JPH07280690A - 低分子量有機液体の漏液検知システム - Google Patents

低分子量有機液体の漏液検知システム

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JPH07280690A
JPH07280690A JP6074912A JP7491294A JPH07280690A JP H07280690 A JPH07280690 A JP H07280690A JP 6074912 A JP6074912 A JP 6074912A JP 7491294 A JP7491294 A JP 7491294A JP H07280690 A JPH07280690 A JP H07280690A
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JP
Japan
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weight organic
sensor
organic liquid
low molecular
leakage
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Application number
JP6074912A
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English (en)
Inventor
Toshio Kudo
敏夫 工藤
Masaaki Nagai
正章 永井
Yasuo Shiraiwa
康雄 白岩
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Tatsuno Corp
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Tatsuno Corp
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/02Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
    • G01M3/04Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point
    • G01M3/16Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point using electric detection means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/02Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
    • G01M3/04Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point
    • G01M3/042Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point by using materials which expand, contract, disintegrate, or decompose in contact with a fluid
    • G01M3/045Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point by using materials which expand, contract, disintegrate, or decompose in contact with a fluid with electrical detection means

Abstract

(57)【要約】 【構成】 広範囲にわたって点在する低分子量有機液体
の漏液が懸念される部位F1,F2,F3,F4,B毎
に点在され、リード線L1,L2にて縦続接続され、か
つ、低分子量有機液体と接触することによって電気抵抗
が変化するセンサS1,S2,S3と、該センサと電気
的に接続された電気抵抗検出装置とを有するものであ
る。 【効果】 パイプライン等の全域にわたりセンサを添
設、巻回させることを不要にでき、安価に低分子量有機
液体の漏液検知システムを構成できる。広範囲にわたっ
て点在する複数の漏液が懸念される部位における低分子
量有機液体の漏液を同時に効率的に検知できる。外来誘
導ノイズによる影響を受けずに低分子量有機液体の漏液
を正確に検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低分子量有機液体の漏液
検知システムに関し、詳しくはパイプラインや大容量の
貯蔵容器等の広範囲、特に長さ方向における低分子量有
機液体の漏液を正確にかつ効率的に検知できる低分子量
有機液体の漏液検知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】低分子量有機液体の移送には、例えば複
数の金属管をフランジ部で接続し、必要に応じ上記金属
管間中にバルブを配設してなるパイプラインが広く利用
されている。ところが、該パイプラインのフランジ接続
部やバルブ部から低分子量有機液体が漏液することがあ
る。
【0003】低分子量有機液体の漏液を検知できるセン
サとして、例えば低分子量有機液体と接触することによ
り電気抵抗が変化する導電層を芯材上に被覆してなるセ
ンサが知られている(特開平6−11470号公報参
照)。上記センサは、数10kΩ/m(通常約40kΩ
/m)程度の抵抗値を有するものである。例えば40k
Ω/mの抵抗値を有する上記センサを、パイプラインに
添設や巻回させて低分子量有機液体の漏液を検知しよう
とすると、長尺のセンサが必要になる。ところが、長尺
のセンサを用いると、センサの最大電気抵抗が500k
Ωを越える高インピーダンスになり、外来誘導ノイズを
受け易く、低分子量有機液体と接触した場合に電気抵抗
変化を正確に検知できなくなる。また、センサの最大電
気抵抗が500kΩを越えない範囲にするためには、セ
ンサは約10数m長程度が限度であり、それ以上の検知
エリアはとれない。したがって、パイプラインの全長に
わたり上記線状センサを添設や巻回させることができな
い。
【0004】本発明の目的は、パイプラインや大容量の
貯蔵容器等の広範囲、特に長さ方向における低分子量有
機液体の漏液を正確かつ効率的に検知できる低分子量有
機液体の漏液検知システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記要旨を
有する本発明の低分子量有機液体の漏液検知システムに
よって達成される。即ち、本発明の低分子量有機液体の
漏液検知システムは、 (1)広範囲にわたって点在する低分子量有機液体の漏
液が懸念される部位毎に点在され、リード線にて縦続接
続され、かつ、低分子量有機液体と接触することによっ
て電気抵抗が変化するセンサと、該センサと電気的に接
続された電気抵抗検出装置とを有するものである。 (2)上記(1)の低分子量有機液体の漏液検知システ
ムにおいては、センサが、芯材上に低分子量有機液体と
接触することによって電気抵抗が変化する導電層を被覆
して構成され、該導電層は熱可塑性エラストマと導電性
カーボンとを主体とし、かつ、ショアA硬度が70以下
で実質的に未架橋の材料からなり、前記導電層がリード
線にて縦続接続されてなるものであることを特徴とす
る。 (3)上記(2)の低分子量有機液体の漏液検知システ
ムにおいては、芯材が、導体上に絶縁被覆を施したもの
からなり、該導体もリード線にて縦続接続されるもので
ある。 (4)上記(2)の低分子量有機液体の漏液検知システ
ムにおいては、縦続接続されたセンサに帰線を添設さ
せ、センサの終端部において前記帰線と当該センサの導
電層とを電気的に接続したことを特徴とする。 (5)上記(1)の低分子量有機液体の漏液検知システ
ムにおいては、センサを電気絶縁性多孔体内に収納した
ことを特徴とする。 (6)上記(1)の低分子量有機液体の漏液検知システ
ムにおいては、リード線にて縦続接続されたセンサの合
計初期抵抗値が500KΩ以下である。 (7)上記(1)の低分子量有機液体の漏液検知システ
ムにおいては、各センサとリード線とが、防水コネクタ
にて着脱自在に接続されているものである。 (8)上記(1)の低分子量有機液体の漏液検知システ
ムにおいては、漏液が懸念される部位の下に漏液収集具
を設け、該漏液収集具内にセンサを配置してなるもので
ある。 なお、漏液が懸念される部位とは、例えばガソリンや重
油等を輸送するパイプラインの場合は、該パイプの接続
部やバルブ取付け部等、大容量の貯蔵容器の場合は、該
容器を形成する際に施した溶接部等であり、またこれら
に限らず漏液する可能性があると予見される部位を意味
する。
【0006】
【作用】本発明の構成によれば、広範囲にわたって点在
する低分子量有機液体の漏液が懸念される部位毎に、低
分子量有機液体と接触することによって電気抵抗が変化
するセンサを点在させ、それらのセンサを縦続接続して
いるので、低分子量有機液体の漏液があると、センサの
導電層表面に該液体またはそのガスが付着して、導電層
の電気抵抗が変化し、この導電層の電気抵抗変化が電気
抵抗検知装置に伝達されて、漏液が懸念される部位にお
いて低分子量有機液体の漏液があったことが検知され
る。したがって、パイプラインや貯蔵容器等の全域にわ
たりセンサを添設あるいは巻回させることを不要にでき
る。また、点在させたセンサ間をリード線で縦続接続し
ているので、同時に複数の漏液が懸念される部位におけ
る低分子量有機液体の漏液が検知できるようになる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づき本発明をよ
り詳細に説明する。図1は、パイプラインに低分子量有
機液体の漏液検知システムを構成した一実施例を示す部
分側面図である。同図において、Hは低分子量有機液体
の漏液検知システムであって、リード線L1,L2にて
縦続接続され、かつ、低分子量有機液体と接触すること
によって電気抵抗が変化するセンサS1,S2,S3
と、リード線L3にて上記センサS1と電気的に接続さ
れた電気抵抗検出装置(図示せず)とを有する。上記セ
ンサS1,S2,S3は、パイプラインPのフランジ接
続部F1,F2,F3,F4やバルブ部Bの下部に点在
させて添設している。
【0008】上記低分子量有機液体としては、好ましく
は分子量が300以下、特に150以下の有機液体であ
り、例えばアルコール類、潤滑油、ケトン類、軽油、灯
油、ガソリン、ナフサ、リグロイン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、原油、液化天然ガス等が例示される。こ
れらの低分子量有機液体は、通常室温にて液体の状態を
呈するものである。
【0009】上記センサとしては、低分子量有機液体と
の接触により電気抵抗が変化する導電層を外周面に有す
るものであればいずれも使用することができるが、本発
明では、特開平6−11470号公報に開示された構成
のもの、即ち、低分子量有機液体と接触することにより
電気抵抗が変化する導電層を芯材上に被覆してなるセン
サが好適に使用できる。具体的には、例えば図2の側面
図に示すように、芯材1に、熱可塑性エラストマと導電
性カーボンとを主体とし、且つショアA硬度が70以下
で実質的に未架橋の材料からなる導電層2を被覆してな
り、リード線の導体を上記導電層の両端部にリング状電
極によって圧着して接続してリード端子を設けているも
の、また、図3の一部破断図に示すように、芯材として
線状導体11上に絶縁被覆12を施した導体コア10を
用い、この導体コア上に導電層2を被覆してなり、その
両端部において、リード線36,37の導体360,3
70をそれぞれリング状電極3a,3bで導電層の上面
に圧着して接続して、上記リード線の導体361,37
1をリード端子として、また、導体コアの導体121,
131とを導体端子として設けているものなどが例示さ
れる。
【0010】上記センサのリード端子の形成において
は、センサの電極にリード線の導体をカシメ接続や溶着
などの手段で固着接続すればよい。このとき、該固着接
続部に、図3で示すように、エポキシ樹脂,防水性収縮
チューブ等で防水(水密性)絶縁被覆41,42を設け
ることが望ましい。この防水絶縁被覆を設けることによ
って、電極部分の電食が防止でき、さらに雨などに曝さ
れても、センサ機能が損なわれなくなるので好ましい。
【0011】上記導電層に使用される熱可塑性エラスト
マには特に限定はなく、熱可塑性エラストマとしては、
例えばスチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重
合体(SEBS)、スチレン・ブタジエン・スチレン共
重合体(SBS)、ポリブタジエン系エラストマ、オレ
フィン系エラストマ等が例示される。また導電性カーボ
ンも限定されるものではないが、特にDBP吸油量25
0ml/100g以上、表面積500m2 /g以上の導電
性カーボンブラック(例えばライオン社のケッチェンブ
ラック)、ファーネスブラック(例えば米国cabot 社の
vulcan XC-72)、アセチレンブラック(例えば電気化学
工業社の電化アセチレンブラック)等が好ましい。
【0012】上記熱可塑性エラストマと導電性カーボン
との配合割合は、エラストマが100重量%に対してカ
ーボンが10〜100重量%、好ましくは12〜90重
量%、特に好ましくは15〜80重量%である。かかる
熱可塑性エラストマと導電性カーボンとの配合物から調
製される導電層は、実質的に未架橋で、かつ、JIS
Z2246によるショアA硬度(ゴムの硬さ)が70以
下、好ましくは65以下、特に好ましくは50程度であ
ることが、吸液膨潤性及び加工性の点で望ましい。上記
導電層のショアA硬度が70を越えると、低分子量有機
液体と接触しても吸液膨潤性を示すことが少なく、導電
層の電気抵抗変化を明確にとらえることが困難でセンサ
機能に劣り、また、膜が硬いので加工性にも劣り好まし
くない。
【0013】なお、上記導電層が実質的に未架橋とは、
用いる上記熱可塑性エラストマが実質的に未架橋である
ことを示し、上記熱可塑性エラストマが熱可塑性を有す
る程度に部分的に架橋されたものを包含する概念を示
す。即ち、本発明において、未架橋熱可塑性エラストマ
は、導電層を形成後の架橋を施さないポリマーで完全に
未架橋であるポリマーは勿論のこと、加工前に部分的に
架橋されているポリマーをも包含するものである。ポリ
マーが部分的に架橋されている場合の架橋度は、JIS
C3005に準拠し、キシレンに対して50℃の抽出温
度で測定されるゲル分率が3〜50%、好ましくは4〜
40%、さらに好ましくは5〜30%である。
【0014】また、上記導電層に使用される材料に、膨
潤性を向上させるために吸油性膨潤剤を適量配合するこ
とが望ましい。この吸油性膨潤剤としては、パルプ,ピ
ート,綿等の天然植物系吸油剤、シリカ,パーライト等
の無機多孔質粉体を撥水処理した無機系吸油剤、ポリプ
ロピレン,ポリスチレン,ポリエチレン等の合成繊維系
吸油剤、発泡ポリウレタンフォーム等の発泡樹脂系吸油
剤、特定の(メタ)アクリレート系単量体の架橋重合体
よりなる膨潤性吸油ポリマー(特開平3−221582
号公報参照)等が例示される。上記吸油性膨潤剤を配合
すると、被検知液体との接触による導電層の膨潤度合が
大きくなり、僅かな高分子量有機液体の存在や蒸気の存
在によっても電気抵抗の変化が大きくなって高感度化が
図れる。
【0015】芯材としては、少なくとも表面が絶縁性の
材質であれば全体が絶縁材よりなるものまたは導体上に
絶縁材を被覆してなるもののいずれでもよい。例えば、
導電層の抵抗変化を検知し易くするために、絶縁性のゴ
ム・プラスチック棒や、金属棒等の導体上にゴム、プラ
スチック等の絶縁被覆を施したものが好適に使用でき
る。
【0016】上記構成の複数のセンサは、その導電層間
を電気的に接続することによって縦続接続されている。
なお、縦続接続された終端に位置するセンサには帰線を
添設させて、この帰線と当該センサの導電層とが電気的
に接続されている。例えば、前記図2に示す構成の全体
が絶縁材よりなる芯体を有するセンサの縦続接続につい
て、終端に位置するセンサとそのセンサに隣接するセン
サとの縦続接続について説明すると、図4に示すよう
に、終端に位置するセンサの一方のリード端子461と
このセンサに隣接するセンサのリード端子472とがリ
ード線L10を介して接続され、さらに終端に位置する
センサの他方のリード端子231と帰線232とが接続
されて、センサの導電層2と帰線232とが電気的に接
続されている。また、例えば、前記図3に示す構成の線
状導体上に絶縁被覆を施した導体コアを芯体として有す
るセンサの縦続接続について、終端に位置するセンサと
そのセンサに隣接するセンサとの縦続接続について説明
すると、図5に示すように、終端に位置するセンサの一
方のリード端子361とこのセンサに隣接するセンサの
リード端子372とがリード線L11を介して接続さ
れ、また終端に位置するセンサの終端側の線状導体13
1がリング状電極3bにて導電層2の上面に圧着されて
接続され、さらにこの終端に位置するセンサの他端側の
線状導体121とこのセンサに隣接するセンサの線状導
体132とがリード線L12を介して接続されて、セン
サの導電層2と線状導体131,121,132とが電
気的に接続されている。この例では、センサの芯体とし
て用いる導体コアの線状導体が、帰線の役割を果たす。
【0017】上記センサの縦続接続においては、図4お
よび図5に示すように、接続用端子にコネクタ、好まし
くは防水コネクタ等を取り付けて、これらを着脱自在に
構成することが好ましい。この場合、漏液を検知して動
作した短尺のセンサを新たなセンサに取り替える際の作
業が容易になるという利点がある。また、センサを添設
する時などにおいて外力が加わったり、パイプラインを
構成する金属パイプと接触したりして初期抵抗値が変化
することを避けるために、センサを電気絶縁性多孔体T
に収納することが望ましい。この電気絶縁性多孔体は、
ポリ塩化ビニル,ナイロン,ポリプロピレン,ポリエス
テル,フッ素樹脂等の材料を、成形、ラミネート、編組
等の方法によって作製される。
【0018】本発明では、低分子量有機液体の漏液が懸
念される部位の漏液を検知できるセンサ長を有するセン
サを使用する。このセンサ長としては、これを添設する
箇所の形状、大きさ、抵抗値等によって、適当な長さが
選択される。このセンサは、例えば長尺のセンサを切断
することによって容易に作製できる。このセンサの抵抗
値は、切断する長尺のセンサの抵抗値によって異なる
が、短く切断するほど抵抗値は低下する。
【0019】本発明では、上記短尺のセンサを、低分子
量有機液体の漏液が懸念される部位に点在させて添設す
る。この実施例では、パイプラインにおける金属管の接
続部やバルブ取付け部に添設している。また、本発明で
は、外来誘導ノイズの影響を受けないように、センサの
両端部間の合計初期抵抗値が500KΩを越えないよ
う、各短尺のセンサ長を選定して点在させることが望ま
しい。例えば、約40kΩ/mの抵抗値を有する長尺の
センサを、センサ長0.25mに切断して短尺のセンサ
を作製し使用した場合、センサの最大抵抗値が500K
Ωを越えない範囲で最大50個のセンサを縦続接続でき
るので、同時に50箇所における低分子量有機液体の漏
液が検知可能になる。
【0020】本発明では、広範囲にわたり低分子量有機
液体の漏液が懸念される部位に点在させて添設したセン
サ間をリード線にて縦続接続している。さらに該センサ
をリード線にて電気抵抗検出装置と電気的に接続してい
る。この電気抵抗検出装置としては、抵抗変化検出回路
を備えセンサの抵抗変化を検知できるものであればいず
れも使用でき、例えばコンパレータを応用した電子回路
等が好適に使用できる。なお、この装置に警報手段を接
続してセンサの抵抗変化を検出したときに、音、光等で
警報を発する構成とすることも好ましい。上記構成によ
って、広範囲にわたって点在する低分子量有機液体の漏
液が懸念される部位毎にセンサを添設でき、それらの部
位における低分子量有機液体の漏液を同時に検知するこ
とが可能になる。
【0021】また、本発明では、漏液が懸念される部位
の下に、例えば樋状物、平皿状物等の漏液を貯溜できる
漏液収集具を設け、この漏液収集具内にセンサを配置す
る構成とすることができる。上記構成によって、漏液が
懸念される部位から漏液した低分子量有機液体を確実に
検知することが可能になる。
【0022】上記実施例では、低分子量有機液体の漏液
が懸念される部位(3箇所)にセンサを点在させて添設
しているので、同時に3箇所において低分子量有機液体
の漏液が検知可能である。
【0023】また、上記実施例では、フランジ部の下に
センサを配置した例を示したが、実際にはフランジ部の
上部付近から輸送液体が勢いよく噴出する如き漏液もあ
りうるので、かかるケースを想定して、フランジの合わ
せ目に沿って、センサを巻回するように配置することが
望ましい。
【0024】また、上記実施例では、点在させたセンサ
間をリード線で縦続接続し、該センサを電気抵抗検知装
置と電気的に接続してなる1本の漏液検知ユニットを用
いて漏液検知システムを構成したが、本発明では2本以
上の漏液検知ユニットを用いて漏液検知システムを構成
することができる。
【0025】また、上記実施例では、パイプラインに低
分子量有機液体の漏液検知システムを構成した例を示し
たが、本発明では低分子量有機液体を貯蔵する大容量の
容器等にも適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の低分子量
有機液体の漏液検知システムによれば、パイプライン等
の漏液が懸念される部位毎にセンサを点在させて添設し
ているので、その全域にわたりセンサを添設あるいは巻
回させることを不要にでき、安価に漏液検知システムが
構成できる。また、漏液が懸念される部位毎にセンサを
点在させ、これらのセンサ間をリード線で縦続接続し
て、センサに生じる抵抗変化を検知する構成としたの
で、広範囲にわたって点在する漏液が懸念される部位に
おける低分子量有機液体の漏液を同時に効率的に検知で
きる。また、センサを広範囲にわたって最大抵抗値が5
00KΩを越えることなく全域をカバーして点在させて
いるので、外来誘導ノイズによる影響を受けずに低分子
量有機液体の漏液を正確に検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低分子量有機液体の漏液検知システム
の一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明で用いる線状センサの構成の一例を示す
側面図である。
【図3】本発明で用いる線状センサの構成の他の例を示
す一部破断図である。
【図4】線状センサの縦続接続の構成を示す側面図であ
る。
【図5】線状センサの縦続接続の他の構成を示す側面図
である。
【符号の説明】
B バルブ部 F1,F2,F3,F4 フランジ部 S1,S2,S3 センサ L1,L2,L3 リード線 P パイプライン H 低分子量有機液体の漏液検
知システム
フロントページの続き (72)発明者 白岩 康雄 神奈川県横浜市栄区飯島町200番地 株式 会社タツノ・メカトロニクス横浜工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広範囲にわたって点在する低分子量有機
    液体の漏液が懸念される部位毎に点在され、リード線に
    て縦続接続され、かつ、低分子量有機液体と接触するこ
    とによって電気抵抗が変化するセンサと、該センサと電
    気的に接続された電気抵抗検出装置とを有する低分子量
    有機液体の漏液検知システム。
  2. 【請求項2】 センサが、芯材上に低分子量有機液体と
    接触することによって電気抵抗が変化する導電層を被覆
    して構成され、該導電層は熱可塑性エラストマと導電性
    カーボンとを主体とし、かつ、ショアA硬度が70以下
    で実質的に未架橋の材料からなり、前記導電層がリード
    線にて縦続接続されてなるものであることを特徴とする
    請求項1記載の低分子量有機液体の漏液検知システム。
  3. 【請求項3】 芯材が、導体上に絶縁被覆を施したもの
    からなり、該導体もリード線にて縦続接続されるもので
    ある請求項2記載の低分子量有機液体の漏液検知システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の低分子量有機液体の漏液
    検知システムにおいて、縦続接続されたセンサに帰線を
    添設させ、センサの終端部において前記帰線と当該セン
    サの導電層とを電気的に接続したことを特徴とする低分
    子量有機液体の漏液検知システム。
  5. 【請求項5】 センサを電気絶縁性多孔体内に収納した
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の低分
    子量有機液体の漏液検知システム。
  6. 【請求項6】 リード線にて縦続接続されたセンサの合
    計初期抵抗値が500KΩ以下である請求項1記載の低
    分子量有機液体の漏液検知システム。
  7. 【請求項7】 各センサとリード線とが、防水コネクタ
    にて着脱自在に接続されている請求項1記載の低分子量
    有機液体の漏液検知システム。
  8. 【請求項8】 漏液が懸念される部位の下に漏液収集具
    を設け、該漏液収集具内にセンサを配置してなる請求項
    1記載の低分子量有機液体の漏液検知システム。
JP6074912A 1994-04-13 1994-04-13 低分子量有機液体の漏液検知システム Pending JPH07280690A (ja)

Priority Applications (2)

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