側の管状電極体および透水性材料を透水して外側の管状電極体に達した時に、漏水を検知することができる。
当該(4)の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、第1実施形態および第2実施形態に例示される。
(5)
上記(4)の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、管路が金属管であってよい。この場合、内周側の管状電極体と金属管との間が透水性材料によって絶縁させられている。
これによって、印加電流の金属管への放電を防ぐとともに、金属管からの漏水を、透水性材料を通じて電極対へ伝えることができる。
当該(5)の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、第1実施形態に例示される。
(6)
上記(4)の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、管路が樹脂管であってよい。この場合、内周側の管状電極体が樹脂管に直接積層されていてよい。
これによって樹脂管の漏水検知が可能となる。
当該(6)の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、第2実施形態に例示される。
(7)
上記(1)から(3)のいずれかの保護および漏水検知機能付き管路カバーは、少なくとも一の電極対が、管路の外周面に沿って並設された棒状の電極体で構成されてよい。この場合、管状遮水樹脂層が、その内周面から突設されたスペーサと支持部とを含み、当該スペーサは、電極対の間で空隙を確保するように形成されている。また、当該支持部は、管路の外周面に支持されるように形成されている。
これによって、管路からの漏水が並設された電極対間を短絡した時に、漏水を検知することができる。
当該(7)の保護および漏水検知機能付き管路カバーは、第3実施形態に例示される。
(8)
上記(1)から(7)のいずれかの保護および漏水検知機能付き管路カバーは、管路が樹脂管であり、管状遮水樹脂層の全体が遮光材を含んでよい。
これによって、樹脂管の保護性能を高めることができる。
(9)
本発明の保護および漏水検知機能付き管路システムは、管路と、管路を被覆する管路カバーと、電源と、計測器とを含む。
管路カバーは、上記(1)の管路カバーである。つまり、管路カバーは、管路の全外周面を被覆し且つ管路の軸方向を長手方向とする管状遮水樹脂層と、管状遮水樹脂層と管路の外周面との間に配設され且つ長手方向に延在する少なくとも一の電極対と、を含み、少なくとも一の電極対が少なくとも空隙を介し離間配置されることで互いに絶縁されている。
電源は、電極対のうちの電流印加電極に電気的接続されている。
計測器は、電極対のうちの電流測定電極に電気的接続されている。
これによって、電流引加電極と電流測定電極との間が管路からの漏水によって短絡された時に、計測器で漏水を検知することができる。
また、管路カバーを管路の全外周面を被覆する管状遮水樹脂層を管路の軸方向が長手方向となるように構成することにより、管路を外部環境から保護する。管路カバーは、少なくとも一の電極対が管状遮水樹脂層と管路の外周面との間に配設されることにより、管路カバーの内側で漏水を検知することができることから漏水の早期発見が可能であり、管路の漏水場所と検知場所とが同じ管路カバー内であることから漏水場所の特定も容易であり、管路の外周を管路カバーで被覆するだけで電極配設できることから施工性にも優れる。
(10)
上記(9)の保護および漏水検知機能付き管路システムは、管路の軸方向に沿って直列的に複数の連続した計測区間が設定されている。
管路カバーは、当該複数の計測区間それぞれの場所に設けられるように複数含まれる。
当該複数の管路カバーにおける電流測定電極それぞれに電気的接続された計測器は、一の地点に配置されている。
このように、複数の連続した計測区間ごとに管路カバーを取り付けることにより、いずれの管路カバーで漏水を検知したかを調べることで、全計測区間においてどの計測区間で漏水したかを正確に把握することができる。加えて、複数の計測区間が設けられている場所が管路軸方向の長距離に亘っていることに対し、それぞれの計測区間を計測する計測器が設けられた場所を1箇所に設定しているため、長距離に亘る測定対象範囲内での漏水位置の把握を1箇所に配設された計測器によって行うことができる。
当該(10)の管路システムは、第4実施形態および第5実施形態に例示される。
(11)
上記(10)の保護および漏水検知機能付き管路システムは、管路カバーが上記(4)の管路カバーである。つまり、管路カバーにおいて、電極対が、管路の外周面を二重に取り巻く互いに異径の管状電極体で構成され、互いに異径の管状電極体それぞれの間に透水性材料が介在させられ、少なくとも内周側の管状電極体が透水性である。
複数の管路カバーにおける電流測定電極のそれぞれは、個別に計測器と配線されている。
これによって、上記(4)の管路カバーを用いて、長距離に亘る測定対象範囲内での漏水位置の把握を、1箇所に配設された計測器によって行うことができる。
当該(11)の管路システムは、第4実施形態に例示される。
(12)
上記(10)の保護および漏水検知機能付き管路システムは、管路カバーが上記(7)の管路カバーである。つまり、管路カバーにおいて、少なくとも一の電極対が管路の外周面に沿って並設された棒状の電極体で構成され、且つ管状遮水樹脂層が、内周面から突設されたスペーサと支持部とを含み、スペーサが電極対の間で空隙を確保するように形成されている。
計測区間としては、第1計測区間から第N計測区間を含む。
一の管路カバーに含まれる少なくとも一の電極対としては、少なくとも第1電極対から第N電極対を含む。
当該第1電極対から当該第N電極対は、複数の管路カバーそれぞれの間で直列に接続された第1電極線対から第N電極線対を構成している。
1≦x≦Nである場合、第1電極線対から第N電極線対の全てにおいて、第x電極線対の表面が第x計測区間を除いて絶縁されている。
第1電極線対から第N電極線対のうち電流測定電極の側は、それぞれ、第1計測区間およびN計測区間のいずれかの末端において計測器と配線されている。
Nは2以上の整数であり、xは整数である。これによって、上記(7)の管路カバーを用いて、長距離に亘る測定対象範囲(第1計測区間から第N計測区間)内での漏水位置の把握を、1箇所に配設された計測器によって行うことができる。
当該(12)の管路システムは、N=4である場合について、第5実施形態に例示される。
第1実施形態の管路カバー(管路を被覆した状態)の模式的外観斜視図である。 図1におけるII−II線を含む面で切断した場合の断面図である。 第2実施形態の管路カバー(管路を被覆した状態)の模式的断面図である。 第3実施形態の管路カバー(管路を被覆した状態)の模式的断面図である。 本発明の管路システムによって漏水を検出する原理を説明する概念図である。 図2の管路カバーを用いて構築された第4実施形態の管路システムを示す模式図である。 図4の管路カバーを用いて構築された第5実施形態の管路システムを示す模式図である。 図6の管路システムを組み合わせて構築された第6実施形態の管路システムを示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の要素には同一の符号を付しており、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は基本的には繰り返さない。
[1.第1実施形態−管路カバー] 図1は、第1実施形態の管路カバー(管路を被覆した状態)の模式的外観斜視図である。図2は、図1におけるII−II線を含む面で切断した場合の断面図である。
[1−1.基本構成]
図1および図2に示す管路カバー100は、管路700の外周面790の全体を被覆する。本実施形態では、管路700は、鋳鉄などの金属で構成されている。管路カバー100は、管状遮水樹脂層200と、一対の電極対を構成する管状電極体310,320と、を含む。管状電極体310,320は、互いに離間された状態で配置されている。
[1−2.管状遮水樹脂層]
管状遮水樹脂層200は、管路700の軸方向を長手方向Rとする管状体であり、管路700の外周面790の全体を被覆する。管状遮水樹脂層200は、周方向に連続しており、管路700の外周面790を液密に封止する。これによって、管路700を外部環境(特に液体成分)から保護する。
管状遮水樹脂層200を構成する樹脂としては、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂が挙げられる。ポリオレフィン、(好ましくはポリエチレン)は、地震などによる管路700の変形に追従しやすいため耐震性の点で好ましい。
また、本実施形態では、管状遮水樹脂層200には、導電性材料が含まれている。導電性材料としては、金属およびカーボンブラックが挙げられる。これによって、管状遮水樹脂層200を遮水層としてのみならず導電層として機能させることができる。この導電層としての管状遮水樹脂層200は、電極対のいずれかと接続することで、土中または管路700の設置架台などの構造物に対して接地することができる。
なお、本実施形態では、管状遮水樹脂層200を構成する樹脂全体に導電性材料が混合され、管状遮水樹脂層200の周方向および厚肉方向の全体を導電層として機能させるように構成しているが、管状遮水樹脂層200に導電性材料が含まれる態様は本実施形態の態様に限定されるものではない。
管状遮水樹脂層200における導電層は、電極対のいずれかと接続されて管路カバー100の外部に接地されればよいため、管状遮水樹脂層200の一部を占めるように構成されてもよい。具体的には、導電層は、管状遮水樹脂層200の周方向および厚肉方向の少なくともいずれかにおいて一部を占めるように構成されてもよい。また、周方向および厚肉方向における導電層の配設位置も特に限定されない。
管状遮水樹脂層200において導電層として機能させる部分は、導電性材料が樹脂中に混合されていてもよいし、導電性材料のみで構成されてもよい。
また、本実施形態では電極対のうち電流測定電極(後述の管状電極体320)が外側に配設されているため、図2に示すように、管状遮水樹脂層200を当該電流測定電極(後述の管状電極体320)と接触するように配設することができる。これによって、管状遮水樹脂層200において導電層として機能させる部分と電流測定電極との接続態様がシンプルかつ容易となる。さらに、導電層として機能させる部分が管状遮水樹脂層200の厚肉方向の一部を占めるように構成する場合(つまり管状遮水樹脂層200が複層である場合)は、当該導電層は同様の観点で管状遮水樹脂層200の最内周層を占めるように構成することもできる。
管状遮水樹脂層200には、遮光材が含まれてもよい。遮光材としては、顔料およびカーボンブラックが挙げられる。これによって、管状遮水樹脂層200を、遮水層としてのみならず、さらに、紫外線保護層として機能させることができる。この態様は、特に、管路カバー100を紫外線環境下で使用する場合に、管路700(および管路カバー100自身)を紫外線から保護する点で有用である。紫外線保護層として機能させる部分は、遮光材を混合した樹脂とし、周方向全体を占めるように構成することが好ましい。なお、紫外線保護層として機能させる部分は、管状遮水樹脂層200の肉厚方向の一部(つまり管状遮水樹脂層200が複層)またはすべて(管状遮水樹脂層200が単層)を構成してよく、一部を構成する場合は、管状遮水樹脂層200の最外層を占めるように構成してよい。
本実施形態では、管状遮水樹脂層200にカーボンブラックを含ませている。これによって、管状遮水樹脂層200を、遮水層としてのみならず、導電層および紫外線保護層として機能させることができる。
管路カバー100の外周径(直径)に対する管状遮水樹脂層200の厚さは、たとえば0.01%以上2.5%以下、好ましくは0.01%以上0.5%以下であってよい。当該厚さが上記下限以上であることは、管状遮水樹脂層200の遮水性能の維持および強度の点で好ましく、上記上限以下であることは、管路カバー100の軽量化の点で好ましい。
[1−3.電極対]
電極対を構成する管状電極体310,320は、管状遮水樹脂層200と管路700の外周面790との間を長手方向Rに延在するように配設されている。
電極対を構成する管状電極体310,320をいずれも管状遮水樹脂層200と管路700の外周面790との間に配設することにより、管路カバー100の内側で管状電極体310,320間を短絡させることで漏水を検知することができることから漏水の早期発見が可能となる。このように管路700の漏水場所と漏水検知場所とがいずれも管路カバー100内となるように構成されることは、漏水を検知すれば漏水場所が当該管路カバー100内であることが容易に把握できる点で好ましい。また、管路700の外周面790を被覆するだけで電極対を配設できることから施工性にも優れる点でも好ましい。さらに、電極対が長手方向Rに延在させられることによって、管路700の軸方向のどこで漏水が発生しても検知することができる。
管状電極体310,320は、互いに異径に構成されることで、管路700の外周面790を二重に取り巻いている。管状電極体310,320は、図2に示されたような、周方向に連続した完全な管状である必要はなく、管路700の外周面790の大部分を取り巻いていれば、その周方向の一部が欠失していても構わない。
管状電極体310,320の材料は、銅および鉄などの導電性材料であればよいが、電気的抵抗の小ささを考慮すると、銅であることが好ましい。
本実施形態では、内側の管状電極体310を電流印加電極、外側の管状電極体320を電流測定極として利用する。外側の管状電極体320は、上述の管状遮水樹脂層200(導電層)に接続される。
内側の管状電極体310と外側の管状電極体320とは、互いに絶縁されるとともに、管路700からの漏水発生時には漏水によって短絡されるように構成される。したがって、内側の管状電極体310は、漏水発生時に当該漏水を外部へ浸出可能とする透水性となるように構成される。
内側の管状電極体310は、透水性の確保のためにメッシュ状に構成されることが好ましい。これによって、管路700が大口径となっても外周面790を容易に取り巻くことができる。この場合、メッシュを構成する金属線の線径はたとえば0.08mm以上2mm以下、好ましくは0.08mm以上0.8mm以下であってよい。当該線径が上記下限以上であることは剛性の点で好ましく、上記上限以下であることは透水性の点で好ましい。メッシュの空隙率(体積基準)は、たとえば2%以上95%以下、好ましくは35%以上70%以下であってよい。当該空隙率が上記下限以上であることは透水性の点で好ましく、上記上限以下であることは軽量化の点で好ましい。また、管状電極体310の厚みは、たとえば0.1mm以上5mm以下、好ましくは0.2mm以上2mm以下であってよい。当該厚みが上記下限値以上であることは剛性の点で好ましく、上記上限以下であることは、透水性の点で好ましい。
一方、外側の管状電極体320は透水性を必要とはしないが、内側の管状電極体310と同様のメッシュ状に構成されることが好ましい。これによって、外側の管状電極体320の自重が軽減されるため、周方向で内側の管状電極体310との距離を一定に保つことにより周方向で漏水の検知能力を一定に保ち易い。
内側の管状電極体310(の最外周面)と外側の管状電極体320(の最内周面)との間の距離は、たとえば0.5mm以上20mm以下、好ましくは0.5mm以上10mm以下であってよい。当該距離が上記下限以上であることは、漏水が発生していない場合の管状電極体310,320の誤接触を防止する点で好ましく、上記上限以下であることは、微量の漏水でも検知する点で好ましい。
[1−4.電極対間の空間]
内側の管状電極体310と外側の管状電極体320との間は、漏水非発生時には互いを絶縁し漏水発生時に漏水を浸入させて短絡するための空隙が確保される。したがって、内側の管状電極体310と外側の管状電極体320とは、周方向全体に亘って離間配置される。これによって、印加電流の金属管への放電を防ぐ。管路700の外周面790と内側の管状電極体310(の最内周面)との距離は、たとえば0.2mm以上10mm以下、好ましくは0.2mm以上5mm以下であってよい。当該距離が上記下限以上であることは管路700と管状電極体310との誤接触を防止する点で好ましく、上記上限以下であることは微量の漏水でも検知する点で好ましい。
本実施形態では、管状電極体310と管状電極体320との間に絶縁性の透水性材料400が介在している。この透水性材料は連続孔を有する多孔質体であり、その組織をスペーサとして、管状電極体310と管状電極体320との間で確保されるべき空間を維持している。透水性材料400の具体例としては、不織布、織布、連続気泡体、水溶性の紙などが挙げられる。不織布、織布および連続気泡体の材料としては、無機物(金属およびイオン性物質を除く)、樹脂および天然物が挙げられる。少量の漏水でも透水しやすい点で、透水性材料400は、無機物または樹脂で構成されることが好ましく、無機繊維または樹脂繊維で構成された不織布であることがより好ましい。
内側の管状電極体310と外側の管状電極体320との間に確保された空隙には、電解質および金属粉末の少なくともいずれかを含んでよい。具体的には、透水性材料400に付着させてよい。これによって、漏水発生時に漏水が当該空間へ進入して電極対を短絡した時に、電極対間を通電する漏水の電気抵抗を低減することができるため、漏水の検知能を向上させることができる。
電解質としては、管路700および管状電極体310,320の材質に対し化学的に安定な物質が選択される。本実施形態では、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムなどの中性塩が挙げられる。金属粉末としては、鉄および銅などが挙げられる。
[1−5.その他]
本実施形態では管路700が金属製であるため、内側の管状電極体310と管路700の外周面790との間は、透水性材料500で絶縁されている。これによって、内側の管状電極体310への印加電流が管路700へ放電されることを防ぐとともに、管路700からの漏水を、透水性材料500を通じて電極対(管状電極体310,320)へ伝えることができる。透水性材料500としては、絶縁性および透水性の観点で上述の透水性材料400と同様であり、透水性材料400として挙げたものと同様のものを用いることができる。さらに、透水性材料500によって確保される空隙にも、漏水発生時の漏水の電気抵抗を低減する観点から、上述の電解質または金属粉末を含ませることができる。
[1−6.管路カバーの作成と施工]
本実施形態の管路カバー100の作成方法は特に限定されないが、たとえば、管状遮水樹脂層200を構成可能な樹脂シートと、管状電極体320を構成可能な導電性シート(本実施形態では金属メッシュシート)と、透水性材料400(本実施形態では不織布。電解質または金属粉末を付着させてよい。)と、管状電極体310を構成可能な透水性導電性シート(本実施形態では金属メッシュシート)と、透水性材料500(本実施形態では不織布。電解質または金属粉末を付着させてよい。)と、をこの順に積層して積層シートを得て、得られた積層シートを、樹脂シートが最も外側となるように管状化することによって作成することができる。
管路カバー100への管状化は、管路700への施工と同時に行うことができる。つまり、管路700に上述の積層シートを、樹脂シートが最も外側となるように巻き付け、当該樹脂シートの端面同士を液密に溶接することによって、管路カバー100の作成と管路700への施工を同時に行うことができる。
上記の他、管路700の外周に、透水性材料500(本実施形態では不織布。電解質または金属粉末を付着させてよい。)と、管状電極体310を構成可能な透水性導電性シート(本実施形態では金属メッシュシート)と、透水性材料400(本実施形態では不織布。電解質または金属粉末を付着させてよい。)と、管状電極体320を構成可能な導電性シート(本実施形態では金属メッシュシート)とをそれぞれこの順で巻き付け、最後に管状遮水樹脂層200を構成可能な樹脂シートを巻いて、当該樹脂シートの端面を液密に溶接することによって、管路カバー100の作成と管路700への施工を同時に行ってもよい。
[2.第2実施形態−管路カバー]
図3に、第2実施形態の管路カバー(管路を被覆した状態)の模式的断面図を示す。本実施形態では、第1実施形態と異なる点について説明し、同じ点については説明を省略する。
本実施形態では、管路700aは、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン(好ましくはポリエチレン)などの樹脂で構成されている。図3に示す管路カバー100aは、管状遮水樹脂層200と、一対の電極対を構成する管状電極体310,320と、を含む。
管状遮水樹脂層200は、基本的に第1実施形態の管路カバー100における管状遮水樹脂層200と同じである。したがって、管状遮水樹脂層200を構成する樹脂としては、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂が挙げられる。耐震性の点ではポリオレフィン系樹脂が好ましいが、本実施形態では管路700aが樹脂製であるため、樹脂製の管路700aに対して有機溶剤の浸透を防ぐ点でポリアミド系樹脂も好ましい。本実施形態では、管状遮水樹脂層200は上述のポリオレフィン系樹脂の層とポリアミド系樹脂の層とを含む複層構造であってもよい。
管状電極体310と管状電極体320との間には、空間を確保するための透水性材料400が介在している。確保された空間には、電解質および金属粉末の少なくともいずれかを含んでよい。本実施形態では、管路700aが樹脂製であるため、電解質として許容できる物質は第1実施形態よりも広く、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムなどの中性塩のほかに、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムなどの塩基性塩も許容する。しかしながら、安全性の点から、中性塩がより好ましい。
本実施形態の管路カバー100aは管路700aが樹脂製であるため、第1実施形態の管路カバー100のような透水性材料500は不要である。したがって、本実施形態では、内側の管状電極体310が管路700aの外周面790aに直接積層されている。
管路カバー100aの作成および施工は、第1実施形態における透水性材料500が捨象されること、および施工対象が樹脂製の管路700aとなることを除いて、第1実施形態と同様にして行うことができる。
[3.第3実施形態−管路カバー]
図4に、第3実施形態の管路カバー(管路を被覆した状態)の模式的断面図を示す。本実施形態では、管路700aが第2実施形態と同様の樹脂で構成されている。本実施形態では、第2実施形態と異なる点について説明し、同じ点については説明を省略する。
[3−1.基本構造]
図4に示す管路カバー100bは、管状遮水樹脂層200bと、4対の電極対として、電極体310b,320bの対、電極体310b,320bの対、電極体310b,320bの対、および電極体310b,320bの対を含む。
[3−2.電極対]
電極体310b,320b、電極体310b,320b、電極体310b,320b、および電極体310b,320bは、いずれも、長手方向R(図1参照)に直状に延在する棒状電極体である。これらの棒状電極体のうち、電極体310b、電極体310b、電極体310bおよび電極体310bが電流印加電極であり、電極体320b、電極体320b、電極体320bおよび電極体320bが電流測定電極である。それぞれの電極対は、管状遮水樹脂層200bと管路700aの外周面790aとの間で、電流印加電極と電流測定電極とが交互となるように、管路700aの外周面790aに沿って並設されている。
電極体310b,320b、電極体310b,320b、電極体310b,320b、および電極体310b,320bは、いずれも同形同大に構成されている。断面形状は円であり、その径(直径)は、たとえば0.4mm以上10mm以下、好ましくは0.4mm以上3mm以下であってよい。当該径が上記下限以上であることは比抵抗の点で好ましく、上記上限以下であることは軽量化の点で好ましい。
また、電極体310b,320b,310b,320b,310b,320b,310b,320bは図示された単線でなくてもよく、たとえば平編み電線であってもよい。平編み電線の場合も上記の単線と同様の断面積となるように設計することが好ましい。
電極体310b,320b、電極体310b,320b、電極体310b,320b、および電極体310b,320bのうち、特定の電極体310b,320bを除いて、周方向表面が絶縁されている。具体的には、電極体表面が遮水性の樹脂(たとえばゴム材料)で被覆されている。さらに、絶縁されていない電流測定電極が、管状遮水樹脂層200b(の導電層として機能する部分)を介して接地されている。
[3−3.管状遮水樹脂層]
管状遮水樹脂層200bは、管状本体210bと、スペーサ240bと、支持部270bとを含む。管状本体210bは、第2実施形態の管状遮水樹脂層200aと同様に構成されているが、径方向の大きさについては第2実施形態の管状遮水樹脂層200aと異なっていてもよい。管状本体210bの内周面211bと管路700aの外周面790aとの距離は、表面が絶縁された電極体の径(電極体の径と、その表面を絶縁している遮水性の樹脂の厚みとを含めた大きさ)より0.4mm以上10mm以下、好ましくは0.4mm以上3mm以下大きくなるように構成されてよい。当該距離が上記下限以上であることは、漏水発生時に漏水が周方向に伝うことで電極対間で短絡しやすい点で好ましく、上記上限以下であることは、少量の漏水でも検知する点で好ましい。
スペーサ240bは、管状本体210bの内周面211bから管路700a側に突設されており、各電極対において電流印加電極と電流測定電極との周方向の動きを制御し、電流印加電極と電流測定電極とを互いに非接触の状態に維持している。さらに、スペーサ240bの突出量は、その先端が管路700aの外周面790aに接触しない程度とすることができる。たとえば、スペーサ240b先端と管路700aの外周面790aとの距離は、たとえば0.1mm以上5mm以下、好ましくは0.1mm以上1.5mm以下であってよい。当該距離が上記下限以上であることは、電流印加電極と電流測定電極との誤接触を防止する点で好ましく、上記上限以下であることは、漏水発生時に漏水が周方向に伝うことで表面が絶縁されていない電極対間で短絡しやすい点で好ましい。
なお、スペーサ240bは、長手方向R(図1参照)に連続していてもよいし断続していてもよい。
支持部270bは、管状本体210bの内周面211bから管路700a側に突設されており、その先端が管路700aの外周面790aに当接するように構成される。これによって、管状遮水樹脂層200bを、管路700aに対し略同軸の位置関係となるように支持する。支持部270bは、周方向に3か所以上設けられれば支持可能であるが、本実施形態では、電極対と電極対との間にそれぞれ設けられる。これによって、漏水発生時に電流印加電極と電流測定電極との間を短絡させ易い。
[3−4.管路カバーの作成と施工]
管路カバー100bの作成方法は、たとえば管状遮水樹脂層200bを押出成形により成形し、管路700aを内挿した後、空隙部分に電極を通線するとよい。施工の際は、これらの管路700a同士および電極同士を接続し、繋ぎ目をシーリングすればよい。
[4.第4実施形態−管路システム]
図5に、本発明の管路システムによって漏水を検出する原理を説明する概念図を示す。図6に、図2の管路カバーを用いて構築された管路システムを模式的に示す。なお、図
6に示す管路システムは、図3の管路カバーについても同様に適用される。
図5に示す概念図は、本発明の管路システムのすべての実施形態についてあてはまるが、例として図2の管路カバーを用いた場合を挙げて示している。図5に示す管路システム900は、管路700(図示せず)と、管路カバー100と、電源と、計測器とを含む。
管路カバー100における管状電極体310つまり電流印加極は電源と接続されている。電源としては、電池または定電圧発生装置が挙げられる。管路カバー100における管状電極体320つまり電流測定極は計測器と接続されているとともに、管状遮水樹脂層200(の導電層として機能する部分)に接続されて接地されている。
管路700(図示せず)から漏水が発生すると、管状電極体310つまり電流印加極と管状電極体320つまり電流測定極との間が漏水で短絡され、管状遮水樹脂層200(の導電層として機能する部分)に接続された管状電極体320つまり電流測定極へと電流が流れる。この電流が計測器で測定されることにより、漏水が発生したと判定される。
図6に示す管路システム900は、管路700(図示せず)と、管路カバー100,100,100,100と、電源Pと、計測器Aとを含む。図6の管路システム900においては、測定対象となる管路の全計測区間が、管路の軸方向そって直列的に連続する第1計測区間I、第2計測区間I、第3計測区間Iおよび第4計測区間Iが設定されており、それぞれの区間ごとに、管路に管路カバー100,100,100,100が被覆されている。
隣り合う管路カバー同士の間では、管状電極体同士が接触しないように構成されている。好ましくは、管状電極体の端面は絶縁されている。電流印加極である管状電極体310,310,310,310は、それぞれ個別に、所定の1か所に設置された電源Pに配線されることで電気的接続されている。電流測定極である管状電極体320,320,320,320は、それぞれ個別に、所定の1か所に設置された計測器Aに配線されることで電気的接続されている。
漏水の測定においては、図示しない切換え手段を用いて計測区間ごとの回路を順次構成する。たとえばすべての計測区間の回路の中でも、第2計測区間Iに配設された管路カバー100の管状電極体320の電位だけが特異的に変化することを観測した場合、全計測区間のうち第2計測区間Iで漏水が発生していると判定することができる。このように、いずれの管路カバーの管状電極体で漏水を検知したかを調べることで、全計測区間I,I,I,Iにおいてどの計測区間で漏水したかを正確に把握することができる。
さらに、複数の計測区間I,I,I,Iが設けられている場所が管路軸方向の長距離に亘っていることに対し、それぞれの計測区間I,I,I,Iを計測する計測器Aおよび電源Pが設けられた場所を1箇所に設定しているため、長距離に亘る測定対象範囲に対して1個所で電源管理を行うことができるとともに、長距離に亘る測定対象範囲内での漏水位置の把握も1箇所に配設された計測器Aによって行うことができる。
[5.第5実施形態−管路システム]
図7に、図4の管路カバーを用いて構築された管路システムを模式的に示す。図7に示す管路システム900bは、管路700(図示せず)と、管路カバー100b,100b,100b,100bと、電源Pと、計測器Aとを含む。図7の管路システム900bにおいては、測定対象となる管路の全計測区間が、管路の軸方向そって直列的に連続する第1計測区間I、第2計測区間I、第3計測区間Iおよび第4計測区間Iが設定されており、それぞれの区間ごとに、管路に管路カバー100b,100b,100b,100bが被覆されている。
隣り合う管路カバー同士の間では、電極対同士が電気的接続されることで、電極線対を構成する。具体的には、すべての管路カバー100b,100b,100b,100bにおいて、電極体310b同士および電極体320b同士;電極体310b同士および電極体320b同士;電極体310b同士および電極体320b同士;ならびに電極体310b同士および電極体320b同士が接続されて、それぞれ、全計測区間に相当する長さを有する電極線310Bおよび電極線320Bの対;電極線310Bおよび電極線320Bの対;電極線310Bおよび電極線320Bの対;ならびに電極線310Bおよび電極線320Bの対を構成する。
さらに、電極線310Bおよび電極線320Bそれぞれの表面は、第1計測区間Iを除いてすべて絶縁されており;電極線310Bおよび電極線320Bそれぞれの表面は、第2計測区間Iを除いてすべて絶縁されており;電極線310Bおよび電極線320Bそれぞれの表面は、第3計測区間Iを除いてすべて絶縁されており;電極線310Bおよび電極線320Bそれぞれの表面は、第4計測区間Iを除いてすべて絶縁されている。
さらに、電流印加電極である電極線310B,310B,310B,310Bは、それぞれ、全計測区間の末端(本実施形態では第4計測区間Iの末端)から電源Pに配線されることで電気的接続され、電流測定電極である電極線320B,320B,320B,320Bは、それぞれ、全計測区間の末端(本実施形態では第4計測区間Iの末端)から計測器Aに配線されることで電気的接続されている。
漏水の測定においては、図示しない切換え手段を用いて電極線対ごとの回路を順次構成する。各電極線対は、特定の計測区間のみ導電するように構成されているため、たとえばすべての電極線対の回路の中でも、電極線310Bおよび電極線320Bの対の回路の電極線320Bの電位だけが特異的に変化することを観測した場合、全計測区間のうち第2計測区間Iで漏水が発生していると判定することができる。このように、いずれの電極線対の回路において漏水を検知したかを調べることで、全計測区間I,I,I,Iにおいてどの計測区間で漏水したかを正確に把握することができる。
さらに、複数の計測区間I,I,I,Iが設けられている場所が管路軸方向の長距離に亘っていることに対し、それぞれの計測区間I,I,I,Iを計測する計測器Aおよび電源Pが設けられた場所を1箇所に設定しているため、長距離に亘る測定対象範囲に対して1個所で電源管理を行うことができるとともに、長距離に亘る測定対象範囲内での漏水位置の把握も1箇所に配設された計測器Aによって行うことができる。
[6.第6実施形態−管路システム]
図8に、図6の管路システムを組み合わせて構築された第6実施形態の管路システムを模式的に示す。図8に示す管路システム900cは、図6に示す管路システム900を1ユニットとして複数ユニット組み合わせて構成されているが、図7に示す管路システム900bにも同様に適用できる。
管路システム900cにおける管路700は、分岐部Tを有する。本実施形態では、分岐部Tは、たとえば40m以上50m以下の間隔で設けられている。分岐部Tと分岐部Tとの間には、2ユニットの管路システム900が配設されている。したがって、本実施形態では、1ユニットの管路システム900の全計測区間の長さは20m以上25m以下であり、各計測区間I,I,I,Iそれぞれの長さは5m以上6.25m以下である。
一の分岐部Tを挟んで隣り合う管路システム900においては、一方の管路システム900を構成する管路カバーからの配線と、他方の管路システム900を構成する管路カバーからの配線とは、当該一の分岐部Tに沿ってまとめ、一の電源(図示せず)および位置の計測器Aに接続されてよい。これによって、2ユニットの管路システム900の配線が1個所にまとめられる。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれらのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。
[実施形態における各部と請求項の各構成要素との対応関係]
本明細書における管路カバー100,100,100,100,100,100a,100b,100b,100b,100b,100bが請求項における「管路カバー」に相当し、
管状遮水樹脂層200,200bが「管状遮水樹脂層」に相当し、内周面210bが「内周面」に相当し、
スペーサ240bが「スペーサ」に相当し、
支持部270bが「支持部」に相当し、
管状電極体310,310,310,310,310,320,320,320,320,320が「管状電極体」に相当し、
電極体310b,310b,310b,310b,320b,320b,320b,320bが「棒状の電極体」に相当し、
管状電極体310と管状電極体320との対、管状電極体310と管状電極体320との対、管状電極体310と管状電極体320との対、管状電極体310と管状電極体320との対、管状電極体310と管状電極体320との対、電極体310bと電極体320bとの対、電極体310bと電極体320bとの対、電極体310bと電極体320bとの対、および電極体310bと電極体320bとの対が「電極対」に相当し、
電極線310B,310B,310B,310B,320B,320B,320B,320Bが「電極線」に相当し、
管状電極体310,310,310,310,310および電極体310b,310b,310b,310bが「電流印加電極」に相当し、
管状電極体320,320,320,320,320および電極体320b,320b,320b,320bが「電流測定電極」に相当し、
電極線310Bと電極線320Bとの対、電極線310Bと電極線320Bとの対、電極線310Bと電極線320Bとの対、および電極線310Bと電極線320Bが「電極線対」に相当し、
透水性材料400が「互いに異径の管状電極体それぞれの間に」介在させられる「透水性材料」に相当し、
透水性材料500が「管状電極体と金属管との間」に介在させられる「透水性材料」に相当し、
管路700,700aが「管路」に相当し、
外周面790,790aが「外周面」に相当し、
管路システム900,900b,900cが「管路システム」に相当し、
第1計測区間Iが「第1計測区間」に相当し、
第4計測区間Iが「第N計測区間」に相当し、
長手方向Rが「長手方向」に相当し、
電源Pが「電源」に相当し、
計測器Aが「計測器」に相当する。
100,100,100,100,100,100a,100b,100b,100b,100b,100b……管路カバー
200,200b……管状遮水樹脂層
210b……内周面
240b……スペーサ
270b……支持部
310,310,310,310,310,320,320,320,320,320……管状電極体
310b,310b,310b,310b,320b,320b,320b,320b……(棒状の)電極体
310と320,310と320,310と320,310と320,310と320,310bと320b,310bと320b,310bと320b,310bと320b……電極対
310,310,310,310,310……管状電極体(電流印加電極)
310b,310b,310b,310b……電極体(電流印加電極)
320,320,320,320,320……管状電極体(電流測定電極)
320b,320b,320b,320b……電極体(電流測定電極)
310B,310B,310B,310B,320B,320B,320B,320B……電極線
310Bと320B,310Bと320B,310Bと320B,310Bと320B……電極線対
400……透水性材料
500……透水性材料
700,700a……管路
790,790a……外周面
900,900b,900c……管路システム
……第1計測区間
……第4計測区間(第N計測区間)
……長手方向
P……電源
V……計測器

Claims (12)

  1. 被覆すべき管路の全外周面を被覆し且つ前記管路の軸方向を長手方向とする管状遮水樹脂層と、
    前記管状遮水樹脂層と前記管路の外周面との間に配設され且つ前記長手方向に延在する少なくとも一の電極対と、を含み、
    前記少なくとも一の電極対が少なくとも空隙を介し離間配置されることで互いに絶縁されている、保護および漏水検知機能付き管路カバー。
  2. 前記管状遮水樹脂層の少なくとも一部が導電性材料を含む導電層で構成され、前記電極対のいずれかと前記導電層とが接続されている、請求項1に記載の保護および漏水検知機能付き管路カバー。
  3. 前記電極対それぞれの間に、前記空隙を有する透水性材料が介在させられ、前記透水性材料が電解質および金属粉末の少なくともいずれかを含む、請求項1または2に記載の保護および漏水検知機能付き管路カバー。
  4. 前記電極対が、前記管路の前記外周面を二重に取り巻く互いに異径の管状電極体で構成され、
    前記互いに異径の管状電極体それぞれの間に透水性材料が介在させられ、
    少なくとも内周側の前記管状電極体が透水性である、請求項1から3のいずれか1項に記載の保護および漏水検知機能付き管路カバー。
  5. 前記管路が金属管であり、
    前記内周側の前記管状電極体と前記金属管との間が透水性材料によって絶縁されている、請求項4に記載の保護および漏水検知機能付き管路カバー。
  6. 前記管路が樹脂管であり、
    前記内周側の前記管状電極体が前記樹脂管に直接積層されている、請求項4に記載の保護および漏水検知機能付き管路カバー。
  7. 前記少なくとも一の電極対が、前記管路の前記外周面に沿って並設された棒状の電極体で構成され、
    前記管状遮水樹脂層が、内周面から突設されたスペーサと支持部とを含み、前記スペーサが前記電極対の間で前記空隙を確保するように形成され、前記支持部が前記管路の前記外周面に支持されるように形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の保護および漏水検知機能付き管路カバー。
  8. 前記管路が樹脂管であり、前記管状遮水樹脂層の全体が遮光材を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の保護および漏水検知機能付き管路カバー。
  9. 管路と、前記管路を被覆する管路カバーと、電源と、計測器とを含み、
    前記管路カバーが、前記管路の全外周面を被覆し且つ前記管路の軸方向を長手方向とする管状遮水樹脂層と、前記管状遮水樹脂層と前記管路の外周面との間に配設され且つ前記長手方向に延在する少なくとも一の電極対と、を含み、前記少なくとも一の電極対が少なくとも空隙を介し離間配置されることで互いに絶縁されており、
    前記電源が前記電極対のうちの電流印加電極に電気的接続され、
    前記計測器が前記電極対のうちの電流測定電極に電気的接続されている、保護および漏水検知機能付き管路システム。
  10. 前記管路の前記軸方向に沿って直列的に複数の連続した計測区間が設定され、
    前記管路カバーが、前記複数の計測区間それぞれの場所に設けられるように複数含まれ、
    複数の前記管路カバーにおける前記電流測定電極それぞれに電気的接続された前記計測器が一の地点に配置されている、請求項9に記載の保護および漏水検知機能付き管路システム。
  11. 前記管路カバーにおいて、前記電極対が、前記管路の前記外周面を二重に取り巻く互いに異径の管状電極体で構成され、前記互いに異径の管状電極体それぞれの間に透水性材料が介在させられ、少なくとも内周側の前記管状電極体が透水性であり、
    複数の前記管路カバーにおける前記電流測定電極のそれぞれが個別に前記計測器と配線されている、請求項10に記載の保護および漏水検知機能付き管路システム。
  12. 前記管路カバーにおいて、前記少なくとも一の電極対が前記管路の前記外周面に沿って並設された棒状の電極体で構成され、且つ前記管状遮水樹脂層が、内周面から突設されたスペーサと支持部とを含み、前記スペーサが前記電極対の間で前記空隙を確保するように形成されており、
    前記計測区間として、第1計測区間から第N計測区間を含み、
    一の前記管路カバーに含まれる前記少なくとも一の電極対として、少なくとも第1電極対から第N電極対を含み、
    前記第1電極対から前記第N電極対が、複数の前記管路カバーそれぞれの間で直列に接続された第1電極線対から第N電極線対を構成し、
    1≦x≦Nである場合、前記第1電極線対から第N電極線対の全てにおいて、第x電極線対の表面が第x計測区間を除いて絶縁されており、
    前記第1電極線対から前記第N電極線対のうち前記電流測定電極の側が、それぞれ、前記第1計測区間および前記N計測区間のいずれかの末端において前記計測器と配線されている、請求項10に記載の保護および漏水検知機能付き管路システム。
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