JP5036097B2 - W/o/w型エマルションの製造方法およびw/o/w型化粧料 - Google Patents

W/o/w型エマルションの製造方法およびw/o/w型化粧料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、W/O/W型乳化化粧料、およびW/O/W型エマルションの製造方法に関し、さらに詳しくは、乳化安定性が高く、化粧品等に適用可能なW/O/W型乳化化粧料、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
W/O/W(水相/油相/水相)型乳化化粧料は、特殊な乳化形態を有することから製造方法や配合成分に関して高度な技術を要するが、O/W(油相/水相)型乳化化粧料と比較して、こくのある使用感を有しているので、エモリエント効果の高い化粧料として広く利用されている。
【0003】
例えば、皮膚の角質層は、外部環境の湿度の減少により皮膚から脱落したり、有害物質が皮膚に付着することによりその組織が破壊されて、皮膚に炎症が発生したりするが、このような場合に、皮膚に対してバリア効果および水分保持効果を付与する化粧料として、W/O/W型乳化化粧料は非常に有効であり、広く使用されている。
【0004】
また、近年、シリコーン油の低表面張力性や滑沢性に着目し、シリコーン油を配合した化粧料が開発されている。シリコーン油を配合した化粧料は、シリコーン油の前記機能によって、従来の化粧料にないさっぱりとした使用感を実現することが可能になった。
【0005】
W/O/W型乳化化粧料にも、シリコーン油を配合することが検討され、例えば、特表平10−509445号公報に記載されるような、有機酸または無機酸の水溶性カルシウム塩、および非揮発性シリコーン界面活性剤を含有するW/O/W型乳化化粧料が開発されている。
【0006】
しかし、シリコーン油は油剤との相溶性が悪いので、シリコーン油を含有する乳化化粧料は一般に安定性が悪く、特に特殊な乳化形態を有するW/O/W型乳化化粧料においては、シリコーン油を配合して安定なエマルション状態を有する化粧料を得ることは困難であった。前記特表平10−509445号公報におけるW/O/W型乳化化粧料も、その乳化安定性については充分ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、従来のW/O/W型乳化化粧料等のW/O/W型エマルションについての上記欠点を解消することを目的とする。すなわち、この発明は、乳化安定性に優れたW/O/W型乳化化粧料、およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するための手段は、水系物質をオイルに分散して得られたW/O型エマルションと水および水溶性ポリマーを含有する混合物(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを含まない。)とを混合して得られる予備分散W/O/W型エマルションと、水および水溶性ポリマーを含有する混合物、オイルならびにサポニンを混合して得られるO/W型エマルションとを混合することを特徴とするW/O/W型エマルションの製造方法であり、
また、他の手段は、前記W/O/W型エマルションの製造方法によって製造される前記W/O/W型乳化化粧料であって、水溶性ポリマーを含有する外水相、該外水相の中に分散する油相(但し、カルボン酸エステルを含有する油相を除く。)、該油相の中に分散する内水相、ならびに、前記外水相と前記油相との界面、および/または、前記油相と前記内水相との界面に存在するサポニンを有して成ることを特徴とするW/O/W型乳化化粧料である。
【0009】
【発明の実施の形態】
−W/O/W型エマルションの製造方法−
この発明に係るW/O/W型エマルションの製造方法は、水系物質をオイルに分散させてW/O型エマルションを調製した後、このW/O型エマルションと水および水溶性ポリマーを含有する混合物とを混合することにより予備分散させて予備分散W/O/W型エマルションを調製し、また、水および水溶性ポリマーを含有する混合物にオイルおよびサポニンを分散させてO/W型エマルションを調製し、前記予備分散W/O/W型エマルションと前記O/W型エマルションとを混合する方法である。
【0010】
この発明に係るW/O/W型エマルションの製造方法は、基本的にはどのような分野のW/O/W型エマルションの製造方法に対しても適用可能であり、例えば化粧品、医薬品、または食品等で利用されるW/O/W型エマルションの製造方法に対して使用することができる。
【0011】
以下、化粧品用のW/O/W型エマルションの製造方法を例にして、前記製造方法を説明する。
【0012】
(1)W/O型エマルションの調製
前記W/O型エマルションは、水系物質をオイルに分散させることにより調製される。
【0013】
前記水系物質は、この発明に係る製造方法によって調製されるW/O/W型エマルションの内水相を形成する物質である。前記水系物質には、化粧品の一成分として通常に使用されるところの、水、ならびに水に添加剤を混合して得られる溶液および分散液等が含まれる。前記添加剤は、前記W/O/W型エマルションの使用目的に応じて適宜決定可能であり、通常の化粧料に使用される有効成分が含まれる。前記有効成分としては、例えば、保湿剤、増粘剤、防腐剤、殺菌剤、柔軟剤、栄養剤、アルコール、水溶性塩類、紫外線吸収剤、および各種の色素等を挙げることができる。これら各種の添加剤は、例えば「日本化粧品技術者会編『最新化粧品科学−改訂増補−』薬事日報社発行」等の化粧品に関する文献に記載されたものを使用することができる。なお、例示すると以下のようである。
【0014】
前記保湿剤は、皮膚に潤いを与え、あるいは皮膚を保湿する物質である。このような保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、各種糖類等の多価アルコールおよびムコ多糖類、dl−ピロリドンカルボン酸塩類、コラーゲンを挙げることができる。
【0015】
前記増粘剤は化粧品に粘性を付与する物質である。このような増粘剤としては、例えばカルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等のアクリル酸系ポリマー、セルロース誘導体、キサンタンガム、トラガントガム、クインスシード、カルボキシメチルデンプン、ペクチン、およびカゼインを挙げることができる。
【0016】
前記防腐剤は化粧品に防腐性を付与する物質である。このような防腐剤としては、例えばフェノール、パラクロロフェノール、フェノキシエタノール、パラベンを含むフェノール類、安息香酸およびサリチル酸を含む酸類、例えばヘキサクロロフェンおよびビチオノールを含むハロゲン化ビスフェノール類、ならびに、例えば3,4,4’−トリクロロカルバニリドおよび3,4,5−トリブロモサリチルアニリドを含むアミド類を挙げることができる。前記殺菌剤としては、例えば塩酸クロルヘキシジンおよびトリクロロカルバニリドを挙げることができる。
【0017】
前記柔軟剤は皮膚に柔軟性を付与する物質である。このような柔軟剤としては、例えば水酸化ナトリウムおよび炭酸カリウムを含むアルカリ性物質を挙げることができる。
前記栄養剤は皮膚に栄養を付与する物質である。このような栄養剤としては、例えば葉酸、ユビキノン、およびアスコルビン酸を含むビタミンおよびその誘導体、例えばグリシンおよびヒスチジンを含むアミノ酸およびその誘導体、ならびに植物抽出液を挙げることができる。
前記アルコールとしては、例えばエタノールおよびイソプロパノールを挙げることができる。
【0018】
前記水溶性塩類としては、例えば塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、カルシウムアセチルサリチレート、クエン酸ナトリウム、およびパラフェノールスルホン酸亜鉛等を挙げることができる。
【0019】
前記紫外線吸収剤としては、例えばヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸およびその塩を挙げることができる。
前記色素としては、例えば紫色401号、赤色504号および橙色205号を含むタール系色素、シコンおよびクロロフィルを含む天然系色素を挙げることができる。
【0020】
前記添加剤の配合量は、この発明の目的を達成することができる限り特に制限はなく、通常の化粧料における配合量と同等にすることができる。
【0021】
水に前記添加剤を溶解または分散させる方法としては、均一な溶液および分散液等が得られれば特に制限はなく、例えば、水に上記添加剤を添加して攪拌またはホモジナイズする方法等を挙げることができる。
【0022】
前記オイルは、前記W/O型エマルションにおける前記水系物質に対する分散媒であって、この発明に係る製造方法によって調製されるW/O/W型エマルションの油相を形成する物質である。前記オイルとしては、通常の化粧品で使用されているエマルションの油相に用いられるオイルを使用することができ、例えば、オリーブ油およびヒマシ油等の植物油、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラワックス、および木ロウ等のワックス類、鉱油、微結晶ワックスペトラタム、イソデカン、イソヘキサデカン、イソエイコサン、イソデカン、デカン、ヘキサデカン、ドデカン、オクタデカン、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、およびパラフィンワックス等の炭化水素、セタノール、ステアリルアルコール、およびベへニルアルコール等の高級アルコール、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジ−2エチルへキサン酸エチレングリコール、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、リンゴ酸ジイソステアリル、およびN−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシル等のエステル油、パラアミノ安息香酸系エステル、サリチル酸系エステル、メトキシケイ皮酸系エステル、およびベンゾフェノン系エステル等の紫外線吸収剤、ビタミンAおよびその誘導体、ビタミンDおよびその誘導体、ビタミンEおよびその誘導体等のビタミン類、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤、ならびにシリコーン油等を挙げることができる。この発明においては、これらオイルの中でシリコーン油が特に好適である。前記オイルにシリコーン油を使用すると、さっぱりとした使用感を有するW/O/W型乳化化粧料を得ることができる。
【0023】
前記シリコーン油としては、例えば、シクロペンタジメチルシロキサンおよびシクロテトラジメチルシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリフェニルトリメチルシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、フッ化シリコーン、三次元架橋されたポリジメチルシロキサン等を挙げることができる。
【0024】
また、前記オイルには、界面活性剤等を含有させることができる。前記界面活性剤としては、通常の化粧品で使用されている界面活性剤を使用することができるが、特にHLBが8以下であるシリコーン系界面活性剤が好適である。前記オイルにおける前記界面活性剤の配合量としては、W/O型エマルションに対して0.01〜10重量%であることが好ましい。前記シリコーン系界面活性剤としては、具体的には、下記式[化1]または式[化2]で表されるポリマーが挙げられる。
Figure 0005036097
【0025】
Figure 0005036097
【0026】
ただし、式中、Rは水素原子、または炭素数1〜5のアルキル基もしくはアセチル基を示す。式中、AおよびBそれぞれは、互いに同一でも異なっていてもよく、前記Rまたは−C36O(C24O)a(C36O)b−Rを示す。Qは、炭素数2〜20のアルキル基を示す。この式ならびに前記式[化1]および式[化2]におけるaは1〜100の整数であり、bは0〜100の整数である。mは1以上の整数、kおよびnは0または1以上の整数を示す。但し、n=0のときA、Bの少なくとも一方は、Rまたは−C36O(C24O)a(C36O)b−Rであり、k=0のときA,Bの少なくとも一方はQである。
【0027】
前記水系物質と前記オイルとから前記W/O型エマルションを得る方法としては、前記水系物質が前記オイル中に均一に分散した前記W/O型エマルションが得られれば、特に制限はなく、公知の方法を使用することができる。このような方法としては、前記水系物質及びオイルを所定の温度に加温し、前記オイルを撹拌しながら徐々に前記水系物質を加えていく方法が好適である。このときの前記水系物質及び前記オイルの温度としては、それぞれの成分が均一になりうる温度であれば、特に制限はないが、15〜80℃であることが好適である。また、前記オイルを撹拌する方法としては、成分が均一になりうる方法であれば、特に制限はないが、ディスパー等の通常の乳化機器を使用して調製する方法が好ましい。このような条件で前記水系物質を前記オイルに分散乳化させると、良好な分散状態を有する前記W/O型エマルションを得ることができる。
【0028】
前記W/O型エマルションの調製に使用する前記水系物質および前記オイルの量としては、前記オイルに対し前記水系物質は、1/10〜4/5(重量比)であることが、前記W/O型エマルションの製造面から、および前記W/O型エマルションの化粧料としての効用面から好適である。
【0029】
また、かくして調製された好適なW/O型エマルションにおける水系物質はオイル中にその平均粒径が0.01〜50μm、特に0.1〜5μmである液滴となって分散されているのが好ましい。この水系物質の平均粒子径は、顕微鏡観察することにより測定することができる。
【0030】
(2)予備分散W/O/W型エマルションの調製
予備分散W/O/W型エマルションは、前記W/O型エマルションと、少なくとも水および水溶性ポリマーとを、好適には前記W/O型エマルションと、少なくとも水および水溶性ポリマーを含有する混合物とを予備分散させることによって調製することができる。
【0031】
前記水溶性ポリマーは、W/O/W型エマルションに適度な粘度と、保湿性及び安定性等を付与する物質である。前記水溶性ポリマーの種類としては、たとえばカルボキシビルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等のアクリル酸系誘導体、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系誘導体、トラガントガム、キサンタンガム、ペクチン、及びクインスシード等を挙げることができる。これらの中で、特にアクリル酸系誘導体及び/又はセルロース系誘導体がW/O/W型エマルションの安定性を保持するという点において好ましい。
【0032】
前記混合物における前記水溶性ポリマーの配合量は、0.01〜5重量%であることが好適である。前記水溶性ポリマーの配合量が前記範囲内であると、好適な粘度を有する前記混合物が得られる。
【0033】
前記混合物は、水と水溶性ポリマーとが均一に混合されていれば、特に制限はなく、例えば、水と水溶性ポリマーとをディスパー等で攪拌することによって調製することができる。
【0034】
また、前記混合物には、この発明の目的を達成することができる範囲内で、通常の化粧料に使用される有効成分等を配合することもできる。有効成分としては、例えば「日本化粧品技術者会編『最新化粧品科学−改訂増補−』薬事日報社発行」等の化粧品に関する文献に記載されたものを使用することができる。
【0035】
化粧料に使用される有効成分としては、例えば、保湿剤、柔軟剤、栄養剤、及び紫外線吸収剤、各種色素等を挙げることができる。
【0036】
前記予備分散W/O/W型エマルションにおいては、前記混合物が外水相を形成し、上記(1)の水系物質が内水相を形成し、上記(1)のオイルが油相を形成する。
【0037】
前記予備分散W/O/W型エマルションは、この発明に係る製造方法によって製造されるW/O/W型エマルションを調製する前に予備的に調製されるW/O/W型エマルションである。
【0038】
前記W/O型エマルションを前記混合物に予備分散させて前記予備分散W/O/W型エマルションを調製する方法としては、前記のエマルション状態を得ることができれば特に制限はなく、例えば、ディスパー等を使用するといった方法等を挙げることができる。
【0039】
前記予備分散W/O/W型エマルションの調製に使用する前記混合物及び前記W/O型エマルションの量としては、前記混合物に対し前記W/O型エマルションが重量比で1/20〜3/5であることが、前記予備分散W/O/W型エマルションの製造面から、及び化粧料としての効用面から好適である。
【0040】
好適な予備分散W/O/W型エマルションにおいては、外水相中に分散される油相の平均粒子径は0.1〜200μmであり、好ましくは1〜50μmである。好適な予備分散W/O/W型エマルションにおいては、油相中における内水相の平均粒子径が0.01〜50μm、特に0.1〜10μmである。これらの平均粒子径もまた、W/O型エマルションにおける水系物質の平均粒子径を測定した方法と同様の方法により確認される。
【0041】
(3)O/W型エマルションの調製
O/W型エマルションは、水および水溶性ポリマーを含有する混合物にオイルおよびサポニンを分散させることにより調製される。
【0042】
前記混合物は、前記O/W型エマルションにおける水相を形成する物質であり、上記(2)における混合物と同様にして調製することができる。
【0043】
前記オイルは、前記O/W型エマルションにおける油相を形成する物質であり、上記(1)におけるオイルと同様の物質を使用することができる。また、前記オイルには、界面活性剤等を含有させることが可能である。この界面活性剤についても、上記(1)におけるオイルについて示した界面活性剤と同様の界面活性剤を採用することができる。
【0044】
前記サポニンは、前記O/W型エマルションにおいて、水相と、水相中に分散する油相との表面部に存在し、界面活性剤的な機能を発揮する物質である。
【0045】
前記サポニンは、トリテルペン又はステロイドの配糖体である。前記ステロイドの配糖体としては、モノデスモシド、ビスデスモシド、及び動物性サポニンを含む。さらに、モノデスモシドとしては、中性配糖体、エステルサポニン、ウロン酸による酸性配糖体、アグリコンによる酸性配糖体、アグリコン及びウロン酸による酸性配糖体、及びアチルグリコーゼを含み、ビスデスモシドとしては、中性配糖体及び酸性配糖体を含む。前記サポニンとしては、具体的には、例えば、グリチルリチン酸及びそのモノナトリウム塩、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸モノカリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、β−グリチルリチン酸及び3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウムを挙げることができる。またこの発明においては、更にナデシコや延命皮などのサポニン含有量の高い生薬等をそのままサポニンとして添加することもできる。これらの中でも特にグリチルリチン酸及びその塩が、この発明に係るW/O/W型エマルションの製造方法において、前記機能を効果的に発揮することができる点において好適である。
【0046】
前記O/W型エマルションを調製する方法としては、例えば、上記(2)に示した方法等を挙げることができ、特に前記サポニンを含む外水相中に油相を添加し、ディスパー等で機械的に撹拌を行うという方法等が好適である。
【0047】
前記O/W型エマルションの調製に使用する前記混合物、前記オイル、及びサポニンの量としては、前記混合物に対して、前記オイルが重量比で1/200〜1/3であり、前記サポニンが重量比で1/500〜1/10であることが、前記O/W型エマルション及び前記W/O/W型エマルションの乳化安定性等の面から好適である。この点において、このサポニンは乳化安定性に寄与すると言う作用があるといえる。
【0048】
かくして得られるO/W型エマルションの内、好適なO/W型エマルションにおいては、平均粒子径が0.1〜20μm、好ましくは0.5〜10μmである液滴状のオイルが、水相を形成する混合物中に乳化分散し、そのオイルの界面にサポニンが分布している。
【0049】
(4)W/O/W型エマルションの調製
前記W/O/W型エマルションは、前記予備分散W/O/W型エマルションと前記O/W型エマルションとを混合することによって調製することができる。したがって、前記W/O/W型エマルションにおいては、その油相は、前記予備分散W/O/W型エマルションおよび前記O/W型エマルションの油相から形成され、その外水相は主に、前記予備分散W/O/W型エマルションの外水相および前記O/W型エマルションの水相から形成され、その内水相は主に、前記予備分散W/O/W型エマルションの内水相から形成されると考えられる。
【0050】
前記W/O/W型エマルションの製造方法は、前記予備分散W/O/W型エマルションと前記O/W型エマルションとを混合して、両者を均一に混合する工程を含む。
【0051】
均一に混合する程度としては、前記外水相に分散する前記油相及びW/O型エマルションが形成する小球の直径が0.1〜100μm、より好ましくは、1〜50μmであることが望ましい。前記小球が、前記範囲内にあると、W/O/W型エマルション塗布時の水相のみずみずしい使用感や油相に起因した延展性の良さ等を実感できるという利点がある。
【0052】
この発明に係る前記W/O/W型エマルションはサポニンを含有することにより、安定性が大幅に向上している。その理由は、前記処理によって、サポニンが前記O/W型エマルションの界面、前記予備分散W/O/W型エマルションの界面に存在するためと考えられる。このために前記油相及びW/O型エマルションが形成する前記小球が比較的大きい状態であっても、前記W/O/W型エマルションは、そのエマルションを安定に保持することができると考えられる。このことから、この発明に係る製造方法によって調製されたW/O/W型エマルションは、安定性及び使用感に優れ、サポニン等の効能効果も発現できるという利点を有する。
【0053】
前記W/O/W型エマルションの調製に使用する前記予備分散W/O/W型エマルションおよび前記O/W型エマルションの量としては、前記予備分散W/O/W型エマルションに対して、前記O/W型エマルションが1/10〜4/5(重量比)であることが、前記W/O/W型エマルションの製造面から、および化粧料としての効用面から好適である。
【0054】
−W/O/W型エマルション−
この発明に係り、この発明の方法により製造されるW/O/W型エマルションは、水溶性ポリマーを含有する外水相、該外水相の中に分散する油相、該油相の中に分散する内水相、ならびに、前記外水相と前記油相との界面、および/または、前記油相と前記内水相との界面に存在するサポニンを有して成る。
【0055】
前記外水相は、水および水溶性ポリマーの混合物から形成される連続相であって、前記混合物としては、前記W/O/W型エマルションを形成することができる限り特に制限はなく、例えば、上記(2)に示した混合物、または上記(3)に示した混合物等を挙げることができる。前記外水相に含有される水溶性ポリマーは、上記(2)に示した通りである。前記水溶性ポリマーの前記外水相中における濃度は、0.01〜5重量%であると、前述した理由により好適である。また、前記外水相には、上記(1)に示した添加剤等を含有することができる。なお、前記外水相には、前記W/O/W型エマルションの製造の段階で前記内水相から移行してきた成分ないし物質が混入していても差し支えない。
【0056】
前記油相を形成する物質としては、前記W/O/W型エマルションを形成することができる限り特に制限はなく、例えば、上記(1)に示した前記オイル、および上記(3)に示した前記オイル等を挙げることができる。前記油相は、上記(1)に示した界面活性剤等を含有することができる。
【0057】
前記外水相中に分散する前記油相およびW/O型エマルションが形成する小球の直径は、前述のように0.1〜100μmであることが好ましく、さらに1〜50μmであることが望ましい。
【0058】
前記内水相を形成する成分としては、前記W/O/W型エマルションを形成することができる限り特に制限はなく、上記(1)に示した水系物質等を挙げることができる。前記内水相には、上記(1)に示した添加剤等を含有することができる。なお、前記内水相には、前記W/O/W型エマルションの製造の段階で前記外水相から移行してきた物質が混入していても差し支えない。
【0059】
この発明に係るW/O/W型エマルションは、前記した理由により非常に安定である。
【0060】
前記W/O/W型エマルションにおける前記外水相、油相、内水相、およびサポニンの含有量としては、前記外水相が30〜98重量%、前記油相が2〜40重量%、前記内水相が1〜30重量%、前記サポニンが0.001〜1重量%であることが好ましい。これらの成分が前記範囲内にあると、前記W/O/W型エマルションの安定性が特に良好である。
【0061】
この発明に係るW/O/W型エマルションの製造方法としては、この発明の方法を挙げることができるが、それに限定されず、前記のエマルションの構造を形成することができれば特に制限はない。
【0062】
この発明に係るW/O/W型エマルションは、基本的にはどのような分野においても使用可能であり、例えば化粧品、医薬品、または食品等の分野で好適に利用することができる。
【0063】
【実施例】
以下に実施例および比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0064】
(実施例1〜4、比較例1〜4)
この例におけるW/O型エマルションは、表1に示される配合量(重量%)で含有される構成成分からなる。
【0065】
【表1】
Figure 0005036097
【0066】
実施例1〜4における予備分散W/O/W型エマルションは、表2に示す配合割合の配合成分を有し、O/W型エマルションは、表2に示す配合割合の配合成分を有する。
【0067】
【表2】
Figure 0005036097
【0068】
比較例1〜4における予備分散W/O/W型エマルションは、表3に示す配合割合の配合成分を有し、O/W型エマルションは、表3に示す配合割合の配合成分を有する。
【0069】
【表3】
Figure 0005036097
【0070】
上記の構成成分(1)〜(3)を均一に混合した油相に構成成分(4)〜(9)の水相を撹拌しながら添加して均一なW/O型エマルション(10)を調製した。このW/O型エマルション(10)を構成成分(11)〜(16)の混合物と混合して予備分散W/O/W型エマルションを調製した。次に構成成分(17)〜(24)を均一に混合した水相に構成成分(25)〜(28)の油相を撹拌しながら分散乳化して得られたO/W型エマルションと、前記予備分散W/O/W型エマルションとをディスパーを使用して均一に分散させ、これによってW/O/W型エマルションである保湿クリームを得た。
【0071】
(W/O/W型エマルションの生成性の評価)
得られた保湿クリームを顕微鏡にて観察し、W/O/W型エマルションの生成性を表4に示す基準により評価した。
【0072】
【表4】
Figure 0005036097
【0073】
(W/O/W型エマルションの安定性の評価)
各保湿クリームについて、50℃に1ヶ月間放置した後に、W/O/W型エマルションの状態を顕微鏡観察並びに外観を肉眼にて観察し、エマルションの安定性を表5に示す基準により評価した。
【0074】
【表5】
Figure 0005036097
【0075】
(保湿クリームの使用性の評価)
女性専門評価パネル10名により、べたつきのなさ、しっとり感及びみずみずしさについて表6に示す5段階評価をし、その評価の平均点から表7に示す基準により判定した。
【0076】
【表6】
Figure 0005036097
【0077】
【表7】
Figure 0005036097
【0078】
実施例に係る保湿クリームの評価結果を表8に、比較例に係る保湿クリームの評価結果を表9に示した。
【0079】
【表8】
Figure 0005036097
【0080】
【表9】
Figure 0005036097
【0081】
以上の結果から明らかなように、実施例に係る保湿クリームはW/O/W型エマルションの安定性および使用感にすぐれるものであった。
【0082】
(実施例5)
この実施例5に係るクリームは、以下の構成割合(重量%)で含有される構成成分を有する。
Figure 0005036097
上記構成成分(1)〜(6)を均一に混合してなる油相に、撹拌しながら構成成分(7)〜(11)からなる水相を徐々に加えて乳化することによりW/O型エマルションを調製した。このW/O型エマルションと、構成成分(12)〜(16)を混合して得られる混合物とを混合して予備分散W/O/W型エマルションを調製した。一方、構成成分(17)〜(25)を混合して得られる水相と構成成分(26)〜(28)を混合して得られる油相とを混合撹拌してO/W型エマルションを調製した。このO/W型エマルションと前記予備分散W/O/W型エマルションとをディスパーで混合してW/O/W型エマルションであるクリームを得た。
【0083】
このクリームを前記実施例1におけるのと同様に評価したところ、W/O/W型エマルションの生成性および安定性に優れ、べたつきがなく、しっとり感およびみずみずしさのあるクリームであった。
【0084】
(実施例6)
この実施例6に係る美容液は、以下の構成割合(重量%)で含有される構成成分を有する。
Figure 0005036097
上記構成成分(1)〜(6)を均一に混合してなる油相に、撹拌しながら構成成分(7)〜(11)からなる水相を徐々に加えて乳化することによりW/O型エマルションを調製した。このW/O型エマルションと、構成成分(12)〜(16)を混合して得られる混合物とを混合して予備分散W/O/W型エマルションを調製した。一方、構成成分(17)〜(26)を混合して得られる水相と構成成分(27)〜(28)を混合して得られる油相とを混合撹拌してO/W型エマルションを調製した。このO/W型エマルションと前記予備分散W/O/W型エマルションとをディスパーで混合してW/O/W型エマルションである美容液を得た。
【0085】
この美容液を前記実施例1におけるのと同様に評価したところ、W/O/W型エマルションの生成性および安定性に優れ、べたつきがなく、しっとり感およびみずみずしさのある美容液であった。
【0086】
(実施例7)
この実施例7に係るヘアクリームは、以下の構成割合(重量%)で含有される構成成分を有する。
Figure 0005036097
上記構成成分(1)〜(3)を均一に混合してなる油相に、撹拌しながら構成成分(4)〜(8)からなる水相を徐々に加えて乳化することによりW/O型エマルションを調製した。このW/O型エマルションと、構成成分(9)〜(13)を混合して得られる混合物とを混合して予備分散W/O/W型エマルションを調製した。一方、構成成分(14)〜(22)を混合して得られる水相と構成成分(23)〜(26)を混合して得られる油相とを混合撹拌してO/W型エマルションを調製した。このO/W型エマルションと前記予備分散W/O/W型エマルションとをディスパーで混合してW/O/W型エマルションであるヘアクリームを得た。
【0087】
このヘアクリームを前記実施例1におけるのと同様に評価したところ、W/O/W型エマルションの生成性および安定性に優れ、べたつきがなく、しっとり感およびさらさら感のあるヘアクリームであった。
【0088】
(実施例8)
この実施例8に係る日焼け止めクリームは、以下の構成割合(重量%)で含有される構成成分を有する。
Figure 0005036097
上記構成成分(1)〜(4)を均一に混合してなる油相に、撹拌しながら構成成分(6)〜(9)からなる水相を徐々に加えて乳化することによりW/O型エマルションを調製した。このW/O型エマルションと、構成成分(11)〜(14)を混合して得られる混合物とを混合して予備分散W/O/W型エマルションを調製した。一方、構成成分(15)〜(22)を混合して得られる水相と構成成分(23)〜(27)を混合して得られる油相とを混合撹拌してO/W型エマルションを調製した。このO/W型エマルションと前記予備分散W/O/W型エマルションとをディスパーで混合してW/O/W型エマルションである日焼け止めクリームを得た。
【0089】
この日焼け止めクリームを前記実施例1におけるのと同様に評価したところ、W/O/W型エマルションの生成性および安定性に優れ、べたつきがなく、しっとり感およびみずみずしさのある日焼け止めクリームであった。
以上の実施例および比較例から明らかなように、この発明に係るW/O/W型エマルションである各種化粧料は、乳化生成性および乳化安定性良く製造されることができ、しかも、みずみずしさ、しっとり感に優れ、べたつきがない。
【0090】
【発明の効果】
この発明によると、エマルション状態が長期に渡って安定に維持されることができ、しかも化粧料とする場合には、べたつきがなく、しっとり感とみずみずしさとを感じさせ、使用性に優れたW/O/W型エマルションを提供することができ、かつこのように優れたW/O/W型エマルションの製造方法を提供することができる。

Claims (2)

  1. 水系物質をオイルに分散して得られたW/O型エマルションと水および水溶性ポリマーを含有する混合物(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを含まない。)とを混合して得られる予備分散W/O/W型エマルションと、水および水溶性ポリマーを含有する混合物、オイルならびにサポニンを混合して得られるO/W型エマルションとを混合することを特徴とするW/O/W型エマルションの製造方法。
  2. 請求項1に記載のW/O/W型エマルションの製造方法によって製造されるW/O/W型乳化化粧料であって、
    水溶性ポリマーを含有する外水相、該外水相の中に分散する油相(但し、カルボン酸エステルを含有する油相を除く。)、該油相の中に分散する内水相、ならびに、前記外水相と前記油相との界面、および/または、前記油相と前記内水相との界面に存在するサポニンを有して成ることを特徴とするW/O/W型乳化化粧料。
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