JP2002243363A - 食品素材の乾燥機 - Google Patents

食品素材の乾燥機

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JP2002243363A
JP2002243363A JP2001036346A JP2001036346A JP2002243363A JP 2002243363 A JP2002243363 A JP 2002243363A JP 2001036346 A JP2001036346 A JP 2001036346A JP 2001036346 A JP2001036346 A JP 2001036346A JP 2002243363 A JP2002243363 A JP 2002243363A
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endless
support frame
drying
linear body
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JP2001036346A
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Tadashi Kawamura
忠 川村
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MARUCHU SETSUBI KOGYO KK
Original Assignee
MARUCHU SETSUBI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高効率の乾燥ができ、乾燥むらが
なく、コストがかからず、コンパクトな食品素材の乾燥
機を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の食品素材の乾燥機は、複数の案
内部材4a〜4eの周囲に巻回される無端搬送可撓線状
体3と、無端搬送可撓線状体3の側方に設けられた支持
枠6を備え、無端搬送可撓線状体3は上方から下方へス
パイラル状に複数回巻回されて張架され、下端位置に至
ると反転されて上端位置に戻される無端搬送装置2と、
食品素材を乾燥させるために空気を循環させる送風装置
8と、空気を加熱する加熱装置9と、無端搬送装置2を
駆動する駆動装置とを備え、支持枠6で搬送される食品
素材をスパイラル状に周回し降下させながら乾燥させる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、煮干(いりこ)等
の小魚類をゆでた後に乾燥させたり、その他の食品素材
を乾燥させることができる食品素材の乾燥機に関する。
【従来の技術】従来、煮干に代表される小魚、雑魚、干
し海老、あるいは干し肉、干瓢、さらには昆布等その他
の海産物の乾物など(以下、食品素材という)は、天日
干しにして商品化されてきた。これらの多くは日本の伝
統的食品であるが、そのまま乾燥させたのでは塩分が高
く、塩抜きを行う必要から一度熱湯をくぐらせ、その後
に乾燥することが伝統的に行われている。しかし、この
ように熱湯をくぐらせてから天日で乾燥させるのは天候
に大きく左右され、生産性が極めて低くなるものであっ
た。しかも、多くは人手による作業であり、生産性は嫌
が上にも下がってしまう。また、熱湯を通すことによる
蛋白質の変性で加熱臭が残り、ゆであげた食品素材をど
のように乾燥させるかで、大きく味が変わってしまうも
のであった。従って、このような天候任せの伝統的な加
工では、生産性が悪い上に、一定品質の商品を製造する
のは極めて難しく、作業者の長い熟練と勘でこれを行う
しかないものであった。このような理由から、従来、天
日だけに頼らず、機械的に食品素材を乾燥する乾燥機が
開発され、使用されてきた。この従来の食品素材の乾燥
機は、タンスの引き出し状に多数のセイロを並べて、下
方から機械的に加熱空気を送って乾燥させ、所定時間経
過するごとにセイロの位置を変えるものである。併せ
て、このセイロの位置を変えるときにセイロを反転した
り、セイロ内部をゆすったりすることで、乾燥する食品
素材の乾燥状態にむらが出ないようにするものであっ
た。しかし、このような乾燥装置は引き出し状に幾層に
も重ねて置かれたセイロの最下方から加熱空気を上昇さ
せるため、下方で乾燥されたものと上方で乾燥されたも
のとの間で乾燥のむらが生じ、しかもセイロの位置を変
えるには基本的に人手による方法しかなく、品質的にも
製造コストの点でも問題を有するものであった。そこ
で、人手を省くために特開平7−59510号公報で提
案された食品素材の乾燥機も提案されている。図7
(a)は従来の食品素材の乾燥機の概念図、図7(b)
は従来の加熱装置等を設けたコンベア装置の概念図であ
る。図7(a)において、50は内部で乾燥を行う乾燥
室、51はゆでた食品素材を乾燥室50内に搬送する搬
送装置、52はこのゆでた食品素材を収容するセイロ、
53は乾燥室50内に送られてきた食品素材を収容した
セイロを上昇させる上昇用コンベア、54は上昇したセ
イロを再び元の高さに戻すための下降用コンベア、55
はヒーターである。ヒーター55の近くで高熱乾燥で
き、2つのコンベアを使い上下方向の搬送を行って乾燥
時間を稼いでいる。この従来の乾燥機は、機械化により
人手を省けるとともに加工時間の短縮が図れ、長期間の
保存が可能な加工品を作り出すことができるものであっ
た。しかし、この乾燥機は乾燥速度が速い極小さい食品
素材の場合は目立たないが、煮干や干し海老といった比
較的大きな食品素材では乾燥むらができ、使用できない
ものであった。再度搬送を行うこともできるが、乾燥む
らをなくすためには従来と同様に人手によってセイロを
反転させたり、かき混ぜたりが必要で、製造コストの削
減には役に立たないものであった。乾燥むらを減らすた
めには徐々に乾燥させるため非常に大きな乾燥室50が
必要なものであった。そして、加熱装置等の設置スペー
スを減少できる加熱装置等付きのコンベア装置が特開平
10−157820号公報において提案されている。図
7(b)に示すように、このコンベア装置56は、軸芯
が垂直方向でスパイラル状に設けられたコンベア案内レ
ール57と、コンベア案内レール57に沿ってスパイラ
ル状に移動する無端スパイラルコンベア58を備えてお
り、無端スパイラルコンベア58をスパイラル状に無端
周回させるもので、無端スパイラルコンベア58の内部
側に駆動装置59を設ける必要がなく、内部側に乾燥装
置等を設置することができるものである。しかし、この
ような無端スパイラルコンベア58で乾燥機を作るのは
コストが非常に高くつくし、セイロを載置するのはこの
無端スパイラルコンベア58では難しい。しかも、食品
素材の乾燥装置として無端スパイラルコンベア58内部
に加熱装置等を設置したのでは、内側と外側で乾燥むら
が残ってしまうものであった。
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来の乾燥機は、タンスの引き出し状に多数のセイロを並
べて、下方から機械的に加熱空気を送って乾燥させるも
のであり、セイロの最下方から加熱空気を上昇させるた
め、下方で乾燥されたものと上方で乾燥されたものとの
間で乾燥のむらが生じ、しかもセイロの位置を変えるに
は基本的に人手による方法しかなく、品質的にも製造コ
ストの点でも問題を有するものであった次に、特開平7
−59510号公報で提案された食品素材の乾燥機は、
ヒーター55の近くで高熱乾燥でき、2つのコンベアを
使い上下方向の搬送を行って乾燥時間を稼ぐことができ
るものであったが、比較的大きな食品素材では乾燥むら
ができ、品質にばらつきが生じ使用できないものであっ
た。再度搬送を行うこともできるが、乾燥むらをなくす
ためには従来と同様に人手によってセイロを反転させた
り、かき混ぜたりが必要で、製造コストの削減には役に
立たないものであった。そして、乾燥むらを減らすため
には徐々に乾燥させる必要から非常に大きな乾燥室50
が必要になるものであった。特開平10−157820
号公報で提案された加熱装置等を設けたコンベア装置
は、軸芯が垂直方向でスパイラル状に設けられたコンベ
ア案内レールと、コンベア案内レールに沿って移動する
無端スパイラルコンベアを備えているため、無端スパイ
ラルコンベアの内部側に乾燥装置等を設置することがで
きるが、コンベア案内レールと無端スパイラルコンベア
はコストがきわめて高い上、乾燥のためのセイロをその
ままこの上に載置するのは難しい。しかも、食品素材の
乾燥装置として無端スパイラルコンベア内部に加熱装置
等を設置したのでは、内周側と外周側で乾燥むらが残っ
てしまうものであった。そこで、従来のこのような問題
を解決するために本発明は、高効率の乾燥ができ、乾燥
むらがなく、コストがかからず、コンパクトな食品素材
の乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】このような従来の問題点
を解決するため本発明の食品素材の乾燥機は、複数の案
内部材の周囲に巻回される無端搬送可撓線状体と、該無
端搬送可撓線状体の側方に設けられた支持枠を備え、無
端搬送可撓線状体は上方から下方へスパイラル状に複数
回巻回されて張架され、下端位置に至ると反転されて上
端位置に戻される無端搬送装置と、食品素材を乾燥させ
るために空気を循環させる送風装置と、空気を加熱する
加熱装置と、無端搬送装置を駆動する駆動装置とを備
え、支持枠で搬送される食品素材をスパイラル状に周回
し降下させながら乾燥させることを特徴とする。これに
より、高効率の乾燥ができ、乾燥むらがなく、コストが
かからず、コンパクトな構成にすることができる。
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、離間して
置かれた複数の案内部材と、該複数の案内部材の周囲に
巻回される無端搬送可撓線状体と、該無端搬送可撓線状
体の側方に設けられた支持枠を備え、無端搬送可撓線状
体は上方から下方へスパイラル状に複数回巻回されて張
架され、下端位置に至ると反転されて上端位置に戻され
る無端搬送装置と、無端搬送可撓線状体に囲まれた部位
に配設され、支持枠で搬送される食品素材を乾燥させる
ために空気を循環させる送風装置と、送風装置から送ら
れた空気を加熱する加熱装置と、無端搬送装置を駆動す
る駆動装置とを備え、支持枠で搬送される食品素材をス
パイラル状に周回し降下させながら乾燥させることを特
徴とする食品素材の乾燥機であるから、複数の案内部材
の周囲に無端搬送可撓線状体を複数回巻回し、スパイラ
ル状に何周も周回させることができ、無端搬送装置であ
るから繰り返して長時間搬送することができ、加熱され
た空気を供給して搬送中の食品素材をじっくりと高効率
の乾燥をすることができ、乾燥むらがなく、無端搬送可
撓線状体に支持枠を設置した構成であるためコストがか
からず、送風装置を無端搬送可撓線状体に囲まれた部位
に設けることができるのでコンパクトな構成にすること
ができる。なお、本明細書でスパイラル状というのは、
円筒面上の螺旋という狭義のスパイラルの意味でなく、
複数の案内部材の周囲に軸方向にピッチをずらしながら
周回するという広義の意味である。請求項2記載の発明
は、駆動装置が複数の案内部材を回転駆動することを特
徴とする請求1記載の食品素材の乾燥機であるから、駆
動が簡単になる。請求項3記載の発明は、複数の案内部
材が駆動ドラムであることを特徴とする請求項1または
2に記載の食品素材の乾燥機であるから、無端搬送可撓
線状体が複数箇所で帳架される案内部材をそれぞれ均等
な張力で支持することができ、部分的に過負荷になった
りすることがなく、長時間連続して駆動することができ
る。請求項4に記載された発明は、支持枠には無端搬送
可撓線状体との間に周回用逃げ部が設けられていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の食品素材の
乾燥機であるから、周回逃げ部によって案内部材におけ
る周回運動が可能になり、無端搬送可撓線状体を使用し
て支持枠を循環搬送することができる。請求項5に記載
の発明は、支持枠にローラが設けられ、スパイラル状に
設けられたレール上を滑動することを特徴とする請求項
4記載の食品素材の乾燥機であるから、支持枠の一端を
無端搬送可撓線状体で片持ち支持し、他端をレールで支
持してローラで滑動させることができ、支持枠の周回運
動を容易に行うことができる。請求項6に記載の発明
は、食品素材が乾燥したとき、該食品素材を無端搬送装
置から排出するための排出位置でレールによる支持を止
め、食品素材を支持枠から落下させて排出コンベア上に
移送することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
載の食品素材の乾燥機であるから、食品素材の乾燥後の
排出がきわめて容易に行える。請求項7に記載の発明
は、食品素材を無端搬送装置に供給した後、該食品素材
から水分をとる水切り部が設けられたことを特徴とする
請求項1〜6のいずれかに記載の食品素材の乾燥機であ
るから、乾燥のための熱量と、時間を短縮し、高効率な
食品素材の乾燥が行える。請求項8に記載の発明は、送
風装置と無端搬送可撓線状体との間に隔壁が設けられ、
送風装置から吐出された空気が該隔壁によって周回され
る支持枠の周囲に導かれて食品素材を乾燥することを特
徴とする請求項1〜7に記載されて食品素材の乾燥機で
あるから、隔壁により上昇空気が案内され一様に支持枠
の周囲を流れて乾燥し、乾燥のむらを小さくすることが
でき、穏やかな流れで長時間のゆっくりとした高効率の
乾燥をさせることができる。請求項9に記載の発明は、
複数の案内部材の周囲に無端搬送可撓線状体を所定ピッ
チでずらしながら周回させてスパイラル状に張架する無
端搬送装置を備え、空気を循環させるための建屋が設け
られたことを特徴とする請求項8記載の食品素材の乾燥
装置であるから、無端搬送可撓線状体を案内部材間でス
パイラル状に周回して垂直方向に所定ピッチで複数回巻
回して張架するため、食品素材は均一な搬送速度とな
り、下端位置で反転された上昇流が一様な流れのため、
乾燥むらを小さくすることができ、建屋内で循環させる
ことができ、熱量を有効利用できるとともに建屋がコン
パクトになる。請求項10に記載の発明は、加熱装置が
降下する支持枠の下方位置に設けられていることを特徴
とする請求項8または9記載の食品素材の乾燥装置であ
るから、スパイラル運動しながら降下してくる支持枠の
下方位置で空気を加熱して上昇流とすることができ、熱
効率が高く、配置がコンパクトになる。請求項11に記
載の発明は、煮干等の小魚をセイロに入れるとともに、
該セイロを支持枠に載置して乾燥することを特徴とする
請求項8〜10のいずれかに記載の食品素材の乾燥装置
であるから、煮干等の小魚をセイロに入れ、それを支持
枠に載置して循環するため、乾燥機への食品素材の供給
と搬送がセイロを利用することで容易になり、無端搬送
装置による搬送中も落下の心配がなく、搬送運動により
セイロ内のかき混ぜが生じ、乾燥むらを少なくすること
ができる。 (実施の形態1)以下、本発明の実施の形態1における
食品素材の乾燥機について、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機
の概略平面図、図2は本発明の実施の形態1における食
品素材の乾燥機の概略横方向破砕面、図3本発明の実施
の形態1における食品素材の乾燥機の概略縦方向破砕図
である。図1〜図3に示すように、1は煮干(いりこ)
等の食品素材を乾燥するための乾燥機、2は食品素材を
スパイラル状の周回運動をさせながら降下させ、乾燥さ
せる無端搬送装置である。3は無端搬送装置2のスパイ
ラル状の周回運動を実現するワイヤ等の無端搬送可撓線
状体、4a,4b,4c,4d,4eはいずれも本発明
の案内部材である。本実施の形態1においては、案内部
材4aは駆動ドラム、案内部材4bは従動側スプロケッ
トであり、案内部材4c,4d,4eは無端搬送可撓線
状体3が下端位置にまで移送されてきたとき、これを上
端位置にまで戻すための返送用の従動スプロケットであ
る。駆動ドラムには無端搬送可撓線状体3を案内するた
め、無端搬送可撓線状体3の種類と形状に合わせて溝が
複数条、所定ピッチごとに刻まれている。なお、本実施
の形態1においてスパイラル状というのは、案内部材4
a,4b,4c,4d,4eの周囲に無端搬送可撓線状
体3を所定ピッチでずらしながら周回させて、複数箇所
で張架する(言い換えれば無端搬送可撓線状体3を引張
状態で支持する)という広義の螺旋状という意味であ
る。案内部材4a,4bはそれぞれを2以上設けるので
もよい。駆動ドラムを案内部材4aとし、案内部材4b
を従動スプロケットとしているので、所定ピッチで何回
も周回される無端搬送可撓線状体3が、それぞれの張架
されている個所で案内部材4a,4bあるいは案内部材
4c,4d,4eにほぼ均等な張力で作用し、一部の個
所で張力が大きく過負荷状態となるのを避けることがで
き、乾燥機1を連続して駆動することができる。無端搬
送可撓線状体3は塩分を含む煮干等ではステンレス製の
ワイヤであることが望ましいが、強度と耐久性があれば
これに限られることはないし、ワイヤのほかにチェー
ン、ロープ等の引張に適した形状と構成の可撓線状体で
も使用可能である。5は無端搬送装置2を駆動するモー
タ等の駆動装置(図2参照)、6は食品素材が載置され
無端搬送可撓線状体3によって搬送される支持枠であ
る。支持枠6の詳細は後述するが、本実施の形態1にお
いては食品素材をセイロに収容して支持枠6に載置して
搬送する。7は、無端搬送可撓線状体3に片持ち状態で
取り付けられた支持枠6の他端側を支持するレールであ
り、無端搬送可撓線状体3の周囲にスパイラル状に配設
されている。8は無端搬送装置2によって搬送される食
品素材を乾燥させるために空気を送る送風装置、9は送
風装置8によって送風される空気を加熱して乾燥させる
ための熱交換器等の加熱装置、10a,10bは送風装
置8と周囲をスパイラル状に周回する無端搬送可撓線状
体3との間に設けられた隔壁であり、送風装置8から吐
出された空気を無端搬送装置2の下方位置まで案内し、
隔壁10a,10bの下方位置で支持枠6の下方に空気
を回り込ませ、加熱装置9で加熱後、一様な上昇流を形
成させるものである。本実施の形態1では、この送風装
置8は軸流送風機を採用しており、案内部材4aと案内
部材4bとの間で無端搬送可撓線状体3の軌道が囲む内
側領域に設けられ、下方の駆動装置5の収納室壁に向け
て送風し、隔壁10a,10bで流れを分配後、2つの
上昇流となって食品素材の乾燥に供される。ところで、
駆動装置5には、案内部材4a(本実施の形態1では駆
動ドラム)に帳架される無端搬送可撓線状体3のすべて
の引張力が負荷として加わる。従ってこの乾燥機1を長
期にわたって運転するためには、案内部材4aと駆動装
置5の間に設けられるスラスト軸受がきわめて重要であ
る。本実施の形態1の乾燥機1のスラスト軸受は、案内部
材4aの回転軸下端を焼入れして半球面とし、鋼球を挟
んで駆動装置5側の半球面軸受けでスラスト加重を受け
るよう構成している。これにより案内部材4aの駆動を
長期にわたって円滑に行なうことができる。11は無端
搬送装置2に供給された食品素材のセイロが搬送されて
くると、真空ポンプ(図示しない)を駆動して水分を吸
引する水切り部、12は食品素材を無端搬送装置2から
排出するための排出コンベアである。13は循環する加
熱空気に混入した微細な食品素材からの剥落物やゴミを
空気から分離するフィルター、14は無端搬送装置2や
送風装置8、加熱装置9等を収容し、加熱空気を循環さ
せて乾燥させ、上部に換気用の空気取り入れ口15を設
けた建屋、14aは建屋14内の乾燥室(図3参照)で
ある。16は本実施の形態1で使用される食品素材を収
容して支持枠6に載置するセイロである。次に、本実施
の形態1における支持枠6の詳細な説明をする。図4は
本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の支持
枠の平面図、図5は本発明の実施の形態1における食品
素材の乾燥機の支持枠が案内部材付近を周回するときの
の要部拡大図、図6本発明の実施の形態1における食品
素材の乾燥機の排出時の支持枠の要部拡大図である。図
4〜6において、20は矩形状の支持枠6の周囲を囲
み、載せられたセイロ16を収容するための外枠、21
は外枠20の底面に設けられた底板である。本実施の形
態1の支持枠6は、外枠20と底板21でセイロ16を
搬送するが、セイロ16を使用しないで、直接外枠20
に網を張り、煮干等の食品素材を載置することもでき
る。22は支持枠6を無端搬送可撓線状体3に取り付け
るための取付金具、23は無端搬送可撓線状体3に固定
されたL字型金具、24はL字型金具23の先端のコ字
状の溝部分に嵌合される取付金具22の突状体である。
25は、無端搬送可撓線状体3が案内部材4a,4b,
4c,4d,4eの周囲を回って搬送されるとき、L字
型金具23の動きを許容するための周回用逃げ部であ
る。26は周回用逃げ部25を構成するバネ部材、27
は突状体24とL字型金具23を回動可能に軸支するピ
ン部材、28はL字型金具23に設けられた長穴であ
る。L字型金具23は、一対無端搬送可撓線状体3に上
述のコ字状の溝部分が対向するように取り付けられると
ともに、長穴28が「ハ」字状に形成される。この長穴
28内にピン部材27の頭部が収容され案内される。こ
のように、取付金具22に周回用逃げ部25が設けられ
ているので、無端搬送可撓線状体3が案内部材4a,4
b,4c,4d,4eの周囲を周回し、回転運動しても
支持枠6は搬送が停止することない。支持枠6上のセイ
ロ16は円滑に移送される。また、バネ部材26を設け
ているので、付勢力によって横ブレが抑えられる。29
は支持枠6と取付金具22との間に無端搬送可撓線状体
3周りの回動を許容するためのピン部材、30は外枠2
0から無端搬送可撓線状体3と反対側に突出されたロー
ラ軸、31はローラ軸30に設けられたローラである。
ローラ31は、支持枠6の無端搬送可撓線状体3に対す
る取り付けは片持ちであるから、他端側を支持するため
にレール7の上を滑動する。レール7からの脱輪を防止
するように、ローラ31の内側に脱輪止めとなるストッ
パーを設けておくのが好ましい。ところで、食品素材が
乾燥を終えたときには食品素材を排出コンベア12に移
し変えなければならない。このため、本実施の形態1に
おいては、図6に示すように、ピン部材29の周りに支
持枠6を回動させ、乾燥した食品素材をセイロ16ごと
落下させている。図6において、32はシリンダ、32
aはシリンダ32のストローク軸に固定された可動レー
ル、33は支持枠復帰ガイドである。可動レール32a
は支持枠6の横幅と同一寸法か、その2倍までの寸法で
あるのが好ましい。食品素材が乾燥し排出可能になった
ら、支持枠6が可動レール32a上に搬送されてくるの
を検知し、シリンダ32を制御して可動レール32aを
引き込む。一端をレール7で支持された支持枠6は片持
ち状態となり、ピン部材29周りに回転して振り子状に
垂れる。これに伴い、載置されていたセイロ16は落下
する。落下位置には排出コンベア12が配設されてお
り、落下したセイロ16とともに、セイロ16内に収容
されていた食品素材が排出可能となる。その後、吊下げ
状態となった支持枠6は支持枠復帰ガイド33に案内さ
れて再び元のレール7の軌道に戻される。続いて、本実
施の形態1の乾燥装置1を駆動したときの動作の説明を
行う。図示しない建屋14の供給口から、セイロ16に
収容された煮干等の食品素材が供給される(図1参照)
と、このセイロは無端搬送可撓線状体3で循環搬送され
ている支持枠6に載置される。本実施の形態1の乾燥室
14aは(横5m×縦3m×高さ3m)程度の大きさで
ある。そして、セイロ16の底には煮干等用に20#〜
100#(1インチ当り20本〜100本)の網が張っ
てあって、煮干等を載せ、加熱空気が通過できるように
なっている。メッシュは食品素材ごとに変更すればよ
い。支持枠6への載置はシリンダ等を用いて自動的に行
なってもよいし、人的に行なうのでもよい。セイロ16
は本実施の形態1では外枠20によってずれ防止を図っ
ているが、別にクランプ部材を設けて固定するのでもよ
い。セイロ16の高さは食品素材の乾燥のためには比較
的低めのものの方がよい。上昇空気の動圧に加えて、セ
イロ16が下降したり上昇したりを繰り返すため、載せ
られた食品素材は混合、かき混ぜ作用を受け、均一でむ
らのない乾燥が可能になる。セイロ16が載置され、無
端搬送可撓線状体3の移動とともに案内部材4dを通過
すると、水切り部11に至る。ここでは下方に真空ポン
プ等が設けられ、含有された水分を吸引して除去する。
加熱空気で乾燥させるだけだと熱量が大量に必要となる
が、水分を最初にできる限り除去するので熱効率がよく
なるし、乾燥時間も短縮できる。水切り部11を通過
後、支持枠6は返送路を上昇し、建屋14の上方位置に
設けられた開口から乾燥室14a内に搬送される。案内
部材4a(実施の形態1では駆動ドラム)の上端位置に
至ると、無端搬送可撓線状体3はスパイラル状に降下を
始める。案内部材4b(実施の形態1ではスプロケッ
ト)に至るまでゆっくりとした傾斜で搬送されるが、そ
の間送風装置8から吐出され加熱された空気の上昇流で
乾燥される。この上昇流は、隔壁10bの下端位置で反
転し、加熱装置9で40℃程度に熱交換されたものであ
る。無端搬送可撓線状体3は、食品素材の種類と処理量
により変動はあるが、概ね1m/min〜10m/mi
n、多くは3m/min程度の搬送速度で搬送される。
案内部材4bで無端搬送可撓線状体3が折り返される
と、再び案内部材4aに至るまでゆっくりとした傾斜で
搬送される。この間、無端搬送装置2の下方で分配さ
れ、加熱装置9で熱風となったもう一方の上昇流で乾燥
される。流体抵抗が左右ほぼ同様な値となるため、隔壁
10a,10bで分配される風量はほぼ等量となる。無
端搬送可撓線状体3は案内部材4aのところで一周し、
1ピッチ降下した位置の溝内に収容され、以下これを案
内部材4a,4bの下端位置まで繰り返す。何周も案内
部材4a,4bを周回した後、最も下端位置まで降下し
た無端搬送可撓線状体3は乾燥室14aを出る。先ず、
案内部材4c(実施の形態1では従動スプロケット)に
案内され、乾燥室14a内のレール7の軌道より大きな
軌道を描きながら、案内部材4d(実施の形態1では従
動スプロケット)で折り返し、案内部材4e(実施の形
態1では従動スプロケット)まで上昇する。途中で水切
り部11を通過するが、脱水はセイロ16を搬入したと
きだけ行なうため、繰り返し周回されるときには水切り
部11の真空ポンプ等は停止されている。また、実施の
形態1では、この無端搬送可撓線状体3の返送路では乾
燥を行っていないが、返送路に熱風を送って乾燥に利用
することも可能である。無端搬送装置2による搬送は、
食品素材が乾燥されるまで、例えば1時間〜3時間、繰
り返し続けられる。ところで、支持枠6の網を通って食
品素材を乾燥させる加熱空気は、水分を奪いながら15
m/s〜25m/s程度の風速で隔壁10a,10bに
沿って一様に上昇し、建屋14の上方位置で2分された
反対側の上昇流と合流し、送風装置8の吸引作用で隔壁
10a,10bの間に流れ込む。本実施の形態1の送風
装置8は、2.2Kwの軸流送風機を10台並設してこ
の流れを形成している。送風装置8から吐き出された空
気は、再び下方の駆動装置2の収納室壁に向けて送ら
れ、左右2つに分配され、隔壁10a,10bの下方を
通って、支持枠6の下方位置に至り、ここで加熱装置9
で熱交換して加熱され上昇流となって乾燥に供される。
なお、乾燥のため循環を繰り返すと、加熱空気中の湿度
が上がってくる。従って、相対湿度が50%〜60%に
なったら、空気取り入れ口15から換気を行なう必要が
ある。湿度計を利用し、換気を自動化するのが望まし
い。このように、本実施の形態1の食品素材の乾燥機
は、駆動ドラムを駆動し、従動側はすべて従動スプロケ
ットとしたから、駆動ドラムが共通であり、無端搬送可
撓線状体3のそれぞれの張力を均等にすることができ、
部分的に大きな負荷がかかって駆動不能になることがな
い。無端搬送可撓線状体3は円滑に搬送される。また、
支持枠6には周回用逃げ部25が設けられているから、
案内部材4a,4b,4c,4d,4eの周囲を円運動
しても支持枠6の動きに大きな抵抗がかかって搬送が停
止することなく、円滑に移送される。さらに、支持枠6
にローラが設けられ、スパイラル状に設けられたレール
7上を滑動させ、食品素材が乾燥したとき、シリンダ3
2でレール7による支持を止めて落下するから、食品素
材の乾燥後の排出がきわめて容易に行えるものである。
食品素材から水分をとる水切り部を設けているため、高
効率の乾燥が行える。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載された食品素材の乾燥機は、支持枠で搬送される
食品素材を無端搬送可撓線状体でスパイラル状に周回し
降下させながら乾燥するから、複数の案内部材の周囲に
無端搬送可撓線状体を複数回巻回し、スパイラル状に何
周も周回させることができ、無端搬送装置であるから繰
り返して長時間搬送することができ、加熱された空気を
供給して搬送中の食品素材をじっくりと高効率の乾燥を
することができ、乾燥むらがなく、無端搬送可撓線状体
に支持枠を設置した構成であるためコストがかからず、
送風装置を無端搬送可撓線状体に囲まれた部位に設ける
ことができるのでコンパクトな構成にすることができ
る。請求項2に記載された食品素材の乾燥機は、駆動装
置が案内部材を回転駆動するから、駆動が簡単になる。
請求項3に記載された食品素材の乾燥機は、案内部材が
駆動ドラムであるから、無端搬送可撓線状体が複数箇所
で帳架される案内部材をそれぞれほぼ均等な張力で支持
することができ、部分的に過負荷になったりすることが
なく、長時間連続して駆動することができる。請求項4
に記載された食品素材の乾燥機は、周回用逃げ部が設け
られているから、周回逃げ部によって案内部材における
周回運動が可能になり、無端搬送可撓線状体を使用して
支持枠を循環搬送することができる。請求項5に記載さ
れた食品素材の乾燥機は、支持枠にローラが設けられ、
スパイラル状に設けられたレール上を滑動するから、支
持枠の一端を無端搬送可撓線状体で片持ち支持し、他端
をレールで支持してローラで滑動させることができ、支
持枠の周回運動を容易に行うことができる。請求項6に
記載された食品素材の乾燥機は、排出位置でレールによ
る支持を止め、食品素材を支持枠から落下させて排出コ
ンベア上に移送するから、食品素材の乾燥後の排出がき
わめて容易に行える。請求項7に記載された食品素材の
乾燥機は、食品素材から水分をとる水切り部が設けられ
たから、乾燥のための熱量と、時間を短縮し、高効率な
食品素材の乾燥が行える。請求項8に記載された食品素
材の乾燥機は、送風装置と無端搬送可撓線状体との間に
隔壁が設けられたから、隔壁により上昇空気が案内され
一様に支持枠の周囲を流れて乾燥し、乾燥のむらを小さ
くすることができ、穏やかな流れで長時間のゆっくりと
した高効率の乾燥をさせることができる。請求項9に記
載された食品素材の乾燥機は、無端搬送可撓線状体を所
定ピッチでずらしながら周回させて張架し、空気を循環
させるための建屋が設けられたから、食品素材は均一な
搬送速度となり、下端位置で反転された上昇流が一様な
流れのため、乾燥むらを小さくすることができ、建屋内
で循環させることができ、熱量を有効利用できるととも
に建屋がコンパクトになる。請求項10に記載された食
品素材の乾燥機は、加熱装置が降下する支持枠の下方位
置に設けられているから、スパイラル運動しながら降下
してくる支持枠の下方位置で空気を加熱して上昇流とす
ることができ、熱効率が高く、配置がコンパクトにな
る。請求項11に記載された食品素材の乾燥機は、煮干
等の小魚をセイロに入れて支持枠に載置して乾燥するか
ら、煮干等の小魚をセイロに入れ、それを支持枠に載置
して循環するため、乾燥機への食品素材の供給と搬送が
セイロを利用することで容易になり、無端搬送装置によ
る搬送中も落下の心配がなく、搬送運動によりセイロ内
のかき混ぜが生じ、乾燥むらを少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の概略平面図
【図2】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の概略横方向破砕面
【図3】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の概略縦方向破砕図
【図4】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の支持枠の平面図
【図5】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の支持枠が案内部材付近を周回するときのの要部拡大
【図6】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の排出時の支持枠の要部拡大図
【図7】(a)従来の食品素材の乾燥機の概念図 (b)従来の加熱装置等を設けたコンベア装置の概念図
【符号の説明】
1 乾燥機 2 無端搬送装置 3 無端搬送可撓線状体 4a,4b,4c,4d,4e 案内部材 5 駆動装置 6 支持枠 7 レール 8 送風装置 9 加熱装置 10a,10b 隔壁 11 水切り部 12 排出コンベア 13 フィルター 14 建屋 14a 乾燥室 15 空気取り入れ口 16 セイロ 20 外枠 21 底板 22 取付金具 23 L字型金具 24 突状体 25 周回用逃げ部 26 バネ部材 27,29 ピン部材 28 長穴 30 ローラ軸 31 ローラ 32 シリンダ 32a 可動レール 33 支持枠復帰ガイド 50 乾燥室 51 搬送装置 52 セイロ 53 上昇用コンベア 54 下降用コンベア 55 ヒーター 56 コンベア装置 57 コンベア案内レール 58 無端スパイラルコンベア 59 駆動装置
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月14日(2001.2.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】食品素材の乾燥機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煮干(いりこ)等
の小魚類をゆでた後に乾燥させたり、その他の食品素材
を乾燥させることができる食品素材の乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、煮干に代表される小魚、雑魚、干
し海老、あるいは干し肉、干瓢、さらには昆布等その他
の海産物の乾物など(以下、食品素材という)は、天日
干しにして商品化されてきた。これらの多くは日本の伝
統的食品であるが、そのまま乾燥させたのでは塩分が高
く、塩抜きを行う必要から一度熱湯をくぐらせ、その後
に乾燥することが伝統的に行われている。
【0003】しかし、このように熱湯をくぐらせてから
天日で乾燥させるのは天候に大きく左右され、生産性が
極めて低くなるものであった。しかも、多くは人手によ
る作業であり、生産性は嫌が上にも下がってしまう。ま
た、熱湯を通すことによる蛋白質の変性で加熱臭が残
り、ゆであげた食品素材をどのように乾燥させるかで、
大きく味が変わってしまうものであった。従って、この
ような天候任せの伝統的な加工では、生産性が悪い上
に、一定品質の商品を製造するのは極めて難しく、作業
者の長い熟練と勘でこれを行うしかないものであった。
【0004】このような理由から、従来、天日だけに頼
らず、機械的に食品素材を乾燥する乾燥機が開発され、
使用されてきた。この従来の食品素材の乾燥機は、タン
スの引き出し状に多数のセイロを並べて、下方から機械
的に加熱空気を送って乾燥させ、所定時間経過するごと
にセイロの位置を変えるものである。併せて、このセイ
ロの位置を変えるときにセイロを反転したり、セイロ内
部をゆすったりすることで、乾燥する食品素材の乾燥状
態にむらが出ないようにするものであった。
【0005】しかし、このような乾燥装置は引き出し状
に幾層にも重ねて置かれたセイロの最下方から加熱空気
を上昇させるため、下方で乾燥されたものと上方で乾燥
されたものとの間で乾燥のむらが生じ、しかもセイロの
位置を変えるには基本的に人手による方法しかなく、品
質的にも製造コストの点でも問題を有するものであっ
た。
【0006】そこで、人手を省くために特開平7−59
510号公報で提案された食品素材の乾燥機も提案され
ている。図7(a)は従来の食品素材の乾燥機の概念
図、図7(b)は従来の加熱装置等を設けたコンベア装
置の概念図である。図7(a)において、50は内部で
乾燥を行う乾燥室、51はゆでた食品素材を乾燥室50
内に搬送する搬送装置、52はこのゆでた食品素材を収
容するセイロ、53は乾燥室50内に送られてきた食品
素材を収容したセイロを上昇させる上昇用コンベア、5
4は上昇したセイロを再び元の高さに戻すための下降用
コンベア、55はヒーターである。ヒーター55の近く
で高熱乾燥でき、2つのコンベアを使い上下方向の搬送
を行って乾燥時間を稼いでいる。この従来の乾燥機は、
機械化により人手を省けるとともに加工時間の短縮が図
れ、長期間の保存が可能な加工品を作り出すことができ
るものであった。しかし、この乾燥機は乾燥速度が速い
極小さい食品素材の場合は目立たないが、煮干や干し海
老といった比較的大きな食品素材では乾燥むらができ、
使用できないものであった。再度搬送を行うこともでき
るが、乾燥むらをなくすためには従来と同様に人手によ
ってセイロを反転させたり、かき混ぜたりが必要で、製
造コストの削減には役に立たないものであった。乾燥む
らを減らすためには徐々に乾燥させるため非常に大きな
乾燥室50が必要なものであった。
【0007】そして、加熱装置等の設置スペースを減少
できる加熱装置等付きのコンベア装置が特開平10−1
57820号公報において提案されている。図7(b)
に示すように、このコンベア装置56は、軸芯が垂直方
向でスパイラル状に設けられたコンベア案内レール57
と、コンベア案内レール57に沿ってスパイラル状に移
動する無端スパイラルコンベア58を備えており、無端
スパイラルコンベア58をスパイラル状に無端周回させ
るもので、無端スパイラルコンベア58の内部側に駆動
装置59を設ける必要がなく、内部側に乾燥装置等を設
置することができるものである。しかし、このような無
端スパイラルコンベア58で乾燥機を作るのはコストが
非常に高くつくし、セイロを載置するのはこの無端スパ
イラルコンベア58では難しい。しかも、食品素材の乾
燥装置として無端スパイラルコンベア58内部に加熱装
置等を設置したのでは、内側と外側で乾燥むらが残って
しまうものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来の乾燥機は、タンスの引き出し状に多数のセイロを並
べて、下方から機械的に加熱空気を送って乾燥させるも
のであり、セイロの最下方から加熱空気を上昇させるた
め、下方で乾燥されたものと上方で乾燥されたものとの
間で乾燥のむらが生じ、しかもセイロの位置を変えるに
は基本的に人手による方法しかなく、品質的にも製造コ
ストの点でも問題を有するものであった次に、特開平7
−59510号公報で提案された食品素材の乾燥機は、
ヒーター55の近くで高熱乾燥でき、2つのコンベアを
使い上下方向の搬送を行って乾燥時間を稼ぐことができ
るものであったが、比較的大きな食品素材では乾燥むら
ができ、品質にばらつきが生じ使用できないものであっ
た。再度搬送を行うこともできるが、乾燥むらをなくす
ためには従来と同様に人手によってセイロを反転させた
り、かき混ぜたりが必要で、製造コストの削減には役に
立たないものであった。そして、乾燥むらを減らすため
には徐々に乾燥させる必要から非常に大きな乾燥室50
が必要になるものであった。
【0009】特開平10−157820号公報で提案さ
れた加熱装置等を設けたコンベア装置は、軸芯が垂直方
向でスパイラル状に設けられたコンベア案内レールと、
コンベア案内レールに沿って移動する無端スパイラルコ
ンベアを備えているため、無端スパイラルコンベアの内
部側に乾燥装置等を設置することができるが、コンベア
案内レールと無端スパイラルコンベアはコストがきわめ
て高い上、乾燥のためのセイロをそのままこの上に載置
するのは難しい。しかも、食品素材の乾燥装置として無
端スパイラルコンベア内部に加熱装置等を設置したので
は、内周側と外周側で乾燥むらが残ってしまうものであ
った。
【0010】そこで、従来のこのような問題を解決する
ために本発明は、高効率の乾燥ができ、乾燥むらがな
く、コストがかからず、コンパクトな食品素材の乾燥機
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような従来の問題点
を解決するため本発明の食品素材の乾燥機は、複数の案
内部材の周囲に巻回される無端搬送可撓線状体と、該無
端搬送可撓線状体の側方に設けられた支持枠を備え、無
端搬送可撓線状体は上方から下方へスパイラル状に複数
回巻回されて張架され、下端位置に至ると反転されて上
端位置に戻される無端搬送装置と、食品素材を乾燥させ
るために空気を循環させる送風装置と、空気を加熱する
加熱装置と、無端搬送装置を駆動する駆動装置とを備
え、支持枠で搬送される食品素材をスパイラル状に周回
し降下させながら乾燥させることを特徴とする。
【0012】これにより、高効率の乾燥ができ、乾燥む
らがなく、コストがかからず、コンパクトな構成にする
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、離間して
置かれた複数の案内部材と、該複数の案内部材の周囲に
巻回される無端搬送可撓線状体と、該無端搬送可撓線状
体の側方に設けられた支持枠を備え、無端搬送可撓線状
体は上方から下方へスパイラル状に複数回巻回されて張
架され、下端位置に至ると反転されて上端位置に戻され
る無端搬送装置と、無端搬送可撓線状体に囲まれた部位
に配設され、支持枠で搬送される食品素材を乾燥させる
ために空気を循環させる送風装置と、送風装置から送ら
れた空気を加熱する加熱装置と、無端搬送装置を駆動す
る駆動装置とを備え、支持枠で搬送される食品素材をス
パイラル状に周回し降下させながら乾燥させることを特
徴とする食品素材の乾燥機であるから、複数の案内部材
の周囲に無端搬送可撓線状体を複数回巻回し、スパイラ
ル状に何周も周回させることができ、無端搬送装置であ
るから繰り返して長時間搬送することができ、加熱され
た空気を供給して搬送中の食品素材をじっくりと高効率
の乾燥をすることができ、乾燥むらがなく、無端搬送可
撓線状体に支持枠を設置した構成であるためコストがか
からず、送風装置を無端搬送可撓線状体に囲まれた部位
に設けることができるのでコンパクトな構成にすること
ができる。なお、本明細書でスパイラル状というのは、
円筒面上の螺旋という狭義のスパイラルの意味でなく、
複数の案内部材の周囲に軸方向にピッチをずらしながら
周回するという広義の意味である。
【0014】請求項2記載の発明は、駆動装置が複数の
案内部材を回転駆動することを特徴とする請求1記載の
食品素材の乾燥機であるから、駆動が簡単になる。
【0015】請求項3記載の発明は、複数の案内部材が
駆動ドラムであることを特徴とする請求項1または2に
記載の食品素材の乾燥機であるから、無端搬送可撓線状
体が複数箇所で帳架される案内部材をそれぞれ均等な張
力で支持することができ、部分的に過負荷になったりす
ることがなく、長時間連続して駆動することができる。
【0016】請求項4に記載された発明は、支持枠には
無端搬送可撓線状体との間に周回用逃げ部が設けられて
いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の食
品素材の乾燥機であるから、周回逃げ部によって案内部
材における周回運動が可能になり、無端搬送可撓線状体
を使用して支持枠を循環搬送することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、支持枠にローラ
が設けられ、スパイラル状に設けられたレール上を滑動
することを特徴とする請求項4記載の食品素材の乾燥機
であるから、支持枠の一端を無端搬送可撓線状体で片持
ち支持し、他端をレールで支持してローラで滑動させる
ことができ、支持枠の周回運動を容易に行うことができ
る。
【0018】請求項6に記載の発明は、食品素材が乾燥
したとき、該食品素材を無端搬送装置から排出するため
の排出位置でレールによる支持を止め、食品素材を支持
枠から落下させて排出コンベア上に移送することを特徴
とする請求項1〜5のいずれかに記載の食品素材の乾燥
機であるから、食品素材の乾燥後の排出がきわめて容易
に行える。
【0019】請求項7に記載の発明は、食品素材を無端
搬送装置に供給した後、該食品素材から水分をとる水切
り部が設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいず
れかに記載の食品素材の乾燥機であるから、乾燥のため
の熱量と、時間を短縮し、高効率な食品素材の乾燥が行
える。
【0020】請求項8に記載の発明は、送風装置と無端
搬送可撓線状体との間に隔壁が設けられ、送風装置から
吐出された空気が該隔壁によって周回される支持枠の周
囲に導かれて食品素材を乾燥することを特徴とする請求
項1〜7に記載されて食品素材の乾燥機であるから、隔
壁により上昇空気が案内され一様に支持枠の周囲を流れ
て乾燥し、乾燥のむらを小さくすることができ、穏やか
な流れで長時間のゆっくりとした高効率の乾燥をさせる
ことができる。
【0021】請求項9に記載の発明は、複数の案内部材
の周囲に無端搬送可撓線状体を所定ピッチでずらしなが
ら周回させてスパイラル状に張架する無端搬送装置を備
え、空気を循環させるための建屋が設けられたことを特
徴とする請求項8記載の食品素材の乾燥装置であるか
ら、無端搬送可撓線状体を案内部材間でスパイラル状に
周回して垂直方向に所定ピッチで複数回巻回して張架す
るため、食品素材は均一な搬送速度となり、下端位置で
反転された上昇流が一様な流れのため、乾燥むらを小さ
くすることができ、建屋内で循環させることができ、熱
量を有効利用できるとともに建屋がコンパクトになる。
【0022】請求項10に記載の発明は、加熱装置が降
下する支持枠の下方位置に設けられていることを特徴と
する請求項8または9記載の食品素材の乾燥装置である
から、スパイラル運動しながら降下してくる支持枠の下
方位置で空気を加熱して上昇流とすることができ、熱効
率が高く、配置がコンパクトになる。
【0023】請求項11に記載の発明は、煮干等の小魚
をセイロに入れるとともに、該セイロを支持枠に載置し
て乾燥することを特徴とする請求項8〜10のいずれか
に記載の食品素材の乾燥装置であるから、煮干等の小魚
をセイロに入れ、それを支持枠に載置して循環するた
め、乾燥機への食品素材の供給と搬送がセイロを利用す
ることで容易になり、無端搬送装置による搬送中も落下
の心配がなく、搬送運動によりセイロ内のかき混ぜが生
じ、乾燥むらを少なくすることができる。
【0024】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における食品素材の乾燥機について、図面に基づい
て説明する。図1は本発明の実施の形態1における食品
素材の乾燥機の概略平面図、図2は本発明の実施の形態
1における食品素材の乾燥機の概略横方向破砕面、図3
本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の概略
縦方向破砕図である。
【0025】図1〜図3に示すように、1は煮干(いり
こ)等の食品素材を乾燥するための乾燥機、2は食品素
材をスパイラル状の周回運動をさせながら降下させ、乾
燥させる無端搬送装置である。3は無端搬送装置2のス
パイラル状の周回運動を実現するワイヤ等の無端搬送可
撓線状体、4a,4b,4c,4d,4eはいずれも本
発明の案内部材である。本実施の形態1においては、案
内部材4aは駆動ドラム、案内部材4bは従動側スプロ
ケットであり、案内部材4c,4d,4eは無端搬送可
撓線状体3が下端位置にまで移送されてきたとき、これ
を上端位置にまで戻すための返送用の従動スプロケット
である。駆動ドラムには無端搬送可撓線状体3を案内す
るため、無端搬送可撓線状体3の種類と形状に合わせて
溝が複数条、所定ピッチごとに刻まれている。なお、本
実施の形態1においてスパイラル状というのは、案内部
材4a,4b,4c,4d,4eの周囲に無端搬送可撓
線状体3を所定ピッチでずらしながら周回させて、複数
箇所で張架する(言い換えれば無端搬送可撓線状体3を
引張状態で支持する)という広義の螺旋状という意味で
ある。案内部材4a,4bはそれぞれを2以上設けるの
でもよい。駆動ドラムを案内部材4aとし、案内部材4
bを従動スプロケットとしているので、所定ピッチで何
回も周回される無端搬送可撓線状体3が、それぞれの張
架されている個所で案内部材4a,4bあるいは案内部
材4c,4d,4eにほぼ均等な張力で作用し、一部の
個所で張力が大きく過負荷状態となるのを避けることが
でき、乾燥機1を連続して駆動することができる。無端
搬送可撓線状体3は塩分を含む煮干等ではステンレス製
のワイヤであることが望ましいが、強度と耐久性があれ
ばこれに限られることはないし、ワイヤのほかにチェー
ン、ロープ等の引張に適した形状と構成の可撓線状体で
も使用可能である。
【0026】5は無端搬送装置2を駆動するモータ等の
駆動装置(図2参照)、6は食品素材が載置され無端搬
送可撓線状体3によって搬送される支持枠である。支持
枠6の詳細は後述するが、本実施の形態1においては食
品素材をセイロに収容して支持枠6に載置して搬送す
る。7は、無端搬送可撓線状体3に片持ち状態で取り付
けられた支持枠6の他端側を支持するレールであり、無
端搬送可撓線状体3の周囲にスパイラル状に配設されて
いる。8は無端搬送装置2によって搬送される食品素材
を乾燥させるために空気を送る送風装置、9は送風装置
8によって送風される空気を加熱して乾燥させるための
熱交換器等の加熱装置、10a,10bは送風装置8と
周囲をスパイラル状に周回する無端搬送可撓線状体3と
の間に設けられた隔壁であり、送風装置8から吐出され
た空気を無端搬送装置2の下方位置まで案内し、隔壁1
0a,10bの下方位置で支持枠6の下方に空気を回り
込ませ、加熱装置9で加熱後、一様な上昇流を形成させ
るものである。本実施の形態1では、この送風装置8は
軸流送風機を採用しており、案内部材4aと案内部材4
bとの間で無端搬送可撓線状体3の軌道が囲む内側領域
に設けられ、下方の駆動装置5の収納室壁に向けて送風
し、隔壁10a,10bで流れを分配後、2つの上昇流
となって食品素材の乾燥に供される。
【0027】ところで、駆動装置5には、案内部材4a
(本実施の形態1では駆動ドラム)に帳架される無端搬
送可撓線状体3のすべての引張力が負荷として加わる。
従ってこの乾燥機1を長期にわたって運転するために
は、案内部材4aと駆動装置5の間に設けられるスラス
ト軸受がきわめて重要である。本実施の形態1の乾燥機1
のスラスト軸受は、案内部材4aの回転軸下端を焼入れ
して半球面とし、鋼球を挟んで駆動装置5側の半球面軸
受けでスラスト加重を受けるよう構成している。これに
より案内部材4aの駆動を長期にわたって円滑に行なう
ことができる。
【0028】11は無端搬送装置2に供給された食品素
材のセイロが搬送されてくると、真空ポンプ(図示しな
い)を駆動して水分を吸引する水切り部、12は食品素
材を無端搬送装置2から排出するための排出コンベアで
ある。13は循環する加熱空気に混入した微細な食品素
材からの剥落物やゴミを空気から分離するフィルター、
14は無端搬送装置2や送風装置8、加熱装置9等を収
容し、加熱空気を循環させて乾燥させ、上部に換気用の
空気取り入れ口15を設けた建屋、14aは建屋14内
の乾燥室(図3参照)である。16は本実施の形態1で
使用される食品素材を収容して支持枠6に載置するセイ
ロである。
【0029】次に、本実施の形態1における支持枠6の
詳細な説明をする。図4は本発明の実施の形態1におけ
る食品素材の乾燥機の支持枠の平面図、図5は本発明の
実施の形態1における食品素材の乾燥機の支持枠が案内
部材付近を周回するときのの要部拡大図、図6本発明の
実施の形態1における食品素材の乾燥機の排出時の支持
枠の要部拡大図である。
【0030】図4〜6において、20は矩形状の支持枠
6の周囲を囲み、載せられたセイロ16を収容するため
の外枠、21は外枠20の底面に設けられた底板であ
る。本実施の形態1の支持枠6は、外枠20と底板21
でセイロ16を搬送するが、セイロ16を使用しない
で、直接外枠20に網を張り、煮干等の食品素材を載置
することもできる。22は支持枠6を無端搬送可撓線状
体3に取り付けるための取付金具、23は無端搬送可撓
線状体3に固定されたL字型金具、24はL字型金具2
3の先端のコ字状の溝部分に嵌合される取付金具22の
突状体である。25は、無端搬送可撓線状体3が案内部
材4a,4b,4c,4d,4eの周囲を回って搬送さ
れるとき、L字型金具23の動きを許容するための周回
用逃げ部である。26は周回用逃げ部25を構成するバ
ネ部材、27は突状体24とL字型金具23を回動可能
に軸支するピン部材、28はL字型金具23に設けられ
た長穴である。L字型金具23は、一対無端搬送可撓線
状体3に上述のコ字状の溝部分が対向するように取り付
けられるとともに、長穴28が「ハ」字状に形成され
る。この長穴28内にピン部材27の頭部が収容され案
内される。このように、取付金具22に周回用逃げ部2
5が設けられているので、無端搬送可撓線状体3が案内
部材4a,4b,4c,4d,4eの周囲を周回し、回
転運動しても支持枠6は搬送が停止することない。支持
枠6上のセイロ16は円滑に移送される。また、バネ部
材26を設けているので、付勢力によって横ブレが抑え
られる。
【0031】29は支持枠6と取付金具22との間に無
端搬送可撓線状体3周りの回動を許容するためのピン部
材、30は外枠20から無端搬送可撓線状体3と反対側
に突出されたローラ軸、31はローラ軸30に設けられ
たローラである。ローラ31は、支持枠6の無端搬送可
撓線状体3に対する取り付けは片持ちであるから、他端
側を支持するためにレール7の上を滑動する。レール7
からの脱輪を防止するように、ローラ31の内側に脱輪
止めとなるストッパーを設けておくのが好ましい。
【0032】ところで、食品素材が乾燥を終えたときに
は食品素材を排出コンベア12に移し変えなければなら
ない。このため、本実施の形態1においては、図6に示
すように、ピン部材29の周りに支持枠6を回動させ、
乾燥した食品素材をセイロ16ごと落下させている。図
6において、32はシリンダ、32aはシリンダ32の
ストローク軸に固定された可動レール、33は支持枠復
帰ガイドである。可動レール32aは支持枠6の横幅と
同一寸法か、その2倍までの寸法であるのが好ましい。
食品素材が乾燥し排出可能になったら、支持枠6が可動
レール32a上に搬送されてくるのを検知し、シリンダ
32を制御して可動レール32aを引き込む。一端をレ
ール7で支持された支持枠6は片持ち状態となり、ピン
部材29周りに回転して振り子状に垂れる。これに伴
い、載置されていたセイロ16は落下する。落下位置に
は排出コンベア12が配設されており、落下したセイロ
16とともに、セイロ16内に収容されていた食品素材
が排出可能となる。その後、吊下げ状態となった支持枠
6は支持枠復帰ガイド33に案内されて再び元のレール
7の軌道に戻される。
【0033】続いて、本実施の形態1の乾燥装置1を駆
動したときの動作の説明を行う。図示しない建屋14の
供給口から、セイロ16に収容された煮干等の食品素材
が供給される(図1参照)と、このセイロは無端搬送可
撓線状体3で循環搬送されている支持枠6に載置され
る。本実施の形態1の乾燥室14aは(横5m×縦3m
×高さ3m)程度の大きさである。そして、セイロ16
の底には煮干等用に20#〜100#(1インチ当り2
0本〜100本)の網が張ってあって、煮干等を載せ、
加熱空気が通過できるようになっている。メッシュは食
品素材ごとに変更すればよい。支持枠6への載置はシリ
ンダ等を用いて自動的に行なってもよいし、人的に行な
うのでもよい。セイロ16は本実施の形態1では外枠2
0によってずれ防止を図っているが、別にクランプ部材
を設けて固定するのでもよい。セイロ16の高さは食品
素材の乾燥のためには比較的低めのものの方がよい。上
昇空気の動圧に加えて、セイロ16が下降したり上昇し
たりを繰り返すため、載せられた食品素材は混合、かき
混ぜ作用を受け、均一でむらのない乾燥が可能になる。
【0034】セイロ16が載置され、無端搬送可撓線状
体3の移動とともに案内部材4dを通過すると、水切り
部11に至る。ここでは下方に真空ポンプ等が設けら
れ、含有された水分を吸引して除去する。加熱空気で乾
燥させるだけだと熱量が大量に必要となるが、水分を最
初にできる限り除去するので熱効率がよくなるし、乾燥
時間も短縮できる。水切り部11を通過後、支持枠6は
返送路を上昇し、建屋14の上方位置に設けられた開口
から乾燥室14a内に搬送される。
【0035】案内部材4a(実施の形態1では駆動ドラ
ム)の上端位置に至ると、無端搬送可撓線状体3はスパ
イラル状に降下を始める。案内部材4b(実施の形態1
ではスプロケット)に至るまでゆっくりとした傾斜で搬
送されるが、その間送風装置8から吐出され加熱された
空気の上昇流で乾燥される。この上昇流は、隔壁10b
の下端位置で反転し、加熱装置9で40℃程度に熱交換
されたものである。無端搬送可撓線状体3は、食品素材
の種類と処理量により変動はあるが、概ね1m/min
〜10m/min、多くは3m/min程度の搬送速度
で搬送される。案内部材4bで無端搬送可撓線状体3が
折り返されると、再び案内部材4aに至るまでゆっくり
とした傾斜で搬送される。この間、無端搬送装置2の下
方で分配され、加熱装置9で熱風となったもう一方の上
昇流で乾燥される。流体抵抗が左右ほぼ同様な値となる
ため、隔壁10a,10bで分配される風量はほぼ等量
となる。無端搬送可撓線状体3は案内部材4aのところ
で一周し、1ピッチ降下した位置の溝内に収容され、以
下これを案内部材4a,4bの下端位置まで繰り返す。
【0036】何周も案内部材4a,4bを周回した後、
最も下端位置まで降下した無端搬送可撓線状体3は乾燥
室14aを出る。先ず、案内部材4c(実施の形態1で
は従動スプロケット)に案内され、乾燥室14a内のレ
ール7の軌道より大きな軌道を描きながら、案内部材4
d(実施の形態1では従動スプロケット)で折り返し、
案内部材4e(実施の形態1では従動スプロケット)ま
で上昇する。途中で水切り部11を通過するが、脱水は
セイロ16を搬入したときだけ行なうため、繰り返し周
回されるときには水切り部11の真空ポンプ等は停止さ
れている。また、実施の形態1では、この無端搬送可撓
線状体3の返送路では乾燥を行っていないが、返送路に
熱風を送って乾燥に利用することも可能である。無端搬
送装置2による搬送は、食品素材が乾燥されるまで、例
えば1時間〜3時間、繰り返し続けられる。
【0037】ところで、支持枠6の網を通って食品素材
を乾燥させる加熱空気は、水分を奪いながら15m/s
〜25m/s程度の風速で隔壁10a,10bに沿って
一様に上昇し、建屋14の上方位置で2分された反対側
の上昇流と合流し、送風装置8の吸引作用で隔壁10
a,10bの間に流れ込む。本実施の形態1の送風装置
8は、2.2Kwの軸流送風機を10台並設してこの流
れを形成している。送風装置8から吐き出された空気
は、再び下方の駆動装置2の収納室壁に向けて送られ、
左右2つに分配され、隔壁10a,10bの下方を通っ
て、支持枠6の下方位置に至り、ここで加熱装置9で熱
交換して加熱され上昇流となって乾燥に供される。な
お、乾燥のため循環を繰り返すと、加熱空気中の湿度が
上がってくる。従って、相対湿度が50%〜60%にな
ったら、空気取り入れ口15から換気を行なう必要があ
る。湿度計を利用し、換気を自動化するのが望ましい。
【0038】このように、本実施の形態1の食品素材の
乾燥機は、駆動ドラムを駆動し、従動側はすべて従動ス
プロケットとしたから、駆動ドラムが共通であり、無端
搬送可撓線状体3のそれぞれの張力を均等にすることが
でき、部分的に大きな負荷がかかって駆動不能になるこ
とがない。無端搬送可撓線状体3は円滑に搬送される。
また、支持枠6には周回用逃げ部25が設けられている
から、案内部材4a,4b,4c,4d,4eの周囲を
円運動しても支持枠6の動きに大きな抵抗がかかって搬
送が停止することなく、円滑に移送される。さらに、支
持枠6にローラが設けられ、スパイラル状に設けられた
レール7上を滑動させ、食品素材が乾燥したとき、シリ
ンダ32でレール7による支持を止めて落下するから、
食品素材の乾燥後の排出がきわめて容易に行えるもので
ある。食品素材から水分をとる水切り部を設けているた
め、高効率の乾燥が行える。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載された食品素材の乾燥機は、支持枠で搬送される
食品素材を無端搬送可撓線状体でスパイラル状に周回し
降下させながら乾燥するから、複数の案内部材の周囲に
無端搬送可撓線状体を複数回巻回し、スパイラル状に何
周も周回させることができ、無端搬送装置であるから繰
り返して長時間搬送することができ、加熱された空気を
供給して搬送中の食品素材をじっくりと高効率の乾燥を
することができ、乾燥むらがなく、無端搬送可撓線状体
に支持枠を設置した構成であるためコストがかからず、
送風装置を無端搬送可撓線状体に囲まれた部位に設ける
ことができるのでコンパクトな構成にすることができ
る。
【0040】請求項2に記載された食品素材の乾燥機
は、駆動装置が案内部材を回転駆動するから、駆動が簡
単になる。
【0041】請求項3に記載された食品素材の乾燥機
は、案内部材が駆動ドラムであるから、無端搬送可撓線
状体が複数箇所で帳架される案内部材をそれぞれほぼ均
等な張力で支持することができ、部分的に過負荷になっ
たりすることがなく、長時間連続して駆動することがで
きる。
【0042】請求項4に記載された食品素材の乾燥機
は、周回用逃げ部が設けられているから、周回逃げ部に
よって案内部材における周回運動が可能になり、無端搬
送可撓線状体を使用して支持枠を循環搬送することがで
きる。
【0043】請求項5に記載された食品素材の乾燥機
は、支持枠にローラが設けられ、スパイラル状に設けら
れたレール上を滑動するから、支持枠の一端を無端搬送
可撓線状体で片持ち支持し、他端をレールで支持してロ
ーラで滑動させることができ、支持枠の周回運動を容易
に行うことができる。
【0044】請求項6に記載された食品素材の乾燥機
は、排出位置でレールによる支持を止め、食品素材を支
持枠から落下させて排出コンベア上に移送するから、食
品素材の乾燥後の排出がきわめて容易に行える。
【0045】請求項7に記載された食品素材の乾燥機
は、食品素材から水分をとる水切り部が設けられたか
ら、乾燥のための熱量と、時間を短縮し、高効率な食品
素材の乾燥が行える。
【0046】請求項8に記載された食品素材の乾燥機
は、送風装置と無端搬送可撓線状体との間に隔壁が設け
られたから、隔壁により上昇空気が案内され一様に支持
枠の周囲を流れて乾燥し、乾燥のむらを小さくすること
ができ、穏やかな流れで長時間のゆっくりとした高効率
の乾燥をさせることができる。
【0047】請求項9に記載された食品素材の乾燥機
は、無端搬送可撓線状体を所定ピッチでずらしながら周
回させて張架し、空気を循環させるための建屋が設けら
れたから、食品素材は均一な搬送速度となり、下端位置
で反転された上昇流が一様な流れのため、乾燥むらを小
さくすることができ、建屋内で循環させることができ、
熱量を有効利用できるとともに建屋がコンパクトにな
る。
【0048】請求項10に記載された食品素材の乾燥機
は、加熱装置が降下する支持枠の下方位置に設けられて
いるから、スパイラル運動しながら降下してくる支持枠
の下方位置で空気を加熱して上昇流とすることができ、
熱効率が高く、配置がコンパクトになる。
【0049】請求項11に記載された食品素材の乾燥機
は、煮干等の小魚をセイロに入れて支持枠に載置して乾
燥するから、煮干等の小魚をセイロに入れ、それを支持
枠に載置して循環するため、乾燥機への食品素材の供給
と搬送がセイロを利用することで容易になり、無端搬送
装置による搬送中も落下の心配がなく、搬送運動により
セイロ内のかき混ぜが生じ、乾燥むらを少なくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の概略平面図
【図2】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の概略横方向破砕面
【図3】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の概略縦方向破砕図
【図4】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の支持枠の平面図
【図5】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の支持枠が案内部材付近を周回するときのの要部拡大
【図6】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥
機の排出時の支持枠の要部拡大図
【図7】(a)従来の食品素材の乾燥機の概念図 (b)従来の加熱装置等を設けたコンベア装置の概念図
【符号の説明】 1 乾燥機 2 無端搬送装置 3 無端搬送可撓線状体 4a,4b,4c,4d,4e 案内部材 5 駆動装置 6 支持枠 7 レール 8 送風装置 9 加熱装置 10a,10b 隔壁 11 水切り部 12 排出コンベア 13 フィルター 14 建屋 14a 乾燥室 15 空気取り入れ口 16 セイロ 20 外枠 21 底板 22 取付金具 23 L字型金具 24 突状体 25 周回用逃げ部 26 バネ部材 27,29 ピン部材 28 長穴 30 ローラ軸 31 ローラ 32 シリンダ 32a 可動レール 33 支持枠復帰ガイド 50 乾燥室 51 搬送装置 52 セイロ 53 上昇用コンベア 54 下降用コンベア 55 ヒーター 56 コンベア装置 57 コンベア案内レール 58 無端スパイラルコンベア 59 駆動装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離間して置かれた複数の案内部材と、該複
    数の案内部材の周囲に巻回される無端搬送可撓線状体
    と、該無端搬送可撓線状体の側方に設けられた支持枠を
    備え、前記無端搬送可撓線状体は上方から下方へスパイ
    ラル状に複数回巻回されて張架され、下端位置に至ると
    反転されて上端位置に戻される無端搬送装置と、 前記前記無端搬送可撓線状体に囲まれた部位に配設さ
    れ、支持枠で搬送される食品素材を乾燥させるために空
    気を循環させる送風装置と、 前記送風装置から送られた空気を加熱する加熱装置と、 前記無端搬送装置を駆動する駆動装置とを備え、 前記支持枠で搬送される食品素材をスパイラル状に周回
    し降下させながら乾燥させることを特徴とする食品素材
    の乾燥機。
  2. 【請求項2】前記駆動装置が前記複数の案内部材を回転
    駆動することを特徴とする請求1記載の食品素材の乾燥
    機。
  3. 【請求項3】前記複数の案内部材が駆動ドラムであるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の食品素材の乾
    燥機。
  4. 【請求項4】前記支持枠には前記無端搬送可撓線状体と
    の間に周回用逃げ部が設けられていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか記載の食品素材の乾燥機。
  5. 【請求項5】前記支持枠にローラが設けられ、スパイラ
    ル状に設けられたレール上を滑動することを特徴とする
    請求項4記載の食品素材の乾燥機。
  6. 【請求項6】食品素材が乾燥したとき、該食品素材を前
    記無端搬送装置から排出するための排出位置で前記レー
    ルによる支持を止め、食品素材を前記支持枠から落下さ
    せて排出コンベア上に移送することを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の食品素材の乾燥機。
  7. 【請求項7】食品素材を前記無端搬送装置に供給した
    後、該食品素材から水分をとる水切り部が設けられたこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の食品素
    材の乾燥機。
  8. 【請求項8】前記送風装置と前記無端搬送可撓線状体と
    の間に隔壁が設けられ、前記送風装置から吐出された空
    気が該隔壁によって周回される支持枠の周囲に導かれて
    食品素材を乾燥することを特徴とする請求項1〜7に記
    載されて食品素材の乾燥機。
  9. 【請求項9】前記複数の案内部材の周囲に無端搬送可撓
    線状体を所定ピッチでずらしながら周回させてスパイラ
    ル状に張架する無端搬送装置を備え、空気を循環させる
    ための建屋が設けられたことを特徴とする請求項8記載
    の食品素材の乾燥装置。
  10. 【請求項10】前記加熱装置が降下する支持枠の下方位
    置に設けられていることを特徴とする請求項8または9
    記載の食品素材の乾燥装置。
  11. 【請求項11】煮干等の小魚をセイロに入れるととも
    に、該セイロを支持枠に載置して乾燥することを特徴と
    する請求項8〜10のいずれかに記載の食品素材の乾燥
    装置。
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