JP2017510760A - 制御した剛性を有する支持デバイス - Google Patents

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Abstract

本発明は、さまざまなタイプの構造体を備え付けるための支持デバイスの分野に関する。より詳しくは、本発明は、相互に接触し、それによりほぼ所定方向(D)に向けて力を伝達させる複数の力伝達部品(1、2a、2b)を備える支持デバイス(100)に関する。部品の一方は、凸面(1a、1b)を有しており、他方は、曲率半径が大きな凹面(20a、20b)を有する。凸面は、接触領域で凹面と接触する。力伝達部品のうちの少なくとも1つは、所定方向に沿って接触領域にほぼ位置合わせされた部分において少なくとも1つの凹所(4)を有する均質材料塊を備える。

Description

本発明は、支持デバイスの分野に関する。
より詳しくは、本発明は、相互に接触する少なくとも2つの力伝達部品を備え、ほぼ所定方向に向けた力を伝達する支持デバイスに関する。
特に特許文献1及び2によって、支持デバイスは、様々な構造体を備え付けるため、または、設備の下方への負荷を低下させるために、周知である。これらは、純粋な静負荷低下機能を必要とする場合の構造支持デバイスとして、及び、地震除去(filtering)及び/もしくは緩衝機能を必要とする場合の防振装置として、特に利用されている。
図1に設けられた例において、部品1は、互いに反対側にある2つの凸面1a、1bを有しており、第1支持プレート2aの陥凹20aは、第1凸面1aに対向して配置されており、第2支持プレート2bの陥凹20bは、第2凸面1bに対向して配置されている。
従来、摺動材料3は、凹面を有する部材1と支持プレート2a、2bの陥凹20a、20bとの間に、それらの相対的な並進移動及び/または回転移動に適応するために、層形態で介装されている。摺動材料は、そのトライポロジー的性質を介して、支持デバイス100の摩擦係数特性を規定する。したがって、摺動材料3のトライポロジー的性質は、支持デバイスの考慮した用途に適するように構成されている。構造支持デバイスに関して、摺動材料3は、有利には、低摩擦係数を有しており、支持構造体に対して可能な最小の力を伝達させることによって、被支持構造体の移動を可能とする。対照的に、防振装置に関して、摺動材料3は、有利には、高摩擦係数を有しており、それにより、可能な限り力を消失させ、それにより、支持構造体に対する被支持構造体の移動を制限する。
支持プレート2a、2bは、2つの主要機能を満たす。
第1機能は、部品1によってかけられた力を凹面に伝達させることを可能とし、これら力を可能な限り均一に分配させることによって支持プレート2a、2bの陥凹20a、20b内で周辺構造体に向けて摺動させる。その結果、支持プレート2a、2bは、周辺構造体の許容可能な応力によって寸法付けられており、この許容可能な応力は、これら構造体を構成する材料、及び支持プレート2a、2bとのこれら接触部の質に応じている。しばしば、シミング(shimming)は、支持プレート2aとその支持体との間にモルタルを発射させるまたは注入させることによって、行われ、それにより、支持プレート2aとその支持体との間の接触は、満足のいく質となる。同等のシミング処理は、被支持構造体(橋、建物)と支持プレート2bとの間で行われ得る。
支持プレート2a、2bの第2機能は、摩擦係数を制御するために、凸面を有する部品1との接触の正確な分布及びこれら接触に関連する力の正確な分布を保証することにある。接触力は、2つのパラメータ、すなわち、(i)支持プレート2a、2bの陥凹20a、20bに対向して位置する凸面1a、1bの幾何形状、及び、(ii)摺動材料3の機械的性質、に密接に関係する。
接触力への凸面1a、1bの幾何形状の影響は、凸面1a、1bの曲率半径と対向して位置する陥凹20a、20bの曲率半径との間の差に関係する。留意すべきことは、この差が摺動材料3の機械加工許容誤差及び機械的性質に応じること、である。
接触力への摺動材料3の機械的性質の影響は、(i)特に接触圧及び温度に応じる摺動材料3の摩擦係数、及び、(ii)その弾性率に応じる摺動材料3の圧縮剛性、に関係する。
特に、その2つの主要機能を満たすため、支持プレートは、一般に巨大であり、したがって、非常に堅く、これら支持プレートは、例えば、鋼鉄、潜在的にはステンレス鋼で形成されている。したがって、これらの設計は、支持デバイス100の構成要素のサイズに応じた機械加工許容誤差に適合しなければならない。
したがって、支持プレート2a、2bは、周辺構造体の許容可能な応力及び凹面を有する部品1によって発生した接触力に少なくとも関連して寸法付けられている。
接触力は、凸面1a、1bと陥凹20a、20bとの間の接触領域のレベルに集中する。この領域は、凸面と対応する陥凹との間の曲率半径差が大きくなるにしたがって、次第に狭くなる。
支持デバイスの満足のいく寸法を可能とするために、多くの研究活動を行い、新規の材料、特に新規の摺動材料を作成して試験している。これら材料及び満たさなければならない試験状態は、構造支持デバイス及び防振装置それぞれに関して、欧州標準EN 1337-7及びEN 15129のような標準を現在条件としている。これら標準は、より詳しくは、欧州標準EN 1337-2において、CM1、CM2及びPTFEのようないくつかの摺動材料に関する寸法付け方法を提供している。これら標準によって提案された現地は、2、3の既知の材料のみを使用することによって凸面1a、1bの曲率半径を制限することである。平面公式(tabulated formulae)は、接触面値及び各材料に関する最大許容可能圧値を与える。
仏国特許出願公開第1 398 214号明細書 英国特許出願公開第1042397号明細書
これに関連して、本発明は、特に、剛性及び寸法付けの観点から満足のいく支持デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、相互に接触する少なくとも2つの力伝達部品を備え、ほぼ所定方向に向けた力を伝達する支持デバイスを提案する。2つの部品のうちの一方は、凸面を有しており、2つの部品のうちの他方は、上記凸面よりも大きい曲率半径を有する凹面を有する。凸面及び凹面のうちの一方には、摺動材料が裏打ちされている。凸面は、接触領域で凹面と接触している。2つの力伝達部品のうちの少なくとも1つは、上記方向に沿って接触領域とほぼ位置合わせされた部分において少なくとも1つの凹所を有する均質材料塊を備える。
この設計の支持デバイスにおいて、力伝達部品に凹所を適切に寸法付けること及び位置付けることにより、応力をより良好に摺動させるために、この部品の剛性を制御することが可能となる。したがって、支持部材及び周辺構造体組立体の寸法付け要件は、緩和される。凹所の寸法付け及び位置付けは、本発明にかかる支持デバイスが備え付けられる構造体それぞれの特定の機械的パラメータに従った計算によって、決定され得る。
1つの特徴によれば、凹所は、均質材料塊の剛性、形状及び寸法にしたがって選択された形状及び寸法を有する。
したがって、部品の正確な剛性制御は、この部品に関する凹所技術の精度よってのみ制限される。
さらなる特徴によれば、凹所の形状及び寸法は、摺動材料の剛性並びに摺動材料裏層の形状及び寸法にしたがってさらに選択されている。
さらなる特徴によれば、力伝達部品の均質材料塊は、力伝達部品の凸面または凹面の中心線に関して中心付けられた凹所を有する。
さらなる特徴によれば、力伝達部品の均質材料塊は、力伝達部品の凸面または凹面の中心線に関して対称の形態で分布された複数の凹所を有する。
さらなる特徴によれば、力伝達部品の均質材料塊は、力伝達部品のうち上記凸面または上記凹面とは反対側の面に少なくとも1つの凹所を有する。
さらなる特徴によれば、力伝達部品は、組立面に沿って共に組み立てられて均質材料塊を形成する複数の部品を備え、凹所は、組立面のレベルに形成されている。
さらなる特徴によれば、少なくとも1つの凹所には、均質材料塊の剛性よりも小さい剛性を有する充填材料が充填されている。充填材料は、アルミニウム、銅及び超高性能繊維補強コンクリートを有する群から選択され得るが、上記群は、非限定的である。
したがって、力伝達部品の局所的な剛性の変化は、この変化及び幅広い変化範囲にわたって制御を改善するために、依然として充填材料の選択に応じ得る。
凹所を充填材料で充填することを考慮し得、それにより、上記凹所を備える力伝達部品の面を面一にする。充填材料は、凹所付均質材料塊の形状を凹所を付ける前まで回復させ得る。例えば数十ミリメートルの小さな寸法ズレは、同様に、あり得る。
この特徴は、摺動材料の裏層を研磨する突出縁部が凹所開口部に存在することを防止するという利点を有しており、この利点は、凹所が力伝達部品の均質材料塊を端から端まで貫通する場合によりさらに有益である。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の説明において明らかに述べられており、この説明は、添付の図面を参照しながら、概略的な指針として付与されており、決して限定的な指針としてはいない。
従来技術にかかる支持デバイスを示す横断面斜視図である。 本発明にかかる一実施形態の支持デバイスを示す横断面図である。 本発明にかかる一実施形態の支持デバイスを示す横断面図である。 本発明にかかる一実施形態の支持デバイスを示す横断面図である。 本発明にかかる一実施形態の支持デバイスを示す半横断面図である。 本発明にかかる一実施形態の支持デバイスを示す半横断面図である。 本発明にかかる一実施形態の支持デバイスを示す横断面図であって、凹所には材料が充填されている、横断面図である。 本発明における一実施形態の支持デバイスにかかる複数の凹所を備える凸部品を示す斜視図である。 本発明にかかる一実施形態の支持デバイスの半分を示す斜視図である。
以下の説明において、デバイスの各部品は、デバイスの別の部品の「上に」または「下に」位置付けられているとして説明されており、これは、この部品が「直接的に」または(さらなる要素を介装させることによって)「間接的に」位置付けられ得ることを意味する。さらに、以下で使用する用語「下側」及び「上側」、「下に」及び「上に」、「下方に」及び「上方に」は、支持デバイスの支持側及び支持デバイスによって支持されなければならない構造体(橋、建物)側をそれぞれ示すと考慮される。
以下の説明において、本発明にかかる支持デバイスは、球状型支持体の具体的な場合において例示されている。理解しなければならないことは、これがただ単純な例示であること、及び、本発明の特徴がすべてのタイプの構造支持体に適用可能であること、である。特に、振子型支持デバイスは、例えば摩擦振子型摺動支持体(FPS)など、本発明の教示から利益を受け得る別の群を形成する。
図6に示すように、本発明にかかる支持デバイス100は、相互に接触し、それにより力を伝達させる複数の力伝達部品1、2a、2bを備える。これら力は、所定方向Dに方向付けられており、これら力は、上記方向に少なくともほぼ向けられている。2つの部品のうちの一方は、凸面1a、1bを有しており、2つの部品のうちの他方は、上記凸面1a、1bよりも曲率半径が大きい凹面20a、20bを有している。凸面1a、1bは、接触領域において凹面20a、20bと接触しており、この接触領域を介して、力を伝達させる。
方向Dは、さまざまな方法で規定され得、同じ結果、すなわち接触領域と位置合わせされた同じ部分におけるその長さにわたる規定をほぼ生成する。方向Dは、例えば、2つの部品間の接触領域をほぼ含む平面に直交するように、かつ、この領域に関して中心付けられるように、規定されている。方向Dは、同様に、力伝達部品1、2a、2bのうちの1つの中心線に対応するように、かつ、力伝達部品1、2a、2bのうちの1つにおける凸面1a、1bのまたは凹面20a、20bの中心線により詳しくは対応するように、規定され得る。方向Dは、同様に、上記方向を有する線の集合にわたる平均線として、規定され得る。
図1及び図6に示す例において、方向Dは、3つの力伝達部品1、2a、2bの3つの中心線11、21a、21bにわたる平均線として、規定される。図2a、図2b、図2c及び図4に示す例において、この例示が関する上記規定に関係なく、正確に同じ方向Dを規定する。
さらに、上記凸面及び凹面のうちの1つには、摺動材料3が裏打ちされている。摺動材料は、2つの力伝達部品1、2a、2b間の層として、これら部品の相対的な並進移動及び/または回転移動に適応するために、少なくともそれら接触領域において、裏層または同等のものとして介装されている。
方向Dの周囲における上記部品の範囲は、接触領域の範囲に応じており、それ自体は、凸面1a、1bと凹面20a、20bとの間の曲率半径差に応じる。この範囲は、本発明にかかる支持デバイスが備え付けられる構造体それぞれの特定の機械的パラメータに従った計算によって、決定され得る。
その最大限の許容によれば、支持デバイスは、2つの力伝達部品1、2a、2bのうちの少なくとも一方が少なくとも1つの凹所4、4a、4b、4c、4dを有する均質材料塊を備えるようになっており、これら少なくとも1つの凹所4、4a、4b、4c、4dは、部分的に上記方向Dに沿って接触領域と位置合わせされている、または、上記方向Dに沿って接触領域とほぼ位置合わせされている。
図面を参照して以下で説明する例において、力伝達部品1、2a、2bは、凸部品1と、陥凹20aを有する少なくとも1つの支持プレート2aと、を備える。凸部品1は、陥凹20a内にかつ陥凹20aに当接して配置されている。凸部品1は、より詳しくは、支持プレート2aの陥凹20aと対向して位置する第1凸面1aを備える。
これら例は、少なくとも、支持プレートが凸面を備え得、この支持プレートに位置する部品が支持プレートの凸面に対向して位置する陥凹を備え得る意味において、添付の特許請求の範囲に関して非限定的である。
図2a、図2b、図2c、図3a、図3b及び図4に示す例において、凸部品1は、その第1凸面1aとは反対側に、平坦な上面をさらに備える。図5及び図6に示す例において、凸部品1は、その第1凸面1aとは反対側に、第2凸面1bをさらに備える。
第1の場合において、凸部品1は、球状冠形状をほぼ有し得る。第2の場合において、図5に示すように、凸部品1は、球状冠形状をほぼ有する2つの部品、すなわち外殻10a、10bを有し得る。これら部品は、外殻10a、10bそれぞれの組立面12a、12bそれぞれによって共に組み立てられる。凸部品1の形状変形例を考慮する、例えば、凸部品1は、卵形状または楕円形状の横断面を有し得る。
図6に示すように、支持デバイス100は、凸部品1に配置された第2支持プレート2bをさらに備え得る。凸部品1が上凸面1bを備える場合において、第2支持プレート2bは、陥凹20bを備える。したがって、第2支持プレート2bは、凸部品1に配置されており、それにより、凸面1bは、陥凹20bの反対側に位置する。
支持プレート2a、2bは、均質材料塊を備えており、この塊は、ほぼ平坦な平行六面体または円盤形状を有することができる。図2a、図2b及び図2cに示すように、側部23a、23bは、関連する場合に、刳り貫かれており、陥凹20a、20bを形成する。側部23a、23bとは反対側にある別の側部22a、22bは、有利には、ほぼ平坦である。
図2a、図2b、図2c、図4及び図6に示す好ましい一実施形態において、凹所4は、少なくとも:
−この凹所が陥凹20aの中心線21aに関して中心付けられるように、支持プレート2aに、及び、
−支持プレート2aのうち陥凹20aとは反対側の側部22aに、
形成されている。
凹所4、4a、4b、4c、4dは、潜在的には非常に局所化した態様で、支持プレートの剛性を低減するために使用されている。したがって、上記プレートは、支持デバイス100が負荷を受けると、より容易に変形され得る。このため、凸部品1と支持プレート2a、2bの陥凹20a、20bとの間の接触領域は、増加され、負荷を受けた力は、支持デバイス100により均一に分布される。
凹所4、4a、4b、4c、4dの結果として得られた剛性における全体的な変化は、この凹所の形状及び寸法に応じるが、同様に、凹所付部品を構成する均質材料塊の剛性、形状及び寸法に応じ、潜在的には、支持デバイス100の他の部品を構成する均質材料塊の剛性、形状及び寸法に応じる。
さらに、凹所4の形状及び寸法は、摺動材料3の剛性並びに摺動材料裏層3の形状及び寸法にしたがって選択され得る。
凹所4、4a、4b、4c、4dの形状は、特に制限されていない。しかしながら、軸対称の形状は、これら形状の対称軸が凹所付部品の中心軸11、21a、21bと一致する限り、好ましい。したがって、凹所は、例えば、(i)図2a、図2及び図2cに示すような筒状孔の形状、(ii)図3a及び図3bに示すような座繰り、または、追加で、(iii)からの筒状体またはリングの容積が窪むように形成された孔の形状、を取り得る。
別に好ましいことにおいて、凹所4、4a、4b、4c、4dは、その壁に及びその底部に突出縁部を備えておらず、それにより、凹所付部品の優先破壊領域が存在することを防止する。例えば、例示することを目的として、上述した形状を有する凹所は、立方体状凹所に関して好ましい。同様に、凹所それぞれは、有利には、凹所の底面とその壁との間に窪みを有する。図3a及び図3bに示すように、窪みは、一定変化の曲率または一定の半径を有し得る。
凹所4、4a、4b、4c、4dの寸法は、凹所部材の寸法によって制限されている。図2a、図2b及び図2cに示すように、凹所4の形状は、筒状であり得、この筒形状の寸法は、変化し得る。この例において、図2aに示す凹所4は、図2bに示す凹所4のようには同一直径を有しておらず、図2cに示す凹所4は、図2a及び図2bに示す凹所4のようには同一深さを有していない。
留意すべきことは、凹所4、4a、4b、4c、4dの形状及び寸法が連続的な態様で変化し得るならば、凹所部材の剛性の連続的な変化を、この変化を正確に制御するために、得ることができること、である。
本発明は、支持デバイス100の一部品における均質材料塊にある単一の凹所4に限定されない。実際には、図5に示すように、複数の凹所4a、4b、4c、4dを同様に支持デバイス100の少なくとも1つの部品に、この場合において凸部品1に形成し得る。したがって、これら複数の凹部は、有利には、それらの形状及び寸法において互いに同一であり、考慮する部品の陥凹または凸隆の中心線に対して、この場合において軸11に対して、対称な態様で分布されている。
図5に示す例において、凹所4a、4b、4c、4dそれぞれは、凸部品1の外殻10bの組立面12bのレベルに形成されている。同様に、他の凹所は、凸部品1の外殻10aの組立面12aのレベルに形成され得る。これら他の凹所は、同一であり得または異なり得、図示した凹所4a、4b、4c、4dの反対側に位置しても位置しなくてもよい。留意すべきことは、これら凹所が貫通孔でなく、凸部品1の凸面1a及び1bではないという条件で、凸部品1の組立面12a及び12bのうちの一方または双方に凹所を形成する動作が結果としてこれら凹所をもたらす。したがって、これは、これら表面に突出縁部が存在することを防止し、これら突出縁部は、凸部品1と支持プレート2a、2bとの相対移動中に摺動材料からなる裏層を研磨することができる。
追加の特徴にしたがって、かつ、図2a、図2及び図5に示すように、少なくとも1つの凹所4には、充填材料5が充填されている。複数の凹所4a、4b、4c、4dをいずれかの部品に形成した場合、対称性を維持する目的で好ましいことは、同一の充填材料を使用して複数の凹所すべてを充填すること、である。
充填材料5は、均質材料塊の剛性よりも小さい剛性を有し得る。充填材料5は、より詳しくは、潜在的には純粋なアルミニウム、銅及び潜在的には蒸気養成の超高性能繊維補強コンクリートを有する群から選択され得、それにより、内因性の収縮を制限する。
部品の互いに対する相対移動中に摺動材料からなる裏層を研磨できる突出縁部が存在することを防止するために、充填材料5は、上記接触面のレベルに開口する凹所を充填し、それにより、少なくとも凹所付部品の面を合わせる。充填材料の見かけ表面状態は、より詳しくは、必要ならば、機械加工によって、修正され得、より詳しくは、凹所付均質材料塊の形状及び寸法を凹所を付ける前の形状及び寸法まで回復させる。
さらに、凹所それぞれは、貫通孔であり得る。したがって、凹所は、有利には、充填されており、それにより、凸部品1の及び支持プレート2a、2bの相対移動中に摺動材料からなる裏層を研磨できる突出縁部が存在することを防止する。この限定内において、凹所を充填材料5で充填することを組み合わせ得る。
留意すべきことは、充填材料の選択及び凹所を部分的にまたは完全に充填することが、この凹所の形状及び寸法特徴によってのみ提供された連続的な変化よりも、幅広い範囲にわたって、凹所付部品の剛性における連続的な変化を得るために使用され得ること、である。
本発明にかかる支持デバイス100は、有利には、力伝達部品1、2a、2bそれぞれの剛性を正確に制御することを可能とし、部品に負荷を受ける力集中領域が存在することを制限する、または防止する。したがって、負荷は、支持デバイス100においてより良好に分布され、支持デバイスに適用可能な寸法付け制限は、緩和される。
提案した解決法は、凹所を摺動させること及び寸法付けることに関して満足のいく支持デバイスを作り出すために、何年にもわたって新規の材料を開発することにある解決法に対する代替案を提供する。
1,2a,2b 力伝達部品、1a,1b 凸面、3 摺動材料,摺動材料裏層、4,4a,4b,4c,4d 凹所、5 充填材料、10a,10b 部品、11,21a,21b 中心線、12a,12b 組立面、20a,20b 凹面、22a,22b 反対側の面、100 支持デバイス

Claims (10)

  1. 相互に接触し、それによりほぼ所定方向(D)に向けて力を伝達させる少なくとも2つの力伝達部品(1、2a、2b)を備え、
    2つの前記部品のうちの一方が、凸面(1a、1b)を有し、
    2つの前記部品のうちの他方が、前記凸面よりも曲率半径が大きい凹面(20a、20b)を有し、
    前記凸面及び前記凹面のうちの一方には、摺動材料(3)が裏打ちされており、
    前記凸面(1a、1b)が、接触領域において前記凹面(20a、20b)と接触し、
    2つの前記力伝達部品(1、2a、2b)のうちの少なくとも一方が、前記方向(D)に沿って接触領域にほぼ位置合わせされた部分において少なくとも1つの凹所(4、4a、4b、4c、4d)を有する均質材料塊を備えることを特徴とする支持デバイス(100)。
  2. 前記凹所(4、4a、4b、4c、4d)が、前記均質材料塊の剛性、形状及び寸法にしたがって選択された形状及び寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の支持デバイス(100)。
  3. 前記凹所(4、4a、4b、4c、4d)の形状及び寸法が、前記摺動材料(3)の剛性並びに前記摺動材料裏層(3)の形状及び寸法にしたがってさらに選択されていることを特徴とする請求項2に記載の支持デバイス(100)。
  4. 前記力伝達部品(1、2a、2b)の前記均質材料塊が、当該力伝達部品(1、2a、2b)の前記凸面(1a、1b)または前記凹面(20a、20b)の中心線(11、21a、21b)に関して中心付けられた凹所(4)を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の支持デバイス(100)。
  5. 前記力伝達部品(1、2a、2b)の前記均質材料塊が、当該力伝達部品(1、2a、2b)の前記凸面(1a、1b)または前記凹面(20a、20b)の中心線(11、21a、21b)に関して対称の態様で分布された複数の凹所(4a、4b、4c、4d)を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の支持デバイス(100)。
  6. 前記力伝達部品(1、2a、2b)の前記均質材料塊が、前記力伝達部品(2a、2b)のうち前記凸面(1a、1b)または前記凹面(20a、20b)とは反対側の面(22a、22b)に少なくとも1つの凹所(4、4a、4b、4c、4d)を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の支持デバイス(100)。
  7. 前記力伝達部品(1)が、組立面(12a、12b)に沿って共に組み立てられて前記均質材料塊を形成する複数の部品(10a、10b)を備えており、
    前記凹所(4、4a、4b、4c、4d)が、前記組立面(12a、12b)のレベルに形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の支持デバイス(100)。
  8. 少なくとも1つの前記凹所(4、4a、4b、4c、4d)には、前記均質材料塊の剛性よりも小さい剛性を有する充填材料(5)が充填されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の支持デバイス(100)。
  9. 前記充填材料(5)が、アルミニウム、銅及び超高性能繊維補強コンクリートを有する群から選択されていることを特徴とする請求項8に記載の支持デバイス(100)。
  10. 前記凹所(4、4a、4b、4c、4d)が、前記力伝達部品(1、2a、2b)の前記均質材料塊を端から端まで貫通することを特徴とする請求項8または9に記載の支持デバイス(100)。
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