JP2017223154A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コースト走行時における燃費の向上を図りながら、ドライバの再加速要求やエンジンブレーキ要求に対する優れた応答性を確保することができる車両の制御装置を提供する。【解決手段】コントロールユニットは、各種センサ信号の読み込みを行い(ステップS1)、次に、コースト走行条件が成立したか否かを判断する(ステップS2)。コースト走行条件が成立したと判断の場合であって、シフトポジションがDレンジにある場合には(ステップS4:Yes)、第1コーストモードを実行し(ステップS6)、車両の速度変化が所定値以上の状態が所定期間継続したときに(ステップS7:Yes)、第2コーストモードでの制御に移行する(ステップS8)。第1コーストモードは、エンジンをアイドルストップ状態とし、自動変速機をニュートラル状態とする制御モードである。第2コーストモードは、エンジンをアイドル状態とする制御モードである。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特に、アイドルストップ機構を備える車両でのコースト走行時の制御に関する。
シフトポジションがDレンジ(ドライブレンジ)で走行している車両が、下り坂などにおいて、アクセル開度及びブレーキ踏込量が共に“0”の状態が一定時間継続した場合に、自動変速機をニュートラル状態とし、且つ、エンジンをアイドルストップ状態とするコースト走行制御に係る技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1で提案されている技術では、コースト走行時に一定条件を満たすことで、エンジンをアイドルストップ状態とするので、燃費の改善を図ることができる。
特許第3196490号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている技術では、ドライバがアクセルペダルやブレーキペダルを踏むことではじめてエンジンの再始動がなされるため、エンジンの立ち上がりに要する時間分だけ、ドライバの再加速要求やエンジンブレーキ要求に対する応答性の悪化を招くことが考えられる。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、コースト走行時における燃費の向上を図りながら、ドライバの再加速要求やエンジンブレーキ要求に対する優れた応答性を確保することができる車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車両の制御装置は、エンジンと、該エンジンと車輪との間の動力伝達経路中に介設された自動変速機と、を備える車両をその制御対象とする。
本態様に係る車両の制御装置は、車両の走行中において、先ず、所定のコースト走行条件の成立時に、第1コーストモードでの制御を実行し、次に、車両の速度変化が所定値以上である状態が所定期間継続したとのモード移行条件の成立時に、第2コーストモードでの制御に移行する。
上記第1コーストモードは、前記車両の走行中に前記エンジンをアイドルストップ状態とするとともに、前記自動変速機をニュートラル状態とする制御モードである。
上記第2コーストモードは、自動変速機のニュートラル状態を維持しながら、前記エンジンをアイドル状態とする制御モードである。
本態様に係る車両の制御装置では、車両の速度変化が所定値以上である状態が所定期間継続したとのモード移行条件の成立時に、第2コーストモードでの制御に移行する。第2コーストモードは、エンジンをアイドル状態とする制御モードである。ここで、上記モード移行条件の成立時(車両の速度変化が所定値以上である状態が所定期間継続したとき)には、次に、ドライバが再加速を求めたり、エンジンブレーキを求めたりする可能性が高いと判断される。
よって、本態様に係る車両の制御装置では、上記モード移行条件の成立により、ドライバからの再加速要求やエンジンブレーキ要求がなされる前に、エンジンをアイドル状態とする第2コーストモードでの制御に移行し、これによりドライバの要求に対して高い応答性を実現することができる。
また、本態様に係る車両の制御装置では、上記所定のコースト走行条件の成立後、上記モード移行条件の成立までの間、エンジンをアイドルストップ状態とするので、コースト走行時における燃費の改善を図ることができる。
従って、本態様に係る車両の制御装置では、コースト走行時における燃費の向上を図りながら、ドライバからの要求に対する優れた応答性の確保することができる。
また、本発明の別態様に係る車両の制御装置は、上記構成において、前記所定値を第1所定値と定義するとき、前記第2コーストモードでの制御が実行されている場合において、前記車両の速度変化が前記第1所定値よりも大きい第2所定値以上である状態が所定期間継続したとの第1のモード復帰条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態とする前記第1コーストモードでの制御に復帰する。
本態様に係る車両の制御装置では、上記のように第2コーストモードに移行した後、上記第1のモード復帰条件の成立時に、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する。これにより、上記のように第2コーストモードに移行したが、ドライバからの再加速要求やエンジンブレーキ要求などが所定期間なされなかった場合に、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰し、燃費向上を図ることができる。
なお、第2所定値を第1所定値よりも大きく設定しているのは、第2コーストモードへの復帰に係る閾値を高くすることで、ドライバの要求を受け付ける期間をより長く確保し、高い応答性を以って直ぐにエンジンを再始動できる状態で準備しておくためである。
また、本発明の別態様に係る車両の制御装置は、上記構成において、前記所定期間を第1所定期間と定義するとき、前記第2コーストモードでの制御が実行されている場合において、前記車両の速度変化が前記所定値以上である状態が、前記第1所定時期間よりも長い第2所定期間継続したとの第2のモード復帰条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態とする前記第1コーストモードでの制御に復帰する。
本態様に係る車両の制御装置では、上記のように第2コーストモードに移行した後、上記第2のモード復帰条件の成立時に、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する。これにより、上記のように第2コーストモードに移行したが、ドライバからの再加速要求やエンジンブレーキ要求などが第2所定期間なされなかった場合に、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰し、燃費向上を図ることができる。
なお、本態様においても、第2所定期間を第1所定期間よりも大きく設定しているのは、上記同様に、ドライバの要求を受け付ける期間をより長く確保し、高い応答性を以って直ぐにエンジンを再始動できる状態で準備しておくためである。
また、本発明の別態様に係る車両の制御装置は、上記構成において、前記所定値を第1所定値と定義し、且つ、前記所定期間を第1所定期間と定義するとき、前記第2コーストモードでの制御が実行されている場合において、前記車両の速度変化が前記第1所定値よりも大きい第2所定値以上である状態が、前記第1所定期間よりも長い第2所定期間継続したとの第3のモード復帰条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態とする前記第1コーストモードでの制御に復帰する。
本態様に係る車両の制御装置では、上記のように第2コーストモードに移行した後、上記第3のモード復帰条件の成立時に、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する。これにより、上記同様に、コースト走行時における燃費向上を図ることができる。
なお、本態様においても、第2所定値を第1所定値よりも大きく設定し、第2所定期間を第1所定期間よりも長く設定しているのは、上記同様に、ドライバの要求を受け付ける期間をより長く確保し、高い応答性を以って直ぐにエンジンを再始動できる状態で準備しておくためである。
また、前記車両は、さらに、前記エンジンからの排気経路中に設けられた排気浄化装置と、前記排気浄化装置の温度を検出する温度検出手段と、を備える場合において、本発明の別態様に係る車両の制御装置では、前記車両の速度変化に係る前記第2所定期間は、前記温度検出手段により検出される検出温度が低いほど長く設定される。
本態様に係る車両の制御装置では、排気浄化装置の温度が低い場合に、エンジンをアイドル状態とする第2コーストモードでの制御からアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御へと復帰するのを抑制することができ、排気浄化を高効率に維持することができる。よって、本態様では、環境負荷の低減という観点から優れる。即ち、エンジンをアイドル状態で維持することにより、排気浄化装置の温度の更なる低下を抑制することで、触媒活性化温度域内での排気浄化作用を持続させることができ、排気浄化の効率が低下するのを抑制することができる。
また、本発明の別態様に係る車両の制御装置は、上記構成において、前記第2コーストモードでの制御が実行されている場合に、前記エンジンが前記アイドルストップ状態から前記アイドル状態へと移行されてから、前記第2所定期間よりも長い第3所定期間が経過したとの第4のモード復帰条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態とする前記第1コーストモードでの制御に復帰する。
本態様に係る車両の制御装置では、上記のように第2コーストモードに移行した後、上記第4のモード復帰条件の成立時に、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰するものである。これにより、上記同様に、コースト走行時におけるさらなる燃費向上を図ることができる。なお、本態様では、車両の速度変化については、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰させるための判断の要件とはなっていない。
また、前記車両は、さらに、前記エンジンからの排気経路中に設けられた排気浄化装置と、前記排気浄化装置の温度を検出する温度検出手段と、を備える場合において、本発明の別態様に係る車両の制御装置では、前記車両の速度変化に係る前記第2所定値は、前記温度検出手段により検出される検出温度が低いほど大きく設定される。
本態様に係る車両の制御装置においても、排気浄化装置の温度が低い場合に、エンジンがアイドル状態とする第2コーストモードでの制御からアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰するのを抑制することができ、排気浄化を高効率に維持することができる。よって、本態様では、環境負荷の低減という観点から優れる。
また、本発明の別態様に係る車両の制御装置は、上記構成において、前記車両の速度変化に係る前記所定値は、前記車両の速度変化が増加方向である場合には、減少方向である場合に比べて小さく設定される。
本態様に係る車両の制御装置では、車両の速度変化が増加方向(加速方向)の場合には、減少方向(減速方向)の場合に比べて、より早い時期にエンジンをアイドル状態へと移行する。即ち、コースト走行時において車両が加速方向にあるときには、ドライバがエンジンブレーキを求める確率がより高いと考えられ、その場合における高い応答性を確保することができる。よって、上記態様に係る車両の制御装置では、より高い安全性を確保した制御を実行できる。
また、本発明の別態様に係る車両の制御装置は、上記構成において、前記車両の速度変化に係る前記所定期間は、前記車両の速度変化が増加方向である場合には、減少方向である場合に比べて短く設定される。
本態様においても、上記同様に、コースト走行時において車両が加速方向にあるときには、ドライバがエンジンブレーキを求める可能性がより高いと考えられ、その場合における高い応答性を確保することができる。よって、上記態様に係る車両の制御装置でも、より高い安全性を確保した制御を実行できる。
また、本発明の別態様に係る車両の制御装置は、上記構成において、前記車両は、さらに、車室内に対して疑似走行音を出力する疑似走行音出力装置を備え、前記所定のコースト走行条件の成立時において、前記疑似走行音出力装置に前記疑似走行音を出力させる。
このようにコースト走行時に疑似走行音を出力させるのは、コースト走行時にエンジンがアイドル状態又はアイドルストップ状態になると、車両速度に対するエンジン音などの機械的な音をドライバが感知できなくなることに伴い、ドライバが違和感を覚えるのを抑制するためのものである。即ち、コースト走行時において、エンジンがアイドル状態の場合にはエンジン音が非常に小さくなり、エンジンがアイドルストップ状態の場合にはエンジン音が全く聞こえなくなる。このような場合には、ドライバは車両に何らかのトラブルが発生したかもしれないとの不安感を抱く可能性があるが、疑似走行音を出力させることで、当該不安感を抑制することが可能となる。
ここで、疑似走行音としては、主として疑似エンジン音であるが、その他、動力伝達系などの機械的な音も含まれていてもよい。
また、本発明の別態様に係る車両の制御装置は、上記構成において、前記所定のコースト走行条件は、シフトポジションが自動変速レンジにあること、及びクルーズコントロールがオンの状態であること、の少なくとも一方の条件を含む。
このように、シフトポジションが自動変速レンジ(Dレンジ)、あるいはクルーズコントロールがオンの状態などであっても、上記のような所定条件を満たすことで、エンジンをアイドル状態に移行することで、燃費の向上を図りながら、ドライバの再加速要求あるいはエンジンブレーキ要求に対する高い応答性を確保することが可能となる。
上記の各態様に係る車両の制御装置は、コースト走行時における燃費の向上を図りながら、ドライバからの要求に対する優れた応答性を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両1の制御に係る構成を示す模式ブロック図である。 車両1におけるコースト走行制御の方法を示すフローチャートである。 コースト走行条件の判定方法を示すフローチャートである。 コースト走行からの復帰条件の判定方法を示すフローチャートである。 Dレンジが選択されている場合の第1コーストモードから第2コーストモードへの移行タイミングを示すタイミングチャートである。 Mレンジが選択されている場合のコースト走行の状態を示すタイミングチャートである。 ステップS7における車両1の車速変化についての規定方法を示す模式図であり、(a)は、期間中における車速変化の最大値と最小値との差分を用い規定する例、(b)は、期間中における車両の車速変化を回帰線から算出の差分を用い規定する例を示す。 本発明の第2実施形態に係るコースト走行制御の方法を示すフローチャートの一部である。 本発明の第3実施形態に係るコースト走行制御の方法を示すフローチャートの一部である。 本発明の第4実施形態に係るコースト走行制御の方法を示すフローチャートの一部である。 本発明の第5実施形態に係るコースト走行制御の方法を示すフローチャートの一部である。 本発明の第6実施形態に係るコースト走行制御の方法を示すフローチャートの一部である。 本発明の第7実施形態に係るコースト走行制御の方法を示すフローチャートの一部である。 (a)は、本発明の第8実施形態に係る第1コーストモードへの復帰条件を示すテーブルであり、(b)は、本発明の第9実施形態に係る第1コーストモードへの復帰条件を示すテーブルであり、(c)は、本発明の第10実施形態に係る第1コーストモードへの復帰条件を示すテーブルである。 (a)は、本発明の第11実施形態に係る第2コーストモードへの移行条件を示すテーブルであり、(b)は、本発明の第12実施形態に係る第2コーストモードへの移行条件を示すテーブルであり、(c)は、本発明の第13実施形態に係る第2コーストモードへの移行条件を示すテーブルである。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[第1実施形態]
1.システム構成
本実施形態に係る車両のシステム構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、動力源としてのエンジン11と、エンジン11と車輪(図示を省略。)との間の動力伝達経路中に設けられた自動変速機12と、車室内に疑似走行音を出力する疑似走行音出力装置13と、エンジン11及び自動変速機12及び疑似走行音出力装置13の制御を実行するコントロールユニット10と、を備える。
また、車両1には、アクセル開度センサ14、車速センサ15、車輪速センサ16、ブレーキ踏込量センサ17、勾配センサ18、レンジセンサ19、排気浄化装置温度セ2019、アイドルストップスイッチ21、クルーズコントロールスイッチ22、車両横Gセンサ23、舵角センサ24を備える。
なお、図1では、排気浄化装置については図示を省略しているが、エンジン11からの排気経路中に設けられている。そして、排気浄化装置温度センサ20は、排気浄化装置の温度検出を行う。
制御装置であるコントロールユニット10は、アクセル開度センサ14、車速センサ15、車輪速センサ16、ブレーキ踏込量センサ17、勾配センサ18、レンジセンサ19、排気浄化装置温度センサ20、アイドルストップスイッチ21、クルーズコントロールスイッチ22、車両横Gセンサ23、舵角センサ24からの信号の入力を受け、エンジン11及び自動変速機12及び疑似走行音出力装置13の制御を実行する。
2.車両1におけるコースト走行制御
車両1におけるコースト走行制御について、図2から図4を用い説明する。図2は、車両1の走行中でのコースト走行制御において、コントロールユニット10が実行するフローを示すフローチャートであり、図3は、コースト走行条件の判定方法を示すフローチャートであり、図4は、コースト走行からの復帰条件の判定方法を示すフローチャートである。
先ず、図2に示すように、コントロールユニット10は、各種の入力信号の読み込みを開始する(ステップS1)。読込む信号は、上記の各センサ14〜20,23,24及び各スイッチ21,22からの出力信号である。次に、コントロールユニット10は、コースト走行条件が成立したか否かの判定を実行する(ステップS2)。コースト走行条件が成立したか否かの判定方法については、後述する。
コースト走行条件が不成立と判断した場合には(ステップS2:No)、リターンされ、対して、成立と判断した場合には(ステップS2:Yes)、次にフラグFが“0”に設定されているか否かを判断する(ステップS3)。このフラグFの判断は、後述する第2コーストモードでの制御を実行しているか否かの判断を行うためのものである。このため、フラグFが“0”ではなく“1”に設定されている場合には(ステップS3:No)、第2コーストモードでの制御の実行を継続しながら、ステップS12へと進む。
ここで、第2コーストモードとは、自動変速機12ニュートラル状態とし、且つ、エンジン11をアイドル状態(エンジン回転数が“500rpm〜650rpm”)とする制御モードである。
フラグFが“0”に設定されていると判断した場合には(ステップS3:Yes)、次に、シフトポジションがD(自動変速)レンジであるか否かを判断する(ステップS4)。シフトポジションがDレンジではなく、M(手動変速)レンジであると判断した場合には(ステップS4:No)、第2コーストモードでの制御を実行するとともに(ステップS10)、疑似走行音出力装置13に疑似走行音を出力させる(ステップS11)。疑似走行音は、上述のように、疑似エンジン音や動力伝達系の機械的な疑似音であり、車室内に出力される。これにより、エンジンがアイドル状態になることでドライバが違和感や不安感を覚えるのを抑制することができる。
ステップS10での第2コーストモードでの制御の実行は、コースト走行からの復帰条件が成立するまで(ステップS12:Yes)、継続される。
一方、シフトポジションがDレンジであると判断した場合には(ステップS4:Yes)、第1コーストモードでの制御を実行するとともに(ステップS5)、疑似走行音出力装置13に疑似走行音を出力させる(ステップS6)。これにより、エンジンがアイドルストップ状態になることでドライバが違和感や不安感を覚えるのを抑制することができる。
ここで、第1コーストモードとは、自動変速機12をニュートラル状態とし、且つ、エンジン11をアイドルストップ状態(エンジン回転数が“0rpm”)とする制御モードである。このように、本実施形態では、コースト走行条件成立時において、シフトポジションがDレンジの場合には(ステップS4:Yes)、時間をあけることなく直ぐにエンジン11をアイドルストップ状態とする。これより、燃費の向上を図ることが可能となる。なお、本明細書において「直ぐに」とは、例えば、1.0sec.未満、好ましくは0.5sec.未満、さらに好ましくは0.3sec.未満である。
そして、コントロールユニット10は、第1コーストモードの実行中において、モード移行条件の成立時(車両1における車速変化が第1所定値以上の状態が第1所定期間継続した場合)には(ステップS7:Yes)、第2コーストモードでの制御に移行する(ステップS8)。即ち、本実施形態では、シフトポジションがDレンジであっても、所定の条件(モード移行条件)を満足すれば、エンジン11をアイドル状態とする第2コーストモードでの制御に移行する。
コントロールユニット10は、第2コーストモードへの移行により(ステップS8)、フラグFを“1”に設定する(ステップS9)。
なお、ステップS7からステップS7の判断において、“No”との判断がなされた場合には、リターンされる。
次に、コントロールユニット10は、コースト走行からの復帰条件の成立についての判断を行う(ステップS12)。コースト走行からの復帰条件については、後述する。
復帰条件が成立しないと判断した場合には(ステップS12:No)、リターンされて、ステップS10の第2コーストモードでの制御を継続して実行することになる。
一方、所定の復帰条件が成立したと判断した場合には(ステップS12:Yes)、エンジン11を再始動し(ステップS13)、疑似走行音を停止し(ステップS14)、自動変速機12を締結状態とする(ステップS15)。そして、フラグFを“0”に再設定して(ステップS16)、リターンされることになる。
本実施形態に係るコントロールユニット10は、以上のようなコースト走行制御を実行する。
2−1.コースト走行条件の判定
コースト走行条件の判定方法について、図3を用い説明する。
図3に示すように、本実施形態に係るコントロールユニット10は、少なくとも次の5つの条件を判断してコースト走行条件の成立・不成立の判定を行う(図2のステップS2)。
(条件1)シフトポジションがDレンジまたはMレンジ(ステップS21)
(条件2)アクセル開度が所定値未満(ステップS22)
(条件3)ブレーキ踏込量が所定値未満(ステップS23)
(条件4)車速が所定値以上(ステップS24)
(条件5)登り勾配が所定未満(ステップS25)
上記の5つの条件の全てを満たすと判断した場合には(ステップS21〜ステップS25:Yes)、コースト走行条件成立と判定する(ステップS26)。そして、図2のステップS3へと進む。
一方、上記5つの条件の1つでも満たさないと判断した場合には、コースト走行条件不成立と判定する(ステップS27)。この場合には、図2のフローチャートにおいて、リターンされることになる。
なお、上記条件の内、アクセル開度の判断については、入力されてくるアクセル開度センサ14からの信号に基づく。そして、上記(条件2)において、アクセル開度が「所定値未満」としているのは、ドライバがアクセルから足を離し、アクセル開度が“0”である場合に加え、ドライバがアクセルに足を乗せることで微小なアクセル開度が確認できるが、実質的にアクセルを踏んでいないような状態も含むことを意味する。上記(条件3)におけるブレーキ踏込量を「所定値未満」としていることも同様の理由からである。
また、上記(条件5)における「のぼり勾配が所定未満」とは、車両1が下り坂または平坦路を走行中であることを意味する。
2−2.コースト走行からの復帰条件の判定
コースト走行からの復帰条件の判定方法について、図4を用い説明する。
図4に示すように、コントロールユニット10は、少なくとも次の4つの条件を判断してコースト走行からの復帰条件の成立・不成立の判定を行う(図2のステップS12)。
(条件1)アクセル開度が所定値以上(ステップS121)
(条件2)ブレーキ踏込量が所定値以上(ステップS122)
(条件3)車速が所定値未満(ステップS123)
(条件4)登り勾配が所定以上(ステップS124)
上記の4つの条件の内の1つでも満たすと判断した場合には、コースト走行からの復帰条件成立と判定する(ステップS125)。そして、図2のステップS13へと進む。
一方、上記4つの条件の全てを満たさないと判断した場合には、コースト走行からの復帰条件不成立と判定する(ステップS126)。この場合には、第2コーストモードでの制御を維持したまま、図2のフローチャートにおいて、リターンされることになる。
なお、上記(条件1)における「所定値以上」との用語、及び上記(条件2)における「所定値以上」との用語については、上述と同様に、ドライバが実質的に意図してアクセルまたはブレーキを踏んでいる状態を意味する。また、上記(条件4)における「登り勾配が所定以上」とは、車両1が登り坂を走行中であることを意味する。
3.コースト走行時におけるエンジン回転数Neの変化と自動変速機の状態変化
上記したコースト走行時におけるエンジン回転数Neの変化と自動変速機の状態変化との具体例について、図5及び図6を用い説明する。
3−1.シフトポジションがDレンジの場合
シフトポジションがDレンジの場合の(図2のステップS4:Yes)、エンジン回転数Neの変化と自動変速機の状態変化について、図5を用い説明する。
図5に示すように、時点tにおいて、第1コーストモードでの制御が開始される。具体的には、エンジン11の回転数Neが回転数Neから“0”に低下されてアイドルストップ状態とされる。自動変速機12についても、締結状態からニュートラル状態へと変化される。エンジン11の回転数Neは、時点tから漸減し、時点tで“0”(アイドルストップ状態)となる。自動変速機12についても、時点tでニュートラル状態へと移行する。
そして、コントロールユニット10は、エンジン11の回転数Neが“0”となった時点tからタイマを起動し、時点tでタイマがアップしたことで、車両1における車速変化が第1所定値以上の状態が第1所定期間継続した(モード移行条件が成立)と判断する(図2のステップS7:Yes)。そして、コントロールユニット10は、時点tにおいて、エンジン11の回転数Neを“0”から回転数Neへと上昇させ始める。即ち、エンジン11を第1コーストモードのアイドルストップ状態から第2コーストモードのアイドル状態へと移行する(図2のステップS8)。エンジン11は、時点tにおいて、回転数Ne(例えば、500〜650rpm)のアイドル状態となる。
続いて、時点tにおいて、コースト走行からの復帰条件が成立した場合には(図2のステップS12:Yes)、エンジン11をアイドル状態から再始動させ(図2のステップS13)、自動変速機12をニュートラル状態から締結状態へと復帰させる(図2のステップS15)。エンジン11の回転数Neは、時点tで回転数Neへと復帰し、自動変速機12は、時点tで締結状態へと復帰する。
以上のように、シフトポジションがDレンジの場合のコースト走行制御及び復帰動作が完了する。
3−2.シフトポジションがMレンジの場合
シフトポジションがMレンジの場合の(図2のステップS4:No)、エンジン回転数Neの変化と自動変速機の状態変化について、図6を用い説明する。
図6に示すように、コースト走行条件成立の場合であって、シフトポジションがMレンジの場合には(図2のステップS4:No)、時点t11において、直ぐに第2コーストモードでの制御が実行される(図2のステップS10)。即ち、エンジン11は、回転数Neが回転数Neから回転数Neに低下され(アイドル状態に移行され)、自動変速機12も締結状態からニュートラル状態へと移行する。この場合においても、エンジン回転数Neは、時点t11から漸減し、時点t13で回転数Ne(例えば、500〜650rpm)となる。また、自動変速機12は、時点t12でニュートラル状態へと移行する。
シフトポジションがMレンジの場合には、エンジン11がアイドル状態である第2コーストモードでの制御が、コースト走行からの復帰条件成立(図2のステップS12:Yes)まで継続して実行される。
時点t14において、コースト走行からの復帰条件が成立した場合には(図2のステップS12:Yes)、エンジン11をアイドル状態から駆動状態(回転数Ne)へと復帰させ(図2のステップS13)、自動変速機12をニュートラル状態から締結状態へと復帰させる(図2のステップS15)。エンジン回転数Neは、時点t16で回転数Neへと復帰し、自動変速機12は、時点t15で締結状態へと復帰する。
以上のように、シフトポジションがMレンジの場合のコースト走行制御及び復帰動作が完了する。
4.ステップS7における車速変化
図2のステップ7の判断において、車両1の車速変化が第1所定値以上であるとの条件を採用するが、車両の車速変化についての具体的な規定方法について、図7を用い説明する。図7(a)は、第1の規定方法を示す模式図であり、図7(b)は、第2の規定方法を示す模式図である。なお、図7(a)、(b)では、車両の速度変化が増加方向の場合を示しているが、減少方向である場合にも、以下の説明は共通する。
4−1.第1の規定方法
図7(a)に示すように、時点t23から時点t24の間の期間において、車両1の車速が細かな増減を繰り返しながら変化する場合、期間中における最小値P3Aと最大値P4Aとを求める。そして、その差分ΔVを算出する。第1の規定方法では、算出したΔVをステップS7における「車速変化」とする。即ち、第1の規定方法は、車速の変化の絶対値を判定基準とする方法である。
4−2.第2の規定方法
図7(b)に示すように、時点t33から時点t34の間の期間において、車両1の車速が細かな増減を繰り返しながら変化する場合、先ず、期間中の回帰直線LAveを求める。そして、時点t33から時点t34の間の期間における回帰直線LAveの最小値P3Bと最大値P4Bとを求める。第2の規定方法では、回帰直線LAveより求めた最小値P3Bと最大値P4Bとの差分ΔVを、ステップS7における「車速変化」とする。即ち、第2の規定方法は、車速の変化率を判定基準とする方法である。
なお、本規定方法以外に、2次回帰あるいは3次回帰などを採用することもできる。
5.効果
本実施形態に係るコントロールユニット10は、所定のコースト走行条件が成立すると(ステップS2:Yes)、シフトポジションがDレンジの場合には(ステップS4:Yes)、時間をあけることなく第1コーストモードでの制御を開始する。第1コーストモードでの制御は、エンジン11がアイドルストップ状態で、自動変速機12がニュートラル状態でのコースト走行を車両に実行させる制御である。よって、コースト走行時における燃費向上を図ることができる。
また、本実施形態に係るコントロールユニット10は、第1コーストモードでの制御の実行中に、車両1の速度変化が第1所定値以上である状態が第1所定期間継続したときに(ステップS7:Yes)、第2コーストモードでの制御に移行する。第2コーストモードでの制御は、エンジン11をアイドル状態とする制御モードである。ここで、車両1の速度変化が第1所定値以上である状態が第1所定期間継続したときには、次に、ドライバが再加速を求めたり、エンジンブレーキを求めたりする可能性が高いと判断される。よって、コントロールユニット10は、上記条件の成立により、ドライバからの再加速の要求やエンジンブレーキの要求がなされる前に、エンジン11をアイドル状態に移行し、再加速やエンジンブレーキなどの要求に対する高い応答性での実行の準備を行うことができる。
従って、本実施形態に係る車両1のコントロールユニット10では、コースト走行時における燃費の向上を図りながら、ドライバからの要求に対する優れた応答性を確保することができる、という効果を有する。
また、本実施形態に係る車両1のコントロールユニット10は、コースト走行条件の成立時に、疑似走行音出力装置13に疑似走行音を出力させる(ステップS6、S11)。これは、コースト走行時にエンジン11がアイドル状態又はアイドルストップ状態になると、車両速度に対するエンジン音や動力伝達系の機械的な音をドライバが感知できなくなることに伴う、ドライバが違和感や不安感を覚えるのを抑制するためのものである。即ち、コースト走行時において、エンジン11をアイドル状態にしたときにはエンジン音が非常に小さくなり、アイドルストップ状態にしたときにはエンジン音は全く聞こえなくなる。このような場合に、ドライバは車両1に何らかのトラブルが発生したかもしれないとの違和感や不安感を覚える可能性があるが、疑似走行音を出力させることで、ドライバが当該違和感や不安感を覚えるのを抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る車両のコントロールユニットが実行する制御について、図8を用い説明する。なお、図8は、コントロールユニットがコースト走行時に実行するフローチャートの一部を示し、図示を省略した部分については、図2と同一である。
上記第1実施形態では、ステップS3においてF≠0、即ち、F=1と判断された場合には(ステップS3:No)、第2コーストモードでの制御が継続されて、ステップS12の判断に進むこととした。
これに対して、図8に示すように、本実施形態では、ステップS3でF≠0と判断された場合には(ステップS3:No)、車両の車速変化が第2所定値以上の状態が第1所定期間継続されたか否か(第1のモード復帰条件の成立/不成立)を判断する(ステップS17)。ここで、「第2所定値」は、図2に示すステップS7の「第1所定値」よりも大きい値に設定されている。
ステップS17において、車両の車速変化が第2所定値以上の状態が第1所定期間継続されたと判断された場合(第1のモード復帰条件が成立の場合)には(ステップS17:Yes)、コントロールユニットは、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する(ステップS18)。そして、フラグFを“0”に設定し(ステップS19)、リターンされる。
一方、ステップS17において、車両の車速変化が第2所定値以上の状態が第1所定期間継続されたと判断されなかった場合(第1のモード復帰条件が不成立の場合)には(ステップS17:No)、ステップS12に進み、コースト走行からの復帰条件が成立か否かの判断がなされる。
以上のように、本実施形態では、一旦、ステップS8で第2コーストモードでの制御に移行がなされた場合であっても、ステップS17で車速変化が第2所定値以上の状態が第1所定期間継続された場合には(ステップS17:Yes)、再びエンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する(ステップS18)。
本実施形態に係るコントロールユニットでは、ステップS8で第2コーストモードでの制御に移行した後、車両の速度変化が第2所定値以上の状態が第1所定期間継続したとの第1のモード復帰条件が成立時に(ステップS17:Yes)、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する(ステップS18)。これにより、所定の条件を満たして第2コーストモードでの制御に移行したが、ドライバからの再加速要求やエンジンブレーキ要求などが第1所定期間なされなかった場合に、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰し、燃費向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、第2所定値を第1所定値よりも大きく設定しているので、ステップS18の判断において、第2コーストモードでの制御への復帰に係る閾値を高くすることで、エンジン11をアイドル状態に維持し、ドライバの要求を受け付ける期間をより長く確保し、高い応答性を以ってエンジン11を直ぐに再始動できる状態で準備しておくためである。
また、本実施形態においても、他の構成については上記第1実施形態と同一であるので、上記第1実施形態と同様の効果も得られる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係る車両のコントロールユニットが実行する制御について、図9を用い説明する。なお、図9は、コントロールユニットがコースト走行時に実行するフローチャートの一部を示し、図示を省略した部分については、図2と同一である。
上記第2実施形態では、ステップS3でF≠0と判断された場合には(ステップS3:No)、車両の車速変化が第2所定値以上の状態が第1所定期間継続されたか否か(第1のモード復帰条件の成立/不成立)を判断することとし(ステップS17)、ステップS17で“Yes”の判断がなされた場合には、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御へと復帰することとした(ステップS18)。
これに対して、本実施形態では、ステップS3でF≠0と判断された場合には(ステップS3:No)、車両の車速変化が第1所定値以上の状態が第2所定期間継続されたか否か(第2のモード復帰条件の成立/不成立)を判断することとし(ステップS37)、車両の車速変化が第1所定値以上の状態が第2所定期間継続したと判断された場合(第2のモード復帰条件が成立した場合)には(ステップS37:Yes)、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰し(ステップS38)、フラグFを“0”に設定する(ステップS39)。
なお、本実施形態における「第2所定期間」は、図2に示すステップS7、及び図8に示すステップS17の「第1所定期間」よりも長い期間に設定されている。
一方、車両の車速変化が第1所定値以上の状態が第2所定期間継続したと判断されなかった場合(第2のモード復帰条件が不成立の場合)には(ステップS37:No)、ステップS12に進み、コースト走行からの復帰条件が成立か否かの判断がなされる。
本実施形態に係るコントロールユニットでは、ステップS8で第2コーストモードに移行した後、車両の速度変化が第1所定値以上の状態が第2所定期間継続したとの第2のモード復帰条件の成立時に(ステップS37:Yes)、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する(ステップS38)。これにより、上記第2実施形態と同様に、上記モード移行条件を満たして第2コーストモードに移行したが、ドライバからの再加速要求やエンジンブレーキ要求などがなされなかった場合(第2のモード復帰条件が成立した場合)に、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰し、燃費向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、第2所定期間を第1所定期間よりも大きく設定しているのは、上記同様に、ステップS18の判断において、第2コーストモードへの復帰に係る閾値を高くすることで、エンジン11のアイドリング状態を維持し、ドライバの要求を受け付ける期間をより長く確保し、高い応答性を以ってエンジン11を直ぐに再始動できる状態で準備しておくためである。
また、本実施形態においても、他の構成については上記第1実施形態と同一であるので、上記第1実施形態と同様の効果も得られる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係る車両のコントロールユニットが実行する制御について、図10を用い説明する。なお、図10は、コントロールユニットがコースト走行時に実行するフローチャートの一部を示し、図示を省略した部分については、図2と同一である。
上記第2実施形態では、ステップS3でF≠0と判断された場合には(ステップS3:No)、車両の車速変化が第2所定値以上の状態が第1所定期間継続されたか否か(第1のモード復帰条件の成立/不成立)を判断することとし(ステップS17)、ステップS17で“Yes”の判断がなされた場合(第1のモード復帰条件が成立した場合)には、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰することとした(ステップS18)。
また、上記第3実施形態では、ステップS3でF≠0と判断された場合には(ステップS3:No)、車両の車速変化が第1所定値以上の状態が第2所定期間継続されたか否か(第2のモード復帰条件の成立/不成立)を判断することとし(ステップS37)、ステップS37で“Yes”の判断がなされた場合(第2のモード復帰条件が成立の場合)には、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰することとした(ステップS38)。
これらに対して、図10に示すように、本実施形態では、ステップS3でF≠0と判断された場合には(ステップS3:No)、車両の車速変化が第2所定値以上の状態が第2所定期間継続されたか否か(第3のモード復帰条件の成立/不成立)を判断することとし(ステップS47)、ステップS47でYesの判断がなされた場合(第3のモード復帰条件が成立した場合)には、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰するとともに(ステップS48)、フラグFを“0”に設定する(ステップS49)。
なお、本実施形態における「第2所定値」については上記第2実施形態と同様であり、「第2所定期間」については上記第3実施形態と同様である。
一方、車両の車速変化が第2所定値以上の状態が第2所定期間継続したとは判断されなかった場合(第3のモード復帰条件が不成立の場合)には(ステップS47:No)、ステップS12に進み、コースト走行からの復帰条件が成立か否かの判断がなされる。
本実施形態に係るコントロールユニットでは、ステップS8で第2コーストモードに移行した後、車両の速度変化が第2所定値以上の状態が第2所定期間継続したとき(第3のモード復帰条件の成立時)に(ステップS47:Yes)、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する(ステップS48)。これにより、上記第2実施形態及び上記第3実施形態と同様に、上記モード移行条件を満たして第2コーストモードに移行したが、ドライバからの再加速要求やエンジンブレーキ要求などがなされなかった場合(第3のモード復帰条件が成立した場合)に、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰し、燃費向上を図ることができる。
なお、本実施形態においても、他の構成については上記第1実施形態と同一であるので、上記第1実施形態と同様の効果も得られる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態に係る車両のコントロールユニットが実行する制御について、図11を用い説明する。なお、図11は、コントロールユニットがコースト走行時に実行するフローチャートの一部を示し、図示を省略した部分については、図2と同一である。
図11に示すように、本実施形態では、ステップS3でF≠0と判断された場合には(ステップS3:No)、上記第4実施形態と同様に、車両の車速変化が第2所定値以上の状態が第2所定期間継続されたか否か(第3のモード復帰条件の成立/不成立)を判断することとし(ステップS57)、ステップS57で“Yes”の判断がなされた場合には、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰するとともに(ステップS58)、フラグFを“0”に設定する(ステップS59)。
なお、本実施形態における「第2所定値」については上記第2実施形態と同様であり、「第2所定期間」については上記第3実施形態及び上記第4実施形態と同様である。
一方、本実施形態においては、ステップS57で“No”の判断がなされた場合(第3のモード復帰条件が不成立の場合)には、第2コーストモードでの制御への移行(ステップS8)から第3所定期間が経過したか否か(第4のモード復帰条件の成立/不成立)の判断を実行する(ステップS60)。ここで、ステップS60における「第3所定時間」については、「第1所定期間」及び「第2所定期間」の何れよりも長い期間に設定されている。
第2コーストモードへの移行から第3所定期間が経過したと判断された場合(第4のモード復帰条件が成立した場合)には(ステップS60:Yes)、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰し(ステップS58)、フラグFを“0”に設定する(ステップS59)。
一方、上記モード移行条件を満たして第2コーストモードでの制御への移行から第3所定期間が経過したと判断されなかった場合(第4のモード復帰条件が不成立の場合)には(ステップS60:No)、ステップS12に進み、コースト走行からの復帰条件が成立か否かの判断がなされる。
本実施形態に係るコントロールユニットでは、ステップS8で第2コーストモードでの制御への移行から、第3所定期間が経過したときに(ステップS60:Yes)、第4のモード復帰条件が成立したと判断して、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰する(ステップS58)。これにより、上記第2実施形態及び上記第3実施形態及び第4実施形態と同様に、上記モード移行条件を満たして第2コーストモードでの制御に移行したが、ドライバからの再加速要求やエンジンブレーキ要求などがなされなかった場合に、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードでの制御に復帰し、燃費向上を図ることができる。
なお、本実施形態においても、他の構成については上記第1実施形態と同一であるので、上記第1実施形態と同様の効果も得られる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態に係る車両のコントロールユニットが実行する制御について、図12を用い説明する。なお、図12は、コントロールユニットがコースト走行時に実行するフローチャートの一部を示し、図示を省略した部分については、図2と同一である。
図12に示すように、本実施形態に係るコントロールユニットが実行する制御では、フラグFが“0”に設定されている場合に(ステップS3:Yes)、次ステップ(ステップS34)において、クルーズコントロールが“ON”であるか“OFF”であるかを判断する点が、上記第1実施形態との差異点である。即ち、上記第1実施形態では、シフトポジションが“Dレンジ”であるか“Mレンジ”であるかで、ステップS5を実行するか、ステップS10を実行するかを決めていた。
それに対して、本実施形態では、クルーズコントロールが“ON”の場合には(ステップS34:Yes)、時間をあけずに第1コーストモードでの制御を実行し(ステップS5)、クルーズコントロールが“OFF”の場合には(ステップS34:No)、時間をあけずに第2コーストモードでの制御を実行する(ステップS10)。
このように、本実施形態では、コースト走行条件の成立直後に、第1コーストモードでの制御を実行するか、第2コーストモードでの制御を実行するかの判断材料として、クルーズコントロールが“ON”になっているか“OFF”になっているか、との条件を採用している。
なお、本実施形態においても、ステップS5及びステップS10より以降の各ステップについては、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、コースト走行条件が成立したと判断された場合に、エンジン11を直ぐにアイドルストップ状態又はアイドル状態とするので、燃費向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、コースト走行条件成立直後に、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードを選択するか、エンジン11をアイドル状態とする第2コーストモードを選択するかは、ドライバの意思を示すクルーズコントロールスイッチ22のON/OFFで判断しているので(ステップS34)、コースト走行開始時にドライバが不要な違和感を覚えるのを抑制することができる。
なお、本実施形態に係る制御において、シフトポジションはDレンジであってもMレンジであってもよい。即ち、図3に示したように、コースト走行の成立要件の1つである「シフトポジションがDレンジかMレンジか」であることを満たしていればよい。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態に係る車両のコントロールユニットが実行する制御について、図13を用い説明する。なお、図13は、コントロールユニットがコースト走行時に実行するフローチャートの一部を示し、図示を省略した部分については、図2と同一である。
図13に示すように、本実施形態に係るコントロールユニットが実行する制御では、上記第1実施形態と同様に、フラグFが“0”に設定されていると判断された場合に(ステップS3:Yes)、ステップS4においてシフトポジションが“Dレンジ”であるか否かを判断する。そして、本実施形態では、シフトポジションが“Dレンジ”であると判断された場合に(ステップS4:Yes)、ステップS34において、クルーズコントロールスイッチ22が“ON”であるか“OFF”であるかを判断する。ステップS4及びステップS34が共に“Yes”の場合には、時間をあけずに第1コーストモードでの制御を実行し(ステップS5)、何れか一方でも“No”の場合には、時間をあけずに第2コーストモードでの制御を実行する(ステップS10)。
このように、本実施形態では、コースト走行条件の成立直後に、第1コーストモードでの制御を実行するか、第2コーストモードでの制御を実行するかの判断の要件として、シフトポジションがDレンジかMレンジかという要件と(ステップS4)、クルーズコントロールが“ON“になっているか”OFF“になっているかという要件と(ステップS34)、の両方を判断することとしている。
なお、本実施形態においても、ステップS5及びステップS10より以降の各ステップについては、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、コースト走行条件が成立した場合に、エンジン11を直ぐにアイドルストップ状態又はアイドル状態とするので、燃費向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、コースト走行条件の成立直後に、エンジン11をアイドルストップ状態とする第1コーストモードを選択するか、エンジン11をアイドル状態とする第2コーストモードを選択するかは、ドライバが選択したシフトポジション(DレンジorMレンジ)と、同じくドライバが選択したクルーズコントロールスイッチ22のON/OFFとの、両条件を用い判断しているので、コースト走行開始時において、ドライバの意思がより反映される。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態について、図14(a)を用い説明する。図14(a)は、図8,10,11におけるステップS17,S47,S57の判断において用いられる車速変化の「第2所定値」を示すテーブルである。即ち、ステップS17,S47,S57において、車速変化が図14(a)に示す「第2所定値」以上の状態が、第1所定期間又は第2所定期間継続した場合に、ステップS18,S48,S58の第1コーストモードでの制御に復帰する。
図14(a)において、「Temp」は、排気浄化装置温度センサ20(図1を参照。)で検出される排気浄化装置の温度であり、「ΔV2th」は、図8,10,11におけるステップS17,S47,S57の判断で用いられる車速変化の「第2所定値」である。
図14(a)に示すように、検出温度Temp=Temp0である場合には、ΔV2th=V0とする(モード10)。同様に、検出温度Temp=Temp1である場合には、ΔV2th=V1とし(モード11)、検出温度Temp=Temp2である場合には、ΔV2th=V2とし(モード12)、検出温度Temp=Temp3である場合には、ΔV2th=V3とする(モード13)。
なお、検出温度が図14(a)に示す各温度Temp0〜Temp3の間の温度である場合には、近い温度のモードを実行することとする。
図14(a)において、各温度Temp0〜Temp3、及び各値V0〜V3は、次の関係を満たす。
[数1]Temp0>Temp1>Temp2>Temp3
[数2]V0<V1<V2<V3
以上のように、本実施形態では、排気浄化装置温度センサ20で検出される排気浄化装置の温度が低いほど、図8,10,11におけるステップS17,S47,S57における「第2所定値」を大きく設定する。このような制御を実行することにより、排気浄化装置の温度が低い場合に、エンジン11がアイドル状態の第2コーストモードでの制御からアイドルストップ状態の第1コーストモードでの制御に復帰(図8,10,11のステップS18,S48,S58における第1コーストモードへの復帰)するのを抑制することができ、排気浄化を高効率に維持することができ、環境負荷の低減という観点から優れる。
従って、本実施形態では、排気浄化装置の温度が低い場合に、エンジン11をアイドル状態で維持(第2コーストモードでの制御の実行を維持)することにより、排気浄化装置の温度の更なる低下を抑制し、触媒活性化温度域内での排気浄化作用を持続させることができ、排気浄化の効率が低下するのを抑制することができる。
なお、上記第2実施形態、上記第4実施形態、及び上記第5実施形態の各制御方法を採用するので、同様の効果を得ることができる。
[第9実施形態]
本発明の第9実施形態について、図14(b)を用い説明する。図14(b)は、図9,10,11におけるステップS37,S47,S57の判断において用いられる「第2所定期間」を示すテーブルである。即ち、ステップS37,S47,S57において、車速変化が第1所定値以上又は第2所定値以上の状態が、図14(b)に示す「第2所定期間」継続した場合に、ステップS38,S48,S58の第1コーストモードへの復帰がなされる。
図14(b)において、「Temp」は、上記同様に、排気浄化装置温度センサ20(図1を参照。)で検出される排気浄化装置の温度である。「ΔT2th」は、図9,10,11におけるステップS37,S47,S57における判断で用いられる「第2所定期間」である。
図14(b)に示すように、検出温度Temp=Temp0である場合には、ΔT2th=T0とする(モード10)。同様に、検出温度Temp=Temp4である場合には、ΔT2th=T4とし(モード14)、検出温度Temp=Temp5である場合には、ΔT2th=T5とし(モード15)、検出温度Temp=Temp6である場合には、ΔT2th=T6とする(モード16)。
なお、本実施形態においても、検出温度が図14(b)に示す各温度Temp0,Temp4〜Temp6の間の温度である場合には、近い温度のモードを実行することとする。
図14(b)において、各温度Temp0,Temp4〜Temp6、及び各値T0,T4〜T6は、次の関係を満たす。
[数3]Temp0>Temp4>Temp5>Temp6
[数4]T0<T4<T5<T6
以上のように、本実施形態では、排気浄化装置温度センサ20で検出される排気浄化装置の温度が低いほど、ステップS37,S47,S57における「第2所定期間」を長く設定する。このような制御を実行することにより、排気浄化装置の温度が低い場合に、エンジン11がアイドル状態からアイドルストップ状態へと復帰(図9,図10,及び図11のステップS38,S48,S58における第1コーストモードへの復帰)するのを抑制することができ、排気浄化を高効率に維持することができ、環境負荷の低減という観点から優れる。
従って、本実施形態では、排気浄化装置の温度が低い場合に、エンジン11をアイドル状態で維持(第2コーストモードでの制御の実行を維持)することにより、排気浄化装置の温度の更なる低下を抑制し、触媒活性化温度域内での排気浄化作用を持続させることができ、排気浄化の効率が低下するのを抑制することができる。
なお、本実施形態においても、上記第3実施形態から上記第5実施形態の各制御方法を採用するので、上記同様の効果を得ることができる。
[第10実施形態]
本発明の第10実施形態について、図14(c)を用い説明する。図14(c)は、図10,11におけるステップS47,S57の判断において用いられる車速変化の「第2所定値」及び「第2所定期間」を示すテーブルである。即ち、ステップS47,S57において、車速変化が図14(c)に示す「第2所定値」以上の状態が、同じく図14(c)に示す「第2所定期間」継続した場合に、ステップS48,S58の第1コーストモードでの制御に復帰する。
図14(c)における、「Temp」、「ΔV2th」、「ΔT2th」は、上記第8実施形態及び第9実施形態と同様である。
図14(c)に示すように、検出温度Temp=Temp0である場合には、ΔV2th=V0、ΔT2th=T0とする(モード10)。そして、検出温度Temp=Temp7である場合には、ΔV2th=V7、ΔT2th=T7とし(モード17)、検出温度Temp=Temp8である場合には、ΔV2th=V8、ΔT2th=T8とし(モード18)、検出温度Temp=Temp9である場合には、ΔV2th=V9、ΔT2th=T9とする(モード19)。
なお、本実施形態においても、検出温度が図14(c)に示す各温度Temp0,Temp7〜Temp9の間の温度である場合には、近い温度のモードを実行することとする。
図14(c)において、各温度Temp0,Temp7〜Temp9は、次の関係を満たす。
[数5]Temp0>Temp7>Temp8>Temp9
また、図14(c)において、「第2所定値」についての各値V0,V7〜V9、及び「第2所定期間」についての各値T0,T7〜T9は、次の関係を満たす。
[数6]V0<V7<V8<V9
[数7]T0<T7<T8<T9
以上のように、本実施形態では、排気浄化装置温度センサ20で検出される排気浄化装置の温度が低いほど、ステップS47,S57における「第2所定値」を大きく設定し、且つ、「第2所定期間」を長く設定する。このような制御を実行することにより、排気浄化装置の温度が低い場合に、エンジン11がアイドルストップ状態へと復帰(図10,11のステップS48,S58の第1コーストモードでの制御に復帰)するのを抑制することができ、排気浄化を高効率に維持することができ、環境負荷の低減という観点から優れる。
従って、本実施形態では、排気浄化装置の温度が低い場合に、エンジン11をアイドル状態で維持(第2コーストモードでの制御を維持)することにより、排気浄化装置の温度の更なる低下を抑制し、触媒活性化温度域内での排気浄化作用を持続させることができ、排気浄化の効率が低下するのを抑制することができる。
なお、本実施形態においても、上記第4実施形態及び上記第5実施形態の各制御方法を採用するので、上記同様の効果を得ることができる。
[第11実施形態]
本発明の第11実施形態について、図15(a)を用い説明する。図15(a)は、図2におけるステップS7の判断において用いられる車速変化の「第1所定値」を示すテーブルである。即ち、ステップS7において、車速変化が図15(a)に示す「第1所定値」以上の状態が、第1所定期間継続した場合に、ステップS8の第2コーストモードでの制御への移行がなされる。
図15(a)において、「ΔV」は、車速センサ15(図1を参照。)で検出される車両の車速の増減の比率であり、「ΔV1th」は、図2におけるステップS7の判断で用いられる車速変化の「第1所定値」である。なお、「ΔV」については、「ΔV++」は。速度の増加率が大きく、「ΔV+」がそれに続く増加率であることを示す。一方、「ΔV−−」は、速度の減少率が大きく、「ΔV−」がそれに続く減少率であることを示す。
図15(a)に示すように、ΔV=ΔV++である場合には、ΔV1th=V10とする(モード20)。同様に、ΔV=ΔV+である場合には、ΔV1th=V11とし(モード21)、ΔV=ΔV−である場合には、ΔV1th=V12とし(モード22)、ΔV=ΔV−−である場合には、ΔV1th=V13とする(モード23)。
なお、本実施形態では、車速センサ15で検出された車速から求められるΔVが、図15(a)に示す各値ΔV++、ΔV+、ΔV−、ΔV−−の間の値である場合には、近いモードを実行することとする。
図15(a)において、「第1所定値」であるV10〜V13は、次の関係を満たす。
[数8]V10<V11<V12<V13
本実施形態では、ステップS7の「第1所定値」について、車両1の速度変化が増加方向である場合には、減少方向である場合に比べて小さく設定される。これより、車両1の速度変化が増加方向(加速方向)の場合には、減少方向(減速方向)の場合に比べて、より早い時期にエンジン11をアイドル状態とする第2コーストモードへと移行する。即ち、コースト走行時において車両1が加速方向にあるときには、ドライバがエンジンブレーキを求める可能性がより高いと考えられ、その場合における高い応答性を確保することができる。
なお、本実施形態では、次のような関係とすることもできる。
[数9]V10=V11
[数10]V12=V13
(数9)及び(数10)に規定するように、車両の速度変化が増加方向(加速方向)であるか、減少方向(減速方向)であるかという要件だけで、ステップS7における「第1所定値」を2値で規定することとしてもよい。
[第12実施形態]
本発明の第12実施形態について、図15(b)を用い説明する。図15(b)は、図2におけるステップS7の判断において用いられる車速変化に係る「第1所定期間」を示すテーブルである。即ち、ステップS7において、車速変化が第1所定値以上の状態が、図15(b)に示す「第1所定期間」継続した場合に、ステップS8の第2コーストモードへの移行がなされる。
図15(b)において、「ΔV」は、上記第11実施形態で説明の通りである。
図15(b)に示すように、ΔV=ΔV++である場合には、ΔT1th=T10とする(モード20)。同様に、ΔV=ΔV+である場合には、ΔT1th=T14とし(モード24)、ΔV=ΔV−である場合には、ΔT1th=T15とし(モード25)、ΔV=ΔV−−である場合には、ΔT1th=T16とする(モード26)。
なお、本実施形態でも、車速センサ15で検出された車速から求められるΔVが、図15(b)に示す各値ΔV++、ΔV+、ΔV−、ΔV−−の間の値である場合には、近いモードを実行することとする。
図15(b)において、「第1所定期間」であるT10,T14〜T16は、次の関係を満たす。
[数11]T10<T14<T15<T16
本実施形態では、ステップS7の「第1所定期間」について、車両1の速度変化が増加方向である場合には、減少方向である場合に比べて短く設定される。これより、車両1の速度変化が増加方向(加速方向)の場合には、減少方向(減速方向)の場合に比べて、より早い時期にエンジン11をアイドル状態とする第2コーストモードへと移行する。即ち、コースト走行時において車両1が加速方向にあるときには、ドライバがエンジンブレーキを求める可能性がより高いと考えられ、その場合における高い応答性を確保することができる。
なお、本実施形態でも、次のような関係とすることもできる。
[数12]T10=T14
[数13]T15=T16
(数12)及び(数13)に規定するように、車両の速度変化が増加方向(加速方向)であるか、減少方向(減速方向)であるかという要件だけで、ステップS7における「第1所定期間」を2値で規定することとしてもよい。
[第13実施形態]
本発明の第13実施形態について、図15(c)を用い説明する。図15(c)は、図2におけるステップS7の判断において用いられる車速変化に係る「第1所定値」及び「第1所定期間」を示すテーブルである。即ち、ステップS7において、車速変化が図15(c)に示す第1所定値以上の状態が、同じく図15(c)に示す「第1所定期間」継続した場合に、ステップS8の第2コーストモードへの移行がなされる。
図15(c)において、「ΔV」は、上記第11実施形態で説明の通りである。
図15(c)に示すように、ΔV=ΔV++である場合には、ΔV1th=V10、ΔT1th=T10とする(モード20)。同様に、ΔV=ΔV+である場合には、ΔV1th=V17、ΔT1th=T17とし(モード27)、ΔV=ΔV−である場合には、ΔV1th=V18、ΔT1th=T18とし(モード28)、ΔV=ΔV−−である場合には、ΔV1th=V19、ΔT1th=T19とする(モード29)。
なお、本実施形態でも、車速センサ15で検出された車速から求められるΔVが、図15(c)に示す各値ΔV++、ΔV+、ΔV−、ΔV−−の間の値である場合には、近いモードを実行することとする。
図15(c)において、「第1所定値」及び「第1所定期間」であるT10,T17〜T19は、次の関係を満たす。
[数14]V10<V17<V18<V19
[数15]T10<T17<T18<T19
本実施形態では、ステップS7の「第1所定値」及び「第1所定期間」について、車両1の速度変化が増加方向である場合には、減少方向である場合に比べて短く設定される。これより、車両1の速度変化が増加方向(加速方向)の場合には、減少方向(減速方向)の場合に比べて、より早い時期にエンジン11をアイドル状態とする第2コーストモードへと移行する。即ち、コースト走行時において車両1が加速方向にあるときには、ドライバがエンジンブレーキを求める可能性がより高いと考えられ、その場合における高い応答性を確保することができる。
なお、本実施形態でも、次のような関係とすることもできる。
[数16]V10=V17
[数17]V18=V19
[数18]T10=T17
[数19]T18=T19
(数16)〜(数19)に規定するように、車両の速度変化が増加方向(加速方向)であるか、減少方向(減速方向)であるかという要件だけで、ステップS7における「第1所定値」及び「第1所定期間」のそれぞれを2値で規定することとしてもよい。
[変形例]
上記の各実施形態においては、コースト走行条件の成立/不成立の判定において、「車速が所定値以上」であることを要件としたが、「車速の所定値」については車両の種類や使用環境などを加味して決定することができる。例えば、60km/hとしたり、80km/hとしたりすることができる。
また、図2のステップS7における「第1所定値」及び「第1所定期間」についても、車両の種類や使用環境などを加味して決定することができる。「第1所定値」については、例えば、±20km/h〜±30km/hとすることができ、「第1所定期間」については、例えば、2秒〜10秒あるいは5秒〜10秒とすることができる。上記第11実施形態〜上記第13実施形態のように、他の要因を加味して上記「第1所定値」及び上記「第1所定期間」を変化させることも可能である。
また、上記第8実施形態〜上記第10実施形態のように、排気浄化装置の温度により「第2所定値」及び「第2所定期間」を変更することもできるが、加味する要因については、排気浄化装置の温度は一例であって、他の要因についても含めることが可能である。
また、上記の各実施形態では、エアーコンディショナ及び気温(外部気温、室内温度)について特に言及しなかったが、本発明は、エアーコンディショナのON/OFF及び気温を第2コーストモードに移行(アイドル状態へ移行)するための要件とすることなども可能である。また、バッテリの残容量なども加味する要件とすることなども可能である。
また、上記の各実施形態では、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードと、エンジンをアイドルとする第2コーストモードとの2つのモードの切り換えを実行する制御について説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、状況に応じて、複数の気筒の内の一部の気筒を休止状態とする第3コーストモードを設けることなども可能である。
また、車両に前方の車両等との車間を検出するセンサなどを設けておき、車両がコースト走行状態である場合において、前方の車両との車間が所定値よりも狭い場合には、エンジンをアイドル状態とする第2コーストモードに移行する、という制御を行うこともできる。これにより、より高い安全性を確保することができる。
また、路面摩擦係数を検出し、当該検出した路面摩擦係数を第1コーストモードから第2コーストモードへの移行判定の1つの要件とすることもできる。即ち、路面凍結などが予想されるような低い摩擦係数(低μ)の場合には、第2コーストモードへの移行を早めるといった制御を実行することも可能である。これによっても、より高い安全性を確保することができる。
また、シフトポジションがDレンジの場合において、ドライバがシフトレバに触れているような場合には、第1コーストモードから第2コーストモードへの移行を早めることとしてもよい。ドライバがシフトレバに触れているか否かについては、例えば、シフトレバに接触センサなどを取り付けることにより検出することができる。このように、シフトポジションがDレンジである場合において、ドライバがシフトレバに触れている状態では、次にMレンジにシフト操作をしようとしている可能性があると判断することができ、当該状態では、エンジンをアイドル状態とする第2コーストモードを維持したり、エンジンをアイドルストップ状態とする第1コーストモードへの復帰を抑制したりすることが好ましいと考えられるためである。
また、上記第1実施形態などでは、車両1の構成として“疑似走行音出力装置13”を具備することとしたが、本発明において当該構成は必須の構成ではない。コースト走行時に、エンジンがアイドル状態となったり、アイドルストップ状態となったりすることが、予めドライバに周知されているような場合には、疑似走行音出力装置を設ける必要はない。
1 車両
10 コントロールユニット(制御装置)
11 エンジン
12 自動変速機
13 疑似走行音出力装置
14 アクセル開度センサ
15 車速センサ
16 車輪速センサ
17 ブレーキ踏込量センサ
18 勾配センサ
19 レンジセンサ
20 排気浄化装置温度センサ
21 アイドルストップスイッチ
22 クルーズコントロールスイッチ
23 車両横Gセンサ
24 舵角センサ

Claims (11)

  1. エンジンと、
    該エンジンと車輪との間の動力伝達経路中に介設された自動変速機と、
    を備えた車両の制御装置であって、
    車両の走行中において、
    所定のコースト走行条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態にするとともに、前記自動変速機をニュートラル状態にする第1コーストモードでの制御を実行し、
    前記第1コーストモードでの制御が実行されている場合において、前記車両の速度変化が所定値以上である状態が所定期間継続したとのモード移行条件の成立時に、前記エンジンをアイドル状態とする第2コーストモードでの制御に移行する
    車両の制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の制御装置において、
    前記所定値を第1所定値と定義するとき、
    前記第2コーストモードでの制御が実行されている場合において、前記車両の速度変化が前記第1所定値よりも大きい第2所定値以上である状態が所定時期間継続したとの第1のモード復帰条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態とする前記第1コーストモードでの制御に復帰する
    車両の制御装置。
  3. 請求項1記載の車両の制御装置において、
    前記所定期間を第1所定期間と定義するとき、
    前記第2コーストモードでの制御が実行されている場合において、前記車両の速度変化が前記所定値以上である状態が、前記第1所定期間よりも長い第2所定期間継続したとの第2のモード復帰条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態とする前記第1コーストモードでの制御に復帰する
    車両の制御装置。
  4. 請求項1記載の車両の制御装置において、
    前記所定値を第1所定値と定義し、且つ、前記所定期間を第1所定期間と定義するとき、
    前記第2コーストモードでの制御が実行されている場合において、前記車両の速度変化が前記第1所定値よりも大きい第2所定値以上である状態が、前記第1所定期間よりも長い第2所定期間継続したとの第3のモード復帰条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態とする前記第1コーストモードでの制御に復帰する
    車両の制御装置。
  5. 請求項3又は請求項4記載の車両の制御装置において、
    前記車両は、さらに、前記エンジンからの排気経路中に設けられた排気浄化装置と、前記排気浄化装置の温度を検出する温度検出手段と、を備え、
    前記車両の速度変化に係る前記第2所定期間は、前記温度検出手段により検出される検出温度が低いほど長く設定される
    車両の制御装置。
  6. 請求項3から請求項5の何れか記載の車両の制御装置において、
    前記第2コーストモードでの制御が実行されている場合において、前記エンジンが前記アイドルストップ状態から前記アイドル状態へと移行されてから、前記第2所定期間よりも長い第3所定期間が経過したとの第4のモード復帰条件の成立時に、前記エンジンをアイドルストップ状態とする前記第1コーストモードでの制御に復帰する
    車両の制御装置。
  7. 請求項2又は請求項4記載の車両の制御装置において、
    前記車両は、さらに、前記エンジンからの排気経路中に設けられた排気浄化装置と、前記排気浄化装置の温度を検出する温度検出手段と、を備え、
    前記車両の速度変化に係る前記第2所定値は、前記温度検出手段により検出される検出温度が低いほど大きく設定される
    車両の制御装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか記載の車両の制御装置において、
    前記車両の速度変化に係る前記所定値は、前記車両の速度変化が増加方向である場合には、減少方向である場合に比べて小さく設定される
    車両の制御装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れか記載の車両の制御装置において、
    前記車両の速度変化に係る前記所定期間は、前記車両の速度変化が増加方向である場合には、減少方向である場合に比べて短く設定される
    車両の制御装置。
  10. 請求項1から請求項9の何れか記載の車両の制御装置において、
    前記車両は、さらに、車室内に対して疑似走行音を出力する疑似走行音出力装置を備え、
    前記所定のコースト走行条件の成立時において、前記疑似走行音出力装置に前記疑似走行音を出力させる
    車両の制御装置。
  11. 請求項1から請求項10の何れか記載の車両の制御装置において、
    前記所定のコースト走行条件は、シフトポジションが自動変速レンジにあること、及びクルーズコントロールがオンの状態であること、の少なくとも一方の条件を含む
    車両の制御装置。
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