JP2017228671A - レーザ駆動光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ発振部とプラズマ容器とを備えたレーザ駆動光源装置において、大きなパワーのレーザビームを照射することなく、点灯開始後の高温プラズマ状態を安定に維持して、発光を安定に維持させることができ、またプラズマ容器の加熱による点灯寿命の低下を抑制することができるレーザ駆動光源装置を提供する。【解決手段】レーザ発振部2は、共振器内に配置されたレーザ媒質と、該レーザ媒質に光を供給するように配置された第1及び第2のポンピング器とを備え、該各ポンピング器にそれぞれ個別に給電する第1及び第2の給電装置31a、31bを備え、前記第1のポンピング器が連続光を発生するように上記第1の給電装置31aを制御するとともに、前記第2のポンピング器がパルス光を発生するように前記第2の給電装置31bを制御する制御部30を備えてなり、前記レーザ発振部からは、連続レーザ光とパルスレーザ光が出射される。【選択図】図1

Description

この発明は、レーザ駆動光源装置に関するものであり、特に、プラズマ容器内にパルスレーザ光と連続レーザ光を集光照射してプラズマを生成するレーザ駆動光源装置に係わるものである。
レーザ発振器からのレーザ光を発光ガスが封入されたプラズマ容器に照射して、ガスを励起させて発光させるようにした光源装置が、例えば、特開昭61−193358号公報(特許文献1)などで知られている。
図12にその構造が示されていて、レーザ駆動光源装置200は、レーザ発振部210と、このレーザ発振部210からのレーザ光を拡大する凹レンズ220と、この凹レンズ220によって拡大されたレーザ光を平行光にする凸レンズ230と、その平行光になったレーザ光を集光する凸レンズ240と、その集光されたレーザ光が入射されるプラズマ容器250と、プラズマ容器250を通過したレーザ光を集光するように反射する凹面鏡260と、を備えている。
前記プラズマ容器250の内部には、発光元素が封入されており、このプラズマ容器250内に集光されたレーザ光が入射されることで、発光元素が励起されてプラズマが生成されて、励起光が得られるものである。
そして、特許文献1の2頁目の右上欄16〜18行には上記レーザ発振器は封入ガスの放電励起に十分な強度の連続またはパルス状のレーザ光を発振すると記載されている。
特開昭61−193358号公報
ところで、かかる光源装置においては、プラズマ容器に封入した発光ガスを励起させるレーザ光としては、当該特許文献1に記載されるように、連続あるいはパルス状のレーザ光が考えられるが、いずれのレーザ光を用いても、以下のような問題があることが判明した。
(イ)パルス状のレーザ光の場合、発光ガスの放電励起に十分な強度のパルス状のレーザ光を発振するので点灯は開始されるが、封入ガスに断続的にレーザ光が入射されるので、高温プラズマ状態はレーザ光が断ち切れるときに、共に断ち切れてしまう場合があり、常時、高温プラズマ状態を維持することが困難であった。すなわち、放電維持が不安定であるという問題があった。
(ロ)連続のレーザ光の場合、発光ガスの放電開始に十分な強度の連続のレーザ光を発振すれば、点灯は開始されるが、高温プラズマ状態を維持するときも点灯開始時と同じエネルギーを入力すると、プラズマ容器が加熱されてしまい、この熱によって管球にひずみが生じ破損するものがあった。すなわち点灯寿命が短いという問題があった。
また、放電開始に必要なレーザ光のパワーは数十から数百kWとなるが、このような大出力のレーザ光を連続して出力するレーザ装置は大型でコストも高く、実用的でない。
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて、レーザ発振部と、該レーザ発振部からのレーザ光が入射されてプラズマを生成して光を出射するプラズマ容器と、を備えたレーザ駆動光源装置において、大きなパワーのレーザ光を照射することなく、点灯開始後の高温プラズマ状態を安定に維持して、発光を安定に維持させることができ、またプラズマ容器の加熱による点灯寿命の低下を抑制することができるレーザ駆動光源装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明に係わるレーザ駆動光源装置は、前記レーザ発振部は、一対の反射鏡からなる共振器内に配置されたレーザ媒質と、該レーザ媒質に光を供給するように配置された第1及び第2のポンピング器とを備え、該各ポンピング器にそれぞれ個別に給電する第1及び第2の給電装置を備えるとともに、前記第1のポンピング器が連続光を発生するように上記第1の給電装置を制御するとともに、前記第2のポンピング器がパルス光を発生するように前記第2の給電装置を制御する制御部を備えてなり、前記レーザ発振部からは、連続レーザ光とパルスレーザ光が出射されることを特徴とする。
また、前記制御部は、前記パルスレーザ光により前記プラズマ容器内にプラズマを生成し、前記連続レーザ光により該プラズマを維持したのち、前記パルスレーザ光を停止するように前記第1及び第2の給電装置を制御することを特徴とする。
また、前記レーザ媒質は単一であって、前記第1および第2のポンピング器がともに前記レーザ媒質に対向配置されていることを特徴とする。
また、前記レーザ媒質が、中心軸が一致するように直列的に配置された第1のレーザ媒質と第2のレーザ媒質とからなり、前記第1のポンピング器を、前記第1のレーザ媒質に対向配置し、前記第2のポンピング器を、前記第2のレーザ媒質に対向配置したことを特徴とする。
また、前記レーザ発振部と前記プラズマ容器との間の光路上に部分透過ミラーを配置し、該部分透過ミラーによりレーザ光の一部を前記光路外に抽出し、抽出されたレーザ光を受光するレーザ光モニターを配置したことを特徴とする。
また、前記プラズマ容器の外方に、該プラズマ容器内からの励起光を受光する光センサーを配置し、前記プラズマ容器内のプラズマの維持を検知して、前記パルスレーザ光を停止することを特徴とする。
本発明によれば、レーザ媒質に対して少なくとも2つのポンピング器が設けられて、それぞれ個別にパルス光と連続光をレーザ媒質に供給するので、プラズマ容器に対してパルスレーザ光と連続レーザ光を照射する際に、パルスレーザ光により高温プラズマ状態を作り、連続レーザ光によりこの高温プラズマ状態を維持したのちにパルスレーザ光を停止するので、高温プラズマ状態が断ち切れることがなく、放電状態を安定させることができる。
また、連続レーザ光の輝度は、高温プラズマ状態を維持するに必要な強度でよいので、プラズマ容器が加熱されず長寿命とすることができる。また、パルスレーザ光はピークパワーが大きいので、平均出力が比較的小さなレーザ発振部で高温プラズマ状態を作ることが可能であり、また、連続レーザ光も比較的小さな出力の発振部を用いることができるので、装置が大型化することがない。
また、レーザ発振部を共振器と、該共振器内に配置されたレーザ媒質と、該レーザ媒質に光を供給するように配置された少なくとも2つのポンピング器から構成したので、2台のレーザ装置を用いることなく、パルスレーザ光と連続レーザ光をプラズマ容器に照射することができ、光源装置の構成を簡単化することができる。
また、パルスレーザ光と連続レーザ光が、一対の反射鏡からなる共振器を備えたレーザ発振器から照射されるので、パルスレーザ光と連続レーザ光の光路が重なり、プラズマ容器の内部で、パルスレーザ光と連続レーザ光の高エネルギー状態の領域を確実に重ね合わせることができる。このため、高温プラズマ状態の生成と、高温プラズマ状態の維持を確実に行うことができ、高温プラズマ状態が断ち切れを抑制し、安定に放電させることができる。
また、レーザ発振部とプラズマ容器の間の光路上に部分反射ミラーを配置し、該部分反射ミラーで反射された光を受光するレーザ光モニターを配置することにより、レーザ光の照射状態を確認することができ、また、モニターの出力に応じてポンピング器に給電する給電装置を制御することにより、レーザ光の強度を制御することが可能となる。
前記プラズマ容器の外方に、プラズマ容器内からの励起光を受光する光センサーを配置することにより、プラズマ容器の発光状態を確認することができる。
本発明のレーザ駆動光源装置の第1の実施例の構成を示す図。 本発明におけるレーザ発振部の構成を示す図。 レーザ発振部の一動作例のタイムチャート。 レーザ発振部の他の動作例のタイムチャート。 本発明におけるレーザ発振部の他の実施形態を示す図。 本発明のレーザ駆動光源装置の第2の実施例の構成を示す図。 本発明の第2の実施例の変形例の構成を示す図。 本発明のレーザ駆動光源装置の第3の実施例の構成を示す図。 本発明のレーザ駆動光源装置の第4の実施例の構成を示す図。 本発明のレーザ駆動光源装置の第5の実施例の構成を示す図。 本発明のレーザ駆動光源装置の第6の実施例の構成を示す図。 従来技術のレーザ駆動光源装置の構成を示す図。
図1に本発明のレーザ駆動光源装置の第1の実施例の模式図が示されていて、プラズマ容器は断面を示している。
図1のレーザ駆動光源装置は、レーザ光Bを出射するレーザ発振部2と、該レーザ光Bが入射されるプラズマ容器1と、前記レーザ発振部2に給電する給電装置31a,31bと、該給電装置31a,31bを制御する制御部30とを備える。
プラズマ容器1の内部には、発光元素が封入されるが、その用途によって、様々な発光元素が用いられる。例えば、露光用の光源としては、発光元素として水銀とキセノンガスやアルゴンガスの混合したものが用いられる。また、例えば、映写機用の光源としては、発光元素としてキセノンガスが用いられる。
プラズマ容器1は、レーザ発振部2からのレーザ光Bが入射されると共に、発光元素からの励起光ELを出射することから、レーザ発振部2からのレーザ光Bを透過し、且つ、発光元素の励起光ELを透過する部材で構成される。具体的には、レーザ発振部2からのレーザ光の波長が1064nmであって、発光元素が水銀でその励起光のうち波長365nmを利用する場合においては、プラズマ容器1は、1064nmの波長を透過し、且つ、365nmの波長を透過する、例えば石英ガラスで構成される。
集光手段4は、レーザ発振部2とプラズマ容器1との間であって、レーザ発振部2からのレーザ光Bの光路上に配置される。この集光手段4は、例えば集光レンズや回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Element)などの集光機能を有するものであって、その焦点はプラズマ容器1の内部に位置する。なお、図1における集光手段4は、レーザ光Bを透過する集光レンズを図示したが、集光機能があれば良く、レーザ光Bを反射することで集光する集光楕円ミラーや集光放物面ミラー等であってもかまわない。
また、集光手段4がプラズマ容器1の近傍に配置される場合、プラズマ容器1からの励起光ELが照射されることがあり、集光手段4が励起光を透過できない部材のとき、その励起光を吸収して発熱し、破損することが有る。このため、集光手段4は、プラズマ容器1からの励起光も透過する部材、即ちプラズマ容器1と同一の部材又は、励起光を反射する部材で構成することが好ましい。
なお、図1において、点線で示すように、タイマー回路32が設けられて制御部30に接続されており、また、プラズマ容器1の外方に該プラズマ容器1からの励起光ELを受光する光センサー33が設けられているが、これらについては後述する。
次に、図2を用いて、本発明の第1の実施例に係るレーザ駆動光源装置に具備されるレーザ発振部について説明する。
図2は、レーザ発振部2の構成を示す模式図である。
レーザ発振部2は、共振器24と、該共振器24内に配置されたレーザ媒質23と、該レーザ媒質23に光を供給する一対のポンピング器21a,21bとを備えている。
この一対のポンピング器21a,21bには、それぞれ個別に給電装置31a,31bが接続され、この給電装置31a,31bには、制御部30が接続される。
共振器24は、一対の反射鏡24a,24bからなり、一方の第1の反射鏡24aが部分反射ミラーで構成され、他方の第2の反射鏡24bが全反射鏡で構成される。
そして、この共振器24内での光路上には、1つのレーザ媒質23が配置される。
このレーザ媒質23を構成する部材としては、固体レーザに用いられるレーザ媒質であって、例えばNd:YAG結晶、Yb:YAG結晶、Nd:ガラスなどが挙げられる。
レーザ媒質23の外方には、当該レーザ媒質23に光を供給するように、第1のポンピング器21aと第2のポンピング器21bとが配置される。
このポンピング器としては、レーザ媒質23を励起させる光を供給するものが用いられ、例えばランプや、複数のレーザダイオード(LD)などが用いられる。
各ポンピング器21a,21bには、それぞれ個別の給電装置31a,31bが接続される。具体的には、第1のポンピング器21aには、連続的な電流の供給する第1の給電装置31aが接続され、第2のポンピング器21bには、パルス状の電流を供給する第2の給電装置31bが接続される。
そして、各給電装置31a,31bからポンピング器21a,21bへの給電は、各給電装置31a,31bに接続された制御部30によって制御される。
図3に、本発明のレーザ駆動光源装置に具備されるレーザ発振部2の始動後の一動作例のタイミングチャートが示されている。
そして、本実施例のレーザ駆動光源装置及びレーザ発振部の動作について、図1〜図3を用いて以下に説明する。
図3(A)に示すように、制御部30は、第1の給電装置31aを制御して、第1のポンピング器21aへ、連続的な電流の供給を行なう。これにより、第1のポンピング器21aは、レーザ媒質23に連続的な光を供給する。
一方、制御部30は図3(B)に示すように、第1の給電装置31aから所定の電流値による第1のポンピング器21aへの連続的な電流供給が開始された後に、第2の給電装置31bを制御して、第2のポンピング器21bへ、パルス状の電流の供給を行なう。これにより、第2のポンピング器21bは、レーザ媒質23にパルス状の光を供給する。
レーザ媒質23は、第1のポンピング器21a及び第2のポンピング器21bから光を供給されることで、その光によって励起される。これにより、図3(C)に示すように、レーザ媒質23では、第1のポンピング器21aからの光の強度と第2のポンピング器21bからの光の強度とが積算された強度に応じて励起される。従って、レーザ媒質23から発生するレーザ光は、第1のポンピング器21aからの連続的な光に応じたレーザ光に、第2のポンピング器21bからのパルス状の光に応じたレーザ光が重畳されたものである。
従って、レーザ光Bは、連続レーザ光であり、且つ、間歇的にレーザ光強度が高まったパルス状の部分を有するものになる。
レーザ発振部2から出射されたレーザ光Bは、図1で示す集光手段4によって集光されて、プラズマ容器1の内部で焦点を結ぶ。これにより、プラズマ容器1内部の発光元素が励起され、図3(D)に示すように高温プラズマ状態が形成される。この高温プラズマ状態の発光元素から励起光が発生する。
プラズマ容器1の内部に封入された発光元素は、高温プラズマ状態を形成するために、大きなエネルギーが必要である。レーザ光において、パルス状の部分の強度によって、断続的であるが高エネルギーを形成することが可能であるので、このパルス状のレーザ光によって発光元素が高温プラズマ状態に形成されると推察される。
高温プラズマ状態を形成後、この状態を維持するのに必要なエネルギーは、高温プラズマ状態を形成するときよりも小さくてよく、また連続的に供給されることが必要である。
高温プラズマ状態を形成後に照射されるレーザ光は図3(D)に示されるように連続的なレーザ光であるので、高温プラズマ状態を維持できる。
従って、パルス状のレーザ光は高温プラズマ状態が維持された後には不要であり、パルス状のレーザ光を継続することはエネルギーの無駄であるとともに、せっかく発生したプラズマを消灯してしまうこともある。そこで、省エネの観点から、また、安定に点灯状態を維持させるためにパルス状のレーザ光を停止させることが望ましい。
図3に示した例では、制御部30は、レーザ発振部2の動作を開始してから、第2のポンピング器21bからのパルス状光により高温プラズマが生成されて、第1のポンピング器21aからの連続光に基づく連続レーザ光で高温プラズマ状態が維持され、プラズマ容器1が安定に点灯するに必要な予め定められた時間T1経過後に、第2の給電装置31bからのパルス状電流の給電を停止し、第2のポンピング器21bからのパルス状の光の出射を停止させる。
そのための具体的な一例としては、図1に示す制御部30が、第2の給電装置31bから供給するパルス状電流の数をカウントし、第2のポンピング器21bから、プラズマ容器1内で高温プラズマ状態が維持されて安定に点灯するに必要な予め定められた数のパルス状の光を出射した後に、該第2のポンピング器21bからのパルス状の光の出射を停止させるように構成することができる。
より具体的には、制御部30はカウンタ回路を備え、このカウンタ回路により第2の給電装置31bから供給するパルス数をカウントし、その値が所定数に達したとき、第2のポンピング器21bからのパルス状の光の出射を停止させるものである。
また、上記の動作はタイマー回路によっても実現でき、図1に点線で示すように、レーザ駆動光源装置はタイマー回路32を備え、制御部30は、レーザ発振部2の動作を開始したときタイマー回路32を起動し、該タイマー回路32でカウントした時間がT1経過すると、第2の給電装置31bからのパルス状電流の給電を停止させる。
あるいは、プラズマ容器1からの励起光ELを検知して点灯状態を確認する光センサーを用いることもできる。即ち、同じく図1に点線で示すように、プラズマ容器1の外方に光センサー33を配置して、プラズマ容器1からの励起光ELを検知し、プラズマ容器1の点灯状態を確認して、プラズマ容器1が安定的に点灯したことが確認されたとき、第2の給電装置31bからのパルス状電流の給電を停止させるようにしてもよい。
また、高温プラズマ状態が維持され励起光の発光が安定した後に、高温プラズマ状態が維持される範囲内において、図3(A)(C)(D)に示すように連続レーザ光の強度を低下させて、低強度連続レーザ光としてもよい。
即ち、制御部30は、上述したカウンタ回路や、タイマー回路や、光センサーなどにより、レーザ発振部2の動作を開始してから、連続レーザ光の強度を減少させてもプラズマ容器の点灯を安定に維持できる予め定められた時間T2経過後に、第1の給電装置31aから供給する連続電流を小さくし、第1のポンピング器21aからの連続光の強度を低下させてもよい。
これにより、図3(D)に示すように高温プラズマの密度は低下するが、励起光の発生は維持される。
このように、図2を参照して、パルス状の電流の供給を行なう第2の給電装置31bと、レーザ媒質23にパルス状の光を出射する第2のポンピング器21bを含むレーザ発振部2は、プラズマ容器1内で高温プラズマ状態を開始させる点火源Xとして機能する。
また、連続的な電流の供給を行なう第1の給電装置31aと、レーザ媒質23に連続的な光を出射する第1のポンピング器21aを含むレーザ発振部2は、プラズマ容器1内で高温プラズマ状態を維持する点灯維持源Yとして機能する。
なお、ここでは、レーザ発振部2の動作を開始して高温プラズマ状態の形成を開始することを「点火」といい、プラズマ容器1が励起光を連続的に発光している状態を「点灯」という。
図4は、本実施例のレーザ駆動光源装置及びレーザ発振部2の他の動作例を示すタイミングチャートであり、同図は、レーザ発振部2からパルスレーザ光を出射する動作を開始してから、予め定められた時間経過後に、連続レーザ光を出射する場合のタイミングチャートを示す。
図4(B)に示すように、制御部30は、第2の給電装置31bを制御して、第2の給電装置31bから第2のポンピング器21bへ、パルス状の電流の供給を行なう。これにより、第2のポンピング器21bは、パルス状の光をレーザ媒質23に供給する。
レーザ媒質23は、第2のポンピング器21bからのパルス状の光により励起され、共振器24内で共振されてレーザ光を発生させ、第1の反射鏡24aから出射される。
この第1の反射鏡24aから出射されるレーザ光の強度は、図4(C)に示すように、パルス状のレーザ光である。
レーザ発振部2から出射されたレーザ光は、図1で示す集光手段4によって集光されて、プラズマ容器1の内部で焦点を結ぶ。このため、プラズマ容器1内部の発光元素が励起され、図4(D)に示すように高温プラズマ状態が形成される。この高温プラズマ状態の発光元素から励起光が発生する。
プラズマ容器1内で高温プラズマ状態が形成されると、制御部30は、図4(A)に示すように、第1の給電装置31aを制御して、第1の給電装置31aから第1のポンピング器21aへ、連続的な電流の供給を行なう。これにより、第1のポンピング器21aは、レーザ媒質23に連続的な光を供給する。
このような制御を行なう手段としては、前記図3のタイミングチャートの場合に述べたようなタイマー回路を用いることができる。
即ち、制御部30は、図1に示すタイマー回路34で時間をカウントし、レーザ発振部2の動作を開始してから、該レーザ発振部2からのパルス状レーザ光によりプラズマ容器1内で高温プラズマ状態が形成され、高温プラズマ状態が維持される状態になるのに必要な時間T3を経過すると、第1の給電装置31aから第1のポンピング器21aへ、連続的な電流の供給を行なう。
また、この連続的な電流の供給後に、第2の給電装置31bから第2のポンピング器21bへのパルス状の電流の供給を停止し、第2のポンピング器21bからレーザ媒質23へのパルス状の光の照射を停止する。
レーザ媒質23は、第1のポンピング器21aからの連続的な光により励起され、レーザ発振部2の共振器24内で共振されて、図4(D)に示すようにレーザ発振部2から連続レーザ光として出射する。
レーザ発振部2から出射された連続レーザ光により、前記したようにプラズマ容器1内の高温プラズマ状態が維持され、プラズマ容器1から励起光が出射する。
この例では、まずパルス状のレーザ光をプラズマ容器1に照射して、プラズマ容器1の内部に高温プラズマ状態を形成し、高温プラズマ状態を形成後に、連続レーザ光を照射しているので、パルス状レーザ光で形成された高温プラズマ状態を連続レーザ光で維持することができる。
また、前記したように、パルス状のレーザ光は高温プラズマ状態が開始された後には不要であるので、制御部30は、第2の給電装置31bからの第2のポンピング器21bへのパルス状電流の給電を停止し、第2のポンピング器21bからのパルス状の光の出射を停止させる。
なお、この態様においても、図3で示したタイムチャートでの説明と同様に、タイマー回路に代えて、カウンタを用いたものでもよい。
具体的には、制御部30にカウンタを設け、第2の給電装置31bから供給するパルス状電流の数をカウントし、第2のポンピング器21bからのパルス状の光が、プラズマ容器が安定に点灯するに必要な予め定められた数に達した後に、第1の供給装置31aから第1のポンピング器21aに連続的な電流を供給して、該第1のポンピング器31aから連続的な光を出射させて、プラズマ容器1内で高温プラズマ状態を維持して安定点灯するものである。
そして、その後に第2のポンピング器21bからのパルス状の光の出射を停止させるようにしてもよい。
更には、同様に、プラズマ容器1の外方に設けた光センサー32により、プラズマ容器1からの励起光ELを検知して点灯状態を確認し、プラズマ容器1の点灯が確認されたときに、第1の給電装置31aから第1のポンピング器21aへ、連続的な電流の供給を行なうとともに、第2の給電装置31bから第2のポンピング器21bへのパルス状の電流の供給を停止するようにしてもよい。
また、前記したように高温プラズマ状態が維持され励起光の発光が安定した後に、高温プラズマ状態が維持される範囲内において、図4(A)(C)(D)に示すように、連続レーザ光の強度を低下させて、低強度連続レーザ光としてもよい。すなわち、制御部30は、レーザ発振部2の動作を開始してから、連続レーザ光の強度を減少させても、プラズマ容器の点灯を維持できる予め定められた時間T2経過後に、第1の給電装置31aから供給する電流を小さくし、第1のポンピング器21aからの光の強度を低下させる。これにより、図4(D)に示すように高温プラズマの密度は低下するが、励起光の発生は維持される。
上述した図1~3に基づく実施例における一数値例及び一部材例を以下に示す。
プラズマ容器の形状:管球形状
プラズマ容器の部材:石英ガラス
プラズマ容器の外径:30mm
プラズマ容器の内径:26mm
プラズマ容器内に封入した発光元素:キセノン
キセノンガスの封入圧:10気圧
レーザ発振部のレーザ結晶:YAG結晶
ポンピング器:ランプ(例えばキセノンランプ)
第1の給電装置からの給電条件:数〜数十A
第2の給電装置からの給電条件:数百A〜数kA、0.01〜10kHz
連続波レーザ発振部からのレーザ光の出力:数十〜数百W
レーザ発振部から出射されるレーザ光の波長:1064nm
以上のレーザ駆動光源装置に具備されるレーザ発振部2においては、レーザ媒質が1つの例で示したが、図5に示すように、複数のレーザ媒質を備えたものであってもよい。
図5のレーザ発振部2は、レーザ媒質を2つ具備する点と、一対のポンピング器からの光をそれぞれ異なるレーザ媒質に供給する点とで、図2に示すレーザ発振部と相違する。
共振器24内での光路上には、2つの第1のレーザ媒質23aと第2のレーザ媒質23bが、両者の中心軸が一致するように直列的に配置されている。これらのレーザ媒質23a,23bは、出射するレーザ光を吸収しない媒質であれば、同一のレーザ媒質であってもかまわないし、異なるレーザ媒質であってもかまわない。
第1のレーザ媒質23aには、第1のポンピング器21aが対向配置され、該第1のレーザ媒質23aに連続光を供給する。また、第2のレーザ媒質23bには、第2のポンピング器21bが対向配置され、該第2のレーザ媒質23bにパルス光を供給する。
これらの第1のポンピング器21aおよび第2のポンピング器21bには、それぞれ個別に第1の給電装置31aおよび第2の給電装置31bが接続される。
各給電装置31a,31bからポンピング器21a,21bへの給電は、各給電装置31a,31bに接続された制御部30によって制御される。
なお、その他の構成は、図2に示す構成と同様である。
図6には、他の第2の実施例が示されていて、この実施例では、レーザ発振部から出射されるレーザ光を所望の強度にする手段を備えている。
レーザ発振部2からプラズマ容器1に至るレーザ光Bの光路中に、光軸に対して45°傾斜された部分透過ミラー35が配置されている。そして、この部分透過ミラー35によって反射された一部のレーザ光が向かう光路中にはレーザ光モニター34が配置されている。
レーザ発振部2から出射されたレーザ光Bは光路中の部分反射ミラー35を透過してプラズマ容器1に向かうが、この部分透過ミラー35によってその一部が反射され、90°向きを変えて進行する。レーザ光モニター34がこの反射されたレーザ光を受光し、その強度を制御部30に送信するものである。
制御部30は、レーザ光モニター34による受光光量信号を得ることで、それが所望の強度であるか否かを判断して、強度が不十分である場合には、第1の給電装置31a及び/又は第2の給電装置31bの電流値を増やすように、又、強度が大きすぎる場合には、第1の給電装置31a及び/又は第2の給電装置31bの電流値を減らすように、制御する。
これにより、プラズマ容器1の内部には、高温プラズマ状態を開始するための所望のレーザ光強度や、高温プラズマ状態を維持するための所望のレーザ光強度を得ることができるものである。
なお、上記実施例では、レーザ光モニター34からの出力により、所望の強度のレーザ光を得るものとしたが、制御部30において出力レーザ光の強度を監視して表示することもでき、また、レーザ光の強度が所定の範囲内にないときに、警報信号を出力するようにすることもできる。
上記実施例では、レーザ発振部2からのレーザ光の一部を取り出すために部分透過ミラー35を用いて、該部分透過ミラー35により反射された一部のレーザ光をモニターするものとしたが、部分透過ミラーを透過したレーザ光をモニターするものであってもよく、その変形例が図7に示されている。
図7において、レーザ発振部2からのレーザ光Bの光路上には、全反射ミラー36が配置され、これによって全反射されて光路を変更されたレーザ光Bの光路上には部分透過ミラー35が配置されている。そして、この部分透過ミラー35を透過したレーザ光の光路上にレーザ光モニター34が配置される。
この構成により、レーザ発振部2からのレーザ光Bは、全反射ミラー36により反射され、その先にある部分透過ミラー35で反射されて、プラズマ容器1に向かって進む。
一方、部分透過ミラー35を透過したレーザ光はレーザ光モニター34に入射する。このレーザ光モニター34がレーザ光を受光して、その強度信号を制御部30に送ることは、図6の実施例と同様である。
つまり、図6及び図7の実施例においては、レーザ発振部2から出射されたレーザ光Bの光路上に部分透過ミラー35を配置し、この部分透過ミラー35によってレーザ光の一部を前記光路外に抽出し、この抽出されたレーザ光をレーザ光モニター34によって受光して、レーザ光の強度を検出し、これを制御部30に送信するものである。
ところで、以上の実施例においては、プラズマ容器1は、管球形状を持ったものが示されている。しかしながら、プラズマ容器1の形状はこれ以外に種々の形態を採用でき、図8以下には管球形状以外の構造を持つプラズマ容器1の実施例が示されている。
図8の第3の実施例においては、プラズマ容器1は、円柱形状の本体11を有しており、その内面に凹面反射面12が形成されている。この凹面反射面12は、楕円形状、放物面形状等適宜に選択される。
本体11には後方開口11aと前方開口11bが形成されていて、この後方開口11aに対応して入射窓13が設けられ、また、前方開口11bに対応して出射窓14が設けられている。
そして、本体11の後方開口11aに対応した入射窓13は、金属製の窓枠部材15に装着されていて、この窓枠部材15が、金属筒体16によって本体11に取り付けられている。これら本体11と、入射窓13と、出射窓14とによって密閉空間が形成されていてプラズマ容器1を形成し、この密閉空間内に発光元素が封入されている。
レーザ発振部2からのレーザ光Bは、集光手段4によって集光されつつ、プラズマ容器1の背面側の入射窓13から入射して、凹面反射面12の焦点位置Fに集光する。これにより当該焦点位置Fを中心としてプラズマが生成され、発光元素が励起されて生じる励起光ELは、凹面反射面12により反射されて、前面側の出射窓14から外部に出射されていくものである。
図8の第3の実施例は、プラズマ容器1を構成する本体11の凹面反射面12の背面側からレーザ光が入射する構造を持ったものであるが、図9〜11には、前面側からレーザ光が入射する構造を有するものが示されている。
図9の第4の実施例では、プラズマ容器1が、凹面反射面12を有する本体11と、その前面開口に設けられた前面窓18とからなり、その内部が密閉空間とされている。このプラズマ容器1は、その前面窓18をレーザ発振部2側に向けて配置されていて、前面窓18は、レーザ光入射窓であるとともに励起光出射窓でもある。
そして、レーザ発振部2とプラズマ容器1の間には、更に具体的には、集光手段4とプラズマ容器1の間には、ダイクロイックミラー37が配置されている。このダイクロイックミラー37は、レーザ光Bを透過し、プラズマ容器1からの励起光ELは反射するものである。
上記構成において、レーザ発振部2からのレーザ光Bはダイクロイックミラー37を透過してプラズマ容器1の前面窓18を介してプラズマ容器1内に入射し、凹面反射面12の焦点位置Fに集光する。これにより、焦点位置Fにプラズマが生成され、それにより発生する励起光ELは、凹面反射面12で反射されて前面窓18を介して出射される。凹面反射面12が放物面形状であるとき、出射光は平行光となる。
この出射された励起光ELは、ダイクロイックミラー37によって反射されて光路を変更し外部に出射するものである。
図10に他の第5の実施例が示されていて、この実施例では、レーザ光の光路が90°曲げられている。即ち、レーザ発振部2とプラズマ容器1とは一直線上に配置されずに、90°曲げられた位置に配置されているものである。
そして、レーザ発振部2とプラズマ容器1の間にはダイクロイックミラー37が配置されるが、このダイクロイックミラー37は、レーザ光Bを反射し、プラズマ容器1からの励起光ELは透過するものである。
上記構成においては、レーザ発振部2からのレーザ光Bはダイクロイックミラー37によって反射されてプラズマ容器1に入射し、凹面反射面12の焦点位置Fに集光する。このレーザ光によって生成された励起光ELは、凹面反射面12によって反射されてプラズマ容器1外に出射され、ダイクロイックミラー37を透過していくものである。
図11には、更に他の第6の実施例が示されていて、この実施例では、レーザ光Bが集光されることなく、プラズマ容器1に平行光として入射するものである。レーザ発振部2とプラズマ容器1の間にはダイクロイックミラー37が配置され、このダイクロイックミラー37は、図9の実施例と同様に、レーザ光を透過し、プラズマ容器1からの励起光は反射するものである。
レーザ発振部2からのレーザ光Bは、ダイクロイックミラー37を透過してプラズマ容器1に平行光として入射し、凹面反射面12によって反射されて、その焦点に集光する。ここで形成されたプラズマにより生成される励起光ELは、プラズマ容器1から平行光として出射され、ダイクロイックミラー37により反射されて外部に出射される。なお、この実施例の場合も、凹面反射面12は放物面形状である。
以上のように、本発明に係るレーザ駆動光源装置は、点灯開始時に、パルス状のレーザ光によって、高温プラズマ状態を形成し、且つ、連続波のレーザ光で高温プラズマ状態が断ち切れることを抑制して、生成された高温プラズマ状態を維持しているものである。
そして、連続レーザ光は、パルスレーザ光のような高強度のレーザ光を連続的に出射しているわけではないので、プラズマ容器の内部に入力されるエネルギーは大きくない。このため、プラズマ容器が加熱されてひずみが生じることを抑制でき、これにより、点灯寿命を長寿命にすることができる。
また、本発明に係るレーザ駆動光源装置は、第1の給電装置による連続的な電流を供給した後に、第2の給電装置によるパルス状の電流を供給するようにすることで、レーザ発振部2から出射されるレーザ光において、連続的なレーザ光中にパルス状部分を形成している。
これにより、プラズマ容器内において、パルス状部分で高温プラズマ状態を形成するとともに、連続的にレーザ光で、この高温プラズマ状態を好適に維持することができる。
また第2の給電装置によるパルス状の電流を供給することで、パルス状レーザ光を形成し、これにより、プラズマ容器内において、高温プラズマ状態を形成した後に、連続的にレーザ光を供給するようにすることもできる。
これにより、パルス状レーザ光で形成された高温プラズマ状態を、連続的にレーザ光で好適に維持することができる。
さらに、本発明に係るレーザ駆動光源装置は、1つのレーザ発振部によって点火源と点灯維持源とを兼ねることができるので、点火源用のレーザ発振部と、点灯維持源用のレーザ発振部をそれぞれ用意する必要が無く、不所望に装置が大型化することを防ぐことができる。
更には、プラズマ容器を、凹面反射面を有する本体と、窓部材とによって構成することで、構成材料が石英ガラスに限定されず、本体部にセラミックス材料や、アルミニウムなどの金属材料を採用でき、また、窓部材に水晶やサファイアなどの結晶材を採用できる。これらの材料を採用することで、プラズマからの高出力のUV光やVUV光の照射を受けても、プラズマ容器に紫外線ひずみが生じることがないという利点がある。
なお、本発明に係るレーザ駆動光源装置は、露光装置の光源としての用途に用いることもできるし、プラズマ容器内の発光元素を変更すれば、プラズマ容器からの出射光を様々な波長の光に変更することができ、例えば可視光光源である映写機(プロジェクタ)用の光源としても用いることができる。
これは、従来知られているプラズマ容器の内部に一対の電極を対向配置させた、いわゆるランプと呼ばれる光源が、様々な用途で使用されているが、本発明に係るレーザ駆動光源装置は、このランプの代替手段として用いることができ、ランプと同様の様々な用途に用いることができる。
1 プラズマ容器
11 本体
12 凹面反射面
13 入射窓
14 出射窓
18 前面窓
2 レーザ発振部
21a 第1のポンピング器
21b 第2のポンピング器
23 レーザ媒質
23a 第1のレーザ媒質
23b 第2のレーザ媒質
24 共振器
24a 第1の反射鏡(部分反射鏡)
24b 第2の反射鏡(全反射鏡)
30 制御部
31a 第1の給電装置
31b 第2の給電装置
32 タイマー回路
33 光センサー
34 レーザ光モニター
35 部分透過ミラー
36 全反射ミラー
37 ダイクロイックミラー
4 集光手段(集光レンズ)
B レーザ光
EL 励起光
X 点火源
Y 点灯維持源

Claims (6)

  1. レーザ発振部と、該レーザ発振部からのレーザ光が入射されてプラズマを生成して光を出射するプラズマ容器と、を備えたレーザ駆動光源装置において、
    前記レーザ発振部は、一対の反射鏡からなる共振器内に配置されたレーザ媒質と、該レーザ媒質に光を供給するように配置された第1及び第2のポンピング器とを備え、
    該各ポンピング器にそれぞれ個別に給電する第1及び第2の給電装置を備えるとともに、
    前記第1のポンピング器が連続光を発生するように上記第1の給電装置を制御するとともに、前記第2のポンピング器がパルス光を発生するように前記第2の給電装置を制御する制御部を備えてなり、
    前記レーザ発振部からは、連続レーザ光とパルスレーザ光が出射されることを特徴とするレーザ駆動光源装置。
  2. 前記制御部は、前記パルスレーザ光により前記プラズマ容器内にプラズマを生成し、前記連続レーザ光により該プラズマを維持したのち、前記パルスレーザ光を停止するように前記第1及び第2の給電装置を制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザ駆動光源装置。
  3. 前記レーザ媒質は単一であって、前記第1および第2のポンピング器がともに前記レーザ媒質に対向配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ駆動光源装置。
  4. 前記レーザ媒質が、中心軸が一致するように直列的に配置された第1のレーザ媒質と第2のレーザ媒質とからなり、
    前記第1のポンピング器を、前記第1のレーザ媒質に対向配置し、前記第2のポンピング器を、前記第2のレーザ媒質に対向配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ駆動光源装置。
  5. 前記レーザ発振部と前記プラズマ容器との間の光路上に部分透過ミラーを配置し、該部分透過ミラーによりレーザ光の一部を前記光路外に抽出し、抽出されたレーザ光を受光するレーザ光モニターを配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ駆動光源装置。
  6. 前記プラズマ容器の外方に、該プラズマ容器内からの励起光を受光する光センサーを配置し、前記プラズマ容器内のプラズマの維持を検知して、前記パルスレーザ光を停止することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレーザ駆動光源装置。


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松本直哉、他: "ターゲット方式レーザー生成希ガスプラズマ光源の点灯性向上", 照明学会誌, vol. 102巻、6号, JPN6020013325, 2018, JP, pages 226 - 233, ISSN: 0004249327 *

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