JP2002176214A - パルス固体レーザ装置およびその励起方法 - Google Patents
パルス固体レーザ装置およびその励起方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 固体レーザ媒質を励起光により励起してパル
ス状のレーザ発振出力を得るパルス固体レーザ装置にお
いて、発振効率を高め、電源や冷却装置の小型化を可能
にし、ビーム品質を高める。 【解決手段】 固体レーザ媒質(10)をパルス励起光
(24A)と連続励起光(38)とを用いて励起し、パ
ルス励起光(24A)と連続励起光(38)の合計エネ
ルギー密度が固体レーザ媒質(10)の発振閾値
(Eth)を越えることによりパルス状のレーザ発振出力
を得る。
ス状のレーザ発振出力を得るパルス固体レーザ装置にお
いて、発振効率を高め、電源や冷却装置の小型化を可能
にし、ビーム品質を高める。 【解決手段】 固体レーザ媒質(10)をパルス励起光
(24A)と連続励起光(38)とを用いて励起し、パ
ルス励起光(24A)と連続励起光(38)の合計エネ
ルギー密度が固体レーザ媒質(10)の発振閾値
(Eth)を越えることによりパルス状のレーザ発振出力
を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パルス状のレー
ザ発振出力を得るための固体レーザ装置と、この装置の
励起方法とに関するものである。
ザ発振出力を得るための固体レーザ装置と、この装置の
励起方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体はガスに比べて単位容積内に占める
分子の数が比較にならないほど多いから、この固体にレ
ーザ動作をさせるとガスレーザに比べて途方もなく大き
な出力が得られる。このため固体をレーザ媒質とする固
体レーザが注目されている。固体レーザ媒質としてはN
d:YAG結晶がよく知られている。この結晶はYAG
(yttrium aluminum garnet: Y3Al5O12)の結晶に活
性イオンとしてNd(ネオジム)のイオンNd3+をドー
プした固体である。
分子の数が比較にならないほど多いから、この固体にレ
ーザ動作をさせるとガスレーザに比べて途方もなく大き
な出力が得られる。このため固体をレーザ媒質とする固
体レーザが注目されている。固体レーザ媒質としてはN
d:YAG結晶がよく知られている。この結晶はYAG
(yttrium aluminum garnet: Y3Al5O12)の結晶に活
性イオンとしてNd(ネオジム)のイオンNd3+をドー
プした固体である。
【0003】このような固体レーザは励起光源としてK
r(クリプトン)アークランプやXe(キセノン)フラ
ッシュランプなどの放電管を使うものが一般的であり、
この場合励起ランプの点灯形態の違いにより、CW(con
tinuous wave,連続波)励起レーザと、パルス励起レーザ
とに大別される。
r(クリプトン)アークランプやXe(キセノン)フラ
ッシュランプなどの放電管を使うものが一般的であり、
この場合励起ランプの点灯形態の違いにより、CW(con
tinuous wave,連続波)励起レーザと、パルス励起レーザ
とに大別される。
【0004】図4は従来の固体レーザ装置の構成を示す
図、図5はその励起光およびパルス状のレーザ発振出力
の波形を示す図である。図4において符号10はNd:
YAGなどの固体レーザ媒質(YAGロッド)であり、
断面円形のロッド状である。この固体レーザ媒質10の
両端面には全反射鏡12および出力鏡14が対向してい
る。出力鏡14の光反射率は全反射鏡12より僅かに小
さい。
図、図5はその励起光およびパルス状のレーザ発振出力
の波形を示す図である。図4において符号10はNd:
YAGなどの固体レーザ媒質(YAGロッド)であり、
断面円形のロッド状である。この固体レーザ媒質10の
両端面には全反射鏡12および出力鏡14が対向してい
る。出力鏡14の光反射率は全反射鏡12より僅かに小
さい。
【0005】16はパルス励起機構であり、フラッシュ
ランプ18と、パルス電源回路20と、パルス電源制御
回路22とを有する。フラッシュランプ18はXeフラ
ッシュランプなどの放電管であり、周期的に強い放電を
行ってパルス励起光24を出力する。このパルス励起光
24は固体レーザ媒質10に入射され、この中に含まれ
た動作物質(Ndイオン)を光ポンピングする。光ポン
ピングにより動作物質のエネルギー順位間に反転分布状
態を創り出し、両端の全反射鏡12および出力鏡14と
の条件が満たされるとレーザ発振が起こり、レーザビー
ムすなわちパルス状レーザ発振出力26が出力される。
ランプ18と、パルス電源回路20と、パルス電源制御
回路22とを有する。フラッシュランプ18はXeフラ
ッシュランプなどの放電管であり、周期的に強い放電を
行ってパルス励起光24を出力する。このパルス励起光
24は固体レーザ媒質10に入射され、この中に含まれ
た動作物質(Ndイオン)を光ポンピングする。光ポン
ピングにより動作物質のエネルギー順位間に反転分布状
態を創り出し、両端の全反射鏡12および出力鏡14と
の条件が満たされるとレーザ発振が起こり、レーザビー
ムすなわちパルス状レーザ発振出力26が出力される。
【0006】ここにフラッシュランプ18のパルス励起
光24の出力レベル(エネルギー密度)Eは、図5
(A)に示すように固体レーザ媒質10の発振閾値(し
きい値)Ethよりも十分に大きい。発振閾値Ethは、光
が反射鏡12,14間を往復する間にレーザ増幅作用で
累積されたエネルギーが、固体レーザ媒質10の吸収な
ど共振器内の損失を越えるための条件を意味する。すな
わちレーザ増幅作用の利得と損失のつりあいが発振の閾
値となる。
光24の出力レベル(エネルギー密度)Eは、図5
(A)に示すように固体レーザ媒質10の発振閾値(し
きい値)Ethよりも十分に大きい。発振閾値Ethは、光
が反射鏡12,14間を往復する間にレーザ増幅作用で
累積されたエネルギーが、固体レーザ媒質10の吸収な
ど共振器内の損失を越えるための条件を意味する。すな
わちレーザ増幅作用の利得と損失のつりあいが発振の閾
値となる。
【0007】パルス励起光24の入射により固体レーザ
媒質10が発振すると、出力鏡14からはその光の透過
率(100−反射率)に従ってレーザビーム26が射出
されるものである。
媒質10が発振すると、出力鏡14からはその光の透過
率(100−反射率)に従ってレーザビーム26が射出
されるものである。
【0008】しかしXeフラッシュランプなどの放電管
すなわちフラッシュランプ18は、発光スペクトルが広
く、固体レーザ媒質に吸収される特定の波長以外の光は
ほとんどが熱となるため、発振効率が低く、大型の電源
や水冷冷却器が必要になる。また固体レーザ媒質の熱ひ
ずみが大きくなりビーム品質も低下する。このためパル
ス励起レーザとして使用することが多い。
すなわちフラッシュランプ18は、発光スペクトルが広
く、固体レーザ媒質に吸収される特定の波長以外の光は
ほとんどが熱となるため、発振効率が低く、大型の電源
や水冷冷却器が必要になる。また固体レーザ媒質の熱ひ
ずみが大きくなりビーム品質も低下する。このためパル
ス励起レーザとして使用することが多い。
【0009】パルス励起レーザは、フラッシュランプを
パルス点灯させて、ランプに流れる放電電流の大きさと
時間幅を制御することにより得るものである。このよう
な発振形態はノーマルパルス発振といわれるが、これに
Qスイッチ素子を組合せてピーク出力が極めて大きく急
峻な短パルス(ジャイアントパルス)を得ることも公知
である。
パルス点灯させて、ランプに流れる放電電流の大きさと
時間幅を制御することにより得るものである。このよう
な発振形態はノーマルパルス発振といわれるが、これに
Qスイッチ素子を組合せてピーク出力が極めて大きく急
峻な短パルス(ジャイアントパルス)を得ることも公知
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように放電管を光
源とする励起光は発光スペクトルが広いために発振効率
が低く電源が大型化する。また固体レーザ媒質に吸収さ
れない波長の光が熱になり発熱量が増えるため冷却装置
が大型化するばかりでなく固体レーザ媒質の熱ひずみが
大きくなり、ビーム品質の低下を招く、などの問題があ
った。
源とする励起光は発光スペクトルが広いために発振効率
が低く電源が大型化する。また固体レーザ媒質に吸収さ
れない波長の光が熱になり発熱量が増えるため冷却装置
が大型化するばかりでなく固体レーザ媒質の熱ひずみが
大きくなり、ビーム品質の低下を招く、などの問題があ
った。
【0011】
【発明の目的】この発明はこのような事情に鑑みなされ
たものであり、発振効率を高め、電源や冷却装置の小型
化が可能であり、ビーム品質を高めることが可能になる
パルス固体レーザ装置の励起方法を提供することを第1
の目的とする。またこの方法の実施に直接使用するパル
ス固体レーザ装置を提供することを第2の目的とする。
たものであり、発振効率を高め、電源や冷却装置の小型
化が可能であり、ビーム品質を高めることが可能になる
パルス固体レーザ装置の励起方法を提供することを第1
の目的とする。またこの方法の実施に直接使用するパル
ス固体レーザ装置を提供することを第2の目的とする。
【0012】
【発明の構成】この発明によれば第1の目的は、固体レ
ーザ媒質を励起光により励起してパルス状のレーザ発振
出力を得るパルス固体レーザ装置の励起方法において、
固体レーザ媒質をパルス励起光と連続励起光とを用いて
励起し、前記パルス励起光による励起にほぼ同期したパ
ルス状のレーザ発振出力を得ることを特徴とするパルス
固体レーザ装置の励起方法、により達成される。
ーザ媒質を励起光により励起してパルス状のレーザ発振
出力を得るパルス固体レーザ装置の励起方法において、
固体レーザ媒質をパルス励起光と連続励起光とを用いて
励起し、前記パルス励起光による励起にほぼ同期したパ
ルス状のレーザ発振出力を得ることを特徴とするパルス
固体レーザ装置の励起方法、により達成される。
【0013】ここに連続励起光は、その出力レベルを固
体レーザ媒質の少なくとも非パルス発振時(期間)に固
体レーザ媒質の発振閾値以下とすることが必要である。
連続励起光の出力レベルは、常に固体レーザ媒質の発振
閾値を越えないようにしてもよいし、固体レーザ媒質の
パルス発振時(期間)に固体レーザ媒質の発振閾値を越
えるように増大させてもよい。
体レーザ媒質の少なくとも非パルス発振時(期間)に固
体レーザ媒質の発振閾値以下とすることが必要である。
連続励起光の出力レベルは、常に固体レーザ媒質の発振
閾値を越えないようにしてもよいし、固体レーザ媒質の
パルス発振時(期間)に固体レーザ媒質の発振閾値を越
えるように増大させてもよい。
【0014】この発明によれば第2の目的は、固体レー
ザ媒質を励起光により励起し、パルス状のレーザ発振出
力を得るパルス固体レーザ装置において、固体レーザ媒
質にパルス励起光を入射させるパルス励起機構と、連続
励起光を固体レーザ媒質に入射させる連続励起機構とを
備え、前記パルス励起光による励起にほぼ同期したパル
ス状のレーザ発振出力を得るようにしたことを特徴とす
るパルス固体レーザ装置、により達成される。
ザ媒質を励起光により励起し、パルス状のレーザ発振出
力を得るパルス固体レーザ装置において、固体レーザ媒
質にパルス励起光を入射させるパルス励起機構と、連続
励起光を固体レーザ媒質に入射させる連続励起機構とを
備え、前記パルス励起光による励起にほぼ同期したパル
ス状のレーザ発振出力を得るようにしたことを特徴とす
るパルス固体レーザ装置、により達成される。
【0015】パルス励起機構は、フラッシュランプを用
いるものとすることができ、パルス電源回路とパルス電
源制御回路とを含む。連続励起機構は、レーザダイオー
ドと、ドライバと、制御回路とで構成することができ、
この場合にレーザダイオードは固体レーザ媒質がよく吸
収する波長付近の励起光を出力するものとするのがよ
い。
いるものとすることができ、パルス電源回路とパルス電
源制御回路とを含む。連続励起機構は、レーザダイオー
ドと、ドライバと、制御回路とで構成することができ、
この場合にレーザダイオードは固体レーザ媒質がよく吸
収する波長付近の励起光を出力するものとするのがよ
い。
【0016】レーザダイオードは連続して一定出力の励
起光を固体レーザ媒質に入射するものであってもよい
が、出力が変化するものであってもよい。この場合には
固体レーザ媒質が実際にパルス発振する際のパルス発振
と次のパルス発振との間でレーザダイオードの寿命を考
慮した十分に低い出力レベルまで出力を絞り、パルス発
振中だけ出力を増大させてもよい。この場合実際に発振
させるパルス状励起の直前(100マイクロ秒から数ミ
リ秒程度前)にレーザダイオードの励起光の出力レベル
を増大させるとよい。このような制御を可能にするため
には、レーザダイオードドライバの制御回路に、パルス
発振動作に同期してレーザダイオードの出力を変調する
高速レーザダイオード出力可変機構を設けるのがよい。
起光を固体レーザ媒質に入射するものであってもよい
が、出力が変化するものであってもよい。この場合には
固体レーザ媒質が実際にパルス発振する際のパルス発振
と次のパルス発振との間でレーザダイオードの寿命を考
慮した十分に低い出力レベルまで出力を絞り、パルス発
振中だけ出力を増大させてもよい。この場合実際に発振
させるパルス状励起の直前(100マイクロ秒から数ミ
リ秒程度前)にレーザダイオードの励起光の出力レベル
を増大させるとよい。このような制御を可能にするため
には、レーザダイオードドライバの制御回路に、パルス
発振動作に同期してレーザダイオードの出力を変調する
高速レーザダイオード出力可変機構を設けるのがよい。
【0017】固体レーザ媒質がパルス発振している間に
そのパルス発振出力を検出してレーザダイオードの出力
を変化させることにより、パルス発振出力を同一パルス
の出力時間内あるいは1〜数パルス遅れで、一定(設定
出力レベル)に制御することもできる。この場合はパル
ス発振出力を検出するレーザ出力測定機構を設け、検出
した実際の出力レベルと設定出力レベルとの差に応じ
て、高速レーザダイオード出力可変機構でレーザダイオ
ード出力を制御すればよい。
そのパルス発振出力を検出してレーザダイオードの出力
を変化させることにより、パルス発振出力を同一パルス
の出力時間内あるいは1〜数パルス遅れで、一定(設定
出力レベル)に制御することもできる。この場合はパル
ス発振出力を検出するレーザ出力測定機構を設け、検出
した実際の出力レベルと設定出力レベルとの差に応じ
て、高速レーザダイオード出力可変機構でレーザダイオ
ード出力を制御すればよい。
【0018】レーザ出力測定機構ではパルス発振出力の
出力レベルだけでなく波形も検出して、高速レーザダイ
オード出力可変機構によりレーザダイオード出力を制御
することにより、パルス発振出力の波形を制御すること
も可能である。このように高速応答性が悪いフラッシュ
ランプを制御することなくレーザダイオードの出力だけ
を制御することによりパルス発振出力の出力レベルや出
力波形などを制御することが可能になり、パルス発振出
力の安定化、その波形の適正化が図れ、フラッシュラン
プを制御する場合のように大電圧、大電流を制御する必
要もなくなる。
出力レベルだけでなく波形も検出して、高速レーザダイ
オード出力可変機構によりレーザダイオード出力を制御
することにより、パルス発振出力の波形を制御すること
も可能である。このように高速応答性が悪いフラッシュ
ランプを制御することなくレーザダイオードの出力だけ
を制御することによりパルス発振出力の出力レベルや出
力波形などを制御することが可能になり、パルス発振出
力の安定化、その波形の適正化が図れ、フラッシュラン
プを制御する場合のように大電圧、大電流を制御する必
要もなくなる。
【0019】フラッシュランプなどのパルス励起機構と
レーザダイオードなどの連続励起機構のそれぞれの励起
光は、共に固体レーザ媒質の側面から入射することがで
きる(側面励起方式)。両励起光の一方を側面から入射
させ、他方を固体レーザ媒質と同軸に入射させる(端面
励起方式)ようにしてもよい。
レーザダイオードなどの連続励起機構のそれぞれの励起
光は、共に固体レーザ媒質の側面から入射することがで
きる(側面励起方式)。両励起光の一方を側面から入射
させ、他方を固体レーザ媒質と同軸に入射させる(端面
励起方式)ようにしてもよい。
【0020】
【作用】この発明は、放電管(フラッシュランプ)など
によるパルス励起エネルギーを少なくする一方、発振効
率の良い半導体レーザなどの連続励起エネルギーを併用
するものであり、しかも実際の固体レーザ媒質の発振前
に固体レーザ媒質をレーザダイオードにより予備的に励
起しておくものである。
によるパルス励起エネルギーを少なくする一方、発振効
率の良い半導体レーザなどの連続励起エネルギーを併用
するものであり、しかも実際の固体レーザ媒質の発振前
に固体レーザ媒質をレーザダイオードにより予備的に励
起しておくものである。
【0021】固体レーザ媒質は連続励起光で予備的に励
起されるから、この状態の固体レーザ媒質に小さいエネ
ルギー密度のパルス励起光を付加するだけで直ちに必要
とする出力値を有するパルス状のレーザビームが出力さ
れることになる。パルス励起光を発生する放電管等の出
力レベルが低くなり、かつ出力の制御幅が小さいので、
パルス励起光の光源を小型化でき、制御の応答性も良く
することができる。
起されるから、この状態の固体レーザ媒質に小さいエネ
ルギー密度のパルス励起光を付加するだけで直ちに必要
とする出力値を有するパルス状のレーザビームが出力さ
れることになる。パルス励起光を発生する放電管等の出
力レベルが低くなり、かつ出力の制御幅が小さいので、
パルス励起光の光源を小型化でき、制御の応答性も良く
することができる。
【0022】また連続励起光は固体レーザ媒質に吸収さ
れ易い波長域の光とすることができるので、固体レーザ
媒質の発熱も少なくなり、全体として発振効率が向上す
る。このため冷却装置の小型化が可能である。さらに固
体レーザ媒質の発熱量が少ないので、熱による固体レー
ザ媒質の歪みが少なくなり、ビーム品質が向上する。
れ易い波長域の光とすることができるので、固体レーザ
媒質の発熱も少なくなり、全体として発振効率が向上す
る。このため冷却装置の小型化が可能である。さらに固
体レーザ媒質の発熱量が少ないので、熱による固体レー
ザ媒質の歪みが少なくなり、ビーム品質が向上する。
【0023】
【実施態様】図1はこの発明の一実施態様の構成を示す
図、図2はその励起光およびパルスレーザビーム出力の
波形を示す図である。図1においては、図4ですでに説
明した部分については同一符号を付したので、その説明
は繰り返さない。
図、図2はその励起光およびパルスレーザビーム出力の
波形を示す図である。図1においては、図4ですでに説
明した部分については同一符号を付したので、その説明
は繰り返さない。
【0024】この図1で符号30は連続励起機構であ
り、レーザダイオード(LD)32と、ドライバ34
と、制御回路36とを備える。レーザダイオード32は
多数のレーザダイオードを並べたレーザダイオードアレ
イであってもよい。制御回路36は、図2の(A)に示
すようにレーザダイオード32が発振閾値Ethよりも僅
かに低い出力レベルのレーザビームである連続励起光3
8を射出するようにドライバ34を制御する。
り、レーザダイオード(LD)32と、ドライバ34
と、制御回路36とを備える。レーザダイオード32は
多数のレーザダイオードを並べたレーザダイオードアレ
イであってもよい。制御回路36は、図2の(A)に示
すようにレーザダイオード32が発振閾値Ethよりも僅
かに低い出力レベルのレーザビームである連続励起光3
8を射出するようにドライバ34を制御する。
【0025】なおこの場合にはパルス励起機構16は、
前記図4,5で説明したパルス励起光24の出力レベル
(ランプ出力)Eよりも低い出力レベルのパルス励起光
24Aを出力する。このパルス励起光24Aのピーク出
力は発振閾値Ethより僅かに大きいが、閾値Ethより小
さくてもよい場合もあり得る。
前記図4,5で説明したパルス励起光24の出力レベル
(ランプ出力)Eよりも低い出力レベルのパルス励起光
24Aを出力する。このパルス励起光24Aのピーク出
力は発振閾値Ethより僅かに大きいが、閾値Ethより小
さくてもよい場合もあり得る。
【0026】従って固体レーザ媒質10は、レーザダイ
オード32が出力する連続励起光38だけでは発振せ
ず、パルス励起光24Aが追加されて初めて発振する。
図2の(C)はこの発振により出力されるレーザビーム
26の波形を示す。この場合にはパルス励起機構16が
出力するパルス励起光24Aの出力レベルは前記図4に
示した従来装置に比べて著しく低い。このためパルス励
起機構16の小型化が可能である。またここで用いるレ
ーザダイオード32は、固体レーザ媒質10に吸収され
易い波長の光を射出するものとするから、連続励起光3
8で常時固体レーザ媒質10を励起してもその発熱量は
少ない。このため冷却装置の小型化が可能である。
オード32が出力する連続励起光38だけでは発振せ
ず、パルス励起光24Aが追加されて初めて発振する。
図2の(C)はこの発振により出力されるレーザビーム
26の波形を示す。この場合にはパルス励起機構16が
出力するパルス励起光24Aの出力レベルは前記図4に
示した従来装置に比べて著しく低い。このためパルス励
起機構16の小型化が可能である。またここで用いるレ
ーザダイオード32は、固体レーザ媒質10に吸収され
易い波長の光を射出するものとするから、連続励起光3
8で常時固体レーザ媒質10を励起してもその発熱量は
少ない。このため冷却装置の小型化が可能である。
【0027】図1にはこの冷却系統も示されている。4
0は固体レーザ媒質10とフラッシュランプ18とを囲
む冷却ジャケット、42はレーザダイオード32を囲む
冷却ジャケット、44は冷却装置である。冷却液はこの
冷却装置44から冷却ジャケット40を通って冷却ジャ
ケット42に送られ、冷却装置44に戻って、ここで冷
却され、循環する。
0は固体レーザ媒質10とフラッシュランプ18とを囲
む冷却ジャケット、42はレーザダイオード32を囲む
冷却ジャケット、44は冷却装置である。冷却液はこの
冷却装置44から冷却ジャケット40を通って冷却ジャ
ケット42に送られ、冷却装置44に戻って、ここで冷
却され、循環する。
【0028】この実施態様によればフラッシュランプ1
8の出力が小さいからその発熱量が少ない。固体レーザ
媒質10は効率良く連続励起光38を吸収すると共に、
パルス励起光24Aの出力レベルが低いからその発熱量
が少ない。このため全体としての合計発熱量は従来装置
に比べて少なくなる。このため冷却装置の小型化が図れ
る。
8の出力が小さいからその発熱量が少ない。固体レーザ
媒質10は効率良く連続励起光38を吸収すると共に、
パルス励起光24Aの出力レベルが低いからその発熱量
が少ない。このため全体としての合計発熱量は従来装置
に比べて少なくなる。このため冷却装置の小型化が図れ
る。
【0029】また固体レーザ媒質10には、必要とする
出力値(出力レベル)を有するパルス状のレーザビーム
の出力時(期間)以外においても、レーザダイオード3
2により発振閾値Eth以下の連続励起光が入射されるの
で、パルス励起光24Aの付加により直ちに必要なパル
ス状のレーザ出力を得ることができる。
出力値(出力レベル)を有するパルス状のレーザビーム
の出力時(期間)以外においても、レーザダイオード3
2により発振閾値Eth以下の連続励起光が入射されるの
で、パルス励起光24Aの付加により直ちに必要なパル
ス状のレーザ出力を得ることができる。
【0030】
【他の実施態様】以上説明した実施態様では、連続励起
機構30は一定出力レベルの連続励起光38を出力する
ものとした。しかしレーザダイオード32は極めて高速
での出力制御が可能であるから、この性質を利用して図
2の(D)に示すようにパルス励起光24Aと同期させ
て連続励起光38Bの出力レベルを変化させてもよい。
機構30は一定出力レベルの連続励起光38を出力する
ものとした。しかしレーザダイオード32は極めて高速
での出力制御が可能であるから、この性質を利用して図
2の(D)に示すようにパルス励起光24Aと同期させ
て連続励起光38Bの出力レベルを変化させてもよい。
【0031】この場合には、制御回路36に高速レーザ
ダイオード出力可変機構36Bを設け、パルス励起機構
16の制御回路22から取り出したパルス同期信号に基
づいてレーザダイオード32の出力を変化させればよ
い。レーザダイオード32が出力する連続励起光38B
はパルス励起光24Aの射出期間だけ図2(D)に示す
ように増加し、非射出期間ではレーザダイオード22の
寿命を考慮した十分に低い出力レベルまで減少させるの
がよい。
ダイオード出力可変機構36Bを設け、パルス励起機構
16の制御回路22から取り出したパルス同期信号に基
づいてレーザダイオード32の出力を変化させればよ
い。レーザダイオード32が出力する連続励起光38B
はパルス励起光24Aの射出期間だけ図2(D)に示す
ように増加し、非射出期間ではレーザダイオード22の
寿命を考慮した十分に低い出力レベルまで減少させるの
がよい。
【0032】この場合には連続励起光38Bの出力レベ
ルを図2(D)に実線で示すように、パルス励起光24
Aの射出期間内で、発振閾値Eth以下の範囲で増加させ
るようにしてもよいし、仮想線で示すように発振閾値E
th以上になるようにしてもよい。このようにパルス励起
光24Aの射出期間だけで連続励起光38Bを増大させ
れば、非射出期間内では連続励起光38Bは一層減少さ
せることができるので、固体レーザ媒質10の発熱量が
さらに少なくなる。
ルを図2(D)に実線で示すように、パルス励起光24
Aの射出期間内で、発振閾値Eth以下の範囲で増加させ
るようにしてもよいし、仮想線で示すように発振閾値E
th以上になるようにしてもよい。このようにパルス励起
光24Aの射出期間だけで連続励起光38Bを増大させ
れば、非射出期間内では連続励起光38Bは一層減少さ
せることができるので、固体レーザ媒質10の発熱量が
さらに少なくなる。
【0033】レーザダイオード32が出力する連続励起
光38Bを図2(D)の実線で示すように発振閾値Eth
を越えない範囲で増加させる場合には、パルス励起光2
4Aより僅かに先行させて増加させるのが一層よい。例
えば100マイクロ秒から数ミリ秒程度先行させるのが
よい。このようにすればパルス励起光24Aに遅れるこ
となく正確なタイミングにレーザビーム26を出力させ
ることができる。
光38Bを図2(D)の実線で示すように発振閾値Eth
を越えない範囲で増加させる場合には、パルス励起光2
4Aより僅かに先行させて増加させるのが一層よい。例
えば100マイクロ秒から数ミリ秒程度先行させるのが
よい。このようにすればパルス励起光24Aに遅れるこ
となく正確なタイミングにレーザビーム26を出力させ
ることができる。
【0034】また図2(D)に仮想線で示したように増
加させる場合において、発振閾値E thを越えた部分の値
(出力レベル)が比較的小さく、レーザダイオード32
のみにより発振したレーザビームが加工等に影響を与え
ない程度であれば、上記の場合と同様に増加させるタイ
ミングをパルス励起光24Aより僅かに先行させるのが
よい。これに対して発振閾値Ethより越えた部分の値
(出力レベル)が比較的大きく、レーザダイオード32
のみにより発振したレーザビームが加工等に影響を与え
る場合には、増加させるタイミングはパルス励起光24
Aの出力タイミングに合わせるようにするのがよい。
加させる場合において、発振閾値E thを越えた部分の値
(出力レベル)が比較的小さく、レーザダイオード32
のみにより発振したレーザビームが加工等に影響を与え
ない程度であれば、上記の場合と同様に増加させるタイ
ミングをパルス励起光24Aより僅かに先行させるのが
よい。これに対して発振閾値Ethより越えた部分の値
(出力レベル)が比較的大きく、レーザダイオード32
のみにより発振したレーザビームが加工等に影響を与え
る場合には、増加させるタイミングはパルス励起光24
Aの出力タイミングに合わせるようにするのがよい。
【0035】
【他の実施態様】図3は他の実施態様の構成を示す図で
ある。この実施態様はレーザビーム26の出力をレーザ
出力測定機構50により監視して、その出力レベルある
いは出力波形をフィードバック制御するものである。
ある。この実施態様はレーザビーム26の出力をレーザ
出力測定機構50により監視して、その出力レベルある
いは出力波形をフィードバック制御するものである。
【0036】この図3においては前記図1と同一部分に
は同一符号を付したからその説明は繰り返さない。レー
ザ出力測定機構50は、レーザビーム26の一部を分割
するビームスプリッタ52と、このビームスプリッタ5
2により分割したビームの出力レベルを検出するフォト
ダイオードなどからなるディテクタ54と、このディテ
クタ54の出力を増幅する増幅器56とを有する。
は同一符号を付したからその説明は繰り返さない。レー
ザ出力測定機構50は、レーザビーム26の一部を分割
するビームスプリッタ52と、このビームスプリッタ5
2により分割したビームの出力レベルを検出するフォト
ダイオードなどからなるディテクタ54と、このディテ
クタ54の出力を増幅する増幅器56とを有する。
【0037】増幅器56の出力は連続励起光の制御回路
36に入力され、ここでレーザダイオード32の出力
(レーザ連続励起光)38,38Bの出力レベルが高速
で制御される。すなわち高速レーザダイオード出力可変
機構36B(図1)によってレーザ連続励起光38,3
8Bの出力レベルが制御され、レーザビーム26の出力
を目標レベルにほぼ実時間で制御することが可能にな
る。この場合1または複数パルス遅れで制御してもよ
い。
36に入力され、ここでレーザダイオード32の出力
(レーザ連続励起光)38,38Bの出力レベルが高速
で制御される。すなわち高速レーザダイオード出力可変
機構36B(図1)によってレーザ連続励起光38,3
8Bの出力レベルが制御され、レーザビーム26の出力
を目標レベルにほぼ実時間で制御することが可能にな
る。この場合1または複数パルス遅れで制御してもよ
い。
【0038】レーザビーム26の出力レベルの制御に代
えて、あるいはこれと同時に、レーザビーム26の出力
波形の制御も可能である。この場合には、レーザ出力測
定機構50はレーザビーム26の出力波形の変化に追従
可能な高速応答性を有するものとし、レーザビーム26
の波形変化に追従してレーザ連続励起光38,38Bの
出力レベルをパルス励起光24Aの出力時間内で変化さ
せる。また1〜数パルス遅れで制御してもよい。このよ
うにすればレーザビーム26の出力レベルだけでなくそ
の出力波形も希望する適正な形状にすることが可能にな
る。
えて、あるいはこれと同時に、レーザビーム26の出力
波形の制御も可能である。この場合には、レーザ出力測
定機構50はレーザビーム26の出力波形の変化に追従
可能な高速応答性を有するものとし、レーザビーム26
の波形変化に追従してレーザ連続励起光38,38Bの
出力レベルをパルス励起光24Aの出力時間内で変化さ
せる。また1〜数パルス遅れで制御してもよい。このよ
うにすればレーザビーム26の出力レベルだけでなくそ
の出力波形も希望する適正な形状にすることが可能にな
る。
【0039】以上のように前記した各実施態様は、いず
れも固体レーザ媒質10の側面から励起光24A、38
(38B)を入射する側面励起方式である。しかしパル
ス励起光24Aと連続励起光38(38B)のいずれか
一方を固体レーザ媒質10の側面から入射し他方を軸方
向から入射してもよい。すなわち側面励起方式と端面励
起方式とを併用するものである。
れも固体レーザ媒質10の側面から励起光24A、38
(38B)を入射する側面励起方式である。しかしパル
ス励起光24Aと連続励起光38(38B)のいずれか
一方を固体レーザ媒質10の側面から入射し他方を軸方
向から入射してもよい。すなわち側面励起方式と端面励
起方式とを併用するものである。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によれば、固体レー
ザ媒質を、パルス励起光と連続励起光とを用いて励起し
て発振させるものであるから、発振効率の悪いパルス励
起光を弱くしてパルス励起機構の電源を小型化できる。
また固体レーザ媒質の発熱量が少なくなるから、冷却装
置の小型化が図れ、固体レーザ媒質の熱歪みが少ないの
でビーム品質が向上する。
ザ媒質を、パルス励起光と連続励起光とを用いて励起し
て発振させるものであるから、発振効率の悪いパルス励
起光を弱くしてパルス励起機構の電源を小型化できる。
また固体レーザ媒質の発熱量が少なくなるから、冷却装
置の小型化が図れ、固体レーザ媒質の熱歪みが少ないの
でビーム品質が向上する。
【0041】請求項5〜12の発明によれば前記請求項
1〜4のいずれかの方法の実施に直接使用する固体レー
ザ装置が得られる。
1〜4のいずれかの方法の実施に直接使用する固体レー
ザ装置が得られる。
【図1】本発明の一実施態様の構成を示す図
【図2】その励起光および出力波形を示す図
【図3】他の実施態様の構成を示す図
【図4】従来装置の構成を示す図
【図5】その励起光および出力波形を示す図
10 固体レーザ媒質 16 パルス励起機構 18 フラッシュランプ 20 パルス電源回路 22 制御回路 24,24A パルス励起光 26 レーザビーム出力(パルス状レーザ発振出力) 30 連続励起機構 32 レーザダイオード 34 ドライバ 36 制御回路 36B 高速レーザダイオード出力可変機構 38,38B 連続励起光 50 レーザ出力測定機構
Claims (12)
- 【請求項1】 固体レーザ媒質を励起光により励起して
パルス状のレーザ発振出力を得るパルス固体レーザ装置
の励起方法において、 固体レーザ媒質をパルス励起光と連続励起光とを用いて
励起し、前記パルス励起光による励起にほぼ同期したパ
ルス状のレーザ発振出力を得ることを特徴とするパルス
固体レーザ装置の励起方法。 - 【請求項2】 連続励起光の出力レベルを、固体レーザ
媒質の少なくとも非パルス発進時に前記固体レーザ媒質
の発振閾値以下とする請求項1のパルス固体レーザ装置
の励起方法。 - 【請求項3】 連続励起光の出力レベルを、常時固体レ
ーザ媒質の発振閾値以下とする請求項2のパルス固体レ
ーザ装置の励起方法。 - 【請求項4】 連続励起光の出力レベルを、固体レーザ
媒質のパルス発振時に前記固体レーザ媒質の発振閾値以
上にする請求項2のパルス固体レーザ装置の励起方法。 - 【請求項5】 固体レーザ媒質を励起光により励起し、
パルス状のレーザ発振出力を得るパルス固体レーザ装置
において、 固体レーザ媒質にパルス励起光を入射させるパルス励起
機構と、連続励起光を固体レーザ媒質に入射させる連続
励起機構とを備え、前記パルス励起光による励起にほぼ
同期したパルス状のレーザ発振出力を得るようにしたこ
とを特徴とするパルス固体レーザ装置。 - 【請求項6】 パルス励起機構はフラッシュランプと、
パルス電源回路と、パルス電源制御回路とを備える請求
項5のパルス固体レーザ装置。 - 【請求項7】 連続励起機構は、固体レーザ媒質がよく
吸収する波長付近で発振するレーザダイオードと、この
レーザダイオードを駆動するレーザダイオードドライバ
と、このレーザダイオードドライバの制御回路とを備え
る請求項5または6のパルス固体レーザ装置。 - 【請求項8】 レーザダイオードドライバの制御回路
は、パルス励起機構によるパルス発振動作に同期してレ
ーザダイオードの出力を変調する高速レーザダイオード
出力可変機構を有する請求項7のパルス固体レーザ装
置。 - 【請求項9】 請求項8において、さらにパルス状のレ
ーザ発振出力を検出するレーザ出力測定機構を備え、高
速レーザダイオード出力可変機構は、前記レーザ出力測
定機構による測定値を設定レーザ出力にほぼ一致させる
ようにレーザダイオードの出力を制御するパルス固体レ
ーザ装置。 - 【請求項10】 レーザ出力測定機構は、レーザ出力の
出力波形を監視し、高速レーザダイオード出力可変機構
は、レーザダイオードの出力を制御することによりレー
ザ出力の出力波形を制御する請求項9のパルス固体レー
ザ装置。 - 【請求項11】 連続励起機構およびパルス励起機構
は、共に固体レーザ媒質の側面から励起光を入射する請
求項5〜10のいずれかのパルス固体レーザ装置。 - 【請求項12】 連続励起機構およびパルス励起機構の
いずれか一方は固体レーザ媒質の側面から励起光を入射
し、他方は固体レーザ媒質の発振光と同軸に入射する請
求項5〜10のいずれかのパルス固体レーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001304995A JP2002176214A (ja) | 2000-09-29 | 2001-10-01 | パルス固体レーザ装置およびその励起方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-298692 | 2000-09-29 | ||
JP2000298692 | 2000-09-29 | ||
JP2001304995A JP2002176214A (ja) | 2000-09-29 | 2001-10-01 | パルス固体レーザ装置およびその励起方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002176214A true JP2002176214A (ja) | 2002-06-21 |
Family
ID=26601107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001304995A Pending JP2002176214A (ja) | 2000-09-29 | 2001-10-01 | パルス固体レーザ装置およびその励起方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002176214A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017228671A (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | ウシオ電機株式会社 | レーザ駆動光源装置 |
-
2001
- 2001-10-01 JP JP2001304995A patent/JP2002176214A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017228671A (ja) * | 2016-06-23 | 2017-12-28 | ウシオ電機株式会社 | レーザ駆動光源装置 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040930 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070327 |