JP2018001711A - 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の要求を満たしつつ印刷時間を短縮することができる印刷装置、印刷装置の制御方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】印刷装置1は、被印刷媒体Mに印刷を行うサーマルヘッド10と、被印刷媒体Mを搬送するプラテンローラ21を駆動するステッピングモータ12と、サーマルヘッド10の発熱素子を一括駆動して被印刷媒体Mに印刷パターンを印刷するときに、ステッピングモータ12をスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているかを判定し、特定の条件が満たされていると判定したときに、ステッピングモータ12をスルー領域へ向けて加速させるように制御する制御部5と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
電力消費の観点から、一ラインの印刷でサーマルヘッドの通電すべき発熱素子の数が所定数を超えると、サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のブロックに分割して、一ラインをブロック毎に複数回に分けて印刷するサーマルプリンタが知られている。サーマルヘッドの印刷に使用する数の発熱素子を同時に駆動する一括駆動により一ラインを一度に印刷する場合と分割駆動して一ラインを複数回に分けて印刷する場合では、一ラインの印刷に要する時間が異なる。このため、このようなサーマルプリンタでは、ライン毎に搬送速度を変化させることで印刷時間を短縮する技術が提案されている。また、特許文献1には、搬送速度が指定された速度に追従できるように複数ラインからなるブロック毎に搬送速度を変更する技術が提案されている。
特開2013−121668号公報
特許文献1に記載の技術を用いることで、搬送速度を指定した速度に到達させることができる。しかしながら、指定した速度がステッピングモータのスルー領域に存在する場合には、指定した速度に到達するように動作させることが必ずしも印刷に要する時間を短縮することにつながらない場合がある。また、利用者によっては、印刷に要する時間を短縮することを重視しつつ、他の要素(例えば、印刷品位など)とのバランスをより重視することがある。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面は、利用者の要求を満たしつつ印刷時間を短縮することができる印刷装置、印刷装置の制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、前記印刷ヘッド及び前記モータを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定し、前記特定の条件が満たされていると判定したときに前記モータを前記スルー領域へ向けて加速させる。
本発明の別の態様に係る印刷装置の制御方法は、前記印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、を備え、前記印刷ヘッドを用いて、前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定し、前記特定の条件が満たされていると判定した場合に、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させる。
本発明の別の態様に係るプログラムは、印刷装置を制御するコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、を備え、前記コンピュータに対して、前記印刷ヘッドを用いて、前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定させ、前記特定の条件が満たされていると判定した場合に、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させる。
本発明の一側面によれば、利用者の要求を満たしつつ印刷時間を短縮することができる印刷装置、印刷装置の制御方法、及びプログラムを提供することができる。
印刷装置1の斜視図である。 印刷装置1に収納されるテープカセット30の斜視図である。 印刷装置1のカセット収納部19の斜視図である。 印刷装置1の断面図である。 印刷装置1の制御ブロック図である。 印刷パターンの一例を示した図である。 1ラインの印刷に必要な時間を説明するための図である。 ステッピングモータ12の動特性を例示した図である。 印刷装置1が行う印刷処理のフローチャートである。 印刷パターンD2を印刷するときの搬送速度の変化を例示した図である。 印刷パターンD3を印刷するときの搬送速度の変化を例示した図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置1の斜視図である。印刷装置1は、被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドを備える印刷装置であり、例えば、長尺状の被印刷媒体Mに、シングルパス方式で印刷を行うラベルプリンタである。以降では、インクリボンを使用する熱転写方式のラベルプリンタを例にして説明するが、印刷方式は特に限定されない。例えば、感熱紙を使用する感熱方式であってもよい。被印刷媒体Mは、例えば、接着層を有する基材と、接着層を覆うように剥離可能に基材に貼付された剥離紙と、を有するテープ部材である。被印刷媒体Mは、離型紙なしのテープ部材であってもよい。
印刷装置1は、図1に示すように、装置筐体2と、入力部3と、表示部4と、開閉蓋18と、カセット収納部19を備える。装置筐体2の上面には、入力部3、表示部4、及び開閉蓋18が配置されている。また、図示しないが、装置筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記憶媒体挿入口等が設けられている。
入力部3は、入力キー、十字キー、変換キー、決定キーなどの種々のキーを備える。表示部4は、例えば液晶表示パネルであり、入力部3からの入力に対応する文字等、各種設定のための選択メニュー、各種処理に関するメッセージ等を表示する。また、印刷中には、被印刷媒体Mへの印刷が指示された文字や図形等の内容(以降、印刷内容と記す)が表示され、印刷処理の進捗状況が表示されてもよい。なお、表示部4にはタッチパネルユニットが設けられていてよく、その場合、表示部4を入力部3の一部として看做してもよい。
開閉蓋18は、カセット収納部19の上部に開閉可能に配置されている。開閉蓋18は、ボタン18aを押下されることにより開放される。開閉蓋18には、この開閉蓋18が閉じた状態でもカセット収納部19にテープカセット30(図2参照)が収納されているか否かを目視で確認可能とするために、窓18bが形成されている。また、装置筐体2の側面には、排出口2aが形成されている。印刷装置1内で印刷が行われた被印刷媒体Mは、排出口2aから装置外へ排出される。
図2は、印刷装置1に収納されるテープカセット30の斜視図である。図3は、印刷装置1のカセット収納部19の斜視図である。図4は、印刷装置1の断面図である。図2に示すテープカセット30は、図3に示すカセット収納部19に着脱自在に収納される。図4には、テープカセット30がカセット収納部19に収納された状態が示されている。
テープカセット30は、図2に示すように、サーマルヘッド被挿入部36及び係合部37が形成された、被印刷媒体MとインクリボンRを収容するカセットケース31を有する。カセットケース31には、テープコア32とインクリボン供給コア34とインクリボン巻取りコア35が設けられている。被印刷媒体Mは、カセットケース31内部のテープコア32にロール状に巻かれている。また、熱転写用のインクリボンRは、その先端がインクリボン巻取りコア35に巻きつけられた状態で、カセットケース31内部のインクリボン供給コア34にロール状に巻かれている。
装置筐体2のカセット収納部19には、図3に示すように、テープカセット30を所定の位置に支持するための複数のカセット受け部20が設けられている。また、カセット受け部20には、テープカセット30が収容するテープの幅を検出するためのテープ幅検出スイッチ24が設けられている。カセット収納部19には、さらに、被印刷媒体Mに印刷を行う複数の発熱素子を有するサーマルヘッド10と、被印刷媒体Mを搬送する搬送手段であるプラテンローラ21と、テープコア係合軸22と、インクリボン巻取り駆動軸23が設けられている。
テープカセット30がカセット収納部19に収納された状態では、図4に示すように、カセットケース31に設けられた係合部37がカセット収納部19に設けられたカセット受け部20に支持されて、サーマルヘッド10がカセットケース31に形成されたサーマルヘッド被挿入部36に挿入される。また、テープコア係合軸22には、テープカセット30のテープコア32が係合し、さらに、インクリボン巻取り駆動軸23には、インクリボン巻取りコア35が係合する。
印刷装置1に印刷指示が入力されると、被印刷媒体Mは、プラテンローラ21の回転によりテープコア32から繰り出される。この際、インクリボン巻取り駆動軸23がプラテンローラ21に同調して回転することで、被印刷媒体MとともにインクリボンRがインクリボン供給コア34から繰り出される。これにより、被印刷媒体MとインクリボンRは重なった状態で搬送される。そして、サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過する際にインクリボンRがサーマルヘッド10によって加熱されることで、インクが被印刷媒体Mに転写され、印刷が行われる。サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過した使用済みのインクリボンRは、インクリボン巻取りコア35に巻き取られる。一方、サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過した印刷済みの被印刷媒体Mは、フルカット機構16及びハーフカット機構17で切断され、排出口2aから排出される。
図5は、印刷装置1の制御ブロック図である。印刷装置1は、上述の入力部3、表示部4、サーマルヘッド10、フルカット機構16、ハーフカット機構17、プラテンローラ21、テープ幅検出スイッチ24に加えて、制御部5、ROM(Read Only Memory)6、RAM(Random Access Memory)7、表示部駆動回路8、ヘッド駆動回路9、搬送用モータ駆動回路11、ステッピングモータ12、カッターモータ駆動回路14、及び、カッターモータ15を備える。なお、制御部5、ROM6、及びRAM7は、印刷装置1のコンピュータを構成する。
制御部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサである。制御部5は、ROM6に記憶されているプログラムをRAM7に展開し実行することで、印刷装置1の回路各部の動作を制御する。なお、制御部5は、後述するように、特定数以下の数の印刷ドットを有する印刷ラインの印刷を行うときに、ステッピングモータ12を自起動領域内で動作させるか又はスルー領域へ向けて加速させるかを決定する決定手段である。また、制御部5は、決定に従ってステッピングモータ12を動作させるための制御信号を搬送用モータ駆動回路11へ出力する出力手段でもある。
ROM6は、被印刷媒体Mに印刷を行う印刷プログラム、印刷プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、フォント等)を記憶する。なお、ROM6は、制御部5によって読取り可能なプログラムが記憶された記憶媒体としても機能する。
RAM7は、被印刷媒体Mに印刷する印刷内容についての情報(以降、印刷情報と記す)を記憶する入力データメモリとして機能する。また、RAM7は、入力された印刷情報に基づいて生成される、印刷内容を表す印刷用パターンデータ(以降、印刷データと記す)を記憶する印刷データメモリとしても機能する。さらに、RAM7は、印刷内容を表す表示用データを記憶する表示データメモリとしても機能する。
表示部駆動回路8は、RAM7に記憶された表示用データに基づいて表示部4を制御する。表示部4は、表示部駆動回路8の制御下で、例えば、印刷処理の進捗状況が認識可能な態様で印刷内容を表示してもよい。
ヘッド駆動回路9は、RAM7に記憶された印刷データに基づいてサーマルヘッド10を制御する。サーマルヘッド10は、主走査方向に配列された複数の発熱素子を有する印刷ヘッドである。サーマルヘッド10は、ヘッド駆動回路9の制御下で、印刷データに応じて複数の発熱素子を選択的に通電することで、熱転写により被印刷媒体Mに一ラインずつ印刷を行う。
搬送用モータ駆動回路11は、ステッピングモータ12を制御する。ステッピングモータ12は、プラテンローラ21を駆動する。プラテンローラ21は、ステッピングモータ12の動力によって回転し、被印刷媒体Mの長手方向(副走査方向)に被印刷媒体Mを搬送する搬送手段である。
カッターモータ駆動回路14は、カッターモータ15を制御する。フルカット機構16及びハーフカット機構17は、カッターモータ15の動力によって動作し、被印刷媒体Mをフルカット又はハーフカットする。フルカットとは、被印刷媒体Mの基材を剥離紙とともに幅方向に沿って切断する動作のことであり、ハーフカットは、基材のみを幅方向に沿って切断する動作のことである。
以上のように構成された印刷装置1では、サーマルヘッド10が有する複数の発熱素子に一度に通電すると、電流容量が不足する可能性がある。そこで、一印刷ラインの印刷で通電される発熱素子の数が特定数を超える場合、つまり、特定数を超える数の印刷ドットを有する印刷ラインの印刷を行う場合には、印刷装置1は、その印刷ラインの印刷を複数回に分けて行う。なお、印刷ラインとは、被印刷媒体上の印刷対象となるラインのことをいう。
図6に示す印刷パターンD1(D1a,D1b)の印刷を行う場合を例に具体的に説明すると、印刷パターンD1のうちの各印刷ラインに含まれる印刷ドットの数が特定数を超えている領域A(印刷パターンD1a)の印刷は、サーマルヘッド10の複数の発熱素子を2つのブロック(ブロック1、ブロック2)に分割して、ブロック毎に2回に分けて行われる。この場合、一印刷ラインの印刷に必要な時間は、図7(a)に示すように、2回分の通電時間(ON時間)と非通電時間(OFF時間)の合計になる。これに対して、印刷パターンD1のうち印刷ラインに含まれる印刷ドットの数が特定数以下である領域B(印刷パターンD1b)の印刷は、印刷ドットに対応する数の発熱素子を同時に駆動する一括駆動により、一度に行われる。この場合、一印刷ラインの印刷に必要な時間は、図7(b)に示すように、1回分の通電時間(ON時間)と非通電時間(OFF時間)の合計になる。
このように、印刷ラインを一度に印刷する場合(一括印刷と記す)と複数回に分けて印刷する場合(分割印刷と記す)では印刷に必要な時間が異なり、一括印刷の方がより短時間で印刷を行うことができる。このため、印刷装置1は、分割印刷時よりも一括印刷時のほうがより高速に被印刷媒体を搬送するように、構成されている。
図8は、印刷装置1が有するステッピングモータ12の動特性を例示した図である。縦軸のトルクT1は、プラテンローラ21を回転させるために必要なトルクを示している。横軸のパルスレートP1は、分割印刷時に取り得る搬送速度に対応するパルスレートを示し、パルスレートP2は、一括印刷時に取り得る搬送速度に対応するパルスレートを示している。ここで、縦軸と横軸と実線L1とで囲まれる領域は自起動領域を示し、実線L1と実線L2と横軸とで囲まれる領域はスルー領域を示している。一括印刷時の搬送速度と分割印刷時の搬送速度が異なる印刷装置1では、図8に示すように、トルクT1において、一括印刷時のパルスレートP2がスルー領域に存在し、分割印刷時のパルスレートP1が自起動領域に存在する、といった状況が発生し得る。
自起動領域内でパルスレートを変更する場合、パルスレートの変更にステッピングモータ12が同期するため、印刷装置1は、搬送速度を変更後のパルスレートに対応する速度に即座に変更することができる。これに対して、自起動領域内のパルスレートからスルー領域内のパルスレート(又はその反対)へ変更する場合、印刷装置1は、パルスレートを徐々に変更することによる加速又は減速の動作を行うことにより、搬送速度を目標とする搬送速度に変更する。このため、搬送速度が自起動領域とスルー領域の間を行き来するような速度変化が生じる場合には、スルー領域で動作させることが可能な状況であっても、加速又は減速の動作にもある程度の時間を要するため、自起動領域からスルー領域へステッピングモータ12の状態を変更することが必ずしも印刷時間の短縮につながるとは限らない。スルー領域で十分な時間だけ動作できない場合には、搬送速度を自起動領域内の速度(例えば、最高速度)に即座に変更し維持することで、スルー領域へ移行させるよりも印刷時間を短縮できることがあるからである。
そこで、印刷装置1は、印刷処理において、自起動領域からスルー領域への移行が印刷時間の短縮につながるか否かを判定するように構成されている。また、印刷装置1は、その判定結果に基づいてスルー領域へ移行するか否かを決定するように構成されている。
図9は、印刷装置1が行う印刷処理のフローチャートである。以下、図9を参照しながら、印刷装置1が行う印刷処理について具体的に説明する。
印刷装置1では、入力部3から印刷処理の開始が指示されると、制御部5が印刷プログラムを実行して図9に示す印刷処理を行う。まず、制御部5は、次に印刷する印刷ラインについての印刷データであるラインデータを取得する(ステップS1)。
次に、制御部5は、ラインデータに基づいて、分割数を決定する(ステップS2)。ここでは、印刷ラインが有する印刷ドットの数に応じて分割数を決定する。より詳細には、印刷ラインが特定数を越える数の印刷ドットを有するか否かをラインデータに基づいて判定し、特定数を超えると判定した場合には、分割数を2に設定し、特定数以下であると判定した場合には、分割数を1に設定する。
その後、制御部5は、分割数に応じて通電時間を設定する(ステップS3)。ここでは、制御部5は、分割数が多いほど通電時間を長く設定する。即ち、分割数が2の場合には、分割数が1の場合よりも長い通電時間を設定する。
通電時間が設定されると、制御部5は、搬送速度を加減速中か否かを判定する(ステップS4)。ここで、加減速中か否かは、例えば、後述する加減速テーブルを参照中か否かによって判定されてもよい。なお、印刷処理を開始直後は、ステップS4で加減速中ではないと判定される。
加減速中であると判定されると、制御部5は、後述するステップS12において加減速テーブルを参照した搬送速度の設定を行う。一方、加減速中ではないと判定されると、制御部5は、ステップS2で設定された分割数に応じた搬送速度を設定し(ステップS5)、設定した搬送速度がスルー領域内に存在するか否かを判定する(ステップS6)。図8に示すステッピングモータ12を有する印刷装置1では、分割数が1であれば、ステップS5で設定した搬送速度はスルー領域内に存在すると判定される。また、分割数が2であれば、ステップS5で設定した搬送速度は自起動領域内に存在すると判定される。
設定した搬送速度がスルー領域内に存在しないと判定されると、制御部5は、後述するステップS13においてモータの制御により搬送速度を変更する。一方、設定した搬送速度がスルー領域内に存在すると判定されると、制御部5は、ラインデータを先読みする(ステップS7)。より具体的には、制御部5は、例えば、予め決められたライン数分だけラインデータを先読みする。そして、各ラインの印刷ドットの数に基づいて各ラインの分割数を特定し、スルー領域に対応する分割数がこの後何ライン継続しているかを算出する。以降では、スルー領域に対応する分割数が継続している残りのライン数を継続スルーライン数と記す。
ラインデータの先読みが終了すると、制御部5は、減速が必要かどうかを判定する(ステップS8)。ここでは、制御部5は、ステップS7で算出された継続スルーライン数に基づいて減速の要否を判定する。具体的には、現在の搬送速度がスルー領域内の速度であり、且つ、継続スルーライン数がスルー領域から自起動領域への移行に要するライン数以下であれば、減速が必要であると判定する。
減速が必要であると判定されると、制御部5は、後述するステップS12において加減速テーブルを参照した搬送速度の設定を行う。一方、減速が必要ではないと判定されると、制御部5は、加速が必要かどうかを判定する(ステップS9)。ここでは、制御部5は、ステップS5で設定した搬送速度と現在の搬送速度を比較することで判定する。
加速が必要ではないと判定されると、制御部5は、後述するステップS13においてモータの制御により搬送速度を変更する。一方、加速が必要であると判定されると、制御部5は、スルー領域への移行が有利か否かを判定する(ステップS10)。
ステップS10では、制御部5は、ステッピングモータ12の状態をスルー領域へ移行させた場合に自起動領域内で動作させた場合よりも印刷時間が短くなるか否かを判定してもよい。そして、印刷時間が短くなるときにステッピングモータ12をスルー領域へ向けて加速させることを決定してもよい。つまり、印刷時間の観点でスルー領域への移行が有利か否かを判定し、スルー領域への移行を決定してもよい。
より具体的には、スルー領域へ移行させることで印刷時間が短くなるような継続スルーライン数(以降、限界スルーライン数と記す)を予めROM6などに記録しておく。その上で、制御部5が、ROM6に記録されている限界スルーライン数とステップS7で算出された継続スルーライン数を比較し、比較結果に基づいてステッピングモータ12を自起動領域内で動作させるか又はスルー領域へ向けて加速させるかを決定してもよい。つまり、継続スルーライン数に基づいて、換言すると、特定数以下の数の印刷ドットを有する印刷ラインが連続するライン数に基づいて、ステッピングモータ12を自起動領域内で動作させるか又はスルー領域へ向けて加速させるかを決定してもよい。
また、ステップS10では、制御部5は、ステッピングモータ12の状態をスルー領域へ移行させた場合に自起動領域内で動作させた場合よりも印刷時間が短くなり、且つ、予め設定された、ステッピングモータ12をスルー領域で動作させることを許可する特定の条件を満たすか否かを判定してもよい。そして、印刷時間が短くなり且つ特定の条件を満たすときにステッピングモータ12をスルー領域へ向けて加速させることを決定してもよい。特定の条件は、印刷装置1による印刷における印刷品位に関する条件、及び、ステッピングモータ12の耐久性の劣化に関する条件の少なくとも一方を含むことが望ましい。
具体的には、印刷品位に関する条件として、例えば、印刷ラインが、印刷品位の低下の影響を受け難いくいラインであることが条件であってもよい。すなわち、ステッピングモータ12をスルー領域へ向けて加速させる加速期間あるいはスルー領域から自起動領域へ向けて減速させる減速期間では搬送速度が時間経過とともに変化するために印刷品位が低下する場合がある。その場合、印刷ラインが空白行に該当する場合や比較的シンプルな図形に該当する場合には、仮に印刷品位の低下が発生した場合でも、それが影響し難いため、特定の条件を満たすと判定する。一方、印刷ラインがQRコード(登録商標)のような識別コードを構成する場合には、印刷品位の低下が発生した場合に、それが影響し易いため、特定の条件を満たさないと判定してもよい。また、ステッピングモータ12の耐久性の劣化に関する条件は、例えば、ステッピングモータ12に対する頻繁な加速、減速動作を防止するような条件であってもよい。すなわち、加速、減速動作を短時間の間に頻繁に行うと、例えばステッピングモータ12の温度が上昇したりして、ステッピングモータ12の耐久性が劣化する場合がある。そのため、例えば、継続スルーライン数が10ライン以上であれば印刷時間が短縮される場合に、頻繁な搬送速度の変化を防止するために、継続スルーライン数が15ライン以上であればスルー領域へ向けて加速させることを決定するようにしてもよい。つまり、限界スルーライン数(例えば10ライン)に一定数(例えば5ライン)加算したライン数(例えば15ライン)を継続スルーライン数と比較するようにしてもよい。あるいは、一定期間におけるスルー領域へ向けた加速動作を行った頻度を管理して、その頻度が一定値を超えていない場合には、継続スルーライン数に応じてステッピングモータ12をスルー領域へ加速することを許可し、頻度が一定値を超えた場合には、継続スルーライン数によらず、ステッピングモータ12をスルー領域へ向けて加速することを許可しないようにしてもよい。
ステップS10でスルー領域への移行が有利ではないと判定されると、制御部5は、自起動領域内で搬送速度を設定する(ステップS11)。ここでは、制御部5は、例えば、自起動領域内で必要なトルクが得られる最高速度に搬送速度を設定してもよい。また、少し余裕を見て最高速よりもわずかに遅い速度に設定してもよい。
ステップS10でスルー領域への移行が有利であると判定されると、制御部5は、加減速テーブルを参照して搬送速度を設定する(ステップS12)。加減速テーブルは、初速から終速へ搬送速度を変化させる場合に何ライン目でどのような速度に制御すべきかを示した変化曲線を記録したテーブルであり、例えば、ROM6等に記録されている。加減速テーブルの内容は、搬送速度を線形に変化させるものであってもよく、又は、S字状に変化させるものであってもよい。さらに、加減速テーブルには、ステッピングモータ12の特性に応じた特定の変化曲線が記録されていてもよく、又は、設定により変更できるように複数の変化曲線が記録されていても良い。
その後、制御部5は、ステッピングモータ12を制御して搬送速度を設定された速度に変更し(ステップS13)、変更後の搬送速度で印刷処理を行う(ステップS14)。印刷処理では、ステップS2で設定された分割数に従って、分割印刷又は一括印刷が行われる。
最後に、制御部5は、印刷処理が終了したか否か、つまり、最終ラインの印刷が終了したか否かを判定する(ステップS15)。そして、ステップS15で最終ラインの印刷が終了した判定されるまでステップS1からステップS15の処理を繰り返すことで、印刷処理が完了する。
以上のように動作する印刷装置1では、制御部5が、ステップS6からステップS10において特定数以下の数の印刷ドットを有する印刷ラインの印刷を行うときに、スルー領域への移行が有利か否かを判定し、その判定結果に基づいてステッピングモータ12を自起動領域内で動作させるか又はスルー領域へ向けて加速させるかを決定している。そして、有利か否かの判定基準は、少なくとも印刷時間が短縮されるどうかが含まれている。
特に、制御部5が、スルー領域への移行の可否を印刷時間が短くなるか否かによって決定することで、従来に比べてより確実に印刷時間を短縮することができる。また、スルー領域への移行の可否を継続スルーライン数に基づいて決定することで、判定処理を簡素化することができる。さらに、スルー領域への移行の可否を印刷時間が短く且つ特定の条件を満たすか否かによって決定することで、印刷時間の短縮化を図りたいという利用者の要求と印字品位などの他の要求とのバランスを取ることができる。
図10及び図11は、印刷時間が短縮されるか否かを判定基準とした場合における、それぞれ異なる印刷パターンを印刷するときの搬送速度の変化を示した図である。
図10に示す印刷パターンD2(D2a,D2b)は、ラインL1からラインL4までの印刷パターンD2bの各ラインが特定数以下の数の印刷ドットを有している。印字パターンD2bを印刷する場合、加減速期間を考慮しても、ラインL1からラインL4までの間でスルー領域において動作する期間を十分に長く確保可能であり、印刷装置1がスルー領域で動作することで印刷時間を短縮できる。このため、印刷装置1は、ラインL1からラインL4の印刷パターンD2bの印刷期間中に自起動領域とスルー領域の間で遷移しながら印刷を行う。
図11に示す印刷パターンD3(D3a、D3b、D3c、D3d、D3e)は、ラインL11からラインL12までの印刷パターンD3dとラインL13からラインL16までの印刷パターンD3bの各ラインが特定数以下の数の印刷ドットを有している。印字パターンD3を印刷する場合は、ラインL13からラインL16までの印刷パターンD3bの印刷期間で、スルー領域において動作する期間を十分に長く確保可能であり、印刷装置1がスルー領域で動作することで印刷時間を短縮できる。一方、ラインL11からラインL12までの印刷パターンD3dの印刷期間では、スルー領域において動作する期間を十分に長く確保することができず、印刷装置1がスルー領域で動作しても印刷時間の短縮につながらない。このため、印刷装置1は、ラインL13からラインL16の印刷パターンD3bの印刷期間中には自起動領域とスルー領域の間で遷移しながら印刷を行うが、ラインL11からラインL12の印刷パターンD3dの印刷期間中は自起動領域内の搬送速度を維持しながら印刷を行う。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラムは、特許請求の範囲に記載される本発明を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
上述した実施形態では、入力部3と表示部4を有する印刷装置1を例示したが、印刷装置は、入力部3における操作や表示部4における表示を要さない印刷装置であってもよく、印刷データを別体に配置されたコンピュータから受信する印刷装置であってもよい。また、上述した実施形態では、印刷ドットの数が特定数を超えているときに印刷を2回に分ける例を示したが、3回以上に分けて印刷が行われてもよい。さらに、上述した実施形態では、印刷ラインを印刷する毎に設定すべき搬送速度を判定し搬送速度を設定する例を示したが、搬送速度の判定は、印刷処理とは非同期で行われてもよい。例えば、各印刷ラインにおける搬送速度を上述した判定基準に従って予め決定し、印刷ラインを印刷する度に予め決定した搬送速度を設定してもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、
前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、
前記印刷ヘッド及び前記モータを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定し、
前記特定の条件が満たされていると判定したときに前記モータを前記スルー領域へ向けて加速させることを特徴とする印刷装置。
[付記2]
付記1に記載の印刷装置において、
前記印刷パターンは、前記一括駆動される前記印刷ヘッドにより前記被印刷媒体に形成される印刷ドットによる印刷ラインが複数本連続することにより形成され、
前記制御部は、
前記印刷ラインが連続する本数が、前記モータを前記スルー領域へ移行させて前記印刷ラインの印刷を行った場合に、前記モータを前記自起動領域内で動作させて前記印刷ラインの印刷を行った場合よりも印刷時間が短くなる特定の数を超えているときに前記特定の条件が満たされていると判定し、前記ステッピングモータを前記スルー領域へ向けて加速させることを特徴とする印刷装置。
[付記3]
付記1又は2に記載の印刷装置において、
前記特定の条件は、前記印刷における印刷品位に関する第1条件及び前記モータの耐久性の劣化に関する第2条件の少なくとも一方を含むことを特徴とする印刷装置。
[付記4]
付記3に記載の印刷装置において、
前記第1条件は、前記印刷により前記被印刷媒体に形成する絵柄が前記印刷による印刷品位の低下の影響を受け難い絵柄であるときに、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させることを許可し、前記絵柄が前記印刷による印刷品位の低下の影響を受け易い絵柄であるときに、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させることを許可しないように設定され
前記第2条件は、一定期間において前記モータを前記スルー領域に向けて加速させる動作を行った頻度が一定値越えていない場合に前記モータを前記スルー領域に加速することを許可し、前記頻度が前記一定値越えている場合に前記モータを前記スルー領域に加速することを許可しないように設定されていることを特徴とする印刷装置。
[付記5]
印刷装置の制御方法であって、
前記印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、を備え、
前記印刷ヘッドを用いて、前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定し、
前記特定の条件が満たされていると判定した場合に、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させる、
ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
[付記6]
付記5に記載の印刷装置の制御方法において、
前記印刷パターンは、前記一括駆動される前記印刷ヘッドにより前記被印刷媒体に形成される印刷ドットによる印刷ラインが複数本連続することにより形成され、
前記印刷ラインが連続する本数が、前記モータを前記スルー領域へ移行させて前記印刷ラインの印刷を行った場合に、前記モータを前記自起動領域内で動作させて前記印刷ラインの印刷を行った場合よりも印刷時間が短くなる特定の数を超えているときに前記特定の条件が満たされていると判断することを特徴とする印刷装置の制御方法。
[付記7]
付記5又は6に記載の印刷装置の制御方法において、
前記特定の条件は、前記印刷における印刷品位に関する第1条件及び前記モータの耐久性の劣化に関する第2条件の少なくとも一方を含むことを特徴とする印刷装置の制御方法。
[付記8]
印刷装置を制御するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
前記印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、を備え、
前記コンピュータに対して、
前記印刷ヘッドを用いて、前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定させ、
前記特定の条件が満たされていると判定した場合に、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させる
ことを特徴とするプログラム。
1・・・印刷装置、2・・・装置筐体、2a・・・排出口、3・・・入力部、4・・・表示部、5・・・制御部、6・・・ROM、7・・・RAM、8・・・表示部駆動回路、9・・・ヘッド駆動回路、10・・・サーマルヘッド、11・・・搬送用モータ駆動回路、12・・・ステッピングモータ、13・・・搬送ローラ、14・・・カッターモータ駆動回路、15・・・カッターモータ、16・・・フルカット機構、17・・・ハーフカット機構、18・・・開閉蓋、18a・・・ボタン、18b・・・窓、19・・・カセット収納部、20・・・カセット受け部、21・・・プラテンローラ、22・・・テープコア係合軸、23・・・インクリボン巻取り駆動軸、24・・・テープ幅検出スイッチ、30・・・テープカセット、31・・・カセットケース、32・・・テープコア、34・・・インクリボン供給コア、35・・・インクリボン巻取りコア、36・・・サーマルヘッド被挿入部、37・・・係合部、M・・・被印刷媒体、R・・・インクリボン

Claims (8)

  1. 被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、
    前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、
    前記印刷ヘッド及び前記モータを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定し、
    前記特定の条件が満たされていると判定したときに前記モータを前記スルー領域へ向けて加速させることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印刷パターンは、前記一括駆動される前記印刷ヘッドにより前記被印刷媒体に形成される印刷ドットによる印刷ラインが複数本連続することにより形成され、
    前記制御部は、
    前記印刷ラインが連続する本数が、前記モータを前記スルー領域へ移行させて前記印刷ラインの印刷を行った場合に、前記モータを前記自起動領域内で動作させて前記印刷ラインの印刷を行った場合よりも印刷時間が短くなる特定の数を超えているときに前記特定の条件が満たされていると判定し、前記ステッピングモータを前記スルー領域へ向けて加速させることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置において、
    前記特定の条件は、前記印刷における印刷品位に関する第1条件及び前記モータの耐久性の劣化に関する第2条件の少なくとも一方を含むことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置において、
    前記第1条件は、前記印刷により前記被印刷媒体に形成する絵柄が前記印刷による印刷品位の低下の影響を受け難い絵柄であるときに、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させることを許可し、前記絵柄が前記印刷による印刷品位の低下の影響を受け易い絵柄であるときに、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させることを許可しないように設定され
    前記第2条件は、一定期間において前記モータを前記スルー領域に向けて加速させる動作を行った頻度が一定値越えていない場合に前記モータを前記スルー領域に加速することを許可し、前記頻度が前記一定値越えている場合に前記モータを前記スルー領域に加速することを許可しないように設定されていることを特徴とする印刷装置。
  5. 印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、を備え、
    前記印刷ヘッドを用いて、前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定し、
    前記特定の条件が満たされていると判定した場合に、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させる、
    ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  6. 請求項5に記載の印刷装置の制御方法において、
    前記印刷パターンは、前記一括駆動される前記印刷ヘッドにより前記被印刷媒体に形成される印刷ドットによる印刷ラインが複数本連続することにより形成され、
    前記印刷ラインが連続する本数が、前記モータを前記スルー領域へ移行させて前記印刷ラインの印刷を行った場合に、前記モータを前記自起動領域内で動作させて前記印刷ラインの印刷を行った場合よりも印刷時間が短くなる特定の数を超えているときに前記特定の条件が満たされていると判断することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  7. 請求項5又は6に記載の印刷装置の制御方法において、
    前記特定の条件は、前記印刷における印刷品位に関する第1条件及び前記モータの耐久性の劣化に関する第2条件の少なくとも一方を含むことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  8. 印刷装置を制御するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記印刷装置は、被印刷媒体に印刷を行う、複数の発熱素子を有する印刷ヘッドと、前記被印刷媒体を搬送する搬送手段を駆動するモータと、を備え、
    前記コンピュータに対して、
    前記印刷ヘッドを用いて、前記印刷ヘッドの前記複数の発熱素子の少なくとも一部を同時に駆動する一括駆動により前記被印刷媒体に印刷パターンを印刷させるときに、前記モータをスルー領域に向けて加速させることを許可する特定の条件が満たされているか否かを判定させ、
    前記特定の条件が満たされていると判定した場合に、前記モータを前記スルー領域に向けて加速させる
    ことを特徴とするプログラム。
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