JP2017537930A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2017537930A5
JP2017537930A5 JP2017530027A JP2017530027A JP2017537930A5 JP 2017537930 A5 JP2017537930 A5 JP 2017537930A5 JP 2017530027 A JP2017530027 A JP 2017530027A JP 2017530027 A JP2017530027 A JP 2017530027A JP 2017537930 A5 JP2017537930 A5 JP 2017537930A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic phase
oil
polymer
oligomer
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017530027A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017537930A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/US2015/063604 external-priority patent/WO2016090081A1/en
Publication of JP2017537930A publication Critical patent/JP2017537930A/ja
Publication of JP2017537930A5 publication Critical patent/JP2017537930A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

有機相含有組成物の粘度調整
本開示技術は、油および油混合物を効率的に増粘またはゲル化する(すなわち、それに構造を提供する)ポリウレタン/ポリ尿素化学物質に基づく構造体ポリマー(structurant polymer)に関する。本開示技術は、さらに、油溶性または油分散性であり、例えば望ましい透明度および/または感触などの有益な特性を提供するポリウレタン/ポリ尿素化学物質に基づく構造体ポリマーに関する。さらに、本技術は、油ならびにポリウレタン/ポリ尿素化学物質に基づく構造体ポリマーを含む化粧品用におよび/または家庭用に許容される配合物に関する。
パーソナルケア業界において、有機相材料、すなわち、油、軟化剤、芳香剤(fragrance)等は、基質の潤いを保持し、外観および感覚的知覚を改善するためにクレンジングす
る間に皮膚または毛髪などの基質から失われた油を補給するローション、クリームおよび他の製品において使用される。パーソナルケア業界において使用される大部分の油および軟化剤は低粘度流体であり、これは、単独で使用される場合、それらの低い粘度および低い表面張力に起因して、取り扱いが困難である。さらに、油と軟化剤の様々な組合せは、そうでない場合に油および軟化剤の中の多くの重いまたは粘着性の感触のため、油/軟化剤の単一混合物または簡単な混合物から得るのが困難な、心地良い感覚的経験を提供するために使用されることが多い。
そうした油系のための増粘剤および感覚改良剤の開発に対して多大な努力がなされているが、現在の技術では大きな隔たりがある。例えば、油の増粘に関して、Croda Internationalの2010年7月29日公開の米国特許出願公開第2010/0190648号は、油、ならびにウレタンおよび/または尿素結合を含む構造体オリゴマーの構造化された油系を教示している。その構造体オリゴマーは、ダイマーまたはトリマー脂肪酸から誘導されたものに限定されている。
しかし、パーソナルケア業界において使用される油および軟化剤、さらには芳香剤は、その極性の範囲に及ぶ。市場での現在の油増粘剤は、イソヘキサデカンおよび鉱油などの低極性油、または非常に極性の油および溶媒で非常によく機能するが、中程度の極性の油および軟化剤で機能するまたは広範囲の油極性に及ぶものは非常に少ない。さらに、油のタイプおよび混合物にわたって機能し、高度に透明な系を保持したままである増粘剤系を見出すことはずっと困難である。1つの増粘剤系の利用可能性が、様々な油のタイプに対応するわけではない。
さらに、使用されるものの多くが単一の分子ではなく、特に天然油において、主要化学種中には見出されない極性基を含む可能性がある、様々ではあるが類似した構造を有する分子の混合物であるので、油、軟化剤および芳香剤の極性の特性評価は困難なプロセスである。増粘機構によっては、これらのより低い濃度の種は、増粘剤の増粘能力に対して顕著な効果を有することができる。
それによって液体を増粘させることができるいくつかの異なる機構があり:これらには、流体力学的容積、ミクロゲル、フィブリルおよび会合分子またはこれらの組合せが含まれる。市販の配合物における課題は、最も効率的で最も低コストの仕方で液体を増粘またはゲル化する材料を見出すことである。すべての場合、油を増粘またはゲル化するために使用される材料は、その油に簡単に溶解または分散できるものでなければならない。油は広範囲の極性を有しているので、あらゆる油に対して機能する単一の系を見出すことは困
難である。さらに、相互作用が不愉快な結果をもたらす可能性があるので、必要とされるまたは望ましいレオロジー応答は、その機構の選択における因子となるはずである。現在の市販の油増粘剤およびゲル化剤は様々な化学物質を使用しており、これは、ある特定の技術をどこで使用できどこで使用できないかということの理解の複雑さをもたらしている。
したがって、有機相を含む増粘配合物の問題に対する新しい解決策の必要性がある。
米国特許出願公開第2010/0190648号
本開示技術は、有機相および有機相材料の混合物、例えば油および油混合物を増粘またはゲル化するためのポリウレタン/ポリ尿素化学物質に基づく構造体ポリマーを提供する。本開示技術は、有機相中に可溶性または分散性であり、例えば望ましい透明度および/または感触などの有益な特性を提供するポリウレタン/ポリ尿素化学物質に基づく構造体ポリマーをさらに提供する。さらに、本技術は、有機相およびポリウレタン/ポリ尿素化学物質に基づく構造体ポリマーを含む化粧品用におよび/または家庭用に許容される配合物を提供する。
ある実施形態では、本技術は有機相組成物を含む。この有機相組成物は、A)約0.01〜約10wt%の構造体ポリマー、およびB)少なくとも1つの有機相を含むことができる。ある実施形態では、この有機相はこの組成物の大部分を占めることができる。本明細書で使用される、「大部分(majority)」は、50wt%超または60wt%超、さらには70もしくは80wt%、ある実施形態では、約50〜99.5wt%を意味する。
本技術の一態様は構造体ポリマーを含む。その構造体ポリマーは、i)ハードセグメントおよびii)ソフトセグメントを含むことができる。構造体ポリマーのハードセグメントは、1)少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート、または2)少なくとも1つの鎖延長化合物と組み合わせた少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネートから誘導することができる。構造体ポリマーのソフトセグメントは約500〜6000の平均分子量を有することができ、少なくとも1つの疎水性オリゴマーから誘導することができる。一実施形態では、構造体ポリマー主鎖上のそれぞれのジイソシアネートの間の平均分子量は約500〜約2000であってよい。
ある実施形態では、少なくとも1つの疎水性オリゴマーは、少なくとも1つのポリオール化合物、ポリアミン化合物またはそれらの混合物であってよい。特定の実施形態では、疎水性オリゴマーは、水素化ポリブタジエン(HPBD)、ポリテトラヒドロフラン(pTHF)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリヒマシ油、脂肪酸/アルコール付加物の少なくとも1つまたはそれらの混合物から選択することができる。さらなる実施形態では、疎水性オリゴマーは、ラクトン、二塩基酸またはそれらの混合物との付加物の形態であり得る。実施形態では、疎水性オリゴマーは、アルコール、アミン、無水物またはそれらの混合物で改質することができる。一実施形態では、疎水性オリゴマーは2モル%以下のジアミンで改質される。
ある実施形態では、構造体ポリマーはポリウレタンであってよい。別の実施形態では、構造体ポリマーはポリ尿素であってよい。さらなる実施形態では、構造体ポリマーは混合ポリウレタン/ポリ尿素であってよい。
本技術の有機相組成物のある態様では、有機相を用いることができる。ある実施形態では、その有機相は、動物油、野菜油、鉱油、合成油またはそれらの混合物から誘導することができる。さらなる実施形態では、有機相は水素化されていてよい。
本技術の有機相組成物のある実施形態では、有機相組成物中における全水素結合ドナー部位全水素結合アクセプター部位に対する比は、約1またはそれ超であってよい。さらなる実施形態では、油とポリマーの間のΔHSP(以下で定義される)は約4未満であってよい。
本技術は、有機相組成物を増粘する方法も含む。ある実施形態では、その方法は、有機相に、最大で約10wt%の本明細書で説明されるような構造体ポリマーを添加するステップを含む。
種々の好ましい特徴および実施形態を、非限定的な例示によって以下で説明することとする。
これらに限定されないが、本技術は、構造体ポリマー、ならびに有機相中に構造体ポリマーを含む組成物を含む。構造体ポリマーは、増粘/ゲル化または透明度の少なくとも1つを有機相組成物に提供し、また、改善された感覚的特性を提供する。
構造体ポリマー
構造体ポリマーは、ポリウレタン、ポリ尿素または混合ポリウレタン/ポリ尿素ポリマーであってよい。
ポリウレタンとして、構造体ポリマーは、約7,000〜約40,000または約8,000〜約32,000または約9,000〜約25,000の数平均分子量(「Mn」)を有することができる。一部の実施形態では、構造体ポリマーは、約8,000または10,000〜約20,000または30,000のMnを有することができる。
ポリ尿素または混合ポリウレタン/ポリ尿素として、構造体ポリマーは、約7,000〜約40,000または約8,000〜約32,000または約9,000〜約25,000の数平均分子量(「Mn」)を有することができる。一部の実施形態では、構造体ポリマーは約8,000または10,000〜約30,000のMnを有することができる。
構造体ポリマーは、(i)ジイソシアネートおよび鎖延長剤を含むハードセグメントならびに(ii)疎水性オリゴマーのソフトセグメントを含むことができる。
ソフトセグメント
構造体ポリマーのソフトセグメントは、少なくとも1つの疎水性オリゴマー(すなわち、単一の疎水性オリゴマーまたは2つもしくはそれ超の異なる疎水性オリゴマーの混合物)から誘導することができる。構造体ポリマーにおいて用いられる少なくとも1つの疎水性オリゴマー、したがって構造体ポリマーのソフトセグメントの平均分子量は、約6,000未満、例えば5,000未満または3,000未満または約2,500未満、さらには約2,000未満などであってよい。一部の実施形態では、構造体ポリマー中の疎水性オリゴマー、したがってソフトセグメントの平均分子量は、約250もしくは500〜約6,000、または3,000または約750〜約4,500もしくは約500〜約3,000であってよい。さらなる実施形態では、疎水性オリゴマー、したがってソフトセグメントの分子量は、平均で、約2,000未満または約1,500未満、さらには約1,250もしくは1,000未満であってよい。一部の実施形態では、構造体ポリマー中の疎水性オリゴマー、したがってソフトセグメントの平均分子量は、約500〜約2,000または約500〜約1,500または約750〜約1,250または約250〜約1,000であってよい。平均分子量は、疎水性オリゴマー/ソフトセグメントの分子量の和を、疎水性オリゴマー/ソフトセグメントの総数で除したものを意味する。
構造体ポリマーのソフトセグメント中の疎水性オリゴマーは、ポリオール、ポリアミンまたはそれらの混合物であってよい。
そのポリマーを合成するのに使用される例示的なポリオール疎水性オリゴマーは、例えば共役ジオレフィンモノマーのジオール;ポリエーテルポリオール;ポリエステル;ポリカプロラクトン;ポリカーボネート;ポリヒマシ油;脂肪酸/アルコール付加物またはそれらの混合物であってよい。
使用できる共役オレフィンモノマーのジオールは、水素化ポリブタジエンジオールおよび水素化ポリイソプレンジオールを含むことができる。水素化ポリブタジエン(「HPBD」)ポリオールは、商品名Nisso−PB(商標)のもとでNippon Soda
Co.,Ltdによって販売され、Cray Valley USA,LLCによってKrasol(商標)ポリオールが販売されている。ある実施形態では、その疎水性オリゴマーは水素化ポリブタジエンである。
適切なポリエーテルポリオールには、合計2〜15個の炭素原子を有するジオールまたはポリオール、一部の実施形態では、2〜6個の炭素原子を有するアルキレンオキシド、一般にエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドまたはそれらの混合物を含むエーテルと反応されたアルキルジオールまたはグリコールから誘導されるポリエーテルポリオールが含まれる。例えば、ヒドロキシ官能性ポリエーテルは、最初にプロピレングリコールをプロピレンオキシドと反応させ、続いて、エチレンオキシドと反応させることによって生成させることができる。エチレンオキシドから得られる第一級ヒドロキシ基は、第二級ヒドロキシ基より反応性であり、したがって好ましい。有用な市販のポリエーテルポリオールには、エチレングリコールと反応されたエチレンオキシドを含むポリ(エチレングリコール)、プロピレングリコールと反応されたプロピレンオキシドを含むポリ(プロピレングリコール)、重合されたテトラヒドロフランまたはpTHFと説明することもでき、一般にPTMEGと称される、テトラヒドロフランと反応された水を含むポリ(テトラメチレンエーテルグリコール)が含まれる。一部の実施形態では、ポリエーテル中間体にはPTMEGが含まれる。上記説明の組成物において、コポリエーテルを利用することもできる。典型的なコポリエーテルには、THFとエチレンオキシドまたはTHFとプロピレンオキシドの反応生成物が含まれる。これらは、ブロックコポリマーであるPolyTHF(登録商標)B、およびランダムコポリマーであるPolyTHF(登録商標)RとしてBASFから入手することができる。ある実施形態では、疎水性オリゴマーはポリテトラヒドロフランである。別の実施形態では、疎水性オリゴマーはポリプロピレングリコールである。種々のポリエーテルポリオールは、一般に、約700超、例えば約700〜約10,000、約1,000〜約5,000または約1,000〜約2,500の平均分子量である、末端官能基のアッセイによって決定される数平均分子量(Mn)を有している。一部の実施形態では、ポリエーテルポリオールには、2つまたはそれ超の異なる分子量のポリエーテルのブレンド、例えば2,000のMnおよび1,000のMnのPTMEGのブレンドが含まれる。
適切なポリエステルは、約500〜約10,000、約700〜約5,000または約700〜約4,000の数平均分子量(Mn)を有する線状ポリエステルを含むことができ、これは、一般に、1.3未満または0.5未満の酸価を有する。分子量は末端官能基のアッセイによって決定され、これは数平均分子量に関係している。ポリエステルは、(1)1つもしくは複数のグリコールと1つもしくは複数のジカルボン酸または無水物のエステル化反応、あるいは(2)エステル化交換反応、すなわち、1つまたは複数のグリコールとジカルボン酸のエステルの反応によって生成させることができる。圧倒的多数の末端ヒドロキシ基を有する線状鎖が得られるように、一般に酸に対して1モル超過剰のグリコールのモル比が好ましい。適切なポリエステルは、種々のラクトン、例えば一般にε−カプロラクトンから作製されるポリカプロラクトン、および二官能性開始剤、例えばジエチレングリコールも含む。所望のポリエステルのジカルボン酸は、脂肪族、脂環式、芳香族またはその組合せであってよい。単独かまたは混合物で使用できる適切なジカルボン酸は一般に合計4〜15個の炭素原子を有し、それらには:コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸などが含まれる。上記ジカルボン酸の無水物、例えば無水フタル酸、無水テトラヒドロフタル酸なども使用することができる。アジピン酸は好ましい酸である。反応して望ましいポリエステル中間体を形成するグリコールは、鎖延長剤セクション中に上記グリコールのいずれかを含む脂肪族、芳香族またはその組合せであってよく、合計2〜20または2〜12個の炭素原子を有することができる。適切な例には、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、ドデカメチレングリコールおよびそれらの混合物が含まれる。
本明細書で説明される技術において有用なポリカプロラクトンは、カプロラクトンモノマーから誘導されたポリエステルジオールを含むことができる。そのポリカプロラクトンポリエステルポリオールは、第一級ヒドロキシ基で末端化されている。適切なポリカプロラクトンポリエステルポリオールは、ε−カプロラクトン、および二官能性開始剤、例えばジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、または本明細書で挙げる他のグリコールおよび/もしくはジオールのいずれかから作製することができる。一部の実施形態では、ポリカプロラクトンポリエステルポリオールは、カプロラクトンモノマーから誘導された線状ポリエステルジオールである。有用な例には、CAPA(商標)2202A、2,000の数平均分子量(Mn)線状ポリエステルジオール、およびCAPA(商標)2302A、3,000のMnの線状ポリエステルジオールが含まれ、そのどちらも、Perstorp Polyols Incから市販されている。これらの材料は、2−オキセパノンおよび1,4−ブタンジオールのポリマーとして説明することもできる。ポリカプロラクトンポリエステルポリオールは、2−オキセパノンおよびジオールから調製することができ、そのジオールは、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、モノエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールまたはその任意の組合せであってよい。一部の実施形態では、ポリカプロラクトンポリエステルポリオールを調製するために使用されるジオールは線状である。一部の実施形態では、そのポリカプロラクトンポリエステルポリオールは1,4−ブタンジオールから調製される。一部の実施形態では、ポリカプロラクトンポリエステルポリオールは、500〜10,000または500〜5,000、または1,000もしくはさらには2,000〜4,000もしくはさらには3,000の数平均分子量を有する。
適切なポリカーボネートには、グリコールをカーボネートと反応させることによって調製されるものが含まれる。米国特許第4,131,731号を、ヒドロキシ末端化ポリカーボネートおよびそれらの調製のその開示について、参照により本明細書に組み込む。そうしたポリカーボネートは線状であり、他の末端基を本質的に排除した末端ヒドロキシ基を有する。その基本的な反応物はグリコールおよびカーボネートである。適切なグリコールは、4〜40個、およびまたはさらには4〜12個の炭素原子を含む脂環式および脂肪族ジオールから、ならびに分子当たり2〜20個のアルコキシ基を含み、各アルコキシ基が2〜4個の炭素原子を含むポリオキシアルキレングリコールから選択される。適切なジオールには、4〜12個の炭素原子を含む脂肪族ジオール、例えば1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール、水素化ジリノレイルグリコール、水素化ジオレイルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール;ならびに脂環式ジオール、例えば1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−ジメチロールシクロヘキサン、1,4−エンドメチレン−2−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチルシクロヘキサンおよびポリアルキレングリコールが含まれる。反応で使用されるジオールは、最終製品に所望の特性に応じて単一のジオールであってもジオールの混合物であってもよい。ヒドロキシ末端化されたポリカーボネート中間体は、一般に当業界および文献において公知である。適切なカーボネートは、5〜7員環から構成されるアルキレンカーボネートから選択される。本明細書で使用するのに適したカーボネートには、エチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、テトラメチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、2,3−ブチレンカーボネート、1,2−エチレンカーボネート、1,3−ペンチレンカーボネート、1,4−ペンチレンカーボネート、2,3−ペンチレンカーボネートおよび2,4−ペンチレンカーボネートが含まれる。やはり本明細書で適しているものは、ジアルキルカーボネート、脂環式カーボネートおよびジアリールカーボネートである。ジアルキルカーボネートは各アルキル基中に2〜5個の炭素原子を含むことができ、その具体的な例はジエチルカーボネートおよびジプロピルカーボネートである。脂環式カーボネート、特に二脂環式カーボネートは、各環状構造中に4〜7個の炭素原子を含むことができ、1つまたは2つのそうした構造が存在してよい。一方の基が脂環式である場合、他方はアルキルまたはアリールであってよい。他方では、一方の基がアリールである場合、他方はアルキルまたは脂環式であってよい。各アリール基中に6〜20個の炭素原子を含むことができる適切なジアリールカーボネートの例は、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネートおよびジナフチルカーボネートである。
ポリヒマシ油を、疎水性オリゴマーとして用いることもできる。ポリヒマシ油は重合されたヒマシ油である。ヒマシ油分子中のリシノール酸から誘導される不飽和結合(C=C)は、開始剤として有機過酸化物などを使用してラジカル重合され、それによってポリヒマシ油を生成する。ポリヒマシ油は、ヒマシ油より多く分枝したポーションを備えた構造を有しており、そうした脂肪分子および油分子中のヒドロキシ基の数は、ヒマシ油のそれより多い。すなわち、ポリヒマシ油は、重合の起点として機能し得るより多くのヒドロキシ基を有しており、より多く分枝したポーションを備えた構造を有している。ポリヒマシ油(例えば、Vertellus(商標)から入手できるもの)は2およびそれ超の官能基を有することができる。
疎水性オリゴマーを付加物として用いることもできる。適切な付加物は、例えば、ラクトン、二塩基酸またはそれらの混合物との付加物を含むことができる。
一実施形態では、疎水性オリゴマーは、ラクトン、二塩基酸またはそれらの混合物を有するダイマージオール(例えば、Croda(商標)から入手できるPripol(商標)2030)であってよい。
ハードセグメント
構造体ポリマーのハードセグメントは、少なくとも1つのジイソシアネートから誘導することができる。ポリマーの調製で使用するのに適したジイソシアネートは、約2〜約36個の炭素原子または約3〜33個の炭素原子、さらには約4もしくは5〜約27もしく
は30個の炭素原子の線状非分枝状脂肪族ジイソシアネートを含むことができる。そうしたジイソシアネートは、これらに限定されないが、例えば、ジイソシアナトメタン、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、1,10−デカンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネート(BDI)、1,12−ドデカンジイソシアネートなどを含むことができる。一部の実施形態では、構造体ポリマーは、HDIを含むジイソシアネート成分で調製される。一部の実施形態では、構造体ポリマーは、HDIから本質的になるジイソシアネート成分で調製される。一部の実施形態では、構造体ポリマーは、HDIからなるジイソシアネート成分で調製される。
一部の実施形態では、ジイソシアネート成分は、芳香族または環状部分を有するジイソシアネートを本質的に含まない、またはさらにはそれを完全に含まない。
一部の実施形態では、ジイソシアネート成分は、線状非分枝状脂肪族ジイソシアネートに加えて、例えば分枝状ジイソシアネート、環状ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネートまたはそれらの混合物などの他のジイソシアネートを含むことができる。分枝状または環状脂肪族ジイソシアネートは、分子間水素結合に影響を及ぼさないことが分かっており、したがって、これらのジイソシアネートだけで作製されたポリマーは増粘された油系を示さなかった。しかし、後続するポリマーのレオロジー応答を制御するために、分枝状または環状ジイソシアネートを、線状非分枝状ジイソシアネート(diiocyanate)と一緒に、
最大で約50モル%、または例えば最大で約40モル%または最大で約20もしくは約30モル%使用することができる。ある実施形態では、分枝状または環状ジイソシアネートを、約0.1〜約50モル%または約0.5〜約25モル%または約1〜約5もしくは10モル%使用することができる。
ある実施形態では、構造体ポリマーのハードセグメントを単一のジイソシアネートから調製することができ、他の実施形態では、構造体ポリマーのハードセグメントを、少なくとも2つまたはそれ超のジイソシアネートの組合せから調製することができる。
ジイソシアネートに加えて、ハードセグメントを、少なくとも1つの鎖延長化合物から誘導することができる。鎖延長剤は、短鎖(すなわち、250未満の分子量)ポリオール、ポリアミンおよびその組合せを含むことができる。
適切な鎖延長ポリオール化合物は、例えば、2〜20または2〜12または2〜10個の炭素原子を有する低級脂肪族または短鎖グリコールを含むことができる。適切な例には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール(BDO)、1,6−ヘキサンジオール(HDO)、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパン(HEPP)、ヘキサメチレンジオール、ヘプタンジオール、ノナンジオール、ドデカンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールおよびヒドロキシエチルレゾルシノール(HER)などならびにそれらの混合物が含まれる。有機相組成物に適した具体的な鎖延長ジオールは、Croda(商標)から、Pripol(商標)、特にPripol 2030として入手できるダイマージオールを含むことができる。
適切な鎖延長ポリアミン化合物は、2〜20または2〜12または2〜10個の炭素原子を有する低級脂肪族または短鎖ジアミンを含むことができる。適切な例には、第一級アミン、例えばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブタンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどならびにそれらの混合物が含まれる。他の例示的なポリアミン鎖延長化合物は、ジメチルジアミンまたはジフェニルジアミンなどの第二級アミンを含むことができる。鎖延長剤は、混合された第一級および第二級アミン、例えばAkzoNobel(商標)か
らDuomeens(商標)として市販されているものなども含むことができる。
一部の実施形態では、構造体ポリマーを調製するために使用される鎖延長剤は環状鎖延長剤を含む。適切な例には、CHDM、HEPP、HERおよびその組合せが含まれる。一部の実施形態では、そのポリマーを調製するために使用される鎖延長剤には、芳香族環状鎖延長剤、例えばHEPP、HERまたはその組合せが含まれる。一部の実施形態では、そのポリマーを調製するために使用される鎖延長剤には、脂肪族環状鎖延長剤、例えばCHDMが含まれる。一部の実施形態では、そのポリマーを調製するために使用される鎖延長剤は、芳香族鎖延長剤、例えば芳香族環状鎖延長剤を実質的に含まない、さらにはそれを完全に含まない。一部の実施形態では、そのポリマーを調製するために使用される鎖延長剤は、ポリシロキサンを実質的に含まない、さらにはそれを完全に含まない。一部の実施形態では、そのポリマーを調製するために使用される鎖延長剤には、分枝状であっても非分枝状であってもよい線状脂肪族鎖延長剤が含まれる。一実施形態では、鎖延長剤は、線状非分枝状脂肪族鎖延長剤であってよい。
一部の実施形態では、鎖延長剤成分には、1,4−ブタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチルペンタン−1,3−ジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメチロール、1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールまたはその組合せが含まれる。一部の実施形態では、鎖延長剤成分には、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールまたはその組合せが含まれる。一部の実施形態では、鎖延長剤成分には、1,4−ブタンジオールが含まれる。他の鎖延長剤には、アミンアルコール、例えばエタノールアミン、プロパノールアミンなどが含まれる。
ある実施形態では、構造体ポリマーのハードセグメントは、単一のジイソシアネートおよび単一の鎖延長化合物から調製することができ、他の実施形態では、構造体ポリマーのハードセグメントは、単一のジイソシアネートおよび少なくとも2つまたはそれ超の鎖延長化合物の組合せから調製することができる。ある実施形態では、構造体ポリマーのハードセグメントは、少なくとも2つまたはそれ超のジイソシアネートおよび単一の鎖延長化合物から調製することができ、他の実施形態では、構造体ポリマーのハードセグメントは少なくとも2つまたはそれ超のジイソシアネートおよび少なくとも2つまたはそれ超の鎖延長化合物の組合せから調製することができる。
構造体ポリマーの他の任意選択の成分
構造体ポリマーは、様々に選択されるジイソシアネート、鎖延長化合物および疎水性オリゴマーの単純な反応生成物であってよい。しかし、この構造体ポリマーは、ポリマー主鎖上に反応された官能基または置換基を含むこともできる。例えば、短鎖ジオールまたはジアミン、トリオール等を構造体ポリマー上に反応させて分枝の増大をもたらすことができる。さらに、このポリマーは、例えば単官能性アルコール、アミン、無水物またはそれらの混合物などの単官能性反応物の付加により末端化されるかまたはキャップされていてよい。ポリマー主鎖に沿った官能基または他の置換基の付加、ならびにポリマーの末端化は、当業界で周知の方法で実施することができる。特定の実施形態では、ポリマーを、アルキルアミンでキャップすることができる。考慮される他のアルコールは、C〜C60アルキルアルコール、コレステロール、トコフェロールおよび他のアルコールである。
増粘された化粧品組成物で生じる1つの課題は、容器の内面上での「オレンジピール」の存在であり得る。オレンジピールは、コーティング業界では公知であり、3つの因子:高い粘度、流動不良および表面エネルギーのミスマッチによって生じる。そのポリマーの表面張力を低下させることによって、構造体ポリマーを、そうしたオレンジピールの存在を減少させるように改質することができる。ある実施形態では、流動改良反応物を、構造体ポリマーの主鎖中か、または構造体ポリマーの末端のいずれかに反応させることができる。流動改良反応物は、例えばシリコーン含有化合物またはフッ素含有化合物、例えば構造体主鎖(ジヒドロキシ−ポリ(ジメチルシロキサン)(例えば、Aldrich)など)中に反応させることができる反応性シリコーンジ−ヒドロキシポリマー、またはその鎖末端上に反応させることができるモノ−ヒドロキシシリコーン(ポリ(ジメチルシロキサン)モノ−ヒドロキシ(例えば、Aldrich)など)、またはフッ素含有ポリオール、例えばPolyfox PF−6320(Omnova)などであってよい。そうした流動改良物質(flow improver)は、単に、構造体ポリマーと混合して添加することもできるが、しかし、これらの部分を主鎖中に反応させることは、油中でのポリマーの透明度を改善する。いくつかの例示的な流動改良物質は、これらに限定されないが、ポリエーテル改質シロキサン、例えばAtlantaからのBYK(商標)−349;トリデシルアルコールエトキシレートのリン酸エステル、例えばDexter ChemicalsからのDexter(商標)OC−70;エトキシ化非イオン性湿潤剤、例えばAir ProductsからのDynol(商標)604;アルキルアンモニウムクロリドフルオロ界面活性剤(flourosurfactant)、例えばChemguardからのChemguard(商標)S103A;アニオン性フルオロ界面活性剤、例えばDuPontからのCapstone(商標)FS63およびFS64;?????、例えばProspectorからのAdditol(商標)VXL−4930;ポリエーテルシロキサンコポリマー、例えばEvonikからのTegoWet(商標)500;ポリシリコーン−16(および)トリデセス−5、例えばMomentiveからのSilSoft Spread(商標)SEL;ジメチコンPEG−7イソステアレート、例えばSilSense(商標)DW−18シリコーン、もしくはジメチコンPEG−8ホスフェート、例えばSilSense(商標)PE−100シリコーン、もしくはPEG−7アモジメチコン、例えばSilSense(商標)A−21シリコーン、すべてNoveonから;フルオロ界面活性剤ジオール、例えばOmnovaからのPolyFox(商標)636もしくは6520;ポリ(ジメチルシロキサン)−モノ;ポリ(ジメチルシロキサン)ヒドロキシル末端化;またはフルオロ脂肪族界面活性剤、例えばPilotからのMasurf(商標)FS−3240を含むことができる。
有機相組成物
本発明者らは、有機相に特異的に配合された構造体ポリマーをその有機相に添加することによって、有機相を増粘またはゲル化することができることを見出した。構造体ポリマーの配合は、例えば、1)有機相中にあってよい種々のトリグリセリド、エステル、ロウ等の有機相の構成要素パート、および2)有機相の構成要素パートと相乗効果的に相互作用する構成要素パート(例えば、疎水性オリゴマー、ジイソシアネートおよび構造体ポリマーにあってよい他の任意選択の成分)を有する構造体ポリマーを調製することを考慮することによって達成することができる。
有機相
有機相は一般に油などの炭化水素であるが、軟化剤、芳香剤などを含むことができる。基本的に、有機相は、その中で構造体ポリマーが混和性である任意の有機材料である。
有機相の非限定的な例には、鉱油;ペトロラタム;野菜油(堅果油を含む);硬化野菜油;精油;藻類油;魚油;脂肪アルコール;脂肪酸;脂肪酸および脂肪アルコールエステル;アルコキシ化脂肪アルコール;アルコキシ化脂肪酸エステル;安息香酸エステル;ゲルベ(Guerbet)エステル;ポリエチレングリコールのアルキルエーテル誘導体、例えばメトキシポリエチレングリコール(MPEG)など;およびポリアルキレングリコール;ラノリンおよびラノリン誘導体;ロウ;などならびにそれらの混合物が含まれる。有機相は、一態様では、全組成物の約75wt%超、別の態様では80wt%超、またはさらなる態様では85もしくは90wt%超の量で利用することができる。
鉱油およびペトロラタムは化粧品用のUSPおよびNFグレードを含み、これらは、Drakeol(商標)およびPenreco(商標)の商品名のもとでPenrecoから市販されている。
有機相として適している例示的な野菜油は、これらに限定されないが、ピーナッツ油、ゴマ油、アボカド油、ココナツ油、ココアバター、アーモンド油、サフラワー油、コーン油、綿実油、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油、パーム核油、ダイズ油、コムギ胚芽油、アマニ油、ヒマワリ種子油;ならびにそのモノ−、ジ−およびトリグリセリド、およびその水素化誘導体;およびそれらの混合物を含むことができる。例示的なモノ−、ジ−およびトリグリセリドは、例えば、カプリル酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドおよびカプリル酸/カプリン酸/ラウリン酸トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ステアリン酸トリグリセリドおよびカプリル酸/カプリン酸/リノール酸トリグリセリドである。
上記野菜油のエトキシ化モノ−およびジグリセリド、例えばPEG−8カプリル酸/カプリン酸グリセリドなども考慮される。
精油は、有機相として用いることができ、芳香性エッセンス(aromatic essence)を
有する油を包含することができる。精油には、これらに限定されないが、ペパーミント油、シダー油、ヒマシ油、丁子油、ゼラニウム油、レモングラス油、アマニ油、ハッカ油(mint oil)、タイム油、ローズマリー油、コーンミント油(cornmint oil)(ニホンハッカ(Mentha arvensis))、ニンニク油、アニス油、バジル油、樟脳油、シトロネラ油、ユーカリ油、ウイキョウ油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、レモン油、ライム油、マンダリン油、オレンジ油、松葉油、コショウ油、バラ油、タンジェリン油、ティーツリー油、茶実油、鉱油および魚油が含まれる。
有機相として適切な脂肪アルコールには、これらに限定されないが、8〜50個の炭素原子を含む脂肪アルコールが含まれる。例示的な脂肪アルコールには、カプリルアルコール、ペラルゴンアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セテアリルアルコール、オレイルアルコール、リシノレイルアルコール、アラキジルアルコール、イコセニルアルコール、ベヘニルアルコールおよびそれらの混合物が含まれる。
有機相として適切な脂肪酸には、これらに限定されないが、10〜50個の炭素原子を含む脂肪酸が含まれる。例示的な脂肪酸は、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキジン酸、ベヘン酸およびそれらの混合物から選択される。
適切な脂肪酸および脂肪アルコールエステル有機相には、これらに限定されないが、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸エチルヘキシル、ステアリン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、オクチルドデシルステアロイルステアレート、オクチルヒドロキシステアレート、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、オレイン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソデシル、セバシン酸ジイソプロピル、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸イソステアリル、フマル酸ジイソステアリル、乳酸ラウリル、マレイン酸ジエチルヘキシル、PPG−14ブチルエーテルおよびPPG−2ミリスチルエーテルプロピオネート、オクタン酸エチルヘキシル、オクタン酸セテアリル、エチルヘキサン酸セテアリルならびにそれらの混合物が含まれる。
アルコキシ化脂肪アルコールは、脂肪アルコールと、アルキレンオキシド、一般にエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドとの反応によって形成されるエーテルである。適切なエトキシ化脂肪アルコールは、脂肪アルコールとポリエチレンオキシドの付加物である。一態様では、エトキシ化脂肪アルコールは、式R−−(OCHCH−−OH(Rは親脂肪アルコールの線状または分枝状脂肪族残基を表し、nはエチレンオキシドの分子の数を表す)で表すことができる。別の態様では、Rは、8〜40個の炭素原子を含む脂肪アルコールから誘導される。一態様では、nは2〜100、別の態様では3〜80、さらなる態様では3〜50の範囲の整数である。さらに他の態様では、Rは、上記に示した脂肪アルコール有機相から誘導される。例示的なエトキシ化脂肪アルコールは、これらに限定されないが、カプリルアルコールエトキシレート、ラウリルアルコールエトキシレート、ミリスチルアルコールエトキシレート、セチルアルコールエトキシレート、ステアリルアルコールエトキシレート、セテアリルアルコールエトキシレート オレイルアルコールエトキシレートおよびベヘニルアルコールエトキシレートを含むことができ、ここで、上記エトキシレートのそれぞれにおけるエチレンオキシド単位の数は、一態様では2およびそれ超、別の態様では2〜約150の範囲であってよい。上記脂肪アルコールのプロポキシ化付加物、および上記脂肪アルコールのエトキシ化/プロポキシ化付加物も企図されることを理解されたい。アルコキシ化アルコールのより具体的な例は、ベヘネス5−30(この5−30は、繰り返しエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位の数を意味する)、セテアレス2−100、セテス1−45、セトレス24−25、コレス10−24、コセス3−10、C9−11パレス3−8、C11−15パレス5−40、C11−21パレス3−10、C12−13パレス3−15、デセス4−6、ドドキシノール5−12、グリセレス7−26、イソセテス10−30、イソデセス4−6、イソラウレス3−6、イソステアレス3−50、ラネス5−75、ラウレス1−40、ノノキシノール1−120、ノノキシノール5−150、オクトキシノール3−70、オレス2−50、ステアレス2−100、トリデセス2−10等である。
アルコキシ化脂肪酸は、脂肪酸を、アルキレンオキシドまたは予備形成させたポリマーエーテルと反応させた場合に形成される。得られる生成物は、モノエステル、ジエステルまたはそれらの混合物であってよい。使用するのに適したエトキシ化脂肪酸エステル有機相は、エチレンオキシドの脂肪酸への付加生成物である。この生成物は、脂肪酸のポリエチレンオキシドエステルである。一態様では、エトキシ化脂肪酸エステルは式R−−C(O)O(CHCHO)−−H(Rは脂肪酸の線状または分枝状脂肪族残基を表し、nはエチレンオキシドの分子の数を表す)で表すことができる。別の態様では、nは2〜50、別の態様では3〜25、さらなる態様では3〜10の範囲の整数である。さらに別の態様では、Rは8〜30個の炭素原子を含む脂肪酸から誘導される。さらに他の態様では、RおよびC(O)O−基は、上記に示した脂肪酸有機相材料から誘導される。上記脂肪酸のプロポキシ化およびエトキシ化/プロポキシ化生成物も企図されることを理解されたい。例示的なアルコキシ化脂肪酸エステルには、これらに限定されないが、カプリン酸エトキシレート、ラウリン酸エトキシレート、ミリスチン酸エトキシレート、ステアリン酸エトキシレート、オレイン酸エトキシレート、ヤシ脂肪酸エトキシレートおよびポリエチレングリコール400プロポキシ化モノラウレートが含まれ、ここで、上記エトキシレートのそれぞれにおけるエチレンオキシド単位の数は、一態様では2およびそれ超、別の態様では2〜約50の範囲であってよい。エトキシ化脂肪酸のより具体的な例は、PEG−8ジステアレート(この8は、繰り返しエチレンオキシド単位の数を意味する)、PEG−8ベヘネート、PEG−8カプレート、PEG−8カプリレート、PEG−8カプリレート/カプレート、PEGココエート(数字指定のないPEGはエチレンオキシド単位の数が2〜50の範囲であることを意味する)、PEG−15ジココエート、PEG−2ジイソノナノエート、PEG−8ジイソステアレート、PEG−ジラウレート、PEG−ジオレエート、PEG−ジステアレート、PEGジタレート、PEG−イソステアレート、PEG−ホホバ酸、PEG−ラウレート、PEG−リノレネート、PEG−ミリステート、PEG−オレエート、PEG−パルミテート、PEG−リシノレエート、PEG−ステアレート、PEG−タレートなどである。
安息香酸エステル有機相は、これらに限定されないが、安息香酸C12〜C15アルキル、安息香酸イソステアリル、安息香酸オクチルドデシル、安息香酸ステアリル、二安息香酸ジプロピレングリコール、安息香酸メチルグルセス−20、安息香酸ヒマシ油、セチルリシノレエートベンゾエート、エチルヘキシルヒドロキシステアレートベンゾエート、安息香酸ジメチコンPEG/PPG−20/23および安息香酸ジメチコンPEG−8から選択される。
ゲルベエステル有機相材料は、ゲルベアルコールのカルボン酸とのエステル化反応によって形成される。ゲルベエステル有機相材料は、Noveon,Inc.からG−20、G−36、G−38およびG−66として市販されている。
ラノリンおよびラノリン誘導体は、ラノリン、ラノリンロウ、ラノリン油、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、アルコキシ化ラノリン、イソプロピルラノレート、アセチル化ラノリンアルコールおよびその組合せから選択される。ラノリンおよびラノリン誘導体は、Noveon,Inc.から以下の商品名、ラノリンLP108USP、ラノリンUSP AAA、Acetulan(商標)、Ceralan(商標)、Lanocerin(商標)、Lanogel(商標)(製品表示21および41)、Lanogene(商標)、Modulan(商標)、Ohlan(商標)、Solulan(商標)(製品表示16、75、L−575、98およびC−24)、Vilvanolin(商標)(製品表示(desginations)C、CAB、L−101、およびP)のもとに市販されている。
ロウは、植物、動物/昆虫、鉱物、石油および合成供給源から誘導されたものを含む。合成的に改質された天然(植物および動物/昆虫)ロウも企図される。例示的な植物由来ロウには、これらに限定されないが、ヤマモモロウ、カンデリラロウ、加水分解カンデリラロウ、カルナウバロウ、エトキシ化カルナウバロウ(例えば、PEG−12カルナウバロウ)、加水分解カルナウバロウ、カルナウバ酸ロウ、水素化ヒマシロウ、エスパルトロウ、水素化モクロウ、水素化ホホバ油、ホホバ油エステル、硫化ホホバ油、オーリクリーロウ、パーム核ロウおよび水素化コメヌカロウが含まれる。例示的な動物/昆虫由来ロウには、これらに限定されないが、ミツロウ、酸化ミツロウ、エトキシ化ミツロウ(例えば、PEG−6ミツロウ、PEG−8ミツロウ、PEG−12ミツロウ、PEG−20ミツロウ)、ジメチコンコポリオールミツロウエステルおよびジメチコノールミツロウエステル(例えば、Ultrabee(商標)という商標のもとでNoveon,Inc.から入手できるビス−ヒドロキシエトキシプロピルジメチコンミツロウエステル、ジメチコンPEG−8ミツロウ、およびジメチコノールミツロウ)、イボタロウ(Chinese wax)、シェラックロウ、ゲイロウ(spermaceti wax)、ミンクロウならびにラノリンロウが含まれる。例示的な鉱ロウには、これらに限定されないが、セレシンロウ、モンタンロウ、モンタン酸ロウおよびオゾセライトが含まれる。例示的な石油ロウには、パラフィンロウ、例えばイソドデカンおよびイソヘキサデカン、マイクロクリスタリンロウならびに酸化マイクロクリスタリンロウが含まれる。例示的な合成ロウには、合成ミツロウ、合成カンデリラロウ、合成カルナウバロウ、合成モクロウ、合成ホホバ油、ポリオレフィンロウ(例えば、ポリエチレンロウ)、18〜40個の炭素原子を含む脂肪酸のエチレングリコールジエステルまたはトリエステルが含まれる。上記ロウおよびロウのクラスの2つまたはそれ超の混合物も企図される。
一部の実施形態では、有機相材料は、ジオクチル/ジカプリルエーテルなどの軟化剤であってよい。
一部の実施形態では、有機相材料は、有機日焼け止め剤であってよい。
有機相材料は、芳香剤であってよく、それは天然由来であっても合成由来であってもよい。
一部の実施形態では、その油は、鉱油を含む、鉱油から本質的になる、または鉱油からなる。他の実施形態では、その油は、野菜油を含む、野菜油から本質的になる、または野菜油からなる。
一部の実施形態では、有機相材料は、化粧品配合物で用いられる一般的な油、例えばヒマシ油、ココグリセリド(ジ、トリ)、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ココナツ油、スイートアーモンド油、ヒマワリ油、パルミチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セテアリル、ステアリン酸エチルヘキシル、ホホバ油、イソドデカン、鉱油、イソヘキサデカン、ジオクチル/ジカプリルエーテルまたはそれらの混合物などのいずれかであってよい。
当業者は、種々のカテゴリーにおいて、上述した種々の有機相材料を考えることができることを理解される。したがって、種々の有機相材料の例示的な説明は、いずれか1つの特定の有機相材料の単一の定義として意味するものではない。本明細書で参照していないより多くの有機相材料があるが、それでも、本明細書で示す配合原理を用いる場合、以下での有機相として適していると見込まれる。さらに、この有機相材料は、単独で使用することも、他の有機相材料と組み合わせて使用することもできる。
透明度
選択された有機相材料のための適切な構造体ポリマーを決定する出発点は、その組成物の所望の透明度を決定することであってよい。所与の有機相についての透明組成物を達成するために、選択された有機相に可溶性の疎水性オリゴマーを構造体ポリマーの構成要素パートとして用いることができる。疎水性オリゴマーの有機相中への溶解度の決定は、実験的に、例えばその溶液の透明度を測定することによって達成することができる。透明度はいくつかの方法で測定することができる。透明度の測定のための1つの方法の例は、反射率プローブ(Brinkman PC950比色計など)を用いる試料の平均光透過率を測定するステップ、およびその平均透過率を標準濾過ニート油(standard filtered neat oil)の透過率と比較するステップを包含することができる。別の方法は、その試
料を、様々な透明度を有する試料のスケールと視覚的に比較するステップを含むことができる。例えば、複数の標準試料を、目的の油中での散乱量を変動させて、調製することができる。標準試料を1(劣る)〜5(優れている)に等級分けすることができ、続いて、参照試料を、標準試料と比較して等級分けすることができる。
さらに、有機相への疎水性オリゴマーの溶解度の決定方法は、疎水性オリゴマーのハンセン溶解度パラメーター(「HSP」)を、選択された有機相のHSPと比較することであってよい。HSPは、分散パラメーター「δD」、極性パラメーター「δP」および水素結合パラメーター「δH」を含む。有機相および疎水性オリゴマーの異なるパラメーター間の比較をΔHSPo−pと指定することができ、式I:
式I
ΔHSPo−p=√{4(δD−δD+(δP−δP+(δH
−δH
に従って計算することができる。ここで、それぞれのδD、δPおよびδHパラメーターは、単一の値と、それぞれの混合物中でのすべての材料のパラメーターの平均の両方を包含する。
いくつかの場合、有機相および/または疎水性オリゴマーのHSPを文献から抜き出すことができ、他では、HSPを、S. Abbott、C. Hansenおよび H. Yamamoto(www.hansen-solubility.com)によって開発されたソフトウェアにより推定することができる。
ΔHSPo−pが小さければ小さいほど、疎水性オリゴマーは、選択された有機相中により多く溶解する可能性があり、それによって、その組成物はより透明である可能性がある。透明組成物のためには、ΔHSPo−pは4より少ない、または2未満であってよく、いくつかの場合、1もしくはそれ未満または0.5もしくはそれ未満であってよい。透明度がその組成物の必要な特性でない場合、ΔHSPo−pは4またはそれ超であってもよい。しかし、ΔHSPo−pが大き過ぎる場合(>8)、そのポリマーは油中に最小限にしか溶解せず、したがって増粘しない。
別の実施形態では、オリゴマーの溶解度を測定することによって、ポリマーの溶解度(solubilty)を、オリゴマーの溶解度から簡単に推論することができる。オリゴマーの溶
解度は、例えば、最大で50wt%の目的のオリゴマーを50wt%の目的の油に溶解し、その混合物をオーブン中、80℃で、断続的に撹拌しながら12〜16時間加熱することによって得ることができる。試料を室温に冷却させた後、溶解度を定性的に評価することができる。溶液が完全に透明であれば、オリゴマーは完全に溶解しているとみなすことができる。溶液が濁っているかまたは分離している場合、透明溶液が得られるまで、オリゴマー濃度を低下させて(例えば5wt%刻みで)、このプロセスを繰り返すことができる。オリゴマー溶解度は、透明溶液をもたらす最高濃度として報告される。
増粘/ゲル化
増粘されたまたはゲル化された組成物を達成するために、構造体ポリマー主鎖に沿ったジイソシアネート部分間の距離が、選択された有機相中でのポリマーの増粘またはゲル化効率に対して影響を及ぼし得ることを見出した。一般に、ジイソシアネート部分が、ポリマー主鎖に沿って隣接ジイソシアネートに対して近接して隔てられていればいるほど、有機相中でのポリマーの増粘効率はより良好である。ポリマー主鎖上のジイソシアネート部分の間隔に最も寄与するものは、疎水性オリゴマーであり得る。したがって、ポリマー中の疎水性オリゴマーは、ジイソシアネート部分間の間隔を最小にするような分子量で選択することができる。本技術のある実施形態では、疎水性オリゴマーの分子量は、平均で、約2,000未満または約1,500未満または1,250未満またはさらには約1,000未満であってよい。一部の実施形態では、ポリマー中のオリゴマーの平均分子量は、約500〜約2,000または約500〜約1,500または約750〜約1,250または約250〜約1,000であってよい。平均分子量は、オリゴマーの分子量の和をオリゴマーの総数で除したものを意味する。
ある実施形態では、そのポリマーは鎖延長成分を任意選択で含むことができる。鎖延長成分は、一般に、短鎖化合物、例えば短鎖ジオールまたは短鎖ジアミンなどである。そうした鎖延長化合物の使用は、ポリマー主鎖に沿ってオリゴマーを断続的に置き換えるのに役立つことができる。鎖延長成分がオリゴマーを置き換える場合、それぞれのジイソシアネート部分は、一緒に近接していることが必要となる。したがって、鎖延長成分の使用は、特定の有機相中でのポリマーの増粘効率に影響を及ぼすように用いることができる。結果として、鎖延長成分の使用は、ポリマー主鎖中でのより高分子量のオリゴマーを可能にすることができる。鎖延長成分をポリマー中で用いるそのような場合、オリゴマーの平均
分子量は、平均で、約6,000未満、例えば4,500未満または約3,000未満または約2,500未満またはさらには約2,000未満などであってよい。一部の実施形態では、ポリマー中のオリゴマーの平均分子量は、約500〜約3,000または約750〜約2,500または約250〜約2,000であってよい。
オリゴマーの分子量の制御に加えて、ポリマー/有機相中での水素結合ドナー(H水素結合アクセプター(Hに対する比を制御することができる。特に、H/Hの比は1もしくはそれ超、または1超であってよい。この系のHおよびHは、有機相とポリマー両方の構成要素パートの一覧表を作製し、その2つの間の全HおよびHを合計することによって決定することができる。H/Hが1未満または1もしくはそれ未満である場合、その系により多くのポリマーを加えることによって、Hを増大させることができる。
例えば、約1,500の分子量の二官能性オリゴマーおよびジイソシアネートから調製された理論的なポリウレタンを考えた場合、これは約15,000の分子量のポリマーを提供する。各オリゴマーは二官能性であり、したがって2つの水素結合アクセプターを有している。同様に、各ジイソシアネートは二官能性であり、2つの水素結合ドナーを有している。15,000の分子量のポリマーを得るための化学量論に基づくと、このポリマーは、約10/11のオリゴマー/ジイソシアネート比をもつ。したがって、そのポリマーについての全Hは約22、すなわち、それぞれ2つのドナーを有する11のジイソシアネートとなる。比較すると、オリゴマーがより低分子量のオリゴマー(例えば1,000)で置き換えられた場合、同じポリマー分子量(約15,000)では、ドナー部位の数はより多くなる(2×16=32)。
大部分の溶媒(例えば、油または軟化剤)について、そうした材料は一般に脂肪酸のエステルに基づくので、H/Hは一般にほぼゼロに近い。例えば、パルミチン酸イソプロピル(「IPP」)について、Hは0であり、Hは2であり、したがって各IPP分子についてH/Hは0である。分子と分子のベースで、理論的なポリマー対IPPは、約11という過剰なドナーのH/H比(すなわち、22/2=11について、ポリマーから22、IPPから2)を提供する。IPPの分子量はポリマーの約50分の1と小さく、溶液中のポリマー濃度はIPPよりずっと小さい(およそ5wt%)ので、効果的なH/Hは約10−2となり、相分離などの何らかの推進力が生じない限り、この濃度でポリマーが増粘することは見込まれない。
有機相中でのポリマーの全濃度は、最大で10wt%または最大で8wt%または最大で6wt%であってよい。一部の実施形態では、有機相中でのポリマーの全濃度は、約0.1〜約10wt%または約0.1もしくは0.5〜約5もしくは6wt%、およびさらには約1〜約3もしくは4wt%であってよい。
疎水性オリゴマーかまたは鎖延長化合物としてアミンを添加する場合、ウレタン結合よりはむしろ尿素結合を形成させることができる。尿素は、ウレタンより極性部分がより多く、有機相におけるポリマーの透明度および溶解度を低下させる可能性があるので、構造体ポリマー中での尿素結合の使用は、注意深く行わなければならない。しかし、そのような尿素結合は組成物中のHの数を増大させるので、尿素の慎重な使用は、効率を増大させ、油配合物中でのより高いゲル強度をもたらすこともできる。
組成物のレオロジーは、試料の貯蔵弾性率(G’)および損失弾性率(G”)を測定することによって決定することができ、これらは通常パスカル(Pa)で報告される。G’は試料の弾性または固体様特性を表す。G’値が大きければ大きいほど、その試料はより弾性または固体様である。G”は試料の粘性または流体様特性を表す。G”が大きければ
大きいほど、その試料はより流体様である。G’がG”より大きい場合、試料はより弾性または固体様の形式で挙動し、G”がG’より大きい場合、試料は、より流体様または粘性の形式で挙動する。G’とG”はどちらも、標準的なレオメータ的技術を用いて決定することができる。
他の添加剤
有機相組成物は追加的に他の添加剤を含むことができる、または有機相組成物を他の添加剤と一緒に完全に配合された組成物で用いることができる。他の添加剤は、例えば、パーソナルケア、ホームケア、ヘルスケアならびに/または施設用および工業用ケア組成物(institutional and industrial care composition)において一般にみられる添加
剤を含むことができる。
本明細書で使用される、「パーソナルケア製品」という用語には、これらに限定されないが、化粧品、トイレタリー、薬用化粧品、美容助剤(beauty aid)、虫よけ剤、ヒト
および動物の皮膚、毛髪、頭皮および爪を含む身体に施用される個人用の衛生およびクレンジング製品が含まれる。
本明細書で使用される、「ホームケア製品」という用語には、これらに限定されないが、台所や浴室などにおける表面クリーニングおよび衛生状態の維持のための家庭用品(domestic household)(例えば、硬表面洗浄剤、手および自動による食器洗い、便器洗浄
剤ならびに消毒剤)、ならびに布地(fabric)のケアおよびクリーニングのためのランドリー製品(例えば、洗剤、布地仕上げ剤、予備処理染み抜き剤)などで用いられる製品が含まれる。
本明細書で使用される、「ヘルスケア製品」という用語には、これらに限定されないが、健康関連状態または医学的状態を回復するため、一般に、衛生状態または満足できる生活状態(well-being)を維持するためなどに、医薬品(制御放出医薬品)、薬用化粧品(pharmacosmetics)、口腔ケア(口および歯)製品、例えば、口腔懸濁剤、マウスウォッ
シュ、練り歯磨き、歯磨き剤など、ならびにヒトおよび動物の皮膚、頭皮、爪および粘膜を含む身体の外部に施用される店頭販売製品および器具(局所および経皮)、例えばパッチ、硬膏剤などが含まれる。
本明細書で使用される、「施設用および工業用ケア」(「I&I」)という用語には、これらに限定されないが、施設環境および工業環境における表面クリーニングまたは衛生状態の維持、布処理(例えば、布仕上げ剤、カーペットおよび室内装飾用品(upholstery)洗浄剤)、自動車ケア(例えば、手および自動による洗車用洗剤、タイヤシャイン、革仕上げ剤、液体自動車用研磨剤、プラスチック研磨剤および仕上げ剤)、塗料ならびにコーティング剤などのために用いられる製品が含まれる。
例えば、油組成物は、とりわけ、医薬用および薬用化粧用活性物質(Pharmaceutical and Cosmeceutical acitve);乳白化/真珠光沢材料;乳白剤;微粒子;植物性物質(Botanical);防腐剤;補助的レオロジー調整剤;キレート剤;補助溶媒および希釈剤;
芳香剤;界面活性剤;シリコーン流体(例えば、揮発性シリコーン油および不揮発性シリコーン油);有機および無機UVフィルターならびに軟化剤を含むことができる。
医薬用および薬用化粧品用活性物質(Pharmaceutical and Cosmeceutical Actives)
有機相組成物を、所望の効果をもたらすための医薬用および/または薬用化粧品用活性物質と配合することができる。そうした活性構成成分の例には、これらに限定されないが、カフェイン、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、抗ストレッチマーク化合物(anti-stretch mark compound)、収斂剤(例えば、ミョウバン、オートミール、ノコギリソウ(yarrow)、ウィッチヘーゼル、ヤマモモおよびイソインビンブプロピルアルコール(isoinvinvepropyl alcohol))、ドレーニング化合物(draining compound)、脱毛剤
(例えば、水酸化カルシウムおよび水酸化ナトリウム、チオグリコール酸カルシウムもしくはチオグリコール酸ナトリウムまたはそれらの混合物)、毛髪成長促進化合物(例えば、ミノキシジル(monoxidil))、皮膚および毛髪栄養付与化合物(nourishing compound)、皮膚および毛髪保護化合物、セルフタンニング化合物(例えば、モノ−またはポリカルボニル化合物、例えばイサチン、アロキサン、ニンヒドリン、グリセルアルデヒド、メソ酒石酸アルデヒド、グルタルアルデヒド、エリトルロース、チロシン、チロシンエステルおよびジヒドロキシアセトンなど)、UV吸収剤(例えば、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクチノキセート、オクチサレート、オキシベンゾン)、皮膚美白剤(例えば、コウジ酸、ヒドロキノン、アルブチン、果実の、野菜のまたは植物の抽出物、例えばレモン果皮抽出物、カモミール、緑茶、カジノキ抽出物など、アスコルビル酸誘導体、例えばパルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウムなど)、リッププランピング化合物(lip plumping compound)、抗老化、抗脂肪沈着
および抗ニキビ化合物(例えば、酸性剤、例えばアルファヒドロキシ酸(ANA)、ベータヒドロキシ酸(BHA)、アルファアミノ酸、アルファケト酸(AKA)、酢酸、アゼライン酸およびそれらの混合物)、抗炎症性化合物(例えば、アスピリン、イブプロフェンおよびナプロキセン)、鎮痛剤(例えば、アセトアミノフェン)、酸化防止化合物、制汗化合物(例えば、ハロゲン化アルミニウム、アルミニウムヒドロキシハライド、硫酸アルミニウム、ジルコニウム(ジルコニル)オキシハライド、ジルコニウム(ジルコニル)ヒドロキシハライドおよびそれらの混合物または錯体)、脱臭性化合物(例えば、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、フェノールスルホン酸アンモニウム;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム、ブロモクロロフェン、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、塩化セチルピリジニウム、クロロフィリン銅錯体、クロロチモール、クロロキシレノール、クロフルカルバン、塩化デカリニウム、ジクロロフェン、ジクロロ−m−キシレノール、二ナトリウムジヒドロキシエチルスルホスクシニルウンデシレネート、臭化ドミフェン、ヘキサクロロフェン、塩化ラウリルピリジニウム、塩化メチルベンゼトニウム、フェノール、重炭酸ナトリウム、フェノールスルホン酸ナトリウム、トリクロカルバン、トリクロサン、フェノールスルホン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛およびそれらの混合物);ならびに上記のいずれかの適切な混合物が含まれる。
乳白化/真珠光沢材料
真珠光沢として公知の美容上魅力的な真珠様の外観を達成するために、いくつかの配合物は、その中に真珠光沢材料を意図的に混ぜ込むことによって、しばしば乳白化される。望ましくない美的特性をマスキングするため、例えば特定の構成成分の存在に起因して暗味になっている組成物の色を改善するため、または、組成物中での微小物質の存在をマスキングするために、乳白剤をしばしば組成物中に含める。乳白剤は、そうでない場合美的に不快な組成物の美的感覚および消費者受容性を改善するためにも組成物中に含められる。例えば、乳白剤は真珠光沢のある外観を透明組成物に付与し、それによって、クリーム状の外観、マイルドネスおよびボディを消費者に伝えることができる。当業者は、安定な真珠光沢配合物の一貫した調製において、配合技術者(formulator)が直面する問題を承知している。詳細な考察は、参照により本明細書に組み込む、Huntingによる論文「Opacifiers and pearling agents in shampoos」、Cosmetic and Toiletries、96巻
、65〜78頁(1981年7月)に示されている。
乳白化または真珠光沢材料には、エチレングリコールモノステアレート、エチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ステアリルアルコール(stearic alcohol)、オキシ塩化ビスマスコーティングされた雲母、雲母コーティングされた金属酸化物(例えば、二酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄)、ミリスチン酸ミリスチル、グアニン、グリッター(glitter)(ポリエステルまたは金属)およびそれらの混合物が含まれる。他の真珠光沢材料は、米国特許第4,654,207号、同第5,019,376号および同第5,384,114号に見ることができ、これらを参照により本明細書に組み込む。
乳白剤は、無機化合物、例えば種々のアルミニウム塩およびマグネシウム塩、ならびに脂肪アルコール、脂肪エステル、および種々のポリマーおよびコポリマーなどの有機化合物を含む多くの異なる化学的クラスから選択することができる。乳白剤の代表的なリストは、CTFA Cosmetic Ingredient Handbook、J. Nikitakis編、The Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association, Inc.、Washington, D.C.、1988年、75頁に示されている。
一態様では、真珠光沢材料の量を、有機相組成物の全重量に対して、約0.05重量%〜約10重量%、別の態様では、約0.1重量%〜約3重量%の範囲の量で使用することができる。
微粒子
安定性および/または懸濁性を必要とする多くの他の実質的に不溶性の化合物および成分を、有機相組成物において利用することができる。そうした他の不溶性化合物の例には、顔料、スクラブ剤(exfoliant)およびフケ防止剤が含まれる。
例示的な顔料は、金属化合物または半金属化合物であり、イオン形態、非イオン形態または酸化された形態で使用され得る。顔料は、個別的に、または混合物で、または混合された酸化物および純粋な酸化物の混合物を含む個々の混合された酸化物もしくはそれらの混合物としてのいずれかで、この形態で使用することができる。その例は、チタン酸化物(例えば、TiO)、亜鉛酸化物(例えば、ZnO)、アルミニウム酸化物(例えば、Al)、鉄酸化物(例えば、Fe)、マンガン酸化物(例えば、MnO)、ケイ素酸化物(例えば、SiO)、シリケート、酸化セリウム、ジルコニウム酸化物(例えば、ZrO)、硫酸バリウム(BaSO)およびそれらの混合物である。
多くの美容的に有用な微粒子スクラブ剤が当業界で公知であり、その選択および量は、化粧品技術分野の当業者に理解されているように、その組成物の使用により望まれる剥離効果によって決定される。有用なスクラブ剤には、これらに限定されないが、天然研磨剤、無機研磨剤、合成ポリマーなどおよびそれらの混合物が含まれる。代表的なスクラブ剤には、これらに限定されないが、粉砕または微粉化された軽石、石、ゼオライト、堅果の殻(例えば、アーモンド、ピーカン、クルミ、ココナツなど)、堅果ミール(例えば、アーモンドなど)、果実の種(pit)(例えば、アプリコット、アボカド、オリーブ、モモなど)、殻、種(seed)および仁(kernel)(例えば、オートムギのふすま、コーンミール、コメヌカ、ブドウの種、キウイの種、コムギ、ホホバの種、ヘチマの種、ローズヒップの種など)、植物物質(plant matter)(例えば、ティーツリーの葉、トウモロコシの穂軸(corn cob)、果実繊維、海草、ヘチマスポンジ、微結晶セルロースなど)、二枚貝の殻(カキの殻など)、炭酸カルシウム、ピロリン酸二カルシウム、チョーク、シリカ、カオリン粘土、ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化第二スズ、海塩(例えば、死海塩)、タルク、糖類(例えば、食卓用砂糖、ブラウンシュガーなど)、ポリエチレン、ポリスチレン、微結晶ポリアミド(ナイロン)、微結晶ポリエステル、ポリカーボネートならびにステンレス鋼繊維が含まれる。上記スクラブ剤は、顆粒、粉末、細粉(flour)および繊維の形態で使用することができる。
適切な任意のフケ防止剤を、有機相組成物において用いることができる。例示的なフケ防止剤には、これらに限定されないが、硫黄、亜鉛ピリチオン、亜鉛オマジン、硝酸ミコナゾール、硫化セレン、ピロクトンオラミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ウンデセンアミド、カデ油、パインタール、タマネギ(Allium cepa)抽出物 オウシュウトウヒ(Picea abies)抽出物およびウンデシレネス−6などならびにそれらの混合物が含まれる。
本発明の組成物で使用するのに適した他の微粒子には、粘土、膨潤性粘土、ラポナイト、気泡、リポソーム、マイクロスポンジ、化粧品用ビーズおよびフレークが含まれる。化粧品用ビーズ、フレークおよびカプセルを、美的外観のために組成物中に含めることができる、または、それらは、有益な剤の皮膚および毛髪への送達のためのマイクロカプセル剤およびマクロカプセル剤として機能することができる。例示的なビーズ成分には、これらに限定されないが、寒天ビーズ、アルギネートビーズ、ホホバビーズ、ゼラチンビーズ、Styrofoam(商標)ビーズ、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンビーズ、Unispheres(商標)およびUnipearls(商標)化粧品用ビーズ(Induchem USA,Inc.、New York、N.Y.)、Lipocapsule(商標)、Liposphere(商標)およびLipopearl(商標)マイクロカプセル(Lipo Technologies Inc.、Vandalia、Ohio)、ならびにConfetti II(商標)皮膚送達フレーク(United−Guardian,Inc.、Hauppauge、N.Y.)が含まれる。
一態様では、微粒子成分の量は、組成物の全重量に対して約0.1重量%〜約10重量%の範囲であってよい。
植物性物質
任意選択で、有機相組成物を植物性材料抽出物と配合することができる。抽出された植物性材料は、特定の植物、果物、堅果または種子から抽出された任意の水溶性または油溶材料を含むことができる。一態様では、植物性活性物質は、組成物の全重量に対して約0.1重量%〜約10重量%、別の態様では約0.5重量%〜約8重量%、さらなる態様では約1重量%〜約5重量%の範囲の量で存在する。
適切な植物性剤(botanical agent)は、例えばEchinacea(エキナセア)(例えば、種angustifolia、purpurea、pallida)からの抽出物、ユッカグラウカ、ヤナギソウ、バジルの葉、トルコオレガノ、ニンジンの根、グレープフルーツ、フェンネルシード、ローズマリー、ウコン(tumeric)、タイム、ブルーベ
リー、アマトウガラシ(bell pepper)、ブラックベリー、スピルリナ、クロフサスグリフルーツ、茶葉、例えば中国茶、紅茶(例えば、変種(var.)フラワリー・オレンジペコ(Flowery Orange Pekoe)、ゴールデン・フラワリー・オレンジペコ(Golden Flowery Orange Pekoe)、ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジペコ(Fine Tippy Golden Flowery Orange Pekoe)、緑茶(例えば、変種(var.
)ジャパニーズ(Japanese)、グリーンダージリン(Green Darjeeling))、ウーロン
茶など、コーヒーの種、タンポポの根、ナツメヤシ果実、イチョウの葉、緑茶、ホーソンベリー、リコリス、セージ、イチゴ、スイートピー、トマト、バニラフルーツ、コンフリー、アルニカ、ツボクサ、ヤグルマソウ、セイヨウトチノキ、セイヨウキヅタ(ivy)、
モクレン、オートムギ、パンジー、タツナミソウ、シーバックソーン、オドリコソウおよびウィッチヘーゼルを含むことができる。植物性抽出物には、例えばクロロゲン酸、グルタチオン、グリチルリチン(glycrrhizin)、ネオヘスペリジン、ケルセチン、ルチン、
モリン、ミリセチン、ニガヨモギ(absinthe)およびカモミールが含まれる。
防腐剤
一態様では、パーソナルケア、ホームケア、ヘルスケアならびに施設用および工業用ケア製品で使用するのに適した任意の防腐剤を、有機相組成物において使用することができる。適切な防腐剤には、ポリメトキシ二環式オキサゾリジン、メチルパラベン、プロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、ベンジルトリアゾール、DMDMヒダントイン(1,3−ジメチル−5,5−ジメチルヒダントインとしても公知である)、イミダゾリジニル尿素、フェノキシエタノール、フェノキシエチルパラベン、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、ベンゾイソチアゾリノン、トリクロサン、および上記に開示の適切なポリクオタニウム化合物(例えば、ポリクオタニウム−1)が含まれる。
別の態様では、酸ベースの防腐剤は、有機相組成物において有用である。パーソナルケア、ホームケア、ヘルスケアならびに施設用および工業用ケア製品で有用な任意の酸ベースの防腐剤を、有機相組成物において使用することができる。一態様では、酸防腐剤は式:R53C(O)OH(R53は、水素、1〜8個の炭素原子を含む飽和および不飽和ヒドロカルビル基またはC〜C10アリールを表す)で表されるカルボン酸化合物である。別の態様では、R53は、水素、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基またはフェニルから選択される。例示的な酸は、これらに限定されないが、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ソルビン酸、カプリル酸および安息香酸、ならびにそれらの混合物である。
防腐剤は、一般に、一態様では、パーソナルケア有機相組成物の全重量の約0.01重量%〜約3.0重量%、別の態様では約0.1重量%〜約1重量%、さらなる態様では約0.3重量%〜約1重量%を構成する。
補助的レオロジー調整剤
別の態様では、有機相組成物を、1つまたは複数のレオロジー調整剤および増粘剤と配合することができる。適切なレオロジー調整剤および増粘剤は、例えばシリカおよびロウを含むことができる。
乳化剤
有機相組成物で用いる場合、乳化剤には、これらに限定されないが、C12〜C22脂肪アルコール、C12〜C22アルコキシ化アルコール、C12〜C22脂肪酸、C12〜C22アルコキシ化脂肪酸(分子中に存在する、それぞれが10〜80単位のエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシド/プロピレンオキシドの組合せを有するアルコキシレート)、C〜C22APG、エトキシ化ステロール(エチレンオキシド単位の数は2〜約150の範囲である)、ポリグリセロールの部分エステル、2〜6個の炭素原子を有するポリオールのエステルおよび部分エステル、ポリグリセロールの部分エステルならびにオルガノシロキサン、ならびにそれらの組合せが含まれる。
〜C22アルキルAPG乳化剤は、グルコースまたはオリゴ糖を、8〜22個の炭素原子を有する第一級脂肪アルコールと反応させることによって調製され、その平均オリゴマー化度が1〜2であるオリゴグルコシド残基上にグルコシド結合したC〜C16アルキル基を含む。上記界面活性剤として説明したAPGに加えて、APGは、商標名Plantacare(商標)(Cognis Corporation、Cincinnati、Ohio)のもとで入手することができる。例示的なアルキルグルコシドおよびオリゴグルコシドは、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、パル
ミチルグルコシド、イソステアリルグルコシド、ステアリルグルコシド、アラキジルグルコシドおよびベヘニルグルコシド、ならびにそれらの混合物から選択される。
2〜6個の炭素原子を有するポリオールのエステルおよび部分エステルに基づく乳化剤は、12〜30個の炭素原子を有する線状飽和および不飽和脂肪酸と縮合されており、それらは、例えば、飽和および不飽和C12〜C30脂肪酸との、グリセロールもしくはエチレングリコールのモノエステルおよびジエステル、またはプロピレングリコールのモノエステルである。
例示的な脂肪アルコールおよび脂肪酸、ならびにそれらのアルコキシレート、ポリグリセロールの部分エステル、ならびにオルガノシロキサンは上記に説明されている。
キレート剤
キレート剤を、金属イオンの有害な影響に対して、パーソナルケア、ホームケア、ヘルスケアおよび施設用ケア有機相組成物を安定化させるために用いることができる。利用する場合、適切なキレート剤には、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)およびその塩、例えば二ナトリウムEDTA、クエン酸およびその塩、シクロデキストリンなどならびにそれらの混合物が含まれる。そうした適切なキレート剤は、一般にパーソナルケア有機相組成物の全重量の約0.001wt%〜約3wt%、好ましくは約0.01wt%〜約2wt%、より好ましくは約0.01wt%〜約1wt%を構成する。
補助溶媒および希釈剤
上記活性構成成分の1つもしくは複数ならびに/または上記で論じたパーソナルケア、ヘルスケア、ホームケアおよび施設用ケア製品中に慣用的にもしくは一般に含められる1つもしくは複数の添加剤および/もしくは補助剤と組み合わせた有機相組成物のパーソナルケア、ホームケア、ヘルスケアおよび施設用ケア組成物を、これらに限定されないが、水を含まない、または水ベースの配合物、ならびに水混和性補助溶媒および/または希釈剤を含む配合物として調製することができる。通常用いられる有用な溶媒は、一般に、水(脱イオン水、蒸留水または精製水)、アルコール、脂肪アルコール、ポリオールなどおよびそれらの混合物などの液体である。非水性または疎水性補助溶媒は、実質的に水を含まない製品、例えばネイルラッカー、エアゾール推進スプレーにおいて、もしくは、特定の機能、例えば油性汚染、皮脂、メイクアップの除去のためもしくは、染料、芳香剤などを溶解させるために通常用いられる、または、それらは、乳剤の油性相中に混ぜ込まれる。水以外の補助溶媒の非限定的な例には、線状および分枝状アルコール、例えばエタノール、プロパノール、イソプロパノール、ヘキサノールなど;芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール、シクロヘキサノールなど;飽和C12〜C30脂肪アルコール、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどが含まれる。ポリオールの非限定的な例には、ポリヒドロキシアルコール、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、C〜Cアルコキシ化アルコール、ならびにC〜Cアルコキシ化ポリオール、例えば、約2〜約30個の炭素原子および1〜約40個のアルコキシ単位を有するアルコール、ジオールおよびポリオールのエトキシ化、プロポキシ化およびブトキシ化エーテル、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコールなどが含まれる。非水性補助溶媒または希釈剤の非限定的な例には、シリコーンおよびシリコーン誘導体、例えばシクロメチコンなど、ケトン、例えばアセトンおよびメチルエチルケトン;天然および合成の油ならびにロウ、例えば野菜油、植物油、動物油、精油、鉱油、C〜C40イソパラフィン、アルキルカルボン酸エステル、例えば酢酸エチル、酢酸アミル、乳酸エチルなど、ホホバ油、サメ肝油などが含まれる。上記非水性補助溶媒または希釈剤のいくつかは、仕上げ剤および乳化剤であってもよい。
香りおよび芳香剤
有機相組成物は、香り(scent)および芳香剤(fragrance)と配合されてもよい。天然匂い物質の範囲は、易揮発性成分に加えて、やや揮発性およびごくわずかに揮発性の成分も含む。合成匂い物質は、事実上全てのクラスの匂い物質の代表的なものを包含する。以下のリストは、有機相組成物と共に用いられ得る公知の匂い物質の例をこれらに限定されることなく含む。
天然生成物、例えばフロウソウアブソリュート、バジル油、熱帯性果実油(例えばベルガモット油、マンダリン油等)、マスチックアブソリュート(mastix absolute)、マートル油、パルマローザ油、パチョリ油、プチグレン油、ワームウッド油、ラベンダー油、ローズ油、ジャスミン油、イランイラン油等;アルコール:ファルネソール、ゲラニオール、リナロール、ネロール、フェニルエチルアルコール、ロジノール、桂皮アルコール(cinnamic alcohol)、(Z)−ヘキサ−3−エン−1−オール、メントール、α−テルピ
ネオール(a-terpineol)等;アルデヒド、例えばシトラール、アルファ−ヘキシルシン
ナムアルデヒド、リリアール、メチルイオノン、ベルベノン、ノートカトン、ゲラニルアセトン等;エステル、例えばアリルフェノキシアセテート、サリチル酸ベンジル、プロピオン酸シンナミル、酢酸シトロネリル、酢酸デシル、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、アセト酢酸エチル、シス−3−ヘキセニルイソブチレート、シス−3−ヘキセニルサリチレート、酢酸リナリル、メチルジヒドロジャスモネート、プロピオン酸スチラリル、酢酸ベチベリル、酢酸ベンジル、酢酸ゲラニル等;ラクトン、例えばガンマ−ウンデカラクトン、デルタ−デカラクトン、ペンタデカノリド、12−オキサヘキサデカノリド等;アセタール、例えばビリジン(フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール)等;および、香水類にしばしば使用される他の成分、例えばインドール、p−メンタ−8−チオール−3−オン、メチルオイゲノール、オイゲノール、アネトール等。
界面活性剤
有機相組成物と共に用いられ得る好適な界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、両性、および非イオン性の界面活性剤、ならびにそれらの混合物を含み得る。そのような組成物は、様々な成分、例えば懸濁または安定化を必要とする実質的に不溶性の材料(例えば、シリコーン、油性材料、真珠光沢材料、美容および薬用化粧品ビーズおよび粒子、気泡、スクラブ剤等)を含有するパーソナルケアクレンジング組成物において有用である。
アニオン性界面活性剤は、水性界面活性剤組成物の技術分野において公知または以前に使用されていたアニオン性界面活性剤のいずれであってもよい。好適なアニオン性界面活性剤は、これらに限定されないが、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルホネート、アルカリールスルホネート、アルファオレフィンスルホネート、アルキルアミドスルホネート、アルカリールポリエーテルスルフェート、アルキルアミドエーテルスルフェート、アルキルモノグリセリルエーテルスルフェート、アルキルモノグリセリドスルフェート、アルキルモノグリセリドスルホネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルスルホスクシナメート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルアミドスルホスクシネート;アルキルスルホアセテート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、アルキルアミドエーテルカルボキシレート、N−アルキルアミノ酸、N−アシルアミノ酸、アルキルペプチド、N−アシルタウレート、アルキルイセチオネート、カルボン酸塩(アシル基は、脂肪酸から誘導される);ならびに、それらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩およびトリエタノールアミン塩を含む。
一態様では、上記塩のカチオン部分は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、モノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩、ならびにモノ−、ジ−、およびトリイソプロピルアミン塩から選択される。上記界面活性剤のアルキルおよびアシル基は、一態様では約6〜約24個の炭素原子を、別の態様では8〜22個の炭素原子を、さらなる態様では約12〜18個の炭素原子を含有し、不飽和であってもよい。界面活性剤中のアリール基は、フェニルまたはベンジルから選択される。上に記載されるエーテル含有界面活性剤は、一態様では、界面活性剤分子当たり1〜10個のエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド単位を、別の態様では界面活性剤分子当たり1〜3個のエチレンオキシド単位を含有してもよい。
好適なアニオン性界面活性剤の例は、1、2および3モルのエチレンオキシドでエトキシ化された、ラウレス硫酸、トリデセス硫酸、ミレス硫酸、C12〜C13パレス硫酸、C12〜C14パレス硫酸、およびC12〜C15パレス硫酸のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、およびアンモニウム塩;ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、アンモニウムおよびトリエタノールアミン ラウリル硫酸、ココ硫酸、トリデシル硫酸、ミリスチル硫酸(myritstyl sulfate)、セチル硫酸、セテアリル硫酸、ステアリル硫酸、オレイル硫酸、およびタロウ硫酸、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、C12〜C14オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウレス−6カルボン酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルグリシンナトリウム、ミリスチルサルコシンナトリウム(sodium myristyl sarcocinate)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ココイルサルコシンナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、トリエタノールアミンモノラウリルホスフェート、ならびに、約8〜約22個の炭素原子を含有する飽和および不飽和脂肪酸のナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびトリエタノールアミン塩を含む脂肪酸石鹸を含む。
カチオン性界面活性剤の好適なクラスは、これらに限定されないが、アルキルアミン、アルキルイミダゾリン、エトキシ化アミン、四級化合物、および四級化エステルを含む。さらに、アルキルアミン酸化物は、低pHでカチオン性界面活性剤として機能し得る。
アルキルアミン界面活性剤は、置換または非置換の1級、2級および3級脂肪C12〜C22アルキルアミンの塩、ならびに時折「アミドアミン」と呼ばれる物質であってもよい。アルキルアミンおよびその塩の限定されない例は、ジメチルコカミン、ジメチルパルミタミン、ジオクチルアミン、ジメチルステアラミン、ジメチルソイアミン、ソイアミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロウプロパンジアミン、エトキシ化ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、アラキジルベヘニルアミン、ジメチルラウラミン、ステアリルアミン塩酸塩、塩化ソイアミン(soyamine chloride)、ステアリルアミンギ酸塩(stearylamine formate)、N−タロ
ウプロパンジアミンジクロリド、およびアモジメチコン(シリコーンポリマーのINCI名、アミノ官能基でブロックされている、例えばアミノエチルアミノプロピルシロキサン)を含む。
アミドアミンおよびその塩の限定されない例は、ステアラミドプロピルジメチルアミン、クエン酸ステアラミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、および乳酸コカミドプロピルジメチルアミンを含む。
アルキルイミダゾリン界面活性剤の限定されない例は、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン、例えばステアリルヒドロキシエチルイミダゾリン、ココヒドロキシエチルイミダゾリン、エチルヒドロキシメチルオレイルオキサゾリン等を含む。
エトキシ化アミンの限定されない例は、PEG−ココポリアミン、PEG−15タロウアミン、クオタニウム−52等を含む。
四級アンモニウム界面活性剤の例は、これらに限定されないが、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ジセチルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジエイコシルジメチルアンモニウムクロリド、ジドコシルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムアセテート、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、およびジ(ココナツアルキル)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタロウジメチル(ditallowedimethyl)アンモニウムクロリド、ジ(水素化タロウ)ジメチルアンモニウムクロリド、
ジ(水素化タロウ)ジメチルアンモニウムアセテート、ジタロウジメチルアンモニウムメチルスルフェート、ジタロウジプロピルアンモニウムホスフェート、ならびにジタロウジメチルアンモニウムニトレートを含む。
低pHにおいて、アミンオキシドは、プロトンを供与し、N−アルキルアミンと同様に挙動し得る。その例は、これらに限定されないが、ジメチル−ドデシルアミンオキシド、オレイルジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、ジメチルテトラデシルアミンオキシド、ジ(2−ヒドロキシエチル)−テトラデシルアミンオキシド、ジメチルヘキサデシルアミンオキシド、ベヘンアミンオキシド、コカミンオキシド、デシルテトラデシルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルC12〜15アルコキシプロピルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルコカミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド、ジヒドロキシエチルステアラミンオキシド、ジヒドロキシエチルタロウアミンオキシド、水素化パーム核アミンオキシド、水素化タロウアミンオキシド、ヒドロキシエチルヒドロキシプロピルC12〜C15アルコキシプロピルアミンオキシド、ラウラミンオキシド、ミリスタミンオキシド、セチルアミンオキシド、オレアミドプロピルアミンオキシド、オレアミンオキシド、パルミタミンオキシド、PEG−3ラウラミンオキシド、ジメチルラウラミンオキシド、カリウムトリホスホノメチルアミンオキシド、ソイアミドプロピルアミンオキシド、コカミドプロピルアミンオキシド、ステアラミンオキシド、タロウアミンオキシド、およびそれらの混合物を含む。
両性または両性イオン性界面活性剤は、酸性および塩基性部分を含有し、酸または塩基のいずれかとして挙動する能力を有する分子である。好適な界面活性剤は、界面活性剤組成物の技術分野において公知または以前に使用されていた両性界面活性剤のいずれであってもよい。例示的な両性界面活性剤のクラスは、これらに限定されないが、アミノ酸(例えば、N−アルキルアミノ酸およびN−アシルアミノ酸)、ベタイン、スルタイン、およびアルキルアンホカルボキシレートを含む。
アミノ酸界面活性剤は、α−アミノ酸、例えばアラニン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、イソロイシン、ロイシン、リシン、フェニルアラニン、セリン、チロシン、およびバリンのアルキル化およびアシル化から誘導することができる。代表的なN−アシルアミノ酸界面活性剤は、これらに限定されないが、N−アシル化グルタミン酸のモノ−およびジ−カルボン酸塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびTEA)、例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、およびミリストイルグルタミン酸カリウム;N−アシル化アラニンのカルボ
ン酸塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびTEA)、例えば、ココイルアラニンナトリウム、およびラウロイルアラニンTEA;N−アシル化グリシンのカルボン酸塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびTEA)、例えば、ココイルグリシンナトリウム、およびココイルグリシンカリウム;N−アシル化サルコシンのカルボン酸塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびTEA)、例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム、ココイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、オレイルサルコシンナトリウム、およびラウロイルサルコシンアンモニウム;ならびに上記界面活性剤の混合物である。
好適なベタインの例は、これらに限定されないが、ラウリルベタイン、ココベタイン、オレイルベタイン、ココヘキサデシルジメチルベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、およびコカミドプロピルヒドロキシスルタインを含む。
例示的なアルキルアンホカルボキシレートは、これらに限定されないが、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、カプリロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、およびカプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウムを含む。
非イオン性界面活性剤は、界面活性剤組成物の技術分野において公知または以前に使用されていた非イオン性界面活性剤のいずれであってもよい。好適な非イオン性界面活性剤は、これらに限定されないが、脂肪族(C〜C18)1級または2級線状鎖または分枝鎖酸、アルコールまたはフェノール;アルキルエトキシレート;アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレートおよび混合エトキシ/プロポキシ部分);アルキルフェノールのブロックアルキレンオキシド縮合物;アルカノールのアルキレンオキシド縮合物;ならびにエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマーを含む。他の好適な非イオン性界面活性剤は、モノ−またはジアルキルアルカノールアミド;アルキルポリグルコシド(APG);ソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールエステル;ポリオキシエチレン酸、およびポリオキシエチレンアルコールを含む。好適な非イオン性界面活性剤の他の例は、ココモノ−またはジエタノールアミド、ココグルコシド、デシルジグルコシド、ラウリルジグルコシド、ココジグルコシド、ポリソルベート20、40、60、および80、エトキシ化線状アルコール、セテアリルアルコール、ラノリンアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−100、ラウレス7、ならびにオレス20を含む。
別の実施形態では、非イオン性界面活性剤は、これらに限定されないが、アルコキシ化メチルグルコシド、例えば、Lubrizol Advanced Materials,Inc.からそれぞれGlucam(商標)E10、Glucam(商標)E20、Glucam(商標)P10、およびGlucam(商標)P20の商品名で入手可能であるメチルグルセス−10、メチルグルセス−20、PPG−10メチルグルコースエーテル、およびPPG−20メチルグルコースエーテル等を含み;そして、疎水性修飾アルコキシ化メチルグルコシド、例えば、Lubrizol Advanced Materials,Inc.からそれぞれGlucamate(商標)DOE−120、Glucamate(商標)LT、およびGlucamate(商標)SSE−20の商品名で入手可能であるPEG120メチルグルコースジオレエート、PEG−120メチルグルコーストリオレエート、およびPEG−20メチルグルコースセスキステアレートも好適である。他の例示的な疎水性修飾アルコキシ化メチルグルコシドは、米国特許第6,573,
375号および米国特許第6,727,357号において開示されており、それらの開示は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
使用され得る他の界面活性剤は、国際公開第99/21530号、米国特許第3,929,678号、米国特許第4,565,647号、米国特許第5,720,964号、および米国特許第5,858,948号においてより詳細に記載されている。さらに、好適な界面活性剤はまた、McCutcheon's Emulsifiers and Detergents(North American
and International Editions、Schwartz、PerryおよびBerchによる)にも記載されており、これは参照により完全に本明細書に組み込まれる。
利用される界面活性剤の量は、所望の用途に依存して幅広く変動し得るが、しばしば利用される量は、概して、それが含まれるパーソナルケア、ホームケア、ヘルスケア、ならびに施設用および工業用ケア組成物の総重量を基準として、一態様では約1重量%〜約80重量%、別の態様では約3重量%〜約65重量%、さらに別の態様では約5重量%〜約30重量%、さらなる態様では約6重量%〜約20重量%、および約8重量%〜約16重量%の範囲である。
光遮断剤
光遮断剤は、UV−A、UV−B、UV−Cおよび/または広帯域フィルターから有利に選択される。UV−Bまたは広域スペクトル遮断剤、すなわち約290から340nmの間の吸収最大値を有する物質の例は、有機または無機化合物であってもよい。有機UV−Bまたは広帯域遮断剤は、例えば、アクリレート、例えば2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(オクトクリレン、PARSOL(商標)340)、エチル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等;カンファー誘導体、例えば4−メチルベンジリデンカンファー(PARSOL(商標)5000)、3−ベンジリデンカンファー、カンファーベンザルコニウムメトスルフェート、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、スルホベンジリデンカンファー、スルホメチルベンジリデンカンファー、テレフタリデンジカンファースルホン酸等;シンナメート誘導体、例えばエチルヘキシルメトキシシンナメート(PARSOL(商標)MCX)、エトキシエチルメトキシシンナメート、ジエタノールアミンメトキシシンナメート(PARSOL(商標)Hydro)、イソアミルメトキシシンナメート等、およびシロキサンに結合した桂皮酸誘導体;p−アミノ安息香酸誘導体、例えばp−アミノ安息香酸、2−エチルヘキシルp−ジメチルアミノベンゾエート、N−オキシプロピレン化(N-oxypropylenated)エチルp
−アミノベンゾエート、グリセリルp−アミノベンゾエート;ベンゾフェノン、例えばベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシ−ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン等;ベンザルマロン酸のエステル、例えばジ−(2−エチルヘキシル)4−メトキシベンザルマロネート;2−(4−エトキシ−アニリノメチレン)プロパン二酸のエステル、例えば欧州特許出願公開第0895776号に記載のような2−(4−エトキシアニリノメチレン)プロパン二酸ジエチルエステル;欧州特許出願公開第0358584B1号、欧州特許出願公開第0538431B1号、および欧州特許出願公開第0709080A1号に記載のようなベンズマロネート基を含有する有機シロキサン化合物、例えばポリシリコーン−15(PARSOL(商標)SLX);ドロメトリゾールトリシロキサン(Mexoryl
XL);イミダゾール誘導体、例えば2−フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸およびその塩(PARSOL(商標)HS)等である。2−フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸の塩は、例えば、アルカリ塩、例えばナトリウム塩またはカリウム塩、アンモニウム塩、モルホリン塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のような1級、2級および3級アミンの塩;サリチレート誘導体、例えばサリチル酸イソプロピルベンジル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ブチル、サリチル酸エチルヘキシル(PARSOL
(商標)EHS、NEO Heliopan OS)、サリチル酸イソオクチルまたはサリチル酸ホモメチル(ホモサレート、PARSOL(商標)HMS、NEO Heliopan OS)等;トリアジン誘導体、例えばエチルヘキシルトリアゾン(Uvinul
T−150)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(Uvasorb HEB);カプセル化UVフィルター、例えばカプセル化エチルヘキシルメトキシシンナメート(Eusolex UV−pearls)または例えば欧州特許第1471995号等において開示されるようなUVフィルターが充填されたマイクロカプセルである。無機化合物は、マイクロ粒子化TiO、ZnO等の顔料である。「マイクロ粒子化」という用語は、約5nm〜約200nm、特に約15nm〜約100nmの粒子サイズを指す。TiO粒子はまた、金属酸化物、例えば酸化アルミニウムもしくはジルコニウム等により、または、有機コーティング、例えばポリオール、メチコン、ステアリン酸アルミニウム、アルキルシラン等によりコーティングされてもよい。そのようなコーティングは、当技術分野において周知である。
広域スペクトルまたはUV−A遮断剤、すなわち、約320から400nmの間の吸収最大値を有する物質の例は、有機または無機化合物、例えば、ジベンゾイルメタン誘導体、例えば4−tertブチル−4’−メトキシジベンゾイル−メタン(PARSOL(商標)1789)、ジメトキシジベンゾイルメタン、イソプロピルジベンゾイルメタン等;ベンゾトリアゾール誘導体、例えば2,2’−メチレン−ビス−(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)−フェノール(TINOSORB M)等;ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(Tinosorb S)等;フェニレン−1,4−ビス−ベンゾイミダゾールスルホン酸または塩、例えば2,2−(1,4−フェニレン)ビス−(1H−ベンゾイミダゾール−4,6−ジスルホン酸)(Neoheliopan AP);アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン、例えば欧州特許出願公開第1046391号に記載のような2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−ベンゾイル)−安息香酸ヘキシルエステル(Uvinul A plus);国際特許出願公開第2005080341A1号に記載のようなイオン性UV−Aフィルター;顔料、例えばマイクロ粒子化ZnOまたはTiO等であってもよい。「マイクロ粒子化」という用語は、約5nm〜約200nm、特に約15nm〜約100nmの粒子サイズを指す。粒子はまた、他の金属酸化物、例えば酸化アルミニウムもしくは酸化ジルコニウム等により、または、有機コーティング、例えばポリオール、メチコン、ステアリン酸アルミニウム、アルキルシラン等によりコーティングされてもよい。そのようなコーティングは、当技術分野において周知である。
ジベンゾイルメタン誘導体は、制限された光安定性を有するため、これらのUV−A遮断剤を光安定化することが望ましい場合がある。したがって、「従来のUV−A遮断剤」という用語はまた、例えば欧州特許出願公開第0514491B1および欧州特許出願公開第0780119A1に記載のような3,3−ジフェニルアクリレート誘導体;米国特許第5,605,680号に記載のようなベンジリデンカンファー誘導体;欧州特許出願公開第0358584B1号、欧州特許出願公開第0538431B1号、および欧州特許出願公開第0709080A1号に記載のようなベンズマロネート基を含有するオルガノシロキサンによって安定化されたジベンゾイルメタン誘導体、例えばPARSOL(商標)1789等も指す。
シリコーン流体
揮発性シリコーン油は、環式および線状ポリジメチルシロキサン、低分子量有機官能性シリコーン等を含む。環式揮発性シリコーン(シクロメチコン)は、典型的には、環式構造内に、酸素原子と交互に約3個〜約7個のケイ素原子を含有する。各ケイ素原子は、典型的には、2つのアルキル基、例えばメチル基等で置換されている。揮発性線状ポリジメチルシロキサン(ジメチコン)は、典型的には、線状配列内に、酸素原子と交互に約2個
〜約9個のケイ素原子を含有する。各ケイ素原子はまた、2つのアルキル基、例えばメチル基等で置換されている(末端ケイ素原子は3つのアルキル基で置換されている)。線状揮発性シリコーンは、典型的には、25℃で約5cP未満の粘度を有し、一方、環式揮発性シリコーンは、典型的には、25℃で約10cP未満の粘度を有する。「揮発性」とは、シリコーンが測定可能な蒸気圧を有する、または、20℃で少なくとも2mmのHgの蒸気圧を有することを意味する。不揮発性シリコーンは、20℃で2mmHg未満の蒸気圧を有する。揮発性シリコーンの説明は、ToddおよびByers、Volatile Silicone Fluids for Cosmetics, Cosmetics and Toiletries、91巻、29〜32頁、1976年、およびKasprzak、Volatile Silicones, Soap/Cosmetics/Chemical Specialties、40〜43頁、1986年12月に見出され、それぞれ参照により本明細書に組み込まれる。
例示的な揮発性シクロメチコンは、D4シクロメチコン(オクタメチルシクロテトラシロキサン)、D5シクロメチコン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、D6シクロメチコン、ならびにそれらのブレンド(例えば、D4/D5およびD5/D6)である。揮発性シクロメチコンおよびシクロメチコンブレンドは、G.E.SiliconesからSF1173、SF1202、SF1256、およびSF1258として、Dow Corning CorporationからDow Corning(商標)244、245、246、345、および1401 Fluidとして市販されている。揮発性シクロメチコンおよび揮発性線状ジメチコンのブレンドもまた企図される。
例示的な揮発性線状ジメチコンは、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサンおよびそれらのブレンドを含む。揮発性線状ジメチコンおよびジメチコンブレンドは、Dow Corning CorporationからDow Corning 200(商標)Fluid(例えば、製品表示0.65CST、1CST、1.5CST、および2CST)、ならびにDow Corning(商標)2−1184 Fluidとして市販されている。
例示的な揮発性低分子量有機官能性シリコーンは、フェニルトリメチコン、カプリリルトリメチコン、カプリリルメチコン、およびヘキシルメチコン、ならびにそれらのブレンドを含む。低分子量有機官能性シリコーンは、ClariantからSilcare(商標)41M10、Slicare(商標)31M60、Silcare(商標)41M10、およびSilcare(商標)41M15の商品名で市販されている。
有機相として有用な不揮発性シリコーン油は、線状であってもよく、また典型的には25℃で約10cP〜約100,000cPの粘度を有する。それらは、典型的には、線状配列内に、酸素原子と交互に約10個超のジアルキル/ジアリールまたはモノアルキル/モノアリール置換ケイ素原子を含有する。それらは、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、およびポリアルキルアリールシロキサンポリマーを含む。例示的な不揮発性シリコーン油は、ポリジメチルシロキサン(ジメチコン)、ポリジエチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン等を含む。一態様では、不揮発性シリコーン油は、25℃で約10cP〜約100,000cPの粘度範囲を有する不揮発性ポリジメチルシロキサンから選択される。不揮発性ジメチコンは、Dow Corning CorporationからDow Corning 200(商標)Fluid(製品表示10CSTから10,000CST)として市販されている。
使用および組成物
構造体ポリマーは、任意の有機相組成物において用いることができ、前記構造体ポリマーを含有する有機相組成物は、レオロジー的、感覚的および/または美的特性の改質を必要とする任意のパーソナルケア、ホームケア、ヘルスケア、ならびに施設用および工業用
ケア組成物において利用することができる。所与の組成物または用途において、構造体ポリマーまたは構造体ポリマーを含有する有機相組成物は、1つより多くの機能、例えば増粘剤、安定剤、乳化剤、膜形成剤、付着助剤、軟化剤等を果たすことができるが、必須ではない。
パーソナルケア、ホームケア、ヘルスケア、ならびに施設用および工業用ケア有機相組成物は、限定されることなく、容器、例えば瓶、管、スプレー、ワイプ、ロールオン、スティック等に封入、およびそこから分配することができる。これらの組成物を組み込むことができる製品の形態に関して、製品の使用目的が達成される限り制限はない。例えば、有機相組成物を含有するパーソナルおよびヘルスケア製品は、限定されることなく、ゲル、スプレー(液体またはフォーム)、エマルション(クリーム、ローション、ペースト)、液体(リンス、シャンプー)、バー、軟膏、坐剤等の形態で、皮膚、毛髪、頭皮、および爪に施用され得る。有機相組成物は、例えば、油組成物、油中水エマルション、水中油エマルション、油中油エマルション、シリコーン中油(oil-in-silicon)エマルション、および油中シリコーンエマルションにおいて用いられ得る。
1つのパーソナルケアの態様では、有機相組成物は、限定されることなく、ヘアケア製品(シャンプー、複合シャンプー(combination shampoo)、例えば「ツーインワン」コンディショニングシャンプー)、プレシャンプートリートメントおよび美容液、ポストシャンプーリンス、セットおよびスタイル維持剤(セット助剤、例えばゲルおよびスプレー、整髪助剤、例えばポマード、コンディショナー、パーマ、リラクサー、ヘアスムージング製品、ヘアオイル等を含む)、スキンケア製品(顔、体、手、頭皮および足)、例えばクリーム、ローション、ボディオイル、およびクレンジング製品、にきび防止製品、老化防止製品(スクラブ剤、角質溶解剤、脂肪沈着防止剤、抗しわ剤等)、皮膚保護剤(サンケア製品、例えばサンスクリーン、日焼け止め、保護クリーム、オイル、シリコーン等)、スキンカラー製品(ホワイトナー、ライトナー、サンレス日焼け促進剤等)、毛髪着色剤(毛髪染料、ヘアカラーリンス、ハイライト化粧品、ブリーチ等)、顔料添加皮膚着色剤(顔および体のメイクアップ、ファンデーションクリーム、マスカラ、ルージュ、リップ製品等)、バスおよびシャワー製品(ボディクレンザー、ボディウォッシュ、シャワーゲル、液体石鹸、石鹸バー、固形合成洗剤、コンディショニング液体バスオイル、バブルバス、バスパウダー等)、ネイルケア製品(マニキュア、マニキュア除去剤、強化剤、延展剤(lengthener)、硬化剤、甘皮除去剤(cuticle remover)、柔軟剤等)、医薬クリーム、軟膏、ならびに他の薬用タイプのスキンケア製品を含む、パーソナルケア(化粧品、洗面用品、薬用化粧品)の調製に好適である。
有機相組成物を含有する洗面用品および美容助剤は、限定されることなく、除毛製品(シェービングクリームおよびローション、脱毛薬、アフターシェービングスキンコンディショナー等)、育毛促進製品、デオドラントおよび制汗剤、口腔ケア製品(口、歯、歯茎)、例えばマウスウォッシュ、歯磨き剤、例えば練り歯磨き、歯磨き粉、歯のポリッシュ(tooth polish)、歯のホワイトナー、口臭予防スプレー、義歯接着剤等;顔および体用ヘアブリーチ等を含み得る。有機相組成物を含有し得る他の美容助剤は、限定されることなく、人工日焼け促進剤、例えばジヒドロキシアセトン(DHA)、チロシン、チロシンエステル等を含有するサンレス日焼け塗り薬(application)、コウジ酸、ヒドロキノン、アルブチン、果実の(fruital)、野菜のまたは植物の抽出物(レモン皮抽出物、カモミール、緑茶、カジノキ抽出物等)、アスコルビル酸誘導体 パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム等の活性構成成分を含有する皮膚脱色、ホワイトニングおよびライトニング製剤を含む。
有機相組成物は、微粒子、不溶性の有益な剤、微小研磨剤および研磨剤ならびにそれらの組合せを含有する皮膚クレンジング製品に好適であり得る。皮膚クレンジング製品は、
シャンプー、ボディウォッシュ、シャワーゲル、バスゲル、マスクおよびスキンクレンザーを含む。
説明された各化学成分の量は、別段に指定されない限り、市販の材料中に慣習的に存在し得る任意の溶媒または希釈油を含まずに、すなわち活性化学物質を基準として示されている。しかしながら、別段に指定されない限り、本明細書において参照される各化学物質または組成物は、商業グレードにおいて通常存在することが理解されている異性体、副生成物、誘導体、および他のそのような材料を含有し得る商業グレード材料であると解釈されるべきである。
上述の材料のいくつかは、最終製剤中で、最終製剤の成分が最初に添加されたものとは異なり得るように相互作用し得ることが公知である。例えば、(例えば洗剤の)金属イオンは、他の分子の他の酸性部位またはアニオン性部位に移動し得る。それにより、その使用目的において本発明の組成物を用いた後に形成された生成物を含む形成された生成物は、容易に説明可能ではない可能性がある。それにもかかわらず、全てのそのような改変物および反応生成物が本発明の範囲に含まれ、本発明は、上述の成分を混合することにより調製される組成物を包含する。
本明細書における発明は、油組成物の増粘、油組成物の透明度の改善、または両方に有用であり、これは、以下の実施例を参照してより良く理解され得る。
以下の実施例では、粘度は、TA Instrumentレオメータ(AR1000、AR2000、またはHR−2)において、4cmステンレス鋼2°コーンを使用し、20℃で測定するフローモードで測定された。せん断速度は、1〜1000s−1で計測されたが、1s−1でのみ報告されている。
弾性率(G’およびG”)は、ゲル試料対液体試料を強調するために示され、値は、同じTA Instrumentレオメータを使用して、試料の(0.01%歪みでの)ストレススイープから得られる。報告された値は、約0.01Paの応力における値であった。透明度は、目視観察として、またはBrinkman PC950比色計で測定されるような平均透過率としてのいずれかで報告されている。
(実施例1)
試料ポリマー1(「SP1」)−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートおよびディーンスタークトラップを取り付けた500mlの反応ケトルに、200mlのトルエン、0.01207モルの1−ヘキサデカノール、約1500の数平均分子量(「Mn」)を有する0.03614モルの水素化ポリブタジエン(Nisso PB(商標)GI−1000)を撹拌下(350rpm)で添加し、溶液を還流加熱して、トルエン−水共沸混合物を介して任意の残留水を除去した。水の除去後、溶液を70℃に冷却し、0.04219モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加し、10分間撹拌した。3滴(約30マイクロリットル)のカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、すぐに発熱が認められた。反応を2時間、または全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2270cm−1におけるピーク)継続させた。真空中で溶媒を除去した後、構造体ポリマーを回収した。Mn=14K;多分散性(「PDI」)=2.4。
「Hansen Solubility Parameters: A User's Handbook」、C. M. Hansen、CRC
Press:Boca Raton、Fl、2007年において説明されるようなY−MB法を使用して
、SP1とヒマワリ油または鉱油との間のΔHSPo−pを計算した。ヒマワリ油混合物
のΔHSPo−pは、3.6(J/cm1/2であり、これは視覚的に透明な組成物を提供した。鉱油混合物のΔHSPo−pは、約4.7(J/cm1/2であり、これは濁った組成物を提供した。
構造体ポリマーをヒマワリ油中で70〜90℃の間で24時間加熱し、混合物を冷却し、混合物を数日から1週間の期間にわたり平衡化させることにより、SP1をその増粘効率についてさらに試験した。混合物の(1秒−1における)粘度は、以下の表1に示されるように、増粘剤の濃度に比例することが判明した。
Figure 2017537930
5重量%の投入量では、SP1は、以下の表2に示されるように、様々な異なる油の粘度を改善した。
Figure 2017537930
5重量%におけるSP1のレオロジーは、油の極性に依存して、チキソトロピックであり、回復時間が数分から数日であることが判明した。
得られる構造体ポリマーのMnを変更するために1−ヘキサデカノールのレベルを変えて、SP1の化学量論的な変種を調製した。以下の表3は、得られる構造体ポリマーSP2からSP5、およびヒマワリ油中5重量%における透明度と共に対応する分子量を示す。
Figure 2017537930
様々な構造体ポリマーをヒマワリ油中にブレンドすることにより、レオロジーに対する
分子量および多分散性の影響もまた試験した。結果を以下の表4に示す。
Figure 2017537930
(実施例2)
比較試料ポリマー1(「CSP1」)−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートおよびディーンスタークトラップを取り付けた500mlの反応ケトルに、200mlのトルエン、0.0121モルの1−ヘキサデカノール、約2,100のMnを有する0.0361モルの水素化ポリブタジエン(Nisso PB(商標)GI−2000)を撹拌下(350rpm)で添加し、溶液を還流加熱して、トルエン−水共沸混合物を介して任意の残留水を除去した。水の除去後、溶液を70℃に冷却し、0.0.0422モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加し、10分間撹拌した。3滴(約30マイクロリットル)のカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、すぐに発熱が認められた。反応を2時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)継続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=17K;PDI=6.5。
「Hansen Solubility Parameters: A User's Handbook」、C. M. Hansen、CRC
Press:Boca Raton、FL、2007年において説明されるようなY−MB法を使用して
、CSP1とヒマワリ油または鉱油との間のΔHSPo−pを計算した。ヒマワリ油混合物のΔHSPo−pは、1.9(J/cm1/2であり、これは透明な組成物を提供した。鉱油混合物のΔHSPo−pは、約3.5(J/cm1/2であり、これは透明であるが若干濁った組成物を提供した。
構造体ポリマーをヒマワリ油中で70〜90℃の間で24時間加熱し、混合物を冷却し、混合物を数日から1週間の期間にわたり平衡化させることにより、CSP1をその増粘効率についてさらに試験した。混合物の(1秒−1における)粘度は、ベースラインから変化していないことが判明した。
(実施例3)
試料ポリマー6−0.0361モルの水素化ポリブタジエンを添加し、重合反応を1時間継続してから、0.0121モルの1−ヘキサデシルアミンを添加したことを除き、CSP1を調製するための手順に従った。鎖延長剤の添加後、反応をさらに1時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)継続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=19K;PDI=3.5。
「Hansen Solubility Parameters: A User's Handbook」、C. M. Hansen、CRC
Press:Boca Raton、FL、2007年において説明されるようなY−MB法を使用して
、SP6とヒマワリ油または鉱油との間のΔHSPo−pを計算した。ヒマワリ油混合物のΔHSPo−pは、2.01(J/cm1/2であり、これは透明な組成物を提供した。鉱油混合物のΔHSPo−pは、約3.8(J/cm1/2であり、これは透明であるが若干濁った組成物を提供した。
構造体ポリマーをヒマワリ油中で70〜90℃の間で24時間加熱し、混合物を冷却し、混合物を1週間の期間にわたり平衡化させてから粘度を測定することにより、SP6をその増粘効率についてさらに試験した。混合物の(1秒−1における)粘度は、(表2に示されるように)20℃においてこのヒマワリ油を約0.06Pa・sから1Pa・sに増粘することが判明した。
(実施例4)
試料ポリマー7−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートおよびディーンスタークトラップを取り付けた500mlの反応ケトルに、200mlのトルエン、約2,100のMnを有する0.0036モルの水素化ポリブタジエン(Nisso PB(商標)GI−2000)および0.0325モルの二量体ジオール(Pripol(商標)2030)を撹拌下(350rpm)で添加し、溶液を還流加熱して、トルエン−水共沸混合物を介して任意の残留水を除去した。水の除去後、溶液を70℃に冷却し、0.0422モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加し、10分間撹拌した。3滴(約30マイクロリットル)のカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、すぐに発熱が認められた。反応を1時間継続させてから0.0.0121モルの1−オクタデシルアルコールを添加し、反応をさらに1時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)持続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=25K;PDI=2.3。
204〜212の間の平均ヒドロキシ基数を有し、9、10位でカップリングした約C36ジオールの構造を有する二量体
固体ポリマー(5重量%)をヒマワリ油に添加し、固体の全てが、極めて半透明であったが透明ではなかった溶液に均質に混合されるまで75℃に加熱する。冷却後、溶液はゲル化し、より混濁した。混合物の(1秒−1における)粘度は、以下の表5に示されるように、増粘剤の濃度に比例することが判明した。
Figure 2017537930
(実施例5)
試料ポリマー8−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートを取り付けた500mlの反応ケトルに、0.1054モルの二量体ジオール(Pripol 2030)および0.105モルのε−カプロラクトン(Sigma Aldrich)を添加し、テフロン(登録商標)パドル撹拌ブレードにより300rpmで完全に混合した。次いで、30ppmのカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、溶液全体を125℃に加熱した。カプロラクトンを二量体ジオールと反応させた後に、FTIRを行った(カルボニルバンドが1,725cm−1から1,735cm−1にシフトする)。全てのカプロラクトンが消費されるまで反応を持続させて、低粘度の水性白色液体を得た。この時点で、溶液を室温に冷却し、200mlのトルエン中の約2100のMnを有する0.0130モルの水素化ポリブタジエン(Nisso PB(商標)GI−2000)を一定撹拌下で添加し、続いて0.143モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加した。反応混合物を70℃に加熱し、イソシアネートの消費を監視した(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)。反応を1時間継続させ(イソシアネート濃度が最小に達した)、次いで0.0484モルの1−オクタデシルアルコールを添加し、反応をさらに1時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)継続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=24,000;PDI=2.2。
204〜212の間の平均ヒドロキシ基数を有し、9、10位でカップリングした約C36ジオールの構造を有する二量体
5重量%のSP8を75℃のカプリル酸カプリン酸トリグリセリド(caprylic capric
triglyceride)に溶解し、室温に冷却して、(1秒−1および20℃)で1.7Pa・sの半透明粘性ゲル粘度を得た。
(実施例6)
試料ポリマー9−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートおよび200mlのトルエンを取り付けた500mlの反応ケトルに、約3300のMnを有する0.0067モルの水素化ポリブタジエン(Cray Valley HLBH−3000)および0.0325モルの二量体ジオール(Pripol(商標)2030)を撹拌(350rpm)下で添加し、70℃に加熱した。次いで、0.0422モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加し、10分間撹拌した。3滴(約30マイクロリットル)のカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、すぐに発熱が認められた。反応を1時間継続させてから0.0079モルの1−オクタデシルアルコールを添加し、反応をさらに1時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)持続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=25,000;PDI=2.8。このポリマーは、
1重量%で試料ポリマー7と同様の増粘効率を示したが、全ての油中で透明性を増加させた。
(実施例7)
試料ポリマー10−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートおよび200mlのトルエンを取り付けた500mlの反応ケトルに、約3800のMnを有する0.00586モルの水素化ポリブタジエン(Nisso GI−3000)および0.0234モルの二量体ジオール(Pripol(商標)2030)を撹拌下(350rpm)で添加し、70℃に加熱した。次いで、0.0322モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加し、10分間撹拌した。3滴(約30マイクロリットル)のカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、すぐに発熱が認められた。反応を1時間継続させてから0.00585モルのモノ−ヒドロキシル−水素化ポリブタジエン(Cray Valley HLBH−5000M;MW約5000)を添加し、反応をさらに1時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)継続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=20K;PDI=3.1。材料は、ヒマワリ油に1重量%で添加された場合、(20秒−1において)1.1Pa.sの粘度を示し、透明度の低下は示さなかった。
(実施例8)
試料ポリマー11−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートを取り付けた500mlの反応ケトルに、0.133モルの二量体ジオール(Pripol 2030)および0.1モルの二量体酸(Pripol 1006)を添加し、テフロン(登録商標)パドル撹拌ブレードにより300rpmで完全に混合した。次いで、30ppmのカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、溶液全体を125℃に加熱した。二量体酸を二量体ジオールと反応させた後に、FTIRを行った(カルボニルバンドが約1,700cm−1から1,735cm−1にシフトする)。全ての二量体酸が消費されるまで反応を持続させて、低粘度の水性白色液体を得た。得られたジオールのMnは3150;PDI=2.4であった。オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートおよびディーンスタークトラップを取り付けた500mlの反応ケトルに、200mlのトルエン、0.0067モルの上記反応生成物ジオール、および0.0325モルの二量体ジオール(Pripol(商標)2030)を撹拌下(350rpm)で添加し、溶液を還流加熱して、トルエン−水共沸混合物を介して任意の残留水を除去した。水の除去後、溶液を70℃に冷却し、0.0422モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加し、10分間撹拌した。3滴(約30マイクロリットル)のカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、すぐに発熱が認められた。反応を1時間継続させてから0.0079モルの1−オクタデシルアルコールを添加し、反応をさらに1時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)持続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=11.3K;PDI=2.7。ヒマワリ油への1重量%のこのポリマーの添加は、(20秒−1で)1.2Pa.sの粘度を有する、濁っているが半透明のゲル化流体をもたらした。
(実施例9)
試料ポリマー12−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートおよび200mlのトルエンを取り付けた500mlの反応ケトルに、約3300のMnを有する0.0115モルの水素化ポリブタジエン(Cray Valley HLBH−3000)および0.0413モルの二量体ジオール(Pripol(商標)2030)および0.0011モルのポリジメチルシロキサン,ヒドロキシル末端化(Sigma Aldrich、約750cSt;MW約950)を撹拌下(350rpm)で添加し、70℃に加熱した。次い
で、0.0593モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加し、10分間撹拌した。3滴(約30マイクロリットル)のカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、すぐに発熱が認められた。反応を1時間継続させてから0.0108モルの1−オクタデシルアルコールを添加し、反応をさらに1時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)持続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=25K;PDI=2.8。材料は、ヒマワリ油に1重量%で添加された場合、(20秒−1において)1.2Pa.sの粘度を示し、透明度の低下は示さなかった。
(実施例10)
試料ポリマー13−オーバーヘッド撹拌器および窒素ポートおよび200mlのトルエンを取り付けた500mlの反応ケトルに、約3300のMnを有する0.0117モルの水素化ポリブタジエン(Cray Valley HLBH−3000)および0.0413モルの二量体ジオール(Pripol(商標)2030)を撹拌下(350rpm)で添加し、70℃に加熱した。次いで、0.05744モルのヘキサメチレンジイソシアネートを添加し、10分間撹拌した。3滴(約30マイクロリットル)のカルボン酸ビスマス触媒(King IndustriesからのK−Kat(商標)348)を添加し、すぐに発熱が認められた。反応を1時間継続させてから、0.0002モルのポリジメチルシロキサン,モノヒドロキシ末端化(Sigma Aldrich;Mn約4670)を添加し、さらに1時間反応させてから、0.0108モルの1−オクタデシルアルコールを添加し、反応をさらに1時間、全てのイソシアネートが反応するまで(FTIRによる;2,270cm−1におけるピーク)持続させた。真空中で溶媒を除去した後、ポリマーを回収した。Mn=25K;PDI=2.8。材料は、ヒマワリ油に1重量%で添加された場合、0.6Pa.sの粘度を示し、透明度の低下は示さなかったが、表面張力の著しい低下を示した(約30ダイン/cmから約20ダイン/cm)。
上で具体的に列挙されているか否かに関わらず、優先権が主張される任意の以前の出願を含む、上で参照された文献はそれぞれ、参照により本明細書に組み込まれる。いかなる文献の言及も、そのような文献が先行技術として適格である、または任意の領域における当業者の一般的知識を構成することを認めるものではない。実施例を除き、または別段に明示的に指定されない限り、材料の量、反応条件、分子量、炭素原子の数等を指定する、本説明における全ての数量は、「約」という用語により修飾されると理解される。本明細書において規定される量、範囲、および比の上限および下限は、独立して組み合わされてもよいことを理解されたい。同様に、本発明の各要素の範囲および量は、他の要素のいずれかの範囲または量と一緒に使用され得る。
本明細書において使用される場合、「含む(including)」、「含有する(containing)」、または「〜により特徴付けられる」と同義である移行語「含む(comprising)」は、包含的または非制限的であり、列挙されていない追加の要素または方法ステップを除外しない。しかしながら、本明細書における「含む(comprising)」のそれぞれの列挙において、その用語がまた、代替の実施形態として、「〜から本質的になる(consisting essentially of)」および「〜からなる(consisting of)」という語句を包含し、ここで「〜からなる」は、指定されていないいかなる要素またはステップも除外し、「〜から本質的になる」は、考慮されている組成物または方法の本質的または基本的および新規の特徴に大きく影響しない追加的な列挙されていない要素またはステップの包含を許容することが意図される。
本発明の例示を目的として、ある特定の代表的実施形態および詳細を示したが、本発明の範囲から逸脱せずにそれに様々な変更および改変を行うことができることが、当業者に明らかである。これに関して、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
A)i)1.少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート、
または
2.少なくとも1つの鎖延長化合物と組み合わせた少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート
から誘導されるハードセグメント、および
ii)1.少なくとも1つの疎水性オリゴマー
から誘導される約500〜6000の平均分子量を有するソフトセグメント
から構成される主鎖を有する0.01〜約10wt%の構造体ポリマー、ならびに
B)大部分の有機相
を含む有機相組成物であって、
前記構造体ポリマー主鎖上のそれぞれのジイソシアネート間の平均分子量が約500〜約2,000である、
有機相組成物。
(項2)
前記少なくとも1つの疎水性オリゴマーが、少なくとも1つのポリオール化合物、ポリアミン化合物またはそれらの混合物である、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項3)
前記オリゴマーが、水素化ポリブタジエン(HPBD)、ポリテトラヒドロフラン(pTHF)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリヒマシ油、脂肪酸/アルコール付加物の少なくとも1つまたはそれらの混合物から選択される、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項4)
前記オリゴマーが、ラクトン、二塩基酸またはそれらの混合物との付加物の形態であり得る、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項5)
前記オリゴマーが、アルコール、アミン、無水物またはそれらの混合物で改質されている、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項6)
前記オリゴマーが、2モル%以下のジアミンで改質されている、上記項8に記載の組成物。
(項7)
前記構造体ポリマーがポリウレタンである、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項8)
前記構造体ポリマーがポリ尿素である、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項9)
前記構造体ポリマーが混合ポリウレタン/ポリ尿素である、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項10)
前記有機相が、動物油、野菜油、鉱油、合成油またはそれらの混合物から誘導される、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項11)
前記有機相が水素化されている、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項12)
前記有機相組成物中での全水素結合ドナー部位の全水素結合アクセプター部位に対する比が約1またはそれ超である、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項13)
前記油と前記オリゴマーの間のΔHSPが約4未満である、前記項のいずれかに記載の組成物。
(項14)
前記油と前記ポリマーの間のΔHSPが約4未満である、上記項13に記載の組成物。
(項15)
有機相を増粘させる方法であって、前記有機相に、
i)1.少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート、
または
2.少なくとも1つの鎖延長化合物と組み合わせた少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート
から誘導されるハードセグメント、および
ii)1.少なくとも1つの疎水性オリゴマー
から誘導される約500〜約6,000の平均分子量を有するソフトセグメント
を含む最大で約10wt%の構造体ポリマーを添加するステップを含み、
前記少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート間の平均分子量が約500〜約2,000である、方法。
(項16)
前記油組成物中での全水素結合ドナー部位の全水素結合アクセプター部位に対する比が約1またはそれ超である、上記項14に記載の方法。
(項17)
化粧品用にまたは医薬的に許容される有機相を増粘するための熱可塑性ポリウレタンの使用。

Claims (14)

  1. A)i)1.少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート、
    または
    2.少なくとも1つの鎖延長化合物と組み合わせた少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート
    から誘導されるハードセグメント、および
    ii)1.少なくとも1つの疎水性オリゴマー
    から誘導される00〜6000の平均分子量を有するソフトセグメント
    から構成される主鎖を有する0.01〜0wt%の構造体ポリマー、ならびに
    B)50〜99.5wt%の有機相
    を含む有機相組成物であって、
    ここで、前記構造体ポリマー主鎖上のそれぞれのジイソシアネート間の平均分子量が00〜,000であそして
    ここで、前記有機相組成物中での、前記構造体ポリマーおよび前記有機相の全水素結合ドナー部位の、前記構造体ポリマーおよび前記有機相の全水素結合アクセプター部位に対する比が1またはそれ超であり、そして
    ここで、前記有機相と前記オリゴマーの間のΔHSPが4未満である、
    有機相組成物。
  2. 前記少なくとも1つの疎水性オリゴマーが、少なくとも1つのポリオール化合物、ポリアミン化合物またはそれらの混合物である、請求項に記載の組成物。
  3. 前記オリゴマーが、水素化ポリブタジエン(HPBD)、ポリテトラヒドロフラン(pTHF)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリヒマシ油、脂肪酸/アルコール付加物の少なくとも1つまたはそれらの混合物から選択される、求項1または2のいずれかに記載の組成物。
  4. 前記オリゴマーが、ラクトン、二塩基酸またはそれらの混合物との付加物の形態である求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記オリゴマーが、アルコール、アミン、無水物またはそれらの混合物で改質されている、求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記オリゴマーが、2モル%以下のジアミンで改質されている、請求項に記載の組成物。
  7. 前記構造体ポリマーがポリウレタンである、求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 前記構造体ポリマーがポリ尿素である、求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 前記構造体ポリマーが混合ポリウレタン/ポリ尿素である、求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 前記有機相が、動物油、野菜油、鉱油、合成油またはそれらの混合物である、求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 前記有機相が水素化されている、求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 前記有機相と前記ポリマーの間のΔHSPが未満である、請求項に記載の組成物。
  13. 有機相を増粘させる方法であって、前記有機相に、
    i)1.少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート、
    または
    2.少なくとも1つの鎖延長化合物と組み合わせた少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート
    から誘導されるハードセグメント、および
    ii)1.少なくとも1つの疎水性オリゴマー
    から誘導される00〜,000の平均分子量を有するソフトセグメント
    を含む最大で0wt%の構造体ポリマーを添加するステップを含み、
    前記少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート間の平均分子量が00〜,000であそして
    ここで、前記有機相組成物中での、前記構造体ポリマーおよび前記有機相の全水素結合ドナー部位の、前記構造体ポリマーおよび前記有機相の全水素結合アクセプター部位に対する比が1またはそれ超であり、そして
    ここで、前記有機相と前記オリゴマーの間のΔHSPが4未満である、
    方法。
  14. 化粧品用にまたは医薬的に許容される有機相を増粘するための熱可塑性ポリウレタンの使用であって、
    ここで、該熱可塑性ポリウレタンが
    i)1.少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート、
    または
    2.少なくとも1つの鎖延長化合物と組み合わせた少なくとも1つの線状非分枝状脂肪族ジイソシアネート
    から誘導されるハードセグメント、および
    ii)1.少なくとも1つの疎水性オリゴマー
    から誘導される500〜6,000の数平均分子量を有するソフトセグメント
    から構成され、そして
    ここで、前記熱可塑性ポリウレタン上のそれぞれのジイソシアネート間の数平均分子量が500〜2,000であり、そして
    ここで、前記有機相組成物中での、前記熱可塑性ポリウレタンおよび前記有機相の全水素結合ドナー部位の、前記熱可塑性ポリウレタンおよび前記有機相の全水素結合アクセプター部位に対する比が1またはそれ超であり、そして
    ここで、前記有機相と前記オリゴマーの間のΔHSPが4未満である、
    使用
JP2017530027A 2014-12-04 2015-12-03 有機相含有組成物の粘度調整 Pending JP2017537930A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462087332P 2014-12-04 2014-12-04
US62/087,332 2014-12-04
PCT/US2015/063604 WO2016090081A1 (en) 2014-12-04 2015-12-03 Viscosity modification of organic phase containing compositions

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021034762A Division JP2021080484A (ja) 2014-12-04 2021-03-04 有機相含有組成物の粘度調整

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017537930A JP2017537930A (ja) 2017-12-21
JP2017537930A5 true JP2017537930A5 (ja) 2020-03-05

Family

ID=55024269

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017530027A Pending JP2017537930A (ja) 2014-12-04 2015-12-03 有機相含有組成物の粘度調整
JP2021034762A Withdrawn JP2021080484A (ja) 2014-12-04 2021-03-04 有機相含有組成物の粘度調整
JP2022201177A Pending JP2023021392A (ja) 2014-12-04 2022-12-16 有機相含有組成物の粘度調整

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021034762A Withdrawn JP2021080484A (ja) 2014-12-04 2021-03-04 有機相含有組成物の粘度調整
JP2022201177A Pending JP2023021392A (ja) 2014-12-04 2022-12-16 有機相含有組成物の粘度調整

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10647809B2 (ja)
EP (1) EP3226836A1 (ja)
JP (3) JP2017537930A (ja)
KR (1) KR102623466B1 (ja)
CN (1) CN107207691B (ja)
BR (1) BR112017011885B1 (ja)
WO (1) WO2016090081A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7188898B2 (ja) * 2017-03-31 2022-12-13 株式会社コーセー ポリウレタンゲルで被覆された粉体及びその製造方法、並びに化粧料への利用
WO2018179390A1 (ja) 2017-03-31 2018-10-04 株式会社コーセー ポリウレタンゲル組成物及びその利用
FR3064638B1 (fr) * 2017-04-04 2020-04-17 Polymerexpert Sa Nouveau gelifiant polyurethane
CN108126357A (zh) * 2018-01-17 2018-06-08 厦门卡拉风娱乐有限公司 一种光致发光泡泡水组合物
JP7098383B2 (ja) * 2018-03-30 2022-07-11 株式会社コーセー 油性固形化粧料
JP7208067B2 (ja) * 2018-03-30 2023-01-18 株式会社コーセー 油中水型メイクアップ化粧料
JP7078438B2 (ja) * 2018-03-30 2022-05-31 株式会社コーセー 固形粉末化粧料
JP7098384B2 (ja) * 2018-03-30 2022-07-11 株式会社コーセー 粉末化粧料
US10813875B2 (en) * 2018-04-23 2020-10-27 L'oreal Memory shape sunscreen composition
JP7084255B2 (ja) * 2018-08-24 2022-06-14 株式会社コーセー 美爪料
JP7121589B2 (ja) * 2018-08-24 2022-08-18 株式会社コーセー 油中水型化粧料
JP7291034B2 (ja) * 2018-08-24 2023-06-14 株式会社コーセー 二次付着防止用油性化粧料
JP7082152B2 (ja) * 2020-03-30 2022-06-07 株式会社ナリス化粧品 油性化粧料
CN112705131B (zh) * 2020-12-29 2023-01-24 广西中烟工业有限责任公司 一种低共熔溶剂/羟丙基-β-环糊精薄荷醇微囊制备方法

Family Cites Families (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3929678A (en) 1974-08-01 1975-12-30 Procter & Gamble Detergent composition having enhanced particulate soil removal performance
US4131731A (en) 1976-11-08 1978-12-26 Beatrice Foods Company Process for preparing polycarbonates
US4565647B1 (en) 1982-04-26 1994-04-05 Procter & Gamble Foaming surfactant compositions
US4654207A (en) 1985-03-13 1987-03-31 Helene Curtis Industries, Inc. Pearlescent shampoo and method for preparation of same
LU86703A1 (fr) 1986-12-08 1988-07-14 Oreal Composition cosmetique photostable contenant un filtre uv-a et un filtre uv-b,son utilisation pour la protection de la peau contre les rayons uv et procede de stabilisation du filtre uv-a par le filtre uv-b
FR2636338B1 (fr) 1988-09-09 1990-11-23 Rhone Poulenc Chimie Diorganopolysiloxane a fonction benzalmalonate
US5019376A (en) 1989-03-13 1991-05-28 S. C. Johnson & Son, Inc. Sparkling pearlescent personal care compositions
FR2658075B1 (fr) 1990-02-14 1992-05-07 Oreal Composition cosmetique filtrante photostable contenant un filtre uv-a et un beta,beta-diphenylacrylate ou alpha-cyano-beta,beta-diphenylacrylate d'alkyle.
GB9110123D0 (en) 1991-05-10 1991-07-03 Dow Corning Organosilicon compounds their preparation and use
NO304574B1 (no) 1992-03-27 1999-01-18 Curtis Helene Ind Inc Opasitetsmiddel for vannbaserte preparater
GB9320556D0 (en) 1993-10-06 1993-11-24 Unilever Plc Hair conditioning composition
DK0709080T3 (da) 1994-10-14 2002-05-21 Hoffmann La Roche Fotostabile kosmetiske lysskærmende sammensætninger
US5554586A (en) 1995-02-27 1996-09-10 Texaco Inc. Polyurea thickener and grease composition
US6033649A (en) 1995-12-18 2000-03-07 Roche Vitamins Inc. Light screening agents
US5858948A (en) 1996-05-03 1999-01-12 Procter & Gamble Company Liquid laundry detergent compositions comprising cotton soil release polymers and protease enzymes
US6069170A (en) 1997-08-05 2000-05-30 Roche Vitamins Inc. Light screening compounds and compositions
US5968493A (en) 1997-10-28 1999-10-19 Amway Corportion Hair care composition
FR2775593B1 (fr) * 1998-03-09 2002-06-14 Oreal Composition filmogene comprenant un polyurethane en dispersion aqueuse et un agent plastifiant
DE19917906A1 (de) 1999-04-20 2000-10-26 Basf Ag Verwendung von aminosubstituierten Hydroxybenzophenonen als photostabile UV-Filter in kosmetischen und pharmazeutischen Zubereitungen
DE19941365A1 (de) * 1999-08-31 2001-03-01 Basf Ag Kosmetisches Mittel auf Basis von Urethan- und/oder Harnstoffgruppen-haltigen Oligomeren
RU2261300C2 (ru) * 1999-09-08 2005-09-27 Клариант Файненс (Бви) Лимитед Поверхностная отделка бумаги или картона и агент для этой цели
DE10022247A1 (de) * 2000-05-08 2001-11-15 Basf Ag Polyurethan und dessen Verwendung zur Modifizierung rheologischer Eigenschaften
FR2814365B1 (fr) 2000-09-28 2002-12-27 Oreal Composition cosmetique comprenant au moins une phase grasse liquide structuree par des polyurethanes et/ou polyurees
US6573375B2 (en) 2000-12-20 2003-06-03 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Liquid thickener for surfactant systems
GB0202853D0 (en) 2002-02-07 2002-03-27 Dow Corning Encapsulation process and encapsulated compositions
FR2835529B1 (fr) * 2002-02-07 2006-06-30 Oreal Copolymeres a squelette hydrocarbone et compositions cosmetiques ou dermatologiques les comprenant
US7897779B2 (en) 2004-02-13 2011-03-01 Dsm Ip Assets B.V. Ionic UV-A sunscreens and compositions containing them
DE102004031786A1 (de) * 2004-07-01 2006-01-26 Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg Verdickungsmittel auf Polyurethanbasis
WO2007000335A1 (en) * 2005-06-28 2007-01-04 Nuplex Resins B.V. A polyurea product as thixotropic rheology modifying agent
GB0610001D0 (en) * 2006-05-19 2006-06-28 Ici Plc Structured Agrochemical Oil Based Systems
WO2009135857A2 (de) * 2008-05-06 2009-11-12 Basf Se Polyurethane als rheologiemodifizierende mittel für kosmetische zubereitungen
EP2292675A1 (de) * 2009-09-08 2011-03-09 BYK-Chemie GmbH Polyharnstoffe als Rheologiesteuerungsmittel
FR2949973B1 (fr) * 2009-09-11 2012-08-10 Oreal Composition cosmetique ou dermatologique comprenant un polymere a base de polyols particuliers, et procede de traitement cosmetique
JP5427684B2 (ja) * 2010-04-20 2014-02-26 株式会社Adeka 珪素含有ウレタン化合物及びその製造方法、並びにその化合物を含有する組成物
ES2545814T3 (es) * 2010-10-22 2015-09-16 Basf Se Espesante de poliuretano
US20150274972A1 (en) * 2012-10-12 2015-10-01 Alzo International, Inc. Enhanced water and transfer resistant film forming
CN103992462B (zh) * 2013-02-17 2016-06-01 上海飞凯光电材料股份有限公司 聚氨酯缔合型增稠剂的制备方法及应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023021392A (ja) 有機相含有組成物の粘度調整
JP2017537930A5 (ja)
JP6184484B2 (ja) 界面活性剤系のためのアルキルグリコシドベースのミセル増粘剤
JP6087814B2 (ja) 構造化アクリレートコポリマー増粘剤
JP6000261B2 (ja) アクリレートコポリマー増粘剤
JP5775111B2 (ja) 官能性ポリマーを含むパーソナルケア組成物
RU2503444C2 (ru) Полиуретаны в качестве средств модифицирования реологии косметических препаратов
JP5548367B2 (ja) 複素環式置換された新規縮合ポリマー
JP5313662B2 (ja) 良好な特性を有する、シリコーン樹脂含有パーソナルケア組成物、その製造方法並びにその使用
JP6522638B2 (ja) カルボキシ官能性エラストマーを含む化粧品組成物
US20070160547A1 (en) Method of applying a composition
JP2013533356A (ja) アクリルコポリマー増粘剤のブレンド
JP2014500236A (ja) 多相系において使用するための構造化アクリレートコポリマー
JP2016500078A (ja) 二峰性エマルションを含む化粧品組成物
EP2273970A1 (de) Verwendung organomodifizierter siloxanblockcopolymere als pflegewirkstoff zur pflege von menschlichen oder tierischen körperteilen
CN102482495A (zh) 具有粘液质硅酮液的个人护理组合物
US8298517B2 (en) Personal care compositions having improved compatibility and providing improved sun protection
TW201002408A (en) Particles obtainable by drying an aqueous nanourea dispersion
WO2008088323A2 (en) Method of applying a composition
WO2016182006A1 (ja) コポリマー