JP2017520307A - 支持プレートおよびブラシ、特に支持プレートを備えた歯ブラシ - Google Patents

支持プレートおよびブラシ、特に支持プレートを備えた歯ブラシ Download PDF

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Abstract

ブラシのブリッスルフィールドを製造するための方法と、装置(1)と、支持プレート(17)と、このような支持プレート(17)を備えたブラシ(60)とは、ガス流または空気流により搬送装置(6)により束保持プレート(9)に搬送されるブリッスル束(5)から、搬送装置(6)による搬送中に電気的に放電が行われ、これによりブリッスル束(5)が容易に搬送装置(6)を通じて搬送されることによって、かつ、支持プレート(17)が背面側の材料突出部(54)を有しており、該材料突出部(54)は、溶融し、その後に束取付け面へと押し込まれるので、これにより支持プレート(17)の孔(24)内に導入されたブリッスル束(5,5a)が簡単な形式で支持プレート(17)に形状接続式にかつ/または力接続式に結合され得るので、支持プレート(17)におけるブリッスル束(5)のアンカ固定を有しない取付け時の手間が減ることによって、ブラシのためのブリッスルフィールドの製造の簡略化を可能にする。

Description

本発明は、ブラシ、特に歯ブラシのためのブリッスルフィールドを製造するための方法において使用される。ブリッスルフィラメントは、ブリッスルフィラメントのストックを収容している材料ボックスから取り出され、ブリッスル束へと纏められ、その後にガス流または空気流によって、束収容装置および該束収容装置に接続する中空管路を含む搬送装置を通じてガイドされ、次いで束保持プレートの孔内に導入される。
本発明は、支持プレートであって、該支持プレートを貫通する複数の孔を備え、該孔内に、ブリッスルフィラメントから成るブリッスル束を挿入可能であり、かつ該支持プレートにアンカ固定なしに(ankerlos)取付け可能である、支持プレートに関する。
さらに本発明は、柄およびブラシヘッドを備えたブラシ、特に歯ブラシであって、ブラシヘッドは、支持プレート収容部と、該支持プレート収容部内に取り付けられた、ブリッスル束を備えた支持プレートを有している、ブラシ、特に歯ブラシにも関する。
上述の方法は、ブラシ、特に歯ブラシのためのブリッスルフィールドを製造するための装置において実施することができる。該装置は、ブリッスルフィラメントのストックを収容している材料ボックスと、ブリッスルストックから個別のブリッスル束を取り出すための少なくとも1つの取出し装置と、中空管路を有する搬送装置とを備え、中空管路を通じてブリッスル束はガス流または空気流によって束保持プレートの孔内に搬送可能である。
上述の方法、支持プレートおよびブラシならびにブリッスルフィールドを製造するための装置は、種々異なる形態で知られている。
先行技術から既に知られている、ブリッスルフィールドを製造するための方法および装置では、個別のブリッスルフィラメントから成るブリッスル束を、ガス流または空気流によって搬送装置を通じて供給する場合に、装置の、搬送装置に後置された区分またはステーションへのブリッスルフィラメントの供給時にいくつかの問題が生じ得る。
たとえば、個別のブリッスルフィラメントまたはブリッスル束全体が搬送装置内に詰まったままとなり、その目的地に到達しないことが発生し得る。特に、ブリッスルフィラメントが特に繊細なブリッスルフィラメントである場合に、搬送装置を通じたブリッスルフィラメントの確実な供給は特に困難なものとなり得る。
先行技術から公知の、冒頭で規定された支持プレートと、そのような支持プレートを備えたブラシにおいても、特に、冒頭に挙げた方法によりかつ冒頭で挙げた装置において支持プレートに供給されるブリッスル束をアンカ固定なしに取り付けることは、いくつかの問題をもたらし得る。
既に公知の支持プレートと、そのような支持プレートを備えたブラシは、たとえば、ブリッスル束に纏められたブリッスルフィラメントを支持プレートの孔内に導入し、個別のブリッスル束の、孔内に位置決めされた端部を材料で取り囲むように射出成形することを要求し、これによって、ブリッスル束を孔内に固定することができる。さらに、ブリッスルフィラメントを房状に纏めて、ブリッスル束を備えるべき支持プレート内へ搬送する前に、既に互いに融着することが知られている。
ブリッスル束の融着された端部が支持プレート内に導入されるや否や、支持プレートの孔内に導入された、互いに融着されたその端部が取り囲まれるように射出成形が行われ、これにより、ブリッスル束を束保持プレートに取り付けることができる。
したがって、本発明の課題は、冒頭で規定されたような支持プレートおよびブラシ、特に歯ブラシであって、ブリッスルフィールドの効率的かつ簡単な製造、ひいてはブラシ、特に歯ブラシの効率的かつ簡単な製造を可能にする、支持プレートおよびブラシ、特に歯ブラシを提供することである。
本発明を良好に理解するために、以下ではまず、できるだけ独自の進歩性のある品質を有する、ブリッスルフィールドを製造にするための方法の特に有利な実施の形態に基づき、ブリッスルフィールドおよびブラシの製造の技術分野について詳しく説明することが望ましい。
冒頭で規定された方法では、ブリッスルフィールドの効率的かつ簡単な製造のために、ひいてはブラシ、特に歯ブラシの効率的かつ簡単な製造のために、ブリッスル束を形成するブリッスルフィラメントから、束保持プレートへの搬送装置によるその搬送中に、静電的に放電されることが規定されている。
特に、特にその繊細な繊度により優れている、いわゆる化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントの供給時に、先行技術から公知の方法では搬送装置の詰まりが繰り返し生じ得る。この詰まりは、ブリッスル束を形成するブリッスルフィラメントの静電的な帯電に基づいていることが判った。ガス流または空気流によるものであれ、ブリッスル束を搬送する中空管路の材料によるものであれ、搬送装置を通じたその搬送中にブリッスル束のブリッスルフィラメントに作用する摩擦効果に基づいて、ブリッスル束および該ブリッスル束に含まれるブリッスルフィラメントに静電的な帯電が生じ得るので、ブリッスル束またはブリッスルフィラメントは搬送装置の構成部材、特に搬送装置の中空管路に付着したままとなり、搬送装置を通じて確実にガイドされることができない。それどころかさらに、ブリッスルフィラメントに搬送装置による搬送中に強く静電的な帯電が生じて、これによりブリッスルフィラメントが搬送装置を詰まらせ、場合によっては束保持プレートへのブリッスルフィラメントの通過が減少する虞がある。
ブリッスルフィラメントからその搬送中に静電的に放電をさせることより、この欠点は回避され得る。最終的に、特に繊細なブリッスルフィラメント、すなわち化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントでも、特に効率的にガス流および空気流によって束保持プレートへと別の加工のために供給される方法を提供することができる。
ブリッスル束からの確実な放電のために、束保持プレートへの搬送装置の束収容装置によるその搬送中に、かつ/または搬送装置の中空管路によるその搬送中に、ブリッスル束を形成するブリッスルフィラメントから静電的に放電が行われると、特に有利であり得る。
特に、束収容装置によるその搬送中にブリッスルフィラメントから静電的な放電を行う場合、ブリッスルフィラメントへの静電的な帯電を、既に搬送装置による搬送の開始時に阻止することができる。
束保持プレートへの、搬送装置の中空管路を通じたその搬送中に、ブリッスルフィラメントから代替的にまたは付加的に静電的な放電を行うことは、ブリッスルフィラメントが中空管路の内面における摩擦により静電的に帯電し、これにより中空管路を詰まらせることを阻止することができる。
ブリッスルフィラメントから、特に単純に、しかも確実性を保ったまま静電的に放電することは、ブリッスル束を形成するブリッスルフィラメントが、束保持プレートへの搬送装置によるその搬送中に、特に束収容装置および/または中空管路によるその搬送中に、静電的な放電のために接地される場合に可能である。
このために、ブリッスル束は、束保持プレートへの搬送装置によるその搬送中に、特に束収容装置および/または中空管路によるその搬送中に、静電的に放電するために、少なくとも1つの電気的な、搬送装置に配置されたコンタクトまたは接地コンタクトの傍らを通過するようにガイドされて、このコンタクトおよび接地コンタクトに接触させられ得る。この少なくとも1つの電気的なコンタクトまたは接地コンタクトは、たとえば束収容装置および/または中空管路内に設けられていてよいことを指摘しておく。
この形式によって、ブリッスル束を形成するブリッスルフィラメントからの特に簡単でしかも確実な静電的な放電を達成することができる。ここで、ブリッスル束を形成するブリッスルフィラメントからの、搬送装置によるその搬送中の静電的な放電が、ブリッスルフィラメントに付着した静電的な電荷を逃がすことのみを可能にしているのではなく、特に搬送装置による、ブリッスル束を形成するブリッスルフィラメントの搬送中に発生する摩擦に基づくブリッスルフィラメントへの静電的な帯電が回避可能であることも指摘しておく。
方法の一態様において、ブリッスル束が、束保持プレートから直接に支持プレートの孔内に導入されることが規定されていてよい。しかし、方法の特に有利な態様では、ブリッスル束が、特に集束スタンプを用いて、漏斗プレートの先細りする漏斗通路を通じて、支持プレートの孔内に導入されることが規定されていてよい。このことは、ブリッスル束の、支持プレートへの高品質の装填のために要求される圧縮度が、ガス流または空気流だけでは大きな手間をかけてのみ達成可能であるので、有意であり得る。供給すべきブリッスル束が、まず漏斗プレートの漏斗通路を通じて圧縮されることによって、特に集束スタンプの使用時に、所望の圧縮度を比較的に簡単な形式で達成することができる。
ブリッスル束をアンカ固定なしに支持プレート内に取り付けることができるように、支持プレートの、ブリッスル束とは反対に向けられた背面から、背面側に突出する材料突出部が溶着ステーションにおいて加熱され、溶融される。材料突出部の溶融された溶融物は、ブリッスル束を支持プレートに結合するために、ブリッスル束の取付け面に押し込まれるので、溶融物は、特に支持プレートの背面から突出しているブリッスル束端部の間に、かつ/またはブリッスル束のフィラメント端部の間に流れ込み、その後に硬化することができる。これにより、ブリッスル束を形状接続式にかつ/または力接続式に支持プレートに取り付けることが可能である。なぜならば、溶融物は、束取付け面への押し込みによって、いわばブリッスル束端部に絡みつくことができるからである。
これによって、ブリッスル束を支持プレートにアンカ固定なしに取り付けるための特に簡単な方法を提供することができる。
有利には、支持プレートの材料突出部が、少なくとも1つの溶着スタンプによって加熱され、溶融され、ブリッスル束を支持プレートに取り付けるためにブリッスル束の取付け面に押し込まれ得る。
上述の方法の利点は、束保持プレートが、化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントから成るブリッスル束が供給される場合に、特に利用され得る。この、ケミカルテーパードフィラメント、つまりCTFとも呼ばれるブリッスルフィラメントは、その特に繊細に延びる、使用位置において自由なフィラメント端部において優れている。このフィラメントは、これまで、このようなブリッスルフィラメントの、ガス流または空気流による搬送装置による供給を、特に繊細なブリッスルフィラメントへの静電的な帯電に基づいて困難にし、したがって不経済なものにしていた。
方法の別の態様では、ブリッスルフィラメントが、特に柔軟性がありかつ/または通気性のある被覆体を用いて纏められたフィラメントパックで引渡しステーションに供給されることが規定されていてよい。引渡しステーションに供給されたフィラメントパックは、次いで引渡しステーションに対応配置された少なくとも1つのサクショングリッパにより吸い込まれる。この場合、少なくとも1つのサクショングリッパのそのサクションプレートは、フィラメントパックにその自由な上面において接触し、吸い込む。これにより、特に柔軟性がありかつ/または通気性のある被覆体が、ブリッスルフィラメントの長手方向に対して直交する横方向で、かつフィラメントパックの上面に対して直角に配向された長手方向中心軸線の方向で内方に向かって吸い込まれ、これにより安定化されて、吸い込まれたフィラメントパックのブリッスルフィラメントの周囲に位置することができる。吸込み後に、フィラメントパックは、少なくとも1つのサクショングリッパにより、引渡しステーションに後置された被覆体除去ステーションに引き渡される。この被覆体除去ステーションでフィラメントパックの被覆体は開放されかつ取り除かれる。その後に、被覆体を取り除かれたブリッスルフィラメントは、有利には自動的に1つの材料ボックスまたは上述の材料ボックスに供給される。
ここで、柔軟性がありかつ/または通気性のある被覆体を備えた、化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントから成るフィラメントパックは、たとえば独国特許出願公開第102013003249号明細書(DE102013003249)に既に記載されていることを指摘しておく。上掲の特許明細書は、このようなフィラメントパックの製造法に関する。
上述の被覆体除去ステーションの機能形式は、たとえば独国特許出願公開第102014109320号明細書(DE102014109320)に記載されている。
フィラメントパックが、CFTのための静電防止剤を備えたスピンフィニッシュ(Spinfinish)を備えていると有利であり得る。このスピンフィニッシュは、ブリッスルフィラメントが、その搬送中に静電的に帯電する傾向を付加的に減じることができる。
上述の方法の有利な態様では、フィラメントパックが、引渡しステーションに、特に引渡しステーションの少なくとも1つのサクショングリッパに、供給ステーションの、有利には搬送ベルトとして形成された少なくとも1つの載置部上で供給されることがさらに規定されていてよい。
このことは、上述の方法の効率および自由度をさらに改善することができる。
フィラメントパックが、供給ステーションにおいて、特に有利には搬送ベルトとして形成された少なくとも1つの載置部に個別に、かつ/またはその搬入容器内に用意されて、必要に応じて有利には手動で、特に直接に搬入容器から取り出されて、少なくとも1つの載置部上に、しかし特に少なくとも1つの載置部の搬送方向に対して直交する横方向に移動される場合に、この方法は、該方法の実施を委託されたオペレータにとってさらに簡略化され得る。したがって、方法の実施を委託されたオペレータが規定の個数のフィラメントパックまたはフィラメントパックを有する規定の個数の搬入容器を、供給ステーションの、搬送ベルトとして形成された載置部に置き、必要に応じて、つまり既に供給ステーションの載置部にもたらされたフィラメントパックが装置の後続のステーションにより消費されると、追従して移動され得る。載置部上にもたらされたフィラメントパックの個数に応じて、かつプロセス時間、つまり後続のステーションがフィラメントパックの加工のために必要とする時間に関連して、この方法の実施を委託されたオペレータは別のタスクを実施するために十分な時間を有することができ、特定の時間間隔でのみ供給ステーションに接近し、これにより別のフィラメントパックを補給することができ、したがってその他は自動化された製造プロセスは妨害されることなしに進行することができる。
課題は、冒頭で規定された支持プレートにおいて、請求項1に記載の特徴により、かつ特に以下の構成、すなわち、支持プレートが、孔内に導入されたブリッスル束とは反対に向けられた背面に複数の材料突出部を有しており、材料突出部は溶融可能であり、かつブリッスル束を支持プレートに取り付けるために、束取付け面へと押圧可能であることにより解決される。
このような支持プレートは、支持プレート内へのブリッスル束の、簡単かつアンカ固定を有しない取付けを可能にし、この場合、支持プレート内に取り付けられるべきブリッスル束が、支持プレート内への供給前に互いに融着されることを必要としない。したがって、本発明に係る支持プレートは、上述の方法の実施を特に有利な形式で支援する。
支持プレートの一態様では、孔内に導入可能であるかまたは導入されたブリッスル束が、先鋭化されたブリッスルフィラメント、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントから成っていることが規定されていてよい。したがって、少なくとも支持プレートへの取付け後に、このブリッスル束は、先鋭化されたブリッスルフィラメント、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントから成るブリッスルフィールドを形成する。
支持プレートの別の態様では、孔内に導入可能であるか、または導入されたブリッスル束の一部が、先鋭化されたブリッスルフィラメント、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントから成り、孔内に導入可能であるか、または導入されたブリッスル束の別の一部が、従来のブリッスルフィラメントから成ることが規定されていてよい。従来のブリッスルフィラメントとは、少なくともその長さの大部分にわたってまたはその全長にわたってほぼ同一または同一の横断面を有しているようなブリッスルフィラメントであると理解される。先鋭化されたブリッスルフィラメントから成るブリッスル束と、従来のブリッスルフィラメントから成るブリッスル束とは、少なくとも支持プレートへのその取付け後に、ブリッスル混合フィールドを形成する。
ブリッスルフィラメントは、ポリアミドおよび/またはポリエステルから成っていてよい。しかし有利には、従来のブリッスルフィラメント、特に同一の横断面を有するブリッスルフィラメントがポリアミドから成っていて、先鋭化されたブリッスルフィラメント、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントがポリエステル、特にポリブチレンテレフタレート(略称PBT)から成っている。
ポリエステルは、水を僅かにしか吸収しないかまたは全く吸収しないという性質を有している。特にブリッスルフィラメントの化学的な先鋭化時に、アルカリ液が使用され得る。このアルカリ液は、次いで洗浄プロセスにおいて取り除かれなければならない。この場合、洗浄されたブリッスルフィラメントは、別の加工のために乾燥させることが必要となり得る。化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントのための材料としてポリエステルを使用することと、ポリエステルが水を僅かにしかまたは全く吸収しないという事実とは、洗浄されたブリッスルフィラメントの乾燥プロセスを容易にしかつ加速する。これによって、乾燥プロセスを産業的に意味のある基準で行うことができる。
ブリッスル束が、材料突出部の溶融後にかつ束取付け面への溶融された材料突出部の押込み後に、形状接続式にかつ/または力接続式に支持プレートに結合されていると、有利であり得る。これによって、支持プレート内、または支持プレートにおけるブリッスル束の、所要の引抜き力に耐え得る確実な取付けが可能になる。
この場合に、材料突出部が突起として形成されていると有利であり得る。この場合、材料突出部が、支持プレートの背面から、該背面に対して直交する横方向に突出していてよい。横方向とは、これに関連して、材料突出部が、実質的に支持プレート内に挿入されたブリッスル束の延長で、支持プレートの背面から突出し得ることを意味している。この場合に有利には、材料突出部の長手方向中心軸線は、支持プレートの背面側に対して直角に配向されている。
材料突出部が、特に均等に分配されて、支持プレートの孔の周囲にまたは支持プレートの孔の間に配置されていることが、さらに規定されていてよい。このことは、特に束取付け面への溶融物の押込み後に、支持プレートの背面において、かつブリッスル束の端部の間で、かつ特にブリッスル束の個別のブリッスルフィラメントの間で溶融物が均等に分配されることを促進することができ、これにより支持プレート内へのブリッスル束の確実な取付けに寄与する。
種々異なるブリッスル束横断面を有するブリッスルフィールドを製造することができるように、支持プレートに設けられた孔が、種々異なる横断面を有していると有利であり得る。したがって、孔は、たとえば円形および/または楕円形および/または真円および/または多角形の横断面を有していてよい。この場合、種々異なる横断面を備えた孔の組み合わせが当然ながら可能である。さらに、孔が長孔として形成されていることが規定されていてよい。
本発明に係る支持プレートは、材料突出部が支持プレートに一体的に結合されている場合に、かつ/または材料突出部が支持プレートと同じ材料から、特に溶融可能なプラスチックから、有利には熱可塑性のプラスチックから成っている場合に、特に簡単に製造され得る。この場合、材料突出部を形成している材料は、ブリッスルフィラメントおよび/またはブリッスル束を形成している材料よりも低い融点または高い融点を有していてよい。支持プレートおよび/または支持プレートの背面の材料突出部を形成し得る典型的な材料は、プラスチックのポリプロピレンである。ブリッスル束またはブリッスルフィラメントを形成し得る典型的な材料は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)である。
材料突出部が、その自由端に向かって先細りし、特に円錐状に先細りすると、有利である。材料突出部が、先細りした形状を有している場合、この材料突出部の溶融は、溶着スタンプの押込み時に著しく容易にされる。
支持プレートが、ブリッスル束とは反対に向けられたその背面に、有利には無端の閉じられた、特に支持プレートの背面から直角に突出する制限部を有していると、特に有利であり得る。この場合、この制限部は、孔および材料突出部を取り囲み、かつ支持プレートの背面を包囲していてよい。支持プレートの背面側の制限部は、溶融された材料突出部の溶融物が、溶着スタンプの押込み時に側方に流出することを阻止することができ、さらに支持プレートの束取付け面への溶融物の押込み時に溶融された材料突出部の確実なガイドのために寄与することができる。
溶融物の側方への流出は、支持プレートの制限部が、支持プレートの背面に配置された材料突出部の高さの少なくとも半分の高さであると、特に確実に阻止され得る。しかし、支持プレートの特に有利な態様では、この制限部は、支持プレートの背面に設けられた材料突出部よりも高く、特に二倍の高さに形成されている。したがって、溶融された材料突出部の溶融物が、特に溶着スタンプを用いた支持プレートの束取付け面への溶融物の押込み時に、側方に押し出されることが特に確実に阻止され得る。
本発明に係る支持プレートの別の有利な態様では、この支持プレートが、ブリッスル束とは反対に向けられたその背面に、少なくとも孔内へのブリッスル束の導入後に、かつ/または材料突出部の溶融および押込み後に、特にインモールド法により被せるように射出成形可能であるか、被せるように射出成形されたカバーを有していることが規定されていてよい。このカバーは、支持プレートの背面に位置する溶融された材料突出部を、ブリッスル束端部と共に覆うことができる。さらにカバーは、ブリッスル束を確実にその使用位置に固定し、支持プレートの背面に平坦な表面を付与するために寄与することができる。この平坦な表面は、ブラシ、特に歯ブラシにおける支持プレートの取付けを支援することができる。
課題は、冒頭で規定したブラシにおいて、請求項13に記載の特徴によって、かつ特に以下の構成、すなわち支持プレートが、本発明に係る支持プレート、つまり請求項1から12までのいずれか1項記載の支持プレートであることによって解決される。
この場合、支持プレートが、支持プレート収容部内に嵌め込まれていると特に有利であり得る。これに対して付加的にまたは補足的には、支持プレートが、支持プレート収容部内に接着および/または特に超音波溶着法により溶かし込まれていてもよい。これによって、支持プレートは、確実にブラシに取り付けられていてよい。
支持プレートをブラシに結合するための別の可能性は、支持プレートをインモールド法によりブラシ、特にブラシの支持プレート収容部取り付けることで生じ得る。
本発明に係る支持プレートは、特に上述の方法の使用時に、ブラシ、特に歯ブラシのためのブリッスルフィールドを製造するための冒頭で規定された装置において加工され得る。この装置は、できるだけ独自の進歩性のある品質と、特に以下のことにより優れている。すなわち、搬送装置が、搬送すべきブリッスルフィラメントおよび/またはブリッスル束に付着する静電的な電荷を逃がすために電気的に接地されている。
個別のブリッスル束を、ブリッスルフィラメントを有するブリッスルストックから取り出すことができる少なくとも1つの取出し装置を用いて搬送装置に供給することができるように、搬送装置が、少なくとも1つの束収容装置を有していると有利であり得る。この束収容装置には、中空管路の、材料ボックス側の端部が接続されている。有利には、少なくとも1つの束収容装置および/または中空管路は、電気的に接地されていてよく、これにより静電的な電荷を搬送すべきブリッスルフィラメントまたはブリッスル束から逃がすことができるか、あるいは搬送すべきブリッスルフィラメントおよび/またはブリッスル束に、搬送装置を通じたその搬送時に静電的に帯電することを阻止することができる。
静電的な電荷を効果的に逃がすために、少なくとも1つの束収容装置および/または中空管路のうちの少なくとも1つの中空管路が、電気的に接地された少なくとも1つのコンタクトまたは接地コンタクトを有していると有利であり得る。接地コンタクトは、ブリッスル束および/またはブリッスル束に含まれるブリッスルフィラメントに、束収容装置および/または少なくとも1つの中空管路を通じたその搬送中に少なくとも一時的に接触する。この場合、特に束収容装置および/または中空管路うちの少なくとも1つの中空管路および/またはコンタクトまたは接地コンタクトは、少なくとも1つの電気的な線路を介して、特に装置の電気的に接地されたスタンドを介して、アース接続されていてよい。
装置の1つの態様では、少なくとも1つの中空管路が、電気的に接地されたコンタクトまたは接地コンタクトとして、導電性の材料、特に金属、有利には鋼、特殊鋼または銅から成る、電気的に接地された内周面を有していることがさらに規定されていてよい。この内周面は、ブリッスル束および/またはブリッスル束に含まれるブリッスルフィラメントにその搬送中に接触する。
有利には、装置の中空管路は、この場合、柔軟性のある材料から成るチューブとして、かつ/またはボーデンケーブル被覆管として、かつ/または導電性の材料、特に金属、有利には鋼、特殊鋼または銅から成る管結合部としても形成されていてよい。しかし、特に廉価でかつ静電的な電荷を逃がすために良好に適していることから、それぞれ1つのボーデンケーブル被覆管から成る中空管路に使用が有利である。
装置に用意された束保持プレートへのブリッスル束の特に効果的な供給は、搬送装置が、束保持プレートの孔の個数に相当する個数の中空管路を有している場合に、可能である。
特に上述の方法の実施に関連して、束保持プレートが、別の加工装置、特に溶着ステーションに引渡し可能な搬送プレートとして形成されていると有利であり得る。本発明の別の態様では、束保持プレートが、収容位置において搬送装置とは反対に向けられた側に、さらに、支持プレート、特に請求項1から12までのいずれか1項記載の支持プレートのための少なくとも1つの支持プレート保持部を有していてよい。
しかしここで、束保持プレートが、装置の後置されたステーションにおいてブリッスル束の装着後にさらに加工され得るブラシの一部または射出成形型インサートであってもよいことを指摘しておく。
装置の変化形において重要であるように、搬送装置の中空管路が、ガイドエレメントのそれぞれ1つのガイド通路に開口していることが規定されていてよい。このガイドエレメントは、供給ブロックとも呼ばれる。ガイドエレメントまたは供給ブロックのガイド通路は、それぞれ貫通開口として形成されている。ガイド通路の排出側における相互間隔は、供給側における相互間隔よりも小さく形成されていてよいことが判る。供給通路の流出開口が、束保持プレートのブリッスル束を充填すべき孔の配置に相当して、かつ/またはこの孔内に開口するように配置されていると特に有利であり得る。これによって、搬送装置によるブリッスル束の供給後に行われる、束保持プレートの装填が特に効果的に行われ得る。
ガイドエレメントまたはガイドブロックの供給通路は、したがって一種の漏斗として働く。この漏斗により、供給すべきブリッスル束が、その搬送中に互いに接近して束保持プレート内に導入され得る。
ブリッスル束を所望の圧縮度で、装置に用意された支持プレートの孔内に導入することができるように、装置が、束保持プレートと、ブリッスル束を装填すべき支持プレート、有利には請求項1から12までのいずれか1項記載の支持プレートとの間に配置された漏斗プレートを有していると有利であり得る。この漏斗プレートは、特にブリッスル束の搬送方向で先細りする漏斗通路を有している。したがって、この漏斗通路を通じて、ブリッスル束は、束保持プレートから、漏斗プレート、有利には漏斗プレートの支持プレート保持部に用意された支持プレートの孔内へと導入され得る束保持プレート内で、ブリッスル束は、その配置および配向を、装填すべき支持プレートに合わせて用意される。漏斗通路の入口開口の個数および配置が、束保持プレートの孔の出口開口に相当していて、漏斗通路の出口開口の個数および配置が、支持プレートの孔に相当していると有利である。さらに、漏斗通路の出口開口は、漏斗プレートに用意された支持プレートの孔内に開口し、これにより、ブリッスル束が、束保持プレートから漏斗プレートを通ってできるだけ容易に装填すべき支持プレート内へと導入され得ると有利である。
搬送装置により束保持プレートに供給されたブリッスル束を確実にかつ所望の圧縮度で漏斗プレートを通じて、該漏斗プレートに用意された支持プレートの孔内に導入することができるように、装置は、少なくとも1つの集束スタンプを備えた集束ステーションを有している。集束スタンプは、その個数および配置において、束保持プレートの孔および/または漏斗プレートの漏斗通路および/または支持プレートの孔に一致している集束フィンガを備えている。この集束フィンガにより、特に漏斗プレートおよび/または束保持プレートに導入されたブリッスル束を、装置、特に漏斗プレートおよび/または束保持プレートに用意された支持プレートの孔内に導入することができる。
これによって、ブリッスル束に纏められたブリッスルフィラメントは、ガス流または空気流を用いた搬送装置による搬送のために必要となる低い圧縮度で供給され、次いで集束スタンプにより機械的に、用意された支持プレートの孔内に導入され、この場合に同時に所要の比較的高い圧縮度にまで圧縮され得る。特に比較的高い圧縮度では、上述の漏斗プレートの漏斗通路も寄与し得る、ブリッスル束の機械的な集束は、ブリッスル束の集束および用意された支持プレートの孔内への導入の特に簡単な形式を成す。
特に既に上述した方法の実施のためには、装置が、搬送グリッパおよび溶着ステーションを有していると有利であり得る。搬送グリッパは、有利には、ブリッスル束および/または少なくとも1つの支持プレートを備えた漏斗プレートおよび/または束保持プレートのために少なくとも1つの搬送収容部を備えた回転テーブルとして形成されていてよい。したがって付加的に搬送プレートの機能を引き受け得る束保持プレートは、搬送グリッパによって、束保持プレートにブリッスル束および/または少なくとも1つの支持プレートが装填された後に、溶着ステーションに搬送可能であることを指摘しておく。ブリッスル束は、溶着ステーションにおいて、特に形状接続式にかつ/または力接続式に少なくとも1つの支持プレートに結合可能である。
さらに、少なくとも1つの漏斗プレートが、搬送グリッパにより、装置の複数のステーション間で搬送されることも可能である。
ブリッスル束と少なくとも1つの支持プレートとの結合のための溶着ステーションが、少なくとも1つの溶着スタンプを有していると有利であり得る。この溶着スタンプにより、ブリッスル束は、少なくとも1つの支持プレートに結合可能である。加工すべき支持プレートが、請求項1から12までのいずれか1項記載の支持プレートである場合、少なくとも1つの溶着スタンプが、支持プレートの材料突出部の溶融と、それぞれの支持プレートの束取付け面への溶融された材料突出部の押込みのために使用されることが可能である。この場合、少なくとも1つの溶着スタンプは、搬送プレートの背面に溶着位置で接触することができる。
本発明の1つの態様では、この少なくとも1つの溶着スタンプは、約500℃の温度にまで加熱され得る。これにより、ブリッスル束をそれぞれの支持プレートに溶着することができる。
ここでもう一度、請求項1から12までのいずれか1項記載の、本発明に係る支持プレートを上述の装置で使用することは、特に同様に上述の方法が使用される場合に、ブリッスルフィールドの製造を特に簡単にできることを指摘しておく。
ブリッスルフィールドを製造するための装置により生じ得る利点は、使用されるブリッスルフィラメントが、化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント、いわゆるケミカルテーパードフィラメント、CTFである場合に、特に大きくなり得る。なぜならば、この特に繊細なブリッスルフィラメントは、搬送装置によるガス流または空気流を用いたその搬送中に特に静電的に帯電し得るので、このような化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントの供給は、これまでに単にかなり大きな手間をかけてのみ可能であった。
装置が、被覆体によりフィラメントパックに纏められたブリッスルフィラメントの被覆体を除去するための、材料ボックスに前置された被覆体除去ステーションを有していると有利であり得る。被覆体除去ステーションは、フィラメントパックの被覆体を開くための少なくとも1つの切断工具を備えた少なくとも1つの切断装置と、開かれた被覆体を取り除くための少なくとも1つのグリッパ装置とを有していてよい。さらに、被覆体除去ステーションが、当該被覆体除去ステーションに後置された材料ボックスに搬送技術的に接続されていて、これにより被覆体を除去されたブリッスルフィラメントを材料ボックスに供給することができると有利であり得る。この目的のために、被覆体除去ステーションは、装置の一態様では、少なくとも1つのグリッパおよび/または少なくとも1つのスライダを有していてよい。このグリッパおよび/またはスライダにより、被覆体を取り除かれたブリッスルフィラメントが材料ボックスに、有利には自動的に供給可能である。
ブリッスルフィラメントを材料ボックスに自動的に供給することができるように、材料ボックスは、特にたとえば上述した被覆体除去ステーションに搬送技術的に接続された、少なくとも1つの搬送区間を有していてよい。この少なくとも1つの搬送区間では、垂直方向に向けられたブリッスルフィラメントが、2つの側方条片の間に配置されていてよく、搬送区間は、有利には取出し装置の取出し領域に通じている。
少なくとも1つの搬送区間へのブリッスルフィラメントの導入を簡単にするために、少なくとも1つの搬送区間は、導入領域を有していてよく、この導入領域では、少なくとも1つの搬送区間を画定する側方条片の間の間隔が搬送方向で減少する。
さらに装置は、被覆体によりフィラメントパックに纏められたブリッスルフィラメントを、たとえば既に上述した被覆体除去ステーションに引き渡すために、少なくとも1つのサクショングリッパを備えた引渡しステーションを有していてよい。これによって、被覆体除去ステーションへのフィラメントパックの自動的な供給が可能である。
たとえば既に上述した引渡しステーションの、たとえば既に上述した少なくとも1つのサクショングリッパが、有利にはブリッスルフィラメントに対して密な布帛、特に畳織クロスを敷かれたサクションプレートを有していてよく、このサクションプレートにより、少なくとも1つのフィラメントパックを、載置部とは反対に向けられた、被覆体を有しない端面を介して吸込むことができる。
少なくとも1つのフィラメントパックの、引渡しステーションの少なくとも1つのサクショングリッパによる吸込みおよび続く取扱いは、フィラメントパックを纏めている被覆体が、フィラメントパックに纏められたブリッスルフィラメントを、使用位置で縦方向に沿って半径方向に取り囲んでいて、これによりフィラメントパックの端面側の上面が被覆体を有していない場合に、簡略化することができる。
有利には、被覆体が無端のバンド、つまりバンドロールとして、パック形状に纏められたブリッスルフィラメントに被さるチューブ区分として、または被せられたスリーブとして形成されていてよい。有利には、被覆体の高さは、フィラメントパックのブリッスルフィラメントの長さに相当する。
被覆体により取り囲まれたフィラメントパックを、たとえば既に上述したサクショングリッパにより吸い込むことは、フィラメントパックの被覆体が、柔軟性がありかつ/または通気性のある材料から成っている場合に、簡略化されてもよい。柔軟性があり通気性もある、被覆体のために適した材料は、たとえばポリエチレン、有利にはPE−LDである。
さらに、装置は、たとえば既に上述した引渡しステーションに接続された供給ステーションを有していてよい。この供給ステーションは、特に搬送ベルトとして形成された少なくとも1つの載置部を含んでいる。この少なくとも1つの載置部上で、フィラメントパックを、引渡しステーションおよび/または引渡しステーションの少なくとも1つのサクショングリッパに供給することができる。個別のフィラメントパックを確実に載置部からたとえばサクショングリッパを用いて取り出すことができるように、フィラメントパックが、供給ステーションの、有利には搬送ベルトとして形成された少なくとも1つの載置部上で間隔を置いていると有利であり得る。載置部上のフィラメントパックの間隔を維持するために、載置部は、有利には、特に搬送方向で互いに対して間隔を空けた複数の収容凹部を有していてよく、この収容凹部内に、個別のフィラメントパックが挿入され、この収容凹部内でフィラメントパックを引き続き確実に搬送することができる。
供給ステーションが、その長手方向側のうちの少なくとも1つの長手方向側に、特に少なくとも1つの載置部の長手方向側の1つに、少なくとも1つの載置部に隣接して位置固定された少なくとも1つの下ろし面を、準備された個別のフィラメントパックおよび/またはフィラメントパックを少なくとも部分的に充填された搬入容器のために有している場合、載置部、特に、当該載置部において互いに対して間隔を空けて配置され形成された収容凹部に、需要に応じてできるだけ迅速かつ効率的にフィラメントパックを装填することが可能である。このために、載置部において、引渡しステーションおよび/または引渡しステーションの少なくとも1つのサクショングリッパに供給すべきフィラメントパックのためのスペースが再び生じるや否や、フィラメントパックが、隣接している下ろし面により取り出されるか、または同様に隣接している下ろし面に用意され得る、用意された搬入容器から直接に、フィラメントパックが載置部上に供給されてよい。
下ろし面は、特に板状および/または条片状に形成されていてよく、有利には載置部の長さの少なくとも一部にわたって延びていてよく、しかし載置部に対して位置固定されていることを指摘しておく。
当然のことながら、本発明に係る装置は、1つより多い束保持プレートおよび/または漏斗プレートを備えていてもよい。たとえば4つの束保持プレートと、これら4つの束保持プレートに対応配置された、有利には既に上述した搬送グリッパの搬送収容部に配置され得る4つの漏斗プレートを有する装置において、この装置は特に効果的に作業することができる。
さらに、装置の、少なくとも1つの束保持プレートおよび/または少なくとも1つの漏斗プレートのそれぞれは、少なくとも1つの、特に2つ、3つまたは4つの支持プレート保持部を、ブリッスル束を装填すべきそれぞれ1つの支持プレート、特に請求項1から12までのいずれか1項記載の支持プレートを収容するために有していてよい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳しく説明する。図面は部分的に著しく概略的に示されている。
ブラシ、特に歯ブラシのためのブリッスルフィールドを製造するための装置であって、載置された複数のフィラメントパックを備える、平行な3つの搬送ベルトを含む搬送ステーションと、サクショングリッパを備えた引渡しステーションと、材料ボックスに接続する被覆体除去ステーションと、複数の中空管路を有する搬送装置であって、中空管路を通って材料ボックスから取り出されたブリッスル束が束保持プレートに搬送可能である、搬送装置と、搬送装置に後置された加工ステーションであって、該加工ステーションは、回転テーブルとして形成された搬送グリッパを介して搬送装置に接続されている、加工ステーションと、を備えた装置を示す斜視図である。 図1に円Kで示された部分の詳細図であり、サクショングリッパの、畳織クロスを敷かれたサクションプレートを、搬送ベルトとして形成された載置部上に用意されたフィラメントパックの上方の吸込み位置で示している。 本発明に係る支持プレートの背面側の斜視図であり、該支持プレートの背面における、溶融可能な材料から成る、孔により取り囲まれた5個の材料突出部と、支持プレートの前面側における、該支持プレート内に導入すべき10個のブリッスル束とが確認される。 図3に示した支持プレートを、支持プレートの孔内に導入されたブリッスル束と共に示す図である。 図3および図4に示した支持プレートであって、ここでは背面側の材料突出部が溶融され、孔内に導入されたブリッスル束を取り付けるために、支持プレートの取付け面へと押し込まれている様子が確認される。 本発明に係る別の支持プレートの背面側の斜視図であり、該支持プレートの背面における、溶融可能な材料から成る、孔により取り囲まれた5個の材料突出部と、支持プレートの前面側における、該支持プレート内に導入すべき10個のブリッスル束とを確認することができ、合計10個のブリッスル束のうちの内側に位置する8個のブリッスル束が、化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントである。 図6に示された支持プレートを、支持プレートの孔内に導入されたブリッスル束と共に示す図である。 図6および図7に示した支持プレートであって、ここでは背面側の材料突出部が溶融され、孔内に導入されたブリッスル束を取り付けるために、支持プレートの取付け面へと押し込まれていることを確認することができ、ブリッスル束は一緒に、従来のブリッスルフィラメントから成るブリッスル束と、化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントから成るブリッスル束とから成るブリッスル混合フィールドを形成する。 図6から図8に示した支持プレートを背面側に被せるように射出成形されたカバーと共に示す図である。 歯ブラシのブラシヘッドに設けられた支持プレート収容部内に収容された図6から図9に示された支持プレートを備える、本発明に係る歯ブラシの斜視図である。 図10に円Eで示された部分の詳細図であり、支持プレートにおけるブリッスル混合フィールドの一部を示しており、該ブリッスル混合フィールドは、従来のブリッスルフィラメントから成るブリッスル束と、化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントから成るブリッスル束とから形成されている。
ブラシ、特に歯ブラシのためのブリッスルフィールドを製造するための、全体を符号1で示された装置は、図1によれば、ブリッスルフィラメント2のストックを収容する材料ボックス3と、該材料ボックス3から個別のブリッスル束5を取り出すための少なくとも1つの取出し装置4とを有している。
図1によれば、装置1は、さらに搬送装置6を有している。この搬送装置6は、全部で3×3個の見えている中空管路7および図1では隠れている1つの中空管路、つまり合計10個の中空管路7を備えている。これらの中空管路7を通って、ブリッスル束5がガス流または空気流によって束保持プレート9の孔8内へと搬送可能である。
搬送すべきブリッスルフィラメント2および/またはブリッスル束5に付着している静電的な電荷を逃がすために、搬送装置6は電気的に接地されている。
装置1の、図面に示されていない実施の形態では、搬送装置6が、少なくとも1つの束収容装置を有している。この束収容装置には、中空管路7の材料ボックス側の端部10が接続されている。装置1のこの実施の形態では、この少なくとも1つの束搬送装置が電気的に接地されている。
装置1の図1に示された実施の形態では、中空管路7の材料ボックス側の端部10は、材料ボックス3の取出し装置4の上方で終端している。束収容装置は、装置1のこの実施の形態では設けられていない。
図1からさらに判るように、搬送装置6の中空管路7は電気的に接地されている。
電気的に接地するために、中空管路7は、少なくとも1つの電気的なコンタクトまたは接地コンタクト11を有している。このコンタクトまたは接地コンタクト11に、ブリッスル束5および/またがブリッスル束5内に含まれるブリッスルフィラメント2が、中空管路7を通じた搬送中に少なくとも一時的に接触する。特に、中空管路7と、該中空管路7に対応配置された接地コンタクト11とは、電気的な線路12を介して接地されているかまたはアース接続されている。
装置1の、図面に示されていない実施の形態では、この少なくとも1つの電気的な線路12が、装置1の電気的に接地されたスタンドを介して、アース接続されている。
図1は、中空管路7のうちの少なくとも1つの中空管路7が、電気的に接地されたコンタクトまたは接地コンタクト11として、電気的に接地された内周面を有している。この内周面は、導電性の材料、特に金属、有利には鋼、特殊鋼または銅から成っている。内周面は、ブリッスル束5および/またはブリッスル束5に含まれるブリッスルフィラメント2にその搬送中に接触する。装置1の図1に示された実施の形態では、この電気的に接地された内周面は、金属コイル13から成っている。この金属コイル13は、図1に図示された中空管路のうちの最も上に図示された、そのプラスチック被覆体を取り除かれた中空管路7において図示されている。
別の実施の形態の中空管路7が、柔軟性のある材料から成るホースとして、または導電性の材料、特に金属、有利には鋼、特殊鋼または銅から成る管結合部分として形成されているのに対して、装置1の図1に示された実施の形態では、中空管路7は、ボーデンケーブル被覆管14から成っている。このボーデンケーブル被覆管14は、その内部において、既に言及された導電性の金属コイル13を接地コンタクト11として有している。
中空管路7を通じたその搬送中に、ブリッスルフィラメント2またはブリッスル束5は、ボーデンケーブル被覆管14の導電性の金属コイル13に接触するので、ブリッスルフィラメント2またはブリッスル束5に付着する電荷を確実に逃がすことができる。
図1に示された搬送装置6は、束保持プレート9の、ブリッスル束5が導入されるべき孔8の個数に相当する個数の中空管7を有している。束保持プレート9は、さらに、別の加工装置、特に溶着ステーション15に引渡し可能な搬送プレートとして形成されている。つまり、搬送プレートは2つの機能を引き受けている。
装置1の図面に示されていない実施の形態では、束保持プレート9は、搬送装置6とは収容位置において反対の側に、支持プレート17のための少なくとも1つの支持プレート保持部を備えているので、少なくとも1つの支持プレート17が、束保持プレート9において、ブリッスル束5を充填するために用意される。
搬送装置6の中空管路7は、ガイドエレメント19のそれぞれ1つのガイド通路18に開口している。ガイドエレメント19は、供給ブロックとも呼ばれる。これらのガイド通路18は、それぞれ貫通開口として形成されており、ガイド通路18の、導出側における相互間隔は、供給側の相互間隔よりも小さく形成されている。
さらに、ガイド通路18の出口開口20は、束保持プレート9の、ブリッスル束5を装填されるべき孔8の配置に相当して、かつそれらの孔8内に開口するように、配置されている。
さらに図1は、装置1が合計4つの束保持プレート9を有していることを示している。合計4つの束保持プレート9のそれぞれに、さらにそれぞれ1つの漏斗プレート21が対応配置されている。漏斗プレート21はそれぞれ、該漏斗プレート21に対応配置された束保持プレート9と、ブリッスル束5を装填すべき少なくとも1つの支持プレート17との間に配置可能である。
この目的のために、漏斗プレート21のそれぞれは、2つのリニアガイド22の間で垂直方向に往復移動可能であり、これにより、漏斗プレート21を、必要に応じて、各束保持プレート9と、ブリッスル束5を装填すべき少なくとも1つの支持プレート17との間の所望の位置へと配置することができる。
漏斗プレート21のそれぞれは、ブリッスル束5の搬送方向で先細りする漏斗通路23を有している。この漏斗通路23を通じて、ブリッスル束5をそれぞれの束保持プレート9から支持プレート17の孔24内に導入することができる。支持プレート17は、漏斗プレート21において、該漏斗プレート21のそれぞれ1つの支持プレート保持部25内に用意されている。漏斗通路23の入口開口26が、個数および配置において、束保持プレート9の孔8の出口開口に相当する一方で、漏斗通路23の出口開口27は、個数および配置において、少なくとも1つの支持プレート17の孔24に相当し、漏斗プレート21に用意された支持プレート17の孔24内に開口する。
図1は、合計4つの漏斗プレート21のそれぞれに、支持プレート17を収容するためのそれぞれ4つの支持プレート保持部25が配置されていることが示されている。
装置1は、各束保持プレート9または各漏斗プレート21に用意された支持プレート17のそれぞれのために、それぞれ1つの集束スタンプ28を有している。合計4つの集束スタンプ28は、図1において符号29で示された集束ステーションに配置されており、その個数および配置において束保持プレート9の孔8および漏斗プレート21の漏斗通路23ならびに支持プレート17の孔24に一致する、図示されていない集束フィンガを備えている。
これらの集束フィンガによって、束保持プレート9内または漏斗プレート21内に導入されたブリッスル束5を、装置1において、この場合は漏斗プレート21において用意された支持プレート17の孔24内に確実にかつ所望の集束度で導入することができる。
合計4つの束保持プレート9と、該束保持プレート9に対応配置された同様に4つの漏斗プレート21とは、搬送グリッパ31の、1つの共通の軸線を中心として旋回可能に支承された4つのアーム30に配置されている。搬送グリッパ31は、回転テーブルとして形成されている。
さらに装置1は、溶着ステーション15を有している。この溶着ステーション15に、束保持プレート9および漏斗プレート21を搬送グリッパ31によって引き渡すことができる。搬送グリッパ31のアーム30の自由端には、それぞれ1つの束保持プレート9と漏斗プレート21とから成る4つのペアのそれぞれのために、それぞれ1つの搬送収容部33が形成されている。この溶着ステーション15において、ブリッスル束5は、支持プレート17に形状接続式にかつ/または力接続式に結合される。
溶着ステーション15では、漏斗プレート21において支持プレート保持部25内に配置された支持プレート17のそれぞれのために、溶着スタンプ32が設けられている。この溶着スタンプ32によって、ブリッスル束5はそれぞれの支持プレート17に結合することができる。この装置1により加工可能なブリッスルフィラメント2は、いわゆるケミカルテーパードフィラメント、つまり化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメントまたはCTFである。通常のブリッスルフィラメントも、この装置において加工することができる。
装置1は、材料ボックス3に前置された被覆体除去ステーション34を有している。この被覆体除去ステーション34は、被覆体35によりフィラメントパック36に纏められたブリッスルフィラメント2の被覆体除去のために役立つ。被覆体除去ステーション34は、図1に示された装置1では、合計で3つの切断装置37を有している。この切断装置37は、それぞれ2つの切断工具38、ここでは切断カッタを、フィラメントパック36の被覆体35を開くために備えられている。
図面に示されたフィラメントパック36は、CFTのための静電防止剤を備えたスピンフィニッシュを備えている。このスピンフィニッシュは、ブリッスルフィラメント2の、搬送中に静電的に帯電する傾向を減じることができる。
装置1の図面に示されていない実施の形態では、被覆体除去ステーション34は、開かれた被覆体35を取り除くための少なくとも1つのグリッパ装置をさらに有している。
図1によれば、被覆体除去ステーション34は、該被覆体除去ステーション34に後置された材料ボックス3に搬送技術的に接続されている。この材料ボックス3は、図面には示されていないグリッパまたはスライダを有していてよい。これらのグリッパまたはスライダにより、被覆体を取り除かれたブリッスルフィラメント2を、材料ボックス3に、有利には自動化されて供給可能である。
図1に示された材料ボックス3は、被覆体除去ステーション34に搬送技術的に接続された合計3つの搬送区間39を有している。この搬送区間39では、垂直方向に方向付けされたブリッスルフィラメント2が、それぞれ2つの側方条片40の間に配置されている。
ここで、図1に示された装置1の実施形態では、被覆体除去ステーション34が特に有利な形式で、材料ボックス3の3つの搬送区間39に統合されていることを指摘しておく。
図1は、3つの搬送区間39が、合計3つの取出し装置4の取出し領域41に通じていることを示している。さらに、搬送区間39は、図面には示されていないそれぞれ1つの導入領域を有していてよく、この導入領域において、それぞれの搬送区間39を画定する側方条片40の間隔は、フィラメントパック36またはそれぞれの被覆体35を取り外されたブリッスルフィラメント2の搬送方向で減少する。
被覆体除去ステーション34に前置して、装置1は、引渡しステーション42を有している。この引渡しステーション42は、被覆体35によりフィラメントパック36に纏められたブリッスルフィラメント2を被覆体除去ステーション34に引き渡すためのサクショングリッパ43を備えている。
図1によれば、サクショングリッパ43は、保持部56に配置されている。この保持部56は、レールシステム57において移動可能に支承されている。この保持部56により、サクショングリッパ43は、水平方向にも垂直方向にも移動され得る、これにより、個別のフィラメントパック36を引渡しステーション42から被覆体除去ステーション34に引き渡すことができる。
特に符号Kにより示された、図2に拡大されて図示された詳細部に基づき判るように、引渡しステーション42のサクショングリッパ43は、フィラメントに対して密な布帛、この場合は、畳織クロス(Tressengewebe)44を敷かれたサクションプレート45を有しており、該サクションプレート45により、少なくともそれぞれ1つのフィラメントパック36が、載置部とは反対の側の、被覆体を有しない上面または端面46を介して吸込み可能である。
サクショングリッパ43のサクションプレート45に敷かれている畳織クロス44は、ブリッスルフィラメント2が、吸い込まれるそれぞれのフィラメントパック36から吸い出されて、これにより別の加工のために失われてしまうことを阻止する。
ここで、図1に示した装置1がサクション部16を有していて、該サクション部16は、搬送装置6に用意された束保持プレート9の向こう側、つまり搬送方向で下流側に配置されていて、搬送装置6の中空管路7を通じたブリッスル束5の搬送のために必要となるガス流または空気流を形成することを指摘しておく。
サクショングリッパ43と同様に、サクション部16も、フィラメントに対して密な布帛、この場合は、畳織クロス44を敷かれており、これによって、個別のブリッスル束5の、束保持プレート9内に吸い込まれたブリッスルフィラメント2の吸取りを阻止することができる。
図2に拡大されて図示されかつ図1に符号Kで示された詳細部からは、フィラメントパック36を纏めて保持する、パックスリーブとも呼ばれる被覆体35が、それぞれのフィラメントパック36に纏められたブリッスルフィラメント2を、使用位置で縦方向に沿って半径方向に取り囲んでいて、これによりフィラメントパック36の端面側の上面46は被覆体を有していないことがさらに明らかである。したがって、被覆体35またはパックスリーブは、それぞれのフィラメントパック36を側方で取り囲んでいる無端のバンドとして、またはチューブ区分として、またはスリーブとして形成されている。図1に示されたフィラメントパック36を観察すると、それぞれの被覆体35またはパックスリーブの高さは、フィラメントパック36のブリッスルフィラメント2の長さにほぼ一致していることが明らかである。
フィラメントパック36の被覆体35またはパックスリーブは、柔軟性があり、かつこの場合は通気性のある材料から成っている。図1および図2に符号35で示された被覆体の材料は、ポリエチレン材料であり、この材料は、その性質に基づいてパックスリーブまたは被覆体35として使用するために特に適している。
さらに、装置1は、引渡しステーション42に接続された供給ステーション47を有している。この供給ステーション47は、それぞれ搬送ベルト48として形成された3つの載置部を含んでいる。これらの載置部上でフィラメントパック36を引渡しステーション42および引渡しステーション42に対応配置されたサクショングリッパ43に供給することができる。
フィラメントパック36は、それぞれ搬送ベルト48として形成されたこれら3つの載置部上で間隔を空けて保持されている。
このために、搬送ベルト48として形成された3つ全ての載置部が、搬送方向で互いに間隔を置いた複数の収容凹部49を有している。これらの収容凹部49は、それぞれ1つのフィラメントパック36を収容するよう機能する。
図1によれば、供給ステーション47は、その長手方向側50の少なくとも1つにおいて、搬送ベルト48として形成された3つの載置部に隣接する、位置固定的な少なくとも1つの下ろし面51を備えている。この位置固定された少なくとも1つの下ろし面51上には、個別のフィラメントパック36またはフィラメントパック36が少なくとも部分的に充填された搬入容器52を用意することができる。
これにより、空の収容凹部49の、搬送ベルト48として形成された3つの載置部に、迅速に新しいフィラメントパック36を装填することが可能である。
下ろし面51は、図1から判るように、板状または条片状に形成されており、供給ステーション47の、搬送ベルト48として形成された載置部の全長にわたって延びている。
図3から図5は、本発明に係る支持プレート17の1つの実施の形態を示している。ここで、図1において装置1により加工される支持プレート17は、図3から図5に示した支持プレート17と同一のタイプの支持プレート17であることを指摘しておく。
本発明に係る支持プレート17の極めて類似した別の実施の形態が、図6から図9に図示されている。この支持プレート17は、図3から図5に示した支持プレートとは以下の点で異なっている。すなわち、一方は、従来のブリッスルフィラメント2から成るブリッスル束5を含み、他方は、化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント2aから成るブリッスル束5aを含む、ブリッスル混合フィールド58を有している。
図3から図5によれば、支持プレート17は、当該支持プレート17を貫通する複数の、ここでは合計10個の孔24を有している。これらの孔24内に、ブリッスルフィラメント2から成るブリッスル束5を挿入可能であり、この支持プレート17にアンカ固定なしに取付け可能である。
孔内に導入可能であるかまたは導入されたブリッスル束は、支持プレート17の、図面に示されていない実施の形態では、先鋭化されたブリッスルフィラメント、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント2a、いわゆるCTF(chemical tapered filaments)から成っている。少なくとも、支持プレートにおけるその取付け後に、ブリッスルフィラメント2aは、支持プレート17において、先鋭化されたブリッスルフィラメント2aから成るブリッスルフィールドを形成する。
支持プレート17の、図6から図9に示された実施の形態では、符号5aで示された、孔24内に導入可能であるかまたは導入されたブリッスル束の一部が、先鋭化されたブリッスルフィラメント2a、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント2a、いわゆるCTF(chemical tapered filaments)から成っており、符号5で示された、孔24内に導入可能であるかまたは導入されたブリッスル束の別の一部が、従来のブリッスルフィラメント2、つまりその長さにわたって同一の横断面を有するブリッスルフィラメント2から成っている。先鋭化されたブリッスルフィラメント2aから成るブリッスル束5aと、従来のブリッスルフィラメント2から成るブリッスル束5とは、少なくとも支持プレート17におけるその取付け後に、ブリッスル混合フィールド58を形成する。
ブリッスルフィラメント2または2aは、用途および需要に応じてポリアミドおよび/またはポリエステルから成っている。有利には、従来のブリッスルフィラメント2、特にその長さにわたって同一の横断面を備えたブリッスルフィラメント2は、ポリアミドから成っているのに対して、先鋭化されたブリッスルフィラメント2aは、ポリエステルから成っている。ポリエステルは、水を僅かにしか吸収しないか、全く吸収しない。このことは、ブリッスルフィラメントの、化学的な先鋭化後の乾燥プロセスを簡略化し、特に初めて産業的に意味のある基準において可能にする。
支持プレート17は、孔24内に導入されたブリッスル束5とは反対の側に向いたその背面53において、複数の、合計5個の材料突出部54を有している。この材料突出部54は、溶融可能であり、支持プレート17にブリッスル束5を取り付けるために、束取付け面へと押圧可能である。
ブリッスル束5は、図3に示された状況では、いまだ支持プレート17の手前に位置しているが、ブリッスル束は、図4に示された状況では、既に支持プレート17の孔24内に導入されている。図5に示された状況では、支持プレート17の背面53に設けられた材料突出部54が既に溶融され、支持プレート17にブリッスル束5を取り付けるために束取付け面へと押し込まれている。
材料突出部54の溶融後かつ溶融された材料突出部54の、束取付け面への押込み後に、ブリッスル束5は形状接続式にかつ/または力接続式に支持プレート17に結合されている。
図3および図4によれば、材料突出部54は、突起として形成されている。この場合、材料突出部54は、支持プレート17の背面53から該背面53に直交する横方向に突出している。
図3から図5によれば、材料突出部54は、均等に分配されて支持プレート17の孔24の間に配置されている。
支持プレート17の、図3から図5および図6から図9に示された実施の形態では、支持プレート17の孔24はそれぞれ1つの真円形の横断面を有している。
しかし、本発明に係る支持プレート17の実施の形態では、孔24が種々異なる横断面を有している、つまりたとえば円形および/または楕円形および/または真円形および/または多角形の横断面を有しているか、または長孔としても形成されることも規定されていることを指摘しておく。これにより、種々異なって形成されたブリッスル束を備えたブリッスルフィールドを実現することができる。
図3から図5および図6から図9は、材料突出部54が、支持プレート17に一体的に結合されており、材料接続部54が、支持プレート17と同一の材料から、特に溶融可能なプラスチック、有利には熱可塑性のプラスチックから成っていることを示している。ブリッスルフィラメント2,2aおよび/またはブリッスル束5,5aを形成している材料は、材料突出部54を形成している材料よりも低い融点を有していてよい。しかし、材料突出部54を形成している材料が、ブリッスルフィラメント2,2aおよび/またはブリッスル束5,5aを形成している材料よりも低い融点を有している実施の形態が有利となる。
図3から図5および図6から図9は、支持プレート17が、ブリッスル束5,5aとは反対の側に向いたその背面53において、無端の閉じられた、支持プレート17の背面53から直角に突出した制限部55を有していることをさらに明らかにしている。この制限部55は、孔24および材料突出部54を取り囲んでいて、支持プレート17の背面53を包囲している。支持プレート17の制限部55は、当該支持プレート17の背面53に配置された材料突出部54の高さの少なくとも半分の高さである。
支持プレート17の図面に示されていない実施の形態では、この制限部55は、支持プレート17の背面53に設けられた材料突出部54よりも高く形成されている。
支持プレート17の、図6から図9に示された実施の形態では、支持プレート17が、ブリッスル束5,5aとは反対の側に向いた背面53において、少なくとも孔24内へのブリッスル束5,5aの導入後かつ/または材料突出部54の溶融および押込み後に、カバー59を有することが規定されている。このカバー59は、図9に図示されており、例示的にインモールド法により被せるように射出成形され得る。
使用位置において、図3から図5および図6から図9に示された支持プレート17は、柄61と、支持プレート収容部63を有するブラシヘッド62とを備えたブラシ60、特に歯ブラシに、たとえばクリップ式の嵌込みおよび/または接着により、または特に超音波溶着法を用いて、ブラシ60に溶かし込むことにより取り付けられ得るかまたは取り付けられている。
このようなブラシ60は、図10に図示されている。
ブラシ60の別の実施の形態では、支持プレート17が、インモールド法を用いて、ブラシ60に、特にブラシ60の支持プレート収容部63に取り付けられていることが規定されている。
図11は、ブラシ60に取り付けられた支持プレート17のブリッスル混合フィールド58の一部を拡大図で示している。先鋭化されたブリッスルフィラメント2aから成る4つのブリッスル束5aと、その隣に配置された、従来のブリッスルフィラメント2から成るブリッスル束5とが良好に確認され得る。全体的に、ブリッスル混合フィールド58は、図6から図11に示された支持プレート17では、内側に位置する8つのブリッスル束5aと、該内側に位置する8つのブリッスル束5aを取り囲んでいる外側の4つのブリッスル束5とから成っている。
装置1ならびに該装置1において加工され得る本発明に係る支持プレート17の説明後に、今度は該装置1においてブラシ、特に歯ブラシのためのブリッスルフィールドを製造するために使用される方法の詳細な説明が行われる。
ブリッスルフィラメント2,2aは、ブリッスルフィラメント2,2aのストックを収容する材料ボックス3から取り出されて、ブリッスル束5,5aへと纏められる。その後に、ブリッスル束5,5aは、ガス流または空気流によって、搬送装置6の中空管路7を通じてガイドされ、次いで束保持プレート9の孔8内へと導入される。
図1によれば、装置1は、サクション部16を有している。このサクション部16は、搬送装置6に用意された束保持プレート9の向こう側に、つまり搬送方向で下流側に配置されており、搬送装置6の中空管路7を通じたブリッスル束5,5aの搬送のために必要となるガスまたは空気流を形成する。
サクショングリッパ43と同様に、サクション部16もフィラメントに対して密な布帛、この場合、畳織クロス44を敷かれているので、個別のブリッスル束5,5aの、束保持プレート9内に吸い込まれたブリッスルフィラメント2,2aの吸取りを阻止することができる。
ブリッスルフィラメント2,2aまたはブリッスル束5,5aが、搬送装置6によるその搬送中に、束保持プレート9に向かう搬送装置6の構成部材に付着することを阻止することができるように、ブリッスル束5,5aを形成するブリッスルフィラメント2,2aから、搬送装置6を通じた束保持プレート9へのその搬送中に静電的に放電が行われる。
これによって、ブリッスル束5,5aまたはブリッスルフィラメント2,2aが、搬送装置6によるその搬送中に、該ブリッスル束5,5aまたはブリッスルフィラメント2,2aに作用する摩擦力に基づいて静電的に帯電して、これにより搬送装置6の構成部材に付着したままになることが阻止され得る。
ブリッスル束5,5aを形成するブリッスルフィラメント2,2aからは、図1に示された装置1の使用時に、搬送装置6の中空管路7を通じた束保持プレート9へのその搬送中に、静電的に放電される。
静電的な放電のために、ブリッスル束5,5aを形成するブリッスルフィラメント2,2aが、搬送装置6によるその搬送中に、正確には、束保持プレート9への搬送装置6の中空管路7を通じたその搬送中に、静電的な放電のために接地される。
この場合、ブリッスル束5,5aを形成するブリッスルフィラメント2,2aは、搬送装置6によるその搬送中に、静電的に放電するために、搬送装置6に配置された、ここでは接地コンタクト11として形成された電気的なコンタクトの傍らを通過するようにガイドされ、静電的に放電するためにこの接地コンタクト11に接触させられる。ブリッスル束5,5aを形成するブリッスルフィラメント2,2aが搬送装置6によるその搬送中に接触させられる接地コンタクト11は、図1に示された装置1では、中空管路7内に設けられていて、該中空管路7内に配置されている。
図1に図示された装置1では、中空管路7が、ボーデンケーブル被覆管14である。図1に図示された中空管路7のうちの一番上の中空管路7において、ボーデンケーブル被覆管14として形成された中空管路7の外側のプラスチック被覆部の一部が取り除かれているので、ボーデンケーブル被覆管14の内側に位置する金属コイル13を見ることができる。この金属コイル13は、接地コンタクト11として機能する。この接地コンタクト11に、このボーデンケーブル被覆管14として形成された中空管路7を通って搬送されるブリッスル束5,5aと、該ブリッスル束5,5aを形成するブリッスルフィラメント2,2aとが接触し、これにより放電を行うことができる。
図1に図示された金属コイル13は、電気的な線路12に接続されている。この電気的な線路12は、静電的な電荷をアースに逃がすために形成されている。
ここで、装置1の、全体的に図1に図示された中空管路7は、接地コンタクト11として内側に位置するそれぞれ1つの金属コイル13を有するもボーデンケーブル被覆管14として形成されていて、接地コンタクト11は、個別の中空管路7の全長にわたって延びていることを指摘しておく。図1に図示された中空管路7のそれぞれは、電気的な線路12を介して接地されるか、または静電的な電荷を逃がすためにアース接続されている。
方法の1つの実施の形態では、ブリッスル束5,5aが、束保持プレート9から直接に、漏斗プレート21の先細りした漏斗通路23を通って、用意された支持プレート17の孔24内に導入されることが規定されている。
図1に図示された装置1で使用される方法では、ブリッスル束5,5aが、集束スタンプ28によって、漏斗プレート21の先細りする漏斗通路23を通って、該漏斗プレート21に用意された合計4つの支持プレート17の孔24内に導入される。
このことは、図1に図示された装置1の符号29で示された集束ステーションにおいて生じる。
次いで、支持プレート17の、ブリッスル束5とは反対に向けられた背面53から背面側に突出している材料突出部54が、溶着ステーション15において加熱され、この場合は溶融させられる。溶融された材料突出部54の溶融物は、ブリッスル束5,5aをそれぞれの支持プレート17に結合するために、ブリッスル束5,5aの取付け面へと押し込まれるので、溶融物は、それぞれの支持プレート17の背面側53から突出しているブリッスル束端部の間に、かつブリッスル束5,5aのブリッスルフィラメント端部の間に流れ込んでその後に硬化する。
支持プレート17の材料突出部54は、溶着スタンプ32により加熱され、溶融され、支持プレート17にブリッスル束5,5aを取り付けるために、ブリッスル束5,5aの取付け面へと押し込まれる。
必要に応じて、束保持プレート9に供給されたブリッスル束は、従来のブリッスルフィラメント2から成るブリッスル束5および/または化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント2a、いわゆるCTFまたはケミカルテーパードフィラメントから成るブリッスル束5aであってよい。
ブリッスルフィラメント2,2aは、柔軟性がありかつ通気性のある被覆体35により纏められたフィラメントパック36で引渡しステーション42に供給される。この引渡しステーション42に供給されたフィラメントパック36は、次いで引渡しステーション42に対応配置されたサクショングリッパ43によって吸い込まれる。サクショングリッパ43は、フィラメントパック36の自由な上面または端面46に、そのサクションプレート45で接触し吸い込む。
この場合に特別なのは、上記で既にパックスリーブとも呼ばれている、柔軟性がありかつ通気性のある被覆体35が、ブリッスルフィラメント2,2aの長手方向軸線に対して直交する横方向に、かつそれぞれのフィラメントパック36の上面46に対して直角に配向された長手方向中心軸線の方向に向かって内方に向かって吸い込まれ、かつこれにより吸い込まれたフィラメントパック36のブリッスルフィラメント2,2aの周囲に安定化されて位置していることである。
サクショングリッパ43が、複数のフィラメントパック36のうちの1つを吸い込んだ後に、フィラメントパック36はこのサクショングリッパ43により被覆体除去ステーション34に引き渡される。
図面において引渡しステーション42に供給されたフィラメントパック36は、少なくともこのフィラメントパック36が化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント2aから成っている場合に、既に上述したように、CFTのための静電防止剤を備えたスピンフィニッシュを備えている。このスピンフィニッシュは、ブリッスルフィラメント2、2aが、搬送装置6によるその搬送中に静電的に帯電する傾向を減じる。
図1によれば、サクショングリッパ43は、保持部56に配置されている。この保持部56自体は、レールシステム57において移動可能に支承されている。この保持部56により、サクショングリッパ43は、水平方向にも垂直方向にも移動され得る。これにより、個別のフィラメントパック36を、引渡しステーション42から被覆体除去ステーション34に引き渡すことができる。
被覆体除去ステーション34では、フィラメントパック36の被覆体35が開放されかつ取り除かれ、被覆体35を取り除かれたブリッスルフィラメント2,2aは自動的に材料ボックス3内に供給される。
引渡しステーション42に前置するように、装置1は供給ステーション47を有している。この供給ステーション47を用いて、フィラメントパック36は引渡しステーション42および引渡しステーションのサクショングリッパ43に、供給ステーション47の、この場合に搬送ベルト48として形成された合計3つの載置部上において供給される。
フィラメントパック36は、供給ステーション47において、搬送ベルト48として形成された3つの載置部上に個別に、または図1に図示されているように搬入容器52内に用意され、必要に応じて有利には手動で直接に搬入容器52から取り出されて、搬送ベルト48として形成された3つの載置部上に、特に3つの搬送ベルト48の搬送方向に対して直交する横方向で乗せられる。
ブラシのためのブリッスルフィールドを製造するための方法と、装置1と、支持プレート17と、このような支持プレート17を備えたブラシ60とは、特に、ガス流または空気流により搬送装置6によって束保持プレート9に搬送されたブリッスル束5,5aから、搬送装置6によるその搬送中に静電的に放電が行われ、これによりブリッスル束5,5aが、より容易に搬送装置6を通じて搬送されることによって、かつ、支持プレート17が、背面側の材料突出部54を有していて、この材料突出部54が溶融し、その後に束取付け面へと押し込まれ、これによって、支持プレート17の孔24内に導入されたブリッスル束5,5aを形状接続式にかつ/または力接続式に、支持プレート17に簡単な形式で結合させるので、ブリッスル束5,5aの支持プレート17におけるアンカ固定を有しない取付け時の手間が減ることによって、ブラシのためのブリッスルフィールドの製造の簡略化を可能にする。

Claims (14)

  1. 貫通する複数の孔(24)を備え、該孔(24)内に、ブリッスルフィラメント(2)から成るブリッスル束(5,5a)を挿入可能であり、かつ該支持プレート(17)にアンカ固定なしに取付け可能である、支持プレート(17)において、
    前記支持プレート(17)は、前記孔(24)内に導入された前記ブリッスル束(5)とは反対に向けられたその背面(53)に、複数の材料突出部(54)を有しており、該材料突出部(54)は溶融可能であり、かつ前記ブリッスル束(5,5a)を前記支持プレート(17)に取り付けるために束取付け面へと押圧可能であることを特徴とする、支持プレート(17)。
  2. 前記孔(24)内に導入可能であるかまたは導入された前記ブリッスル束(5,5a)は、先鋭化されたブリッスルフィラメント(2a)、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント(2a)から成り、少なくとも前記支持プレート(17)への取付け後に、先鋭化されたブリッスルフィラメント(2a)、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント(2a)から成るブリッスルフィールドを形成するか、
    または
    前記孔(24)内に導入可能であるかまたは導入された前記ブリッスル束(5,5a)の一部が、先鋭化されたブリッスルフィラメント(2a)、特に化学的に先鋭化されたブリッスルフィラメント(2a)から成り、前記孔(24)内に導入可能であるかまたは導入されたブリッスル束(5,5a)の別の一部が、従来のブリッスルフィラメント(2)、特にその長さにわたって同一の横断面を備えたブリッスルフィラメント(2)から成り、先鋭化されたブリッスルフィラメント(2a)から成る前記ブリッスル束(5a)と、従来のブリッスルフィラメント(2)から成る前記ブリッスル束(5)とが、少なくとも前記支持プレート(17)への取付け後に、ブリッスル混合フィールド(58)を形成する、請求項1記載の支持プレート(17)。
  3. 前記ブリッスルフィラメント(2,2a)が、ポリアミドおよび/またはポリエステルから成り、有利には従来のブリッスルフィラメント(2)、特にその長さにわたって同一の横断面を備えたブリッスルフィラメント(2)がポリアミドから成り、先鋭化されたブリッスルフィラメント(2a)がポリエステルから成る、請求項1または2記載の支持プレート(17)。
  4. 前記ブリッスル束(5)が、前記材料突出部(54)の溶融後かつ前記束取付け面内への溶融した材料突出部(54)の押込み後に、形状接続式にかつ/または力接続式に前記支持プレート(17)に結合されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の支持プレート(17)。
  5. 前記材料突出部(54)は、突起として形成されており、前記材料突出部(54)は、前記支持プレート(17)の背面側から該背面に直交する横方向に突出しており、かつ/または前記材料突出部(54)は、特に均等に分配されて前記孔(24)の周囲に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の支持プレート(17)。
  6. 前記孔(24)は、円形および/または楕円形および/または真円および/または多角形の横断面を有しており、かつ/または前記孔(24)は長孔として形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の支持プレート(17)。
  7. 前記材料突出部(54)は、前記支持プレート(17)に一体的に結合されており、かつ/または前記材料突出部(54)は、前記支持プレート(17)と同じ材料から、特に溶融可能なプラスチックから、有利には熱可塑性プラスチックから成る、請求項1から6までのいずれか1項記載の支持プレート(17)。
  8. 前記材料突出部(54)を形成している前記材料は、前記ブリッスルフィラメント(2,2a)および/またはブリッスル束(5,5a)を形成している材料よりも低い融点を有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の支持プレート(17)。
  9. 前記ブリッスルフィラメント(2,2a)および/またはブリッスル束(5,5a)を形成している材料は、前記材料突出部(54)を形成している材料よりも低い融点を有している、請求項1から8までのいずれか1項記載の支持プレート(17)。
  10. 前記材料突出部(54)は、その自由端に向かって先細りし、有利には円錐状に先細りする、請求項1から9までのいずれか1項記載の支持プレート(17)。
  11. 前記支持プレート(17)は、前記ブリッスル束(5,5a)とは反対に向けられたその背面(53)に、有利には無端の閉じられた、特に前記支持プレート(17)の前記背面(53)から直角に突出する制限部(55)を有しており、該制限部(55)は、前記孔(24)および前記材料突出部(54)を取り囲み、かつ前記支持プレート(17)の前記背面(53)を包囲しており、前記支持プレート(17)の前記制限部(55)は、前記支持プレート(17)の前記背面(53)に配置された前記材料突出部(54)の高さの少なくとも半分の高さに形成されており、有利には前記材料突出部(54)よりも高く形成されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の支持プレート。
  12. 前記支持プレート(17)は、前記ブリッスル束(5,5a)とは反対に向けられた背面(53)において、少なくとも前記孔(24)内への前記ブリッスル束(5,5a)の導入後に、かつ/または前記材料突出部(54)の溶融および押込み後に、特にインモールド法により被さるように射出成形可能な、または被さるように射出成形されたカバー(59)を有している、請求項1から11までのいずれか1項記載の支持プレート(17)。
  13. 柄(61)と、ブラシヘッド(62)とを備えたブラシ(60)、特に歯ブラシであって、前記ブラシヘッド(62)は、支持プレート収容部(63)と、該支持プレート収容部(63)内に取り付けられた、ブリッスル束(5,5a)を備えた支持プレート(17)とを有している、ブラシ(60)において、
    前記支持プレート(17)が、請求項1から12までのいずれか1項記載の支持プレート(17)であることを特徴とする、ブラシ(60)。
  14. 前記支持プレート(17)は、前記支持プレート収容部(63)内に、嵌込みおよび/または接着および/または特に超音波溶着法を用いた溶込みおよび/または特にインモールド法を用いて、前記ブラシ(60)に、特に前記支持プレート収容部(63)に取り付けられている、請求項13記載のブラシ(60)。
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