JP2017504891A - 貸借取引き装置およびその動作方法 - Google Patents

貸借取引き装置およびその動作方法 Download PDF

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Abstract

本発明の実施形態により、貸借取引き装置およびその動作方法が開示される。前記貸借取引き装置は、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の貸借取引きを仲介するためのものであり、口座に表示して管理可能な前記第1のユーザーおよび前記第2のユーザーの資産に関する情報および担保権または約定の内容として前記口座に含まれている資産に対する処分制限の設定有無に関する属性情報を含む口座情報データベースと、前記第2のユーザーから所定の資産に対する借り入れの要請を受信するインタフェースモジュール−前記借り入れの要請は、前記第2のユーザーが借り入れを要請する資産に関する情報および前記第2のユーザーが貸借取引きのために担保として提供する担保資産に関する情報を含む−と、前記第1のユーザーの口座に含まれている資産の少なくとも一部を貸与可能資産として設定し、前記貸与可能資産のうち前記借り入れの要請に対応する資産を前記第2のユーザーに貸与処理する貸与処理モジュールと、前記第2のユーザーの口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に処分制限を設定することにより、前記担保資産に対して担保権の設定を反映する担保権管理モジュールと、を備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、貸借取引き装置およびその動作方法に係り、さらに詳しくは、担保権を通じて貸借取引きの安定性および活用性を増大させるための技術に関する。
有価証券貸借取引きとは、有価証券の保有機関または個人顧客などの貸与者が市場投資戦略の一環として有価証券を必要とする借入者に所定の期間後に償還することを条件として証券を貸し出す取引きのことをいう。この種の有価証券貸借取引きを通じて、有価証券を中長期に亘って保有する投資者は、貸借市場に参与して保有株式に対するさらなる収入(例えば、貸与に伴う貸借手数料)を得ることができ、借入者にとっては、必要な有価証券を借り入れることにより、安価に様々な投資戦略を行うことができる。
このような有価証券貸借取引きは、1970年代以来、新たな金融取引き手段の一つとして急速に拡散されている。すなわち、初期の貸借取引きは、売買取引きの決済や空買渡に伴う決済不足分に充てるために主として用いられたが、最近の先物、オプション、ワラントなどの派生商品市場の発達に伴う差益取引きの増加により、派生商品市場と現物市場を結ぶ潤滑油の役割を果たしながら大幅に増加した。
しかしながら、このような有価証券の貸借取引きは、貸与者および借入者の相互間の利益を提供することはできるが、借入者が有価証券の償還を行えない場合、貸与者に不測の損害を蒙らせる虞がある。この理由から、貸与者に貸借取引きの安定性を提供するとともに、これを通じて、貸借取引きの活用性を増大させることのできる貸借取引き技術が望まれる。
特許ES2316321B2 特許ES2317796B2 特許出願WO2012172148A1
本発明は、上記の問題を解消するためのものであり、借入者が提供する担保資産に担保権を設定して、仲介者による担保権の実行を許容して、貸借取引きの安定性および貸借取引きの活用性を増大させるための貸借取引き技術に関するものである。
本発明の一実施形態により、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の貸借取引きを仲介する貸借取引き装置が開示される。前記装置は、口座に表示して管理可能な前記第1のユーザーおよび前記第2のユーザーの資産に関する情報および担保権または約定の内容として前記口座に含まれている資産に対する処分制限の設定有無に関する属性情報を含む口座情報データベースと、前記第2のユーザーから所定の資産に対する借り入れの要請を受信するインタフェースモジュール−前記借り入れの要請は、前記第2のユーザーが借り入れを要請する資産に関する情報および前記第2のユーザーが貸借取引きのために担保として提供する担保資産に関する情報を含む−と、前記第1のユーザーの口座に含まれている資産の少なくとも一部を貸与可能資産として設定し、前記貸与可能資産のうち前記借り入れの要請に対応する資産を前記第2のユーザーに貸与処理する貸与処理モジュールと、前記第2のユーザーの口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に処分制限を設定することにより、前記担保資産に対して担保権の設定を反映する担保権管理モジュールと、を備える。
本発明の一実施形態により、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の貸借取引きを仲介する貸借取引き装置の動作方法が開示される。前記方法は、前記第1のユーザーの口座に含まれている資産の少なくとも一部を貸与可能資産として設定するステップと、前記第2のユーザーから所定の資産に対する借り入れの要請を受信するステップ−前記借り入れの要請は、前記第2のユーザーが借り入れを要請する資産に関する情報および前記第2のユーザーが貸借取引きのために担保として提供する担保資産に関する情報を含む−と、前記貸与可能資産のうち前記借り入れの要請に対応する資産を前記第2のユーザーに貸与処理するステップと、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に処分制限を設定することにより、前記担保資産に対する担保権の設定を反映するステップと、を含み、前記口座情報データベースは、担保権または約定の内容として前記口座に含まれている資産に対する処分制限の設定有無に関する属性情報を含み、前記口座情報データベースは、担保権または約定の内容として前記口座に含まれている資産に対する処分制限の設定有無に関する属性情報を含む。
本発明の一実施形態により、貸借取引き装置の動作方法を行うためのプログラムが記録されたコンピュータにて読取り可能な記録媒体が提供される。
本発明によれば、貸借取引きのために借入者が提供する担保資産に担保権を設定し、借入者の担保資産に対する仲介者による担保権の実行を許容して、貸借取引きの安定性を向上させることができる。
また、本発明によれば、担保権が設定された資産に対しても借入者に貸与することを可能にして、貸借取引きの活用性を増大させることができる。
さらに、本発明によれば、借入者が提供した担保資産に対する処分行為を可能にして、借入者の自由な財産活動を許容するが、ここに所定の制限を加えて、貸借取引きの活用性および安定性を両方とも与えることができる。
本発明の一実施形態による貸借取引きシステムを示す。 本発明の付加的な実施形態による貸借取引きシステムを示す。 本発明の一実施形態による貸借取引き装置を示す。 本発明の一実施形態による口座情報データベースの例を示す。 本発明の一実施形態による貸与プールの例を示す。 本発明の一実施形態による貸借取引き装置の動作方法を示す。 本発明の一実施形態による貸借取引き装置の動作方法を示す。 本発明の一実施形態による貸借取引き装置の動作方法を示す。 本発明の一実施形態による貸借取引き装置の動作方法を示す。
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について説明する。一方、本発明を説明するに当たって、関連する公知の構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にする虞があると認められる場合にはその詳細な説明は省略する。なお、以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明の技術的な思想はこれに何ら限定されるものではなく、当業者により変形されて種々に実施可能である。
明細書全体に亘って、ある部分が他の部分と「接続」されているとしたとき、これは「直接的に接続」されている場合だけではなく、これらの間に他の素子を間に挟んで「電気的に接続」されている場合も含む。また、明細書全体に亘って、ある部分がある構成要素を「備える」としたとき、これは、特に断りのない限り、他の構成要素を排除するわけではなく、他の構成要素をさらに備えていてもよいことを意味する
図1は、本発明の一実施形態による貸借取引きシステムを示す。
貸借取引きシステム100は、第1のユーザー端末110と、第2のユーザー端末120および貸借取引きサーバー130を備える。ここで、端末は、コンピュータやコンピューティングシステムにデータを入力したり表示したりするのに用いられる電子ハードウェア機器と呼ばれ、サーバーは、ネットワーク環境下でクライアントコンピュータからの要求を処理するためのコンピュータと呼ばれる。
以下、オンライン上の第1のユーザー端末110と、第2のユーザー端末120および貸借取引きサーバー130間の貸借取引きプロセスについて説明する。これは、オフライン上の貸借取引きシステムにおいて同じ方式により行われ、本発明は、オフライン上の貸借取引き方法を含む。図1には、本発明を行うための装置として端末、サーバーなどが示されているが、これは単なる例示に過ぎず、本発明が適用される実施形態に応じて様々なコンピューティングデバイスが用いられてもよい。例えば、ユーザー端末ではないユーザーサーバーが用いられてもよく、貸借取引きサーバーと通信可能なインタフェースプログラムがユーザー端末の代わりに用いられてもよい。但し、説明しやすさのために、図1に示す第1のユーザー端末110と、第2のユーザー端末120および貸借取引きサーバー130を対象として本発明の技術および思想について説明する。
第1のユーザー端末110および第2のユーザー端末120は、資産の口座(例えば、証券口座、銀行口座など)に資産を預けておく資産所有者であるユーザーの端末を意味する。ここで、預かり資産は口座に表示して管理可能な一体の資産を意味する。例えば、資産は、有価証券(例えば、株式、債権、収益証券、ELSなど)、仮受金、派生商品(例えば、先物オプションなど)、積金、預金性資産、ELFなど各種の金融商品のうちの少なくとも一つを含む。なお、資産は、別途の登記手続きまたは登録手続きにより直接的に管理される資産であり、登記/登録された順位に基づいて発生する権利として口座で管理可能な資産を含む。
本発明において、資産は、契約性資産と非契約性資産とに分けられる。契約性資産は、当事者間の契約(例えば、消費貸借契約など)に基づいて形成された資産であり、所定の条件、期間などに基づいて相互間の精算義務が存在する。資産には、例えば、先物契約、オプション契約、預金、積金、仮受金などが含まれる。非契約性資産は、資産に相当しない資産であり、当事者間の精算義務が存在しない。非契約性資産には、例えば、株式などが含まれる。
本発明において、第1のユーザー端末110および第2のユーザー端末120は、貸借取引きの当事者であり、具体的に、第1のユーザーは貸借取引きの貸与者に相当し、第2のユーザーは貸借取引きの借入者に相当する。実施形態に応じて、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の直接的な貸借取引きが行われるが、貸借取引きサーバー130がこのような貸借取引きを管理するか、あるいは、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の直接的な貸借取引きが行われず、各ユーザーは、貸借取引きサーバー130の取引きを通じて全体的な貸借取引きを行う。
貸借取引きサーバー130は、貸借取引きの仲介者(または、管理者)が直間接的に運用するサーバーを意味するものであり、ここで、仲介者は、ユーザーの資産を直間接的に占有し、ユーザーの資産に対する管理権限を有する個人や機関、例えば、証券社、銀行、貯蓄銀行、ローン会社、保険社などを含む。
貸借取引きサーバー130は、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の貸借取引きを仲介するために、それぞれのユーザーと貸借取引きのための約定締結を結ぶが、実施形態に応じて、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の直接的な貸借取引きが行われるが、貸借取引きサーバー130がこのような貸借取引きを管理するか、あるいは、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の直接的な貸借取引きが行われず、各ユーザーは、貸借取引きサーバー130の取引きを通じて全体的な貸借取引きを行う。具体的に、貸借取引きサーバー130は、第1のユーザーが保有している資産を貸与可能資産として設定し、第2のユーザーの借り入れの要請に応じて貸与可能資産として設定された資産を第2のユーザーに貸与する。このような貸借取引きを通じて、第1のユーザーは資産の貸与を通じた収益を得、第2のユーザーは、所定の手数料などを支給する代わりに資産の貸与を受け、仲介者は、第1のユーザーおよび第2のユーザー間の貸借取引きを仲介することにより所定の利益を得る。
但し、このような貸借取引きに関する権利の基準日が到来したとき、第2のユーザーは、貸与された資産を第1のユーザーに償還することにより貸借取引きを終えなければならないが、第2のユーザーが、例えば、資産不足などの理由にこのような償還を行えない場合が発生することがある。このため、本発明においては、第2のユーザーは、貸借取引きの担保として、自分の資産(すなわち、担保資産)を提供し、貸借取引きサーバー130は、第2のユーザーの担保資産に対して担保権を設定することにより、貸借取引きの安定性を確保する。特に、第2のユーザーの担保資産に設定される担保権は、第1のユーザーに加えて、貸借取引きの仲介者と関連付けられる。例えば、第1のユーザーおよび仲介者を共同担保権者として担保権が設定される。この場合、第2のユーザーが償還を終えなければ、貸借取引きサーバー130は、第2のユーザーの担保資産に対して共同担保権者の一人として担保権を実行して、担保資産を第1のユーザーに分配する。例えば、仲介者を担保権者(すなわち、単独担保権者)にして担保権(すなわち、単独担保権)が設定され、仲介者の担保権に対して再び第1のユーザーを担保権者として担保権(すなわち、転質権)が設定される。この場合、第2のユーザーが償還を終えなければ、貸借取引きサーバー130は、担保権者といて第2のユーザーの担保資産に設定された担保権を実行して、担保資産を第1のユーザーに分配する。
このように、本発明において、貸借取引きサーバー130は、ユーザー間の貸借取引きを仲介するが、ユーザーが提供する担保資産に対して単独担保権者または共同担保権者として担保権を設定して、共同担保権者または転質権者である第1のユーザーに担保資産が分配されるように、貸借取引きサーバー130による担保資産の実行(または、処分)を可能にすることにより、貸借取引きの流動性および安定性を同時に向上させることができる。
図1には示されていないが、貸借取引きシステム100は、公証機関サーバーをさらに備える。公証機関サーバーは、公証の職務が行える機関が直間接的に運営するサーバーを意味するものであり、ここで、公証の職務が行える機関としては、例えば、法務法人、法務法人(有限)、法務組合、公証認可を受けた法人などが挙げられる。実施形態により、ユーザーの資産には担保権が設定され、貸借取引きの仲介者は、ユーザーの資産を占有および/または管理する利害関係人であり、資産に対する担保権の設定を容認したり、積極的に担保権の設定に対して承諾したりする当事者に相当する。このため、貸借取引きの仲介者は、担保権の設定の承諾権限を有する利害関係人であり、担保権の設定承諾に関する内容に対して確定日付登録を要請することができ、且つ、担保権の設定の通知権限を有するユーザーから担保権の設定事実の通知権限を委任されて担保権の設定通知に関する内容に対して確定日付登録を要請することができる。公証機関サーバーは、貸借取引きサーバー130から担保権の設定事実を受信して、担保権の設定承諾または担保権の設定通知による担保権の対抗力を発生させる。
一実施形態において、第2のユーザーが提供した担保資産に設定される担保権は、処分制限が設定されて第2のユーザーによる処分が制限されるが、当事者(すなわち、第1のユーザー、第2のユーザーおよび仲介者)の協約(または、約定)により第2のユーザーの処分が可能である。このような協約は、本発明において、処分制限の管理協約と称される。具体的に、担保権が設定された資産には、原則的に、いかなる処分行為も許容されない。担保権者の地位を保証するためである。しかしながら、このような資産に本発明による処分制限の管理協約が設定された場合には、第2のユーザーによる資産の処分が許容される。例えば、担保権が設定された有価証券が売り渡されると、有価証券は消滅し、売り渡し締結金額および売り渡し締結金額が現金化された仮受金が発生されるが、処分制限の管理協約に応じて前記売り渡し締結金額および仮受金に担保権の効力が発生して、売り渡し締結金額による有価証券の買収、および仮受金の出金、振り込み、仮受金による有価証券の買収が原則的に許容されない。
このように、本発明の処分制限の管理協約は、担保権が設定された資産に対する第2のユーザーの処分を可能にするが、前記処分に所定の制限を加えることにより、第1のユーザーおよび仲介者の担保権者の地位が保証される。
図2は、本発明の付加的な実施形態による貸借取引きシステムを示す。図1および図2において、同じ構成要素には同じ用語が用いられ、且つ、図面符号が付される。以下、重複する説明は省略し、2つの実施形態間の相違点についてのみ述べる。
第3のユーザー端末140は、第1のユーザーの資産に設定される担保権の担保権者に相当するユーザーの端末を意味する。すなわち、第1のユーザーの口座に含まれている資産のうちの少なくとも一部が第3のユーザーを担保権者として担保権が設定された担保資産であり、本発明においては、このような担保資産に対して、第1のユーザーの要請に応じて、貸与可能資産として設定する。
但し、第3のユーザーの担保権の安定性を保証するために、貸借取引きサーバー130は、担保資産に設定された担保権を解除し、第2のユーザーに貸与する代わりに、第2のユーザーが提供する担保資産に設定された担保権に第3のユーザーを関連付ける。具体的に、貸借取引きサーバー130は、第2のユーザーの担保資産に対して第1のユーザーおよび仲介者を共同担保権者として担保権を設定し、これと同時に、前記担保権のうち第1のユーザーの担保権の部分に対して第3のユーザーを担保権者とする担保権(すなわち、転質権)を設定する。この場合、第2のユーザーが償還を終えなければ、貸借取引きサーバー130は、第2のユーザーの担保資産に設定された第1のユーザーの担保権の共同担保権者のうちの一人として担保権を実行して、担保資産を第1のユーザーおよび第3のユーザーに分配する。一実施形態において、貸借取引きサーバー130は、担保権の実行により、第2のユーザーの担保資産のうちの少なくとも一部が第1のユーザーにのみ分配される場合、第1のユーザーに分配された資産に対して第3のユーザーを担保権者とする担保権をさらに設定する。
また、第3のユーザーは、転質権者として第1のユーザーの担保権に対する転質権を実行する。この場合、貸借取引きサーバー130は、第3のユーザーの転質権の実行を第2のユーザーが提供した担保資産に反映する。具体的に、第2のユーザーが提供した担保資産に対する第1のユーザーの担保権を削除し、第3のユーザーが第1のユーザーとともに共同担保権者になるように担保権を再設定する。これにより、第2のユーザーとの貸借取引きにはいかなる影響を及ぼさないつつも、第2のユーザーが償還すべき資産に対する第3のユーザーの地位が安全に確保される。
図1または図2には、第1のユーザー端末110と、第2のユーザー端末120と、貸借取引きサーバー130または第3のユーザー端末140は、それぞれ別々のコンポーネントとして示されているが、実施形態に応じて、少なくとも2つが一つのコンポーネントに統合され得る。例えば、貸借取引きサーバー130および第3のユーザー端末140は、別々の構成要素として示されるが、実施形態に応じて、一つの構成要素に統合され得る。
図3は、本発明の一実施形態による貸借取引き装置を示す。
貸借取引き装置300は、第1のユーザー(すなわち、貸与者)および第2のユーザー(すなわち、借入者)間の貸借取引きを仲介するためのものであり、本発明を行うために貸借取引きの仲介者(または、管理者)により用いられ、例えば、サーバー、端末などのコンピューティングデバイスとして実現される。
貸借取引き装置300は、インタフェースモジュール310と、貸与処理モジュール320と、担保権管理モジュール330と、口座情報データベース340および確定日付登録モジュール350を備える。
インタフェースモジュール310は、ユーザー、貸借取引き装置300の管理者のうちの少なくとも一方と通信する。具体的に、インタフェースモジュール310は、第1のユーザーから第1のユーザーの口座に含まれている資産の少なくとも一部に対する貸与の申請を受信する。ここで、前記貸与の申請は、第1のユーザーが貸与しようとする資産に関する情報を含み、資産に関する情報は、第1のユーザーが貸与しようとする資産を特定するためのものであり、例えば、資産が所定の有価証券である場合、有価証券の種目および数量に関する情報を含む。一実施形態において、第1のユーザーが貸与しようとする資産に、3のユーザーを担保権者として担保権が設定されている場合、資産に関する情報は、担保権に関する情報をさらに含み、ここで、担保権に関する情報は、例えば、担保権者である第3のユーザーに関する情報、貸借取引きに関する第3のユーザーの同意有無に関する情報などを含む。
また、インタフェースモジュール310は、第2のユーザーから借り入れの要請を受信する。ここで、前記借り入れの要請は、第2のユーザーが借り入れを要請する資産に関する情報および第2のユーザーが貸借取引きのために担保として提供する担保資産に関する情報を含み、資産に関する情報は、第2のユーザーが借り入れようとする資産を特定するためのものであり、例えば、資産が所定の有価証券である場合、有価証券の種目および数量に関する情報を含む。
さらに、インタフェースモジュール310は、第2のユーザーに担保資産の要請信号を送信する。ここで、担保資産の要請信号は、貸借取引きを有効に維持するために、第2のユーザーに(例えば、追加的に)担保資産を提供することを要請する信号である。このような担保資産の要請信号の送信は、例えば、貸与処理モジュール320により担保資産が有効ではないと判断される場合、貸借取引きを終える前に行われる。
さらにまた、インタフェースモジュール310は、第3のユーザーから担保権の実行信号(または、転質権の実行信号)を受信する。ここで、担保権の実行信号は、第1の使用の担保権に対する第3のユーザーの担保権(すなわち、転質権)を実行するための信号であり、実行の対象となる担保権、担保権の実行を要請したり担保権の実行に同意したりする担保権者に関する情報のうちの少なくとも一つを含む。担保権に関する情報は、前記担保権を他の担保権から固有に特定するためのものであり、例えば、担保物、担保権者、被担保債務(または、担保債権)などに関する情報を含む。実施形態に応じて、担保権の実行信号は、担保権の実行の事由または根拠に関する情報を含む。実施形態に応じて、インタフェースモジュール310による担保権の実行信号の受信は、未収代金(または、未収金)の発生、マージンコールの発生などの事由により、担保権を実行しなければならない場合(すなわち、反対売買が必要である場合)、貸借取引き装置300の内部において生成された担保権の実行信号の受信を含む。
さらにまた、インタフェースモジュール310は、第2のユーザーから担保資産の処分信号を受信する。担保資産の処分信号は、担保資産を処分して担保資産から新規な担保資産を生成する信号であり、例えば、有価証券の売り渡し信号、仮受金を用いた有価証券の買収信号、契約の清算信号などを含む。ここで、担保資産の処分信号は、処分の対象となる資産を特定するための情報、処分条件に関する情報を含み、処分条件に関する情報は、例えば、有価証券の売り渡しの場合、有価証券の売り渡し価格、売り渡し数量などに関する情報を含む。実施形態に応じて、担保資産の処分信号による処分は、第2のユーザーの担保資産の全部だけではなく、一部に対して行われる。
インタフェースモジュール310による前記受信は、ユーザー端末、管理者端末などにより行われるか、あるいは、有線または営業店の訪問などにより管理行為に関する意思を受け付けることにより行われる。また、前記受信は、貸借取引き装置300の管理者により行われる。
貸与処理モジュール320は、第1のユーザーの貸与の申請に応じて、第1のユーザーの口座に含まれている資産の少なくとも一部を貸与可能資産として設定する。実施形態に応じて、第1のユーザーは一つ以上であり、これにより、貸与処理モジュール320は、少なくとも一つの第1のユーザーの資産により貸与プールを構成することができる。ここで、貸与プールは、第1のユーザー、すなわち、貸与者と仲介者(または、貸借取引き装置300の管理者)との間の貸借取引きの約定の締結により貸与可能になった貸与可能資産の総集まりを意味する。
また、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーの借り入れの要請に応じて、貸与可能資産のうち借り入れの要請に対応する資産を第2のユーザーに貸与処理する。貸与可能資産に担保権が設定された場合、貸与処理モジュール320は、担保権管理モジュール330により貸与可能資産に設定された処分制限が解除された後に、貸与可能資産を第2のユーザーに振り替えることにより貸与処理を行う。
さらに、貸与処理モジュール320は、貸与処理後に、貸与処理された資産の貸借取引きに関する権利の基準日が到来したとき、第2のユーザーの口座に含まれている資産のうち貸借取引きにより償還すべき資産を第1のユーザーに振り替えることにより償還を行う。
さらにまた、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーが提供した担保資産の価額と、第2のユーザーが借り入れを要請する資産の価額とを比較して、第2のユーザーの借り入れの要請の適合性を判断する。例えば、第2のユーザーが担保として提供する担保資産の価額が借り入れを要請する資産に対して所定の割合以上である場合、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーの借り入れの要請が適法であると判断し、貸与処理を行う。逆に、このような判断の結果、借り入れの要請が適法ではなければ、実施形態に応じて、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーの借り入れの要請の全体を拒むか、あるいは、担保資産により適法なものと認められる借り入れの要請の一部のみが適法であると判断し、これに対して貸与処理を行う。
さらにまた、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーが提供した担保資産の価額と、第2のユーザーに貸与処理された貸与資産の価額とを比較して、担保資産の有効性を判断する。貸与処理モジュール320によるこのような判断は、周期的および/または非周期的に行われ、例えば、持続的に行われる。第2のユーザーが担保として提供する担保資産は、経時的にその値打ちまたは価額が変動されるという点を反映したものであり、貸与処理モジュール320は、担保資産の価額が貸与資産に対して所定の割合以上である場合、担保資産が有効であると判断して、貸借取引きを維持し続ける。逆に、担保資産の価額が貸与資産に対して所定の割合以上ではない場合、貸与処理モジュール320は、担保資産が有効ではないと判断して、貸借取引きを終える。このような貸借取引きの終了は、貸与資産の返還および/または担保権の実行を伴う。すなわち、貸与処理モジュール320は、貸借取引きの終了のために、第2のユーザーから第1のユーザーに貸与資産を返還する。このとき、貸与資産の少なくとも一部の返還が行われなければ、担保権管理モジュール330は、第1のユーザーのために担保権を実行して、担保資産が第1のユーザーに分配されるようにする。実施形態に応じて、前記貸借取引きの終了は、インタフェースモジュール310による担保資産の要請信号の送信をさらに伴う。すなわち、貸与処理モジュール320により担保資産が有効ではないと判断される場合、インタフェースモジュール310は、第2のユーザーに担保資産をさらに提供することを知らせる担保資産の要請信号を送信し、このような信号の送信に応じて、第2のユーザーから担保資産を受信すると、貸与処理モジュール320は、担保資産の有効性を再び判断する。
担保権管理モジュール330は、口座情報データベース340においてユーザーの資産に対して処分制限を設定することにより、ユーザーによる処分行為を制限するか、あるいは、資産に設定された処分制限を解除することにより、ユーザーによる処分行為を許容する。担保権管理モジュール330のこのような処分制限の設定および設定の解除は、担保権の設定および解除を反映するものである。
具体的に、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーが貸借取引きのために提供する担保資産に処分制限を設定することにより、担保資産に対する担保権の設定を反映する。このときに設定される担保権は、i)第2のユーザーの担保資産に対して第1のユーザーおよび貸借取引きの仲介者を共同担保権者とする担保権であるか、ii)第2のユーザーの担保資産に対して仲介者を担保権者とする担保権および仲介者の担保権に対して第1のユーザーを担保権者(すなわち、転質権)とする担保権(すなわち、転質権)である。
また、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除する。これは、i)貸与処理モジュール320により貸借取引きの償還が終わったとき、第2のユーザーの担保資産に対する担保権の解除を反映するものであるか、ii)処分制限の管理協約に基づいて、担保資産に対して一時的に処分制限を解除するためである。
処分制限の管理協約に基づいて、担保資産に対して処分制限を解除する場合、担保権管理モジュール330は、担保資産に対する処分行為をも行う。このような処分行為は、例えば、証券取引き所、清算所などにおいて行われる。また、処分行為は、注文有効時間に行われるが、ここで、注文有効時間は、取引き所に要請した買収または売り渡しの注文が効力を有する時間を意味し、例えば、このような注文有効時間は、午前8時から午後6時までである。実施形態に応じて、処分制限の管理協約に基づいて、担保資産に対して処分制限を解除する前に、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの担保資産に処分制限の管理協約が設定されたかを判断するステップをさらに行う。具体的に、前記判断は、担保権管理モジュール330が第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に処分制限の管理協約が設定されているかを判断することにより行われる。
また、担保権管理モジュール330は、貸与処理モジュール320により償還すべき資産のうちの少なくとも一部が償還されない場合、担保資産に対する共同担保権者または単独担保権者として、共同担保権者または転質権者である第1のユーザーに担保資産が分配されるように担保権を実行する。具体的に、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除し、担保資産のうちの少なくとも一部を第1のユーザーに分配することにより担保権を実行する。前記分配は、担保資産のうちの少なくとも一部を第1のユーザーに自ら振り替えたり、担保資産のうちの少なくとも一部を売り渡して発生する仮受金を第1のユーザーに振り込んだりすることにより行われる。第1のユーザーに分配される資産は、第2のユーザー意味償還額に対応する。
さらに、貸与可能資産として設定された第1のユーザーの資産が第3のユーザーを担保権者として担保権が設定された担保資産である場合、担保権管理モジュール330は、第1のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第1のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除する。これは、今後処分制限が解除された貸与可能資産に対する貸与処理モジュール320の貸与処理のためである。また、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に対して第1のユーザーおよび貸借取引きの仲介者を共同担保権者とする担保権の設定を反映し、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、前記設定された担保権のうち第1のユーザーの担保権に対して第3のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映する。この場合、担保権管理モジュール330は、貸与処理モジュール320により償還すべき資産のうちの少なくとも一部が償還されない場合、第1のユーザーのために担保権を実行する。担保権の実行は、担保権管理モジュール330が第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して第2のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除し、担保資産のうちの少なくとも一部を第1のユーザーおよび第3のユーザーのうちの少なくとも一方に分配することにより行われる。逆に、貸与処理モジュール320により償還すべき資産が全て償還される場合、担保権管理モジュール330は、第1のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第1のユーザーに償還された(または、振り替えられた)資産に対して第3のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映する。
さらにまた、第3のユーザーから担保権の実行信号を受信する場合、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーが提供した担保資産に対する担保権を再設定する。具体的に、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第1のユーザーを担保権者とする担保権に関する内容を削除し、第3のユーザーおよび仲介者を共同担保権者とする担保権の設定を反映する。すなわち、第3のユーザーは、転質権の実行を通じて、第2のユーザーの担保資産に対して第1のユーザーが有する共同担保権者としての地位を取得して、仲介者とともに共同担保権者になる。実施形態により、担保権管理モジュール330は、担保権を再設定する前に、担保権の実行信号の有効性を判断する。第3のユーザーから受信される担保権の実行信号が有効であると判断される場合にのみ、担保権管理モジュール330は、担保権を再設定する。このような判断は、所定の有効性の判断基準に従って行われる。有効性の判断基準は、当事者間の約定または協約により任意に決定されるか、あるいは、法律などにより決定され、担保権の管理行為の性格や種類に応じて異なる判断基準が適用される。例えば、担保権の実行信号に含まれている担保権の実行を要請したり、担保権の実行に同意したりする担保権者に関する情報が有効であるかに応じて、担保権の設定信号の有効性を判断する。担保権の実行を要請したり、担保権の実行に同意したりする担保権者に関する情報が有効であるかは、ログイン−認証、認証書、電子署名など当該技術分野において利用可能な様々な認証方法により判断される。例えば、担保権管理モジュール330は、インタフェースモジュール310により受信された担保権の実行信号が貸借取引き装置300の管理者から受信された場合、あるいは、貸借取引き装置200の内部において生成された場合、担保権の実行信号が有効であると判断する。このような基準は単なる例示に過ぎず、本発明が適用される実施形態に応じて様々な基準が適用される。
口座情報データベース340は、ユーザーの資産、資産に対して処分制限有無に関する属性情報を含む。特に、口座情報データベース340は、顧客口座簿に対応し、このため、担保資産のうち非契約性資産に設定された担保権に関する情報は、口座情報データベース340に反映されることにより、担保権の対抗力を発生させる。口座情報データベース340の詳細については、下記の図4および図5と結び付けて後述し、ここでは、その詳細な説明を省略する。
確定日付登録モジュール350は、ユーザーの契約性資産に担保権が設定された場合、担保権の対抗力を取得するために、担保権に対して確定日付の登録を受ける。確定日付登録モジュール350のこのような動作は、周期的および/または非周期的に行われ、例えば、担保権が設定されたり、担保権の内容が更新されたりするときに行われるか、あるいは、所定の時点で行われる。
具体的に、確定日付登録モジュール350は、担保権に対して確定日付の登録を受けるために、担保権の設定承諾に関する内容および前記内容に対する確定日付の登録の要請を公証機関に送信する。ここで、担保権の設定承諾に関する内容は、担保権の内容および担保権の設定承諾の意思表示を含み、完成された文書の形、または個別的な法的構成要素の組み合わせの形である。確定日付登録モジュール350の確定日付の登録の要請に応じて、公証機関により確定日付が登録されると、担保権の設定承諾による担保権の対抗力が発生される。
また、確定日付登録モジュール350は、担保権に対して確定日付の登録を受けるために、担保権の設定通知に関する内容および前記内容に対する確定日付の登録の要請を公証機関に送信する。ここで、担保権の設定通知に関する内容は、担保権の内容、担保権の設定通知の意思表示および担保権の設定事実の通知権限の委任に関する内容を含み、完成された文書の形、または個別的な法的構成要素の組み合わせの形である。確定日付登録モジュール350の確定日付の登録の要請に応じて、公証機関は、確定日付を登録した後、貸借取引き装置300に送信し、貸借取引き装置300が公証機関から確定日付の登録された担保権の設定通知に関する内容を受信すると、担保権の設定通知による担保権の対抗力が発生される。
図3に示すように、インタフェースモジュール310と、貸与処理モジュール320と、担保権管理モジュール330と、口座情報データベース340および確定日付登録モジュール350は、複数の物理的な装置により実現され、一つの物理的な装置により実現されることが理解できる筈である。例えば、インタフェースモジュール310と、貸与処理モジュール320と、担保権管理モジュール330と、口座情報データベース340および確定日付登録モジュール350のそれぞれは、ソフトウェアを用いるか、あるいは、フォームウェアを用いるなど種々の方式により実現される。
図4は、本発明の一実施形態による口座情報データベースの例を示す。
口座情報データベース340は、ユーザーの資産、資産に対して処分制限有無に関する属性情報を含むデータベースを意味する。口座情報データベース340は、貸借取引き装置300または貸借取引き装置300の管理者などにより生成または修正される。口座情報データベース340に含まれるユーザーの資産は、ユーザーが保有している、口座に表示して管理可能な資産を意味し、資産に関する情報は、資産の種目、数量、価額などを含む。前記資産に担保権が設定される場合、資産に関する情報は、担保権に関する情報を含み、ここで、担保権に関する情報は、前記担保権を他の担保権から固有に特定するためのものであり、例えば、担保物、担保権者、被担保債務、担保物に設定された処分制限の設定などに関する情報を含む。
資産の処分制限有無に関する属性情報は、資産を対象として行われる処分行為のそれぞれに対する許容有無に関する属性情報を意味する。資産の処分制限有無に関する属性情報は、例えば、有価証券に対する売り渡し制限、出庫制限、振り替え制限の設定有無に関する属性情報と、売り渡し締結金額に対する有価証券の買収制限の設定有無に関する属性情報と、仮受金に対する出金制限、振り込み制限、有価証券の買収制限の設定有無に関する属性情報と、を含む。
口座情報データベース340は、当事者間の約定、関連する法律(例えば、資本市場および金融投資業に関する法律第311条など)などに基づく電算化された顧客口座簿に対応するものである。このため、担保権が設定されるユーザーの資産が非契約性資産である場合、資産に対する担保権などの権利現況を口座情報データベース340に電算−記録することにより、担保権の対抗力を発生させる。
貸借取引き装置300は、管理者、ユーザー、公証機関などから口座情報データベース340に登録された各種の情報のうちの一部に関する情報を受信する。貸借取引き装置300は、受信された情報に基づいて、口座情報データベース340に登録された情報を変更する。例えば、先物契約に対して担保権が設定または解除された場合、担保権の設定または解除に関する情報を受信して、口座情報データベース340において先物契約に処分制限を設定したり、先物契約に設定された処分制限を解除したりすることにより、担保権の設定または解除を口座情報データベース340に反映する。
口座情報データベース340内の従来の資産から新規な資産が発生される。前記発生は、従来の資産に付加的な新規な資産の発生および従来の資産に代案的な新規な資産の発生のうちの少なくとも一方を含む。例えば、従来の有価証券が減資、増資および株式の分割、併合、焼却などにより消滅し、新規な有価証券または現金(すなわち、新規な仮受金)が発生されるか、あるいは、有価証券を売り渡すことにより現金(すなわち、新規な仮受金)が発生される。例えば、前記従来の有価証券から株式の配当により配当株式(すなわち、新規な有価証券)が発生されるか、あるいは、現金の配当により配当金(すなわち、新規な仮受金)が発生される。例えば、従来の仮受金から利子収益が発生されるか、あるいは、従来の仮受金を用いて他の資産を買収することにより、新規な資産が発生される。例えば、資産を売り渡したり、資産を清算したりすることにより、現金(すなわち、新規な仮受金)が発生される。この場合、新規な資産は、口座情報データベース340に登録され、従来の資産の属性情報を相続する。例えば、従来の資産に処分制限が設定されていると、従来の資産から発生された新規な仮受金に対しても処分制限が設定される。前記設定を通じて新規な資産に対して従来と同じ処分制限の効力を及ぼして、担保権の効力を相続させる。上述した新規な資産の発生は単なる例示に過ぎず、様々な方式により口座情報データベース340内の従来の資産から新規な資産が発生される。
図4を参照すると、有価証券と関連して、口座情報データベース340は、有価証券に対する売り渡し制限、出庫制限、振り替え制限、処分制限の管理協約の設定有無に関する属性情報を含む。同図に示すように、有価証券Aは、通常の有価証券であり、いかなる制限も設定されておらず、このため、有価証券Aに対する売り渡し、出庫および振り替えがいずれも許容される。最初に有価証券が入庫され、有価証券Aと同様に、いかなる制限なしに、売り渡し、出庫および振り替えがいずれも許容されるように設定される。実施形態に応じて、このような状態は、例えば、デフォルト状態と称される。有価証券Bは、ユーザーAを担保権者として担保権が設定された有価証券であり、処分制限、出庫制限および振り替え制限が設定されており、このため、有価証券Bに対する処分は原則的に許容されない。
口座情報データベース340は、売り渡し締結金額に対する有価証券の買収制限の設定有無に関する属性情報を含む。ここで、売り渡し締結金額は、有価証券の売り渡し締結により発生されるものであり、現金化される前の金額を意味する。現金化が行われなかったため、売り渡し締結金額に対しては出金および振り込みが許容されず、但し、前記売り渡し締結金額を用いた有価証券の買収のみが許容される。同図に示すように、売り渡し締結金額Aは、通常の売り渡し締結金額であり、いかなる制限も設定されておらず、このため、売り渡し締結金額Aを用いた有価証券買収が許容される。実施形態に応じて、最初に売り渡し締結金額が発生されると、売り渡し締結金額Aと同様に、このような状態は、例えば、デフォルト状態と称される。売り渡し締結金額Bは、ユーザーAを担保権者として担保権が設定された有価証券が売り渡されることにより発生された売り渡し締結金額であり、有価証券買収制限が設定されている。このため、売り渡し締結金額Bを用いた有価証券の買収は、原則的に許容されない。
口座情報データベース340は、仮受金に対する出金制限、振り込み制限、有価証券の買収制限の設定有無に関する属性情報を含む。ここで、仮受金は、ユーザーの口座に含まれている現金であり、ユーザーにより入金または振り込みされた現金だけではなく、売り渡し締結金額が現金化された金額を含む。このため、仮受金に対しては出金、振り込み、前記仮受金を用いた有価証券の買収が原則的に許容可能である。同図に示すように、仮受金Aは、通常の仮受金であり、いかなる制限も設定されておらず、このため、仮受金の出金および振り込み、仮受金を用いた有価証券の買収が許容される。実施形態に応じて、最初に仮受金が発生されると、仮受金Aと同様に、このような状態は、例えば、デフォルト状態と称される。仮受金Bは、貸出機関Aを担保権者として担保権が設定された仮受金であり、仮受金の出金制限、振り込み制限および仮受金を用いた買収制限が設定されており、このため、仮受金Bに対する処分は原則的に許容されない。実施形態に応じて、仮受金は、売り渡し締結金額を含む。
図4には示されていないが、口座情報データベース340は、貸与可能なものとして設定された資産に関する情報を含む。このような情報は、図4の口座情報データベース340に示すそれぞれの資産に別途の情報またはタグを追加することにより実現されるか、あるいは、口座情報データベース340内に含まれる別途の貸与プーにより実現される。別途の貸与プールの実現については、図5と結び付けて後述し、ここではその詳細な説明を省略する。
図4の口座情報データベース340の構成は単なる例示的なものに過ぎず、本発明が適用される実施形態に応じて、積金、預金性資産、ELFなど口座により管理または取引き可能な一体の資産が利用可能である。
図5は、本発明の一実施形態による貸与プールの例を示す。
貸与プール345は、貸与者と仲介者(または、貸借取引き装置300の管理者)との間の貸借取引きの約定の締結により貸与可能になった貸与可能資産の総集まりを意味する。
同図に示すように、総100,000株、200,000株、70,000株および50,000株の第1の有価証券乃至第4の有価証券が貸与可能資産として設定されている。このような第1の有価証券乃至第4の有価証券は、少なくとも一つの第1のユーザー(貸与者)の貸与の申請により貸与可能資産として設定されたものである。中でも、80,000株の第1の有価証券、100,000株の第2の有価証券および30,000株の第4の有価証券が少なくとも一つの第2のユーザー(借入者)により貸与処理され、その結果、現在、20,000株の第1の有価証券、100,000株の第2の有価証券、70,000株の第3の有価証券および20,000株の第4の有価証券が貸与可能である。
図5に示す貸与プール345は単なる例示に過ぎず、本発明が適用される実施形態に応じて種々の構成を有する。
図6は、本発明の一実施形態による貸借取引き装置の動作方法を示す。
方法600は、第1のユーザーと第2のユーザーとの間の貸借取引きを仲介するためのものであり、ここで、第1のユーザーは貸与者に相当し、第2のユーザーは借入者に相当する。
ステップS610において、貸与処理モジュール320は、第1のユーザーの口座に含まれている資産の少なくとも一部を貸与可能資産として設定する。ステップS610は、インタフェースモジュール310により資産の資産を貸与しようとする第1のユーザーの要請を受信した後に行われる。実施形態に応じて、第1のユーザーは一つ以上であり、これにより、ステップS610において、貸与処理モジュール320は、少なくとも一つの第1のユーザーの資産により貸与プールを構成することができる。ここで、貸与プールは、貸与者と仲介者(または、貸借取引き装置300の管理者)との間の貸借取引きの約定の締結により貸与可能になった貸与可能資産の総集まりを意味する。
ステップS620において、インタフェースモジュール310は、第2のユーザーから所定の資産に対する借り入れの要請を受信する。ここで、借り入れの要請は、第2のユーザーが借り入れを要請する資産に関する情報および第2のユーザーが貸借取引きのために担保として提供する担保資産に関する情報を含み、このような資産に関する情報は、第2のユーザーが貸与しようとするか、あるいは、担保として提供しようとする資産を特定するためのものであり、例えば、資産が所定の有価証券である場合、有価証券の種目および数量に関する情報を含む。
ステップS630において、貸与処理モジュール320は、貸与可能資産のうち借り入れの要請に対応する資産を第2のユーザーに貸与処理する。ここで、貸与処理は、第2のユーザーの借り入れの要請による貸借取引きが締結されて第2のユーザーに貸与されるべき資産が第2のユーザーと連携された口座に入庫または借り入れられるために必要な一連の情報処理を意味する。具体的に、ステップS630は、貸与処理モジュール320が、第1のユーザーが提供して貸与可能資産として設定された資産のうち第2のユーザーが借り入れの要請をした資産に相当する資産を第2のユーザーに貸与処理することにより行われる。貸与可能資産に基づいて、第2のユーザーが借り入れを要請した資産の全てまたは少なくとも一部に対して貸借取引きが締結されてもよく、あるいは、貸借取引きが締結されなくてもよい。
ステップS640において、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの担保資産に対して担保権の設定を反映する。ステップS640は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に処分制限を設定することにより、担保権の設定を反映する。このときに設定される担保権は、i)第2のユーザーの担保資産に対して第1のユーザーおよび貸借取引きの仲介者を共同担保権者とする担保権であるか、ii)第2のユーザーの担保資産に対して仲介者を担保権者とする担保権および仲介者の担保権に対して第1のユーザーを担保権者(すなわち、転質権者)とする担保権(すなわち、転質権)である。上述したように、処分制限を設定することにより、第2のユーザーによる任意処分を制限して担保の値打ちを実現するとともに、口座情報データベース340は、顧客口座簿に対応するという点で、ステップS640において担保資産のうち非契約性資産に設定された担保権に関する情報は、口座情報データベース340に含まれることにより、担保権の対抗力を発生させる。なお、第1のユーザーとともに貸借取引きの仲介者が共同担保権者または単独担保権者になることにより、仲介者は、共同担保権者または転質権者である第1のユーザーに担保資産が分配されるように、有効且つ適切に担保権を実行して、貸借取引きによる第1のユーザーのリスクを防ぐ。
ステップS650において、貸与処理モジュール320は、貸借取引きに関する権利の基準日が到来したとき、第2のユーザーの口座に含まれている資産のうち貸借取引きにより償還すべき資産を第1のユーザーに振り替える。ステップS650において、第2のユーザーの資産を第1のユーザーに振り替えることにより、貸借取引きによる償還を行って貸借取引きを終える。実施形態に応じて、ステップS650は、貸与処理モジュール320が振り替えを行う前に、少なくとも基準日まで借入者の償還または貸与者の取得に関する貸借取引きの配定明細を確定し、インタフェースモジュール310がこれを第1のユーザーおよび第2のユーザーのうちの少なくとも一方に通知するステップを含む。
ステップS650において、償還すべき資産のうちの少なくとも一部が償還されない場合、担保権管理モジュール330は、ステップS640により設定された担保権を実行する(ステップS660)。ステップS660は、担保権管理モジュール330が、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除し、第2のユーザーの担保資産のうちの少なくとも一部を第1のユーザーに分配することにより行われ、前記分配は、担保資産のうちの少なくとも一部を第1のユーザーに自ら振り替えたり、担保資産のうちの少なくとも一部を売り渡して発生する仮受金を第1のユーザーに振込んだりすることにより行われる。ここで、第1のユーザーに分配される資産は、第2のユーザーの未償還額に対応する。
逆に、ステップS650を通じて償還が終わると、担保権管理モジュール330は、ステップS640により第2のユーザーの担保資産に設定された担保権の解除を反映する(ステップS670)。前記解除は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、担保資産に設定された処分制限を解除することにより行われる。
方法600のステップが必ずしも上述した順序に従って行われるとは限らず、実現によっては、任意的に変更可能であるということは、本技術分野における当業者にとって理解され易い筈である。例えば、ステップS630は、ステップS640後に行われる。
一実施形態において、担保資産が契約性資産である場合、確定日付登録モジュール350が、担保資産に設定された担保権の対抗力を取得するために、前記担保権に対して確定日付の登録を受けるステップをさらに含む。例えば、前記確定日付の登録を受けるステップは、担保権の設定承諾に関する内容および前記内容に対する確定日付の登録の要請を公証機関に送信するステップを含む。ここで、担保権の設定承諾に関する内容は、担保権の内容および担保権の設定承諾の意思表示を含む。確定日付の登録の要請に応じて、公証機関により確定日付が登録されると、担保権の設定承諾による前記担保権の対抗力が発生される。例えば、前記確定日付の登録を受けるステップは、担保権の設定通知による担保権の対抗力を発生させるために、担保権の設定通知に関する内容および前記内容に対する確定日付の登録の要請を公証機関に送信するステップと、公証機関から確定日付の登録された担保権の設定通知に関する内容を受信するステップと、を含む。ここで、前記担保権の設定通知に関する内容は、担保権の内容、担保権の設定通知の意思表示および担保権の設定事実の通知権限の委任に関する内容を含む。担保権の設定に当たって、ユーザーは、担保権の設定の通知権限を有し、貸借取引きの仲介者は利害関係人であり、ユーザーから担保権の設定の事実の通知を受けることが原則であるが、本発明の仲介者には、担保権の設定の通知権限を有するユーザーから担保権の設定事実の通知権限を委任されるため、適法的に担保権の設定通知に関する内容に対して確定日付の登録を要請することができる。このような要請に応じて、公証機関は、確定日付を登録した後、貸借取引き装置300に送信し、貸借取引き装置300が公証機関から確定日付の登録された担保権の設定通知に関する内容を受信すると、担保権の設定通知による担保権の対抗力が発生される。
一実施形態において、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーが提供した担保資産の価額と、第2のユーザーが借り入れを要請する資産の価額とを比較して、第2のユーザーの借り入れの要請の適合性を判断するステップをさらに含む。例えば、第2のユーザーが担保として提供する担保資産の価額が借り入れを要請する資産に対して所定の割合以上である場合、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーの借り入れの要請が適法であると判断する。これは、第2のユーザーに貸与可能な資産は、第2のユーザーが提供する担保物の値打ちにより決定されるということを反映したものである。前記判断の結果、借り入れの要請が適法ではなければ、実施形態に応じて、第2のユーザーの借り入れの要請の全体が拒まれるか、あるいは、担保資産により適法なものと認められる借り入れの要請の一部のみが適法なものとして決定される。
一実施形態において、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーが提供した担保資産の価額と、第2のユーザーが貸与した貸与資産の価額とを比較して、担保資産の有効性を判断するステップをさらに含む。これは、第2のユーザーが担保として提供する担保資産は、経時的にその値打ちまたは価額が変動可能であることを反映したものであり、例えば、担保資産のこのような価額の変動を周期的/非周期的にモニターリングして、担保資産の価額が貸与資産に対して所定の割合以上であるかを判断する。担保資産の価額が貸与資産に対して所定の割合以上である場合、貸与処理モジュール320は、担保資産が有効であると判断して、貸借取引きを維持し続ける。逆に、担保資産の価額が貸与資産に対して所定の割合以上ではない場合、貸与処理モジュール320は、担保資産が有効ではないと判断して、貸借取引きを終える。このような貸借取引きの終了は、貸与資産の返還および/または担保権の実行を伴う。すなわち、貸与処理モジュール320は、貸借取引きの終了のために、第2のユーザーから第1のユーザーに貸与資産を返還する。このとき、貸与資産の少なくとも一部の返還が行わなければ、担保権管理モジュール330は、第1のユーザーのために担保権を実行して、担保資産が第1のユーザーに分配されるようにする。実施形態に応じて、前記貸借取引きの終了は、インタフェースモジュール310による担保資産の要請信号の送信をさらに伴う。すなわち、貸与処理モジュール320により担保資産が有効ではないと判断される場合、インタフェースモジュール310は、第2のユーザーに担保資産をさらに提供する予定であることを知らせる担保資産の要請信号を送信し、このような信号の送信に応じて、第2のユーザーから担保資産を受信すると、貸与処理モジュール320は、担保資産の有効性を再び判断する。
図7は、本発明の一実施形態による貸借取引き装置の動作方法を示す。
方法700のステップS710からステップS770は、図6を参照して説明した方法600のうちステップS610からステップS660と同様に説明される。以下、重複する説明は省略する。
ステップS710において、第1のユーザーの口座に含まれている資産のうちの少なくとも一部が第3のユーザーを担保権者として担保権が設定された第2の担保資産である。貸与処理モジュール320は、このような第2の担保資産に対しても、第1のユーザーの要請に応じて、貸与可能資産として設定する。
ステップS730において、貸与処理モジュール320は、貸与可能資産として設定された第2の担保資産のうち、借り入れの要請に対応する資産を第2のユーザーに貸与処理する。具体的に、ステップS730は、担保権管理モジュール330が、第1のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2の担保資産に設定された処分制限を解除し、貸与処理モジュール320が処分制限の解除された第2の担保資産を第2のユーザーに振り替えることにより行われる。
ステップS740において、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの担保資産に担保権の設定を反映する。具体的に、ステップS740は、担保権管理モジュール330が、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に処分制限を設定し、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、担保資産に対して第1のユーザーおよび仲介者を共同担保権者とする担保権の設定を反映し、第2のユーザーの前記口座情報データベース340を参照して、前記設定された担保権のうち第1のユーザーの担保権の部分に対して第3のユーザーを担保権者とする担保権(すなわち、転質権)の設定を反映することにより行われる。すなわち、第1のユーザーが貸与可能資産として提供する第2の担保資産の担保権者である第3のユーザーの担保権の保証のために、第1のユーザーが第2のユーザーの担保資産に対して有する担保権に対して再び第3のユーザーを担保権者として担保権を設定するのである。特に、口座情報データベース340は、顧客口座簿に対応するという点で、担保資産のうち非契約性資産に設定された担保権に関する情報は、口座情報データベース340に含まれることにより担保権の対抗力を発生させる。
引き続き、貸借取引きに関する権利の基準日が到来したとき、貸与処理モジュール320は、第2のユーザーの口座に含まれている資産のうち貸借取引きにより償還すべき資産を第1のユーザーに振り替える(ステップS750)。
ステップS750において、償還すべき資産のうちの少なくとも一部が償還されない場合、担保権管理モジュール330は、ステップS740において設定された担保権を実行する(ステップS760)。ステップS760は、担保権管理モジュール330が、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除し、第2のユーザーの担保資産のうちの少なくとも一部を第1のユーザーおよび第3のユーザーのうちの少なくとも一方に分配することにより行われ、前記分配は、担保資産のうちの少なくとも一部を自ら振り替えたり、担保資産のうちの少なくとも一部を売り渡して発生する仮受金を振込んだりすることにより行われる。ここで、前記分配される資産は、第2のユーザーの未償還額に対応する。第2のユーザーの担保資産のうちの少なくとも一部が第1のユーザーにのみ分配される場合、担保権管理モジュール330は、第1のユーザーに分配された資産に対して第3のユーザーを担保権者とする担保権のさらなる設定を反映する。
逆に、ステップS750を通じて償還が終わると、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの担保資産に設定された担保権の解除を反映する(ステップS770)。前記解除は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、担保資産に設定された処分制限を解除することにより行われる。引き続き、担保権管理モジュール330は、第1のユーザーに振り替えられた資産に対して第3のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映する(ステップS780)。このような担保権の設定の反映は、第1のユーザーの口座情報データベース340を参照して、前記資産に処分制限を設定することにより行われる。これは、第1のユーザーの資産が貸与処理される前に、前記資産に対して第3のユーザーが担保権を有しているという点で、第3のユーザーの担保権を修復するためのものである。
図8は、本発明の一実施形態による貸借取引き装置の動作方法を示す。
方法800は、図7に示す方法700のうち、ステップS740後に行われ、ステップS830からステップS860は、図7を参照して説明したステップS750からステップS780と同様に説明される。以下、重複する説明は省略する。
ステップS740後に、インタフェースモジュール310が第3のユーザーから担保権の実行信号(または、転質権の実行信号)を受信する(ステップS810)。
引き続き、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーが提供した担保資産に対する担保権の再設定を反映する(ステップS820)。具体的に、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第1のユーザーを担保権者とする担保権に関する内容を削除し、第3のユーザーおよび仲介者を共同担保権者とする担保権の設定を反映する。すなわち、第3のユーザーは、転質権の実行を通じて第2のユーザーの担保資産に対して第1のユーザーが有する共同担保権者としての地位を取得して、仲介者とともに共同担保権者になる。
ステップS840において、償還すべき資産のうちの少なくとも一部が償還されない場合、担保権管理モジュール330は、ステップS820により設定された担保権を実行する。このような担保権の実行により、第1のユーザーおよび第3のユーザーのうちの少なくとも一方に分配される資産は、第2のユーザーの未償還額に対応し、第3のユーザーに優先的に分配された後に、第1のユーザーに分配される。
一実施形態において、ステップS810後に、方法800は、担保権管理モジュール330が担保権の実行信号の有効性を判断するステップをさらに含む。判断の結果、担保権の実行信号が有効である場合に限って、ステップS820が行われる。
このように、本発明においては、たとえ第3のユーザーが転質権を実行しても、第2のユーザーとの貸借取引きにはいかなる影響を及ぼさないつつも、第2のユーザーが償還すべき資産に対する第3のユーザーの地位を安定的に確保することができる。
図9は、本発明の一実施形態による貸借取引き装置の動作方法を示す。
方法900は、方法600、700、800において、第2のユーザーが提供した担保資産に担保権を設定するステップS640、ステップS740後に行われる。
ステップS910において、インタフェースモジュール310は、第2のユーザーから担保資産の処分信号を受信する。担保資産の処分信号は、担保資産を処分して担保資産から新規な担保資産を生成する信号であり、例えば、有価証券の売り渡し信号、仮受金を用いた有価証券の買収信号、契約の清算信号などを含む。ここで、担保資産の処分信号は、処分の対象となる資産を特定するための情報、処分条件に関する情報を含み、処分条件に関する情報は、例えば、有価証券の売り渡し場合、有価証券の売り渡し価格、売り渡し数量などに関する情報を含む。
ステップS920において、担保権管理モジュール330は、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、第2のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除する。原則的に、資産に担保権を原因として処分制限が設定されている場合、一体の処分行為が許容されないが、本発明により処分制限の管理協約が設定された場合には、口座情報データベース340に設定された処分制限を解除することができる。実施形態に応じて、ステップS920は、担保資産に設定された一体の処分制限が全て解除されるか、あるいは、処分行為のうちの一部のみが解除されることにより行われる。例えば、有価証券に対する処分制限の解除は、有価証券に対する売り渡し制限のみを解除することにより行われる。
ステップS930において、担保資産に対する処分制限が解除されると、担保権管理モジュール330は、担保資産の処分信号に基づいて、担保資産に対する処分行為を行う。
ステップS940において、担保権管理モジュール330は、処分行為により発生する新規な担保資産に対して処分制限を設定する。ステップS940は、担保権管理モジュール330が、第2のユーザーの口座情報データベース340を参照して、新規な担保資産に処分制限を設定することにより行われる。これは、従来の担保資産から新規な担保資産への担保権の相続を反映するためである
一実施形態において、方法900は、ステップS910後に、担保資産の処分信号により特定される第2のユーザーの担保資産に処分制限の管理協約が設定されたかを判断するステップをさらに含む。前記判断の結果、第2のユーザーの担保資産に処分制限の管理協約が設定されている場合、ステップS920からステップS940のうちの少なくとも一つが行われる。逆に、前記判断の結果、第2のユーザーの担保資産に処分制限の管理協約が設定されていない場合、方法900は終わる。
このように、第2のユーザーが貸借取引きを担保するために担保資産を提供しても、本発明の処分制限の管理協約に基づいて、担保資産に対する第2のユーザーの処分を可能にするが、前記処分に所定の制限を加えることにより、第1のユーザーおよび仲介者の担保権者の地位が保証される。
本発明による貸借取引き装置300の動作方法600、700、800、900は、図6、図7、図8および図9を参照して上述した本発明の実施形態による貸借取引き装置300の動作方法600、700、800、900を行うプログラムが記録されたコンピュータにて読み取り可能な記録媒体により実現される。コンピュータにて読み取り可能な記録媒体は、コンピュータにより読み込まれるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピューターにて読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ保存装置などが挙げられ、且つ、インターネットを用いた送信などキャリアーウェーブの形式として実現されるものも含む。さらに、コンピューターにて読み取り可能な記録媒体は、ネットワークにより結ばれるコンピューターシステムに分散されて、分散方式によりコードが保存されて実行される。
以上述べたように、図面および明細書に最適な実施形態が開示されている。ここで、特定な用語が用いられたが、これらは、単に本発明を説明するために用いられたものに過ぎず、意味の限定や特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を制限するために用いられてものではない。よって、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、これから種々の変形が行われ、且つ、均等な他の実施形態が採用可能であるということが理解できる筈である。よって、本発明の真の技術的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的な思想により定められるべきである。


Claims (37)

  1. 第1のユーザーおよび第2のユーザー間の貸借取引きを仲介する貸借取引き装置の動作方法であって、
    前記第1のユーザーの口座に含まれている資産の少なくとも一部を貸与可能資産として設定するステップと、
    前記第2のユーザーから所定の資産に対する借り入れの要請を受信するステップ−前記借り入れの要請は、前記第2のユーザーが借り入れを要請する資産に関する情報および前記第2のユーザーが貸借取引きのために担保として提供する担保資産に関する情報を含む−と、
    前記貸与可能資産のうち前記借り入れの要請に対応する資産を前記第2のユーザーに貸与処理するステップと、
    前記第2のユーザーの口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に処分制限を設定することにより、前記担保資産に対する担保権の設定を反映するステップと、
    を含み、
    前記口座情報データベースは、担保権または約定の内容として前記口座に含まれている資産に対する処分制限の設定有無に関する属性情報を含む、動作方法。
  2. 前記担保資産に対する担保権の設定を反映するステップは、
    前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に対する前記第1のユーザーおよび貸借取引きの仲介者を共同担保権者とする担保権の設定を反映するステップ、または
    前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に対して前記仲介者を担保権者とする担保権の設定を反映し、前記仲介者の担保権に対して前記第1のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映するステップ、
    を含む、請求項1に記載の動作方法。
  3. 前記口座情報データベースは顧客口座簿に対応し、前記担保資産のうち非契約性資産に設定された担保権に関する情報は、前記口座情報データベースに反映されることにより、担保権の対抗力を発生させる、請求項2に記載の動作方法。
  4. 前記担保資産が契約性資産である場合、前記担保資産に設定された担保権の対抗力を取得するために前記担保権に対して確定日付の登録を受けるステップをさらに含む、請求項2に記載の動作方法。
  5. 前記貸与処理するステップ後に、前記資産の貸借取引きに関する権利の基準日が到来したとき、前記第2のユーザーの口座に含まれている資産のうち前記貸借取引きにより償還すべき資産を前記第1のユーザーに振り替えるステップをさらに含む、請求項2に記載の動作方法。
  6. 前記償還が終わると、前記第2のユーザーの口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に設定された担保権の解除を反映するステップをさらに含む、請求項5に記載の動作方法。
  7. 前記振り替えるステップにおいて、前記償還すべき資産のうちの少なくとも一部が振り替えられていない場合、前記担保資産に対する共同担保権者または単独担保権者として担保権を実行するステップをさらに含む、請求項5に記載の動作方法。
  8. 前記担保権を実行するステップは、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に設定された処分制限を解除し、前記担保資産のうちの少なくとも一部を前記第1のユーザーに分配することにより行われる、請求項7に記載の動作方法。
  9. 前記第2のユーザーが提供した前記担保資産の価額と、前記第2のユーザーが借り入れを要請する資産の価額とを比較して、前記第2のユーザーの借り入れの要請の適合性を判断するステップをさらに含む、請求項1に記載の動作方法。
  10. 前記第2のユーザーが提供した前記担保資産の価額と、前記第2のユーザーに貸与処理された貸与資産の価額とを比較して、前記担保資産の有効性を判断するステップをさらに含む、請求項1に記載の動作方法。
  11. 前記第2のユーザーから担保資産の処分信号を受信するステップと、
    前記担保資産の処分信号に基づいて、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除するステップと、
    前記処分制限が解除された担保資産に対する処分行為を行うステップと、
    前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記処分行為により発生する新規な担保資産に対して処分制限を設定するステップと、
    を含む、請求項1に記載の動作方法。
  12. 前記貸与可能資産として設定された前記第1のユーザーの資産が第3のユーザーを担保権者として担保権が設定された第2の担保資産である場合、前記貸与処理するステップは、前記第1のユーザーの口座情報データベースを参照して、前記第2の担保資産に設定された処分制限を解除し、前記第2の担保資産を前記第2のユーザーに振り替えることにより行われる、請求項1に記載の動作方法。
  13. 前記担保資産に対する担保権の設定を反映するステップは、
    前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に対して前記第1のユーザーおよび貸借取引きの仲介者を共同担保権者とする担保権の設定を反映するステップと、
    前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記設定された担保権のうち前記第1のユーザーの担保権に対して前記第3のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映するステップと、
    を含む、請求項12に記載の動作方法。
  14. 前記貸与処理するステップ後に、前記資産の貸借取引きに関する権利の基準日が到来したとき、前記第2のユーザーの口座に含まれている資産のうち前記貸借取引きにより償還すべき資産を前記第1のユーザーに振り替えるステップと、
    前記第1のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第1のユーザーに振り替えられた資産に対する前記第3のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映するステップと、
    をさらに含む、請求項12に記載の動作方法。
  15. 前記償還が終わると、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に設定された担保権の解除を反映するステップをさらに含む、請求項14に記載の動作方法。
  16. 前記振り替えるステップにおいて、前記償還すべき資産のうちの少なくとも一部が振り替えられていない場合、共同担保権者として担保権を実行するステップをさらに含む、請求項14に記載の動作方法。
  17. 前記担保権を実行するステップは、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に設定された処分制限を解除し、前記担保資産のうちの少なくとも一部を前記第1のユーザーおよび前記第3のユーザーのうちの少なくとも一方に分配することにより行われる、請求項16に記載の動作方法。
  18. 前記第3のユーザーから担保権の実行信号を受信するステップと、
    前記担保権の実行信号に基づいて、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーが提供した担保資産に対して前記第3のユーザーおよび前記仲介者を共同担保権者とする担保権の再設定を反映するステップと、
    をさらに含む、請求項13に記載の動作方法。
  19. 請求項1乃至請求項18のうちのいずれか一項に記載の動作方法を行うためのプログラムが記録されたコンピュータにて読取り可能な記録媒体。
  20. 第1のユーザーおよび第2のユーザー間の貸借取引きを仲介する貸借取引き装置であって、
    口座に表示して管理可能な前記第1のユーザーおよび前記第2のユーザーの資産に関する情報および担保権または約定の内容として前記口座に含まれている資産に対する処分制限の設定有無に関する属性情報を含む口座情報データベースと、
    前記第2のユーザーから所定の資産に対する借り入れの要請を受信するインタフェースモジュール−前記借り入れの要請は、前記第2のユーザーが借り入れを要請する資産に関する情報および前記第2のユーザーが貸借取引きのために担保として提供する担保資産に関する情報を含む−と、
    前記第1のユーザーの口座に含まれている資産の少なくとも一部を貸与可能資産として設定し、前記貸与可能資産のうち前記借り入れの要請に対応する資産を前記第2のユーザーに貸与処理する貸与処理モジュールと、
    前記第2のユーザーの口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に処分制限を設定することにより、前記担保資産に対して担保権の設定を反映する担保権管理モジュールと、
    を備える、貸借取引き装置。
  21. 前記担保権管理モジュールは、
    前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に対する前記第1のユーザーおよび貸借取引きの仲介者を共同担保権者とする担保権の設定を反映するか、あるいは、
    前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に対する前記仲介者を担保権者とする担保権の設定を反映し、前記仲介者の担保権に対する前記第1のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映する、請求項20に記載の貸借取引き装置。
  22. 前記口座情報データベースは、顧客口座簿に対応し、前記担保資産のうち非契約性資産に設定された担保権に関する情報は、前記口座情報データベースに反映されることにより担保権の対抗力を発生させる、請求項21に記載の貸借取引き装置。
  23. 前記担保資産が契約性資産である場合、前記担保資産に設定された担保権の対抗力を取得するために前記担保権に対して確定日付の登録を受ける確定日付登録モジュールをさらに含む、請求項21に記載の貸借取引き装置。
  24. 前記貸与処理モジュールは、前記貸与処理後に、前記資産の貸借取引きに関する権利の基準日が到来したとき、前記第2のユーザーの口座に含まれている資産のうち前記貸借取引きにより償還すべき資産を前記第1のユーザーに振り替える、請求項21に記載の貸借取引き装置。
  25. 前記担保権管理モジュールは、前記貸与処理モジュールにより前記償還が終わると、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に設定された担保権の解除を反映する、請求項24に記載の貸借取引き装置。
  26. 前記担保権管理モジュールは、前記貸与処理モジュールにより前記償還すべき資産のうちの少なくとも一部が振り替えられていない場合、前記担保資産に対する共同担保権者または単独担保権者として担保権を実行する、請求項24に記載の貸借取引き装置。
  27. 前記担保権管理モジュールは、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に設定された処分制限を解除し、前記担保資産のうちの少なくとも一部を前記第1のユーザーに分配することにより前記担保権を実行する、請求項26に記載の貸借取引き装置。
  28. 前記貸与処理モジュールは、前記第2のユーザーが提供した前記担保資産の価額と、前記第2のユーザーが借り入れを要請する資産の価額とを比較して、前記第2のユーザーの借り入れの要請の適合性を判断する、請求項20に記載の貸借取引き装置。
  29. 前記貸与処理モジュールは、前記第2のユーザーが提供した前記担保資産の価額と、前記第2のユーザーに貸与処理された貸与資産の価額とを比較して、前記担保資産の有効性を判断する、請求項20に記載の貸借取引き装置。
  30. 前記インタフェースモジュールが前記第2のユーザーから担保資産の処分信号を受信すると、前記担保権管理モジュールは、前記担保資産の処分信号に基づいて、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの担保資産に設定された処分制限を解除し、前記処分制限の解除された担保資産に対する処分行為を行い、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記処分行為により発生する新規な担保資産に対して処分制限を設定する、請求項20に記載の貸借取引き装置。
  31. 前記貸与可能資産として設定された前記第1のユーザーの資産が第3のユーザーを担保権者として担保権が設定された第2の担保資産である場合、前記担保権管理モジュールは、前記第1のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2の担保資産に設定された処分制限を解除し、前記貸与処理モジュールは、前記第2の担保資産を前記第2のユーザーに振り替えることにより前記貸与処理を行う、請求項20に記載の貸借取引き装置。
  32. 前記担保権管理モジュールは、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に対して前記第1のユーザーおよび貸借取引きの仲介者を共同担保権者とする担保権の設定を反映し、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記設定された担保権のうち前記第1のユーザーの担保権に対して前記第3のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映する、請求項31に記載の貸借取引き装置。
  33. 前記貸与処理モジュールは、前記貸与処理後に、前記資産の貸借取引きに関する権利の基準日が到来したとき、前記第2のユーザーの口座に含まれている資産のうち前記貸借取引きにより償還すべき資産を前記第1のユーザーに振り替え、
    前記担保権管理モジュールは、前記第1のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第1のユーザーに振り替えられた資産に対して前記第3のユーザーを担保権者とする担保権の設定を反映する、請求項31に記載の貸借取引き装置。
  34. 前記担保権管理モジュールは、前記貸与処理モジュールにより前記償還が終わると、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に設定された担保権の解除を反映する、請求項33に記載の貸借取引き装置。
  35. 前記担保権管理モジュールは、前記貸与処理モジュールにより前記償還すべき資産のうちの少なくとも一部が振り替えられていない場合、共同担保権者として担保権を実行する、請求項33に記載の貸借取引き装置。
  36. 前記担保権管理モジュールは、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーの前記担保資産に設定された処分制限を解除し、前記担保資産のうちの少なくとも一部を前記第1のユーザーおよび前記第3のユーザーのうちの少なくとも一方に分配することにより、前記担保権を実行する、請求項35に記載の貸借取引き装置。
  37. 前記インタフェースモジュールが前記第3のユーザーから担保権の実行信号を受信すると、前記担保権の設定モジュールは、前記担保権の実行信号に基づいて、前記第2のユーザーの前記口座情報データベースを参照して、前記第2のユーザーが提供した担保資産に対して前記第3のユーザーおよび前記仲介者を共同担保権者とする担保権の再設定を反映する、請求項32に記載の貸借取引き装置。

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