JP2002039678A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JP2002039678A
JP2002039678A JP2000229899A JP2000229899A JP2002039678A JP 2002039678 A JP2002039678 A JP 2002039678A JP 2000229899 A JP2000229899 A JP 2000229899A JP 2000229899 A JP2000229899 A JP 2000229899A JP 2002039678 A JP2002039678 A JP 2002039678A
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drying
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drying apparatus
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Masayoshi Sasaki
正昌 佐々木
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Amukon KK
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Amukon KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚泥を担持して搬送しながら、その汚泥を乾
燥させる乾燥装置を小型化する。 【解決手段】 第1及び第2スプロケット7,8に巻き
掛けられて駆動されるチェーン9,10に、多数の被乾
燥物担持体12を回動可能に枢着し、上側の被乾燥物担
持体12が第1スプロケット7から第2スプロケット8
の近傍まで移動したとき、その被乾燥物担持体12を回
動させて、被乾燥物担持体12上の汚泥を下方に落下さ
せ、下側の被乾燥物担持体12によってその汚泥を搬送
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被乾燥物を搬送し
ながら乾燥させる乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被乾燥物を乾燥させる乾燥装置は従来よ
り周知である。例えば、一般家庭、食品加工工場、養豚
場或いはホテルなどから排出された廃水を水処理した
後、これを固液分離装置によって脱水処理して汚泥と
し、その汚泥をさらに処理しやすくするため、これを乾
燥装置によって乾燥することが従来より行われている。
【0003】図9は、かかる乾燥装置の一従来例を示す
概略図である。ここに示した乾燥装置は、一対の回転体
1,2と、その回転体1,2に巻き掛けられて走行駆動
されるベルト3とを有する乾燥ユニット4A,4Bが上
下に配置されている。汚泥より成る被乾燥物Tは、矢印
Pで示すように、上段の乾燥ユニット4Aのベルト3上
に供給され、そのベルト3の走行によって矢印A方向に
搬送される。次いでその被乾燥物Tは下段の乾燥ユニッ
ト4Bのベルト3上に落下し、そのベルト3によって矢
印B方向に搬送され、最終的に矢印Qで示すように下段
の乾燥ユニット4Bのベルト3から下方に落下する。被
乾燥物Tが上述のように搬送される間に、その被乾燥物
Tに熱が与えられ、これが乾燥処理される。乾燥ユニッ
トを3段以上、上下に配置してこれらの乾燥ユニットに
より被乾燥物を搬送するように構成することもできる。
【0004】上述のように複数の乾燥ユニットを上下に
配置して被乾燥物Tを長い経路に亘って搬送することに
より、被乾燥物の搬送速度を比較的速くしても、その被
乾燥物に充分な量の熱を与え、被乾燥物を所望するとこ
ろまで乾燥させることができる。しかも、複数の乾燥ユ
ニットが上下に配置されているので、その乾燥装置が水
平方向に占める面積Eを小さくすることができる。1本
のベルトにより被乾燥物を搬送しながら、これを乾燥さ
せるように構成すると、そのベルトを著しく長くしなけ
ればならず、当該ベルトの設置面積が非常に大きくなっ
てしまうが、上下に配置された複数の乾燥ユニットを用
いることにより、その設置面積Eを小さくできるのであ
る。
【0005】ところが、複数の乾燥ユニットを上下に配
置すると、その全体の高さHが大きくなり、乾燥装置が
高さ方向に大型化する。しかも多数の乾燥ユニットを用
いることにより、そのコストが上昇する欠点も免れな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の欠点を除去できる乾燥装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、複数の回転体に巻き掛けられて走行駆動さ
れる可動体と、該可動体の走行方向に沿って配列され、
かつ該可動体に対して揺動可能に支持されて、当該可動
体と共に走行駆動される複数の被乾燥物担持体と、該被
乾燥物担持体が被乾燥物を担持できる姿勢に保持される
ように、当該被乾燥物担持体を下から支えると共に、被
乾燥物担持体が所定の位置に至ったとき、該被乾燥物担
持体上の被乾燥物が下方に落下するように、該被乾燥物
担持体の自由端側が下方に移動する向きに、当該被乾燥
物担持体が回動することを許容するガイド手段と、前記
被乾燥物に熱を与える加熱手段とを具備して成る乾燥装
置を提案する(請求項1)。
【0008】その際、前記被乾燥物担持体は、その走行
方向下流側の基端部が前記可動体に対して揺動可能に支
持され、前記ガイド手段は、被乾燥物担持体が所定の位
置に至ったとき、該被乾燥物担持体に対する保持を解除
することにより、該被乾燥物担持体の回動を許容するよ
うに構成されていると有利である(請求項2)。
【0009】また、上記請求項1又は2に記載の乾燥装
置において、前記ガイド手段は、可動体の走行方向に沿
って互いに隣り合う2つの回転体の間を前記被乾燥物担
持体が走行するとき、該被乾燥物担持体を下から支える
と共に、被乾燥物担持体が回転体の近傍の位置に至った
とき、該被乾燥物担持体の回動を許容するように構成さ
れていると有利である(請求項3)。
【0010】さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに
記載の乾燥装置において、前記被乾燥物担持体は、空気
の通過を許容する通気性部材より成ると特に有利である
(請求項4)。
【0011】また、上記請求項1乃至4のいずれかに記
載の乾燥装置において、前記加熱手段は、ヒータと、該
ヒータにて発生した熱を前記被乾燥物担持体上の被乾燥
物に送る送風装置とを具備すると有利である(請求項
5)。
【0012】さらに、上記請求項1乃至5のいずれかに
記載の乾燥装置において、前記回転体、可動体、被乾燥
物担持体及びガイド手段を具備する乾燥ユニットが、上
下に複数配置されているように構成することもできる
(請求項6)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0014】図1は本例の乾燥装置の概略を示す全体図
であり、汚泥より成る被乾燥物Tは、矢印Pで示すよう
に乾燥装置に供給され、次いで後に詳しく説明するよう
に、この乾燥装置によって矢印A,I,Bで示すように
搬送され、最終的に矢印Qで示すように下方に落下す
る。
【0015】図2は、図1に示した乾燥装置の斜視図で
あり、被乾燥物の図示は省略してある。ここに示した乾
燥装置は、図示していない機枠に回転自在に支持され、
かつ互いに離間して平行に配置された第1及び第2回転
軸5,6を有している。第1回転軸5には、当該回転軸
5の軸方向に間隔をあけて配置された2つの第1スプロ
ケット7が固定され、同じく第2回転軸6にも、その軸
方向に間隔をあけて配置された2つの第2スプロケット
8が固定されている。2つの第1スプロケット7の内側
の第1回転軸5の部分には、そのスプロケット7よりも
小径の第1ガイド円板14が固定され、同じく2つの第
2スプロケット8の内側の第2回転軸6の部分には、そ
のスプロケット8よりも小径な第2ガイド円板15が固
定されている。
【0016】第1スプロケット7と各第2スプロケット
8には、無端状のチェーン9,10がそれぞれ巻き掛け
られ、第1回転軸5が図示していないモータにより回転
駆動されることにより、第1スプロケット7が反時計方
向に回転駆動され、これによって互いに平行に延びる一
対のチェーン9,10が矢印F方向に走行駆動され、こ
れに伴って第2スプロケット8が反時計方向に回転す
る。後述するように、チェーン9,10を3以上のスプ
ロケットに巻き掛けてそのチェーンを走行駆動させるこ
ともできる(図8参照)。
【0017】上述の第1及び第2スプロケット7,8
は、回転体の一例を構成し、チェーン9,10は、複数
の回転体に巻き掛けられて走行駆動される可動体の一例
を構成している。かかるスプロケットに代えてプーリよ
り成る複数の回転体を用い、そのプーリに巻き掛けられ
て走行駆動される無端ベルト、特にタイミングベルトよ
り成る可動体を用いることもできる。
【0018】図2から判るように、互いに間隔をあけて
平行に延びる一対のチェーン9,10より成る可動体に
は、その走行方向Fに沿って所定のピッチで配置された
多数の支持棒11の長手方向各端部がそれぞれ固着され
ている。各支持棒11は、シェーン9,10の走行方向
Fに対して直交する向きに延び、その各支持棒11に
は、被乾燥物担持体12がそれぞれ取り付けられてい
る。本例では金鋼より成る被乾燥物担持体12が用いら
れているが、金属板又は樹脂板などの被乾燥物担持体を
用いることもできる。
【0019】各被乾燥物担持体12は、チェーン9,1
0より成る可動体の走行方向Fに沿って配列され、かつ
その可動体に対して揺動可能に支持されている。図示し
た例では、図3に示すように、各被乾燥物担持体12が
針金13によって各支持棒11に揺動可能に支持され、
当該被乾燥物担持体12が支持棒11を介してチェーン
9,10に支持されている。各被乾燥物担持体12はチ
ェーン9,10と共に矢印F方向に走行駆動される。各
被乾燥物担持体12を支持棒11を介してチェーン9,
10に支持する代りに、直にチェーン9,10に支持す
ることもできる。また、被乾燥物担持体12は、図3に
示したように、その走行方向下流側の基端部18が、針
金13によって各支持棒11に揺動可能に支持されてい
るが、枢ピンなどを介して、被乾燥物担持体12の基端
部18を支持棒11に回動可能に連結することもでき
る。
【0020】上述のように、本例の乾燥装置は、チェー
ン9,10より成る可動体の走行方向Fに沿って配列さ
れ、かつその可動体に対して揺動可能に支持されて、該
可動体と共に走行駆動される複数の被乾燥物担持体12
を有しており、該被乾燥物担持体12は、その走行方向
下流側の基端部18が可動体に対して揺動可能に支持さ
れている。
【0021】図2に示すように、第1スプロケット7と
第2スプロケット8との間に位置する被乾燥物担持体1
2の下方には、上側案内部材16と下側案内部材17が
それぞれ配置され、これらの案内部材16,17は前述
の機枠に不動に固定されている。上側案内部材16と下
側案内部材17は、次に説明するように各被乾燥物担持
体12を案内するガイド手段を構成している。
【0022】第1スプロケット7から第2スプロケット
8に向けて移動する各被乾燥物担持体12は、その下方
に位置する上側案内部材16によって下から支えられ、
その各被乾燥物担持体12は、その上側の表面に被乾燥
物T(図1)を担持できる姿勢、この例ではほぼ水平な
姿勢に保持される。図4及び図5には、上側案内部材1
6によって上述のほぼ水平な姿勢に保たれた被乾燥物担
持体に対し、符号12Aを付し、また被乾燥物Tを鎖線
で示してある。これらの図から判るように、被乾燥物担
持体12Aは、その自由端19が上側案内部材16上に
載り、その自由端19が上側案内部材16の上面を摺動
しながら矢印F方向に走行する。
【0023】被乾燥物担持体12Aが上述の姿勢を保つ
ので、図1及び図4に矢印Pで示すように、第1スプロ
ケット7の近傍の被乾燥物担持体12Aの上に被乾燥物
Tが落下したとき、当該被乾燥物Tはその被乾燥物担持
体12Aの上側の表面に受け止められ、その被乾燥物担
持体12Aが矢印F方向に走行することにより、これに
担持された被乾燥物Tが矢印A方向に搬送される。
【0024】上述のように被乾燥物Tを担持しながら走
行する被乾燥物担持体12Aが所定の位置、この例では
第2スプロケット8の近傍の位置に至ったとき、その被
乾燥物担持体12Aの自由端19が上側案内部材16か
ら外れ、当該被乾燥物担持体12Aは、その自重とこれ
に担持された被乾燥物Tの重量とによって、自由端19
の側が下方に移動する向きに回動する。
【0025】図5には、ほぼ水平な姿勢に保たれた複数
の被乾燥物担持体12Aのうちの、第2スプロケット8
に最も近い位置を占めた被乾燥物担持体12Aに対し、
特に符号12A1を付してあるが、この被乾燥物担持体
12A1が、図5に示した位置よりもわずかに左方向に
移動すると、その被乾燥物担持体12A1の自由端19
が上側案内部材16の端部16Aから外れ、当該被乾燥
物担持体12A1が、その基端部18の側を中心とし
て、図5に矢印Gで示す方向に回動するのである。この
ように、上側案内部材16は、被乾燥物担持体が所定の
位置に至ったとき、その被乾燥物担持体に対する保持を
解除して、当該被乾燥物担持体の回動を許容するように
構成されている。被乾燥物担持体が回動することによっ
て、それまでその被乾燥物担持体の表面に載っていた被
乾燥物Tは、図5に矢印Iで示すように下方に落下す
る。
【0026】自由端19が下方に垂下するように回動し
た被乾燥物担持体は、チェーン9,10の走行により引
き続き矢印F方向に移動し、次いでその被乾燥物担持体
が前述の第2ガイド円板15に当接し始める。このとき
の被乾燥物担持体を図5に符号12Bで示す。かかる被
乾燥物担持体12Bは、第2ガイド円板15により下か
ら支えられて、その基端部18の側を中心として矢印J
方向に回動しながら移動を続ける。そして、その被乾燥
物担持体が図5に符号12Cで示した位置に移動する
と、その被乾燥物担持体12Cは矢印K方向に回動す
る。さらに、この被乾燥物担持体が図5に符号12Dで
示す位置に至ると、当該被乾燥物担持体12Dは、下側
案内部材17により案内されながら矢印L方向に回動
し、再び被乾燥物Tを担持できるほぼ水平な姿勢に保持
され、その裏面の側を上に向けて走行を続ける。図4及
び図5には、この姿勢を保った被乾燥物担持体に対して
符号12Eを付して示してある。このときの被乾燥物担
持体12Eも、その自由端19が下側案内部材17の上
面を摺動しながら矢印F方向に移動する。
【0027】上述のように被乾燥物担持体12Eはほぼ
水平な姿勢に保持されるので、前述のように矢印I方向
に落下する被乾燥物Tは、図5に示すように、その被乾
燥物担持体12E上に受け止められ、当該被乾燥物担持
体12Eに担持されて矢印B方向に搬送される。
【0028】上述の被乾燥物担持体12Eが所定の位
置、図の例では第1スプロケット7の近傍の位置に至る
と、その自由端19が、下側案内部材17の端部17A
から外れるので、当該被乾燥物担持体は、その基端部1
8の側を中心として、矢印M方向(図4)に回動し、当
該被乾燥物担持体は図4に符号12Fで示すように下方
に向けて垂下する。これにより、それまでその被乾燥物
担持体12Eに担持されて搬送された被乾燥物Tは矢印
Qで示すように下方に落下する。
【0029】下方に垂下した被乾燥物担持体12Fは引
き続き、図4に符号12Gで示した位置に移動し、次い
で符号12Hで示すように、第1ガイド円板14により
下から支えられて矢印N方向に回動し、さらに上側案内
部材16によって案内されながら、被乾燥物Tを担持で
きるほぼ水平な姿勢に保持される。かかる被乾燥物担持
体12Aの上に、矢印Pで示すように被乾燥物Tが落下
する。
【0030】上述のようにして、図1に関連して先に説
明したように、矢印P方向に落下した被乾燥物Tを、矢
印A,I,Bで示す方向に搬送し、これを矢印Qで示す
ように下方に落下させることができる。被乾燥物Tがこ
のように搬送されるとき、図1に示した加熱手段の一例
を構成する熱風ダクト20から流出する熱風を被乾燥物
Tに吹き当ててその被乾燥物Tに熱を与え、当該被乾燥
物Tを乾燥させることができる。被乾燥物Tが汚泥より
成るとき、矢印Pで示したように乾燥装置に供給される
汚泥の含水率が、例えば80重量%であったとき、矢印
Qで示したように乾燥装置から排出される汚泥の含水率
を、例えば30乃至50重量%にまで減少させることが
できる。かかる汚泥は、そのまま廃棄されるか、又は図
示していない発酵装置によって堆肥化されるが、そのい
ずれの場合にも、当該汚泥が乾燥されて含水率が低下し
ているので、その汚泥を効率よく処理することができ
る。
【0031】上述のように、本例の乾燥装置において
は、上側案内部材16と下側案内部材17がガイド手段
の一例を構成し、そのガイド手段は、被乾燥物担持体1
2が被乾燥物Tを担持できる姿勢に保持されるように、
当該被乾燥物担持体12を下から支えると共に、被乾燥
物担持体12が所定の位置に至ったとき、該被乾燥物担
持体12上の被乾燥物Tが下方に落下するように、該被
乾燥物担持体12の自由端19側が下方に移動する向き
に、当該被乾燥物担持体12が回動することを許容する
ように構成されている。そして、このガイド手段は、被
乾燥物担持体12が所定の位置に至ったとき、該被乾燥
物担持体12に対する保持を解除することにより、該被
乾燥物担持体12の回動を許容する。
【0032】さらに、このガイド手段は、チェーン9,
10より成る可動体の走行方向に沿って互いに隣り合う
2つの回転体、図の例では第1及び第2スプロケット
7,8の間を被乾燥物担持体12が走行するとき、該被
乾燥物担持体12を下から支えると共に、被乾燥物担持
体12が回転体の近傍の位置に至ったとき、該被乾燥物
担持体12の回動を許容するように構成されている。こ
れにより、被乾燥物Tを図1に矢印A,I,Bで示す方
向に搬送して、その搬送経路を大きくとることができ、
被乾燥物Tを長い時間かけて充分に乾燥させることがで
きる。
【0033】以上説明した乾燥装置のスプロケット7,
8より成る回転体、チェーン9,10より成る可動体、
被乾燥物担持体12及びガイド手段は、乾燥ユニット2
2を構成しているが、かかるユニット22を有する乾燥
装置によると、被乾燥物担持体12の表面と裏面のそれ
ぞれに被乾燥物Tを担持して搬送できるので、1つの乾
燥ユニットによって、被乾燥物Tを矢印A,I,及びB
で示す長い経路を搬送して、その被乾燥物Tに対して長
い時間に亘って熱を与えることができる。従って、その
乾燥効果は、図9に示した上下2段の乾燥ユニット4
A,4Bを有する従来の乾燥装置とほぼ同様のものとな
る。このように、本例の乾燥装置によれば、その高さH
(図1)を従来よりも小さくして、従来の乾燥装置と同
様な乾燥効果を奏することができる。しかも乾燥ユニッ
トの数を少なくできるので、乾燥装置のコストを大幅に
低減できる。
【0034】前述のように、被乾燥物担持体12は、金
網のほかに板状体などによって構成することもできる
が、金網のように、空気の通過を許容する通気性材料に
より被乾燥物担持体12を構成すると、その被乾燥物担
持体12に担持された被乾燥物Tに対して、その上側か
らだけでなく、下側からも熱を付与できるので、その乾
燥効率を高めることができる。金網のほかに、多数の孔
を有する板材などから成る通気状部材によって被乾燥物
担持体を構成することもできる。
【0035】また、被乾燥物に熱を与える加熱手段とし
て、図1に示した熱風ダクト20を含む装置を用いる代
りに、或いはかかる装置と共に、図1に示す如く、被乾
燥物担持体12上の被乾燥物Tを下方から加熱するヒー
タ21を具備する加熱手段を用いると、被乾燥物担持体
12に担持された被乾燥物Tに対して、その近くから熱
を与えることができ、被乾燥物Tの乾燥効率を特に高め
ることができる。ヒータ21を乾燥ユニットの側方など
に配置してもよい。またヒータ21から発散する熱を被
乾燥物Tに向けて送る送風装置(図示せず)を併用する
と、被乾燥物Tの乾燥効率をより一層高めることができ
る。このように、加熱手段が、ヒータ21と、そのヒー
タ21にて発生した熱を、被乾燥物担持体上の被乾燥物
Tに送る送風装置とを具備していると、被乾燥物Tの乾
燥効率を高めることができるのである。
【0036】また、前述のように、回転体、可動体、被
乾燥物担持体及びガイド手段は乾燥ユニットを構成して
いるが、かかる乾燥ユニット22を図1に示したように
1段だけ設けるほか、図6に示したように、当該乾燥ユ
ニット22を上下に複数配置して、被乾燥物の乾燥効率
をより一層高めるように構成することもできる。図6に
示した各乾燥ユニット22は、全て、前述の乾燥ユニッ
トと同じ構成を有しており、図6における符号Pは被乾
燥物が最上段の乾燥ユニット22に落下する方向を示
し、符号A,I,B,P1,A1,I1,B1,P2,
A2,I2,B2は各乾燥ユニット22によって被乾燥
物が搬送される方向を示し、矢印Qは最下段の乾燥ユニ
ット22から被乾燥物が落下する方向を示している。図
6に示した乾燥装置は3段の乾燥ユニット22を有して
いるが、かかる乾燥装置は、6段の乾燥ユニットを有す
る従来の乾燥装置とほぼ同一の乾燥機能が得られる。
【0037】また、上述した各実施形態例においては、
乾燥装置ないしはその各乾燥ユニット22をほぼ水平に
配置したが、図7に示すように、乾燥装置ないしはその
乾燥ユニット22を傾斜させて配置することもできる。
さらに、図8に示すように、3個のスプロケット7,
8,23、或いはこれよりも多数のスプロケットより成
る回転体に、例えばチェーン9,10より成る可動体を
巻き掛けて乾燥装置を構成することもできる。
【0038】本発明は汚泥以外の被乾燥物、例えばせん
べい、クッキーなどの食品を乾燥させる乾燥装置などに
も広く適用できるものである。
【0039】
【発明の効果】請求項1乃至3に係る発明によれば、被
乾燥物担持体の表面と裏面のそれぞれに被乾燥物を担持
して搬送しながら、その被乾燥物を乾燥することができ
るので、乾燥装置の高さ方向の大きさを小さくでき、当
該乾燥装置の小型化を達成できる。しかも乾燥ユニット
の数を従来よりも少なくすることができ、乾燥装置のコ
ストを低減できる。
【0040】特に請求項3に係る発明によれば、被乾燥
物担持体が回転体の近傍の位置に至ったときに、被乾燥
物担持体を回動させるので、被乾燥物の搬送経路を長く
とることができ、その乾燥効率を高めることができる。
【0041】請求項4に係る発明によれば、被乾燥物担
持体が通気性部材により成るので、その被乾燥物担持体
上の被乾燥物を効率よく乾燥させることができる。
【0042】請求項5に係る発明によれば、被乾燥物担
持体上の被乾燥物の近くからその被乾燥物を加熱でき、
その乾燥効率を高めることができる。
【0043】請求項6に係る発明によれば、被乾燥物の
搬送経路を特に長くすることができ、しかもその割に
は、乾燥装置の高さを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥装置の概略を示す説明図である。
【図2】図1に示した乾燥装置の斜視図である。
【図3】被乾燥物担持体を支持棒に連結する態様の一例
を示す斜視図である。
【図4】被乾燥物担持体の動きを説明する図である。
【図5】被乾燥物担持体の動きを説明する図である。
【図6】乾燥ユニットを上下に複数段設けた乾燥装置を
示す概略図である。
【図7】乾燥ユニットを傾斜して配置した乾燥装置を示
す概略図である。
【図8】3個の回転体を用いた乾燥装置を示す概略図で
ある。
【図9】従来の乾燥装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
12 被乾燥物担持体 12A 被乾燥物担持体 12A1 被乾燥物担持体 12B 被乾燥物担持体 12C 被乾燥物担持体 12D 被乾燥物担持体 12E 被乾燥物担持体 12F 被乾燥物担持体 12G 被乾燥物担持体 12H 被乾燥物担持体 18 基端部 19 自由端 21 ヒータ 22 乾燥ユニット F 走行方向 T 被乾燥物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回転体に巻き掛けられて走行駆動
    される可動体と、該可動体の走行方向に沿って配列さ
    れ、かつ該可動体に対して揺動可能に支持されて、当該
    可動体と共に走行駆動される複数の被乾燥物担持体と、
    該被乾燥物担持体が被乾燥物を担持できる姿勢に保持さ
    れるように、当該被乾燥物担持体を下から支えると共
    に、被乾燥物担持体が所定の位置に至ったとき、該被乾
    燥物担持体上の被乾燥物が下方に落下するように、該被
    乾燥物担持体の自由端側が下方に移動する向きに、当該
    被乾燥物担持体が回動することを許容するガイド手段
    と、前記被乾燥物に熱を与える加熱手段とを具備して成
    る乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記被乾燥物担持体は、その走行方向下
    流側の基端部が前記可動体に対して揺動可能に支持さ
    れ、前記ガイド手段は、被乾燥物担持体が所定の位置に
    至ったとき、該被乾燥物担持体に対する保持を解除する
    ことにより、該被乾燥物担持体の回動を許容する請求項
    1に記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段は、可動体の走行方向に
    沿って互いに隣り合う2つの回転体の間を前記被乾燥物
    担持体が走行するとき、該被乾燥物担持体を下から支え
    ると共に、被乾燥物担持体が回転体の近傍の位置に至っ
    たとき、該被乾燥物担持体の回動を許容するように構成
    されている請求項1又は2に記載の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記被乾燥物担持体は、空気の通過を許
    容する通気性部材より成る請求項1乃至3のいずれかに
    記載の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、ヒータと、該ヒータに
    て発生した熱を前記被乾燥物担持体上の被乾燥物に送る
    送風装置とを具備する請求項1乃至4のいずれかに記載
    の乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記回転体、可動体、被乾燥物担持体及
    びガイド手段を具備する乾燥ユニットが、上下に複数配
    置されている請求項1乃至5のいずれかに記載の乾燥装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200250A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Okumura Corp 泥土圧シールド工法における泥土処理方法
JP2020153568A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 ホーワエンジニアリング株式会社 乾燥装置、及び乾燥システム
WO2021260902A1 (ja) * 2020-06-25 2021-12-30 株式会社ハイテム 搬送式乾燥装置及び搬送式乾燥方法

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