JP2006113818A - 球状力覚呈示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 球状力覚呈示装置10は、力覚呈示のためのインタフェースである自由回転できる球体1と、球体1を下方から支持する支持体2と、および球体1を回転させるための三基の駆動部3とからなり、駆動部3はモータ4とこれに接続し球体1と接するように設けられるホイール5とからなり、球体1を3自由度駆動できる。ホイール5としてはオムニホイールを用いることができる。支持体2は、略直立する支柱の上部に球体1との摩擦の小さい小球を設けた構成とすることができる。
【選択図】 図1
Description
(2) 前記駆動部は、モータと、該モータに接続しかつ前記球体に接して設けられて該球体にモータの回転を伝動するホイールからなることを特徴とする、(1)に記載の球状力覚呈示装置。
(3) 前記ホイールは、前記球体を3自由度駆動するために三基設けられていることを特徴とする、(2)に記載の球状力覚呈示装置。
(4) 前記ホイールは、その駆動方向における摩擦が非駆動方向における摩擦よりも大きいものであり、該非駆動方向における摩擦は前記球体をインタフェースとして用いる際の回転運動に支障がない程度のもの、もしくは滑動可能なものであることを特徴とする、(1)ないし(3)のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
(5) 前記ホイールはオムニホイールであることを特徴とする、(4)に記載の球状力覚呈示装置。
(6) 前記オムニホイールは、複数の樽形ローラからなる輪がシャフトに二組隣接して周設されてなり、各輪はそれを構成する該樽形ローラが相互にずれた配置となるよう角度差を有して配設されており、それによって該樽形ローラのうちの1個が常に前記球体に接していることを特徴とする、(5)に記載の球状力覚呈示装置。
(7) 前記オムニホイールは、各輪が隣接するように、各樽形ローラを連結保持するローラ土台部がいずれも、軸受側に設けられていることを特徴とする、(6)に記載の球状力覚呈示装置。
(8) 前記球体の直下方には、該球体の回転運動を妨げることなく該球体を一定位置に保持するための球体位置固定手段が設けられ、該球体位置固定手段は該球体を下方へと減圧吸引するものであることを特徴とする、(1)ないし(7)のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
(9) 前記球体にはその表面に及ぶ磁性体領域が設けられており、該球体の直下方には、該球体の回転運動を妨げることなく該球体を一定位置に保持するための球体位置固定手段が設けられ、該球体位置固定手段は該球体を下方へと磁力にて吸引するものであることを特徴とする、(1)ないし(7)のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
(10) 前記球体の内部には、該球体が前記支持体から外れることを防止するための、液体もしくは固体からなる重心低下手段が設けられていることを特徴とする、(1)ないし(9)のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
(11) 前記球体の回転を検出するための位置検出センサが設けられていることを特徴とする、(1)ないし(10)のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
(12) 前記位置検出センサは、3自由度測定を行うために二以上設けられていることを特徴とする、(11)に記載の球状力覚呈示装置。
図1は、本発明の球状力覚呈示装置の構成を示す側面視の説明図である。また、
図2は、駆動部を三基有する場合の図1の本発明球状力覚呈示装置の平面視の説明図である。これらに図示するように本装置10は、力覚呈示のためのインタフェースである自由回転できる球体1と、該球体1を下方から支持する支持体2と、および該球体1を回転させるための駆動部3とからなり、該駆動部3は該球体を3自由度駆動できることを、主たる構成とする。該支持体2は、直立ないし略直立する支柱の上部に該球体1との摩擦の小さい小球を設けた構成をとることができる。
図5は、図4のホイールを駆動部に用いた本発明球状力覚呈示装置例の側面視の説明図である。
図4に示すように前記ホイールとしては、オムニホイールを好適に用いることができる。ここでオムニホイールは、図3のホイールと同様に、その駆動方向における摩擦が非駆動方向における摩擦よりも大きく(High friction)、該非駆動方向における摩擦は前記球体をインタフェースとして用いる際の回転運動に支障がない程度もしくは滑動可能(Low friction)なように構成される。
<実施例1 プロトタイプ>
インタフェースたる球体は、オムニホイールとDCモータを3組用いた駆動部構成により駆動することとした。つまり、駆動方向には大きな摩擦が発生し、非駆動方向には小さな摩擦しか働かないホイールとモーターを一組として、これを3組配置することにより,球を3自由度で駆動することとした。以下の説明では、本発明球状力覚呈示装置のうち、インタフェースたる球体を除く下部の構造を土台構造ともいう。
図10は、カバーをかけた状態の実施例1の力覚呈示装置の外観を示す斜視図である。カバー9aをかけた状態でも本球状力覚呈示装置105は、球体1aの表面が充分に露出しており、広い作業領域を維持することができた。力トルクセンサ8aから伝達される力・モーメントは、モータ4aおよびオムニホイールからなる駆動部により良好に球体1aに伝達され、簡易な構造によって3自由度の回転が球体1a上に実現できた。
実施例1に基づき、さらに若干の改変を施して実施例2の球状力覚呈示装置を作製した。ここで、球体を保持する方法は、従来のトラックボールのように球体の最大径(直径)を挟み込んで行うのではなく、できる限り求体表面を広く露出させることができるように、3箇所の支持体と、直下から球体を減圧吸引できるような吸気ロートを用いて行うこととした。
図12は、図11に示した実施例2の土台構造の斜視図である。これらに図示するように本例では、駆動部3aはモータおよびそれと同軸上に連設されたオムニホイール5aとから構成した三基を、土台部中央に設けられる球体位置固定手段(吸気ロート)61aを中心にして等角度で均等に配置し、また支持体2aは各駆動部3a、3a間の略中央位置に計三基これも等角度で配置した。オムニホイール5aは、図4にて説明した構成を用いた。支持体2aは、直立する支柱上に小球を設けたものとし、該小球としては、摩擦係数が低くて球体の回転を妨害しにくく、トラックボール式マウスにも使用されているルビー球を用いた。各オムニホイール5aおよび各支持体2aの小球は、これら全てに接して球体を載置できるような立体的位置関係で配置した。
図14は、実施例2の球状力覚呈示装置(カバーをかけた状態)の正六面図である。これらに示されるように、本発明の球状力覚呈示装置はその機能のみならず外観的にも特徴を有するものである。
16…磁性体領域
2…支持体
3…駆動部
4…モータ
5…ホイール(オムニホイール)
51…樽形ローラ
53…ローラ土台部
54…軸受
61…球体位置固定手段(減圧吸引による)
62…球体位置固定手段(磁力吸引による)
64…重心低下手段(液体)
65A、65B…重心低下手段(固体)
10、101、102、103、104、104A、104B…力覚呈示装置
105…力覚呈示装置
1a…球体
2a…支持体
3a…駆動部
4a…モータ
45a…タイミングベルト
5a…オムニホイール
61a…球体位置固定手段(減圧吸引による)
8a…力トルクセンサ
9a…カバー
V…減圧吸引方向
Claims (12)
- 力覚呈示のためのインタフェースである球体と、該球体を下方から支持する支持体と、および該球体を駆動するための駆動部とからなる球状力覚呈示装置であって、該駆動部は該球体を3自由度駆動することを特徴とする、球状力覚呈示装置。
- 前記駆動部は、モータと、該モータに接続しかつ前記球体に接して設けられて該球体にモータの回転を伝動するホイールからなることを特徴とする、請求項1に記載の球状力覚呈示装置。
- 前記ホイールは、前記球体を3自由度駆動するために三基設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の球状力覚呈示装置。
- 前記ホイールは、その駆動方向における摩擦が非駆動方向における摩擦よりも大きいものであり、該非駆動方向における摩擦は前記球体をインタフェースとして用いる際の回転運動に支障がない程度のもの、もしくは滑動可能なものであることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
- 前記ホイールはオムニホイールであることを特徴とする、請求項4に記載の球状力覚呈示装置。
- 前記オムニホイールは、複数の樽形ローラからなる輪がシャフトに二組隣接して周設されてなり、各輪はそれを構成する該樽形ローラが相互にずれた配置となるよう角度差を有して配設されており、それによって該樽形ローラのうちの1個が常に前記球体に接していることを特徴とする、請求項5に記載の球状力覚呈示装置。
- 前記オムニホイールは、各輪が隣接するように、各樽形ローラを連結保持するローラ土台部がいずれも、軸受側に設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の球状力覚呈示装置。
- 前記球体の直下方には、該球体の回転運動を妨げることなく該球体を一定位置に保持するための球体位置固定手段が設けられ、該球体位置固定手段は該球体を下方へと減圧吸引するものであることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
- 前記球体にはその表面に及ぶ磁性体領域が設けられており、該球体の直下方には、該球体の回転運動を妨げることなく該球体を一定位置に保持するための球体位置固定手段が設けられ、該球体位置固定手段は該球体を下方へと磁力にて吸引するものであることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
- 前記球体の内部には、該球体が前記支持体から外れることを防止するための、液体もしくは固体からなる重心低下手段が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
- 前記球体の回転を検出するための位置検出センサが設けられていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の球状力覚呈示装置。
- 前記位置検出センサは、3自由度測定を行うために二以上設けられていることを特徴とする、請求項11に記載の球状力覚呈示装置。
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JP2004300664A JP2006113818A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | 球状力覚呈示装置 |
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2004
- 2004-10-14 JP JP2004300664A patent/JP2006113818A/ja active Pending
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