JP2017226370A - 車載机 - Google Patents
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Abstract
【課題】相乗りしている乗員が他の乗員と所望の程度でコミュニケーションをとることが可能な技術の提供。【解決手段】車両に搭載される机であって、多角形状の天板と、前記天板の中央において、前記天板の周囲に乗車する乗員全員が視認できるように画像表示可能な共通表示部と、を備える。前記天板の各辺上において乗員が存在する位置を基準位置とすると、前記天板の辺の垂線であって当該辺上の前記基準位置を通過する基準垂線と、他の辺上の前記基準位置との距離が予め決められた閾値以上である。【選択図】図2
Description
本発明は、車載机に関する。
相乗りを希望する相乗り希望者や相乗りを提供可能な相乗り提供車両の現在の状況を考慮して、様々な状況下で相乗りを適切に支援する技術が提案されている(特許文献1、参照)。
しかしながら、相乗り時において、乗員が他の乗員と所望の程度でコミュニケーションをとることができないという問題があった。すなわち、相乗りをしている乗員同士が積極的にコミュニケーションをとりたいと思う場合もコミュニケーションをとりたくないと思う場合もあるにも拘わらず、座席レイアウトによって、コミュニケーションをとることが困難であったり、コミュニケーションをとらざるを得ないという状況が生じていた。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、相乗りしている乗員が他の乗員と所望の程度でコミュニケーションをとることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、相乗りしている乗員が他の乗員と所望の程度でコミュニケーションをとることが可能な技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の車載机は、車両に搭載される机であって、多角形状の天板と、天板の中央において、天板の周囲に乗車する乗員全員が視認できるように画像を表示可能な共通表示部と、を備える。そして、天板の各辺上において乗員が存在する位置を基準位置とすると、天板の辺の垂線であって当該辺上の基準位置を通過する基準垂線と、他の辺上の基準位置との距離が予め決められた閾値以上である。
前記のように構成した車載机においては、多角形状の天板の各辺上の基準位置に乗員が存在するため、天板の中心方向に向かって各乗員が向かい合うこととなる。従って、乗員同士が積極的にコミュニケーションをとることができる。さらに、天板の中央において各乗員が視認可能な画像を表示可能な共通表示部を備えることで、各乗員が共通表示部を使ってコミュニケーションをとることができる。各乗員は、肩幅方向が天板の辺と平行となる方向で乗車する可能性が大きく、基準垂線は各乗員が正面を見た際の視線であると考えることができる。そのため、各乗員が正面を見た際の視線から閾値以上離れた位置に、他の乗員が存在する基準位置を配置することができ、容易に他の乗員から視線をずらすことができる。従って、他の乗員とコミュニケーションをとらないようにすることもできる。以上のように、相乗りしている乗員が他の乗員と所望の程度でコミュニケーションをとることができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)車載机の構成:
(2)車載机の使用例:
(2−1)会話時:
(2−2)非会話時:
(3)他の実施形態:
(1)車載机の構成:
(2)車載机の使用例:
(2−1)会話時:
(2−2)非会話時:
(3)他の実施形態:
(1)車載机の構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる車載机1の平面図である。車載机1は、車両Cに搭載される。車両Cは、4個の車輪T1〜T4によって路面上に支持された平面視矩形状の乗車空間C1を有しており、乗車空間C1内に4個の座席S1〜S4と4個の個別表示部P1〜P4とを備える。車載机1は、乗車空間C1内に搭載されている。車両Cは、自走可能な車両であってもよいし、他車両によって牽引される車両であってもよい。また、車両Cは、乗車空間C1内の運転者によって運転されてもよいし、自動運転制御によって走行する車両であってもよい。また、車両Cは、乗車空間C1外に運転席を備えてもよく、当該運転席の運転者によって運転されてもよい。
図1は、本発明の一実施形態にかかる車載机1の平面図である。車載机1は、車両Cに搭載される。車両Cは、4個の車輪T1〜T4によって路面上に支持された平面視矩形状の乗車空間C1を有しており、乗車空間C1内に4個の座席S1〜S4と4個の個別表示部P1〜P4とを備える。車載机1は、乗車空間C1内に搭載されている。車両Cは、自走可能な車両であってもよいし、他車両によって牽引される車両であってもよい。また、車両Cは、乗車空間C1内の運転者によって運転されてもよいし、自動運転制御によって走行する車両であってもよい。また、車両Cは、乗車空間C1外に運転席を備えてもよく、当該運転席の運転者によって運転されてもよい。
車載机1は、多角形状の天板10と、天板10の中央において、天板10の周囲に乗車する乗員全員が視認できるように画像を表示可能な共通表示部20(ハッチング)と、図示しない脚部とを備える。脚部は、乗車空間C1の床面に対して天板10を支持するための柱状部材であり、脚部の本数は特に限定されない。天板10は、乗車空間C1の床面と平行であり、車両Cが走行する路面ともほぼ平行である。
天板10は、四角形であり、より具体的に正三角形を2個組み合わせた菱形である。従って、天板10が備える4個の辺11〜14の長さはすべて同じである。ここで、天板10の各辺11〜14上において乗員が存在する位置を基準位置A1〜A4とする。基準位置A1は、辺11上の位置のうち、車両Cの座席S1の中央部との距離が最短となる位置であり、辺11の中点である。同様に、基準位置A2〜A4は、辺12〜14上の位置のうち、車両Cの座席S2〜S4の中央部との距離が最短となる位置であり、辺12〜14のそれぞれの中点である。以上のように、基準位置A1〜A4は、天板10の各辺11〜14の中点である。
共通表示部20は、液晶ディスプレイであり、車両Cに搭載された図示しないナビゲーション装置の制御の下で任意の画像を表示可能である。共通表示部20の表示面は平面状であり、天板10と同一平面を形成する。また、共通表示部20は天板10と相似な形状(縮小形状)であり、共通表示部20と天板10の幾何学的な重心の位置が一致している。従って、共通表示部20は、天板の中央において画像を表示可能となっている。
ここで、天板10の辺11の垂線であって当該辺11上の基準位置A1を通過する基準垂線L1(一点鎖線)と、他の辺12〜14上の基準位置A2〜A4との距離が予め決められた閾値(例えば25cm)以上である。閾値は、人間の平均的な肩幅の半分の値にマージンを加えることによって導出されている。基準垂線L1と最も近い基準位置A2〜A4は、辺13の基準位置A3であり、天板10の一辺の長さをXとすると、基準位置A3から基準垂線L1に下ろした垂線(太線矢印)の長さはX/4となる。従って、基準垂線L1と基準位置A3との距離を閾値以上とするためには、天板10の一辺の長さXを閾値の4倍以上とすればよいこととなる。閾値が25cmの場合、天板10の一辺の長さXを1m以上とすればよい。
同様に、基準垂線L2(一点鎖線)と、他の辺11,13〜14上の基準位置A1,A3〜A4との距離も閾値以上である。また、基準垂線L3(一点鎖線)と、他の辺11〜12,14上の基準位置A1〜A2,A4との距離も閾値以上である。さらに、基準垂線L4(一点鎖線)と、他の辺11〜13上の基準位置A1〜A3との距離も閾値以上である。
また、基準垂線L1〜L4は、天板10の頂角を通過する。上述したように、天板10は正三角形を2個組み合わせた菱形であり、基準垂線L1〜L4は各辺11〜14の垂直二等分線であるため、基準垂線L1〜L4は天板10の頂角を通過することとなる。正三角形の一辺(二等辺三角形の底辺)の垂直二等分線は必ず頂角を通過するからである。
また、基準垂線L1〜L4上に、当該基準垂線L1〜L4と垂直な表示面を有する個別表示部P1〜P4が存在する。個別表示部P1〜P4は、表示面が平面状の液晶ディスプレイであり、車両Cの壁面に備えられている。個別表示部P1〜P4の表示面が基準垂線L1〜L4と垂直であるとは、平面視において(天板10と垂直な方向から見て)個別表示部P1〜P4の表示面が基準垂線L1〜L4と垂直であることを意味する。従って、天板10と垂直な方向においては、個別表示部P1〜P4の表示面の角度を任意に調整可能である。個別表示部P1〜P4は、車両Cに搭載された図示しないナビゲーション装置の制御の下で任意の画像を表示可能である。
(2)車載机の使用例:
(2−1)会話時:
図2Aは、車両Cに相乗りしている乗員V1〜V4が会話をする様子を示す。同図において、乗員V1〜V4は各辺11〜14の基準位置A2〜A4付近にて、肩幅方向が各辺11〜14に平行となるように座席S1〜S4(不図示)に着座している。座席S1〜S4は必ずしも乗員V1〜V4の方向を制限する構造を有さなくてもよいが、人間の習性上、肩幅方向が机の手前の辺と平行となる方向で乗員V1〜V4が乗車する可能性が大きいと言うことができる。この状態において、乗員V1〜V4はすべて天板10に向かって着座していることとなるため、共通表示部20を乗員全員が視認でき、例えば図2Aに示すように共通表示部20を見ながら会話を楽しむことができる。
(2−1)会話時:
図2Aは、車両Cに相乗りしている乗員V1〜V4が会話をする様子を示す。同図において、乗員V1〜V4は各辺11〜14の基準位置A2〜A4付近にて、肩幅方向が各辺11〜14に平行となるように座席S1〜S4(不図示)に着座している。座席S1〜S4は必ずしも乗員V1〜V4の方向を制限する構造を有さなくてもよいが、人間の習性上、肩幅方向が机の手前の辺と平行となる方向で乗員V1〜V4が乗車する可能性が大きいと言うことができる。この状態において、乗員V1〜V4はすべて天板10に向かって着座していることとなるため、共通表示部20を乗員全員が視認でき、例えば図2Aに示すように共通表示部20を見ながら会話を楽しむことができる。
図2Aの共通表示部20においては、地図と車両Cの現在地(白三角)と各乗員V1〜V4の降車予定地G1〜G4とが表示されている。図示しないナビゲーション装置は、地図情報と車両Cの現在地と予め受け付けた降車予定地G1〜G4とに基づいて、公知の手法によって共通表示部20に出力する画像を生成する。なお、地図上に降車予定地G1〜G4を経由する走行予定経路が表示されてもよい。共通表示部20は、各乗員V1〜V4の関心がある共通の画像コンテンツを表示すればよく、必ずしも地図を表示しなくてもよい。
(2−2)非会話時:
図2Bは、乗員V1〜V4が会話しない様子を示す。同図において、乗員V1〜V4は図2Aと同様の方向で座席S1〜S4(不図示)に着座している。ただし、乗員V1〜V4の顔は正面を向いており、乗員V1〜V4の視線(破線)は図1の基準垂線L1〜L4と一致している。このとき、乗員V1の視線上に他の乗員V2〜V4の体が存在しないこととなっている。同様に、乗員V2の視線上に他の乗員V1,V3〜V4の体が存在しないこととなっており、乗員V3の視線上に他の乗員V1〜V2,V4の体が存在しないこととなっており、乗員V4の視線上に他の乗員V1〜V3の体が存在しないこととなっている。また、各乗員V1〜V4の視線は天板10の頂角を通過している。さらに、各乗員V1〜V4の視線上に個別表示部P1〜P4の表示面がそれぞれ垂直に存在している。
図2Bは、乗員V1〜V4が会話しない様子を示す。同図において、乗員V1〜V4は図2Aと同様の方向で座席S1〜S4(不図示)に着座している。ただし、乗員V1〜V4の顔は正面を向いており、乗員V1〜V4の視線(破線)は図1の基準垂線L1〜L4と一致している。このとき、乗員V1の視線上に他の乗員V2〜V4の体が存在しないこととなっている。同様に、乗員V2の視線上に他の乗員V1,V3〜V4の体が存在しないこととなっており、乗員V3の視線上に他の乗員V1〜V2,V4の体が存在しないこととなっており、乗員V4の視線上に他の乗員V1〜V3の体が存在しないこととなっている。また、各乗員V1〜V4の視線は天板10の頂角を通過している。さらに、各乗員V1〜V4の視線上に個別表示部P1〜P4の表示面がそれぞれ垂直に存在している。
図2Bの共通表示部20においては、画像が表示されなくてもよいし、画像が表示されてもよい。個別表示部P1〜P4においては、図示しないナビゲーション装置に対して各乗員V1〜V4が指定した画像コンテンツが表示されてもよい。
以上説明した本実施形態の構成において、多角形状の天板10の各辺11〜14上の基準位置A1〜A4に乗員V1〜V4が存在するため、天板10の中心方向に向かって各乗員V1〜V4が向かい合うこととなる。従って、図2Aのように、乗員V1〜V4同士が積極的にコミュニケーションをとることができる。さらに、天板10の中央において、各乗員が視認可能な画像を表示可能な共通表示部20を備えることで、各乗員が共通表示部20を使ってコミュニケーションをとることができる。各乗員V1〜V4は、肩幅方向が天板10の辺と平行となる方向で乗車する可能性が大きく、基準垂線L1〜L4は各乗員V1〜V4が正面を見た際の視線であると考えることができる。そのため、図2Bに示すように、各乗員V1〜V4が正面を見た際の視線から閾値以上離れた位置に、他の乗員V1〜V4が存在する基準位置A1〜A4を配置することができ、容易に他の乗員V1〜V4から視線をずらすことができる。従って、他の乗員V1〜V4とコミュニケーションをとらないようにすることもできる。以上のように、相乗りしている乗員が他の乗員と所望の程度でコミュニケーションをとることができる。
また、基準垂線L1〜L4は、天板10の頂角を通過する。ここで、安定して机にもたれることができない天板10の頂角に付近に乗員V1〜V4が存在する可能性は小さいと考えることができる。従って、基準垂線L1〜L4が天板10の頂角を通過するようにすることで、各乗員V1〜V4が正面を見た際の視線が、他の乗員V1〜V4が存在する可能性が小さい位置を通過するようにでき、容易に他の乗員V1〜V4から視線をずらすことができる。
さらに、基準位置A1〜A4は天板10の各辺11〜14の中点であるため、天板10の各辺11〜14に1人ずつ乗車することができ、各辺11〜14の長さに対応する大きさの乗車スペースを確保できる。また、基準垂線L1〜L4上に、当該基準垂線L1〜L4と垂直な表示面を有する個別表示部P1〜P4が存在する。これにより、他の乗員V1〜V4から視線をずらした状態で、個別表示部P1〜P4に表示された画像を視認しやすくすることができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、車両Cに個別表示部P1〜P4が備えられなくてもよい。例えば、基準垂線L1〜L4上に車両Cの窓を設けることにより、他の乗員V1〜V4から視線をずらした状態で車外の風景を視認できるようにしてもよい。また、個別表示部P1〜P4は、天板10上に備えられてもよく、天板10上において立ち上がった状態で搭載された液晶ディスプレイであってもよい。また、個別表示部P1〜P4は、天板10上において立ち上がった状態で搭載された透過型のディスプレイや立体画像投影部であってもよい。これにより、個別表示部P1〜P4に画像が表示された状態においても共通表示部20の画像を視認することができる。また、個別表示部P1〜P4は、天板10上に備えられた円筒状のディスプレイであってもよく、当該ディスプレイの部分ごとに各乗員V1〜V4に対応した画像コンテンツが表示されてもよい。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、車両Cに個別表示部P1〜P4が備えられなくてもよい。例えば、基準垂線L1〜L4上に車両Cの窓を設けることにより、他の乗員V1〜V4から視線をずらした状態で車外の風景を視認できるようにしてもよい。また、個別表示部P1〜P4は、天板10上に備えられてもよく、天板10上において立ち上がった状態で搭載された液晶ディスプレイであってもよい。また、個別表示部P1〜P4は、天板10上において立ち上がった状態で搭載された透過型のディスプレイや立体画像投影部であってもよい。これにより、個別表示部P1〜P4に画像が表示された状態においても共通表示部20の画像を視認することができる。また、個別表示部P1〜P4は、天板10上に備えられた円筒状のディスプレイであってもよく、当該ディスプレイの部分ごとに各乗員V1〜V4に対応した画像コンテンツが表示されてもよい。
さらに、天板10は多角形状であればよく、以下のように形状を変更してもよい。図3Aは、正五角形状の天板10を示す。天板10の各辺の中点に基準位置A1〜A5が存在し、基準位置A1〜A5を通過する基準垂線L1〜L5は天板10の頂角を通過している。基準垂線L1は基準位置A2〜A5から閾値以上離れており、基準垂線L2は基準位置A1,A3〜A5から閾値以上離れており、基準垂線L3は基準位置A1〜A2,A4〜A5から閾値以上離れており、基準垂線L4は基準位置A1〜A3,A5から閾値以上離れており、基準垂線L5は基準位置A1〜A4から閾値以上離れている。このような構成においても、乗員は容易に他の乗員から視線をずらすことができる。図3Aのように、共通表示部20は必ずしも天板10と相似な形状でなくてもよい。
図3Bは、正三角形状の天板10を示す。天板10の各辺の中点に基準位置A1〜A3が存在し、基準位置A1〜A3を通過する基準垂線L1〜L3は天板10の頂角を通過している。基準垂線L1は基準位置A2〜A3から閾値以上離れており、基準垂線L2は基準位置A1,A3から閾値以上離れており、基準垂線L3は基準位置A1〜A2から閾値以上離れている。
図3Cは、正六角形状の天板10を示す。天板10の各辺の長さはXであり、頂角から各辺上を一定の距離Yだけ反時計回りに進んだ位置が基準位置A1〜A6となっている。ここで、基準垂線L3に注目すると、基準垂線L3と基準位置A1との距離が閾値T以上となるためにはY+Y/2=3Y/2≧Tであることが条件となり、基準垂線L3と基準位置A6との距離が閾値T以上となるためにはX−2Y≧Tであることが条件となる。天板10は回転対称形状であるため、以上の条件を満足するようにYを設定すれば、すべての基準垂線L1〜L6と他の基準位置A1〜A6との距離を閾値以上とすることができる。
ところで、天板10は必ずしも正多角形でなくてもよい。図3Dは、各辺の長さが均一ではない六角形状の天板10を示す。図3Dの天板10において、頂角から向かい合う辺に対して垂線(基準垂線L1〜L6)が下ろされ、当該垂線と辺との交点に基準位置A1〜A6が存在している。
本発明の車載机は、天板が多角形状となっていればよく、天板が3個以上の辺で囲まれた形状となっていればよい。天板の辺は、厳密に直線でなくてもよく、頂角よりもゆるやかにカーブしていてもよい。車載机は、車両に搭載される机であり、運転者以外の乗員が使用する机であってもよいし、運転者も使用する机であってもよい。共通表示部は、少なくとも天板の中央において、天板の周囲に乗車する乗員全員が視認できるように画像を表示するように構成されていればよく、天板の中央を含む一部の領域にて画像を表示してもよいし、天板の全体にて画像を表示してもよい。天板の周囲に乗車する乗員全員が視認できるとは、天板上において、共通表示部よりも高い位置に視線を遮る遮蔽物が存在しないことであってもよい。共通表示部が天板の全体にて画像を表示する場合、共通表示部が天板を兼ねることとなる。共通表示部は、例えば天板と平行な表示面を備えていてもよく、当該表示面が天板と同一面を構成してもよい。
基準位置は、天板の各辺上において乗員が存在する予定の位置であり、例えば乗員が着座する座席から最も近い位置であってもよいし、乗員の乗車位置を示すマークが付された位置であってもよい。また、座席やマークが存在しない場合に、天板の各辺の中点に乗員が存在すると推定してもよく、天板の各辺の中点を基準位置と見なしてもよい。なお、単一の辺上に複数の基準位置が存在してもよいし、単一の辺上に1個ずつ基準位置が存在してもよい。
基準垂線は、天板の辺の垂線であって当該辺上の基準位置を通過する直線である。したがって、基準位置の個数の分だけ基準垂線が存在する。他の辺上の基準位置との距離が予め決められた閾値以上であればよく、単一の辺上に存在する他の基準位置との距離は閾値以上でなくてもよい。単一の辺に沿って乗車する乗員が正面を見た場合に、同一の辺に沿って乗車する他の乗員(肩幅方向に並んでいる他の乗員)が視界に入ることはないからである。例えば、閾値は、基準垂線上に他の乗員の体の一部が存在しないことを確保するための値であってもよく、人の平均的な横幅(肩幅等)の半分以上の値に設定されてもよい。
また、基準垂線は、天板の頂角を通過してもよい。ここで、安定して机にもたれることができない天板の頂角に付近に乗員が存在する可能性は小さいと考えることができる。従って、基準垂線が天板の頂角を通過するようにすることで、各乗員が正面を見た際の視線が、他の乗員が存在する可能性が小さい位置を通過するようにでき、容易に他の乗員から視線をずらすことができる。なお、基準垂線は実質的に天板の頂角を通過すればよく、基準垂線は天板の頂角から一定の基準以上近い位置を通過してもよい。一定の基準は、例えば辺の長さの5%程度であってもよい。
さらに、基準位置は、天板の各辺の中点であってもよい。天板の各辺に1人ずつ乗車することができ、各辺の長さに対応する大きさの乗車スペースを確保できる。
また、基準垂線上に、当該基準垂線と垂直な表示面を有する個別表示部が存在してもよい。これにより、他の乗員から視線をずらした状態で、個別表示部に表示された画像を視認しやすくすることができる。
1…車載机、10…天板、11〜14…辺、20…共通表示部、A1〜A6…基準位置、C…車両、C1…乗車空間、G1…降車予定地、L1〜L6…基準垂線、P1〜P4…個別表示部、S1〜S4…座席、T…閾値、T1〜T4…車輪、V1〜V4…乗員
Claims (4)
- 車両に搭載される机であって、
多角形状の天板と、
前記天板の中央において、前記天板の周囲に乗車する乗員全員が視認できるように画像を表示可能な共通表示部と、を備え、
前記天板の各辺上において乗員が存在する位置を基準位置とすると、
前記天板の辺の垂線であって当該辺上の前記基準位置を通過する基準垂線と、他の辺上の前記基準位置との距離が予め決められた閾値以上である、
車載机。 - 前記基準垂線は、前記天板の頂角を通過する、
請求項1に記載の車載机。 - 前記基準位置は、前記天板の各辺の中点である、
請求項1または請求項2に記載の車載机。 - 前記基準垂線上に、当該基準垂線と垂直な表示面を有する個別表示部が存在する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車載机。
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