JP2018003169A - 分離構造を有する伸縮性経編地及びその編成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、抜き糸を容易に引き抜いて編地部分を分離することができるとともに連結糸が編地部分に引き込まれて安定した状態で保持される伸縮性経編地及びその編成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る伸縮性経編地は、非弾性糸からなる抜き糸A及び弾性糸からなる連結糸B1及びB2を編み込んだ連結部分で複数の編地部分を分離可能に連結しており、連結部分では、抜き糸Aは、経方向の編目位置にループを形成するとともに所定間隔毎の編目位置でループが欠落するように編み込んで編目列を形成しており、連結糸B1及びB2は、編目列の両側にそれぞれ配置されて隣接する編地部分の編組織に編み込まれているとともに編目列の欠落位置に交互にループを形成して編み込まれている。
【選択図】図4

Description

本発明は、抜き糸を編地から抜き取ることで容易に分離することができる伸縮性経編地及びその編成方法に関する。
従来より複数の編地部分を抜き糸を編み込んだ連結部分で連結した経編地が実用化されている。こうした経編地では、経方向に編み込んだ抜き糸を引き抜くことで、複数の編地部分を分離することができるようになっているが、分離した編地部分の縁部にほつれ等が生じないようにすることが求められている。
こうした課題に対処するため、例えば、特許文献1では、対向する一対の経編地片の間に抜き糸による鎖編列を配置し、抜き糸による鎖編列と経編地片との間に耳弾性糸を挿入して編成することで両者を結合するようにした点が記載されている。また、特許文献2では、両側の編地部を分離可能に連設する抜き糸部を鎖編列で編成し、抜き糸部と編地部とを連結する編目連結組織を弾性糸を用いて編成し、弾性糸は、編地部との連結個所でループを形成するとともに抜き糸部の鎖編列との連結個所でループを形成している点が記載されている。このように抜き糸を編み込んだ連結部分に、抜き糸及び編地部分を連結する連結糸として弾性糸を用いることで、抜き糸を引き抜いて分離した後に、連結糸は弾性復元力により収縮して編地部分に引き込まれるようになり、分離後の編地部分の縁部にほつれ等が生じにくくなる。
特許第3488947号公報 特許第3535845号公報
特許文献1に記載されているように、抜き糸を鎖編列に編成して弾性糸を編地部分と鎖編列との間に挿入して連結する編組織では、抜き糸が容易に引き抜くことができるため、編地部分を分離しやすいメリットがある。しかしながら、地組織に用いる編成糸を連結糸として編成するようにしているので、地組織が連結糸として使用可能な編組織である場合のみ分離構造を構成することができる。そのため、編成可能な編組織が限定されることになり、汎用性の点で課題がある。
特許文献2では、連結糸となる弾性糸が編地部分との連結個所でループを形成するようにしているため、抜き糸を引き抜いた後に連結糸がループで編地部分と交絡した状態となって連結糸が保持されるようになる。しかしながら、抜き糸の鎖編列のループに連結糸のループが重なるように編成されているため、抜き糸を引き抜く際に連結糸のループが抜き糸のループと複雑に絡み合うようになって容易に引き抜くことができない難点がある。また、抜き糸の引き抜きに伴って連結糸が引張られるようになり、編地部分との連結個所のループが締まって縁部が硬くなりやすい。また、ループが締まることで、引張られて縁部から突出した連結糸が収縮して編地部分に引き込まれにくくなり、突出部分が残留した状態となる課題がある。
そこで、本発明は、抜き糸を容易に引き抜いて編地部分を分離することができるとともに連結糸が編地部分に引き込まれて安定した状態で保持される伸縮性経編地及びその編成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る伸縮性経編地は、非弾性糸からなる抜き糸及び弾性糸からなる連結糸を編み込んだ連結部分で複数の編地部分を分離可能に連結した伸縮性経編地であって、前記連結部分では、前記抜き糸は、経方向の編目位置にループを形成するとともに所定間隔毎の編目位置でループが欠落するように編み込んで編目列を形成しており、前記連結糸は、前記編目列の両側にそれぞれ配置されて隣接する前記編地部分の編組織に編み込まれているとともに前記編目列の欠落位置に交互にループを形成して編み込まれている。さらに、前記連結糸は、前記編目列の欠落位置のループを形成する前後に前記編地部分の編組織に挿入して編み込まれている。さらに、前記編地部分は、複数のジャカード編組織を重ね合せて編成されており、前記抜き糸は、前記ジャカード編組織の編成糸として編み込まれており、前記連結糸は、前記抜き糸とは別の前記ジャカード編組織の編成糸として編み込まれている。
本発明に係る伸縮性経編地の編成方法は、非弾性糸からなる抜き糸及び弾性糸からなる連結糸を編み込んだ連結部分を複数の編地部分とともに編成して複数の編地部分を連結部分で分離可能に連結するように編成する伸縮性経編地の編成方法であって、前記編地部分は、複数のジャカード編組織を重ね合せて編成し、前記抜き糸は、前記ジャカード編組織の編成糸として経方向の編目位置にループを形成するとともに所定間隔毎の編目位置でループが欠落するように編み込んで編目列を形成し、前記連結糸は、前記抜き糸の両側にそれぞれ配置されて前記抜き糸の前記ジャカード編組織とは別の前記ジャカード編組織の編成糸として隣接する前記編地部分の編組織に編み込むとともに前記編目列の欠落位置に交互にループを形成して編み込む。さらに、前記連結糸は、前記編目列の欠落位置のループを形成する前後に前記編地部分の編組織に挿入して編み込む。
本発明は、上記のような構成を有することで、抜き糸を容易に引き抜いて編地部分を分離することができるとともに連結糸が編地部分に引き込まれて安定した状態で保持されるようになる。
経編機に関する概略構成図である。 ジャカード編組織の基本組織に関する一例を示す組織図である。 ジャカード編組織の基本組織から変化させた変化組織を示す編組織図である。 連結部分の一例に関する組織図である。 図4に示す編組織を編成する際の糸通し図である。 連結部分における抜き糸及び連結糸の変化組織を示す説明図である。 連結部分における抜き糸及び連結糸の編組織を模式的に示す説明図である。 変形例に関する連結部分の編組織を模式的に示す説明図である。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る伸縮性経編地を編成するために用いる経編機に関する概略構成図である。経編機は、2つのジャカード筬JB1及びJB2、2つの地筬GB3及びGB4並びに1列の編針列Nを備えており、各ジャカード筬はフルセットのジャカードガイドを編針列Nに沿って配列している。ジャカード筬JB1は、フルセットのジャカードガイドを半分ずつ交互に配列した一対のジャカードガイドJB1−1及びJB1−2を備えており、各ジャカードガイドは、編機ゲージに対してそれぞれ半分の本数分が並列配置されている。各ジャカードガイドは、圧電素子等の駆動素子により個別に変位可能となるように制御されるようになっている。ジャカード筬JB2は、ジャカード筬JB1と同様に、一対のジャカードガイドJB2−1及びJB2−2を備えており、ジャカードガイドJB1−1及びJB1−2と同様に、編機ゲージに対してそれぞれ半分の本数分が配列されて、圧電素子等の駆動素子により個別に変位可能となるように制御されるようになっている。
ジャカード筬JB2は、ジャカード筬JB1とは独立して駆動制御されるようになっており、ジャカード筬JB1及びJB2をそれぞれ独立して制御して編針列Nに各ジャカードガイドから編成糸を供給することで、複数の編地部分を連結部分で分離可能に連結した伸縮性経編地を得るようになっている。
ジャカード筬JB1及びJB2により編成されるジャカード編組織は、それぞれジャカードガイドに対応する一対の繰り返し単位からなる基本組織及び基本組織を変化させた変化組織を組み合せて柄組織が編成されるようになっている。そして、各ジャカード編組織において組み合せた基本組織及び変化組織で生じる編目位置の欠落に対して、重ねて編成する際に欠落を補完するように編成することで、安定した状態の編組織を薄地で構成することができる。
図2は、ジャカード編組織の基本組織に関する一例を示す組織図である。この例では、ジャカード筬JB1及びJB2により編成されるジャカード編組織は、いずれもハーフセットネット編といった特殊なジャカード編組織の基本組織として用いられているもので、隣接するウエールの間で編成糸がコース毎に交互に振られて編目位置でループを形成するとともに隣接する編成糸が各コースで経方向に対して線対称となるように互いに振られることで、ループの重複する編目位置及びループのない編目位置が市松模様状に配置されている。
2つの地筬GB3及びGB4により供給された編成糸は、図2に示すように、挿入糸としてジャカード編組織に編み込まれるようになっている。このように、挿入糸に弾性糸を用いることで、より柔軟性を有する伸縮性経編地に編成することができる。
図3は、ジャカード編組織の基本組織から変化させた変化組織の一例を示す編組織図である。この例では、基本組織をデンピー編とした場合における変化組織を示している。ジャカードガイドの変位動作は、常に同一方向のみに変位する(右側を基準位置として左方向に1ウエール分変位)ように動作することから、こうした変位動作を組み合せて変化組織が構成される。図3では、←で変位動作を示している。
図3(a)は、基本組織を示しており、奇数コースでループを形成して次の偶数コースで左側に隣接するウエールに振られてループを形成する繰り返し単位が設定され、編地が「薄地」に形成される。図3(b)は、点線で示す基本組織において偶数コースで左方向に1ウエール分変位する変化組織を示しており、奇数コース及び偶数コースのループの間のシンカーループ部分が基本組織より長くなるため、基本組織に比べて編地が「厚地」に形成されるようになる。図3(c)は、点線で示す基本組織において奇数コースで左方向に1ウエール分変位する変化組織を示しており、奇数コース及び偶数コースのループが同じウエールに配列されるようになるため、編地に「穴地」が形成されるようになる。図3(d)は、奇数コース及び偶数コースで左方向に1ウエール分変位する変化組織を示しており、シンカーループ部分が重なり合うことで基本組織に比べて編地が「中厚」に形成されるようになる。
また、ジャカード編組織では、図3に示す変化組織以外にも複数種類の変化組織が提案されており、例えば、アンダーラッピング及びオーバーラッピングのタイミングで1コースに2回の変位を付与することで、ルーピング組織を挿入組織に変化させたり、挿入組織をルーピング組織に変化させることが可能となる。そして、こうした2回の変位を組み合せることで、多様な編組織を編成することができる。
ジャカード編組織に用いられる編成糸は、編地部分では、非弾性糸が用いられ、挿入糸には、弾性糸が用いられる。弾性糸としては、ポリウレタン系弾性繊維からなるベアヤーンやポリウレタン系弾性繊維と他の繊維とを組み合せた複合糸を用いることができる。また、非弾性糸としては、弾性糸に用いられる繊維材料以外の繊維材料を用いることができ、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維、木綿等の天然繊維といった公知の繊維からなる糸やこれらの繊維を組み合せた複合糸が挙げられる。特に、ナイロンといったポリアミド系繊維からなる非弾性糸は、適度な伸縮性を有しているため編成しやすく、伸縮性経編地に好適である。
図4は、連結部分に関する組織図の一例を示している。図4(a)では、ジャカード筬JB1並びに地筬GB3及びGB4により編成される編組織を示しており、図4(b)では、ジャカード筬JB2により編成される編組織を示している。図5は、図4に示す編組織を編成する際の糸通し図を示している。図6は、連結部分における抜き糸A並びに連結糸B1及びB2の変化組織を示す説明図である。
この例では、非弾性糸からなる抜き糸Aは、ジャカード筬JB1のジャカードガイドJB1−1により供給されて、基本組織から変位させることで、経方向の編目位置にループを形成するとともに所定間隔毎の編目位置でループが欠落するように編み込んで編目列を形成するようになっている。上述したように、1コースで2回変位させることで、図6(a)に示すように、点線で示す基本組織から経方向の編目位置に沿うように変位させることができ、抜き糸Aを経方向に沿って所定間隔毎にループが欠落した編目列に形成することが可能となる。
また、抜き糸Aの編目列の両側には、ジャカードガイドJB1−1及びJB1−2により非弾性糸からなる編成糸が供給され、ジャガード編組織が編成されて編地部分が形成されるようになっている。そして、編地部分には、それぞれ地筬G3及びG4により弾性糸からなる編成糸が供給され、ジャカード編組織に挿入されるようになっている。
抜き糸Aの編目列に隣接する編地部分の側縁を形成する編目列では、ジャカードガイドJB1−1及びJB1−2から供給される編成糸を交互に緯方向に振ることで互いに交差するように編成して安定した編組織が形成されるようになっている。
弾性糸からなる連結糸B1及びB2は、ジャカード筬JB2のジャカードガイドJB2−2により供給されて、抜き糸Aにより形成される編目列の両側にそれぞれ配置されており、連結糸B1及びB2の外側には、ジャカードガイドJB2−1及びJB2−2により非弾性糸からなる編成糸が供給されてジャガード編組織が編成され、ジャカードガイドJB1−1及びJB1−2によるジャカード編組織と重ね合わされて編地部分が形成されるようになっている。
連結糸B1及びB2は、基本組織から変位させることで、外側に隣接する編地部分のジャカード編組織にループを形成して編み込まれるとともに、抜き糸Aにより形成される編目列の欠落位置に交互にループを形成して編み込まれるようになっている。そして、連結糸B1及びB2は、抜き糸Aにより形成される編目位置の欠落位置にループを形成する前後で、抜き糸Aの編目列に隣接する編地部分の側縁を形成する編目列に挿入されて編み込まれるようになっている。上述したように、1コースで2回変位させることで、図6(b)に示すように、点線で示す基本組織から欠落位置のループ以外を左方向に変位させることができ、編地部分の編組織にループを形成して編み込むとともに欠落位置の前後で編地部分の編組織に挿入するように編み込むことが可能となる。
図5に示すように、ジャカード筬JB1のジャカードガイドJB1−1及びJB1−2が交互に配列されて非弾性糸からなる編成糸が供給され、複数の編地部分を分離する連結部分に対応するジャカードガイドJB1−1が抜き糸Aとして経方向の編目列を形成するように編成される。また、編地部分に対応するジャカード筬JB2のジャカードガイドJB2−1及びJB2−2には非弾性糸からなる編成糸が供給され、連結部分に対応するジャカードガイドJB2−1には糸が供給されず、その両側の一対のジャカードガイドJB2−2に弾性糸からなる連結糸B1及びB2が供給されて編地部分及び抜き糸Aによる編目列を連結するように編成される。
図7は、連結部分における抜き糸及び連結糸の編組織を模式的に示す説明図である。理解を容易にするために、抜き糸Aは実線で示し、連結糸B1及びB2は白抜き線で示しており、理解を容易にするため両側の編地部分の編目位置を一点鎖線で示している。
抜き糸Aにより形成される編目列のループが所定間隔毎に欠落した編目位置に連結糸B1及びB2のループが交互に編み込まれることで、経方向に編成された鎖編列が編成されている。また、連結糸B1及びB2は、それぞれの外側の編地部分の編組織にもループを形成して編み込まれており、抜き糸Aにより形成される編目列に編み込まれたループの前後で編地部分の側縁に挿入されて編み込まれている。
抜き糸Aは、鎖編列で経方向に編み込まれており、連結糸B1及びB2とはループの欠落位置で交絡するようになっているので、経方向に沿って抜き糸Aを引っ張ることで、容易にループが解除されて抜き糸Aを引き抜くことができる。特に、抜き糸Aは、欠落位置で糸を経方向に飛ばすように編み込まれているので、欠落位置の連結糸のループが収縮することで、抜き糸Aの飛んだ部分が弛んだ状態となって編目列の外方に露出するようになる。そのため、抜き糸Aの飛んだ部分を指で掴みやすくなり、抜き糸Aにより形成された編目列の部分を指で触りながら適当に摘まむことで抜き糸Aの飛んだ部分を引張ることができるようになり、抜き糸Aを容易に解くことが可能となる。
また、連結糸B1及びB2に弾性糸を用いるとともに編地部分にループを形成して編み込まれているので、抜き糸Aにより形成される編目列が両側の編地部分に向かって交互に引き付けられてジグザグ模様に引張られた状態となっている。そのため、抜き糸Aを引き抜く際にループがスムーズに解除されるとともに連結糸B1及びB2との交絡も容易に解除されるようになって、連結部分の分離動作を安定してスムーズに行うことができる。
連結糸B1及びB2は、外側の編地部分にループを形成して編み込まれるとともに抜き糸Aにより形成される編目列に編み込まれるループの前後で編地部分の側縁に挿入されているので、抜き糸Aが引き抜かれた後に連結糸B1及びB2の連結部分が収縮して編地部分の側縁の編目列にスムーズに収まって隠れるようになり、分離後の編地部分に連結糸が露出することがなくなる。また、連結糸B1及びB2を抜き糸Aとは別のジャカード編組織の編成糸として編み込むようにしているので、抜き糸Aを引き抜く際に連結糸B1及びB2からの糸離れが容易になり、経編地を確実に分離することが可能となる。
上述した例では、連結糸は、編地部分の編目位置にループを形成して編み込まれた後編地部分の側縁に挿入されて抜き糸により形成される編目列にループを形成して編み込まれ、その後編地部分の側縁に挿入されて編地部分の編目位置にループを形成して編み込まれるようになっているが、連結糸が編地部分にループを形成して編み込まれる編組織は特に限定されることはなく、編地部分の編組織に合わせて適宜変化させることができる。図8は、伸縮性経編地の変形例に関する連結部分における編組織を模式的に示す説明図である。この例では、連結糸B1’及びB2’は、編地部分に挿入して編み込まれており、抜き糸Aにより形成される編目列の欠落位置にループを形成して編み込まれている。
以上説明したように、本発明に係る伸縮性経編地は、ジャカード編組織により非弾性糸からなる抜き糸で形成される編目列の欠落位置に弾性糸からなる連結糸がループを形成して編み込まれているので、欠落位置における抜き糸の飛んだ部分が弛んだ状態となり、抜き糸の飛んだ部分を指で摘まんで容易に解くことができ、ジャカード編組織により容易に分離可能な連結部分を編成することが可能となり、様々な編組織からなる経編地に適用可能な汎用性を備えている。例えば、ショーツ、ガードル、ブラジャー等のファンデーション、スリップ、キャミソール等のランジェリーといった女性用下着、スポーツウェアといった衣類の素材として好適である。
A・・・抜き糸、B1、B2・・・連結糸、JB1・・・ジャカード筬、JB2・・・ジャカード筬、N・・・編針列

Claims (5)

  1. 非弾性糸からなる抜き糸及び弾性糸からなる連結糸を編み込んだ連結部分で複数の編地部分を分離可能に連結した伸縮性経編地であって、前記連結部分では、前記抜き糸は、経方向の編目位置にループを形成するとともに所定間隔毎の編目位置でループが欠落するように編み込んで編目列を形成しており、前記連結糸は、前記編目列の両側にそれぞれ配置されて隣接する前記編地部分の編組織に編み込まれているとともに前記編目列の欠落位置に交互にループを形成して編み込まれている伸縮性経編地。
  2. 前記連結糸は、前記編目列の欠落位置のループを形成する前後に前記編地部分の編組織に挿入して編み込まれている請求項1に記載の伸縮性経編地。
  3. 前記編地部分は、複数のジャカード編組織を重ね合せて編成されており、前記抜き糸は、前記ジャカード編組織の編成糸として編み込まれており、前記連結糸は、前記抜き糸とは別の前記ジャカード編組織の編成糸として編み込まれている請求項1又は2に記載の伸縮性経編地。
  4. 非弾性糸からなる抜き糸及び弾性糸からなる連結糸を編み込んだ連結部分を複数の編地部分とともに編成して複数の編地部分を連結部分で分離可能に連結するように編成する伸縮性経編地の編成方法であって、前記編地部分は、複数のジャカード編組織を重ね合せて編成し、前記抜き糸は、前記ジャカード編組織の編成糸として経方向の編目位置にループを形成するとともに所定間隔毎の編目位置でループが欠落するように編み込んで編目列を形成し、前記連結糸は、前記抜き糸の両側にそれぞれ配置されて前記抜き糸の前記ジャカード編組織とは別の前記ジャカード編組織の編成糸として隣接する前記編地部分の編組織に編み込むとともに前記編目列の欠落位置に交互にループを形成して編み込む伸縮性経編地の編成方法。
  5. 前記連結糸は、前記編目列の欠落位置のループを形成する前後に前記編地部分の編組織に挿入して編み込む請求項4に記載の伸縮性経編地の編成方法。
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