JPH07182137A - カーソル制御装置 - Google Patents

カーソル制御装置

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Publication number
JPH07182137A
JPH07182137A JP5346161A JP34616193A JPH07182137A JP H07182137 A JPH07182137 A JP H07182137A JP 5346161 A JP5346161 A JP 5346161A JP 34616193 A JP34616193 A JP 34616193A JP H07182137 A JPH07182137 A JP H07182137A
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JP
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cursor
characters
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range
key
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Application number
JP5346161A
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English (en)
Inventor
Hideo Ueno
英生 上野
Mayumi Nishio
真由美 西尾
Mika Ooshige
美香 大重
Sachie Kanda
早智恵 神田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種機能の実行時に文字等について所定の範
囲を指定する際にカーソルが連続的に高速で移動される
場合、カーソルの移動中においてはカーソルをブリンク
させることなく黒色表示状態にしつつ文字等の所定範囲
の指定を行なうことにより、文字等の所定範囲の指定を
確実、かつ、容易に行なうことができるカーソル制御装
置を提供する。 【構成】 部分書式設定キー3の押下に基づいて、液晶
ディスプレイ8上に表示されたテキストにおける各文字
等について部分的に書式を設定すべき文字等の範囲を指
定するについて、左右カーソルキー4が連続的に押下さ
れてリピート状態にされた場合には(S20:YE
S)、カーソルCをブリンクさせることなく黒色表示状
態を保持しつつ文字等の範囲指定を行なう(S21)よ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字等ともにカーソル
をブリンクさせつつ表示ディスプレイ上に表示しなが
ら、各種機能の実行時に文字等について所定の範囲を指
定する際にカーソルのブリンク状態を制御するカーソル
制御装置に関し、特に、文字等について所定の範囲を指
定するについてカーソルが連続的に移動される場合、カ
ーソルの移動中においてはカーソルをブリンクさせるこ
となく黒色表示状態にしつつ文字等の所定範囲の指定を
行なうようにして文字等の所定範囲の指定を確実、か
つ、容易に行なうことが可能なカーソル制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、表示ディスプレイ上に文字等を
表示しつつキーボードを介して文書を作成する各種の文
書作成装置においては、文字等の入力位置でカーソルを
表示し、カーソル位置で文字等の入力を行なって文書の
作成が行なわれている。このとき、カーソルは一定の時
間間隔をもってブリンクされながら表示ディスプレイ上
に表示されている。ここに、ブリンクとは、一般に、カ
ーソルの黒色表示状態とカーソルの非表示状態とが交互
に反転して繰り返されることを意味する。
【0003】また、従来の文書作成装置においては、一
般に、例えば、文字等の書体、サイズ、修飾設定等を行
なう各種機能を有しており、かかる各種機能の実行に際
しては、先ず作成された文書中の文字等の所定範囲を指
定した後、各種機能が実行される場合が多い。
【0004】かかる文字等における所定範囲の指定は、
一般に、キーボード上のカーソルキーを介してカーソル
をブリンクさせたまま各種機能の実行開始位置まで移動
させて実行開始位置を設定した後、続いてカーソルキー
によりカーソルをブリンクさせたまま各種機能の終了位
置まで移動させて実行終了位置を設定することにより行
なわれている。また、文字等の所定範囲が長い場合に
は、カーソルキーを連続押下してリピート機能を実行
し、カーソルをブリンクしつつ連続的に高速で移動させ
ることにより文字等の所定範囲を迅速に指定することも
行なわれている。
【0005】更に、文書作成装置により文書を作成する
際に、その文書作成上複数存在する項目中から所定の項
目を選択する必要がある場合が存在する。かかる場合従
来の文書作成装置では、表示ディスプレイに項目毎に複
数ある項目名の内の1つの項目名が表示された状態で、
左右カーソルキーを操作して、ブリンクしているカーソ
ルを1つの項目名に移動させてその項目名を選択し、次
に上下カーソルキーを操作して項目名を変更するのが一
般的である。そして、所望の項目名が表示された時点で
上下カーソルキーの操作を中止してリターンキーを押下
することによりその項目名を選択する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の文書作成装置においては、特に、カーソルキーの連
続押下によりリピート機能を実行してカーソルを高速に
て移動させることにより文字等の所定範囲を迅速に指定
する場合、かかるカーソルの高速移動中においてもカー
ソルは一定の時間間隔をもってブリンク状態が継続され
ることとなる。
【0007】このような場合、表示ディスプレイ上では
カーソルが高速で移動される一方、カーソル自体は一定
の時間間隔でブリンクされていることから、カーソルが
黒色表示状態のタイミングではカーソルの移動状態が表
示ディスプレイ上にて確認することができるものの、こ
れに対して、カーソルが非表示状態のタイミングにおい
ては、カーソルの移動状態を表示ディスプレイ上で確認
することができなくなる。このように、カーソルを高速
にて移動させている間にカーソルの移動状態が確認でき
ない場合には、カーソルが非表示状態にある間に文字等
における所望の範囲から外れて移動する虞が多分に存す
る。従って、かかる場合には、文字等の所定範囲を再度
指定し直さなければならないという問題があった。
【0008】前記と同様に、項目毎に複数の項目名から
所望の項目名を選択する場合においても、カーソルが黒
色表示状態にて上下カーソルキーを連続的に操作する
と、項目名が変更されているにも拘らず、カーソルが黒
色で表示されているため項目名が黙視できない問題があ
った。
【0009】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、各種機能の実行時に文字等につ
いて所定の範囲を指定する際にカーソルが連続的に高速
で移動される場合、カーソルの移動中においてはカーソ
ルをブリンクさせることなく黒色表示状態にしつつ文字
等の所定範囲の指定を行なうことにより、文字等の所定
範囲の指定を確実、かつ、容易に行なうことができるカ
ーソル制御装置を提供することを目的とする。また、項
目毎に複数の項目名から所望の項目名を選択する場合
に、項目名を黙視しながら項目名の変更をすることがで
きるカーソル制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る発明は、文字等とともにカーソルをブリ
ンクさせつつ表示する表示ディスプレイと、前記表示デ
ィスプレイ上でカーソルを移動させるカーソル移動手段
と、前記カーソル移動手段を介してカーソルが連続的に
移動されたかどうかを判断する判断手段と、前記カーソ
ル移動手段によりカーソルを移動させつつ各文字等につ
いて所定の範囲を指定する範囲指定手段と、前記範囲指
定手段を介して文字等の所定の範囲を指定するに際して
前記カーソル移動手段によりカーソルを移動する場合、
前記判断手段によりカーソルが連続的に移動されたと判
断されたときには、カーソルの移動中はカーソルのブリ
ンクを中止して黒色表示状態としながら文字等の所定の
範囲を指定するように範囲指定手段を制御する指定制御
手段とを備えた構成とされる。
【0011】また、前記表示ディスプレイは前記カーソ
ルの連続的移動が停止された場合に前記範囲指定手段を
介して指定された文字等をブリンクさせつつ表示する構
成とされる。
【0012】更に、請求項3に係る発明は、文字等とと
もにカーソルをブリンクさせつつ表示する表示ディスプ
レイと、項目毎に複数の項目名の内の1つの項目名が表
示された前記表示ディスプレイ上で項目名上にカーソル
を移動させるカーソル移動手段と、前記カーソル移動手
段により移動されたカーソルが位置する項目の項目名を
変更する項目名変更手段と、前記項目名変更手段が連続
的に操作されたかどうかを判断する判断手段と、前記項
目名変更手段により項目名を変更するに際して、前記判
断手段により項目名変更手段が連続的に操作されたと判
断されたときには、カーソルのブリンクを中止して非表
示状態としながら項目名の変更を行なうように項目名変
更手段を制御する制御手段とを備えた構成とされる。
【0013】
【作用】前記構成を有する請求項1に係る発明では、表
示ディスプレイ上に文字等とともにカーソルがブリンク
されつつ表示される。そして、各種機能を実行する場
合、その機能を実行することを所望する文字等の所定の
範囲が、範囲指定手段を介して指定される。
【0014】このとき、文字等の所定の範囲は、カーソ
ル移動手段により表示ディスプレイ上でカーソルを移動
させることにより行なわれ、また、前記のように範囲指
定手段を介して文字等の所定の範囲を指定するに際して
カーソル移動手段によりカーソルを移動する場合におい
て、判断手段を介してカーソルが連続的に移動されたと
判断されたときには、カーソルは、指定制御手段により
その移動中においてブリンクを中止されて黒色表示状態
にされつつ文字等の所定の範囲が指定される。
【0015】これにより、文字等の所定の範囲を指定す
る際に、カーソルが連続的に移動される場合には、カー
ソルをブリンクすることなく黒色表示状態で移動しつつ
文字等の所定の範囲が指定されることとなり、従って、
カーソルの移動中においてもカーソルの移動状態を表示
ディスプレイ上で確認することが可能となり、所定の範
囲が所望の範囲を越えて指定されることを防止して文字
等の所定範囲の指定を確実、かつ、容易に行ない得る。
更に、カーソルの連続的移動が停止された場合には、範
囲指定手段により指定された範囲内に存在する文字等が
ブリンクされつつ表示ディスプレイ上に表示される。
【0016】また、請求項3に係る発明では、表示ディ
スプレイ上に文字等とともにカーソルがブリンクされつ
つ表示される。そして、項目毎に複数の項目名の内から
所望の項目名を選択する場合には、カーソル移動手段を
介してカーソルが表示ディスプレイ上に表示された1つ
の項目名上に移動され、この後、項目名変更手段により
カーソルが位置する項目の項目名が変更される。
【0017】このとき、項目名変更手段を介して項目名
を変更するに際してカーソル移動手段によりカーソルを
移動する場合において、判断手段を介してカーソルが連
続的に移動されたと判断されたときには、カーソルは、
制御手段によりその移動中においてブリンクが中止され
て非表示状態とされながら項目名が変更される。これに
より、項目毎に複数の項目名から所望の項目名を変更す
る場合には、項目名変更手段を連続的に操作した際にも
項目名を表示ディスプレイ上で黙視しながら項目名の変
更を行なうことが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明をテープ印字装置について具体
化した一実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明
する。先ず、テープ印字装置について図1に基づき説明
する。図1はテープ印字装置の斜視図である。
【0019】図1において、テープ印字装置1の前部に
は、文字等を入力し文書データからなるテキストを作成
するための文字入力キー2、テキスト中の文字等の一部
について後述する文字等の書式(文字書体、文字サイ
ズ、文字修飾態様により設定される)を設定する部分書
式設定キー3、液晶ディスプレイ8上に文字等とともに
表示されるカーソルCを左右方向に移動させる左右カー
ソルキー4、カーソルCを上下方向に移動させる上下カ
ーソルキー5、各左右カーソルキー4及び上下カーソル
キー5を介して指定された書式設定を行なうべき文字等
の範囲や選択された書式を確定するリターンキー6、各
種の処理をキャンセルするキャンセルキー7、その他各
種のキーが配設されたキーボードKが設けられている。
【0020】また、キーボードKの後方位置には、キー
ボードK上の文字キー2から入力された文字等を1行分
表示可能な液晶ディスプレイ8が配設されている。更
に、液晶ディスプレイ8の後方には、後述するテープカ
セット13を収納するカセット収納部9が配設されてお
り、かかるカセット収納部9は、テープ印字装置1の後
方に回動可能に枢支された収納カバー10により開閉さ
れ、開状態でテープカセット13の交換等が行われる。
この収納カバー10はリリースボタン11を操作するこ
とにより開閉される。尚、カセット収納部9には印字機
構PMが設けられており、また、テープ印字装置1の側
壁(図1中左側壁)には印字機構PMにより印字されて
作成された文字付テープTをカッタ(図示せず)を介し
て手動にて切断するための切断用操作ボタン12が設け
られている。
【0021】次に、テープカセット13の構成について
図2を参照して説明する。図2はカセット収納部9にテ
ープカセット13を収納した状態を示す平面図(テープ
カセット13は上ケースを除いて示す)である。図2に
おいて、下ケース14内には透明なフィルムテープ15
が巻回されたテープスプール16、サーマルインクリボ
ン17が巻回されたリボンスプール18、剥離紙付き両
面粘着テープ19が剥離紙側を外側にして巻回された粘
着テープスプール20が配設されており、これら各スプ
ール16、18、20は図示しない上ケースの下面に設
けられた支持部との協働により回転可能に支持されてい
る。
【0022】また、各スプール16、18、20の間に
リボン巻取スプール21が同様に回転可能に支持されて
おり、かかるリボン巻取スプール21はリボン巻取軸
(図示せず)に噛合されリボン巻取軸の駆動により印字
で使用されたサーマルインクリボン17を巻取る。
【0023】更に、印字機構PMを構成するサーマルヘ
ッドHは下ケース14に設けられた凹部22に配置さ
れ、このサーマルヘッドHにはローラホルダ23に回転
可能に支持されたプラテンローラ24が圧接可能な位置
に対向配置されている。かかるサーマルヘッドHは多数
の発熱素子(本実施例に係るテープ印字装置1のサーマ
ルヘッドHでは128個の発熱素子が設けられている)
を有しており、サーマルインクリボン17を介してフィ
ルムテープ15に文字等の印字を行うものである。ま
た、下ケース14のテープ排出部25(図2中左下側)
の近傍にテープ圧接ローラ26が回転可能に支持され、
このテープ圧接ローラ26にはローラホルダ23に回転
可能に支持されたテープ送りローラ27が圧接可能な位
置に対向配置されている。
【0024】カセット収納部9において、テープカセッ
ト13の前方(図2中下側)には、ローラホルダ23が
支持軸28により回動可能に枢支され、このローラホル
ダ23は図示しない手動の切換機構により印字位置とリ
リース位置とに切換可能とされている(図2は印字位置
に切り換えられた状態を示す)。かかるローラホルダ2
3には、前記したプラテンローラ24及びテープ送りロ
ーラ27がそれぞれ回転可能に、且つ、ローラホルダ2
3が印字位置に切り換えられたときにサーマルヘッドH
及び圧接ローラ26に対し圧接されるように配設されて
いる。尚、テープ送りローラ27はテープ送りローラ軸
(図示せず)により回転駆動され、同時に、圧接ローラ
26は図示しないギヤ機構でテープ送りローラ27と連
動して回転駆動される。
【0025】また、圧接ローラ26及びテープ送りロー
ラ27は、これらが協働してサーマルヘッドHによりサ
ーマルインクリボン17を介して文字等が印字されたフ
ィルムテープ15に対し両面粘着テープ19の粘着剤面
を圧着し、最終的にテープTを作成するとともに矢印J
方向にテープTを送り出すものである。尚、作成された
テープTは、前記した切断用操作ボタン12を操作する
ことにより、テープカセット13の左方側に配設された
カッタ(図示せず)により切断される。かかるカッタの
構成については公知のものであるので、ここでは説明を
省略する。
【0026】次に、このように構成されるテープ印字装
置1の制御系について図3を参照して説明する。図3は
テープ印字装置1の制御ブロック図を示し、制御装置3
0を核として構成されている。制御装置30はCPU3
1、ROM32、CGROM33、及び、RAM34か
らなり、これらはバス35を介して相互に接続されてい
るとともに、入出力インターフェイス36にも接続され
ている。
【0027】ここに、ROM32は各種のプログラムを
記憶させておくものであり、後述するメイン処理プログ
ラム、部分書式設定キー3を押下することにより部分書
式設定モードに入った際にテキスト中の文字等の範囲を
指定する範囲指定処理プログラム、範囲指定が行なわれ
た文字等について書式を設定する書式設定処理プログラ
ム、文字等の範囲を指定する際にカーソルCのブリンク
制御を行なう範囲指定ブリンク処理プログラム、書式設
定をする際にカーソルCのブリンク制御を行なう書式設
定ブリンク処理プログラム、その他テープ印字装置1の
制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。そし
て、CPU31はかかるROM32に記憶されている各
種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものであ
る。また、ROM32には、文字書体に関するデータ
(後述するように書体A、書体B、書体Cの3種類の各
書体に関するデータがある)、印字可能な各文字等のサ
イズ(後述するようにS、M、Lの各文字サイズ)毎に
文字の高さ、文字幅、及び、文字ピッチに関するデー
タ、及び、文字修飾態様(後述するようにノーマル、ア
ウトライン、イタリック、ボールドの4種類の文字修飾
態様がある)に関するデータが記憶されている。
【0028】また、CGROM33にはキーボードKか
ら入力される各文字等に対応するドットパターンデータ
が記憶されており、ドットパターンデータがCGROM
33から読み出されて展開された後イメージバッファ4
2に記憶され、イメージバッファ42のドットパターン
データが表示制御プログラムに基づいて前記液晶ディス
プレイ8上に表示されるものである。
【0029】更に、RAM34はCPU31により演算
された各種の演算結果を一時的に記憶させておくための
ものであり、かかるRAM34には図4に示すように各
種のメモリが設けられている。図4において、テキスト
メモリ41は、キーボードKから入力された各文字等に
対応するコードデータを文書データ(テキスト)として
記憶するものであり、また、イメージバッファ42は、
テキストメモリ41に記憶されているテキストの文書デ
ータに対応して各文字等の文字幅データに基づきCGR
OM33から読み出されたドットパターンデータが展開
されて記憶されるものである。更に、印字バッファ43
は印字時にイメージバッファ42に記憶されたドットデ
ータが転送され記憶されるものであり、サーマルヘッド
Hはかかる印字バッファ43に記憶されているドットパ
ターンデータに従ってドット印字を行なうものである。
【0030】ここで、図3に戻って制御ブロック図の説
明を続けると、キーボードKが入出力インターフェイス
36を介して、また、液晶ディスプレイ(LCD)8、
ディスプレイコントローラ37が入出力インターフェイ
ス36を介してそれぞれ制御装置30に接続されてお
り、キーボードKの文字入力キー2を介して文字等が入
力された場合、その文書データがテキストメモリ41に
順次記憶されていくとともに、ドットパターン発生制御
プログラム及び表示制御プログラムに基づいてキーボー
ドKを介して入力された文字等に対応するドットパター
ンが液晶ディスプレイ8上に表示される。
【0031】また、サーマルヘッドHは駆動回路38を
介して駆動され、前記イメージバッファ42から印字バ
ッファ43に転送されたドットデータの印字を行い、こ
れと同期してテープ送りモータ40は駆動回路39を介
してテープTの送り制御を行なうものである。
【0032】次に、前記のように構成されたテープ印字
装置1の動作について図5乃至図12に基づき説明す
る。先ず、テープ印字装置1の基本的動作につき図5に
基づき説明する。図5はメイン処理プログラムのフロー
チャートであり、先ず、ステップ(以下、Sと略記す
る)1においてRAM34における各種メモリの初期化
等の初期処理が行なわれる。
【0033】この後、キーボードK上における各種キー
からのキー入力を待ち(S2、S3)、キー入力がある
まで(S3:NO、S2)待機する。キーボードK上の
いずれかのキーからキー入力があった場合(S3:YE
S)には、S4において押下されたキーが文字キー2等
の編集入力キーからのキー入力があったかどうか判断さ
れる。編集入力キーからのキー入力があった場合(S
4:YES)には、押下されたキーに従ってテキストの
編集入力処理が行なわれた(S5)後S2に戻って次の
キー入力を待つ。一方、S4にて編集入力キーからのキ
ー入力でないと判断された場合(S4:NO)には、S
6において部分書式設定キー3からのキー入力があった
かどうか判断される。部分書式設定キー3からのキー入
力である場合(S6:YES)、S7で後述するテキス
ト中の文字等について範囲指定処理が行なわれ、更に、
S8にて後述する部分書式設定処理が行なわれる。この
後、S2に戻る。また、前記S6において部分書式設定
キー3からのキー入力でないと判断された場合(S6:
NO)には、その押下されたキーに対応する処理が行な
われた(S9)後、S2に戻る。
【0034】続いて、前記S7にて行なわれる範囲指定
処理について図6を参照して説明する。図6は範囲指定
処理プログラムのフローチャートであり、先ず、S10
において、既に作成されたテキストが液晶ディスプレイ
8上に表示されるとともに、カーソルCがブリンクしつ
つ表示される。この状態が図7に示されている。図7は
液晶ディスプレイ8上にテキストとブリンクカーソルC
とを表示した状態を示す説明図であり、ここでは、「A
BCDEF」からなるテキストが作成されており、カー
ソルCが文字Cの位置でブリンクされている。尚、カー
ソルCは、黒色表示状態(この状態では文字「C」はカ
ーソルCに覆われて黙視できない)と非表示状態(この
状態では文字「C」が黙視され得る)とを繰り返しつつ
表示される。
【0035】この後、キーボードK上における各種キー
からのキー入力を待ち(S11)、有効キーからのキー
入力があったかどうか判断される(S12)。ここに、
有効キーとは、範囲指定上必要なキーを意味し、左右カ
ーソルキー4、リターンキー6、及び、キャンセルキー
7とされている。これらの有効キーからのキー入力がな
い場合(S12:NO)にはS11に戻る一方、有効キ
ーからのキー入力があった場合(S12:YES)には
S13に移行する。
【0036】S13では左右カーソルキー4からのキー
入力があったかどうか判断され、左右カーソルキー4か
らのキー入力があった場合(S13:YES)には、か
かる左右カーソルキー4を介して文字等の範囲指定が行
なわれるとともに(S14)、後述の範囲指定ブリンク
処理が行なわれる(S15)。この後、S11に戻る。
【0037】一方、S13において左右カーソルキー4
からのキー入力でないと判断された場合(S13:N
O)には、S16にてリターンキー6からのキー入力が
あったかどうか判断される。リターンキー6からのキー
入力であると判断された場合(S16:YES)には、
左右カーソルキー4を介して指定された文字等の範囲が
決定された(S17)後、範囲指定処理を終了する。
尚、S16にてリターンキー6からのキー入力でないと
判断された場合(S16:NO)には、キャンセルキー
7からのキー入力があったものと判断されてS17を経
ることなく範囲指定処理を終了する。
【0038】次に、前記S15にて行なわれる範囲指定
ブリンク処理について図8に基づき説明する。図8は範
囲指定ブリンク処理プログラムのフローチャートであ
り、先ず、S20において、左右カーソルキー4が連続
的に押下されてリピート状態にあるかどうか判断され
る。かかる判断は、タイマにより計時される一定時間左
右カーソルキー4が押下され続けたかどうかで行なわれ
る。
【0039】左右カーソルキー4がリピート中であると
判断された場合(S20:YES)、カーソルCのブリ
ンクを中止し、カーソルCを黒色表示状態に保持したま
ま左右カーソルキー4の押下に従ってカーソルCを移動
させる(S21)。この状態が図9に示されている。図
9は左右カーソルキー4をリピートしてカーソルCを黒
色状態を保持しつつ移動させた場合におけるテキストの
表示状態を示す説明図である。
【0040】この状態においては、カーソルCが黒色状
態を保持しつつ移動されて文字等の範囲が指定されるの
で、カーソルCの移動状態を液晶ディスプレイ8上で容
易に認識可能となり、従って、所望の範囲を越えてカー
ソルCが移動することを確実に防止し得る。尚、カーソ
ルCの移動中は、カーソルCが黒色表示状態に保持され
るので、カーソルCが移動するテキスト中の文字等は黙
視することができなくなるが、この時点においては文字
等の指定範囲が確認できれば十分であり、特に問題が生
じることはない。
【0041】一方、S20において左右カーソルキー4
がリピート中でないと判断された場合(S20:NO)
には、タイマを介してカーソルCのブリンク時間を計時
することによりブリンク時間が経過したかどうかが調べ
られ(S22)、ブリンク時間が経過したと判断された
場合(S23:YES)には現在におけるカーソルCの
ブリンク状態が調べられる(S24)。そして、現在の
ブリンク状態が黒色表示状態である場合(S25:YE
S)には、カーソルCを非表示状態に反転して文字を表
示する(S26)。また、現在のブリンク状態が非表示
状態である場合(S25:NO)にはカーソルCの表示
状態を黒色表示状態に反転する(S27)。この後、範
囲指定ブリンク処理を終了する。尚、前記S23におい
て、ブリンク時間が経過していないと判断された場合
(S23:NO)には、その時点におけるブリンク状態
を保持すべく範囲指定ブリンク処理を終了する。また、
範囲指定ブリンク処理が終了した時点においては、前記
のように文字等の範囲が指定された図9に示す状態でブ
リンクが行なわれる。具体的には、図9に示すように、
範囲指定された範囲内に存在する文字「CDE」を表示
した状態(この状態では各文字が黙視可能である)と各
文字「CDE」の全体を黒色表示した状態(この状態で
は各文字は黙視不可能である)とが交互に反転表示され
る。
【0042】次に、前記S8にて行なわれる部分書式設
定処理について図10に基づき説明する。図10は部分
書式設定処理プログラムのフローチャートであり、S3
0においては前記のように範囲指定された各文字「CD
E」について所望の書式を設定すべく図11に示す文字
書体、文字サイズ、及び、文字修飾態様の候補が液晶デ
ィスプレイ8上に表示される。ここに、図11はROM
32に記憶されている各文字書体(書体A、B、Cが記
憶されている)、各文字サイズ(文字サイズS、M、L
が記憶されている)、及び、各文字修飾態様(ノーマ
ル、アウトライン、イタリック、ボールドが記憶されて
いる)が液晶ディスプレイ8上に表示される状態を概念
的に示す説明図である。尚、図11には、各文字書体に
おける書体A、各文字サイズにおける文字サイズS、各
文字修飾態様におけるノーマルが表示されており、カー
ソルCは文字サイズS上でブリンクされている。
【0043】そして、キーボードK上における各キーか
らのキー入力を待つ状態となり(S31)、S32では
部分書式を設定するについて有効なキーからのキー入力
があったかどうか判断される。ここに、有効キーとは、
左右カーソルキー4、上下カーソルキー5、リターンキ
ー6、及び、キャンセルキー7を意味する。
【0044】S32において有効キーからのキー入力が
ないと判断された場合(S32:NO)には有効キーか
らのキー入力を待つべくS31に戻る一方、有効キーか
らのキー入力があった場合(S32:YES)には、S
33以下の処理が行なわれる。S33では左右カーソル
キー4からのキー入力であるかどうか判断され、左右カ
ーソルキー4からのキー入力である場合(S33:YE
S)にはカーソルCが左右方向に移動された(S34)
後、前記した範囲指定ブリンク処理(図8参照)が行な
われる(S35)。即ち、左右カーソルキー4の押下状
態がリピート状態かどうかに従ってカーソルCのブリン
ク状態が制御され、左右カーソルキー4がリピートされ
ている場合にはカーソルCが黒色表示状態で各文字書
体、文字サイズ、文字修飾態様の項目上を高速で移動さ
れ、一方、左右カーソルキー4がリピートされていない
場合にはカーソルCが通常のブリンク状態で各文字書
体、文字サイズ、文字修飾態様の項目上を移動される。
この後、S31に戻る。
【0045】また、S33において左右カーソルキー4
からのキー入力でないと判断された場合(S33:N
O)には、S36にて上下カーソルキー5からのキー入
力であるかどうか判断される。上下カーソルキー5から
のキー入力である場合(S36:YES)には、カーソ
ルCが存在する各文字書体、文字サイズ、又は、文字修
飾態様の項目変更が行なわれる(S37)。かかる項目
変更は、ROM32に記憶されているデータに基づい
て、各文字書体、文字サイズ、文字修飾態様における各
候補項目がサイクリックに表示されて行なわれる。例え
ば、図11においてカーソルCが存在する文字サイズを
例にとれば、上下カーソルキー5を押下することによ
り、3種類の文字サイズS、M、Lが順次切り換えられ
て表示されることとなる。
【0046】このとき、S38において、上下カーソル
キー5の押下状態がリピート状態かどうかによって後述
する書式設定ブリンク処理が行なわれる。かかる書式設
定ブリンク処理が行なわれた後、S31に戻る。また、
S36において上下カーソルキー5からのキー入力でな
いと判断された場合(S36:NO)には、S39でリ
ターンキー6からのキー入力であるかどうか判断され
る。リターンキー6からのキー入力である場合(S3
9:YES)には、S40でその時点において液晶ディ
スプレイ8上に表示されている各文字書体、文字サイ
ズ、文字修飾態様に従って前記のように範囲指定された
各文字について書式が設定されて書式設定処理が終了す
る。一方、S39にてリターンキー6からのキー入力で
ないと判断された場合(S39:NO)にはキャンセル
キー7が押下されたものと判断し、S40を経ることな
く直ちに書式設定処理を終了する。
【0047】続いて、前記S38において行なわれる書
式設定ブリンク処理について図12に基づき説明する。
図12は書式設定ブリンク処理プログラムのフローチャ
ートであり、先ず、S41において、上下カーソルキー
5が連続的に押下されてリピート状態にあるかどうか判
断される。かかる判断は、タイマにより計時される一定
時間上下カーソルキー5が押下され続けたかどうかで行
なわれる。
【0048】上下カーソルキー5がリピート中であると
判断された場合(S41:YES)、カーソルCのブリ
ンクを中止し、カーソルCを非表示状態に保持したまま
上下カーソルキー5の押下に従って、カーソルCが位置
する文字書体、文字サイズ、又は、文字修飾における各
項目を前記のようにサイクリックに表示する。このと
き、各項目は文字表示状態のまま順次切り換えられて表
示されることとなる。この後書式設定ブリンク処理を終
了する。
【0049】一方、S41において上下カーソルキー5
がリピート中でないと判断された場合(S41:NO)
には、タイマを介してカーソルCのブリンク時間を計時
することによりブリンク時間が経過したかどうかを調べ
られ(S43)、ブリンク時間が経過したと判断された
場合(S44:YES)には現在におけるカーソルCの
ブリンク状態が調べられる(S45)。そして、現在の
ブリンク状態が黒色表示状態である場合(S46:YE
S)には、カーソルCを非表示状態に反転して文字を表
示する(S47)。また、現在のブリンク状態が非表示
状態である場合(S46:NO)にはカーソルCの表示
状態を黒色表示状態に反転する(S48)。この後、書
式設定ブリンク処理を終了する。尚、前記S44におい
て、ブリンク時間が経過していないと判断された場合
(S44:NO)には、その時点におけるブリンク状態
を保持すべく書式設定ブリンク処理を終了する。
【0050】以上詳細に説明した通り本実施例に係るテ
ープ印字装置1では、部分書式設定キー3の押下に基づ
いて、液晶ディスプレイ8上に表示されたテキストにお
ける各文字等について部分的に書式を設定すべき文字等
の範囲を指定するについて、左右カーソルキー4が連続
的に押下されてリピート状態にされた場合には、カーソ
ルCをブリンクさせることなく黒色表示状態を保持しつ
つ文字等の範囲指定を行なうように構成したので、カー
ソルCが高速で移動している間においても、カーソルC
の移動状態を液晶ディスプレイ上で明確に確認しながら
文字等の範囲指定を行なうことができるとともに、文字
等の指定範囲が所望の範囲から越えて指定されることを
防止してテキスト中の各文字等の範囲指定を確実、か
つ、容易に行なうことができる。尚、本発明は前記実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論で
ある。
【0051】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、各種機能の
実行時に文字等について所定の範囲を指定する際にカー
ソルが連続的に高速で移動される場合、カーソルの移動
中においてはカーソルをブリンクさせることなく黒色表
示状態にしつつ文字等の所定範囲の指定を行なうことに
より、文字等の所定範囲の指定を確実、かつ、容易に行
なうことができるカーソル制御装置を提供することがで
き、その産業上奏する効果は大である。また、項目毎に
複数の項目名から所望の項目名を選択する場合に、項目
名を黙視しながら項目名の変更を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印字装置の斜視図である。
【図2】カセット収納部にテープカセットを収納した状
態を示す平面図である。
【図3】テープ印字装置の制御ブロック図である。
【図4】RAMの内容を模式的に示す説明図である。
【図5】メイン処理プログラムのフローチャートであ
る。
【図6】範囲指定処理プログラムのフローチャートであ
る。
【図7】液晶ディスプレイ上にテキストとブリンクカー
ソルとを表示した状態を示す説明図である。
【図8】範囲指定ブリンク処理プログラムのフローチャ
ートである。
【図9】左右カーソルキーをリピートしてカーソルを黒
色状態を保持しつつ移動させた場合におけるテキストの
表示状態を示す説明図である。
【図10】部分書式設定処理プログラムのフローチャー
トである。
【図11】ROMに記憶されている各文字書体、各文字
サイズ、及び、各文字修飾態様が液晶ディスプレイ上に
表示される状態を概念的に示す説明図である。
【図12】書式設定ブリンク処理プログラムのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 2 文字入力キー 3 部分書式設定キー 4 左右カーソルキー 5 上下カーソルキー 6 リターンキー 7 キャンセルキー 8 液晶ディスプレイ 30 制御装置 31 CPU 32 ROM 34 RAM C カーソル K キーボード
フロントページの続き (72)発明者 神田 早智恵 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字等とともにカーソルをブリンクさ
    せつつ表示する表示ディスプレイと、 前記表示ディスプレイ上でカーソルを移動させるカーソ
    ル移動手段と、 前記カーソル移動手段を介してカーソルが連続的に移動
    されたかどうかを判断する判断手段と、 前記カーソル移動手段によりカーソルを移動させつつ各
    文字等について所定の範囲を指定する範囲指定手段と、 前記範囲指定手段を介して文字等の所定の範囲を指定す
    るに際して前記カーソル移動手段によりカーソルを移動
    する場合、前記判断手段によりカーソルが連続的に移動
    されたと判断されたときには、カーソルの移動中はカー
    ソルのブリンクを中止して黒色表示状態としながら文字
    等の所定の範囲を指定するように範囲指定手段を制御す
    る指定制御手段とを備えたことを特徴とするカーソル制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記表示ディスプレイは前記カーソル
    の連続的移動が停止された場合に前記範囲指定手段を介
    して指定された範囲内に存在する文字等をブリンクさせ
    つつ表示することを特徴とする請求項1記載のカーソル
    制御装置。
  3. 【請求項3】 文字等とともにカーソルをブリンクさ
    せつつ表示する表示ディスプレイと、 項目毎に複数の項目名の内の1つの項目名が表示された
    前記表示ディスプレイ上で項目名上にカーソルを移動さ
    せるカーソル移動手段と、 前記カーソル移動手段により移動されたカーソルが位置
    する項目の項目名を変更する項目名変更手段と、 前記項目名変更手段が連続的に操作されたかどうかを判
    断する判断手段と、 前記項目名変更手段により項目名を変更するに際して、
    前記判断手段により項目名変更手段が連続的に操作され
    たと判断されたときには、カーソルのブリンクを中止し
    て非表示状態としながら項目名の変更を行なうように項
    目名変更手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とするカーソル制御装置。
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