JP2017530902A - 車両ステアリングコラム組立体用のエネルギー吸収モジュール - Google Patents

車両ステアリングコラム組立体用のエネルギー吸収モジュール Download PDF

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Abstract

ステアリングコラム組立体用のエネルギー吸収モジュール組立部品であって、エネルギー吸収装置と、エネルギー吸収装置に組み付けられるリテーナとを含み、リテーナは、i)第1の場所でステアリングコラム組立体のコラムハウジングの少なくとも一部分中に組み込まれるよう、ii)エネルギー吸収装置を少なくとも部分的にリテーナ内に支持的に担持するよう、iii)ステアリングコラム組立体の内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク中に生じてリテーナを第1の場所に対して車両内の前方に位置する第2の場所まで前方方向に並進させる荷重に応答してリテーナが少なくとも部分的に変形することができるように構成されていることを特徴とするエネルギー吸収モジュール組立部品。

Description

一般的に言って、本教示、すなわち本発明は、改良型のコラプシブル(圧潰可能)ステアリングコラムおよびこれと関連した方法(例えば、二次衝突時にエネルギー吸収を可能にする方法)に関する。特に、本発明は、衝突時にエネルギーを吸収するエネルギー吸収モジュールに関する。
本願は、2014年9月22日に出願された米国特許出願第62/053,261号の優先権に関する利益を主張する出願であり、この米国特許出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。
車両衝突の際、一般的に言って2種類の衝突が存在する。一次衝突の際、車両は、別の物体に衝突する。二次衝突の際、車両乗員は、車両のコンポーネントにぶつかる。例えば、車両オペレータは、慣性に起因してステアリングホイールにぶつかって衝撃を受ける場合がある。運転手のかかる二次衝突から保護しようとするのを助けるため、衝撃吸収型ステアリングコラムを用いることが慣例になっている。
衝撃吸収型ステアリングコラム装置の構造は、運転手が二次衝突に遭うと、衝撃エネルギーが車両の前方方向にステアリングコラムに作用するようなものである。ステアリングコラムまたはそのコンポーネントは、車体と一緒に1つまたは2つ以上の固定箇所から離脱して前方に(例えば、圧潰ストロークで)動き、その結果、衝撃エネルギーが圧潰ストローク中に吸収されるようになる。二次衝突または他の衝突からの圧潰ストローク中、ステアリングコラム組立体のコンポーネントは、長手方向に圧潰する(例えば、全体として、この組立体が通常の作動中に車両内で占める体積内で、すなわち、一般的に言って車両内のその「フットプリント」)が、一般的に、所定の固定箇所に対してある特定の距離を超えて圧潰することはない。
内部折り畳み式ステアリングコラム組立体を改良する努力にもかかわらず、別の組立体、特に単純化された組立体が要望され続けている。また、二次衝突の際の向上したまたは多量のエネルギー吸収が要望されている。
本発明は、特に衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際に良好なエネルギー吸収特性を示すステアリングコラム組立体(例えば、折り畳み式ステアリングコラム組立体)用のエネルギー吸収モジュール組立部品(サブアセンブリ)を形成するために比較的少数のコンポーネントを採用することができるようにする簡単であるが洗練された構成方式を利用する。
概要を説明すると、一観点では、本明細書において開示される本発明は、エネルギー吸収装置と、エネルギー吸収装置に組み付けられるリテーナとを含むステアリングコラム組立体用のエネルギー吸収モジュール組立部品に関し、リテーナは、i)第1の場所でステアリングコラム組立体のコラムハウジングの少なくとも一部分中に組み込まれるよう、ii)エネルギー吸収装置を少なくとも部分的にリテーナ内に支持的に担持するよう、iii)ステアリングコラム組立体の内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク中に生じてリテーナを第1の場所に対して車両内の前方に位置する第2の場所まで前方方向に並進させる荷重に応答してリテーナが少なくとも部分的に変形することができるように構成されている。リテーナは、リテーナの塑性変形と前方方向における並進の両方によって内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク中にエネルギーを吸収することができる。エネルギー吸収器具は、内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク中に塑性変形によってエネルギーを吸収することができ、エネルギー吸収器具によるエネルギー吸収の少なくとも一部分は、リテーナが第2の場所に達した後に生じる塑性変形に起因している。
本明細書に開示された本発明はまた、エネルギー吸収モジュール組立部品を用いるステップを含むステアリングコラム組立体内のエネルギーの吸収する方法を想定している。この方法は、エネルギー吸収モジュール組立部品のリテーナおよびエネルギー吸収器具の前方並進によってエネルギーを吸収するステップを含むのが良い。この方法は、エネルギー吸収器具が、i)エネルギー吸収器具の前方端をコラムハウジングの一部分によって前方運動できないよう拘束し、ii)リテーナと関連した剛性部材に向かう方向へのエネルギー吸収器具をコイル巻きし、iii)エネルギー吸収器具を剛性部材周りに引き、iv)ステアリングコラム組立体のエネルギー吸収量を変更するためにエネルギー吸収器具のフック部分をシャフトまたはシャフト輪郭のシャフト輪郭(例えば、トルクセンサシャフト)の肩に固着係合させた結果として塑性変形することによりエネルギーを吸収するステップを含むのが良い。
かくして、理解できるように、単純化された組立体を提供するとともにステアリングコラム組立体が二次衝突という車両衝突の際にエネルギーを吸収することができるようにする新規なステアリングコラム組立体およびエネルギー吸収モジュール組立部品(および関連の方法)を実現することが可能である。
ステアリングコラム組立体の断面側面図である。 エネルギー吸収モジュールのエネルギー吸収器具の側面図である。 エネルギー吸収モジュールのリテーナの側面図である。 剛性部材(例えば、ピンまたは他の細長い部材)を図2Bのリテーナ中に挿入する方法を示す図(A,B,C)である。 エネルギー吸収モジュール中へのダンパの組み込み方を示す図(A,B)である。 エネルギー吸収モジュールの斜視図である。 エネルギー吸収モジュールステアリングコラム組立体中に組み込む方法を示す図である。 エネルギー吸収モジュールの部分切除図である。 図1の円で囲んだ部分の拡大図であり、ステアリングコラム組立体中に組み込まれたエネルギー吸収モジュールの断面側面図である。 ステアリングコラム組立体中に組み込まれたエネルギー吸収モジュールの側面図である。 エネルギー吸収モジュールのエネルギー吸収器具の斜視図(A,B)である。 エネルギー吸収モジュールのエネルギー吸収器具の拡大側面図である。 エネルギー吸収モジュールの吸収器具の拡大側面図である。 エネルギー吸収モジュールのリテーナの斜視図(A,B,C,D)である。 A、BおよびCは、組み立て状態のエネルギー吸収モジュールの図、Dは、図11A〜図11Cのリテーナの斜視図、Eは、図11A〜図11Cのエネルギー吸収器具の斜視図である。 Aは、エネルギー吸収モジュールのリテーナの斜視図、BおよびCは、エネルギー吸収器具が組み込み状態にある図12Aのリテーナの図、DおよびEは、ダンパを含む組み立て状態のエネルギー吸収モジュールの図である。 ダンパを含む組み立て状態のエネルギー吸収モジュールの斜視図である。 ダンパを含む組み立て状態のエネルギー吸収モジュールの図(A,B,C,D)である。 内側コラムチューブと関連した端キャップを含むステアリングコラム組立体の一部分の側面図である。 内側コラムチューブと関連した端キャップを示す図である。 図16Aの端キャップの拡大図である。 端キャップの斜視図である。 圧潰ストローク中、例えば二次衝突中におけるエネルギー吸収モジュールの変形状態を示す図である。 圧潰ストローク中、例えば二次衝突中におけるエネルギー吸収モジュールの変形状態を示す図である。 圧潰ストローク中、例えば二次衝突中におけるエネルギー吸収モジュールの変形状態を示す図である。 圧潰ストローク中、例えば二次衝突中におけるエネルギー吸収モジュールの変形状態を示す図である。 圧潰ストローク中、例えば二次衝突中におけるエネルギー吸収モジュールの変形状態を示す図である。 圧潰ストローク中、例えば二次衝突中におけるエネルギー吸収モジュールの変形状態を示す図である。 圧潰ストローク中、例えば二次衝突中におけるエネルギー吸収モジュールの変形状態を示す図である。
必要に応じて本発明の詳細な実施形態を本明細書において開示するが、理解されるべきこととして、開示される実施形態は、種々のかつ別の形態で実施できる本発明の例示であるに過ぎない。図は、必ずしも縮尺通りにはなっておらず、幾つかの特徴は、特定のコンポーネントの細部を示すために誇張されている場合がありまたは最小限に抑えられている場合がある。したがって、本明細書において開示される特定の構造的および機能的細部は、本発明を限定するものと理解されてはならず、本発明を種々の形態で実施するために当業者を教示するための単に例示の基礎として解されるべきである。
一般的に言って、そして以下の説明から理解されるように、本発明は、自動車のためのステアリングコラム組立体用のエネルギー吸収モジュール組立部品またはサブアセンブリに関する。ステアリングコラム組立体は、代表的には、内側コラムチューブ、ステアリングシャフト、およびコラムハウジングを含み、エネルギー吸収モジュール組立部品がステアリングコラム組立体中に組み込まれまたはこれに装着されている。ステアリングコラム組立体用のエネルギー吸収モジュール組立部品は、エネルギー吸収装置と、エネルギー吸収装置に組み付けられるリテーナとを含む。リテーナは、i)第1の場所でステアリングコラム組立体のコラムハウジングの少なくとも一部分中に組み込まれるよう、ii)エネルギー吸収装置を少なくとも部分的にリテーナ内に支持的に担持するよう、iii)ステアリングコラム組立体の内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク中に生じてリテーナを第1の場所に対して車両内の前方に位置する第2の場所まで前方方向に並進させる荷重に応答してリテーナが少なくとも部分的に変形することができるように、またはi)〜iii)の任意の組み合わせを実施するように構成されているのが良い。リテーナは、リテーナの塑性変形および/または前方方向の並進によって内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク中にエネルギーを吸収することができる。エネルギー吸収器具は、内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク中の塑性変形によってエネルギーを吸収することができる。エネルギー吸収器具によるエネルギー吸収の少なくとも一部分は、リテーナが第2の場所に達した後に起こる塑性変形に起因している。
ステアリングコラム組立体は、主要構成要素として、例えばステアリングシャフトを介してステアリングホイール(図示せず)に作動的に連結されたチューブを含む。本明細書において内側コラムチューブと呼ばれるかかる1本のチューブは、代表的には、チューブの長さの少なくとも一部分(この長さの全体ではないとしても)に沿う中空空所を有し、回転可能なシャフト、すなわちステアリングシャフトおよび場合によって1つまたは2つ以上の軸受を受け入れて支持するよう寸法決めされるとともに形作られるのが良い。シャフトとチューブの両方は、長手方向軸線を有する。車両内に組み込まれると、シャフトおよびチューブ(ならびにステアリングコラム組立体全体)の各々の長手方向軸線は、全体として同軸に整列し、車両の長手方向軸線と全体として平行に整列し、またはこれらの両方の関係をなすことができる。シャフトと内側チューブは、代表的には、適当な金属、例えば鋼またはアルミニウムで作られる。
内側コラムチューブは、全体として円筒形でありかつ中空であるのが良い。内側コラムチューブは、前方端部分および後方端部分ならびに長手方向軸線を有するのが良い。前方または後方端部分のうちのいずれか一方または両方は、ステアリングコラム組立体のシャフト(例えば、回転のためのステアリングシャフト、トルクセンサシャフト、またはこれら両方)を支持する適当な軸受を有するのが良い。
ステアリングコラム組立体のシャフトは、ステアリングシャフトを含むのが良く、このステアリングシャフトは、ステアリングホイール(図示せず)を受け入れるようになった後方端部分を有するのが良い。シャフトは、軸受、キーロックカラーまたはこれら両方を貫通するとともにこれらによって支持されるのが良い前方端部分を有するのが良い。注目されるように、ステアリングシャフトは、少なくとも一部が内側コラムチューブによって回転可能に支持されるのが良く、このステアリングシャフトは、全体として内側コラムチューブの長手方向軸線と全体として同軸に整列しているのが良い長手方向軸線を有するのが良い。ステアリングコラム組立体のシャフトは、トルクセンサシャフトを含む場合がある。ステアリングコラム組立体のシャフトは、圧潰ストローク(例えば、二次衝突)中にエネルギー吸収量を変更するとともに/あるいはエネルギー吸収作用を助ける肩またはシャフト輪郭を有するのが良い。例えば、肩は、圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際にステアリングコラム組立体内のエネルギー吸収器具の接触のための接触領域を提供することができる。肩は、エネルギー吸収器具が圧潰ストローク(例えば、二次衝突)中に変形しているときにエネルギー吸収器具のための停止部としての役目を果たすことができる。エネルギー吸収器具は、肩またはシャフト輪郭との接触の結果として更に変形することができる。
コラムハウジングが自動車内の取り付け場所(例えば、永続的に固定された取り付け部、回動取り付け部、またはこれら両方)のところに取り付けられるのが良い。コラムハウジングは、ステアリングホイール調整組立部品またはサブアセンブリによりステアリングシャフト傾き角調整を可能にするよう内側コラムチューブとクランプ関係をなして(例えば、レバーが手動組立体の際に所望の位置にあるとき)内側コラムチューブを少なくとも部分的に包囲する。コラムハウジングは、互いに向かい合った内壁面を備えた細長い長手方向に差し向けられている開口部を有するのが良く、これら内壁面は、内側コラムチューブを定位置にクランプするために内側コラムチューブに向かって押圧される(例えば、レバーを用いて組立部品のハードウェア、例えばカム固定要素、カム運動要素および/またはスラスト軸受を作動させることによって)。コラムハウジングは、鋳造構造体(例えば、アルミニウムまたは鋼を含むケーシング)であるのが良い。コラムハウジングは、本明細書において開示するエネルギー吸収モジュール組立部品を受け入れるよう特別に設計されているのが良い。衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際、コラムハウジングは、取り付け場所に対して全体として固定された位置のままであるのが良い。衝突圧潰ストローク中、コラムハウジングの側壁をクランプする(また、違ったやり方で保持する)クランプ力(または内側コラムチューブをコラムハウジング内の定位置に保つ他の力)がクランプ状態のままであっても良くまたは内側コラムチューブがコラムハウジングに対して並進することができるよう解除されても良い。
エネルギー吸収モジュール組立部品は、コラムハウジング内に組み込まれても良く、コラムハウジングに装着されても良く、あるいはこれら両方であっても良い。エネルギー吸収モジュール組立部品は、エネルギー吸収器具およびエネルギー吸収器具を支持するリテーナを含むのが良い。エネルギー吸収モジュール組立部品は、オプションとして、ステアリングコラム組立体の衝突圧潰ストローク中にエネルギーを吸収し、エネルギー吸収器具をリテーナ内に固定し、あるいはこれらの両方を行うダンパを含むのが良い。エネルギー吸収モジュール組立部品は、オプションとして、ステアリングコラム組立体の衝突圧潰ストローク中に減衰作用を提供する端キャップを含むのが良い。端キャップは、単独でまたはダンパと組み合わせて使用できる。
リテーナは、エネルギー吸収器具を担持するとともに/あるいは収容するよう機能することができる。リテーナは、エネルギー吸収モジュールをステアリングコラム組立体内に固定するよう機能することができる。リテーナは衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)中にエネルギーを吸収することができる。リテーナは、第1の端および第2の端を有するのが良い。第1の端は、第2の端に対して車両の前方部分寄りに配置されるようになっているのが良い。リテーナの製造方法では、ダイスライドが用いられない場合がある。リテーナの要素(例えば、側方に間隔を置いて設けられた戻り止め、圧縮フィンガ、保持部材、予荷重構造体、またはこれらの組み合わせ)は、適正なダイ遮断角度とインターフェースするダイキャビティによって形成されるのが良い。
リテーナは、リテーナの第1の端に隣接して位置するキャリヤ部分(例えば、本体部分)を有するのが良い。キャリヤ部分は、エネルギー吸収器具をリテーナ内に固定し、支持し、またはこれら両方を行うとともに/あるいはリテーナをステアリングコラム組立体内に固定し、支持し、またはこれら両方を行う1つまたは2つ以上の要素を有するのが良い。キャリヤ部分は、エネルギー吸収器具を支持的に担持するよう構成されているのが良い。キャリヤ部分は、1対の全体として互いに反対側の側壁を有するのが良い。側壁のうちの1つまたは2つ以上には剛性部材を受け入れるようになった開口部としての貫通穴(例えば、互いに反対側の側壁に設けられた互いに反対側の貫通穴)が設けられるのが良い。キャリヤ部分は、各側壁の開口部としての貫通穴と実質的に並置された1つまたは2つ以上の予荷重構造体(例えば、側方に間隔を置いて設けられていて外方に突き出た圧縮フィンガ)を有するのが良い。予荷重構造体は、リテーナ中への剛性部材の挿入を案内し、剛性部材をリテーナ内に固定し、エネルギー吸収モジュール組立部品内での剛性部材の振動を減少させもしくは阻止し、またはこれらの組み合わせを行うよう機能するのが良い。全体として互いに反対側の側壁は、ブリッジによって互いに接合されるのが良い。ブリッジは、追加の支持作用をエネルギー吸収器具に提供し、追加の構造および支持作用をリテーナに提供し、追加のエネルギー吸収を可能にし(例えば、特定の荷重を超えたときにステアリングコラム組立体の内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク時に曲がることによるとともに/あるいはリテーナからちぎれることによって)、またはこれらの組み合わせを行うよう機能するのが良い。キャリヤ部分は、全体として互いに反対側の側壁相互間の場所に配置された(例えば、ブリッジから延びる)保持部材を有するのが良い。保持部材は、力をエネルギー吸収器具に加えるのが良く、この力は、エネルギー吸収器具の振動を阻止し、エネルギー吸収器具をリテーナ内の適正な位置に保ち、またはこれら両方を行うよう機能するのが良い。衝突圧潰ストローク中にしきい荷重を超えたときのブリッジのちぎれ事象に続き、ブリッジは、自由になることができ、そしてエネルギー吸収器具の幾つかの部分(例えば、第2の弧状部分)と内側コラムチューブの前方端部によって捕捉されまたはこれらとの間に捕捉されることによってのみ制御可能である。保持部材は、ちぎれた後にブリッジの回転に抵抗するとともに弛んだ部品を管理することができる。
キャリヤ部分は、第1の端に向かって延びて圧力をエネルギー吸収部材に加える長手方向に差し向けられた圧縮フィンガを有するのが良い。圧縮フィンガは、キャリヤ部分内に配置されたエネルギー吸収器具の少なくとも一部分に向かってまたはこれに対して全体として下方に押す力を提供することができる。これは、エネルギー吸収器具、エネルギー吸収モジュール組立部品、またはこれら両方が動くとともに/あるいは振動するのを阻止するよう機能することができる。圧縮フィンガは、ステアリングコラム組立体中へのエネルギー吸収モジュール組立部品の組み込みを助けるよう機能することができる(例えば、エネルギー吸収モジュール組立部品がコラムハウジグ内にスナップ嵌めされてその休止位置に至るまで)。リテーナのキャリヤ部分は、キャリヤ部分の頂部の場所から上方に突き出てコラムハウジングに接触し、追加の強度をリテーナに与え、コラムハウジング内でのリテーナの振動を最小限に抑え、リテーナが圧潰ストローク中に押し上がる傾向に抵抗し、またはこれらの作用の組み合わせを行う追加の少なくとも1つ(すなわち、1つまたは2つ以上の)追加の支持体(例えば、圧縮フィンガの基部のところ、圧縮フィンガの自由端のところ、これら相互間、またはこれらの組み合わせのところに配置される)を有するのが良い。
リテーナは、ステアリングコラム組立体のコラムハウジングの一部分内に機械的に嵌め込まれ(例えば、スナップ嵌めされ、摩擦嵌めされ、締まり嵌めされ、締結され、または違ったやり方で嵌め込まれる)ようになった固定部分を有するのが良い。固定部分は、組み立て中、リテーナをコラムハウジング内に位置合わせするのを助けることができる。固定部分は、自動調心式であるのが良い。固定部分は、追加の締結具(例えば、ねじ、ピン)の必要性を減少させまたはなくすことができる。固定部分は、キャリヤ部分上に担持されるのが良い。固定部分は、キャリヤ部分と一体に形成されても良い。固定部分は、コラムハウジング内のリテーナのスナップ嵌めを可能にするためにキャリヤ部分(例えば、側壁のところで)ヒンジ式に連結された1対の側方に間隔を置いて位置する戻り止めを有するのが良い。側方に間隔を置いて設けられた戻り止めは、リテーナをコラムハウジング内に機械的に嵌め込むことができるようにする形状ならばどのような形状をも取ることができる。側方に間隔を置いて設けられた戻り止めは、組み込み中、リテーナのコラムハウジング内に位置合わせするのを助けるリテーナの側壁に対して傾斜した関係を有するのが良い。側方に間隔を置いて設けられた戻り止めの外面は、角度をなすのが良い。角度αは、側方に間隔を置いて設けられた戻り止めの外面と同一平面上に位置しかつこの外面から延びる平面および外面の端点を通る垂直平面(この垂直平面は、リテーナの側壁のうちの1つまたは2つ以上、薄い突出部、またはこれら両方に平行であるのが良い)によって測定された角度であるのが良い。この角度は、約2°以上、約5°以上、または約10°以上であるのが良い。この角度は、約90°以下、約45°以下、または約25°以下(例えば約15.7°)であっても良い。各側方に間隔を置いて設けられた戻り止めの自由端は、薄い突出部を有するのが良い。薄い突出部により、リテーナがスナップ動作で定位置に至ることができるようにする。薄い突出部は、コラムハウジングの一部分に係合することができる。薄い突出部がスナップ動作によりその適正な位置に至ると、この薄い突出部は、係合したことを示す可聴フィードバックをもたらすことができる。可聴フィードバックは、薄い突出部がコラムハウジングに接触したことに起因して生じることができる。薄い突出部はまた、衝突圧潰ストローク中に抵抗をもたらすことができる。例えば、薄い突出部は、側方に間隔を置いて設けられた戻り止めが広がって開き、そしてリテーナを支持しない傾向に抵抗することができる(例えば、コラムハウジングとの係合に起因して)。
リテーナは、キャリヤ部分から遠さかって延びる(例えば、長手方向に)舌状部分を有するのが良く、この舌状部分は、リテーナのその組み込み位置からのずれに抵抗するのを助けるようコラムハウジングと内側コラムチューブとの間の空間内に配置されるように構成されているのが良い。舌状部分は、第1の端に対して車両のリヤ部分寄りに配置されるのが良い。舌状部分は、全体として扁平な本体を有するのが良い。舌状部分は、1つまたは2つ以上の曲線、輪郭、山形セグメントなど(例えば、内側コラムチューブの外周部の輪郭に全体として一致した形状)を有するのが良い。舌状部分は、エネルギー吸収モジュール組立部品がステアリングコラム組立体内でのその定位置から離脱するのを阻止することができる。舌状部分は、コラムチューブを越えて回転することができないようになっているのが良く、それによりエネルギー吸収モジュール組立部品を適正な位置に保つ(例えば、別の固定要素、例えば側方に間隔を置いて設けられた戻り止めが何らかの事情で故障した場合であっても)。
キャリヤ部分、固定部分、舌状部分、または任意の組み合わせを互いに一体形成することができる。リテーナは、任意の材料で作られた一体成形本体(例えば、成形プラスチック本体)であるのが良い。
リテーナは、キャリヤ本体に設けられていて剛性部材(例えば、ピン、例えば針状ころ軸受要素、また他の細長い部材)を受け入れて支持する1つまたは2つ以上の開口部を有するのが良い。剛性部材は、エネルギー吸収器具の塑性変形を案内するための表面となることができる。剛性部材は、エネルギー吸収器具の降伏強度よりも高い降伏強度を有するのが良い。リテーナは、剛性部材を所望の動作位置に固定するのを助けるためにリテーナによって支持された剛性部材に予荷重としての力を加えるようになった1つまたは2つ以上の予荷重構造体を有するのが良い。予荷重構造体は、十分に角度が付けられた1つまたは2つ以上の(例えば、対向した対をなす)側方可撓性フィンガを有するのが良く、その結果、対向した側方フィンガが撓んで剛性部材をリテーナの開口部中に装入することができるようになっている。側方可撓性フィンガの固有の弾性により、予荷重としての力を剛性部材に加えて剛性部材を定位置に固定するのを助けることができる。1つまたは2つ以上の予荷重構造体は、オプションとして、剛性部材の側方運動に抵抗する1つまたは2つ以上の壁を有するのが良い。
エネルギー吸収モジュール組立部品は、エネルギー吸収器具を含む。エネルギー吸収器具は、特に衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際にステアリングコラム組立体に対してエネルギー吸収作用をもたらすよう機能することができる。エネルギー吸収器具は、金属、金属合金、プラスチック、所望の結果をもたらすことができる任意の材料などで構成できる。エネルギー吸収器具は、ワイヤ、プレート、または他の形材で作られて形成できる。エネルギー吸収器具の断面は、全体として長方形、全体として円形、または全体として多角形であるのが良い。この断面は、エネルギー吸収器具の長さ全体を通じて一定のままであるのが良い。断面は、エネルギー吸収器具の長さ全体を通じて変化していても良い。エネルギー吸収器具は、エネルギー吸収器具の所望の形状を作ることができる任意の機械またはプロセス(例えば、フォースライドマシン、トランスファー金型)を用いて形成できまたは構成できる。例えば、製造方法は、スタンピングプロセスによる方法であるのが良い。エネルギー吸収器具の側部上にキャリヤの配設場所を定めるのを回避することが望ましい場合があり、と言うのは、これにより応力上昇手段が生じる場合があり、それにより衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際にエネルギー吸収器具の時期尚早な破損が生じる場合があるからである。したがって、部品の端部を用いて製造中、部品を支持することが望ましい。エネルギー吸収器具の第1の端、第2の端、またはこれらの両方は、まくれ(burr)または他の異形部分(例えば、用いられる成形方法および/または機械設備に起因する)を有する場合がある。エネルギー吸収器具の第1の端、第2の端、またはこれら両方は、まくれを収容する成形凹部を有するのが良い。このように、まくれは、衝突圧潰ストロークを邪魔することはないと言える(例えば、エネルギー吸収器具は、ハウジングまたはリテーナと前方端のところで接触する場合があり、またはエネルギー吸収器具は、トルクセンサシャフトと後方端のところで接触する場合がある)。まくれとトルクセンサシャフトの接触は、スタンピングダイ(stamping die)方向を選択することによって回避できる。しかしながら、エネルギー吸収器具の反対側の端のところでは、ダイ方向の選択により一方のまくれが除かれ、他方のまくれは、成形凹部技術を用いて補償できる。エネルギー吸収器具を曲げ、成形し、鋳造し、または違ったやり方で付形すると、所望の機能を実行し、所望のエネルギー吸収を達成し、エネルギー吸収モジュール組立部品のリテーナ内に嵌まり込み、またはこれらの作用の組み合わせを行うことができる(例えば、1つまたは2つ以上の全体として扁平なセグメント、曲がり部、曲線部、山形セグメント(例えば、別のセグメントに向かってまたはこれらから遠ざかって傾けられている)、弧状セグメントなどまたはこれらの組み合わせを有する)。エネルギー吸収器具は、エネルギー吸収器具をリテーナ内で固定する内で固定するのを助けるための1つまたは2つ以上の特徴部を有するのが良い。例えば、エネルギー吸収器具は、エネルギー吸収器具をリテーナ内に固定するのを助けるためにリテーナの保持部材を受け入れることができる受け口を有するのが良い。保持部材は、エネルギー吸収器具の受け口を画定する壁または表面と係合するのが良い。エネルギー吸収器具の受け口は、ブリッジが衝突圧潰ストローク中にリテーナからちぎれた後、ブリッジの位置合わせ状態を維持するのを助けることができる。エネルギー吸収器具は、剛性部材を全体として包囲する1つまたは2つ以上の曲線部を有するのが良い。エネルギー吸収器具は、エネルギー吸収器具をリテーナ内に(例えば、互いに反対側の側壁に設けられた1つまたは2つ以上の切欠きのところで)固定する1つまたは2つ以上の突出部(例えば、T字形を形成する)を有するのが良い。
エネルギー吸収器具は、第1の端および第2の端を備えた全体として蛇行形状の部材の形態を有するのが良い。エネルギー吸収器具は、全体として蛇行形状を提供するよう1つまたは2つ以上の湾曲し、山形の、弧状のかつ/あるいは丸形のセグメントを有するのが良い。全体として蛇行形状の部材は、第1の全体として扁平な部分を有するのが良く、この第1の全体として扁平な部分は、第1のアールを有する第1の全体として弧状の部分に移行する。エネルギー吸収器具は、しかる後、第2のアールを備えた第2の全体として弧状の部分に移行するのが良く、この第2の全体として弧状の部分は、全体として蛇行形状の部材を構成するために全体として第1の全体として弧状の部分と逆の方向に向いている。エネルギー吸収器具は、第1の全体として弧状の部分と第2の全体として弧状部分との間に配置され(第1および第2の全体として弧状の部分を互いに接合する)第2の全体として扁平な部分を有するのが良い。第2の全体として扁平な部分は、全体として、第1の全体として扁平な部分と平行であるのが良い。第2の全体として扁平な部分は、第1の全体として扁平な部分から角度をなしているのが良い(例えば、90°未満、45°未満、25°未満、またはそれどころか10°未満の角度をなしている)。受け口部分が第2の全体として弧状の部分の反対側の側部から延びるのが良い。受け口部分は、リテーナの保持部材を受け入れ、これに係合するとともに/あるいはこれを支持する受け口を含むのが良い。第1の全体として弧状の部分の第1のアールと第2の全体として弧状の部分の第2のアールは、全体として同一であるのが良い。エネルギー吸収器具は、各アールのところに選択された幅および/または厚さを有するのが良く(例えば、幅、厚さ、または他の幾何学的形状は、エネルギー吸収器具の長さに沿って変化しているのが良い)、その結果、1つのアールは、別のアールの前に変形する傾向を有する(または、全体として別のアールとは異なっている)。第1のアールは、第1のアールおよび第2のアールの配置場所のところで生じる変形率が互いに異なるよう第2のアールとは異なるようにあらかじめ選択されるのが良い。これにより、全体として蛇行形状の部材の変形を選択的に制御することができるようになっているのが良い。エネルギー吸収器具の第1の端と第2の端は、互いに対して傾けられているのが良い。
蛇行形状部材の第2の端は、外方に突き出た全体として蛇行形状の部材のフック部分の末端であるのが良い。フック部分は、例えば受け口部分から延びるのが良い。フックは、ステアリングコラム組立体の別の要素(例えば、トルクセンサシャフトの肩またはトルクセンサシャフトの輪郭に沿う一部分)と係合するのが良くまたは全体としてこれに接触するのが良く、それにより追加のエネルギー吸収作用をもたらすことができる。例えばフックは、アンカとして作用するのが良い。フック部分は、衝突圧潰ストローク中、ブリッジが変形しているときに下方に回転することができる。衝突圧潰ストローク中、フック部分は、シャフトの輪郭に接触するのが良く、これに沿って引きずるように進み、またはこれ(例えば、側部または肩)に引っかかるのが良く、このフック部分は、エネルギーを吸収するのを助けることができる。
ステアリングコラム組立体のシャフト、例えばトルクセンサシャフトは、蛇行形状部材の第2の端と係合しまたはこれに接触することができる(例えば、圧潰ストローク中)形状を有するのが良い。トルクセンサシャフトの輪郭は、全体として扁平でありかつ/あるいは全体としてトルクセンサシャフトの長手方向軸線に平行である1つまたは2つ以上の部分を有するのが良い。トルクセンサシャフトは、第2の端に係合可能な1つまたは2つ以上の肩(例えば、隣接の領域よりも直径の大きな領域)を有するのが良い。トルクセンサシャフトは、その長さに沿って漸変する直径を有するのが良い。例えば、トルクセンサシャフトは、テーパ付き部分を有するのが良く、それにより全体として円錐形または切頭円錐形が形成される。大径外周部が全体としてシャフトの前方部分寄りに(例えば、車両のフロントに向かって前方)配置されるのが良い。大径外周部は、全体として後方に配置されるのが良い。シャフトの側部輪郭は、シャフトの長手方向軸線に対して全体として角度が付けられまたは傾斜した一部分を有するのが良い。トルクセンサシャフトは、このシャフトの長さに沿って独特の輪郭(例えば、直径が増大する輪郭、直径が減少する輪郭またはこれらの両方の輪郭)を有するのが良い。トルクセンサシャフトは、蛇行形状部材の第2の端に接触しまたはこれを受け入れる1つまたは2つ以上の窪みまたはポケットを有するのが良い。トルクセンサシャフトは、蛇行形状部材の第2の端に接触する1つまたは2つ以上の山部、突出部、またはバンプ(こぶ状突起)を有するのが良い。
変形例として、蛇行形状部材の第2の端は、第3のアールを有する第3の全体として弧状の部分から延びるのが良い。第3の全体として弧状の部分は、全体として、第1の全体として弧状の部分と同一の方向に向くのが良い。第3の全体として弧状の部分は、リテーナ保持部材を受け入れ、これと係合するとともに/あるいはこれを支持する受け口を備えた蛇行形状部材の部分と蛇行形状の第2の端との間に配置されるとともに/あるいはこれらに接触するのが良い。第3の全体として弧状の部分から末端(すなわち、第2の端)まで延びるエネルギー吸収器具の部分は、第3の全体として平坦な部分であるのが良い。第3の全体として平坦な部分は、全体として、第1の全体として扁平な部分、第2の全体として扁平な部分、またはこれら両方に平行であるのが良い。第3のアールは、第1のアール、第2のアール、またはこれら両方とほぼ同一であるのが良い。第3のアールは、第1のアール、第2のアール、またはこれら両方とは異なっていても良い。また、上述のフック部分は、第3の全体として弧状の部分または第3の全体として平坦な部分から延びても良いことが想定される。圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際、第2の端がシャフト、例えばトルクセンサシャフトの輪郭(例えば、側部または肩)に接触するのが良いことが想定され、このことは、エネルギーを吸収するのを助けることができる。エネルギー吸収は、第3の全体として扁平な部分をコイル状に巻くことによって(例えば、第3の弧状部分が長手方向に並進することによって)達成できる。
変形例として、蛇行形状部材の第1の端は、第1の端から第1の弧状部分に移行する単純に平坦な部分ではなく、傾斜路形状を有するのが良い。例えば、内側コラムチューブの長手方向軸線に全体として平行な小さな全体として平坦な部分が第1の端から第1の弧状部分に向かって(例えば、第1の端と第1の弧状部分との間)で延びるのが良い。小さな全体として平坦な部分は、全体として、コラムハウジングの前方ポケット(例えば、コラムハウジングの一部分に設けられている)内に嵌まっているのが良い。全体として平坦な部分は、傾斜セグメントに接合されるのが良い。傾斜セグメントは、小さな全体として平坦な部分と角度をなすのが良い。傾斜セグメントは、小さな全体として平坦な部分から内側コラムチューブに向かって約120°以下の角度、約110°以下の角度、約100°以下の角度をなして延びるのが良い。傾斜セグメントは、小さな全体として平坦な部分から内側コラムチューブに向かって約65°以上の角度、約75°以上の角度、または約80°以上の角度をなして延びるのが良い。例えば、傾斜セグメントは、この傾斜セグメントが内側コラムチューブの長手方向軸線にほぼ垂直に、全体として平坦な部分にほぼ垂直に、またはこれら両方の方向に向くよう約90°の角度をなすのが良い。この場合、傾斜セグメントの反対側の端は、傾斜路部分に移行するのが良い。傾斜路部分は、次に、第1の弧状部分に移行するのが良い。傾斜路部分は、これが後方に延びるにつれて全体として上方(例えば、内側コラムチューブから遠ざかる方向)に傾斜するのが良い。傾斜路部分は、約2°以上、約5°以上、または約10°以上の角度をなすのが良く、この場合、この角度は、内側コラムハウジングの長手方向軸線に全体として平行に延びる平面と全体として傾斜路部分の表面に沿って延びる平面との間で測定される。傾斜路部分は、約45°以下、約30°以下、または約15°以下の角度をなすのが良い。したがって、この形状は、のこぎり歯の形状に見えるのが良い。剛性部材が存在する(例えば、全体として第1の弧状部分内にまたはこの近くに配置される)のが良いことが想定される。剛性部材は、エネルギー吸収モジュール組立部品から省かれても良い。剛性部材が存在している場合、衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)中、かつコイル(第1の弧状部分)が剛性部材に達した後、傾斜路は、リテーナと剛性部材との間に引かれ、それによりエネルギー吸収の増大が得られる。剛性部材が存在していない場合、衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)中、コイル(第1の弧状部分)は、傾斜路に沿って長手方向に並進し、第1の弧状部分のアールを次第に減少させ、それにより多大なエネルギー吸収が得られる。さらに、剛性部材が設けられていない場合、突出部または傾斜バッキングがリテーナから延びてエネルギー吸収器具を更に支持し、更にエネルギー吸収輪郭を付形するのが(例えば、この突出部は、傾斜路の形状を有するのが良く、この突出部は、エネルギー吸収器具とクリアランスを備えても良くまたは備えなくても)良いことが想定される。突出部または傾斜バッキングは、全体として、傾斜路形状を形成するセグメントと類似した形状を有するのが良い。
エネルギー吸収器具(例えば、蛇行形状部材)に関して上述した特徴のうちの任意の組み合わせは、本明細書に開示した本発明の範囲に含まれるものと考えられる。例えば、エネルギー吸収器具は、フック部分を有するのが良い。エネルギー吸収器具は、第3のアールを有するのが良い。エネルギー吸収器具は、第1の部分に沿って(例えば、第1の端と第1のアールとの間に)傾斜路形状を有することができる。エネルギー吸収器具は、1つまたは2つ以上の突出部(例えば、全体としてT字形部材を形成する)を有するのが良い。エネルギー吸収器具は、これらの特徴のうちの任意の組み合わせを有することができ、またはこれら特徴のうちのどれも備えなくても良い。
エネルギー吸収モジュール組立部品は、オプションとして、ダンパを有するのが良い。ダンパは、例えばステアリングコラム組立体の内側コラムチューブがコラムハウジング内で前方に入れ子状に動くとき、追加のエネルギー吸収特性を提供するよう機能することができる。ダンパは、追加のエネルギー吸収特性を提供するのに適した材料であればどのような材料で作られていても良い。ダンパは、ポリマー材料、ゴム、または他の柔軟性材料で作られるのが良い。ダンパは、一般的に言って、エネルギー吸収器具の一部分、リテーナ保持部材またはこれら両方を受け入れる開口部を有する構造体であるのが良い。ダンパは、リテーナの平面に対して全体として垂直な位置に位置決めされるのが良い。ダンパは、リテーナの舌状部分の平面に対して全体として平行な位置に位置決めされても良い。ダンパは、リテーナの舌状部分の平面に対して任意の角度をなして位置決めされても良い。
リテーナは、前方に向いたポケットが設けられているコラムハウジング内に組み込まれるようになっているのが良い。リテーナは、リテーナの前方端部およびエネルギー吸収器具の第1の端を前方に向いたポケット内に挿入してリテーナを前方に向いたポケット内で前方に押すことによって組み込み可能に構成されているのが良い。したがって、リテーナと関連した舌状部分(すなわち、自由端)は、コラムハウジング内で後方に延びることになる。固定部分はまた、エネルギー吸収モジュール組立部品を定位置に固定するのを助けることができる。例えば、コラムハウジング内には開口部が設けられるのが良く、固定部分は、コラムハウジングの開口部を画定する表面と係合するのが良く、それによりコラムハウジング中へのリテーナの追加の固定具合をもたらすことができる(例えば、スナップ嵌め、自動心出しまたはこれら両方によって)。
ステアリングコラム組立体は、オプションとして、追加のエネルギー吸収をもたらす端キャップを含むのが良い。端キャップは、内側コラムチューブの前方端をにぶくする(例えば、内側コラムチューブが圧潰ストローク、例えば二次衝突中に前方に並進しているときに)のに役立つことができ、このことは、それ以上の減衰作用を提供するのを助けることができる。端キャップは、オプションとしてのダンパを保護し(例えば、ダンパが切断されまたは離脱なる恐れを低くすることによって)、オプションとしてのダンパの性能を向上させ、またはこれら両方の作用を行うことを助けることができる。端キャップは、単独でまたはエネルギー吸収モジュール組立部分のオプションとしてのダンパと組み合わせ状態で使用できる。端キャップは、ステアリングコラム組立体の内側コラムチューブと関連した全体として円筒形の本体またはリングを含むのが良い。例えば、端キャップは、内側コラムチューブ上に位置決めされまたはこの中に少なくとも部分的に位置決めされるのが良い(例えば、本体またはリングの少なくとも一部分が内側コラムチューブの内周部内に配置される)。端キャップは、1つまたは2つ以上のエネルギー吸収要素または接触部材(例えば、1つまたは2つ以上のバンパ、ばね作用部材、フィンガ、またはこれらの組み合わせ)を有するのが良い。エネルギー吸収要素は、ステアリングコラム組立体の一部分、例えばエネルギー吸収モジュール組立部品の一部分(例えば、エネルギー吸収モジュール組立部品のオプションとしてのダンパ、エネルギー吸収モジュール組立部品のブリッジの一部分、リテーナもしくはエネルギー吸収器具の他の部分、またはステアリングコラム組立体内の別の領域、例えばコラムハウジング)に接触して追加の減衰作用またはエネルギー吸収作用を提供するのに役立ち得る。エネルギー吸収要素または接触部材は、圧潰ストローク(例えば、二重衝突)の発生までステアリングコラム組立体の一部分(例えば、エネルギー吸収モジュール組立部品の一部分)には接触することができず、圧潰ストロークの発生により、内側コラムチューブが前方に並進し、それによりエネルギー吸収要素または接触部材がステアリングコラム組立体の一部分に接触するようになる。
上述したように、端キャップは、全体として円筒形の本体部分を有するのが良くまたは端キャップの少なくとも一部分が全体としてリングの形状をしているのが良い。全体として円筒形の本体部分は、包囲状態であるのが良い(例えば、完全な円、楕円形または他の連続形状を形成する)。全体として円筒形の本体部分は、1つまたは2つ以上の隙間を有するのが良い(例えば、その結果、この形状は、完全には閉じられておらず、例えばC字形である)。端キャップを形成する本体部分またはリングは、内周または外周を有するのが良い。内周は、端キャップがステアリングコラム組立体内に組み込まれたとき、圧潰ストローク(例えば、二次衝突)中、またはこれらの両方において、ステアリングコラム組立体の構成要素(例えば、エンドエネルギー吸収モジュール組立部品の少なくとも一部分)が内側コラムチューブおよび端キャップの内周部内に嵌まり込みまたは受け入れ可能であるのに十分なサイズのものであるのが良い。本体部分またはリングの外周部は、端キャップがステアリングコラム組立体内に組み込まれまたは位置決めされたときに内側コラムチューブの内周部の少なくとも一部分に接触するのが良い。端キャップの本体部分またはリングの外側形状は、端キャップの少なくとも一部分が組み込まれる(例えば、端キャップを内側コラムチューブ上にまたはこの中に位置決めして固定することができるようにするために)内側コラムチューブの内面または断面の形状に全体として一致するのが良い。
端キャップからは1つまたは2つ以上のウィングが延びるのが良い。ウィングは、全体として後方に向いているのが良い(例えば、1つまたは2つ以上のウィングの自由端は、全体として、ステアリングホイールに向かって延びる)。ウィングは、内側コラムチューブ内での端キャップの振動または可聴がたがた音を減少させるのを助けることができる。ウィングは、端キャップを内側コラムチューブ内に固定するのを助けることができる。例えば、ウィングは、全体として撓むとともに/あるいは弾性変形して端キャップを内側コラムチューブの前方開口部に装填することができるようにする。ウィングの固有の弾性により、予荷重としての力を内側コラムチューブの内周部または内面に加えられて端キャップを定位置に固定するのを助けることができる。ウィングは、組み立てプロセス中、端キャップを内側コラムチューブ中に案内することができる。
端キャップは、1つまたは2つ以上の取り付け方法または要素によって内側コラムチューブに固定されるとともに/あるいはこの中に固定されるのが良い。好ましくは、端キャップの挿入および内側コラムチューブへの端キャップの固定により、内側コラムチューブの外周部に対する変形が生じることがなく、と言うのも、内側コラムチューブの外周部に欠陥があればかかる欠陥(または、通常の状態からの逸脱)が他のコラム組立体の性能特性、例えば内側コラムチューブに対するクランプに起因するテレスコープ力およびエネルギー吸収作用に悪影響を及ぼす場合があるからである。端キャップは、1つまたは2つ以上の接着剤、ステーキングプロセス、圧力嵌めまたはこれらの組み合わせによって内側コラムチューブに取り付けられるのが良い。端キャップは、内側コラムチューブ内への端キャップのスナップ嵌めを可能にする1つまたは2つ以上の特徴部を有するのが良い。例えば、端キャップリングの外面または外周部は、1つまたは2つ以上の突出部、肩、ウィング、弾性部材、隆起領域、窪み、開口部などまたはこれらの組み合わせを有するのが良い。突出部、肩、隆起領域、ウィング、弾性部材などは、内側コラムチューブに設けられている開口部またはポケットと嵌合するのが良い(例えば、端キャップの少なくとも一部分がスナップ動作により内側コラムチューブ中に嵌まり込むことができまたは端キャップのこの一部分と内側コラムチューブの開口部またはポケットの嵌合によって固定できるようにするため)。代替的にまたは追加的に、端キャップの少なくとも一部分に設けられた窪みまたは開口部が内側コラムチューブの突出部と嵌合するのが良い(例えば、内側コラムチューブの内周部または内面に沿って)。端キャップに設けられた開口部は、全体として、内側コラムチューブの開口部と整列して締結具(例えば、ねじ、ピン、スナップ、クリップ、プッシュ、リベットなどまたはこれらの組み合わせ)を受け入れるのが良い。端キャップは、内側コラムチューブ内の既存の締結具との係合を可能にする1つまたは2つ以上の特徴部を有するのが良い。例えば、端キャップは、既存の締結具またはリベットとのスナップ嵌め(例えば、これらの周りにおける)を可能にする1つまたは2つ以上のフォーク状部材を有するのが良い。例えば、端キャップは、2つの枝部を備えたフォーク状部材を有するのが良く、この場合、締結具の一部分は、2つの枝部相互間に受け入れられるとともに保持される。枝部は、全体として互いに対して傾けられているのが良くまたは枝部が締結具の周りにスナップ装着して内側コラムチューブからの端キャップの引き出しに抵抗することができるようにする形状(例えば、枝部相互間の形状および/または枝部によって構成される形状)を有するのが良い。
端キャップは、ステアリングコラム組立体の一部分(例えば、エネルギー吸収モジュール組立部分の一部分)に接触する1つまたは2つ以上の接触部材を有する。接触部材は、エネルギー吸収要素として作用することができる。これら要素は、特に圧潰ストローク(例えば、二次衝突)中、ステアリングコラム組立体内に追加の減衰作用を提供することができる。これらエネルギー吸収要素は、内側コラムチューブとエネルギー吸収モジュール組立部品との間に追加の接触領域をもたらすことができる。例えば、圧潰ストローク中、内側コラムチューブは、前方に並進することができ、接触部材は、エネルギー吸収モジュール組立部品または他の要素に接触することができ、それにより追加の減衰作用(通常の入れ子式動作中)をもたらし、最終的に、エネルギー吸収器具の変形および/またはリテーナの残部からのブリッジのちぎれをもたらすことができる(二次衝突中)。これらエネルギー吸収要素は、オプションとしてのダンパのための保護作用を提供することができる。エネルギー吸収要素または接触部材は、エネルギー吸収要素または接触部材は、1つまたは2つ以上のバンパ、1つまたは2つ以上のばねフィンガ、追加の減衰作用をもたらすことができる1つまたは2つ以上の他の要素、またはこれらの組み合わせの形態をしているのが良い。
端キャップの1つまたは2つ以上の接触部材は、内側コラムチューブに対して全体として前方に向いている1つまたは2つ以上のバンパを有するのが良い。1つまたは2つ以上のバンパは、端キャップの本体部分またはリングから延びるのが良く、かかる1つまたは2つ以上のバンパは、内側コラムチューブの前方端部を越えて延びるのが良い(例えば、内側コラムチューブとステアリングコラム組立体の要素、例えばエネルギー吸収モジュール組立部品(例えば、オプションとしてのダンパ、リテーナのブリッジ、またはこれら両方)との間の接触領域として役立つようにするために)。バンパは、例えばエネルギー吸収モジュール組立部品との接触箇所として役立つ前側フェースを有するのが良い。バンパ(例えば、前側フェースの少なくとも一部分は)、例えばバンパとエネルギー吸収モジュール組立部品(例えば、オプションとしてのダンパ、ブリッジ、またはこれら両方)との間の滑りに抵抗するよう模様付けされまたは粘着性であるのが良い。前側フェースは、オプションとしてのダンパの保持および/または位置的維持を助けるよう全体として角度が付けられているのが良い。この角度は、バンパ縁(例えば、底縁)から垂直に延びる平面およびバンパのフェースに沿って延びる平面によって測定されるのが良い。この角度は、約0.5°以上、約5°以上、または約10°以上であるのが良い。この角度は、約80°以下、約45°以下、または約20°以下であるのが良い。バンパは、少なくとも部分的に金属材料または金属合金で形成されるのが良い。バンパは、少なくとも部分的にポリマー材料、ゴム材料、プラスチック材料、弾性変形を示す材料、またはこれらの組み合わせで形成されるのが良い。粘着性または模様を提供するため、材料の1つまたは2つ以上の追加の層がバンパの少なくとも一部分上に配置されるのが良い。粘着性または模様を提供するため、1つまたは2つ以上の処理がバンパの少なくとも一部分に施されるのが良い。模様または粘着性は、バンパを形成するために用いられている材料の特性であるのが良い。模様または粘着性は、バンパの製作中(例えば、成形中)に提供されるのが良い。バンパは、全体として中実であるのが良い。バンパは、全体として中空であっても良い。
端キャップの1つまたは2つ以上の接触要素は、1つまたは2つ以上のばねフィンガを有するのが良い。1つまたは2つ以上のフィンガは、端キャップの本体部分またはリングに連結されるとともに/あるいはこれから延びるのが良く、そして自由端で終端するのが良い。1つまたは2つ以上のフィンガは、内側コラムチューブの前方端を越えて延びるのが良い(例えば、内側コラムチューブとステアリングコラム組立体の要素、例えばエネルギー吸収モジュール組立部品(例えば、オプションとしてのダンパ、リテーナのブリッジ、またはこれら両方)との間の接触領域として役立つようにするために)。1つまたは2つ以上のフィンガは、エネルギー吸収モジュール組立部品内のオプションとしてのダンパの必要を減少させまたはなくすことができ、と言うのは、かかる1つまたは2つ以上のフィンガは、内側コラムチューブとエネルギー吸収モジュール組立部品(例えば、リテーナのブリッジまたは一部分)との十分な接触をもたらすとともにこれらの間の十分な減衰作用を提供するからである。1つまたは2つ以上のフィンガは、全体としてU字形、全体としてV字形、全体として卵形などを有するのが良く、それによりステアリングコラム組立体の一要素(例えば、エネルギー吸収モジュール組立部品の一部分)と1つまたは2つ以上のフィンガの接触領域とが接触したときにばね効果をもたらす。1つまたは2つ以上のフィンガは、端キャップの本体部分またはリングと一体成形されるのが良い。1つまたは2つ以上のフィンガは、別々に形成されて(例えば、スタンピングによって)そして端キャップに取り付けられても良い。接触部材は、例えば2つのばねフィンガであるのが良い。2つのばねフィンガは、組み込み位置にある間、圧潰ストローク(例えば、二次衝突)またはこれら両方において、エネルギー吸収器具、ブリッジ、および/またはリテーナの他の部分の互いに反対側の側部に横付けに位置するのが良い。
端キャップは、多数の材料および方法で形成できる。端キャップの少なくとも一部分は、金属材料または金属合金であるのが良い。端キャップの少なくとも一部分は、中実金属または合金から機械加工され、冷間成形され、ダイカストされ、またはこれらの組み合わせが行われるのが良い。端キャップの少なくとも一部分は、プラスチックまたは他のポリマー材料で作られるのが良い。端キャップの少なくとも一部分は、例えば射出成形によって形成されるのが良い。端キャップは、単一で一体に成形された部品であるのが良い。例えば、本体部分もしくはリング、1つもしくは2つ以上の接触部材、例えばバンパ、および/または1つまたは2つ以上のウィングは、例えば成形によって単一部品として成形されるのが良い。端キャップは、完成状態の端キャップを形成するよう組み立てられた多数の別々の部品で形成されても良い。例えば、接触部材(例えば、ばねフィンガ)のインサートまたはスタンピングが形成されて別々に端キャップの本体部分またはリングに取り付けられても良い。別々の部品は、互いに異なる材料で形成されても良い。例えば、端キャップの本体部分またはリングは、プラスチック材料で作られるのが良く、他方、ばねフィンガは、金属スタンピングによって形成される。スタンピングは、例えば被覆成形によって取り付けられて完成状態の端キャップを作ることができる。別々の部品は、同種の材料で形成されても良い。別々の部品は、端キャップに及ぼされる力に耐える(例えば、圧潰ストローク中)任意の取り付け方法により取り付けられるのが良い。取り付け方法としては、被覆成形技術、接着剤、機械的締結具、はんだ付け、溶接、スナップ嵌め、圧力嵌め、リベット止めなどまたはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない)。
本明細書の開示内容は、端キャップの本体部分またはリングに取り付けられまたはこれと一体成形されたエネルギー吸収要素に関するが、エネルギー吸収要素を単独で、内側コラムチューブに取り付けても良い(例えば、1つまたは2つ以上の締結具、接着剤、または他の取り付け要素、例えばスナップ嵌めを可能にする取り付け要素により)ことが想定される。
車両衝突事故の際、内側コラムチューブは、加えられたクランプ荷重で前方に並進することができ、ついには、内側コラムチューブは、エネルギー吸収モジュール組立部品の一部分(例えば、全体としてダンパまたはブリッジ)に達する。リテーナのブリッジ(単独でまたはダンパをバッキングしながら)は、内側コラムチューブのそれ以上の運動に抵抗する。荷重が増大するにつれて、オプションとしてのダンパは、圧縮状態になるとともに/あるいは押されて離れる場合がある。内側コラムチューブの前方への並進の続行により、ブリッジが曲がり、最終的にはリテーナの本体からちぎれることができる。内側コラムチューブの前方への並進により、エネルギー吸収器具は、前方に動くことができ(例えば、変形なしで)、したがって、エネルギー吸収器具の第1の端は、コラムハウジングに接触することができる。エネルギー吸収器具の移動量は、約0.5mm以上、約1mm以上、または約2mm以上であるのが良い。この移動量は、約6mm以下、約5mm以下、または約4mm以下(例えば、約3mm)であるのが良い。エネルギー吸収器具の第1の端がコラムハウジングに接触すると、エネルギー吸収器具は、10コイル巻き状態で変形(例えば、第1の弧状部分のところでの変形)し始めることができる。これにより、ブリッジが一貫してちぎれることができ、しかもエネルギー吸収器具からのエネルギー吸収がちぎれ事象の直後で始まることができる。エネルギー吸収器具は、剛性部材に寄りかかることができる。次に、エネルギー吸収器具は、剛性部材の周りに引かれ始めることができる。内側コラムチューブは、最終的には、ハウジング内の衝突停止部に寄りかかることができる。
衝突の際、リテーナは、圧縮ばねとして使用でき、そして緩衝作用を剛性部材(例えば、ピン、例えば針状ころ軸受要素または他の細長い部材)にもたらすことができる。エネルギー吸収器具の第1の弧状部分が剛性部材に接触した後、荷重が増大し始める場合がある。剛性部材に大きな荷重が加えられている状態で、リテーナは、反力としての荷重を剛性部材にもたらすことができる。この力により、リテーナは、圧縮状態になるとともに/あるいは弾性変形することができる。衝突中のピンは、コラムハウジングに接触することができ、それにより追加の支持作用を剛性部材に提供することができるとともにリテーナ、剛性部材、エネルギー吸収器具の第1の弧状部分、またはこれらの組み合わせの運動に抵抗することができる。
次に図面を参照すると、図1は、全体として、前方端22および後方端24を含むステアリングコラム組立体20を示している。ステアリングコラム組立体20は、内側コラムチューブ30内に支持されたシャフト26(例えば、トルクセンサシャフト、ステアリングシャフト、またはこれら両方)を含む。コラムハウジング32がシャフト26、内側コラムチューブ30、およびエネルギー吸収モジュール組立部品40を含むステアリングコラム組立体20の多くの要素を支持している。
図2Aおよび図2Bは、リテーナ60(図2B参照)中に挿入されるべきエネルギー吸収器具42を含むエネルギー吸収モジュール組立部品40(例えば、組み立て状態の組立部品については図5参照を参照されたい)の要素を示している。図2Aは、第1の端44および第2の端46を備えた全体として蛇行形状の形状を有するエネルギー吸収器具42の側面図である。エネルギー吸収器具42は、第1の全体として扁平な部分48を有し、この扁平部分は、第1の弧状部分50に移行し、この第1の弧状部分は、第1のアールを有し、しかる後、第2のアールを備えた第2の弧状部分52に移行する。第1の弧状部分50と第2の弧状部分52は、全体として互いに逆の方向に向いている。エネルギー吸収器具42の第2の端46は、全体として外方に突き出たフック部分56の末端を含む。エネルギー吸収器具42は、リテーナの保持部材(図2B参照)を受け入れることができる受け口58を更に有する。
図2Bは、リテーナ60の側面図である。リテーナ60は、追加の支持体68に隣接して位置する前方端のところに設けられた圧縮フィンガ66を有する。リテーナ60は、リテーナの2つの互いに反対側の側壁を接合するブリッジ70を有する(例えば、図5に、より明確に示されている)。保持部材72がブリッジ70から延びており、この保持部材は、エネルギー吸収器具の受け口58に係合しまたはこれによって受け入れられている(図2A参照)。互いに反対側の側壁64は各々、剛性部材(図3A〜図3C参照)を受け入れる開口部としての貫通穴78を有する。リテーナは、後方端のところに、ステアリングコラム組立体に追加の安定性および強度をもたらす舌状部分76を有する。
図3A、図3B、および図3Cは、剛性部材90(例えば、ピンまたは他の細長い部材)をエネルギー吸収モジュール組立部品40中に入れる方法を示している。エネルギー吸収器具42をリテーナ60(図2Aおよび図2B参照)中に挿入した後、剛性部材90の端部をリテーナ60の側壁64に設けられた開口部としての貫通穴78中に挿入する。リテーナ60は、開口部としての各貫通穴78と並置した状態で設けられていて互いに反対側の側壁に対して設けられた側方を可撓性フィンガとして図示されている予荷重構造体86を有する。予荷重構造体86は、開口部としての貫通穴78を通って剛性部材90を案内するのを助ける。剛性部材90を開口部としての貫通穴78中に押し込んでいるとき、予荷重構造体86は、撓むことができ、それにより剛性部材90をリテーナ60に通してリテーナ60の反対側の壁64に設けられている開口部としての貫通穴78に至ることができるようにする。図3Cのエネルギー吸収モジュール組立部品の部分切除図に示されているように、剛性部材90をリテーナの互いに反対側の壁64の開口部としての貫通穴78相互間に固定すると、予荷重構造体86は、剛性部材90を定位置に保持し、更に剛性部材をこれが振動してエネルギー吸収器具42に当たらないよう保つのを助ける。エネルギー吸収モジュール組立体40は、追加の支持体68、リテーナの保持部材72を受け入れる受け口58を含むエネルギー吸収器具42、および追加のエネルギーを吸収するダンパ92を更に含む。
図4Aおよび図4Bは、オプションとしてのダンパ92の取り付け状態を示している。ダンパ92は、エネルギー吸収器具42のフック部分56を受け入れる開口部を有し、取り付け位置では、ダンパ92は、リテーナの保持部材72まで滑らせまたは違ったやり方で位置決めされる。保持部材72は、ダンパ92をスナップ嵌めして定位置に保持することができるようにする棘付き端部74を有する。
図5は、組み立て状態のエネルギー吸収モジュール組立部品40の斜視図である。この組立部品は、リテーナ60を含み、リテーナ60は、互いに反対側の側壁64、リテーナの頂部分から延びる追加の支持体68、リテーナの底部分から延びるブリッジ70、一端に設けられた圧縮フィンガ66、および他端に設けられた舌状部分76を有する。互いに反対側の側壁64は、剛性部材90を受け入れる開口部としての貫通穴78を有する。剛性部材90は、予荷重構造体86によって更に支持されている。組立部品をリテーナ60から斜めに延びる側方に間隔を置いて位置する戻り止め82を有する固定部分からの助けによりステアリングコラム組立体(図6A〜図6D参照)中に取り付けることができる。組立部品は、エネルギー吸収器具42(フック部分が図示されている)およびオプションとしてのダンパ92を含む。
図6A、図6B、図6C、および図6Dは、エネルギー吸収モジュール組立部品40をステアリングコラム組立体20中に組み込む仕方を示している。エネルギー吸収モジュール組立部品40は、圧縮フィンガ66を先頭にして角度をなしてコラムハウジング32のポケット34中に挿入される。エネルギー吸収モジュール組立部品40は、コラムハウジング32の一領域に接触して傾動点として役立つ一次ロケータ96Aを含む。二次位置合わせが舌状部分76を上方に押し、二次ロケータ96Bがコラムハウジングの捕捉箇所100内に嵌まり込むことができるようにすることによって達成される。側方に間隔を置いて設けられた戻り止め82の基部が二次ロケータ96Bの第1の部分を形成している。側方に間隔を置いて設けられた戻り止め82の応従性が対称なので心出し力が生じる。エネルギー吸収モジュール組立部品40の側部64は、二次ロケータ96Bの他方の部分を形成する。二次ロケータ96Bは、固定された1組の側方移動停止部である。最後の位置決め表面は、リテーナの中間頂部とハウジングポケットの全体として中央の領域との間に接触関係をなして作られている。接触状態がこの箇所に作られてリテーナ60の追加の支持体68とコラムハウジング32との接触状態が作られた後、エネルギー吸収モジュール組立部品40は、僅かに回され(例えば、第3のロケータ98の回りに揺動され)続け、ついには、リテーナがハウジング停止部またはパッド102のところに接触状態を生じさせることになる。側方に間隔を置いて設けられた戻り止め82の端は、コラムハウジング32の捕捉箇所100を確実に通り過ぎて外方にはねる(例えば、スナップ動作で定位置に至る)。側方に間隔を置いて設けられた戻り止め82の端の薄い突出部84がコラムハウジングの側部に接触することによって生じる係合の可聴フィードバックが与えられる。側方に間隔を置いて設けられた戻り止め82の外面の各々から延びる平面と側方に間隔を置いて設けられた戻り止め82の外側先端部から外方にかつ/あるいは薄い突出部84に平行に延びる平面が角度αをなす。リテーナ60は、外れて逆回転して側方に間隔を置いて設けられている戻り止め82の端部に当たる。組み込み後の逆方向回転は、圧縮フィンガ66が荷重をリテーナ60内のエネルギー吸収器具42に及ぼすことによって生じる。
図7Aおよび図7Bは、蛇行形状を有するエネルギー吸収器具42を有している。エネルギー吸収器具42は、第1の端44および第2の端46を有している。第1の端44のところに第1の全体として扁平な部分48が設けられ、この扁平部分は、第1の弧状部分50に移行している。エネルギー吸収器具42は、第1の弧状部分50から第2の弧状部分52に移行する第2の全体として扁平な部分54を有する。第1の弧状部分50と第2の弧状部分52は、蛇行形状をもたらすよう全体として互いに逆の方向に向いている。第2の弧状部分52は、エネルギー吸収器具42の第2の端46に移行している。第2の端46は、フック部分56のところで終端している。第2の弧状部分52とフック部分56との間の領域は、リテーナの保持部材を受け入れる受け口58を有する(図8D参照)。
図8は、コラムハウジング32内に配置されたエネルギー吸収器具42を示している。エネルギー吸収器具42は、第1の端44および第2の端46を有する。第1の全体として扁平な部分48が第1の端44から延びて第1の弧状部分50に移行している。エネルギー吸収器具42は、第2の全体として扁平な部分54を有し、この扁平部分は、第1の弧状部分50と第2の弧状部分52を接合している。第1の弧状部分50と第2の弧状部分52は、蛇行形状の一部分をもたらすよう全体として互いに逆の方向に差し向けられている。第2の弧状部分52は、第3の弧状部分62に移行し、受け口58は、第2の弧状部分と第3の弧状部分との間に配置された保持部材72を受け入れるようになっている。第3の弧状部分62は、全体として、第1の弧状部分50と同一の方向に差し向けられている。エネルギー吸収器具42は、第3の弧状部分62から延びる第2の端46のところで終端している。ステアリングコラム組立体内において、第2の端46は、遅延距離Dだけシャフト26(例えば、トルクセンサシャフト)の肩28から隔てられている。衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際、エネルギー吸収器具42は、変形し、最終的には、シャフトの肩に接触することができる。
図9は、コラムハウジング32内に配置されたエネルギー吸収器具42を示している。エネルギー吸収器具42は、リテーナ60内に収容されている。エネルギー吸収器具42は、第1の端44および第2の端46を有する。第1の全体として扁平な部分48が第1の端44から延びている。第1の全体として扁平な部分48の反対側の側部から傾斜したセグメント49が延びており(全体としてシャフト26に向かって延びており)、この傾斜セグメントは、第1の全体として扁平な部分に全体として垂直である。傾斜路部分51が傾斜セグメント49から延びており、この傾斜路部分は、次に、第1の弧状部分50に移行している。第1の弧状部分50は、第2の全体として扁平な部分54によって第2の弧状部分52に接合されるのが良い。剛性部材は、この図には存在しておらず、ただし、剛性部材90を全体として第1の弧状部分50の内部に隣接して配置しても良いことが想定される。リテーナ60は、山形バッキング61を有し、この山形バッキングは、傾斜セグメント49と傾斜路部分51との間に形成された形状に全体として一致し、ただし、山形バッキング61を省いても良い(例えば、これに代えて全体として平坦なプロフィールのものであっても良い)ことが想定される。
図10A、図10B、図10C、および図10Dは、リテーナ60を互いに異なる角度から見た図である。図示のように、リテーナ60は、一端に設けられた圧縮フィンガ66および反対側の端に設けられた舌状部分76を有する。リテーナの頂部からは追加の支持体68が延び、ブリッジ70がリテーナの底部から延び、リテーナの互いに反対側の側壁64を互いに結合している。保持部材72がブリッジから延びている。互いに反対側の側壁64は、剛性部材90(図3A〜図3Cを参照されたい)を受け入れる互いに反対側に位置する開口部としての貫通穴78を有し、追加の支持作用を剛性部材に提供する予荷重構造体86が互いに反対側に位置している開口部としての貫通穴78と並置されている。リテーナは、リテーナ60にヒンジ式に連結された側方に間隔を置いて設けられている戻り止め82を更に有する。側方に間隔を置いて設けられている戻り止め82は、各自由端のところに薄い突出部84を有する。
図11A、図11B、図11C、図11D、および図11Eは、リテーナ60およびエネルギー吸収器具42の図である。図11A〜図11Cは、組み立て状態のエネルギー吸収モジュール組立部品40を示している。エネルギー吸収モジュール組立部品40は、ブリッジ70(潜在的にちぎれる場所114を備えている)、エネルギー吸収器具42の一部分を受け入れる切欠き104、およびエネルギー吸収モジュール組立部品40をステアリングコラム組立体(図示せず)内に固定する締結突出部108を有するリテーナ60を含む。図11Dは、リテーナ60の図であり、図11Eは、エネルギー吸収器具42を示し、エネルギー吸収器具42は、エネルギー吸収器具42をエネルギー吸収モジュール組立部品40内に固定するために切欠き104内に嵌まり込む全体としてT字形の領域106を有する。衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際、力がしきい量を超えた場合、ブリッジ70は、リテーナ60からちぎれることになる。
図12A、図12B、図12C、図12D、および図12Eは、エネルギー吸収モジュール組立部品40のコンポーネントおよび組み立て方法を示している。図12Aは、ブリッジ70(および潜在的にちぎれる場所114)およびリテーナ60をステアリングコラム組立体(図示せず)内に固定する固定部分80を有するリテーナ60を示している。図12Bおよび図12Cは、リテーナ60内に収容されたエネルギー吸収器具42を示している。衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際、ブリッジ70は、リテーナ60からちぎれるようになっているのが良い。エネルギー吸収器具42は、全体としてブリッジ70の周りに位置決めされた弧状部分112を有する。クリップ110がリテーナ60の端のところに位置決めされており、エネルギー吸収器具42を適正な位置に保持するようになっている。図12Dおよび図12Eは、全体としてエネルギー吸収器具のブリッジ70および弧状部分112の一部の周りに配置されたダンパ92を示している。
図13は、エネルギー吸収モジュール組立部品40を示している。組立部品40は、舌状部分76、互いに反対側に位置する側壁64、ブリッジ70および追加の支持体68を有するリテーナ60を含む。リテーナ60は、リテーナ60の側壁64から延びる1対の側方に間隔を置いて位置する戻り止め82を有する。エネルギー吸収器具42がリテーナ60内に固定され、舌状部分と全体として平行の向きの関係にあるダンパ92がエネルギー吸収器具42を固定し、そしてエネルギー吸収モジュール組立部品40内の振動を減少させる。
図14A、図14B、図14C、および図14Dは、エネルギー吸収モジュール組立部品40を示している。組立部品40は、舌状部分76、互いに反対側の側壁64、ブリッジ70、および追加の支持体68を有するリテーナ60を含む。衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際、ブリッジ70は、リテーナ60からちぎれるようになっているのが良い。リテーナ60は、リテーナ60の側壁64から延びる1対の側方に間隔を置いて位置する戻り止め82を有する。リテーナ60は、互いに反対側の側壁64の各々に設けられていて、剛性部材90(例えば、ピンまたは他の細長い部材)を受け入れる互いに反対側の開口部としての貫通穴78を有する。剛性部材90はまた、互いに反対側の側壁64から延びるとともに開口部としての貫通穴78と並置された予荷重構造体86によって支持されている。エネルギー吸収器具42がリテーナ60内に固定され、舌状部分76と全体として垂直な向きの状態にあるダンパ92がエネルギー吸収器具42を固定し、そしてエネルギー吸収モジュール組立部品40内の振動を減少させる。
図15、図16A、図16B、および図17は、ステアリングコラム組立体内に設けられていてシステム内に追加の減衰作用を提供するためのオプションとしての端キャップ120を示している。
図15は、ステアリングコラム組立体20のコラムハウジング32内に固定されたエネルギー吸収モジュール組立部品40の側面図である。ステアリングコラム組立体20は、内側コラムチューブ30の端に固定された端キャップ120を有する。端キャップ120は、内側コラムチューブ30内に固定された本体部分またはリング122を有する。端キャップ120は、接触部材126(バンパとして示されている)を有する。接触部材126は、圧潰ストローク中、内側コラムチューブ30がコラムハウジング32内で前方に並進しているときにダンパ92に接触することになる。
図16Aは、内側コラムチューブ30を示しており、この内側コラムチューブは、この中に配置された端キャップ120を示すために部分的に切除されている。図16Bは、内側コラムチューブ30内に位置する端キャップ120の拡大図である。端キャップ120は、内側コラムチューブ30内に配置された本体部分またはリング122を有し、この本体部分またはリング122は、内側コラムチューブ30への端キャップ120のスナップ嵌め取り付け状態をもたらすよう内側コラムチューブ30のポケット140と係合する1つまたは2つ以上の特徴部を有する。端キャップ120は、1つまたは2つ以上のウィング124を有し、ウィング124は、内側コラムチューブ内における端キャップの追加の固定具合および安定性をもたらす。端キャップ120は、バンパ128として図示された接触部材126を有する。バンパ128は、角度βとして示されている山形前側フェースを有し、この角度は、バンパの縁(例えば、底縁)から垂直に延びる平面およびバンパの前側フェースに沿って延びる平面によって測定される。
図17は、端キャップ120の斜視図である。端キャップ120は、本体部分またはリング122および1つまたは2つ以上のウィング124を有する。端キャップ120は、本体部分またはリング122から全体としてU字形の状態で延びる2つのばねフィンガ130として示された接触部材126を更に有する。端キャップ120は、取り付け部材132を更に有し、この取り付け部材は、端キャップ120を内側コラムチューブ内に固定するとともに/あるいは内側コラムチューブ(図示せず)からの端キャップ120の引き出しに抵抗するよう内側コラムチューブ内の既存のリベットまたは他の締結具に係合するようになっている。
オプションとしての端キャップ120は、図示のような端キャップには限定されない。例えば、端キャップは、本体部分またはリング122、1つまたは2つ以上のウィング124、1つまたは2つ以上の接触部材126(かかる接触部材は、1つまたは2つ以上のバンパ128、1つまたは2つ以上のばねフィンガ130、またこれら両方であって良い)、および1つまたは2つ以上の取り付け部材132のうちの任意のもの、任意の組み合わせ、またはこれらの全てを有することができる。
図18A〜図18Gは、衝突圧潰ストローク(例えば、二次衝突)の際のステアリングコラム組立体のコラムハウジング32内におけるエネルギー吸収モジュール組立部品40のエネルギー吸収の仕方を示している。分かりやすくするために、ステアリングコラム組立体の内側コラムチューブは、図示されていない。例えば、エネルギー吸収モジュール組立部品40の構造体の詳細な形態については図10A〜図10Dを参照されたい。オプションとしてのダンパおよび/または内側コラムチューブと関連した端キャップもまた分かりやすくするために図示されていないが、これらがいずれか一方または両方を有することは本発明の教示の範囲にある。エネルギー吸収モジュール組立部品40は、エネルギー吸収器具42を収容するとともにコラムハウジング32内に位置するリテーナ60を含む。エネルギー吸収モジュール組立部品は、リテーナの2つの壁を互いに接合するブリッジを有する(例えば、図10A〜図10Dを参照されたい)。エネルギー吸収器具42は、リテーナ、剛性部材90(例えば、ピン)、およびブリッジから延びる保持部材72によって支持されている。ダンパ92がエネルギー吸収器具42上に配置されるとともに保持部材72によって定位置に保持されている。図18Aは、衝突前のエネルギー吸収モジュール組立部品40を示している。衝突圧潰ストロークの際、内側コラムチューブは、これがダンパ92に達するまで車両に対して前方に推し進められる。ダンパ92を支持するリテーナ60のブリッジ70は、曲がっているのが良いが、それ以上の運動に抵抗する。エネルギー吸収器具42は、変形せずに僅かに前方に並進し(図18B)、次にコラムハウジング32(図18C)に当たって休止状態になる。次に、エネルギー吸収器具42は、先ず最初に自由にコイル巻きすることによって変形し始め、第1の全体として弧状の部分50は、剛性部材90の方へ動く(図18C)。エネルギー吸収器具は、これが剛性部材90(図18D)に当たって静止するまで移動し続ける。衝突荷重がしきい荷重を超えて増大すると、ダンパ92は、圧縮され、荷重は、ブリッジ70が全体としてリテーナからちぎれるレベルまで増大し、荷重は、エネルギー吸収器具42(図18D)に伝達される。次に、エネルギー吸収器具42をステアリングコラム組立体が更に圧縮されているときに(図14Eおよび図14F)、剛性部材90の周りに引く。エネルギー吸収は、エネルギー吸収器具42と剛性部材90との相互作用による摩擦の追加に起因して増大する。最後に、内側コラムチューブは、コラムハウジング32内に位置する(図14G)。
例示の実施形態を上述したが、これら実施形態は、本発明の考えられる全ての形態を説明することが意図されていない。むしろ、明細書に用いられている用語は、本発明を限定するものではなく本発明を説明する用語であり、理解されるように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の変更を行うことができる。加うるに、種々の具体化実施形態の特徴を組み合わせて本発明の別の実施形態を構成することができる。
理解できるように、上述の教示の変形例を採用することができる。例えば、スナップ嵌め設計ではなく、あるいは、スナップ嵌め設計に加えて、リテーナは、他の締結方法、例えばねじを用いてコラムハウジングに取り付けられても良い。また、エネルギー吸収は、エネルギー吸収器具の厚さ、幅、または長さを変えることによって調節できる。剛性部材の直径を変更しても良くまたは全くゼロにしても良い。ブリッジのちぎれ力は、リテーナ上のサイズ、断面、材質などの特徴を変えることによって変更できる。ブリッジに隣接して位置する表面を変更して(例えば、段部を変更して)ちぎれ特性に影響を及ぼすことができる。ちぎれ事象が起こる場所および荷重を更に制御するために切欠きを追加するのが良い。
本明細書に記載した任意の数値はどれでも、任意の小さい値と任意の大きい値との間に少なくとも2単位の隔たりが存在することを条件として、1単位の増分で小さい値から大きい値までの全ての値を含む。一例として、コンポーネントの量またはプロセス変数、例えば温度、圧力、時間などの値が例えば1〜90、好ましくは20〜80、より好ましくは30〜70であることが記載されている場合、例えば15〜85、22〜68、43〜51、30〜32などの値は、この明細書において明示的に列記されていると見なされる。1未満の値に関し、1単位は、該当する場合には0.0001、0.001、0.01または0.1であると見なされる。これらは、具体的に意図された事例の例示であるに過ぎず、列記されている最も小さい値と最も大きい値との間の数値の考えられる全ての組み合わせは、同様な仕方で類似的に本願において明示的に記載されているものと見なされるべきである。
別段の指定がなければ、全ての範囲は、端点の両方および端点の間の全ての数を含む。範囲と関連して「約」または「ほぼ」という用語の使用は、この範囲の両方の端に当てはまる。かくして、「約20〜30」という表現は、少なくとも指定された端点を含む「約20〜約30」を含むものである。
特許出願および特許出願公開を含む全ての非特許文献および特許文献を参照により引用し、あらゆる目的についてこれらの開示内容を本明細書の一部とする。コンビネーションを説明するための原文明細書の“consisting essentially of”(訳文では、「本質的に〜から成る」としている)という表現は、記載された要素、成分、コンポーネントまたはステップならびに組み合わせの基本的かつ新規な特性に本質的には影響を及ぼさない他のかかる要素、成分、コンポーネントまたはステップを含むものである。本明細書に記載した要素、成分、コンポーネントまたはステップの組み合わせを説明するための原文明細書の“comprising”(訳文では、「〜を有する」としている場合が多い)または“including”(訳文では、「〜を含む」としている場合が多い)という表現の使用はまた、本質的に、要素、成分、コンポーネントまたはステップから成りまたはそれどころか要素、成分、コンポーネントまたはステップから成る実施形態を想定している。
複数の要素、成分、コンポーネントまたはステップは、単一の一体形要素、単一の一体化された要素、コンポーネントまたはステップによって提供できる。変形例として、単一の一体化要素、成分、コンポーネントまたはステップは、別々の複数の要素、成分、コンポーネントまたはステップに分割される場合がある。要素、成分、コンポーネントまたはステップを説明するための“a”または“one”という原文明細書における表現の開示は、追加の要素、成分、コンポーネントまたはステップを排除するものではない。
図面に記載された要素の相対的位置関係は、たとえ明示的に記載されていない場合であっても、本明細書の教示の一部である。さらに、図面に示されている幾何学的形状(ただし、本発明を限定するものではない)もまた、たとえ明示的に記載されていない場合であっても、本教示の範囲に含まれる。

Claims (26)

  1. ステアリングコラム組立体用のエネルギー吸収モジュール組立部品であって、
    a.エネルギー吸収装置と、
    b.前記エネルギー吸収装置に組み付けられるリテーナとを含み、前記リテーナは、
    i.第1の場所で前記ステアリングコラム組立体のコラムハウジングの少なくとも一部分中に組み込まれるよう、
    ii.前記エネルギー吸収装置を少なくとも部分的に前記リテーナ内に支持的に担持するよう、
    iii.前記ステアリングコラム組立体の内側コラムチューブの衝突圧潰ストローク中に生じて前記リテーナを前記第1の場所に対して車両内の前方に位置する第2の場所まで前方方向に並進させる荷重に応答して前記リテーナが少なくとも部分的に変形することができるように構成されており、
    前記リテーナは、前記リテーナの塑性変形と前記前方方向における前記並進の両方によって前記内側コラムチューブの前記衝突圧潰ストローク中にエネルギーを吸収し、
    前記エネルギー吸収器具は、前記内側コラムチューブの前記衝突圧潰ストローク中に塑性変形によってエネルギーを吸収し、前記エネルギー吸収器具による前記エネルギー吸収の少なくとも一部分は、前記リテーナが前記第2の場所に達した後に生じる塑性変形に起因している、エネルギー吸収モジュール組立部品。
  2. 前記エネルギー吸収器具は、一構成例として第1の端および第2の端を備えた全体として蛇行形状の部材を含む、請求項1記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  3. 前記エネルギー吸収器具は、一構成例として前記第1の端から第1の弧状部分に向かって延びる第1の全体として扁平な部分を有する全体として蛇行形状の部材を含み、前記第1の弧状部分は、第1のアールを有し、その後、第2の弧状部分に移行し、前記第2の弧状部分は、第2のアールを有するとともに前記全体として蛇行形状の部材を構成するために前記第1の弧状部分とは全体として逆方向に向いている、請求項1または2記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  4. 前記第1のアールは、前記第1のアールおよび前記第2アールの存在場所のところで生じる変形率が互いに異なるよう第2のアールとは異なるようあらかじめ選択されており、前記全体として蛇行形状の部材の変形を選択的に制御することができる、請求項3記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  5. 前記エネルギー吸収器具は、一構成例として第1の端および第2の端を備えた全体として蛇行形状の部材を含み、前記第2の端は、外方に突き出た前記全体として蛇行形状の部材のフック部分の末端である、請求項1〜4のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  6. 前記リテーナは、保持部材を含み、前記エネルギー吸収器具は、前記エネルギー吸収器具を前記リテーナで固定するのを助けるために前記保持部材を受け入れることができる受け口を有する、請求項1〜5のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  7. 前記リテーナは、前記ステアリングコラム組立体の前記コラムハウジングの一部分内に機械的に嵌め込まれる(例えば、スナップ嵌め関係をなして嵌め込まれ、摩擦嵌め関係をなして嵌め込まれ、締まり嵌め関係をなして嵌め込まれ、締結され、または違ったやり方で嵌め込まれる)ようになった固定部分を有する、請求項1〜6のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  8. 前記リテーナは、前記エネルギー吸収器具を支持的に担持するよう構成されたキャリヤ部分および前記キャリヤ部分から遠ざかって(長手方向に)に延びる舌状部分を有し、前記舌状部分は、前記リテーナのその組み込み位置からのずれに抵抗するのを助けるために前記コラムハウジングと前記内側コラムチューブとの間の空間内に配置されるよう構成されている、請求項1〜7のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  9. 前記キャリヤ部分と前記固定部分と前記舌状部分は、一体に形成されている、請求項1〜8のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  10. 前記リテーナは、前方に向いたポケットが形成されている前記コラムハウジング中に組み込まれるようになっており、前記リテーナは、前記リテーナの前方端および前記エネルギー吸収器具の第1の端を前記前方に向いたポケット中に導入し、そして前記リテーナを前方にかつ前記前方に向いたポケットに向かって押して前記リテーナと関連した舌状部分が前記内側コラムチューブを長手方向にかつ入れ子式に挿入する前記コラムハウジングの場所で前記コラムハウジングの少なくとも一部分と実質的に対向するようにすることによって組み込むことができるよう構成されている、請求項1〜9のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  11. 前記リテーナは、前記エネルギー吸収器具の塑性変形を案内するための表面を提供する剛性部材(例えば、ピンまたは他の細長い部材)を更に担持している、請求項1〜10のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  12. 前記剛性部材は、前記エネルギー吸収器具の降伏強度よりも高い降伏強度を有する、請求項11記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  13. 前記モジュールは、前記剛性部材を所望の動作位置に固定するのを助けるために予荷重としての力を前記リテーナによって担持されている剛性部材に加えるようになった1つまたは2つ以上の予荷重構造体を含む、請求項1〜12のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  14. 前記1つまたは2つ以上の予荷重構造体は、1対の互いに反対側に位置する側方可撓性フィンガを含み、前記互いに反対側の側方に可撓性のフィンガは、前記剛性部材を装填するとき、前記互いに反対側の側方可撓性フィンガが撓んで前記装填を可能にするほど十分傾けられており、前記互いに反対側の側方可撓性フィンガの固有の弾性により予荷重としての力が前記剛性部材に加えられて前記剛性部材を定位置に固定するのを助け、前記1つまたは2つ以上の予荷重構造体はまた、オプションとして、前記剛性部材の側方運動に抵抗する1つまたは2つ以上の壁を有する、請求項13記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  15. 前記リテーナは、一体成形プラスチック物体である、請求項1〜14のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  16. 前記リテーナは、第1の端および第2の端を有し、前記第1の端は、前記第2の端に対して車両の前方部分寄りに配置されるようになっており、前記リテーナは、
    前記第1の端に隣接して位置するキャリヤ部分を有し、前記キャリヤ部分は、
    a.1対の全体として互いに反対側に位置した側壁および前記1対の全体として互いに反対側に位置した側壁に隣接して位置するブリッジを有し、前記側壁の各々は、この側壁に設けられていて剛性部材を受け入れるようになった開口部としての貫通穴を有するとともに各側壁の前記開口部としての貫通穴と実質的に並置された1対の側方に間隔を置いて設けられている外方に突き出た圧縮フィンガを更に有し、
    b.圧力をエネルギー吸収部材に加えるために前記第1の端に向かって延びる長手方向に差し向けられた圧縮フィンガを有し、
    c.前記全体として互いに反対側に位置した側壁相互間の場所に配置されるとともに前記ブリッジから延びる保持部材を有し、
    前記キャリヤ部分上に担持された固定部分を有し、前記固定部分は、前記コラムハウジング内への前記リテーナのスナップ嵌めを可能にするために前記キャリヤ部分に(例えば、側壁のところで)ヒンジ式に連結された1対の側方に間隔を置いて位置する戻り止めを含み、
    前記第2の端に隣接して位置するとともに前記第1の端に対して車両の後方部分寄りに配置された舌状部分を有し、前記キャリヤ部分と前記固定部分と前記舌状部分は、単一物体として一体に形成されている、請求項1〜15のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  17. 前記リテーナは、一構成例として全体として蛇行形状の部材を含む前記エネルギー吸収器具を担持し、前記全体として蛇行形状の部材は、前記リテーナの前記長手方向に差し向けられた圧縮フィンガと係合する第1の前方に向いた端部分を有し、前記第1の前方に向いた端部分は、第1のアールを有する第1の弧状部分に移行し、前記第1の弧状部分はその後、第2のアールを有する第2の弧状部分に移行し、前記第2の弧状部分は、前記全体として蛇行形状の部材を構成するために前記第1の弧状部分とは全体として逆方向に向き、
    前記第1のアールは、前記第1のアールおよび前記第2アールの存在場所のところで生じる変形率が互いに異なるよう第2のアールとは異なるようあらかじめ選択されており、前記全体として蛇行形状の部材の変形を選択的に制御することができ、
    前記全体として蛇行形状の部材は、第1の端および第2の端を有し、
    前記全体として蛇行形状の部材は、受け口を有し、
    前記保持部材は、前記受け口内に受け入れられている、請求項16記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  18. 前記全体として蛇行形状の部材は、第3のアールを有し、その後、前記全体として蛇行形状の部材の前記第2の端に移行する第3の弧状部分によって更に構成され、前記第3のアールは、全体として、前記第1の弧状部分と同じ方向に向いている、請求項17記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  19. 前記第2の端は、外方に突き出た前記全体として蛇行形状の部材のフック部分の末端である、請求項17または18記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  20. 前記剛性部材は、前記リテーナの前記キャリヤ部分の前記側壁の前記開口部としての貫通穴の各々を貫通して予荷重状態にあるよう位置決めされ、前記全体として蛇行形状の部材の取り付け時、前記剛性部材は、前記全体として蛇行形状の部材の前記第1の弧状部分を構成する互いに反対側の表面相互間に配置される、請求項17〜19のうちいずれか一に記載のエネルギー吸収モジュール組立部品。
  21. ステアリングコラム組立体であって、
    a.コラムハウジングと、
    b.前記コラムハウジングに対して長手方向並進可能に構成された内側コラムチューブと、
    c.請求項1〜20のうちいずれか一に記載の前記エネルギー吸収モジュール組立部品とを含む、ステアリングコラム組立体。
  22. 前記内側コラムチューブには端キャップが固定され、前記端キャップは、
    a.前記内側コラムチューブの前方端上にまたは該前方端内に少なくとも部分的に固定されるようになった本体部分と、
    b.前記本体部分に固定された状態で該本体部分から前方に延びる1つまたは2つ以上の接触部材とを有し、前記1つまたは2つ以上の接触部材は、前記内側コラムチューブの長手方向並進中、前記エネルギー吸収モジュール組立部品の一部分に接触するようになっている、請求項21記載のステアリングコラム組立体。
  23. 前記1つまたは2つ以上の接触部材は、バンパ、1つまたは2つ以上のばねフィンガ、または前記バンパと前記1つまたは2つ以上のばねフィンガの両方を有する、請求項22記載のステアリングコラム組立体。
  24. ステアリングコラム組立体内のエネルギーの吸収する方法であって、請求項1〜20のうちいずれか一に記載の前記エネルギー吸収モジュール組立部品または請求項21〜23のうちいずれか一に記載の前記ステアリングコラム組立体を用いるステップを含む、方法。
  25. 前記方法は、
    a.前記エネルギー吸収モジュール組立部品の前記リテーナおよび前記エネルギー吸収器具の前方並進によってエネルギーを吸収するステップと、
    b.前記エネルギー吸収器具が、
    i.前記エネルギー吸収器具の前方端を前記コラムハウジングの一部分によって前方運動できないよう拘束し、
    ii.前記リテーナと関連した剛性部材に向かう方向への前記エネルギー吸収器具をコイル巻きし、
    iii.前記エネルギー吸収器具を前記剛性部材周りに引き、
    iv.前記ステアリングコラム組立体のエネルギー吸収量を変更するために前記エネルギー吸収器具のフック部分をシャフトまたはシャフト輪郭(例えば、トルクセンサシャフト)の肩に固着係合させた結果として塑性変形することによりエネルギーを吸収するステップとを含む、請求項24記載の方法。
  26. 前記前方並進によってエネルギーを吸収するステップの実施中、前記リテーナのブリッジが前記リテーナからちぎれる、請求項25記載の方法。
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