JP6211200B2 - フェニル−トリアゾロ−ピリジン化合物 - Google Patents
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Description
(式中、R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択される)
またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
(式中、R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択される)
またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
れる。
提供するために、式
(式中、Rは、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルキル−C3−6シクロアルキル、フェニルおよびC1−5アルキルフェニルからなる群から選択され、
R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択される)
の中間化合物を提供する。好ましいR基としては、C1−2アルキル、C1−2ハロアルキル、フェニルおよびC1−2アルキルフェニルが挙げられる。特に好ましいR基としては、メチル、エチル、フェニルおよびベンジルが挙げられる。式IIの化合物またはその塩は、R1がCH3であり、R2がHであり、R3がHである、化合物を含むことが好適であり得る。
提供するために、式II
(式中、Rは、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルキル−C3−6シクロアルキル、フェニルおよびC1−5アルキルフェニルからなる群から選択され、
R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択される)
の中間化合物を提供する。好ましいR基としては、C1−2アルキル、C1−2ハロアルキル、フェニルおよびC1−2アルキルフェニルが挙げられる。特に好ましいR基としては、メチル、エチル、フェニルおよびベンジルが挙げられる。式IIの化合物またはその塩は、R1がCH3であり、R2がHであり、R3がHである化合物を含むことが好適であり得る。
式Iの化合物はスキーム1に記載される反応に従って調製され得る。2−アミノ−3−カルボキシエステルピリジンは、DCMなどの極性非プロトン性溶媒中で臭素および炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基を使用して最も活性である5位においてのみ臭素化されて、工程1の化合物2が得られる。工程2において、ピリジンの2位における第一級アミンは、DMFなどの極性非プロトン性溶媒中のジメトキシメチルジメチルアミンを使用してホルムアミド濃縮によってジメチルアミノメチレンアミノ化合物(3)に変換されて、工程2の化合物3が得られる。化合物3は、MeOHなどの極性非プロトン性溶媒中のヒドロキシルアミン塩酸塩を使用してヒドロキシルアミンイミン(4)に変換されて、工程3の化合物4が得られる。化合物4は酸触媒分子内環化によって[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(5)に環化されて、ポリリン酸と共に約120℃に加熱してテトラゾール(5)が得られ得る(工程4)。あるいは、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(5)は、約0℃にてTHFなどの極性非プロトン性溶媒中のトリフルオロ酢酸無水物を使用して形成されて化合物5が得られ得る。8−ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(5、工程5)は、ボロン酸試薬を使用してSuzuki−Miyauraクロスカップリング条件下でカップリングされ得る。当業者は、このようなクロスカップリング反応を促進するのに有用な様々な条件が存在することを認識するであろう。したがって、適切なパラジウム試薬としては、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、Pd(amphos)Cl2、トリシクロヘキシルホスフィンとのトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)クロリド、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィンまたは酢酸パラジウム(II)が挙げられる。適切な塩基としては、工程5の化合物6を得るために1,4−ジオキサンなどの適切な非極性溶媒中の炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、または三塩基性リン酸カリウム一水和物が挙げられる。化合物6のエステルは、ジクロロメタンまたはTHFなどの極性非プロトン性溶媒中の水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)を用いてヒドロキシ化合物(7、工程6)に還元されて、工程6の化合物7が得られ得る。ヒドロキシ化合物は工程7において塩化物または臭化物のいずれかに変換され得る(化合物8)。典型的な塩素化剤は塩化チオニルであり、一方、典型的な臭素化剤は、XがClまたはBrである工程7の化合物8を得るために、DCMなどの極性非プロトン性溶媒中の三臭化リンまたは四臭化炭素およびトリフェニルホスフィンである。次いでハロゲン化化合物(8)が、アセトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒中の炭酸セシウムまたは酢酸カリウムなどの無機塩基を使用して塩基性条件下で化合物9によりアルキル化され、工程8の式IIのエステル保護化合物が得られ得る。工程8からの保護酸は当該分野において周知の塩基性条件下で脱保護されて、工程9の式Iの化合物が得られ得る。EtOHまたはMeOHまたは水/THF溶媒混合物などの極性プロトン性溶媒中の水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムなどの塩基を使用してエステルを脱保護するための条件は当該分野において周知である。他の代替の脱保護条件としては、式Iの化合物を得るために、ジクロロエタンまたはTHF中の塩基として水酸化トリメチルすずまたはカリウムトリメチルシラノラートを使用することが挙げられる。
2−アミノ−5−ブロモ−ニコチン酸エチルエステル
DCM(30mL)中の2−アミノ−ニコチン酸メチルエステル(2g、13.15mmol)および炭酸水素ナトリウム(2.2g、26.31mmol)の撹拌溶液に、0℃にて臭素溶液(DCM(20mL)中に1.01mL)を滴下して加える。反応混合物を室温にて1時間撹拌する。反応混合物を亜硫酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチし、DCM(2×40mL)で抽出する。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色の固体(3g、99%)として標題化合物を得る。LCMS m/z(79Br/81Br)231/233(M+H)+。
5−ブロモ−2−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−ニコチン酸メチルエステル
DMF(30mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−ニコチン酸エチルエステル(3g、12.98mmol)の溶液に、室温にてジメトキシメチルジメチルアミン(5.1mL、38.95mmol)を加える。反応混合物を110℃にて一晩加熱する。反応混合物を氷水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出する。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、標題化合物(3.2g、86%)を得、それをさらに精製せずに使用する。LCMS m/z(79Br/81Br)286/288(M+H)+。
5−ブロモ−2−[(N−ヒドロキシ−ホルムイミドイル)−アミノ]−ニコチン酸メチルエステル
MeOH(30mL)中の5−ブロモ−2−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−ニコチン酸メチルエステル(3.2g、11.10mmol)の溶液に、0℃にてヒドロキシルアミン塩酸塩(1.0g、15.54mmol)を加える。反応混合物を室温にて1時間撹拌する。反応混合物を減圧下で蒸発させ、残渣を水(10mL)で洗浄し、濾過し、乾燥させて標題化合物(3g、100%)を得、それをさらに精製せずに使用する。LCMS m/z(79Br/81Br)274/276(M+H)+。
6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル
5−ブロモ−2−[(N−ヒドロキシ−ホルムイミドイル)−アミノ]−ニコチン酸メチルエステル(3g、10.86mmol)を室温にてPPA(0.8g)に少しずつ加える。次いで反応混合物を120℃にて一晩加熱する。反応混合物を炭酸水素ナトリウム(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出する。合わせた有機抽出物をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させる。残渣を、ヘキサン中の40%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、オフホワイトの固体(0.6g、21.42%)として標題化合物を得る。LCMS m/z(79Br/81Br)256/258(M+H)+。
THF(100mL)中の5−ブロモ−2−[(N−ヒドロキシ−ホルムイミドイル)−アミノ]−ニコチン酸メチルエステル(14g、51mmol)の撹拌溶液に、0℃にてトリフルオロ酢酸無水物(10.8mL、76mmol)を加える。反応混合物を室温にて一晩撹拌する。次いで反応混合物を炭酸水素ナトリウム溶液(250mL)でクエンチし、EtOAc(2×250mL)で抽出する。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させる。残渣を、ヘキサン中の30%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、オフホワイトの固体(6.5g、50%)として標題化合物を得る。LCMS m/z(79Br/81Br)256/258(M+H)+。
2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
アセトニトリル(30mL)中の5−クロロ−2−メチル−フェニルアミン(1.5g、10.59mmol)の撹拌溶液に、0℃にてtert−ブチルニトライト(1.88mL、15.88mmol)およびビスピナコラトジボロン(4.03g、15.89mmol)を加える。混合物を80℃にて2時間加熱する。反応混合物を減圧下で蒸発させて、粗化合物を得、それを4%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して標題化合物(1g、38%)を得る。LCMS m/z253(M+H)+。
4−イソプロピル−フェニルボロン酸
アセトニトリル(30mL)中の4−イソプロピル−フェニルアミン(1g、7.4mmol)の撹拌溶液に、0℃にてtert−ブチルニトライト(1.3mL、11.1mmol)およびビスピナコラトジボロン(2.24g、8.8mmol)を加える。混合物を80℃にて2時間加熱する。反応混合物を減圧下で蒸発させ、4%のEtOAc/ヘキサン中で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、茶色の固体(1.2g、99.8%)として標題化合物を得る。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ7.74(d,J=8.0Hz,2H),7.24(d,J=8.4Hz,2H),2.93−2.87(m,1H),1.33(s,12H),1.25(d,J=7.2Hz,6H)。
4−ブロモ−2−メチル−ブタン−2−オール
ジエチルエーテル(20mL)中の4−ブロモ−酪酸メチルエステル(1g、5.9mmol)の撹拌溶液に、0℃にてメチルマグネシウムブロミド(19.9mL、23.9mmol)を加え、混合物を室温にて1時間撹拌する。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液(40mL)でクエンチし、ジエチルエーテル(2×20mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を飽和ブライン溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗物質を、20%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、淡いピンクの液体(0.6g、60%)として標題化合物を得る。1HNMR(400MHz,DMSO)δ4.38(s,1H),3.52−3.48(m,2H),1.97−1.91(m,2H),1.08(s,6H)。
6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル
ジオキサン(4mL)中の6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル(0.2g、0.78mmol)およびo−トリルボロン酸(0.11g、0.859mmol)の撹拌溶液に、室温にて2Mの炭酸カリウム溶液(0.78mL、1.56mmol)を加える。反応混合物を30分間アルゴンでパージし、Pd(PPh3)4(0.045g、0.039mmol)を加える。次いで反応混合物をマイクロ波中で100℃にて1時間加熱する。反応の完了後、反応混合物を珪藻土に通し、濾液を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させる。残渣を、ヘキサン中の40%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、標題化合物(0.11g、52.88%)を得る。LCMS m/z268.1(M+H)+。
トルエン(8.6L)中の6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル(432g、1.69mol)およびo−トリルボロン酸(252.3g、1.855mol)の撹拌溶液に、K3PO4(1074g、5.05mol)水溶液(5L)を加える。反応混合物を1時間窒素でパージし、Pd(amphos)Cl2(29.87g、0.0421mol)を加え、混合物を20分間再び窒素でパージする。反応混合物を70℃にて2時間加熱する。反応物を30℃に冷やし、珪藻土で濾過し、EtOAc(3×1L)で洗浄する。濾液を水(5L)で希釈し、水層をEtOAc(2×2L)で抽出する。合わせた有機抽出物を水(3L)および飽和ブライン溶液(3L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固する。この粗物質(273g)を他のロット(330gのバッチサイズおよび432gのバッチサイズ)の粗物質と混合し、60〜70%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、オフホワイトの固体(354g、28.4%)として標題化合物を得る。LCMS m/z268.1(M+H)+。
6−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル
1,4ジオキサン(12mL)中の6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル(0.8g、3.125mmol)および2,5ジメチル4−メトキシフェニルボロン酸(0.563g、0.315mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.29g、9.38mmol)を加え、反応を20分間窒素雰囲気下でパージする。この溶液にPd(PPh3)4(0.18g、0.156mmol)を加え、反応混合物を8時間マイクロ波中で100℃にて加熱する。反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(2×30mL)およびブライン溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させる。残渣を、ヘキサン中の29〜32%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、黄色の固体(0.375g、38%)として標題化合物を得る。LCMS m/z312(M+H)+。
6−(4−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル
ジオキサン(20mL)中の6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル(0.5g、1.95mmol)および4−メトキシフェニルボロン酸(0.32g、2.1mmol)の撹拌溶液に、室温にて2Mの炭酸カリウム(0.8g、5.8mmol)溶液を加える。反応混合物を30分間アルゴンでパージし、Pd(PPh3)2Cl2(0.068g、0.096mmol)を加える。反応混合物を100℃にて2時間加熱する。反応混合物を珪藻土に通し、濾液を減圧下で蒸発乾固する。粗製物をさらに精製せずに使用する(0.52g、94%)。LCMS m/z284(M+H)+。
6−(2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル
ジオキサン(20mL)中の6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル(2g、738mmol)および2,3−ジメチルフェニルボロン酸エステル(1.7g、11.7mmol)の撹拌溶液に、K2CO3(2.1g、15.6mmol)を加える。混合物を30分間アルゴンでパージする。これにPd(PPh3)2Cl2(0.273g、0.39mmol)を加え、混合物を100℃にて一晩加熱する。反応混合物を室温に冷やし、珪藻土で濾過する。濾液を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を飽和ブライン溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗物質を、30%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、無色の液体(0.7g、33.3%)として標題化合物を得る。LCMS m/z282(M+H)+。
(6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル)−メタノール
DCM(10mL)中の6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル(0.11g、0.411mmol)の撹拌溶液に、−78℃にてDIBAL(1.12mL、ヘキサン中に1.1M、1.87mmol)を加える。反応混合物を室温に加温し、2時間撹拌する。反応混合物を0℃にてMeOH(4mL)でクエンチし、室温にて30分間撹拌する。反応混合物を珪藻土に通し、濾液を減圧下で濃縮して標題化合物(0.09g、粗製物)を得、それをさらに精製せずに使用する。LCMS m/z240.2(M+H)+。
[6−(2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル]−メタノール
THF(15mL)中の6−(2−フルオロ−5−メトキシ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル(0.4g、1.33mmol)の撹拌溶液に、−78℃にてDIBAL(6.6mL、ヘキサン中に1M、6.6mmol)を加える。反応混合物を室温に加温し、一晩撹拌する。反応混合物を0℃にて塩化アンモニウム(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×15mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて標題化合物(0.38g、100%)を得る。LCMS m/z274(M+H)+。
8−クロロメチル−6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
(6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル)−メタノール(0.09g、0.37mmol)を塩化チオニル(5mL)に溶解し、反応混合物を室温にて1時間撹拌する。反応混合物を水(20mL)とDCM(50mL)との間に分配する。有機層をNaHCO3溶液(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて標題化合物(0.07g、粗製物)を得る。LCMS m/z258.1(M+H)+。
8−(ブロモメチル)−6−(4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
DCM(6mL)中の[6−(4−メトキシ−2,6−ジメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル]−メタノール(0.200g、0.704mmol)の溶液に、0℃にてPBr3(0.1mL、0.84mmol)を加える。混合物を室温にて1時間撹拌する。反応混合物を0℃に冷やし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)でクエンチし、DCM(3×20mL)で抽出する。合わせた有機抽出物をブライン溶液(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固して標題化合物(0.250g、粗製物)を得る。LCMS m/z(79Br/81Br)346/348(M+H)+。
(S)−3−[4−(6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
アセトニトリル(10mL)中の8−クロロメチル−6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(0.07g、0.27mmol)および(S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(国際公開第05/086661号)(0.06g、0.27mmol)の撹拌溶液に、室温にて炭酸セシウム(0.409g、1.25mmol)を加える。反応混合物を室温にて一晩撹拌する。反応混合物を濾過し、減圧下で蒸発させる。残渣をEtOAc(15mL)で希釈し、有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させる。残渣を、ヘキサン中の35%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、標題化合物(0.08g、80.34%)を得る。LCMS m/z454.3(M+H)+。
6−(4−ジメトキシメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル
MeOH(20mL)中の6−(4−ホルミル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−カルボン酸メチルエステル(0.8g、2.84mmol)の撹拌溶液に、0℃にてオルトギ酸トリメチル(4mL)およびp−トルエンスルホン酸(0.05g)を加える。反応混合物を室温に加温し、1時間撹拌する。反応混合物を蒸発乾固して、ヘキサン(1.0g、100%)中の30%のEtOAcによりシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製する。LCMS m/z328(M+H)+。
4−(8−ブロモメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−ベンズアルデヒド
DCM(20mL)中の[6−(4−ジメトキシメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル]−メタノール(0.4g、1.33mmol)の撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(0.52g、1.9mmol)を加え、混合物を0℃に冷やす。四臭化炭素(0.66g、1.9mmol)を少しずつ加え、混合物を室温にて一晩撹拌する。反応混合物を蒸発乾固し、その物質をヘキサン中の30%のEtOAcによるシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製して、標題化合物(0.75g、59.5%)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.83(s,1H),8.43(s,1H),8.04(d,J=8.4Hz,2H),7.88(s,1H),7.78(d,J=8.4Hz,2H),7.67(s,1H),4.93(s,1H)。
(S)−3−{4−[6−(4−ジフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
(S)−3−{4−[6−(4−ホルミル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.17g、0.36mmol)を室温にてDCM(20mL)中のジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.5mL)と合わせ、反応混合物を2時間撹拌する。混合物を水(20mL)とDCM(50mL)との間に分配し、有機層を単離し、乾燥させ、減圧下で蒸発させる。粗物質を、ヘキサン中の25%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(0.11g、61.7%)を得る。LCMS m/z490(M+H)+。
(S)−3−(4−{6−[4−(シアノ−ジメチル−メチル)−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
1,4−ジオキサン(10mL)中の2−メチル−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−プロピオニトリル(0.24g、0.542mmol)および(S)−3−[4−(6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.157g、0.597mmol)の撹拌溶液に、室温にて2Mの炭酸カリウム(0.542ml、1.084mmol)を加える。反応混合物を20分間窒素雰囲気下でパージし、Pd(PPh3)2Cl2(0.018g、0.0271mmol)を室温にて加える。反応混合物を100℃にて1時間加熱する。反応混合物を珪藻土で濾過し、EtOAc(2×20mL)で洗浄する。濾液を冷水(2×10mL)およびブライン溶液(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固する。粗物質を、ヘキサン中の20〜50%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、淡黄色のシロップ(0.11g、40%)として標題化合物を得る。LC−MS m/z507[M+H]+。
(S)−3−{4−[6−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
ジオキサン(20mL)中の(S)−3−[4−(6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.25g、0.565mmol)および2−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(0.142g、0.565mmol)の撹拌溶液に、2MのK2CO3(0.7mL、1.13mmol)を加える。混合物を30分間アルゴンでパージし、Pd(PPh3)4(0.032g、0.028mmol)を加え、混合物を100℃にて一晩加熱する。反応混合物を室温に冷やし、珪藻土で濾過する。濾液を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を飽和ブライン溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗物質を、75%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して標題化合物(0.15g、54%)を得る。LCMS m/z488(M+H)+。
(S)−3−{4−[6−(4−イソプロピル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
トルエン(12mL)およびEtOH(3mL)中の3−[4−(6−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.25g、0.56mmol)および4−イソプロピル−フェニルボロン酸(0.28g、1.13mmol)の撹拌溶液に、2MのK2CO3(0.56mL、1.13mmol)を加える。混合物を30分間アルゴンでパージし、Pd(PPh3)4(0.065g、0.05mmol)を加え、混合物を100℃にて16時間加熱する。反応混合物を室温に冷やし、珪藻土で濾過する。濾液を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を飽和ブライン溶液(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗物質を、50%のEtOAc/ヘキサン中で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、黄色の液体(0.2g、73.52%)として標題化合物を得る。LCMS m/z482(M+H)+。
(S)−3−{4−[6−(4−シアノメトキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
アセトニトリル(20mL)中の(S)−3−{4−[6−(4−ヒドロキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.25g、0.53mmol)の撹拌溶液に、室温にてブロモアセトニトリル(0.319g、2.6mmol)および炭酸カリウム(0.146g、1.06mmol)を加える。反応混合物を100℃にて4時間撹拌する。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。粗物質を、ヘキサン中の60%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、無色の粘性のある固体(0.18g、66.6%)として標題化合物を得る。LC−MS m/z509[M+H]+。
(S)−3−{4−[6−(4−ジフルオロメトキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
DMF(10mL)中の(S)−3−{4−[6−(4−ジフルオロメトキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.25g、0.53mmol)の撹拌溶液に、室温にて1−クロロ−1,1−ジフルオロアセトン(0.249g、1.5mmol)および炭酸セシウム(0.346g、1.06mmol)を加える。反応混合物を80℃にて2時間撹拌する。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出する。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固する。粗物質を、ヘキサン中の50%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、無色の粘性のある固体(0.120g、66.6%)として標題化合物を得る。LC−MS m/z520[M+H]+。
(S)−3−(4−{6−[4−(3−メタンスルホニル−プロポキシ)−2−メチル−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
アセトニトリル(15mL)中の(S)−3−{4−[6−(4−ヒドロキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.15g、0.31mmol)、トルエン−4−スルホン酸3−メタンスルホニル−プロピルエステル(0.28g、0.95mmol)および炭酸カリウム(0.129g、0.95mmol)の混合物を80℃にて一晩撹拌する。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を飽和ブライン溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固する。粗物質を、90%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、オフホワイトの固体(0.15g、83.3%)として標題化合物を得る。LCMS m/z590(M+H)+。
(S)−3−(4−{6−[4−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブトキシ)−2−メチル−フェニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ}−フェニル)−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル
アセトニトリル(15mL)中の(S)−3−{4−[6−(4−ヒドロキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.1g、0.21mmol)、4−ブロモ−2−メチル−ブタン−2−オール(0.106g、0.63mmol)および炭酸セシウム(0.136g、0.42mmol)の混合物を80℃にて4時間撹拌する。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出する。合わせた有機層を飽和ブライン溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾固する。粗物質を、70%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(combiflash)により精製して、茶色の固体(0.09g、81.8%)として標題化合物を得る。LCMS m/z556(M+H)+。
(S)−3−[4−(6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸
MeOH(4mL)中の(S)−3−[4−(6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.11g、0.23mmol)の撹拌溶液に、室温にて5.0Mの水酸化ナトリウム溶液(0.23mL、1.17mmol)を加える。反応混合物を室温にて3時間撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮する。得られた残渣をジエチルエーテル(2×2mL)で粉砕し、乾燥させ、水(5mL)で希釈する。水溶液をクエン酸(pH約7)で中和する。沈殿した固体を濾過し、乾燥させて、白色固体(0.061g、49.3%)として標題化合物を得る。LCMS m/z426.2(M+H)+。1HNMR(400MHz,CDCl3)δ12.1(bs,1H),8.90(s,1H),8.55(s,1H),7.70(s,1H),7.33−7.26(m,6H),7.02(d,J=8.4Hz,2H),5.45(s,2H),3.93(m,1H),2.65(d,J=7.6Hz,2H),2.19(s,3H),1.76(s,3H)。
EtOH(9.1L)中の(S)−3−[4−(6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(458g、1.01mol)の撹拌溶液に、0〜10℃にて20分にわたって水酸化ナトリウム(201.9g、5.04mol)水溶液(2L)を加える。反応混合物を25℃に加温し、4時間撹拌する。混合物を濃縮乾固し、水(4L)に溶解し、1時間撹拌する。透明な溶液が得られる。DCM(4L)を加え、混合物を15分間撹拌する。得られたエマルションおよび混合物を約4.5Lの体積に濃縮する。溶液をジエチルエーテル(3×2.5L)で洗浄する。水層を単離し、0℃に冷やす。飽和クエン酸溶液を加えることによってpHを4.7に調整する。混合物を1時間撹拌し、濾過し、水(4×10L)で洗浄して、オフホワイトの固体を得る。その物質をEtOAc(5L)に再溶解し、濾過し、濃縮して、標題化合物(321.6g、75%)を得る。LCMS m/z426.2(M+H)。
(S)−3−{4−[6−(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸
EtOH(15mL)中の(S)−3−{4−[6−(4−メトキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.29g、0.6mmol)の溶液に、5NのNaOH(0.3mL、1.8mmol)を加える。混合物を室温にて2時間撹拌する。混合物を蒸発乾固し、残渣をペンタンで洗浄し、乾燥させ、水(5mL)に再溶解する。溶液を飽和クエン酸でpHを約5に酸性化する。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、オフホワイトの固体(0.115g、42.5%)として標題化合物を得る。LCMS m/z455(M+H)+;1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.18(bs,1H),8.87(s,1H),8.53(s,1H),7.66(s,1H),7.28−7.23(m,3H),7.01−6.99(d,J=5.6Hz,2H),6.87(s,1H),6.86−6.84(d,J=8.0Hz,1H),5.73(s,2H),3.95(s,1H),3.77(s,3H),2.57−2.56(d,J=7.2Hz,2H),2.17(s,3H),1.76(s,3H);HPLC純度−99.43%。
(S)−3−{4−[6−(4−シアノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸
ジクロロエタン(10mL)中の(S)−3−{4−[6−(4−シアノ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.1g、0.21mmol)の撹拌溶液に、室温にて水酸化トリメチルすず(0.19g、1.04mmol)を加える。反応混合物を一晩還流する。混合物を濃縮し、DCM中の3%のMeOHを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製して、白色固体(0.03g、32%)として標題化合物を得る。LCMS m/z437.4(M+H)+;1HNMR(400MHz,d6−DMSO)δ12.1(bs,1H),9.46(s,1H),8.60(s,1H),8.16(s,1H),8.04−7.96(m,4H),7.29(d,J=8.8Hz,2H),7.04(d,J=8.8Hz,2H),5.46(s,2H),3.94(bs,1H),2.57(d,J=7.6Hz,2H),1.76(s,3H)。
(S)−3−{4−[6−(4−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−酪酸
THF:H2O(7:3、5mL)中の3−{4−[6−(4−メタンスルホニル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸エチルエステル(0.07g、0.15mmol)の溶液に、室温にて3MのLiOH(0.012mL、0.2mmol)を加え、混合物を3時間撹拌する。混合物を蒸発乾固し、残渣をペンタンで洗浄し、乾燥させ、水(5mL)に再溶解する。溶液を飽和クエン酸溶液でpHを約5に酸性化する。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、白色固体(0.047g、70.1%)として標題化合物を得る。LCMS m/z490(M+H)+;1H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ12.2(bs,1H),9.46(s,1H),8.60(s,1H),8.16(s,1H)8.08(d,J=8.0Hz,2H),8.03(d,J=8.0Hz,2H),7.29(d,J=8.4Hz,2H),7.04(d,J=8.0Hz,2H),5.47(s,2H),3.94(m,1H),2.5(m,2H),1.76(s,3H);純度HPLC:95.832%。
(S)−3−{4−[6−(4−ジフルオロメトキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸
トルエン:水(8:2、5mL)中の(S)−3−{4−[6−(4−ジフルオロメトキシ−2−メチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ]−フェニル}−ヘキシ−4−イン酸(0.120g、0.23mmol)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(0.029g、0.69mmol)を加え、混合物を室温にて5時間撹拌する。反応混合物を減圧下で蒸発させて固体を得、その固体をn−ペンタン(3×5mL)で洗浄し、クエン酸溶液(10mL)で中和し、濾過して、オフホワイトの固体(0.030g、25%)として標題化合物を得る。LCMS m/z492(M+H)+;1H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ12.2(bs,1H),8.99(s,1H),8.58(s,1H),7.68(s,1H),7.45(s,1H),7.39−7.37(d,J=8.4Hz,1H),7.28−7.26(m,2H),7.17(s,1H),7.12−7.08(m,1H),7.03−6.99(d,J=14.4Hz,2H),5.45(s,2H),3.94(s,1H),2.58−2.56(d,J=7.2Hz,2H),2.20(s,3H),1.76−1.76(s,3H),1.22(s,2H);HPLCによる純度:98.42%。
最近、Nagasumiによって報告されたインスリンIIプロモーターの制御下でヒトGPR−40遺伝子を過剰発現するトランスジェニックマウスを使用した研究の結果は、GPR−40が、インビボで、特にインスリン耐性の齧歯動物モデルにおいてGDISおよび血漿グルコース濃度の調節において重要な役割を果たすことをさらに支持している。Nagasumi Kら、Overexpression of GPR40 in pancreatic β−cells augments glucose−stimulated insulin secretion and improves glucose tolerance in normal and diabetic mice、Diabetes 58:1067−1076、2009。Briscoe CPら、The orphan G protein−coupled receptor GPR40 is activated by medium and long chain fatty acids、Journal Biological Chemistry 278:11303−11311、2003も参照のこと。これらの見解は、新規GPR40調節化合物の開発が、T2Dの治療における使用のために特に望まれ得ることをさらに支持している。
カルシウム流出一次アッセイ
実施例1〜20を本質的に以下に記載されるように試験する。
これらのアッセイは、リガンドがGPR40に結合し、活性化するときに生じる細胞内カルシウム濃度の増加を測定することによって化合物をスクリーニングするために使用し、これによりGPR40アゴニストの効力および有効性が実証される。37℃および5%のCO2にて、3:1の比で10%のFBSと800μg/mlのジェネティシンを追加したF12培地を有するダルベッコ改変イーグル培地中に維持したヒトGPR40 cDNAを過剰発現するHEK293細胞を研究のために利用する。アッセイ緩衝液(1×HBSS(ハンクス平衡塩類溶液)および20mMのHEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)中でBSAを含まない0.1%の脂肪酸の存在下または不在下でCalcium 4Dyeアッセイキット(Molecular Devices)を使用してアゴニストアッセイを実施する。蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)を使用して受容体活性化を細胞内カルシウムの増加として測定する。ベースラインに対する蛍光の最大変化を使用してアゴニスト反応を決定する。濃度対相対蛍光単位(RFU)をプロットすることによってExcel Fitソフトウェア(バージョン4;IDBS)を使用して化合物のEC50値を計算する。有効性パーセントを、天然リガンド、リノール酸と比較して化合物によって示される最大反応に基づいて計算する。実施例1の試験化合物は、このアッセイにおいて試験したとき、146nMのEC50(±15.4、n=6)および70.5%の有効性(±0.821、n=2)を有する。これらの結果は、GPR40アゴニストとしてこの化合物の所望の効力および有効性をさらに実証する(平均±SEM;SEM=標準誤差)。実施例1〜20は、カルシウム流出一次アッセイについて500nM未満のEC50値を示し、>35%の有効性を示す。
ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)α、δおよびγ機能アッセイ
GPR40はPPARγに対するリガンドによって活性化することが知られているので、例示した化合物をGal4 PPARα、Gal4 PPARδおよびPPARγレポーターアッセイにおいて試験して、PPAR受容体に対する例示した化合物の選択性を決定する。アフリカミドリザルの腎組織に由来するCV1細胞を、Fugeneを使用して種々の受容体およびレポータープラスミドでトランスフェクトする。Gal4 PPARαおよびPPARδアッセイについて、アデノウイルスの主要後期プロモーターによって駆動されるホタルルシフェラーゼ遺伝子の上流でクローニングした酵母転写タンパク質Gal4反応エレメントの5つのタンデムコピーを含有するレポータープラスミドを、Gal4 DNA結合ドメイン(DBD)およびPPARαまたはPPARδリガンド結合ドメインのいずれかを含有するハイブリッドタンパク質を構成的に発現するシミアンウイルス40(SV40)駆動プラスミドで一緒にトランスフェクトする。PPARγアッセイについて、両方、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーターによって駆動されるPPARγおよびRXRαをコードするプラスミドを、TKプロモーターおよび受容体反応エレメント(2×PPRE)によって駆動されるルシフェラーゼレポーターcDNAを含有するプラスミドで一緒にトランスフェクトする。細胞を、5%の活性炭処理した(charcoal−stripped)FBSおよび個々のアッセイについて特定のプラスミドを有するDMEM培地入りのT225cm2細胞培養フラスコ中でトランスフェクトする。一晩のインキュベーション後、トランスフェクトした細胞をトリプシン処理し、5%の活性炭処理したFBSを含有するDMEM培地入りの不透明な96ウェルディッシュ(15,000細胞/ウェル)に播種し、4時間インキュベートし、半対数希釈率(half log dilution)で0.17nM〜10μMの試験化合物または参照化合物に曝露する。化合物との24時間のインキュベーション後、細胞を溶解し、蛍光による受容体活性化の測定としてルシフェラーゼ活性を決定する。データを4パラメーターフィットロジスティックモデルに適合してEC50値を決定する。最大刺激パーセントを、10μMの適切なPPARアゴニスト参照化合物、2−メチル−2−(4−{2−メチル−3−[2−(フェニルカルボニル)−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロポキシ}フェノキシ)プロパン酸で得た最大刺激に対して決定する。20%未満の有効性を陰性とみなす。上記の特定のPPAR共トランスフェクション(CTF)機能的アッセイにおいて最大10μMで試験したとき、PPARα、PPARδおよびPPARγについて実施例1の化合物で検出された効果は陰性であった。したがってこれらのアッセイは、例示した化合物が所望のようにPPAR効果について陰性であることを支持する。
カスタム調製した放射性標識(5nM[3H](TAK−875))およびヒトGPR40(hGPR40)構築物を過剰発現するHEK293細胞から調製した膜を用いて高速洗浄濾過を使用する放射性リガンド競合結合アッセイを実施して、試験化合物についての平衡解離定数(Ki)を決定する。競合曲線を、化合物の濃度に対する特異的阻害パーセントとしてプロットし、様々な勾配で4パラメーター非線形回帰フィットを使用して分析する。チェン−プルソフの式Ki=IC50/(1+(D/Kd))(式中、IC50は結合の50%阻害を生じる化合物の濃度であり、Dはアッセイに使用される放射性リガンドの濃度であり、Kdは飽和結合分析実験から決定される受容体および放射性リガンドについての平衡解離定数である([3H]TAK−875についてのKd=6.2))を使用してKi値を計算する。Cheng,Y.およびPrusoff,W.H.(1973) 「Relationship between the inhibition constant (Ki) and the concentration of inhibitor which causes 50 percent inhibition (IC50) of an enzymatic reaction」、Biochem Pharmacol 22(23):3099−3108を参照のこと。(平均±SEM;SEM=標準誤差)。実施例1について、Ki=24.6nM±4.51、n=6。これらのデータは、実施例1の化合物がヒトGPR40に対する高親和性リガンドであることを実証する。
ヒト胚腎臓(hEK293)−hFFAR1細胞はDiscoveRxから購入する。mFFAR1を発現するヒト骨肉腫(U2OS)細胞はDiscoveRXにより開発される。これらの細胞は、Prolink(PK)標識GPR40およびEnzyme Acceptor(EA)標識ベータ−アレスチン融合タンパク質を同時発現する。GPR40の活性化がベータ−アレスチン動員を刺激する場合、DiscoveRx PathHunter検出キットを使用して化学発光信号を生成するB−gal酵素を形成する、ベータガラクトシダーゼ(B−gal)酵素断片の相補性が強制される。細胞を、1%FBS(ウシ胎仔血清)を含有する培地入りの384ウェルプレート中で5,000細胞/ウェルにて一晩インキュベートする。DMSO(20の濃度を生成するために2×希釈)中で連続希釈した化合物を、1%FBS(ウシ胎仔血清)を含有する培地中で逓減希釈し、100μMの最終最高濃度で開始して細胞に加える。化合物の添加後、細胞を5%CO2インキュベータ中で37℃にて90分間インキュベートし、DiscoveRXキット検出試薬を加える。室温にて1時間のインキュベーション後、化学発光信号の測定をEnvisionリーダーで確認する。データを4パラメーター−フィットロジスティックに適合してEC50値を決定し、活性%を、1μMにてTAK875に対する最大反応に対して測定する。hGPR40 b−アレスチンについて、実施例1は、163(±11.3、n=4)の最大刺激%(FA)で47.4nM(±14.4、n=4)のEC50、mGPR40 b−アレスチンについて、160(±7.71、n=5)の最大刺激%(FA)で4.02nM(±1.97、n=5)のEC50を有する。(平均±SEM;SEM=標準誤差)。これらのデータは、実施例1の化合物がベータアレスチン経路を通して信号を送ることができるGPR40アゴニストであることを示す。
1.0、3.0および10mg/kgにて経口投与した物質の1および21日後、Zucker fa/faラット、インスリン抵抗の齧歯動物モデルにおいてOGTTを実施する。1mg/kgのTAK875は陽性対照として役立つ。OGTTを、グルコース投与後10、20、40、60および120分にてグルコースおよびインスリン濃度の決定のために採取した血液試料で化合物投与の1時間後に実施する。グルコース低下についてのAUCは、試験した実施例1の化合物の全ての用量(1、3および10mg/kg)および陽性対照について統計的に有意(p<0.05)であった。インスリンAUCは、OGTTの間、用量依存的上昇を実証するが、これらの値は統計的に有意ではない。グルコース低下についてのED90は3.3mg/kgである。これらの見解は、グルコース低下活性が実施例1を経口投与した後のZucker fa/faラットにおいて観察されることを実証している。
インビボで所望のグルコース低下効果、すなわち血漿グルコース濃度の低下を生じるGPR40を活性化する実施例1〜20の能力を試験するために、腹腔内グルコース負荷試験(ipGTT)研究を完了し、以下に試験される化合物についてのデータを示す。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 以下の式の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
(式中、
R 1 は、H、CH 3 、CN、−CH 2 CN、−C(CH 3 ) 2 CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R 2 は、H、−O(C 1 −C 3 アルキレン)R 4 、−CH 2 CN、CN、−OCH 3 、CF 2 、−C(CH 3 ) 2 CN、−C(CH 3 ) 2 、−S(O) 2 CH 3 、−S(O) 2 NH 2 および−OCF 2 からなる群から選択され、
R 3 は、H、CH 3 および−OCH 3 からなる群から選択され、
R 4 は、H、−C(CH 3 ) 2 CN、−OCH 3 、−S(O) 2 CH 3 、CNおよび−C(CH 3 ) 2 OHからなる群から選択される)。
[2] 前記化合物が、以下に示す化合物である、[1]に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
(式中、
R 1 は、H、CH 3 、CN、−CH 2 CN、−C(CH 3 ) 2 CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R 2 は、H、−O(C 1 −C 3 アルキレン)R 4 、−CH 2 CN、CN、−OCH 3 、CF 2 、−C(CH 3 ) 2 CN、−C(CH 3 ) 2 、−S(O) 2 CH 3 、−S(O) 2 NH 2 および−OCF 2 からなる群から選択され、
R 3 は、H、CH 3 および−OCH 3 からなる群から選択され、
R 4 は、H、−C(CH 3 ) 2 CN、−OCH 3 、−S(O) 2 CH 3 、CNおよび−C(CH 3 ) 2 OHからなる群から選択される)。
[3] R 1 が、H、CH 3 、FおよびClからなる群から選択される、[1]または[2]に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[4] R 2 が、H、−O(C 1 −C 3 アルキレン)R 4 、−OCH 3 、−OCF 2 および−C(CH 3 ) 2 からなる群から選択される、[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[5] R 3 が、HおよびCH 3 からなる群から選択される、[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[6] R 4 が、H、−S(O) 2 CH 3 、−C(CH 3 ) 2 OHおよび−OCH 3 からなる群から選択される、[1]〜[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[7] R 1 が、HおよびCH 3 からなる群から選択される、[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[8] R 2 が、H、−O(C 1 −C 3 アルキレン)R 4 およびC(CH 3 ) 2 からなる群から選択される、[1]〜[7]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[9] R 1 がCH 3 であり、R 2 がHであり、R 3 がHである、[1]〜[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[10] (S)−3−[4−(6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸である、[9]に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[11] [1]〜[10]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1種の薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤とを含む、医薬組成物。
[12] 患者におけるGPR40活性化によって調節される状態を治療する方法であって、有効量の[1]〜[10]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法。
[13] 患者における2型糖尿病を治療する方法であって、有効量の[1]〜[10]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法。
[14] 療法に使用するための[1]〜[10]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[15] 2型糖尿病の治療に使用するための[1]〜[10]のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[16] 以下に示す中間化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
(式中、
Rは、C 1−4 アルキル、C 1−4 ハロアルキル、C 3−6 シクロアルキル、C 1−4 アルキル−C 3−6 シクロアルキル、フェニルおよびC 1−5 アルキルフェニルからなる群から選択され、
R 1 は、H、CH 3 、CN、−CH 2 CN、−C(CH 3 ) 2 CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R 2 は、H、−O(C 1 −C 3 アルキレン)R 4 、−CH 2 CN、CN、−OCH 3 、CF 2 、−C(CH 3 ) 2 CN、−C(CH 3 ) 2 、−S(O) 2 CH 3 、−S(O) 2 NH 2 および−OCF 2 からなる群から選択され、
R 3 は、H、CH 3 および−OCH 3 からなる群から選択され、
R 4 は、H、−C(CH 3 ) 2 CN、−OCH 3 、−S(O) 2 CH 3 、CNおよび−C(CH 3 ) 2 OHからなる群から選択される)。
[17] 式IIで表される中間化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
(式中、
Rは、C 1−4 アルキル、C 1−4 ハロアルキル、C 3−6 シクロアルキル、C 1−4 アルキル−C 3−6 シクロアルキル、フェニルおよびC 1−5 アルキルフェニルからなる群から選択され、
R 1 は、H、CH 3 、CN、−CH 2 CN、−C(CH 3 ) 2 CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R 2 は、H、−O(C 1 −C 3 アルキレン)R 4 、−CH 2 CN、CN、−OCH 3 、CF 2 、−C(CH 3 ) 2 CN、−C(CH 3 ) 2 、−S(O) 2 CH 3 、−S(O) 2 NH 2 および−OCF 2 からなる群から選択され、
R 3 は、H、CH 3 および−OCH 3 からなる群から選択され、
R 4 は、H、−C(CH 3 ) 2 CN、−OCH 3 、−S(O) 2 CH 3 、CNおよび−C(CH 3 ) 2 OHからなる群から選択される)。
[18] R 1 がCH 3 であり、R 2 がHであり、R 3 がHである、[16]〜[17]のいずれかに記載の中間化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[19] Rが、メチル、エチル、フェニルおよびベンジルからなる群から選択される、[16]〜[18]のいずれかに記載の中間化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
[20] [2]〜[10]のいずれかに記載の化合物を調製する方法であって、式IIの化合物
(式中、
R 1 は、H、CH 3 、CN、−CH 2 CN、−C(CH 3 ) 2 CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R 2 は、H、−O(C 1 −C 3 アルキレン)R 4 、−CH 2 CN、CN、−OCH 3 、CF 2 、−C(CH 3 ) 2 CN、−C(CH 3 ) 2 、−S(O) 2 CH 3 、−S(O) 2 NH 2 および−OCF 2 からなる群から選択され、
R 3 は、H、CH 3 および−OCH 3 からなる群から選択され、
R 4 は、H、−C(CH 3 ) 2 CN、−OCH 3 、−S(O) 2 CH 3 、CNおよび−C(CH 3 ) 2 OHからなる群から選択され、
Rは、C 1−4 アルキル、C 1−4 ハロアルキル、C 3−6 シクロアルキル、C 1−4 アルキル−C 3−6 シクロアルキル、フェニルおよびC 1−5 アルキルフェニルからなる群から選択される)
を脱エステル化することを含む、方法。
Claims (7)
- 以下の式の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
(式中、
R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、
CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択される)。 - 前記化合物が、以下に示す化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
(式中、
R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択される)。 - (S)−3−[4−(6−o−トリル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルメトキシ)−フェニル]−ヘキシ−4−イン酸である、請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1種の薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤とを含む、医薬組成物。
- 以下に示す中間化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
(式中、
Rは、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルキル−C3−6シクロアルキル、フェニルおよびC1−5アルキルフェニルからなる群から選択され、
R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択される)。 - 式IIで表される化合物である、請求項5に記載の中間化合物またはその薬学的に許容
可能な塩:
(式中、
Rは、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルキル−C3−6シクロアルキル、フェニルおよびC1−5アルキルフェニルからなる群から選択され、
R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択される)。 - 請求項2または3に記載の化合物を調製する方法であって、式IIの化合物
(式中、
R1は、H、CH3、CN、−CH2CN、−C(CH3)2CN、F、ClおよびBrからなる群から選択され、
R2は、H、−O(C1−C3アルキレン)R4、−CH2CN、CN、−OCH3、CHF2、−C(CH3)2CN、−C(CH3)2、−S(O)2CH3、−S(O)2NH2および−OCHF2からなる群から選択され、
R3は、H、CH3および−OCH3からなる群から選択され、
R4は、H、−C(CH3)2CN、−OCH3、−S(O)2CH3、CNおよび−C(CH3)2OHからなる群から選択され、
Rは、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルキル−C3−6シクロアルキル、フェニルおよびC1−5アルキルフェニルからなる群から選択される)
を脱エステル化することを含む、方法。
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