JP2018002329A - 全方向搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ものだけを任意の水平全方向に移動させることができる装置を提供することを目的とする。【解決手段】搬送面上のものを搬送面の下方に設けられた回転駆動装置21によって任意の水平方向に搬送する全方向搬送装置1であって、下方より一段部2、二段部3、三段部4の三段を備え、一段部2には、複数の回転駆動装置21を有し、二段部3には、複数の回転駆動装置21の上方に接して設けられ回転駆動装置21によって任意の水平方向に縦回転する1個の二段目球体31を有し、三段部4には、二段目球体31の上方に接して設けられ二段目球体31によって回転される三段目球体41と、三段目球体41の上方部分を上方に突出させる開口42が設けられた搬送面43を有することを特徴とする全方向搬送装置1である。【選択図】図1

Description

本発明は、ものを任意の水平方向に搬送する全方向搬送装置に関する。
人の水平方向の移動手段には、徒歩や自転車や動く歩道等がある。しかしながら、全方向への移動のし易さについていえば、徒歩は全方向に移動できるが体力が必要になる。また、自転車は、自転車というツールを人が所持しなければならないし、また、自転車の前輪の向きにしか移動できず、全方向には移動できない。また、動く歩道は、人がツールを所持しなくてもよいが、定められた方向にしか移動できない。
ものの搬送についても、車等の運搬装置は、車輪の向きにしか運搬出来ず、全方向に容易に搬送できるとはいえない。全方向に搬送する装置としては、オムニホイールを用いた運搬車が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、このような運搬車を用いずにものだけを全方向に運搬する装置が望ましい。この点、ベルトコンベアはものだけを運搬するが、決められた方向にしか運搬できない。
また、運搬面に、空気を噴き上げる多数の空気穴を設け、空気圧でものを移動させるシステムもあるが、空気の噴き上げにコストがかかるという不具合がある。
本発明者らは、既存の移動手段にとって代わる新たな移動手段として、ベアリングを敷きつめたベアリングロードを検討している。
このベアリングロードは、スイッチ、制御、ベアリング(球体)、駆動、支持の5部門での構成を考えている(図17、18、19参照)。図18、19は基本概念図である。
球体の中にこれらの5つの要素を組み込むことを検討しているが現在の技術をもって実現するのは難しい。例えば進行方向の決定方法に関していえば、移動する人の思考が読み取られて決定されることが望ましいが、現段階ではベアリングユニットとは別に設備が必要になるなどの問題が発生する。また、ベアリングロードに無線電力を供給する仕組み等も望ましいが、同様に別に設備が必要になるなどの問題が発生する。
そのため、今回は、単純な体重移動などでの実現を目指し、本出願の全方向搬送装置を開発した。
本出願の全方向搬送装置において人が移動するのに必要な消費電力を概算すると以下のようになる。
図20に示すように、7個の全方向搬送装置に片足が載る状態で、体重70kgの人を5km/hで動かすときに必要なモータ出力は、
必要出力=9.8×荷重(kg)×速度(m/s) として、
9.8×70×1.4=960.4(W)
となる。
この図20の状態では、7個の全方向搬送装置の内の3個にはほぼ全面に体重が掛かっており、4個には半分の面だけに体重が掛かっている。半分の面だけに体重が掛かっている全方向搬送装置を0.5個として計算すると、
3個+(4個×0.5)=5個
となり、片足の体重を5個の全方向搬送装置で支えていることになる。
そして、両足で考えると10個の全方向搬送装置で支えていることになるので、
960.4(W)÷10=96.04(W)
となり、1つのユニットに必要な出力は、96.04(W)となる。
これは、いろんな乗り物のモータ出力(メーカ発表)の、電気自動車(三菱iMIEV M)の30000(W)、電気自転車(BRIDGSTONE ステップクルーズe)の250(W)、電動車いす(ヤマハ発動機 JWアアクティブ)の240(W)、セグウェイの3000(W)よりもはるかに小さい。
特開平11−265211号公報
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、もの(人を含む)だけを任意の水平全方向に移動させることができる装置を提供するものである。
請求項1に係る発明は、搬送面上のものを搬送面の下方に設けられた回転駆動装置によって任意の水平方向に搬送する全方向搬送装置であって、下方より一段部、二段部、三段部の三段を備え、一段部には、複数の回転駆動装置を有し、二段部には、複数の前記回転駆動装置の上方に接して設けられ前記回転駆動装置によって任意の水平方向に縦回転される1個の二段目球体を有し、三段部には、前記二段目球体の上方に接して設けられ該二段目球体によって回転される三段目球体と、該三段目球体の上方部分を上方に突出させる開口が設けられた前記搬送面を有することを特徴とする全方向搬送装置に関する。
請求項2に係る発明は、搬送面上のものを搬送面の下方に設けられた回転駆動装置によって任意の水平方向に搬送する全方向搬送装置であって、下方より一段部、二段部の二段を備え、一段部には、複数の回転駆動装置を有し、二段部には、複数の前記回転駆動装置の上方に接して設けられ前記回転駆動装置によって任意の水平方向に縦回転される1個の二段目球体と、該二段目球体の上方部分を上方に突出させる開口が設けられた前記搬送面を有することを特徴とする全方向搬送装置に関する。
請求項3に係る発明は、前記回転駆動装置の駆動スイッチが前記搬送面上に設けられ、鉛直方向の押圧によってスイッチ動作することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の全方向搬送装置に関する。
この駆動スイッチには、押圧の有無によってスイッチがオン・オフするような機械的なスイッチだけでなく、押圧力の大きさを測定し、押圧力の大きさに応じて回転駆動装置の駆動力を調整するような電子式のスイッチも含まれる。この電子式スイッチを、搬送面上に複数設け、搬送面上の人の足裏の圧力分布に応じて一段目の複数の回転駆動装置の回転状態を変え、人の進行方向を制御するようにしてもよい。人が進行方向を容易に調整することができる。
請求項4に係る発明は、前記回転駆動装置が、前記二段目球体を回転させる回転体としてオムニホイールを有することを特徴とする請求項1乃至請求3の何れかに記載の全方向搬送装置に関する。
請求項5に係る発明は、前記ものの運搬先が事前にセットされる記憶部と、搬送面上のものを前記運搬先に運搬するように前記回転駆動装置の駆動を制御する制御部とを更に備えた請求項1乃至請求項4の何れかに記載の全方向搬送装置に関する。
請求項1に係る発明の全方向搬送装置によれば、もののみを任意の水平全方向に移動させることができる。
また、二段目球体は回転駆動装置によって回転されるので、回転駆動装置との関係上、ある程度の大きさが必要であるが、三段目球体の径は二段目球体の径よりも小さくすることができる。一方、回転駆動装置を人が移動するのに用いる場合、三段構造にすることにより、人の足裏の接する三段目球体の径を小さくすることができる。三段目球体の径を小さくすることにより、人の足裏に接する三段目球体の数を増やせるので、人が足裏に感じる痛みを小さくすることができる。
請求項2に係る発明の全方向搬送装置によれば、全方向搬送装置の構造が簡単になる。
請求項3に係る発明の全方向搬送装置によれば、搬送面に乗った人の足の押圧操作によって移動することができる。
請求項4に係る発明の全方向搬送装置によれば、回転体がオムニホイールなので、ものを任意の水平方向に搬送し易くなる。
請求項5に係る発明の全方向搬送装置によれば、ものを事前にセットした運搬先に容易に運搬することができる。
本発明の第1実施形態に係る全方向搬送装置の概略斜視図である。 同全方向搬送装置の一段部と二段目球体の概略斜視図である。 同全方向搬送装置の概略正面図である。 同全方向搬送装置の概略平面図である。 同全方向搬送装置を実際に用いる場合の概略図であり、複数の同全方向搬送装置を並べた概略斜視図である。 (a)は、縦軸が上側に位置しているときの回転駆動装置と二段目球体の概略図であり、(b)は、縦軸が下側に位置しているときの回転駆動装置と二段目球体の概略図である。 (a)は、二段目球体と二段目保持部の概略斜視図であり、(b)は二段目球体と二段目保持部の概略正面図である。 (a)は、三段目球体と三段目保持部の概略斜視図であり、(b)は三段目球体と三段目保持部の概略正面図である。 同全方向搬送装置の概略平面図である。 本発明の第2実施形態に係る全方向搬送装置の概略正面図である。 本発明の第3実施形態に係る全方向搬送装置の概略斜視図である。 同全方向搬送装置の概略正面図である。 同全方向搬送装置の一段部と二段目球体の概略斜視図である。 同全方向搬送装置の回転駆動装置の概略斜視図である。 同全方向搬送装置の一段部と二段目球体の概略斜視図である。 同全方向搬送装置の三段部の概略斜視図である。 本発明者らが検討したベアリングロードの構成図である。 同ベアリングロードの基本概念図である。 同ベアリングロードの基本概念図である。 全方向搬送装置に片足が載った状態の図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る全方向搬送装置について、図面を参照しながら説明する。図1に全方向搬送装置1の概略斜視図を、図2に見易くするために二段目球体31を回転駆動装置21a、21b、21cから上方に離した状態にした一段部2と二段目球体31の概略斜視図を、図3に概略正面図を、図4に概略平面図を、図5に全方向搬送装置1を実際に用いる場合の概略図であり、複数の同全方向搬送装置1を並べた概略斜視図を示す。
本実施形態に係る全方向搬送装置1は、下方より一段部2、二段部3、三段部4の三段部を備える。一段部2には、3個の回転駆動装置21a、21b、21cを有する。二段部3には、3個の回転駆動装置21a、21b、21cの上方に設けられ回転駆動装置21a、21b、21cによって任意の水平方向に縦回転する1個の二段目球体31を有する。三段部4には、二段目球体31の上方に接して設けられ該二段目球体31によって回転される三段目球体41と、該三段目球体41の上方部分を上方に突出させる開口42が設けられた搬送面43を有する。
この全方向搬送装置1は、搬送面43上のものを搬送面43の下方に設けられた回転駆動装置21a、21b、21cによって任意の水平方向に搬送する。
なお、当然ながら水平方向とは厳密は水平方向のみを意味するのでなく、この装置で搬送が可能であればどのような傾きを有していてもよい。また、搬送するものには、当然ながら人も含まれる。
一段部2には、3個の回転駆動装置21a、21b、21cが配されている。
回転駆動装置21a、21b、21cはそれぞれ、搬送面43の上方に上端が突出する縦軸22a、22b、22cと、回転体23a、23b、23c(図2参照)を一端側に有する回転体保持部24a、24b、24cと、回転体保持部24a、24b、24cを回転自在に軸支する保持軸25a、25b、25cと、回転体23a、23b、23cを回転駆動させるモータ(図示せず)と、を備えている。回転体保持部24a、24b、24cにおける、回転体23a、23b、23cを有さない側である他端側と、縦軸22a、22b、22cの下部とが軸26a、26b、26cによって接続されている。なお、3個の回転駆動装置21a、21b、21cを総称する場合は、回転駆動装置21と記し、縦軸22a、22b、22c、回転体23a、23b、23c、回転体保持部24a、24b、24c、保持軸25a、25b、25c、軸26a、26b、26cについても同様とする。
以下、回転駆動装置21について、図2の回転駆動装置21aによって説明する。
回転駆動装置21aは、縦軸22a、回転体23a、回転体保持部24a、保持軸25a、軸26aを有している。なお、同様に回転駆動装置21bは、縦軸22b、回転体23b、回転体保持部24b、保持軸25b、軸26bを有し、回転駆動装置21cは、縦軸22c、回転体23c、回転体保持部24c、保持軸25c、軸26cを有している。
縦軸22aは上下に移動可能であり、回転体23aは縦軸22aによって上下動する(図6(a)(b)参照)。縦軸22aが上側に位置しているときに、回転体23aは下側に位置して二段目球体31と接しない。縦軸22aが下側に位置しているときには、回転体23aが上側に位置して二段目球体31を押接する。
縦軸22aは、モータの駆動スイッチになっており、下側に押圧されるとモータが駆動する。
通常時は、縦軸22aは上側に位置しており、回転体23aは二段目球体31に接していない。搬送面43上に人が載り、人の足が縦軸22aを踏むと縦軸22aは下側に押圧され、回転体23aが上側に移動して二段目球体31を下から押圧する。そして、モータが駆動し、回転体23aが矢印V方向に回転する(図2参照)。この回転体23の回転により、二段目球体31が矢印W方向に回転し、三段目球体41が、搬送面43の中心点Oから押圧された縦軸22aの方向(図1でのX方向)に回転する。このことにより、縦軸22aを押圧した人は、押圧した縦軸22aの方向に移動することができる。
なお、回転駆動装置21aの縦軸22aと、回転駆動装置21bの縦軸22bとの両方を押圧すれば、搬送面43の中心点Oから縦軸22aと縦軸22bとの間の方向に移動することができる。
また、回転駆動装置の数は3個に限定されず、複数ならば何個でもよい。複数ならばそれぞれの回転駆動装置の回転方向及び回転数を制御することにより、二段目球体31を任意の方向に回転させることができる。
二段目球体31は、二段目保持部32によって保持されている。図7(a)、(b)に示すように、二段目保持部32は、二段目球体31の球面に沿った形状の受面を有している。この受面は、公知の球面滑り軸受と同様の構造であり、二段目球体31を回転自在に保持する。
二段目保持部32の構造をこのようにすることにより、二段目球体31をいずれの方向にも回転させることができる。また、構造が簡単であるので低コストにすることができ、メンテナンスも簡単になる。
三段目4には、6個の三段目球体41が配され、三段目球体41は、二段目球体31によって下から保持されるとともに、三段目保持部44によって保持されている。この三段目球体41の上に搬送されるものが乗る。
図8(a)、(b)に示すように、三段目保持部44は、三段目球体41の球面に沿った形状の受面を有している。この受面は、公知の球面滑り軸受と同様の構造であり、三段目球体41を回転自在に保持する。
三段目保持部44の構造をこのようにすることにより、三段目球体41をいずれの方向にも回転させることができ。また、構造が簡単であるので低コストにすることができ、メンテナンスも簡単になる。
三段部4は、三段目保持部44の上側に、三段目球体41の上方部分を上方に突出させる開口42を有した上板45を有しており、上板45の上面が、ものが搬送される搬送面43である。
三段目球体41は、二段目球体31によって保持されているので、図9に示すように、例えば二段目球体31(図示せず)の上方面が矢印Y方向に回転すると、三段目球体41は矢印Zの方向に回転する。
したがって、回転駆動装置21a、21b、21cの回転方向および回転数を調整することにより、二段目球体31及び三段目球体41を介して、搬送面43上のものを任意の水平方向に搬送することができる。
なお、三段目球体41の個数に制限はなく、例えば4個でもよい。また、三段目保持部44及び上板45の平面形状も六角形に制限されず、四角形や三角形でもよい。
また、上述した駆動スイッチには、押圧の有無によってスイッチがオン・オフするような機械的なスイッチだけでなく、押圧力の大きさを測定し、押圧力の大きさに応じて回転駆動装置の駆動力を調整するような電子式のスイッチも含まれる。この電子式スイッチを、搬送面上に複数設け、搬送面上の人の足裏の圧力分布に応じて一段目の複数の回転駆動装置の回転状態を変え、人の進行方向を制御するようにしてもよい。人が進行方向を容易に調整することができる。
二段目球体31の材質としては特に制限はないが、回転駆動装置21の動力を三段目球体41に効率よく伝達するためにゴムが好ましい。
又、三段目球体41の材質としては特に制限はないが、運搬物に直接に接することから強度が必要であり、また使用環境によっては風雨に晒されるおそれがあることから腐食し難いことが必要であるので、クロム鋼やステンレス鋼が好ましい。
本実施形態に係る全方向搬送装置1によれば、もののみを任意の水平全方向に移動させることができる。
また、二段目球体31は回転駆動装置21によって回転されるので、回転駆動装置21との関係上、ある程度の大きさが必要であるが、三段目球体41の径は二段目球体31の径よりも小さくすることができる。一方、全方向搬送装置1で人が移動する場合、三段構造にすることにより、人の足裏の接する三段目球体41の径を小さくすることができる。三段目球体41の径を小さくすることにより、人の足裏に接する三段目球体41の数を増やせるので、人が足裏に感じる痛みを小さくすることができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態に係る全方向搬送装置について、図10を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一の構成物には同一の番号を付与している。
本実施形態に係る全方向搬送装置101は、一段部2、二段部103の二段を備える。一段部2には、回転軸22を中心に回転する回転体23を先端に有する3個の回転駆動装置21を有する。
二段部103には、3個の回転体23の上方に接して設けられ回転駆動装置21によって任意の水平方向に縦回転する1個の二段目球体31と、該二段目球体31の上方部分を上方に突出させる開口142が設けられた搬送面143とを有する。
この全方向搬送装置101は、搬送面143上のものを搬送面143の下方に設けられた回転駆動装置21によって任意の水平方向に搬送する。
本実施形態における一段部2の構造は、第1実施形態における一段部2の構造と同じである。
本実施形態における二段部103の二段目球体31及び二段目保持部32も第1実施形態における二段目球体31及び二段目保持部32と同じ構造であり、二段目球体31は第1実施形態と同様の仕組みで回転する。
二段部103は、二段目保持部32の上側に、二段目球体31の上方部分を上方に突出させる開口142を有した上板145を有しており、上板145の上面が、ものが搬送される搬送面143である。
つまり、第2実施形態の全方向搬送装置101は、実質的に第1実施形態の全方向搬送装置1から三段目球体41を除いたものであり、二段目球体31が搬送するものを下から保持して搬送する。
三段目保持部等が無いので、全体の構造が簡単になる。
また、この全方向搬送装置101に乗る人の足裏に接触する二段目球体31の径が、第1実施形態の三段目球体41の径よりも大きく、人の足裏に接する球体の数が減るので、人に与える苦痛が大きくなるおそれがあるが、この全方向搬送装置101に乗るため専用の靴や乗り物等を用いてもよい。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態に係る全方向搬送装置について、図面を参照しながら説明する。図11に全方向搬送装置201の概略斜視図を、図12に概略正面図を、図13に見易くするために二段目球体31を回転駆動装置221a、221b、221c、221dから上方に離した状態にした一段部202と二段目球体31の概略斜視図を、図14に回転駆動装置221の概略斜視図を示す。なお、第1実施形態と同一の構成物には同一の番号を付与している。
本実施形態に係る全方向搬送装置201は、第1実施形態の全方向搬送装置1と一段部202の構成が異なっている。
本実施形態に係る全方向搬送装置201は、下方より一段部202、二段部3、三段部4の三段部を備える。一段部202には、4個の回転駆動装置221a、221b、221c、221dを有する。なお、4個の回転駆動装置221a、221b、221c、221dを総称する場合は、回転駆動装置221と記す。後述する回転軸、回転体についても同様に表す。回転駆動装置221は、回転軸222を中心に回転する回転体223を先端に有する。二段部3には、複数の回転体221の上方に接して設けられ回転駆動装置221によって任意の水平方向に縦回転する1個の二段目球体31を有する。三段部4には、二段目球体31の上方に接して設けられ該二段目球体31によって回転される三段目球体41と、該三段目球体41の上方部分を上方に突出させる開口42が設けられた搬送面43を有する。
この全方向搬送装置201は、搬送面43上のものを搬送面43の下方に設けられた回転駆動装置221によって任意の水平方向に搬送する。
図14に示すようにそれぞれの回転駆動装置221は、回転軸222の先端に回転体223を有しており、回転体223が設けられた先端を一段部202の中心に向けている。この4個の回転体223が二段目球体31を下から保持している。
回転体223は、公知のオムニホイール225である。オムニホイール225は、回転軸222の軸方向に回転自在な樽型ローラ224を、回転軸222の周りの二段の周方向に複数有している。樽型ローラ224は二段目球体31に当接する。なお、図13及び後述する図15では、見易くするために、二段目球体31を回転体223から上方に離した状態にしている。
回転体223がオムニホイール225であることにより、二段目球体31は、回転駆動装置221の回転軸222の軸方向にも回転することができる。
なお、回転駆動装置221の数は4個に限定されず、二段目球体31を任意の水平方向に縦回転させられるのなら幾つでも良く、例えば6個でもよい。また、第3実施形態に係るオムニホイール225は樽型ローラ224を二段の周方向のそれぞれに3個有しているが、周方向の数に制限はなく、当接する二段目球体31が回転駆動装置221の回転軸222の軸方向に回転自在であれば幾つでもよい。
回転体223がオムニホイール225なので、二段目球体31を任意の水平方向に縦回転させることができる。
例えば、図13に示すように、二段目球体31を矢印A方向に回転させる場合、回転駆動装置221aを矢印A1方向、回転駆動装置221cを矢印A2方向に回転させる。このとき、回転駆動装置221bの樽型ローラ224が矢印A3方向に回転し、回転駆動装置221dの樽型ローラ224が矢印A4方向に回転するので、二段目球体31を矢印A方向に回転させることができる。
また、図15に示すように、二段目球体31を矢印B方向に回転させる場合、回転駆動装置221aを矢印B1方向、回転駆動装置221bを矢印B2方向、回転駆動装置221cを矢印B3方向、回転駆動装置221dを矢印B4方向に回転させる。このとき回転駆動装置221a、221b、221c、221dのそれぞれの樽型ローラ224が、回転軸222の軸方向に回転するので、二段目球体31が矢印B方向に回転する。
このとき、回転駆動装置221a、回転駆動装置221cの回転数を回転駆動装置221b、回転駆動装置221dの回転数より多くすれば、二段目球体31の回転方向を矢印C方向に近づけることができる。逆に、回転駆動装置221a、回転駆動装置221cの回転数を回転駆動装置221b、回転駆動装置221dの回転数より少なくすれば、二段目球体31の回転方向を矢印D方向に近づけることができる。
このように、回転駆動装置221a、221b、221c、221dの回転方向および回転数を調整することにより、二段目球体31を任意の水平方向に縦回転させることができる。
回転駆動装置21を駆動させる駆動スイッチは、例えば図16に示すように、搬送面43上に設けてもよい。例えば、この駆動スイッチ246を鉛直方向の押圧によってスイッチ動作するものとし、個々の全方向搬送装置1の搬送面43の周方向に複数設ける。そして、任意の駆動スイッチ246を押圧すると、搬送面43の中心点Oからその駆動スイッチ246に向かう方向に三段目球体41が縦回転するようにする。このようにすることにより、搬送面43に載った人の足の押圧操作だけで、任意の方向に移動することができる。
第3実施形態の全方向搬送装置201は、上述したように第1実施形態の全方向搬送装置1と一段部202の構成が異なっているだけであって上述した構成に限定されず、第1実施形態の全方向搬送装置1と同様に種々の変更が可能であり、例えば、第2実施形態のように一段部と二段部の構成としてもよい。また、回転駆動装置221の個数も4個に限られない。
<他の実施形態>
本発明の実施形態は上述したものに限られない。例えば、ものの運搬先が事前にセットされる記憶部と、搬送面上のものを前記運搬先に運搬するように回転駆動装置の駆動を制御する制御部とを更に備えるようにしてもよい。ものを事前にセットした運搬先に容易に運搬することができる。
本発明は、例えば物品の搬送や人の移動に好適に使用される。
1、101、201 全方向搬送装置
2、202 一段部
21、221 回転駆動装置
23、223 回転体
225 オムニホイール
3、103 二段部
31 二段目球体
4 三段部
41 三段目球体
42、142 開口
43、143 搬送面
246 駆動スイッチ

Claims (5)

  1. 搬送面上のものを搬送面の下方に設けられた回転駆動装置によって任意の水平方向に搬送する全方向搬送装置であって、
    下方より一段部、二段部、三段部の三段を備え、
    一段部には、複数の回転駆動装置を有し、
    二段部には、複数の前記回転駆動装置の上方に接して設けられ前記回転駆動装置によって任意の水平方向に縦回転される1個の二段目球体を有し、
    三段部には、前記二段目球体の上方に接して設けられ該二段目球体によって回転される三段目球体と、該三段目球体の上方部分を上方に突出させる開口が設けられた前記搬送面を有することを特徴とする全方向搬送装置。
  2. 搬送面上のものを搬送面の下方に設けられた回転駆動装置によって任意の水平方向に搬送する全方向搬送装置であって、
    下方より一段部、二段部の二段を備え、
    一段部には、複数の回転駆動装置を有し、
    二段部には、複数の前記回転駆動装置の上方に接して設けられ前記回転駆動装置によって任意の水平方向に縦回転される1個の二段目球体と、該二段目球体の上方部分を上方に突出させる開口が設けられた前記搬送面を有することを特徴とする全方向搬送装置。
  3. 前記回転駆動装置の駆動スイッチが前記搬送面上に設けられ、鉛直方向の押圧によってスイッチ動作することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の全方向搬送装置。
  4. 前記回転駆動装置が、前記二段目球体を回転させる回転体としてオムニホイールを有することを特徴とする請求項1乃至請求3の何れかに記載の全方向搬送装置。
  5. 前記ものの運搬先が事前にセットされる記憶部と、搬送面上のものを前記運搬先に運搬するように前記回転駆動装置の駆動を制御する制御部とを更に備えた請求項1乃至請求項4の何れかに記載の全方向搬送装置。
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