JP2017527764A - ペースト状及び／又は粒状物質用乾燥機及びこの乾燥機用のコンベアベルトのローラ用スペーサ - Google Patents

Abstract

複数の多層構造のコンベアベルト（１２，１３，１４）用の支持枠（１１）を備えるペースト状及び／又は粒状物質用乾燥機（１０）であって、枠は、通気用の空気側方開口（１５，１６，１７）を備え、各コンベアベルト（１２，１３，１４）は、枠（１１）に軸支されている複数の離間したローラ（１８，１９，２０）によって支持されており、ローラ（１８，１９，２０）は、搬送される物質の乾燥を最適化するために、ローラとベルトとの間に、空気通過空間（２１，２２，２３）を画定するように構成されているスペーサによって取り囲まれており、各ローラ（１８，１９，２０）は、ローラとベルトとの間に空気通過空間（２１，２２，２３）を画定する離間した複数のターン（２７，２８，２９，３０）を備える単一の螺旋体（２４，２５，２６）に取り囲まれている。【選択図】図１

Description

本発明は、ペースト状及び／又は粒状物質用の乾燥機に関する。

前記機械は、それだけに限られないが、特に、養鶏場システムによるリター（litter）の処理に適している。

本発明は、養鶏場システムにおけるリターの処理用乾燥機のコンベアベルトのローラ用のスペーサに更に関する。

最近では、乾燥システムは、養鶏場システムからでるリターの処理方法として知られている。

そのようなシステムは、小屋の既存の換気システムを使用して、必要であれば、他の独立した送風機を使用して、養鶏場システムにおいてリターを乾燥するように構成されている。

そのようなシステムは、鶏小屋の特別に適応された部屋（トンネル）又は既存の部屋に設置されてもよい。

そのような装置は、養鶏バタリーからリターを取り除く手段と、湿ったリターを乾燥機に輸送する手段とを備える。

一般に、養鶏場システムのリター処理用乾燥機は、有孔コンベアベルトの複数の多層構造の階層を支持するための枠を備えており、前記枠は、空気の通過のための側方開口を備えている。各コンベアベルトは、前記枠に軸支された複数の離間したローラに支持されており、各ローラは、スペーサによって取り囲まれている。前記スペーサは、前記ローラと前記ベルトとの間に、搬送されるリターの乾燥を最適化するための空気通過空間を画定するように構成されている。

新鮮なリターは、前記枠の上部に積み込まれ、貯蔵エリアに輸送するために、最も下の階層から積み降ろされる。このシステムは、輸送が容易で有機性肥料の全ての性質を有する乾燥した最終製品を得ることを可能にする。

新鮮なリターは、リターを前記有孔ベルト上に均一に積む分散システムに積み降ろされる。前記システムの様々な階層に設置されたベルトは、空気がリターの層を通過することを許容するように穴が空いている。

階層の数及びトンネルの長さは、小屋の養鶏頭数に基づいて決定される。

リターは、小屋の送風機によって排出された空気によって乾燥される。

空気は有孔壁を通して吹き出され、乾燥トンネルの有孔ベルトを通る。

搬送されるリターの乾燥を最適化するための、前記ローラと前記ベルトとの間の空気通過空間を画定するように構成されているスペーサは、各ローラ用であり、前記ローラは、複数の管状籠状体から構成される、すなわち側方窓を有する。複数の管状籠状体は、軸方向に、並んで、互いに当接して、前記ローラ上を滑動するように構成されており、それぞれの前記管状籠状体は、前記ベルトを支持するように構成された半径方向に延在する環状突起を有している。

そのような従来のスペーサ手段は、使用され高く評価されているのだが、多くの欠点を有する。

第１の欠点は、半径方向の環状突起を有する前記環状籠状体は、リターや他の周囲の汚れの断片を蓄積し収集するように構成されている多数の角領域を備えており、そのような汚れの蓄積は、有害な細菌の発生及び拡散を防止するために、機械を洗浄する適切な操作によって汚れを取り除くために、時間と労力を必要とするという事実によって構成されている。

第２の欠点は、前記管状籠状体がプラスチック材料を成形することによって、従って、現在の直径のローラ用の管状体を製造するために特別に作られた成形型を用いて製造される必要があるという事実によって構成される。

さらに、前記管状籠状体の組立は、各ローラ用の多くのそのような管状体を順次挿入する必要があり、時間と労力を費やす。

本発明の目的は、既知の技術の上述した欠点を克服可能なペースト状及び／又は粒状物質用乾燥機を提供することである。

この目的のなかで、本発明の目的は、掃除がより簡単な乾燥機を提供することである。

本発明の他の目的は、前記ローラと前記ベルトとの間の空気の通過が従来の乾燥機より良好な乾燥機を提供することである。

本発明の他の目的は、従来の機械よりも組立が簡単な乾燥機を提供することである。

本発明の他の目的は、前記目的及び目的を達成することを可能にする、ペースト状及び／又は粒状物質用乾燥機のコンベアベルトのローラ用スペーサを提供することである。

この目的及びこれらの目的及び以後より明らかになるだろう他の目的は、ペースト状及び／又は粒状物質用の乾燥機によって達成される。前記乾燥機は、複数の多層構造のコンベアベルト用の支持枠を備え、前記枠は空気が通過するための側方開口を備え、各コンベアベルトは、フレームに軸支された複数の離間したローラによって支持されている。前記ローラは、搬送される物質の乾燥を最適化するための、前記ローラと前記ベルトの間の空気通過空間を画定するように構成されているスペーサによって取り囲まれている。前記乾燥機は、ローラとベルトとの間の空気通過空間を画定する離間したターンを伴う単一の螺旋体によって各ローラが取り囲まれているという特徴を有する。

本発明の更なる特徴と利点は、好適ではあるが、限定的ではない本発明の乾燥機の実施形態の説明によってより明らかになり、前記実施形態は、添付の図面の非制限的な例を用いて説明される。

本発明に係る乾燥機の斜視図。 乾燥機の一部の斜視図。 本発明に係る乾燥機の一部の正面図。 本発明に係る乾燥機のローラに取り付けられた本発明に係るスペーサの詳細の図。 本発明に係る機械の実施形態の変形形態の模式図。

図面を参照すると、本発明に係るペースト状及び／又は粒状物質用乾燥機は、概して参照番号１０を付して示される。

乾燥機１０は、複数の多層構造のコンベアベルト、例えば、図１、２及び３に示されたベルト１２，１３及び１４を支持するための枠１１を備える。

枠１１は、空気の通過のための側方開口、例えば１５，１６，１７を備える。

各コンベアベルト１２，１３，１４は、複数の離間したローラ１８，１９，２０によってそれぞれ支持されており、前記ローラは、枠１１に軸支されている。

ローラ１８，１９，２０は、搬送されるリターの乾燥を最適化するためのスペーサ、例えば、図３及び４において２１，２２，２３によって取り囲まれており、前記スペーサは、前記ローラと前記ベルトの間に空気通過空間を画定するように構成されている。

本発明の特徴は、各ローラ１８，１９，２０が、離間した複数の巻き部ないしターン（turn）を有する単一の螺旋体２４，２５，２６によってそれぞれ取り囲まれていることにある。

各螺旋体のターン２７，２８，２９及び３０は、対応するローラ１８，１９，２０を取り囲み、前記ローラと前記ベルトの間の空気通過空間２１，２２，２３を画定する。

実際、ターン２７，２８，２９及び３０は、上に置かれたベルト１２，１３及び１４を支持しており、前記ベルトをそれぞれのローラに対して半径方向に前記ターンの厚さに実質的に対応する距離を保つ。

特に、螺旋体２４，２５及び２６は、座巻、例えば図４中の３０を有する巻きバネから構成されており、前記座巻３０は、対応するローラ１８，１９，２０の回転軸３１に直角に配置されている。

ローラ１８，１９及び２０の反対端は、図３の対応する滑り防止スペーサリング３２，３３及び３４を有する。前記滑り防止スペーサリングは、螺旋体２４，２５，２６の座巻３０とローラ１８，１９，２０が軸支されている隣接する枠部１１との間の滑り接触、すなわち制動摩擦及び摩耗を伴う接触を防止するように構成されている。

前述した本発明の実施形態において、螺旋体２４（２５及び２６も同様）は、円筒螺旋状に成形されており、滑り防止スペーサリング３２，３３及び３４が存在している端部を除いた全長において対応するローラ１８，１９，２０に作用するように、軸方向に延在している。

螺旋体２４，２５，２６は、円形断面を有する金属棒又は金属ワイヤからなる巻きバネから構成されており、前記空気通過空間２１，２２，２３は、前記円形断面の直径、すなわち、前記ベルトと前記ローラの表面と間の最小距離に対応する直径によって決定される。

代替的には、螺旋体２４，２５，２６は、管状であり、従って環状断面を有する金属棒又は金属ワイヤからなる巻きバネから構成される。

図５に模式的に示され、参照番号１１０を付して示される本発明の実施形態の変形形態において、前記ローラ及び前記ベルトの間の空気通過空間を画定するように構成されるスペーサは、相互に対向する右巻き及び左巻きの２つの螺旋部１２４及び１３５を備えており、それらは中心で接合（例えば突き合わせ溶接）され、各螺旋部１２４及び１３５は、ローラ１８の半分に作用するように延在している。

相互に対向する螺旋部１２４及び１３５は、ベルト１２がターンとの摩擦によって一方に偏ることを防止する。当該アセンブリによれば、螺旋部１２４及び１３５は、前記ベルトを２つの対向する方向又は収束する方向に駆動する傾向があるためである。

螺旋部１２４及び１３５は、同一の金属ワイヤから出発して設けられてもよい。

簡単のために図示していない本発明に係る乾燥機の実施形態の更なる変形形態において、同一のベルト、例えばベルト１２を支持するローラ、例えば、ローラ１８は、１つのローラから次のローラへ反対の巻回方向を有するように取り付けられている螺旋体２４を有しており、前記螺旋体によってベルトに負荷され得る横方向の偏りは、交互に、実質的に互いに相殺する。

本発明は、養鶏場システムにおいてリターの処理用の乾燥機１０のコンベアベルトのローラ用のスペーサに更に関する。

前記スペーサは、離間したターン２４，２５，２６，１２４，１３５を有する螺旋体から構成され、前記ターン２７，２８，２９，３０は、完全に又は部分的に対応するローラ１８，１９，２０を取り囲む。

実用上、本発明は、意図した目的及び目的を完全に達成することがわかる。

特に、本発明では、ローラを取り囲みコンベアベルトを支持する螺旋体の構造的な単純さのおかげで掃除がより簡単な乾燥機が考案されており、そのような螺旋体は、リターが蓄積しうる角又は隙間を有していない。

更に、本発明では、前記螺旋体の複数のターンの間の距離のおかげで、前記ローラと前記ベルトの間の空気の通過が従来の乾燥機よりもより良い乾燥機が考案されている。

更に、本発明では、対応するローラの全長に渡って延在する単一の螺旋体を備え、前述の既知の技術のような複数のスペーサの代わりに、前記単一の螺旋体を前記ローラに固定する必要があるため、従来の機械よりも組立が簡単な乾燥機が考案されている。

更に、本発明では、乾燥機のコンベアベルトのローラ用のスペーサが考案されており、前記スペーサは、上記目的及び目的を達成することを可能にする。

このように着想された本発明は、多数の修正及び変形が可能であり、それらの全ては添付の請求の範囲の範囲内である。更に、全ての詳細は、他の技術的に等価な要素によって置き換えられてもよい。

実用上、使用される構成要素及び材料は、それらが特定の用途及び不定の寸法及び形状に適合可能であることを条件として、要件と最新技術に従って、任意であってもよい。

本出願が優先権を主張するイタリア特許出願第ＰＤ２０１４Ａ０００１９４における開示内容を本明細書の一部として援用する。

いずれかの請求項で言及した技術的な特徴は、参照符号が付されており、それらの参照符号は、請求項の明瞭性を増加するためのみに含まれ、従って、そのような参照符号は、そのような参照符号によって例として示された各要素の解釈にいかなる制限的な影響を及ぼさない。

Claims (8)

1. 複数の多層構造のコンベアベルト（１２，１３，１４）用の支持枠（１１）を備えるペースト状及び／又は粒状物質用乾燥機であって、
   前記枠は、通気用の空気側方開口（１５，１６，１７）を備え、
   各コンベアベルト（１２，１３，１４）は、枠（１１）に軸支されている複数の離間したローラ（１８，１９，２０）によって支持されており、
   ローラ（１８，１９，２０）は、搬送される物質の乾燥を最適化するために、前記ローラと前記ベルトとの間に、空気通過空間（２１，２２，２３）を画定するように構成されているスペーサによって取り囲まれている、ペースト状及び／又は粒状物質用乾燥機において、
   乾燥機（１０）は、各ローラ（１８，１９，２０）が、前記ローラと前記ベルトとの間に空気通過空間（２１，２２，２３）を画定する離間した複数のターン（２７，２８，２９，３０）を備える単一の螺旋体（２４，２５，２６）に取り囲まれていることを特徴とする、ペースト状及び／又は粒状物質用乾燥機。
2. 前記螺旋体（２４，２５，２６）は、対応するローラ（１８，１９，２０）の回転軸（３１）に直角に配置される座巻（３０）を備える巻きバネによって構成されていることを特徴とする、請求項１に記載の乾燥機。
3. ローラ（１８，１９，２０）の他端は、螺旋体（２４，２５，２６）の座巻（３０）と、ローラ（１８，１９，２０）が軸支されている隣接した枠部（１１）との間の滑り接触を防止するために構成されている対応する滑り防止スペーサリング（３２，３３，３４）を支持していることを特徴とする、前述の請求項の１つ又は複数に記載の乾燥機。
4. 前記螺旋体（２４，２５，２６）は、円筒螺旋状に成形され、対応するローラ（１８，１９，２０）に実質的に全長に渡って作用するように軸方向に延在していることを特徴とする、前述の請求項の１つ又は複数に記載の乾燥機。
5. 前記ローラと前記ベルトとの間の空気通過空間を画定するように構成されているスペーサは、互いに対向する右巻及び左巻の２つの螺旋部（１２４，１３５）を備えており、前記２つの螺旋部は中央で接合し、各螺旋部（１２４，１３５）は、ローラ（１８）の半分に作用し、同一の金属ワイヤから出発して設けられていることを特徴とする、前述の請求項の１つ又は複数に記載の乾燥機。
6. 同一のベルト（１２）を支持するローラ（１８）は、１つのローラから次のローラまで、反対の巻回方向を有するように取り付けられている螺旋体（２４）備えることを特徴とする、請求項１から４の１つ又は複数に記載の乾燥機。
7. 螺旋体（２４，２５，２６，１２４，１３５）は、固形円形断面を有する金属棒又は金属ワイヤからなる巻きバネから構成されていることを特徴とする、前述の請求項の１つ又は複数に記載のスペーサ。
8. 螺旋体（２４，２５，２６，１２４，１３５）は、管状であり従って環状断面を有する金属棒又は金属ワイヤからなる巻きバネから構成されていることを特徴とする、請求項１から６の１つ又は複数に記載のスペーサ。

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