JP2017530231A - ポリアクリロニトリルからの溶融紡糸可能なコポリマー、溶融紡糸を用いて繊維又は繊維前駆体を製造するための方法、及び当該方法により製造された繊維 - Google Patents

ポリアクリロニトリルからの溶融紡糸可能なコポリマー、溶融紡糸を用いて繊維又は繊維前駆体を製造するための方法、及び当該方法により製造された繊維 Download PDF

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Abstract

本発明は、アクリロニトリルとアルコキシアルキルアクリレートとの共重合を用いて製造できるポリアクリロニトリル(PAN)の溶融紡糸可能なコポリマーに関する。追加のコモノマーとしては、アルキルアクリレートとビニルエステルが考えられる。又、本発明は、溶融紡糸を用いた、繊維又は繊維前駆体、特に炭素繊維前駆体の製造のための方法に関するものであり、当該方法においては、前述のコポリマーが使用される。更に、本発明は、このような方法で製造される繊維、特に炭素繊維に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、アクリロニトリルとアルコキシアルキルアクリレートとの共重合を用いて製造できるポリアクリロニトリル(PAN)の溶融紡糸可能なコポリマーに関する。追加のコモノマーとしては、アルキルアクリレートとビニルエステルが考えられる。又、本発明は、溶融紡糸を用いた、繊維又は繊維前駆体、特に炭素繊維前駆体の製造のための方法に関するものであり、当該方法においては、前述のコポリマーが使用される。更に、本発明は、このような方法で製造される繊維、特に炭素繊維に関する。
工業的な繊維の分野においてこれまで非常に重要となっている炭素繊維は、個別に製造された前駆体繊維の熱的変換により、従来技術に従って製造される。この前駆体繊維のための原料は、特にPAN(コ)ポリマー(アクリル前駆体)とピッチである。アクリル前駆体繊維は、もっぱらウェット‐又はドライ‐紡糸法を経て現在まで商業的に製造されてきた。このような目的のためには、20%以下の濃度のポリマーの溶液が、凝固浴内又は熱蒸気雰囲気のいずれかで紡糸され、溶媒は繊維の外へ拡散する。このようにして、質的に高価値の前駆体が製造されるが、これらの方法のコストはかなり高い。これにより、一方では、複数の溶媒とその取扱いが必要となり、他方では、溶液紡糸法における処理量が相対的に低くなる。
ニトリル基の強い分子間‐及び分子内相互作用のために、PANの融点320℃は、当該ポリマーの分解温度以上である。このことは、純粋なPANの溶融紡糸ができないことを意味しており、このポリマーは、サーモプラストとしてではなく、むしろデュロプラストとして振る舞う。しかしながら、同時に、溶融紡糸を用いた前駆体繊維の製造についての可能性は、前駆体製造におけるかなりの費用低減を意味している。なぜなら、溶融紡糸の間の処理量が充分に高く、更に、入手及びリサイクル/処分のためのコストを生じさせる溶媒が必要とされないからである。
溶融紡糸を用いて加工し易いPANを製造するために数十年間に亘って努力がなされてきた。それゆえ、原則的には、外的な軟化(前記ポリマーと添加物との混合)及び内的な軟化(共重合)によるアプローチが区別されなければならない。両方の場合において、ニトリル基の相互作用が、この際に妨げられ、その結果、前記ポリマーの分解温度以下で溶融が行われる。
炭素繊維を形成するための更なる加工の本質的な必要条件は、当該繊維を引き続いて酸化的に安定化できることである。このような加工は、200℃以上の温度で行われ、引き続いての炭化を可能とするだけの環状構造の生成をもたらす。もちろん、このことは、前記繊維が安定化温度で溶融しない時だけうまくいき、‐これは解決されるべき更なる課題を示している。なぜなら、安定化温度は、一般に溶融紡糸の間の加工温度よりも高いからである。
内的な軟化は、適したコモノマーとの共重合によって達成される。1970年において既に、200〜240℃での溶融紡糸を用いた繊維製造のための熱可塑性アクリロニトリルコポリマーの製造がGB1270504に記載された。テキスタイル繊維が、応用分野として言及されている。この際、8〜50重量%の脂肪族/脂環式アルケン及び/又はアクリレートがコモノマーとして使用され、メチル‐、エチル‐、ブチルアクリレート、イソブテン、ビニルアセテート及びプロペンが、応用例にて挙げられている。更に、前記コポリマーは、0.2〜10重量%のスルホン酸基含有モノマーを含む。しかしながら、このような酸基含有コポリマーは、連続溶融紡糸法には適していない。なぜなら、この酸基によって触媒化されたニトリル基の環化反応のために、溶融粘度が安定しないだけでなく、時間が経つうちに必然的に増加するからである。
US3499073には、有機金属触媒の助けを借りた熱可塑性PANコポリマーの製造が記載されている。前記ポリマー‐PANのホモポリマーもまた‐、250℃〜295℃の温度でモノフィラメントを生成するように加工可能であった。
GB1294044には、60〜70%のアクリロニトリル、25〜30%のメタクリロニトリル及び5〜10%のアクリレート又はメタリレートを含み、125℃と175℃の間の軟化点を有したアクリロニトリルコポリマーが記載されている。しかしながら、上記の軟化点では、前記ポリマーは溶融物として存在するのではなく、溶けて可撓性のあるフィルムとして存在する。
US4107252には、12〜18重量%のスチレンと13〜18重量%のイソブテンを含み、175℃と260℃の間の溶融温度を有したアクリロニトリルのコポリマーが示されている。しかしながら、このコモノマー含量は非常に高すぎて、このようなコポリマーから炭素繊維を製造することはできない。一般的に、炭素繊維に適したPANコポリマーは、連続したアクリロニトリル単位が9以上である平均鎖長を含まなければならないと考えられている。それゆえ、現実的には、約10モル%のコモノマー含量だけが許容され得る。
EP0030666には、ホース及びフィルム用の96%までのアクリロニトリル含量を有した熱可塑性アクリロニトリルコポリマーが記載されており、このコポリマーは、エラストマー相上にアクリロニトリルをグラフトすることによって製造される。このようなポリマーは、グラフトのために分枝した構造を有しており、繊維製造には適していない。
GB2356830には、特殊な圧力‐及び温度管理を用いて、96〜100%のアクリロニトリル含量を有したアクリロニトリルポリマーの熱可塑生成が記載されているが、この著者は、必要な高い押出圧力のために、溶融紡糸への使用についての可能性を排除している。
US5618901には、50〜95%のアクリロニトリルと5〜50%のコモノマーから成る熱可塑性アクリロニトリルコポリマーの製造のための方法が記載されており、ここでは、最初に全ての考えられるコモノマー類(アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリルアミド誘導体、メタクリルアミド誘導体、ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルアミド、ビニルケトン、スチレン、ハロゲン‐含有モノマー、イオン性モノマー、酸基‐含有モノマー、アミノ基‐含有モノマー、オレフィン及び配合物)がカバーされている。この具体例としては、メチルスチレン、スチレン、ビニルアセテート、メチルアクリレート及び少なくとも15重量%の割合(メチルアクリレートに対して約10モル%に相当する)のコポリマーを含むメチルメタクリレートが示される。上記のコポリマーは、200℃で押し出すことができる。
US6114034には、的確にこれらコポリマーからの繊維の製造が記載されており、実施例においては、もっぱらメチルアクリレートとビニルアセテートがコモノマーとして使用されており、実際には15〜25重量%の割合である。繊維は、3〜8dtexの直径を有し、29cN/tex(15%メチルアクリレート)又は55cN/tex(25%メチルアクリレート)までの強度を有するものが製造でき、分子量の関数としての紡糸温度は、210℃(55,000g/モル)と240℃(90,000g/モル)の間であった。しかしながら、いくつかの加工では、このようなコポリマーが安定な溶融粘度を有していないことが示されている。MAが10モル%で、分子量が126,000g/モルであるコポリマーは、200℃で20分後に35%まで複素粘度(complex viscosity)の増加を示し、メチルアクリレートが20モル%で、分子量が68,000g/モルであるコポリマーもまだ10%の増加を示した。この複素粘度が上記温度を経て続く場合には、その後、10モル%のメチルアクリレートを含む上述のコポリマーについては、温度220℃まで温度と共に複素粘度の減少が見られ、分解‐及び安定化工程の開始のために、更に高い温度では温度が再び上昇する。このような不安定性は、工業的溶融紡糸法と両立できるものではない。これは、紡糸押出機内、紡糸ポンプ内及び紡糸ノズル内においてホットスポットにクラックをもたらし、紡糸された繊維に欠陥をもたらす。溶融紡糸可能なPAN前駆体は、多くて11モル%のコモノマーを含まなければならず、最大220℃の温度で加工可能でなければならず、紡糸押出機及び紡糸ポンプ内での機械的応力による温度ピークを許容することができるために、少なくとも240℃まで安定な溶融粘度を同時に有していなければならない。
WO 00/50675においては、炭素繊維前駆体の製造のための上記コポリマーの使用が特許されている。しかしながら、内容については、この特許はUS6114034を超えていない。メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート及びビニルアセテートが、好ましいコモノマーとして示されている。
ここから出発して、本発明の課題は、ポリアクリロニトリルをベースとし、溶融紡糸法においての改良された適合性を示す前駆体を提供することであった。
このような課題は、請求項1の特徴を有したコポリマー、請求項11の特徴を有した溶融紡糸を用いた繊維の製造方法、及び、請求項15の特徴を有した繊維によって達成される。更なる従属項は、好ましい発展形態を示している。
比較例1における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 比較例2における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例1における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例3における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例4における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例5における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例6における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例8における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例9における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例10における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。 実施例11における、振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定を示す図である。
本発明によると、ポリアクリロニトリル(PAN)の溶融紡糸可能なコポリマーが提供され、当該コポリマーは、95〜80モル%のアクリロニトリルと、少なくとも1種のコモノマーとの共重合によって製造可能であり、前記コモノマーが、
a)5〜20モル%の、一般式I
Figure 2017530231
上式にて、R=C2n+1及びn=1−8及びm=1−8、特にn=1−4及びm=1−4
の少なくとも1種のアルコキシアルキルアクリレート、
b)0〜10モル%の、一般式II
Figure 2017530231
上式にて、R=C2n+1及びn=1−18、
の少なくとも1種のアルキルアクリレート、
c)0〜10モル%の、一般式III
Figure 2017530231
上式にて、R=C2n+1及びn=1−18、
の少なくとも1種のビニルエステル
から選ばれる。
この際、上記コポリマーは、10,000〜150,000g/モルの範囲内の重量平均分子量(Mw)を有している。
上記コポリマーは、好ましくは160〜240℃、特に180〜220℃の温度範囲にて紡糸可能である。
本発明による上記コポリマーは、240℃まで、特に260℃まで温度上昇に伴って一定又は減少する溶融粘度を有することが好ましい。これは、本発明による上記コポリマーが、溶融粘度に関して特に高い安定性を有していることを表している。
上記の共重合は、沈殿重合、エマルジョン重合及び/又は溶媒中での重合によって行われることが好ましい。この際、前記溶媒は、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、水性ナトリウムローダニド(rhodanide)溶液及びこれらの混合物から成るグループより選ばれたものであることが好ましい。
前記の少なくとも1種のアルコキシアルキルアクリレートの割合は、好ましくは8〜12モル%である。
更なる好ましい具体例は、少なくとも1種のアルコキシアルキルアクリレートのコモノマーと、少なくとも1種のアルキルアクリレートのコモノマーの混合物が存在することを提供する。この際、少なくとも1種のアルキルアクリレートの割合は、1〜5モル%の範囲内であることが好ましい。
更なる好ましい具体例は、少なくとも1種のアルコキシアルキルアクリレートと少なくとも1種のビニルエステルの混合物が存在することを提供する。この際、少なくとも1種のビニルエステルの割合は、1〜5モル%の範囲内であることが好ましい。前記コポリマーが、15,000〜80,000g/モルの範囲内の重量平均分子量(Mw)を有することが更に好ましい。
同様に、コモノマーとして、アルキルアクリレート及びビニルエステルと連結したアルコキシアルキルアクリレートを使用することも可能である。
本発明によれば、溶融紡糸を用いて繊維又は繊維前駆体を製造するための方法も提供され、当該方法においては、
i.95〜80モル%のアクリロニトリルと、
a)5〜20モル%の、一般式I
Figure 2017530231
上式にて、R=C2n+1及びn=1−8及びm=1−8、特にn=1−4及びm=1−4
の少なくとも1種のアルコキシアルキルアクリレート、
b)0〜10モル%の、一般式II
Figure 2017530231
上式にて、R=C2n+1及びn=1−18、
の少なくとも1種のアルキルアクリレート、
c)0〜10モル%の、一般式III
Figure 2017530231
上式にて、R=C2n+1及びn=1−18、
の少なくとも1種のビニルエステル
から選ばれた少なくとも1種のコモノマーとの共重合が、少なくとも1種の開始剤の存在下で行われ、
ii.前記コポリマーが、押出機出口にある紡糸に適した少なくとも1つのノズルを有する押出機を用いて紡糸され、モノ‐又はマルチフィラメントが形成される。
この際、押出しの直前又は押出しの間、b)の場合に少なくとも1種の軟化剤を添加することが可能であり、この軟化剤は特に、水、ニトロアルカン、アルキルアルコール、イオン性液体、グリコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、水性ナトリウムローダニド(rhodanide)溶液及びこれらの混合物から成るグループより選ばれる。軟化剤が添加される場合、処理温度以下での軟化剤の沸騰による爆発のような蒸発を回避するために、紡糸ノズルの後に圧力チャンバーが接続されてもよい。
前記繊維が炭素繊維である場合には、以下の2つの連続する工程:
i.200〜350℃の温度での温度処理によるフィラメントの安定化、及び
ii.800〜1,200℃の温度での炭化
が行われることが好ましい。
前記フィラメントの安定化は、180〜320℃、好ましくは180〜300℃、特に好ましくは180〜250℃の温度にて行われることが好ましい。
工程(i.)における共重合の間、ラジカル重合の開始剤が、アゾ化合物、過酸化物、ヒドロパーオキシド、アルキルパーオキシド、ペルオキソジカーボネート、ペルオキシエステル、ジアルキルパーオキシド、パースルフェート、パーホスフェート、レドックス開始剤及びこれらの混合物から成るグループより選ばれたものであることが更に好ましい。
本発明によると、前述の方法に従って製造可能な繊維、特に炭素繊維も提供される。
本発明による対象は、以下に続く実施例及び図面を参照して更に説明されるが、これらは、本発明の対象が、ここに示された特定の実施例に限定されないことを意図するものである。図1〜11は、線図を参照して、以下に挙げられた実施例についての粘度の温度依存性を示している。
実施例においては、以下の装置を用いた。
Mini−Haake:これは、Thermo Electron Corporation製、ドイツのミニ‐2‐スクリュー押出機「HAAKE Minilab」である。溶融出口開孔の位置には、孔径500μmを有した1孔‐ノズルが取り付けられた。計量は手で行った。出てきたモノフィラメントは巻き取りヘッド(最大400m/分)で引き取り、ボビンに巻き付けた。
試験ユニット マルチ‐フィラメント‐スピニング(紡糸試験機):この構造には、4つの温度ゾーンを備えた2‐スクリュー押出機(L/D=30)が含まれる。計量は、窒素雰囲気下にて重量測定で行い、供給原材料は最大40℃に温度制御した。上記押出機の末端には、溶融フィルター(100μm)とノズルプレート(42孔ノズル、孔直径400μm、L/D=4)を備えた紡糸パケットを取り付けた。100m/分までの速度で引き取り可能なガレットデュオ(galette duo)は、引き取りエレメントとして役立った。フィラメント紡糸の最終巻き取りは、クロス巻きコーン巻取機により製造した。
比較例1
10モル%のメチルアクリレートを含むコポリマーを生成するための沈殿重合及びMini−Haakeによる紡糸
還流冷却器とアンカー撹拌機を備えた被覆された反応器内に、340gの水、0.39gのアスコルビン酸及び0.2gのメルカプトエタノールを窒素パージング下で入れた。6.1gのメチルアクリレートと33.9gのアクリロニトリルの混合物を添加する。これを、反応器の内部温度が30℃になるまで加熱し、鉄(II)スルフェートヘプタハイドレートの1%溶液200μlを加え、引き続いて、水10g中にあるアンモニウムパースルフェート0.45gの溶液を添加する。1.5時間後、反応を終了させ、反応器内容物を濾過し、水とエタノールを用いて洗浄し、真空中で乾燥させる。
得られたポリマーは、2.0の相対粘度を有している。この組成は、9.7モル%のメチルアクリレートと90.3モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値(feed value)であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図1に示されている。
220℃以上の温度での複素粘度の増加がわかる。
このポリマーを紡糸し、40m/分の最大引き取り速度にて230℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。これより高い引き取り速度は達成できなかった。かなりの長時間にわたって安定な紡糸工程は不可能であった。
比較例2
10モル%のメチルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
還流冷却器と窒素流入を備えた250mlの丸底フラスコ内に、72gのN‐メチルピロリドンをマグネット撹拌しながら入れた。7.4gのメチルアクリレートと40.6gのアクリロニトリルの混合物を添加し、オイル浴を用いて60℃まで加熱する。アセトン2ml中のV−65(2,2’アゾビス(2,4‐ジメチルバレロニトリル)、和光株式会社)180mgの溶液を、前記温度に達した後で添加する。反応時間は6時間である。この反応混合物を500mlのエタノール中で沈殿させ、ポリマーを濾別し、エタノールを用いて洗浄し、真空中で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.5の相対粘度を有している。この分子量Mwは、1.5のPDIにより29,000g/モルであると決定された。この組成は、9.3モル%のメチルアクリレートと90.7モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図2に示されている。
230℃以上の温度での複素粘度の増加がわかる。
このポリマーを紡糸し、200m/分の最大引き取り速度にて220℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。かなりの長時間にわたって安定な紡糸工程は不可能であった。
実施例1
10%のメトキシエチルアクリレート(m=2;n=1)を含むコポリマーを生成するための沈殿重合及びMini−Haakeによる紡糸
還流冷却器とアンカー撹拌機を備えた被覆された反応器内に、340gの水、0.39gのアスコルビン酸及び1.0gのメルカプトエタノールを窒素パージング下で入れた。8.6gのメトキシエチルアクリレートと31.4gのアクリロニトリルの混合物を添加する。これを、反応器の内部温度が30℃になるまで加熱し、鉄(II)スルフェートヘプタハイドレートの1%溶液200μlを加え、引き続いて、水10g中にあるアンモニウムパースルフェート0.45gの溶液を添加する。1.5時間後、反応を終了させ、反応器内容物を濾過し、水とエタノールを用いて洗浄し、真空中で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.4の相対粘度を有している。この分子量Mwは、2.3のPDIにより22,000g/モルであると決定された。この組成は、10.2モル%のメトキシエチルアクリレートと89.8モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図3に示されている。
少なくとも255℃の温度まで、複素粘度が再び増加しないことがわかる。
このポリマーを紡糸し、200m/分の最大引き取り速度にて180℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイター(titre)は2.8texで、強度は16.4cN/texで、破断伸びは16.4%であった。
実施例2
10%のメトキシエチルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
還流冷却器と窒素流入を備えた250mlの丸底フラスコ内に、80gのジメチルスルホキシドをマグネット撹拌しながら入れた。4.3gのメトキシエチルアクリレートと15.7gのアクリロニトリルと500mgのメルカプトエタノールの混合物を添加し、オイル浴を用いて60℃まで加熱する。アセトン1ml中のV−65(2,2’アゾビス(2,4‐ジメチルバレロニトリル)、和光株式会社)250mgの溶液を、前記温度に達した後で添加する。反応時間は6時間である。この反応混合物を500mlのエタノール中で沈殿させ、ポリマーを濾別し、エタノールを用いて洗浄し、真空中で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.4の相対粘度を有している。この組成は、9.7モル%のメトキシエチルアクリレートと90.3モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
このポリマーを紡糸し、400m/分の最大引き取り速度にて180℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイターは1.0texで、強度は11.5cN/texで、破断伸びは19.0%であった。
実施例3
10%のメトキシエチルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
還流冷却器と窒素流入を備えた100mlの丸底フラスコ内に、36gのN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)をマグネット撹拌しながら入れた。5.15gのメトキシエチルアクリレートと18.85gのアクリロニトリルの混合物を添加し、オイル浴を用いて60℃まで加熱する。アセトン0.5ml中のV−65(2,2’アゾビス(2,4‐ジメチルバレロニトリル)、和光株式会社)98mgの溶液を、前記温度に達した後で添加する。反応時間は6時間である。この反応混合物を500mlの水中で沈殿させ、ポリマーを濾別し、エタノールを用いて洗浄し、真空中で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.6の相対粘度を有している。この分子量Mwは、1.4のPDIにより44,000g/モルであると決定された。この組成は、9.6モル%のメトキシエチルアクリレートと90.4モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図4に示されている。
少なくとも250℃の温度まで、複素粘度が再び増加しないことがわかる。
このポリマーを紡糸し、118m/分の最大引き取り速度にて180℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイターは4.3texで、強度は18.3cN/texで、破断伸びは16.5%であった。
実施例4
10%のブトキシエチルアクリレート(m=2;n=4)を含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
還流冷却器と窒素流入を備えた100mlの丸底フラスコ内に、36gのN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)をマグネット撹拌しながら入れた。6.4gのブトキシエチルアクリレートと17.6gのアクリロニトリルの混合物を添加し、オイル浴を用いて60℃まで加熱する。アセトン0.5ml中のV−65(2,2’アゾビス(2,4‐ジメチルバレロニトリル)、和光株式会社)92mgの溶液を、前記温度に達した後で添加する。反応時間は6時間である。この反応混合物を500mlの水中で沈殿させ、ポリマーを濾別し、エタノールを用いて洗浄し、真空中で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.6の相対粘度を有している。この組成は、9.7モル%のブトキシエチルアクリレートと90.3モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図5に示されている。
少なくとも250℃の温度まで、複素粘度が再び増加しないことがわかる。
このポリマーを紡糸し、98m/分の最大引き取り速度にて200℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイターは8texで、強度は9.5cN/texで、破断伸びは14.2%であった。
実施例5
7.5%のメトキシエチルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
1.8リットルのステンレススチール反応器内に、222.0gのN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)と123.4gのアクリロニトリルと24.6gの2‐メトキシエチルアクリレートを入れ、流入パイプによって15分間、窒素で不活性にした。そこで、この閉じられた反応器を55℃まで加熱し、NMP8ml中のV−40(1,1’‐アゾビス(シクロヘキサンカーボニトリル)、和光株式会社)615mgの溶液を、シリンジによって入口から注入する。その後、この反応混合物を90℃で6時間撹拌する。
反応後に、上記混合物を2リットルのNMP中に入れ、5倍量の水中で沈殿させる。ポリマーを濾過した後、水とエタノールを用いて洗浄し、真空中60℃で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.4の相対粘度を有している。この分子量Mwは、1.2のPDIにより38,000g/モルであると決定された。この組成は、7.1モル%のメチルアクリレートと92.9モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図6に示されている。
少なくとも250℃の温度まで、複素粘度が再び増加しないことがわかる。
このポリマーを紡糸し、98m/分の最大引き取り速度にて200℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイターは7.3texで、強度は7.7cN/texで、破断伸びは16.8%であった。
実施例6
10%のメトキシエチルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及び紡糸試験機による紡糸
7.5リットルのステンレススチール反応器内に、3,000gのN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)と1,630gのアクリロニトリルと449gの2‐メトキシエチルアクリレートを入れ、流入パイプによって15分間、窒素で不活性にした。そこで、この閉じられた反応器を55℃まで加熱し、NMP100ml中のV−40(1,1’‐アゾビス(シクロヘキサンカーボニトリル)、和光株式会社)8.8gの溶液を、シリンジによって入口から注入する。その後、この反応混合物を90℃で6時間撹拌する。
反応後に、上記混合物を5倍量の水中で沈殿させる。ポリマーを濾過した後、水とエタノールを用いて洗浄し、真空中60℃で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.3の相対粘度を有している。この組成は、9.7モル%のメチルアクリレートと90.3モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図7に示されている。
少なくとも250℃の温度まで、複素粘度が再び増加しないことがわかる。
このポリマーを、前記紡糸試験機にて以下の条件下で紡糸した。押出機内の温度ゾーン110℃/160℃/180℃/180℃;紡糸ノズル温度180℃;最大引き取り速度100m/分。この単繊維のタイターは0.82texで、強度は16.3cN/texで、破断伸びは17.6%であった。
40m/分の引き取り速度では、2.1texという単繊維タイターが得られ、強度は10.1cN/texで、破断伸びは53.6%であった。この繊維を80℃の熱水中で再び引き伸ばした。このようにして得られた単繊維タイターは、0.80texで、強度は22.4cN/texで、破断伸びは19.0%であった。
実施例7
10%のメトキシエチルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及び紡糸試験機による紡糸
1.8リットルのスチール反応器内に、499.5gのN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)、166.5gのDMSO、348.8gのアクリロニトリル及び95.1gの2‐メトキシエチルアクリレートを入れ、流入パイプによって15分間、窒素で不活性にした。そこで、この閉じられた反応器を55℃まで加熱し、NMP25ml中のV−40(1,1’‐アゾビス(シクロヘキサンカーボニトリル)、和光株式会社)1.79gの溶液を、シリンジによって入口から注入する。その後、この反応混合物を90℃で6時間撹拌する。
反応後に、上記混合物を2リットルのNMP中に入れ、5倍量の水中で沈殿させる。ポリマーを濾過した後、水とエタノールを用いて洗浄し、真空中60℃で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.6の相対粘度を有している。この組成は、10.1モル%のメチルアクリレートと89.9モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
このポリマーを、前記紡糸試験機にて以下の条件下で紡糸した。押出機内の温度ゾーン110℃/160℃/185℃/200℃;紡糸ノズル温度200℃;最大引き取り速度30m/分。この単繊維のタイターは0.92texで、強度は20.3cN/texで、破断伸びは20.9%であった。
実施例8
9%のメトキシエチルアクリレートと1%のドデシルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
1リットルのスチール反応器内に、222.0gのN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)、114.2gのアクリロニトリル及び28.0gの2‐メトキシエチルアクリレート及び5.75gのドデシルアクリレートを入れ、流入パイプによって15分間、窒素で不活性にした。そこで、この閉じられた反応器を55℃まで加熱し、NMP8ml中のV−40(1,1’‐アゾビス(シクロヘキサンカーボニトリル)、和光株式会社)583mgの溶液を、シリンジによって入口から注入する。その後、この反応混合物を90℃で6時間撹拌する。
反応後に、上記混合物を1リットルのNMP中に入れ、5倍量の水中で沈殿させる。ポリマーを濾過した後、水とエタノールを用いて洗浄し、真空中60℃で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.4の相対粘度を有している。この組成は、8.8モル%のメトキシエチルアクリレート、1.0モル%のドデシルアクリレート及び90.2モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図8に示されている。
230℃以上の温度にて複素粘度の増加がないことがわかる。
このポリマーを紡糸し、400m/分の最大引き取り速度にて200℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイターは3.8texで、強度は7.5cN/texで、破断伸びは107.5%であった。
実施例9
8%のメトキシエチルアクリレートと2%のドデシルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
1リットルのスチール反応器内に、222.0gのN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)、112.2gのアクリロニトリル及び24.5gの2‐メトキシエチルアクリレート及び11.3gのドデシルアクリレートを入れ、流入パイプによって15分間、窒素で不活性にした。そこで、この閉じられた反応器を55℃まで加熱し、NMP8ml中のV−40(1,1’‐アゾビス(シクロヘキサンカーボニトリル)、和光株式会社)575mgの溶液を、シリンジによって入口から注入する。その後、この反応混合物を90℃で6時間撹拌する。
反応後に、上記混合物を1リットルのNMP中に入れ、5倍量の水中で沈殿させる。ポリマーを濾過した後、水とエタノールを用いて洗浄し、真空中60℃で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.4の相対粘度を有している。この組成は、7.9モル%のメトキシエチルアクリレート、1.9モル%のドデシルアクリレート及び90.2モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図9に示されている。
230℃以上の温度にて複素粘度の増加がないことがわかる。
このポリマーを紡糸し、400m/分の最大引き取り速度にて200℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイターは2.5texで、強度は9.1cN/texで、破断伸びは76.2%であった。
実施例10
7%のメトキシエチルアクリレートと3%のドデシルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
1リットルのスチール反応器内に、222.0gのN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)、110.3gのアクリロニトリル及び21.0gの2‐メトキシエチルアクリレート及び16.6gのドデシルアクリレートを入れ、流入パイプによって15分間、窒素で不活性にした。そこで、この閉じられた反応器を55℃まで加熱し、NMP8ml中のV−40(1,1’‐アゾビス(シクロヘキサンカーボニトリル)、和光株式会社)565mgの溶液を、シリンジによって入口から注入する。その後、この反応混合物を90℃で6時間撹拌する。
反応後に、上記混合物を1リットルのNMP中に入れ、5倍量の水中で沈殿させる。ポリマーを濾過した後、水とエタノールを用いて洗浄し、真空中60℃で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.4の相対粘度を有している。この組成は、6.8モル%のメトキシエチルアクリレート、3.0モル%のドデシルアクリレート及び90.2モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図10に示されている。
230℃以上の温度にて複素粘度の増加がないことがわかる。
このポリマーを紡糸し、400m/分の最大引き取り速度にて200℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイターは2.3texで、強度は10.7cN/texで、破断伸びは29.7%であった。
実施例11
5%のメトキシエチルアクリレートと5%のメチルアクリレートを含むコポリマーを生成するための溶液重合及びMini−Haakeによる紡糸
還流冷却器と窒素流入を備えた100mlの丸底フラスコ内に、36gのN‐メチルピロリドンをマグネット撹拌しながら入れた。1.8gのメチルアクリレート、2.7gのメトキシエチルアクリレート及び19.6gのアクリロニトリルの混合物を添加し、オイル浴を用いて60℃まで加熱する。アセトン1ml中のV−65(2,2’アゾビス(2,4‐ジメチルバレロニトリル)、和光株式会社)90mgの溶液を、前記温度に達した後で添加する。反応時間は6時間である。この反応混合物を水中で沈殿させ、ポリマーを濾別し、エタノールを用いて洗浄し、真空中で乾燥させる。
得られたポリマーは、1.5の相対粘度を有している。この分子量Mwは、1.1のPDIにより47,000g/モルであると決定された。この組成は、5.3モル%のメトキシエチルアクリレート、4.5モル%のメチルアクリレート及び90.2モル%のアクリロニトリルに相当し、ほとんど供給原料値であった。
振動モード(温度掃引)でのレオロジー測定が、図11に示されている。
230℃以上の温度にて複素粘度の増加がないことがわかる。
このポリマーを紡糸し、98m/分の最大引き取り速度にて190℃で、Mini−Haakeによりモノフィラメントを形成させた。この繊維のタイターは2.4texで、強度は15.0cN/texで、破断伸びは13.8%であった。

Claims (16)

  1. ポリアクリロニトリル(PAN)の溶融紡糸可能なコポリマーであって、当該コポリマーが、95〜80モル%のアクリロニトリルと、少なくとも1種のコモノマーとの共重合によって製造可能であり、前記コモノマーが、
    a)5〜20モル%の、一般式I
    Figure 2017530231
    上式にて、R=C2n+1及びn=1−8及びm=1−8、特にn=1−4及びm=1−4
    の少なくとも1種のアルコキシアルキルアクリレート、
    b)0〜10モル%の、一般式II
    Figure 2017530231
    上式にて、R=C2n+1及びn=1−18、
    の少なくとも1種のアルキルアクリレート、
    c)0〜10モル%の、一般式III
    Figure 2017530231
    上式にて、R=C2n+1及びn=1−18、
    の少なくとも1種のビニルエステル
    から選ばれ、前記コポリマーが、10,000〜150,000g/モルの範囲内の重量平均分子量(Mw)を有することを特徴とする溶融紡糸可能なコポリマー。
  2. 前記コポリマーが、160〜240℃、特に180〜220℃の温度範囲にて紡糸可能であることを特徴とする請求項1に記載のコポリマー。
  3. 前記コポリマーが、240℃まで、特に260℃まで温度上昇に伴って一定又は減少する溶融粘度を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のコポリマー。
  4. 前記共重合が、水性媒体中の沈殿重合、水性媒体中のエマルジョン重合及び/又は溶媒中の重合によって行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコポリマー。
  5. 前記溶媒が、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、水性ナトリウムローダニド(rhodanide)溶液及びこれらの混合物から成るグループより選ばれたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコポリマー。
  6. 8〜12モル%の前記コモノマーが、a)の場合に存在していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコポリマー。
  7. 1〜5モル%の前記コモノマーが、b)の場合に存在していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコポリマー。
  8. 1〜5モル%の前記コモノマーが、c)の場合に存在していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコポリマー。
  9. 前記コポリマーが、15,000〜80,000g/モルの範囲内の重量平均分子量(Mw)を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のコポリマー。
  10. 溶融紡糸を用いて繊維又は繊維前駆体を製造するための方法であって、当該方法においては、
    i.95〜80モル%のアクリロニトリルと、
    a)5〜20モル%の、一般式I
    Figure 2017530231
    上式にて、R=C2n+1及びn=1−8及びm=1−8、特にn=1−4及びm=1−4
    の少なくとも1種のアルコキシアルキルアクリレート、
    b)0〜10モル%の、一般式II
    Figure 2017530231
    上式にて、R=C2n+1及びn=1−18、
    の少なくとも1種のアルキルアクリレート、
    c)0〜10モル%の、一般式III
    Figure 2017530231
    上式にて、R=C2n+1及びn=1−18、
    の少なくとも1種のビニルエステル
    から選ばれた少なくとも1種のコモノマーとの共重合が、少なくとも1種の開始剤の存在下で行われ、
    ii.前記コポリマーが、押出機出口にある紡糸に適した少なくとも1つのノズルを有する押出機を用いて紡糸され、モノ‐又はマルチフィラメントが形成される
    ことを特徴とする、繊維又は繊維前駆体の製造方法。
  11. 押出しの直前又は押出しの間、b)の場合に少なくとも1種の軟化剤が添加され、当該軟化剤が特に、水、ニトロアルカン、アルキルアルコール、イオン性液体、グリコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、水性ナトリウムローダニド(rhodanide)溶液及びこれらの混合物から成るグループより選ばれたものであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記繊維が炭素繊維であり、更なる工程:
    iii.200〜350℃の温度での温度処理によるフィラメントの安定化、及び
    iv.800〜1,200℃の温度での炭化
    が行われることを特徴とする請求項10又は11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記フィラメントの安定化が、180〜320℃、好ましくは180〜300℃、特に好ましくは180〜250℃の温度にて行われることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記開始剤が、アゾ化合物、過酸化物、ヒドロパーオキシド、アルキルパーオキシド、ペルオキソジカーボネート、ペルオキシエステル、ジアルキルパーオキシド、パースルフェート、パーホスフェート、レドックス開始剤及びこれらの混合物から成るグループより選ばれたものであることを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記請求項1〜10のいずれか1項に記載のコポリマーを紡糸することによって製造可能な繊維。
  16. 前記繊維が炭素繊維であることを特徴とする請求項15に記載の繊維。
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