JP2017524326A - 太陽電池モジュール用ジャンクションボックス - Google Patents

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Abstract

太陽電池パネル(4)用のジャンクションボックスハウジング(3)であって、第1のハウジング部(1)と第2のハウジング部(2)を備え、前記第1のハウジング部(1)は第1の接触面(5)を有し、これを用いて前記第1のハウジング部(1)を前記太陽電池パネル(4)の一方の表面(7)に直接又は間接的に配置でき、前記第2のハウジング部(2)は第2の接触面(6)を有し、これを用いて前記第2のハウジング部(2)を前記太陽電池パネル(4)の他方の表面(8)に直接又は間接的に配置でき、前記第1の接触面(5)は前記第2の接触面(6)から離間しており、その結果、前記第1の接触面(5)と前記第2の接触面(6)によって前記太陽電池パネル(4)を受け入れるための細長い隙間(9)が設けられ、前記2つのハウジング部(1,2)が、少なくとも1つのガイド(10)を介して互いと連結され、組み立ての動き(M)に沿って互いに対し移動可能に構成され、その結果、前記細長い隙間(9)の厚み(D)を調節できる、ことを特徴とするジャンクションボックスハウジング(3)。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の、太陽電池モジュール用ジャンクションボックスに関連する。
太陽電池モジュール用ジャンクションボックスは先行技術から公知である。こうしたジャンクションボックスは、バイパス・ダイオードを収容するのに役立ち、太陽電池又は太陽電池パネルのスイッチが部分的に切られる場合に、これに関連した問題を阻止できる。
先行技術から、太陽電池モジュールの側縁領域に置くことのできるジャンクションボックスが公知である。例えば、特許文献1はこうしたジャンクションボックスを開示する。特許文献1に記載のジャンクションボックスは、異なる厚みを有する別の太陽電池モジュールに配置することができる。このため、様々なジャンクションボックスカバーが設けられるが、これは、多くの観点で、特にコストや在庫保持の点で不利益となる。さらに、太陽電池モジュールの厚みの差を許容する補整もできない。
WO 2009/058231
上記先行技術から始めて、本発明は、先行技術の不都合を克服するジャンクションボックスハウジングを提供するという目的に基づく。特に、在庫保持とコストの点で有利なジャンクションボックスハウジングを提供する。さらに、本発明の目的は、柔軟に使用できるジャンクションボックスハウジングを提供することである。
上記目的は、請求項1に記載のジャンクションボックスハウジングによって達成される。それによると、太陽電池パネル用ジャンクションボックスは、第1のハウジング部と第2のハウジング部を備え、前記第1のハウジング部は第1の接触面を有し、これを用いて前記第1のハウジング部を太陽電池パネルの一方の表面に直接又は間接的に配置でき、前記第2のハウジング部は第2の接触面を有し、これを用いて前記第2のハウジング部を太陽電池パネルの他方の表面に直接又は間接的に配置できる。言い換えると、それぞれの接触面は対応する表面と直接又は間接接触する。第1の接触面は第2の接触面から離間しているので、第1の接触面と第2の接触面によって太陽電池パネルを受け入れるための細長い隙間が設けられる。太陽電池パネルはこの細長い隙間内に突き出しているか、又はジャンクションボックスハウジングはこの細長い隙間によって太陽電池パネルの一部を取り囲む。2つのハウジング部は少なくとも1つのガイドを介して互いと連結され、組み立ての動きに沿ってガイドにより案内されて互いに対し移動可能に構成され、その結果、細長い隙間の厚みを調節できる。
従って、細長い隙間の厚みを、太陽電池パネルの厚みに合わせることができる。これにより、ジャンクションボックスハウジングを厚みの異なる太陽電池パネルに取り付けることができる。従って、本ジャンクションボックスハウジングは、厚みに関して普遍的に、異なるタイプの太陽電池パネルに使用することができ、これは、在庫保持に対し、もはや、各パネルタイプ毎に特定のハウジングを蓄えておく必要がないことを意味する。さらに、本ジャンクションボックスハウジングは、太陽電池パネルの厚みにぴったりと適合させて調節できるから、柔軟に取り付けできる。また、太陽電池パネルの厚みの許容差を容易に補整することもできる。
好ましくは、上記ガイドは、各ハウジング部の一体構成要素である。この場合、ガイドの一部が、第1のハウジング部に割り当てられ、別の部分が第2のハウジング部に割り当てられる。組み立てた状態で、ガイドは好ましくは太陽電池パネルの外側、特に、太陽電池モジュールの側面の外側にある。
太陽電池パネルの2つの表面を前記接触面に接触させることによって、太陽電池パネルの一部がジャンクションボックスハウジング内に挟み込まれる。横から見ると、ジャンクションボックスハウジングは、好ましくはクリップのように形成され、太陽電池パネルを取り囲む。
上記細長い隙間は、好ましくは、2〜10ミリメートルの範囲の厚みを有する。細長い隙間の厚みは、2つの接触面に対して直角の方向の、2つの接触面の間の距離として定義される。細長い隙間の底部は、第1のハウジング部の一部及び/又は第2のハウジング部の一部によって提供され、太陽電池パネルの側面に当接する。言い換えると、細長い隙間の底部は、太陽電池パネルの側面上に配置することができるか、又は、太陽電池パネルの側面を、細長い隙間の底部に接触させることができる。
間接接触の場合、接触面はさらなる要素、例えば、封止用コンパウンド、又は接触面から延びるスペーサ要素等を介して各表面に当接する。直接接触の場合、接触面は各表面に直接的に当接する。
2つの接触面は、好ましくは、互いに対し平行に延びる。
好ましくは、組み立ての動きは、前記接触面、又は前記表面に対し、ある角度、特に直角に傾斜している。
好ましくは、ガイドは、ハウジング部の一方に配置される、少なくとも1つのガイド受け入れ部と、ハウジング部の他方に配置される、少なくとも1つのガイド要素とを備える。ガイド要素は、ガイド受け入れ部内に突き出し、ガイド受け入れ部内で組み立て方向に沿って移動可能となるように取り付けられる。
ガイド部、すなわちガイド受け入れ部とガイド要素は、好ましくは、接触面の側方の境界領域に配置され、その結果、取り付け位置で、ガイドは、太陽電池パネルの外側、側縁の近くに配置される。
特に好ましくは、ガイド受け入れ部とガイド要素は、各接触面に対し、ある角度、特に直角に傾斜している。
ガイド受け入れ部は、様々な方法で形成することができる。好ましくは、ガイド受け入れ部は少なくとも1つのガイド面を備え、ガイド要素はこれに接触し、これに対して移動することができる。別の実施形態では、ガイド受け入れ部は、少なくとも2つ又は少なくとも3つのガイド面を備える。ガイド面は平らか、又は曲がっていてよい。
好ましくは、ハウジング部は、特にガイドの領域において、互いと協働するラッチ要素を有する。特に好ましくは、複数のラッチ要素が互いに対し間隔を空けて、特に一定の間隔を空けて配置される。このラッチ要素によって、一方で、機械的結合を2つのハウジング部間に設けることができ、他方で、組み立ての動きを、動きの段階を制御して行うことができる。
好ましくは、第1のハウジング部は、機能要素を受け入れるための、壁によって画定される内部空間を備え、該壁が、第1の接触面を提供し、第1の接触面の領域にアクセス開口部を有する。このアクセス開口部を通して、機能要素と太陽電池パネルとの間の電気接触を作り出すことができる。
特に好ましくは、アクセス開口部は第1の接触面に隣接して配置される壁内に延びる。これにより、組み立ての自由度が高まる。
特に好ましくは、第1の接触面の平面にあるアクセス開口部の一部は、取り付け位置で太陽電池パネルの表面の方に向いている。隣接する壁にあるアクセス開口部の一部は、好ましくは、上記平面にあるアクセス開口部の一部に対して直角である。隣接する壁にあるアクセス開口部の一部は、第2のハウジング部によって閉鎖される。
好ましくは、ガイドは、隣接する壁にあるアクセス開口部の領域に配置される。あるいは、ガイドは、隣接する壁にあるアクセス開口部によって提供される。例えば、アクセス開口部それ自身によってガイドが提供されてもよい。
好ましくは、第2のハウジング部は、ベース部分を有し、この上に第2の接触面が配置され、接触面に対しほぼ直角に、このベース部分から離れるように壁部分が延び、この壁部分が、好ましくは、第2のハウジング部に配置されるガイド部分、特にガイド要素を提供し、該壁部分は、好ましくは、上記隣接する壁に配置されるアクセス開口部を閉鎖する。ベース部分は、取り付け位置において、太陽電池パネルの表面と接触しており、ガイド要素は太陽電池パネルの側面に平行に延びる。
この実施形態において、ガイド要素は、同時に、細長い隙間の底部を提供する。よって、細長い隙間は、2つの接触面とガイド要素によって画定される。
好ましくは、接触面のそれぞれは、固定手段を受け入れるための受け入れ領域を有し、この固定手段によって、各ハウジング部を、太陽電池パネルの対応する表面に、固定及び/又は封止することができ、該受け入れ領域は、好ましくは、前記アクセス開口部を完全に取り巻いて延びるように配置される。
固定手段は、封止効果だけでなく、接着効果をも有する。固定手段は、好ましくは、液体状態で塗布してその後硬化するシリコーンシールである。
本ジャンクションボックスハウジングのさらなる実施形態は、第1のハウジング部が少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの連結位置を有し、該連結位置が、適合するコネクタを受け入れるためのコネクタ面を有することを特徴とする。この連結位置を用いて、機能要素の一部が内部空間から外側へと延び、ケーブル等の外部導電性要素に連結位置の領域で導電的に接続され得る。
本ジャンクションボックスハウジングのさらなる実施形態は、第1のハウジング部と第2のハウジング部が、特にガイドの領域において、それぞれ止め面を有し、この止め面は、組み立て位置にあるときに、最小の細長い隙間厚みで互いと接触していることを特徴とする。
本ジャンクションボックスハウジングのさらなる実施形態は、第1のハウジング部及び/又は第2のハウジング部が注入口を有し、これを介して封止材を内部空間に注入することができ、第1のハウジング部及び/又は第2のハウジング部が、チェック窓又はチェック開口部を有し、これを介して前記封止材が目に見えるようになり、これによって内部空間が完全に充填されたことを表示できる。封止材は、ポッティングと言ってもよい。封止材は、好ましくはシリコーンである。チェック開口部は、取り付け位置において、注入口より高い位置にある。
本ジャンクションボックスハウジングのさらなる実施形態は、内部空間を画定するいくつかの壁又は全ての壁に補強リブが設けられ、該補強リブは好ましくは内部空間に対して外側に配置される。補強リブは、外的影響への耐性を変えることなく壁の厚みを減らすことができるという利点を有する。その結果、材料を節約でき、ジャンクションボックスハウジングから熱をよりうまく除去することができる。
本ジャンクションボックスハウジングのさらなる実施形態は、上記内部空間に金属製の冷却要素が配置され、この金属製の冷却要素は好ましくは、ジャンクションボックスハウジングの3つの側面に対して平行に延びることを特徴とする。好ましくは、冷却要素はU字形であり、取り付け位置において、太陽電池パネルの2つの表面と側面に対し平行である。
太陽電池ジャンクションボックスは、上に記載のジャンクションボックスハウジングと、太陽電池パネルによって生成される電気エネルギーを運び出すための、該ジャンクションボックスハウジングの内部空間に配置される機能要素とを備える。機能要素は、好ましくは、接続要素、バイパス要素、及び連結要素を備え、該接続要素は、太陽電池パネル及びバイパス要素との導電接続に役立ち、該連結要素は、バイパス要素と、ケーブル等の外部要素の導電接続に役立つ。
バイパス要素は、好ましくは、バイパス・ダイオード又はバイパス・スイッチである。好ましくは、バイパス要素は、ショットキー・ダイオード又はクール・バイパス・スイッチである。
前記連結要素は、好ましくは、連結位置を通って又は連結位置の中へと突き出し、連結位置で、例えばケーブルやコネクタ等の外部要素と接触することができる。
前記接続要素は、好ましくは、内部空間からアクセス開口部の外へ突き出しているか、又は、前記接続要素がアクセス開口部を通ってアクセス可能なように配置される。
好ましくは、接続要素のそれぞれは、少なくとも1つの接触部分を有し、これに、太陽電池パネルの接続バンドを接続することができ、前記接触部分は、組み立て位置から連結位置へと動かすことができ、前記接触部分は、組み立て位置において前記接触面に対し平行に向けられ、それによって、太陽電池パネルの表面に対し平行に向けられる。連結位置では、好ましくは、接触部分が接触面に対し直角に傾けられる。従って、接触部分は、組み立て位置から連結位置へと90°旋回される。
特に好ましくは、接続要素は、接触部分に隣接する底部分を有し、これを介して接続要素がハウジング部の一方に置かれ、接触部分が所定の折り曲げ位置を介して底部分に接続される。さらに、所定の折り曲げ位置は好ましくは、貫通孔を有する。貫通孔は接続バンドを通すための自由空間を作り出す。特に、連結位置において、接続バンドは、部分的に、この貫通孔を通り抜けて突き出してもよい。
太陽電池モジュールは、太陽電池パネルと、上述した少なくとも1つのジャンクションボックスとを備え、該太陽電池モジュールは、前記表面を定める少なくとも2つのキャリア層と、キャリア層の間に配置される太陽電池と、該太陽電池に電気的に接続される少なくとも1つの接続バンドとを備え、前記少なくとも1つの接続バンドが、その組み立て位置において、前記表面に平行な、これら2つのキャリア層の間を、パネルの側面を越えて、キャリア層の外側に延びる。側面の領域において、前記接続バンドは、ジャンクションボックスハウジング内の対応する機能要素に接触する。
2つのハウジング部は、好ましくは、接着結合を介して太陽電池パネルに接続される。この接着結合は、同時に封止を提供する。
好ましくは、前記キャリア層又は複数のキャリア層から外へ延ばされる接続バンドは、側面と自由端部との間に溝(Sicke)を有する。溝は、接続バンドの長さの補整、又は張力緩和に役立つ。従って、溝により、接触部分の旋回によって生じる張力を避けることができる。
上述の太陽電池モジュールを提供する方法は、
第1の工程で、第1のハウジング部をその接触面を用いて太陽電池パネルの第1の表面上に置き、
第2の工程で、前記少なくとも1つの接続バンドを、少なくとも1つの接続要素に導電的に接続し、
第3の工程で、前記接続バンドを、前記接続要素とともに内部空間に曲げ入れ、
第4の工程で、第2のハウジング部を、ガイドを介して第1のハウジング部に連結し、
第5の工程で、内部空間を封止用コンパウンドで充填する、ことを特徴とする。
さらなる実施形態は、従属請求項に明記する。
本発明の好ましい実施形態を、図を参照しながら以下に説明するが、これらの図は、単に説明のためのものであって、本発明を限定するためのものと解釈されてはならない。
図1は、太陽電池パネルに連結したジャンクションボックスハウジングの一実施形態の、下から見た斜視図である。 図2は、より薄い構造の太陽電池パネル上の、図1のジャンクションボックスハウジングの図である。 図3は、図1の構成を上から見た図である。 図4は、図2の構成を上から見た図である。 図5は、図1の構成を側面から見た図である。 図6は、図2の構成を側面から見た図である。 図7は、ハウジング部を分離した、図1のジャンクションボックスハウジングの斜視図である。 図8は、ハウジング部を分離した、図1のジャンクションボックスハウジングの斜視図である。 図9は、ハウジング部を分離した、図1のジャンクションボックスハウジングの斜視図である。 図10は、組み立て位置と連結位置での、ジャンクションボックスハウジングの断面図である。 図11は、組み立て位置と連結位置での、ジャンクションボックスハウジングの断面図である。
図1〜11に、太陽電池パネル4用のジャンクションボックスハウジング3の好ましい実施形態を表す。ジャンクションボックスハウジング3は、第1のハウジング部1と第2のハウジング部2とを備える。これら2つのハウジング部1及び2を用いて、ジャンクションボックスハウジング3は太陽電池パネル4のエッジ領域を取り囲む。この場合のジャンクションボックスハウジング3は、第1のハウジング部1を用いて太陽電池パネル4の第1の表面7と接触し、第2のハウジング部2を用いて太陽電池パネル4の第2の表面8と接触する。さらに、ジャンクションボックスハウジング3は、第1の表面7と第2の表面8をつなぐ太陽電池パネル4の側面32と、第1のハウジング部1及び/又は第2のハウジング部2を用いて接触する。従って、ここで示す実施形態では、ジャンクションボックスハウジング3は、ほぼクランプ状に形成され、細長い隙間9を介して太陽電池パネル4の一部を受け入れる。細長い隙間9は2つのハウジング部1,2によって提供される。
第1のハウジング部1は、第1の接触面5を有する。太陽電池パネル4の表面7は、第1の接触面5を介して直接又は間接的に接触可能である。従って、第1のハウジング部1は、第1の接触面5を介して表面7上に直接又は間接的に配置することができる。第2のハウジング部2は、第2の接触面6を有する。太陽電池パネル4の表面8は、第2の接触面6を介して直接又は間接的に接触可能である。従って、第2のハウジング部1は、この第2の接触面6を介して表面8上に直接又は間接的に配置することができる。直接接触の場合、接触面5,6は、対応する表面7,8と直接的に接触する。間接接触の場合、接触面5,6は、さらなる要素、例えばシール又はスペーサ等を介して、それぞれの表面7,8と接触する。
第1の接触面5は第2の接触面6から離間しており、その結果、第1の接触面5と第2の接触面6によって、太陽電池パネル4を受け入れるための細長い隙間9が提供されるか、又は画定される。2つのハウジング部1,2は少なくとも1つのガイド10を介して互いに連結される。このガイド10によって、2つのハウジング部1,2は、組み立ての動きMに沿って、互いに対し相対的に移動可能である。この移動可能性により、細長い隙間9の厚みDを調節できる。従って、細長い隙間9の厚みDは太陽電池パネル4の厚みに調節できる。これは図1〜6に明瞭に示されている。図1,3及び5は、図2,4及び6より厚みが大きい太陽電池パネル4を示す。厚い太陽電池パネル4と薄い太陽電池パネル4は共に、同じジャンクションボックス3に連結される。従って、2つのハウジング部1及び2の間のガイド10により、ジャンクションボックスハウジング3は異なる厚みの太陽電池パネル4に適合させることができる。
前記組み立ての動きMは、2つのハウジング部1,2の前記接触面5,6に対し、ある角度、特に直角に傾斜している。言い換えると、組み立ての動きMは、太陽電池パネル4の前記表面7,8に対し、ある角度、特に直角に傾斜している。
図7〜9は、互いから分離した2つのハウジング部1,2を示す。以下、これらの図をもとに、本実施形態によるジャンクションボックスハウジング3の具体的な特徴をより詳細に説明する。
第1のハウジング部1と第2のハウジング部2の間のガイド10は、少なくとも1つのガイド受け入れ部11と少なくとも1つのガイド要素12とを備える。ガイド要素12はガイド受け入れ部11と協働する。図の実施形態では、ガイド受け入れ部11は第1のハウジング部1に配置され、ガイド要素12は第2のハウジング部2に配置される。逆の配置も可能である。図の実施形態では、ガイド受け入れ部11は第1のハウジング部2の凹所によって提供される。ガイド要素12はこの凹所の中に突き出し、その中で移動できる。ガイド要素12はここでは平板として形成され、その形状に関しては前記凹所に対応する。ガイド受け入れ部11とガイド要素12は互いに対応する形を有する。ガイド10の他の構成、例えばブッシュ−ピン連結も同様に考えられる。
ガイド要素12はガイド受け入れ部11の中に突き出し、組み立ての動きMに沿って、ガイド受け入れ部内で移動可能となるように取り付けられる。従って、2つのハウジング部1,2は、対となるガイド要素12とガイド受け入れ部11を介して、互いに対し移動可能である。
図の実施形態では、2つのハウジング部1,2が、ガイド10の領域にラッチ要素13を備える。この場合、ガイド受け入れ部11上のラッチ要素13はガイド要素12上のラッチ要素13と協働する。特に好ましくは、複数のラッチ要素13が組み立ての動きの方向に互いから間隔を空けて配置される。これにより、組み立て時、決められた間隔で決められた動きを実現できる。特に好ましくは、ラッチ要素は互いに対し一定の間隔で配置される。図の実施形態では、2つの対となるラッチ要素13がガイド上の左右に配置される。従って、ガイド10に対しラッチ要素13の配置はほぼ対称で、これは組み立て時のガイド10の動作にとって有利である。
図の実施形態において、第1のハウジング部1は、壁16で画定される内部空間14を備える。内部空間14は機能要素15を受け入れる。機能要素15は、例えば、バイパス要素や導電体等の導電性要素である。具体的な例を以下に説明する。図の実施形態では、壁16は第1の接触面5を提供する。この接触面5から、壁16は、接触面5に対し直角に側壁34を用いて延び、内部空間16を接触面5の上方に定める。言い換えると、前記側壁34は接触面5から延び、側壁34は接触面5の向かい側を閉鎖壁33によって閉鎖される。この場合、接触面5、側壁34及び閉鎖壁33が、内部空間14を画定する。第1の接触面5の領域において、第1のハウジング部1はアクセス開口部17を備える。内部空間14にはこのアクセス開口部17を介してアクセス可能である。
しかしながら、アクセス開口部17は、第1の接触面5の領域に配置されるだけでなく、第1の接触面5に隣接して配置される壁18内にも部分的に延びる。図の実施形態では、アクセス開口部は側壁34内に延びる。
図の実施形態では、第1のハウジング部1は、壁18によって、太陽電池モジュールの側面31内に延び、その結果、アクセス開口部も側面31の領域内に延びる。従って、太陽電池モジュールの接続バンド30が連結される、接続要素27は、側面31の領域で効果的に接触される。
内部空間14には、アクセス開口部17を介して外部からアクセスできる。つまり、組み立て時、ジャンクションボックスハウジング3の内部で、この場合第1のハウジング部1の内部で、アクセス開口部17を介して、操作を行うことができる。操作終了後、アクセス開口部17は外へ向かって閉鎖される。本実施形態では、アクセス開口部17は、第2のハウジング部2と、太陽電池パネル4の表面7によって閉鎖される。よって、取り付け位置において、アクセス開口部17の一部は、太陽電池パネル4の表面7上に配置され、隣接壁18内に配置されるアクセス開口部の一部は、第2のハウジング部2によって閉鎖される。これは図1〜4に明瞭に示されている。他の実施形態では、アクセス開口部は、第2のハウジング部2の一部のみによって閉鎖されてもよい。
図の第1のハウジング部1では、内部空間14は、実質的に、太陽電池パネル4の表面の上方に位置するように配置される。
図7を見ると、第2のハウジング部2が、既に第1の接触面5と接触している第1のハウジング部1の方向に下から押し進められるということができる。この結果、第2のハウジング部2は第1のハウジング部1へと押し込むことができる。2つのハウジング部1,2は、この場合、ガイド10を介して互いと連結される。第2のハウジング部2はその際、第2のハウジング部2の接触面6が太陽電池パネル4の第2の表面8と接触するまで、第1のハウジング部に押し込まれる。2つの接触面4,5の間の細長い隙間は、こうして自動的に、太陽電池パネル4の厚みに適合される。
アクセス開口部17に関して、ガイド受け入れ部11及びガイド要素12を備えるガイドは、隣接壁18内に配置されるアクセス開口部17の領域に置かれる。しかしながら、ガイドは、アクセス開口部17自体によって提供することもできる。例えば、アクセス開口部17は、隣接壁の領域に、対応するガイド要素を有することができる。
図の実施形態では、第2のハウジング2は、ベース部分26を有し、このベース部分に第2の接触面6が配置される。第1のハウジング部1の構造とは異なり、第2のハウジング部2は内部空間をもたない。ベース部分26から壁部分35が延びる。ベース部分26、つまり第2の接触面6は、壁部分35に対しほぼ直角である。横方向に見ると、第2のハウジング部2は実質的にL字形に構成される。壁部分35は、第2のハウジング部2に配置されるガイド部分、特にガイド要素12を提供する。連結状態で、壁部分35は、さらに、隣接する壁18に配置されるアクセス開口部17を閉鎖し、その結果、内部空間には前記アクセス開口部17を介してもはやアクセスできない。言い換えると、壁部分35は、第1のハウジング部1内の内部空間14のための壁領域を提供する。従って、この壁部分はカバーと呼ぶこともできる。
さらに、図7から分かるように、アクセス開口部17の横に、第1のハウジング部1が、壁領域42を用いて、太陽電池パネル4の側面31に沿って部分的に延びる。ここで、壁領域42は、前縁で、第1のハウジング部に当接し、それ以外の部分は側面31から離間している。この結果生まれた自由空間は、受け入れ空間11の一部である。
図8及び9は、接触面5,6のそれぞれが固定手段を受け入れるための受け入れ領域19を有することをはっきりと示す。固定手段の役割は、対応するハウジング部1,2を固定し、及び/又は、2つの接触面5,6と太陽電池パネル4の2つの表面7,8との間の隙間を封止することである。しかしながら、固定手段はまた、第1のハウジング部1と太陽電池パネル4の第1の表面5との間、及び第2のハウジング部2と太陽電池パネル4の第2の表面8との間の素材的結合(stoffsculuessige Verbindung)を提供する。好ましくは、固定手段としてシリコーンシールが使用される。固定手段が置かれる受け入れ領域19は、好ましくは、前記アクセス開口部17を完全に取り巻いて延びるように配置される。こうして、前記アクセス開口部17は、外へ向かって封止される。固定手段は間接的配置に役立つ。
図の実施形態では、2つの接触面5,6のそれぞれがスペーサ要素36を備え、スペーサ要素は、接触面5,6から離れるように延びるこれらスペーサ要素36はこの場合、接触面5,6の一部であり、ジャンクションボックスハウジング3は、これらスペーサ要素36を介して太陽電池パネル4と接触する。スペーサ要素36は好ましいが、これは任意である。
以下、本発明によるジャンクションボックスハウジングのさらなる特徴を、図1〜9の全てを参照して説明する。
ここで、第1のハウジング部1は2つの連結位置20を有する。連結位置20はそれぞれコネクタ面21を有する。コネクタ面21を備える連結位置20は、適合するコネクタを受け入れるように形成される。従って、連結位置20を介して、適合するコネクタをもつケーブルをジャンクションボックスハウジング3や、内部空間14に配置される機能要素に接続できる。
さらに、第1のハウジング部1と第2のハウジング部2は、特にガイド10の領域において、それぞれ止め面22を有する。この止め面22によって、細長い隙間の最小の厚みを決めることができる。
第1のハウジング部1は、さらに、注入口23を有する。この注入口23を介して、封止材を内部空間14に注入できる。封止材は、ジャンクションボックスハウジング3の組み立て後であって、機能要素15の接続後に、内部空間14に注入される。封止材は、ポッティングとも呼ばれる。封止材、又はポッティングは、さらに、熱導体として働く。さらに、第1のハウジング部1は、チェック窓24を有する。このチェック窓24を介して、封止材の注入中又は注入後、封止材が内部空間14を完全に満たしたか否かをチェックできる。チェック窓は単純な開口部であってよく、これを介して内部空間14が封止材で完全に充填されたか否かをチェックすることができる。チェック窓は、さらに、充填時の通気のために役立つ。
さらに、この場合、内部空間を画定するいくつかの側壁、特に閉鎖壁33及び側壁34の一部は、補強リブ25を有する。ここで、補強リブ25は、各壁の外側に配置され、ハチの巣の形をしている。これらの補強リブ25により、対応する壁を衝撃に対し補強できる。さらに、壁を、その強度を変えずにより薄く作ることができ、これにより熱をよりうまく除去することができる。
さらに、内部空間14に金属製の冷却要素を配置してよい。金属製の冷却要素は、この場合、ジャンクションボックスハウジング3の3つの壁16に対し好ましくは平行に延び、太陽電池パネル4の第1の表面7及び第2の表面8、及び側面32に対しほぼ平行に向けられている。冷却要素等を介して、機能要素15からの廃熱を容易に取り除くことができる。
上述したジャンクションボックスハウジング3を有する、太陽電池ジャンクションボックスは、ジャンクションボックスハウジング3の内部空間14に機能要素15を備える。機能要素は、太陽電池パネル2によって生成される電気エネルギーを運び出すのに用いられる。機能要素15は、好ましくは、接続要素27、バイパス要素、及び連結要素28を備える。接続要素27は、実質的に、太陽電池パネル2及びバイパス要素との導電性接続を行う。バイパス要素(フリーホイール要素とも呼ばれる)の機能は、先行技術から公知である。さらに、バイパス要素は、連結要素28を介して外部要素に電気的に接続される。ここで、連結要素28は、連結位置20内に又は連結位置20を通り抜けて、内部空間14から突き出す。この場合、ケーブル又はコネクタに、連結位置20の領域で電気接続される。
第1のハウジング部1と第2のハウジング部2の、接触面4,5に対し直角方向から見た広がりは、両ハウジング部1,2でほぼ同じである。言い換えると、2つの接触面4,5は、ほぼ同じ大きさである。
図9〜11に示されるように、接続要素27は、少なくとも1つの接触部分29を備える。接触部分29は、太陽電池パネル4の接続バンド30に接続することができる。接触部分29は、図10の左端に示される組み立て位置にあるとき、前記接触面5,6、又は太陽電池パネル4の表面7,8に平行である。接触部分29が、太陽電池パネル4の接続バンド30に導電的に接続されるとすぐに、接触部分29は曲げられる。これを図10の右側の2つの図に表す。ここで、接触部分29、及び接続バンド30も、前記接触面5,6に対して直角に向いている。
さらに、接続要素27は、ここでは、接触部分29に隣接する底部分37を備える。接触部分29は、組み立て位置から連結位置へと、この底部分37に向かって旋回することができる。ここで、底部分37は、内部空間14に突き出し、そこで、対応する支持位置38を用いて第1のハウジング部1に連結される。所定の折り曲げ位置39は、底部分37と接触部分29との間の移行領域に配置される。この所定の折り曲げ位置39は、接触部分29と底部分37との間のヒンジとして働き、その結果、接触部分29が固定の底部分37に対し旋回できる。所定の折り曲げ位置39は、例えば、底部分37と接触部分29との間の移行領域に、1以上の貫通孔を備えて配置されてよい。
組み立て位置において、接続要素27は接触面5を越えて延びるように位置づけられ、その結果、接続要素27は、第1のハウジング部が太陽電池モジュール4上に載るとき、側面32の領域に位置づけられる。
接触部分29を用いた接続操作及びそれに続く旋回操作にとっては、接続バンド30も対応する方法で製造されるとさらに有利である。図7には、接続バンド30が側面32の領域に溝40を有することが、明確に示される。この溝40は、所定の折り曲げ位置39と同じように作用する。溝40には、接続バンド30への負荷を減らすという利点がある。溝40の作用をさらに図10及び11に明確に示す。比較的薄い太陽電池パネル4の場合、図10に示すように、接続バンドは、底部分37によって容易に下へ押し戻されるが、これは溝40によって補整することができる。同様に、比較的厚い太陽電池パネル4の場合、図11に示すように、接触部分29と、接続バンド30が太陽電池パネル4から現れる位置との間の距離を、溝40によって容易に補整することができる。
旋回操作は、ロボット等の別個のツール、又は第2のハウジング部2、特に側壁34によって行うこともできる。
好ましくは、底部分37は、太陽電池パネルの方に向く側面で、側面32に当接する。
幅については、接続バンド30は、好ましくは、接触部分29より幅が狭い。図10の詳細図Xから分かるように、接続バンド30は所定の折り曲げ位置39の領域の露出されている領域を通り抜けて延びることが好ましい。この露出されている領域は、所定の折り曲げ位置39の領域に貫通孔又は開口部によって作り出される。
図に示す太陽電池モジュールは、太陽電池パネル4と、ジャンクションボックスハウジング3及び対応する機能要素を有する、少なくとも1つのジャンクションボックスとを備える。図10及び11に示す実施形態では、太陽電池パネル4は、前記表面7,8を定める少なくとも2つのキャリア層31と、キャリア層31の間に置かれる太陽電池と、太陽電池に電気接続される少なくとも1つの接続バンド30とを備える。接続バンド30は、側面32を越えて、太陽電池パネル4から横に張り出している。少なくとも1つの接続バンド30は、その組み立て位置において、これら2つのキャリア層31の間を、表面に平行にキャリア層31から外へと延びる。しかしながら、太陽電池パネル4を、異なる構成にすることもできる。
太陽電池モジュールを組み立てる方法は、
第1の工程で、第1のハウジング部1が、その接触面5を用いて太陽電池パネル4の第1の表面7上に置かれ、
第2の工程で、前記少なくとも1つの接続バンド30を少なくとも1つの接続要素27に導電的に接続し、
第3の工程で、接続バンド3を、前記接続要素27とともに内部空間14に曲げ入れ、
第4の工程で、第2のハウジング部2を、ガイド10を介して第1のハウジング部1に連結し、
第5の工程で、内部空間14を封止用コンパウンドで充填する、ことを特徴とする。
好ましい実施形態では、第1の工程と第4の工程の前に、それぞれのハウジング部1,2、又は、ハウジング部1,2が横たわる領域における太陽電池パネル4の表面に封止材を設けて、ハウジング部1,2と太陽電池パネル4との間の素材的結合を提供する。
1 第1のハウジング部
2 第2のハウジング部
3 ジャンクションボックスハウジング
4 太陽電池パネル
5 第1の接触面
6 第2の接触面
7 第1の表面
8 第2の表面
9 細長い隙間
10 ガイド
11 ガイド受け入れ部
12 ガイド要素
13 ラッチ要素
14 内部空間
15 機能要素
16 壁
17 アクセス開口部
18 隣接する側壁
19 受け入れ領域
20 連結位置
21 コネクタ面
22 止め面
23 注入口
24 チェック開口部
25 補強リブ
26 ベース部分
27 接続要素
28 連結要素
29 接触部分
30 接続バンド
31 キャリア層
32 側面
33 閉鎖壁
34 側壁
35 壁部分
36 スペーサ要素
37 底部分
38 支持位置
39 所定の折り曲げ位置
40 溝
41 貫通孔
42 壁領域
M 組み立ての動き
D 厚み

Claims (18)

  1. 第1のハウジング部(1)と第2のハウジング部(2)とを有する、太陽電池パネル(4)用のジャンクションボックスハウジング(3)であって、
    前記第1のハウジング部(1)は第1の接触面(5)を有し、これを用いて前記第1のハウジング部(1)を前記太陽電池パネル(4)の一方の表面(7)に直接又は間接的に配置でき、前記第2のハウジング部(2)は第2の接触面(6)を有し、これを用いて前記第2のハウジング部(2)を前記太陽電池パネル(4)の他方の表面(8)に直接又は間接的に配置でき、
    前記第1の接触面(5)は前記第2の接触面(6)から離間して置かれ、その結果、前記第1の接触面(5)と前記第2の接触面(6)によって前記太陽電池パネル(4)を受け入れるための細長い隙間(9)が設けられるジャンクションボックスハウジングにおいて、
    前記2つのハウジング部(1,2)が、少なくとも1つのガイド(10)を介して互いと連結されており、組み立ての動き(M)に沿って前記ガイド(10)により案内されて互いに対し移動可能に構成され、その結果、前記細長い隙間(9)の厚み(D)を調節できる、ことを特徴とするジャンクションボックスハウジング(3)。
  2. 前記組み立ての動き(M)が、前記接触面(5,6)、又は前記表面(7,8)に対してある角度、特に直角に傾斜している、ことを特徴とする請求項1に記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  3. 前記ガイド(10)が、前記ハウジング部の一方(1;2)に配置される少なくとも1つのガイド受け入れ部(11)と、前記ハウジング部の他方(2;1)に配置される少なくとも1つのガイド要素(12)とを備え、前記ガイド要素(12)は、前記ガイド受け入れ部(11)内に突き出し、ガイド受け入れ部(11)内で前記組み立ての動き(M)に沿って移動可能となるように取り付けられる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  4. 前記ガイド受け入れ部(11)と前記ガイド要素(12)が、各接触面(5,6)に対して、ある角度、特に直角に傾斜している、ことを特徴とする請求項3に記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  5. 前記ハウジング部(1,2)は、特に前記ガイド(10)の領域に、互いに協働するラッチ要素(13)を有し、好ましくは、複数のラッチ要素(13)が、互いに対し間隔を空けて、特に一定の間隔で配置される、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  6. 前記第1のハウジング部(1)が、機能要素(15)を受け入れるための、壁(16)によって画定される内部空間(14)を備え、前記壁(16)は第1の接触面(5)を提供し、該第1の接触面(5)の領域にアクセス開口部(17)を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  7. 前記アクセス開口部(17)は、前記第1の接触面(5)に隣接して配置される壁(18)内に延びている、ことを特徴とする請求項6に記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  8. 前記第1の接触面(5)の平面にある前記アクセス開口部(17)の一部が、取り付け位置にて、前記太陽電池パネル(4)の前記表面(7,8)の方に向けられ、前記隣接する壁(18)にある前記アクセス開口部の一部が、前記第2のハウジング部(2)によって閉鎖される、ことを特徴とする請求項6又は7に記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  9. 前記ガイド(10,11,12)は、前記隣接する壁(18)内の前記アクセス開口部(17)の領域に配置されるか、又は、前記隣接する壁(18)内の前記アクセス開口部(17)によって提供される、ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  10. 前記第2のハウジング部(2)はベース部分(26)を有し、これの上に前記第2の接触面(6)が配置され、前記ベース部分(26)から離れるように、前記接触面(6)にほぼ直角に壁部分(35)が延び、前記壁部分(35)は、好ましくは、前記第2のハウジング部(2)上に配置される前記ガイド部分(10,11,12)、特に前記ガイド要素(12)を提供し、前記壁部分(35)は、好ましくは、前記隣接する壁(18)内に配置される前記アクセス開口部(17)を閉鎖する、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  11. 前記接触面(5,6)のそれぞれが、前記各ハウジング部(1,2)を前記太陽電池パネル(4)の前記対応する表面(7,8)に固定及び/又は封止することができる固定手段を受け入れるための受け入れ領域(19)を有し、該受け入れ領域(19)が、好ましくは、前記アクセス開口部(17)を完全に取り巻いて延びるように配置される、ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  12. 前記細長い隙間(9)の底部は前記第1のハウジング部(1)及び/又は第2のハウジング部(2)によって提供され、前記太陽電池モジュールの側面(31)が、前記細長い隙間(9)の底部に接触することができ、
    及び/又は
    前記第1のハウジング部(1)は少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの連結位置(20)を有し、該連結位置(20)が適合するコネクタを受け入れるためのコネクタ面(21)を有し、
    及び/又は、
    前記第1のハウジング部(1)と前記第2のハウジング部(2)は、特に前記ガイド(10)の領域に、それぞれ止め面(22)を有し、該止め面(22)は、最小の細長い隙間厚みで組み立て位置に到達したとき、互いと接触し、
    及び/又は、
    前記第1のハウジング部(1)及び/又は前記第2のハウジング部(2)は、注入口(23)を有し、これを介して、前記内部空間(14)に封止材を注入でき、前記第1のハウジング部(1)及び/又は前記第2のハウジング部(2)が、チェック窓又はチェック開口部(24)を有し、これを介して前記封止材が目に見えるようになり、これにより、前記内部空間の完全な充填を表示することができ、
    及び/又は
    前記内部空間を画定するいくつかの又は全ての側壁(16,18)に、補強リブ(25)が設けられ、該補強リブ(25)は、好ましくは、前記内部空間(14)に対し外側に配置され、
    及び/又は
    前記内部空間(14)に金属製の冷却要素が配置され、該金属製の冷却要素は、好ましくは、前記ジャンクションボックスハウジング(3)の3つの側壁に平行であり、
    及び/又は
    前記第1のハウジング部(1)の壁領域(42)は、前記アクセス開口部(17)の側方に、前記太陽電池パネル(4)の側面(31)に沿って部分的に延び、前記壁領域(42)は、好ましくは、前縁で、前記第1のハウジング部(1)に当接し、それ以外の部分は前記側面(31)から離間しており、その結果生み出される自由空間が前記受け入れ空間(11)の一部となる、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のジャンクションボックスハウジング(3)。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載のジャンクションボックスハウジング(3)と、前記太陽電池パネル(2)が生成する電気エネルギーを運び出すための、前記ジャンクションボックスハウジング(3)の内部空間(14)に配置される機能要素(15)とを備え、該機能要素(15)が、好ましくは、接続要素(27)と、少なくとも1つのバイパス要素と、連結要素(28)とを備え、前記接続要素(27)は前記太陽電池パネル(2)及び前記バイパス要素への導電的接続のために用いられ、前記連結要素(28)は、前記バイパス要素と、ケーブル等の外部要素の導電的接続のために用いられる、太陽電池ジャンクションボックス。
  14. 前記接続要素(27)のそれぞれが少なくとも1つの接触部分(29)を有し、これに太陽電池パネルの接続バンド(30)を接続でき、前記接触部分(29)は、組み立て位置から連結位置へと動かすことができ、前記接触部分(29)は、組み立て位置で、前記接触面(5,6)に平行に向けられ、それにより前記太陽電池パネル(4)の前記表面(7,8)に平行に向けられる、ことを特徴とする請求項13に記載の太陽電池ジャンクションボックス。
  15. 組み立て位置において、前記接続要素(27)の前記接触部分(29)は、前記内部空間(14)から外へと突き出し、連結位置において、前記内部空間(14)内に突き出る、ことを特徴とする請求項14に記載の太陽電池ジャンクションボックス。
  16. 前記接続要素(27)は、前記接触部分(29)に隣接する底部分(37)を有し、この部分を介して該接続要素(27)が前記ハウジング部(1)の一方の上に置かれ、前記接触部分(29)が、所定の折り曲げ位置(37)を介して前記底部分(37)に接続されており、前記所定の折り曲げ位置(37)が好ましくは貫通孔(41)を有する、ことを特徴とする請求項14又は15に記載の太陽電池ジャンクションボックス。
  17. 太陽電池パネル(4)と、請求項13〜16のいずれかに記載の少なくとも1つのジャンクションボックスとを備える太陽電池モジュールにおいて、
    該太陽電池モジュールが、前記表面(7,8)を定める少なくとも2つのキャリア層(31)と、該キャリア層(31)の間に置かれる太陽電池と、該太陽電池に電気的に接続される少なくとも1つの接続バンド(30)とを備え、
    該少なくとも1つの接続バンド(39)は、その組み立て位置において、これら2つのキャリア層(31)の間を、前記表面に平行に、該キャリア層(31)から外へと延ばされ、前記キャリア層(31)から外へと延びる前記接続バンド(30)が、前記側面(32)と前記自由端部との間に溝(40)を有する、ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  18. 請求項17に記載の太陽電池モジュールを提供するための方法であって、
    第1の工程で、前記第1のハウジング部(1)がその接触面(5)を用いて前記太陽電池パネル(4)の前記第1の表面(7)上に置かれ、
    第2の工程で、前記少なくとも1つの接続バンド(30)を少なくとも1つの接続要素(27)に導電的に接続し、
    第3の工程で、前記接続バンド(3)を、前記接続要素(27)とともに前記内部空間(14)に曲げ入れ、
    第4の工程で、前記第2のハウジング部(2)を、前記ガイド(10)を介して前記第1のハウジング部(1)に連結し、
    第5の工程で、前記内部空間(14)を封止用コンパウンドで充填する、ことを特徴とする方法。
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