JP2017226357A - シートスライド装置 - Google Patents

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JP2017226357A
JP2017226357A JP2016124976A JP2016124976A JP2017226357A JP 2017226357 A JP2017226357 A JP 2017226357A JP 2016124976 A JP2016124976 A JP 2016124976A JP 2016124976 A JP2016124976 A JP 2016124976A JP 2017226357 A JP2017226357 A JP 2017226357A
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Shotaro Watabe
正太郎 渡部
晃洋 西田
Akihiro Nishida
晃洋 西田
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Abstract

【課題】シートのスライド操作時、操作ハンドルを操作したままであってもシートを規定位置で一時停止することができるシートスライド装置を提供する。
【解決手段】シートスライド操作時、シートがスライド領域の境界に到達すると、ラッチ41がプレート42に接触することにより、シートのスライド操作が一時停止される。シート操作の一時停止後、シートが前後操作されると、その操作過程でラッチ41が付勢部材44によって引っ張られることにより、ラッチ41が解除位置に切り替わる動きをとる。よって、以降のスライド操作において、ラッチ41がプレート42を上ることが可能となり、スライド領域の境界を跨いだシートスライド操作の継続が可能となる。
【選択図】図9

Description

本発明は、シートをスライド移動させるシートスライド装置に関する。
従来、車内に設置されたシート等をスライド移動させるシートスライド装置が周知である(特許文献1等参照)。この種のシートスライド装置においては、あるスライド領域から別のスライド領域へスライド操作するとき、カム等の部材によってスライド移動を規制することにより、スライド領域の境界でシートを一時停止させている。
特開2013−52820号公報
ところで、シートをスライド操作するときは、シートの操作ハンドルを操作してシートのロック機構を解除した状態で、シートをスライド操作することとなる。しかし、特許文献1は、操作ハンドルとカムとが連動する構造をとっているので、操作ハンドルを操作したままだとカムが解除されたままとなる。このため、スライド領域の境界でシートを一時停止することができず、シートがスライド領域の境界をそのまま通過してしまう問題があった。
本発明の目的は、シートのスライド操作時、操作ハンドルを操作したままであってもシートを規定位置で一時停止することができるシートスライド装置を提供することにある。
前記問題点を解決するシートスライド装置は、シートを第1スライド領域から第2スライド領域へ操作するとき、シートスライド操作のロック機構を解除する際に操作する操作ハンドルを操作したままであっても、前記第1スライド領域及び前記第2スライド領域の境目である規定位置で前記シートを一時停止させた上で、前記シートの一時停止前のスライド操作を継続させるスライド一時停止機構を備え、前記スライド一時停止機構は、シートスライド操作時、前記シートが前記規定位置に到達すると、前記シートのアッパーレール側の係合部材をロアレール側の対向部材に接触させることにより、前記操作ハンドルが操作されたままであっても前記シートのスライド操作を一時停止させ、一時停止後に前記シートがスライド操作される過程で前記係合部材を解除位置に切り替えて、前記第1スライド領域から前記第2スライド領域へのシート操作を可能とする。
本構成によれば、シートスライド操作時、シートが第1スライド領域と第2スライド領域との境界である規定位置に到達したとき、操作ハンドルが操作されたままであってもアッパーレール側の係合部材がロアレール側の対向部材に接触することにより、スライド操作が一時停止される。シートスライド操作の一時停止後、シートがスライド操作されると、その操作過程で係合部材が解除位置に切り替わる動きをとり、以降のスライド操作が許可される。よって、シートのスライド操作時、操作ハンドルを操作したままであってもシートを規定位置で一時停止することが可能となる。
前記シートスライド装置において、前記係合部材は、前記対向部材に接触すると、当該接触により前記アッパーレール側のストッパ部との係合が外れて、前記解除位置に切り替り可能となることが好ましい。この構成によれば、係合部材が対向部材に接触したとき、その接触を通じて係合部材とストッパ部との係合を外すので、係合部材が対向部材に接触する負荷を利用して、係合部材をより確実にストッパ部から離脱させることが可能となる。
前記シートスライド装置において、前記係合部材は、前記対向部材に接触して前記ストッパ部との係合が外れたとき、付勢部材によって当該ストッパ部から離れる方向に付勢されることにより、前記ストッパ部と係合しない前記解除位置をとることが好ましい。この構成によれば、係合部材の解除位置が初期位置とは別の位置に設定されていても、係合部材が対向部材に接触した後の一連の動きを通じて、係合部材を解除位置にスムーズに切り替えることが可能となる。
前記シートスライド装置において、前記スライド一時停止機構は、前記シートを前記第1スライド領域から前記第2スライド領域へ操作するのに伴い、前記解除位置をとった前記係合部材を、前記対向部材に設けられた第1案内部により案内して当該対向部材の上面に上らせることで、前記第1スライド領域から前記第2スライド領域へのシート操作を許容することが好ましい。この構成によれば、対向部材に接触してシートを一時停止させた係合部材を、対向部材の第1案内部を通じて対向部材の上面に上らせるという簡素な構造により、一時停止後のシートスライド操作を継続させることが可能となる。
前記シートスライド装置において、前記スライド一時停止機構は、前記シートが前記第2スライド領域から前記第1スライド領域に移動されるとき、前記シートのスライド操作を一時停止させないことが好ましい。この構成によれば、シートを第2スライド領域から第1スライド領域へスライド操作するときは、シートを一時停止させることなく、そのままスムーズに元のシート位置に戻すことが可能となる。
前記シートスライド装置において、前記スライド一時停止機構は、前記シートを前記第2スライド領域から前記第1スライド領域へ操作するのに伴い、前記対向部材に設けられた第1案内部から前記対向部材の上面に上った前記係合部材を、前記対向部材に設けられた第2案内部により案内して当該対向部材の下に落とすことで、前記第2スライド領域から前記第1スライド領域へのシート操作を許容することが好ましい。この構成によれば、対向部材上に乗った係合部材を、対向部材の第2案内部を通じて対向部材の下に落とすという簡素な構造により、係合部材を元の初期状態に戻すことが可能となる。
本発明によれば、シートのスライド操作時、操作ハンドルを操作したままであってもシートを規定位置で一時停止することができる。
一実施形態のシートの側面図。 ロングスライドレール式のシートの概要図。 シートのレール機構の分解斜視図。 シートのロック機構の作動を示す断面図。 スライド一時停止機構を車両後方から見た斜視図。 スライド一時停止機構を車両前方から見た斜視図。 第1案内部及び第2案内部の構造上の条件を示す説明図。 シートが第1スライド領域に位置するときの動作状態を示し、(a)が側面図、(b)が背面図。 ラッチがプレートに接触したときの動作状態を示す側面図。 ラッチがストッパ部から離脱したときの動作状態を示す背面図。 シートの一時停止後にシートが前方に操作されたときの動作状態を示し、(a)が側面図、(b)が背面図。 ラッチがプレートを上るときの動作状態を示し、(a)が側面図、(b)が平面図。 カムがプレートを上り切ってシートが第2スライド領域に移動したときの側面図。 シートが第2スライド領域で前方にスライド操作されたときの動作状態を示し、(a)が側面図、(b)が平面図。 ラッチがプレートから下に落ちたときの動作状態を示し、(a)が側面図、(b)が背面図。 (a)〜(c)はラッチがプレートから落ちてからシートを前方に操作するときの動作状態を示す側面図。
以下、シートスライド装置の一実施形態を図1〜図16に従って説明する。
図1に示すように、車内に搭載されたシート1は、シート1を車体前後方向にスライド操作可能とするシートスライド装置2を介して車両フロア3に取り付けられている。シートスライド装置2は、車両フロア3に固定されたロアレール4と、シート1の裏面に取り付けられたアッパーレール5とを備える。ロアレール4及びアッパーレール5は、シート幅方向に並ぶように一対配置されるとともに、シート前後方向に延在するように設けられている。このように、シート1のレールは、ロアレール4及びアッパーレール5の組がレール幅方向に並ぶように一対設けられる。なお、本例の図1においては、ロアレール4及びアッパーレール5の一対の組のうち、片方のみを図示する。
図2に示すように、本例のシートスライド装置2は、シート1を長い距離移動させるロングスライドレール式となっている。すなわち、シートスライド装置2は、例えば運転席のシート1を所定のスライド領域(運転席スライド領域である第1スライド領域Eaと記す)から他のスライド領域(右後部座席スライド領域である第2スライド領域Ebと記す)へスライド操作を可能とする。
図3に示すように、ロアレール4は、車両フロア3に配される底壁部10と、底壁部10の幅方向両端から上方に立設された一対の側壁部11と、各々の側壁部11の上端から下方に折り返されたフランジ部12とを備える。アッパーレール5は、下側が開口したレール本体13と、レール本体13の両端から上方に折り返されたフランジ部14とを備える。アッパーレール5は、レール本体13がロアレール4の一対のフランジ部12の間に通されるとともに、フランジ部14がフランジ部12の内側に通されるようにして、ロアレール4に相対移動可能に組み付けられる。
図3及び図4に示すように、ロアレール4及びアッパーレール5の間には、シート1のスライド操作、すなわちロアレール4に対するアッパーレール5のスライド移動を規制するロック機構17が設けられている。ロック機構17は、アッパーレール5に組み付けられてロアレール4に係止可能なロックレバー18を備える。ロックレバー18は、アッパーレール5のレール本体13の側壁13aに固定された一対の支持ブラケット19,20に、軸21回りに回動可能に取り付けられている。アッパーレール5のレール本体13において一対の側壁には、ロックレバー18のレバー本体22を通す透孔23,24が形成されている。また、ロックレバー18の先端に設けられた複数の爪部25は、アッパーレール5のレール本体13に設けられた挿通孔26からアッパーレール5の外側に引き出されている。ロックレバー18には、ロックレバー18をロック方向(図4の矢印A1方向)に付勢する付勢部材27が取り付けられている。アッパーレール5の幅方向両側には、スライド移動を案内する車輪28が設けられている。
ロアレール4には、ロックレバー18の爪部25が係止可能な複数のロック孔29が、レール軸方向に沿って等間隔に複数並び配置されている。ロックレバー18の爪部25は、アッパーレール5に設けられた挿通孔26を通じてロアレール4のロック孔29に係止され、先端がアッパーレール5に複数形成された透孔30に通される。よって、ロック機構17は、ロックレバー18の爪部25がロック孔29(透孔30含む)に係止したロック状態と、ロックレバー18の爪部25がロック孔29から離脱したアンロック状態との2状態をとる。
シート1は、ロック機構17を解除するときに操作する操作ハンドル33を備える。操作ハンドル33には、ロックレバー18に至るロック解除部34が設定されている。これにより、操作ハンドル33が上方に操作(引き上げ操作)されると、操作ハンドル33のロック解除部34がロックレバー18の入力部35を押し、ロックレバー18がアンロック方向(図4の矢印A2方向)に回動する。すなわち、操作ハンドル33の操作を通じてロック機構17がロック状態からアンロック状態に解除され、シート1のスライド操作が可能にされる。
図5〜図7に示すように、シートスライド装置2は、シートスライド操作時にシート1を規定位置P1(第1スライド領域Ea及び第2スライド領域Ebの境界)で一時停止させるスライド一時停止機構38を備える。本例のスライド一時停止機構38は、操作ハンドル33を操作したままであっても、シート1を規定位置P1で一時停止させることを実現する。シート1を一時停止させる規定位置P1は、例えば第1スライド領域Ea及び第2スライド領域Ebの境界であることが好ましい。そして、シート1の一時停止後は、シート1を前後操作させることにより、その後のスライド操作を継続させる。
スライド一時停止機構38は、シートスライド操作時にシート1を規定位置P1で止めるラッチ41を備える。このように、本例のスライド一時停止機構38は、操作ハンドル33の操作(引き上げ操作)によりロック機構17を解除してシート1をスライド操作しているとき、シート1が規定位置P1に到達すると、アッパーレール5側のラッチ41をロアレール4側のプレート42に接触させることにより、操作ハンドル33が操作されたままであってもシート1を一時停止させる。スライド一時停止機構38は、一時停止させたラッチ41をそれまでの初期位置から解除位置に切り替えることで、第1スライド領域Eaから第2スライド領域Ebへのシート操作を可能とする。なお、ラッチ41が係合部材に相当し、プレート42が対向部材に相当する。
スライド一時停止機構38は、前述のラッチ41と、ラッチ41を初期位置で位置決めするストッパ部43と、ラッチ41を解除側に付勢する付勢部材44とを備える。ラッチ41は、アッパーレール5においてレール幅方向(図5〜図7のY軸方向)に延びるように形成された軸部45に軸L1回り(図5及び図6の矢印B方向)に沿って回動可能、及び軸部45の軸方向(図5及び図6のY軸方向)に摺動可能に軸支されている。このように、ラッチ41は、軸L1回りに回動する回動式であるとともに、軸L1に沿って直線移動するにスライド式の両方を兼ねる。ラッチ41の高さ方向の一端には、ラッチ41の回動方向に対して交差する方向に延びるシャフト46に係止する係止爪47が形成されている。係止爪47は、ラッチ41にスリットを設けることで形成される。ラッチ41の高さ方向の他端には、ロアレール4のプレート42と接触可能な突起48が形成されている。
ストッパ部43は、アッパーレール5においてレール幅方向に延びるように形成されたシャフト46の途中に取り付け固定されている。本例のストッパ部43は、例えば円環状をなし、ラッチ41を外周面(外壁面)で支持してラッチ41を初期位置で保持する。
付勢部材44は、例えばコイルばねからなる。付勢部材44は、一端がラッチ41に取り付けられ、他端が軸部45の支持片49に取り付けられている。付勢部材44は、初期位置のラッチ41を解除方向に引き込んで、初期位置のラッチ41を解除位置に位置させる。
スライド一時停止機構38(プレート42)は、ラッチ41の突起48が接触する規制部52と、シート1が第1スライド領域Eaから第2スライド領域Ebに移動する際のラッチ41の通路となる第1案内部53と、シート1が第2スライド領域Ebから第1スライド領域Eaに移動する際のラッチ41の通路となる第2案内部54とを備える。規制部52、第1案内部53及び第2案内部54は、ロアレール4のプレート42に形成されている。
第1案内部53は、シート1の高さ方向に立つ斜面状の壁部53aと、斜面状の底部53bとを備える。第2案内部54は、シート1の高さ方向に立つ壁部からなる。規制部52は、プレート42のレール軸方向の端面からなる。規制部52には、初期位置のラッチ41が意図せず解除位置に移動してしまうことを抑制する突部52aが設けられている。規制部52の隣位置には、シート1が第2スライド領域Ebから第1スライド領域Eaに切り替わるときにラッチ41が落ち込む段部55が設けられている。
図7に示すように、第1案内部53は、シート1が第1スライド領域Eaから第2スライド領域Ebに向かう方向に沿って勾配が付いた形状に形成されている。第2案内部54は、シート1が第2スライド領域Ebから第1スライド領域Eaに向かう方向に沿って勾配が付いた形状に形成されている。第2案内部54の開始点56は、付勢部材44の中立点、すなわち付勢部材44の付勢力がかかっていないときにラッチ41が配置される位置よりも第1案内部53側に位置するように設定されている。
次に、図8〜図16を用いて、シートスライド装置2の作用及び効果を説明する。
[シート1の後方へのスライド操作]
図8(a),(b)に示すように、シート1が第1スライド領域Eaに位置するとき、ラッチ41は、軸L1回りにおいて戻り方向(図8(a)の矢印B1方向)において最大量回った状態をとっており、ストッパ部43を支持するシャフト46に係止爪47が引っ掛かった初期位置をとっている。この係止状態は、付勢部材44の付勢力によって維持される。
図9に示すように、操作ハンドル33が操作(引き上げ操作)されてシート1が後方にスライド操作されると、シート1の位置が第1スライド領域Eaから第2スライド領域Ebに切り替わる規定位置P1において、ラッチ41の突起48が、プレート42の規制部52に接触する。これにより、シート1の後方へのスライド操作が一時停止される。また、ラッチ41は、付勢部材44の付勢力に抗して、軸L1回りにおいてストッパ部43の解除方向(図9の矢印B2方向)に回動し、係止爪47がシャフト46から離脱する。
図10に示すように、ラッチ41の係止爪47がシャフト46から離脱したとき、ラッチ41の先端面がストッパ部43の外周面に支持され、ラッチ41がストッパ部43から離脱した姿勢が維持される。すなわち、ラッチ41が初期位置においてストッパ部43で位置規制された状態が解除される。また、突部52aによりラッチ41の解除位置への移動が抑制され、シート1のスライド動作の一時停止も継続される。
図11(a),(b)に示すように、シート1の後方へのスライド操作が一時停止されたとき、ユーザは、操作ハンドル33を操作しながらシート1を前後にスライド操作する。このとき、ラッチ41は、突部52aにより移動が規制された状態が解除されることにより、付勢部材44の付勢力によって軸部45上を解除方向(図11(b)の矢印C1方向)にスライド移動する。これにより、ラッチ41は、ストッパ部43に係止されない解除位置をとる。
図12(a),(b)に示すように、ラッチ41が解除位置に切り替えられた後、シート1が後方に再びスライド操作されると、ラッチ41が第1案内部53の斜面状の壁部53aに案内されながら、第1案内部53の斜面状の底部53bを上る。すなわち、ラッチ41が第1案内部53に移動が案内されて、ストッパ部43から離れる方向(図12(b)の矢印C1方向)に徐々にスライド移動しながら、プレート42を上る。よって、シート1を第1スライド領域Eaから第2スライド領域Ebにスライド操作すること(後方へのシートスライド操作)が許容される。
図13に示すように、シート1が後方に操作されてラッチ41が第1案内部53を上り切った後は、ラッチ41がプレート42の上面を摺動する。これにより、ラッチ41がプレート42を上り切った後、シート1を第2スライド領域Ebにおいて後方にスライド操作することが可能となる。
[シート1の前方へのスライド操作]
図14(a),(b)に示すように、シート1を第2スライド領域Ebから第1スライド領域Eaにスライド操作するとき、操作ハンドル33を操作(引き上げ操作)しながら、シート1を前方にスライド操作する。このとき、ラッチ41は、プレート42の上面を摺動しながら移動して第2案内部54に至り、第2案内部54に案内されることにより、付勢部材44の付勢力に抗して軸部45上を(図14(b)の矢印C2方向)にスライド移動する。
図15(a),(b)に示すように、シート1が更に前方にスライド操作されて、ラッチ41が第2案内部54を下り切ると、ラッチ41はプレート42の端部の段部55に落ちる。すなわち、ラッチ41は、ストッパ部43に係止する準備状態に入る。
図16(a)に示すように、シート1が更に前方にスライド移動されると、ラッチ41は、付勢部材44の付勢力により、軸L1回りにおいてストッパ部43の戻り方向(図16(a)の矢印B1方向)に回動を開始する。そして、図16(b)から図16(c)の流れで図示するように、シート1が更に前方にスライド操作されて、ラッチ41の突起48が段部55から離隔すると、ラッチ41が初期位置に戻る。すなわち、ストッパ部43が設定された状態に復帰する。
さて、本例の場合、シートスライド操作時、シート1が第1スライド領域Eaと第2スライド領域Ebとの境界である規定位置P1に到達したとき、操作ハンドル33が操作されたままであってもラッチ41がプレート42に接触することにより、スライド操作が一時停止される。シートスライド操作の一時停止後、シート1が前後操作されると、その操作過程でラッチ41が解除位置に切り替わる動きをとり、以降のスライド操作が許可される。よって、シート1のスライド操作時、操作ハンドル33を操作したままであってもシート1を規定位置P1で一時停止することができる。
ラッチ41は、プレート42に接触すると、この接触によりストッパ部43との係合が外れて、解除位置に切り替わり可能となる。よって、ラッチ41がプレート42に接触したときの負荷を利用して、ラッチ41をより確実にストッパ部43から離脱させることができる。
ラッチ41は、プレート42に接触してストッパ部43の係合が外れたとき、付勢部材44によってストッパ部43から離れる方向に付勢されることにより、ストッパ部43と係合しない解除位置をとる。よって、ラッチ41の解除位置が初期位置とは別の位置に設定されていても、ラッチ41がプレート42に接触した後の一連の動きを通じて、ラッチ41を解除位置にスムーズに切り替えることができる。また、ストッパ部43から離脱したラッチ41は、付勢部材44の付勢力によって解除側に引かれて、係止爪47がストッパ部43の外周面に支持される。よって、ラッチ41がストッパ部43から離脱した状態を維持することもできる。
スライド一時停止機構38は、シート1を第1スライド領域Eaから第2スライド領域Ebへ操作するのに伴い、解除位置をとったラッチ41を、プレート42の第1案内部53により案内してプレート42の上面に上らせることで、第1スライド領域Eaから第2スライド領域Ebへのシート操作を許容する。よって、プレート42に接触してシート1を一時停止させたラッチ41を、プレート42の第1案内部53を通じてプレート42の上面に上らせるという簡素な構造により、一時停止後のシートスライド操作を継続させることができる。
スライド一時停止機構38は、シート1が第2スライド領域Ebから第1スライド領域Eaに移動されるとき、シート1のスライド操作を一時停止させない。よって、シート1を第2スライド領域Ebから第1スライド領域Eaへスライド操作するときは、シート1を一時停止させることなく、そのままスムーズに元のシート位置に戻すことができる。
スライド一時停止機構38は、シート1を第2スライド領域Ebから第1スライド領域Eaへ操作するのに伴い、第1案内部53からプレート42の上面に上ったラッチ41を、プレート42の第2案内部54により案内してプレート42の下に落とすことで、第2スライド領域Ebから第1スライド領域Eaへのシート操作を許容する。よって、プレート42上に乗ったラッチ41を、プレート42の第2案内部54を通じてプレート42の下に落とすという簡素な構造により、ラッチ41を元の初期状態に戻すことができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ロック機構17は、左右一方のレールに設けられてもよいし、左右両方のレールに設けられてもよい。
・ラッチ41及びその周辺部品群は、アッパーレール5側であれば、どこに配置されてもよい。
・プレート42は、ロアレール4側であれば、どこに配置されてもよい。
・シート1のレール機構(ロアレール4及びアッパーレール5)の形状は、実施形態の挙げた例に限らず、種々の形状に変更可能である。
・第1案内部53や第2案内部54は、並び配置されることに限らず、離れた箇所に設けられてもよい。また、第1案内部53や第2案内部54は、種々の形状に変更可能である。
・ラッチ41は、回動式に限定されず、例えば直線移動式など、他の動きをとる構造に変更してもよい。
・スライド一時停止機構38は、前席及び後席の両方の領域を跨ぐレイアウトに適用されることに限定されない。すなわち、第1スライド領域Eaが運転席スライド領域に限らず、第2スライド領域Ebが後部座席スライド領域に限定されない。例えば、前席が後席に近づくレイアウトにおいて、後席の搭乗者の足挟み防止として使用してもよい。このように、第1スライド領域Ea及び第2スライド領域Ebは、シートごとに割り振られた領域に限定されず、同一シートのスライド領域において所定範囲ごとに区分された領域としてもよい。
・スライド操作の一時停止後にシート1がスライド操作される過程でラッチ41が解除されるが、このときの解除に必要な操作は前後操作に限定されない。例えば、左右操作などの種々の操作態様に変更可能である。
・係合部材は、ラッチ41に限定されず、シート1のスライド操作を一時停止するときに作動できる部材であれば、他に変更可能である。
・対向部材は、板状のプレート42に限定されず、ラッチ41と接触可能な部材であればよい。
・スライド一時停止機構38の構造は、実施形態に挙げた例に限らず、種々の構造に変更可能である。
1…シート、4…ロアレール、5…アッパーレール、17…ロック機構、33…操作ハンドル、38…スライド一時停止機構、41…係合部材の一例であるラッチ、42…対向部材の一例であるプレート、43…ストッパ部、44…付勢部材、53…第1案内部、54…第2案内部、P1…規定位置、Ea…第1スライド領域、Eb…第2スライド領域、L1…ラッチの軸。

Claims (6)

  1. シートを第1スライド領域から第2スライド領域へ操作するとき、シートスライド操作のロック機構を解除する際に操作する操作ハンドルを操作したままであっても、前記第1スライド領域及び前記第2スライド領域の境目である規定位置で前記シートを一時停止させた上で、前記シートの一時停止前のスライド操作を継続させるスライド一時停止機構を備え、
    前記スライド一時停止機構は、シートスライド操作時、前記シートが前記規定位置に到達すると、前記シートのアッパーレール側の係合部材をロアレール側の対向部材に接触させることにより、前記操作ハンドルが操作されたままであっても前記シートのスライド操作を一時停止させ、一時停止後に前記シートがスライド操作される過程で前記係合部材を解除位置に切り替えて、前記第1スライド領域から前記第2スライド領域へのシート操作を可能とする
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  2. 前記係合部材は、前記対向部材に接触すると、当該接触により前記アッパーレール側のストッパ部との係合が外れて、前記解除位置に切り替り可能となる
    請求項1に記載のシートスライド装置。
  3. 前記係合部材は、前記対向部材に接触して前記ストッパ部との係合が外れたとき、付勢部材によって当該ストッパ部から離れる方向に付勢されることにより、前記ストッパ部と係合しない前記解除位置をとる
    請求項2に記載のシートスライド装置。
  4. 前記スライド一時停止機構は、前記シートを前記第1スライド領域から前記第2スライド領域へ操作するのに伴い、前記解除位置をとった前記係合部材を、前記対向部材に設けられた第1案内部により案内して当該対向部材の上面に上らせることで、前記第1スライド領域から前記第2スライド領域へのシート操作を許容する
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のシートスライド装置。
  5. 前記スライド一時停止機構は、前記シートが前記第2スライド領域から前記第1スライド領域に移動されるとき、前記シートのスライド操作を一時停止させない
    請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のシートスライド装置。
  6. 前記スライド一時停止機構は、前記シートを前記第2スライド領域から前記第1スライド領域へ操作するのに伴い、前記対向部材に設けられた第1案内部から前記対向部材の上面に上った前記係合部材を、前記対向部材に設けられた第2案内部により案内して当該対向部材の下に落とすことで、前記第2スライド領域から前記第1スライド領域へのシート操作を許容する
    請求項5に記載のシートスライド装置。
JP2016124976A 2016-06-23 2016-06-23 シートスライド装置 Pending JP2017226357A (ja)

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