JP2017227748A - 画像形成装置 - Google Patents

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小片 智史
Tomohito Ogata
智史 小片
清仁 小島
Kiyohito Kojima
清仁 小島
泉宮 賢二
Kenji Izumiya
賢二 泉宮
裕勝 児玉
Hirokatsu Kodama
裕勝 児玉
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Abstract

【課題】高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】像担持体613と、転写媒体621と、転写媒体621を駆動する駆動部75と、駆動部75により駆動される転写媒体621の速度を検出する速度検出部71と、画像形成前にずれ補正が実行される場合、速度検出部71により検出される転写媒体621の速度に基づき求められる転写媒体621の基準平均速度を記憶する記憶部51と、画像形成中である場合、速度検出部71により検出される転写媒体621の速度に基づき、駆動部75により駆動される転写媒体621の目標速度を制御する速度制御部411と、を備え、速度制御部411は、目標速度を制御する場合、速度検出部71により検出される転写媒体621の速度に基づき求められる転写媒体621の平均速度を、記憶部51に記憶されている転写媒体621の基準平均速度に制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置は、業務上、大量印刷が要求されてきている。画像形成装置の性能評価指標のうち、毎時生産性という指標がある。毎時生産性は、各機種の性能を比較する指標の一つであり、1時間で何枚印刷可能であるかを示す。
画像形成装置に大量印刷を行わせる場合、長時間連続で印刷を行わせることとなる。この場合、機内環境の変化に伴って画像作成条件が変化することがある。画像作成条件が変化すれば、高品質の画像を形成する性能が維持されない恐れがある。よって、高品質の画像を形成する性能を維持させるためには、定期的に印刷動作を中断させ、用紙に形成されるパッチを使用する補正を行うことが望ましいが、毎時生産性は低下する。
また、画像形成装置のうち、カラー印刷を行う機種のものは、複数の色の現像剤を用いて色ごとに画像を形成することにより、一枚の画像が生成される。よって、色ごとの画像にずれがある場合、色ずれ補正を行うことにより、高品質の画像を形成する性能を維持させることが望ましい。
色ずれ補正は、Cold状態からの起動時だけでなく、連続動作中であっても、機内の温度変化又は印字枚数等に基づいて印刷動作を中断させた後、用紙に形成されるパッチを使用する補正である。用紙に形成されるパッチを使用する補正によって、色ずれ補正が行われるため、高精度なカラーレジスト性能を維持することができる。よって、高品質の画像を形成することができるが、用紙に形成されるパッチを使用する補正は、上記で説明したように、印刷動作を中断させる。よって、毎時生産性は低下する。
そこで、毎時生産性を低下させずに色ずれ補正を行うものとして、用紙に形成されるパッチを使用する補正ではなく、機内の温度変化の予測に基づき、色ずれ補正を行うものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2013−218283号公報 特開2014−052492号公報
しかし、特許文献1,2に記載のような従来技術は、転写媒体の平均速度の経時的な変化が考慮されていない。転写媒体の平均速度の経時的な変化は、機内の温度変化に伴う駆動ローラーの膨張又は収縮に起因して生じるだけでなく、駆動ローラーと転写媒体との滑り率の変化に起因しても生じる。駆動ローラーと転写媒体との滑り率の変化は、駆動ローラーの表面及び転写媒体内面の汚れに起因して生じるだけでなく、厚紙を通紙することに伴って生じる転写媒体の局部的なテンションの変化に起因しても生じる。
よって、駆動ローラーと転写媒体との滑り率の変化は、機内の温度変化と比べ、予測が困難である。また、駆動ローラーと転写媒体との滑り率の変化は、装置全体のサイズが大きくなるにつれ、顕著に表れる。よって、毎時生産性の高い大型機であるにつれ、駆動ローラーと転写媒体との滑り率の変化は顕著となる。
つまり、特許文献1,2に記載のような従来技術は、紙に画像が形成されている間、転写媒体の平均速度の経時的な変化が補正されないため、高品質の画像を形成することができない。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、静電潜像から形成されるトナー像を担持する像担持体と、前記像担持体と対向して設けられ、前記像担持体から前記トナー像が転写される転写媒体と、前記転写媒体を駆動する駆動部と、前記駆動部により駆動される前記転写媒体の速度を検出する速度検出部と、画像形成前にずれ補正が実行される場合、前記速度検出部により検出される前記転写媒体の速度に基づき求められる前記転写媒体の基準平均速度を記憶する記憶部と、画像形成中である場合、前記速度検出部により検出される前記転写媒体の速度に基づき、前記駆動部により駆動される前記転写媒体の目標速度を制御する速度制御部と、を備え、前記速度制御部は、前記目標速度を制御する場合、前記速度検出部により検出される前記転写媒体の速度に基づき求められる前記転写媒体の平均速度を、前記記憶部に記憶されている前記転写媒体の基準平均速度に制御する、ものである。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記転写媒体の回転数が設定数に到達する間に検出される前記転写媒体の速度に基づき、前記基準平均速度を求める速度演算部をさらに備え、前記設定数は、整数が設定される、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記速度検出部は、前記像担持体が半回転するごとに、第1の位相及び前記第1の位相と逆位相の第2の位相のそれぞれのタイミングで前記転写媒体の速度を検出し、前記速度演算部は、前記第1の位相のときに検出される前記転写媒体の速度と、前記第2の位相のときに検出される前記転写媒体の速度とに基づき、前記基準平均速度を求める、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記速度検出部は、前記転写媒体の速度を検出するときのサンプリング間隔を、前記像担持体が2分の1回転するごとに、2の指数乗分の1周期とする、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記画像形成前に前記ずれ補正が実行される場合、前記像担持体を介して前記転写媒体にパッチを形成させる補正処理部と、前記補正処理部により形成されるパッチの相対的な位置を検知する位置検知部と、前記位置検知部により検知されるパッチの相対的な位置に基づき、前記静電潜像を前記像担持体に書き込む位置を補正する書き込み位置補正部と、をさらに備える、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置において、機内の機内温度を検知する温度検知部と、前記温度検知部により検知される機内温度に基づき、前記機内の基準機内温度を求める温度演算部と、前記温度検知部により検知される機内温度と、前記温度演算部により求められる基準機内温度とに基づき、前記転写媒体に形成される画像の位置を補正する位置ずれ補正部と、をさらに備える、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記位置ずれ補正部は、前記機内温度と、前記基準機内温度との差異に応じて、画像の形成位置の予測ずれ量を求める、ことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記位置ずれ補正部は、前記画像形成中である場合、前記予測ずれ量に基づき、前記ずれ補正を実行し、前記ずれ補正は、前記静電潜像が前記像担持体に書き込まれるタイミング、前記静電潜像の大きさ、又は前記静電潜像を前記像担持体に書き込む光の光路が調整される、ことが好ましい。
本発明によれば、高品質の画像を形成することができる。
本発明の実施形態における画像形成装置1の全体構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における画像形成装置1の画像形成系I及び画像転写系IIの構成例を示す図である。 本発明の実施形態における画像形成装置1の制御部41の機能構成例を示す図である。 本発明の実施形態における補正前の転写媒体621の速度変動成分の一例を示す図である。 本発明の実施形態における転写媒体621の平均速度を演算するための期間の一例を示す図である。 本発明の実施形態における転写媒体621の速度のサンプリング周期の一例を示す図である。 本発明の実施形態における制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態における転写媒体速度検出処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態における基準平均速度演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態における目標速度制御処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態における位置ずれ補正処理例を説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、カラー複写機の一例であり、原稿Tに形成された色画像を読み取ることにより画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて色を重ね合わせ、色画像を形成する装置である。画像形成装置1は、カラー複写機の外に、カラー用のプリンタ若しくはファクシミリ装置、又はこれらの複合機等に適用して好適なものである。
画像形成装置1は、画像形成装置本体11を備える。画像形成装置本体11の上部には、カラー用の画像読取部12及び自動原稿送り装置14が配設されている。画像形成装置本体11は、詳細については後述するが、制御部41、画像処理部43、画像形成部60、給紙部20、及び搬送部30を含む。
自動原稿送り装置14は、画像読取部12の上に設けられ、自動給紙モード時に、一枚又は複数枚の原稿Tを自動給紙する動作を行う。自動給紙モードは、自動原稿送り装置14に載置された原稿Tを給紙し、原稿Tに印刷された画像を読み取る動作である。
具体的には、自動原稿送り装置14は、原稿載置部141、ローラー142a、ローラー142b、ローラー143、ローラー144、反転部145、及び排紙皿146を備える。原稿載置部141は、一枚又は複数枚の原稿Tが載置される。原稿載置部141の下流側には、ローラー142a及びローラー142bが設けられている。ローラー142a及びローラー142bの下流側には、ローラー143が設けられている。自動原稿送り装置14は、ローラー143の外周側に位置決め検知部81を備えている。
自動給紙モードが選択された場合、原稿載置部141から繰り出された原稿Tは、ローラー143によりU字回転して搬送される。なお、原稿Tが原稿載置部141に載置され、自動給紙モードが選択される場合、原稿Tの記録面は上に向いた状態であるのが好ましい。
原稿Tは、画像読取部12により読み取られた場合、ローラー144により搬送され、排紙皿146へ排紙される。なお、自動原稿送り装置14は、反転部145に原稿Tを搬送することにより、原稿Tの記録面だけでなく、原稿Tの記録面の裏面側を画像読取部12に読み取らせることができる。
位置決め検知部81は、画像が印刷された原稿Tを検出する。位置決め検知部81は、例えば、反射型フォトセンサで構成される。位置決め検知部81は、原稿Tが検知されると出力信号が立ち上がり、原稿Tが検知されなくなると出力信号が立ち下がり、その結果が制御部41に送信される。
画像読取部12は、原稿Tに形成された色画像、すなわち、原稿Tに印刷された色画像を読み取る。画像読取部12は、一次元のイメージセンサー128を備える。画像読取部12は、イメージセンサー128の他に、第1のプラテンガラス121、第2のプラテンガラス122、光源123、ミラー124〜126、結像光学部127、及び不図示の光学駆動部を備える。
光源123は、原稿Tに光を照射する。不図示の光学駆動部は、原稿T又はイメージセンサー128を副走査方向に相対的に移動させる。副走査方向は、イメージセンサー128を構成する複数の受光素子の配置方向を主走査方向とした場合、その主走査方向と直交する方向となる。
原稿Tは自動原稿送り装置14により搬送される場合、画像読取部12の光学系により、原稿Tの片面又は両面の画像が走査露光される。画像読取動作時に出力される入射光の反射光を含む光は、イメージセンサー128が読み込む。イメージセンサー128は、プラトンモード時であれば、原稿Tを読み取って得たRGB表色系の画像読取信号Soutを出力する。プラトンモードは、不図示の光学駆動部が駆動することにより、第1のプラテンガラス121上に載置された原稿Tに印刷された画像を自動的に読み取る動作である。
イメージセンサー128は、3ラインカラーCCD撮像装置が使用される。イメージセンサー128は、複数の受光素子列が主走査方向に配置されて構成される。具体的には、赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色のそれぞれの光検出用の読取センサーは、主走査方向と直交する副走査方向の異なる位置で画素を分割し、R色、G色、及びB色のそれぞれの光情報を同時に読み取る。例えば、自動給紙モードであって、且つ原稿Tがローラー143によりU字上に反転される場合、イメージセンサー128は、原稿Tの表面を読み取り、画像読取信号Soutを出力する。
より具体的には、イメージセンサー128は、光を光電変換するものであり、制御部41を介して画像処理部43に接続されている。イメージセンサー128により光電変換されたアナログの画像読取信号Soutは、画像処理部43が、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理、及び変倍処理等を実行する。画像処理部43により各種処理が実行された画像読取信号Soutは、R色成分、G色成分、及びB色成分を含むデジタルの画像データとなる。画像処理部43は、3次元色情報変換テーブルにより、その画像データ、すなわち、RGBコードを、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)色の画像データ、すなわち、Dy,Dm,Dc,Dkに変換する。画像処理部43は、変換後の画像データを、画像形成部60に含まれるLED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kに転送する。
画像形成部60は、電子写真プロセス技術を利用したものであり、中間転写方式のカラー画像を形成する。画像形成部60は、縦型タンデム方式が採用されている。具体的には、画像形成部60は、画像処理部43から転送された画像データ、すなわち、Dy,Dm,Dc,Dkに基づいて、色画像を形成する。画像形成部60は、色ごとの画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kと、転写部620と、定着部630とを備える。
画像形成ユニット601Yは、Y(イエロー)色の画像を形成する。画像形成ユニット601Yは、像担持体613Y、帯電部614Y、LED書き込みユニット611Y、現像部612Y、及びクリーニング部616Yを備える。
像担持体613Yは、Y色のトナー像を形成する。帯電部614Yは、像担持体613Yの周囲に配置され、コロナ放電により像担持体613Yの表面を一様に負極性に帯電させる。LED書き込みユニット611Yは、Y色成分の画像に対応する光を像担持体613Yに照射する。現像部612Yは、像担持体613Yの表面にY色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。クリーニング部616Yは、一次転写後に像担持体613Yの表面に残存する転写残トナーを除去する。
なお、画像形成ユニット601M,601C,601Kのそれぞれは、画像形成ユニット601Yと比べ、形成する画像の色が異なる以外は同様の構成及び機能であるため、その説明については省略する。
また、画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kを総称する場合、画像形成ユニット601と称する。LED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kを総称する場合、LED書き込みユニット611と称する。現像部612Y,612M,612C,612Kを総称する場合、現像部612と称する。像担持体613Y,613M,613C,613Kを総称する場合、像担持体613と称する。帯電部614Y,614M,614C,614Kを総称する場合、帯電部614と称する。クリーニング部616Y,616M,616C,616Kを総称する場合、クリーニング部616と称する。
転写部620は、転写媒体621、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622K、二次転写ローラー623、及びベルトクリーニング装置624等を備える。
転写媒体621は、無端状ベルトから構成され、複数の支持ローラー625によりループ状に張架される。複数の支持ローラー625のうち少なくとも1つのものは駆動ローラーとして機能し、その他のものは従動ローラーとして機能する。例えば、K成分用の一次転写ローラー622Kよりもベルト走行方向の下流側に配置される支持ローラー625が駆動ローラーとして機能することが好ましい。駆動ローラーとして機能することにより、転写媒体621は矢印Z方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kは、各色成分の像担持体613に対向して、転写媒体621の内周面側に配置される。転写媒体621を挟んで、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kが像担持体613Y,613M,613C,613Kに圧接される。これにより、像担持体613Y,613M,613C,613Kから転写媒体621にトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
なお、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kを総称する場合、一次転写ローラー622と称する。
二次転写ローラー623は、複数の支持ローラー625のうち1つのものに対向して、転写媒体621の外周面側に配置される。転写媒体621に対向して配置される支持ローラー625は、バックアップローラーとして機能する。転写媒体621を挟んで、二次転写ローラー623がバックアップローラーとして機能する支持ローラー625に圧接されることにより、転写媒体621から用紙Pにトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
転写媒体621が一次転写ニップを通過する場合、像担持体613上のトナー像は、転写媒体621に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー622に一次転写バイアスを印加し、転写媒体621の裏面側、すなわち、一次転写ローラー622と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は転写媒体621に静電的に転写される。
用紙Pが二次転写ニップを通過する場合、転写媒体621上のトナー像が用紙Pに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー623に二次転写バイアスを印加し、用紙Pの裏面側、すなわち、二次転写ローラー623と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Pに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部630に搬送される。
ベルトクリーニング装置624は、転写媒体621の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有する。ベルトクリーニング装置624は、二次転写後に転写媒体621の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、転写部620において、二次転写ローラー623に代えて、二次転写ローラー623を含む複数の二次側支持ローラーに、不図示の二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆる、ベルト式の二次転写ユニットが採用されてもよい。
定着部630は、加熱ローラー631、加圧ローラー632、加熱部633、及び温度検知部83を備え、画像形成部60で転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。
具体的には、加熱部633は、加熱ローラー631の内部に設けられ、加熱ローラー631を間欠的に加熱する。加圧ローラー632は、加熱ローラー631と対向して配置され、加熱ローラー631を加圧する。温度検知部83は、加熱ローラー631の周囲に設けられ、加熱ローラー631の温度を検知する。
定着部630は、温度検知部83の検知結果に応じて、加熱部633が加熱ローラー631を加熱する。定着部630は、加熱ローラー631と、加圧ローラー632とを互いに圧接させることにより、加熱ローラー631と加圧ローラー632との間に定着ニップを形成させる。
定着部630は、加圧ローラー632による加圧と、加熱ローラー631が有する熱との作用を通じて、転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。定着部630により定着された用紙Pは、画像が印刷される。画像が印刷された用紙Pは、排紙ローラー304により機外、例えば、排紙トレイ305に排出される。
給紙部20は、給紙カセット200及び送り出しローラー201等を備える。給紙カセット200は、用紙Pを収容する。送り出しローラー201は、給紙カセット200に収容された用紙Pを取り込み、搬送部30に送り出す。
搬送部30は、搬送経路300が構成され、搬送経路300に従い用紙Pを搬送する。搬送経路300は、給紙ローラー302A、搬送ローラー302B,302C,302D、及びレジストローラー303等を備える。
搬送経路300は、給紙部20から給紙された用紙Pを画像形成部60に搬送する。なお、用紙Pの裏面にも画像形成が行われる場合、用紙Pの表面に対する画像形成が行われた後、用紙Pは、分岐部306により、循環通紙路307A、反転搬送路307B、及び再給紙搬送路307Cの順に搬送される。
図2は、本発明の実施形態における画像形成装置1の画像形成系I及び画像転写系IIの構成例を示す図である。図2に示すように、画像形成装置1は、画像形成ユニット601を画像形成系Iとする。画像形成装置1は、転写媒体621を含む転写部620、像担持体613、速度検出部71、温度検知部72、及び位置検知部73等を含む処理系を画像転写系IIとする。
なお、上記で説明したように、像担持体613は、静電潜像から形成されるトナー像を担持する。転写媒体621は、像担持体613と対向して設けられ、像担持体613からトナー像が転写される。転写媒体621は、支持ローラー625により一定速度で走行する。支持ローラー625は、駆動部75により駆動される。つまり、駆動部75は、転写媒体621を駆動する。なお、駆動部75は、例えば、DCブラシレスモーターから構成される。
図3は、本発明の実施形態における画像形成装置1の制御部41の機能構成例を示す図である。画像形成装置1は、制御部41を介して各種処理が実行される。例えば、画像読取部12から出力される画像読取信号Soutは、制御部41を介して不図示の画像メモリ又は画像処理部43に送信される。画像メモリは、例えば、ハードディスク等からなる。
制御部41は、具体的には、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成される。制御部41は、CPUがROM又は記憶部51から処理内容に応じた各種プログラムを読み出し、RAMに展開し、展開した各種プログラムと協働することにより、画像形成装置1の各部の動作を制御する。
つまり、制御部41は、画像形成装置1の動作を制御するものであり、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得るものである。制御部41が所定の制御プログラムを実行することにより、速度制御部411、速度演算部412、位置ずれ補正部413、補正処理部414、書き込み位置補正部415、補正判定部416、画像形成判定部417、及び温度演算部418を含む各種機能が実現される。
速度検出部71は、転写媒体621の表面側に対向して設けられ、駆動部75により駆動される転写媒体621の速度を検出する。速度検出部71は、例えば、反射式エンコーダーセンサーからなり、転写媒体621の表面にスケールが設けられることにより、転写媒体621の速度を検出することができる。
記憶部51は、画像形成前にずれ補正が実行される場合、速度検出部71により検出される転写媒体621の速度に基づき求められる転写媒体621の基準平均速度を記憶する。画像形成前のずれ補正は、例えば、朝一のようなCold状態からの起動時に実行される補正である。
速度制御部411は、画像形成中である場合、速度検出部71により検出される転写媒体621の速度に基づき、駆動部75により駆動される転写媒体621の目標速度を制御する。具体的には、速度制御部411は、目標速度を制御する場合、速度検出部71により検出される転写媒体621の速度に基づき求められる転写媒体621の平均速度を、記憶部51に記憶されている転写媒体621の基準平均速度に制御する。つまり、速度制御部411は、転写媒体621の平均速度と、転写媒体621の基準平均速度とに基づき、転写媒体621の目標速度を制御する。具体的には、速度制御部411は、転写媒体621の平均速度と、転写媒体621の基準平均速度との差異を消すように、転写媒体621の目標速度を変更するフィードバック制御を実行する。
転写媒体621の平均速度及び基準平均速度について図4〜図6を用いて具体的に説明する。図4は、本発明の実施形態における補正前の転写媒体621の速度変動成分の一例を示す図である。図4に示すように、転写媒体621の主な速度変動成分は、転写媒体621の1回転周期成分と、像担持体613の1回転周期成分又は1/2回転周期成分とがある。よって、転写媒体621の回転周期成分と、像担持体613の回転周期成分との合計変動成分が、転写媒体621の速度を変動させる。
そこで、転写媒体621の平均速度を求める。図5は、本発明の実施形態における転写媒体621の平均速度を演算するための期間の一例を示す図である。図5に示すように、平均化によっては、正しい平均値とはならない。例えば、転写媒体621の1.5回転の期間にわたり、転写媒体621の速度を平均化した場合、正しい平均値とならない。ただし、転写媒体621の1回転の期間にわたり、転写媒体621の速度を平均化した場合、正しい平均値となる。
要するに、速度演算部412は、転写媒体621の回転数が設定数に到達する間に検出される転写媒体621の速度に基づき、基準平均速度を求める。設定数は整数が設定される。つまり、転写媒体621の回転数が整数倍であれば、転写媒体621の平均速度は正しい値となる。この理由は、転写媒体621の主な速度変動成分の一方が、転写媒体621の1回転成分となるためである。よって、転写媒体621の平均速度を求めるには、第1に、転写媒体621の1回転分を最小単位として整数倍したものである必要がある。
次に、転写媒体621の主な速度成分の他方に相当する像担持体613の1回転又は1/2回転成分について検討する。なお、像担持体613の1回転成分は、像担持体613の1/2回転成分の2つ分を含むため、像担持体613の1/2回転成分について検討すればよい。図6は、本発明の実施形態における転写媒体621の速度のサンプリング周期の一例を示す図である。図6に示すように、像担持体613の1/2回転周期でサンプリングする場合、位相最大値にすれば、正しい平均値とはならない。
この理由は、位相最大の速度成分は、1/2回転ごとに変動するためである。このような変動は、像担持体613と、駆動軸との結合構造に依存する。像担持体613と、駆動軸とは、カップリングにより結合しているため、互いに中心軸が異なる。さらに、駆動軸及び像担持体613の両方を貫通する伝達ピンが、像担持体613の結合部内周面から外周面を貫通する貫通穴の側面に当接することにより、回転伝達部材の回転が像担持体613に伝達される。よって、像担持体613の中心軸及びその回転伝達部材の中心軸の何れか一方の中心で回転するが、1/2回転ごと、すなわち、半回転ごとに中心軸が切り替わる。
そこで、像担持体613の1/2回転の1/2周期でサンプリングすれば、正しい平均値となる。この理由は、1/2回転の1/2周期では、平均値が互いに相殺されることにより、正確な値となるためである。つまり、カップリングという結合構造のメカニカルな変動成分を相殺することができるのである。
要するに、速度検出部71は、像担持体613が半回転するごとに、第1の位相及び第1の位相と逆位相の第2の位相のそれぞれのタイミングで転写媒体621の速度を検出する。速度演算部412は、第1の位相のときに検出される転写媒体621の速度と、第2の位相のときに検出される転写媒体621の速度とに基づき、基準平均速度を求める。
換言すれば、速度検出部71は、転写媒体621の速度を検出するときのサンプリング間隔を、像担持体613が2分の1回転するごとに、2の指数乗分の1周期とする。例えば、図6の一例は、2の指数が1である場合に相当する。
図3に戻る。補正処理部414は、画像形成前にずれ補正が実行される場合、像担持体613を介して転写媒体621にパッチを形成させる。位置検知部73は、図2に示すように、転写媒体621の表面側に対向して設けられ、補正処理部414により形成されるパッチの相対的な位置を検知する。書き込み位置補正部415は、位置検知部73により検知されるパッチの相対定期な位置に基づき、静電潜像を像担持体613に書き込む位置を補正する。
温度検知部72は、画像形成装置1の機内に設けられ、機内温度を検知する。温度演算部418は、温度検知部72により検知される機内温度に基づき、機内の基準機内温度を求める。基準機内温度は、例えば、機内温度の平均値であってもよく、ずれ補正終了時に一番近いときの機内温度であってもよい。位置ずれ補正部413は、温度検知部72により検知される機内温度と、温度演算部418により求められる基準機内温度とに基づき、転写媒体621に形成される画像の位置を補正する。
位置ずれ補正部413は、機内温度と、基準機内温度との差異に応じて、画像の形成位置の予測ずれ量を求める。位置ずれ補正部413は、画像形成中である場合、予測ずれ量に基づき、ずれ補正を実行する。ずれ補正は、静電潜像が像担持体613に書き込まれるタイミング、静電潜像の大きさ、又は静電潜像を像担持体613に書き込む光の光路が調整される。
補正判定部416は、画像形成装置1に電源が投入された場合、ずれ補正が必要であるか否かを判定する。補正判定部416は、画像形成装置1がCold状態からの起動時であれば、ずれ補正が必要であると判定する。画像形成判定部417は、画像形成装置1が画像形成が可能な状態であるか否かを判定する。画像形成判定部417は、ずれ補正が必要であり、ずれ補正が実行され、且つ基準平均速度及び基準機内温度が求まっていれば、画像形成が可能な状態であると判定する。画像形成判定部417は、ずれ補正が必要でなければ、画像形成が可能な状態であると判定する。
図7は、本発明の実施形態における制御例を説明するフローチャートである。ずれ補正処理は、ステップS11〜ステップS13の処理が対応する。基準値演算処理は、ステップS21〜ステップS28の処理が対応する。
ステップS21において、電源が投入されたか否かが判定される。電源が投入されたと判定される場合、ステップS22に進む。一方、電源が投入されたと判定されない場合、ステップS21のままである。
ステップS11において、ずれ補正が必要であるか否かが判定される。ずれ補正が必要であると判定される場合、ステップS12に進む。一方、ずれ補正が必要であると判定されない場合、ずれ補正処理は終了する。
ステップS12において、補正フラグが設定される。ステップS13において、ずれ補正が実行される。
ステップS22において、補正フラグが設定されているか否かが判定される。補正フラグが設定されていると判定される場合、ステップS23に進む。一方、補正フラグが設定されていると判定されない場合、ステップS28に進む。
ステップS23において、転写媒体速度検出処理が実行される。処理の詳細については後述する。ステップS24において、機内温度が検出される。ステップS25において、ずれ補正が終了したか否かが判定される。ずれ補正が終了したと判定される場合、ステップS26に進む。一方、ずれ補正が終了したと判定されない場合、ステップS23に戻る。
ステップS26において、基準平均速度演算処理が実行される。処理の詳細については後述する。ステップS27において、基準機内温度が記憶される。ステップS28において、画像形成開始可能フラグが設定され、基準値演算処理が終了する。
図8は、本発明の実施形態における転写媒体速度検出処理を説明するフローチャートである。
ステップS41において、転写媒体621の回転数の上限値に設定される設定数を整数とする。ステップS42において、第1の位相のタイミングであるか否かが判定される。第1の位相のタイミングであると判定される場合、ステップS43に進む。一方、第1の位相のタイミングであると判定されない場合、ステップS45に進む。
ステップS43において、転写媒体621の速度が検出される。ステップS44において、検出された転写媒体621の速度が保存される。ステップS45において、第1の位相と逆位相のタイミングであるか否かが判定される。第1の位相と逆位相のタイミングであると判定される場合、ステップS43に処理を移行する。一方、第1の位相と逆位相のタイミングであると判定されない場合、ステップS46に進む。
ステップS46において、像担持体613が半回転したか否かが判定される。像担持体613が半回転したと判定される場合、ステップS47に進む。一方、像担持体613が半回転したと判定されない場合、ステップS42に処理を移行する。ステップS47において、転写媒体621の回転数が設定数に到達したか否かが判定される。転写媒体621の回転数が設定数に到達したと判定される場合、転写媒体速度検出処理は終了する。一方、転写媒体621の回転数が設定数に到達したと判定されない場合、ステップS42の処理に移行する。
図9は、本発明の実施形態における基準平均速度演算処理を説明するフローチャートである。ステップS61において、保存された転写媒体621の速度の平均値を求める。ステップS62において、求められた転写媒体621の速度の平均値が基準平均速度に設定され、基準平均速度演算処理は終了する。
図10は、本発明の実施形態における目標速度制御処理を説明するフローチャートである。ステップS71において、画像形成開始可能フラグが設定されているか否かが判定される。画像形成開始可能フラグが設定されていると判定される場合、ステップS72に進む。一方は、画像形成開始可能フラグが設定されていると判定されない場合、目標速度制御処理は終了する。
ステップS72において、画像形成中であるか否かが判定される。画像形成中であると判定される場合、ステップS73に進む。一方、画像形成中であると判定されない場合、目標速度制御処理は終了する。
ステップS73において、演算時間が経過したか否かが判定される。演算時間が経過したと判定される場合、ステップS77に進む。一方、演算時間が経過したと判定されない場合、ステップS74に進む。
ステップS74において、上記で説明した転写媒体速度検出処理が実行され、ステップS75に進む。ステップS75において、保存された転写媒体621の速度の平均値が求められ、ステップS76に進む。ステップS76において、求められた転写媒体621の速度の平均値を今回平均速度に設定し、ステップS73に戻る。ステップS77において、基準平均速度と、今回平均速度とに基づき、転写媒体621の目標速度が制御される。
図11は、本発明の実施形態における位置ずれ補正処理例を説明するフローチャートである。ステップS91において、機内温度が検知され、ステップS92に進む。ステップS92において、機内温度と、基準機内温度とに差異があるか否かが判定される。機内温度と、基準機内温度とに差異があると判定される場合、ステップS93に進む。一方、機内温度と、基準機内温度とに差異があると判定されない場合、ステップS91に戻る。
ステップS93において、機内温度と、基準機内温度との差異に応じて、画像の形成位置の予測ずれ量が求められ、ステップS94に進む。ステップS94において、予測ずれ量に基づき、ずれ補正が実行され、位置ずれ補正処理は終了する。
なお、上記で説明した各種平均を求める処理は、相加平均、相乗平均、及び移動平均等のような各種平均処理により演算される値が該当する。画像形成条件に応じて、適宜選択可能なものである。
以上の説明から、本実施形態によれば、画像が形成されている間、転写媒体621の目標速度を制御する場合、転写媒体621の平均速度を、色ずれが補正される場合の転写媒体621の速度に基づき求められる基準平均速度に制御することにより、用紙Pに画像が形成されている間、転写媒体621の平均速度の経時的な変化が補正されるため、高品質の画像を形成することができる。
さらに、本実施形態によれば、転写媒体621が整数倍回転する間の転写媒体621の速度に基づく基準平均速度が求められることにより、基準平均速度を求めるときに転写媒体621の速度変動成分のうちの転写媒体621の1回転成分の平均値が使用されるため、転写媒体621の基準平均速度を正確に求めることができる。
さらに、本実施形態によれば、像担持体613が半回転するごとに、第1の位相のときの転写媒体621の速度と、第1の位相の逆位相のときの転写媒体621の速度とを検出し、それらの検出結果に基づく基準平均速度が求められることにより、転写媒体621の速度変動成分のうちの像担持体613の周期変動において、その像担持体613の周期変動の要因である機械要素の経時的な変動成分を相殺することができるため、転写媒体621の基準平均速度を正確に求めることができる。
さらに、本実施形態によれば、サンプリング間隔を、像担持体613が2分の1回転するごとに、2の指数乗分の1周期とすることにより、像担持体613が2分の1回転する間に検出される速度は、正位相と、その逆位相とで変動成分が相殺されるデータの集合となるため、転写媒体621の基準平均速度を周期性のある変動成分を相殺させる値に設定することができる。
さらに、本実施形態によれば、転写媒体621の平均速度を基準平均速度に制御する制御下において、転写媒体621に形成されるパッチの相対的な位置に基づき、静電潜像を像担持体613に書き込む位置が補正されることにより、用紙Pにパッチを形成しないまま、画像形成系Iの構成要素が制御されるため、ずれ補正の時間を短縮しつつ、画像の位置ずれを補正することができる。
さらに、本実施形態によれば、転写媒体621の平均速度を基準平均速度に制御する制御下において、機内温度と、基準機内温度とに基づき、転写媒体621に形成される画像の位置が補正されることにより、用紙Pに画像が形成されている間、転写媒体621の平均速度の経時的な変化が補正される状態のまま、温度による位置ずれが補正されるため、用紙Pの生産性を下げることなく高品質の画像を形成することができる。
さらに、本実施形態によれば、転写媒体621の平均速度を基準平均速度に制御する制御下において、機内温度と、基準機内温度との差異に応じて、画像の形成位置の予測ずれ量が求まることにより、用紙Pに画像が形成されている間、転写媒体621の平均速度の経時的な変化が補正される状態のまま、温度による位置ずれの予測ずれ量が求まるため、機内環境が経時的に変化する状態であっても、高品質の画像を形成することができる。
さらに、本実施形態によれば、転写媒体621の平均速度を基準平均速度に制御する制御下において、予測ずれ量に応じて、静電潜像が像担持体613に書き込まれるタイミング、静電潜像の大きさ、又は静電潜像を像担持体613に書き込む光の光路が調整されることにより、用紙Pに画像が形成されている間、転写媒体621の平均速度の経時的な変化が補正される状態のまま、予測ずれ量に応じて、画像形成系Iの構成要素が調整され、又は画像転写系IIの構成要素が調整されるため、画像形成条件が変化する状態であっても、高品質の画像を形成することができる。
以上、本発明に係る画像形成装置1を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においては、速度制御部411、速度演算部412、位置ずれ補正部413、補正処理部414、書き込み位置補正部415、補正判定部416、画像形成判定部417、及び温度演算部418を含む各種機能は制御部41の機能として実現される一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、各機能は布線論理回路等により実現されてもよい。
また、画像読取信号Soutが、R色、G色、及びB色成分を含むデジタルの画像データ(RGBコード)としてRGB表色系で定まる一例について説明したが、これに限らず、L*a*b*表色系等のような異なる表色系で定まるものであってもよい。
また、速度検出部71が反射式エンコーダーセンサーからなる一例について説明したが、これに限らず、LD光源を備え、LD光源から転写媒体621に照射される光の反射光等の光を検出することにより、転写媒体621の速度を検出してもよい。反射光を含む光を検出する構成は、特に限定されず、例えば、レーザードップラー測定系であってもよく、LDマウス方式等であってもよい。
1 画像形成装置
11 画像形成装置本体
12 画像読取部
121 第1のプラテンガラス
122 第2のプラテンガラス
123 光源
124〜126 ミラー
127 結像光学部
128 イメージセンサー
14 自動原稿送り装置
141 原稿載置部
142a,142b,143,144 ローラー
145 反転部
146 排紙皿
20 給紙部
200 給紙カセット
201 送り出しローラー
30 搬送部
300 搬送経路
302A 給紙ローラー
302B,302C,302D 搬送ローラー
303 レジストローラー
304 排紙ローラー
305 排紙トレイ
306 分岐部
307A 循環通紙路
307B 反転搬送路
307C 再給紙搬送路
41 制御部
411 速度制御部
412 速度演算部
413 位置ずれ補正部
414 補正処理部
415 書き込み位置補正部
416 補正判定部
417 画像形成判定部
418 温度演算部
43 画像処理部
51 記憶部
60 画像形成部
601,601Y,601M,601C,601K 画像形成ユニット
611,611Y,611M,611C,611K LED書き込みユニット
612,612Y,612M,612C,612K 現像部
613,613Y,613M,613C,613K 像担持体
614,614Y,614M,614C,614K 帯電部
616,616Y,616M,616C,616K クリーニング部
620 転写部
621 転写媒体
622,622Y,622M,622C,622K 一次転写ローラー
623 二次転写ローラー
624 ベルトクリーニング装置
625 支持ローラー
630 定着部
631 加熱ローラー
632 加圧ローラー
633 加熱部
71 速度検出部
72 温度検知部
73 位置検知部
75 駆動部
81 位置決め検知部
83 温度検知部
I 画像形成系
II 画像転写系
P 用紙
T 原稿

Claims (8)

  1. 静電潜像から形成されるトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体と対向して設けられ、前記像担持体から前記トナー像が転写される転写媒体と、
    前記転写媒体を駆動する駆動部と、
    前記駆動部により駆動される前記転写媒体の速度を検出する速度検出部と、
    画像形成前にずれ補正が実行される場合、前記速度検出部により検出される前記転写媒体の速度に基づき求められる前記転写媒体の基準平均速度を記憶する記憶部と、
    画像形成中である場合、前記速度検出部により検出される前記転写媒体の速度に基づき、前記駆動部により駆動される前記転写媒体の目標速度を制御する速度制御部と、
    を備え、
    前記速度制御部は、
    前記目標速度を制御する場合、前記速度検出部により検出される前記転写媒体の速度に基づき求められる前記転写媒体の平均速度を、前記記憶部に記憶されている前記転写媒体の基準平均速度に制御する、
    画像形成装置。
  2. 前記転写媒体の回転数が設定数に到達する間に検出される前記転写媒体の速度に基づき、前記基準平均速度を求める速度演算部
    をさらに備え、
    前記設定数は、
    整数が設定される、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記速度検出部は、
    前記像担持体が半回転するごとに、第1の位相及び前記第1の位相と逆位相の第2の位相のそれぞれのタイミングで前記転写媒体の速度を検出し、
    前記速度演算部は、
    前記第1の位相のときに検出される前記転写媒体の速度と、前記第2の位相のときに検出される前記転写媒体の速度とに基づき、前記基準平均速度を求める、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記速度検出部は、
    前記転写媒体の速度を検出するときのサンプリング間隔を、前記像担持体が2分の1回転するごとに、2の指数乗分の1周期とする、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成前に前記ずれ補正が実行される場合、前記像担持体を介して前記転写媒体にパッチを形成させる補正処理部と、
    前記補正処理部により形成されるパッチの相対的な位置を検知する位置検知部と、
    前記位置検知部により検知されるパッチの相対的な位置に基づき、前記静電潜像を前記像担持体に書き込む位置を補正する書き込み位置補正部と、
    をさらに備える、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 機内の機内温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部により検知される機内温度に基づき、前記機内の基準機内温度を求める温度演算部と、
    前記温度検知部により検知される機内温度と、前記温度演算部により求められる基準機内温度とに基づき、前記転写媒体に形成される画像の位置を補正する位置ずれ補正部と、
    をさらに備える、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記位置ずれ補正部は、
    前記機内温度と、前記基準機内温度との差異に応じて、画像の形成位置の予測ずれ量を求める、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記位置ずれ補正部は、
    前記画像形成中である場合、前記予測ずれ量に基づき、前記ずれ補正を実行し、
    前記ずれ補正は、
    前記静電潜像が前記像担持体に書き込まれるタイミング、前記静電潜像の大きさ、又は前記静電潜像を前記像担持体に書き込む光の光路が調整される、
    請求項7に記載の画像形成装置。
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