JP2017507974A - シェラックベースのスキンケアローション - Google Patents

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Abstract

水ベースのスキンケア組成物、特に、水ベースのスキンケアローションが提供される。改善されたモイスチャライジング特性を示す水ベースのモイスチャライジング組成物が、少量であるが適切な量の水溶性シェラックまたはアナログを、この組成物に含めることによって、製造され得ることが見出された。具体的には、水ベースのモイスチャライジング組成物であって、この組成物の水相に溶解した、少量であるが適切な量の水溶性シェラックまたはアナログを含有する、水ベースのモイスチャライジング組成物は、従来の電気伝導性試験および経皮水分喪失試験によって決定される場合に、有意に改善されたバリアフィルム特性を示すことが見出された。

Description

関連出願の引用
本願は、米国仮特許出願第61/954,150号(発明の名称「SHELLAC BASED SKIN CARE LOTION」、2014年3月17日出願)に対する優先権および利益を主張する。この仮特許出願の開示全体は、本明細書中に参考として援用される。
発明の分野
本発明は、水ベースのスキンケア組成物、特に、水ベースのスキンケアローションに関する。
背景
モイスチャライジングローション、ペースト、クリームおよびゲルは、皮膚の外側層(表皮)をより柔らかく、よりしなやかにするように特に設計された化学試薬の複雑な混合物からなる、周知の消費者製品である。通常、これらは水中油型エマルジョンの形態の水ベースの組成物であり、この中で、種々の有利な成分(例えば、天然に存在する皮膚脂質およびステロール、天然および/または人工の油、湿潤剤、皮膚軟化薬、ならびに潤滑剤など)が、水中に乳化している。皮膚に塗布されるとき、これらの製品は保護コーティングを形成し得、これらの保護コーティングは、皮膚の表面から水が蒸発する速度を低下させ、これによって、この皮膚の水分補給(含水率)を増大させる。
モイスチャライジング組成物の、皮膚に対する有効性を測定するための、2つの一般的に認容される技術は、電気伝導性および経皮水分喪失に関する。電気伝導性試験において、この組成物で処理された皮膚の表面のインピーダンスが、適切な分析機器(例えば、Gloucester,MassachusettsのNova Technology Corporationから入手可能なNova Dermal Phase Meter,Model DPM 9003)によって決定される。より低いインピーダンス(より高い電気伝導性)は、皮膚内に保持された水のより高い濃度を意味し、これによって、より高い程度のモイスチャライジングを示す。
経表皮水分喪失または「TEWL」とは、身体(動物または植物)の内側から表皮層(皮膚)を通って、周囲大気へと拡散および蒸発によって自然に消える水の量をいう。経皮水分喪失試験において、水蒸気が身体から皮膚を通って失われる速度は、精巧な分析装置(例えば、Broomall,PennsylvaniaのCyberderm,Inc.から入手可能なDermaLab Computerized Evaporimeter)によって測定される。TEWLの低下、すなわち、水蒸気喪失速度の低下は一般に、そのモイスチャライジング組成物によって形成された保護フィルムの水分バリア特性が比例してより大きいことを意味する。
現在入手可能なモイスチャライジング組成物はうまく働くが、過去に入手可能であったものよりさらに良好な特性を示す、改善されたモイスチャライジング組成物を提供することが常に望まれている。
発明の要旨
本発明に従って、改善されたモイスチャライジング特性を示す水ベースのモイスチャライジング組成物が、少量であるが適切な量の水溶性シェラックまたはアナログを、この組成物に含めることによって、製造され得ることが見出された。具体的には、水ベースのモイスチャライジング組成物であって、この組成物の水相に溶解した、少量であるが適切な量の水溶性シェラックまたはアナログを含有する、水ベースのモイスチャライジング組成物は、従来の電気伝導性試験および経皮水分喪失試験によって決定される場合に、有意に改善されたバリアフィルム特性を示すことが見出された。
従って、本発明は、水ベースのモイスチャライジング組成物を提供し、この水ベースのモイスチャライジング組成物は、水相およびこの水相中に乳化した油相を有する水中油型エマルジョンを含有し、ここでこの油相は、1つまたはより多くの皮膚軟化薬を含有し、そしてさらに、この組成物は、水溶性シェラックまたはアナログを、この組成物のモイスチャライジング特性を改善するために十分な量で含有する。
さらに、本発明は、既存のモイスチャライジング組成物のモイスチャライジング特性を改善するためのプロセスをさらに提供し、この組成物は、水相およびこの水相中に乳化した油相を有する水中油型エマルジョンを含有し、ここでこの油相は、1つまたはより多くの皮膚軟化薬を含有し、このプロセスは、この既存のモイスチャライジング組成物に、またはこの既存のモイスチャライジング組成物を形成している1つもしくはより多くの成分に、水溶性シェラックまたはアナログを、この既存のモイスチャライジング組成物のモイスチャライジング特性を改善するために十分な量で添加する工程を包含する。
なおさらに、本発明また、水ベースのモイスチャライジング組成物を提供し、この水ベースのモイスチャライジング組成物は、水相およびこの水相中に乳化した油相を有する水中油型エマルジョンを含有し、ここでこの油相は、1つまたはより多くの皮膚軟化薬を含有し、そしてさらに、この水相は、この水相に溶解した、この水相の重量に基づいて少なくとも約1重量%の水溶性シェラックを含有する。
詳細な説明
基準重量
他に示されない限り、以下に特定される成分の濃度は、本発明のモイスチャライジング組成物全体の重量(またはこの組成物の水相の重量と特定される場合には、この組成物の水相の重量)であるが、存在し得るいかなる噴射剤も除外した重量に基づく、成分の重量に換算して与えられる。すなわち、本発明のモイスチャライジング組成物がエアゾール容器内のスプレー可能な組成物の形態で提供される、本発明の実施形態において、この組成物の以下のような成分濃度は、この容器内に同様に存在し得るいかなる噴射剤も除外すると理解される。
スプレー不可能な組成物
上に示されるように、本発明のモイスチャライジング組成物は、所望であれば、スプレー可能な組成物の形態で提供され得る。従って、例えば、これらの実施形態の本発明のモイスチャライジング組成物は、非エアゾール機械ポンプスプレーデバイスから、または加圧エアゾールキャニスターから、噴射剤を使用して、送達され得る。
しかし、最も一般的には、本発明のモイスチャライジング組成物は、スプレー不可能な組成物(すなわち、非常に粘度が高いので、従来の機械ポンプスプレヤーからも、従来の加圧エアゾールキャニスターからも、簡便にスプレーできない組成物)の形態をとる。具体的な例としては、ローション、ペースト、クリームおよびゲルが挙げられる。
水ベースのモイスチャライジング組成物
本発明のモイスチャライジングスキンケア組成物は、水ベースである。この文脈において、「水ベース」とは、これらの組成物が、水相がエマルジョンの外側相を構築する水中油型エマルジョンの形態であることを意味する。
シェラックを種々のタイプの局所用(topical)薬学的組成物(例えば、日焼け止めなど)に含めることは、すでに公知である。例えば、同一人に譲渡されたWO 2013/039,826を参照のこと。これは、シェラックまたは他の天然に存在するフィルム形成ポリマーを、スプレー可能な日焼け止めに含めることを記載する。例えば、U.S. 2010/0297043もまた参照のこと。これは、シェラックを、耐久性のある耐水性の可撓性フィルムを皮膚の表面に形成するために適合された組成物(包帯、人工皮膚または保護バリアとして使用して、皮膚を、着用者の身体から放出される汚物および流体(例えば、尿、糞便および吐物)との接触から保護するためのもの)に含めることを記載する。
これらの組成物は、この組成物の外側相がエタノールまたは他の低分子量(例えば、C〜C)アルコールであるという意味で、アルコールベースである。この文脈において、「アルコール」は、エチレングリコール、プロピレングリコール、およびグリセロールなどのポリオールを包含すると理解される。さらに、「外側相」とは、溶液の場合、この溶液の、他の全ての成分が溶解している溶媒を意味すると理解される。一方で、懸濁物、分散物またはエマルジョンの場合、「外側相」とは、この組成物の連続相に不溶性である全ての成分が、懸濁、分散、または乳化のいずれかをしている、この連続相を意味すると理解される。通常、これらのアルコールベースの組成物の大部分、またはこれらのアルコールベースの組成物中の液体の少なくとも実質的な(substantial)大部分は、エタノールまたはアナログである。
本発明のモイスチャライジング組成物は、本発明のモイスチャライジング組成物が、この組成物の外側(連続)相を形成する液体が水であるという意味で水ベースである点で、アルコールベースの組成物とは異なる。この差異の実際の影響は、少なくとも3つである。
第一に、これらの以前のアルコールベースの組成物中の、実質的な量のエタノールまたはアナログは、皮膚の乾燥を促進し、このことは、モイスチャライジング組成物により求められる効果、すなわち、皮膚の水分を保持することとは、正反対である。本発明のモイスチャライジング組成物は、この影響を回避する。なぜなら、本発明のモイスチャライジング組成物は、実質的な量のエタノールもアナログも含有しないという意味で、水ベースであるからである。これは、本発明のモイスチャライジング組成物が、エタノールもアナログも全く含んではならないということではない。本発明の組成物は、これらの以前の組成物中に見出された多量のエタノールを含有しないというだけである。従って、例えば、本発明のモイスチャライジング組成物は、エタノールまたは他の低分子量アルコールを、本発明のモイスチャライジング組成物全体(存在する場合、噴射剤を除外する)の重量に基づいて、望ましくは約5重量%以下、より望ましくは約3重量%以下、またはさらに、約1重量%以下の量で含有し得る。
第二に、本発明のモイスチャライジング組成物によって形成される保護フィルムは、これらの以前のシェラック含有組成物により与えられるものとは異なる触感または「感触」を示す。これは、本発明のモイスチャライジング組成物が乾燥するときに形成される保護フィルムが水感受性であり、従って、水分が皮膚から蒸発することを遮断しないという意味で「呼吸し」得ることに起因する。これらの以前の組成物によって形成される保護フィルムは一般に、皮膚の水分を透さない。なぜなら、これらの保護フィルムは水不溶性成分から形成されるからである。
第三に、本発明のモイスチャライジング組成物において使用されるシェラックまたはアナログは、これらの以前のアルコールベースの組成物において使用されるシェラックとは異なる。当該分野において十分理解されているように、シェラックは、エタノールおよび他の低分子量アルコールに可溶性であるが、中性および酸性のpHレベルの水には不溶性である。上に記載された以前のアルコールベースの組成物において、このことは問題ではない。なぜなら、これらの組成物の連続相がエタノールまたはアナログであるからである。しかし、本発明のモイスチャライジング組成物において、この組成物の連続相は水性である。その結果、異なる形態のシェラック(すなわち、水溶性シェラック)が使用されなければならない。
本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物に含まれる水の量は、広範に変わり得、そしてとりわけ、作製されるべき組成物の形態に依存する。すなわち、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物中の水の量は、とりわけ、この組成物が、ローション、クリーム、ゲル、またはスプレー可能な組成物の、いずれの形態で作製されるべきであるかに依存する。
例えば、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物は、ローションの形態で作製される場合、代表的に約45〜80重量%、より代表的には約50〜70重量%、またはさらに、約55〜65重量%の水を含有する。
他の形態で作製される場合、本発明のモイスチャライジング組成物の特定の実施形態に含めるための水の量の決定は、従来の実施に従う慣用的な実験を使用して、容易になされ得る。
スキンケア成分
上に示されるように、モイスチャライジング組成物は、皮膚の外側層(表皮)をより柔らかく、よりしなやかにするように設計された、広範な種々の異なる成分を含有する、周知のクラスの材料である。これらの有利なスキンケア成分の具体的な例としては、天然に存在する皮膚脂質およびステロール、天然および/または人工の油、湿潤剤、皮膚軟化薬、ならびに潤滑剤などが挙げられる。これらの有利なスキンケア成分のうちのいずれかまたは全てが、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物に含まれ得る。
例えば、本発明のモイスチャライジング組成物は、本質的に水不溶性である1つまたはより多くの皮膚軟化薬(すなわち、脂肪および油(脂質))を含有し得る。例えば、かなりの量のステアリン酸およびパルミチン酸を含有する、動物性産物と植物性産物との両方が使用され得るが、植物ベースの産物が好ましい。ココナッツ油およびパーム核油は、このような植物ベースの産物の良い例であり、一方で、動物脂肪および獣脂は、このような動物ベースの産物の良い例である。石油ベースの皮膚軟化薬(例えば、ワセリンおよび鉱油)もまた、シリコーン油(例えば、シクロメチコンおよびジメチコンなど)と同様に、使用され得る。
かなり興味深いものは、高レベルの必須脂肪酸(例えば、リノール酸)を含有する油である。なぜなら、これらの必須脂肪酸は、皮膚層内に自然に見出される脂質(油)を補充する能力が評価されているからである。長鎖アルコール(すなわち、脂肪アルコール)もまた有用である。なぜなら、脂肪アルコールと脂肪酸とのエステルであるからである。
ラノリンは、複雑な脂肪アルコール、脂肪酸およびステロール(例えば、コレステロール)のその独特な組成に起因して、何世紀にもわたって使用されている。
使用され得る具体的な皮膚軟化薬は、脂肪酸(例えば、オレイン酸およびリシノール酸(recinoleic acid));脂肪アルコール(例えば、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、およびヘキサデシルアルコール(ENJAY));エステル(例えば、アジピン酸ジイソプロピル、C〜C15アルコールの安息香酸エステル、およびイソ−ノナン酸イソノニル);アルカン(例えば、鉱油);アルケン(例えば、ポリブテン);シリコーン(例えば、ジメチルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキサン);ならびにエーテル(例えば、ポリオキシプロピレンブチルエーテルおよびポリオキシプロピレンセチルエーテル)である。最も好ましい水不溶性液体皮膚軟化薬は、ポリブチレン30cst.、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン5.0cst.およびポリオキシプロピレン(14)ブチルエーテルである。
本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物に含まれ得る、別のタイプの有利なスキンケア成分は、モイスチャライザーである。モイスチャライザーと皮膚軟化薬との主要な違いは、モイスチャライザーがモイスチャライジング特性を与えるのみでなく、感触および感覚の特性にも影響を与え得ることである。逆に、皮膚軟化薬は、感触および感覚の特性に影響を与えるのみでなく、モイスチャライジング特性もまた与え得る。従って、一般的に言えば、両者の間にはかなりの重なりがあり、この重なりはそれらの相違より大きい。一般に、モイスチャライザーは水に可溶性であり、一方で、皮膚軟化薬は水に可溶性ではない。モイスチャライザーは一般に、本質的に吸湿性である極性物質である。グリセリンは、非常に費用効果的なモイスチャライザーである。ソルビトール、スクロース、グルコース、および他の糖類もまた、この目的で一般的に使用される。多糖類、炭水化物、およびミネラルの混合物を含有するアロエもまた、優れたモイスチャライザーである。
本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物に含まれ得るなお別のタイプの有利なスキンケア成分は、蝋である。蝋は主として、室温で固体である、長鎖エステルまたは炭化水素から成る。化粧品において使用されるいくつかの一般的な蝋は、蜜蝋、カンデリラ蝋、カルナウバ蝋、ポリエチレン蝋、およびパラフィン蝋である。蝋の融点は、それらの独特の組成および鎖長に依存して、広く変わる。異なる特性(例えば、高い光沢、可撓性、およびもろさ)の蝋を組み合わせることによって、最適な化粧品性能が達成され得る。しばしば、蝋は、所望の柔らかさを達成するために、適合性の油と合わせられる。蝋は、ハンドクリームおよびマスカラエマルジョンにおいて、その軟化特性、増粘特性および耐水特性により、特に有用である。
本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物に含まれ得る、なお別のタイプの有利なスキンケア成分は、湿潤剤である。湿潤剤は、その吸湿特性に起因して、皮膚を湿らせて保持することを補助する吸湿性物質である。
本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物を作製するために使用され得る湿潤剤の具体例としては、種々のグリコール(例えば、プロピレングリコール(E1520)、ヘキシレングリコール、およびブチレングリコール)、トリ酢酸グリセリル(E1518)、ビニルアルコール、プロパンジオール、ネオアガロビオース、糖アルコール/糖ポリオール、グリセロール/グリセリン、ソルビトール(E420)、キシリトール、マルチトール(E965)、高分子ポリオール(例えば、ポリデキストロース(E1200))、キラヤ(quillaia)(E999)、尿素、アロエベラゲル、MPジオール、αヒドロキシ酸(例えば、乳酸)およびハチミツが挙げられる。
安定性およびレオロジー成分
上記有利なスキンケア成分に加えて、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物はまた、この組成物を安定化し、そして所望の粘度を達成することを補助するように働く成分を含有し得る。この点に関して、乳化剤を、種々のタイプの化粧品(水ベースのモイスチャライジング組成物が挙げられる)に、安定化の目的で含めることが、産業において周知である。さらに、増粘剤をこのような組成物に、レオロジー制御のために、すなわち、所望の粘度を達成するために、含めることもまた、周知である。本発明に従って、水ベースのスキンケア組成物において以前から使用されていたか、または将来において使用され得る、任意の乳化剤および任意の増粘剤が、本発明の水ベースのスキンケア組成物において使用され得る。
例えば、全てのタイプの乳化剤(陽イオン性、陰イオン性、非イオン性、および両性の界面活性剤が挙げられる)が、この目的で使用され得る。特に興味深いものは、C16〜C18脂肪酸(例えば、ステアリン酸)、C16〜C18アルコール(例えば、セテアリルアルコール)、種々のグリセリルエステル(例えば、モノステアリン酸グリセリルおよびジステアリン酸グリセリル)、ならびにポリエチレングリコールの脂肪酸エステルである。
同様に、全てのタイプの増粘剤(例えば、セルロース、カルボマー(ポリアクリル酸ポリマー)、ベントナイト粘土、カラギナン、ペクチン、キサンタンガム、種々のタイプの蝋(例えば、カンデリラ蝋、およびローカストビーンガム)が挙げられる)が使用され得る。
薬理学的に活性な成分
上記成分に加えて、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物はまた、薬理学的に活性な成分を同様に含有し得る。例えば、これらの組成物は、日焼け止め、抗ざ瘡剤、抗しわおよび抗皮膚萎縮剤、非ステロイド性抗炎症活性物質、表面麻酔薬、人工日焼け剤および促進剤、抗微生物および抗真菌活性物質、ならびに種々の経皮医薬(例えば、産児制限薬剤、および抗喫煙薬剤など)、ならびに類似の組成物に従来含有される他の任意の成分を含有し得る。
ヘドニック(hedonic)および防腐剤成分
上記成分に加えて、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物はまた、その望ましさを改善するため、および防腐の目的で、化粧品組成物に一般的に含まれるなおさらなる成分を含有し得る。例えば、これらの組成物は、顔料、色素、香料、脱臭化合物、収れん塩、酸化防止剤、防腐剤(例えば、殺生物剤および殺真菌剤)、ならびに昆虫忌避薬などを含有し得る。
シェラックフィルム形成剤
本発明に従って、少量であるが適切な量のシェラックが、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物に含有される。なぜなら、この成分の存在は、電気伝導性と経皮水分喪失との両方の観点で、これらの組成物が与えるモイスチャライジング効果を改善することが見出されたからである。漂白シェラック、特に精製(すなわち、脱蝋)漂白シェラックが好ましい。
シェラックは、雌のラックカイガラムシ(lac bug)の分泌物から得られる、天然に存在する熱可塑性物質である。シェラックは、酸素、水蒸気、CO、エチレンおよび種々の臭いに対する低い透過性、低い脂溶性、優れた色ならびに優れた透明性を含めた、特性の優れた組み合わせを示す。
シェラックは、シードラック(昆虫分泌物)から細片を除去し、次いでこのシードラックをさらに処理して、所望の産物を得ることによって、このシードラックから得られる。市場では、シェラックは、2つの異なるタイプ(漂白シェラックおよびオレンジシェラック)として入手可能である。さらに、これらのシェラックの両方が、精製(すなわち、脱蝋)バージョンおよび未精製(標準)バージョンで入手可能である。さらに、シェラックのこれらの4つの異なるバラエティの各々は、異なる物理的形態(例えば、固体のフレーク、および水溶液および/またはアルコール溶液)で入手可能である。さらに、これらの異なるバラエティのうちのいくつかはまた、異なる等級で入手可能である。例えば、脱蝋オレンジシェラックは、かすかな橙色から強い橙色がかった赤にわたる、種々の異なる等級で入手可能である。
米国特許第6,348,217号(その開示の全体は、本明細書中に参考として援用される)に記載されるように、漂白シェラックは、シードラックを水性アルカリに溶解させ、次いで次亜塩素酸ナトリウムなどの漂白剤を添加することによって、作製される。次いで、このように得られた生成物を沈殿させ、そして乾燥させて、標準漂白シェラックを生成する。あるいは、溶解した漂白シェラックを公知の技術により精製して、その蝋分を除去し、その後、沈殿および乾燥を行い、これによって、脱蝋漂白シェラックを生成し得る。対照的に、標準オレンジシェラックは、シードラックを融解させ、不溶性物質をふるい分け除去し、次いでこのように得られた生成物を固化およびフレーク化することによって、作製される。一方で、脱蝋オレンジシェラックは、シードラックをアルコールに溶解させ、不溶性物質を漉して除去し、蝋粒子を濾別し、そしてこのように得られた溶液を活性炭に通して脱色し、その後、固化およびフレーク化することによって、作製される。本発明に従って、これらの異なるタイプのシェラックの各々が、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物において使用され得る。
上に示されるように、シェラックは、アルコール(特に、エタノール)に容易に溶解する。しかし、シェラックは、中性pHの水には本質的に不溶性であり、一方で、アルカリ性のpHを有する水には可溶性である。
本発明に従って、水溶性シェラックは、水ベースのモイスチャライジング組成物に、この組成物の連続水相に溶解するような様式で、組み込まれる。
これがなされ得る1つの特に簡便な方法は、シェラックを少量のエタノールまたは他の低分子量液体水溶性アルコールに溶解させ、次いでこのように形成したシェラック溶液を、類似の量のアルカリ水と、撹拌しながら合わせることである。この文脈において、低分子量液体水溶性アルコールとは、1個〜5個のヒドロキシル基を含むC〜Cアルコールを意味することが理解される。2個〜5個のヒドロキシル基を含むC〜Cポリオールが好ましい。同様に、「類似の」量の水とは、シェラック溶液対アルカリ水の重量比が、望ましくは約0.75:1〜2:1、より望ましくは約1:1〜1.7:1、またはさらに、約1.25:1〜1.5:1であることを意味する。
例えば、固体のフレーク状シェラックは、撹拌しながら75〜80℃に加熱された、重量基準でおよそ2倍の液体アルコールに、ゆっくりと撒かれ得る。一旦、このシェラックが完全に溶解したら、このように形成したシェラック溶液は、およそ同じ量またはわずかに少ない量の、約7.5〜8のpHのアルカリ水(これもまた、撹拌しながら約75〜80℃に維持されている)に添加され得る。次いで、このように形成した組成物は、シェラックおよびアルコールを含有する水溶液が得られるまで、撹拌される。その後、この組成物は、約50〜60℃まで放冷され得、その後、この組成物の残りの成分(これらは既に、予め合わせられている)と合わせられる。必要であれば、最終組成物のpHが、約7.5〜8の最終目標pHに達するように、さらに調整され得る。
従って、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物を作製するための1つの簡便な方法は、予め作製された(すなわち、既存の)油中水型モイスチャライジング組成物で開始し、次いで、水溶性シェラックが溶解した水溶液を添加することであることが、理解される。
あるいは、このシェラック溶液は、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物を形成する成分のうちの1つまたはより多くに、その成分を他の成分と合わせる前に、添加され得る。
本発明のモイスチャライジング組成物が作製される具体的な方法とは無関係に、これらの組成物中のシェラックの量は、通常、この組成物の全体(上記のように、噴射剤を除外する)の重量に基づいて、約1〜20重量%である。望ましくは、これらの組成物に溶解されるシェラックの量は、約2〜15重量%、約3〜10重量%、またはさらに、4〜7重量%である。
シェラックアナログ
シェラックに加えて、またはシェラックの代わりに、エタノールと、わずかにアルカリ性のpH(すなわち、pH≧7〜約8.5)の水との両方に可溶性であり、そしてエタノール/水溶液から乾燥してフィルムを形成する、他の任意の物質が、改善されたモイスチャライジング特性を本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物に与えるために、使用され得る。
成分の割合
本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物中の大部分の成分の相対量は、従来のものであり、そして任意の従来の量が使用され得る。従って、水、皮膚軟化薬、モイスチャライザー、蝋、湿潤剤、乳化剤、増粘剤、および他の任意の成分の量は、従来のものであり、そして任意の従来の量が、これらの成分のそれぞれについて使用され得る。
例えば、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物は、
・ 約5〜40重量%、より代表的には約10〜30重量%、またはさらに、約10〜20重量%の、皮膚軟化薬、
・ 約0〜5重量%、より代表的には約0.5〜4重量%、またはさらに、約1〜3重量%の、モイスチャライザー、
・ 約0〜10重量%、より代表的には約1〜8重量%、またはさらに、約2〜5重量%の、湿潤剤、
・ 約0〜15重量%、より代表的には約1〜10重量%、またはさらに、約3〜8重量%の、界面活性剤、および
・ 所望であれば、約0〜5重量%、より代表的には約0〜3重量%、またはさらに、約0.5〜2重量%の、増粘剤
を含有し得る。
本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物に含まれる水溶性シェラックまたはアナログの量は、上記電気伝導性試験および経皮水分喪失試験によって反映されるような、そのモイスチャライジング特性の顕著な改善を与えるために十分であるべきである。一般に、このことは、これらの組成物中のシェラックの量が、このシェラックを含めたこの組成物中の全ての「活性」成分の合計に基づいて、約5〜40重量%であるべきであることを意味する。この文脈において、「活性成分」とは、全てのキャリア液体(例えば、シェラックを溶解させるために使用されるアルコール、および存在する全ての水(これらの組成物を作製するために使用されたアルカリ性水溶液および/または酸性水溶液中に存在し得るあらゆる水を含めて))を除外するが、この組成物中の他の全ての成分(グリセリンモイスチャライザーなど、これらが液体形態で存在する場合でさえも)を含むと理解される。より望ましくは、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物中の水溶性シェラックの量は、この基礎に基づいて約10〜30重量%、15〜25重量%、またはさらに、17〜23重量%である。
本発明をより徹底的に説明する目的で、以下の実施例が提示される。
本発明に従って作製される水ベースのモイスチャライジングローション(「生成組成物」)を、以下の方法で調製した。他に示されない限り、以下に与えられる全ての濃度は、この生成組成物の総重量に基づく。
従来の水ベースの既存のモイスチャライジングローションを最初に、有機相と水相とを別々に調製し、次いでこれら2つを一緒に合わせることによって、作製した。この水相は、約50重量%の水、ならびに約1重量%のキサンタンガム(増粘剤)および約3重量%のグリセリン(湿潤剤)を含有し、一方で、この有機相は、合計で約10重量%の3つの異なる従来の皮膚軟化薬、約2重量%の従来の乳化剤および約1重量%の蝋増粘剤を含有した。この水相を75℃で、キサンタンガムおよびグリセリンがこの水相の水に完全に溶解するまで激しく混合し、一方で、この有機相を同様に、75℃で、均一な組成物が得られるまで激しく混合した。
次いで、この有機相と水相とを、その温度を75℃で維持しながら5分間の連続した激しい混合により合わせ、その後、このように得られた組成物を3500rpmでさらに3分間強く混合することによって、均質化した。次いで、このように得られた均質化した組成物を、穏やかな混合を続けながら55℃まで放冷し、これによって、従来の水ベースのモイスチャライジングローションを生成した。
一方で、上記従来の水ベースのモイスチャライジングローションに添加するための水溶性シェラック強化剤を、以下の方法で調製した。約5重量%の固体のフレーク状の精製漂白シェラックを、75〜80℃に維持した約11重量%の短鎖液体ポリオールに、このシェラックが完全に溶解するまで、穏やかに撹拌しながらゆっくりと添加し、これによって、暗褐色の透明な液体を形成した。次いで、この有機シェラック溶液を、同様に75〜80℃に維持した約11.6重量%の水(そのpHを、NaOHで予め約7.5〜8に調整しておいた)とゆっくりと混合した。このシェラックおよびこのポリオールがこの水に完全に溶解するまで混合を続け、その後、このように得られたシェラック溶液を約55℃まで放冷した。
次いで、このように得られたシェラック強化剤を、先に形成した従来の水ベースのモイスチャライジング組成物に、穏やかな混合を続けながら約55℃で、均質な混合物が形成されるまで添加し、その後、この組成物を約40℃まで放冷した。次いで、約1重量%のベンジルアルコール(防腐剤)を添加し、その後、この組成物を穏やかな混合を続けながら室温まで放冷し、これによって、本発明の生成物である水ベースモイスチャライジングローションを生成した。
次いで、この生成物である水ベースモイスチャライジングローションを、この組成物を試験被験体の腕に塗布し、次いで得られる結果を測定することによる、標準的な電気伝導性試験および標準的な経皮水分喪失試験に供した。電気伝導性を、Gloucester,MassachusettsのNova Technology Corporationから入手可能なNova Dermal Phase Meter,Model DPM 9003を使用して測定し、一方で、経皮水分喪失試験を、Broomall,PennsylvaniaのCyberderm,Inc.から入手可能なDermaLab Computerized Evaporimeterを使用して測定した。
各試験を、2人の異なる試験被験体(被験体Aおよび被験体B)に対して別々に行った。さらに、比較の目的で、同一の試験を、各個体の他方の腕のそのままの(未処理の)皮膚に対して行った。読み取りを、各試験の開始時(本発明の水ベースのモイスチャライジングローションの場合、それを塗布した直後)に、およびその後定期的に行った。次いで、平均値を決定し、次いで標準化して、正確な比較を得た。次いで、時間ゼロにおける標準化値と、その後の各測定で得られた標準化値との間の差異を決定し、これによって、皮膚のモイスチャライジングの改善における本発明の水ベースの組成物の有効性の尺度を得た。
得られた結果を以下の表1および表2に示す:
Figure 2017507974
Figure 2017507974
表1から、試験被験体の未処理の皮膚の電気伝導性は、1時間の試験期間全体にわたって本質的に変化しないままであったことがわかる。他方で、本発明の水ベースのモイスチャライジングローションで処理された皮膚の電気伝導性は、このローションを塗布した直後に二倍になり(100%増大し)、次いで、表面インピーダンスのこの実質的な増大は、経時的にゆっくりと低下した。
同様に、表2は、試験被験体の未処理の皮膚の経皮水分喪失が、1時間の試験期間全体にわたって本質的に変化しないままであり、一方で、本発明の水ベースのモイスチャライジングローションで処理された皮膚の経皮水分喪失は、未処理の皮膚と比較して、1時間の試験期間全体の間に実質的に減少したことを示す。
まとめると、これらの試験は、本発明の水ベースのモイスチャライジング組成物が未処理の皮膚と比較して、皮膚のモイスチャライゼーションの実質的な増大を与えることを示す。
本発明のほんの少数の実施形態を上で説明したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく多くの変更がなされ得ることが理解されるべきである。全てのこのような変更は、本発明の範囲内に含まれることが意図され、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。

Claims (10)

  1. 水相および該水相中に乳化した油相を有する水中油型エマルジョンを含む、水ベースのモイスチャライジング組成物であって、該油相は、1つまたはより多くの皮膚軟化薬を含有し、そしてさらに、該組成物は、水溶性シェラックを、該組成物のモイスチャライジング特性を改善するために十分な量で含有する、水ベースのモイスチャライジング組成物。
  2. 前記組成物は、1つまたはより多くの水溶性低分子量アルコールを必要に応じて含有し、該水溶性低分子量アルコールは、該組成物の調製中に前記シェラックを溶解させるために使用されたものであり、該水溶性低分子量アルコールは、1個〜6個の炭素原子および1個〜5個のヒドロキシル基を含み、該水溶性低分子量アルコールと、前記エマルジョンの前記水相を形成する水との各々が、キャリア液体を含有し、そしてさらに、該組成物は、該キャリア液体を除いた該組成物の総重量に基づいて、約5〜40重量%のシェラックを含有する、請求項1に記載の水ベースのモイスチャライジング組成物。
  3. 前記組成物はローションの形態である、請求項1に記載の水ベースのモイスチャライジング組成物。
  4. 前記シェラックは脱蝋シェラックである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記シェラックは脱蝋漂白シェラックである、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記組成物は約7.5〜8のpHを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 既存のモイスチャライジング組成物のモイスチャライジング特性を改善するためのプロセスであって、該既存のモイスチャライジング組成物は、水相および該水相中に乳化した油相を有する水中油型エマルジョンを含有し、該油相は、1つまたはより多くの皮膚軟化薬を含有し、該プロセスは、該既存のモイスチャライジング組成物に、または該既存のモイスチャライジング組成物を形成している1つもしくはより多くの成分に、水溶性シェラックを、該既存のモイスチャライジング組成物の該モイスチャライジング特性を改善するために十分な量で添加する工程を包含する、プロセス。
  8. 前記水溶性シェラックは、強化混合物の形態で添加され、該強化混合物は、シェラック、アルカリ性のpHを有する水、ならびに1個〜6個の炭素原子および1個〜5個のヒドロキシル基を含有する1つまたはより多くの水溶性低分子量アルコールを含有する、請求項7に記載のプロセス。
  9. 前記既存のモイスチャライジング組成物の前記水相を形成する水と、前記強化混合物を形成する前記アルカリ水および前記水溶性低分子量アルコールとの各々が、キャリア液体を含有し、そしてさらに、該既存のモイスチャライジング組成物に添加されるシェラックの前記量は、該シェラックが添加された後の、該キャリア液体を除いた該既存のモイスチャライジング組成物の総重量に基づいて、約5〜40重量%である、請求項8に記載のプロセス。
  10. 水相および該水相中に乳化した油相を有する水中油型エマルジョンを含有する、水ベースのモイスチャライジング組成物であって、該油相は、1つまたはより多くの皮膚軟化薬を含有し、そしてさらに、該水相は、該組成物全体の重量に基づいて少なくとも約1〜20重量%の、該水相に溶解したシェラックを含有する、水ベースのモイスチャライジング組成物。
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