JP2006028701A - 経編地 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の編生地を並列状に連接した経編地として、編成後の分離が容易で、ヒゲ状の飛び出しを生じさせずに分離でき、製品になる編生地のヘム形状が綺麗で、婦人用下着等の衣類に好適に使用できる経編地を提供する。
【解決手段】製品に使用しない捨て編地部20を介して複数の編生地10を並列状に連接し、編生地10と捨て編地部20の境界部分30の一つのウエールW0において編目抜脱により分離可能な組織で編成し、ウエールW0を構成する編生地10側の糸11に伸縮性糸、捨て編地部20側の糸21に非伸縮性糸を用い、両糸のランナー長に差をつけ、捨て編地部側の糸21のランナー長を編生地側の糸11のランナー長より大きくし、編成後に編生地10と捨て編地部20をウエールW0の編目抜脱により分離でき、分離した編生地10のヘム部にヒゲ状の飛び出しを生じさせないようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の編生地に分離可能な経編地に関するものである。
従来より、例えば非伸縮性糸と伸縮性糸とを用いて、ジャカードガイド筬を備える経編機により、基布の地編組織を鎖編、デンビ編、サテン編、プレーンコード編、チュール編等を基本とする編組織にして、ジャカードガイド筬により厚地、薄地、穴地等の変化によるレース様の所謂ジャカード柄を構成した伸縮性経編地が知られており、婦人用のショーツ、ガードル、ブラジャー等のファンデーション、スリップ、キャミソール等のランジェリーその他の女性用下着やスポーツウエア等の各種衣料に使用され、さらに細幅の生地については前記女性用下着の肩紐等の紐類にも使用されている。
この伸縮性の経編地は、少なくとも1枚のジャカードガイド筬と1もしくは数枚の地ガイド筬を備える経編機により編成され、例えば、1枚の地ガイド筬により非伸縮性糸を導糸して基布の編目を形成するとともに、他の1枚もしくは2枚の地ガイド筬によりポリウレタン繊維等の伸縮性糸を導糸して挿入編することにより基布の編組織を編成し、基布に大きな伸縮性を付与するとともに、前記ジャカードガイド筬により主に非伸縮成糸を導糸して、所要の柄を構成するように編成する。
前記伸縮性経編地は、通常一般には、衣料としての使用上において求められる所定の幅の複数の編生地を並列状に連接して編成し、編成後に各編生地毎に分離することが行われている。
その分離の手段としては、例えば下記の特許文献1に記載のように、隣接する編生地との連接境界部分を、カッター刃等の刃物を用いるカット方式あるいは噴射液体を利用するウォーターカット方式、あるいはレーザーカット方式によりカットするか、または下記の特許文献2に記載のように、隣接する編生地との間のウエールに抜き糸を配して、両編生地の糸を該抜き糸のウエールに掛けて編成し、編成後に前記抜き糸を解いて除去することにより、各編生地に分離する方式が知られている。
前記のカット方式による場合は、カットした切り口が編生地の側端に残り、該切り口の部分から解れが生じ易くなるばかりか、ヒゲ状の突出した切れ端が生じることになって、外観的に不体裁であり、しかも前記のカット作業にかなりの時間がかかり、作業性にも問題がある。
また、前記の抜き糸方式の場合は、該抜き糸の編成のための地の筬を余分に1枚使用しなければならない場合があり、そのため編生地の組織が制限されるおそれがある上、編成後の分離作業においては、少なくとも1本の抜き糸を解いて取り除く必要があり、その抜き取り作業に手数がかかることにもなっている。
さらに、下記特許文献3のように、前記の抜き糸を使用することなく、分離部分のウエールを編み終わり側からラン(解れ)が発生し易い組織で編成して、分離可能とすることも提案されている。
このように、分離し易い組織で編成することとした場合、分離した編生地の端縁に編目ループを形成していた糸がヒゲ状に飛び出して残存することになり不体裁である。特に、非伸縮性糸を使用した場合に、前記のヒゲ状の飛び出しが目立ち易く、そのままでは衣料等の製品に使用することはできないものである。
そのため、特許文献3では、分離可能なウエールを構成する糸に伸縮性糸を用いて、分離した後に、分離した糸を収縮力で編生地の端縁に沿わせるようにすることで、ヒゲ状の糸の飛び出しを抑制するようにしている。
しかしながら、伸縮性糸を使用するにしても、この伸縮性糸の伸縮力をあまり強くして編成することができないため、ヒゲ状の飛び出しがかなり制限されるにしても皆無ではなく、僅かな飛び出し部分が残存することになり、特に女性用下着等の繊細さが要求される製品にはそのまま使用するのは好ましいものではない。
そうかといって、分離可能なウエールを構成する両編生地の糸のうち、一方の編生地の側のランナー長を小さくし、他方の編生地の側のランナー長を大きくすると、ランナー長を小さくした一方の編生地の側の糸のヒゲ状の飛び出しはなくなるものの、ランナー長を大きくした他方の編生地の側の糸がヒゲ状に残存することになる。また、分離される両編生地の縁部に波形状のスカラップを形成するのも容易ではない。
特許第3099085号公報 特開平11−200207号公報 特開2004−52145号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、複数の編生地を並列状に連接して編成してなる経編地として、従来のカット方式や抜き糸方式を採用することなく、編成後の各編生地毎への分離作業が容易に行え、しかも分離した編生地の端縁にヒゲ状の糸の飛び出しを殆どあるいは全く生じさせず、綺麗なヘム形状を得ることができ、また編生地縁部に波状のスカラップを形成するのも容易に可能で、女性用下着その他の各種衣料に好適に使用できる経編地を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は、複数の編生地が製品に使用しない捨て編地部を介して編幅方向に並列状に連接されて編成されてなる経編地であって、隣接する前記編生地と捨て編地部の境界部分が、少なくとも一つのウエールにおいて編み終わり側から編目の抜脱により分離可能な編組織で編成されており、前記分離可能なウエールにおいては、編生地側の糸と捨て編地部側の糸との少なくとも2本以上の糸よりなり、前記捨て編地部側の糸のランナー長が前記編生地側の糸のランナー長より大きいことを特徴とする。
この経編地によれば、編成後に、前記捨て編地部を、前記各編生地との境界部分の分離可能なウエールでの編目抜脱により該編生地から分離し除去することにより、各糸抜きやカットを要することなく、各編生地毎に容易に分離できる。
しかも、本発明の経編地においては、前記の分離可能なウエールにおける前記捨て編地部側の糸のランナー長が前記編生地側の糸のランナー長より大きくなっている。すなわち、前記ランナー長の差異により、前記分離可能なウエールがランナー長の小さい前記編生地側に引き寄せられて形成されている。そのため、前記分離可能なウエールを構成する糸が非伸縮性糸であっても、該ウエールで前記編生地と前記捨て編地部とに分離した状態において、製品に使用しない捨て編地部側の端縁には比較的長いヒゲ状の飛び出しが残存するものの、製品になる前記編生地の側の端縁にはヒゲ状の飛び出しが殆ど残らないことになる。この編生地の分離されたヘム部は、カットした場合のようなカット糸屑が残らず綺麗であり、また該分離部分から解れが生じることもない。
特に、前記編生地側の糸が伸縮性糸であり、また前記捨て編地部側の糸が実質的に伸縮性を有さない非伸縮性糸である場合には、前記の分離可能なウエールが前記編生地側の伸縮性糸によりさらに前記編生地側に引き寄せられて形成されるため、該ウエールで編生地と捨て編地部を分離した状態においては、該捨て編地部側のランナー長の大きい非伸縮性糸は比較的長いヒゲ状になって残るが、編生地側の伸縮性糸、特に前記捨て編地部側よりもランナー長が小さい伸縮性糸が収縮して該編生地の端縁に沿うように引きつけられることになって、該編生地の端縁にはヒゲ状の飛び出しが殆ど全く残らないことになり、該編生地のヘム形状がさらに綺麗になる。
また、前記分離可能なウエールにおける前記編生地側の糸が伸縮性糸であれば、前記捨て編地部側の糸が伸縮性糸を用いた場合においても、前記のように両糸のランナー長に差をつけて編成することにより、前記の分離可能なウエールがランナー長の小さい前記編生地側に引きつけられて形成されて、該ウエールで編生地と捨て編地部を分離した状態において、編生地側の伸縮性糸が収縮して端縁に沿うように引きつけられるため、該編生地の端縁にはヒゲ状の飛び出しが殆ど全く残らず、該編生地のヘムが綺麗なものになる。
前記の経編地として、少なくとも1枚のジャカードガイド筬を有する経編機により編成されてなり、前記編生地と捨て編地部との境界部分の分離可能なウエールでの編組織が、編生地側の糸と捨て編地部側の糸との少なくとも2本の糸が編目を形成するデンビ組織、もしくはプレーンコード組織、あるいは一方側の糸がデンビ組織、他方側の糸がプレーンコード組織であり、前記の両側の糸の編目が順次抜脱可能に形成されてなるものが、実施上特に好ましい。
前記の経編地において、前記編生地側の糸と捨て編地部側の糸との一方について、スカラップ形状に応じた所定のコース数に渡って連続して前記分離可能なウエールに掛けずに編成する部分と、前記分離可能なウエールに掛けて編目形成する通常の編成部分とを交互に編成し、分離した前記編生地のヘム部に波形状のスカラップを形成するようにしたものとすることができる。
また、前記捨て編地部内に、穴地組織による穴部を適宜設けることにより、分離した前記編み生地のヘム部に波形状のスカラップを形成することもできる。例えば、前記捨て編地部内に編方向の所要間隔毎に穴地組織による所定の大きさの穴部を形成しておくことにより、編成後に該経編地を幅方向に引っ張って熱セットすれば、前記穴部が開口することで捨て編地部の縁部、つまり該捨て編地部と編生地との境界部分が波形状に変形することになる。そのため、これを前記捨て編地部を編生地との境界部分の前記分離可能なウエールで分離することにより、分離された編生地のヘム部に波形状のスカラップを形成することができる。
前記各発明の経編地としては、伸縮性糸が全面に配されて編成され、編地全体に伸縮性を有するものとすることができる。
上記したように本発明の経編地によれば、複数の編生地を製品に使用しない捨て編地部を介して連接状態で並列して編成してあるので、該捨て編地部を、編生地との境界部分の分離のためのウエールでの編目抜脱により各編生地から分離し除去することにより、各編生地毎に容易に分離できる。
しかも、隣接する編生地と捨て編地部の境界部分の分離可能なウエールにおいて、該ウエールを構成する編生地側の糸と捨て編地部側の糸とのランナー長を異にし、捨て編地部側の糸のランナー長を編生地側の糸のランナー長より大きくし、つまり編生地側の糸のランナー長を小さくして編成したことにより、分離した編生地側の糸をヘム部に引きつけて沿わせることができ、以て該編生地のヘム部にヒゲ状の飛び出しが生じることがなく、綺麗なヘム形状をなす編生地を容易にしてかつコスト安価に得ることができる。
特に、前記編生地側の糸に伸縮性糸、また前記捨て編地部側の糸に実質的に伸縮性を有さない非伸縮性糸を用いることにより、これが双方の糸のランナー長の差と相俟って、前記伸縮性糸がその収縮により編生地のヘム部に沿って、ヒゲ状の糸の飛び出しが全く生じないことになり、一層綺麗なヘム部を形成できるものとなる。
また、捨て編地部を利用して、前記編生地のヘム部に装飾性の高いスカラップを形成することも容易であり、このヘムを衣料の縁部にそのまま使用できる編生地を得ることができ、ひいては、例えばショーツ、ガードル、ブラジャー等のファンデーション、スリップ、キャミソール等のランジェリーその他の女性用下着やスポーツウエア等の各種衣料に好適に利用することができる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の複数の編生地に分離する前の経編地を示す略示斜視図であり、図2(a)は同経編地の編生地と捨て編地部との境界部分付近のラッピング状態の1例を示す組織図、同図(b)は同境界部分付近の糸通し状態を示しており、図3はジャカードガイド筬により導糸される糸のみのラッピング状態の1例を示す組織図、図4は分離可能な編組織の拡大図である。
図1において、Aは編幅方向に複数の編生地10が製品に使用しない比較的細い幅の捨て編地部20を介して分離可能に並列状に連接して編成された本発明に係る経編地、主として伸縮性を有する経編地を示している。図中の符号30,30は前記編生地10と捨て編地部20との境界部分を示す。
前記経編地Aは、例えば、ジャカード装置により運動が制御される少なくとも1枚のジャカードガイド筬と、他の1枚もしくは複数枚の地ガイド筬とを備える経編機により編成される。ジャカードガイド筬は、筬の運動とは別に、各ガイドが編針ピッチの1針分緯方向に変位が付与されるように設けられており、ジャカード装置の変位プログラムにしたがって制御されて所望の柄の編成が行われる。
そして、前記の経編地Aが伸縮性を有する場合は、前記各編生地10において、その構成糸として、非伸縮性糸と伸縮性糸とを用いて編成するものとし、例えば、図2(a)のように、1枚のジャカードガイド筬L1により柄構成のための非伸縮性糸(柄糸)を導糸して、厚地組織、薄地組織、穴地組織等の組み合わせによるレース様の任意の柄を構成するとともに、部分的に基布を構成し、また、他の1枚の地ガイド筬L2により非伸縮性糸を導糸して基布の編組織における編目を形成するとともに、他の2枚の地ガイド筬L3,L4により伸縮性糸を導糸して、前記編目に対して図2(a)の例のように挿入し、例えば後述するチュール編や鎖編その他の基布の編組織を編成する。また各捨て編地部20においても、略同様に編成する。こうして編成することにより、少なくとも編生地10の部分ではジャカード柄を有し、かつ前記伸縮性糸により経緯両方向または経方向に伸縮性が付与された複数の編生地10と捨て編地部20とよりなる前記経編地Aを得ることができる。
なお、図2(a)では、地ガイド筬L3と地ガイド筬L4について、便宜的に、他の地ガイド筬L2及びジャカードガイド筬L1とは分離して図示しているが、基本的に、前記捨て編地部20とその両側の編生地10,10との境界部分30,30の分離のためのウエール(1もしくは数ウエール)の部分を除いて、それぞれ全てのガイドに導糸され挿入される。もちろん、編成すべき編生地10の形態に応じて、前記地ガイド筬L3及びL4の前記伸縮性糸を部分的に挿入することも、伸縮パワーを変化させるように部分的に伸縮性糸の伸縮力を異にして挿入することも可能である。また、前記地ガイド筬L3,L4の一方(例えばL4)を省略して編成する場合もある。
また、基布の編目を形成する地ガイド筬L2についても、後述の分離個所になる少なくとも一つのウエールの部分ではオーバーラップしないように該ウエール付近の1もしくは数ウエール分を除いて全てのガイドに導糸するものとする。ジャカードガイド筬L1は、基本的に分離個所の前記ウエールW0においてオーバーラップし編目形成するように全てのガイドに導糸するものとし、編成上の必要に応じて所要部分で糸抜きにして編成する。
本発明においては、前記のように複数の前記編生地10を比較的細幅の捨て編地部20を介して並列状に連接して編成した主として伸縮性の経編地Aにおいて、前記捨て編地部20と、その両側の編生地10,10との境界部分30,30が、少なくとも一つのウエールW0において編み終わり側から編目の抜脱により分離可能な編組織で編成される。
例えば、図2(a)のように、前記捨て編地部20とその両側の編生地10,10との境界部分30,30において、基布を編成する地ガイド筬L2,L3,L4の各糸については、前記境界部分30における少なくとも一つの分離のためのウエールW0には糸が入らないように、それぞれの糸通しを図2(b)のようにして、前記ウエールW0を含む1ウエールもしくは複数ウエール分(通常1〜3ウエール程度)を糸抜きで編成するとともに、前記ジャカードガイド筬L1により導糸される糸については、前記ウエールW0では編生地10側と捨て編地部20側の少なくとも2本の糸11、21が編目形成する組織で、かつ編み終わりの側から編目の抜脱により分離可能な編組織で編成する。なお、1ウエールに沿って編目形成せずに挿入される糸については、前記ウエールW0に入っていても構わないが、ここでは糸抜きで編成する場合について説明する。
前記の分離可能な編組織としては、例えば、前記ジャカードガイド筬L1により導糸される2本の糸11,21によるデンビ組織であり、前記分離のためのウエールW0における該両糸11,21の各編目が、例えば図4に示す編目11a,21aのように編み終わり側から順次抜脱可能に編成される組織である。
図中の各WとW’は、分離のための前記ウエールW0を除く編成上の各ウエールを示し、そのうちW’は捨て編地部20のウエールを示している。また、前記捨て編地部20の編幅、つまりウエール数については、前記ウエールW0で分離可能にするための編組織、編生地のヘム形状、分離操作等に応じて適宜設定できる。例えば、図2(a)では両側のウエールW0,W0を除く捨て編地部20のウエール数が3ウエールとされているが、これには限られず、数ウエール以上で、特に好ましくは数ウエールから数十ウエールの範囲で適宜設定して実施できる。
前記の編組織を、ジャカードガイド筬L1により導糸される糸のラッピング状態のみを示す図3に基づいて説明すると、該ジャカードガイド筬L1の糸は、前記編生地10と捨て編地部20との一つの境界部分30における少なくとも前記ウエールW0を中心とする数ウエール(図2の場合は、捨て編地部20と両側の境界部分30を含む11ウエール)分については、前記編生地10の他のウエール部分の編組織とは別にして、例えばデンビ編の組織で編成して前記ウエールW0で分離できるようにする。
前記のデンビ編の組織は、図4に拡大して示すように、隣接する前記編生地10と前記捨て編地部20のそれぞれの生地端に属する前記2本の糸11,21が交互に編目形成されるため、編み終わり側、すなわち図面の上方側から前記の編生地10と捨て編地部20とを左右に引っ張ることにより、いずれか一方の編目11aまたは21aを他方の編目21aまたは11aから順次交互に抜脱させることができる。それゆえ、基布の糸(地ガイド筬L2,L3,L4の糸)が入っていない前記ウエールW0において、前述のように編生地10と捨て編地部20を編み終わり側より分離させることができる。
また、前記の分離のためのウエールW0の両隣に隣接するウエールW,W’では、図2のように前記各編生地10,10の基布の編目を形成する地ガイド筬L2の糸が所要のコース位置において、前記糸11,21の編目に結合される編目が形成されているために、該ウエールW,W’では解れが抑制される。そのため、前記のように分離される2本の糸11,21は、それぞれ編生地10及び捨て編地部20の分離端のウエールW,W’の部分に保持される。
前記の分離可能な編組織としては、図示するデンビ組織には限らず、上記同様に分離可能とする前記ウエールW0において、少なくとも2本の糸が編目形成する組織で、かつ該ウエールW0において順次編目を抜脱できる種々の編組織による実施が可能である。例えば、図5のようなプレーンコード組織により前記同様に実施できる。また、図6のように、編生地10と捨て編地部20の一方側の糸、好ましくは図示のように編生地10側の糸11をデンビ組織とし、他方側の糸、好ましくは図のように捨て編地部20側の糸21をプレーンコード組織にして、前記同様に順次編目を抜脱可能に構成して実施することができる。
そして、本発明では、前記のような編組織で分離可能なウエールW0を構成する少なくとも2本の糸、すなわち前記編生地10側の糸11と、捨て編地部20側の糸21とについて、例えば編成上での該糸11,21の供給部からの送り出し量に差をつけることにより、そのランナー長に差をつけて、前記捨て編地部20側の糸21のランナー長を前記編生地10側の糸11のランナー長より大きくして、つまりは編生地10側の糸11のランナー長を小さくして編成し、前記分離可能なウエールW0をランナー長の小さい前記編生地10の側に引き寄せるようにして編成する。
特に好ましくは、前記編生地10側の糸11に伸縮性糸を、他方の捨て編地部20側の糸21に実質的に伸縮性を有さない非伸縮性糸をそれぞれ用いた上で、前記のように前記捨て編地部20側の糸21(非伸縮性糸)のランナー長を、前記編生地10側の糸11(伸縮性糸)のランナー長より大きくし、つまりランナー長の小さい側になる前記伸縮性糸を伸長状態で編成して、該伸縮性糸の収縮力で前記ウエールW0をランナー長の小さい編生地10の側に引き寄せるようにして、かつ該ウエールW0で分離可能に構成する。
前記の分離可能なウエールにおける前記編生地10側の糸11と捨て編地部20側の糸21の双方に伸縮性糸を用いて、あるいは前記双方に非伸縮性糸を用いて編成する場合においても、前記のように両糸11,21のランナー長に前記同様に差をつけて編成することができる。
前記の編生地10側の糸11と捨て編地部20側の糸21のランナー長は、使用する糸の種類や太さ、あるいは分離可能なウエールW0の組織等に応じて、下記に例示するように適宜設定して実施できる。
(1) 分離可能なウエールW0の組織がデンビ組織で、例えば前記編生地10側の糸11に140デニールの伸縮性糸を、前記捨て編地部20側の糸21に40デニールの非伸縮性糸を用いる場合、前記糸11のランナー長を70cm前後、前記糸21のランナー長を120cm前後にする。
(2) また、前記同様の組織で、例えば前記編生地側の糸11及び前記捨て編地部側の糸21の双方に共に140デニールの伸縮性糸を用いる場合、前記糸11のランナー長を70cm前後、前記糸21のランナー長を100cm前後にする。
(3) 前記捨て編地部側の糸21の伸縮力を小さくするように、該糸21に使用する伸縮性糸を編生地側の糸より細くして、例えば前記編生地側の糸11に140デニールの伸縮性糸、前記捨て編地部側の糸21に70デニールの伸縮性糸を用いる場合にも、前記糸11のランナー長を70cm前後、前記糸21のランナー長を100cm前後にする。
(4) 前記同様の組織で、例えば前記編生地側の糸11に70デニールのウーリー加工糸、前記捨て編地部側の糸21に40デニールの非伸縮性糸を用いる場合、例えば前記糸11のランナー長を80cm前後、前記糸21のランナー長を120cm前後にする。
(5) 前記同様の組織で、例えば前記編生地側の糸11及び前記捨て編地部側の糸21の双方に40デニールの非伸縮性糸を用いる場合、前記糸11のランナー長を80cm前後、前記糸21のランナー長を120cm前後にする。
前記編生地10側の糸11及び前記捨て編地部20側の糸21のランナー長およびその差については、前記の組み合わせの例に限定されるものではないが、実施上は、前記捨て編地部20側の糸21のランナー長を、前記編生地10側の糸11のランナー長の少なくとも1.2倍以上、特には1.4〜2.0倍程度の範囲に設定するのが好ましい。中でも、編生地10側の糸11に伸縮性糸を使用する場合は50〜100cm、捨て編地部20側の糸21に非伸縮性糸を使用する場合は80〜140cmに設定するのが好ましい。
また、前記伸縮性糸としては、伸縮性を有するポリウレタン繊維や各種合成繊維加工糸で40〜280デニールの糸が、非伸縮性糸としては各種の合成繊維糸や天然繊維糸で30〜100デニールの糸が好ましく使用されるが、これに限定されるものではない。なお、前記ランナー長は1ラック(480コース)あたりの送り出し量である。
前記のように構成することにより、前記分離可能なウエールW0がランナー長の小さい糸11の編生地10側に引き寄せられて形成されるとともに、該ウエールW0での前記両糸11,21の編目抜脱により、前記編生地10と前記捨て編地部20とに分離した状態において、製品に使用しない前記捨て編地部20側のヘム部になる端縁にはランナー長の大きい糸21の編目ループ部分がヒゲ状に残ることになっても、前記捨て編地部20側よりもランナー長の小さい前記編生地10側の糸11が、該編生地10の端縁に沿うように引き寄せられる。
特に、前記編生地10側の糸11に伸縮性糸、前記捨て編地部20側の糸21に非伸縮性糸を用いて構成した場合には、ランナー長の小さい前記編生地10側の糸11がその伸縮性により収縮することで該編生地10の端縁に沿うようにさらに強く引きつけられるため、該編生地10の端縁にはヒゲ状の飛び出しが殆ど全く生じないことになる。
そのため、編生地10の分離により形成されるヘム部は、カットした場合のようなカット糸屑が残らず綺麗であり、また該分離部分から解れが生じることもない。
なお、分離可能なウエールW0を構成する編生地10側の糸11と、捨て編地部20側の糸21の双方に非伸縮性糸を用いて、上記同様に両糸11,21のランナー長に差を付けるようにして編成した場合も、前記編生地10の側の端縁でのヒゲ状の飛び出しをある程度抑制できるが、実施上は、前記のように、編生地側の糸11に伸縮性糸を、捨て編地部20側に非伸縮性糸を用いて、ランナー長に差を付けるようにして編成するのが好ましい。
また、本発明は、前記捨て編地部20の存在を利用して、あるいは前記編生地10と捨て編地部20との境界部分30での分離可能にするための編構造を利用して、分離される編生地10のヘムに波状をなすスカラップを形成することもできる。
図7はスカラップを形成する場合の編組織の1例を、ジャカードガイド筬L1により導糸される糸のラッピング状態のみで示している。他の地ガイド筬L2,L3,L4の糸については、それぞれ図2の場合と実質的に同様に編成される。この図7では、前記編生地10と捨て編地部20との分離のためのウエールW0を構成する前記2本の糸11,21のうちの一方、好ましくは捨て編地部20側の糸21について、ジャカード制御により、スカラップ形状の特に谷部の形状に応じた所定のコース数、例えば数コース〜数百コースに渡って、より好ましくは数十コース〜数百コースに渡って(図7は便宜的に5コースで示している)連続して、前記分離可能なウエールW0に掛けずに編成する鎖編部分17と、前記スカラップ形状の特に山部の形状に応じた所定コース数、例えば数コース〜数百コースに渡って、好ましくは数コース〜数十コースに渡って図のように1コースおきに前記ウエールW0に掛けて編目形成する通常の編成部分18とを交互に編成し、他方の編生地10側の糸11については、上記した実施例と同様に編成する。この場合、前記分離可能なウエールW0において、編成上で編目の存在しないコースができないように可溶性糸をジャカードガイド筬L1に導糸して編み込むのがよく(図中の太線部)、これにより編み易くかつスカラップ端部が安定することになる。
なお、前記分離可能なウエールW0で、ジャカードガイド筬L1に導糸される前記可溶性糸(太線部)と他の糸とが重なって編目形成されるが、通常のジャカードガイド筬は、導糸針(ガイド)が前後に位置をずらして1針おきの交互配列をなしているため、前記の編成も問題なく可能になる。
前記のように編成し、染色工程にて前記可溶性糸を溶解し、編幅方向に引っ張って熱セットすることにより、各編生地10と捨て編地部20を分離した状態において、前記ウエールW0に掛けない前記鎖編部分17がスカラップの谷部となり、また前記通常の編成部分18が山部となり、比較的大きな波状をなす装飾性の高いスカラップを形成できる。スカラップの谷部や山部の大小は、前記の鎖編部分17及び通常の編成部分18のコース数によって調整でき、例えば前記コース数を多くすれば、大きい谷部や山部を形成できることになる。このようなコース数の変更は、ジャカード制御を利用することにより容易に行える。
特に、前記編生地10の糸11に伸縮性糸を使用して、かつ図のように捨て編生地部20の糸21をウエールW0に掛けない鎖編部分17を設定することにより、前記編生地10のヘム部に波状のスカラップを形成できるとともに、該スカラップの谷部においてヒゲ状の飛び出しを生じさせることがなく、ヘム形状がより美麗で体裁良好なものとなる。
また、前記捨て編地部20内に穴地組織による穴部を適宜設けることにより、分離した前記編生地10のヘム部に波状のスカラップを形成することもできる。
図8(a)は捨て編地部20の内部に穴地組織による穴部23を形成する場合の編組織の1例を示し、図8(b)は同編組織の糸通しの状態を示している。この図8の編組織では、図2の編組織を基本とするものであるが、前記捨て編地部20のウエール数、つまり分離可能なウエールW0,W0を除くウエール数を4ウエールとして、その中間部に穴地組織を適用している。すなわち、地ガイド筬L2と地ガイド筬L3,L4について幅方向中間のウエールを糸抜きにし、さらにジャカードガイド筬L1により導糸する糸のうちの1本について、適宜のコース部分(数コース〜数百コース)において、ジャカード制御により、隣接するウエールに掛けずに鎖編する組織にして、前記捨て編地部20内の所定の位置に穴部23を形成するようにしている。
このような穴地組織を利用して、例えば図9に示すように、編方向の所定間隔毎に所定の大きさの穴部23を設定し、編成後に該経編地Aを幅方向に引っ張って熱セットすれば、前記穴部23が開口することで、前記捨て編地部20の縁部、つまり該捨て編地部20と編生地10との境界部分30が波形状に変形することになる。そのため、前記捨て編地部20を編生地10との境界部分30の分離可能なウエールW0で分離することにより、分離された編生地10の端縁すなわちヘム部に波形状のスカラップを形成することができる。このスカラップの波形の山部と谷部の大きさは、前記穴部23の大きさによって決定できる。
また、前記の穴地組織を利用することにより、例えば図10に示すように、前記捨て編地部20の両側部に、大小2種の穴部23及び23aをそれぞれ編方向の所要間隔毎に並列状をなすように形成して、両側の編生地10,10との境界部分30,30を、それぞれ前記熱セットにより前記大小の穴部23及び23aに対応した波状に変形させることもできる。この場合、両編生地10,10を該捨て編地部20と分離した状態において、それぞれの編生地10,10のヘム部に大きい波形状のスカラップあるいは小さい波形状のスカラップを形成することができる。
前記各実施例において、各編生地10の基布の編組織としては、図2の地ガイド筬L2の非伸縮性糸で編目形成し、地ガイド筬L3,L4により伸縮性糸を挿入する組織、例えば鎖編、デンビ編、サテン編、プレーンコード編、チュール編、メッシュ編等を基本とする各種の編組織での実施が可能である。
例えば、図2及び図8のように、地ガイド筬L2について、分離のためのウエールW0を含む数ウエールW0,W1を糸抜きにして非伸縮性糸を導糸し、所要コース毎に隣接するウエールに移行して編目形成した後、元のウエールに戻して編目形成する組織、所謂チュール組織で編成することができる。
また、図11のように、1枚のジャカードガイド筬L1を含む4枚筬の経編機により、前記捨て編地部20と編生地10との境界部分30を除いて、各編生地10を、地ガイド筬L2,L3によりそれぞれ非伸縮性糸を1イン1アウトで導糸して、交互に左右に隣接するウエールに移行して編目形成する組織で編成するとともに、他の地ガイド筬L4により伸縮性糸を導糸して、同一ウエール内に挿入する組織とし、略パワーネット組織とすることができる。
この場合、分離のためのウエールW0を含む数ウエールの部分については、各地ガイド筬L2,L3,L4の糸を糸抜きにしておき、分離可能なように編成する。また、前記境界部分30での分離の手段についても、例えばジャカードガイド筬により導糸する少なくとも2本の糸の編目抜脱により編組織を利用して前記と同様に実施できる。
上記したいずれの実施例の場合も、複数の編生地10を捨て編地部20を介して連接状態で並列して編成した伸縮性の経編地Aとして、従来のように隣接する編生地同士の間に抜き糸を介在させなくても、また刃物等によるカット手段を利用しなくても、編成後の簡単な引っ張り操作で、分離のためのウエールW0において編目形成している2本の糸11,21の編目11a,21aを交互に抜脱することより、各編生地10と捨て編地部20とを分離し、各編生地10毎に容易に分離できる。そのため、編成後の分離作業を効率化でき、かつヘム部10aの綺麗な品質の良い編生地10を、容易にしてかつコスト安価に製造することができ、該編生地の生産性、ひいては該編生地により製作する女性用下着等の各種衣類の生産性を高めることができる。
なお、上記した実施例では、ジャカードガイド筬により導糸する糸の編組織を利用して分離可能に編成する場合を示したが、これに限らず、基布を編成する糸を編生地と捨て編地部との間の少なくとも一つのウエールで分離可能な編組織にして実施することもできる。また、ジャカードガイド筬を使用しない伸縮性経編地の編組織においても、捨て編生地を介して連接して編成した複数の編生地に分離する場合において、編生地と捨て編地部との間の少なくとも一つのウエールで分離可能な編組織にして実施することもできる。
また、上記した実施例の場合、伸縮性糸を全面に配して編成し、編地全体に伸縮性を有する伸縮性経編地の場合を示したが、このほか、編生地の部分に伸縮性糸を使用せずに、非伸縮性の経編地において、上記したように捨て編地部を利用して分離可能に構成することができる。
いずれにしても、編成後の仕上げ加工においては、該経編地の前記分離可能なウエールの部分からの分離が生じないように、該経編地の編み始め側から加工装置に送り入れるようにするのが望ましい。
本発明は、主として非伸縮性糸と伸縮性糸とを用いて、例えばジャカードガイド筬により厚地、薄地、穴地等の変化によるレース様の所謂ジャカード柄を構成した複数の編生地を、捨て編地部を介して連接してなる伸縮性経編地、さらにはジャカード柄以外の伸縮性経編地を、編成後に複数の前記編生地に分離して、婦人用のショーツ、カードル、ブラジャー等のファンデーション、スリップ、キャミソール等のランジェリーその他の女性用下着やスポーツウエア等の衣類を製作する場合に特に好適に利用できる。
本発明の複数の編生地に分離する前の経編地を示す略示斜視図である。 同上の経編地の編生地と捨て編地部との境界部分付近のラッピング状態を示す組織図(a)と糸通し図(b)である。 分離可能に編成する糸のラッピング状態を示す組織図である。 同上の分離可能な編組織の拡大図である。 分離可能に編成する糸のラッピング状態の他の例を示す組織図である。 分離可能に編成する糸のラッピング状態のさらに他の例を示す組織図である。 本発明の経編地による編生地のヘム部にスカラップを形成する実施例のジャカードガイド筬によるラッピング状態を示す組織図である。 本発明の経編地の捨て編地部に穴地組織を適用する実施例のラッピング状態を示す組織図(a)と糸通し図(b)である。 同上の穴地組織を適用した実施例の経編地を示す一部の略示平面図である。 同上の穴地組織を利用した実施例の経編地の他の例を示す一部の略示平面図である。 本発明の経編地の基布組織の他の例の編生地と捨て編地部との境界部分付近のラッピング状態を示す組織図(a)と糸通し図(b)である。
符号の説明
A 伸縮性経編地
10 編生地
20 捨て編地部
30 編生地と捨て編地部との境界部分
11 編生地側の糸
11a 編目
21 捨て編地部側の糸
21a 編目
23,23a 穴部
L1 ジャカードガイド筬
L2,L3,L4 地ガイド筬
W0 分離可能なウエール
W,W’ 編成上のウエール

Claims (6)

  1. 複数の編生地が製品に使用しない捨て編地部を介して編幅方向に並列状に連接されて編成されてなる経編地であって、
    隣接する前記編生地と捨て編地部との境界部分が、少なくとも一つのウエールにおいて編み終わり側から編目の抜脱により分離可能な編組織で編成されており、前記分離可能なウエールにおいては、編生地側の糸と捨て編地部側の糸との少なくとも2本以上の糸よりなり、前記捨て編地部側の糸のランナー長が前記編生地側の糸のランナー長より大きいことを特徴とする経編地。
  2. 前記分離可能なウエールにおける前記編生地側の糸が伸縮性糸であり、また前記捨て編地部側の糸が実質的に伸縮性を有さない非伸縮性糸である請求項1に記載の経編地。
  3. 少なくとも1枚のジャカードガイド筬を有する経編機により編成されてなり、前記編生地と捨て編地部との境界部分の分離可能なウエールでの編組織が、編生地側の糸と捨て編地部側の糸との少なくとも2本の糸が編目を形成するデンビ組織、もしくはプレーンコード組織、あるいは一方側の糸がデンビ組織、他方側の糸がプレーンコード組織であり、前記の両側の糸の編目が順次抜脱可能に形成されてなる請求項1または2に記載の経編地。
  4. 前記編生地側の糸と捨て編地部側の糸との一方について、スカラップ形状に応じた所定のコース数に渡って連続して前記分離可能なウエールに掛けずに編成する部分と、前記分離可能なウエールに掛けて編目形成する通常の編成部分とを交互に編成し、分離した前記編生地のヘム部に波形状のスカラップを形成するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の経編地。
  5. 前記捨て編地部内に、穴地組織による穴部を適宜設けることにより、分離した前記編み生地のヘム部に波形状のスカラップを形成するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の経編地。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の経編地であり、伸縮性糸が全面に配されて編成されており、編地全体に伸縮性を有することを特徴とする経編地。
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