JP2017537906A - ローズの香りを有する脂肪族ニトリル - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)(式中、R1及びR1’は互いに独立して、水素原子又はメチル基を表すが、但し、前記基のうち一方が水素原子を表し、かつ他方がメチル基を表し、R2及びR3は互いに独立して、その飽和環の置換基を表し、かつ水素原子又はC1〜3アルキル基であり、nは1〜4の範囲にわたる整数である)で示され、その立体異性体のいずれか1つ又はその混合物の形態の、化合物、及びその化合物の、フローラルタイプ、ローズタイプの香調を付与するための香料における使用に関する。

Description

本発明は香料の分野に関する。より具体的には、本発明は以下で規定される式(I)の化合物の賦香成分としての使用に関し、この化合物は、フローラルタイプ、ローズタイプの有用な賦香成分である。したがって、本明細書で言及される内容によると、本発明は、本発明の化合物を賦香組成物又は香料消費者製品の一部として包含する。
従来技術
我々の知る限りでは、本発明の化合物は新規である。
我々の知る限りでは、香料において知られている最も近い類似物は、国際公開2006/133592号(WO2006/133592)に記載されているPetalia(登録商標)(2−シクロヘキシリデン−2−(o−トリル)アセトニトリル;製造元:Givaudan、スイス、ヴェルニエ在)として知られる化学品であり、これはフルーティ、ローズ、ライチ、パルマローザ、及びロザセトール(rosacetol)の香調を有すると記載されている。
しかしながら、本発明の化合物は、従来技術の化合物のものと類似点が幾つかある香りプロファイルを有するものの、これらは従来技術のものとは明らかに違う化学構造を有する点で異なっている。
この従来技術の文献では、式(I)の化合物における官能特性についていかなる報告又は示唆もされておらず、また香料の分野における前記化合物の使用についていかなる報告又は示唆もされていない。
発明の説明
今や驚くべきことに、以下の式:
Figure 2017537906
(上記式中、R及びR1’は互いに独立して、水素原子又はメチル基を表すが、但し、前記基のうち一方が水素原子を表し、かつ他方がメチル基を表し、
及びRは互いに独立して、その飽和環の置換基を表し、かつ水素原子又はC1〜3アルキル基であり、
nは1〜4の範囲にわたる整数である)
の化合物を、その立体異性体のいずれか1つ又はその混合物の形態で、賦香成分として、例えば、フローラルタイプ、例えばローズタイプの香調を付与するために、使用することが可能であることを見出した。
明確にするために、「その立体異性体のいずれか1つ」という表現又はその類似表現は、当業者により理解されている通常の意味、つまり本発明の化合物が純粋なエナンチオマー(キラルの場合)又はジアステレオマーであり得ることを意味する。
明確にするために、「R及びRはその飽和環の置換基を表し」という表現又はその類似表現は、当業者により理解されている通常の意味、つまり前記基が可能な位置のいずれか1つにおいてその飽和環に結合されていてよいことを意味する。
本発明の上記実施形態のいずれか1つによると、前記化合物(I)はC14〜C19化合物である。
本発明の上記実施形態のいずれか1つによると、nは1〜2の範囲にわたる整数である。より好ましくは、nは2と等しい。
本発明の上記実施形態のいずれか1つによると、R及びRは互いに独立して、水素原子又はメチル基を表す。より好ましくは、Rは水素原子又はメチル基を表し、かつRは水素原子を表す。
本発明の特別な実施形態によると、Rは水素原子を表し、かつR1’はメチル基を表す。
本発明の特別な実施形態によると、式(I)の化合物は、以下の2つの位置異性体を少なくとも80%含有する位置異性体混合物の形態であり、ここで、1つ目の位置異性体については、Rは水素原子を表し、R1’はメチル基を表し、また2つ目の位置異性体については、Rはメチル基を表し、R1’は水素原子を表す(例えば2−シクロヘキシリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロヘキシリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル)。好ましくは、式(I)の化合物は、Rが水素原子を表し、R1’がメチル基を表す位置異性体(例えば2−シクロヘキシリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル)を少なくとも50%含有する位置異性体混合物の形態にある。さらにより好ましくは、式(I)の化合物は、Rが水素原子を表し、R1’がメチル基を表す位置異性体(例えば2−シクロヘキシリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル)を少なくとも80%含有する位置異性体混合物の形態にある。
本発明の化合物の具体例として、2−シクロヘキシリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロヘキシリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリルをそれぞれ94:6のモル比で含有する位置異性体混合物を挙げることができるが、これらの例に限定されるものではなく、これは僅かなグリーンの側面を持った、快い(nice)フローラル、ローズ、及びバルサムのノートにより特徴付けられた香りを有する。この化合物の官能的な側面は、2,2,2−トリクロロ−1−フェニルエチルアセテートを想起させるが、ハロゲン化物不含であるという利点を有する。この化合物は、乾いた洗濯物において数日にわたり極めて持ちの良いノートを有する。その官能的特徴は、よりレッドフルーツ、アニス、ローズのノートを有し、微かにメタリックである点で従来技術の化合物(2−シクロヘキシリデン−2−(o−トリル)アセトニトリル)とは僅かに異なっている。
その他の例として、2−シクロヘキシリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロヘキシリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリルをそれぞれ95:5のモル比で含有する位置異性体混合物を挙げることができ、これは上記のものと類似した香りを有するが、ファッティで、薬品的かつニトリルのノートを有する点で区別される。
その他の例として、2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(3−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリル及び2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(3−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリルを含有する位置異性体混合物を挙げることができ、これはフローラル、オレンジフラワー、及びフェノリックな香調を有する。
本発明の化合物の官能プロファイルは、従来技術の化合物であるPetalia(登録商標)に非常に類似している。香り特性がこのように類似することは特に驚くべきことである。というのも、アリール基のシクロヘキセニル基での置換は、化合物の物理化学特性(例えば、極性又はπ供与能)、延いては化合物と嗅覚受容体との相互作用を劇的に変化させることが知られているからである。驚くべきことに、構造変更にも拘わらず、つまり本発明の化合物が、Petalia(登録商標)と同数の炭素原子を有するが、この従来技術の化合物の芳香族部分を失うにも拘わらず、本発明による化合物は、Petalia(登録商標)に典型的なフローラル、ローズのノートを有する。驚くべきことに、該ローズのノートが本発明の化合物について観察される。
本発明の化合物の香りはまた、ジャスミン、フルーティ、又はサリシネート(salicinate)のノートが欠如しているか、又はそれらをごく僅かにのみ有する。
上記のように、本発明は、賦香成分としての式(I)の化合物の使用に関する。言い換えれば、本発明は、賦香組成物若しくは賦香された物品若しくは表面の香り特性を付与するため、増強するため、改善するため、又は変調するための方法若しくはプロセスに関し、この方法には、前記組成物又は前記物品へと有効量の式(I)の化合物を少なくとも1種添加することが含まれる。またここで、「式(I)の化合物の使用」とは、化合物(I)を含有し、かつ香料産業において有利に使用可能なあらゆる組成物の使用と理解すべきである。
また、実際に賦香成分として有利に使用できる前記組成物は、本発明の対象でもある。
したがって、本発明のさらなる対象は、
i)賦香成分としての、先に規定した本発明の化合物少なくとも1種、
ii)香料キャリヤー及び香料ベースから成る群より選択される成分少なくとも1種、及び
iii)任意で香料アジュバント少なくとも1種
を含有する賦香組成物である。
ここで「香料キャリヤー」とは、香料の観点から実質的に中性である材料、つまり賦香成分の官能特性を著しく変えることのない材料を意味する。前記キャリヤーは、液体でも、又は固体でもよい。
液体キャリヤーとして、例として、香料において一般的に使用されている、乳化系、つまり溶剤及び界面活性剤系、又は溶剤を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。香料において一般的に使用されている溶剤の性質及び種類の詳細な記載は網羅することができない。しかしながら、例として、ブチレングリコール若しくはプロピレングリコール、グリセロール、ジプロピレングリコール及びそのモノエーテル、1,2,3−プロパントリイルトリアセテート、ジメチルグルタレート、ジメチルアジペート、1,3−ジアセチルオキシプロパン−2−イルアセテート、ジエチルフタレート、イソプロピルミリステート、ベンジルベンゾエート、ベンジルアルコール、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノール、又はエチルシトレートといった最も一般的に使用されている溶剤を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。香料キャリヤーと香料ベースを両方とも含有する組成物について、既に記載したもの以外で適切な香料キャリヤーはまた、エタノール、水/エタノール混合物、リモネン若しくはその他のテルペン、イソパラフィン、例えば、Isopar(登録商標)(製造元:Exxon Chemical)という商標で知られるもの、又はグリコールエーテル及びグリコールエーテルエステル、例えば、Dowanol(登録商標)(製造元:Dow Chemical Company)という商標で知られるもの、又は硬化ヒマシ油、例えば、Cremophor(登録商標)RH40(製造元:BASF)という商標で知られるものであり得る。
固体キャリヤーとは、賦香組成物又は賦香組成物の幾つかの要素が化学的又は物理的に結合できる材料を意味する。一般的にこのような固体キャリヤーは、この組成物を安定化させるため、又はこの組成物若しくは幾つかの成分の蒸発速度を制御するために用いられる。固体キャリヤーの使用は当技術分野において現在行われており、当業者はどのようにして所望の効果を達成するかに精通している。しかしながら、例として、固体キャリヤーとしては、吸収性のガム、又はポリマー、又は無機材料、例えば、多孔性ポリマー、シクロデキストリン、木質材料、有機ゲル若しくは無機ゲル、粘土、石膏、タルク、又はゼオライトを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
固体キャリヤーのその他の例としては、カプセル化材料を挙げることができるが、これに限定されるものではない。そのような材料の例には、壁形成材料、及び可塑化材料、例えば、単糖類、二糖類、若しくは三糖類、天然デンプン若しくは加工デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、タンパク質若しくはペクチン、又はさらに以下のような参考文献で挙げられている材料が含まれ得る:H.Scherz著、Hydrokolloide:Stabilisatoren,Dickungs− und Geliermittel in Lebensmitteln、Lebensmittelchemie,Lebensmittelqualitaetシリーズ第2巻、Behr’s Verlag GmbH&Co.、ハンブルク在、1996年。カプセル化は当業者によく知られた方法であり、例えば、噴霧乾燥、アグロメレーション、若しくはさらに押出成形などといった技術を用いることで実施可能であるか、又はコアセルベーション技術又は複合コアセルベーション技術を含む被覆カプセル化から成る。例として特に、重合、界面重合、コアセルベーション、又はこれら全てによって誘導される相分離プロセスのような技術(前記技術は全て、従来技術に記載されている)を用いて、かつ任意で高分子安定剤又はカチオン性コポリマーの存在下で、アミノプラスト、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレア、又はポリウレタン型の樹脂若しくはこれらの混合物(前記樹脂は全て、当業者によく知られている)によるコアシェルカプセル化を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
特に樹脂としては、アルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド、2,2−ジメトキシエタナール、グリオキサール、グリオキシル酸、又はグリコールアルデヒド、及びこれらの混合物)と、アミン、つまりウレア、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、メラミン、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、グアナゾールなど、並びにこれらの混合物とを重縮合することで製造されるものを挙げることができる。或いは、予備成形した樹脂であるアルキロール化ポリアミン、例えば、Urac(登録商標)(製造元:Cytec Technology Corp.)、Cymel(登録商標)(製造元:Cytec Technology Corp.)、Urecoll(登録商標)若しくはLuracoll(登録商標)(製造元:BASF)という商標で市販入手可能なものを使用することができる。
特に樹脂としては、ポリオール、例えば、グリセロール及びポリイソシアネート、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリマー、イソホロンジイソシアネートのトリマー若しくはキシリレンジイソシアネートのトリマー、又はヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、又はキシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのトリマー(Takenate(登録商標)という商標で知られている、製造元:Mitsui Chemicals)、中でもキシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのトリマー、及びヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットの重縮合によって製造されるものを挙げることができる。
アミノ樹脂、つまりメラミン系樹脂とアルデヒドとの重縮合による香料のカプセル化に関連する幾つかの有力な文献は例えば、K.Dietrichら、Acta Polymerica、1989年、第40巻、p.243、325、683、及び1990年、第41巻、p.91において公開されたような論文により表される。このような論文では既に、そのようなコアシェルマイクロカプセルの製造に影響を及ぼす様々なパラメータが記載されており、この製造に、特許文献でさらに詳述及び例示されている従来の方法も従う。Wiggins Teape Group Limitedの米国特許第4396670号明細書(US4396670)は、特許文献に関連する初期例である。それ以来、その他多くの著者及び創作者によって当分野の文献が豊富となってきたため、公開された発展の全てをここに含めることは不可能になっているが、この種類のカプセル化における一般的知識は非常に意義深いものである。より最近の関連刊行物は、そのようなマイクロカプセルを適切に使用することにも取り組んでおり、例えばH.Y.Leeら著、Journal of Microencapsulation、2002年、第19巻、p.559〜569における論文、国際公開第01/41915号(WO01/41915)、又はさらにS.Boneら著、Chimia、2011年、第65巻、p.177〜181における論文により示されている。
ここで「香料ベース」とは、賦香補助成分を少なくとも1種含有する組成物を意味する。
前記賦香補助成分は、式(I)のものではない。さらに、ここで「賦香補助成分」とは、賦香調製物において使用される化合物又は嗜好効果を付与するための組成物を意味する。言い換えれば、このような、賦香補助成分であるとされる補助成分は、ただ香りを有するのではなく、積極的な又は気持ちよい(pleasant)方法で組成物の香りを付与又は変調することができると当業者に認識される必要がある。
ベース中に存在する賦香補助成分の性質及び種類は、ここでは、決して網羅的なものではなく、より詳細な記載を保証しないが、当業者は一般的知見に基づいて、かつ意図する使用若しくは適用、及び所望の官能効果に応じてそれらを選択することができる。一般論として、これらの賦香補助成分は、アルコール、ラクトン、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペノイド、窒素若しくは硫黄含有複素環式化合物、及び精油など様々な化学分類に属し、前記賦香補助成分は自然由来であっても、又は合成由来であってもよい。
特に、嗅覚に関して類似したノートを有することで知られる賦香補助成分を以下のように挙げることができる。
特に、香料調製物において一般的に使用される賦香補助成分を以下のように挙げることができる。
・アルデヒド系成分:デカナール、ドデカナール、2−メチル−ウンデカナール、10−ウンデセナール、オクタナール、及び/又はノネナール;
・アロマティックハーブ系成分:ユーカリ油、カンファー、ユーカリプトール、メントール、及び/又はアルファピネン;
・バルサム系成分:クマリン、エチルバニリン、及び/又はバニリン;
・シトラス系成分:ジヒドロミルセノール、シトラール、オレンジ油、リナリルアセテート、シトロネリルニトリル、オレンジテルペン、リモネン、1−P−メンテン−8−イルアセテート、及び/又は1,4(8)−P−メンタジエン;
・フローラル系成分:メチルジヒドロジャスモネート、リナロール、シトロネロール、フェニルエタノール、3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ベンジルアセテート、ベンジルサリチレート、テトラヒドロ−2−イソブチル−4−メチル−4(2H)−ピラノール、ベータイオノン、メチル2−(メチルアミノ)ベンゾエート、(E)−3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、ヘキシルサリチレート、3,7−ジメチル−1,6−ノナジエン−3−オール、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパナール、ベルジルアセテート(verdyl acetate)、ゲラニオール、P−メンタ−1−エン−8−オール、4−(1,1−ジメチルエチル)−1−シクロヘキシルアセテート、1,1−ジメチル−2−フェニルエチルアセテート、4−シクロヘキシル−2−メチル−2−ブタノール、アミルサリチレート、高cis−メチルジヒドロジャスモネート、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、ベルジルプロピオネート(verdyl proprionate)、ゲラニルアセテート、テトラヒドロリナロール、cis−7−P−メンタノール、プロピル(S)−2−(1,1−ジメチルプロポキシ)プロパノエート、2−メトキシナフタレン、2,2,2−トリクロロ−1−フェニルエチルアセテート、4/3−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、アミルシンナミックアルデヒド、4−フェニル−2−ブタノン、イソノニルアセテート、4−(1,1−ジメチルエチル)−1−シクロヘキシルアセテート、ベルジルイソブチレート(verdyl isobutyrate)、及び/又はメチルイオノン異性体の混合物;
・フルーツ系成分:ガンマウンデカラクトン、4−デカノリド、エチル2−メチル−ペンタノエート、ヘキシルアセテート、エチル2−メチルブタノエート、ガンマノナラクトン、アリルヘプタノエート、2−フェノキシエチルイソブチレート、エチル2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−アセテート、及び/又はジエチル1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート;
・グリーン系成分:2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、2−tert−ブチル−1−シクロヘキシルアセテート、スチラリルアセテート、アリル(2−メチルブトキシ)アセテート、4−メチル−3−デセン−5−オール、ジフェニルエーテル、(Z)−3−ヘキセン−1−オール、及び/又は1−(5,5−ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−4−ペンテン−1−オン;
・ムスク系成分:1,4−ジオキサ−5,17−シクロヘプタデカンジオン、ペンタデセノリド、3−メチル−5−シクロペンタデセン−1−オン、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−シクロペンタ−g−2−ベンゾピラン、(1S,1’R)−2−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシ]−2−メチルプロピルプロパノエート、ペンタデカノリド、及び/又は(1S,1’R)−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート;
・ウッディ系成分:1−(オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−エタノン、パチュリ油、パチュリ油のテルペン留分、(1’R,E)−2−エチル−4−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−2−ブテン−1−オール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、メチルセドリルケトン、5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−3−メチルペンタン−2−オール、1−(2,3,8,8−テトラメチル−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、及び/又はイソボルニルアセテート;
・その他の成分(例えば、アンバー系、パウダリー系、スパイシー系、又はウォータリー系):ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1−b]フラン、及びその立体異性体のいずれか、ヘリオトロピン、アニシックアルデヒド、オイゲノール、シンナミックアルデヒド、クローブ油、3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−メチルプロパナール、及び/又は3−(3−イソプロピル−1−フェニル)ブタナール。
本発明による香料ベースは上記賦香補助成分に限定され得るものではなく、これらの補助成分の多くはいずれにせよ、S.Arctander著の書籍Perfume and Flavor Chemicals、1969年、アメリカ合衆国、ニュージャージー州、モントクレア、若しくはその書籍のより最近の版などの参考文献で列挙されているか、又は類似した性質のその他文献、及び香料の分野における膨大な特許文献において列挙されている。また前記補助成分は、様々な種類の賦香化合物を制御された方法で放出することが知られる化合物であってもよいと理解される。
ここで「香料アジュバント」とは、さらなる付加的な利点、例えば、色、特定の耐光性、化学的安定性などを付与することができる成分を意味する。賦香ベースにおいて一般的に使用されるアジュバントの性質及び種類の詳細な記載は網羅することができないが、前記成分は当業者によく知られていることに言及する必要がある。しかしながら、具体例として以下のものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない:粘度調整剤(例えば、界面活性剤、増粘剤、ゲル化剤、及び/又はレオロジー調整剤)、安定化剤(例えば、保存剤、酸化防止剤、熱/光及び/又は緩衝剤、あるいはキレート剤、例えばBHT)、着色剤(染料及び/又は顔料)、保存剤(例えば、抗菌剤、若しくは抗微生物剤、若しくは抗真菌剤、若しくは抗刺激剤)、研磨剤、皮膚冷感剤、保留剤、昆虫忌避剤、軟膏剤、ビタミン、並びにこれらの混合物。
当業者は、賦香組成物の上記成分を混合することによって、単に当技術分野の標準的知識を適用することによって、また試行錯誤的方法論によって、所望の効果のために最適な調製物を完全に設計することができると理解される。
式(I)の化合物少なくとも1種及び香料キャリヤー少なくとも1種から成る本発明の組成物は、本発明の特別な実施形態を表し、式(I)の化合物少なくとも1種、香料キャリヤー少なくとも1種、香料ベース少なくとも1種、及び任意で香料アジュバント少なくとも1種を含有する賦香組成物も同様である。
ここで、上記組成物中に式(I)の化合物を1種より多く有する可能性が重要であることに言及することが有用である。なぜなら、この化合物によって調香師が、本発明の様々な化合物の香りのトーンを有する、アコードと香料とを作製することが可能となり、したがって調香師の作業のための新たな手段が生み出されるからである。
明確にするために、化学合成から直接生成されるあらゆる混合物、例えば、本発明の化合物が出発生成物、中間生成物、又は最終生成物として包含され得る適切な精製なしの反応媒体は、前記混合物が本発明の化合物を香料にとって適切な形態で提供しない場合には、本発明による賦香組成物として考慮され得ないとも理解される。したがって、特に記載のない限り、未精製の反応混合物は通常、本発明から除外する。
さらに本発明の化合物はまた、現代香料、すなわちファイン香料又は機能的香料(fine or functional perfumery)のあらゆる分野において、前記化合物(I)が添加される消費者製品の香りを積極的に付与又は変調するために有利に使用することができる。結果的に、本発明のさらなる対象は、賦香成分として先に規定した式(I)の化合物を少なくとも1種含有する賦香消費者製品により表される。
本発明の化合物は、そのものとして又は本発明の賦香組成物の一部として添加することができる。
明確にするために、「賦香消費者製品」とは、それが適用される表面(例えば、肌、髪、テキスタイル、又は家庭内の表面)に少なくとも気持ちよい賦香効果を送達すると予期される消費者製品を意味することに言及する必要がある。言い換えれば、本発明による賦香消費者製品は賦香された消費者製品であり、このような消費者製品には、機能的調製物、また任意で、所望の消費者製品、例えば、洗剤又はエアフレッシュナーに相応するさらなる有益な作用物質、及び嗅覚に関して有効量の本発明による化合物少なくとも1種が含まれる。明確にするために、前記賦香消費者製品は非食用製品である。
賦香消費者製品の成分の性質及び種類は、ここでは、決して網羅的なものではなく、より詳細な記載を保証しないが、当業者は一般的知見に基づいて、かつ前記製品の性質及び所望の効果に応じてそれらを選択することができる。
適した賦香消費者製品の例は以下のものであり得るが、これらに限定されるものではない:パルファム、例えばファインパルファム、スプラッシュパルファム若しくはオードパルファム、コロン、又はシェーブローション若しくはアフターシェーブローション;ファブリックケア製品、例えば、液体洗剤若しくは固体洗剤、布用柔軟剤、布用リフレッシャー、アイロンウォーター、紙、又は漂白剤、カーペットクリーナー、カーテン手入れ製品;ボディケア製品、例えば、ヘアケア製品(例えば、シャンプー、カラーリング剤若しくはヘアスプレー、カラーケア製品、整髪製品、デンタルケア製品)、消毒剤、インティメイトケア製品;化粧品調製物(例えば、スキンクリーム若しくはスキンローション、バニシングクリーム、又はデオドラント若しくは制汗剤(例えば、スプレー又はロールオン)、脱毛剤、タンニング用の製品若しくは日焼け用の製品若しくは日焼け後用の製品、ネイル製品、スキンクレンジング、メイクアップ);又はスキンケア製品(例えば、香り付き石鹸、シャワー若しくはバス用のムース、オイル若しくはジェル、又は衛生製品、又はフットケア/ハンドケア製品);エアケア製品、例えば、エアフレッシュナー、「すぐ使用できる」粉末状エアフレッシュナー、これらは家庭空間(部屋、冷蔵庫、食器棚、靴、又は車)及び/又は公共空間(ホール、ホテル、モールなど)で用いられ得る;又はホームケア製品、例えば、カビ取り剤、家具手入れ製品、ワイプ、食器用洗剤、又は硬質表面(例えば、床、バス、トイレ、又は窓)用洗剤;レザーケア製品;カーケア製品、例えば、艶出し剤、ワックス、又はプラスチッククリーナー。
上記消費者製品の幾つかは本発明の化合物に対して攻撃的な媒体である可能性があるため、本発明の化合物が早期に分解することを、例えばカプセル化によって、又は適切な外部刺激、例えば酵素、光、熱、又はpH変化に対して本発明の成分を放出するのに適したその他の化学物質に本発明の化合物を化学的に結合させることによって、防ぐ必要があるだろう。
本発明による化合物が前述の様々な製品又は組成物に組み込み可能である割合は幅広い値にわたる。これらの値は、賦香されうる物品の性質、及び所望の官能効果、並びに本発明による化合物を当技術分野において一般的に使用されている賦香補助成分、溶剤、又は添加剤と混ぜる場合に与えられるベース中にある補助成分の性質に応じる。
例えば賦香組成物の場合、典型的な濃度は、本発明の化合物が組み込まれる組成物の重量を基準として、本発明の化合物が0.001重量%〜10重量%程度若しくはさらに高い。これらよりも低い濃度、例えば0.01重量%〜1重量%程度の濃度は、これらの化合物が、賦香された物品に組み込まれる場合に使用してよく、パーセンテージは前記物品の重量を基準とする。
本発明の化合物は、文献中で報告された方法、又は本明細書で以下に記載する当技術分野において公知の標準的方法により製造することができる。
実施例
これより以下の実施例を用いて、本発明をより詳細に記載するが、ここで略語は当技術分野において通例の意味を有し、温度は摂氏温度(℃)で示す。NMRスペクトルデータは、(他に記載のない限りは)H及び13Cについて、360MHz又は400MHzの機材を用いてCDCl中で記録した。化学シフトδは、標準としてのTMSに対してppmで示し、カップリング定数JはHzで表す。
実施例1
式(I)の化合物の合成
a)2−(2−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリル、2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル、及び2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル(58:5:7)の混合物の製造
還流アセトニトリル(350mL)中のKOH85%(33.5g、508mmol、1当量)の溶液に、アセトニトリル(150mL)中の2−メチルシクロヘキサノン(61.7mL、508mmol、1当量)の溶液を20分にわたり滴加した。反応生成物を4時間還流し、その後、水で急冷した。水層をジエチルエーテルで三回抽出し、一緒にした有機抽出液を水で二回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残留物を減圧下(15mbar、130℃)で蒸留により精製すると、無色の油としてのアセトニトリル化合物(52.8g、収率77%)であって、58:5:37の位置異性体混合物が得られた。スペクトルデータは文献(DiBiase,S.A.;Lipisko,B.A.;Haag,A.;Wolak,R.A.;Gokel,G.W.著、J.Org.Chem.1979年、44、4640〜4649)に記載されていたものに一致した。
b)2−シクロヘキシリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロヘキシリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル(94:6)の混合物の製造
NMP(50mL)中の工程a)で得られたニトリル化合物(11.2g、83mmol、1当量)及びシクロヘキサノン(42.9mL、414mmol、5当量)の溶液にKOH(6.56g、99mmol、1.2当量)を添加し、反応生成物を80℃で3日間攪拌し、その後、砕氷(150g)上に注いだ。反応生成物を10%のHCl水溶液で急冷し、懸濁液を濾過した。濾過液をジエチルエーテルで三回抽出し、一緒にした有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残留物をバルブツーバルブ蒸留(0.2mbar、130℃)及びシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEt 99:1)によって精製すると、2−シクロヘキシリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロヘキシリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリルを含有する位置異性体混合物(12.5g、収率70%)が、無色の油として94:6のモル比で生成した。
主な異性体:
1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ2.51-2.55 (m, 2H), 2.10-2.15 (m, 3H), 1.98-2.03 (m, 2H), 1.56-1.70 (m, 14H);
13C NMR (CDCl3, 100 MHz): δ159.8 (s), 134.1 (s), 124.4 (s), 118.3 (s), 108.1 (s), 34.2 (t), 31.1 (t), 30.8 (t), 29.4 (t), 27.9 (t), 27.5 (t), 26.0 (t), 22.9 (t), 22.7 (t), 20.4 (q).
c)2−シクロヘプチリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロヘプチリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル(92:8)の混合物の製造
NMP(33mL)中の工程a)で得られたニトリル化合物(1.50g、11.1mmol、1当量)及びシクロヘプタノン(6.28g、55.5mmol、5当量)の溶液に、KOH(879mg、13.3mmol、1.2当量)を添加し、反応生成物を80℃で29時間攪拌し、その後、砕氷上に注いだ。反応生成物を10%のHCl水溶液で急冷し、ジエチルエーテルで三回抽出した。一緒にした有機抽出液を、水、重炭酸ナトリウム飽和溶液、水及びブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEt 99:1)及びバルブツーバルブ蒸留(0.048mbar、110〜130℃)によって精製すると、2−シクロヘプチリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロヘプチリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリルを含有する位置異性体混合物(426mg、収率15%)が、無色の油として92:8のモル比で生成した。
主な異性体:
1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ2.63-2.65 (m, 2H), 2.24-2.29 (m, 2H), 1.98-2.02 (m, 2H), 1.47-1.72 (m, 17H);
13C NMR (CDCl3, 100 MHz): δ162.6 (s), 133.9 (s), 124.9 (s), 118.5 (s), 110.9 (s), 35.0 (t), 32.2 (t), 31.1 (t), 30.0 (t), 29.0 (t), 29.0 (t), 27.7 (t), 26.3 (t), 22.9 (t), 22.7 (t), 20.4 (q).
d)2−シクロオクチリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロオクチリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル(97:3)の混合物の製造
DMA(247mL)中の工程a)で得られたニトリル化合物(11.2g、83mmol、1当量)及びシクロオクタノン(53.6g、416mmol、5当量)の溶液に、t−BuOK(11.2g、120mmol、1.2当量)を添加し、反応生成物を80℃で3.5時間攪拌し、その後、砕氷上に注いだ。反応生成物を10%のHCl水溶液で急冷し、ジエチルエーテルで三回抽出した。一緒にした有機抽出液を、水、重炭酸ナトリウム飽和溶液、水及びブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残留物をバルブツーバルブ蒸留(0.014mbar、115〜140℃)、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEt 99:1)、及びバルブツーバルブ蒸留(0.014mbar、100〜125℃)によって精製すると、2−シクロオクチリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロオクチリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリルを含有する位置異性体混合物(5.57g、収率28%)が、無色の油として97:3のモル比で生成した。
主な異性体:
1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ2.64 (br s, 1H), 2.45 (br s, 1H), 2.08-2.29 (m, 3H), 2.01 (br s, 2H), 1.43-1.95 (m, 18H);
13C NMR (CDCl3, 100 MHz): δ163.9 (s), 134.1 (s), 124.8 (s), 118.6 (s), 110.5 (s), 33.1 (t), 32.3 (t), 31.1 (t), 28.8 (t), 28.7 (t), 28.1 (t), 25.8 (t), 25.4 (t), 23.3 (t), 22.9 (t), 22.7 (t), 20.5 (q).
e)2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(4−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリル及び2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(4−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリルの混合物の製造
NMP(15mL)中の工程a)で得られたニトリル化合物(3.00g、22.2mmol、1当量)及び4−メチルシクロヘキサノン(13.6mL、111mmol、5当量)の溶液に、KOH(1.76g、26.6mmol、1.2当量)を添加し、反応生成物を80℃で5時間攪拌し、その後、5%のHCl水溶液で急冷し、ジエチルエーテルで三回抽出した。一緒にした有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEt 99:1)及びバルブツーバルブ蒸留(0.37〜0.52mbar、135〜140℃)によって精製すると、2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(4−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリル及び2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(4−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリルを含有する位置異性体混合物(3.60g、収率71%)が、無色の油として生成した。
MS:m/z(+)229。
f)2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(3−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリル及び2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(3−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリルの混合物の製造
NMP(7.4mL)中の工程a)で得られたニトリル化合物(1.50g、11.1mmol、1当量)及び3−メチルシクロヘキサノン(6.81mL、55.5mmol、5当量)の溶液に、KOH(879mg、13.3mmol、1.2当量)を添加し、反応生成物を80℃で17時間攪拌し、その後、5%のHCl水溶液で急冷し、ジエチルエーテルで三回抽出した。一緒にした有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEt 99:1)及びバルブツーバルブ蒸留(0.17〜0.21mbar、135〜140℃)によって精製すると、2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(3−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリル及び2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(3−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリルを含有する位置異性体混合物(1.16g、収率46%)が、無色の油として生成した。
MS:m/z(+)229。
g)2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(2−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリル及び2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(2−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリルの混合物の製造
NMP(33mL)中の工程a)で得られたニトリル化合物(1.50g、11.1mmol、1当量)及び2−メチルシクロヘキサノン(6.80mL、55.5mmol、5当量)の溶液に、KOH(879mg、13.3mmol、1.2当量)を添加し、反応生成物を80℃で3日間攪拌し、その後、砕氷上に注いだ。反応生成物を10%のHCl水溶液で急冷し、ジエチルエーテルで三回抽出した。一緒にした有機抽出液を、水、重炭酸ナトリウム飽和溶液、水及びブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶剤を蒸発させた。残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/AcOEt 99:1)及びバルブツーバルブ蒸留(0.08mbar、115〜130℃)によって精製すると、2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(2−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリル、及び2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−(2−メチルシクロヘキシリデン)アセトニトリルを含有する位置異性体混合物(670mg、収率24%)が、無色の油として生成した。
MS:m/z(+)229。
実施例2
賦香化合物の製造
以下の成分を混合することで、フローラルタイプの、柔軟剤のための賦香組成物を製造した。
Figure 2017537906
Figure 2017537906
1)7−メチル−2H,4H−1,5−ベンゾジオキセピン−3−オン;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
2)ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1−b]フラン;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
3)パチュリ油中に存在するセスキテルペン及びアルコールの混合物;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
4)4−シクロヘキシル−2−メチル−2−ブタノール;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
5)ペンタデセノリド;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
6)メチルジヒドロジャスモネート;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
7)(1S,1’R)−2−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシ]−2−メチルプロピルプロパノエート;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
8)3−(3,3/1,1−ジメチル−5−インダニル)プロパナール;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
9)メチルイオノン異性体の混合物;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
10)1−(オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−エタノン;製造元:International Flavors&Fragrances(アメリカ合衆国在)
11)3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール;製造元:Givaudan SA(スイス、ヴェルニエ在)
12)4−(1,1−ジメチルエチル)−1−シクロヘキシルアセテート;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
13)3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
14)trans−1−(2,2,6−トリメチル−1−シクロヘキシル)−3−ヘキサノール;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
15)(1S,1’R)−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
16)2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;製造元:International Flavors&Fragrances(アメリカ合衆国在)
17)4−メチル−3−デセン−5−オール;製造元:Givaudan SA(スイス、ヴェルニエ在)
18)2−tert−ブチル−1−シクロヘキシルアセテート;製造元:International Flavors&Fragrances(アメリカ合衆国在)
19)配合香料ベース;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)。
実施例1に記載のような位置異性体混合物400重量部を上記組成物に添加することによって、この組成物に、僅かなオレンジブロッサムのコノテーションを伴った、快いローズ及びフローラルのノートが付与された。実施例1に記載のような位置異性体混合物は、ハロゲン化物誘導体である2,2,2−トリクロロ−1−フェニルエチルアセテートに対するスマートな代替物である。
実施例3
賦香組成物の製造
以下の成分を混合することで、フローラル−ローズタイプの、洗剤のための賦香組成物を製造した。
Figure 2017537906
Figure 2017537906
1)4(3)−(4−メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセン−カルバルデヒド;製造元:Givaudan SA(スイス、ヴェルニエ在)
2)ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1−b]フラン;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
3)4−シクロヘキシル−2−メチル−2−ブタノール;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
4)テトラヒドロ−4−メチル−2−フェニル−2H−ピラン;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
5)メチルジヒドロジャスモネート;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
6)3−(3,3/1,1−ジメチル−5−インダニル)プロパナール;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
7)3,7−ジメチル−2/3,6−ノナジエンニトリル;製造元:Givaudan SA(スイス、ヴェルニエ在)
8)5,5,8a−トリメチルデカヒドロナフタレン−2−イルアセテート;製造元:Firmenich SA(スイス、ジュネーブ在)
9)2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;製造元:International Flavors&Fragrances(アメリカ合衆国在)
10)4−メチル−3−デセン−5−オール;製造元:Givaudan SA(スイス、ヴェルニエ在)
11)メチルセドリルケトン;製造元:International Flavors&Fragrances(アメリカ合衆国在)。
実施例1に記載のような位置異性体混合物500重量部を上記組成物に添加することによって、乾いた洗濯物において芳香の持続性が最大3日間向上し、乾いた洗濯物に、極めて持ちが良く、快いフローラル及びローズのノートが付与された。

Claims (11)

  1. 以下の式:
    Figure 2017537906
    (上記式中、R及びR1’は互いに独立して、水素原子又はメチル基を表すが、但し、前記基のうち一方が水素原子を表し、かつ他方がメチル基を表す;R及びRは互いに独立して、その飽和環の置換基を表し、かつ水素原子又はC1〜3アルキル基である;nは1〜4の範囲にわたる整数である)
    で示され、その立体異性体のいずれか1つ又はその混合物の形態の、化合物。
  2. 請求項1に記載の化合物において、前記nが1〜2の範囲にわたる整数であることを特徴とする前記化合物。
  3. 請求項1又は2に記載の化合物において、Rが水素原子を表し、R1’がメチル基を表すことを特徴とする前記化合物。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の化合物において、Rが水素原子又はメチル基を表し、Rが水素原子を表すことを特徴とする前記化合物。
  5. 請求項1に記載の化合物において、前記化合物が、2−シクロヘキシリデン−2−(2−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル及び2−シクロヘキシリデン−2−(6−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリルをそれぞれ94:6のモル比で含有する位置異性体混合物の形態であることを特徴とする前記化合物。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項で規定した式(I)の化合物の賦香成分としての使用。
  7. 賦香組成物であって、
    i)請求項1から5までのいずれか一項で規定した式(I)の化合物少なくとも1種、
    ii)香料キャリヤー及び香料ベースから成る群より選択される成分少なくとも1種、並びに
    iii)任意で香料アジュバント少なくとも1種
    を含有する前記賦香組成物。
  8. 請求項1から5までのいずれか一項で規定した式(I)の化合物を少なくとも1種含有する賦香消費者製品。
  9. 請求項8に記載の賦香消費者製品において、前記香料消費者製品が、パルファム、ファブリックケア製品、ボディケア製品、エアケア製品、又はホームケア製品であることを特徴とする前記賦香消費者製品。
  10. 請求項8に記載の賦香消費者製品において、前記香料消費者製品が、ファインパルファム、コロン、アフターシェーブローション、液体洗剤若しくは固体洗剤、布用柔軟剤、布用リフレッシャー、アイロンウォーター、紙、漂白剤、シャンプー、カラーリング剤、ヘアスプレー、バニシングクリーム、デオドラント若しくは制汗剤、香り付き石鹸、シャワー若しくはバス用のムース、オイル若しくはジェル、衛生製品、エアフレッシュナー、「すぐ使用できる」粉末状エアフレッシュナー、ワイプ、食器用洗剤若しくは硬質表面用洗剤であることを特徴とする前記賦香消費者製品。
  11. 賦香組成物若しくは賦香された物品の香り特性を付与するため、増強するため、改善するため、又は変調するための方法であって、前記組成物又は前記物品に、有効量の、請求項1から5までのいずれか一項で規定した化合物を少なくとも1種添加することを含む前記方法。
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