JP2017222920A - エネルギー吸収部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】7000系アルミニウム合金押出材をプレス焼き入れ後、時効処理を施してエネルギー吸収部材を製造する場合に、耐圧壊割れ性を改善し、エネルギー吸収特性を向上させる製造方法の提供【解決手段】Zn:5.5〜7.0%(質量%、以下同じ)、Mg:0.5〜1.8%、Cu:0.1〜0.5%、Fe:0.01〜0.40%、Si:0.01〜0.20%、Ti:0.005〜0.2%を含有し、さらにZr:0.01〜0.25%、Cr:0.01〜0.25%、Mn:0.01〜0.25%のうち1種以上を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる組成を有し、押し出し後プレス焼き入れを施したアルミニウム合金押出材に対し、10℃/秒以上の加熱速度で330〜550℃の範囲内に加熱し、同範囲内に0秒を超え5分以下保持し、続いて同範囲から50℃/秒以上の冷却速度で室温まで冷却する熱処理を施した後、人工時効処理を行う方法。【選択図】なし

Description

本発明は、自動車の衝突時のエネルギーを吸収させるエネルギー吸収部材の製造方法に関し、特に7000系(Al−Zn−Mg−Cu系)アルミニウム合金押出材からなるエネルギー吸収部材の製造方法に関する。
従来から、自動車には、衝突安全性の向上のため、バンパービームやドアビーム等のエネルギー吸収部材が用いられている。このエネルギー吸収部材には、高いエネルギー吸収性が要求されているため、強度に優れたZn−Mg−Cu系である7000系のアルミニウム合金押出材が用いられている。ただ、エネルギー吸収性を更に高めるためには、エネルギー吸収部材の強度を高めるだけでは不十分であり、衝突時のエネルギー吸収部材の割れを防止することも必要となっている。
この点に関して、例えば、特許文献1、2には、7000系アルミニウム合金押出材からなるエネルギー吸収部材に対して、過時効処理を行うことによって、衝突時のエネルギー吸収部材の割れを防止し、エネルギー吸収性を高めることが記載されている。
特開2001−140029号公報 特開2006−233336号公報
7000系アルミニウム合金押出材に対して過時効処理を行うと、衝突時のエネルギー吸収部材の割れが防止される、つまりエネルギー吸収部材の耐圧壊割れ性が改善する。しかし、その一方で、エネルギー吸収部材の強度が低下してしまう。このため、過時効処理によって増加するエネルギー吸収部材のエネルギー吸収量には限界があり、7000系アルミニウム合金押出材からなるエネルギー吸収部材のエネルギー吸収性の更なる向上が困難となっている。
本発明は、7000系アルミニウム合金押出材からなるエネルギー吸収部材の強度を低下させずに、エネルギー吸収部材の耐圧壊割れ性をさらに向上させ、それにより、7000系アルミニウム合金押出材からなるエネルギー吸収部材のエネルギー吸収性を向上させることを目的とする。
本発明に係るエネルギー吸収部材の製造方法は、Zn:5.5〜7.0質量%、Mg:0.5〜1.8質量%、Cu:0.1〜0.5質量%、Fe:0.01〜0.40質量%、Si:0.01〜0.20質量%、Ti:0.005〜0.2質量%を含有し、さらにZr:0.01〜0.25質量%、Cr:0.01〜0.25質量%、Mn:0.01〜0.25質量%のうち1種以上を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる組成を有し、押し出し後プレス焼き入れを施したアルミニウム合金押出材に対し、10℃/秒以上の加熱速度で330〜550℃の範囲内に加熱し、同範囲内に0秒を超え5分以下保持し、続いて同範囲から50℃/秒以上の冷却速度で冷却する熱処理を施した後、人工時効処理を行うことを特徴とする。
本発明では、プレス焼き入れした7000系アルミニウム合金押出材に対し、10℃/秒以上の加熱速度で330〜550℃の範囲内に加熱し、同範囲内に0秒を超え5分以下保持し、続いて同範囲から50℃/秒以上の冷却速度で冷却する熱処理を施した後、時効処理を施す。この時効処理は過時効処理を含む。プレス焼き入れ後の7000系アルミニウム合金押出材の結晶粒界には、粗大なMgZn析出物が存在し、当該MgZn析出物は7000系アルミニウム合金押出材からなるエネルギー吸収部材の耐圧壊割れ性を低下させる。一方、上記の熱処理を行うことによって、当該MgZn析出物は、再固溶して消滅する。そして、当該MgZn析出物が消滅しても、7000系アルミニウム合金押出材の強度に影響しない。その結果、本発明によれば、エネルギー吸収部材の強度を低下させずに、エネルギー吸収部材の耐圧壊割れ性をさらに向上させることができ、それにより、7000系アルミニウム合金押出材からなるエネルギー吸収部材のエネルギー吸収性を向上させることができる。
実施例で使用した試験片の平面図(a)、及びU曲げ試験の方法を説明する側面図(b)である。 圧壊割れ性を評価するための他の試験方法を示す図である。
以下、本発明に係る7000系アルミニウム合金押出材からなるエネルギー吸収部材及びその製造方法について、具体的に説明する。
(アルミニウム合金の組成)
まず、本発明に係る7000系アルミニウム合金の組成について説明する。ただし、この組成自体は7000系アルミニウム合金として公知のものである。
Zn:5.5〜7.0質量%
Mg:0.5〜1.8質量%
ZnとMgは金属間化合物であるMgZnを形成して、7000系アルミニウム合金の強度を向上させる元素である。Zn含有量が5.5質量%未満又はMg含有量が0.5質量%未満では、エネルギー吸収部材として必要な300MPa以上の耐力が得られない。一方、Zn含有量が7.0質量%を超え又はMg含有量が1.8質量%を超えると、プレス焼き入れ後に所定の熱処理を行っても耐圧壊割れ性を改善できず、エネルギー吸収量の増加が見込めない。耐圧壊割れ性を改善するとの観点から、Zn含有量、Mg含有量の上限は、それぞれ6.5質量%、1.6質量%が好ましい。
Cu:0.1〜0.5質量%
Cuは7000系アルミニウム合金の強度を向上させる元素である。Cu含有量が0.1質量%未満では十分な強度向上効果がなく、一方、0.5質量%を越えると押出加工性の低下を招く。Cu含有量の上限は好ましくは0.4質量%である。
Ti:0.005〜0.2質量%
Tiは7000系アルミニウム合金の鋳造時に結晶粒を微細化して、押出材の成形性(例えば曲げ加工性)及び耐圧壊割れ性を向上させる作用があり、0.005質量%以上添加する。一方、0.2質量%を越えるとその作用が飽和し、かつ粗大な金属間化合物が晶出して、かえって成形性を低下させる。
Zr:0.01〜0.25質量%
Cr:0.01〜0.25質量%
Mn:0.01〜0.25質量%
Mn,Cr,Zrは7000系アルミニウム合金押出材の再結晶を抑制して、結晶組織を微細再結晶又は繊維状組織とし、耐応力腐食割れ性を向上させる作用があり、1種以上を添加する。これらの元素の含有量がそれぞれ0.01質量%未満では前記効果が十分ではない。一方、Mn,Cr,Zrの含有量がそれぞれ0.25質量%を超えると、押出性が低下し、さらに焼き入れ感受性を高め強度低下を招く。特にプレス焼き入れを空冷で行う場合、焼き入れ感受性が高くなるのを防止するため、2種以上の合計含有量が0.4質量%以下であるのが好ましい。
不可避不純物
Fe、Siは、7000系アルミニウム合金の主要な不可避不純物であり、7000系アルミニウム合金の諸特性を低下させないため、それぞれ0.40質量%、0.20質量%以下に規制される。一方、7000系アルミニウム合金中のFe、Siをそれぞれ0.01質量%未満に低減することはコスト面の負担が大きい。従って、Fe含有量は0.01〜0.40質量%、Si含有量は0.01〜0.20質量%とする。
Fe、Si以外の不可避不純物は、単体で0.05質量%以下、総量で0.15質量%以下とする。
(エネルギー吸収部材の製造方法)
まず、上記組成を有する7000系アルミニウム合金を鋳造、均質化処理を行い、その後熱間押出成形し、水冷又は空冷でプレス焼き入れする。
プレス焼き入れは、水冷又は空冷のいずれでも良いが、プレス焼き入れを水冷で行うと、アルミニウム合金押出材が歪み、寸法精度が確保しにくく、矯正工程が必要となる。そのため、プレス焼き入れは空冷で行うことが好ましい。
次に、プレス焼き入れ後のアルミニウム合金押出材(中空材)を、必要に応じて所定長さに切断し、10℃/秒以上の加熱速度で330〜550℃の範囲内に加熱し、同範囲内に0秒を超え5分以下保持し、続いて同範囲から50℃/秒以上の冷却速度で冷却する熱処理を行う。
前記熱処理において、加熱速度を10℃/秒以上とするのは、昇温過程において粗大なMgZnが析出するのを防止するためである。保持温度を330〜550℃の範囲とするのは、330℃未満ではMgZnが再固溶せず、550℃を超えると局部溶融が生じる可能性があるためである。押出材がこの温度範囲に到達後、同温度範囲内における保持時間が極めて短時間(0秒を超える時間)でも、再固溶の効果がある。従って、押出材が前記温度範囲に到達後、直ちに冷却してもよく、同温度範囲に所定時間保持してから冷却してもよい。保持時間の上限は特に限定的ではないが、生産効率の面で5分以下とすることが好ましい。保持時間は好ましくは20秒以内、より好ましくは10秒以内である。加熱手段として例えば高周波誘導加熱装置又は硝石炉を利用することができる。前記熱処理において、冷却速度を50℃/秒以上とするのは、冷却過程においてMgZnが再析出するのを防止するためである。冷却は水冷又は空冷が利用できる。
上記の速い加熱速度及び冷却速度は、200〜330℃の温度範囲で実施されればよく、200℃未満又は330℃超の温度範囲内の加熱速度及び冷却速度は、上記の加熱速度及び冷却速度に達していなくてもよく、冷却は放冷でもよい。ただし、加熱及び冷却効率の点から、200℃未満又は330℃超の温度範囲内は加熱速度及び冷却速度とも10℃/秒以上が好ましく、さらに加熱及び冷却プロセス全体を上記の速い加熱速度及び冷却速度で行うのがより好ましい。
上記熱処理は、アルミニウム合金押出材の全体又は一部に対して行う。
上記熱処理の後、アルミニウム合金押出材に人工時効処理を施す。これによって、本発明に係るエネルギー吸収部材を製造することができる。
人工時効処理の条件は、特に限定的ではなく、一般的な時効処理条件で行うことができる。又は、一般的な時効処理より高温・長時間の条件で時効処理(過時効処理)を行うこともできる。具体的な時効処理条件は、例えば85〜95℃×2〜4時間+130〜140℃×5〜10時間、あるいは85〜95℃×2〜4時間+160〜180℃×5〜10時間の範囲で適宜選択すればよい。前記熱処理による耐圧壊割れ性の改善及びエネルギー吸収量の増加の効果は、その後の人工時効処理が一般的な時効処理でも過時効処理でも得られる。
以上説明した製造方法には、アルミニウム合金押出材に対する塑性加工が含まれていないが、本発明の実施の形態の一つとして、アルミニウム合金押出材の全部又は一部(長さ方向に沿った一部領域)に対して、さらに塑性加工を施す場合が含まれる。
アルミニウム合金押出材の一部に対して塑性加工を施す場合、前記塑性加工はプレス焼き入れ後前記熱処理前に施すことが望ましい。
前記熱処理後に塑性加工を施すと、続く時効処理において、塑性加工を施さなかった部位に比べて塑性加工を施した部位の時効が促進され(過時効化)、部材全長にわたる強度の均一性が保てず、エネルギー吸収部材の性能を損なうおそれがある。また、塑性加工を時効処理後に施すと、高強度のため割れが入ったり、塑性加工に伴って発生する残留応力により耐応力腐食割れ性が低下するおそれがある。このため、アルミニウム合金押出材の一部に対して塑性加工を施す場合、プレス焼き入れ後前記熱処理の前に施すことが望ましい。
以上の方法によって製造されたエネルギー吸収部材では、前記熱処理によって、プレス焼き入れ後のアルミニウム合金押出材の結晶粒界に存在していた粗大なMgZn析出物が再固溶して消滅している。粗大なMgZn析出物が結晶粒界から消滅することにより、エネルギー吸収部材の耐圧壊割れ性が向上し、一方、粗大なMgZn析出物が結晶粒界から消滅してもエネルギー吸収部材の強度は低下しない。その結果、当該エネルギー吸収部材のエネルギー吸収量を増加させることができる。
表1に記載されたNo.1〜12の組成を有する7000系アルミニウム合金ビレットに、470℃×6時間の均質化処理を行い、押出温度(ビレット温度)470℃、押出速度5m/分の条件で押出成形した。押し出し後はファン空冷(冷却速度は約50℃/分)でプレス焼き入れした。押出材の断面形状は、輪郭が60mm×120mmの矩形で、2つのフランジ(輪郭の長辺部)と3つのウエブ(輪郭の短辺部と中央部)からなり、フランジ及びウエブの肉厚は全て2.0mmである。なお、この実施例は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明がこれに限定されるものではない。
Figure 2017222920
この押出材に対し、表2に示す条件で熱処理を行った(No.12のみ行わず)。この熱処理において、表2に示す加熱速度は室温(25℃)から保持温度に達するまでの加熱速度、保持時間は保持温度に保持した時間、冷却速度は保持温度から200℃に達するまでの冷却速度(以後は室温まで放冷)である。従って、表2の保持温度が330〜550℃のNo.1〜8,11は、330〜550℃の温度範囲内に保持された時間は表2に示す保持時間よりやや長い。
続いて表2に示す条件で時効処理を行った。No.1〜4,9,10の時効処理は一般的な時効処理であり、No.5〜8,11,12の時効処理は過時効処理に相当する。
Figure 2017222920
時効処理後の押出材を用いて、以下の要領で、耐力の測定及び圧壊割れ性の評価を行った。その結果を表2に示す。なお、No.9の押出材は局部溶融を起こしたため、耐力の測定及び圧壊割れ性の評価を行わなかった。また、No.12は特許文献1,2に記載された従来材に相当する。
(耐力の測定)
押出材のウエブ(輪郭の短辺部)から押出方向に平行にJIS13号B試験片を採取し、JISZ2241の規定に準じて引張試験を行い、耐力を測定した。
(圧壊割れ性の評価)
押出材のウエブ(輪郭の短辺部)から押出方向に対し垂直方向が試験片の長さ方向となるように、長さ50mm×幅30mmの試験片1を切り出して供試材とし、U曲げ試験により圧壊割れ性を評価した。試験片1の形状を図1(a)に示す。U曲げ試験は、U曲げ冶具及び30Ton万能試験機を用い、図1(b)に示すように、支え2の上に試験片1を載せ、押し治具3を試験片1が支え2を通り抜けるまで押し込む押し曲げ法による試験である。本実施例では、押し冶具3の先端のR(半径)が大きいものから順に試験していき、試験片1の曲げコーナーの外側(引張側部位)に割れが発生しない最小の曲げR(限界曲げR)を求めた。U曲げ試験は、各曲げRごとに3回実施し(n=3)、3回のうち1回でも試験片に割れが発生した場合、当該曲げRで試験片に割れが発生したとした。この限界曲げRが小さい程、材料に力が加わった際に割れが発生しにくいことを示す。
なお、圧壊割れ性の評価のための試験方法としては、上記U曲げ試験、図2(a)に示す軸圧縮時の局所的な板曲げ試験、及び図2(b)に示す曲げ中心の断面変化に伴う局所的な板曲げ試験が考えられる。図2(a)に示す試験は、所定長さに切断した押出材4を軸方向に圧縮変形させ、割れが発生したときの押出材4の長さ(高さ)を測定する試験である。図2(a)には変形前及び変形後の押出材4の形状を示す。図2(b)に示す試験は、所定長さに切断した押出材5の3点曲げ試験を行い、割れが発生するときの押し治具6の押し込み量を測定する試験である。図2(b)には変形前及び変形後の押出材5の形状をその曲げ中心の断面図と共に示す。以上3つの試験方法のうちいずれであっても、同様の評価結果を得ることできるため、本実施例では上記U曲げ試験を採用した。
表2に示すように、本発明に規定する条件で熱処理を行ったNo.1〜8は、本発明に規定する熱処理を施さなかったNo.12(従来材)と比較すると、限界曲げRが2/3以下と小さく、また、エネルギー吸収部材として必要な300MPa以上の耐力が得られている。一方、本発明に規定する条件よりも熱処理の保持温度が低いNo.10、及び本発明に規定する条件よりも熱処理の冷却速度が小さいNo.11は、従来材であるNo.12と比較すると限界曲げRがやや小さいが、No.1〜8と比較するとかなり大きい。
1 試験片
2 支え
3 押し治具

Claims (4)

  1. Zn:5.5〜7.0質量%、Mg:0.5〜1.8質量%、Cu:0.1〜0.5質量%、Fe:0.01〜0.40質量%、Si:0.01〜0.20質量%、Ti:0.005〜0.2質量%を含有し、さらにZr:0.01〜0.25質量%、Cr:0.01〜0.25質量%、Mn:0.01〜0.25質量%のうち1種以上を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる組成を有し、押し出し後プレス焼き入れを施したアルミニウム合金押出材に対し、10℃/秒以上の加熱速度で330〜550℃の範囲内に加熱し、同範囲内に0秒を超え5分以下保持し、続いて同範囲から50℃/秒以上の冷却速度で冷却する熱処理を施した後、人工時効処理を行うことを特徴とするエネルギー吸収部材の製造方法。
  2. 前記アルミニウム合金押出材の一部に対し、前記プレス焼き入れ後、前記熱処理前に更に塑性加工を施すことを特徴とする請求項1に記載されたエネルギー吸収部材の製造方法。
  3. 前記温度範囲が400〜550℃であることを特徴とする請求項1又は2に記載されたエネルギー吸収部材の製造方法。
  4. 前記時効処理が過時効処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載されたエネルギー吸収部材の製造方法。
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