JP2017533356A - 作業機械 - Google Patents

Abstract

本発明は、シャーシ、シャーシに取り付けられ、垂直な回転軸の周りで回転可能な回転ヘッド（１２）を有するブーム台（１４）、及び、少なくとも２つのブームアーム（２０、２２、２４、２６）を有するブーム（１６）を備える作業機械（１０）にして、自由端部（３０）を有する最後のブームアーム（２６）を除き、ブームアーム（２０、２２、２４）のそれぞれが、第１のブームアーム（２０）から始まり、それぞれ後続のブームアーム（２２、２４、２６）と１つのジョイント部（２８）を用いて回動可能に接続されており、また、第１のブームアーム（２０）が水平な回動軸の周りで回転可能に回転ヘッド（１２）に配設されている作業機械（１０）に関するものである。本発明に従い、支持面（４６）を有する少なくとも１つの支持装置（４４）が設けられており、当該支持面（４６）上でジョイント部（２８）の構成部材或いは複数のジョイント部（２８）のうちの１つの構成部材が支持されている。

Description

本発明は請求項１の前提部分に従う作業機械に関するものである。

例えば移動可能なコンクリートポンプ車、ポンプミキサー車、ショベルカー又はクレーン車のように、ブームを備え付けられたその種の作業機械は、通常少なくとも２つのブームアームを有しており、それらのブームアームは、著しい長さを有し得るブームを運送するため空間節約的に折り畳むことが出来るように、互いに回動可能である。複数のブームアームは、折り畳まれた状態においては互いに重ね合わされており、その際、自由端部を有する最後のブームアームのみが、その自由端部を用いて、又は、自由端部の近傍で、シャーシに固定された支持装置上で支持される。それに対し、互いに重なり合うその他のブームアームはそれぞれ、すぐ下のブームアーム上でのみ自重を支えている。この目的のため、ブームアームには頻繁に複数の支持装置が配設されており、それらの支持装置上で、折り畳まれたブームのそれぞれのすぐ上のブームアームが支えられる。しかしながら、その種の支持は、通常、コンクリートポンプ車よりも基本的に小型のブームを有し、また、例えばミキサードラムのようなその他の装置に基づき、そのシャーシ上に僅かな空間しか存在しない、ポンプミキサー車のような多くの小型機械の場合には、往々にして不可能である。

従って本発明の課題は、冒頭述べた種類の作業機械を、そのブームがより良好に支持され得るように、発展させることである。

この課題は本発明に従い請求項１の特徴を有する作業機械によって解決される。本発明の有利な発展は、従属請求項の対象である。

本発明は、２つのブームアームを互いに回動可能に接続するジョイント部にして、ブームが折り畳まれた状態において、互いに重なり合うブームアームによって形成されるパケットの両方の端部の一方に常に存在するジョイント部の範囲内で、ブームアームの中央よりも多くのスペースが存在する位置に、支持部を提供する、という考えに基づいている。その際、１つのジョイント部のみが、特にシャーシに固定された１つの支持装置で支持されていてもよい。しかしながら、好ましくは、複数のジョイント部又は全てのジョイント部がそれぞれ１つの支持装置で支持されており、従ってその際、支持されるジョイント部の総数に対応する数だけの支持装置が存在していなければならない。

支持装置の支持面に配されているそれぞれのジョイント部の構成部材は、例えば、ジョイント部によって互いに接続される両方のブームアームとそれぞれ回転運動可能に接続されたレバーにして、ブームアームを相互に回動するための力を伝えるために用いられるレバーであってもよく、例えばベルクランクであってもよい。しかしながら、支えられる構成部材は２つの部材を互いに回動可能に接続するジョイントボルトであって、当該ジョイントボルトが関連する支持面上で支えられていることが好まれる。ジョイントボルトは、それを取り囲むブッシュを有しており、当該ブッシュは関連する支持面上にある。好ましい実施例に従うと、ジョイントボルトのうち少なくとも１つは、それにより接続されているジョイント部材を超えて軸方向に突出する支持部を有しており、当該支持部は関連する支持面で支えられている。少なくとも１つの支持部位、また好ましくは支持部位のそれぞれには、有利には、ジョイントボルトの長手軸を中心として回転可能なローラーが取り付けられており、当該ローラーは関連する支持面上に存在する。支持面にローラーを下ろす際、ジョイントボルトは大抵複数の構成要素と共に支持面に対して平行な移動を行うので、その結果ローラーは支持面上を転がる。これは、特にはローラーが柔らかく耐摩耗性を有する合成物質から構成されている場合に、支持面の保護を導く。

合目的には、少なくとも１つの支持面が、また特には複数の支持面のそれぞれが、割り当てられたジョイントボルトの長手軸に対して垂直な方向で、支持面が両側に向かってローラーから張り出すまで、延伸している。ローラーは従って、全ての降下行程の間中に支持面上で転がるために、十分なスペースを有している。その際、少なくとも１つの支持面が、また特には複数の支持面のそれぞれが溝形状を有している。当該溝形状はベース面及び側面壁部を備え、当該側面壁部が両方の側部に対し、ベース面のジョイントボルトの長手軸に対して垂直に延びる縁から、傾斜して上方へ広がっていることが好ましい。側面壁部がローラーをベース面に向かって誘導することによって、側面壁部は、支持面上でローラーが転がる際に、ローラーの位置決め（中央合わせ）を導く。

１つ又は複数の支持装置に加えて、シャーシに固定された、もう一つの更なる支持装置が設けられていてもよく、当該更なる支持装置では、ブーム全体の支持を更に良好なものとするために、最後のブームアーム自由端部が支持されている。更なる支持装置は耐摩耗性の合成物質から構成され、摺動性のあるサポート部を用いて覆われていてもよく、また同様に、支持面も耐摩耗性の合成物質から形成されていてもよい。更なる支持装置の覆い用、支持表面用、そして、ローラー用の合成物質としては、特にはアラミド、この場合特にはポリアラミド６と称される合成物質が考慮の対象となる。

本発明は以下において、図中において概略的に表された実施例を用いてより詳細に説明される。

移動可能なポンプミキサー車の詳細図を斜視図で示す。

図１には、ポンプミキサー車１０の一部が切り抜かれて表示されており、当該ポンプミキサー車１０は、詳細には図示されていないシャーシ、並びに、シャーシに固定されたブーム台１４を有しており、当該ブーム台１４は、垂直（鉛直）な回転軸の周りで回転可能な回転ヘッド１２を有している。ポンプミキサー車１０は更にブーム１６を有しており、当該ブーム１６はコンクリート搬送ライン１８を保持しており、当該コンクリート搬送ライン１８により、コンクリートをコンクリートポンプを用いて使用位置（打設位置）へと搬送することが出来る。ブーム１６は、互いに屈曲可能に接続された４つのブームアーム２０、２２、２４、２６を有しており、その際、第１のブームアーム２０は、水平方向の回動軸の周りで回動可能に回転ヘッド１２に配設されている。第２のブームアーム２２は、ここでは図示されていないジョイント部を用いて第１のブームアーム２０と回動可能に接続されており、また、ジョイント部２８を用いて第３のブームアーム２４と回動可能に接続されている。最後に第３のブームアーム２４は、図示されていないジョイント部を用いて第４のブームアーム２６と接続されており、当該第４のブームアーム２６は自由端３０を有しており、当該自由端３０にて、又は、その近傍で、コンクリート搬送ライン１８も終端している。

第２のブームアーム２２を第３のブームアーム２４と接続するジョイント部２８は、液圧シリンダー３２により作用を受けるベルクランク３４を有しており、液圧シリンダー３２によって掛けられるその力は、第２のブームアーム２２に関連する第３のブームアーム２４の回動移動に作用する。また、図面には示されていないが、同一の又は類似のジョイント部が、第１のブームアーム２０及び第２のブームアーム２２の間、並びに、第３のブームアーム２４及び第４のブームアーム２６の間に、配設されている。ジョイント部２８は、互いに間隔を置いて配設されている２つのウェブプレート３６、並びに、当該ウェブプレート３６を互いに接続し、回転可能にそれぞれのウェブプレート３６を貫通して案内されているジョイントボルト３８を有している。当該ジョイントボルト３８は、その軸方向で一方のウェブプレート３６の外側側面から突出している支持部位４０を有している。ウェブプレート３６は、一方では第３のブームアーム２４に、また他方ではシリンダー３２のピストンロッド３７に、回動接続されている。第２のブームアーム２２との接続は、第２のブームアーム２２の両側面で、第２のブームアーム２２に並びにジョイントボルト３８に回動接続されたレバー３９によって、もたらされる。

支持部位４０では、合成物質からなるローラー４２が支持されている。ジョイント部２８の範囲でブームアーム２２、２４を支えるため、示されている実施例においては、シャーシに固定された支持装置４４が備えられており、当該支持装置４４は上方に向けられた支持面４６を有している。ブームアーム２０、２２、２４、２６が互いに重なって又は互いに極僅かな間隔のみを置いて配置されている、図１に示されているブーム１４の折り畳まれた状態では、ローラー４２は支持面４６上にある。支持面４６はその際、実質的に水平に延びるベース面４８、並びに、２つの側面壁部５０によって形成されており、その際、２つの側面壁部５０は、ベース面４８の両側でジョイントボルト３８の長手軸に対して垂直な方向に延び、ベース面４８と鈍角をなす。支持面４６の溝構造は、ローラー４２を降ろす際に、中心が合うように作用するので、その結果、ローラー４２はベース面４８に正確に降ろす必要はなく、ローラー４２がベース面４８よりも若干側方に降ろされる場合、それぞれの側面壁部５０が下方にスライドさせる。支持面４６は更にジョイントボルト３８の長手方向に対して垂直に方向にも若干延伸しているので、ローラー４２が支持面４６に降ろされる場合、ローラー４２はその上で若干転がることが出来る。

更に、第４ブームアーム２６の自由端部３０を支えるため、特にはシャーシに固定された、別の支持装置５２が設けられており、当該支持装置５２で自由端部３０に配設された部材５４が支えられている。

要約すると以下のことが確認される。
本発明は作業機械１０に関するものであり、当該作業機械１０は、シャーシ、シャーシに取り付けられ、垂直な回転軸の周りで回転可能な回転ヘッド１２を有するブーム台１４、及び、少なくとも２つのブームアーム２０、２２、２４、２６を有するブーム１６を備えており、その際、自由端部３０を有する最後のブームアーム２６を除き、ブームアーム２０、２２、２４のそれぞれが、第１のブームアーム２０から始まり、それぞれ後続のブームアーム２２、２４、２６と１つのジョイント部２８を用いて回動可能に接続されており、また、第１のブームアーム２０は水平な回動軸の周りで回転可能に回転ヘッド１２に配設されている。本発明に従い、少なくとも１つの、特にはシャーシに固定された、支持装置４４が設けられており、当該支持装置４４が支持面４６を有し、当該支持面４６上でジョイント部２８の構成部材或いは複数のジョイント部２８のうちの１つの構成部材が支持されている。

１０ ポンプミキサー車
１２ 回転ヘッド
１４ ブーム台
１６ ブーム
１８ コンクリート搬送ライン
２０、２２、２４、２６ ブームアーム
２８ ジョイント部
３０ 自由端部
３２ 液圧シリンダー
３４ ベルクランク
３６ ウェブプレート
３７ ピストンロッド
３８ ジョイントボルト
３９ レバー
４０ 支持部位
４２ ローラー
４４、５２ 支持装置
４６ 支持面
４８ ベース面
５０ 側面壁部
５４ 構成部材

Claims (9)

1. シャーシ、前記シャーシに取り付けられ、垂直な回転軸の周りで回転可能な回転ヘッド（１２）を有するブーム台（１４）、及び、少なくとも２つのブームアーム（２０、２２、２４、２６）を有するブーム（１６）を備える作業機械にして、
   自由端部（３０）を有する最後のブームアーム（２６）を除き、前記ブームアーム（２０、２２、２４）のそれぞれが、第１のブームアーム（２０）から始まり、それぞれ後続の前記ブームアーム（２２、２４、２６）と１つのジョイント部（２８）を用いて回動可能に接続されており、また、前記第１のブームアーム（２０）が水平な回動軸の周りで回転可能に前記回転ヘッド（１２）に配設されている、作業機械において、
   支持面（４６）を有する少なくとも１つの支持装置（４４）であって、当該支持面（４６）上で前記ジョイント部（２８）の構成部材或いは複数の前記ジョイント部（２８）のうちの１つの構成部材が支持されているような支持装置（４４）、
   を特徴とする作業機械。
2. 請求項１に記載の作業機械において、
   前記支持装置（４４）の総数が前記ジョイント部（２８）の総数に対応し、前記支持装置（４４）がそれぞれ１つの前記支持面（４６）を有しており、前記ジョイント部（２８）のそれぞれに対して前記支持装置（４４）の１つが割り当てられており、また、それぞれの前記支持面（４６）上で関連する前記ジョイント部（２８）の構成部材が支持されていること、
   を特徴とする作業機械。
3. 請求項１又は２に記載の作業機械において、
   前記ジョイント部（２８）の少なくとも１つが、また特には前記ジョイント部（２８）のそれぞれが、前記ジョイント部の２つの部材を互いに回動可能に接続する１つのジョイントボルト（３８）を有しており、当該ジョイントボルト（３８）が関連する前記支持面（４６）上で支えられていること、
   を特徴とする作業機械。
4. 請求項３に記載の作業機械において、
   １つ又は複数の前記ジョイントボルト（３８）が、軸方向で当該ジョイントボルト（３８）によって接続されている複数のジョイント部材から突出している支持部位（４０）を有しており、当該支持部位（４０）が関連する前記支持面（４６）上で支えられていること、
   を特徴とする作業機械。
5. 請求項４に記載の作業機械において、
   少なくとも１つの前記支持部位（４０）に、また特には前記支持部位（４０）のそれぞれに、前記ジョイントボルト（３８）の長手軸の周りで回転可能なローラー（４２）が取り付けられており、当該ローラー（４２）が関連する前記支持面（４６）上にあること、
   を特徴とする作業機械。
6. 請求項５に記載の作業機械において、
   少なくとも１つの前記支持面（４６）が、また特には前記支持面（４６）のそれぞれが、割り当てられた前記ジョイントボルト（３８）の長手軸に対して垂直な方向で、前記支持面（４６）が両側に向かって前記ローラー（４２）から張り出すまで、延伸していること、
   を特徴とする作業機械。
7. 請求項５又は６に記載の作業機械において、
   少なくとも１つの前記支持面（４６）が、また特には前記支持面（４６）のそれぞれが、溝形状を有しており、当該溝形状がベース面（４８）及び側面壁部（５０）を備え、当該側面壁部（５０）が両方の側部に対し、前記ジョイントボルト（８）の長手軸に対して垂直に延びる前記ベース面（４８）の縁から、傾斜して上方へ延びること、
   を特徴とする制御システム。
8. 請求項５から７のいずれか一項に記載の作業機械において、
   １つ又は複数の前記ローラー（４２）が合成物質から形成されていることを特徴とする作業機械。
9. 請求項１から８のいずれか一項に記載の作業機械において、
   前記最後のブームアーム（２６）の前記自由端部（３０）が支持されている更なる支持装置（５２）を特徴とする作業機械。
   

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