JP2017507115A - イソプロピルトリアゾロピリジン化合物 - Google Patents

イソプロピルトリアゾロピリジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、下式Iの化合物【化1】(式中、R1は、H、CH3、CN、CH2CN、C(CH3)2CN、およびFからなる群から選択され、R2は、H、O(C1〜C3アルキル)R5、CH2CN、およびCNからなる群から選択され、R3は、H、OCH3、CN、C(CH3)2CN、およびCH2CNからなる群から選択され、R4は、HおよびCH3からなる群から選択され、R5は、H、CN、C(CH3)2CN、OCH3、S(O)2CH3、およびC(CH3)2OHからなる群から選択され、ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHである)または薬学的に許容可能なその塩、化合物を用いて糖尿病を治療する方法および化合物を調製するためのプロセスを提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、トリアゾロ−ピリジン化合物または薬学的に許容可能なその塩、および療法における化合物の使用に関する。本発明のトリアゾロ−ピリジン化合物は、GPR−40の活性化因子である。
GPR−40は、遊離脂肪酸受容体1(FFA1またはFFAR1)の別名でも知られ、齧歯類膵臓ベータ細胞、インスリノーマ細胞株、およびヒト島において高レベルで優勢的に発現されたと報告されている。インスリン分泌物のグルコース調節は、GPR−40の活性化の重要な特徴である。GPR−40活性化をもたらす化合物は、II型糖尿病(T2D)を有する患者におけるインスリン分泌の刺激と関係する。GPR−40活性化因子である化合物は、GPR−40介在状態の治療における使用のために望ましい。
国際公開第2004/041266号は、芳香環およびカチオンを放出する能力のある基を有する化合物を含むGPR−40受容体機能調節剤を開示している。
本発明は、下式Iの化合物
Figure 2017507115

(式中、
は、H、CH、CN、CHCN、C(CHCN、およびFからなる群から選択され、
は、H、O(C〜Cアルキル)R、CHCN、およびCNからなる群から選択され、
は、H、OCH、CN、C(CHCN、およびCHCNからなる群から選択され、
は、HおよびCHからなる群から選択され、
は、H、CN、C(CHCN、OCH、S(O)CH、およびC(CHOHからなる群から選択され、
ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHである)
または薬学的に許容可能なその塩を提供する。
本発明の化合物は、上記構造においてアスタリスク(*)で特定されるキラル炭素を有する。好ましい化合物は、慣例によりS配置として知られる、上に示される配置を有する。疑義を避けるために、本発明は、式Iaによって例示されるように、全てのキラル炭素配置を包含する。
Figure 2017507115
一実施形態においてRは、H、CHおよびFからなる群から選択される。一実施形態においてRは、HおよびCHからなる群から選択される。
別の実施形態においてRは、H、および−O(C〜Cアルキル)Rからなる群から選択される。一実施形態においてRは、HおよびOCHからなる群から選択される。一実施形態においてRは、H、−S(O)CH3、および−C(CHOHからなる群から選択される。
別の実施形態は、RがH、RがCH、RがCHである化合物である。別の実施形態においてRはH、RはCH、RはCHおよびRは−OCHである。
一実施形態においてRは、HおよびOCHからなる群から選択される。一実施形態においてRは、Hである。
一実施形態においてRは、CHである。RがCH、RがHまたは−OCH、RがH、RがCHである化合物は、一実施形態である。一実施形態においてRはCH、RはCHである。
本発明の1つの好ましい化合物は、(S)−3−{4−[2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸、または薬学的に許容可能なその塩である。
本発明の1つの好ましい化合物は、(S)−3−{4−[8−(2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸、または薬学的に許容可能なその塩である。
本発明は、上で述べたような式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩と、1種以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤とを含む医薬組成物も提供する。
本発明は、上で述べたような式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩と、1種以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤と、任意に1種以上の治療剤とを含む医薬組成物も提供する。追加の治療剤には、例えば、メトホルミンおよび/またはジャヌビアが含まれる。
本発明は、哺乳動物における糖尿病を治療するための方法も提供する。方法は、治療を必要とする哺乳動物に有効量の式Iについて上で述べたような化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む。より好ましくは本発明は、有効量の式Iについて上で述べたような化合物または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む治療を必要とする哺乳動物における2型糖尿病を治療する方法を提供する。
本発明は、療法における使用のための上で述べたような式Iによる化合物または薬学的に許容可能なその塩を提供する。
さらに別の形態において、本発明は、それを必要とする哺乳動物における糖尿病の治療において使用するための式Iによる上で述べたような化合物、薬学的に許容可能なその塩、または医薬組成物を提供する。好ましくは使用は2型糖尿病の治療のためであり、哺乳動物はヒトである。
本発明は、糖尿病の治療のための薬物の製造における、式Iによる化合物、または薬学的に許容可能なその塩の使用を提供する。好ましくは薬物は、2型糖尿病の治療用である。
さらに別の形態において、本発明は、式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩を提供するための式IIの中間化合物
Figure 2017507115

を提供する:
(式中、
は、H、CH、CN、CHCN、C(CHCN、およびFからなる群から選択され、
は、H、O(C〜Cアルキル)R、CHCN、およびCNからなる群から選択され、
は、H、OCH、CN、C(CHCN、およびCHCNからなる群から選択され、
は、HおよびCHからなる群から選択され、
は、H、CN、C(CHCN、OCH、S(O)CH、およびC(CHOHからなる群から選択され、
ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHであり、
Rは、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルキル−C3〜6シクロアルキル、フェニル、およびC1〜5アルキルフェニルからなる群から選択される)。好ましいR基には、C1〜2アルキル、C1〜2ハロアルキル、フェニル、およびC1〜2アルキルフェニルが含まれる。特に好ましいR基には、メチル、エチル、フェニル、およびベンジル、または薬学的に許容可能なその塩が含まれる。
本発明は、式Iについて上で述べた化合物を調製するためのプロセスまたは方法も提供する。方法は、式IIによる中間化合物を脱保護または脱エステル化して式1の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を調製することを含む。
当業者は、容易に理解し、過度の実験を行うことなく脱保護反応を実行できるであろう。カルボン酸および保護されたカルボン酸に加えて、カルボン酸に容易に変換され得る他の官能基をカルボン酸または保護された酸の代わりに用いてよいことは、当業者によって認められるであろう。こうした官能基、調製、およびこれらの基のカルボン酸への変換は、Larock.R.C、Wiley VCHによる、1999年「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations」ならびにSmith,M.B.、およびMarch,J.、Wiley−Interscience、第6編、2007年の「March’s Advanced Organic Chemistry,Reactions,Mechanisms and Structure」において見られる。
本発明の化合物は、薬学的に許容可能な塩として提供してよい。「薬学的に許容可能な塩」は、臨床および/または獣医用途のために許容可能であると考えられる本発明の化合物の塩を指す。薬学的に許容可能な塩およびそれらを調製するための一般的な方法論は、当技術分野においてよく知られている。例えば、P.Stahlら、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,(VCHA/Wiley−VCH,2002)、S.M.Bergeら、「Pharmaceutical Salts」Journal of Pharmaceutical Sciences、Vol.66、No.1、1977年1月を参照されたい。
個々の異性体、鏡像異性体、またはジアステレオ異性体は、キラルクロマトグラフィーなどの方法によって式Iの化合物の合成における任意の都合のよい点で分離され得る。加えて、以下のスキームおよび調製に記載されている中間体は、いくつかの窒素、ヒドロキシ、およびエステルなどの酸保護基を含有する。可変の保護基は、特定の反応条件および実行される特定の変換に依存してそれぞれの存在において同一または異なり得る。保護および脱保護条件は、当業者に良く知られており、文献に記載されている。例えば、Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis、(T.GreeneおよびP.Wuts編、第2編、1991年)を参照されたい。
本明細書で用いられる略語は、Aldrichimica Acta、Vol.17、No.1、1984年に従って定義される。他の略語は、以下のように定義される:「ADDP」は、1−(アゾジカルボニル)ジピペリジンを指し、「BSA」は、ウシ血清アルブミンを指し、「n−BuLi」は、n−ブチルリチウムを指し、「DIBAL」は、水素化ジイソブチルアルミニウムを指し、「DCM」は、ジクロロメタンを指し、「DMEM」は、ダルベッコ変法イーグル培地を指し、「DMF」は、ジメチルホルムアミドを指し、「DEAD」は、アゾジカルボン酸ジエチルを指し、「DMF」は、ジメチルホルムアミドを指し、「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを指し、「EC50」は、最大反応の半分の有効濃度を指し、「EtOAc」は、酢酸エチルを指し、「EtOH」は、エチルアルコールまたはエタノールを指し、「F12」は、ハムF12培地を指し、「FA」は、脂肪酸を指し、「FBS」は、ウシ胎児血清を指し、「HEK」は、ヒト胎児由来腎臓を指し、「IC50」は、その薬剤について可能な最大阻害反応の50%を生じる薬剤の濃度を指し、「MeOH」は、メチルアルコールまたはメタノールを指し、「MTBE」は、メチルt−ブチルエーテルを指し、「NBS」は、N−ブロモスクシンイミドを指し、「Pd(amphos)Cl」は、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)を指し、「Pd(dppf)Cl」は、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)二塩化物を指し、「Pd(PPhCl」は、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物を指し、「PPAR」は、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体を指し、「PPRE」は、ペルオキシソーム増殖剤応答配列を指し、「RFU」は、相対蛍光単位を指し、「RPMI」は、ロズウェルパーク記念研究所を指し、「TFA」は、トリフルオロ酢酸を指し、「THF」は、テトラヒドロフランを指し、「TK」は、チミジンキナーゼを指し、「TAK875」は、ファシグリファムとして知られるTakedaの化合物を指す。
本明細書で使用する場合アルキルという語は、エチルまたはn−プロピルなどの直鎖アルキル、あるいはイソプロピルまたはtert−ブチルなどの分岐鎖アルキルである。C1〜4ハロアルキルという語は、アルキル鎖の炭素に付いた1、2、3またはそれ以上のハロ基を有するアルキル基を指す。2つ以上のハロゲンがある場合はハロゲンが同一炭素についている必要はない。この語には、アルキル基の全ての水素原子がハロゲンで置換されているペルハロアルキルも含まれる。
下記のスキームにおいて、別段の指示がない限り全ての置換基は、前に定義した通りである。試薬および出発原料は、一般には当業者にとって容易に入手可能である。他は、既知の構造的に類似した化合物の合成ならびに任意の新規の手順を含め後述の調製および実施例に記載されている手順に類似する有機化学および複素環化学の標準技術によって作成され得る。
Figure 2017507115
式Iの化合物は、スキーム1に描かれるような反応に従って調製され得る。PGは、エステルなどの酸のために開発された保護基であり、上記を参照されたい。スキーム1(ステップ1)は、フェニルスルホン酸置換されたジアミノピリジン第四級塩の形成を描く。モノメチルまたはアミノスルホン酸トリメチルフェニル(1)は、置換された2−アミノピリジン(2)と反応してジアミノピリジン第四級塩(3)を与え得る。第4級塩(3)は、次いでMeOHなどの極性プロトン溶媒を用いてトリエチルアミンなどの有機塩基中で2−メチルプロパナールと反応して(4、ステップ2a)置換された[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(6)を形成し得る。あるいは塩化2−メチルプロパノイル(5、ステップ2b)は、ピリジンなどの塩基性有機溶媒中で第4級塩(3)と反応して置換された[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(6)を形成し得る。化合物(6)のエステルは、DCMなどの極性非プロトン溶媒中で−78℃などの温度で水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)などの還元剤を用いて標準条件下でメチルヒドロキシに還元されてヒドロキシ化合物を与え得る(7、ステップ3)。当技術分野においてよく知られている他の還元試薬は、水素化リチウムアルミニウムまたは水素化ホウ素ナトリウムである。化合物(7)は、光延条件下でエーテルにアルキル化され得る(10、ステップ5b)。光延条件は、当技術分野において良く知られており、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、またはトリエチルホスフィンなどのホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)またはアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)などのアゾジカルボン酸塩あるいはADDPなどのアゾジカルボニルを用いてアルコール(7)をフェノール(9)などの求核試薬と反応させることを含む。あるいはアルコール(7)は、塩化チオニルを用いて塩化物を形成するかまたはDCM中の三臭化リンを用いて臭化物を形成し臭化物または塩化物などのハロゲンに変換され得る(8、ステップ4)。ハロゲン化された化合物(8)は、次いでアセトニトリルなどの極性非プロトン溶媒中で炭酸セシウムまたは酢酸カリウムなどの無機塩基を用いて塩基性条件下でフェノール(9)でアルキル化されて化合物を与え得る(10、ステップ5a)。8−ハロゲン置換された[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(10)は、ボロン酸試薬を用いて鈴木−宮浦クロスカップリング条件下でカップリングされ得る。当業者は、こうしたクロスカップリング反応を促進するために有用な種々の条件があることを認めるであろう。したがって、適したパラジウム試薬には、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物、Pd(amphos)Cl、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)と共にトリシクロヘキシルホスフィン、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)塩化物、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン、または酢酸パラジウム(II)が含まれる。8−置換[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(II、ステップ6)を与えるために適した塩基には、1,4−ジオキサンなどの適した非極性溶媒中の炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、またはリン酸カリウム三塩基酸一水和物が含まれる。IIの保護された酸は、当技術分野において良く知られている標準の塩基性条件下で脱保護されて式I、ステップ7の化合物を与え得る。エステルの脱保護のための条件は、当技術分野において良く知られておりエタノールまたはMeOHあるいは水/THF溶媒混合物などの極性プロトン溶媒中で水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムなどの塩基を用いる。他の代わりの脱保護条件には、ジクロロエタンまたはTHF中で塩基として水酸化トリメチルスズまたはカリウムトリメチルシラノラートを用いて式Iの化合物を与えることが含まれる。
Figure 2017507115
別の変形形態において、スキーム2に示された、8−ブロモ置換[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(7、ステップ1)は、ボロン酸試薬を用いて鈴木−宮浦クロスカップリング条件下でカップリングされてスキーム1、ステップ6に記載のような化合物(12)を与え得る。このアルコール(12)は、次いでスキーム1、ステップ5bにおいて上で述べたような光延条件下でフェノール(9)と反応して、ステップ2aにおいて化合物IIを与え得る。あるいは、化合物12のアルコールは、ハロゲン化されてスキーム1、ステップ4に記載のような化合物13を与え得る。ハロゲン化された化合物、(13)は、次いでスキーム1、ステップ5bに記載のように塩基性条件下でアルキル化されて化合物II、ステップ2bを与え得る。式IIの化合物は、次いでスキーム1、ステップ7について述べたように脱保護されて式Iの化合物を与え得る。
調製および実施例
以下の調製および実施例は、本発明をさらに例示し、式(I)の化合物の典型的な合成を表す。それとは反対の注記がない限り、本明細書に例示される化合物は、Accelrys Draw 4.0、IUPACNAME ACDLABSまたはMDL ISIS、バージョン2.5 SP2を用いて命名および番号付けされる。
調製1
6−アミノ−ニコチン酸メチルエステル
Figure 2017507115

MeOH(200mL)中の6−アミノ−ニコチン酸(25g、181.1mmol)の撹拌した溶液に、濃縮したHSO(7mL)を0℃で加え反応混合物を80℃で一晩加熱する。反応混合物を室温に冷却して飽和NaHCO溶液(100mL)で中和する。沈殿した固体を、ろ過して真空下で乾燥し標記化合物を黄色固体として与える(22g、81.5%)。LCMS m/z 153(M+H)
調製2
6−アミノニコチン酸エチル
Figure 2017507115

エタノール(30L)中の6−アミノニコチン酸(3Kg、21.61mol)の撹拌した溶液に、濃縮したHSO(3L)を加え反応混合物を78℃で16時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却して減圧下で蒸発させる。残留物を、飽和NaHCO溶液を用いてpH約7.5に中和してEtOAc(3×5L)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(2×5L)、塩水(5L)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて標記化合物を灰白色固体として与える(3.4Kg、93.87%)。LCMS m/z 167(M+H)
以下の化合物を、本質的に調製2の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製4
6−アミノ−5−ブロモ−ニコチン酸メチルエステル
Figure 2017507115

0℃のTHF(500mL)中の6−アミノニコチン酸メチル(22g、143.7mmol)の撹拌した溶液に、NBS(27.9g、158.1mmol)を加えて反応混合物を室温で一晩撹拌する。塩化アンモニウム(100mL)を反応混合物に加えて混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、塩水(100mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中35%のEtOAcで溶離して標記化合物を薄褐色固体として与える(28g、84.8%)。LCMS m/z(79Br/81Br)231/233(M+H)
以下の化合物を、本質的に調製4の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製6
N−(p−トルエンスルホニル)オキシアセトイミド酸(E)−エチル
Figure 2017507115

DMF(300mL)中のN−ヒドロキシアセトイミド酸(E)−エチル(47.2g、458.7mmol)の撹拌した溶液に、トリエチルアミン(128mL、917.4mmol)を室温で加えて混合物を20分間撹拌する。塩化p−トルエンスルホニル(100g、458.7mmol)を加えて反応混合物を室温で16時間撹拌する。反応混合物を、水(200mL)で希釈してEtOAc(3×150mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させて標記化合物を白色固体として与える(94g、80.3%)。LCMS m/z 258(M+H)
調製7
N−(メシチルスルホニル)オキシアセトイミド酸(E)−エチル
Figure 2017507115

DMF(100mL)中のN−ヒドロキシ−アセトイミド酸エチルエステル(42g,183mmol)の撹拌した溶液に、トリエチルアミン(49.2mL、366mmol)を0℃で加える。反応混合物を、室温で10分間撹拌して再び0℃に冷却する。塩化2,4,6−トリメチル−ベンゼンスルホニル(40g、183mmol)を、一部ずつ加える。反応混合物を、室温で一晩撹拌する。反応混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、氷水(2×500mL)、塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させて標記化合物をさらなる精製無しで用いられる薄黄色固体として与える(40g、粗製)。LC−MS m/z 286.1[M+H]
調製8
(メシチルスルホニル)オキシカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2017507115

MTBE(55L)中の塩化2,4,6−トリメチルベンゼン−1−スルホニル(5.5Kg、25.14mol)の撹拌した溶液に、ヒドロキシカルバミン酸tert−ブチル(4Kg、30.17mol)を加えて0℃に冷却する。トリエチルアミン(3.05Kg、30.17mol)を、1時間かけて反応混合物に加え反応混合物を0℃で2時間撹拌する。反応混合物を、ろ過してMTBE(2×5L)で洗う。ろ液を、12Lの体積まで濃縮してn−ヘキサン(6L)を加え混合物を12Lの体積まで再蒸留する。粗製化合物に、n−ヘキサン(60L)中のMTBEの5%溶液を加えて混合物を2時間撹拌する。反応混合物をろ過して第1の収穫物を灰白色固体化合物として与える(6.13Kg)。ろ液を濃縮乾固してn−ヘキサン(10L)中のMTBEの5%溶液を加える。反応混合物を、30分間撹拌しろ過して標記化合物の第2の収穫物を与え(0.86Kg)これを第1の収穫物と組み合わせて標記化合物を与える(6.99g、88%)。
調製9
o−(p−トルエンスルホニル)ヒドロキシルアミン
Figure 2017507115

1,4ジオキサン(40mL)中のN−(p−トルエンスルホニル)オキシアセトイミド酸(E)−エチル(10g、38.9mmol)の撹拌した溶液に、HClO(3.0mL)を0℃で加えて反応混合物を室温で1時間撹拌する。反応混合物を、水で希釈してDCM(2×10mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥してろ過する。溶液を、濃縮せずに直接用いる(9g、100%粗製)。
調製10
o−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン
Figure 2017507115

1,4−ジオキサン(200mL)中のN−(メシチルスルホニル)オキシアセトイミド酸(E)−エチル(16g、62.167mmol)の撹拌した溶液に、過塩素酸(8mL)を0℃で加えて反応混合物を室温で1.5時間撹拌する。反応混合物を、水(30mL)で希釈してDCM(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機層を、塩水(20mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過してろ液を濃縮せずに用いる。
代替調製10
トリフルオロ酢酸(19.74L)を含有する100Lの反応器に、(メシチルスルホニル)オキシカルバミン酸tert−ブチル(6.99Kg、22.18mol)を0℃で45分かけて加えて反応混合物を0℃で2時間撹拌する。反応混合物を、砕氷(8L)その後氷水(16L)でクエンチして15分間撹拌する。さらなる氷水(24L)を加えて混合物を15分間撹拌する。固体沈殿物をろ過し、水で洗って乾燥しさらなる精製無しで用いられる白色固体を与える(4.77Kg、100%)。
調製11
4−メチルベンゼンスルホン酸1,2−ジアミノ−3−ブロモ−5−メトキシカルボニル−ピリジニウム
Figure 2017507115

DCM(50mL)中のo−(p−トルエンスルホニル)ヒドロキシルアミン(9g、48.1mmol)の撹拌した溶液に、6−アミノ−5−ブロモ−ニコチン酸メチルエステル(11.1g、48.1mmol)を室温で加えて混合物を16時間撹拌する。反応混合物を、0℃に冷却してジエチルエーテルを加える。沈殿した固体をろ過して真空下で乾燥し標記化合物を灰白色固体として与える(9g、45%)。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ9.09(bs,2H),8.69(d,J=1.6Hz,1H),8.46(q,J=8.0Hz,1H),7.06(s,3H),6.71(s,2H),4.31(q,J=11.6Hz,2H),2.14(s,3H),1.25−1.32(m,4H)。
以下の化合物を、本質的に調製11の方法によって調製する。
Figure 2017507115
代替調製12
Figure 2017507115

湿潤ケークとしてのo−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミン(推定4.77Kg、22.17mol)を、DCM(25L)に溶解して水層を分離し、有機層を水(2×10L)および塩水(10L)で洗う。有機層を、100Lの反応器に移して追加のDCM(45L)で希釈する。反応混合物を、10℃〜15℃に冷却し6−アミノ−5−ブロモ−ニコチン酸エチルエステル(4.24Kg、17.29mol)を一部ずつ15分間かけて加える。反応混合物を、室温で16時間撹拌する。反応混合物を、ろ過して固体ケークを、DCM(3×10L)で洗い乾燥して第1の収穫物を白色固体として与える(2.7Kg)。ろ液を濃縮して濃密な塊を与えこれをDCM(20L)中で2時間摩砕する。固体をろ過し湿潤ケークをDCM(2×5L)で洗い乾燥して第2の収穫物を灰白色固体(1.1Kg)として与えこれを第1の収穫物と組み合わせて標記化合物を与える(3.8Kg、37.25%)。LCMS m/z(79Br/81Br)260/262(M+H)
調製13
3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾニトリル
Figure 2017507115

アセトニトリル(30mL)中の3−アミノ−ベンゾニトリル(0.5g、4.23mmol)の撹拌した溶液に、亜硝酸tert−ブチル(0.7mL、6.34mmol)およびビスピナコラト二ホウ素(bispinacolatodiboron)(1.29g、5.076mmol)を0℃で加える。混合物を、80℃で2時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却して減圧下で濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製し4%のEtOAc/ヘキサンで溶離して標記化合物を得る(0.35g、99.8%)。LCMS m/z 294(M+H)
以下の化合物を、本質的に調製13の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製15
3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾニトリル
Figure 2017507115

DMF(20mL)中の4−ブロモ−3,5−ジメチル−ベンゾニトリル(0.5g、2.38mmol)およびビスピナコラト二ホウ素(0.9g、3.57mmol)の撹拌した溶液に、CHCOOK(1.051g、10.71mmol)を加える。混合物を、アルゴンで30分間パージし、次いでPd(dppf)Cl.DCM(0.097g、0.119mmol)を加えて混合物を100℃で一晩加熱する。反応混合物を、室温に冷却して珪藻土を通してろ過する。ろ液を、水(30mL)で希釈してEtOAc(2×30mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、飽和塩水(20mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製し6%のEtOAc/ヘキサンで溶離して標記化合物を褐色液体として得る(0.4g、65%)。LCMS m/z 288(M+H)
調製16
2−(4−ブロモ−フェニル)−2−メチル−プロピオニトリル
Figure 2017507115

DMF(10mL)中の(4−ブロモ−フェニル)−アセトニトリル(1g、5.10mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(0.408g、10.20mmol、鉱油中60%)を0℃で加える。反応混合物を、0℃で15分間撹拌し次いでヨウ化メチル(0.69mL、11.22mmol)を0℃で加える。反応混合物を、室温で一晩撹拌する。反応混合物を、塩化アンモニウム水溶液(5mL)でクエンチしてEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(20mL)および塩水(20mL)で洗い、無水NaSOで乾燥し、ろ過し、蒸発させる。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)上で精製しヘキサン中5〜10%のEtOAcで溶離して灰白色固体を与える(0.9g、78%)。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.51(d,J=8.4Hz,1H),7.34(d,J=8.4Hz,1H),1.77(s,3H)。
以下の化合物を、本質的に調製16の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製18
4−クロロ−2,2−ジメチルブタンニトリル
Figure 2017507115

乾燥THF(20mL)中のジイソプロピルアミン(2.43mL、17.36mmol)の撹拌した溶液に、n−BuLi(14.4mL、17.36mmol)を−60℃で滴下して加え、0℃まで徐々に温まらせて20分間撹拌する。反応混合物を、−78℃に冷却し無水アセトニトリル(1.42mL、14.47mmol)を加えて反応を同温度で45分間撹拌する。1−ブロモ−4−クロロブタン(1.3mL、15.91mmol)を−78℃で加え、室温まで温まらせて3時間撹拌する。反応混合物を、飽和NHCl溶液(25mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(50mL)および塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固する。粗製生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中5%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(0.5g、25.2%)。H NMR(400MHz,CDCl3);3.67−3.63(m,2H),2.06−2.02(m,2H),1.45−1.36(m,6H)。
調製19
4−ブロモ−2−メチル−ブタン−2−オール
Figure 2017507115

ジエチルエーテル(20mL)中の4−ブロモ−酪酸メチルエステル(2g、12.27mmol)の撹拌した溶液に、臭化メチルマグネシウム(16.4mL、49.08mmol)を0℃で加えて混合物を室温で2時間撹拌する。反応混合物を、1N HClでクエンチしてジエチルエーテル(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、飽和塩水(20mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)で精製し20%のEtOAc/ヘキサンで溶離して標記化合物を与える(1.3g、65%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ3.48(t,J=8.0Hz,2H),2.16(t,J=7.4Hz,2H),1.89(s,6H),1.76(s,3H),1.27(s,6H)。
調製20
8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2017507115

MeOH(35mL)中の4−メチルベンゼンスルホン酸1,2−ジアミノ−3−ブロモ−5−メトキシカルボニル−ピリジニウム(9g、21.4mmol)の撹拌した溶液に、2−メチルプロパナール(0.98mL、10.7mmol)およびトリエチルアミン(8.6mL、64.2mmol)を室温で加えて混合物を48時間撹拌する。反応混合物を、蒸発乾固し、残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、塩水(50mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して標記化合物を薄黄色固体として与える(1.5g、12%)。LCMS m/z(79Br/81Br)298/300(M+H)
代替調製20
MeOH(100mL)中の2,4,6−トリメチル−ベンゼンスルホナート1,2−ジアミノ−3−ブロモ−5−メトキシカルボニル−ピリジニウム(10g、22.3mmol)の撹拌した溶液に、2−メチルプロパナール(0.8g、1mL、11.1mmol)およびトリエチルアミン(9mL、66.9mmol)を0℃で加えて反応混合物を室温で48時間撹拌する。反応混合物を、蒸発させ、水で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(2×50mL)、飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中20〜40%のEtOAcで溶離して標記化合物を灰白色固体として与える(2.7g、43.5%)。LC−MS m/z(79Br/81Br)298/300[M+H]
調製21
8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2017507115

ピリジン(6.6L)中の2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸1,2−ジアミノ−3−ブロモ−5−(エトキシカルボニル)ピリジン−1−イウム(2.2Kg、4.78mol)の撹拌した溶液に、塩化2−メチルプロパノイル(2.55Kg、23.90mol)を室温で加えて反応混合物を100℃で5時間加熱する。反応混合物を、蒸発乾固し、残留物を水(20L)で希釈して、1時間撹拌する。沈殿した固体を、ろ過し、水(3×5L)で洗い乾燥する。粗製生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン:EtOAc(8.0:2.0)で溶離して標記化合物を灰白色固体として与える(800g、53.7%)。LC−MS m/z(79Br/81Br)312/314[M+H]
調製22
(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−メタノール
Figure 2017507115

DCM(30mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(1.4g、4.70mmol)の溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(9.5mL、9mmol、ヘキサン中1M)を−78℃で加える。反応混合物を、0℃に温めて3時間撹拌する。反応混合物を、MeOH(20mL)でクエンチして珪藻土を通してろ過し、EtOAc(30mL)で洗い、減圧下で蒸発させて標記生成物を与える(1.8g、100%粗製)。LCMS m/z(79Br/81Br)270/272(M+H)
以下の化合物を、適切なカルボン酸エステルを用いて本質的に調製22の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製29
8−ブロモ−6−クロロメチル−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 2017507115

混合物(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−メタノール(1.8g、0.57mmol)および塩化チオニル(10mL)を、室温で2時間撹拌する。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチしEtOAc(3×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させて標記化合物を与える(1.1g、67%)。LCMS m/z(79Br/81Br)288/290[M+H]
以下の化合物を、本質的に調製29の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製32
1−ブロモ−3−ブロモメチル−2−メチル−ベンゼン
Figure 2017507115

DCM(25mL)中の(3−ブロモ−2−メチル−フェニル)−メタノール(2g、9.9mmol)の溶液に、三臭化リン(1.76mL、14.9mmol)を0℃で加え反応混合物を室温に温まらせて1時間撹拌する。反応混合物を、DCM(20mL)で希釈し、NaHCO水溶液でクエンチし、DCM(3×50mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(10mL)および塩水(10mL)で洗い、無水NaSOで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固して標記化合物を与える(2g、77%)。LC−MS m/z 264[M+H]
以下の化合物を、本質的に調製32の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製36
(3−ブロモ−2−メチル−フェニル)−アセトニトリル
Figure 2017507115

DMF(15mL)中のブロモ−3−ブロモメチル−2−メチル−ベンゼン(0.2g、7.6mmol)の溶液に、シアン化ナトリウム(0.55g、11.4mmol)を室温で加える。反応混合物を、100℃で12時間加熱して過マンガン酸カリウム溶液でクエンチし、ろ過し、ろ液を水で希釈してEtOAc(2×20mL)で抽出する。有機抽出物を、NaSOで乾燥し、ろ過し、蒸発させる。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)上で精製し、ヘキサン中のEtOAc10〜25%で溶離して標記化合物を与える(0.8g、28.2%)。LC−MS m/z 211[M+H]
調製37
2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2017507115

トルエン(12mL)およびEtOH(3mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(0.8g、2.6mmol)および4−メトキシ2,6−ジメチルフェニルボロン酸(0.522g、2.9mmol)の撹拌した溶液に、2MのKCO溶液(3.9mL、7.8mmol)を加える。混合物を、アルゴンで30分間パージし、Pd(PPhCl(0.182g、0.26mmol)を加えて反応混合物を100℃で16時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却し、珪藻土を通してろ過し、ろ液を水(20mL)で希釈してEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、飽和塩水(10mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して標記化合物を黄色液体として与える(0.26g、27.4%)。LCMS m/z 354(M+H)
代替調製37
トルエン(16mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(2.5g、8.8mmol)および4−メトキシ2,6−ジメチルフェニルボロン酸(1.4g、8.83mmol)の撹拌した溶液に、第三リン酸カリウム(5.3g、12.4mmol)を室温で加えて反応混合物を窒素で20分間パージし次いでPd(amphos)Cl(0.57g、0.802mmol)を加える。反応混合物を、70℃で一晩加熱する。反応混合物を、珪藻土を通してろ過し、EtOAc(2×20mL)で洗いろ液を蒸発させる。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中30%のEtOAcで溶離して標記化合物を褐色固体として与える(1.5g、65.54%)。LC−MS m/z 354[M+H]
代替調製37
1,4−ジオキサン(20mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(1.05g、3.52mmol)および4−メトキシ2,6−ジメチルフェニルボロン酸(0.63g、3.52mmol)の撹拌した溶液に、2MのKCO溶液(1.4mL、2.9mmol)を加える。混合物を、アルゴンで30分間パージし、次いでPd(PPhCl(0.041g、0.059mmol)を加えて反応混合物を100℃に16時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却し、珪藻土を通してろ過し、ろ液を水(20mL)で希釈してEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、塩水(10mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中14%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(0.13g、16%)。LCMS m/z 354(M+H)
調製38
2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2017507115

トルエン(8L)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル(400g、1.28mol)および4−メトキシ2,6−ジメチルフェニルボロン酸(4−methoxy 2,6−dimethylpheneyl boronic acid)(276.8g、1.54mol)の撹拌した溶液に、水(3.84L)中のKPO(816g、3.84mol)の溶液を加えて反応混合物を窒素で1時間パージし、次いでPd(amphos)Cl(45.36g、0.064mol)を加えて反応混合物を窒素で20分間パージする。反応混合物を、75℃で16時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却し、珪藻土を通してろ過し、EtOAc(3×1L)で洗う。ろ液を、水(5L)で希釈してEtOAc(2×1.5L)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(2.5L)、塩水(2.5L)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固する。粗製生成物(600g)を、別の粗製ロット(400g)と組み合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製しヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して標記化合物を淡黄色固体として与える(901g、95.68%)。
調製39
8−(2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2017507115

1,4−ジオキサン(6mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル(0.45g、1.509mmol)および2−フルオロ4−メトキシフェニルボロン酸(2−flouro 4−methoxy phenyl boronic acid)(0.512g、3.018mmol)の撹拌した溶液に、2MのKCO(0.624g、4.527mmol)を加える。混合物を、アルゴンで30分間パージし、Pd(PPh(0.087g、0.075mmol)を加えて混合物をマイクロ波内で100℃で1時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却して珪藻土を通してろ過する。ろ液を、水(20mL)で希釈しEtOAc(2×10mL)で抽出する。組み合わせた有機層を、塩水(10mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(0.17g、33%)。LCMS m/z 344(M+H)
調製40
6−クロロメチル−2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 2017507115

DCM(10mL)中の[2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル]−メタノール(0.21g、0.64mmol)の溶液に、SOCl(0.12mL、1.61mmol)を0℃で加える。次いで混合物を、1時間かけて室温に温まらせる。反応混合物を、0℃に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチしDCM(3×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固して標記化合物を褐色固体として与える(0.06g、29%)。LCMS m/z; 344(M+H)
調製41
2−[2−(6−ヒドロキシメチル−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル)−フェニル]−2−メチル−プロピオニトリル
Figure 2017507115

THF(10mL)中の2−{2−[6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル]−フェニル}−2−メチル−プロピオニトリル(0.6g、1.33mmol)の撹拌した溶液に、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(0.52g、2mmol)を0℃で加え反応混合物を室温で1時間撹拌する。反応混合物を、水(10mL)で希釈してEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(10mL)および塩水(10mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中40%のEtOAcで溶離して標記化合物を白色固体として与える(0.4mg、50%)。LC−MS m/z 335[M+H]
調製42
8−ブロモ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 2017507115

0℃のDMF(5mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−メタノール(0.25g、0.92mmol)の撹拌した溶液に、イミダゾール(0.209g、1.38mmol)を加え反応混合物を室温で5分間撹拌し、0℃に冷却してtert−ブチルクロロジメチルシラン(0.209g、1.38mmol)を加える。反応混合物を、室温で12時間撹拌する。反応混合物を、水で希釈してEtOAc(2×25mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、塩水(20mL)で洗い、NaSOで乾燥し、ろ過して、蒸発乾固する。粗製生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中10〜30%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(0.32g、90%)。LCMS m/z 384/386[M+H]
調製43
{2−[6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル]−フェニル}−アセトニトリル
Figure 2017507115

ジオキサン(10mL)中の8−ブロモ−6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(1.3g、3.38mmol)および[2−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−アセトニトリル(0.82g、3.38mmol)の撹拌した溶液に、酢酸カリウム(0.93g、6.76mmol)を室温で加え反応混合物を窒素で20分間パージする。Pd(PPh(0.195g、0.16mmol)を加え反応混合物を密閉管内で100℃で12時間加熱する。反応混合物を、冷却して珪藻土を通してろ過し、ろ液を蒸発乾固する。粗製生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中10〜30%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(0.6g、42%)。LCMS m/z 421[M+H]
調製44
2−(3−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2−メチル−プロピオニトリル
Figure 2017507115

0℃のTHF中のNaH(0.22g、5.6mmol、パラフィン油中の60%)の溶液に、THF(4mL)中の(3−ブロモ−2−メチル−フェニル)−アセトニトリル(0.6g、2.8mmol)の溶液を加える。反応混合物を、室温で30分間撹拌し次いでヨウ化メチル(0.43mL、7mmol)を加える。反応混合物を、室温で12時間撹拌し、飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(2×25mL)中で抽出する。有機層を、塩水(10mL)で洗い、NaSOで乾燥し、ろ過し、蒸発させる。別のロットの粗製物(1g)を、このロットと組み合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)上で精製し、ヘキサン中10〜30%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(1.2g、75.9%)。LC−MS m/z 239[M+H]
以下の化合物を、本質的に調製44の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製47
2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2017507115

トルエン(12mL)およびEtOH(3mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(0.8g、2.6mmol)および4−メトキシ2,6−ジメチルフェニルボロン酸(0.522g、2.9mmol)の撹拌した溶液に、2MのKCO溶液(3.9mL、7.8mmol)を加える。混合物を、アルゴンで30分間パージし、Pd(PPhCl(0.182g、0.26mmol)を加えて反応混合物を100℃で16時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却し、珪藻土を通してろ過し、ろ液を水(20mL)で希釈してEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、飽和塩水(10mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して標記化合物を黄色液体として与える(0.26g、27.4%)。LCMS m/z 354(M+H)
代替調製47
トルエン(16mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(2.5g、8.8mmol)および4−メトキシ2,6−ジメチルフェニルボロン酸(1.4g、8.83mmol)の撹拌した溶液に、第三リン酸カリウム(5.3g、12.4mmol)を室温で加えて反応混合物を窒素で20分間パージし次いでPd(amphos)Cl(0.57g、0.802mmol)を加える。反応混合物を、70℃で一晩加熱する。反応混合物を、珪藻土を通してろ過し、EtOAc(2×20mL)で洗いろ液を蒸発させる。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中30%のEtOAcで溶離して標記化合物を褐色固体として与える(1.5g、65.54%)。LC−MS m/z 354[M+H]
代替調製47
1,4−ジオキサン(20mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(1.05g、3.52mmol)および4−メトキシ2,6−ジメチルフェニルボロン酸(0.63g、3.52mmol)の撹拌した溶液に、2MのKCO溶液(1.4mL、2.9mmol)を加える。混合物を、アルゴンで30分間パージし、次いでPd(PPhCl(0.041g、0.059mmol)を加えて反応混合物を100℃で16時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却し、珪藻土を通してろ過し、ろ液を水(20mL)で希釈してEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、塩水(10mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中14%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(0.13g、16%)。LCMS m/z 354(M+H)
調製48
2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2017507115

トルエン(8L)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル(400g、1.281mol)および4−メトキシ2,6−ジメチルフェニルボロン酸(4−methoxy 2,6−dimethylpheneyl boronic acid)(276.8g、1.538mol)の撹拌した溶液に、水(3.84L)中のKPO(816g、3.844mol)の溶液を加えて反応混合物を窒素で1時間パージし、次いでPd(amphos)Cl(45.36g、0.064mol)を加えて反応混合物を窒素で20分間パージする。反応混合物を、75℃で16時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却し、珪藻土を通してろ過し、EtOAc(3×1L)で洗う。ろ液を、水(5L)で希釈しEtOAc(2×1.5L)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(2.5L)、塩水(2.5L)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固する。粗製生成物(600g)を、別の粗製ロット(400g)と組み合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製しヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して標記化合物を淡黄色固体として与える(901g、95.68%)。
調製49
8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2017507115

MeOH(35mL)中の4−メチルベンゼンスルホン酸1,2−ジアミノ−3−ブロモ−5−メトキシカルボニル−ピリジニウム(9g、21.4mmol)の撹拌した溶液に、イソブチルアルデヒド(0.98mL、10.7mmol)およびトリエチルアミン(8.6mL、64.2mmol)を室温で加えて混合物を48時間撹拌する。反応混合物を、蒸発乾固し、残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、塩水(50mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して標記化合物を薄黄色固体として与える(1.5g、12%)。LCMS m/z(79Br/81Br)298/300(M+H)
代替調製49
MeOH(100mL)中の2,4,6−トリメチル−ベンゼンスルホナート1,2−ジアミノ−3−ブロモ−5−メトキシカルボニル−ピリジニウム(10g、22.3mmol)の撹拌した溶液に、2−メチル−プロピオンアルデヒド(0.8g、1mL、11.1mmol)およびトリエチルアミン(9mL、66.9mmol)を0℃で加えて反応混合物を室温で48時間撹拌する。反応混合物を、蒸発させ、水で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(2×50mL)、飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中20〜40%のEtOAcで溶離して標記化合物を灰白色固体として与える(2.7g、43.5%)。LC−MS m/z(79Br/81Br)298/300[M+H]
調製50
8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチルエステル
Figure 2017507115

ピリジン(6.6L)中の2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸1,2−ジアミノ−3−ブロモ−5−(エトキシカルボニル)ピリジン−1−イウムの撹拌した溶液(2.2Kg、4.779mol)に、塩化イソブチリル(2.546Kg、23.895mol)を室温で加えて反応混合物を100℃で5時間加熱する。反応混合物を、蒸発乾固し、残留物を水(20L)で希釈し、1時間撹拌する。沈殿した固体を、ろ過し、水(3×5L)で洗い乾燥する。粗製生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン:EtOAc(8.0:2.0)で溶離して標記化合物を灰白色固体として与える(800g、53.7%)。LC−MS m/z(79Br/81Br)312/314[M+H]
調製51
(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−メタノール
Figure 2017507115

DCM(30mL)中の8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(1.4g、4.70mmol)の溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(9.5mL、9mmol、ヘキサン中の1M)を−78℃で加える。反応混合物を、0℃に温めて3時間撹拌する。反応混合物を、MeOH(20mL)でクエンチし珪藻土を通してろ過し、EtOAc(30mL)で洗い、減圧下で蒸発させて標記生成物を与える(1.8g、100%粗製)。LCMS m/z(79Br/81Br)270/272(M+H)
以下の化合物を、本質的に調製51の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製58
8−ブロモ−6−クロロメチル−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
Figure 2017507115

混合物(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−メタノール(1.8g、0.57mmol)および塩化チオニル(10mL)を、室温で2時間撹拌する。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチしEtOAc(3×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させて標記化合物を与える(1.1g、67%)。LCMS m/z(79Br/81Br)288/290[M+H]
以下の化合物を、本質的に調製58の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製61
(S)−3−[4−(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

アセトニトリル(20mL)中の(S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(1.1g,3.8mmol)および8−ブロモ−6−クロロメチル−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンの撹拌した溶液に、炭酸セシウム(2.48g,7.62mmol)を加える。反応混合物を、室温で一晩撹拌する。反応混合物を、珪藻土を通してろ過し、EtOAc(20mL)で洗い蒸発乾固する。残留物を、EtOAc(30mL)に溶解し、水(2×30mL)および塩水(20mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中35〜40%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(1.0g、53.4%)。LCMS m/z(79Br/81Br)484/486(M+H)
以下の化合物を、本質的に調製61の方法によって調製する。
Figure 2017507115

Figure 2017507115
調製67
(S)−3−{4−[8−(4−シアノ−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

1,4ジオキサン(10mL)中の(S)−3−[4−(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(1.0g、2.07mmol)および4−シアノフェニルボロン酸(4−cynophenylboronic acid)(0.602g、9.6mmol)の撹拌した溶液に、2Mの炭酸カリウム(0.542g、6.18mmol)の溶液を加える。混合物を、窒素雰囲気下で20分間パージしてPd(PPh(0.117g、0.103mmol)を加える。反応混合物を、マイクロ波内で100℃で4時間撹拌する。反応混合物を、EtOAc(30mL)で希釈し、水(2×30mL)および塩水(30mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中30〜40%のEtOAcで溶離して標記化合物を無色液体として与える(0.500g、47.8%)。LCMS m/z 507(M−H)
以下の化合物を、本質的に調製67の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製72
(S)−3−(4−{8−[4−(シアノ−ジメチル−メチル)−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

1,4−ジオキサン(10mL)中の2−メチル−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−プロピオニトリル(0.184g、0.680mmol)および(S)−3−[4−(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.3g、0.619mmol)の撹拌した溶液に、2Mの炭酸カリウム(0.619mL、1.238mmol)を室温で加える。反応混合物を、窒素雰囲気下で20分間パージしてPd(PPhCl(0.021g、0.0309mmol)を加える。反応混合物を、100℃で16時間加熱する。反応混合物を、珪藻土を通してろ過しEtOAc(2×20mL)で洗う。ろ液を、冷水(2×10mL)、塩水(10mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)上で精製し、ヘキサン中30〜50%のEtOAcで溶離して標記化合物を無色液体として与える(0.13g、38%)。LC−MS m/z 547[M+H]
以下の化合物を、本質的に調製72の方法によって調製する。
Figure 2017507115
調製74
(S)−3−{4−[8−(2−シアノ−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

1,4ジオキサン(9mL)中の(S)−3−[4−[8−(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.200g、1.64mmol)および2−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンゾニトリル(0.110g、1.96mmol)の撹拌した溶液に、固体炭酸カリウム(0.172g、4.92mmol)を加える。混合物を、窒素雰囲気下で20分間パージしてPd(PPh(0.024g、0.800mmol)を加える。反応混合物を、100℃で一晩加熱し、珪藻土を通してろ過し、EtOAcで洗い、減圧下で蒸発乾固する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中29〜32%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える。(0.140g、66%)。LCMS m/z 507(M+H)
調製75
(S)−3−(4−{8−[3−(シアノ−ジメチル−メチル)−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

1,4−ジオキサン(40mL)中の(S)−3−[4−(8−ブロモ−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.4g、0.82mmol)および2−メチル−2−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−プロピオニトリル(0.23g、0.9mmol)の撹拌した溶液に、KCO(0.33g、2.4mmol)を加える。混合物を、窒素で10分間パージする。次いでPd(dppf)Cl.DCM(0.066g、0.08mmol)を加えて混合物を100℃で12時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却し珪藻土を通してろ過する。ろ液を、EtOAc(2×30mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して、濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)上で精製し、ヘキサン中15〜20%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(0.1g、22.22%)。LCMS m/z 549.5(M+H)
調製76
8−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2017507115

DCM(30mL)中の2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(1.25g、3.5mmol)の溶液に、三臭化ホウ素(0.51mL、5.3mmol)を−40℃で加える。反応混合物を、室温で1時間撹拌する。反応混合物を、炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)でクエンチしEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(10mL)および塩水(10mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させて標記化合物を与える(0.9g、76%)。LC−MS m/z 340[M+H]
調製77
8−[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2017507115

DMF(30mL)中の8−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(0.9g、2.65mmol)の撹拌した溶液に、イミダゾール(0.540g、7.96mmol)およびtert−ブチルジメチルクロロシラン(1.2g、7.96mmol)を0℃で加える。反応混合物を、室温で16時間撹拌する。反応混合物を、水(30mL)で希釈してEtOAc(2×50mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(30mL)および塩水(30mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させる。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製し、ヘキサン中8%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(1.1g、92%)。LC−MS m/z 454[M+H]
調製78
((S)−3−(4−{8−[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

DCM(20mL)中の{8−[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル}−メタノール(0.8g、1.8mmol)の撹拌した溶液に、(S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.655g、2.8mmol)、DEAD(0.43mL、2.8mmol)、およびトリフェニルホスフィン(0.566g、2.16mmol)を加える。反応混合物を、室温で90分間撹拌する。反応混合物を、蒸発させて粗製材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製し、ヘキサン中18%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(1g、91%)。LC−MS m/z 640[M+H]
調製79
(S)−3−{4−[8−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

THF(20mL)中の(S)−3−(4−{8−[4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸メチルエステル(0.1g、1.56mmol)の撹拌した溶液に、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(0.8g、3.12mmol)を0℃で加える。反応混合物を、室温で1時間撹拌する。混合物を、水(10mL)で希釈してEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(10mL)および塩水(10mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しヘキサン中40%のEtOAcで溶離して標記化合物を白色固体として与える(0.4g、50%)。LC−MS m/z 526[M+H]
調製80
2−イソプロピル−8−[4−(2−メトキシ−エトキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル
Figure 2017507115

アセトニトリル(15mL)中の8−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸メチルエステル(0.40g、1.185mmol)および1−ブロモ−2−メトキシ−エタン(0.82mL、9.06mmol)の撹拌した溶液に、炭酸セシウム(0.734g、2.26mmol)を室温で加える。反応混合物を、室温で一晩撹拌する。混合物を、珪藻土を通してろ過し、EtOAc(20mL)で洗い、濃縮して残留物を与える。残留物を、EtOAc(30mL)に溶解し、水(2×30mL)、塩水(30mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させる。粗製化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)で精製し、ヘキサン中30%のEtOAcで溶離して標記化合物を白色半固体として与える(0.350g、87%)。LCMS m/z 397(M+H)
調製81
8−(2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチル
Figure 2017507115

DMF(15mL)中の8−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸エチル(1.1g、3.11mmol)および3−(メチルスルホニル)プロピル−4−メチルベンゼンスルホン酸塩(1.09g、3.73mmol)の撹拌した溶液に、炭酸カリウム(1.29g、9.34mmol)を室温で加える。反応混合物を、80℃で16時間加熱する。混合物を、次いで水でクエンチしてEtOAc(2×70mL)で抽出する。有機抽出物を、塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させる。粗製化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製しn−ヘキサン中45%のEtOAcで溶離して標記化合物を与える(0.8g、54.27%)。LCMS m/z 474.41(M+H)
調製82
((S)−3−(4−{8−[4−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブトキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

アセトニトリル(10mL)中の((S)−3−(4−{8−[4−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブトキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.09g、0.17mmol)の撹拌した溶液に、4−ブロモ−2−メチル−ブタン−2−オール(0.114g、0.68mmol)および炭酸セシウム(0.168g、0.51mmol)を加える。反応混合物を、100℃で4時間撹拌する。反応混合物を、水(10mL)に溶解しEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(10mL)および塩水(10mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させる。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製しヘキサン中40%のEtOAcで溶離して標記化合物を褐色固体として与える(0.05g、50%)。LC−MS m/z 612[M+H]
調製83
(S)−3−(4−{8−[4−(3−シアノ−3,3−ジメチル−プロポキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

DMF(10mL)中の(S)−3−{4−[8−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.16g、0.304mmol)および4−クロロ−2,2−ジメチルブタンニトリル(0.047g、0.364mmol)の撹拌した溶液に、炭酸セシウム(0.29g、0.912mmol)を加えて90℃で4時間撹拌する。反応混合物を、珪藻土を通してろ過し、ろ液を水(30mL)で希釈して、EtOAc(2×30mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、塩水(2×30mL)で洗い、無水NaSOで乾燥し、蒸発乾固する。粗製化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製し30%のEtOAc/ヘキサンで溶離して標記化合物を与える(0.17g、94%)。ES/MS m/z 621.4[M+H]
調製84
(S)−3−{4−[8−(4−シアノメトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル
Figure 2017507115

アセトニトリル(10mL)中の(S)−3−(4−{8−[4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸メチルエステル(0.09g、0.17mmol)の撹拌した溶液に、ブロモアセトニトリル(0.26g、0.22mmol)および炭酸カリウム(0.046g、0.34mmol)を加える。反応混合物を、100℃で4時間撹拌する。反応混合物を、水(10mL)で希釈してEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(10mL)、塩水(10mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)によって精製し、ヘキサン中35%のEtOAcで溶離して標記化合物を褐色固体として与える(0.08g、82.4%)。LC−MS m/z 565[M+H]
実施例1
(S)−3−{4−[2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸
Figure 2017507115

EtOH(15mL)中の(S)−3−{4−[2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.11g、0.2mmol)の溶液に、5NのNaOH(0.12mL、0.61mmol)を加える。混合物を、室温で2時間撹拌する。混合物を、蒸発乾固し、残留物を、n−ペンタンで洗い、乾燥して水(5mL)に再溶解する。溶液を、飽和クエン酸溶液で約pH5まで酸性化する。固体沈殿物を、ろ過し、水で洗い、乾燥して標記化合物を白色固体として与える(0.068g、65%)。LCMS m/z 512(M+H)H NMR(400MHz,d−DMSO)δ12.17(bs,1H),8.95(s,1H),7.40(s,1H),7.26(t,J=8.0Hz,2H),6.98(d,J=8.4Hz,2H),6.73(s,2H),5.20(s,2H),3.92(s,1H),3.76(s,3H),3.08(t J=8.0Hz,2H),2.65(s,2H),1.89(s,6H),1.75(s,3H),1.27(d,J=6.4Hz,6H)。
以下の化合物を、本質的に実施例1の方法によって調製する。
Figure 2017507115
代替調製、実施例1
EtOH(8.38L)およびTHF(1L)中の(S)−3−{4−[2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(419g、0.776mol)の溶液に、水(310mL)中のNaOH(62.1g、1.55mol)の溶液を10〜15℃で加える。反応混合物を、25℃に温めて2時間撹拌する。水(155mL)中のNaOH(31.05g、0.78mol)の追加の溶液を加えて反応をさらに1.5時間撹拌する。反応混合物を、蒸発乾固して粘性材料を与えこれを水(4.5L)で希釈してジエチルエーテル(3×2.5L)で洗う。水層を、0℃に冷却して飽和クエン酸溶液でpH4.2まで酸性化し30分間撹拌する。得られる白色エマルションを、DCM(3×5L)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、水(3×4L)および塩水(4L)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固して粘性油を与える。この油を、DCM(5L)に溶解しろ過して存在し得るいかなる粒子も除去する。得られるろ液を、粘性油まで濃縮する。ジエチルエーテル(2.5L)を加え続いてn−ヘキサンs(5L)を加えて混合物を4時間撹拌する。得られるゴム状の材料から、溶媒を40℃で12時間除去して淡黄色固体を標記化合物として与える(341.9g、86%)。LCMS m/z 512(M+H)
トリス塩調製
(S)−3−{4−[8−(2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸のトリス塩を、(S)−3−{4−[8−(2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸(492mg)をアセトニトリル(10mL)に80℃(プレート温度)で1000rpmで撹拌しながら溶解することにより調製する。トロメタミン(トリス)(492mg)を加える(1mLの水に溶解したもの)。試料を、80℃/1000rpmで15分間スラリー化する。加熱および撹拌を止めてプレートを室温に達しさせる。撹拌を、室温で短時間再開する。試料を、室温に達した後に5℃の冷却装置内に30分間置く。白色固体トリス塩形態を、真空濾過によって単離してろ紙上の所定の位置で真空および気流下で15分間乾燥する。得られるキラキラした白色固体(プレート状モフォロジーに起因する)を、70℃の真空オーブンを用いて乾燥する。得られる(S)−3−{4−[8−(2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸のトリス塩を回収する(458mg、収率74%)。
実施例6
(S)−3−(4−((8−(2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)メトキシ)フェニル)ヘキサ−4−イン酸
Figure 2017507115

EtOH(15mL)中の3−(4−((8−(2,6−ジメチル−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)メトキシ)フェニル)ヘキサ−4−イン酸(S)−エチル(0.200g、0.309mmol)の撹拌した溶液に、5Nの水酸化ナトリウム(0.18mL、0.93mmol)を加える。反応混合物を、室温で16時間撹拌する。反応混合物を濃縮し残留物をジエチルエーテル(2×10mL)で洗い、水(25mL)に溶解し、1.0NのHClで酸性化する(pH4〜5)。化合物を、DCM(2×25mL)で抽出し有機抽出物を無水NaSOで乾燥し、ろ過して濃縮乾固する。粗製材料を、prep HPLCによってさらに精製する。Prep HPLC条件:カラム:X BRIDGE C18(19×250)mm、5μ、移動相(A):0.1% TFA、移動相(B):アセトニトリル、流速:グラジエント、15ml/分で標記化合物を白色固体として与える(0.070g、36.64%)。LCMS m/z 318.50(M+H)
実施例7
(S)−3−(4−{8−[4−(3−シアノ−3,3−ジメチル−プロポキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸
Figure 2017507115

EtOH(10mL)中の(S)−3−(4−{8−[4−(3−シアノ−3,3−ジメチル−プロポキシ)−2,6−ジメチル−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.16g、0.258mmol)の撹拌した溶液に、5Nの水酸化リチウム(0.15mL、0.774mmol)を加えて混合物を80℃で2時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し残留物をエーテル/n−ペンタン(1:1)で摩砕する。この材料を、水に溶解してクエン酸溶液で約5のpHまで酸性化する。固体沈殿物を、ろ過し凍結乾燥させて標記化合物を白色固体として与える(0.145g、79.7%)。LCMS m/z 593.4[M+H]
以下の化合物を、本質的に実施例7の方法によって調製する。
Figure 2017507115
実施例9
(S)−3−(4−{8−[2−(シアノ−ジメチル−メチル)−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸
Figure 2017507115

THF/水(6mL/2mL)中の(S)−3−(4−{8−[2−(シアノ−ジメチル−メチル)−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.06g、0.109mmol)の溶液に、2MのLiOH(0.109mL、0.218mmol)を加える。混合物を、室温で12時間撹拌する。THFを、減圧下で蒸発させる。粗製材料を、飽和クエン酸溶液で酸性化する(約pH5)。固体沈殿物を、次いでろ過して真空で乾燥し標記化合物を灰白色固体として与える(0.043g、75.7%)。LC−MS m/z 521[M+H]
以下の化合物を、本質的に実施例9の方法によって調製する。
Figure 2017507115
実施例12
((S)−3−{4−[8−(3−シアノメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−ルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸。
Figure 2017507115

THF(7mL)および水(3mL)中の(S)−3−(4−{8−[3−(シアノ−ジメチル−メチル)−フェニル]−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.07g、0.13mmol)の溶液に、LiOH.HO(0.028g、0.67mmol)を加える。反応混合物を、室温で48時間撹拌する。反応混合物を、蒸発乾固し、次いで水(10mL)で希釈し、クエン酸(約pH5)で酸性化してDCM(2×30mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)上で精製し、15〜50%のEtOAc/ヘキサンで溶離して標記化合物を与える(0.025g、29.41%)。LCMS m/z 493.3(M+H)
以下の化合物を、本質的に実施例12の方法によって調製する。
Figure 2017507115

分取HPLCによってカラム(Kinetex C18(50mm×2.1mm×1.7μm))を用いて移動相(A)水中0.01%のTFAおよび(B)アセトニトリルで0.3mL/分の流速で精製。
実施例16
(S)−3−{4−[8−(4−シアノメトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸
Figure 2017507115

ジクロロエタン(10mL)中の(S)−3−{4−[8−(4−シアノメトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]チアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸エチルエステル(0.07g、0.12mmol)の撹拌した溶液に、水酸化トリメチルすず(0.224g、1.23mmol)を加えて混合物を80℃で96時間加熱する。反応混合物を、室温に冷却して1.5NのHCl溶液(20mL)で洗いEtOAc(2×20mL)で抽出する。組み合わせた有機抽出物を、飽和塩水(10mL)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して濃縮する。粗製材料を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(コンビフラッシュ)上で精製し49%のEtOAc/ヘキサンで溶離して標記化合物を黄色固体として与える(0.023g、34.8%)。LCMS m/z 536(M+H)
以下の化合物を、本質的に実施例16の方法によって調製する。
Figure 2017507115
GPR40:情報
Nagasumiによって最近報告されたインスリンIIプロモーターの制御下でヒトGPR40遺伝子を過剰発現している遺伝子導入マウスを用いる研究の結果は、in−vivo、特にインスリン抵抗性の齧歯類モデルにおける、GDISおよび血漿グルコース濃度の調節においてGPR40が重要な役割を果たすことをさらに裏付ける。Nagasumi Kら、Overexpression of GPR40 in pancreatic β−cells augments glucose−stimulated insulin secretion and improves glucose tolerance in normal and diabetic mice,Diabetes 58:1067〜1076、2009年。Briscoe CP ら、The orphan G protein−coupled receptor GPR40 is activated by medium and long chain fatty acids、Journal Biological Chemistry 278:11303〜11311、2003年も参照されたい。これらの発見は、新しいGPR40モジュレーター化合物の開発が、T2Dの治療において使用するために特に望ましくあり得ることをさらに裏付ける。
アッセイ
カルシウム流動一次アッセイ
本明細書において例示された化合物は、本質的に下記で述べた通りに試験して500nM未満のカルシウム流動一次アッセイのEC50値を示し、>50%の有効性を示した。
これらのアッセイを、GPR40にリガンドが結合して活性化する場合にもたらされ、したがってGPR40アゴニストの薬効および有効性を実証する細胞内カルシウム濃度の増加を測定することによって化合物をスクリーニングするために用いる。37℃および5%COで10%のFBSおよび800μg/mlのジェネティシンを補った3:1比のダルベッコ変法イーグル培地とF12培地中に維持したヒトGPR40 cDNAを過剰発現しているHEK293細胞を、本研究のために用いる。アゴニストアッセイを、アッセイ緩衝液(1×HBSS(ハンクス平衡塩類溶液)および20mMのHEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)中で0.1%の脂肪酸不含有BSAの存在下または非存在下でCalcium 4 Dyeアッセイキット(Molecular Devices)を用いて実行する。受容体活性化を、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)を用いて細胞内カルシウムの増加として測定する。ベースラインを超える蛍光における最大変化を用いてアゴニスト反応を判定する。化合物のEC50値を、Excel Fitソフトウェア(バージョン4、IDBS)を用いて濃度対相対蛍光単位(RFU)をプロットすることによって計算する。有効性パーセントを、天然のリガンド、リノール酸と比較して化合物によって示された最大反応に基づいて計算する。実施例1の試験化合物は、本アッセイにおいて検査した場合247nM(±23.9、n=12)のEC50および78.7%(±12.5、n=12)の有効性を有する。これらの結果は、GPR40アゴニストとしての本化合物の望ましい薬効および有効性をさらに実証する。(平均±SEM、SEM=平均の標準誤差。)
選択性アッセイ
ペルオキシゾーム増殖剤活性化受容体(PPAR)α、δ、およびγ機能アッセイ
GPR40はPPARγに対するリガンドによって活性化されることが知られているので、例示された化合物を、Gal4 PPARα、Gal4 PPARδ、およびPPARγレポーターアッセイにおいて検査して例示された化合物の選択性を判定する。アフリカミドリザルの腎組織に由来する、CV1細胞に、Fugeneを用いて種々の受容体およびレポータープラスミドをトランスフェクトする。Gal4 PPARαおよびPPARδアッセイのために、アデノウイルスの主要な後期プロモーターによって駆動されたホタルルシフェラーゼの遺伝子上流にクローン化された、酵母転写タンパク質Gal4応答配列の5つのタンデムコピーを含有するレポータープラスミドを、Gal4 DNA結合ドメイン(DBD)、およびPPARαまたはPPARδリガンド結合ドメインのいずれかを含有するハイブリッドタンパク質を構成的に発現するシミアンウイルス40(SV40)駆動プラスミドと共にトランスフェクトする。PPARγアッセイのために、共にサイトメガロウイルス(CMV)プロモーターによって駆動された、PPARγおよびRXRαをコードするプラスミドを、TKプロモーターおよび受容体応答配列(2×PPRE)よって駆動されたルシフェラーゼレポーターcDNAを含有するプラスミドと共にトランスフェクトする。細胞を、T225cmの細胞培養フラスコ内で5%のチャコール処理FBS(charcoal−stripped FBS)および個々のアッセイのための特異的なプラスミドを含むDMEM培地においてトランスフェクトする。一晩のインキュベーション後、トランスフェクトした細胞を、トリプシン処理し、5%のチャコール処理FBSを含有するDMEM培地中で不透明96ウェル皿内に平板培養し(15,000細胞/ウェル)、4時間インキュベートし、半対数希釈の0.17ηMから10μMの試験化合物または参照化合物に暴露する。化合物との24時間のインキュベーション後、細胞を溶解してルシフェラーゼ活性を発光によって受容体活性化の尺度として判定する。データを、4パラメータ適合ロジスティックモデルに適合させてEC50値を判定する。最大刺激パーセントを、10μMの適切なPPARアゴニスト参照化合物、2−メチル−2−(4−{2−メチル−3−[2−(フェニルカルボニル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロポキシ}フェノキシ)プロパン酸で得られる最大刺激に対して判定する。有効性<20%は、ネガティブと見なされる。PPAR機能アッセイにおける実施例1の化合物のEC50は、次の通りである:PPARα>10μM、PPARδ=4μM、PPARγ=2.26μM。これらのデータは、実施例1の例示された化合物が弱いPPAR活性を有することを示す。したがって、これらのアッセイは、記述したアッセイにおいて例示された化合物が、所望通りに、弱いまたはネガティブなPPAR有効性を有することを裏付ける。
in vitroでのGPR40への結合親和力
カスタム調製した放射標識(5nM[H]−TAK−875)およびヒトGPR40(hGPR40)構築を過剰発現しているHEK293細胞から調製されたメンブレンとの急速洗浄ろ過(rapid−wash filtration)を用いる放射性リガンド競合結合アッセイを、試験化合物の平衡解離定数(K)を決定するために実行する。競合曲線を、特異的阻害対化合物の濃度のパーセントとしてプロットし種々の勾配で4パラメータ非線形回帰適合を用いて分析する。K値を、IC50が結合の50%阻害をもたらす化合物の濃度であり、Dがアッセイにおいて用いられる放射性リガンドの濃度であり、Kが飽和結合分析実験から決定される、受容体と放射性リガンドの平衡解離定数である([H]TAK−875のK=6.2)、チェン−プルソフの式(Cheng−Prusoff equation)K=IC50/(1+(D/K))を用いて計算する。実施例1については、K=15.8nM+3.86、n=5/6である。Cheng,Y.およびPrusoff,W.H.(1973年)「Relationship between the inhibition constant(K)and the concentration of inhibitor which causes 50 per cent inhibition(IC50)of an enzymatic reaction」、Biochem Pharmacol 22(23):3099〜108を参照されたい。(平均±SEM、SEM=平均の標準誤差。)これらのデータは、実施例1の化合物が、ヒトGPR40の高親和性リガンドであることを実証する。
競合結合キネティクス−受容体滞留時間の判定
非標識化合物の会合および解離速度を、Motulsky,H.J.およびL.C.Mahan(1984年)、「The kinetics of competitive radioligand binding predicted by the law of mass action」Mol Pharm 25(1):1〜9によって記載された方法を用いて定量化する。ヒトGPR40メンブレンを、1xK、3xK、または10xK非標識化合物の存在下または非存在下で6〜8nM[H]TAK875と共に種々の時点でインキュベートする。結合型および遊離型放射性リガンドの分離を、ガラス繊維フィルタ上への急速洗浄ろ過を用いて行い液体シンチレーションカウンタにおいて計数する。速度を、GraphPad Prism 6、version 6.03 for Windows、GraphPad Software、La Jolla California USA、www.graphpad.com.においてデータを競合結合モデルのキネティクスに適合することによって計算する。実施例1の化合物は、169分(±52.1、n=4)であるGPR40滞留時間、τを示し、これは、このGPR40リガンドがin−vivo応答を生じるのに十分な受容体上の滞留時間を有することを示唆する(平均±SEM、SEM=平均の標準誤差)。
ベータ−アレスチン漸増を判定するための1%FBSでのヒトおよびマウスベータ−アレスチンアゴニストアッセイ
ヒト胎児由来腎臓(hEK293)−hFFAR1細胞を、DiscoveRxから購入する。mFFAR1を発現しているヒト骨肉腫(U2OS)細胞を、DiscoveRXによって構築する。これらの細胞は、Prolink(PK)でタグ付けされたGPR40およびEnzyme Acceptor(EA)でタグ付けされたベータ−アレスチン融合タンパク質を共発現する。GPR40の活性化がベータ−アレスチン漸増を刺激する場合、ベータガラクトシダーゼ(B−gal)酵素フラグメントの相補性を強制し、DiscoveRx PathHunter検出キットを用いて化学発光シグナルを発生するB−gal酵素を形成するであろう。細胞を、384ウェルプレートにおいて1%FBS(ウシ胎児血清)を含有する培養培地中で5,000細胞/ウェルで一晩インキュベートする。DMSO(2x希釈液で20種の濃度を生成)に段階希釈した化合物を、1% FBS(ウシ胎児血清を含有する培養培地に逓減希釈し100μMの最終最高濃度開始で細胞に加える。化合物の追加後、5%のCOインキュベーターにおいて細胞を37℃で90分間インキュベートし、DiscoveRXキット検出試薬を加える。化学発光シグナルの測定を、室温で1時間のインキュベーション後に、Envisionリーダーで確認する。データを、4パラメータ適合ロジスティクスに適合させてEC50値を決定し、活性%を、1μMで、内部標準GPR40アゴニスト標準、TAK875への最大反応に対して測定する。実施例1は、170(±5.95、n=2)の刺激最大%(FA)で30.6nM(±12.3、n=2)のhGPR40 b−アレスチン EC50および149(±11.8、n=3)の刺激最大%(FA)で4.87nM(±1.48、n=3)のmGPR40 b−アレスチンを有する。(平均±SEM、SEM=平均の標準誤差。)これらのデータは、実施例1が、ベータアレスチンを通してシグナルを送り得るGPR40アゴニストであることを示す。
本発明の例示される化合物は、錠剤、固体またはゲルで満たされたカプセル、粉末、懸濁液、あるいは溶液などRemington’s「Pharmaceutical Sciences」、Gennaro,Ed.,Mack Publishing Co.Easton Pa.1990において見つかるものなどの当技術分野において知られている慣例に従って医薬組成物内に容易に処方され得る。組成物には、1種以上の薬学的に許容可能な担体、賦形剤、および希釈剤も含まれていてよい。
好ましい医薬組成物には、経口投与のための錠剤またはカプセルとして処方された物が含まれる。錠剤またはカプセルには、糖尿病特に2型糖尿病を治療するための有効量の本発明の化合物が含まれていてよい。当業者は、式Iの化合物が、1種以上の追加の治療剤と共に投与され得ることを理解するであろう。医薬組成物は、式Iの化合物および1種以上の追加の治療剤を含むように処方されることが好ましくあり得る。
医薬組成物は、糖尿病、より詳細には、2型糖尿病を治療するのに有効な量で患者に投与される。適切な量または患者を治療するために有効な投与量は、医療提供者によって決定され得る。
医薬組成物は、糖尿病、より詳細には、2型糖尿病を治療するのに有効な量で患者に投与される。適切な量または患者を治療するために有効な投与量は、医療提供者によって決定され得る。

以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 以下の式の化合物または薬学的に許容可能なその塩:
Figure 2017507115

(式中、
は、H、CH 、CN、CH CN、C(CH CN、およびFからなる群から選択され、
は、H、O(C 〜C アルキル)R 、CH CN、およびCNからなる群から選択され、
は、H、OCH 、CN、C(CH CN、およびCH CNからなる群から選択され、
は、HおよびCH からなる群から選択され、
は、H、CN、C(CH CN、OCH 、S(O) CH 、およびC(CH OHからなる群から選択され、
ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHである)。
[2] R がHである、[1]に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[3] R がHおよびCH からなる群から選択される、[1]から[2]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[4] R がHおよびO(C 〜C アルキル)R からなる群から選択される、[1]から[3]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[5] R がHおよびOCH からなる群から選択される、[1]から[4]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[6] R がCH である、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[7] R がCH である、[1]から[6]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[8] (S)−3−{4−[2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸である[1]に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
[9] (S)−3−{4−[8−(2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸である[1]に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[10] [1]から[9]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤とを含む医薬組成物。
[11] 有効量の[1]から[9]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、それを必要とする哺乳動物における糖尿病を治療する方法。
[12] 有効量の[1]から[9]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、それを必要とする哺乳動物における2型糖尿病を治療する方法。
[13] 療法において使用するための、[1]から[9]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[14] 2型糖尿病の治療において使用するための、[1]から[9]のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
[15] 式IIの化合物または薬学的に許容可能なその塩:
Figure 2017507115

(式中、
は、H、CH 、CN、CH CN、C(CH CN、およびFからなる群から選択され、
は、H、O(C 〜C アルキル)R 、CH CN、およびCNからなる群から選択され、
は、H、OCH 、CN、C(CH CN、およびCH CNからなる群から選択され、
は、HおよびCH からなる群から選択され、
は、H、CN、C(CH CN、OCH 、S(O) CH 、およびC(CH OHからなる群から選択され、
ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHであり、
Rは、C 1〜4 アルキル、C 1〜4 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、C 1〜4 アルキル−C 3〜6 シクロアルキル、フェニル、およびC 1〜5 アルキルフェニルからなる群から選択される)。
[16] R およびR がそれぞれCH である、[15]に記載の化合物。
[17] R およびR がそれぞれHである、[15]に記載の化合物。
[18] R がHおよびOCH からなる群から選択される、[15]から[17]のいずれかに記載の化合物。
[19] 下記式Iの化合物
Figure 2017507115

または薬学的に許容可能なその塩を調製するための方法であって、式IIの化合物を脱エステル化して、式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩を提供することを含む方法:
Figure 2017507115

(式中、
は、H、CH 、CN、CH CN、C(CH CN、およびFからなる群から選択され、
は、H、O(C 〜C アルキル)R 、CH CN、およびCNからなる群から選択され、
は、H、OCH 、CN、C(CH CN、およびCH CNからなる群から選択され、
は、HおよびCH からなる群から選択され、
は、H、CN、C(CH CN、OCH 、S(O) CH 、およびC(CH OHからなる群から選択され、
ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHであり、
Rは、C 1〜4 アルキル、C 1〜4 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、C 1〜4 アルキル−C 3〜6 シクロアルキル、フェニル、およびC 1〜5 アルキルフェニルからなる群から選択される)。

Claims (19)

  1. 以下の式の化合物または薬学的に許容可能なその塩:
    Figure 2017507115

    (式中、
    は、H、CH、CN、CHCN、C(CHCN、およびFからなる群から選択され、
    は、H、O(C〜Cアルキル)R、CHCN、およびCNからなる群から選択され、
    は、H、OCH、CN、C(CHCN、およびCHCNからなる群から選択され、
    は、HおよびCHからなる群から選択され、
    は、H、CN、C(CHCN、OCH、S(O)CH、およびC(CHOHからなる群から選択され、
    ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHである)。
  2. がHである、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
  3. がHおよびCHからなる群から選択される、請求項1から2のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
  4. がHおよびO(C〜Cアルキル)Rからなる群から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
  5. がHおよびOCHからなる群から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
  6. がCHである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
  7. がCHである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
  8. (S)−3−{4−[2−イソプロピル−8−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸である請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
  9. (S)−3−{4−[8−(2,6−ジメチル−フェニル)−2−イソプロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキサ−4−イン酸である請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤とを含む医薬組成物。
  11. 有効量の請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、それを必要とする哺乳動物における糖尿病を治療する方法。
  12. 有効量の請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、それを必要とする哺乳動物における2型糖尿病を治療する方法。
  13. 療法において使用するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
  14. 2型糖尿病の治療において使用するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
  15. 式IIの化合物または薬学的に許容可能なその塩:
    Figure 2017507115

    (式中、
    は、H、CH、CN、CHCN、C(CHCN、およびFからなる群から選択され、
    は、H、O(C〜Cアルキル)R、CHCN、およびCNからなる群から選択され、
    は、H、OCH、CN、C(CHCN、およびCHCNからなる群から選択され、
    は、HおよびCHからなる群から選択され、
    は、H、CN、C(CHCN、OCH、S(O)CH、およびC(CHOHからなる群から選択され、
    ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHであり、
    Rは、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルキル−C3〜6シクロアルキル、フェニル、およびC1〜5アルキルフェニルからなる群から選択される)。
  16. およびRがそれぞれCHである、請求項15に記載の化合物。
  17. およびRがそれぞれHである、請求項15に記載の化合物。
  18. がHおよびOCHからなる群から選択される、請求項15から17のいずれか一項に記載の化合物。
  19. 下記式Iの化合物
    Figure 2017507115

    または薬学的に許容可能なその塩を調製するための方法であって、式IIの化合物を脱エステル化して、式Iの化合物または薬学的に許容可能なその塩を提供することを含む方法:
    Figure 2017507115

    (式中、
    は、H、CH、CN、CHCN、C(CHCN、およびFからなる群から選択され、
    は、H、O(C〜Cアルキル)R、CHCN、およびCNからなる群から選択され、
    は、H、OCH、CN、C(CHCN、およびCHCNからなる群から選択され、
    は、HおよびCHからなる群から選択され、
    は、H、CN、C(CHCN、OCH、S(O)CH、およびC(CHOHからなる群から選択され、
    ただし、R1、R2、R3およびR4からなる群から選択される少なくとも1つはHであり、
    Rは、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルキル−C3〜6シクロアルキル、フェニル、およびC1〜5アルキルフェニルからなる群から選択される)。
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